JPH0374326B2 - - Google Patents
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- JPH0374326B2 JPH0374326B2 JP57188865A JP18886582A JPH0374326B2 JP H0374326 B2 JPH0374326 B2 JP H0374326B2 JP 57188865 A JP57188865 A JP 57188865A JP 18886582 A JP18886582 A JP 18886582A JP H0374326 B2 JPH0374326 B2 JP H0374326B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- linear
- position detection
- sensor
- difference
- displacement
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Analogue/Digital Conversion (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明はアブソリユートで検出し得る範囲を
拡大したアブソリユート直線位置検出装置に関す
る。
拡大したアブソリユート直線位置検出装置に関す
る。
検出対象の機械的直線位置を電気信号に変換す
る直線位置検出器(もしくはトランスジユーサ)
には、公知のものとして作動トランスがあり、ま
た本出願人による現在出願中のものとして実願昭
56−22075号に開示されたものがある。これらの
欠点としては、測定可能範囲が比較的狭い範囲に
制限されてしまうという点にある。そこで、実願
昭57−32127号明細書においては1次コイル及び
2次コイルから成るピツクアツプ部分に対して相
対的に動くコア部分において複数個のコアを所定
間隔で設け、測定可能範囲を拡大するように提案
されている。しかし、同先行出願に開示されたも
のにおいては、測定可能範囲は拡大されるが、
個々のコア1周期内での直線位置しか検出でき
ず、アブソリユートで検出し得る範囲が拡大され
たわけではなかつた。
る直線位置検出器(もしくはトランスジユーサ)
には、公知のものとして作動トランスがあり、ま
た本出願人による現在出願中のものとして実願昭
56−22075号に開示されたものがある。これらの
欠点としては、測定可能範囲が比較的狭い範囲に
制限されてしまうという点にある。そこで、実願
昭57−32127号明細書においては1次コイル及び
2次コイルから成るピツクアツプ部分に対して相
対的に動くコア部分において複数個のコアを所定
間隔で設け、測定可能範囲を拡大するように提案
されている。しかし、同先行出願に開示されたも
のにおいては、測定可能範囲は拡大されるが、
個々のコア1周期内での直線位置しか検出でき
ず、アブソリユートで検出し得る範囲が拡大され
たわけではなかつた。
また、特公昭50−23618号公報においては、所
定の磁化がなされた磁気格子を多数設けた磁気ト
ラツクからなる磁気スケールを使用したリニア位
置検出装置が示されており、磁気格子の波長が異
なる2以上の磁気トラツクを設け、各磁気トラツ
クの位相変調出力信号を位相比較することによ
り、アブソリユート位置検出範囲を拡大した出力
信号を得ることが示されている。しかし、この従
来装置では、検出器の出力誤差や演算の際のデー
タ誤差に対する対策が十分ではなかつた。2以上
の検出器若しくは検出用スケールを使用する場
合、各検出器の原点が正確に合つていないと、検
出器出力信号の周期切り換わり点の近傍におい
て、データが不正確になり、誤差を生ずる。ま
た、デイジタル演算を行なう場合も同様に検出器
出力信号の周期切り換わり点の近傍において量子
化データ誤差を生ずる。
定の磁化がなされた磁気格子を多数設けた磁気ト
ラツクからなる磁気スケールを使用したリニア位
置検出装置が示されており、磁気格子の波長が異
なる2以上の磁気トラツクを設け、各磁気トラツ
クの位相変調出力信号を位相比較することによ
り、アブソリユート位置検出範囲を拡大した出力
信号を得ることが示されている。しかし、この従
来装置では、検出器の出力誤差や演算の際のデー
タ誤差に対する対策が十分ではなかつた。2以上
の検出器若しくは検出用スケールを使用する場
合、各検出器の原点が正確に合つていないと、検
出器出力信号の周期切り換わり点の近傍におい
て、データが不正確になり、誤差を生ずる。ま
た、デイジタル演算を行なう場合も同様に検出器
出力信号の周期切り換わり点の近傍において量子
化データ誤差を生ずる。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、
検出対象の機械的変位に応じてそれぞれ異なる周
期からなる周期的な位置検出信号をそれぞれ発生
する複数のリニアセンサを使用し、その出力信号
を演算することにより、アブソリユート直線位置
検出範囲を拡大した位置検出信号を得ることがで
きるようにしたアブソリユート直線位置検出装置
において、周期切り換わり点近傍において生じる
おそれのある誤差を適切に修正することができる
ようにしたことを目的とする。
検出対象の機械的変位に応じてそれぞれ異なる周
期からなる周期的な位置検出信号をそれぞれ発生
する複数のリニアセンサを使用し、その出力信号
を演算することにより、アブソリユート直線位置
検出範囲を拡大した位置検出信号を得ることがで
きるようにしたアブソリユート直線位置検出装置
において、周期切り換わり点近傍において生じる
おそれのある誤差を適切に修正することができる
ようにしたことを目的とする。
第1の発明に係るアブソリユート直線位置検出
装置は、(a)磁気に対して異なる性質を示す2つの
物質を直線変位方向に沿つて所定のピツチで交互
に繰返し配したリニアスケール部材と、このリニ
アスケール部材に対して相対的に変位可能に配さ
れ、この変位に応じた前記2つの物質の相対的位
置関係に応じて、該リニアスケール部材の1ピツ
チの変位を1周期とする周期的な位置検出信号を
デイジタルデータにて発生する電磁的検出部とを
具備するリニアセンサを2個設け、各リニアセン
サにおける前記リニアスケール部材の1ピツチは
それぞれ異なつており、各リニアセンサにおける
前記リニアスケール部材又は検出部の一方を一体
的に結合して検出対象の機械的変位の応じて一体
的に直線変位させるようにして成り、これによ
り、前記検出対象の機械的直線変位に関して夫々
異なる周期で各リニアセンサから前記位置検出信
号をそれぞれ発生するようにしたこと、(b)前記2
つのリニアセンサに関し、第1のリニアセンサか
ら発生される第1の位置検出信号と第2のリニア
センサから発生される第2の位置検出信号とを演
算変数として両者の差をデイジタル演算し、更に
この差を演算変数として、前記第1のリニアセン
サに関する前記検出対象の原点からの周期数を決
定する演算を行い、決定した周期数を示す周期数
信号を出力する演算手段を設けたこと、及び(c)前
記第1の位置検出信号の値が周期切り換わり前の
所定の第1の範囲に属するかまたは周期切り換わ
り後の所定の第2の範囲に属するかを判定し、上
記第1又は第2の範囲内にあると判定されたとき
第1又は第2の範囲のどちらに属するかに応じ
て、前記演算手段における前記演算変数の少なく
とも1つの値を、所定の修正値によつて加算もし
くは減算することによつて前記差の値を変更する
修正演算を行なうことからなるものである。
装置は、(a)磁気に対して異なる性質を示す2つの
物質を直線変位方向に沿つて所定のピツチで交互
に繰返し配したリニアスケール部材と、このリニ
アスケール部材に対して相対的に変位可能に配さ
れ、この変位に応じた前記2つの物質の相対的位
置関係に応じて、該リニアスケール部材の1ピツ
チの変位を1周期とする周期的な位置検出信号を
デイジタルデータにて発生する電磁的検出部とを
具備するリニアセンサを2個設け、各リニアセン
サにおける前記リニアスケール部材の1ピツチは
それぞれ異なつており、各リニアセンサにおける
前記リニアスケール部材又は検出部の一方を一体
的に結合して検出対象の機械的変位の応じて一体
的に直線変位させるようにして成り、これによ
り、前記検出対象の機械的直線変位に関して夫々
異なる周期で各リニアセンサから前記位置検出信
号をそれぞれ発生するようにしたこと、(b)前記2
つのリニアセンサに関し、第1のリニアセンサか
ら発生される第1の位置検出信号と第2のリニア
センサから発生される第2の位置検出信号とを演
算変数として両者の差をデイジタル演算し、更に
この差を演算変数として、前記第1のリニアセン
サに関する前記検出対象の原点からの周期数を決
定する演算を行い、決定した周期数を示す周期数
信号を出力する演算手段を設けたこと、及び(c)前
記第1の位置検出信号の値が周期切り換わり前の
所定の第1の範囲に属するかまたは周期切り換わ
り後の所定の第2の範囲に属するかを判定し、上
記第1又は第2の範囲内にあると判定されたとき
第1又は第2の範囲のどちらに属するかに応じ
て、前記演算手段における前記演算変数の少なく
とも1つの値を、所定の修正値によつて加算もし
くは減算することによつて前記差の値を変更する
修正演算を行なうことからなるものである。
上記のように、各リニアセンサは、リニアスケ
ール部材と電磁的検出ヘツド部とを具備してお
り、各リニアセンサにおけるリニアスケール部材
の1ピツチはそれぞれ異なつている。そして、各
リニアセンサにおけるリニアスケール部材又は検
出部の一方を一体的に結合して検出対象の機械的
変位に応じて一体的に直線変位されるようになつ
ている。リニアスケール部材は、磁気に対して異
なる性質を示す2つの物質を直線変位方向に沿つ
て所定のピツチで交互に繰返し配して成るもので
ある。電磁的検出部は、リニアスケール部材に対
して相対的に変位可能であり、この変位に応じた
前記2つの物質の相対的位置関係に応じて、該リ
ニアスケール部材の1ピツチの変位を1周期とす
る周期的な位置検出信号を発生する。これによ
り、特段の運動変速機構を設けることなく、各リ
ニアセンサにおけるリニアスケール部材又は検出
部の一方を一体的に結合するだけの極めて簡単な
構成により、検出対象の機械的直線変位に関して
夫々異なる周期で各リニアセンサから位置検出信
号を発生させることができる。
ール部材と電磁的検出ヘツド部とを具備してお
り、各リニアセンサにおけるリニアスケール部材
の1ピツチはそれぞれ異なつている。そして、各
リニアセンサにおけるリニアスケール部材又は検
出部の一方を一体的に結合して検出対象の機械的
変位に応じて一体的に直線変位されるようになつ
ている。リニアスケール部材は、磁気に対して異
なる性質を示す2つの物質を直線変位方向に沿つ
て所定のピツチで交互に繰返し配して成るもので
ある。電磁的検出部は、リニアスケール部材に対
して相対的に変位可能であり、この変位に応じた
前記2つの物質の相対的位置関係に応じて、該リ
ニアスケール部材の1ピツチの変位を1周期とす
る周期的な位置検出信号を発生する。これによ
り、特段の運動変速機構を設けることなく、各リ
ニアセンサにおけるリニアスケール部材又は検出
部の一方を一体的に結合するだけの極めて簡単な
構成により、検出対象の機械的直線変位に関して
夫々異なる周期で各リニアセンサから位置検出信
号を発生させることができる。
例えば、検出対象の原点からの変位に対して、
第1のリニアセンサの位置検出信号が丁度1周期
分変化したとき、別のリニアセンサの位置検出信
号は丁度1周期分の変化を示していず、各位置検
出信号の間には差が生じている。この差は検出対
象の原点からの変位が増すに従つて次第に広がつ
ていくものであり、第1のリニアセンサに関する
検出対象の原点からの周期数の比例して増大す
る。従つて、この差がどれだけあるかによつて、
第1のリニアセンサの位置検出信号が原点から何
周期目のものであるかが判明する。
第1のリニアセンサの位置検出信号が丁度1周期
分変化したとき、別のリニアセンサの位置検出信
号は丁度1周期分の変化を示していず、各位置検
出信号の間には差が生じている。この差は検出対
象の原点からの変位が増すに従つて次第に広がつ
ていくものであり、第1のリニアセンサに関する
検出対象の原点からの周期数の比例して増大す
る。従つて、この差がどれだけあるかによつて、
第1のリニアセンサの位置検出信号が原点から何
周期目のものであるかが判明する。
従つて、演算手段によつて、第1のリニアセン
サの第1の位置検出信号と第2のリニアセンサの
第2の位置検出信号との差を演算すれば、この差
に基づき、該第1のリニアセンサに関する検出対
象の原点からの周期数を決定することができる。
サの第1の位置検出信号と第2のリニアセンサの
第2の位置検出信号との差を演算すれば、この差
に基づき、該第1のリニアセンサに関する検出対
象の原点からの周期数を決定することができる。
こうして、求められた第1の周期数信号は、第
1のリニアセンサの出力信号に基づく第1の位置
検出信号の周期数を示しているが故に、これら第
1の位置検出信号と第1の周期数信号との組合せ
は、検出対象の原点からの絶対位置を広範囲にわ
たつて特定するものである。
1のリニアセンサの出力信号に基づく第1の位置
検出信号の周期数を示しているが故に、これら第
1の位置検出信号と第1の周期数信号との組合せ
は、検出対象の原点からの絶対位置を広範囲にわ
たつて特定するものである。
このように、本発明では、アブソリユート直線
位置検出範囲を拡大することができ、また、特段
の運動変速機構を設けることなく、各リニアセン
サにおけるリニアスケール部材又は検出ヘツド部
の一方を一体的に結合するだけの極めて簡単な構
成であればよいので、構成も簡素であり、かつ全
体の検出分解能は1つのリニアセンサの1周期分
の出力信号の分解能に依存するので極めて高分解
能であり、精度がよいものとなる。
位置検出範囲を拡大することができ、また、特段
の運動変速機構を設けることなく、各リニアセン
サにおけるリニアスケール部材又は検出ヘツド部
の一方を一体的に結合するだけの極めて簡単な構
成であればよいので、構成も簡素であり、かつ全
体の検出分解能は1つのリニアセンサの1周期分
の出力信号の分解能に依存するので極めて高分解
能であり、精度がよいものとなる。
第1の位置検出信号の周期切り換わり点ではデ
ータが最大値から最小値へ不連続的に変化するの
で、この周期切り換わり点の前後では、第1の位
置検出信号と第2の位置検出信号との差は、量子
化誤差や検出器の精度誤差のために、論理値通り
とならず、それよりも幾分増加したり減少したり
する。そこで、第1の位置検出信号の値が周期切
り換わり前後の所定の第1又は第2の範囲にある
と判定したとき、所定の修正値を加算もしくは減
算することによつて前記差の値を変更する修正演
算を行なえば、誤差を修正した正しい周期数信号
を求めることができる。
ータが最大値から最小値へ不連続的に変化するの
で、この周期切り換わり点の前後では、第1の位
置検出信号と第2の位置検出信号との差は、量子
化誤差や検出器の精度誤差のために、論理値通り
とならず、それよりも幾分増加したり減少したり
する。そこで、第1の位置検出信号の値が周期切
り換わり前後の所定の第1又は第2の範囲にある
と判定したとき、所定の修正値を加算もしくは減
算することによつて前記差の値を変更する修正演
算を行なえば、誤差を修正した正しい周期数信号
を求めることができる。
なお、以下で説明する実施例において、リニア
センサに対応するものは符号S1,S2で示され
ており、リニアスケール部材に対応するものは、
ロツド状のコア部2−1,2−2であり、電磁的
検出部に対応するものは、ケーシング4−1内に
収納された1次コイルと2次コイルの部分とそれ
に関連するデイジタル位相差検出回路37−1,
37−2の部分である。また、演算手段及び修正
演算を行う手段に対応するものは演算装置COM
である。
センサに対応するものは符号S1,S2で示され
ており、リニアスケール部材に対応するものは、
ロツド状のコア部2−1,2−2であり、電磁的
検出部に対応するものは、ケーシング4−1内に
収納された1次コイルと2次コイルの部分とそれ
に関連するデイジタル位相差検出回路37−1,
37−2の部分である。また、演算手段及び修正
演算を行う手段に対応するものは演算装置COM
である。
第2の発明においては、更に、第3のリニアセ
ンサを具備する。第1のリニアセンサと第3のリ
ニアセンサの1ピツチの差は第1及び第2のリニ
アセンサの1ピツチの差よりも小であり、第1の
リニアセンサから発生される第1の位置検出信号
と第3のリニアセンサから発生される第3の位置
検出信号との差である第2の差は、第1のリニア
センサから発生される第1の位置検出信号と第2
のリニアセンサから発生される第2の位置検出信
号との差である第1の差よりも長い周期を持つ。
そこで、この第2の差を演算変数として、第1の
差に対応する第1の周期数信号の周期数を決定す
る演算を行ない、決定した周期数を示す第2の周
期数信号を得ることができる。これにより、更に
拡大した範囲でアブソリユート直線位置の検出が
可能である。実施例との対応を示すと、第3のリ
ニアセンサに対応するものがセンサS3であり、
第2の周期数信号を求めるための演算を行う手段
に対応するものが上述と同様に演算装置COMで
ある。
ンサを具備する。第1のリニアセンサと第3のリ
ニアセンサの1ピツチの差は第1及び第2のリニ
アセンサの1ピツチの差よりも小であり、第1の
リニアセンサから発生される第1の位置検出信号
と第3のリニアセンサから発生される第3の位置
検出信号との差である第2の差は、第1のリニア
センサから発生される第1の位置検出信号と第2
のリニアセンサから発生される第2の位置検出信
号との差である第1の差よりも長い周期を持つ。
そこで、この第2の差を演算変数として、第1の
差に対応する第1の周期数信号の周期数を決定す
る演算を行ない、決定した周期数を示す第2の周
期数信号を得ることができる。これにより、更に
拡大した範囲でアブソリユート直線位置の検出が
可能である。実施例との対応を示すと、第3のリ
ニアセンサに対応するものがセンサS3であり、
第2の周期数信号を求めるための演算を行う手段
に対応するものが上述と同様に演算装置COMで
ある。
以下添付図面を参照してこの発明の実施例を詳
細に説明しよう。
細に説明しよう。
最も単純な例として2個のリニアセンサを用い
る例につき第1図を参照して原理的に説明する。
機械的直線変位に対して所定の周期で電気的出力
信号を発生するリニアセンサS1,S2として
は、例えば実願昭57−32127号明細書(実開昭58
−136718号公報)に示されたような複数のコアを
所定間隔で設けたものを利用する。一方のセンサ
S1の出力信号の1周期に相当する検出対象の機
械的変位量をP1とし、他方のセンサS2の出力信
号の1周期に相当する検出対象の機械的変位量を
P2とする。この発明では、各センサの出力信号
1周期に相当する検出対象の機械的変位量を夫々
異ならせることを特徴としているため、P1≠P2
である。各センサS1,S2は各周期毎の機械的
直線変位P1,P2の範囲内ではアブソリユート位
置(1周期内での相対的なアブソリユート位置)
検出が可能である。各センサでは1周期分の出力
信号としては、S1がN1,S2がN2なる値を発
生するものとする。すなわち、デイジタル型の場
合、センサS1が1周期をN1分割した精度でア
ブソリユート出力信号を発生し、S2が1周期を
N2分割した精度でアブソリユート出力信号を発
生する。
る例につき第1図を参照して原理的に説明する。
機械的直線変位に対して所定の周期で電気的出力
信号を発生するリニアセンサS1,S2として
は、例えば実願昭57−32127号明細書(実開昭58
−136718号公報)に示されたような複数のコアを
所定間隔で設けたものを利用する。一方のセンサ
S1の出力信号の1周期に相当する検出対象の機
械的変位量をP1とし、他方のセンサS2の出力信
号の1周期に相当する検出対象の機械的変位量を
P2とする。この発明では、各センサの出力信号
1周期に相当する検出対象の機械的変位量を夫々
異ならせることを特徴としているため、P1≠P2
である。各センサS1,S2は各周期毎の機械的
直線変位P1,P2の範囲内ではアブソリユート位
置(1周期内での相対的なアブソリユート位置)
検出が可能である。各センサでは1周期分の出力
信号としては、S1がN1,S2がN2なる値を発
生するものとする。すなわち、デイジタル型の場
合、センサS1が1周期をN1分割した精度でア
ブソリユート出力信号を発生し、S2が1周期を
N2分割した精度でアブソリユート出力信号を発
生する。
つまり、検出対象の機械的変位量がP1のとき
センサS1はその1周期分の出力信号つまり最大
出力N1を出力し、P2のときセンサS2はその1
周期分の出力信号つまり最大出力N2を出力する。
検出対象の原点からの機械的変位量がP1もしく
はP2以上となつたとき、センサS1,S2単独
では、それらの出力信号が原点から何周期目なの
かが判からず、アブソリユート位置は検出できな
い。しかし、下記のようにセンサS1,S2の出
力信号を組合せて利用すればアブソリユート位置
が判明する。
センサS1はその1周期分の出力信号つまり最大
出力N1を出力し、P2のときセンサS2はその1
周期分の出力信号つまり最大出力N2を出力する。
検出対象の原点からの機械的変位量がP1もしく
はP2以上となつたとき、センサS1,S2単独
では、それらの出力信号が原点から何周期目なの
かが判からず、アブソリユート位置は検出できな
い。しかし、下記のようにセンサS1,S2の出
力信号を組合せて利用すればアブソリユート位置
が判明する。
単位変位量当りのセンサS1の検出値はN1/P1な
る定数で表わすことができ、同じくセンサS2の
検出値はN2/P2なる定数で表わすことができる。そ こで、検出対象が原点(原点ではセンサS1,S
2の出力が共に0である)からP1移動したとき
について考えると、センサS1の出力はN1であり
丁度1周期分である。また、センサS2の出力は
N2・P1/P2である。従つて、検出対象の現位置に対 してセンサS1,S2から得られる出力信号の値
をD1,D2で表わすと、アブソリユート位置P1の
ときは D1,D2は次のようになる。
検出値はN2/P2なる定数で表わすことができる。そ こで、検出対象が原点(原点ではセンサS1,S
2の出力が共に0である)からP1移動したとき
について考えると、センサS1の出力はN1であり
丁度1周期分である。また、センサS2の出力は
N2・P1/P2である。従つて、検出対象の現位置に対 してセンサS1,S2から得られる出力信号の値
をD1,D2で表わすと、アブソリユート位置P1の
ときは D1,D2は次のようになる。
D1=N1
D2=N2・P1/P2 (1)
このことより、センサS1の1周期分の直線変
位P1につき、両センサS1,S2間の出力信号
の値は下記の変化分(定数)に従つて順次ずれて
いくことが明らかである。ここでD12=D1−D2と
する。
位P1につき、両センサS1,S2間の出力信号
の値は下記の変化分(定数)に従つて順次ずれて
いくことが明らかである。ここでD12=D1−D2と
する。
P1当りのD12の変化分=N1・P2−N2・P1/P2…(2)
従つて、演算装置COMにおいて、検出対象の
現位置に対応する各センサS1,S2の出力の差
「D12=D1−D2」を求め、これを上記(2)式の定数
によつて下記のように割算すれば、センサS1の
現出力信号D1が原点から数えて何周期目(CX)
のものであるのかということが判明する。
現位置に対応する各センサS1,S2の出力の差
「D12=D1−D2」を求め、これを上記(2)式の定数
によつて下記のように割算すれば、センサS1の
現出力信号D1が原点から数えて何周期目(CX)
のものであるのかということが判明する。
CX=D12÷N1・P2−N2・P1/P2 …(3)
上記(3)式によつて求めた周期数CXの整数部と
センサS1の出力信号D1とを組合せることによ
り(すなわち(3)式によつて求めたCXの小数部ま
たは余りを切捨て、D1を小数部として用いる)、
検出対象の直線位置をアブソリユートで特定する
ことができる。尚、S1とS2の周期のずれによ
りD1がD2よりも小さくなることがあるが、その
場合はD1の値にN1を加算してD12を求めるものと
する。
センサS1の出力信号D1とを組合せることによ
り(すなわち(3)式によつて求めたCXの小数部ま
たは余りを切捨て、D1を小数部として用いる)、
検出対象の直線位置をアブソリユートで特定する
ことができる。尚、S1とS2の周期のずれによ
りD1がD2よりも小さくなることがあるが、その
場合はD1の値にN1を加算してD12を求めるものと
する。
位相シフト型直線位置検出器によつてセンサS
1,S2を構成した一例を第2図に示す。まず、
センサS1について説明すると、センサS1は、
ケーシング4−1内に所定の配置で収納された1
次コイル及び2次コイルと、これらのコイル内の
直線移動可能に挿入された長尺のコア部2−1と
を含んでいる。コア部2−1は、軸方向に所定間
隔で配される複数個のコア3−1と、各コア3−
1の間に設けられたスペーサ5−1と、これらコ
ア3−1及びスペーサ5−1の周囲を蓋つたスリ
ープ6−1とを含んでいる。コア3−1は磁性
体、スペーサ5−1は空気その他の非磁性体であ
る。このコア部2−1は、検出対象として外部か
ら与えられる直線運動に応じて直線変位する。一
例として、各コア3−1は所定長さ「P1/2」(P1 は任意の数)の円筒形状であり、スペーサ5−1
の長さはコア3−1の長さにほぼ等しい。従つ
て、コア3−1の配列における1ピツチ分の距離
は「P1」である。この実施例において、コイル
は4つの相で動作するように設けられている。こ
れらの相を便宜上A,B,C,Dなる符号を用い
て区別する。コア3−1の位置に応じて各相A〜
Dに生じるリラクタンスが90度づつずれるように
なつており、例えばA相をコサイン相とすると、
B相はサイン相、C相はマイナスコサイン相、D
相はマイナスサイン相、となるようになつてい
る。
1,S2を構成した一例を第2図に示す。まず、
センサS1について説明すると、センサS1は、
ケーシング4−1内に所定の配置で収納された1
次コイル及び2次コイルと、これらのコイル内の
直線移動可能に挿入された長尺のコア部2−1と
を含んでいる。コア部2−1は、軸方向に所定間
隔で配される複数個のコア3−1と、各コア3−
1の間に設けられたスペーサ5−1と、これらコ
ア3−1及びスペーサ5−1の周囲を蓋つたスリ
ープ6−1とを含んでいる。コア3−1は磁性
体、スペーサ5−1は空気その他の非磁性体であ
る。このコア部2−1は、検出対象として外部か
ら与えられる直線運動に応じて直線変位する。一
例として、各コア3−1は所定長さ「P1/2」(P1 は任意の数)の円筒形状であり、スペーサ5−1
の長さはコア3−1の長さにほぼ等しい。従つ
て、コア3−1の配列における1ピツチ分の距離
は「P1」である。この実施例において、コイル
は4つの相で動作するように設けられている。こ
れらの相を便宜上A,B,C,Dなる符号を用い
て区別する。コア3−1の位置に応じて各相A〜
Dに生じるリラクタンスが90度づつずれるように
なつており、例えばA相をコサイン相とすると、
B相はサイン相、C相はマイナスコサイン相、D
相はマイナスサイン相、となるようになつてい
る。
第2図においては、各相A〜D毎に個別に1次
コイル7,8,9,10及び2次コイル11,1
2,13,14が設けられている。各相A〜Dの
2次コイル11〜14は各々に対応する1次コイ
ル7〜10の外側に夫々巻かれている。各コイル
の長さはコア3−1の長さにほぼ等しく、「P1/2」 である。第2図の例では、A相のコイル7,11
とC相のコイル9,13とが隣合つて設けられて
おり、B相のコイル8,12とD相のコイル1
0,14も隣合つて設けられている。また、A相
とB相またはC相とD相のコイルの間隔は「P1
(n±1/4」(nは任意の自然数)である。これに
より、A,C相における磁気回路のリラクタンス
変化に対してB相,D相における磁気回路のリラ
クタンス変化の位相を90度(1ピツチP1の1/4)
ずらすことができる。
コイル7,8,9,10及び2次コイル11,1
2,13,14が設けられている。各相A〜Dの
2次コイル11〜14は各々に対応する1次コイ
ル7〜10の外側に夫々巻かれている。各コイル
の長さはコア3−1の長さにほぼ等しく、「P1/2」 である。第2図の例では、A相のコイル7,11
とC相のコイル9,13とが隣合つて設けられて
おり、B相のコイル8,12とD相のコイル1
0,14も隣合つて設けられている。また、A相
とB相またはC相とD相のコイルの間隔は「P1
(n±1/4」(nは任意の自然数)である。これに
より、A,C相における磁気回路のリラクタンス
変化に対してB相,D相における磁気回路のリラ
クタンス変化の位相を90度(1ピツチP1の1/4)
ずらすことができる。
また、センサ1における各相A〜Dのコイルの
配置は第1図に示すものに限定されない。すなわ
ち、コア部2−1の直線変位に応じて各相A〜D
における磁気回路のリラクタンスが変化し、しか
もそのリラクタンス変化の位相は各相毎に90度づ
つずれる(従つてA相とC相とでは180度ずれ、
B相とD相とでも180度ずれる)ようになつてい
るため、そのようなリラクタンス変化をもたらす
ものでありさえすればよい。
配置は第1図に示すものに限定されない。すなわ
ち、コア部2−1の直線変位に応じて各相A〜D
における磁気回路のリラクタンスが変化し、しか
もそのリラクタンス変化の位相は各相毎に90度づ
つずれる(従つてA相とC相とでは180度ずれ、
B相とD相とでも180度ずれる)ようになつてい
るため、そのようなリラクタンス変化をもたらす
ものでありさえすればよい。
第2図における1次コイル7〜10及び2次コ
イル11〜14の結線形式は例えば第3図のよう
にする。第3図は、A相とC相の1次コイル7及
び9を正弦信号sinωtによつて互いに逆相で励磁
し、2次コイル11及び13の出力を同相で加算
するようにした結線形式を示すものである。B相
とD相も上述と同様に、1次コイル8,10を余
弦信号cosωtで逆相励磁し、2次コイル12,1
4の出力を同相加算する。
イル11〜14の結線形式は例えば第3図のよう
にする。第3図は、A相とC相の1次コイル7及
び9を正弦信号sinωtによつて互いに逆相で励磁
し、2次コイル11及び13の出力を同相で加算
するようにした結線形式を示すものである。B相
とD相も上述と同様に、1次コイル8,10を余
弦信号cosωtで逆相励磁し、2次コイル12,1
4の出力を同相加算する。
第3図の結線形式は要するに次のように表現で
きる。すなわち、リラクタンス変化が180度ずれ
た2つの相(AとCあるいはBとD)を互いに逆
相で動作させ、かつ、リラクタンス変化が90度ず
れた2つの対(AとCの対とBとDの対)の一方
を正弦信号sinωtによつて励磁し、他方を余弦信
号cosωtによつて励磁する。換言すれば、2つの
対(AとCの対及びBとDの対)は、そのリラク
タンス変化の位相が90度ずれた2つの差動トラン
スと同じものであり。そのリラクタンス変化の位
相ずれに応じた電気的位相ずれを有する2種類の
交流信号(sinωt,cosωt)によつて各々を個別
に励磁するのである。A,C相の対とB,D相の
対の2次コイル出力を加算したものがセンサS1
の2次側出力信号Y1となる。この出力信号Y1は、
コア部2−1の直線位置に応じた位相角φ1だけ
基準交流信号(sinωtまたはcosωt)を位相シフ
トしたものとなる。その理由は、各相A〜Dのリ
ラクタンスが90度づつずれており、かつ一方の対
(A,C)と他方の対(B,D)の励磁信号の電
気的位相が90度ずれているためである。この点を
略式で示すと次の通りである。
きる。すなわち、リラクタンス変化が180度ずれ
た2つの相(AとCあるいはBとD)を互いに逆
相で動作させ、かつ、リラクタンス変化が90度ず
れた2つの対(AとCの対とBとDの対)の一方
を正弦信号sinωtによつて励磁し、他方を余弦信
号cosωtによつて励磁する。換言すれば、2つの
対(AとCの対及びBとDの対)は、そのリラク
タンス変化の位相が90度ずれた2つの差動トラン
スと同じものであり。そのリラクタンス変化の位
相ずれに応じた電気的位相ずれを有する2種類の
交流信号(sinωt,cosωt)によつて各々を個別
に励磁するのである。A,C相の対とB,D相の
対の2次コイル出力を加算したものがセンサS1
の2次側出力信号Y1となる。この出力信号Y1は、
コア部2−1の直線位置に応じた位相角φ1だけ
基準交流信号(sinωtまたはcosωt)を位相シフ
トしたものとなる。その理由は、各相A〜Dのリ
ラクタンスが90度づつずれており、かつ一方の対
(A,C)と他方の対(B,D)の励磁信号の電
気的位相が90度ずれているためである。この点を
略式で示すと次の通りである。
すなわち、コア部2−1の直線位置に対応する
位相をφ1とすると、直線位置に応じたリラクタ
ンス変化の関数は、A相がcosφ1、B相がsinφ1、
C相が−cosφ1、D相が−sinφ1なる略式で示すこ
とができる。A相とC相を正弦信号sinωtによつ
て互いに逆相で動作させ、かつB相とD相を余弦
信号cosωtによつて互いに逆相で動作させ、その
結果生じた2次コイル出力を加算的に合成するの
で、出力信号Y1は次のような略式で実質的に表
現することができる。
位相をφ1とすると、直線位置に応じたリラクタ
ンス変化の関数は、A相がcosφ1、B相がsinφ1、
C相が−cosφ1、D相が−sinφ1なる略式で示すこ
とができる。A相とC相を正弦信号sinωtによつ
て互いに逆相で動作させ、かつB相とD相を余弦
信号cosωtによつて互いに逆相で動作させ、その
結果生じた2次コイル出力を加算的に合成するの
で、出力信号Y1は次のような略式で実質的に表
現することができる。
Y1=sinωtcosφ1−(−sinωtcosφ1)
+cosωtsinφ1−(−cosωtsinφ1)
=2sinωtcosφ1+2cosωtsinφ1
=2sin(ωt+φ1)
上記式で便宜的に「2」と示された係数を諸種
の条件に応じて定まる定数Kで置換えると、 Y1=Ksin(ωt+φ1) と表現できる。ここで、リラクタンス変化の位相
φ1はコア部2−1の直線位置xに所定の比例係
数(または関数)に従つて比例しているので、出
力信号Y1における基準信号sinωt(またはcosωt)
からの位相ずれφ1を測定することにより直線位
置xを検出することができる。ただし、位相ずれ
量φ1が全角2πのとき、直線位置はxは前述の距
離P1(コア3−1の1ピツチ長)に相当する。す
なわち、信号Y1における電気的位相ずれ量φ1に
よれば、距離P1の範囲内で相対的な直線位置が
検出できるのである。
の条件に応じて定まる定数Kで置換えると、 Y1=Ksin(ωt+φ1) と表現できる。ここで、リラクタンス変化の位相
φ1はコア部2−1の直線位置xに所定の比例係
数(または関数)に従つて比例しているので、出
力信号Y1における基準信号sinωt(またはcosωt)
からの位相ずれφ1を測定することにより直線位
置xを検出することができる。ただし、位相ずれ
量φ1が全角2πのとき、直線位置はxは前述の距
離P1(コア3−1の1ピツチ長)に相当する。す
なわち、信号Y1における電気的位相ずれ量φ1に
よれば、距離P1の範囲内で相対的な直線位置が
検出できるのである。
センサS2はS1と同一構成であるが、コア部
2−2におけるコア3−2及び4−2の間隔P2
がP1とは異なつている。センサS1とS2のコ
ア部2−1,2−2は連結部材50で連結され、
検出対象の直線変位xに応じて一緒に直線移動す
る。そして、コア部2−2あの直線位置xに応じ
た電気的位相ずれφ2を含む交流信号Y2=Ksin
(ωt+φ2)がセンサS2の2次側から得られる。
ただし、この位相ずれ量φ2が2πのときの直線変
位xはコア3−2の1ピツチ長P2に相当する。
2−2におけるコア3−2及び4−2の間隔P2
がP1とは異なつている。センサS1とS2のコ
ア部2−1,2−2は連結部材50で連結され、
検出対象の直線変位xに応じて一緒に直線移動す
る。そして、コア部2−2あの直線位置xに応じ
た電気的位相ずれφ2を含む交流信号Y2=Ksin
(ωt+φ2)がセンサS2の2次側から得られる。
ただし、この位相ずれ量φ2が2πのときの直線変
位xはコア3−2の1ピツチ長P2に相当する。
両センサS1,S2の2次側出力信号Y1,Y2
を第4図に示すような位相差検出回路37−1,
37−2に与えることにより、各ピツチ長P1,
P2に対応する機械的直線変位を1周期とする周
期的な電気的出力信号D1,D2を得ることができ
る。
を第4図に示すような位相差検出回路37−1,
37−2に与えることにより、各ピツチ長P1,
P2に対応する機械的直線変位を1周期とする周
期的な電気的出力信号D1,D2を得ることができ
る。
第4図において、発振部32は基準の正弦信号
sinωtと余弦信号cosωtを発生する回路、位相差
検出回路37−1は上記位相ずれφ1を、37−
2はφ2を夫々測定するための回路である。クロ
ツク発振器33から発振されたクロツクパルス
CPがカウンタ30でカウンタされる。カウンタ
30は例えばモジユロMであり、そのカウンタ値
がレジスタ31に与えられる。カウンタ30の
4/M分周出力からは、クロツクパルスCPを4/M分 周したパルスPcが取り出され、1/2分周用のフリ
ツプフロツプ34のC入力に与えられる。このフ
リツプフロツプ34のQ出力から出たパルスPb
がフリツプフロツプ35に加わり、出力から出
たパルスPaがフリツプフロツプ36に加わり、
これら35及び36の出力がローパスフイルタ2
1,22及び増幅器23,24を経由して、余弦
信号cosωtと正弦信号sinωtが得られ、センサS
1,S2に入力される。カウンタ30におけるM
カウンタがこれら基準信号cosωt,sinωtの2πラ
ジアン分の位相角に相当する。すなわち、カウン
タ30の1カウント値は2π/Mラジアンの位相角を 示している。
sinωtと余弦信号cosωtを発生する回路、位相差
検出回路37−1は上記位相ずれφ1を、37−
2はφ2を夫々測定するための回路である。クロ
ツク発振器33から発振されたクロツクパルス
CPがカウンタ30でカウンタされる。カウンタ
30は例えばモジユロMであり、そのカウンタ値
がレジスタ31に与えられる。カウンタ30の
4/M分周出力からは、クロツクパルスCPを4/M分 周したパルスPcが取り出され、1/2分周用のフリ
ツプフロツプ34のC入力に与えられる。このフ
リツプフロツプ34のQ出力から出たパルスPb
がフリツプフロツプ35に加わり、出力から出
たパルスPaがフリツプフロツプ36に加わり、
これら35及び36の出力がローパスフイルタ2
1,22及び増幅器23,24を経由して、余弦
信号cosωtと正弦信号sinωtが得られ、センサS
1,S2に入力される。カウンタ30におけるM
カウンタがこれら基準信号cosωt,sinωtの2πラ
ジアン分の位相角に相当する。すなわち、カウン
タ30の1カウント値は2π/Mラジアンの位相角を 示している。
回路37−1において、センサS1の出力信号
Y1は増幅器25を介してコンパレータ26に加
わり、該信号Yの正・負極性に応じた方形波信号
が該コンパレータ26から出力される。このコン
パレータ26の出力信号の立上りに応答して立上
り検出回路28からパルスTSが出力され、この
パルスTSに応じてカウンタ30のカウント値を
レジスタ31にロードする。その結果、位相ずれ
φ1に応じたデイジタル値D1がレジスタ31に取
り込まれる。
Y1は増幅器25を介してコンパレータ26に加
わり、該信号Yの正・負極性に応じた方形波信号
が該コンパレータ26から出力される。このコン
パレータ26の出力信号の立上りに応答して立上
り検出回路28からパルスTSが出力され、この
パルスTSに応じてカウンタ30のカウント値を
レジスタ31にロードする。その結果、位相ずれ
φ1に応じたデイジタル値D1がレジスタ31に取
り込まれる。
もう一方の回路37−2も回路37−1と同一
構成であり、センサS2の2次出力信号Y2を増
幅器38を介してコンパレータ39に入力し、立
上り検出回路40を介してレジスタ41を制御
し、位相ずれφ2に応じたデイジタル値D1をカウ
ンタ30からレジスタ41に取り込む。尚、位相
差検出回路37−1を1個だけとし、レジスタ3
1,41のみ各センサS1,S2に対応して設
け、位相差検出回路を時分割的に利用するように
してもよい。
構成であり、センサS2の2次出力信号Y2を増
幅器38を介してコンパレータ39に入力し、立
上り検出回路40を介してレジスタ41を制御
し、位相ずれφ2に応じたデイジタル値D1をカウ
ンタ30からレジスタ41に取り込む。尚、位相
差検出回路37−1を1個だけとし、レジスタ3
1,41のみ各センサS1,S2に対応して設
け、位相差検出回路を時分割的に利用するように
してもよい。
以上のように求めた両センサS1、S2の出力
信号D1,D2を前述の通り演算COM(第1図)に
供給し、前記第(3)式に従つて演算を行なう。但
し、第4図のように位相差検出回路37−1,3
7−2を構成した場合、N1=N2となり、これを
Nで表すと、第(3)式は Cx=D12÷N(P2−P1/P2 …(4) となる。勿論、N1÷N2であつても差しつかえな
い。
信号D1,D2を前述の通り演算COM(第1図)に
供給し、前記第(3)式に従つて演算を行なう。但
し、第4図のように位相差検出回路37−1,3
7−2を構成した場合、N1=N2となり、これを
Nで表すと、第(3)式は Cx=D12÷N(P2−P1/P2 …(4) となる。勿論、N1÷N2であつても差しつかえな
い。
尚、第2図の例において、
φ1=x・2π/P1,φ2=x・2π/P2であり、
P2−P1=aとすると、
φ1−φ2=2πx1/P1(a/P1+a)であり、これが
D12=D1−D2に対応している。ここで、φ1−φ2
(つまりD12に対応する位相値)の最大値2π(つま
りD1−D2の1周期)は 2π=2πx1/P1(a/P1+a)であり、これを満た
す xの値xMAXは xMAX=P1(P1+a/a) …(5) この(5)式が2個のセンサS1,S2を用いたと
きの最大アブソリユート検出可能範囲を示してい
る。例えばP1=10mm,a=1mmのとき、xMAXは
「110」となり、センサS1単独のアブソリユート
検出可能範囲P1(10mm)の11倍(110mm)の範囲
までアブソリユート検出範囲が拡大されることが
わかる。
(つまりD12に対応する位相値)の最大値2π(つま
りD1−D2の1周期)は 2π=2πx1/P1(a/P1+a)であり、これを満た
す xの値xMAXは xMAX=P1(P1+a/a) …(5) この(5)式が2個のセンサS1,S2を用いたと
きの最大アブソリユート検出可能範囲を示してい
る。例えばP1=10mm,a=1mmのとき、xMAXは
「110」となり、センサS1単独のアブソリユート
検出可能範囲P1(10mm)の11倍(110mm)の範囲
までアブソリユート検出範囲が拡大されることが
わかる。
このアブソリユート検出可能範囲を更に拡大す
るには、センサの数を更に増加すればよい。例え
ば第3のセンサS3を更に設け、機械的変位量
P3(但し、P3≠P1≠P2)を1周期とする出力信号
D3を直線変位xに応じて出力するようにする。
好ましくはP1<P3<P2とし、「D1−D3」の周期が
「D1−D2」の周期よりも長くなるようにし、「D1
−D3」にもとづき「D1−D2」の周期数を求める
ようにすればよい。
るには、センサの数を更に増加すればよい。例え
ば第3のセンサS3を更に設け、機械的変位量
P3(但し、P3≠P1≠P2)を1周期とする出力信号
D3を直線変位xに応じて出力するようにする。
好ましくはP1<P3<P2とし、「D1−D3」の周期が
「D1−D2」の周期よりも長くなるようにし、「D1
−D3」にもとづき「D1−D2」の周期数を求める
ようにすればよい。
つまり、第3のリニアセンサS3を第1及び第
2のリニアセンサS1,S2と同様に一体的に直
線変位するように設けるのである。この第3のリ
ニアセンサS3のピツチP3は上記のような関係
であるから、第1のリニアセンサS1と第3のリ
ニアセンサS3の1ピツチの差は、第1のリニア
センサS1と第2のリニアセンサS2の1ピツチ
の差よりも小である。従つて、第1のリニアセン
サS1の位置検出信号D1と第3のリニアセンサ
S3の位置検出信号D3との差D1−D3の周期はは、
上述のように、D1−D2の周期よりも長い。D1−
D2の1周期当りのD1−D3の値は一定であり、D1
−D3の値はD1−D2の周期数に相関している。従
つて、上述と同様に、差D1−D3を演算すれば、
この差D1−D3に基づき、D1−D2の周期数を求め
ることができる。従つて、第1のリニアセンサS
1の位置検出信号D1と前記周期数Cxとの組合せ
に加えて、ここで求めたD1−D2の周期数(第2
の周期数信号という)を更に組合せれば、アブソ
リユート直線位置を更に拡大した範囲で特定する
ことができる。
2のリニアセンサS1,S2と同様に一体的に直
線変位するように設けるのである。この第3のリ
ニアセンサS3のピツチP3は上記のような関係
であるから、第1のリニアセンサS1と第3のリ
ニアセンサS3の1ピツチの差は、第1のリニア
センサS1と第2のリニアセンサS2の1ピツチ
の差よりも小である。従つて、第1のリニアセン
サS1の位置検出信号D1と第3のリニアセンサ
S3の位置検出信号D3との差D1−D3の周期はは、
上述のように、D1−D2の周期よりも長い。D1−
D2の1周期当りのD1−D3の値は一定であり、D1
−D3の値はD1−D2の周期数に相関している。従
つて、上述と同様に、差D1−D3を演算すれば、
この差D1−D3に基づき、D1−D2の周期数を求め
ることができる。従つて、第1のリニアセンサS
1の位置検出信号D1と前記周期数Cxとの組合せ
に加えて、ここで求めたD1−D2の周期数(第2
の周期数信号という)を更に組合せれば、アブソ
リユート直線位置を更に拡大した範囲で特定する
ことができる。
3つのリニアセンサS1〜S3を設けた例を第
5図に示す。この場合、第3のセンサS3の具体
的構成は第2図と同様であつてよいのは勿論であ
り、各センサS1〜S3のコア部が連結部材50
によつて一体的に連結されて、各々に対応するコ
イル部に対して一体的に相対変位するようにする
ことは第2図の説明から容易に理解できるであろ
う。
5図に示す。この場合、第3のセンサS3の具体
的構成は第2図と同様であつてよいのは勿論であ
り、各センサS1〜S3のコア部が連結部材50
によつて一体的に連結されて、各々に対応するコ
イル部に対して一体的に相対変位するようにする
ことは第2図の説明から容易に理解できるであろ
う。
第3のセンサS3の1周期分の出力信号つまり
最大出力をN3として、前記(1)式と同様にアソリ
ユート位置P1に対応するD3を考えると、D3=
(N3・P1)/P3 …(6) であり、D1−D3=D13として、P1当りのD13の変
化分を前記(2)式と同様に示すと、 (N1・P3−N3・P1)/P3 …(7) となる。ここで、説明の簡単化のために、前述と
同様に、N1=N2=N3=Nとおくと、上記(7)式つ
まりP1当りのD13の変化分は、 {N(P3−P1)}/P3 …(8) である。
最大出力をN3として、前記(1)式と同様にアソリ
ユート位置P1に対応するD3を考えると、D3=
(N3・P1)/P3 …(6) であり、D1−D3=D13として、P1当りのD13の変
化分を前記(2)式と同様に示すと、 (N1・P3−N3・P1)/P3 …(7) となる。ここで、説明の簡単化のために、前述と
同様に、N1=N2=N3=Nとおくと、上記(7)式つ
まりP1当りのD13の変化分は、 {N(P3−P1)}/P3 …(8) である。
前記差D12に基づき前記(4)式により求められる
第1の周期数信号Cxは、前記(5)式より最大値が (P1+a)/a=P2/(P2−P1) …(9) であり、これが第1の周期数信号Cxの1周期に
対応する第1のセンサS1の出力信号の周期数で
ある。このときのD13の値は前記(8)式の値に(9)式
の周期数を掛けたものであるから、 {N(P3−P1)P2}/{P3(P2−P1)} …(10) である。従つて、D13の値を(10)式の定数によつて
次式のように割れば、第1の周期数信号Cxの周
期数を示す第2の周期数信号Cyを得ることがで
きる。
第1の周期数信号Cxは、前記(5)式より最大値が (P1+a)/a=P2/(P2−P1) …(9) であり、これが第1の周期数信号Cxの1周期に
対応する第1のセンサS1の出力信号の周期数で
ある。このときのD13の値は前記(8)式の値に(9)式
の周期数を掛けたものであるから、 {N(P3−P1)P2}/{P3(P2−P1)} …(10) である。従つて、D13の値を(10)式の定数によつて
次式のように割れば、第1の周期数信号Cxの周
期数を示す第2の周期数信号Cyを得ることがで
きる。
Cy=D13÷{N(P3−P1)P2}/{P3(P2−P1)}
…(11) 演算装置COMでは、3つのセンサS1,S2,
S3の出力に基づき、前記第1の差D12=D1−D2
と第1の差D13=D1−D3を求める演算、及び前記
(4)式,(11)式に従い第1の周期数信号Cxと第2の
周期数信号Cyを求める演算を行うようにすれば
よい。これにより、第1のセンサS1の出力信号
D1と第1の周期数信号Cx及び第2の周期数信号
Cyの組合せにより、拡大されたアブソリユート
直線位置の検出がなされる。つまり、D1は距離
P1の範囲のアブソリユート直線位置を示し、Cx
はD1の繰返し周期数を原点からのアブソリユー
ト値で示し(ただし、前記(9)式で示すP2/(P2
−P1)が最大値)、CyはCxの繰返し周期数を原
点からのアブソリユート値で示し、この3者の組
合せによりアブソリユート直線位置が特定され
る。更に、P1<…<P4<P3<P2なる関係で複数
のセンサを用いることが可能である。
…(11) 演算装置COMでは、3つのセンサS1,S2,
S3の出力に基づき、前記第1の差D12=D1−D2
と第1の差D13=D1−D3を求める演算、及び前記
(4)式,(11)式に従い第1の周期数信号Cxと第2の
周期数信号Cyを求める演算を行うようにすれば
よい。これにより、第1のセンサS1の出力信号
D1と第1の周期数信号Cx及び第2の周期数信号
Cyの組合せにより、拡大されたアブソリユート
直線位置の検出がなされる。つまり、D1は距離
P1の範囲のアブソリユート直線位置を示し、Cx
はD1の繰返し周期数を原点からのアブソリユー
ト値で示し(ただし、前記(9)式で示すP2/(P2
−P1)が最大値)、CyはCxの繰返し周期数を原
点からのアブソリユート値で示し、この3者の組
合せによりアブソリユート直線位置が特定され
る。更に、P1<…<P4<P3<P2なる関係で複数
のセンサを用いることが可能である。
つまり、第1のリニアセンサS1との1ピツチ
の差が更に小さな第4のリニアセンサS4(この
1ピツチをP4で示す)を同様に設ければ、同様
の理由により、D1−D3の周期数を更に求めるこ
とができることは明らかである。この考えを更に
推し進めることも可能であることは上記不等式に
示されるように明らかであろう。
の差が更に小さな第4のリニアセンサS4(この
1ピツチをP4で示す)を同様に設ければ、同様
の理由により、D1−D3の周期数を更に求めるこ
とができることは明らかである。この考えを更に
推し進めることも可能であることは上記不等式に
示されるように明らかであろう。
ところで、単純に前記(3)式または(4)式だけで周
期数Cxを求めると、センサS1,S2の検出分
解能に起因する誤差が生じることがある。これ
は、理論上「D1−D2」はD1,D2の変化に伴つて
連続的に変化する数ではあるが、実際は「D1−
D2」の変化はステツプ状であり、かつD1とD2の
変化ステツプも非同期であることによる。これを
図により説明すると第6図のようであり、例え
ば、N1=N2=N=1024とし、P1当りのD12の変
化分{N(2−P1)}/P2=32としたときに、第1
のセンサS1の出力信号D1の周期が1周期目か
ら2周期目に切り換わるときの各センサS1,S
2の出力D1,D2の状態を例示している。同図a
は各センサ出力D1,D2に誤差が生じていない場
合を示し、同図bはセンサ出力D2に進み方向に
誤差が生じている場合を示し、同図cはセンサ出
力D2に遅れ方向に誤差が生じている場合を示す。
aに示すように、正常な場合でも回転数の切換わ
り直前の或る範囲では「D1−D2」が「32」とな
る部分が一部に生じ、この部分では前記(4)式によ
つて求めた周期数Cxが「1」となつてしまう。
これは、理論上「D1−D2」はD1,D2の変化に伴
つて連続的に変化する数ではあるが、「D1−D2」
の変化ステツプはD1の32ステツプにつき1ステ
ツプであり、かつD1とD2の変化ステツプは一致
しているわけではなく徐々にずれてゆくため、
「D1−D2」の理論上の1変化ステツプ(つまりD1
の32ステツ)の間、実際の「D1−D2」は一定値
を維持するわけでなく、理論上の値とその値に1
プラスした値とを交互に繰返し、次第に1プラス
した値の方が現われる比率が高くなり、やがて理
論上の変化ステツプが切換わるとき実際の「D1
−D2」も理論値(前ステツプの理論値に1プラ
スした値)に切換わる、ということに起因する。
従つて、D12の理論値が31から32に切換わる範囲
つまり「992≦D1≦1023」の範囲では、第6図a
のようにD12=32となることもある。そのため、
例えば、D1=1023,D2=991の位置は本当は1周
期目(Cx=0)の1023番地目であるが、単純に
前記(4)式を適用すると、D12=32によつてRx=1
となり、2回転目の1023番地目となつてしまう。
また、同図bに示すような誤差が生じている場合
は、D1=0,D2=992の位置では単純に前記(4)式
を適用してもCx=1となり、2周期目の0番地
目という正しい絶対位置が求まるが、D1=0,
D2=993の位置では単純に(4)式を適用するとCx=
0となり、1周期目の0番地目つまり原点という
誤つた位置が求められてしまう。また、同図cに
示すような誤差が生じている場合は、D1=1023,
D2=990の位置では1回転目の1023番地目である
にもかかわらず、単純に(4)式を適用するとCx=
1となり、2周期目の1023番地目になつてしま
う。これによる誤差をなくすためには、センサS
1の出力D1の周期が切換わる前後の所定の範囲
において「D1−D2」の値に適宜の誤差修正のた
めの修正値を加算もしくは減算してやればよい。
期数Cxを求めると、センサS1,S2の検出分
解能に起因する誤差が生じることがある。これ
は、理論上「D1−D2」はD1,D2の変化に伴つて
連続的に変化する数ではあるが、実際は「D1−
D2」の変化はステツプ状であり、かつD1とD2の
変化ステツプも非同期であることによる。これを
図により説明すると第6図のようであり、例え
ば、N1=N2=N=1024とし、P1当りのD12の変
化分{N(2−P1)}/P2=32としたときに、第1
のセンサS1の出力信号D1の周期が1周期目か
ら2周期目に切り換わるときの各センサS1,S
2の出力D1,D2の状態を例示している。同図a
は各センサ出力D1,D2に誤差が生じていない場
合を示し、同図bはセンサ出力D2に進み方向に
誤差が生じている場合を示し、同図cはセンサ出
力D2に遅れ方向に誤差が生じている場合を示す。
aに示すように、正常な場合でも回転数の切換わ
り直前の或る範囲では「D1−D2」が「32」とな
る部分が一部に生じ、この部分では前記(4)式によ
つて求めた周期数Cxが「1」となつてしまう。
これは、理論上「D1−D2」はD1,D2の変化に伴
つて連続的に変化する数ではあるが、「D1−D2」
の変化ステツプはD1の32ステツプにつき1ステ
ツプであり、かつD1とD2の変化ステツプは一致
しているわけではなく徐々にずれてゆくため、
「D1−D2」の理論上の1変化ステツプ(つまりD1
の32ステツ)の間、実際の「D1−D2」は一定値
を維持するわけでなく、理論上の値とその値に1
プラスした値とを交互に繰返し、次第に1プラス
した値の方が現われる比率が高くなり、やがて理
論上の変化ステツプが切換わるとき実際の「D1
−D2」も理論値(前ステツプの理論値に1プラ
スした値)に切換わる、ということに起因する。
従つて、D12の理論値が31から32に切換わる範囲
つまり「992≦D1≦1023」の範囲では、第6図a
のようにD12=32となることもある。そのため、
例えば、D1=1023,D2=991の位置は本当は1周
期目(Cx=0)の1023番地目であるが、単純に
前記(4)式を適用すると、D12=32によつてRx=1
となり、2回転目の1023番地目となつてしまう。
また、同図bに示すような誤差が生じている場合
は、D1=0,D2=992の位置では単純に前記(4)式
を適用してもCx=1となり、2周期目の0番地
目という正しい絶対位置が求まるが、D1=0,
D2=993の位置では単純に(4)式を適用するとCx=
0となり、1周期目の0番地目つまり原点という
誤つた位置が求められてしまう。また、同図cに
示すような誤差が生じている場合は、D1=1023,
D2=990の位置では1回転目の1023番地目である
にもかかわらず、単純に(4)式を適用するとCx=
1となり、2周期目の1023番地目になつてしま
う。これによる誤差をなくすためには、センサS
1の出力D1の周期が切換わる前後の所定の範囲
において「D1−D2」の値に適宜の誤差修正のた
めの修正値を加算もしくは減算してやればよい。
すなわち、第1のセンサS1の出力信号D1の
周期が切り換わる前の所定の範囲では、D1−D2
が理論値よりも大きくなることがあるため、その
範囲においてその誤差分の補償を行えばよい。そ
こで、第1のセンサS1の出力信号D1の値がそ
の周期が切り換わる直前の所定の第1の範囲に属
しているかを判定し、この範囲ではD1−D2に対
して所定の修正値を減算してやるようにすれば上
記補償を行うことができる。また、第1のセンサ
S1の出力信号D1の周期が切り換わつた後の所
定の範囲では、D1−D2が理論値よりも小さくな
ることがあるため、その誤差分の補償を行えばよ
い。そこで、第1のセンサS1の出力信号D1の
値がその周期切り換わり直後の所定の第の範囲に
属しているかを判定し、この範囲ではD1−D2に
対して所定の修正値を加算してやるようにすれば
上記補償を行うことができる。D1が所定の第1
又は第2の範囲にあるかどうかの判定と、修正値
による修正用の加減算は演算装置COMで行えば
よい。この修正値は適宜の値に定めることができ
る。例えば「1」とすれば、D1−D2が±1修正
されるので、D1,D2の変化ステツプずれが1ス
テツプ以内の場合に有効である。「2」とすれば、
D1−D2が±2修正されるので、D1,D2の変化ス
テツプずれが2ステツプ以内の場合に有効であ
る。このように、この補償数値は、D1とD2の変
化ステツプのずれを何ステツプまで許容するか
(何ステツプまで補償するか)に応じて設計上適
宜に設定してよい。
周期が切り換わる前の所定の範囲では、D1−D2
が理論値よりも大きくなることがあるため、その
範囲においてその誤差分の補償を行えばよい。そ
こで、第1のセンサS1の出力信号D1の値がそ
の周期が切り換わる直前の所定の第1の範囲に属
しているかを判定し、この範囲ではD1−D2に対
して所定の修正値を減算してやるようにすれば上
記補償を行うことができる。また、第1のセンサ
S1の出力信号D1の周期が切り換わつた後の所
定の範囲では、D1−D2が理論値よりも小さくな
ることがあるため、その誤差分の補償を行えばよ
い。そこで、第1のセンサS1の出力信号D1の
値がその周期切り換わり直後の所定の第の範囲に
属しているかを判定し、この範囲ではD1−D2に
対して所定の修正値を加算してやるようにすれば
上記補償を行うことができる。D1が所定の第1
又は第2の範囲にあるかどうかの判定と、修正値
による修正用の加減算は演算装置COMで行えば
よい。この修正値は適宜の値に定めることができ
る。例えば「1」とすれば、D1−D2が±1修正
されるので、D1,D2の変化ステツプずれが1ス
テツプ以内の場合に有効である。「2」とすれば、
D1−D2が±2修正されるので、D1,D2の変化ス
テツプずれが2ステツプ以内の場合に有効であ
る。このように、この補償数値は、D1とD2の変
化ステツプのずれを何ステツプまで許容するか
(何ステツプまで補償するか)に応じて設計上適
宜に設定してよい。
算術上明らかなように、実際に求めた差D1−
D2に対して加算又は減算することに限らず、D1
にに対して加算又は減算しても、あるいはD2に
対して加算又は減算してもよく、またD1とD2の
両方に適当な値を加算又は減算するようにしても
よい。なお、D1−D2に関する誤差と同様の性格
の誤差はD1−D3に関しても生じることがある。
これに対しても上記と同様に対処することにより
補償を行うことが可能である。
D2に対して加算又は減算することに限らず、D1
にに対して加算又は減算しても、あるいはD2に
対して加算又は減算してもよく、またD1とD2の
両方に適当な値を加算又は減算するようにしても
よい。なお、D1−D2に関する誤差と同様の性格
の誤差はD1−D3に関しても生じることがある。
これに対しても上記と同様に対処することにより
補償を行うことが可能である。
尚、上述ではコア部2−1,2−2を動かし、
コイルを静止しておくように説明したが、その逆
でもよい。また、リニア型センサも、第2図のよ
うな位相シフト型のものに限らず、同図と同様に
複数のコアを設けて直線位に応じて周期的なアナ
ログ直流電圧を得るようにした差動トランス型の
センサ、などその他の任意のリニアセンサを用い
てよい。
コイルを静止しておくように説明したが、その逆
でもよい。また、リニア型センサも、第2図のよ
うな位相シフト型のものに限らず、同図と同様に
複数のコアを設けて直線位に応じて周期的なアナ
ログ直流電圧を得るようにした差動トランス型の
センサ、などその他の任意のリニアセンサを用い
てよい。
以上説明したようにこの発明によれば、アブソ
リユート直線位置検出範囲を拡大することがで
き、また、特段の運動変速機構を設けることな
く、各リニアセンサにおけるリニアスケール部材
又は検出ヘツド部の一方を一体的に結合するだけ
の極めて簡単な構成であればよいので、構成も簡
素であり、かつ全体の検出分解能は1つのリニア
センサの1周期分の出力信号の分解能に依存する
ので極めて高分解能であり、精度がよいものとな
る。
リユート直線位置検出範囲を拡大することがで
き、また、特段の運動変速機構を設けることな
く、各リニアセンサにおけるリニアスケール部材
又は検出ヘツド部の一方を一体的に結合するだけ
の極めて簡単な構成であればよいので、構成も簡
素であり、かつ全体の検出分解能は1つのリニア
センサの1周期分の出力信号の分解能に依存する
ので極めて高分解能であり、精度がよいものとな
る。
第1図はこの発明の一実施例を示すブロツク
図、第2図はこの発明で使用するセンサ部分の一
例を具体的に示す断面図、第3図は第2図の1次
及び2次コイルの結線例を示す回路図、第4図は
第2図の各センサから出力される交流信号に含ま
れる直線変位量に応じた位相ずれを検出するため
の回路の一例を示すブロツク図、第5図は3つの
センサを用いた場合のこの発明の一実施例を示す
ブロツク図、第6図は周期切り換わり点前後の誤
差の可能性を説明するためにセンサ出力例を示す
図、である。 S1,S2……リニアセンサ、COM……演算
装置、2−1,2−2……コア部、3−1,3−
2……コア、5−1,5−2……スペーサ、4−
1……ケーシング、7,8,9,10……1次コ
イル、11,12,13,14……2次コイル、
37−1,37−2……位相差検出回路。
図、第2図はこの発明で使用するセンサ部分の一
例を具体的に示す断面図、第3図は第2図の1次
及び2次コイルの結線例を示す回路図、第4図は
第2図の各センサから出力される交流信号に含ま
れる直線変位量に応じた位相ずれを検出するため
の回路の一例を示すブロツク図、第5図は3つの
センサを用いた場合のこの発明の一実施例を示す
ブロツク図、第6図は周期切り換わり点前後の誤
差の可能性を説明するためにセンサ出力例を示す
図、である。 S1,S2……リニアセンサ、COM……演算
装置、2−1,2−2……コア部、3−1,3−
2……コア、5−1,5−2……スペーサ、4−
1……ケーシング、7,8,9,10……1次コ
イル、11,12,13,14……2次コイル、
37−1,37−2……位相差検出回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) 磁気に対して異なる性質を示す2つの物
質を直線変位方向に沿つて所定のピツチで交互
に繰返し配したリニアスケール部材と、このリ
ニアスケール部材に対して相対的に変位可能に
配され、この変位に応じた前記2つの物質の相
対的位置関係に応じて、該リニアスケール部材
の1ピツチの変位を1周期とする周期的な位置
検出信号をデイジタルデータにて発生する電磁
的検出部とを具備するリニアセンサを2個設
け、各リニアセンサにおける前記リニアスケー
ル部材の1ピツチはそれぞれ異なつており、各
リニアセンサにおける前記リニアスケール部材
又は検出部の一方を一体的に結合して検出対象
の機械的変位に応じて一体的に直線変位させる
ようにして成り、これにより、前記検出対象の
機械的直線変位に関して夫々異なる周期で各リ
ニアセンサから前記位置検出信号をそれぞれ発
生するようにしたこと、 (b) 前記2つのリニアセンサに関し、第1のリニ
アセンサから発生される第1の位置検出信号と
第2のリニアセンサから発生される第2の位置
検出信号とを演算変数として両者の差をデイジ
タル演算し、更にこの差を演算変数として、前
記第1のリニアセンサに関する前記検出対象の
原点からの周期数を決定する演算を行い、決定
した周期数を示す周期数信号を出力する演算手
段を設けたこと、及び (c) 前記第1の位置検出信号の値が周期切り換わ
り前の所定の第1の範囲に属するかまたは周期
切り換わり後の所定の第2の範囲に属するかを
判定し、上記第1又は第2の範囲内にあると判
定されたとき第1又は第2の範囲のどちらに属
するかに応じて、前記演算手段における前記演
算変数の少なくとも1つの値を、所定の修正値
によつて加算もしくは減算することによつて前
記差の値を変更する修正演算を行なうこと からなるアブソリユート直線位置検出装置。 2 前記検出部は、直線変位方向に所定間隔でず
れて配置された複数の1次コイルと、この1次コ
イルに対応して設けられた2次コイルと、前記1
次コイルの各々を位相のずれた複数の基準交流信
号によつて個別に励磁し、これにより前記基準交
流信号を前記コイルに対する前記リニアスケール
部材の相対的直線位置に応じて位相シフトした出
力交流信号を前記2次コイルに生ぜしめる回路
と、この出力交流信号と前記基準交流信号との位
相ずれをデイジタル測定することによりデイジタ
ルの位置検出信号を得る回路とを有するものであ
る特許請求の範囲第1項記載のアブソリユート直
線位置検出装置。 3 (a) 磁気に対して異なる性質を示す2つの物
質を直線変位方向に沿つて所定のピツチで交互
に繰返し配したリニアスケール部材と、このリ
ニアスケール部材に対して相対的に変位可能に
配され、この変位に応じた前記2つの物質の相
対的位置関係に応じて、該リニアスケール部材
の1ピツチの変位を1周期とする周期的な位置
検出信号をデイジタルデータによつて発生する
電磁的検出部とを具備するリニアセンサを3個
設け、各リニアセンサにおける前記リニアスケ
ール部材の1ピツチはそれぞれ異なつており、
第1のリニアセンサと第3のリニアセンサの1
ピツチの差は第1及び第2のリニアセンサの1
ピツチの差よりも小であり、各リニアセンサに
おける前記リニアスケール部材又は検出部の一
方を一体的に結合して検出対象の機械的変位に
応じて一体的に直線変位させるようにして成
り、これにより、前記検出対象の機械的直線変
位に関して夫々異なる周期で各リニアセンサか
ら前記位置検出信号をそれぞれ発生するように
したこと、 (b) 前記第1のリニアセンサから発生される第1
の位置検出信号と第2のリニアセンサから発生
される第2の位置検出信号とを演算変数として
両者の差である第1の差をデイジタル演算し、
更にこの第1の差を演算変数として、前記第1
のリニアセンサに関する前記検出対象の原点か
らの周期数を決定する演算を行ない、決定した
周期数を示す第1の周期数信号を出力する第1
の演算手段を設けたこと、 (c) 前記第1の位置検出信号の値が周期切り換わ
り前の所定の第1の範囲に属するかまたは周期
切り換わり後の所定の第2の範囲に属するかを
判定し、上記第1又は第2の範囲内にあると判
定されたとき第1又は第2の範囲のどちらかに
属するかに応じて、前記第1の演算手段におけ
る前記演算変数の少なくとも1つの値を、所定
の修正値によつて加算もしくは減算することに
よつて前記差の値を変更する修正演算を行なう
こと、 (d) 前記第1のリニアセンサから発生される第1
の位置検出信号と第3のリニアセンサから発生
される第3の位置検出信号とを演算変数として
両者の差である第2の差をデイジタル演算し、
更にこの第2の差を演算変数として、前記第1
の周期数信号の周期数を決定する演算を行な
い、決定した周期数を示す第2の周期数信号を
出力する第2の演算手段を設けたこと、 からなるアブソリユート直線位置検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18886582A JPS5979114A (ja) | 1982-10-27 | 1982-10-27 | アブソリユ−ト直線位置検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18886582A JPS5979114A (ja) | 1982-10-27 | 1982-10-27 | アブソリユ−ト直線位置検出装置 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4101591A Division JPH0635933B2 (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | アブソリュート直線位置検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5979114A JPS5979114A (ja) | 1984-05-08 |
| JPH0374326B2 true JPH0374326B2 (ja) | 1991-11-26 |
Family
ID=16231215
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18886582A Granted JPS5979114A (ja) | 1982-10-27 | 1982-10-27 | アブソリユ−ト直線位置検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5979114A (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0678907B2 (ja) * | 1984-05-15 | 1994-10-05 | 東芝機械株式会社 | アブソリュート位置の検知装置 |
| JPS6275318A (ja) * | 1985-09-30 | 1987-04-07 | Toshiba Corp | 変位符合化装置 |
| JPS6448618U (ja) * | 1987-09-21 | 1989-03-27 | ||
| JPH0752580Y2 (ja) * | 1988-09-19 | 1995-11-29 | 多摩川精機株式会社 | リニアセンサー |
| DE3900270A1 (de) * | 1989-01-07 | 1990-07-12 | Heidelberger Druckmasch Ag | Vorrichtung zur positionserfassung |
| JP4138138B2 (ja) | 1999-03-05 | 2008-08-20 | 株式会社ミツトヨ | 絶対変位測定装置 |
| JP4503774B2 (ja) * | 2000-03-17 | 2010-07-14 | 株式会社エイチワン | 多段式ナット溶接不良検出装置 |
| JP4660719B2 (ja) * | 2001-04-19 | 2011-03-30 | マッスル株式会社 | 位置検出方法および位置検出装置 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5246093B2 (ja) * | 1973-07-02 | 1977-11-21 | ||
| CA1080326A (en) * | 1975-12-18 | 1980-06-24 | Marvin Masel | High resolution and wide range shaft position transducer systems |
| JPS57135917U (ja) * | 1981-02-20 | 1982-08-25 |
-
1982
- 1982-10-27 JP JP18886582A patent/JPS5979114A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5979114A (ja) | 1984-05-08 |
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