JPH038665B2 - - Google Patents

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JPH038665B2
JPH038665B2 JP61071693A JP7169386A JPH038665B2 JP H038665 B2 JPH038665 B2 JP H038665B2 JP 61071693 A JP61071693 A JP 61071693A JP 7169386 A JP7169386 A JP 7169386A JP H038665 B2 JPH038665 B2 JP H038665B2
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JP
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polymerization
parts
polymer
molecular weight
resin composition
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JP61071693A
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JPS6254749A (ja
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Yasuyuki Fujisaki
Minoru Takahashi
Hiroshi Ogawara
Hirozo Funaki
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH038665B2 publication Critical patent/JPH038665B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はすぐれた粉砕特性及び熱溶融特性を兼
ね備えた新規な樹脂組成物に関するものである。 現在、重合可能な各種ビニル単量体の1種以上
を数平均分子量が数千〜数万になる様に重合せし
めた低分子量重合体は、粉砕性が熱溶融性が適し
ているため、例えば粉体塗料や乾式電子写真用ト
ナーのベース樹脂として用いられており、これら
の用途に於ては、ベース樹脂と必要に応じて有機
物や無機物とを溶融ブレンドし、該ブレンド物を
微粉砕して粉体塗料やトナーとなし、これを使用
時に、熱溶融するという工程が採用される。その
ため、これらのベース樹脂としては粉砕性と熱溶
融性という二つの特性が重要視されるのである。 しかして、従来に於てこれらのベース樹脂とし
て用いられた低分子量の樹脂は粉砕され易いとい
う長所は持つているけれども、逆に粉砕されすぎ
て微粉化されすぎ、必要な粒度のものを得る収率
が非常に低いという短所を伴なつていた。例え
ば、粉体塗料としては約20〜50ミクロンに、又乾
式電子写真用トナーとして約5〜20ミクロンに粉
砕される事が適当であり、又、粒度を或る一定の
範囲に揃えることが要求されるのであるが、従来
のベース樹脂をボールミルやジエツト粉砕等によ
つて粉砕すると、平均粒度は5〜30ミクロンとな
つても、粒度分布は1ミクロン以下から数10ミク
ロンにわたることが珍らしくない。又過度に微粉
砕され易い性質を有していた。そして過度に微粉
砕された粒子は、粉体塗料に於ては、塗料が飛散
しやすくなり、塗料損失や環境汚染等の問題が生
じるばかりでなく、塗膜の表面平滑性が損われる
一因となるものであり、また乾式電子写真用トナ
ーとしては、乾式電子写真装置内に該微細粒子が
浮遊し、複写物のよごれとなり画像を悪くするの
みならず、光学装置の部分に付着し、該装置の寿
命を短かくする一因ともなるのである。又、熱溶
融性ついては、従来のベース樹脂は或る特定の温
度に対しては良好な挙動を示すが、僅かの温度変
化によつて該挙動が悪化するという欠点があつ
た。例えば、粉体塗料に於ては、塗料温度が少し
低くなつただけで、熱溶融性や流動性が低下し、
塗膜の密着性や表面平滑性が悪くなり、逆に温度
が僅かに高くなつただけで、溶融された塗料が流
れすぎて、エツジ部に厚さむらが生じたり、塗料
の垂れ下がりが生じたりした。又、乾式電子写真
用トナーとして用いる場合は、定着部の温度が設
定温度より僅かに低いのみで紙へのトナーの接着
が悪くなり、紙から画像が離脱しやすくなり、ま
た温度が少し高いと紙にトナーが浸み込み、また
トナーが流れすぎて解像力が低下したり、複写さ
れた画像が光り、画像が見にくくなるという欠点
が生じた。本発明者等は粉体塗料等に従来用いら
れていた低分子量の樹脂の上記の如き欠点にかん
がみて、粉砕特性及び熱溶融特性にすぐれた新規
な樹脂組成物を提供することを目的として種々検
討せる結果、本発明を成し得たのである。 すなわち、本発明の要旨はスチレン40重量%以
上とn−ブチルアクリレート、メチルメタクリレ
ート、n−ブチルメタクリレート、グリシジルメ
タクリレート、α−メチルスチレンから選ばれる
1種以上のモノマー60重量%以下を主体として得
られた数平均分子量3000以下の低重合度重合体
と、スチレン40重量%以上を含み、スチレン、n
−ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、
n−ブチルメタクリレート、グリシジルメタクリ
レートから選ばれる1種以上のモノマーを主体と
して得られた数平均分子量が100000〜500000であ
り、かつ重量平均分子量が150000〜1000000の高
重合度重合体とが、溶液状の混合状態を経過して
得られる程度に均一に混合されて成る樹脂組成物
にして、該樹脂組成物の数平均分子量Mnは2000
〜30000、重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn
は3.5〜40であり、かつガラス転移温度は20〜120
℃であることを特徴とする粉砕特性及び熱溶融特
性がすぐれた樹脂組成物に存する。 しかして、本発明の樹脂組成物は低重合度の重
合体と高重合度の重合体とが均一に混合されてな
る組成物であつて、上記高重合度重合体及び該組
成物の分子量を測定すれば、前者は数平均分子量
Mnが100000〜500000を示し、後者については数
平均分子量Mnが2000〜30000を示し、又、重量
平均分子量MwをMnで除した値、すなわち
Mw/Mnは3.5〜40特に好ましくは4〜20の値を
示すものであるが、本発明に於けるMn及びMw
はゲル・パーメーシヨン・クロマトグラフイー
(GPC)によつて次の条件で測定される値であ
る。すなわち、温度25℃において溶媒(テトラヒ
ドロフラン)を毎分1mlの流速で流し、濃度0.4
gr/dlのテトラヒドロフラン試料溶液を試料重
量として8mg注入し測定する。又、試料の分子量
測定にあたつては、該試料の有する分子量分布
が、数種の単分散ポリスチレン標準試料により作
製された検量線の分子量の対数とカウント数が直
線となる範囲内に包含される測定条件を選択す
る。又、本測定にあたり、測定の信頼性は上述の
測定条件で行つたNBS706ポリスチレン標準試料
(Mw=28.8×104、Mn=13.7×104、Mw/Mn=
2.11)のMw/Mnが、2.11±0.10となる事により
確認し得る。 次に本発明の樹脂組成物に於ける低重合度重合
体と高重合度重合体はいずれも1種又は2種以上
の重合可能な前記モノマーを重合して得られるも
のであり、又、上記低重合度重合体と高重合度重
合体とはこれらを構成する前記モノマーの種類が
同種のものであつても、又は異種のものであつて
も良い。 尚前記低重合度重合体及び高重合度重合体に於
いては、前記モノマー以外に、本発明の目的を達
成し得る範囲内で少量の他のモノマー、例えばア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸オクチル等のアクリル酸エ
ステル類、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プ
ロピル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ス
テアリル等のメタクリル酸エステル類、クロルス
チレン、アクリル酸、メタクリル酸及びアクリロ
ニトリル等が用いられてもよい。 そして、本発明の樹脂組成物に於ける低重合度
重合体と高重合度重合体の混合割合は特に定めら
れるものではない。 又、本発明の樹脂組成物はすでに述べた如く、
特定の値のMn及びMw/Mnを有するものである
が、さらに20〜120℃のガラス転移温度を有する
ものである。この様に前述の特定のモノマーから
得られた低重合度重合体と高重合度重合体とが溶
液状の混合状態を経過して得られる程度に均一に
混合されて成り、Mn及びMw/Mnの値及びガラ
ス転移温度がそれぞれ前述の値を満足する樹脂組
成物は、粉砕特性や熱溶融特性にすぐれ、粉体塗
料等のベース樹脂として極めて有用なものであ
る。 すなわち、本発明の樹脂組成物は、粉砕されや
すく、かつ過度に微粉化されにくく、所望の粉度
範囲の粉末が高い収率で得られるものであり、さ
らに好ましい事に、粉体塗料や乾式電子写真用ト
ナーとして用いる時、使用中の摩擦等によつては
砕けにくく、過度に微細化されにくいものであ
る。又、同時に、本発明の樹脂組成物は熱溶融時
に比較的低い温度より溶融し、かつ多少温度が高
くなつても凝集力の低下が比較的少く、温度変化
による影響の少ない熱溶融特性を示すものであ
る。例えば、粉体塗料のベース樹脂として用いた
場合、焼付温度に多少の変化があつても表面平滑
性や被着物への密着性が悪くなる様な事はなく、
またエツジ部の厚さむらや凝集力低下に伴う樹脂
の垂れ下がり現象も生じないのであり、さらに好
ましい事には、焼付温度を比較的広い範囲にわた
つて選択出来るため、種々の硬化剤を適宜選択出
来るという利点も得られるのである。又、乾式電
子写真用トナーのベース樹脂として用いた時も定
着部の温度分布の影響を受けることなく美しい画
像が得られ、紙への接着性も良好なるものであ
り、また、熱溶融時に於いて温度が高くなつても
凝集力の低下が比較的少ないため、高速複写用乾
式電子写真用トナーのベース樹脂として用い、直
線加熱板を密着しても、該樹脂が加熱板に付かな
いので、オフセツト現象が生せず熱効率よく高速
で加熱定着することが可能なるものである。 又、本発明に於ては前記低重合度重合体と高重
合度重合体とが、溶液状の混合状態を経過して得
られる程度に均一に混合されていることが必要で
あり、この様に両者を均一に混合するには両者を
熱溶融して機械的に混合する程度では不充分であ
り、さらに高度の混合が必要とされるのである。
そしてこの様な均一な混合を行う方法としては例
えば適当な溶媒中に両者を添加し溶解して充分に
混合したのち、溶媒を除去して混合物を得る方法
や高重合度重合体を重合性モノマー中に溶解して
混合溶液となし、これを常法によつて重合する方
法が挙げられるが、より均一な混合を達成出来る
点からして後者を採用するのが好ましい。 この様に均一は混合体に於ては、高分子量セグ
メントと低分子量セグメントとが混然一体となつ
ており、高分子量セグメントが熱溶融時の凝集力
低下を防ぎ、又、低分子量セグメントが熱溶融性
を示し、その結果、比較的低い温度で溶融される
が温度が高くなつても凝集力の低下は少いという
すぐれた熱溶融特性を示すものと考えられ、又、
高分子量セグメントが組成物に強靭性を与え、一
方低分子量セグメントが粉砕され易さを付与する
ことにより、その結果すぐれた粉砕特性が生じる
ものと考えられる。 本発明の樹脂組成物が粉砕特性及び熱溶融特性
にすぐれており、粉体塗料や乾式電子写真トナー
のベース樹脂として有利に用いられることは上述
の通りであるが、該樹脂組成物の用途はこれのみ
に止まらず、ホツトメルト接着剤、各種顔料バイ
ンダー、メタルコーテイング剤等としても有用な
るものである。又、本発明の樹脂組成物の用途に
よつては、環球法による軟化点が約100〜170℃で
あるものが好ましい場合がある。 次に、本発明の樹脂組成物を製造する方法につ
いては、前述の如く、高重合度重合体を重合性モ
ノマー中に溶解して混合溶液となし、これを重合
させる方法が有利に採用される。そして、該重合
に於ては、重合によつて得られる樹脂組成物の
Mnが2000〜30000、Mw/Mnが3.5〜40、ガラス
転移温度が20〜120℃となる条件下で重合を行う
のである。なお、重合性モノマーをそのまま重合
させて重合体となす一般的な重合方法によれば、
重合条件によりMnは巾広く変化させ得るが、
Mw/Mnはせいぜい1.5〜3.0のものしか得られな
い。 しかして、本発明樹脂組成物の上記有利な製造
方法における重合の際には、過酸化ラウロイル、
過酸化ベンゾイル、ターシヤリーブチルバーオキ
サイド、アゾビスイソブチロニトリル等の通常ビ
ニル系単量体の重合に用いられる重合開始剤が用
いられるが、モノマー100重量部に対し、2部以
上の比較的多量の重合開始剤が用いられるのであ
る。 そして重合方法としては塊状重合法、溶液重合
法や懸濁重合法等の通常の重合法が採用され得
る。塊状重合法の場合は高温で重合させ、停止反
応速度を速くする事により重合性モノマーを低重
合度の重合体となし得る。そしてこの方法に於
て、重合性モノマーと高重合度重合体との混合溶
液を用意するには、予め重合した高重合度の重合
体を重合性モノマーに添加溶解する方法や、重合
性モノマーを低温で重合させ重合初期に反応を中
断することにより、重合性モノマー中に高重合度
の重合体を含有せしめる方法がある。又、溶液重
合法の場合は溶剤によるラジカルの連鎖移動を利
用して重合性モノマーを低重合度の重合体となし
得る。そしてこの方法に於ても重合性モノマーと
高重合度重合体との混合溶液を用意するには、重
合性モノマー溶液中に予め用意した高重合度重合
体を添加する方法や重合性モノマーを低温で重合
させ重合初期に反応を中断する方法等がある。 次に懸濁重合法について説明すれば、本発明に
於てはこの方法による場合の方が前記二つの方法
による場合よりもさらに有利である。すなわち塊
状重合法による場合は、高重合度の重合体を含み
粘度が高くなつているモノマー溶液を撹拌しなが
ら重合を行う際に剪断力により高重合度重合体の
切断が生じる欠点があり、又、溶液重合法に於て
は溶剤を用いるため、種々の注意をはらう必要が
あり、又脱溶剤や溶剤回収の工程が必要となるの
であるが、懸濁重合法に於ては、剪断力がかから
ず分子の切断についての考慮を払う必要がなく、
又、溶剤を用いないので溶剤使用に伴う問題も生
じない。さらに懸濁重合法に於ては、重合によつ
て得られる樹脂組成物はパール状に形状が整つて
おり、又分離や洗浄が容易である。 なお、懸濁重合法に於て、重合性モノマーと高
重合度重合体との混合溶液を用意するには、予め
用意した高重合度重合体を重合性モノマーに溶解
して混合溶液となし、これを懸濁せしめても良
く、又、重合性モノマーが懸濁重合された重合体
の懸濁系に重合性モノマーを加えて撹拌混合し、
該モノマー中に重合体が溶解されたモノマー溶液
が懸濁した状態となしても良く、又、これら以外
にも、重合性モノマー中に高重合度重合体を溶解
させる種々の方法が採用され得る。前記の理由に
より本発明の製造方法に於て懸濁重合法を採用す
るのが有利であるが、重合度を低くするために重
合開始剤を高濃度で使用する関係上、又、高重合
度重合体がモノマー中に含まれることにより粘度
が高くなり、いわゆるゲル効果を生じる関係上、
重合中に重合系の温度が上昇しすぎる傾向になり
がちであるが、本発明者等はこの様な懸濁重合法
採用に伴う問題についても解決し得たのである。 すなわち、α−メチルスチレンを重合性モノマ
ーの一部として使用することにより、α−メチル
スチレンが重合反応の遅延剤として作用し、重合
系の発熱をおさえ、重合反応を正常に制御し得る
のである。又、それのみならずα−メチルスチレ
ンが加わることによつて得られる重合体の重合度
がより低下するという作用をも奏するのである。
従つて、α−メチルスチレンを重合性モノマーの
一部として使用し、重合開始剤を比較的多量用い
ることにより、低重合度のものを製造することが
容易に出来るのである。 さらに付言すれば、低重合度の重合体を製造す
る従来法に於ては、連鎖移動剤としてメルカプタ
ンを使用しているため、製品にメルカプタン臭が
残り、商品価値を著るしく低下させていたが、上
記方法によればこの様な欠点は解消されるのであ
る。 又、本発明樹脂組成物の製造方法として上記懸
濁重合法を採用した場合は、重合性モノマー中に
高重合度重合体が溶解されていることにより重合
系に於ける初期の懸濁粒子の粘度が高くなつてお
り、これが懸濁系の安定に寄与しモノマーの水中
への移行を防ぎ微粉末の生成を防止し、さらに製
品に悪影響を与える懸濁安定剤等の不純物の巻込
みを少くするという予期せざる効果も奏し得るの
である。 以下本発明の実施例について説明する。なお、
以下単に部とあるのは重量部を意味する。 実施例 1 数平均分子量13×104のポリスチレン10部を第
1表A欄に示されるモノマー及び過酸化ベンゾイ
ルとの混合物に添加溶解して添加溶液となし、こ
れをポリビニルアルコール部分ケン化物0.5部を
溶解した水200部中の懸濁分散させ、重合温度80
℃にて重合し、低重合度重合体と高重合度重合体
とが均一に混合して成る樹脂組成物Aを得た。 又、比較のために、高重合度重合体としてのポ
リスチレンを用いることなく、第1表B,C欄に
示されるモノマー混合物を上記樹脂組成物Aの製
造と同様な条件で重合して、樹脂B,Cを得た。
これらにつき、Mn,Mw/Mn、ガラス転移温度
及び環球法軟化点を測定した所、第1表の通りで
あつた。
【表】 又、これらの樹脂について熱溶融挙動を調べる
ために高化式フローテスター(流出孔の直径1
mm、流出孔の長さ1cm、プランジヤー圧100Kg/
cm2、昇温速度6℃/分)にかけた所、樹脂組成物
A及び樹脂Bは約100℃より溶融し始めたが、樹
脂Cは約110℃にならないと溶融し始めなかつた。 又、温度の変化に対する重合体の溶融粘度の変
化を調べたところ、樹脂組成物Aは樹脂B,Cに
比較し、溶融粘度の温度による変化が少なかつ
た。すなわちAは比較的低い温度より溶融する
が、比較的高い温度においても“粘り”を保持し
ていた。 又、ボールミルにより24時間粉砕を行つた所、
樹脂B,Cは過粉砕され、微粉を多く含む広い粒
度分布を示したのに対し、Aは比較的狭い粒度分
布を示し、特に微粉が少なかつた。 実施例 2 反応器中にスチレン37.5部、n−ブチルアクリ
レート30部、グリシジルメタクリレート7.5部、
過酸化ベンゾイル0.2部を添加混合し、80℃にて
重合率20%まで重合する。その後冷却し、これに
スチレン10部、n−ブチルアクリレート16部、グ
リシジルメタクリレート14部を加えて、混合溶液
となした。該混合溶液は、モノマー組成がスチレ
ン/n−ブチルアクリレート/グリシジルメタク
リレート=50/40/10で、Mnが12×104である高
重合度重合体15部と、スチレン40部、n−ブチル
アクリレート40部、グリシジルメタクリレート20
部とより成るものであつた。該混合溶液に、過酸
化ベンゾイル3部を添加したのち、これを沸点下
にあるトルエン200部に4時間かけて連続滴下し、
さらに滴下終了後2時間沸点に保つて重合を完結
し、その後真空乾燥によつてトルエンを除去し、
低重合度重合体と高重合度重合体とが均一に混合
して成る樹脂組成物Dを得た。 一方、比較のためにスチレン40部、n−ブチル
アクリレート40部、グリシジルメタクリレート20
部に過酸化ベンゾイル3.1部を添加したモノマー
混合物をトルエン200部中に上記と同様にして滴
下し、重合して、樹脂Eを得た。これらの樹脂の
MnはDが5500、Eが8000であり、Mw/MnはD
が8.2、Eが2.4、ガラス転移温度はD,E共23℃
であつた。 次に、上記樹脂D及びEそれぞれ100部に対し、
酸化チタン30部、セバシン酸12部を添加し、120
℃でメルトブレンドして得られた組成物をボール
ミルで24時間粉砕したところ、Dを使用した方が
微粉が少く、粉体塗料として適当な粒径20〜50ミ
クロンの粉体の収率は約80%であつたのに対し、
Eを使用した方は粒度分布が広く微粉砕され、上
記収率は約45%であつた。 又、これらの粉体を鉄板上に散布し、200℃に
加熱した時、樹脂Eを使用した粉体塗料は、樹脂
の垂れ下がりがエツジ部での厚さむらを生じた
が、樹脂組成物Dを使用したものに於ては、この
様な欠点は見られず、表面が平滑で美しい塗膜が
得られた。 実施例 3 スチレン40部、メチルメタクリレート30部、n
−ブチルメタクリレート30部及びアゾビスイソブ
チロニトリル0.17部をポリビニルアルコール部分
ケン化物0.5部を含む水200部中に添加し、懸濁分
散させ、75℃にて重合してMnが20×104の高重合
度重合体を得た。 次に該高重合度重合体10部を、第2表のF欄に
示されるモノマー及びアゾビスイソブチロニトリ
ルとの混合物に添加混合して混合溶液となし、こ
れをポリビニルアルコール部分ケン化物0.5部を
含む水200部に投入して懸濁分散させ75℃にて重
合し、低重合度重合体と高重合度重合体とが均一
に混合して成る樹脂組成物Fを得た。 又、比較のために、予め用意した重合体を用い
ないこと以外は上記と同様にして第2表G欄に示
されるモノマーを用いて樹脂Gを得た。これらに
つき、Mn,Mw/Mn、ガラス転移温度及び環球
法軟化点を測定した所第2表の通りであつた。
【表】 上記樹脂F,Gのそれぞれ100部に、ダイアブ
ラツクSH(商品名、三菱化成社製)5部及びびオ
イルブラツクBW(商品名、オリエント化学社製)
2.5部をメトルブレンドした後ボールミルで50時
間粉砕を行つた所、樹脂Fを用いた場合の粉体の
平均粒径は15.2ミクロンであり、樹脂Gを用いた
場合は10.3ミクロンであつた。又、乾式電子写真
用トナーとして適当な10〜20ミクロンの粒径の粉
末の収率は樹脂Fの場合が約75%、樹脂Gの場合
が約35%であつた。又、樹脂Gの場合は10ミクロ
ンより細い微粒を多く発生し、粒子のブロツク化
が生じ易かつたが、樹脂Fの場合はその様な欠点
は見られなかつた。 又、上記により得た10〜20ミクロンの粉体をト
ナーとして用い、150〜200℃の種々の温度で定着
を行つた所、樹脂Gを用いたものは高温で流れす
ぎ、解像力低下、画像の光り等の欠点を生じた
が、樹脂Fを用いたものは上記温度の全範囲に於
いて美しい画像を得ることが出来た。 実施例 4 沸点下にあるトルエン200部にスチレン80部、
n−ブチルアクリレート20部及びアソビスイソブ
チロニトリル5部の混合液を5時間かけて滴下
し、その後さらに3時間、沸点下に保つて重合を
完結し、低重合度重合体のトルエン溶液を得た。
このものはMnは6200、Mw/Mnが2.1であつた。 別にポリビニルアルコール部分ケン化物0.5部
を溶解した水200部中に、スチレン80部、n−ブ
チルアクリレート20部及び過酸化ベンゾイル0.2
部の混合液を懸濁分散し、80℃にて24時間重合し
て高重合度重合体を得た。このものはMnが14×
104、Mw/Mnが2.4であつた。この高重合度重
合体50部をトルエン500部に溶解し、この液を上
記低重合度重合体のトルエン溶液に混合した後真
空乾燥によつてトルエンを除去し、低重合度重合
体と高重合度重合体が均一に混合して成る樹脂組
成物Hを得た。このものはMnが9200、Mw/Mn
が13.5、ガラス転移温度が62℃であつた。 一方比較のために、ポリビニルアルコール部分
ケン化物0.5部を溶解した水200部中に、スチレン
80部n−ブチルアクリレート20部及び過酸化ベン
ゾイル2部の混合液を懸濁分散し、80℃にて10時
間重合し比較用樹脂Iを得た。このものはMnが
31000、Mw/Mnが2.2、ガラス転移温度が63℃
であつた。 樹脂組成物H及び樹脂Iの熱溶融挙動を調べる
ために各々に1.5グラムを高化式フローテスター
(流出孔の直径1mm、流出孔の長さ1cm、プラン
ジヤー圧10Kg/cm2、昇温速度6℃/分)にかけた
ところ、樹脂組成物Hは約105℃より流出し始め、
約148℃までかかつて流出したが、樹脂Iは110℃
より流出し始め、142℃で全て流出してしまつた。 又、温度の変化に対する重合体の溶融粘度の変
化を調べたところ、樹脂組成物Hは樹脂Iに比較
して溶融粘度の温度による変化が少なかつた。す
なわちHは比較的低い温度より溶融するが、比較
的高い温度においても“粘り”を保持していた。 又、ボールミルにより24時間粉砕を行つた所、
樹脂Iは過粉砕され、微粉を多く含む広い粒度分
布を示したのに対し、Hは比較的狭い粒度分布を
示し、特に微粉が少なかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 スチレン40重量%以上と、n−ブチルアクリ
    レート、メチルメタクリレート、n−ブチルメタ
    クリレート、グリシジルメタクリレート、α−メ
    チルスチレンから選ばれる1種以上のモノマーを
    主体として得られた数平均分子量3000以下の低重
    合度重合体と、スチレン単体もしくは、スチレン
    40重量%以上と、n−ブチルアクリレート、メチ
    ルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、
    グリシジルメタクリレートから選ばれる1種以上
    のモノマーを主体として得られた数平均分子量が
    100000〜500000であり、かつ重量平均分子量が
    150000〜1000000の高重合度重合体とが、溶液状
    の混合状態を経過して得られる程度に均一に混合
    されて成る樹脂組成物にして、該樹脂組成物の数
    平均分子量Mnは2000〜30000、重量平均分子量
    Mw/数平均分子量Mnは3.5〜40であり、かつガ
    ラス転移温度は20〜120℃であることを特徴とす
    る粉砕特性及び熱溶融特性がすぐれた樹脂組成
    物。
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