JPH04104782A - 胞子形成のない又は少ないキノコの育成方法 - Google Patents

胞子形成のない又は少ないキノコの育成方法

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JPH04104782A
JPH04104782A JP2223049A JP22304990A JPH04104782A JP H04104782 A JPH04104782 A JP H04104782A JP 2223049 A JP2223049 A JP 2223049A JP 22304990 A JP22304990 A JP 22304990A JP H04104782 A JPH04104782 A JP H04104782A
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mushrooms
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秀樹 坂本
Kenji Okamoto
賢治 岡本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は胞子形成のない又は少ないキノコの育成方法及
び該育成方法によって得られるキノコに関する。
キノコの鮮度保持を図るためには子実体の胞子形成を抑
制することが肝要である。
本発明は、胞子形成のない又は少ないキノコ、したがっ
て鮮度保持の良いキノコの育成方法及び該育成方法によ
って得られる鮮度保持のよいキノコに関するものである
。
〈従来の技術、その課題〉 従来、子実体の胞子熟成を抑制することによりキノコの
鮮度保持を図る方法として、採取した子実体に酸性プロ
テアーゼ阻害剤を直接接触させる方法が提案されている
(特開昭62−171640号公報)。
ところが、上記従来法には、子実体を採取する都度、該
子実体に酸性プロテアーゼ阻害剤を直接接触させなけれ
ばならない作業上の煩わしさかあるという課題がある。
〈発明が解決しようとする課題、その解決手段〉本発明
は、以上の如き従来のH@を解決する、胞子形成のない
又は少ないキノコの育成方法及び該育成方法によって得
られるキノコを提供するものである。
しかして本発明者らは、上記観点で研究した結果、子実
体の胞子形成にジヒドロ葉酸レダクターゼが密接に関与
しており、キノコをジヒドロ葉酸レダクターゼで処理す
ると、該キノコの育成中に生成するジヒドロ葉酸レダク
ターゼが直接阻害され、該キノコはその胞子形成が抑制
されるという知見を得た。しかし、キノコをジヒドロ葉
酸レダクターゼで処理するという方法には、前述した従
来法の場合と同様、その都度、キノコをジヒドロ・葉酸
レダクターゼで処理しなければならないという作業上の
煩わしさがあった。
そこで本発明者らは、更に追究した結果、キノコの菌糸
体、分裂子、担子胞子又はプロトプラスト(以下これら
を菌糸体等という)をジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤
で処理すると、これらを用いて培養及び栽培し、子実体
を形成させて得られるキノコはジヒドロ葉酸レダクター
ゼに関与する遺伝子の一部又は全部が変異した変異株で
あって、胞子形成のない又は少ないものになること、し
たがって胞子形成のない又は少ないキノコになるという
特性は遺伝的に固定されること、かかる特性は該キノコ
を親株として用い、これに交配や変異処理等を施すこと
によって更に助長されること、胞子形成のない又は少な
いキノコは鮮度保持が極めて良いこと、以上の知見を得
て、本発明を完成するに到った。
すなわち本発明は、キノコの菌糸体等をジヒドロ葉酸レ
ダクターゼ阻害剤で処理した後、これらを用いて培養及
び栽培し、子実体を形成させることにより胞子形成のな
い又は少ないキノコを得、次に該キノコを親株として用
い、 ■)該キノコから分離した胞子を培養して得た菌
糸体を他のキノコから得た菌糸体と交配し、これを更に
培養及び栽培して子実体を形成させることを特徴とする
胞子形成の少ないキノコの育成方法、 2)該キノコか
ら分離した組織を培養して得た菌糸体を変異処理し、こ
れを更に培養及び栽培して子実体を形成させることを特
徴とする胞子形成のない又は少ないキノコの育成方法、
 3)該キノコから分離した組織をプロトプラスト化し
て交配又は細胞融合しこれを更に培養及び栽培して子実
体を形成させることを特徴とする胞子形成のない又は少
ないキノコの育成方法、 0上記1)〜3)の育成方法
によって得られるキノコ、5)上記4)のキノコから分
離した組織を培養及び栽培して子実体を形成させること
を特徴とする胞子形成のない又は少ないキノコの育成方
法、 6)上記5)の育成方法によって得られるキノコ
、以上を包含するものである。
本発明において、対象となるキノコは、子実体を形成す
る食用キノコ又は薬用キノコである。これには例えば、
シイタケ、フクロタケ、エノキタケ、ヒラタケ、シロシ
メジ、アワビタケ、ナメコ、マイタケ、ヤマブシタケ、
キクラゲ、ヤナギマツタケ、マツタケ、マツシュルーム
、ホンシメジ等がある。
キノコの菌糸体等をジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤で
処理するに際しては、キノコの菌糸体等又はその培養物
にジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤を含有する溶液を加
えたり或いは双方を混合してもよいが、ジヒドロ葉酸レ
ダクターゼ阻害剤を含有する固体又は液体培地にキノコ
の菌糸体等又はその培養物を接種するのが好ましい、ジ
ヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤としてはアミノプテリン
メトトレキセート、トリメトプリム等があり、これらを
通常は30〜300ILg/g、好ましくは50〜25
0ILg/g含有する固体又は液体培地にキノコの菌糸
体等又はその培養物を接種するのである。キノコの菌糸
体等の培養物を接種するに際し、その培養時に紫外線を
照射して変異株の誘発を高めたものを接種することもで
きる。
本発明では、キノコの菌糸体等をジヒドロ葉酸レダクタ
ーゼ阻害剤で処理した後、これらを用いて培養及び栽培
し、子実体を形成させ、胞子形成のない又は少ないキノ
コを得る。ジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤で処理した
菌糸体等を培養して再生コロニーを増殖させ、該再生コ
ロニーを栽培へ供するが、この際に電気泳動等でジヒド
ロ葉酸レダクターゼ活性を指標としてスクリーニングし
た再生コロニーを栽培へ供することもできる。
次に上記胞子形成のない又は少ないキノコを親株として
用い、下記の方法に供する。その第一は、該キノコから
分離した胞子を培養して得た菌糸体をこれと和合性を有
する他のキノコから得た菌糸体と交配する方法である。
その第二は、該キノコから分離した組織を培養して得た
菌糸体を紫外線照射、薬剤処理又はプロトプラスト化す
る方法である。その第三は、該キノコから分離した組織
をプロトプラスト化して交配又は細胞融合する方法であ
る。
そして上記第一〜三の方法に供したものを更に培養及び
栽培して子実体を形成させ、胞子形成のない又は少ない
キノコを得る。該キノコから分離した組織を培養及び栽
培して子実体を形成させても、同様に胞子形成のない又
は少ないキノコを得る。得られるキノコを順次用いても
同様である。
胞子形成のない又は少ないという特性は遺伝的に固定さ
れているのである。
かくして得られる胞子形成のない又は少ないキノコは鮮
度保持が極めて良い、長い日数に亘って、形態を含め、
色調や香味等、望まれる最良の品質を保持できるのであ
る。そしてかかる胞子形成のない又は少ないキノコを加
工に供すると、例えば煮汁の着色が少ない、高品質の加
工食品が得られる。
以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため、
実施例等を挙げるが、本発明が該実施例に限定されると
いうものではない。
〈実施例〉 ・実施例1 ヒラタケの菌糸体をスラント培養し、これに滅菌水を加
えて懸濁させ、その懸濁液を濾過し、濾液として菌糸断
片液を得た。そして該菌糸断片液に紫外線(15W)を
照射しながら、2分間、緩やかに攪拌した。別にアミノ
プテリン200μg/gを含有させた完全平板培地を用
意し、該完全平板培地に紫外線を照射した菌糸断片液を
接種した。これを25℃で培養して再生コロニーを増殖
させ、該再生コロニーの一部を瓶栽培し、子実体を形成
させ、ヒラタケ変異株群N081を得た。
次に上記ヒラタケ変異株群N001のなかから生育及び
鮮度保持の良い株を選抜し、その胞子を滅菌水に懸濁し
て、懸濁液を完全平板培地に接種した。これを25℃で
培養し、増殖した再生コロニーを単離して、該再生コロ
ニーが一核菌糸であることを顕微鏡で確認した。引き続
き一核菌糸の該再生コロニーを優良な形質を持つ他のヒ
ラタケから得た一核菌糸と対峙培養で交配し、交配株が
三核菌糸であることを顕微鏡で確認して、該交配株を単
離した。そして該交配株をオガ培地に接種し、以下常法
にしたがい瓶栽培して、子実体を形成させ、ヒラタケ変
異株群N092を得た。
最初の原料として用いたヒラタケ親株とここで得たヒラ
タケ変異株群N002との胞子数の形成試験結果及び鮮
度保持試験結果を第1表に示した。
尚、胞子紋の形成試験は、濾紙上に各棟の子実体を載せ
、室温で1日間放置して、該濾紙上に形成される胞子紋
を肉眼観察することにより行なった。また鮮度保持試験
は、採取した各棟を15℃又は20℃で3日間又は5日
間放置し、形態や色調等を肉眼観察することにより行な
った。
・実施例2 ヤナギマツタケから分離した胞子を滅菌水に懸濁し、そ
の懸濁液に紫外線(15W)を照射しながら、3分間、
緩やかに攪拌した。別にアミノプテリン200#Lg/
gを含有させた完全平板培地を用意し、該完全平板培地
に紫外線を照射した懸濁液を接種した。これを25℃で
培養して再生コロニーを増殖させ、該再生コロニーが一
核菌糸であることを顕微鏡で確認した。モして一核菌糸
である該再生コロニーを優良な形質を持つ他のヤナギマ
ツタケと対峙培養で交配し、交配株が工状菌糸であるこ
とを顕微鏡で確認して、該交配株を単離した。該交配株
を瓶栽培し、子実体を形成させ、ヤナギマツタケ変異株
群NO61を得た。
次にヤナギマツタケ変異株群N001のなかから生育及
び鮮度保持の良い株を選抜し、以下実施例1の場合と同
様にしてヤナギマツタケ変異株群N002を得た。ここ
で得たヤナギマツタケ変異株群N002の胞子紋の形成
試験結果及び鮮度保持試験結果は、前記第1表の場合と
ほぼ同様、所期の通りであった。
更に上記ヤナギマツタケ変異株群N002のなかから生
育及び鮮度保持の良い株を選抜し、該株から分離した組
織を常法にしたがい培養及び栽培して、子実体を形成さ
せ、二代目のヤナギマツタケ変異株群N092を得た。
ここで得た二代目のヤナギマツタケ変異株群N002の
胞子紋の形成試験結果及び鮮度保持試験結果も、前記第
1表の場合とほぼ同様、所期の通りであった。
・実施例3 実施例1のヒラタケ変異株群NO,1のなかから生育及
び鮮度保持の良い株を選抜し、該株から分離した組織を
培養して得た菌糸体を滅菌水に懸濁した。引き続きその
懸濁液に紫外線(15W)を照射しながら、5分間、緩
やかに攪拌して、変異処理を行ない、完全平板培地に接
種した。これを25℃で培養し、増殖した再生コロニー
を単離した。そして該再生コロニーをオガ培地に接種し
、以下常法にしたがい瓶栽培して、子実体を形成させ、
ヒラタケ変異株群NO12を得た。ここで得たヒラタケ
変異株群N002の胞子紋の形成試験結果及び鮮度保持
試験結果は、前記第1表の場合とほぼ同様、所期の通り
であった。
・実施例4 ヒラタケの菌糸体をプロトプラスト化し、その溶液に紫
外線(15W)を照射しながら、3分間、緩やかに攪拌
した。別にアミノプテリン150gg/gを含有させた
完全平板培地を用意し、該完全平板培地に紫外線を照射
したプロトプラスト溶液を接種した。これを25℃で培
養して再生コロニーを増殖させ、スクリーニングして選
抜した該再生コロニーの一部を瓶栽培し、子実体を形成
させ、ヒラタケ変異株群N011を得た。
次に上記ヒラタケ変異株群N001のなかから生育及び
鮮度保持の良い株を選抜し、その菌糸体を液体培養して
、これに6倍量の酵素液(セルラーゼ・オノズカR52
0腸g、ブイモリアーゼ1層g、チチナーゼIB、β−
グルコシダーゼ1mg及び0.65Mマニトール11を
含む酵素液)を加え、30℃で2時間、振盪処理した。
これに優良な形質を持つ他のヒラタケから同様に調製し
たプロトプラストを等量混合して、遠心で沈澱させた。
沈澱物にポリエチレングリコール(分子量3000〜6
000)を30重量%含む緩衝液(0,1Mグリシン・
水酸化ナトリウム及び50mM塩化カルシウムを含むP
H8,5の緩衝液)を加えて懸濁し、30℃で20分間
、静置した。これにポリエチレングリコールを含まない
上記Ili衝液を倍量加え、遠心でプロトプラストを沈
澱させ、沈澱物を0.65Mマニトール液へ懸濁し、懸
濁液を浸透圧調節剤を含む平板培地に接種した。これを
25℃で培養し、増殖した再生コロニーを単離して、該
再生コロニーが融合株であることを顕微鏡で確認した。
そして該融合株をオガ培地に接種し、以下常法にしたが
い瓶栽培して、子実体を形成させ、ヒラタケ変異株群N
002を得た。
ここで得たヒラタケ変異株群N002の胞子数の形成試
験結果及び鮮度保持試験結果は、前記第1表の場合とほ
ぼ同様、所期の通りであった。
φ実施例5 実施例4の場合と同様にして、ヒラタケ変異株群NO,
1を得、次にその菌糸体を液体培養し、プロトプラスト
化を行った。得られた再生株から検鏡して三核菌糸を分
離し、これを以下、実施例4の場合と同様、オガ培地に
接種し、常法にしたがい瓶栽培して、子実体を形成させ
、ヒラタケ変異株群N092を得た。
ここで得たヒラタケ変異株群罰、2の胞子数の形成試験
結果及び鮮度保持試験結果は、前記第1表の場合とほぼ
同様、所期の通りであった。
〈発明の効果〉 既に明らかなように、以上説明した本発明には、胞子形
成のない又は少ないという特性の固定された、鮮度保持
の良いキノコを得ることができる効果がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、キノコの菌糸体、分裂子、担子胞子又はプロトプラ
    ストをジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤で処理した後、
    これらを用いて培養及び栽培し、子実体を形成させるこ
    とにより胞子形成の少ないキノコを得、次に該キノコか
    ら分離した胞子を培養して得た菌糸体を他のキノコから
    得た菌糸体と交配し、これを更に培養及び栽培して子実
    体を形成させることを特徴とする胞子形成の少ないキノ
    コの育成方法。 2、キノコの菌糸体、分裂子、担子胞子又はプロトプラ
    ストをジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤で処理した後、
    これらを用いて培養及び栽培し、子実体を形成させるこ
    とにより胞子形成のない又は少ないキノコを得、次に該
    キノコから分離した組織を培養して得た菌糸体を変異処
    理し、これを更に培養及び栽培して子実体を形成させる
    ことを特徴とする胞子形成のない又は少ないキノコの育
    成方法。 3、キノコの菌糸体、分裂子、担子胞子又はプロトプラ
    ストをジヒドロ葉酸レダクターゼ阻害剤で処理した後、
    これらを用いて培養及び栽培し、子実体を形成させるこ
    とにより胞子形成のない又は少ないキノコを得、次に該
    キノコから分離した組織をプロトプラスト化して交配又
    は細胞融合し、これを更に培養及び栽培して子実体を形
    成させることを特徴とする胞子形成のない又は少ないキ
    ノコの育成方法。 4、請求項1、2又は3記載の育成方法によって得られ
    るキノコ。 5、請求項4記載のキノコから分離した組織を培養及び
    栽培して子実体を形成させることを特徴とする胞子形成
    のない又は少ないキノコの育成方法。 6、請求項5記載の育成方法によって得られるキノコ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0678629A (ja) * 1992-09-07 1994-03-22 Toyo Seikan Kaisha Ltd 食用きのこの栽培方法
JP2014030370A (ja) * 2012-08-01 2014-02-20 Tottori Univ きのこ類における無胞子性変異の原因遺伝子

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0678629A (ja) * 1992-09-07 1994-03-22 Toyo Seikan Kaisha Ltd 食用きのこの栽培方法
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