JPH04107161U - 自動循環式索道の加速、減速移送装置 - Google Patents

自動循環式索道の加速、減速移送装置

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JPH04107161U
JPH04107161U JP505991U JP505991U JPH04107161U JP H04107161 U JPH04107161 U JP H04107161U JP 505991 U JP505991 U JP 505991U JP 505991 U JP505991 U JP 505991U JP H04107161 U JPH04107161 U JP H04107161U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 移送車輪と握索機摩擦板との間の辷りを生じ
ないようにすると共に、耐摩耗性があり、組立作業の容
易な自動循環式索道の加速、減速移送装置を提供する。 【構成】 ターミナル1の加速区間および減速区間に沿
って、複数の移送車輪を並設して構成し、加速移送装置
7は、移送車輪を握索機の進行方向に向って、周縁速度
が大きくなるように回動させて、周縁部によって握索機
の摩擦板を押圧しながら摩擦力で加速移送する。減速移
送装置5は移送車輪を握索機の進行方向に向って周縁速
度が小さくなるように回動させて周縁部によって握索機
の摩擦板を押圧しながら摩擦力で減速移送する。移送車
輪と駆動軸との間にクラッチ手段を介在させる。 【効果】 加速移送装置では移送車輪が駆動軸に対して
進み側へ遊転可能となし、減速移送装置では移送車輪が
駆動軸に対して遅れ側に遊転可能となして、周縁速度が
等速となって辷りを生じない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動循環式索道において、搬器を加速しまたは減速するための加速、 減速移送装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動循環式索道は、両端のターミナル(停留場をいう。以下同じ)に配置され た滑車と滑車との間に無端状の索条を張架循環させ、索道線路中では搬器を懸垂 した握索機を索条に握索させて索条の循環移動と共に運行して、両端のターミナ ルに到達すると搬器の握索機は握索が解かれて索条から切り離され、以後ターミ ナル内に配設された軌条を転走しながら緩速に減速される。この後、緩速で回送 移送されながら乗降客扱いが行なわれ、さらに、加速されて再び索条を握索し索 道線路中へ出発する。
【0003】 このような握索機乃至搬器の加速、減速のためには、ゴムタイヤ車輪を多数並 設して、ゴムタイヤ車輪と握索機との間に生じる摩擦力によって加速、減速する 装置が一般的に用いられている。
【0004】 図5および図6は、上記した装置の一例を示したものである。握索機60には ピン64、懸垂機65を介して搬器66が懸垂されており、搬器66の具体的な 図示は省略されているが、客車または椅子式のものが用いられる。また、握索機 60にはピン61,61を介してローラ62,62が枢着され、軌条67を転走 するようになっている。かつ握索機60の上面には摩擦板63を具えている。
【0005】 一方、加速移送装置70は、図5に示すように複数の移送車輪71,71,… を駆動軸77,77…を用いて枢着し、これを所定の間隙ごとに並設してなって いる。図6は前記した移送車輪71が枢着された状態を断面で示したものである 。移送フレーム87は断面視で“□”型筒状の部材で形成され、円筒形の軸受ハ ウジング81が貫通して溶接等で固着されている。図示移送フレーム87の両側 に延出した軸受ハウジング81の両端部にはころがり軸受80,80が外輪側で 装着されている。次に、駆動軸77には両側に軸受部77aと軸受部77bとが 形成されていて、前記ころがり軸受80,80の内輪側に装着されて回転可能に 支承されている。さらに、図示右側の軸受部77aにはスラスト方向にカラー7 9とタイヤフランジ74を挾んでワッシャー75を介してナット76,76によ って締め付け固着する。またタイヤフランジ74と軸受部77aの間にはキー7 8を挿入して軸受部77aとタイヤフランジ74との間に回転すべりを生じない ようにする。このタイヤフランジ74の外周には移送車輪71であるゴム製の空 気入りタイヤがハブ72を介してボルト73,73,…で固着されている。次に 、図示左側の軸受部77bにはカラー84を挾んでプーリ82をナット86で締 め付け固着する。またプーリ82と軸受部77bとの間にはキー85を挿入して 、軸受部77bとプーリ82との間で回転すべりが生じないようにする。このプ ーリ82には大径プーリ82aと小径プーリ82bが形成されている。このよう にしてプーリ82と移送車輪71とが固着一体関係をなして回転する。こうして 構成された移送車輪71,71,…は相互に隣り合う移送車輪71,71の大径 プーリ82aと小径プーリ82b間毎にVベルト83を巻き掛けて連結されてい る。このような連結構成において、一方からVベルト83を駆動すると、次々に Vベルト83,83,…を経て移送車輪71,71,…が駆動され、かつ移送車 輪71回転数は矢印90の方向に向うに従って次第に大きくなり、よってその周 縁部71a,71a,…の周縁速度も矢印90方向に向うに従って大きくなる。 握索機60の摩擦板63は移送車輪71,71,…の周縁部71a,71a…に 順番に当接して摩擦移送されて軌条67を転走し、次第に移送速度が大きくなる ように加速される。
【0006】 前記した構成において摩擦板63の有効長さは、並設された2つの移送車輪7 1,71の間隙と同等以上の長さに定められるようになされているが、これは移 送車輪71,71,…による摩擦板63の移送が断続することなく、少なくとも 1輪の移送車輪71が摩擦板63に接して握索機60の加速移送が行なわれるよ うにするためである。
【0007】 ターミナルの到着側の軌条に沿って配備された減速移送装置については、握索 機の進行方向に向って隣り合う移送車輪を小径プーリと大径プーリの順番にVベ ルトを巻き掛けて連結し、移送車輪の回転速度が次第に小さくなるようにして、 よって周縁速度も遅くして握索機を減速移送する。加速移送装置と減速移送装置 の異なる点は、搬器の進行方向に対してVベルトをプーリに巻き掛ける時のプー リ径の大小の順番が違うだけで、機械的な構造は同一であるために詳細な構造に ついての説明は省略する。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところが図5に示した加速移送装置70の場合において、2つの移送車輪71 A(71)と71B(71)とに亘って摩擦板63が当接している状態について 検討すると、前記した構造で、大径プーリ82aの径をD1、小径プーリ82b の径をD2 として、大径プーリ82a側の移送車輪71A(71)の周縁速度を V1 とした時、小径プーリ82b側の移送車輪71B(71)の周縁速度V2 は V2 =V1 ×(D1 /D2 )となる。従って両方の移送車輪71A(71)と7 1B(71)に亘って当接している摩擦板63との間には何れかの箇所でスリッ プ(辷り)を生じている。
【0009】 このようなスリップの発生は、搬器60の加速あるいは減速に対して逆方向に 作用するために、加速移送装置または減速移送装置を駆動するための専用の電動 機または索条の駆動滑車からチェーン等によって駆動力を取り出す場合において もスリップによるエネルギーの消耗を補うだけの駆動装置の容量を大きくしなけ ればならない原因となっている。さらに、この他にもゴム製の移送車輪71,7 1,…やVベルト83,83,…の摩耗や、スリップによる摩擦騒音の原因とも なっている。こうした各種の弊害に対する改善が希まれている。
【0010】 これに対応して先行技術として、特開昭63−2765号公報で開示されたも のがある。この技術では握索機乃至搬器移送する車輪と、この車輪を駆動するプ ーリとの間に「ころクラッチ」を介在させ、かつツル巻ばねを移送車輪内に挿入 して組立てたものである。この技術によれば、移送車輪と握索機の摩擦板とのス リップは解消されるが、ツル巻ばねがプーリと移送車輪の間に封入されているた めに組立作業が困難であることや、駆動力を伝達するころ状のボルトの頭部と、 移送車輪を取付けたハブとは線接触になっており摩耗が早いことなどの問題点が 残されている。
【0011】 この考案はこのような事情を改善するためになされたものであって移送車輪と 摩擦板との間の辷りを生じないようにすると共に、耐摩耗性があり、組立作業の 容易な装置の提供を目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記目的に対応してなされたものであって、両端のターミナルの滑 車間を循環する索条に、搬器を懸垂した握索機を握索させて索道線路中の搬器運 行を行ない、前記ターミナルにおいて前記握索機は前記索条を放索し、軌条に沿 って減速、折返し回送および加速の過程を経て転走させ、再び前記索条を握索し て前記索道線路へ出発するようになされて輸送が行なわれる自動循環式索道にお いて、前記加速または減速のための加速移送装置または減速移送装置は駆動軸と 前記駆動軸によって駆動されるべき移送車輪とを一組として、これを複数組並列 に枢設し、隣り合う前記移送車輪間ごとに周縁部が速度差を有して回転するよう に連結し、前記周縁部で前記握索機を摩擦移送するものであって、前記複数組の 移送車輪はそれぞれ従動側である該移送車輪と、駆動側である前記駆動軸との間 にクラッチ手段を介在させたのを用いてなり、前記クラッチ手段は、駆動側から 延出した突起部と従動側から延出した突起部とを噛合せ、かつ、トルク伝達方向 に遊げきを設けた噛合いクラッチであり、駆動側と従動側との間で作用するバネ 手段を装着して構成されたものである。
【0013】
【作用】 加速、減速移送装置は自動循環式索道のターミナルの加速区間および減速区間 に沿って設けられて、複数の移送車輪を並設して構成したものである。加速移送 装置の場合には、これらの移送車輪を握索機の進行方向に向って、該移送車輪の 周縁速度が大きくなるように回動させて、周縁部によって握索機の摩擦板を押圧 しながら摩擦力で加速移送する。また減速移送装置の場合には移送車輪を握索機 の進行方向に向って該移送車輪の周縁速度が小さくなるように回動させて周縁部 によって握索機の摩擦板を押圧しながら摩擦力で減速移送する。
【0014】 ここで加速移送装置および減速移送装置の移送車輪と該移送車輪を回動するた めの駆動軸との間にクラッチ手段を介在させる。
【0015】 加速移送装置においては移送車輪が駆動軸より遅く回転しようとした場合には クラッチ手段によって駆動軸と移送車輪とが連結されて回転する。しかし移送車 輪の方が早く回転しようとするとクラッチ手段による連結は解かれて遊転を許容 する。こうして握索機が加速移送装置に進入して、隣接する2つの移送車輪に握 索機の摩擦板が当接して移送される時、握索機は周縁速度が大きい方の移送車輪 によって有効に加速され、周縁速度が小さい方の移送車輪は握索機に追従して駆 動軸より進み回転するので握索機の摩擦板と移送車輪との間には辷りを生じない 。 また減速移送装置においては、移送車輪が駆動軸より早く回転しようとした場 合にはクラッチ手段によって駆動軸と移送車輪とが連結されて回転する。しかし 移送車輪の方が遅く回転しようとするとクラッチ手段による連結が解かれて遊転 を許容する。こうして握索機が減速移送装置に進入して隣り合う二つの移送車輪 に握索機の摩擦板が当接して移送される時、握索機は周縁速度が小さい方の移送 車輪によって有効に減速され、周縁速度が大きい方の移送車輪は握索機に追従し て駆動軸より遅れて回転するので、同様にして握索機の摩擦板と移送車輪との間 には辷りを生じない。
【0016】 さらに本考案におけるクラッチ手段は駆動軸に対す移送車輪の遊転範囲を隣接 する移送車輪の周縁速度差を吸収できる範囲に制限することによって、加速移送 装置では、加速時においては所定の速度以上の握索機の逸走を防止し、減速移送 装置では、減速時においては所定の速度以下の握索機の停滞または逆走を防止す るように作用する。
【0017】
【実施例】
(第1の実施例) 以下、本発明の第1の実施例について記す。
【0018】 図1はターミナル1における加速移送装置7、減速移送装置5の配設関係を示 したものである。
【0019】 ターミナル1に枢設した滑車2には索条3を巻き掛け、折返されて矢印9の方 向に循環する。放索点であるA点附近からB,C,D点を経て、握索点であるE 点に到る間には、軌条4が配設されている。またB点〜C点〜D点間には回送移 送装置6が設けられている。索道線路8方向より索条3と共にターミナル1に到 達した搬器(図1に図示していない。)はA点附近で放索して軌条4を転走し、 減速移送装置5で減速される。B点からD点に到る間に回送移送装置6によって 折り返し回送されると共に、この間に乗客の扱いが行なわれる。次に、D点〜E 点間では、加速移送装置7によって加速され、E点附近において索条3を握索し 、再び索道線路8方向に出発する。
【0020】 ここで加速移送装置7の場合を図2に示す。加速移送装置7には、軌条4に沿 って空気入りタイヤでできた複数の移送車輪35,35,…が並列に設けられて いる。即ち移送フレーム45(図2においては図示省略)に枢支した駆動軸27 ,27,…にはそれぞれ移送車輪35,35,…が枢着されており、かつ、それ ぞれの駆動軸27と移送車輪35との間にはクラッチ手段20が介在している。 また、それぞれの駆動軸27には、大径プーリ39aと小径プーリ39bを形成 したプーリ39が嵌着されている。これらの隣り合う移送車輪35,35,…の 相互間毎に、大径プーリ39aと小径プーリ39bとの間毎にベルト41が巻き 掛けられている。駆動手段によってVベルト41,41,…で移送車輪35,3 5,…を次々に回転させ、また握索機10の進行方向である矢印17の方向に向 かうに従って移送車輪35,35,…の周縁部35a,35a…の周縁速度が次 第に大きくなるようになされている。
【0021】 握索機10にピン11,11で枢着されたローラ12,12により軌条4を転 走すると共に、該握索機10の摩擦板13が移送車輪35,35,…の周縁部3 5a,35a…に当接して摩擦力によって矢印17方向へ次第に加速される。
【0022】 次に駆動軸27および移送車輪35と、この間に介在するクラッチ手段20の 構成の詳細は図3(a),(b)および(c)に図示する。
【0023】 図3(a)において断面が“□”型筒状で長尺の移送フレーム45に円筒形の 軸受ハウジング36を貫通して溶接等で固着する。こうして移送フレーム45に 固着された軸受ハウジング36の図示両端部からころがり軸受30,30を外輪 側で嵌着する。次に駆動軸27を両側に形成した軸受部27a,27bを、ころ がり軸受30,30の内輪側に挿入して、軸受36に回転可能に支承する。この 時軸受部27aと27bが軸受ハウジング36の両端から延出するようになす。 該軸受ハウジング36の図示左側の軸受部27bにはカラー38とプーリ39が 順番に挿入され、ナット42で締め付けられて抜け止めがなされている。また軸 受部27bとプーリ39の間にはキー40が挿入されて駆動軸27とプーリ39 の間で辷りが生じなようにして、Vベルト41の駆動力が駆動軸27に確実に伝 達するようになす。前記したプーリ39には小径プーリ39bと大径プーリ39 bが形成されて隣り合う移送車輪35,35の大径プーリ39aと小径プ―リ3 9aの順にVベルト41,41が巻き掛けられている。
【0024】 次に軸受ハウジング36の図示右側に延出した軸受部27aにはカラー38と クラッチ板21が挿入されて、ワッシャ28を介してナット29,29で軸方向 に締め付けられて、抜け止めがなされている。また軸受部27aとクラッチ板2 1の間にはキー31が嵌着されて駆動軸27とクラッチ板21とが一体で回転す るようになす。
【0025】 次に該クラッチ板21のボス部21cの外周に、ころがり軸受30,30を介 してタイヤフランジ22を枢着する。さらに該タイヤフランジ22の外周には移 送車輪35がハブ34を介して円周上に配置したボルト33,33,…で固着す る。次に図3(b),(c)に示すようにタイヤフランジ22とクラッチ板21 の間に構成したクラッチ手段20はダイヤフランジ22の図示右側に駆動軸27 と同芯でリング状の突起部22dを軸方向に延出して、さらに周長L1 の切欠き 22a,22aを対称位置にて2ヶ所形成する。次にクラッチ板21側からは、 前記タイヤフランジ22の突起部22dにある切欠き22a,22aに適合する 周長L2 の円弧状の突起部21a,21aを円周上の対称位置で図示左側に延出 してタイヤフランジ22の突起部22d,22dと2ヶ所で円周方向に当接する ようになす。この時、タイヤフランジ22の突起部22dとクラッチ板21の突 起部21aとの間には図示するように周長L3 の遊げき22bができるようにす る。次にタイヤフランジ22とクラッチ板21の間で形成したリング状の空間部 22eに、バネ手段であるねじりバネ32を装着して、一端のフック32aをタ イヤフランジ22の係合溝22cに係止し、他端のフック32bはクラッチ板2 1の係合穴21bに係止する。こうして、ねじりバネ32によってタイヤフラン ジ22とクラッチ板21の間にねじりモーメントが発生するようになす。
【0026】 図4(a),(b)は前記した構造のクラッチ手段20を駆動軸27と移送車 輪35のタイヤフランジ22との間に組み込んだ加速移送装置7および減速移送 装置5の作用について記す。
【0027】 図1のターミナル1内に配設された回送移送装置6により微速で回送されて、 乗降客扱いが行なわれながら、出発側に転向された搬器16は加速移送装置7に 進入すると、図4(a)に示すように握索機10の摩擦板13は図示左端の移送 車輪35Aの周縁部35aに当接する。この時、クラッチ手段20の状態は、駆 動軸27に嵌着したクラッチ板21の突起部21aの当接面23aと、タイヤフ ランジ22の突起部22dの当接面25aとおよび対称位置にある当接面24b と26bとが同時に接して駆動軸27の矢印51の回転駆動力が遊びなく移送車 輪35Aに伝達されて矢印50の方向に回転し、握索機10を隣り合う移送車輪 35Bの矢印53の方向に向けて移送する。
【0028】 次に、移送された握索機10の摩擦板13が2つの移送車輪35Bと35Cに 当接すると、移送車輪35Bの周縁速度VB と、移送車輪35cの周縁速度VC との間には大径プーリ39aと小径プーリ39bの割合だけVC >VB の関係と なっており、周縁速度が早い移送車輪35Cで加速されることになる。この時、 周縁速度が遅い方の移送車輪35Bの周縁部35aも摩擦板13と接しているた めに移送車輪35Cに追従して駆動軸27の回転速度より早い回転速度となる。 クラッチ手段20はクラッチ板21の突起部21aがタイヤフランジ22の突起 部22dの切欠き22aを相対的に矢印53の方向に移動する。従って、突起部 21aの当接面23a,24bと突起部22dの当接面25a,26bとが離れ て、移送車輪35Bと駆動軸27との連結関係が解かれて、移送車輪35Bがク ラッチ板21のタイヤフランジ22との間に係合されたねじりバネ32の復元力 に打ち勝って遊転する。次に、握索機10の摩擦板13が移送車輪35Bから離 れると、ねじりバネ32の復元力によって強制的にクラッチ板21の突起部21 aとタイヤフランジ22の突起部22dとが当接面23a,25aと当接面24 b,26bとが接するまで移送車輪35Bは矢印52の方向に回転して、移送車 輪35Aまたは移送車輪35Dに示した駆動軸27の駆動力が移送車輪35に伝 達する状態にまで戻し、次に進入して来る搬器16の握索機10の加速移送に備 えるようになす。加速移送装置7に枢着された各々の移送車輪35A,35B, 35C,35D,…はクラッチ手段20によって前記した動作を順番に繰り返し ながら握索機10によって徐々に搬器16を加速移送して、図1に示したターミ ナル1のE点では高速で循環移送する索条3の速度にまで加速する。
【0029】 次に、減速移送装置5の作用について記す。図1に示したように到着側の軌条 4に沿って配設された減速移送装置5は、搬器16の進行方向に向って移送車輪 35,35,…の回転速度が漸次遅くなるように隣り合う移送車輪35,35の 大径プーリ39aと小径プーリ39b間にVベルト41を巻き掛けて駆動する。
【0030】 ターミナル1に搬器16が高速で到着し、該搬器16の握索機10が索条3を 放索して減速移送装置5に進入し、図4(b)に示すように、握索機10の摩擦 板13が図示左端の移送車輪35Dに接すると、クラッチ手段20はクラッチ板 21の突起部21a,21aの当接面23b,24aとタイヤフランジ22の突 起部22d,22dの当接面25b,26aとが各々接して駆動軸27の減速動 力が移送車輪35Dに伝達されて回転し握索機10を減速させる。さらに握索機 10が矢印55の方向に減速移送されて、摩擦板13が2つの移送車輪35cと 移送車輪35Bの両方に接すると、移送車輪35Cの駆動軸27の回転速度より 移送車輪35Bの駆動軸27の回転速度がおそいので、クラッチ手段20は、ク ラッチ板21の突起部21a,21aの当接面23b,24aとタイヤフランジ 22の突起部22d,22dの当接面25b,26aとが接して、握索機10の 減速を行なう。他方、移送車輪35Cも握索機10の摩擦板13に接しているの で、移送車輪35Bの周縁速度が等速となる。この時、移送車輪35Cのクラッ チ手段20はクラッチ板21の突起部21a,21aがタイヤフランジ22の突 起部22d,22dとに形成した切欠き部22a,22aを矢印54の方向に相 対的に回転移動し、突起部21a,21aの当接面23a,24bと、突起部2 2d,22dの当接面25a,26bとが離れて、駆動軸27と移送車輪35c の連結関係が解除される。こうして移送車輪35cがクラッチ板21とタイヤフ ランジ22との間に係合されたねじりバネ32の復元力に打ち勝って遊転する。 次に、握索機10が通過して摩擦板13と移送車輪35cとが離れると、該移送 車輪35cをねじりバネ32の復元力によって強制的に矢印50の方向に相対回 転してクラッチ板21の突起部21a,21aの当接面23b,24aと、タイ ヤフランジ22の突起部22d,22dの当接面25b,26aとが接する。従 って、移送車輪35cのクラッチ手段20は、移送車輪35Dのクラッチ手段2 0の状態に戻り、移送車輪35Cと駆動軸27とを連結状態にして、次に進入し て来る握索機10の減速移送に備えるようになす。減速移送装置5に枢着された 各々の移送車輪35D,35C,35B,35A,…はクラッチ手段20によっ て、次々に前記した動作を繰り返し、握索機10を介して搬器16を減速移送し て、図1に示したターミナル1のB点では回送速度である微速として、次の回送 層装置に移送するようになすものである。
【0031】 (第2の実施例) 第2の実施例は、移送車輪に組込んだクラッチ手段に取付けたねじりバネを別 の形状としたものを用いた例である。
【0032】 図3(d)は第2の実施例のクラッチ手段の構造を示した断面視、正面図であ る。クラッチ手段55は、タイヤフランジ57からリング状の突起部57dを軸 方向に延出して、2ヶ所に周長L1 の切欠き57a,57aを対称位置に形成す る。またクラッチ板56からは周長L2 の円弧状の突起部56a,56aを延出 して切欠き57a,57a内に挿入しさらに突起部57d,57dと円周方向に 2ヶ所で当接するようになす。この時、突起部56a,56aと突起部57d, 57dとの間に周長L3 の遊げき57b,57bができるようになす。次に、ク ラッチ板56とタイヤフランジ57との間で形成した空間部59にリング状のね じりバネ58を装着する。このねじりバネ58の両端部にはつる巻状のフック5 8aを内側に向けまたフック58bを外側に向けて形成し、フック58a側はク ラッチ板56のボス部56cの外周面に形成した半円状の係合溝56bに係止し 、フック58b側はタイヤフランジ57の突起部57dの内周面に形成した半円 状の係合溝57cに係止する。こうして、ねじりバネ58によって、クラッチ板 5とタイヤフランジ57との間にねじりモーメントを発生するようにしている。
【0033】 上記した構造のクラッチ手段55の作用は、第1の実施例と同様である。即ち 、周縁速度差のある2輪の移送車輪35,35に握索機10の摩擦板13が当接 すると、一方の移動車輪35は駆動軸27に対して遊転し、前記した2輪の移動 車輪35,35の周縁速度は等速となり、摩擦板13との間に辷りは生じない。
【0034】 次に、遊転した移送車輪35が摩擦板13から離れるとねじりバネ58の復元 力によって、駆動軸27と相対回転して、連結状態に戻り、次に進入して来る握 索機10の加減速移送に備えるのである。
【0035】
【考案の効果】
自動循環式索道の加速移送装置と減速移送装置に用いられる移送車輪は、従来 、駆動軸に直結して回転する構造となされていた。しかし、握索機を加速または 減速するのであるから隣り合う移送車輪の周縁速度は当然速度差がある。これに 対して握索機を連続して加速移送または減速移送するためには速度差のある移送 車輪の2輪に亘って握索機の摩擦板を当接させる移送区間が必要である。従って 、移送車輪と握索機の摩擦板か、または駆動軸のプーリとベルト間で辷りが生じ ていた。このためゴム製の空気入りタイヤでできた移送車輪あるいはゴム製のベ ルトが摩耗したり、あるいは辷りによる移送のための駆動動力乃至エネルギー損 失の原因となっている。
【0036】 本考案の装置においては、加速、減速移送装置に用いる移送車輪と駆動軸との 間にクラッチ手段を介在して、加速移送装置では移送車輪が駆動軸に対して進み 側へ遊転可能となし、減速移送装置では移送車輪が駆動軸に対して遅れ側に遊転 可能となして、握索機が速度差のある2輪の移送車輪に進入した場合は、移送車 輪の周縁速度が等速となって辷りを生じないようにしたものである。またクラッ チ手段は、駆動軸の駆動力を移送車輪に伝達する場合には面接触となる構造とし て頻回の駆動力の断続があっても、伝達部分での摩耗を少なくして耐久性を向上 し、さらにクラッチ手段に内装したねじりバネの復元力によって移送車輪が摩擦 板に接していない場合には遊転を抑制して安定した加速または減速移送を行なえ る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の加速、減速移送装置の配設関係を示し
たターミナルの平面図である。
【図2】本考案の加速移送装置によって握索機を加速移
送する状態を示した正面図である。
【図3】(a)は、本考案の第1の実施例における移送
車輪を断面で示した側面図である。(b)は、第1の実
施例の移送車輪のクラッチ手段の部分を拡大して断面で
示した側面図である。(c)は、第1の実施例のクラッ
チ手段の構造を示した断面視正面図てある。(d)は、
第2の実施例のクラッチ手段の構造を示した断面視正面
図である。
【図4】(a)は、第1の実施例の加速移送装置で、ク
ラッチ手段の作用を図示した正面図である。(b)は、
第1の実施例の減速移送装置で、クラッチ手段の作用を
図示した正面図である。
【図5】従来の加速移送装置で握索機を加速移送する状
態を示した正面図である。
【図6】従来の加速、減速移送装置の移送車輪を断面で
示した側面図である。
【符号の説明】
1 ターミナル 2 滑車 3 索条 4 軌条 5 減速移送装置 6 回送移送装置 7 加速移送装置 8 索道線路 9 矢印 10 ピン 12 ローラ 13 摩擦板 14 ピン 15 懸垂機 16 搬器 17 矢印 20 クラッチ手段 20a 噛合部 21 クラッチ板 21a 突起部 21b 係合穴 21c ボス部 22 タイヤフランジ 22a 切欠き 22b 遊げき 22c 係合溝 22d 突起部 22e 空間部 23a,23b 当接面 24a,24b 当接面 25a,25b 当接面 26a,26b 当接面 27 駆動軸 27a,27b 軸受部 28 ワッシャー 29 ナット 30 ころがり軸受 31 キー 32 ねじりバネ 32a,32b フック 33 ボルト 34 ハブ 35 移送車輪 35a 周縁部 35A,35B 移送車輪 35C,35D 移送車輪 36 軸受ハウジング 37 ころがり軸受 38 カラー 39 プーリ 39a 大径プーリ 39b 小径プーリ 40 キー 41 Vベルト 42 ナット 45 移送フレーム 50,51,52 矢印 53,54 矢印 55 クラッチ手段 56 クラッチ板 56a 突起部 56b 係合溝 56c ボス部 57 タイヤフランジ 57a 切欠き 57b 遊げき 57c 係合溝 57d 突起部 58 ねじりバネ 58a,58b フック 59 空間部 60 握索機 61 ピン 62 ローラ 63 摩擦板 64 ピン 65 懸垂機 66 搬器 70 加速移送装置 71 移送車輪 71a 周縁部 71A,71B 移送車輪 72 ハブ 73 ボルト 74 タイヤフランジ 75 ワッシャー 76 ナット 77 駆動軸 77a,77b 軸受部 78 キー 79 カラー 80 ころがり軸受 81 軸受ハウジング 82a 大径プーリ 82b 小径プーリ 83 Vベルト 84 カラー 86 ナット 87 移送フレーム 90,91 矢印 L1 ,L2 ,L3 周長 V1 ,V2 周縁速度 D1 大径プーリ D2 小径プーリ A,B,C,D,E 点

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端のターミナルの滑車間を循環する索
    条に、搬器を懸垂した握索機を握索させて索道線路中の
    搬器運行を行ない、前記ターミナルにおいて前記握索機
    は前記索条を放索し、軌条に沿って減速、折返し回送お
    よび加速の過程を経て転走させ、再び前記索条を握索し
    て前記索道線路へ出発するようになされて輸送が行なわ
    れる自動循環式索道において、前記加速または減速のた
    めの加速移送装置または減速移送装置は駆動軸と前記駆
    動軸によって駆動されるべき移送車輪とを一組として、
    これを複数組並列に枢設し、隣り合う前記移送車輪間ご
    とに周縁部が速度差を有して回転するように連結し、前
    記周縁部で前記握索機を摩擦移送するものであって、前
    記複数組の移送車輪はそれぞれ従動側である該移送車輪
    と、駆動側である前記駆動軸との間にクラッチ手段を介
    在させたのを用いてなり、前記クラッチ手段は、駆動側
    から延出した突起部と従動側から延出した突起部とを噛
    合せ、かつ、トルク伝達方向に遊げきを設けた噛合いク
    ラッチであり、駆動側と従動側との間で作用するバネ手
    段を装着したことを特徴とする自動循環式索道の加速、
    減速移送装置。
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CN117601906A (zh) * 2023-11-27 2024-02-27 山东科技大学 矿用井下脱挂式架空乘人装置

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