JPH04110253U - ベルトテンシヨナ構造 - Google Patents
ベルトテンシヨナ構造Info
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- JPH04110253U JPH04110253U JP1343591U JP1343591U JPH04110253U JP H04110253 U JPH04110253 U JP H04110253U JP 1343591 U JP1343591 U JP 1343591U JP 1343591 U JP1343591 U JP 1343591U JP H04110253 U JPH04110253 U JP H04110253U
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- arm
- tension
- belt
- rod
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 テンショナ本体のロッドストロークの短小化
により、ベルトテンショナの耐久性あるいは信頼性の向
上を図り、もってVベルト用ベルトテンショナとして適
用可能とする。 【構成】 その先端側にテンションプーリー12を支持
せしめた第1アーム部21の基端部21aと、該第1ア
ーム部21より短いアーム長を有し且つその先端側を係
合部22aとした第2アーム部22の基端部22bとから
なるテンションアーム2と、上記テンションアームの係
合部に係合するロッド37を備えるとともに二つの固定
部32a,32bを形成したテンショナ本体3とを備え、
上記テンションアーム2の結合部と上記テンショナ本体
3の一方の固定部32aとをテンショナ支点軸6により
相対回動可能に枢支せしめる一方、上記テンショナ本体
3の他方の固定部32bに該テンショナ本体3を任意の
位置において固定可能とするセット位置調整機構7を設
けたもの。
により、ベルトテンショナの耐久性あるいは信頼性の向
上を図り、もってVベルト用ベルトテンショナとして適
用可能とする。 【構成】 その先端側にテンションプーリー12を支持
せしめた第1アーム部21の基端部21aと、該第1ア
ーム部21より短いアーム長を有し且つその先端側を係
合部22aとした第2アーム部22の基端部22bとから
なるテンションアーム2と、上記テンションアームの係
合部に係合するロッド37を備えるとともに二つの固定
部32a,32bを形成したテンショナ本体3とを備え、
上記テンションアーム2の結合部と上記テンショナ本体
3の一方の固定部32aとをテンショナ支点軸6により
相対回動可能に枢支せしめる一方、上記テンショナ本体
3の他方の固定部32bに該テンショナ本体3を任意の
位置において固定可能とするセット位置調整機構7を設
けたもの。
Description
【0001】
本考案は、ベルトテンショナ構造に関するものである。
【0002】
本来、ベルトテンショナは長期の使用によるベルトの耐久延びに起因する張力
の減少を回復させて所定張力を維持せしめるためのものであって、従来よりベル
トテンショナとして種々のものが開発されており、その中でもメンテナンスフリ
ー化を図ったものとして、スプリングのバネ力と油圧ダンパー機構とによってベ
ルトに常時所定張力を付与し得るようにした所謂オートテンショナがある(例え
ば、特開昭58ー121344号公報参照)。
【0003】
尚、このオートテンショナは、上掲公知例にも示されるように、その軸方向中
間部にテンションプーリーを支持せしめたテンションアームの一端側をエンジン
側に枢着する一方、その他端側にはスプリングによりピストンを介して付勢され
たロッドを有するテンショナ本体の該ロッドを当接させ、該テンショナ本体の上
記スプリングのバネ力によって上記テンションアームを回動変位させ、もって上
記テンションプーリーに掛け回されたタイミングベルトに所定の張力を付与する
ように構成するのが一般的である。
【0004】
ところが、このようなオートテンショナは、上掲公知例に開示されるように、
専らエンジンのタイミングベルトの張力調整用として用いられており、これをV
ベルトの張力調整用として適用した場合には以下に述べるような不具合の発生が
懸念されることから、Vベルト用としてはほとんど利用されていなかった。
【0005】
即ち、Vベルトは、タイミングベルトに比して、そのベルト長の初期バラツキ
及び使用に伴う耐久延びが大きく、従って、図4に示すように、その張力調整を
行うためにはそれだけテンションアームの移動量を余分に大きくとる必要がある
(図4の点b〜点c及び点d〜eの範囲参照)。
【0006】
また一方、上掲公知例の如くテンションアームとテンショナ本体とを別々にエ
ンジン側に組み付ける構成とした場合には、それら自身にそれぞれ組付バラツキ
があり、これを吸収するには、テンションアームの移動量をそれだけ余分に延ば
す必要がある(図4の点a〜点bの範囲及び点c〜点dの範囲参照)。
【0007】
さらに、上掲公知例のようにテンションアームの中間位置にテンションプーリ
ーを配置する構成とする場合には、その枢支点から該テンションプーリーまでの
アーム長さと、該枢支点からダンパー機構との係合点までのアーム長さとの比、
即ちアーム比が1より大きいことから、張力調整に必要なテンションプーリーの
移動量よりも該アーム比に対応する量だけ大きな移動量がテンショナ本体側に要
求されることとなる。
【0008】
これらの結果、テンションアームはベルト掛け用の移動量(図4の点0〜点aの
範囲)をも含めて点0〜点e間の非常に大きな範囲で移動可能な構造であることが
要求される。
【0009】
尚、ここで、テンションアームの移動(即ち、ベルト張力)を調整するテンショ
ナ本体は、ベルトにテンションプーリーを掛けてテンションアームをテンショナ
取付台側に固定した後(図4の点aの位置)から作動を開始して所要の張力調整を
行うものである。従って、該テンショナ本体のロッドは、図4の点aから点eの範
囲内において伸縮動し、ベルト長の初期バラツキのみならず、テンションアーム
及びテンショナ本体の組付バラツキをも該ロッドの伸縮によって吸収しなければ
ならず、それだけ該テンショナ本体のロッドストロークが長大化することとなる
。
【0010】
このようにテンションアームの移動量の増大に伴ってテンショナ本体のロッド
ストロークが長大化すると、該テンショナ本体のロッドを付勢するスプリングは
、その伸縮量が大きくなるとともに、その伸張の最終段階で実際に張力調整作用
を行うことになり、従ってこの長い伸張範囲の最終段階で尚且つ所要のバネ力を
維持しようとすれば、スプリングとしてより大きなバネ定数のもの(より強力な
もの)を使用することが必要となる。
【0011】
この結果、先ず第1に、テンショナ本体にあってそのロッドを支持するピスト
ンの摺動距離が長くなり、それだけ該ピストンに焼付きが発生し易くなってその
耐久性あるいは信頼性が阻害されるおそれがある。
【0012】
第2に、テンショナ本体のロッドストロークの長大化に対応してそのスプリン
グのバネ定数を大きく設定する必要があることから、該ロッドの突出力がストロ
ーク範囲の前後両端で大きく変化し(図4のベルト張力P1とP5参照)、それだけ
該ロッドあるいはこれに当接するテンションアームの摩耗が助長され、その耐久
性あるいは信頼性が阻害される。
【0013】
第3に、実際のベルト張力調整が、大きな伸縮量をもつスプリングのしかも伸
張の最終段階で行なわれることから、強力なスプリングを使用した割りにはその
最も小さいバネ力の範囲のみしかベルト張力調整に寄与させることができず、該
スプリングの能力の有効利用という点において改善の余地がある。
【0014】
そこで本願考案では、テンショナ本体のロッドストロークの短小化により、ベ
ルトテンショナの耐久性あるいは信頼性の向上及び部材能力の有効利用を促進し
、もってVベルトの張力調整用としても適用し得るようにしたベルトテンショナ
構造を提案せんとしてなされたものである。
【0015】
本願考案ではかかる課題を解決するための手段として、請求項1記載の考案で
は、所定アーム長を有し且つその先端側にテンションプーリーを支持せしめた第
1アーム部の基端部と、該第1アーム部より短いアーム長を有し且つその先端側
を係合部とした第2アーム部の基端部とを一体的に結合してなるテンションアー
ムと、上記テンションアームの係合部に係合するロッドを備えたピストンをスプ
リングにより付勢せしめた状態でシリンダ内に嵌装するとともにその適所にテン
ショナ取付台に対する二つの固定部を形成したテンショナ本体とを備え、上記テ
ンションアームの結合部と上記テンショナ本体の一方の固定部とを上記テンショ
ナ取付台に対してテンショナ支点軸により相対回動可能に枢支せしめる一方、上
記テンショナ本体の他方の固定部に該テンショナ本体を上記テンショナ支点軸を
中心として所定回動範囲内の任意の位置においてこれを固定可能とするセット位
置調整機構が設けたことを特徴としている。
【0016】
また、請求項2記載の考案では、請求項1記載のベルトテンショナ構造におい
て、上記テンションアームの係合部に、該係合部と上記テンショナ本体のロッド
先端との間に介在して該両者の間隔を増減調整可能とする補助調整機構を着脱自
在に設けたことを特徴としている。
【0017】
本願考案ではかかる構成とすることによってそれぞれ次のような作用が得られ
る。即ち、請求項1記載の考案では、テンションプーリーを支持したテンション
アームの結合部とテンショナ本体の一方の固定部とをテンショナ支点軸によって
相対回動可能に枢支するとともに、該テンショナ本体の他方の固定部にセット位
置調整機構を設けているため、上記テンショナ本体のロッドを上記テンションア
ームの係合部に当接させた状態で上記テンショナ本体を適宜に回動操作して所定
位置(即ち、テンションプーリーがベルトに対して所定張力で当接する位置であ
って、図3の点aに対応する)で位置固定することにより、該テンショナ本体のそ
れ本来の作動(即ち、ロッドの突出動作)によらずに上記テンションアームとテン
ショナ本体の組付バラツキを確実に吸収して両者を適正な相対位置に位置決め固
定することができる。従って、図3(本願考案のベルトテンショナ構造による特
性図)に示すように、図4におけるテンショナ本体の組付バラツキ及びテンショ
ンアームの組付バラツキに対応するテンションアームの移動範囲をなくすること
ができ、この組付バラツキに対応する移動量がなくなった分だけテンショナ本体
のロッドストローク(点a〜点cの範囲)を減少させることが可能となるものである
。
【0018】
また、テンションアームにおいては、テンションプーリーを支持した第1アー
ム部のアーム長がテンショナ本体に係合する第2アーム部のアーム長よりも短く
設定されていることから(即ち、アーム長比が1以下となっていることから)、テ
ンショナ本体のロッド変位が上記テンションアームに対して増幅して伝達され、
従って、テンションアームの必要移動量を一定とした場合には、例えば従来構造
(上掲公知例参照)のようにアーム長比が1以上である場合に比して、該テンショ
ナ本体のロッドストロークをより一層短くすることができるものである。
【0019】
これらの相乗的効果として、ベルトテンショナを構成するテンショナ本体のロ
ッドストロークのより一層の短小化が実現されるものである。
【0020】
また請求項2記載の考案では、上記の作用に加えて、補助調整機構によりテン
ションアームの係合部とテンショナ本体のロッド先端との間隔を調整することに
よって該テンションアームとテンショナ本体との相対位置調整が可能であり、セ
ット位置調整機構のみで位置調整を行う場合に比して、より細かな調整が可能と
なる。
【0021】
従って、本願各考案によれば、ベルトテンショナを構成するテンショナ本体の
ロッドストロークを短小化し得ることから、該テンショナ本体のピストンの摺動
距離が短くなる分だけ該ピストンに焼付きが発生する確率が少なくなり、それだ
けベルトテンショナの作動を長期に亘って安定的に確保することができ、その信
頼性の向上が図れるものである。
【0022】
また、スプリングをその伸張量がより少ない範囲(換言すれば、より大きなバ
ネ力の得られる範囲)で使用することができることから、例えば調整可能なベル
ト張力範囲を同じに設定した場合には、該スプリングの強度、即ちバネ定数をよ
り小さく設定することができ、その結果、ロッドあるいはこれに当接するテンシ
ョンアームの係合部の摩耗が可及的に抑制され、その耐久性の向上が図れるとと
もに、該スプリングをより大きなバネ力の範囲で使用できる分だけその性能の有
効利用が促進されるという効果が得られる。
【0023】
また、特に請求項2記載の考案の如く、テンションアームの係合部とテンショ
ナ本体のロッド先端部との間に補助調整機構を配置した場合には、該補助調整機
構とセット位置調整機構の双方においてテンションアームとテンショナ本体との
相対位置の調整が可能であることから、例えば上述のようにセット位置調整機構
のみによって行う場合に比して、該テンションアーム及びテンショナ本体の組付
バラツキの吸収をより細かく且つ確実に行うことができるという効果が得られる
ものである。
【0024】
以下、添付図面に示す実施例に基づいて本願考案のベルトテンショナ構造を説
明すると、図1A及び図1Bには本願の請求項1及び2記載の考案の実施例にか
かるベルトテンショナ1が示されている。このベルトテンショナ1は、自動車用
エンジンの補機駆動用Vベルト11の張力調整を行うものであって、後述のテン
ションアーム2とテンショナ本体3とで構成され、且つエンジン本体(図示省略)
に設けたテンショナ取付台4に対して一体的に取り付けられる。
【0025】
テンションアーム2
上記テンションアーム2は、所定長さのアーム長を有し且つその先端部21b
にプーリー軸5を介してテンションプーリー12を支持せしめた第1アーム部2
1と、該第1アーム部21より短いアーム長を有し且つその先端部22aを後述
のテンショナ本体に対する係合部22aとした第2アーム部22とを、ボス部2
3によって一体的に連結して構成されている。そして、この場合、該第1アーム
部21と第2アーム部22のボス部23に対する延出方向はほぼ同方向とされ、
これら各アーム部21,22の間に上記テンションプーリー12を位置せしめて
いる。
【0026】
また、上記第2アーム部22の係合部22aには、アジャストボルト13が取
り付けられており、後述のようにテンションアーム2とテンショナ本体3とを一
体化した状態においては、該アジャストボルト13の頭部がテンショナ本体3側
のロッド37の先端に当接するようになっている。従って、このアジャストボル
ト13のねじ込み量を調節することによってテンションアーム2とテンショナ本
体3の回動方向における相対位置を調整することができるものであり、この実施
例においてはこのアジャストボルト13が請求項2記載の補助調整機構に該当す
る。尚、このアジャストボルト13は、長期の使用により摩耗した場合にはこれ
を取り替えることによってこれを更新することができるものであって、このこと
から言えばこのアジャストボルト13は上記係合部22aの摩耗防止部材として
機能する。
【0027】
テンショナ本体3
上記テンショナ本体3は、従来公知のものと同様の基本構成を有するものであ
るが、以下におけるベルトテンショナ1の作動説明の必要上、その基本構成及び
作動を図2を参照して簡単に説明すると、該テンショナ本体3は、所定径のシリ
ンダ33と該シリンダ33内に摺動可能に嵌装されたピストン34とを有するシ
リンダ機構で構成されている。そして、上記シリンダ33の内部を上記ピストン
34によってその軸方向両側に位置する第1液室35と第2液室36に区画形成
するとともに、該第2液室36内に縮装されたスプリング42によって上記ピス
トン34を常時第1液室35側に押圧付勢せしめている。尚、このピストン34
は、上記シリンダ33の第1液室35内に設けたストッパーリング41によって
その突出方向への最大移動位置が規制されるようになっている。
【0028】
また、上記第1液室35と第2液室36は、上記ピストン34に設けられ且つ
チェックバルブ39によって開閉される液通路43を介して相互に連通可能とさ
れるとともに、上記シリンダ33の内周面とピストン34の外周面との間の摺動
隙間を介して絞り状態で相互に連通可能とされている。尚、上記第1液室35は
、リザーバー室40にも連通しており、上記第1液室35と第2液室36の他、
このリザーバー室40内にも作動液が封入される。
【0029】
さらに、上記ピストン34の第1液室35側の端部には、所定長さのロッド3
7が上記シリンダ33の一方の端面33aから外方に突出可能に同軸状に取り付
けられている。尚、このロッド37は、ベルトテンショナ1のセット時には、上
記シリンダ33の端面33a近傍に着脱自在に配置したセット用ピン48により
上記スプリング42のバネ力に抗して上記ピストン34と一体的にシリンダ33
内に没入せしめられた状態で位置保持される(以下、この時のテンショナ本体3
の状態を初期状態という)。
【0030】
このように構成されたテンショナ本体3においては、ロッド37にこれを上記
スプリング42のバネ力に抗してシリンダ33内に押し込む方向の荷重が作用し
た場合には、上記チェックバルブ39が閉弁されることから、第2液室36内の
作動液は上記摺動隙間を通って徐々に第1液室35側に移動し、上記ロッド37
はゆっくりと後退移動する(ダンパー作用)。一方、ロッド37にかかる荷重より
上記スプリング42のバネ力が大きくなると、該ロッド37はピストン34と一
体的に突出方向に移動せしめられる。この場合、上記チェックバルブ39が開弁
するため、第1液室35内の作動液は液通路43を通って素早く第2液室36側
に移動し、ロッド37は急速に移動する。
【0031】
さらに、上記テンショナ本体3の一側には、上記テンショナ取付台4に対する
固定部となる所定大きさのプレートで構成されるブラケット32が一体的に形成
されている。そして、このブラケット32の一端側32aにはボルト穴10(図1
B参照)が、またその他端側32bには上記ボルト穴10を曲率中心とする所定長
さの長穴9がそれぞれ形成されている。
【0032】
テンションアーム2とテンショナ本体3の組付け
以上の如くそれぞれ構成されたテンションアーム2とテンショナ本体3は、次
のようにしてテンショナ取付台4側にセットされ、一つのベルトテンショナ1を
構成する。即ち、先ずテンショナ本体3を初期状態にセットする。そして、この
テンショナ本体3と上記テンションアーム2とを、該テンショナ本体3のボルト
穴10と上記テンションアーム2のボス部23とを同軸状に重合させるとともに
、ここにテンショナ支点軸6を嵌挿してこれを上記テンショナ取付台4側にねじ
込み、この両者を該テンショナ取付台4に対して上記テンショナ支点軸6を中心
として相対回動可能に枢支せしめる。
【0033】
次に、上記ブラケット32の上記長穴9にセットボルト8を嵌挿し、テンショ
ナ本体3を該長穴9の長さの範囲内(図1Aの実線図示位置と鎖線図示位置の範
囲内)で上記テンショナ支点軸6回りに弧回動可能とする。
【0034】
次に、テンショナ本体3を上記テンショナ支点軸6を中心として矢印A方向に
回動させる。この場合、該テンショナ本体3の回動途中において該テンショナ本
体3のシリンダ33の端面33aが上記テンションアーム2の係合部22aに設け
たアジャストボルト13の頭部に係合し、両者は一体的に矢印方向に回動する。
そして、テンションアーム2に支持したテンションプーリー12がVベルト11
に当接しこれに所定の張力を生じせしめた時点でその回動を停止し、セットボル
ト8によってテンショナ本体3をテンショナ取付台4に確実に固定する。尚、こ
の場合、Vベルト11のベルト張力に多少なりとも過不足がある場合には、上記
アジャストボルト13のねじ込み量を調節して適正ベルト張力が得られるように
する。以上でベルトテンショナ1のテンショナ取付台4へのセットが完了する(
即ち、図3の点aの状態である)。
【0035】
このベルトテンショナ1のセット完了状態においては、テンショナ本体3の回
動量を調節することにより、Vベルト11に対するベルトテンショナ1(即ち、
テンションアーム2とテンショナ本体3)の組付バラツキが確実に解消された状
態となっている。従って、従来のように、テンションアーム2及びテンショナ本
体3の組付バラツキをテンショナ本体3のロッドストロークで吸収するような必
要は全くなく、それだけ該テンショナ本体3のロッドストロークを短くできるこ
ととなる。具体的には、図3の点a〜点e′で示すテンションアーム移動量に対応
するストロークのみで良いことになるが、このストロークは、実際には、この実
施例においては上述のようにテンションアーム2の第1アーム部21と第2アー
ム部22のアーム比を1以下に設定してテンショナ本体3のロッド変位をテンシ
ョンアーム2側のテンションプーリー12に増幅して伝達するようにしているこ
とから、上記テンションアーム移動量に対応するストローク量よりさらに小さく
なる。
【0036】
次に、上記テンショナ本体3のセット用ピン48を取り外す。すると、ロッド
37はその突出動の規制が解除されるため、上記スプリング42のバネ力によっ
て外方に突出し、上記第1アーム部21を介してロッド37にかかるVベルト1
1側の復元力と上記スプリング42のバネ力がつり合った時点で停止し、該Vベ
ルト11に所要のベルト張力を付与する。
【0037】
以後は、Vベルト11の耐久延びよるベルト張力の変化等に対応して上記ロッ
ド37が進退することで該Vベルト11のベルト張力が常時適正状態に維持され
るものである。
【0038】
このように、本願考案のベルトテンショナ構造を適用した場合には、テンショ
ナ本体3のロッドストロークを従来構造のものよりもさらに短くできることから
、該テンショナ本体3のピストン34の摺動距離も短くなり、その分だけ該ピス
トン34に焼付きが発生する確率が少なくなり、それだけベルトテンショナ1の
作動を長期に亘って安定的に確保することができ、その信頼性の向上が図れるも
のである。
【0039】
また、スプリング42をその伸張量がより少ない範囲、換言すれば、より大き
なバネ力の得られる範囲(図3のベルト張力P2〜P4の範囲)で使用することがで
きることから、例えば調整可能なベルト張力範囲を同じに設定した場合には、該
スプリング42の強度、即ちバネ定数をより小さく設定することができ、その結
果、ロッド37あるいはこれに当接するテンションアーム2側のアジャストボル
ト13の摩耗が可及的に抑制され、その耐久性の向上が図れるとともに、該スプ
リング42をより大きなバネ力の範囲で使用できる分だけその性能の有効利用が
促進されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本願考案の実施例にかかるベルトテンショナ
構造を備えたエンジンのベルトテンショナの側面図であ
る。
構造を備えたエンジンのベルトテンショナの側面図であ
る。
【図1B】図1AのIーI矢視図である。
【図2】図1Aに示したテンショナ本体の内部構造説明
図である。
図である。
【図3】本願考案のベルトテンショナ構造を採用した場
合におけるベルト張力特性図である。
合におけるベルト張力特性図である。
【図4】従来構造のベルトテンショナ構造を採用した場
合のベルト張力特性図である。
合のベルト張力特性図である。
1はベルトテンショナ、2はテンションアーム、3はテ
ンショナ本体、4はテンショナ取付台、5はプーリー
軸、6はテンショナ支点軸、7はセット位置調整機構、
8はセットボルト、9は長穴、10はボルト穴、11は
Vベルト、12はテンションプーリー、13はアジャス
トボルト、21は第1アーム部、22は第2アーム部、
23はボス部、32はブラケット、33はシリンダ、3
4はピストン、35及び36は液室、37はロッド、3
8はボールシート、39はチェックバルブ、40はリザ
ーバー室、41はストッパーリング、42はスプリン
グ、43は液通路、48はセット用ピンである。
ンショナ本体、4はテンショナ取付台、5はプーリー
軸、6はテンショナ支点軸、7はセット位置調整機構、
8はセットボルト、9は長穴、10はボルト穴、11は
Vベルト、12はテンションプーリー、13はアジャス
トボルト、21は第1アーム部、22は第2アーム部、
23はボス部、32はブラケット、33はシリンダ、3
4はピストン、35及び36は液室、37はロッド、3
8はボールシート、39はチェックバルブ、40はリザ
ーバー室、41はストッパーリング、42はスプリン
グ、43は液通路、48はセット用ピンである。
Claims (2)
- 【請求項1】 所定アーム長を有し且つその先端側にテ
ンションプーリーを支持せしめた第1アーム部の基端部
と、該第1アーム部より短いアーム長を有し且つその先
端側を係合部とした第2アーム部の基端部とを一体的に
結合してなるテンションアームと、上記テンションアー
ムの係合部に係合するロッドを備えたピストンをスプリ
ングにより付勢せしめた状態でシリンダ内に嵌装すると
ともにその適所にテンショナ取付台に対する二つの固定
部を形成したテンショナ本体とを備え、上記テンション
アームの結合部と上記テンショナ本体の一方の固定部と
が上記テンショナ取付台に対してテンショナ支点軸によ
り相対回動可能に枢支せしめられる一方、上記テンショ
ナ本体の他方の固定部には該テンショナ本体を上記テン
ショナ支点軸を中心として所定回動範囲内の任意の位置
においてこれを固定可能とするセット位置調整機構が設
けられていることを特徴とするベルトテンショナ構造。 - 【請求項2】請求項1において、上記テンションアーム
の係合部に、該係合部と上記テンショナ本体のロッド先
端との間に介在して該両者の間隔を増減調整可能とする
補助調整機構が着脱自在に設けられていることを特徴と
するベルトテンショナ構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1343591U JPH04110253U (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | ベルトテンシヨナ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1343591U JPH04110253U (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | ベルトテンシヨナ構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04110253U true JPH04110253U (ja) | 1992-09-24 |
Family
ID=31901453
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1343591U Pending JPH04110253U (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | ベルトテンシヨナ構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04110253U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09137851A (ja) * | 1995-11-01 | 1997-05-27 | Gates Corp:The | パワー・トランスミッション・ベルトのための調整ストッパ付きテンショナーとそのシステム |
-
1991
- 1991-03-11 JP JP1343591U patent/JPH04110253U/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09137851A (ja) * | 1995-11-01 | 1997-05-27 | Gates Corp:The | パワー・トランスミッション・ベルトのための調整ストッパ付きテンショナーとそのシステム |
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