JPH0412292B2 - - Google Patents
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- JPH0412292B2 JPH0412292B2 JP59087209A JP8720984A JPH0412292B2 JP H0412292 B2 JPH0412292 B2 JP H0412292B2 JP 59087209 A JP59087209 A JP 59087209A JP 8720984 A JP8720984 A JP 8720984A JP H0412292 B2 JPH0412292 B2 JP H0412292B2
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- JP
- Japan
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- lactam
- catalyst
- polymerization
- diisocyanate
- mol
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Description
本発明は耐衝撃性ポリアミドの製造法に係り、
詳しくは100℃以上の高温環境下を経ても耐衝撃
性をほとんど損なわないポリアミドの製造法に関
する。 一般にω−ラクタムをアニオン重合触媒存在
下、融点以上の温度で高分子化することは、古く
から知られており、またイソシアナートを含む化
合物を添加すれば、より低温でよりすみやかに高
分子化することもよく知られているところであ
る。このようにして得られるポリアミドは、現在
様々な用途に使用されている。例えば、ε−カプ
ロラクタムより得ることのできるポリアミドは、
ナイロン−6として知られるもので、その優れた
機械的、熱的特性の故にその用途も広い。また、
ラウリルラクタムより得ることのできるポリアミ
ドは、ナイロン−12として知られナイロン−6の
欠点である吸水性、耐衝撃性に優れている。 さらにナイロン−6の耐衝撃性を改善するため
に、反応性エラストマーと共重合させることが一
般に知られており、例えば英国特許1067153号及
び1099265号には、反応性エラストマーとしてポ
リエステルポリオールとジイソシアナートの反応
生成物を用いることが開示され、また米国特許
3758631号には反応性エラストマーとしてポリエ
ステルポリオールとジイソシアナートの反応生成
物を用いること、さらには、特公昭48−41958号
及びドイツ特許2014505号にはポリエーテルグリ
コールとジイソシアナートを重合反応系に同時に
添加する方法が示されている。 これらの方法によれば、エラストマーあるいは
ジイソシアナートの量を変化させることにより、
その物性を様々に変化させることができる。 しかし、これらの方法で耐衝撃性を改善すると
共に、特に成形サイクルを速める為に高触媒濃度
(例えば3mol%)にした場合、得られた成形物を
100℃以上の高温下に長時間放置して冷却すれば、
その耐衝撃性が著しく低下することが、本発明の
結果により明らかとなつた。 例えば、ドイツ特許2014505号による方法で得
られた成形物は、成形時、ASTMD256に従うノ
ツチ付アイゾツト衝撃試験で100Kgcm/cm以上の
衝撃強さが、160℃、0.5時間の熱処理により10Kg
cm/cmまで低下した。このような傾向は、触媒濃
度の高い程強く現れることが明らかになつた。 このように従来の方法において耐衝撃性を高め
ることはむろん成形サイクルを短縮させるために
高触媒濃度にすると、得られた成形体は熱処理に
よつて耐衝撃性を大きく低下し極めて不安定な物
性を有する欠点があるため、例えば150〜250℃の
高温度下で塗装等を必要とする自動車外板、家電
用ハウジング、ビジネスマシン用ハウジングなど
には使用出来なくなる欠点があつた。 本発明はこのような欠点を改善し、低触媒濃度
においても従来と同じ反応時間内で充分に反応を
完結せしめ、かつ得られた生成物を100℃以上の
高温下の環境を経ても耐衝撃性の変化率を小さく
せしめるような製造方法を提供するものである。 即ち、本発明の特徴は実質上無水の5員環以上
のε−ラクタムをアニオン重合するに際し、上記
ω−ラクタムに対して0.5〜2.5mol%の濃度をも
つアニオン重合触媒、末端あるいは側鎖に水酸基
を有する液状エラストマー、およびキシレンジイ
ソシアナートの存在下に重合してなる耐衝撃性ポ
リアミドの製造法にある。 このように重合促進剤としてキシレンジイソシ
アナートを使用すれば、従来の半分量のアニオン
重合触媒濃度であつても従来通りの反応時間内で
反応を完結させることができ、また得られた生成
物も高温下の環境に放置した後でも耐衝撃性の変
化率が非常に小さくなる。上記キシレンジイソシ
アナートを使用すれば、従来使用されている重合
促進剤、例えばトルエンジイソシアナート、ポリ
メチレンポリフエニルジイソシアナート等にくら
べて半分以下の触媒濃度で同等のキユア時間内に
同等の重合完結性を得ることができる。例えば、
従来トルエンジイソシアナートの使用時、キユア
時間を5分以下にする為には、少なくとも3mol
%の触媒が必要であるが、キシレンジイソシアナ
ートを使用すれば1mol%で充分な重合完結が得
られる。 本発明に用いられるω−ラクタムは、5〜12員
環を構成するもので、例えばα−ピロリジノン、
ピペリドン、バレロラクタム、カプロラクタム、
カプリルラクタム、ラウリルラクタム等で、特に
ε−カプロラクタムは本発明に最適である。ま
た、炭素鎖上に重合反応に阻害しない限りいかな
る置換基を有するラクタムでも問題は無い。さら
に、これらω−ラクタム類は本発明の実施にあた
つては実質上無水状態でなければならない。これ
は水が重合触媒毒となる為である。 また、本発明において使用するアニオン重合触
媒としてはアルカリ金属、アルカリ土類金属、例
えばナトリウム、カリウム、マグネシウムその他
であり、それらの水素化物あるいは水酸化物であ
り、また、その他のアニオン重合触媒、例えばグ
リニヤール試薬であつてもよい。その経済性、安
全性、反応性から考えれば、アルカリ金属水素化
物、例えば、水素化ナトリウムが適当である。そ
の配合量は、ω−ラクタムに対して約0.5〜
2.5mol%が適当である。触媒量が少な過ぎれば、
やはり反応完結度に劣り、多すぎれば高温下の環
境に放置した際耐衝撃性が低減しやすいことは前
述のとおりである。 また、本発明において用いる末端あるいは側鎖
に水酸基を有する液状エラストマーは、溶融ω−
ラクタムに可溶でなければならない。 例えば、ポリエーテルポリオール、ポリブタジ
エンポリオール、ポリアクリロニトリル−ブタジ
エンポリオール、ポリイソプレンポリオール等が
適している。ただし、ポリエステルポリオール、
ポリクロロプレンポリオールは不適当であり、本
発明の目的を達成しがたい。液状エラストマーの
分子量は、10000以下、好ましくは1000〜10000、
さらにエラストマーに含まれる水酸基量は、1分
子当り1〜3個が最適で、これ以上のものは重合
反応を阻害したり、あるいは生成物の分子量を小
さくするなどの悪影響を与える。更に、これらエ
ラストマーは上記理由のために、無水状態で重合
系に添加される必要がある。 また、その配合量はω−ラクタム100重量部に
対して1〜60重量部が適当であり、好ましくは15
〜40重量部である。 なお、本発明方法において更に良好な機械的特
性を得るため、あるいはより良好な寸法安定性を
得るためにガラスフアイバー、炭酸カルシウム等
を重合体内に分散させて補強することも可能であ
り、またこれらの充填剤の表面処理は作業性、物
性面からも有用である。 本発明方法においては各成分をω−ラクタム重
合系に加える操作として種々の方法が可能である
が、まずキシレンジイソシアナートと末端あるい
は側鎖に水酸基を有する液状エラストマーとを反
応させて得た反応生成物をω−ラクタム液と混合
した後アニオン重合触媒を含む他のω−ラクタム
液に添加する方法、あるいは上記液状エラストマ
ーと重合促進剤を添加したω−ラクタム液と、キ
シレンジイソシアナートとアニオン重合触媒を添
加した他のω−ラクタム液とを混合する方法等が
ある。 その際液状エラストマーとキシレンジイソシア
ナートとの反応は、たとえばキシレンジイソシア
ナートの有するNCO基が、液状エラストマーの
有するOH基の当量以上、好ましくは約1.5〜10当
量に該当する配合量を用い、室温〜約100℃の温
度範囲にて常圧下5〜60分間撹拌することによつ
て行われる。この反応生成物とω−ラクタム液を
混合する際には、たとえば、先ずラクタム液を約
100℃に保つて脱水処理した後、室温あるいは約
100℃以下の温度に加温されている反応生成物を
添加することによつて行われる。このようにして
得られた反応生成物とω−ラクタム液との混合物
は、たとえば約70〜150℃の温度に保つておき、
別に調製したアニオン重合触媒とω−ラクタム液
との混合物を同じく約70〜150℃に保つておき、
両液を反応射出成形用(Reaction Injection
Molding(略称RIM))金型内に高圧下高速度に
て同時に注入することによつて両液を反応硬化さ
せ同時に成形する。 これらの方法によればRIM工法によつてポリ
アミドを重合すると、3分以内に反応を完結させ
ることが可能となる。勿論、この場合、アニオン
重合触媒の濃度はω−ラクタムに対して0.5〜
2.5mol%の範囲に設定される。キシレンジイソ
シアナートの濃度は、ω−ラクタムに対して1〜
3.0mol%の範囲に設定されるのが好ましい。 次に、実施例および比較例を示すことによつて
本発明方法の具体的態様および効果を説明すが、
勿論本発明はこれらの実施例に限定されないこと
は言うまでもない。 実施例および比較例 第1表に示す成分表に従つて種々のポリアミド
を得た。重合方法は、まず、2個のビーカー内に
所定量のε−カプロラクタムを等分して入れ、一
方のビーカーにはさらに所定量の水酸基末端ポリ
ブタジエンを入れる。そして両ビーカーを110℃、
2mmHgで1.0時間、加熱脱水し、その後窒素置
換して液温を100℃前後に保持した。そして、水
酸基末端ポリブタジエンを添加した系には所定量
の重合促進剤(キシレンジイソシアナート
(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアナート
(HDI)、トリレンジイソシアナート(TDI)、メ
チレンジフエニルジイソシアナート(MDI)あ
るいはポリフエニルポリメチレンジイソシアナー
ト)を、もう一方の系には所定量の重合触媒(水
素化ナトリウム)を添加した。15分間放置後、両
ビーカー内の液体を撹拌混合し、予め150℃に熱
したモールド内に注ぎ込み3分間放置後、成形物
を取り出し、室温まで冷却した。その後試料をシ
リカゲルにて乾燥されたデシケーター中で保存し
た後、物性試験を行つた。その結果を第2表に示
す。
詳しくは100℃以上の高温環境下を経ても耐衝撃
性をほとんど損なわないポリアミドの製造法に関
する。 一般にω−ラクタムをアニオン重合触媒存在
下、融点以上の温度で高分子化することは、古く
から知られており、またイソシアナートを含む化
合物を添加すれば、より低温でよりすみやかに高
分子化することもよく知られているところであ
る。このようにして得られるポリアミドは、現在
様々な用途に使用されている。例えば、ε−カプ
ロラクタムより得ることのできるポリアミドは、
ナイロン−6として知られるもので、その優れた
機械的、熱的特性の故にその用途も広い。また、
ラウリルラクタムより得ることのできるポリアミ
ドは、ナイロン−12として知られナイロン−6の
欠点である吸水性、耐衝撃性に優れている。 さらにナイロン−6の耐衝撃性を改善するため
に、反応性エラストマーと共重合させることが一
般に知られており、例えば英国特許1067153号及
び1099265号には、反応性エラストマーとしてポ
リエステルポリオールとジイソシアナートの反応
生成物を用いることが開示され、また米国特許
3758631号には反応性エラストマーとしてポリエ
ステルポリオールとジイソシアナートの反応生成
物を用いること、さらには、特公昭48−41958号
及びドイツ特許2014505号にはポリエーテルグリ
コールとジイソシアナートを重合反応系に同時に
添加する方法が示されている。 これらの方法によれば、エラストマーあるいは
ジイソシアナートの量を変化させることにより、
その物性を様々に変化させることができる。 しかし、これらの方法で耐衝撃性を改善すると
共に、特に成形サイクルを速める為に高触媒濃度
(例えば3mol%)にした場合、得られた成形物を
100℃以上の高温下に長時間放置して冷却すれば、
その耐衝撃性が著しく低下することが、本発明の
結果により明らかとなつた。 例えば、ドイツ特許2014505号による方法で得
られた成形物は、成形時、ASTMD256に従うノ
ツチ付アイゾツト衝撃試験で100Kgcm/cm以上の
衝撃強さが、160℃、0.5時間の熱処理により10Kg
cm/cmまで低下した。このような傾向は、触媒濃
度の高い程強く現れることが明らかになつた。 このように従来の方法において耐衝撃性を高め
ることはむろん成形サイクルを短縮させるために
高触媒濃度にすると、得られた成形体は熱処理に
よつて耐衝撃性を大きく低下し極めて不安定な物
性を有する欠点があるため、例えば150〜250℃の
高温度下で塗装等を必要とする自動車外板、家電
用ハウジング、ビジネスマシン用ハウジングなど
には使用出来なくなる欠点があつた。 本発明はこのような欠点を改善し、低触媒濃度
においても従来と同じ反応時間内で充分に反応を
完結せしめ、かつ得られた生成物を100℃以上の
高温下の環境を経ても耐衝撃性の変化率を小さく
せしめるような製造方法を提供するものである。 即ち、本発明の特徴は実質上無水の5員環以上
のε−ラクタムをアニオン重合するに際し、上記
ω−ラクタムに対して0.5〜2.5mol%の濃度をも
つアニオン重合触媒、末端あるいは側鎖に水酸基
を有する液状エラストマー、およびキシレンジイ
ソシアナートの存在下に重合してなる耐衝撃性ポ
リアミドの製造法にある。 このように重合促進剤としてキシレンジイソシ
アナートを使用すれば、従来の半分量のアニオン
重合触媒濃度であつても従来通りの反応時間内で
反応を完結させることができ、また得られた生成
物も高温下の環境に放置した後でも耐衝撃性の変
化率が非常に小さくなる。上記キシレンジイソシ
アナートを使用すれば、従来使用されている重合
促進剤、例えばトルエンジイソシアナート、ポリ
メチレンポリフエニルジイソシアナート等にくら
べて半分以下の触媒濃度で同等のキユア時間内に
同等の重合完結性を得ることができる。例えば、
従来トルエンジイソシアナートの使用時、キユア
時間を5分以下にする為には、少なくとも3mol
%の触媒が必要であるが、キシレンジイソシアナ
ートを使用すれば1mol%で充分な重合完結が得
られる。 本発明に用いられるω−ラクタムは、5〜12員
環を構成するもので、例えばα−ピロリジノン、
ピペリドン、バレロラクタム、カプロラクタム、
カプリルラクタム、ラウリルラクタム等で、特に
ε−カプロラクタムは本発明に最適である。ま
た、炭素鎖上に重合反応に阻害しない限りいかな
る置換基を有するラクタムでも問題は無い。さら
に、これらω−ラクタム類は本発明の実施にあた
つては実質上無水状態でなければならない。これ
は水が重合触媒毒となる為である。 また、本発明において使用するアニオン重合触
媒としてはアルカリ金属、アルカリ土類金属、例
えばナトリウム、カリウム、マグネシウムその他
であり、それらの水素化物あるいは水酸化物であ
り、また、その他のアニオン重合触媒、例えばグ
リニヤール試薬であつてもよい。その経済性、安
全性、反応性から考えれば、アルカリ金属水素化
物、例えば、水素化ナトリウムが適当である。そ
の配合量は、ω−ラクタムに対して約0.5〜
2.5mol%が適当である。触媒量が少な過ぎれば、
やはり反応完結度に劣り、多すぎれば高温下の環
境に放置した際耐衝撃性が低減しやすいことは前
述のとおりである。 また、本発明において用いる末端あるいは側鎖
に水酸基を有する液状エラストマーは、溶融ω−
ラクタムに可溶でなければならない。 例えば、ポリエーテルポリオール、ポリブタジ
エンポリオール、ポリアクリロニトリル−ブタジ
エンポリオール、ポリイソプレンポリオール等が
適している。ただし、ポリエステルポリオール、
ポリクロロプレンポリオールは不適当であり、本
発明の目的を達成しがたい。液状エラストマーの
分子量は、10000以下、好ましくは1000〜10000、
さらにエラストマーに含まれる水酸基量は、1分
子当り1〜3個が最適で、これ以上のものは重合
反応を阻害したり、あるいは生成物の分子量を小
さくするなどの悪影響を与える。更に、これらエ
ラストマーは上記理由のために、無水状態で重合
系に添加される必要がある。 また、その配合量はω−ラクタム100重量部に
対して1〜60重量部が適当であり、好ましくは15
〜40重量部である。 なお、本発明方法において更に良好な機械的特
性を得るため、あるいはより良好な寸法安定性を
得るためにガラスフアイバー、炭酸カルシウム等
を重合体内に分散させて補強することも可能であ
り、またこれらの充填剤の表面処理は作業性、物
性面からも有用である。 本発明方法においては各成分をω−ラクタム重
合系に加える操作として種々の方法が可能である
が、まずキシレンジイソシアナートと末端あるい
は側鎖に水酸基を有する液状エラストマーとを反
応させて得た反応生成物をω−ラクタム液と混合
した後アニオン重合触媒を含む他のω−ラクタム
液に添加する方法、あるいは上記液状エラストマ
ーと重合促進剤を添加したω−ラクタム液と、キ
シレンジイソシアナートとアニオン重合触媒を添
加した他のω−ラクタム液とを混合する方法等が
ある。 その際液状エラストマーとキシレンジイソシア
ナートとの反応は、たとえばキシレンジイソシア
ナートの有するNCO基が、液状エラストマーの
有するOH基の当量以上、好ましくは約1.5〜10当
量に該当する配合量を用い、室温〜約100℃の温
度範囲にて常圧下5〜60分間撹拌することによつ
て行われる。この反応生成物とω−ラクタム液を
混合する際には、たとえば、先ずラクタム液を約
100℃に保つて脱水処理した後、室温あるいは約
100℃以下の温度に加温されている反応生成物を
添加することによつて行われる。このようにして
得られた反応生成物とω−ラクタム液との混合物
は、たとえば約70〜150℃の温度に保つておき、
別に調製したアニオン重合触媒とω−ラクタム液
との混合物を同じく約70〜150℃に保つておき、
両液を反応射出成形用(Reaction Injection
Molding(略称RIM))金型内に高圧下高速度に
て同時に注入することによつて両液を反応硬化さ
せ同時に成形する。 これらの方法によればRIM工法によつてポリ
アミドを重合すると、3分以内に反応を完結させ
ることが可能となる。勿論、この場合、アニオン
重合触媒の濃度はω−ラクタムに対して0.5〜
2.5mol%の範囲に設定される。キシレンジイソ
シアナートの濃度は、ω−ラクタムに対して1〜
3.0mol%の範囲に設定されるのが好ましい。 次に、実施例および比較例を示すことによつて
本発明方法の具体的態様および効果を説明すが、
勿論本発明はこれらの実施例に限定されないこと
は言うまでもない。 実施例および比較例 第1表に示す成分表に従つて種々のポリアミド
を得た。重合方法は、まず、2個のビーカー内に
所定量のε−カプロラクタムを等分して入れ、一
方のビーカーにはさらに所定量の水酸基末端ポリ
ブタジエンを入れる。そして両ビーカーを110℃、
2mmHgで1.0時間、加熱脱水し、その後窒素置
換して液温を100℃前後に保持した。そして、水
酸基末端ポリブタジエンを添加した系には所定量
の重合促進剤(キシレンジイソシアナート
(XDI)、ヘキサメチレンジイソシアナート
(HDI)、トリレンジイソシアナート(TDI)、メ
チレンジフエニルジイソシアナート(MDI)あ
るいはポリフエニルポリメチレンジイソシアナー
ト)を、もう一方の系には所定量の重合触媒(水
素化ナトリウム)を添加した。15分間放置後、両
ビーカー内の液体を撹拌混合し、予め150℃に熱
したモールド内に注ぎ込み3分間放置後、成形物
を取り出し、室温まで冷却した。その後試料をシ
リカゲルにて乾燥されたデシケーター中で保存し
た後、物性試験を行つた。その結果を第2表に示
す。
【表】
【表】
【表】
実施例1において重合促進剤としてキシレンジ
イソシアナートを用い触媒(水素化ナトリウム)
を1mol%にした時、得られた生成物は熱処理に
よつても衝撃強さはあまり変化せず、また未反応
物(ε−カプロラクタムオリゴマーあるいは未反
応エラストマー)も少なかつた。 実施例2および実施例3において重合促進剤と
してキシレンジイソシアナートを用い、触媒量を
2mol%および3mol%にした時、得られた生成物
は実施例1の生成物にくらべ熱水抽出率が小さ
い。つまり水溶性の未反応物あるいは反応物(ε
−カプロラクタムあるいはε−カプロラクタムオ
リゴマー)が少いことを示している。その反面、
溶剤抽出率は増加している。これは、クロロホル
ム可溶の未反応物あるいは反応物(反応性エラス
トマーの未反応物あるいはオリゴマー)が増加し
ていることを示している。 これらの結果をまとめると、触媒量が増加すれ
ば、ε−カプロラクタムの重合は促進されるが、
反面エラストマーとポリε−カプロラクタムの結
合部であるウレタン結合が切断されていることを
示している。 比較例4において重合促進剤としてトリレンジ
イソシアナートを用いた触媒量を1mol%にした
時、得られた生成物は非常に柔く、すぐれた衝撃
強さを有している。また、熱処理によつてもその
衝撃強さは損なわれない。一方、熱水抽出率、溶
剤抽出率のいずれも異常に大きな値を示し、反応
が十分に進行していないことを示している。従つ
て、未反応物が生成物中で可塑剤として働き、衝
撃強さを向上させていると考えられる。また、こ
のような生成物は大気中に放置すると、表面に未
反応物が析出し工業用材料としては使用できな
い。 比較例5において、重合促進剤としてトリレン
ジイソシアナートを用い触媒量を3mol%にした
時、得られた生成物は優れた衝撃強さを有する
が、反面熱処理によりその特性は大巾に損なわれ
る。また、熱水抽出率は実施例1にくらべると非
常に多い。これらの現象は先にも述べたように、
触媒量が多すぎるため、ウレタン結合の切断が促
進されたためであると考えられる。 また、比較例1において重合促進剤としてヘキ
サメチレンジイソシアナートを用い、触媒量を1
〜3mol%とした時、得られた生成物は優れた衝
撃強さを有するが、熱水抽出率および溶剤抽出率
については、キシレンジイソシアナート使用の場
合に比べてやゝ劣る。本発明の目的を達成するた
めには、キシレンジイソシアナートを用いるのが
最適である。 以上のように、キシレンジイソシアナートを用
いた場合、最小触媒量で高速キユアが可能とな
り、最短時間内に安定した性質の生成物を得るこ
とが可能となつた。 比較例6および7、比較例8および9において
も先に述べた比較例4および5におけると同様の
傾向が見られる。即ち触媒量が1mol%である場
合は熱処理によつても衝撃強さは損なわれない
が、熱水抽出率、溶剤抽出率のいずれも大きな値
を示している。一方触媒量を3mol%にした場合
は熱処理により衝撃強さは大巾に損なわれる。し
たがつて本発明の目的はメチレンジフエニルジイ
ソシアナートあるいはポリフエニルポリメチレン
ジイソシアナートによつては達成されないことが
明らかである。
イソシアナートを用い触媒(水素化ナトリウム)
を1mol%にした時、得られた生成物は熱処理に
よつても衝撃強さはあまり変化せず、また未反応
物(ε−カプロラクタムオリゴマーあるいは未反
応エラストマー)も少なかつた。 実施例2および実施例3において重合促進剤と
してキシレンジイソシアナートを用い、触媒量を
2mol%および3mol%にした時、得られた生成物
は実施例1の生成物にくらべ熱水抽出率が小さ
い。つまり水溶性の未反応物あるいは反応物(ε
−カプロラクタムあるいはε−カプロラクタムオ
リゴマー)が少いことを示している。その反面、
溶剤抽出率は増加している。これは、クロロホル
ム可溶の未反応物あるいは反応物(反応性エラス
トマーの未反応物あるいはオリゴマー)が増加し
ていることを示している。 これらの結果をまとめると、触媒量が増加すれ
ば、ε−カプロラクタムの重合は促進されるが、
反面エラストマーとポリε−カプロラクタムの結
合部であるウレタン結合が切断されていることを
示している。 比較例4において重合促進剤としてトリレンジ
イソシアナートを用いた触媒量を1mol%にした
時、得られた生成物は非常に柔く、すぐれた衝撃
強さを有している。また、熱処理によつてもその
衝撃強さは損なわれない。一方、熱水抽出率、溶
剤抽出率のいずれも異常に大きな値を示し、反応
が十分に進行していないことを示している。従つ
て、未反応物が生成物中で可塑剤として働き、衝
撃強さを向上させていると考えられる。また、こ
のような生成物は大気中に放置すると、表面に未
反応物が析出し工業用材料としては使用できな
い。 比較例5において、重合促進剤としてトリレン
ジイソシアナートを用い触媒量を3mol%にした
時、得られた生成物は優れた衝撃強さを有する
が、反面熱処理によりその特性は大巾に損なわれ
る。また、熱水抽出率は実施例1にくらべると非
常に多い。これらの現象は先にも述べたように、
触媒量が多すぎるため、ウレタン結合の切断が促
進されたためであると考えられる。 また、比較例1において重合促進剤としてヘキ
サメチレンジイソシアナートを用い、触媒量を1
〜3mol%とした時、得られた生成物は優れた衝
撃強さを有するが、熱水抽出率および溶剤抽出率
については、キシレンジイソシアナート使用の場
合に比べてやゝ劣る。本発明の目的を達成するた
めには、キシレンジイソシアナートを用いるのが
最適である。 以上のように、キシレンジイソシアナートを用
いた場合、最小触媒量で高速キユアが可能とな
り、最短時間内に安定した性質の生成物を得るこ
とが可能となつた。 比較例6および7、比較例8および9において
も先に述べた比較例4および5におけると同様の
傾向が見られる。即ち触媒量が1mol%である場
合は熱処理によつても衝撃強さは損なわれない
が、熱水抽出率、溶剤抽出率のいずれも大きな値
を示している。一方触媒量を3mol%にした場合
は熱処理により衝撃強さは大巾に損なわれる。し
たがつて本発明の目的はメチレンジフエニルジイ
ソシアナートあるいはポリフエニルポリメチレン
ジイソシアナートによつては達成されないことが
明らかである。
Claims (1)
- 1 実質上無水の5員以上のω−ラクタムをアニ
オン重合するにおいて、上記ω−ラクタムに対し
て0.5〜2.5mol%の濃度をもつアニオン重合触媒、
末端あるいは側鎖に水酸基を有する液状エラスト
マー、およびキシレンジイソシアナートの存在下
に上記ω−ラクタムを重合してなることを特徴と
する耐衝撃性ポリアミドの製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8720984A JPS60229924A (ja) | 1984-04-27 | 1984-04-27 | 耐衝撃性ポリアミドの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8720984A JPS60229924A (ja) | 1984-04-27 | 1984-04-27 | 耐衝撃性ポリアミドの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60229924A JPS60229924A (ja) | 1985-11-15 |
| JPH0412292B2 true JPH0412292B2 (ja) | 1992-03-04 |
Family
ID=13908553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8720984A Granted JPS60229924A (ja) | 1984-04-27 | 1984-04-27 | 耐衝撃性ポリアミドの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60229924A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0791358B2 (ja) * | 1986-09-25 | 1995-10-04 | 出光石油化学株式会社 | ポリアミドの製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5160293A (ja) * | 1974-11-25 | 1976-05-26 | Mitsuboshi Belting Ltd | Taishogekiseihoriamidono seizoho |
| JPS5386799A (en) * | 1977-01-11 | 1978-07-31 | Ube Ind Ltd | Production of polyamide foam |
-
1984
- 1984-04-27 JP JP8720984A patent/JPS60229924A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60229924A (ja) | 1985-11-15 |
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