JPH0415163B2 - - Google Patents

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JPH0415163B2
JPH0415163B2 JP29353086A JP29353086A JPH0415163B2 JP H0415163 B2 JPH0415163 B2 JP H0415163B2 JP 29353086 A JP29353086 A JP 29353086A JP 29353086 A JP29353086 A JP 29353086A JP H0415163 B2 JPH0415163 B2 JP H0415163B2
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acids
hydrogen peroxide
acid
sodium
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JP29353086A
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JPS63147804A (ja
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Yoshiro Ito
Eiji Usu
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Nippon Peroxide Co Ltd
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Nippon Peroxide Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は耐摩耗性ならびに安定性に優れた過炭
酸ナトリウムの製法に関する。詳しくは炭酸ナト
リウムと過酸化水素とを水溶液中で反応させ、特
定物質の存在下に過炭酸ナトリウムを晶析させる
こと、および得られた過炭酸ナトリウムにさらに
特定物質を添加し、結晶粒子に含浸させ、次で乾
燥を行う耐摩耗性ならびに安定性に優れた過炭酸
ナトリウムの製法に関する。 従来の技術 炭酸ナトリウムと過酸化水素とを種々の方法に
より反応させて得られる過炭酸ナトリウム
(2Na2CO3・3H2O2)は主として漂白剤の用途に
用いられ、通常、取扱いの容易な粒子状として製
造されている。これらの形態を与える方法として
は、(1)炭酸ナトリウムと過酸化水素とを水溶液中
で反応させ、過炭酸ナトリウムを晶析させる反応
晶析の際に種々の結晶変性剤(媒晶剤)を存在さ
せることによつて粒状結晶として晶析させる方
法、あるいは、(2)流動気流中、炭酸ナトリウム水
溶液と過酸化水素溶液とを過炭酸ナトリウム種結
晶に噴霧して粒子を粗大化する方法などがとられ
ている。(2)の方法では結晶変性剤を必要とするこ
となく容易に耐摩耗性の粒子が得られる反面、通
常、結晶粒子は不必要に嵩比重が大きいと言つた
欠点を有している。(1)の方法では相対的に耐摩耗
性の粒子を得がたい反面、結晶変性剤の種類や使
用量を選択することによつて粒子形状や嵩比重を
巾広く選ぶことができるため、使用目的に沿つた
種々の結晶変性剤が利用され数多くの方法が提案
されている。例えば英国特許1278059号では軽比
重の結晶粒子を得る目的で各種リン酸塩を用い、
又、特公昭53−15475号では高分子電解質アクリ
ル酸重合体、特開昭54−101798号ではヘキサメタ
リン酸ナトリウムを用いて耐摩耗性に優れた、あ
るいは緻密な結晶粒子を得る方法が示されてい
る。 一方、過炭酸ナトリウムは、その原料となる物
質等から混入を余儀なくされる痕跡量の不純物に
より貯蔵時の安定性が大きく左右されると言う本
質的な欠点を有しており、この欠点を改善するた
めに、従来、ケイ酸類、リン酸類、マグネシウム
塩あるいは各種有機キレート剤等を単独もしくは
併用して用いる非常に多くの提案がなされてい
る。例えば特公昭47−36636号ではリン酸類、ケ
イ酸類、エチレンジアミン四酢酸類、ニトリロ三
酢酸類から選ばれた3種以上の薬剤を使用して過
炭酸ナトリウムの安定化を行う方法が示されてい
る。 発明が解決しようとする問題点 炭酸ナトリウムと過酸化水素とを水溶液中で反
応させ過炭酸ナトリウムを晶析させる方法は、単
にこれを実施した場合、過炭酸ナトリウムの結晶
は微細な針状結晶が相互に絡みあつた状態として
晶析するため反応液スラリーの液状が悪化し、円
滑な反応が困難となると共に得られる結晶粒子は
濾過性の非常に悪い、実用上の利用に適さないも
のであり、工業的方法として不適当となる。この
ため反応晶析時に結晶変性剤を存在させることに
よつて工業的にこれらの解決が図られているとと
もに目的に沿つた物性を有する結晶粒子を得る努
力がなされている。しかしながら、結晶粒子の諸
特性や品質は、容易に予想されるように存在させ
る変性剤の種類に大きく依存し、その種類によつ
て多分に異つたものとなつており、従来用いられ
る結晶変性剤によつて上記製法上の諸問題や過炭
酸ナトリウム結晶粒子が実用に供されるに際して
望ましく具備すべき耐摩耗性のような種々の物理
的特性が充分満足すべき程度までに改善されてい
るものではない。 さらに、以上のような結晶粒子の物理的品質に
加えて、過炭酸ナトリウムが経時的にその有効成
分を損失すると言つた化学的特性についても極力
改良されるべき重要な問題であり、従来行われて
いる種々安定化方法に比べさらに効果的な安定化
を行うことのできる方法が望まれるものである。
本発明の目的は耐摩耗性で代表される過炭酸ナト
リウム結晶粒子の物理的特性と安定性で代表され
る化学的物性との両者を改良し、製法上の諸問題
を解決すると共に過炭酸ナトリウムの取扱いや利
用に際して問題を生ずることのない高品質の製品
を製造する方法を提供することである。 問題点を解決するための手段 本発明者等は前記の問題点を解決し、より高品
質な過炭酸ナトリウムを得るために鋭意研究の結
果、α−ヒドロキシアクリル酸から誘導される重
合体が、過酸化水素と炭酸ナトリウムとを水溶液
中で反応させ、過炭酸ナトリウムを晶析させる際
に極めて有効な結晶変性作用を示し耐摩耗性の粒
子が得られること、又、他の特定の安定化剤と併
用して反応晶析時に存在させると耐摩耗性ならび
に安定性の優れた粒子が得られること、さらに二
次的に特定の安定化剤を得られた過炭酸ナトリウ
ム結晶粒子に含浸、乾燥する方法において一層安
定性を改善することができると言う事実を見い出
し、本発明を完成させるに至つた。 即ち、本発明の1つは炭酸ナトリウムと過酸化
水素とを水溶液中で反応させ、過炭酸ナトリウム
を製造する方法において、α−ヒドロキシアクリ
ル酸から誘導される重合体(以下、(A)群と称する
こともある)の少くとも一種の存在下に過炭酸ナ
トリウムを晶析させることに関し、第2番目の発
明は(A)群の化合物の少なくとも1種及びアミノポ
リカルボン酸類、有機ホスホン酸類、ケイ酸類、
リン酸類、マグネシウム塩、カルシウム塩(以
下、(B)群と称することもある)から選ばれる少な
くとも一種の存在下に過炭酸ナトリウムを晶析さ
せることに関する。更にもう1つの発明は、炭酸
ナトリウムと過酸化水素とを水溶液中で反応させ
て、過炭酸ナトリウムを製造する方法において、 () (A)群より選ばれた少なくとも1種の化合
物、あるいは(A)群および(B)群より選ばれたそれ
ぞれ少なくとも1種の化合物の存在下に過炭酸
ナトリウムを晶析し、該過炭酸ナトリウムを分
離する工程 および () 該過炭酸ナトリウムに(A)群あるいは(B)群よ
り選ばれた少なくとも1種の化合物を含浸さ
せ、次いで乾燥する工程 の二工程からなる耐摩耗性ならびに安定性に優れ
た過炭酸ナトリウムの製法に関する。 過炭酸ナトリウムは炭酸ナトリウムと過酸化水
素とを含む母液中に、あるいは過炭酸ナトリウム
の母液に対する溶解量を低下させるために塩化ナ
トリウムのような塩析剤を介在させた管理された
組成を有する母液中に、固形状あるいは水溶液と
した炭酸ナトリウムと35〜80重量%の濃度を有す
る過酸化水素溶液とを炭酸ナトリウムに対する過
酸化水素のモル比が1.3〜2.0となる割合で供給
し、撹拌下に10〜35℃の温度で反応晶析を行うこ
とにより回分式あるいは連続式に生成される。生
成した過炭酸ナトリウムは濾過によつて母液から
分離され、母液は反応晶析工程へ再循環して使用
される。従来の方法では反応晶析の際にリン酸類
あるいはポリアクリル酸ナトリウム等を結晶変性
剤として用いるのが一般的であるに対して、本発
明の特徴の一つはこの際に、次の一般式で表わさ
れる単位を含む平均分子量300〜1000000のα−ヒ
ドロキシアクリル酸から
【式】
【式】 (式中、R1、R2は水素原子、あるいは任意にヒ
ドロキシル基又は、ハロゲン原子によつて置換さ
れる炭素数1〜3個のアルキル基を表わす)誘導
される重合体、特に好適にはR1、R2が水素原子
によつて置換されたポリ−α−ヒドロキシアクリ
ル酸類及びポリラクトンを結晶変性剤として用い
ることである。この物質は特公昭60−1360号に記
載される漂白用の過酸化水素あるいは過炭酸ナト
リウム溶液の安定化等に用いられる物質であり、
その構造に基く特異的な金属封鎖作用を示すこと
からも判るように通常のポリアクリル酸ナトリウ
ムとは大きく性質を異にする物質である。本発明
に於て、重合体()はフリーの酸として、ある
いはNa、Kのようなアルカリ金属、あるいは
Mg、Caのようなアルカリ土類金属、あるいはア
ンモニウム、アシン等の塩として使用されるが、
特に望まない限りに於て水溶性塩として使用する
のが好ましい。重合体()の前駆体であるポリ
ラクトン()は水性媒体中でアルカリ金属、ア
ンモニウム等の水酸化あるいは炭酸アルカリ、あ
るいはアミン類等と容易に反応し、少くとも部分
的に重合体()へ誘導されるため実質上重合体
()と同様にして使用することができる。本発
明に於て、α−ヒドロキシアクリル酸から誘導さ
れる重合体20分〜4時間の滞留時間をもつて行わ
れる反応及び過炭酸ナトリウムの晶析工程に於
て、生成する過炭酸ナトリウムに対し0.005〜0.5
重量%、好ましくは0.02〜0.3重量%の割合で回
分式又は連続式に添加して使用されるが、添加方
法は、例えば循環して使用される母液中に予め添
加するなど重合体が実質的に反応晶析系へ導入さ
れる方法であれば、特に限定されることなく選択
することが出来る。重合体の適量の使用は、その
結晶変性作用によつて、反応晶析時のスラリー液
性を良好に改善し、望むべき形状の過炭酸ナトリ
ウム結晶粒子を与えると共に、過酸化水素への安
定化効果によつて母液中に存在する過酸化水素の
望ましくない分解を防止するが、少な過ぎる場合
には効果が不充分であり、多過る場合には不必要
に高比重の結晶粒子を与える場合や過炭酸ナトリ
ウムの有効成分含有率が低下するなどの弊害を生
ずる。確かに、重合体を過炭酸ナトリウムの安定
化剤として用いる特開昭56−41808号の方法から
すれば、重合体を大量に使用することによつて過
炭酸ナトリウムの安定性は有利に改善されること
が推定される。しかし、本発明での過炭酸ナトリ
ウム製造形態はこれらの方法と製造形態を全く異
にするために、重合体の大量の使用によつても過
炭酸ナトリウム結晶粒子の安定化は充分に達し得
ず、又、水溶液中で反応晶析を行う本発明に於て
は重合体による強力な結晶変性作用が発現される
ため、上記の様な弊害を生じ使用量が制限される
ことから反応晶析時の重合体の添加のみによつて
過炭酸ナトリウムの安定性を充分満足し得る程度
までに改善することが難しい。このため本発明の
他の発明に於てはα−ヒドロキシアクリル酸から
誘導される重合体以外にアミノポリカルボン酸
類、有機ホスホン酸類、ケイ酸類、リン酸類、マ
グネシウム塩、カルシウム塩から選ばれる少くと
も一種を併用して反応晶析を行う際に存在させ
る。あるいは、更に濾過を行つて得られた過炭酸
ナトリウム結晶粒子に二次的な安定化処理を施
す。反応晶析時に存在させるアミノポリカルボン
酸類とは、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレン
トリアミン五酢酸、(N−ヒドロキシエチル)エ
チレンジアミン三酢酸、ニトリロ三酢酸、トリエ
チレンテトラミン六酢酸及びそれらのアルカリ金
属、アルカリ土類金属、アンモニウム又はアミン
類等の塩であり、有機ホスホン酸類とは、1−ヒ
ドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、エ
チレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、
アミノトリ(メチレンホスホン酸)、ジエチレン
トリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)及びそ
れらのアルカリ、アルカリ土類金属又はアンモニ
ウムやアミン類等の塩である。又、ケイ酸類とは
オルトケイ酸、メタケイ酸のアルカリ金属塩およ
び各種水ガラス、コロイダルシリカ等であり、リ
ン酸類とはオルトリン酸、ポリリン酸、ポリメタ
リン酸及びそれらのアルカリ金属、アンモニウム
等の塩であり、さらにマグネシウム塩、カルシウ
ム塩とは硫酸、塩酸あるいは酢酸等、無機及び有
機酸のマグネシウムもしくはカルシウム塩であ
る。これらの物質は少くともその一種を選択し、
重合体と併用して反応晶析により過炭酸ナトリウ
ムを得る際に使用するが、その使用割合は、選択
される薬剤がアミノポリカルボン酸類もしくは有
機ホスホン酸類である場合には生成する過炭酸ナ
トリウムに対しておのおの0.02〜1重量%、好ま
しくは0.1〜0.5重量%の範囲で使用し、ケイ酸
類、リン酸類である場合にはSi、Pとしてそれぞ
れ0.005〜0.5重量%、0.005〜0.4重量%、マグネ
シウム塩、カルシウム塩の場合にはMg、Caとし
ておのおの0.005〜0.1重量%の範囲で実施され
る。本発明に於ける反応晶析系は、所望の形状を
有する結晶粒子を得るために必要に応じて、さら
にポリアクリル酸ナトリウム等の高分子電解質を
含み得るが特に望まない限りに於て不必要であ
る。α−ヒドロキシアクリル酸から誘導される重
合体と以上の薬剤とを併用する手段によれば過炭
酸ナトリウムは一次段階として必要な安定性を有
する平均粒径150〜2000ミクロンの耐摩耗性結晶
粒子として晶析させることができ、又、母液中に
溶存する過酸化水素も必要充分な程度に安定化さ
れる。晶析した過炭酸ナトリウムは濾過により母
液から分離され、湿潤状態のまま、あるいは一旦
乾燥を行つた後、さらに高度の安定化を保証する
ため、安定化の薬剤を過炭酸結晶粒子に分散含浸
させる二次的な安定化工程に供することができ
る。濾過後の湿潤過炭酸ナトリウムあるいは乾燥
後の過炭酸ナトリウムはこの安定化工程での結晶
粒子に対する薬剤の分散および含浸の効率と処理
工程での機械的な造塊や結晶粒子の形状、物性等
の変化とを考慮し、含有する水分を30重量%以下
の好ましくは1〜15重量%とするようにして実施
する。二次的な安定化工程に使用する薬剤は、α
−ヒドロキシアクリル酸から誘導される重合体、
有機ホスホン酸類、アミノポリカルボン酸類、ケ
イ酸類、リン酸類、マグネシウム塩あるいはカル
シウム塩から選択される少くとも一種であり、こ
れら薬剤の具体的な例は反応晶析に際して使用さ
れる薬剤として例示したものと同様である。この
工程に於て使用される薬剤の使用割合は、選択さ
れる薬剤がα−ヒドロキシアクリル酸から誘導さ
れる重合体もしくは有機ホスホン酸類もしくはア
ミノポリカルボン酸類である場合は、過炭酸ナト
リウムの乾量に対しおのおの0.01〜1重量%、好
ましくは0.02〜0.5重量%の範囲で使用し、ケイ
酸類、リン酸類、マグネシウム塩、カルシウム塩
から選択される場合にはSi、P、Mg、Caとして
それぞれ0.005〜0.4重量%、0.005〜0.4重量%、
0.001〜0.1重量%、0.001〜0.1重量%の範囲で使
用するのが好ましい。過炭酸ナトリウムにこれら
薬剤を添加含浸せしめる操作は、例えばV型ミキ
サー、リボンミキサー、スクリユーミキサー、パ
ドルミキサー、気流型ミキサーなどの公知の回分
もしくは連続式の混合機あるいは混練機を用い、
これらに湿潤状態または乾燥状態の過炭酸ナトリ
ウムを供給し、これに前記薬剤の水溶液または粉
末を、必要に応じて水を加え過炭酸ナトリウムの
含水率を好ましくは1〜15重量%となるように調
整して、均一に混合して行われる。該操作は薬剤
の過炭酸ナトリウム結晶粒子への分散が充分に行
われ、破壊等による結晶粒子の物性変化を引き起
さない手段であれば使用する装置や含水率などに
厳密な限定を要するものではないが加圧や捏和の
傾向を有する装置の使用は含水率との関連に於て
場合により不適当である。以上の操作によつて過
炭酸ナトリウム結晶粒子表面および内部への薬剤
の分散と含浸が行われるが分散含浸の進行は乾燥
によつて水分が除去されるまでの期間に亘つて実
質的に行われるため、薬剤が添加混合され次で乾
燥によつて水分が除去される乾燥終了までの時間
は1〜90分となるようにして実施することが望ま
しい。 作 用 本発明に於て、α−ヒドロキシアクリル酸から
誘導される重合体がどのような機構によつて過炭
酸ナトリウム結晶に対し結晶変性作用を及ぼすか
の作用機構自体は明らかではないが、結晶面上に
於ける吸着、沈澱生成、エピタキシーなどによつ
て一般的に説明される変性剤の結晶変性挙動によ
り結晶核の生成が阻害されたり、成長結晶面への
溶質の移動速度が変化するなどの結果、本来的に
生成する過炭酸ナトリウムの微細な針状結晶は対
摩耗性の結晶粒子へと変化するものと考えられ
る。 一方、過炭酸ナトリウムが経時的に分解し有効
成分を損失する性質についても、その分解機構の
詳細については必ずしも明らかではないものの一
般的には過炭酸ナトリウム中に痕跡量存在する金
属類その他による触媒作用により分解が引き起さ
れ、熱や水分の存在によりそれらが著るしく助長
されるものと推定されており、α−ヒドロキシア
クリル酸から誘導される重合体は分解を触媒する
金属に作用し、これを封鎖することによつて安定
化に寄与するものと考えられる。又、安定化剤と
しての金属封鎖剤はその種類によつて異金属種に
対してそれぞれ封鎖能力を異にすることも知られ
る所であり、本発明に於て、重合体とその他の安
定化薬剤を併用することの作用は、過炭酸ナトリ
ウム中に存在する多種の有害金属に対し、複合し
た安定化薬剤が互いにその能力の不足する所を補
償する結果、安定化に関し、より効率的、相乗的
な効果をもたらすものと予想される。 過炭酸ナトリウム結晶粒子が種々の雰囲気、例
えば高温下あるいは高湿度下に曝された場合には
分解は著るしく加速され、有効成分は短期間の内
に失われてしまう。この場合、熱的な要因は結晶
粒子の表面と内部とを問わず全体的に作用し、分
解を加速するものと考えられるのに対し、湿気は
特に結晶粒子の表面層からその影響を及ぼし分解
を促進するものと推定される。過炭酸ナトリウム
の有効成分である過酸化水素は分解によつて水を
副生するために分解の進行はさらに分解を自己促
進させる結果を招くものとなるため、この点で、
結晶粒子の表面層は特に高度に安定化されている
必要性がある。本発明に於ける安定化の方法は、
結晶粒子の内部及び表面層の安定化に対して特に
合理的であり、その結果として従来の方法では達
し得なかつた高温、高湿度下に於ても高度に安定
された過炭酸ナトリウムを得ることを可能ならし
めたものと推測される。 発明の効果 本発明によれば、過炭酸ナトリウム結晶粒子の
効果的な変性が行われる結果、良好な反応晶析状
態が得られ、又、低含水率の結晶粒子を濾別でき
るため乾燥の負担が低減すること、あるいは結晶
変性剤が同時に母液中過酸化水素の安定化に寄与
するために過酸化水素の収率が向上するなど、過
炭酸ナトリウムの製造上、多くの利点を有する製
法を提供できると共に、耐摩耗性や貯蔵安定性な
ど実用性の特に優れた高品質の過炭酸ナトリウム
を製造、提供することが出来る点で、その工業的
な意義は大きなものである。 実施例 以下に本発明を実施例をもつて説明するが、本
発明はこれらに制限されることなく実施すること
ができる。 実施例 1〜10 塩化ナトリウム濃度22.0wt%、炭酸ナトリウム
濃度4.7wt%、過酸化水素濃度0.9wt%の組成を有
する母液150を用い、撹拌を行いながら粒状炭
酸ナトリウムを30.0Kg/hr、60wt%過酸化水素を
24.1Kg/hrの割合で連続的に供給し、塩化ナトリ
ウム(並塩)をその初期濃度を維持するように補
充しつつ、同時に表−1で示される割合のα−ヒ
ドロキシアクリル酸から誘導される重合体、及び
その他の安定化薬剤も連続的に反応容器に添加を
行つた。反応晶析の際の温度は25℃とし、スラリ
ーは平均滞留時間が60分となるように反応容器か
ら抜出して濾過を行い、濾液は再循環して使用す
る方式で2〜3時間の連続反応を行つた。濾別し
て得られた湿潤過炭酸ナトリウムはリボンミキサ
ーを用いて各種安定化薬剤を添加し、5分間混合
して薬剤を含浸させた後、30分間の流動乾燥を行
つて乾燥過炭酸ナトリウムを得た。得られた過炭
酸ナトリウムは貯蔵安定性その他物性を測定し、
結果は表1に示した。なお各種測定は下記の要領
で行つた。 含水率 反応容器から抜出したスラリーを1400Gで3分
間遠心脱水し、得られた湿潤粒子を乾燥し、乾燥
減量から算出した。 貯蔵安定性 熱安定性:有機酸素含有率既知の試料2gを開放
状態のスチロール容器に入れ、温度を50℃に保
つた乾燥オーブン中に2週間放置した後に残存
する有効酸素含有率を測定し、放置前の有効酸
素含有率との比率から残存率を算出した。 湿度安定性:同様に温度40℃、相対湿度100%の
状態に24時間放置し、有効酸素残存率を算出し
た。 耐摩耗性 予め100Me′通過分を除去した試料30gを径3
mmのステンレススチール製ボール30gとともに径
75mmの100Me′フルイ上にのせ、電磁振動の振動
強度を固定して20分間振動させ、100Me′フルイ
通過量を測定し、通過量の試量に対する割合を算
出した。
【表】
【表】 実施例 11〜15 炭酸ナトリウム濃度13.0wt%、過酸化水素濃度
3.1wt%の組成を有する母液150を用い、塩析剤
としての塩化ナトリウムを使用せず、又、α−ヒ
ドロキシアクリル酸から誘導される重合体及び安
定化剤の種類、使用量を表2の如く変更した以外
は実施例1〜10と同様の連続反応を行い、連続的
に濾過を行つて湿潤過炭酸ナトリウムを得た。次
で、これらはそれぞれをパドルミキサーに供給
し、表2に示した割合の安定化剤を連続的に添加
しつつ混合し、滞留時間を3分間としてミキサー
から取出して乾燥を行つた。得られた過炭酸ナト
リウムの貯蔵安定性その他は表2に示す通りであ
つた。
【表】 比較例 1 安定化剤として3号ケイ酸ソーダを450g/hr
の割合で使用した以外は他の安定化剤及び結晶変
性剤を用いることなく実施例1と同様の反応晶析
を、スラリー状態が悪化し、反応の継続が困難と
なるまで行つた。反応晶析後のスラリーを1400G
で3分間遠心脱水して得られた湿潤過炭酸ナトリ
ウムの含水率は25.4wt%、乾燥品の熱安定性は
87.4%、湿度安定性は62.7%であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は比較例1に於て得られた過炭酸ナトリ
ウム結晶の顕微鏡写真(500倍)、第2図は実施例
10で得られた結晶粒子(36〜60メツシユ)の顕微
鏡写真(50倍)である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭酸ナトリウムと過酸化水素とを水溶液中で
    反応させて、過炭酸ナトリウムを製造する方法に
    おいて、 (A) α−ヒドロキシアクリル酸から誘導された重
    合体 の少なくとも1種の存在下に晶析させることを
    特徴とする過炭酸ナトリウムの製法。 2 炭酸ナトリウムと過酸化水素とを水溶液中で
    反応させて、過炭酸ナトリウムを製造する方法に
    おいて、次の(A)群および(B)群よりそれぞれ少なく
    とも1種を選び、これらの化合物の存在下に晶析
    させることを特徴とする過炭酸ナトリウムの製
    法。 (A) α−ヒドロキシアクリル酸から誘導された重
    合体 (B) アミノポリカルボン酸類、有機ホスホン酸
    類、ケイ酸類、リン酸類、マグネシウム塩およ
    びカルシウム塩 3 炭酸ナトリウムと過酸化水素とを水溶液中で
    反応させて、過炭酸ナトリウムを製造する方法に
    おいて、 () 下記の(A)群より選ばれた少なくとも1種の
    化合物、あるいは下記の(A)群および(B)群より選
    ばれたそれぞれ少なくとも1種の化合物の存在
    下に過炭酸ナトリウムを晶析し、該過炭酸ナト
    リウムを分離する工程 および () 該過炭酸ナトリウムに下記の(A)群あるいは
    (B)群より選ばれた少なくとも1種の化合物を含
    浸させ、次いで乾燥する工程 の二工程からなることを特徴とする過炭酸ナトリ
    ウムの製法。 (A) α−ヒドロキシアクリル酸から誘導された重
    合体 (B) アミノポリカルボン酸類、有機ホスホン酸
    類、ケイ酸類、リン酸類、マグネシウム塩およ
    びカルシウム塩。
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