JPS5833164B2 - 中空顆粒状過炭酸塩及びその製造方法 - Google Patents

中空顆粒状過炭酸塩及びその製造方法

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JPS5833164B2
JPS5833164B2 JP55091261A JP9126180A JPS5833164B2 JP S5833164 B2 JPS5833164 B2 JP S5833164B2 JP 55091261 A JP55091261 A JP 55091261A JP 9126180 A JP9126180 A JP 9126180A JP S5833164 B2 JPS5833164 B2 JP S5833164B2
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    • C01—INORGANIC CHEMISTRY
    • C01B—NON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B15/00—Peroxides; Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof; Superoxides; Ozonides
    • C01B15/055—Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof
    • C01B15/10—Peroxyhydrates; Peroxyacids or salts thereof containing carbon
    • C01B15/106—Stabilisation of the solid compounds, subsequent to the preparation or to the crystallisation, by additives or by coating

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な形状及び構造を有する中空の顆粒状過炭
酸塩及びその製造方法に関するものである。
更に詳しくは、溶解速度が大きく、溶解法を残さずに溶
解する能力を有し、かつ長期間保存しても有効酸素の消
失の少ない安定な中空顆粒状の過炭酸塩及びかかる特徴
的性質を有する中空顆粒状過炭酸塩の製造方法に関する
。
又かかる過炭酸塩は中空の顆粒状であるため製造時のス
ラリーの脱水性及び製品としての粉体物性の優れたもの
である。
一般に過炭酸塩は、単独または界面活性剤等と配合して
、悪臭や、有害ガスの発生しない酸素系漂白剤として用
いられることが多い。
その漂白刃は塩素系のものに比べてマイルドであり、色
、柄物等に対して、バランスのとれた漂白刃を発揮する
ので、好んで用いられる。
布地、特に色、柄物の漂白には、漂白刃が適度であるこ
とが必要なばかりではなく、布地のどの部分にも、等し
い漂白刃の働くことが不可欠である。
さもないと、むらや局所的な色落ち等を生じ、布地の価
値をはなはだしく損うことになる。
過炭酸塩は通常粉末、球晶状または顆粒状に作られ、使
用に際して数多の水溶液として用いられる。
この水溶液に布地を浸漬する際、もし過炭酸塩が完全に
溶解して居なければ、過炭酸塩粒子が布地に付着し、そ
こでの選択的漂白をおこして、色むらや、はなはだしい
場合には布地の損耗を引きおこす。
布地浸漬後、攪拌を続けるならば、このようなことはお
きないが、その使用形態としては、浸漬、静置の場合が
大半である。
従って、これを防ぐため、過炭酸塩を均質に溶解させる
ことがきわめて大切である。
過炭酸塩結晶は、その−次粒子の径が1間を越えると、
溶解速度が非常におそくなるため、完全溶解まで数分間
液を攪拌するか、あるいは特に温湯な用いるかしなけれ
ばならない。
この不便さを解消するため、過炭酸塩微結晶を用いるこ
とが考えられる。
溶解速度を充分に早くするためには、結晶子の粒径な1
00μ以上にしてはならない。
しかしながら、このような結晶子を持つ過炭酸塩の増扱
いは極めてむづかしい。
すなわち、過炭酸塩のような発熱的に分解する性質をも
つ微粉体の貯蔵、輸送、充填等には常に危険と困難とが
つき1とい、また、使用に際しても微粉によるのどや鼻
への刺激を避けることができない。
このような微結晶過炭酸塩の取扱性を改善するため、こ
れ筺でにも特開昭50−84500号公報に開示せらる
る造粒法等の工夫がみられるが、それによっても、微粉
体製造時の取扱い、すなわち、脱水、乾燥等の困難さは
いささかも改善されることはない。
そこで本発明者らは、過炭酸塩の粒子を太きくし、なお
かつ大きな溶解速度を有するという相反する性質を同時
に具備する過炭酸塩を得るべく鋭意努力研究し、溶解速
度を少しも減することなく、過炭酸塩凝集体及びこの様
な凝集体を晶析によって作り出す、新しい方法を見出し
本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は粒子の内部が中空であり、かつその殻部
分が結晶性過炭酸塩から構成された中空顆粒状過炭酸塩
を提供するものであり、さらにその製造方法として炭酸
塩を6.0ないし15.0重量%及び過酸化水素を1.
5ないし6,0重量%含有する母液水溶液を調製し、こ
の母液水溶液組成を炭酸塩が6.0ないし15.0重量
%及び過酸化水素が1.5ないし6.0重量%で、かつ
過酸化水素3モルに対し炭酸塩が2モル以上である範囲
内に維持するような割合で、粒状の炭酸塩と過酸化水素
水溶液とを同時に又は交互に添加し、過炭酸塩を晶析さ
せることを特徴とする中空顆粒状過炭酸塩の製造方法を
提供するものである。
本発明の中空顆粒状過炭酸塩の製造方法を過炭酸ナトリ
ウムを例として更に詳しく説明する。
過炭酸す) IJウムの場合、本発明の中空顆粒状粒子
は第1図において示されたB点の近傍においてのみ生成
する。
第1図はNa2 C03−H202H203成分系の相
図を示す三角図表であシ、B点はNa2CO3,1,5
H202なる組成を持つ結晶(PC)の飽和溶液を示す
点であって、共存塩等の影響のない場合には表1におい
て例示せられた組成を持つ。
表−1 B点のNa2CO3およびH2O2濃度(共存塩を含1
ぬ場合) 温度、(ONa2CO3(wt%)H2O2(wt%)
57.8 10 8.1 15 8.4 20 8.7 25 9.0 30 9.7 3.75 3.90 4.04 4.19 4.33 4.60 母液組成がB点よりもH2O2に富む場合には、中空粒
子は生成しない。
たとえば20℃においてNa2CO36,0%、H2O
221,2%を示す第1図中の0点の組成を母液にして
、これにN a 2 C03顆粒とH2O2溶液を同時
添加した場合、生成するのは、未反応N a 2 C0
3を核とし、その表面に過炭酸す) IJウムの微細結
晶が晶出した顆粒である。
未反応Na2CO3が含1れているため、有効酸素濃度
は低く、吸湿性を有し、かつ粒子溶解速度は中空状顆粒
に比べて著しく遅い。
母液組成がB点よりある限度以上にN a 2 C03
に富む場合も同様に、中空状顆粒は生成しない。
たとえば20℃においてNa2 CO322,0%、H
2021,4fbを示す第1図中のA点を母液に選び、
同様の操作を加えた場合、生成するのは単なる過炭酸ソ
ーダの微結晶である。
このため、結晶のろ過操作に著しく困難を来し、乾燥も
容易ではない。
微結晶であるため生成結晶の溶解速度は良好であり、有
効酸素量も理論値に近いものとなるが、粉体物性を考慮
すると、実用上価値が低い。
従って、本発明の中空顆粒状過炭酸ソーダの生成する母
液領域は極めて限られた範囲のものであって、その範囲
は重量パーセント単位C以下同じ)で、Na2CO3が
6.0〜15.OfoでH2O2が1.5〜6゜o%の
中になければならず、かつ、H2O23モルに対してN
a2CO3が2モル以上である範囲内にあることが必須
である。
更にこの範囲はN a 2 C03が7.0〜13.0
%、H2O2が3.0〜5.0係であることが好捷しく
、また、N a 2 C03が8.0〜11.5係、H
2O2が3.5〜4.5係の範囲が最も好ましい。
Na2CO3とH2O2との添加は、母液水溶液組成が
常にこの濃度範囲に保持され続ける様にその添加比率を
調整しなければならないが、この様な条件を満足する限
9両者を同時に添加しても、交互に添加してもよく、又
連続的に添加しても間歇的に添加してもよい。
しかしながら濃度調整の正確さからは、N a 2 C
03とH2O2とを同時に、しかも連続的に添加する方
法が最も好ましい。
添加速度については、落下点においてN a 2 C0
3粒子が凝集を起こさず、かつ落下点近傍での母液組成
が好ましくない領域に突入して系の攪拌によって直ちに
元に復さねいような状態になる速度であってはならない
。
母液組成が前述のようにA点、B点、C点と変わること
によって、生成する過炭酸ソーダの結晶形が大きく変化
する原因は、N a 2 COaの溶解速度、過炭酸ソ
ーダの析出速度、および、析出までの誘導期間の長さに
関係がある。
第1図で示される曲線は、平衡時のものであって、水沫
のように、常にNa2CO3とH2O2溶液を添加し続
ける系にあっては、平衡は成立して居ないと考えられる
。
系の一方においてはNa2CO3の溶液が、また一方に
おいては過炭酸ソーダの析出があり、その間には一時的
な過飽和状態が存在する。
これを微視的に見るならば、昔ず加えられたNa2CO
3顆粒が表面から母液中に溶解して行く。
このN a 2 CO3の溶解に比してH2O2の溶解
、拡散は問題にならないくらい早いので、H20□濃度
は系全体にわたってほぼ均質とみて差支えないであろう
。
一方溶解したNa2CO3は粒子表面から沖合いに向け
て拡散して行く。
拡散によって溶解熱を周囲に渡し、一定の誘導期の後に
過炭酸ソーダ結晶が析出する。
この誘導期の長さは過飽和度に依存する。
前述のA点においては、沖合母液中のH2O2濃度が希
薄であり過飽和度が低い。
このため、過炭酸ソーダ析出1での誘導期は長くなり、
その間に、Na2 Co3の拡散面は、もとの粒子外形
をとどめぬほどにくずれてし1う。
特に、このくずれの早さは、系の攪拌が激しい場合に顕
著である。
その結果析出したものはきわめて微細な結晶となる。
一方、C点においては、沖合母液のH2O2濃度が高い
ためN a 2 C03がわずかに溶は出してもその過
飽和度が大きくなり、過炭酸ソーダ析出の誘導期は極め
て短いものとなる。
そのため、Na2CO3のすぐ表面上に過炭酸ソーダ皮
膜が形成される。
一旦、過炭酸ソーダ皮膜が形成されると、Na2CO3
を溶解させるための水の侵入、およびNa2CO3溶液
の浸出が阻害され、それ以上の反応が起こIりK< く
なる。
その結果得られる結晶は、未反応Na2CO3を核とし
、表面に過炭酸ソーダを晶出させた顆粒となる。
B点近傍においては、Na2CO3溶出の速度と、過炭
酸ソーダ析出までの誘導期間とが極めてよくバランスさ
れている。
すなわち、溶出したNa2CO3の拡散面が、もとの顆
粒外形をくずさぬ間に過炭酸ソーダが析出するが、核の
N a 2 C03表面と過炭酸ソーダ析出面との間に
空隙ができて、水の侵入とNa2CO3の浸出とが阻害
されることはない。
このため、過炭酸ソーダ析出面を中心に、その内側およ
び外側に微結晶が析出し、過炭酸ソ−ダ層が肥厚する。
このようにして核のNa2CO3粒子の溶出は終シまで
完遂され、その結果、中空状の完全な過炭酸ソーダ顆粒
が生成する。
本発明の方法の最大の特徴は、このように原料核Na2
CO3から母液中に溶解、拡散してゆく拡散面を乱さぬ
よう、はどよい位置で過炭酸ソーダ微結晶を析出させる
技法にあるのである。
また、このような中空状顆粒の生成機構からみて、系の
攪拌の条件、原料顆粒の粒径および添加速度等が重要な
因子となる。
一方、添加するH2O2溶液の濃度や晶析温度は殆んど
問題とならない。
即ち、本発明の方法においてもう一つの重要な要件は、
一定範囲の大きさをもった粒状炭酸ソーダを過酸化水素
水溶液と共に添加するという点にある。
前述の説明からも明らかな様に、本発明の方法において
は加えた炭酸ソーダの粒子の外側に過炭酸ソーダの結晶
が成長する(一部は内側にも向って生成するが)ため、
得られる中空顆粒状過炭酸ソーダの直径は原料炭酸ソー
ダの直径よりやや大きめのものとなり、内部の中空部分
が原料炭酸ソーダの直径と同−又は少し小さな直径のも
のとなる。
従ってこの様な過炭酸ソーダを得るためには原料の粒状
炭酸ソーダが直径50〜2000ミクロン(A)の範囲
のものである必要があり、100〜1000μが望まし
い。
50μ未満では十分な中空の顆粒が得られず、2000
μを越えるものでは内部の炭酸ソーダを完全に溶解した
中空状のものとすることが困難となる。
尚、粒状炭酸ソーダの形状は球状である必要はなく、立
方体、直方体その他いかなる形状のものであってもよい
。
攪拌速度については、レイノズル数(Re)10万以下
がよく3万以下が望ましい。
生成した過炭酸ンーダスラリーの晶析系外ヘノ抜き出し
は、任意に可能である。
すなわち、完全連続式に、たえずスラリーを抜き出す方
法、半連続式に、少量ずつ細口にもわけて抜き出す方法
、および、バッチ式に一定量の過炭酸ソーダ析出を行な
いその後で全量抜き出す方法等である。
生成した過炭酸ソーダ結晶の母液中での濃度もまた大切
な因子である。
これが高すぎると、過炭酸ソーブ晶出時のN a 2
COs拡散面が乱され易くなり、かつ、生成顆粒相互の
衝突によって、破砕が起こり、微粉末の発生が多くなる
。
この上限濃度ば40wt%であり、望ましくは、3ow
t%以下である。
論理上その下限は存在しないが、実質上は装置の大きさ
と関係するためiowt%以下でない方が好ましい。
上述の中空顆粒の生成は、数分以内に完遂されるが、更
に10分〜3時間程度、熟成を行なうことが望ましい。
これによってバルク中に生成した極めて微細な結晶によ
るろ過の妨害、粉塵の発生分解の加速等が防止されると
共に、未反応Na2CO3の反応が完遂される。
半連続または連続的にスラリーを晶析装置から抜き出す
場合には、別途に熟成装置を設けるのが効率的である。
その場合、晶析装置での平均滞留時間は10分〜3時間
、望1しくば30分〜2時間、熟成装置での平均滞留時
間は10分〜3時間、望1しくは30分〜1時間を設け
ることが好ましい。
その場合、熟成装置における温度を晶析装置の温度より
も50℃以内、望1しくば5〜15℃だけ低く保つこと
によって、母液中のH2O2の分解が抑制され、好まし
い結果を生む。
また温度差により、中空状過炭酸ソーダの表面に新たに
過炭酸ソーダ結晶が析出して厚みが増し、粒子濃度が向
上する。
更に、晶析時に発生する熱量を除去するにあたシ、これ
によってその負荷を一部品析装置に負わすことが可能と
々す、冷却効率が向上する。
上述の連続および半連続晶析において、滞留時間、母液
中の過炭酸ソーダ結晶濃度、および母液組成を同時にコ
ントロールするにはNa2CO3とH2O2の添加速度
、および過炭酸ソーダスラリー析出速度の王者をコント
ロールするだけでは不充分である。
そのため、一定組成の水または母液をH202、Na2
CO3と共に独立に晶析装置に加えたり除いたりする
必要がある。
このコントロールを最も効果的に行なうには、晶析、熟
成を終ったスラリーの脱水時に発生するf液をリサイク
ルさせることである。
更にリサイクルフローの中に、必要に応じて母液を増量
あるいは減量させる工夫をすれば、系のマスバランスは
完遂される。
また、もしパッチ弐晶析を行なう場合には、脱水P液の
組成および量を必要に応じて補正した後次のサイクルに
進むとよい。
このスラリー脱水母液゛のリサイクルに際し、その温度
を熟成槽より更に低下させておくことは、母液中の過炭
酸ソーダの分解を防ぎ、晶析熱負荷を分散させるという
意味において前述の如く有効である。
ただしその温度差が余り大きくなると、新たに過炭酸ソ
ーダまたはNa2CO3の含水塩結晶が発生し、取扱い
困難となる。
熟成装置との温度差は20℃以内、車重しくは10℃以
内にすべきである。
以上0様に本発明の中空顆粒状過炭酸塩の製造法は、今
迄に知られていない全く新しい原理に基づくものであり
、得られる顆粒状過炭酸塩は粒子の内部が中空であり、
直接晶析によって得られるものであるのでその粒子の殻
部分が結晶性過炭酸塩から構成され成長した過炭酸塩の
結晶が凝集した構造となっている。
結晶の状態は結晶の生ずる際の条件によシ種々変るが、
晶癖変更剤としてケイ酸塩類を添加すると針状結晶が得
られ、アミノポリカルボン酸塩類を添加すると板状結晶
が多くなる。
過炭酸塩の寸法は添加する粒状炭酸塩の大きさに依存す
るが、平均粒子径が100μないし2000μのものが
良好に得られる。
この様な本発明の中空顆粒状過炭酸塩は結晶性の中空構
造をもつで9・るため粒子の脱水性、取扱性が極めて容
易であり、そのうえ球晶状や内部に空間のない中づ1り
の顆粒状の結晶に比べて溶解速度が極めて早く完全に溶
解する時間は通常の顆粒の過炭酸塩に比べておよそ1/
3ないし115である。
本発明の方法に類似した晶析による過炭酸塩の製造法と
して、英国特許第568754号明細書に記載された方
法がある。
この方法は、母液中に無水の又は結晶性の炭酸ソーダと
過酸化水素水溶液を同時に又は交互に添加して過炭酸ソ
ーダを得る点で類似するが、晶析する母液組成が本発明
と全く異った濃度であり、添加する炭酸ソーダも特に一
定の大きさの粒子状のものを要求しているものではなく
、又前述のような本発明の特徴的技法を考慮したもので
もなく、これから本発明の結晶性の中空粒子の発生をみ
ることは考えられない。
以上に述べた新しい原理に基づく中空顆粒状の過炭酸塩
の製造に際し、トリポリリン酸ソーダ、メタリン酸ソー
ダ等のリン酸塩類、あるいはメタ珪酸ソーダ等の珪酸塩
類を過炭酸塩の安定剤として添加して製造することもで
きるが、これらの安定剤に更にマグネシウム塩類、好1
しくは硫酸マグネシウムを併用すると、過炭酸塩の安定
化効果は相乗的に増大し、その効果は添加濃度と共に増
加する。
しかしながら、安定剤の添加濃度には上限が存在する。
すなわち珪酸塩類にあっては、その添加濃度を250
mmol S iA9炭酸塩以上にすると、中空顆粒の
他に針状微結晶過炭酸塩が多く発生するようになり、ス
ラリーの脱水性および過炭酸塩の粉体物性が低下する。
更に500 mmolS i/kg炭酸塩以上になると
過炭酸塩顆粒の溶解速度が著しく遅くなり、本来の特長
が全く失われてしすう。
またリン酸塩にあっては500 mmolP/lcg炭
酸塩1では珪酸塩と同様のことが生じる。
ノこれを越えると、珪酸塩の場合と異なり、中空顆粒の
発生が阻害されるが、水沫の特長が失なわれるという意
味でやはり同様である。
これらのことから、珪酸塩およびまたはリン酸塩の添加
量は500 mmol S i及び/又はP/に9炭酸
塩以下、;車重しくは20〜100 mmol S i
及び/又はP/に9炭酸塩の範囲にするのが良い。
マグネシウム塩の添加量が増大すると不溶物を生じ、好
1しくない効果を与えることは公知のことである。
そこで本発明の実施に当ってはマグネシウム塩の添加量
は150mmo1MIA9炭酸塩以下、望ましくは10
〜50 mmol M?A9炭酸塩の範囲とするがよい
。
以上の様にこれらの安定剤の添加はその添加量の増加と
ともに過炭酸塩の安定性は向上するが、安定剤の添加量
が多い場合には本発明の中空顆粒状の過炭酸塩の製造の
場合には、その形状及び結晶性が乱れやすくなり、かつ
溶解速度が低下するという好1しくない傾向が見られる
。
このような場合に、この反応系にエチレンジアミン四酢
酸C以下EDTAという)のNa、Ca、又はM2塩を
添加し、過炭酸塩の晶出をEDTAのN a s Ca
又はMt塩の存在下に行わしめることによシ上記の欠点
が改善せられる。
即ち、安定剤の多量添加による結晶性の低下が抑えられ
、同時にその溶解速度も、安定剤の低添加量の際の値に
回復する。
即ち、この様なEDTAのNa、Ca又はMt塩は一種
の晶癖変更剤として作用するものであシ、過炭酸塩の結
晶性を変化させて再び溶解性の優れたものとする0これ
らの添加濃度は安定剤の添加濃度に応じて0.5〜25
0molAg炭酸塩、更に望1しくは 2〜50mmo
lA19炭酸塩の範囲が効果的である。
なお、これらEDTAの塩に関しては、従来より、過炭
酸塩を安定剤として公知のものであるが、本法における
ような中空顆粒状過炭酸塩の結晶性を向上させる働きに
ついてそれを示唆するような現象は知られて居ない。
水沫において、これが使用される最大の目的は過炭酸塩
の結晶性を改善する働きにおいてであり、単に安定剤と
しての働きでないことは例示されている通りであり、明
らかである。
次に実施例によって本発明を説明する。
実施例 1 炭酸ソーダ8.8wt%、過酸化水素4.4wt%、残
部水からなる母液408.1.@に50係過酸化水素溶
液131.0.@と、70メツシュ通過100メツシュ
残留の顆粒状無水炭酸ソーダ118.3.@を、30分
間にわたり、一定速度で同時に連続して添加した。
この間、直径6cIrLの攪拌翼を用いて33.8rp
mの速度で攪拌を続けた、。
このときのレイノルズ数は2.0X103であった。
。また、母液温度を20.0±0.1℃になるように外
部冷却にょシ制御した。
過酸化水素と炭酸ソーダの添加終了後更に15分間同条
件で熟成した。
このスラリーを900Gで3分間遠心脱水したところ、
182.4.@のケークと、424.89の回収母液が
得られた0回収母液中の過酸化水素および炭酸ソーダの
濃度は夫々4.58および7.21wt係であった。
ケークを60℃で2時間通風乾燥し、153.0.@の
白色の結晶性顆粒を得た。
得られた顆粒の大半が中空状のものであシ、一部に結晶
性微粉や、その凝集粒子の混在が観察された。
この顆粒の粒度分布を第2図に示した(斜線で示したグ
ラフ)。
図中に、原料炭酸ソーダの粒度分布についても併せて示
しである。
原料の炭酸ソーダの重量平均粒径180μに対し、得ら
れた過炭酸ソーダ顆粒は240μであった。
また、その有効酸素濃度は14.7%、みかけ密度0,
45f/CrfL3であった。
この顆粒2tを、直径5cIrLのシャーレ中で20r
nlの水に、攪拌しながら溶解させたところ、完全溶解
筐で27秒かかった。
この時水温は20℃、撹拌棒は長さ3CII11径0.
6cIrLの回転子、攪拌速度ij、300 rpmで
あった。
一方、これと同条件で市販品過炭酸ソーダ(平均粒子径
220μ、みかけ密度0.729/CrIL3の中づま
9顆粒状過炭酸ソーダ)の溶解時間を同一の条件で測定
したところ、165秒を必要とした。
実施例 2 炭酸ソーダ9.6wt%、過酸化水素4.4wt%、残
部水からなる母液424tに58係過酸化水素水溶液6
2.1.@と、24メツシュ通過、32メツシユ残留の
顆粒状無水炭酸ソーダ16.5.@を母液中の炭酸ソー
ダの濃度を9.2〜10.5%、過酸化水素の濃度を3
.8〜4.5係の範囲に維持する様な割合でNa2CO
3を1回あたり、2.55.@、58係過酸化水素を同
じ<2.07.@づつ、夫々3・0回に分けて交互に6
0分間にわたり母液中に添加L7た。
この間、直径6(mの攪拌翼を用いて83.5rpmの
速度で攪拌を続けた。
攪拌におけるレイノルズ数は1.0X10’であった。
また、母液を、外部からの冷却により、常に25.0+
0.1℃になるように温度制御を行なった。
過酸化水素水と炭酸ソーダの添加終了後、更に30分間
、同温度、同攪拌速度で熟成した。
得られたスラリーを900Gで3分間遠心脱水したとこ
ろ95.5.@のケークと、451.7@の回収母液と
を得た。
回収母液中の過酸化水素および炭酸ソーダ濃度は夫々4
.05及び10.15wt係であった。
ケークを60℃で2時間通風乾燥したところ、78.3
fの白色の結晶性顆粒が得られた。
このうちの代表的な顆粒の走査電子顕微鏡写真(倍率1
00倍)を第5図及び、第4図に示す。
第3図は平面、第4図はその断面の写真である。
このものはX線回折パターンより、過炭酸ナトリウムで
あることが判明した。
その有効酸素濃度は13、s%、重量平均粒径は480
μ、みかけ密度は、0.44f/cm3であった。
また、実施例1と同じ方法により溶解時間を測定したと
ころ、61秒で完全溶解した。
比較例 1 炭酸ソーダ22.owt%、過酸化水素1.4wt%、
残部水からなる母液(第1図A点)416@に5゜優遇
酸化水素水溶液75.29と24メツシュ通過32メツ
シュ残留の顆粒状無水炭酸ソーダ85.9tを60分間
にわたり、一定速度で連続して同時添加した。
この間直径6に771の攪拌翼を用いて169rpmの
速度で攪拌を続けた。
攪拌におけるレイノルズ数は1.0X104であった。
また、外部冷却により、系の温度を25.0±0.1℃
に保持した。
過酸化水素水と炭酸ソーダの添加終了後更に60分間条
件で熟成した。
このスラリーを900 Gテ3分間遠心脱水したところ
、195.6.@のケークと、368.7.@の回収母
液が得られた。
回収母液中の過酸化水素および炭酸ソーダの濃度は夫々
1.92wt係および19.3wt係であった。
ケークを60℃で2時間通風乾燥し、136.5.@の
白色粉末を得た。
粉末は微結晶からなり、中空顆粒は全く存在しなかった
。
有効酸素濃度は11.r%、1次粒子の平均粒径は80
μ以下であった。
筐た、みかけ密度は0.37 f/cm3であった。
比較例 2 炭酸ソーダ6、owt%、過酸化水素21.2wt’%
、残部水からなる母液(第1図C点)424.0.@に
58係過酸化水素水107.2.@、70メツシュ通過
、100メツシユ残留の顆粒状無水炭酸ソーダ84.2
pを60分かけて一定速度で同時添加した。
この間直径6crrLの攪拌翼を用いて11.5 rp
mの速度で攪拌を続けた。
このときのレイノルズ数は2.0X103であった。
また、母液温度を25.0+0.1℃になるよう外部冷
却を行なった。
添加終了後、同条件で更に60分間熟成した。
このスラリーを900Gで3分間遠心脱水したところ、
93.6.@のケークと、483.59の回収母液を得
た。
回収母液中の過酸化水素および炭酸ソーダの濃度は夫々
21.5および4.swt%であった。
ケークを60℃で2時間乾燥させて、乾燥ケーク89.
0.@を得た。
その構成粒子は白色顆粒状であったが、中空状ではなく
、未反応炭酸ソーダ粒子を核に持つ、中づ昔りの2重構
造を持つものであった。
有効酸素濃度は5.3係、と他の例に比べて極めて低く
、一方、みかけ密度は1.04と著しく大きいものであ
った。
比較例 3 炭酸ソーダs、swt係、過酸化水素4.2 w を係
、残部水からなる母液1500#に58幅過酸化水素水
237.@、16メツシユ通過、200メツシユ残留の
顆粒状無水炭酸ソーダ287tの添加を同時開始した。
両者共一定速度で添加し、過酸化水素は30分、炭酸ソ
ーダは60分で添加を終了した。
この場合は、添加開始後30分間は過炭酸ソーダの生成
に必要な炭酸ソーダと過酸化水素の割合に比べて炭酸ソ
ーダの添加量が少ない割合で両成分が添加されるため、
母液組成が次第に過酸化水素の濃度の高い方に移行し、
例えば、添加開始15分後の母液組成は炭酸ソーダ7.
4係、過酸化水素7.0’l)となり、また30分後は
夫々6.2係及び9.2係となった。
従って、この場合は過炭酸ソーダの生成反応の大部分は
本発明の母液組成の領域外の過酸化水素の濃度の高い領
域で行われていたことになる。
添加終了後30分間熟成を行なった。
この全期間にわたって外部からの冷却により温度を20
+0.1℃に制御した。
攪拌には直径5、5 cmの攪拌翼を用い、98 rp
mにて行なった。
スラリーを900Gで3分間遠心脱水したところ、36
8.6.@のケークと1650@の母液が得られた。
最終母液組成は炭酸ソーダと過酸化水素夫々8.2係、
9.0係であった。
ケークを60℃で90分乾燥し、324tの白色顆粒を
得た。
この中に中空顆粒は殆んど存在せず、未反応炭酸ソーダ
顆粒を核とする中づ1り顆粒が大部分であった。
この有効酸素濃度は6.8係、みかけ密度は0.98で
あった。
実施例 3 晶癖変更剤を用いて中空顆粒状過炭酸ソーダを製造した
。
本実施例における添加剤の形態は夫々硫酸マグネシウム
15.owt%、EDTA、4Na42、Owt係、3
号珪酸ソーダ38.Owt係の水溶液であって、以下の
要領で予め母液中に添加しておいた。
すなわち約1100@のイオン交換水に顆粒状無水炭酸
ソーダ192tを攪拌溶解させた。
これに60係過酸化水素水102.5.@を加えた後必
要に応じて、3号珪酸ソーダ(38多品)9.92.@
、および/又はEDTA、4Na塩(42係品) 6.
43 y、および/又は硫酸マグネシウム(15係品)
12.5.@を遂次添加し、最後にイオン交換水で全体
の重量を1500.@とじた。
ここで、特に硫酸マグネシウムを添加する場合には、攪
拌を続けながらも徐々に添加し、自沈の発生を抑えた。
温度を20℃±0.1℃に保ちながら、この母液に10
0〜24 meshの顆粒状無水炭酸ソーダ252.6
.@と60.O優遇酸化水素水溶液202、!Inを9
0分かけて同時添加した。
その間レイノルズ数1.0X104で攪拌を続けた。
生成スラリーを900Gで3分間遠心脱水し、得られた
ケークを60℃で120分乾燥した。
生成顆粒はいずれも白色結晶性で、中空状であった。
その他に、相当量の微細結晶が発生していたので、その
結晶の形態を走査電子顕微鏡により観察した。
ケークの脱水性は微結晶の形態に依存しており、針状結
晶に比べ板状結晶の方が好ましいものであった。
得られた結果を表2に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は炭酸ソーダー過酸化水素−水からなる三成分系
の相図を示す三角図表、第2図は実施例1で用いた原料
炭酸ソーダ及び得られた顆粒の粒度分布を示すグラフ、
第3図及び第4図は実施例2で得られた中空顆粒の顕微
鏡写真で、第3図は平面、第4図は断面の写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粒子の内部が中空であり、かつその殻部分が結晶性
    過炭酸塩から構成された中空顆粒状過炭酸塩。 2 殻部分が板状結晶または針状結晶の過炭酸塩である
    特許請求の範囲第1項記載の中空顆粒状過炭酸塩。 3 平均粒子径が100ないし2000μである特許請
    求の範囲第1項又は第2項記載の中空□顆粒状過炭酸塩
    。 4 過炭酸塩が過炭酸ナトリウムである特許請求の範囲
    第1項ないし第3項のいずれか1項に記載の中空顆粒状
    過炭酸塩。 5 炭酸塩を6.0ないし15.0重量%及び過酸化水
    素を1.5ないし6.0重量%含有する母液水溶液を調
    製し、この母液水溶液組成を炭酸塩が6.0ないし15
    .0重量%及び過酸化水素が1.5ないし6.0重量%
    で、かつ過酸化水素3モルに対し炭酸塩が2モル以上で
    ある範囲内に維持するような割合で、粒状の炭酸塩と過
    酸化水素水溶液と同時に又は交互に添加し、過炭酸塩を
    晶析させることを特徴とする中空顆粒状過炭酸塩の製造
    方法。 6 維持すべき母液水溶液組成が、炭酸塩7.0ないし
    13.0重量%、過酸化水素3.0ないし5.0重量%
    である特許請求の範囲第5項記載の中空顆粒状過炭酸塩
    の製造方法。 7 添加する粒状炭酸塩の平均粒子径が50ないし20
    00μである特許請求の範囲第5項又は第6項記載の中
    空顆粒状過炭酸塩の製造方法。 8 粒状の炭酸塩と過酸化水素水溶液とを同時にかつ連
    続的に添加し、晶析した過炭酸塩を連続的又は間歇的に
    反応系より抜き出す特許請求の範囲第7項記載の中空顆
    粒状過炭酸塩の製造方法。 9 炭酸塩が炭酸す) IJウムである特許請求の範囲
    第5項ないし第8項のいずれか1項に記載の中空顆粒状
    過炭酸塩の製造方法。 10母液水溶液中にエチレンジアミン四酢酸のN a
    # Ca又はMt塩及びリン酸塩及び/又は珪酸塩を添
    加する第5項ないし第9項のいずれか1項に記載の中空
    顆粒状過炭酸塩の製造方法。
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