JPH0415315B2 - - Google Patents
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- JPH0415315B2 JPH0415315B2 JP1112038A JP11203889A JPH0415315B2 JP H0415315 B2 JPH0415315 B2 JP H0415315B2 JP 1112038 A JP1112038 A JP 1112038A JP 11203889 A JP11203889 A JP 11203889A JP H0415315 B2 JPH0415315 B2 JP H0415315B2
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- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21H—PULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D21H25/00—After-treatment of paper not provided for in groups D21H17/00 - D21H23/00
- D21H25/08—Rearranging applied substances, e.g. metering, smoothing; Removing excess material
- D21H25/12—Rearranging applied substances, e.g. metering, smoothing; Removing excess material with an essentially cylindrical body, e.g. roll or rod
- D21H25/14—Rearranging applied substances, e.g. metering, smoothing; Removing excess material with an essentially cylindrical body, e.g. roll or rod the body being a casting drum, a heated roll or a calender
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- Paper (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明、キヤストコート紙に関するものであ
る。特に、白紙光沢、印刷光沢および表面強度が
改善され、しかもピンホール、密着ムラ等の面不
良が解消されたキヤストコート紙の製造法に関す
るものである。 〔従来の技術〕 キヤストコート紙は、その表面の高光沢性、高
平滑性等により印刷の再現性が極めて優れ、精密
な高級印刷用に供され、美術印刷物、高級カタロ
グ、雑誌の表紙、ラベル、包装紙等に広く使用さ
れている。 一般に、キヤストコート紙は、原紙の表面に、
顔料および接着剤を主成分とする水性顔料塗料を
塗被してキヤスト塗被層を設け、続いてキヤスト
塗被層を加熱された金属製の鏡面ドラムに圧着、
乾燥することにより製造されている。 このキヤストコート紙の製造法は、キヤスト塗
被層を加熱された金属製の鏡面ドラムに圧着、乾
燥してキヤストコート層を得る光沢仕上げを行な
う処理方法によつて、ウエツト法(直接法)、ゲ
ル化法(凝固法)およびリウエツト法(間接法)
とに大別される。 すなわち、キヤスト塗被層が、ウエツト状態に
あるうちに加熱された金属製の鏡面ドラムに圧
着、乾燥して光沢仕上げするのがウエツト法であ
る。また、ウエツト状態にあるキヤスト塗被層を
凝固浴中に通してゲル化状態にした後、加熱され
た金属製の鏡面ドラムに圧着、乾燥して光沢仕上
げするのがゲル化法である。そして、ウエツト状
態にあるキヤスト塗被層を一旦乾燥した後、その
ままもしくはスーパーキヤレンダー処理後、湿潤
液でキヤスト塗被層を再湿潤し、可塑状態にして
から加熱された金属製の鏡面ドラムに圧着、乾燥
して光沢仕上げするのがリウエツト法である。 〔発明が解決しようとする課題〕 キヤストコート紙のこれらの製造法は、いずれ
もキヤスト塗被層が、湿潤または可塑状態にある
うちに鏡面ドラムに圧着、乾燥するものである。
このため、キヤスト塗被層の水分は、原紙層を通
して蒸発する。一方、キヤスト塗被層の水分の一
部は、キヤスト塗被層を通して鏡面ドラム方向に
向つて蒸発する。蒸発速度が、ある限度を越えて
高くなると、得られるキヤストコート層表面にピ
ンホールが発生し、製品として印刷に供すること
が出来ず、生産性を低下させる原因となる。 このような現象は、蒸発水分量の比較的多いウ
エツト法において顕著であり、このような理由か
らしてキヤストコート紙製造の高速化は、リウエ
ツト法に向つている。 しかし、一方、リウエツト法は、他のウエツト
法およびゲル化法に比較して、キヤスト塗被層の
可塑性が低い欠点がある。そのためにリウエツト
法では、キヤスト塗被層用の水性顔料塗料配合、
再湿潤液の選定あるいは作業速度、鏡面ドラムの
温度、鏡面ドラムへのプレス圧等の作業条件の選
定が重要であり、選定を誤るとキヤストコート層
表面のピンホール、密着ムラ等のいわゆるキヤス
ト面の不良が発生し易くなる欠点がある。 これに対して、ゲル化法は、塗被層を凝固液処
理によつてゲル化するもので、比較的高温のキヤ
ストドラム処理が可能であるが、一般に乾燥を伴
わないため、キヤストドラムでの乾燥負荷はリウ
エツト法より高く、あるいは凝固処理がキヤスト
直前で行われるため十分な凝固作用が得られず、
凝固剤による表面強度の低下や光沢度の低下の懸
念もある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者らは、各種キヤストコート紙の製造法
のこれらの欠点を解消するために鋭意検討した結
果、リウエツト法における再湿潤液に工夫を加え
ることにより問題を解決することに成功し、本発
明を完成させた。 すなわち、本発明は、原紙の表面に、顔料およ
び接着剤を主成分とする水性顔料塗料を塗被、乾
燥してキヤスト塗被層を設け、次いで、該キヤス
ト塗被層を再湿潤液で処理して再湿潤後、加熱さ
れた鏡面ドラムに圧着、乾燥して強光沢仕上げす
るキヤストコート紙の製造法において、該再湿潤
液が、分散剤及び離型剤を主成分とし、蟻酸、酢
酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、コハク酸、リンゴ
酸、安息香酸等から選択されるカルボン酸の少な
くとも一種以上を含有させて再湿潤液のPHを2〜
4に調整することを特徴とするキヤストコート紙
の製造法である。 〔発明の作用および態様〕 キヤストコート紙の面不良、ピンホールの生成
原因は、種々考えられるが急速な水分の蒸発によ
つてキヤスト塗被層が破壊され、ピンホールやブ
リスターが起きることが知られている。これを解
消するために原紙の透気性を高めたり、顔料やラ
テツクス配合の改良により、キヤスト塗被層の透
気性を改良することが実施されている。しかし、
改善の程度には限界があり、また水性顔料塗料の
大幅な変更は、塗料の粘性、キヤストコート紙の
品質等に悪影響を及ぼすことも多く、充分満足出
来る結果は得られていない。 本発明者らは、高い品質とりわけピンホールを
生成せず、かつ生産性の高いキヤストコート紙の
製造法について種々検討した結果、リウエツト法
において、分散剤および離型剤を主成分とした再
湿潤液にカルボン酸を含有させ、そのPHを2〜4
に調整することにより目的を達成出来ることを見
出した。 本発明におけるカルボン酸の作用は、再湿潤液
の成分中にある水、分散剤、離型剤等によりキヤ
スト塗被層が可塑化膨潤した状態で、成分中のカ
ルボン酸による凝固作用が働き、更に、その後の
鏡面ドラムでの加熱、乾燥によつて凝固作用が促
進確実化さるためと推定されるが、ゲル化法にお
けるカルボン酸主体または単独使用時と異なり、
分散剤および離型剤を含む再湿潤液を主成分と
し、これに少量のカルボン酸を加えることによつ
て穏和な条件下で所期の目的を達成出来る特徴を
有している。 すなわち、カルボン酸を添加しない通常の再湿
潤処理に比べ、本発明によつて得られるキヤスト
コート紙はピンホールの発生が少なく、キヤスト
速度の上昇が可能であるばかりでなく、適度な凝
固作用によつて、キヤストコート紙の白紙光沢、
印刷光沢および表面強度を大巾に改善することが
出来る。 本発明において使用されるカルボン酸として
は、穏和な作用で目的を達成することが出来るも
ので、蟻酸、酢酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、コ
ハク酸、リンゴ酸、安息香酸等を挙げることが出
来る。これらは、少なくとも一種以上を含有させ
再湿潤液のPHを2〜4になるように調整、使用さ
れ、得られるキヤストコート紙の白紙光沢、印刷
光沢、表面強度、表面のピンホール等の品質から
好ましくはPH=3付近が最適である。PHが2以下
では、凝固作用が強ぎると共に、顔料として反応
しやすい炭酸カルシウム等が存在した場合、塗被
層を破壊するので好ましくない。また、PHが4以
上になると、凝固作用が不充分で目的を達成する
ことが出来ない。 一方、再湿潤液の分散剤としては、通常、トリ
ポリリン酸ソーダ、ピロリン酸ソーダ、ヘキサメ
タリン酸ソーダ等のリン酸塩が使用される。ま
た、離型剤としては、ステアリン酸アンモニウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛
等の脂肪酸金属塩あるいはポリエチレンエマルル
ジヨン、マイクロクリスタリンワツクス等が使用
される。 このように、白紙光沢、印刷光沢および表面強
度が改善され、しかもピンホール、密着ムラ等の
面不良が解消された本発明のキヤストコート紙の
製造法について詳述する。 先ず、原紙の表面にキヤスト塗被層を設けるの
にあたり使用される水性顔料塗料は、紙の水性顔
料コーテイングに通常供されるものでよく、組成
分は顔料、接着剤、離型剤、着色剤、消泡剤、粘
性改良剤、耐水化剤等が必要に応じて用いられ
る。 すなわち、顔料としては、クレー、カオリン、
水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、硫酸バリウム、サチンホワイト、各種プラス
チツクピグメント等が用いられる。また、接着剤
としては、スチレン−ブタジエンラテツクス、メ
チルメタアクリレートブタジエンラテツクス、ス
チレン−酢酸ビニルラテツクス等の合成樹脂ラテ
ツクスおよびカゼイン、大豆蛋白、酸化デンプ
ン、変性デンプン、ポリビニルアルコール等の水
溶性接着剤等が用いられる。これらの接着剤は、
顔料100重量部に対して合計で15〜35重量部の範
囲で配合される。そして、水性顔料塗料の調製に
あたり添加剤として離型剤、消泡剤、着色剤、粘
性改良剤、耐水化剤等も必要に応じて配合するこ
とが出来る。 顔料および接着剤とを主成分とし、必要に応じ
て添加剤を配合して調製された固型分濃度40〜70
%の水性顔料塗料は、エア−ナイフコーター、ブ
レードコーター、ロールコーター、ロツドコータ
ー等で坪量40〜350gr/m2の原紙の表面に塗被量
が、5〜30gr/m2になるように塗被され、更に、
熱風ドライヤーにて120〜180℃の温度で乾燥され
キヤスト塗被層は設けられる。 このようにして原紙上に設けられたキヤスト塗
被層は、要すればスーパーキヤレンダー、グロス
キヤレンダー等その他の手段により表面処理し平
滑化後、本発明の湿潤液で再湿潤させ可塑状態に
させ、100〜120℃に加熱された鏡面ドラムに圧
着、乾燥することにより高光沢性を保持し、表面
強度が優れ、しかも、ピンホール、密着ムラ等の
面不良が解消されたキヤストコート紙を高速度で
製造することが出来る。 〔実施例〕 さらに、実施例によつて本発明を説明する。 実施例 1 キヤスト塗被層配合組成 重量部 カオリン 70 軽質炭酸カルシウム 30 ポリアクリル酸ソーダ 0.7 カゼイン 7 スチレン−ブタジエンラテツクス 19 塩化亜鉛 1 ステアリン酸アンモニウム 0.5 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸アンモニウム 0.2 蟻酸 0.3 上記キヤスト塗被層配合組成で固形分47%の水
性顔料塗料を調製し、坪量100gr/m2の原紙の表
面に乾燥重量が22gr/m2になるように塗被し、水
分6%に乾燥してキヤスト塗被層を設けた。次い
で、上記配合組成でPH=3に調整された再湿潤液
で、キヤスト塗被層の表面を処理した後、直ちに
110℃に加熱されたキヤストドラムに圧着、乾燥
して本発明のキヤストコート紙を得た。 実施例 2 実施例1の再湿潤液のPHを蟻酸でPH=2に調整
した以外は、実施例1と同様にして本発明のキヤ
ストコート紙を得た。 実施例 3 実施例1の再湿潤液のPHを蟻酸でPH=4に調整
した以外は、実施例1と同様にして本発明のキヤ
ストコート紙を得た。 実施例 4 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸カルシウム 0.2 酢酸 0.4 上記再湿潤液配合組成でPH=3に調整した以外
は、実施例1と同様にして本発明のキヤストコー
ト紙を得た。 実施例 5 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸カルシウム 0.2 クエン酸 0.4 上記再湿潤液配合組成でPH=3に調整した以外
は、実施例1と同様にして本発明のキヤストコー
ト紙を得た。 実施例 6 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ピロリン酸ソーダ 0.5 ポリエチレンエマルジヨン 0.25 酒石酸 0.4 上記再湿潤液配合組成でPH=3に調整した以外
は、実施例1と同様にして本発明のキヤストコー
ト紙を得た。 比較例 1 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 トリポリリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸カルシウム 0.2 蟻酸 1.2 上記再湿潤液配合組成でPH=1に調整した以外
は、実施例1と同様にして比較用のキヤストコー
ト紙を得た。 比較例 2 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸アンモニウム 0.2 蟻酸 0.18 上記再湿潤液配合組成でPH=5に調整した以外
は、実施例1と同様にして比較用のキヤストコー
ト紙を得た。 比較例 3 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸アンモニウム 0.2 上記再湿潤液配合組成で調整した以外は、実施
例1と同様にして比較用のキヤストコート紙を得
た。 比較例 4 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ピロリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸カルシウム 0.2 上記再湿潤液配合組成で調整した以外は、実施
例1と同様にして比較用のキヤストコート紙を得
た。 比較例 5 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.5 ポリエチレンエマルジヨン 0.25 上記再湿潤液配合組成で調整した以外は、実施
例1と同様にして比較用のキヤストコート紙を得
た。 各実施例および比較例で得られたキヤストコー
ト紙について品質試験を行つた。 品質試験の結果は、次表の通りで、本発明のキ
ヤストコート紙は、白紙光沢その他の品質には全
く問題なく、ピンホールの発生が見られないキヤ
ストコート紙が得られていることが判る。 ピンホール発生の評価基準 ◎:殆んど発生せず極めて良好 〇:僅かに発生 使用には支障なし △:かなり発生 使用不可 ×:全面に発生 使用不可 表面強度の評価基準 ◎:ピツクなく極めて良好 〇:ピツク殆んどなく良好 △:ピツクかなり発生 使用不可 ×:ピツク多く発生 使用不可
る。特に、白紙光沢、印刷光沢および表面強度が
改善され、しかもピンホール、密着ムラ等の面不
良が解消されたキヤストコート紙の製造法に関す
るものである。 〔従来の技術〕 キヤストコート紙は、その表面の高光沢性、高
平滑性等により印刷の再現性が極めて優れ、精密
な高級印刷用に供され、美術印刷物、高級カタロ
グ、雑誌の表紙、ラベル、包装紙等に広く使用さ
れている。 一般に、キヤストコート紙は、原紙の表面に、
顔料および接着剤を主成分とする水性顔料塗料を
塗被してキヤスト塗被層を設け、続いてキヤスト
塗被層を加熱された金属製の鏡面ドラムに圧着、
乾燥することにより製造されている。 このキヤストコート紙の製造法は、キヤスト塗
被層を加熱された金属製の鏡面ドラムに圧着、乾
燥してキヤストコート層を得る光沢仕上げを行な
う処理方法によつて、ウエツト法(直接法)、ゲ
ル化法(凝固法)およびリウエツト法(間接法)
とに大別される。 すなわち、キヤスト塗被層が、ウエツト状態に
あるうちに加熱された金属製の鏡面ドラムに圧
着、乾燥して光沢仕上げするのがウエツト法であ
る。また、ウエツト状態にあるキヤスト塗被層を
凝固浴中に通してゲル化状態にした後、加熱され
た金属製の鏡面ドラムに圧着、乾燥して光沢仕上
げするのがゲル化法である。そして、ウエツト状
態にあるキヤスト塗被層を一旦乾燥した後、その
ままもしくはスーパーキヤレンダー処理後、湿潤
液でキヤスト塗被層を再湿潤し、可塑状態にして
から加熱された金属製の鏡面ドラムに圧着、乾燥
して光沢仕上げするのがリウエツト法である。 〔発明が解決しようとする課題〕 キヤストコート紙のこれらの製造法は、いずれ
もキヤスト塗被層が、湿潤または可塑状態にある
うちに鏡面ドラムに圧着、乾燥するものである。
このため、キヤスト塗被層の水分は、原紙層を通
して蒸発する。一方、キヤスト塗被層の水分の一
部は、キヤスト塗被層を通して鏡面ドラム方向に
向つて蒸発する。蒸発速度が、ある限度を越えて
高くなると、得られるキヤストコート層表面にピ
ンホールが発生し、製品として印刷に供すること
が出来ず、生産性を低下させる原因となる。 このような現象は、蒸発水分量の比較的多いウ
エツト法において顕著であり、このような理由か
らしてキヤストコート紙製造の高速化は、リウエ
ツト法に向つている。 しかし、一方、リウエツト法は、他のウエツト
法およびゲル化法に比較して、キヤスト塗被層の
可塑性が低い欠点がある。そのためにリウエツト
法では、キヤスト塗被層用の水性顔料塗料配合、
再湿潤液の選定あるいは作業速度、鏡面ドラムの
温度、鏡面ドラムへのプレス圧等の作業条件の選
定が重要であり、選定を誤るとキヤストコート層
表面のピンホール、密着ムラ等のいわゆるキヤス
ト面の不良が発生し易くなる欠点がある。 これに対して、ゲル化法は、塗被層を凝固液処
理によつてゲル化するもので、比較的高温のキヤ
ストドラム処理が可能であるが、一般に乾燥を伴
わないため、キヤストドラムでの乾燥負荷はリウ
エツト法より高く、あるいは凝固処理がキヤスト
直前で行われるため十分な凝固作用が得られず、
凝固剤による表面強度の低下や光沢度の低下の懸
念もある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者らは、各種キヤストコート紙の製造法
のこれらの欠点を解消するために鋭意検討した結
果、リウエツト法における再湿潤液に工夫を加え
ることにより問題を解決することに成功し、本発
明を完成させた。 すなわち、本発明は、原紙の表面に、顔料およ
び接着剤を主成分とする水性顔料塗料を塗被、乾
燥してキヤスト塗被層を設け、次いで、該キヤス
ト塗被層を再湿潤液で処理して再湿潤後、加熱さ
れた鏡面ドラムに圧着、乾燥して強光沢仕上げす
るキヤストコート紙の製造法において、該再湿潤
液が、分散剤及び離型剤を主成分とし、蟻酸、酢
酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、コハク酸、リンゴ
酸、安息香酸等から選択されるカルボン酸の少な
くとも一種以上を含有させて再湿潤液のPHを2〜
4に調整することを特徴とするキヤストコート紙
の製造法である。 〔発明の作用および態様〕 キヤストコート紙の面不良、ピンホールの生成
原因は、種々考えられるが急速な水分の蒸発によ
つてキヤスト塗被層が破壊され、ピンホールやブ
リスターが起きることが知られている。これを解
消するために原紙の透気性を高めたり、顔料やラ
テツクス配合の改良により、キヤスト塗被層の透
気性を改良することが実施されている。しかし、
改善の程度には限界があり、また水性顔料塗料の
大幅な変更は、塗料の粘性、キヤストコート紙の
品質等に悪影響を及ぼすことも多く、充分満足出
来る結果は得られていない。 本発明者らは、高い品質とりわけピンホールを
生成せず、かつ生産性の高いキヤストコート紙の
製造法について種々検討した結果、リウエツト法
において、分散剤および離型剤を主成分とした再
湿潤液にカルボン酸を含有させ、そのPHを2〜4
に調整することにより目的を達成出来ることを見
出した。 本発明におけるカルボン酸の作用は、再湿潤液
の成分中にある水、分散剤、離型剤等によりキヤ
スト塗被層が可塑化膨潤した状態で、成分中のカ
ルボン酸による凝固作用が働き、更に、その後の
鏡面ドラムでの加熱、乾燥によつて凝固作用が促
進確実化さるためと推定されるが、ゲル化法にお
けるカルボン酸主体または単独使用時と異なり、
分散剤および離型剤を含む再湿潤液を主成分と
し、これに少量のカルボン酸を加えることによつ
て穏和な条件下で所期の目的を達成出来る特徴を
有している。 すなわち、カルボン酸を添加しない通常の再湿
潤処理に比べ、本発明によつて得られるキヤスト
コート紙はピンホールの発生が少なく、キヤスト
速度の上昇が可能であるばかりでなく、適度な凝
固作用によつて、キヤストコート紙の白紙光沢、
印刷光沢および表面強度を大巾に改善することが
出来る。 本発明において使用されるカルボン酸として
は、穏和な作用で目的を達成することが出来るも
ので、蟻酸、酢酸、酒石酸、クエン酸、乳酸、コ
ハク酸、リンゴ酸、安息香酸等を挙げることが出
来る。これらは、少なくとも一種以上を含有させ
再湿潤液のPHを2〜4になるように調整、使用さ
れ、得られるキヤストコート紙の白紙光沢、印刷
光沢、表面強度、表面のピンホール等の品質から
好ましくはPH=3付近が最適である。PHが2以下
では、凝固作用が強ぎると共に、顔料として反応
しやすい炭酸カルシウム等が存在した場合、塗被
層を破壊するので好ましくない。また、PHが4以
上になると、凝固作用が不充分で目的を達成する
ことが出来ない。 一方、再湿潤液の分散剤としては、通常、トリ
ポリリン酸ソーダ、ピロリン酸ソーダ、ヘキサメ
タリン酸ソーダ等のリン酸塩が使用される。ま
た、離型剤としては、ステアリン酸アンモニウ
ム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛
等の脂肪酸金属塩あるいはポリエチレンエマルル
ジヨン、マイクロクリスタリンワツクス等が使用
される。 このように、白紙光沢、印刷光沢および表面強
度が改善され、しかもピンホール、密着ムラ等の
面不良が解消された本発明のキヤストコート紙の
製造法について詳述する。 先ず、原紙の表面にキヤスト塗被層を設けるの
にあたり使用される水性顔料塗料は、紙の水性顔
料コーテイングに通常供されるものでよく、組成
分は顔料、接着剤、離型剤、着色剤、消泡剤、粘
性改良剤、耐水化剤等が必要に応じて用いられ
る。 すなわち、顔料としては、クレー、カオリン、
水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化チタ
ン、硫酸バリウム、サチンホワイト、各種プラス
チツクピグメント等が用いられる。また、接着剤
としては、スチレン−ブタジエンラテツクス、メ
チルメタアクリレートブタジエンラテツクス、ス
チレン−酢酸ビニルラテツクス等の合成樹脂ラテ
ツクスおよびカゼイン、大豆蛋白、酸化デンプ
ン、変性デンプン、ポリビニルアルコール等の水
溶性接着剤等が用いられる。これらの接着剤は、
顔料100重量部に対して合計で15〜35重量部の範
囲で配合される。そして、水性顔料塗料の調製に
あたり添加剤として離型剤、消泡剤、着色剤、粘
性改良剤、耐水化剤等も必要に応じて配合するこ
とが出来る。 顔料および接着剤とを主成分とし、必要に応じ
て添加剤を配合して調製された固型分濃度40〜70
%の水性顔料塗料は、エア−ナイフコーター、ブ
レードコーター、ロールコーター、ロツドコータ
ー等で坪量40〜350gr/m2の原紙の表面に塗被量
が、5〜30gr/m2になるように塗被され、更に、
熱風ドライヤーにて120〜180℃の温度で乾燥され
キヤスト塗被層は設けられる。 このようにして原紙上に設けられたキヤスト塗
被層は、要すればスーパーキヤレンダー、グロス
キヤレンダー等その他の手段により表面処理し平
滑化後、本発明の湿潤液で再湿潤させ可塑状態に
させ、100〜120℃に加熱された鏡面ドラムに圧
着、乾燥することにより高光沢性を保持し、表面
強度が優れ、しかも、ピンホール、密着ムラ等の
面不良が解消されたキヤストコート紙を高速度で
製造することが出来る。 〔実施例〕 さらに、実施例によつて本発明を説明する。 実施例 1 キヤスト塗被層配合組成 重量部 カオリン 70 軽質炭酸カルシウム 30 ポリアクリル酸ソーダ 0.7 カゼイン 7 スチレン−ブタジエンラテツクス 19 塩化亜鉛 1 ステアリン酸アンモニウム 0.5 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸アンモニウム 0.2 蟻酸 0.3 上記キヤスト塗被層配合組成で固形分47%の水
性顔料塗料を調製し、坪量100gr/m2の原紙の表
面に乾燥重量が22gr/m2になるように塗被し、水
分6%に乾燥してキヤスト塗被層を設けた。次い
で、上記配合組成でPH=3に調整された再湿潤液
で、キヤスト塗被層の表面を処理した後、直ちに
110℃に加熱されたキヤストドラムに圧着、乾燥
して本発明のキヤストコート紙を得た。 実施例 2 実施例1の再湿潤液のPHを蟻酸でPH=2に調整
した以外は、実施例1と同様にして本発明のキヤ
ストコート紙を得た。 実施例 3 実施例1の再湿潤液のPHを蟻酸でPH=4に調整
した以外は、実施例1と同様にして本発明のキヤ
ストコート紙を得た。 実施例 4 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸カルシウム 0.2 酢酸 0.4 上記再湿潤液配合組成でPH=3に調整した以外
は、実施例1と同様にして本発明のキヤストコー
ト紙を得た。 実施例 5 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸カルシウム 0.2 クエン酸 0.4 上記再湿潤液配合組成でPH=3に調整した以外
は、実施例1と同様にして本発明のキヤストコー
ト紙を得た。 実施例 6 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ピロリン酸ソーダ 0.5 ポリエチレンエマルジヨン 0.25 酒石酸 0.4 上記再湿潤液配合組成でPH=3に調整した以外
は、実施例1と同様にして本発明のキヤストコー
ト紙を得た。 比較例 1 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 トリポリリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸カルシウム 0.2 蟻酸 1.2 上記再湿潤液配合組成でPH=1に調整した以外
は、実施例1と同様にして比較用のキヤストコー
ト紙を得た。 比較例 2 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸アンモニウム 0.2 蟻酸 0.18 上記再湿潤液配合組成でPH=5に調整した以外
は、実施例1と同様にして比較用のキヤストコー
ト紙を得た。 比較例 3 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸アンモニウム 0.2 上記再湿潤液配合組成で調整した以外は、実施
例1と同様にして比較用のキヤストコート紙を得
た。 比較例 4 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ピロリン酸ソーダ 0.5 ステアリン酸カルシウム 0.2 上記再湿潤液配合組成で調整した以外は、実施
例1と同様にして比較用のキヤストコート紙を得
た。 比較例 5 再湿潤液配合組成 重量部 水 100 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.5 ポリエチレンエマルジヨン 0.25 上記再湿潤液配合組成で調整した以外は、実施
例1と同様にして比較用のキヤストコート紙を得
た。 各実施例および比較例で得られたキヤストコー
ト紙について品質試験を行つた。 品質試験の結果は、次表の通りで、本発明のキ
ヤストコート紙は、白紙光沢その他の品質には全
く問題なく、ピンホールの発生が見られないキヤ
ストコート紙が得られていることが判る。 ピンホール発生の評価基準 ◎:殆んど発生せず極めて良好 〇:僅かに発生 使用には支障なし △:かなり発生 使用不可 ×:全面に発生 使用不可 表面強度の評価基準 ◎:ピツクなく極めて良好 〇:ピツク殆んどなく良好 △:ピツクかなり発生 使用不可 ×:ピツク多く発生 使用不可
【表】
以上のように、本発明のリウエツト法によるキ
ヤストコート紙の製造法によると、得られるキヤ
ストコート紙は、キヤストコート紙特有の高光沢
性とその他の品質を損なうことなく、しかもピン
ホール、密着ムラ等の面不良が解消されたキヤス
トコート紙を効率的に製造することが出来る。 したがつて、その効果は計りしれないものがあ
る。
ヤストコート紙の製造法によると、得られるキヤ
ストコート紙は、キヤストコート紙特有の高光沢
性とその他の品質を損なうことなく、しかもピン
ホール、密着ムラ等の面不良が解消されたキヤス
トコート紙を効率的に製造することが出来る。 したがつて、その効果は計りしれないものがあ
る。
Claims (1)
- 1 原紙の表面に、顔料および接着剤を主成分と
する水性顔料塗料を塗被、乾燥してキヤスト塗被
層を設け、次いで、該キヤスト塗被層を再湿潤液
で処理して再湿潤後、加熱された鏡面ドラムに圧
着、乾燥して強光沢仕上げするキヤストコート紙
の製造法において、該再湿潤液が、分散剤及び離
型剤を主成分とし、蟻酸、酢酸、酒石酸、クエン
酸、乳酸、コハク酸、リンゴ酸、安息香酸等から
選択されるカルボン酸の少なくとも一種以上を含
有させて再湿潤液のPHを2〜4に調整することを
特徴とするキヤストコート紙の製造法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1112038A JPH02293491A (ja) | 1989-05-02 | 1989-05-02 | キヤストコート紙の製造法 |
| US07/513,797 US5043190A (en) | 1989-05-02 | 1990-04-24 | Process for producing cast-coated papers |
| ES90108252T ES2078260T3 (es) | 1989-05-02 | 1990-04-30 | Procedimiento para producir papeles satinados. |
| EP90108252A EP0396095B1 (en) | 1989-05-02 | 1990-04-30 | Process for producing cast-coated papers |
| DE69021624T DE69021624T2 (de) | 1989-05-02 | 1990-04-30 | Verfahren zur Herstellung von Hochglanzkunstdruckpapier. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1112038A JPH02293491A (ja) | 1989-05-02 | 1989-05-02 | キヤストコート紙の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02293491A JPH02293491A (ja) | 1990-12-04 |
| JPH0415315B2 true JPH0415315B2 (ja) | 1992-03-17 |
Family
ID=14576457
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1112038A Granted JPH02293491A (ja) | 1989-05-02 | 1989-05-02 | キヤストコート紙の製造法 |
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| JP (1) | JPH02293491A (ja) |
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| ES (1) | ES2078260T3 (ja) |
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-
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- 1989-05-02 JP JP1112038A patent/JPH02293491A/ja active Granted
-
1990
- 1990-04-24 US US07/513,797 patent/US5043190A/en not_active Expired - Fee Related
- 1990-04-30 DE DE69021624T patent/DE69021624T2/de not_active Revoked
- 1990-04-30 EP EP90108252A patent/EP0396095B1/en not_active Revoked
- 1990-04-30 ES ES90108252T patent/ES2078260T3/es not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
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