JPH041744B2 - - Google Patents

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JPH041744B2
JPH041744B2 JP23528183A JP23528183A JPH041744B2 JP H041744 B2 JPH041744 B2 JP H041744B2 JP 23528183 A JP23528183 A JP 23528183A JP 23528183 A JP23528183 A JP 23528183A JP H041744 B2 JPH041744 B2 JP H041744B2
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JP
Japan
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epichlorohydrin
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optically active
propanol
dichloro
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JP23528183A
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JPS60126280A (ja
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Hiroo Matsumoto
Yoshio Obara
Kazutaka Arai
Shuji Tsucha
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Nissan Chemical Corp
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Nissan Chemical Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光学活性なエピクロルヒドリンの製造
法に関するものである。 光学活性なエピクロルヒドリンは医薬品の光学
活性化に有用である。特に、不整脈治療剤、血圧
降下剤として使用されるβ−ブロツカーに対して
は、その大多数がエピクロルヒドリンを用いて合
成できること(たとえば、米国特許第3466376号
参照)、加えて、現在はラセミ体で供されている
けれども、二つの光学異性体のうち絶対構造
(s)−体のみが薬理活性を有するために、その光
学活性化が望まれる〔たとえば、J.Med.Chem.,
11,1118(1968)参照〕ことを考えあわせると光
学活性エピクロルヒドリンの有用性は明らかであ
り、既にくつくかの光学活性β−ブロツカーが光
学活性エピクロルヒドリンから合成されている。
〔たとえば、Chem.Pharm.Bull.,29(8),2157
(1981)参照〕。 しかし、これまでの光学活性エピクロルヒドリ
ンの合成法(下記A,B,C法)にはそれぞれ下
記に説明したように欠点がある。 A 2,3−ジブロモ−1−プロピルアミンを光
学分割の後、エピブロモヒドリン経由で合成す
る方法〔Chem.Ber.,48,1847(1915)参照〕。 B D−マンニトール由来の不斉炭素を利用する
方法〔J.Org.Chem.,48(25),4876(1978).,
特開昭55−7286万参照〕。 C 不斉触媒を用いた2,3−ジクロロ−1−プ
ロパノール(ラセミ体)の脱塩酸反応
〔Tetrahedron,36(23),3391(1980)〕。 AおよびCの方法では高い光学純度が得られな
いため実用性が低く(A法 75%ee,C法 67%
ee)、B法では十分な光学純度のものが得られる
が、毒性等の点で取扱い難い四酢酸鉛を多量に使
用する他、工程も長く、資材も高価であるため、
小スケールではともかく工業的規模の製造法とし
ては適当といえない。 そこで、本発明者は酵素法(特開昭56−48888
号参照)により容易に得られる光学活性の2,3
−ジクロロ−1−プロパノールから光学活性のエ
ピクロルヒドリンを製造する方法を検討した。 光学活性2,3−ジクロロ−1−プロパノール
をアルカリの存在下脱塩化水素する方法は従来知
られていない。 本発明者は、この方法について検討したとこ
ろ、意外にも、従来知られている「光学不活性の
2,3−ジクロロ−1−プロパノールをアルカリ
により脱塩化水素してエピクロルヒドリンを得
る」方法を、単純に模倣するだけでは、エピクロ
ルヒドリンのラセミ化を招いてしまうことが判明
した。即ち、通常のエピクロルヒドリンの製造法
としては、大別して下記の2方法〔(i),(ii)〕があ
る。 (i) 2,3−ジクロロ−1−プロパノールを脱塩
化水素した後、生成したエピクロルヒドリンの
クロル基が加水分解により水酸基に変わるのを
可及的に抑制するため、水との共沸蒸溜により
生成したエピクロルヒドリンを反応系外に取り
出す方法。 (ii) 有機溶媒、特に1,2,3−トリクロロプロ
パンの存在下、2,3−ジクロロ−1−プロパ
ノールを脱塩化水素して、生成したエピクロル
ヒドリンを有機溶媒系に可及的に抽出せしめ
て、反応終了後有機溶媒系からエピクロルヒド
リンを取得する方法。 然るに、本発明が(i)の方法を追試したところ、
意外にも、得られたエピクロルヒドリンの光学活
性は低下して、本処理中にかなりのラセミ化を招
いていることが判明した。 (ii)の方法でも、70℃以上で反応処理を行うと(i)
と同様に著しいラセミ化と生成したエピクロルヒ
ドリンの塩素基が水酸基に分解する副反応の著し
い生起を招くことが判明した。そこで、脱塩化水
素次いで生成した光学活性エピクロルヒドリンの
有機溶媒中えの抽出さらに有機溶媒からの取得の
一連の操作を50℃以下で行うとラセミ化率が少な
く、光学活性が維持されることを見出し、本発明
を完成した。 本発明の方法を、さらに詳しく説明する。 反応に用いるアルカリ水溶液のアルカリとして
は、水酸化アルカリ土類金属、水酸化アルカリ金
属、等が挙げられる。水酸化アルカリ土類金属と
しては、水酸化カルシウムが挙げられる。しか
し、水酸化カルシウムは水に対する溶解度が低い
ので反応容積が大になる。また、水酸化カルシウ
ムを懸濁したまま反応すると、次に水層と有機溶
媒層との分液が困難になる等の欠点があるのに対
し、水酸化アルカリ金属、例えば水酸化ナトリウ
ムまたは水酸化カリウムの場合は、上記の水酸化
アルカリ土類金属を使用する場合の欠点がないの
で、水酸化アルカリ金属を使用する方が好まし
い。 反応温度は50℃以下であるが、0〜40℃の範囲
が特に好ましい。0℃から40℃に近い程、反応処
理時間は短い。 有機溶媒としては、この反応系に不活性であ
り、かつエピクロルヒドリンを容易に抽出し得る
有機溶媒が好ましい。抽出後有機溶媒と光学活性
エピクロルヒドリンとの分溜による分離が必要に
なる場合がある。従つて、生成した光学活性エピ
クロルヒドリンと減圧下50℃以下において沸点差
の大きいニトロベンゼン、オルトジクロルベンゼ
ン等が好ましい。 使用するアルカリと光学活性2,3−ジクロロ
−1−プロパノールとのモル比は、生成した光学
活性エピクロルヒドリンが副反応を著しく起こさ
ない程度の範囲0.5〜2倍(アルカリ/光学活性
2,3−ジクロロ−1−プロパノール)が好まし
い。また、反応に用いるアルカリまたはアルカリ
水は、徐々に添加することによつて反応温度と反
応速度を調節することもある。 次に、参考例(光学活性2,3−ジクロロ−1
−プロパノールの合成)、比較例(高温における
反応)および実施例をもつて、本発明の方法をさ
らにくわしく説明する。なお、本発明の範囲は、
これらの実施例だけに限定されるものではない。 参考例 1 (s)−(−)−2,3−ジクロロ−1−プロパ
ノールの合成 〔α〕25 D−16.7゜(光学純度91%ee)を有する
(s)−(−)−酢酸2,3−ジクロロプロピル23.4
g(137mmol)を0.2Mリン酸ナトリウム緩衝液
(PH8)570mlに懸濁させ、ステアプシン(市販
品,東京化成)0.95gを添加して室温で56時間撹
拌した。その間、反応の進行に伴つて生じる酢酸
は炭酸水素ナトリウムで中和していつた。(反応
7〜15hr毎に反応率に応じて添加した。) 反応混合物に酢酸エチル300mlを加えて振とう
後、セライトろ過し、分液して酢酸エチル層を取
つた。水層は酢酸エチル(200ml×2回)でさら
に抽出し、酢酸エチル層は先の酢酸エチル層と合
わせ、硫酸ナトリウムで一夜乾燥した。 ろ過後、溶媒留去して得られた油状物19.0gを
水300mlに溶解し、四塩化炭素(25ml×2回)で
洗浄後、塩化ナトリウム75gで塩析してから酢酸
エチル(70ml×3回)で抽出し、酢酸エチル層は
合わせて、硫酸ナトリウムで一夜乾燥した。 ろ過後、溶媒留去して18.6gの(s)−(−)−
2,3−ジクロロ−1−プロパノールを得た。
(酢酸エチルを23%含む。収率81%) 減圧蒸溜により低沸分を除いた後、旋光度を測
定したところ、〔α〕25 D−1.5゜(c=7.48,MeOH)
であつた。これを酢酸エステルにして光学純度を
測定したところ、〔α〕25 D−16.7゜(光学純度91%ee

であつた。 比較例 1 ジムロート冷却管とつながる水分定量受器(目
盛容器10ml)、20mlの滴下ロート、温度計(150
℃)およびマグネチツクスターラー撹拌子を装着
した500mlの反応フラスコ中で次の反応を行つた。 水酸化カルシウム22.2g(300mmol)を225ml
の水に懸濁させ、撹拌しながら190mgまで減圧し
たあと、徐々に加熱、還流させた。 その中、〔α〕25 D−0.87゜(c=7.50,MeOH)を
有する(s)−(−)−2,3−ジクロロ−1−プ
ロパノール(光学純度53%ee)15.5g
(120mmol)を50分間で滴下した。その間、生成
したエピクロルヒドリン(d18 41.18)は水と共沸
させることによつて水分定量受器内に取り出しな
がら反応を行わせ(反応温度78〜79℃)、滴下終
了後もさらに40分間撹拌、共沸を継続した。 (R)−(−)−エピクロルヒドリンは水と分液
するだけで得られ、乾燥を行つた段階で収量13.0
g、収率81%であつた。この粗製物を減圧蒸溜で
精製した後、旋光度を測定したところ、〔α〕25 D
16.1゜(c=1.11,MeOH)、光学純度47%ee)〔100
%eeの(R)−(−)−エピクロルヒドリンの旋光
度の文献値:〔α〕25 D−34.3゜(c=1.50,MeOH)〕
であり、原料の光学純度の89%しか保持されなか
つた。 また、上記の反応を常圧の条件でも行つてみた
が、得られた(R)−(−)−エピクロルヒドリン
の旋光度は〔α〕25 D−13.4゜(c=1.09,MeOH)、
光学純度39%eeで、光学純度の保持率は75%とさ
らに低下した。 比較例 2 〔α〕25 D+0.87゜(c=7.50,MeOH)をもつ
(R)−(+)−2,3−ジクロロ−1−プロパノー
ル(光学純度53%ee)9.00g(69.8mmol)をオ
ルトジクロロベンゼン18.0gに溶解し、60℃まで
加熱した。次ぎに、反応液の温度を70℃以下に保
ちながら水酸化ナトリウム2.93g(73.3mmol)
を水6.0gに溶解したものを滴下した。滴下終了
後、ただちに室温に戻し、以下、実施例1と同様
の後処理を行い、(s)−(+)−エピクロルヒドリ
ン2.90g(収率45%)を得た。旋光度は〔α〕25 D
+16.2゜(c=1.50,MeOH)で、光学純度は47%
であつた。 実施例 1 (R)−(−)−エピクロルヒドリンの合成 参考例1で得られた(s)−(−)−2,3−ジ
クロロ−1−プロパノール(光学純度91%ee)
4.50g(34.9mmol)をニトロベンゼン6.0gに溶
解し、氷冷した。次ぎに、水酸化ナトリウム1.47
g(36.8mmol)を水3.0gに溶解したものを、反
応液の温度を10℃以下に保ちながら3分間で滴下
した。滴下終了後、次第に室温に戻し、さらに4
時間撹拌した。(反応率89%)。 反応混合物をろ過して、析出した塩化ナトリウ
ムを除いた後、分液してニトロベンゼン層を取
り、塩化カルシウムで乾燥した。ろ過後、室温以
下で蒸溜を行い、ドライアイス−アセトントラツ
プに(R)−(−)−エピクロルヒドリン2.58g
(収率80%)を得た。旋光度は〔α〕25 D−30.9゜(c
=1.50,MeOH)で、光学純度は90%eeであつ
た。 実施例 2 (S)−(+)−エピクロルヒドリンの合成 〔α〕+0.87゜をもつ(R)−(+)−2,3−ジ
クロロ−1−プロパノール(アセチル化して光学
純度を測定したところ53%eeであつた。)9.00g
(69.8mmol)をオルトジクロロベンゼン18.0gに
溶解し、氷冷した。次ぎに、反応液の温度を8℃
以下に保ちながら水酸化ナトリウム2.93g
(73.3mmol)を水6.0gに溶解したものを、3分
間で滴下した。滴下終了後、次第に室温に戻し、
さらに4時間撹拌した。(反応率92%)。 以下、実施例1と同様の後処理を行い、(S)−
(+)−エピクロルヒドリン5.17g(収率80%)を
得た。旋光度は〔α〕25 D+17.8゜(c=1.35MeOH)
で、光学純度は52%eeであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 光学活性な2,3−ジクロロ−1−プロパノ
    ールを、有機溶媒−アルカリ水溶液の二層系で、
    かつ、約0〜50℃で処理することを特徴とする光
    学活性エピクロルヒドリンの製造法。 2 アルカリ水溶液がアルカリ金属水酸化物水溶
    液である特許請求の範囲第1項の製造法。 3 有機溶媒がニトロベンゼンまたはオルトジク
    ロロベンゼンである特許請求の範囲第1項の製造
    法。 4 有機溶媒がニトロベンゼンまたはオルトジク
    ロロベンゼンである特許請求の範囲第2項の製造
    法。
JP23528183A 1983-12-14 1983-12-14 光学活性エピクロルヒドリンの製造法 Granted JPS60126280A (ja)

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JP23528183A JPS60126280A (ja) 1983-12-14 1983-12-14 光学活性エピクロルヒドリンの製造法

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JPS60126280A JPS60126280A (ja) 1985-07-05
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