JPH04193812A - 油性体吸蔵再生蛋白質微粉末及びその製造方法 - Google Patents

油性体吸蔵再生蛋白質微粉末及びその製造方法

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JPH04193812A
JPH04193812A JP19106890A JP19106890A JPH04193812A JP H04193812 A JPH04193812 A JP H04193812A JP 19106890 A JP19106890 A JP 19106890A JP 19106890 A JP19106890 A JP 19106890A JP H04193812 A JPH04193812 A JP H04193812A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野)    、 本発明は油性体吸蔵再生蛋白微粉末及びその製造法に関
するものである。
(従来の技術) 再生蛋白質微粉末、殊に再生絹フィブロイン粉末は、そ
の適度の吸湿性及び保湿性、皮膚に対する優れた親和性
、良好な親水性−親油性バランス、更には紫外線吸収性
等の特性を有し、従来から主としてメーキャソプ化粧料
基剤に添加使用されている(特公昭5 B −3844
,9号公報)。
又、本発明者等は上述の絹フィブロインの好ましい性質
を利用して、再生絹フイブロイン皮膜により、一般的な
顔料の粒子表面を実質的に被覆することによる付着性、
伸展性1分散性、混和性。
被覆性、吸油性、親水性と親油性のバランス、発汗防止
性、感触、皮膚保護性、染色性等に著しく優れた塗料及
び化粧料用顔料及びその製造法を特公昭57−1137
7号として提供した。
近年、塗料及び化粧料の高級化に伴い、顔料についても
従来の一般的な機能では不充分で、より広範で高度ない
わゆる高機能が要求されていて、絹フィブロイン反覆顔
料についても前述の機能のみではもはや満足されないの
が実情である。
顔料の高機能化の一手法として、顔料と高機能成分との
複合比を図ることが考えられ、その場合顔料の用途とし
て塗料や化粧料基剤を目的とした場合、水や汗での溶出
や粘結を回避するために高機能成分は油性体が望ましい
従来、顔料の油性体処理の方法としては、油性体を適当
な溶媒で処理顔料と同量程度に希釈して、これに顔料を
混合懸濁させ、次いで撹拌上溶媒を留去せしめる方法が
一般的である。しかしながら該方法による場合、油性体
は顔料粒子表面への単なる付着であるため、油性体は顔
料に対して極少量しか混合できない問題点があった。
即ち、顔料表面への単なる付着による方法の場合、溶媒
の留去とともに顔料表面の油性体がバインダーの作用を
成し、最終的に得られるものは油性体の量が多い場合、
顔料が団子状に固まったり、非常に粘結しやすい状態の
ものである。このため従来の方法では、油性体の量は顔
料に対してせいぜい1〜2重量%以下に限定されるのが
実情である。
その他に従来の方法は溶媒を使用するため設備を防爆型
にしなければならないとか、溶媒の回収、精製装置が必
要とかで、生産量の割に設備が過大である難点があった
又、油性体の量を顔料に対して1〜2重量%以下に限定
した場合でも、得られる製品は例えば化粧料基剤として
は、多くの場合付着峠、伸展性。
分散性、混和性等の機能に劣るもので、多量に配合でき
ない等使用上種々問題があった。
この問題点を解決するための手段として、本発明者等は
先に蛋白質水溶液に油性体、又は油性体と基体顔料とを
混合した乳化懸濁液に等電点凝固、及び/又は蛋白質凝
固剤の混合、及び/又は速いずり変形速度での攪拌の処
理をして前記油性体を微小液滴又は該液滴と基体顔料と
を分散内包した再生蛋白質を凝固析出せしめ、次いで水
洗後、乾燥し粉砕することを製造方法とし、微粉末状の
勇敢内蔵された油性体吸蔵再生蛋白質微粉末にかかわる
提案をした(特開昭62−250056号公報)。
しかしながら、該提案は油性体が液体の場合に特に有効
であって、油性体が粉体の場合その溶媒として油性の溶
媒を使用するため、再生蛋白質に吸着した溶媒が水洗に
よって脱離せず、乾燥時に脱離蒸発した溶媒が環境に流
出しその対策が必要であった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は従来技術の欠点を改良したもので、その目的と
するところは、高機能の超微粉末状の油性体を高率で内
蔵していて、しかも付着性5伸展性、隠蔽性1分散性、
混和性、親水性と親油性のバランス、発汗防止性、感触
、皮膚保護性に優れ、化粧料2食用、塗料用等として極
めて有用な微粉末を提供すること、及びそれを工業的有
利に製造する方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 即ち、本発明は微粉末状の再生蛋白質又は基体顔料含有
再生蛋白質よりなり、且つ該微粉末の内部に油性体が超
微粉末状に分散吸蔵されたことを特徴とする油性体吸蔵
再生蛋白質微粉末にかかわるものであり、本発明方法は
高濃度の界面活性剤水溶液に該水溶液と略々同量の粉末
状油性体をペースト状に熔解し、さらにこれに水を混合
して調製した透明又は半透明の油性体と界面活性剤の混
合水溶液を蛋白質水溶液、又は基体顔料を懸濁した蛋白
質水溶液に投入し、撹拌下、等電点凝固、及び/又は蛋
白質凝固剤の添加、及び/又は速いずり変形速度での撹
拌の処理をして前記油性体の超微小水溶液滴又は該液滴
と基体顔料とを分散内包した再生蛋白質を凝固析出せし
め、次いで水洗後、乾燥し粉砕することを特徴とする。
本発明の油性体吸蔵再生蛋白質微粉末は、再生蛋白質又
は基体顔料と再生蛋白質との複合体が、その内部に油性
体を超微粉末状に分散吸蔵してい−〇 − る構造であって、その油性体の量は粉体の0.5〜50
重量%の範囲で、しかも再生蛋白質量の25倍(重量)
以下が好ましく、より好ましくは粉体の1〜20重量%
で再生蛋白質量の10倍(重量)以下である。ここで、
超微粉末とは吸蔵されている油性体の粒径が1.0μ以
下の状態を云う。
油性体の量が0.5重量%未満の場合、油性体の機能が
ほとんど認められない粉体となり易く、又粉体の50重
量%を越えるか再生蛋白質量の25倍を越す場合、油性
体が映蔵しきれずに粉体の外表面に浸み出して粉体が団
子状に固まったり、化粧料基剤としての平滑性や分散性
等の性能が低下する傾向を示す。
本発明に適用する油性体としては、モクロウ。
牛脂等の動植物油類、セレシン、ミツロウ等のロウ類、
ペンタコサン等の高級パラフィン類、ステアリン酸等の
高級脂肪酸類、ステアリルアルコール等の高級アルコー
ル類、アスコルビン酸パルミチン酸エステル等のエステ
ル類、レシチン類、ステリン類、或いはそれ等の組み合
わせであるが、これに制限されるものではなく、常温で
油性溶媒に溶存可能な粉体全てが適用できる。
本発明に適用する再生蛋白質としては各種蛋白質を原料
とすることができるが、特に絹フィブロイン、カゼイン
、コラーゲンを原料として、公知である通常の方法で水
溶液とし、それより再生した蛋白質が特に好ましい。
本発明に適用する絹フイブロイン原料としてはまゆ、生
糸、まゆ屑、生糸屑、ビス、揚り綿、絹布層、ブーレッ
ト等を常法に従い必要に応じ活性剤の存在下、温水中で
又は酵素の存在下に温水中でセリシンを除去し乾燥した
精練絹を使用し、例えば特公昭58−88449号公報
記載の方法で熔解するが、溶媒としてはコスト、及び使
用上の点からカルシウム又はマグネシウム或いは亜鉛の
塩酸又は硝酸塩の水溶液が好ましい。又これらの水溶液
の塩濃度は使用する溶媒の種類、温度等により異なるが
金属塩等の濃度は通常10〜80重量%、好ましくは2
0〜70重量%、特に好ましくは25〜60重量%であ
る。又、絹フイブロイン水溶液は、透析脱塩して絹フイ
ブロイン原料の熔解に使用した塩酸塩又は硝酸塩を完全
に除去することがより好ましい。
本発明に適用するカゼインは、市販の牛乳カゼイン又は
大豆カゼインを0.1〜1.0%(重量)の希薄な水酸
化ナトリウム水溶液に熔解し、不溶物をtp別して使用
するのが一般的である。
本発明に適用するコラーゲン、特にアテロコラーゲンは
、例えば若い牛の皮を細砕後、水に分散させ、P H=
 1.5〜4.0に調整後、これに耐酸性プロテアーゼ
(例ペプシン)を加え、2〜3日間撹拌を続け、不溶物
を?ハ過で除き水溶液とする。
本発明に使用する蛋白質水溶液の蛋白質の濃度は通常2
〜20重量%、好ましくは4〜15重量%、特に好まし
くは5〜10重量%である。
濃度2重量%未満では、蛋白質水溶液の再生時間が長く
なって非経済的であり、一方20重量%を越えると、水
洗、乾燥工程における脱水が難しい場合がある。蛋白質
が絹フィブロインの場合再生絹フィブロインは、少なく
とも50重量%、好ましくは少なくとも90重量%が熱
水不溶性のフィブロイン(β型構造)によって構成され
ている。
50重量%未満ではフィブロインの親水性が極度に強く
なり、水や汗で粘着、粘結を起して粉体粒子が二次粒子
化(粒子が凝集して巨大粒子となる)して水分散媒(水
系のベインや化粧料)や油分散媒(油性の塗料や化粧料
)の中で分散性が低下しやすい。また塗布時の伸び、感
触等がわるくなる。
前述の熱水不溶性のフィブロインとは100℃の熱水中
で15分間煮沸しても熔解しないフィブロインを謂う。
前記熱水不溶性絹フィブロインはフィブロインの分子間
水素結合が実質的にβ構造のものである。
再生絹フィブロインの結晶化度は製造過程の諸条件によ
り若干具なるけれども通常10%以上、好ましくは20
%以上で43%を超えることがない。これは絹繊維の結
晶化度(50%以上)よりも可成り低く、又分子の配向
度も絹繊維の1/2以下と低い。
再生絹フィブロインの熱水不溶性の割合、結晶化度は水
溶液からの再生方法を選定することで所定の範囲のもの
にすることが可能である。
本発明の油性体吸蔵再生蛋白質微粉末における基体顔料
とは、塗料用又は化粧料用の白色顔料。
体質顔料、バール顔料等の総称であって、例えばタルク
、カオリン、マイ・力、酸化ヂタン、酸化亜鉛、雲母ヂ
タン1炭酸カルシウム、炭酸量グネシウム、ステアリン
酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウ
ム、有機顔料、又はされらの複合物を挙げることができ
、一種又は二種以上組合せて適用され名。基体顔料の最
大粒径は通常0.08〜20μ才ある。
本発明に於、て基体顔料は再生蛋白質に対してO〜4・
9倍(重M)であって、より好ましくは0〜20倍(重
量)である。
本発明の油性体吸蔵再生蛋白質微粉末′の最大粒径は゛
通常0.5〜100μ、好ましく・は1〜60μ、特に
・好ましくは3〜30μである。最大粒径が100μよ
りも太き(なると皮膚に対する付着性。
親和性、・伸展性等がわるくなりやすい。
本発明方法は、高濃度の界面活性剤水溶液に水溶液と略
々同量の粉末状油性体をペースト状状に)岩屑させ、さ
らにこれに水を混合して調製した透明又は半透明の油性
体と界面活性剤の混合水溶液を蛋白質水溶液に投入し、
撹拌下、等電点凝固、及び/又は蛋白質凝固剤の添加、
及び/又は速いずり変形速度での撹拌の処理をして前記
油性体の超微小水溶液滴又は該液滴と基体顔料とを分散
内包した再生蛋白質を凝固析出せしめに次いで水洗後、
乾燥し粉砕することを特徴とする。
基体顔料を併用する場合蛋白質水溶液に所定量の該基体
顔料を懸濁させ、前記と同様の再生工程を経てそれを被
覆内包する微粉末を得ることができる。
本発明は高濃度の界面活性剤特にアニオン又はカチオン
或いはノニオン界面活性剤の水溶液、必要ならば加温水
溶液に該水溶液と略々同量の粉末状油性体をペースト状
に熔解させ、さらに水、必要ならば加温水を混合して透
明又は半透明め油性体と界面活性剤の混合水溶液を調整
する。
アニオン性又はカチオン性界面活性剤としては好ましく
・は高級アルコール硫酸エステル塩(例、商品名 モノ
ゲン)、液体脂肪油硫酸エステル塩(例、商品名 ロー
ト油)、高級アルコール燐酸エステル塩(例、商品名 
エレノ′ン)、アルキルアリルスルホン酸塩(例、商品
名 ライボン)及び脂肪族第゛4アンモニウム塩(例、
商品名 コータミン)等である。
ノニオン界面活性剤はほとんどの種類゛が適用できるが
、好ましくはH,L B 8〜16のノニオン界面活性
剤、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシエチレンアルキルフェ゛ノールエーテル、ポリオ
・キシエチレンアルキルエステル。
ポリオキシエチレンポリプロピレングリコ゛−ル工−テ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エス
テル等であり、特に好ましくはポリオキソエチレンアル
キルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェノー
ル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類等である
。具体的にはポリオキシエチレンのオレイルエーテル、
ラウリルニー13’ −− −テル、ノニルフェニルエーテル、オクチルフェニルエ
・−チル、及びポリオキシエチレンの」゛レイン酸エス
テル、ステアリン酸エステル、等である。
ノニオン界面活性剤のI]LBが8未満や16を超える
と、油性体が透明又は半透明の水溶液にならなかったり
、再生蛋白質の凝固物の水洗工程で界面活性剤が充分に
流去されない等の問題がある。
粉末状油性体をペースト状に熔解させる界面活性剤濃度
は2〜20%が適当である・。2%以下では油性体がペ
ースト状に熔解しないし、20%を越え、ると再生蛋白
質の凝固析出物から水洗で界面活性剤を取り除くのがか
なり困難になる。   ・蛋白質の再生方法が等電点凝
固の場合、蛋白質が絹フィブロインやカゼインの時はP
 H= 4.0〜5.0、蛋白質がコラーゲンの時はP
H=7〜8にて10分間以上撹拌する。又、凝固性塩を
使用する”場合は、例えば塩化ナトリ”ラム、硫酸アン
モニウム、硫酸ナトリウム及び硫酸カリウム等の濃厚水
溶液を混合撹拌して蛋白質を再生析出させる。
凝固性塩の量は水溶液との混合液の濃度が通常5〜10
重量%となるよう調整する。
蛋白質水溶液が絹フイブロイン水溶液の場合、等電点凝
固や凝固性塩の混合でも、絹フィブロインはゲル粉末状
に再生するが、50 / sec、好ましは100 /
sec以上の速いすり変形速度での撹拌処理が特に好ま
しい状態で再生できる。撹拌時間は水溶液の濃度又はす
り変形速度等により異なるが通常1時間以上でゲル化が
行なわれる。
再生した蛋白質粗粉末又は基体顔料含有再生蛋白質粗粉
末は、その内部に油性体を超微粉末状に分散吸蔵したゲ
ル体である。
ここで、蛋白質水溶液に混合する油性体の量が再生した
ゲル体(乾物換算)の50重量%を越ずか、又は再生蛋
白質量の25倍を越える場合、粉体表面に油性体が付着
して粘着するのが触覚により明らかに認められるが、油
性体の、量が該ゲル体の50重量%以下で、且つ再生蛋
白質量の25倍以下の場合ゲル体表面に・は1.はとん
ど油性体、の存在を認めることはできない。特に油性体
の量がゲル体の20重量%以下で、且つ再生蛋白質量の
10倍以下の場合、母液及びゲル粉体表面に全く油性体
は認められない。即ち、本発明の場合、油性体の量が該
範囲の場合、驚くべきことに殆んど定量的に再生蛋白質
及び基体顔料含有再生蛋白質粉体に吸蔵され、該油性体
は後工程の水洗でも全く粉体から離脱しない。
比較として、油性体を混合せずに再生したゲル状再生蛋
白質粉体の水懸濁液に、油性体と界面活性剤の混合水溶
液を後から混合した場合、油性体のゲル体への吸着量は
せいぜい1重量%あるいはそれ以下で、しかも単なる表
面付着であること、又1重量%以上混合した場合付着し
きれないことが、母液及びゲル粉体の視覚及び触覚によ
り明らかに判定できるのである。
得られた油性体吸蔵再生蛋白質粗粉末は、引続き水洗、
脱水する。
脱水は遠心脱水機の使用が好ましく、この脱水により該
粗粉末は通常その乾燥物に対して100〜500重量%
程度までに脱水される。脱水後は容易に絶乾状態まで乾
燥することができる。乾燥は、常圧又は゛減圧下で温度
60〜120℃で行なわれる。
かくして得られた乾燥物はハンマーミル、ジェットミル
iの粉砕機を使用することにより容易に微粉末化される
。その粒子径(最大粒子径)は通常0.5〜100μ、
好ましくは1〜60μ、特に好ましくは3〜30μに調
整される。
かくして得られた本発明の油性体吸蔵再生蛋白質微粉末
の蛋白質成分が絹フィブロインの場合、その再生フィブ
ロインの少な・くとも50重、量%が熱水不溶性フィブ
ロインで構成されているが、乾燥前、乾燥後又は粉砕後
に蛋白質のβ化処理を行なうことによって、・フィブロ
インの熱水不、溶化(熱水不溶性フィブロインの割合、
β構造化率)。
を更に促進(増大)することができ、前記の特性を更に
向上することができる。
そのβ化処理としては、乾燥後又は粉砕後の該粉・末を
50°C以上、特に80〜120℃の飽和水蒸気で加熱
処理するか、若しくは乾燥前に塩化ナトリウム、塩化カ
リウム、硫酸ナトリウム5硫酸= 17− カリウJ1.硫酸アンモニウム等の中性塩水溶液或いは
アセトン、アルコール等の有機溶媒中で処理することに
よって行なわれる。・、これらのβ化処理を行なう場合
は、上述の如き再生フィブロインの熱水不溶化の促進(
β構造化率の増大)、と共にフィブロインの結晶化度を
も更に増大することができ、優れた付着性、伸展性、隠
蔽性2分散性、混和性、感触を有する良好な油性体吸蔵
再生蛋白質微粉末が得られる。
(実施例) 以下、本発明の詳細な説明する。
実施例に示す部とは重量部を、結晶化度以外の%とは重
量%を意味する。
実施例1 絹フイブロイン原料として絹紡績屑を用いて、これの1
00部をマルセル石、りん30部、水3000部の溶液
で95〜98℃において3時間撹拌精練し、残脂を0.
1%以下にまで減少させ、水洗後80°Cで熱風乾燥し
た。
塩化カルシウム(CaC12z  2HzO)  10
0部に水100部を混合して38重量%塩化カルシウム
水溶液200部を調製して110℃に加熱した。これに
精練ずみの絹紡屑40部をニーダを用いて5分間で撹拌
しながら投入後、さらに30分間撹拌し完全に熔解させ
た。
次に、内径200μ、膜厚20μ、長さ500mmの再
生セルロース系中空糸を2000本束ね、これの両端を
中空穴を閉塞することなく集束固定(シール)したホロ
ーファイバー型の透析装置を用いて、前記熔解液を0.
11 /時間の割合で流入させて脱イオン水を用いて透
析し、フィブロイン水溶液を得た。該フィブロイン水溶
液のフィブロイン濃度は6.5重量%で、残留塩化カル
シウムは0、 OO1重量%であった。
一方、油性体として、アスコルビン酸パルミチン酸エス
テルを用い、これの3.25部を、ポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテル(n=10>の3%水溶液3.
25部にペースト状に熔解し、さらにこれに50〜60
℃の温水を加え界面活性剤濃度6%の半透明の油性体水
溶液を調製し、これを先に製造したフィブロイン水溶液
500部に混合し激しく撹拌した。
引続いて油性体−フィブロイン混合液を1007sec
以上のすり変形速度を与えるように高速で撹拌した。
撹拌を2〜3時間続けると、次第に絹フィブロインが析
出し、ついには全体が小さなゲル粒子(結晶化度12%
、β構造率58%)の集合体として固まり水と分離する
。この際、離漿した母液(水)に油性体の浮遊は全く見
られず、又ゲル粒子の感触も油しみたものではなく、指
先で強くつまんでも指先への油性体の付着は全く認めら
れなかった。
さらに高速撹拌を続け、次いで30%の濃厚硫安水溶液
を約49cc混合し、さらに1時間撹拌し蛋白のβ化処
理を行なった結果、ゲル体は小さな粒子状に解砕された
。次いで、ゲル体を炉別し、水洗後105℃で2時間乾
燥した結果35.7部の粗粉体が得られた。これにより
油性体がほぼ定量的に再生絹フィブロインに吸蔵されて
いることが分る。得られた粗粒子を次いでジェットミル
で粉砕し、平均粒径8.5μの微粉末を得た。該微粉末
の結晶化度はX線測定の結果25%であり、又熱水不溶
性フィブロインの割合(β構造率)は98%で皮膚上で
の付着性、伸展性、感触の極めて良好な粉末で、化粧料
顔料として好適であった。
比較例1 油性体及び界面活性剤を混合しないこと以外は実施例1
に準じて撹拌、ゲル化、β化処理を行い、32.5部の
平均粒径8.7μの再生シルクパウダーの微粉末を製造
した。該微粉末を新たに200部の蒸留水に混合し、激
しく撹拌しながら、これに実施例1と同組成5同量の油
性体(水溶液化は実施例1に準しる)を混合し、さらに
3〜4時間撹拌を続けた。撹拌を停止し、粉体を炉別し
105℃で2時間乾燥した結果32゜9部の粉体を得た
これは約1.0%の重量増であるが、堀割した粉体が約
200%の母液をピンクアンプしているがための重量増
であって単なる付着によるものと考えられる。即ら、同
じ(絹フィブロインの粉体であるが、凝固再生が完了し
た再生蛋白質には、はとんど油性体の吸蔵能力は無いの
が分る。
得られた油性体付着再生絹フィブロインを再度ジェット
ミルで粉砕し、平均粒径6.5μの微粉末を得た。該微
粉末の結晶化度は26%、β構造率ば99であったが、
皮膚上での付着性、伸展性。
感触の点で、実施例1で得たものに比してかなり劣った
ものであった。
実施例2 実施例1に準じ、混合するアスコルビン酸パルミチン酸
エステルの量を増減することで吸蔵量を変化きせた油性
体吸蔵再生フィブロインを製造し、油性体機能の混合量
に対する相対的な発現度、結晶化度、平均粒径、β構造
率及び化粧料基剤としての評価を専門検査員10人によ
り行なった。
なお、油性体機能の混合量に対する相対的な発現度は次
の方法で測定した。
試料1gにエタノール30m1を加え、還流冷却器を付
けて水浴上で30分間振り混ぜながら加熱した後、冷却
後、100mβとし、その上澄液を試験溶液とする。別
に標準品の[パルミチン酸アスコルビルJ30mgにエ
タノール100mj!を加えて溶かした液を標準溶液と
する。試験溶液及び標4!f溶液につき、次の条件で、
日周一般試験法、液体りロマトグラフ法により試験を行
い、検量線法で資料中のアスコルビン酸パルミチン酸エ
ステルの吸蔵量を測定し混合量に対する割合を算出し油
性体機能の発現度とした。
〈操作条件〉 分 離 管: TSK−gel ODS−80TM (
内径11.6n。
長さ15cm、東ソー■製) 分離管温度二室温 検 出 器:紫外部分光光度計 検出 波長:235nm 溶 離 液ニアセトニトリル:水−80: 20(P 
H2,5) 流     速 :1.QmA/min試  料  量
 :2.0  μ p 結果を第1表に示した。
=23− この結果から、油性体は粉体の50重量%程度までは高
収率で吸蔵され、又、化粧料基剤としても好適であるこ
とが分った。粉体は油性体吸蔵量が50重量%を越える
と、急激に粘結しやすくなり、平均粒径が粗くなり化粧
料基剤としての性能が低くなる。又、結晶化度、β構造
率も油性体吸蔵量の増加とともに低下する。油性体吸蔵
量0、50 M量%未満では、その機能はほとんど発現
されない。
比較例2 比較例1に準じ、混合する油性体の量及び%開時のピン
クアップ量を調節して、付着量を変化させた粉体を製造
し、これの油性体機能の発現度及び化粧料基剤としての
評価を行なった。
第2表の結果から、油性体が微粉末表面に単に表面付着
しただけでは、実施例1と同程度に油性体をピンクアッ
プせしめた場合、機能の発現度も低く、化粧料基剤とし
ても粗雑なものになることが分る。
実施例8 実施例1に準して熔解、透析しフィブロイン水溶液を製
造した。該水溶液に油性体としてステアリン酸く水溶液
化は実施例1に準じる)、基体顔料として酸化チタン(
平均粒径3μ)を混合し、激しく撹拌上希塩酸を滴下し
PHを4.0とした。
撹拌を2〜3時間続けると、次第に酸化チタンを核とし
て絹フィブロインが析出し、ついには全体が小さなゲル
粒子の集合体として固まり水と分離する。この際、ステ
アリン酸が凝固体(乾燥後)ノo、 5〜50重量%で
、且つ絹フイブロイン量の25倍以下の場合、離漿した
母液(水)に油性体はほとんど見られず、又ゲル粒子の
感触も油しみたものではなく、指先で強くつまんでも指
先へのステアリン酸の付着は全く認められなかった。
ゲル体を浜別し、105℃で2時間乾燥後110°Cの
飽和水蒸気中で温熱処理しβ構造率を増大させた。得ら
れた粗粉体をジェットミルで粉砕し微粉末化した。
第3表に微粉末中のステアリン酸割合(重量%。
混合量)、絹フィブロインに対するステアリン酸倍率を
変化させた場合の、それぞれの油性体吸蔵率(生成量/
混合量、フィブロインのゲル化収率は100%である)
、絹フィブロインの結晶化度、β構造率、平均粒径それ
に化粧料基剤としての評価の測定結果を示した。
油性体機能の発現度の指標としては、ステアリン酸の吸
蔵特性である顔料の皮膚上での平滑性を実施例4 幼生の皮の毛及び肉組織を除去し、細砕し、水にて充分
洗浄した。該不溶性コラーゲン100部を水1000部
に懸濁させ、これに0.2部のペプシン(耐酸性蛋白分
解酵素)を混合し、希塩酸にてP H= 2〜3に調整
し撹拌を続けた。該酵素反応を72時間続けると不溶性
コラーゲンは、テロベプタイドとアテロコラーゲンの結
合が分解され水に熔解した。次いで、熔解液をtハ遇し
、未熔解物を?月別したのち、熔解液を希水酸化ナトリ
ウム液でPH=7〜8に調整しアテロコラーゲンのみを
沈澱させた。これを分離し、1000部の水に混合後、
希塩酸にてPH3に調整し撹拌することで5.6重量%
のアテロコラーゲン水溶液を製造した。得られたコラー
ゲン水溶液200部に第4表の各種油性体2.8部を実
施例1に準じて水溶液として混合撹拌し、該乳化液に各
種基体顔料14部を懸濁させ又はさせないで激しく撹拌
を20〜30分間続けた。次いでこれに希水酸化ナトリ
ウム水溶液を滴下し、PH=7〜8に調整するとアー3
〇− テロコラーゲンが油性体又は油性体と基体顔料を吸蔵し
て凝固再生し、水と分離した。この際、結漿した母液(
水)に油性体は全く見られず、又ゲル粒子の感触も油し
みたものではなく、指先でつまんでも指先への油性体の
付着は全く認められなかった。
ゲル体を?戸別、水洗し凍結乾燥後ジェットミルで粉砕
した結果5〜10μの平均粒径の微粉末が得られた。
第4表にゲル体の収率(乾燥後のゲル量/混合物合計)
、及び化粧料基剤としての感触の評価の結−32一 実施例5 市販の牛乳カゼイン60部を0.5%水酸化すトリウム
水溶液に混合し撹拌熔解し1000部にした。得られた
6重量%カゼイン水溶液200部に第5表に示す各種油
性体4部を実施例1に準じて水溶液として混合撹拌し、
該乳化液に各種基体顔料80部を懸濁させ又はさせない
で激しく撹拌を20〜30分間続けた。次いで、これに
希塩酸を滴下しP H= 4.5に調整するとカゼイン
が油性体又は油性体と基体顔料を吸蔵してゲル状に凝固
再生し水と分離した。この際、離漿した母液(水)に油
性体は全く見られず、又、ゲル粒子の感触も油しみたも
のではなく、指先でつまんでも油性体の付着は全く認め
られなかった。
ゲル体をナハ別、水洗し105℃で2時間乾燥しジェッ
トミルで粉砕した結果基体顔料によって異なるが5〜1
0μの平均粒径の微粉末が得られた。
第5表にゲル体の収率(乾燥後のゲルN/混合物合計)
、及び化粧料基剤としての感触の評価を示した。
=33− 基体顔料及び油性体の種類で若干の差異はあるが、いず
れの組合せの場合も油性体は高収率で吸蔵され、得られ
た微粉末は化粧料基剤として良好な感触を持つことが分
る。
実施例6 実施例1に準じ、65重量%のフィブロイン水溶液を製
造した。該水溶液200部に第6表の各種油性体45部
を同じく第6表に示す各種界面活性剤を実施例1に準じ
て用いて水溶液として混合撹拌した。該乳化液に酸化チ
タン(平均粒径3μ)150部を懸濁させ20〜30分
間激しく撹拌を続けた。次いで30重量%の濃厚硫安水
溶液を約50部混合した。次第に絹フィブロインのゲル
化が進行し、ついには全体が小さなゲル粒子の集合体と
して固まり水と分離する。さらに30重量%の濃厚硫安
水溶液を約50部混合しβ化のための撹拌を続けると、
ゲル体は小さな粒子状に解砕された。次いで、ゲル体を
?戸別し、水洗後105°Cで2時間乾燥し、ジェット
ミルで粉砕した結果、平均粒径6.8μの微粉末が得ら
れた。第6表にゲル体の収率(乾燥後のゲル量/混合物
合計)、及び−3’7− 界面活性剤及び油性体の種類で若干の差異はあるが、い
ずれの組合せの場合も油性体は高収率で吸蔵され、得ら
れた微粉末は化粧料基剤として良好な感触を持つことが
わかる。
(発明の効果) 本発明の油性体吸蔵再生蛋白質微粉末は、機能性油分を
多量に吸蔵せしめることが可能で化粧料。
食用、塗料用等として極めてを用な各種動植物油。
粉末状油性ビタミン、紫外線吸収油剤、皮膚保護性油分
等の機能を内蔵し、又、それ自体微粉末状の再生蛋白質
顔料であるので、皮膚に対する付着性、伸び、感触、保
湿性、隠蔽性9分散性、混和性、親水性と親油性のバラ
ンス、紫外線吸収性。
皮膚保護性等の化粧料基剤に望ましい性能に著しく優れ
ている。
特に再生蛋白質が再生フィブロインの場合はその50重
量%以上が熱水不溶性フィブロイン(β型構造)により
構成されていてβ化構造化率が高(、かつ分子が適度に
配向しているので、水や油を分散媒とする塗料や化粧料
中での均一分散性。
発汗防止性、皮膜安定性、無機粉体との混和性、皮膚の
調湿効果にも著しく優れており、水、汗による粘着、粘
結、二次粒子化、被膜剥離等の現象を起すことがない。
平成 4年 2月 13日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)微粉末状の再生蛋白質又は基体顔料含有再生蛋白
    質よりなり、且つ該微粉末の内部に油性体が超微粉末状
    に分散吸蔵されたことを特徴とする油性体吸蔵再生蛋白
    質微粉末。(2)高濃度の界面活性剤水溶液に該水溶液
    と略々同量の粉末状油性体をペースト状に熔解し、さら
    にこれに水を混合して調製した透明又は半透明の油性体
    と界面活性剤の混合水溶液を蛋白質水溶液、又は基体顔
    料を懸濁した蛋白質水溶液に投入し、撹拌下、等電点凝
    固、及び/又は蛋白質凝固剤の添加、及び/又は速いず
    り変形速度での撹拌の処理をして前記油性体の超微小水
    溶液滴又は該液滴と基体顔料とを分散内包した再生蛋白
    質を凝固析出せしめ、次いで水洗後、乾燥し粉砕するこ
    とを特徴とする油性体吸蔵再生蛋白質の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013501087A (ja) * 2009-07-31 2013-01-10 カウンシィル オブ サイアンティフィック アンド インダストリアル リサーチ 再生フィブロインの促進されたゲル化
WO2024043282A1 (ja) * 2022-08-23 2024-02-29 Spiber株式会社 エステル化タンパク質及びその製造方法

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