JPH042061Y2 - - Google Patents
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- JPH042061Y2 JPH042061Y2 JP1984166778U JP16677884U JPH042061Y2 JP H042061 Y2 JPH042061 Y2 JP H042061Y2 JP 1984166778 U JP1984166778 U JP 1984166778U JP 16677884 U JP16677884 U JP 16677884U JP H042061 Y2 JPH042061 Y2 JP H042061Y2
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- resistant resin
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Description
〔技術分野〕
この考案は、熱転写型のタイプライターリボン
に関する。 〔背景技術〕 熱転写型のタイプライターリボンは、基体とな
る帯状フイルムの片面にサーマルヘツドでの加熱
により溶融するインク層からなる熱転写層を備
え、サーマルヘツド式の加熱印字手段のタイプラ
イターに用いられるものである。このタイプライ
ターにおいては、熱転写層をタイプ用紙側に向け
るようにして加熱印字手段とタイプ用紙間にリボ
ンをはさみ、加熱印字手段によりリボンの熱転写
層を加熱して所定の印字像の形にインクを溶融
し、溶融したインクをタイプ用紙上に転写させ
て、用紙上に印字像を形成させるものである。加
熱印字手段の温度は、普通、100〜500℃になる。 従来のリボンは、漢字等の画数の多い文字を用
紙にタイプする場合、タイプされた文字の鮮明度
が悪くなるという問題があつた。また、リボンを
収容するカートリツジのコンパクト化やリボンの
長尺化に対応するため、リボンのフイルムを薄膜
化することが検討されているが、そのようにする
と、すべり性が悪くなつて走行不良になるという
問題が生じるため、カートリツジのコンパクト化
等の実現が困難になつていた。 〔考案の目的〕 この考案は、このような事情に鑑みてなされた
ものであつて、どのようなタイプ用紙にも画数の
多い文字を鮮明にタイプすることができ、しか
も、薄くても走行性の優れたタイプライターリボ
ンを提供することを目的としている。 〔考案の開示〕 前記のような目的を達成するため、この考案
は、基体となる帯状フイルムの片面にサーマルヘ
ツドでの加熱により溶融するインク層からなる熱
転写層を備え、サーマルヘツド式の加熱印字手段
のタイプライターに用いられるタイプライターリ
ボンにおいて、前記基体が二軸延伸ポリプロピレ
ンフイルムであつて、その一面に耐熱性樹脂層、
他面に前記インク層が設けられ、二軸延伸ポリプ
ロピレンフイルムと耐熱性樹脂層の合計厚みが3
〜16μであつて、前記ポリプロピレンフイルムの
インク層側表面の表面粗さRaが0.2μ以下、前記
耐熱性樹脂層の露出表面の表面粗さRaが0.07〜
1.5μであるタイプライターリボンを要旨とする。
以下、実施例をあらわす図面にもとづき、この考
案を詳しく説明する。 第1図および第2図は、いずれも、この考案に
かかるタイプライターリボンをあらわす。両図に
みるように、この考案にかかるタイプライターリ
ボン1,1′は、いずれも、二軸延伸ポリプロピ
レンフイルム2を基体とし、その一面に耐熱性樹
脂層3が設けられ、他面に、加熱により溶融する
インク層(熱転写層)4が設けられている。そし
て、ポリプロピレンフイルム2のインク層側表面
2aの表面粗さRaが0.2μ以下、耐熱性樹脂層3
の露出表面3aの表面粗さRaが0.07〜1.5μとなつ
ている。 ここで、二軸延伸ポリプロピレン(以下、
OPPと略称する)フイルムとは、同時二軸,逐
次二軸などの周知の延伸法で延伸された二軸延伸
フイルムであつて、フイルムの50重量%以上がポ
リプロピレンからなるフイルムのことである。な
お、ポリプロピレンとしては、通常使用されてい
るポリプロピレンホモポリマーを使用することが
でき、また、混合される他の樹脂としては、エチ
レン,ブテン−1で代表されるα−オレフインの
単独重合体や共重合体などを好ましく使用するこ
とができる。 この考案においては、インク層を設ける側の積
層フイルム面の表面粗さRaを、前記のように、
0.2μ以下にすることが必要であり、好ましくは
0.1μ以下にすることである。ここに、表面粗さ
Raとは、中心線平均粗さ(カツトオフ値0.25mm)
のことであり、JIS B 0601に基づくものであ
る。このように、表面凹凸の特に小さい面、すな
わち平滑面にインク層を設けることとすると、タ
イプ時における文字の鮮明度が大幅に向上するの
である。これに対し、インク層を設ける面の表面
粗さRaが0.2μを越えると、タイプされた文字の
鮮明度が悪化し、字切れ、ケバ立ちなどが発生し
やすくなる。また、基体となるフイルムとして、
強靭で伸びが少なく、柔軟で腰が弱いOPPフイ
ルムが使用されているため、リボンはタイプ用紙
表面の平滑性(面粗さ)に左右されることなく、
常に紙面の凹凸に追随することができ、インク層
の密着性が良くなるため、常に鮮明な文字がタイ
プされるようになり、どのようなタイプ用紙であ
つても、文字の鮮明度が変わらないようになるの
である。 OPPフイルムの厚みは、2〜15μとするのが好
ましく、3〜10μとするのがより好ましい。ここ
で、OPPフイルムの厚みとは、断面を顕微鏡で
みて、第1図に示されているように、OPPフイ
ルムの両面が平滑面に見えるときは、平滑面2a
から他の平滑面までの厚みt1,第2図に示されて
いるように、耐熱性樹脂層側の面に凹凸が見える
ときは、平滑面2aからこの面に凸部頂点までの
厚みt2をそれぞれ5箇所測定して、その平均値を
求め、これをその厚みとしたものである。 OPPフイルムには、通常添加することが知ら
れている種類の添加剤(熱安定剤,酸化防止材,
造核剤,帯電防止材,滑剤,耐候性剤など)をこ
の考案の特性を損なわない範囲で添加しても良
い。 この考案においては、基体として二軸延伸フイ
ルムを使用しているので、強靭で伸びの少ないフ
イルムとすることができる。また、長さ方向と幅
方向の機械特性、収縮特性のバランスが良く、厚
みむらも少なくフイルムとすることもできる。し
たがつて、諸性能の優れたリボンを得ることがで
きる。 OPPフイルムに積層される耐熱性樹脂層は、
融点が好ましくは170℃以上、より好ましくは200
℃以上の樹脂からなり、サーマルヘツド部とのス
テツキングが発生しないものであれば良い。具体
的な樹脂としては、たとえば、ポリ4−メチルペ
ンテン−1,ポリ4−メチルペンテン−1と他の
α−オレフインとのブレンド物,エポキシ樹脂,
ポリエステル樹脂,ポリアミド,ポリイミド,ポ
リスルホン,ポリカーボネート等があげられる。
ポリ4−メチルペンテン−1と他のα−オレフイ
ンとのブレンド物の場合、ポリ4−メチルペンテ
ン−1の割合が60重量%以上となつているのが好
ましく、80重量%以上となつているのがより好ま
しい。耐熱性樹脂層の厚みは0.2〜3μが好ましい。 OPPフイルム2と耐熱性樹脂層3の合計厚み
は、3〜16μであることが必要であり、好ましく
は、4〜11μとすることである。ここで、合計厚
みとは、断面を顕微鏡でみて、第1図および第2
図に示されているように、耐熱性樹脂層の露出表
面3aに凹凸が見えるときは、平滑面2aから露
出表面3aの凸部頂点までの厚みt3,t4、図では
示していないが、耐熱性樹脂層の露出表面に凹凸
がなく平滑面となつているときは、平滑面2aか
らこの平滑面までの厚みをそれぞれ5箇所測定し
て、その平均値を求め、これをその厚みとしたも
のである。合計厚みが、16μより厚いと熱伝達に
時間がかかりすぎ、高速記録に好適でない。ま
た、カートリツジのコンパクト化、リボンの長尺
化においても当然好ましくない。合計厚みが3μ
より薄いと、強度が低くなり、加工適性にも劣つ
たものとなるのでよくない。また、耐熱性樹脂層
外側面の表面粗さRaは、0.07〜1.5μの範囲内にあ
ることが必要であり、0.1〜1.0μが好ましい範囲、
0.2〜0.8μがより好ましい範囲である。このよう
に、露出表面の表面粗さを0.07〜1.5μとすると、
リボンの非インク積層面とインク積層面あるいは
カートリツジ中の走行案内部との摩擦係数が低減
され、リボンの走行性が改善される。したがつ
て、薄膜の二軸延伸ポリプロピレンを基体とする
タイプライター用リボンであつても、良好な走行
性が確保される。この表面粗さRaが0.07μ未満で
あると摩擦係数が増大し、カートリツジでのフイ
ルム走行性が悪化して、タイプされた文字にゆが
みや字切れが発生したり、フイルムに伸びや破断
が生じたりしやすくなる。逆に1.5μを越えるとサ
ーマルヘツドからの熱伝達が悪くなり、印刷性等
の面で好ましくない。 この考案において、インク層を形成する転写イ
ンクの種類は、加熱により溶融するものであれ
ば、特に限定されるものではなく、周知のものを
用いることができる。具体的には、バインダ成
分、着色成分などを主成分とし、必要に応じ、柔
軟剤、可撓剤、融点調節剤、平滑化剤、分散剤な
どを添加剤成分として構成される。要するに周知
の材料を適宜選定組合せて構成されるのである。
主成分の具体例をあげると、バインダ成分として
は、パラフインワツクス、カルナウバワツクス、
エステルワツクスなど周知のワツクス類や低融点
の各種高分子類が有用であり、着色剤成分として
は、カーボンブラツクや各種の有機、無機顔料な
いしは染料が有用である。また、インクには、昇
華型のものも含まれるものとする。 インク層をOPPフイルムの一面に設ける方法
としては、周知の方法、たとえば、ホツトメルト
塗工、溶剤を添加した状態で、グラビア,リバー
ス,スリツトダイ方式などの溶液塗工方法などを
用いることができる。 なお、第1図および第2図に示されている実施
例のリボン1,1′は、いずれも、OPPフイルム
表面にインク層を直接設けるようにしているが、
インクの塗布性を良くするため、インク層と
OPPフイルム間に、コーテイング層あるいは他
のポリマー層を設けるようにしても良い。 つぎに、この考案にかかるリボンで用いられ
る、OPPフイルムに耐熱性樹脂層を積層したフ
イルムの製造方法について説明する。 積層フイルムを製造する方法としては、大別す
ると、OPPフイルムの表面粗さRaにかかわらず、
表面粗さRaが0.07〜1.5μとなつた粗面を有する耐
熱性樹脂層がOPPフイルムに積層される(第1
図参照)ようにする方法、表面粗さRaが0.07〜
1.5μとなるよう粗面化したOPPフイルムの粗面上
に耐熱性樹脂を薄く積層し、耐熱性樹脂層外側面
にOPPフイルム上の凹凸をうつし出す(第2図
参照)ようにする方法とがある。さらに、具体的
に説明すると前者の方法では、ポリプロピレンと
耐熱性樹脂とを共押出したのち縦横に二軸延伸
し、延伸温度条件により耐熱性樹脂層外側面を所
定の粗さに粗面化するようにする方法や、耐熱性
樹脂中に無機粒子を添加して共押出したのち、二
軸延伸するようにし、無機粒子により耐熱性樹脂
層外側面を所定の粗さにするようにする方法など
がある。積層方法として、前記の共押出し後二軸
延伸するようにする方法以外に、ポリプロピレン
の一軸延伸後に耐熱性樹脂を積層し、そののち、
すでに行つた方向と直交する方向に延伸(二軸延
伸)するようにする方法、あるいは、すでに二軸
延伸されたOPPフイルムの上に前記所定の表面
粗さRaを有する耐熱性樹脂フイルムを貼り合わ
せるようにする方法等がある。また、無機粒子を
含む耐熱性樹脂を二軸延伸されたOPPフイルム
にコーテイングするようにしても良い。後者の方
法としては、二軸延伸され、片面の表面粗さが
0.07〜1.5μとなつているOPPフイルムに耐熱性樹
脂をコーテイングするようにする方法が最も一般
的である。 OPPフイルム表面を所定の表面粗さRaとする
には、たとえば、表面を機械的に加工する方法、
ポリマー溶融押出後の結晶化による方法、ポリマ
ーに無機粒子を添加する方法、または、これらの
組合せ等を用いるようにすればよい。 つぎに、実施例および比較例について説明す
る。 (実施例) 230℃のMI(メルトインデツクス)=1.5g/10分
のポリプロピレンを1台の押出機へ、ポリ4−メ
チルペンテン−1(融点240℃,260℃のMI=
25g/10分)90重量%と前記ポリプロピレン10重
量%とのブレンド物を他の押出機へそれぞれ供給
した。そして、300℃にて両者を溶融共押出し、
30℃の冷却ドラムに巻付けて厚み約270μ(基体の
ポリプロピレンの厚み約200μ)の未延伸シート
を得た。このシートを120℃に加熱しつつ縦方向
に4倍に延伸し、さらに、160℃のテンター内に
導き横方向に9倍に延伸して、7%の弛緩率を与
え、厚み8μ(基体のポリプロピレンの厚み6μ)の
積層フイルムを得た。この積層フイルムの基体
OPPフイルム表面上に、タイプライターリボン
用インクを10g/cm2の割合で塗布した後、13cm2幅
にスリツトし、スプールに巻取つた。 このようにして得られたカートリツジ用タイプ
ライターリボンは、第1図に示されているような
断面構造を有していた。すなわち、基体のOPP
フイルム2に、ポリ4−メチルペンテン−1とポ
リプロピレンとのブレンド物からなる耐熱性樹脂
層3が積層されて積層フイルムを構成し、この積
層フイルムのOPPフイルム側の表面(インク積
層面)2aの表面粗さRaが0.061μとなり、耐熱
性樹脂層側の表面(非インク積層面)3aの表面
粗さRaが0.62μとなつていた。そして、OPPフイ
ルム2の外側面2aにはインク層5が設けられて
いた。 (比較例 1) ポリ4−メチルペンテン−1とポリプロピレン
とのブレンド物をOPPフイルムに積層しなかつ
たほかは、実施例1と同様にして、タイプライタ
ーリボンをつくつた。 (比較例2) ポリプロピレンに二酸化ケイ素を7重量%の割
合で添加するようにしたほかは、実施例1と同様
にして、タイプライターリボンをつくつた。 実施例、比較例1および比較例2のタイプライ
ターリボンにおける積層フイルムのインク積層面
および非インク積層面の表面粗さRaを第1表に
示す。各タイプライターリボンをカートリツジに
納め、このカードリツジを用いてタイプライター
により印刷を行い、タイプ用紙に印刷された文字
の鮮明度、およびカートリツジ走行性を調べた。
この結果も第1表に示す。ただし、文字の鮮明度
およびカートリツジの走行性はつぎのようにして
調べることとした。 タイプされた文字の鮮明度 タイプされた文字を20倍に拡大し、字切れ、
ケバ立ち、文字のゆがみ、太さなどを観察す
る。 カートリツジの走行性 カートリツジでのリボン巻取トルクを測定す
る。数字が小さい程走行性に優れていることを
意味する。
に関する。 〔背景技術〕 熱転写型のタイプライターリボンは、基体とな
る帯状フイルムの片面にサーマルヘツドでの加熱
により溶融するインク層からなる熱転写層を備
え、サーマルヘツド式の加熱印字手段のタイプラ
イターに用いられるものである。このタイプライ
ターにおいては、熱転写層をタイプ用紙側に向け
るようにして加熱印字手段とタイプ用紙間にリボ
ンをはさみ、加熱印字手段によりリボンの熱転写
層を加熱して所定の印字像の形にインクを溶融
し、溶融したインクをタイプ用紙上に転写させ
て、用紙上に印字像を形成させるものである。加
熱印字手段の温度は、普通、100〜500℃になる。 従来のリボンは、漢字等の画数の多い文字を用
紙にタイプする場合、タイプされた文字の鮮明度
が悪くなるという問題があつた。また、リボンを
収容するカートリツジのコンパクト化やリボンの
長尺化に対応するため、リボンのフイルムを薄膜
化することが検討されているが、そのようにする
と、すべり性が悪くなつて走行不良になるという
問題が生じるため、カートリツジのコンパクト化
等の実現が困難になつていた。 〔考案の目的〕 この考案は、このような事情に鑑みてなされた
ものであつて、どのようなタイプ用紙にも画数の
多い文字を鮮明にタイプすることができ、しか
も、薄くても走行性の優れたタイプライターリボ
ンを提供することを目的としている。 〔考案の開示〕 前記のような目的を達成するため、この考案
は、基体となる帯状フイルムの片面にサーマルヘ
ツドでの加熱により溶融するインク層からなる熱
転写層を備え、サーマルヘツド式の加熱印字手段
のタイプライターに用いられるタイプライターリ
ボンにおいて、前記基体が二軸延伸ポリプロピレ
ンフイルムであつて、その一面に耐熱性樹脂層、
他面に前記インク層が設けられ、二軸延伸ポリプ
ロピレンフイルムと耐熱性樹脂層の合計厚みが3
〜16μであつて、前記ポリプロピレンフイルムの
インク層側表面の表面粗さRaが0.2μ以下、前記
耐熱性樹脂層の露出表面の表面粗さRaが0.07〜
1.5μであるタイプライターリボンを要旨とする。
以下、実施例をあらわす図面にもとづき、この考
案を詳しく説明する。 第1図および第2図は、いずれも、この考案に
かかるタイプライターリボンをあらわす。両図に
みるように、この考案にかかるタイプライターリ
ボン1,1′は、いずれも、二軸延伸ポリプロピ
レンフイルム2を基体とし、その一面に耐熱性樹
脂層3が設けられ、他面に、加熱により溶融する
インク層(熱転写層)4が設けられている。そし
て、ポリプロピレンフイルム2のインク層側表面
2aの表面粗さRaが0.2μ以下、耐熱性樹脂層3
の露出表面3aの表面粗さRaが0.07〜1.5μとなつ
ている。 ここで、二軸延伸ポリプロピレン(以下、
OPPと略称する)フイルムとは、同時二軸,逐
次二軸などの周知の延伸法で延伸された二軸延伸
フイルムであつて、フイルムの50重量%以上がポ
リプロピレンからなるフイルムのことである。な
お、ポリプロピレンとしては、通常使用されてい
るポリプロピレンホモポリマーを使用することが
でき、また、混合される他の樹脂としては、エチ
レン,ブテン−1で代表されるα−オレフインの
単独重合体や共重合体などを好ましく使用するこ
とができる。 この考案においては、インク層を設ける側の積
層フイルム面の表面粗さRaを、前記のように、
0.2μ以下にすることが必要であり、好ましくは
0.1μ以下にすることである。ここに、表面粗さ
Raとは、中心線平均粗さ(カツトオフ値0.25mm)
のことであり、JIS B 0601に基づくものであ
る。このように、表面凹凸の特に小さい面、すな
わち平滑面にインク層を設けることとすると、タ
イプ時における文字の鮮明度が大幅に向上するの
である。これに対し、インク層を設ける面の表面
粗さRaが0.2μを越えると、タイプされた文字の
鮮明度が悪化し、字切れ、ケバ立ちなどが発生し
やすくなる。また、基体となるフイルムとして、
強靭で伸びが少なく、柔軟で腰が弱いOPPフイ
ルムが使用されているため、リボンはタイプ用紙
表面の平滑性(面粗さ)に左右されることなく、
常に紙面の凹凸に追随することができ、インク層
の密着性が良くなるため、常に鮮明な文字がタイ
プされるようになり、どのようなタイプ用紙であ
つても、文字の鮮明度が変わらないようになるの
である。 OPPフイルムの厚みは、2〜15μとするのが好
ましく、3〜10μとするのがより好ましい。ここ
で、OPPフイルムの厚みとは、断面を顕微鏡で
みて、第1図に示されているように、OPPフイ
ルムの両面が平滑面に見えるときは、平滑面2a
から他の平滑面までの厚みt1,第2図に示されて
いるように、耐熱性樹脂層側の面に凹凸が見える
ときは、平滑面2aからこの面に凸部頂点までの
厚みt2をそれぞれ5箇所測定して、その平均値を
求め、これをその厚みとしたものである。 OPPフイルムには、通常添加することが知ら
れている種類の添加剤(熱安定剤,酸化防止材,
造核剤,帯電防止材,滑剤,耐候性剤など)をこ
の考案の特性を損なわない範囲で添加しても良
い。 この考案においては、基体として二軸延伸フイ
ルムを使用しているので、強靭で伸びの少ないフ
イルムとすることができる。また、長さ方向と幅
方向の機械特性、収縮特性のバランスが良く、厚
みむらも少なくフイルムとすることもできる。し
たがつて、諸性能の優れたリボンを得ることがで
きる。 OPPフイルムに積層される耐熱性樹脂層は、
融点が好ましくは170℃以上、より好ましくは200
℃以上の樹脂からなり、サーマルヘツド部とのス
テツキングが発生しないものであれば良い。具体
的な樹脂としては、たとえば、ポリ4−メチルペ
ンテン−1,ポリ4−メチルペンテン−1と他の
α−オレフインとのブレンド物,エポキシ樹脂,
ポリエステル樹脂,ポリアミド,ポリイミド,ポ
リスルホン,ポリカーボネート等があげられる。
ポリ4−メチルペンテン−1と他のα−オレフイ
ンとのブレンド物の場合、ポリ4−メチルペンテ
ン−1の割合が60重量%以上となつているのが好
ましく、80重量%以上となつているのがより好ま
しい。耐熱性樹脂層の厚みは0.2〜3μが好ましい。 OPPフイルム2と耐熱性樹脂層3の合計厚み
は、3〜16μであることが必要であり、好ましく
は、4〜11μとすることである。ここで、合計厚
みとは、断面を顕微鏡でみて、第1図および第2
図に示されているように、耐熱性樹脂層の露出表
面3aに凹凸が見えるときは、平滑面2aから露
出表面3aの凸部頂点までの厚みt3,t4、図では
示していないが、耐熱性樹脂層の露出表面に凹凸
がなく平滑面となつているときは、平滑面2aか
らこの平滑面までの厚みをそれぞれ5箇所測定し
て、その平均値を求め、これをその厚みとしたも
のである。合計厚みが、16μより厚いと熱伝達に
時間がかかりすぎ、高速記録に好適でない。ま
た、カートリツジのコンパクト化、リボンの長尺
化においても当然好ましくない。合計厚みが3μ
より薄いと、強度が低くなり、加工適性にも劣つ
たものとなるのでよくない。また、耐熱性樹脂層
外側面の表面粗さRaは、0.07〜1.5μの範囲内にあ
ることが必要であり、0.1〜1.0μが好ましい範囲、
0.2〜0.8μがより好ましい範囲である。このよう
に、露出表面の表面粗さを0.07〜1.5μとすると、
リボンの非インク積層面とインク積層面あるいは
カートリツジ中の走行案内部との摩擦係数が低減
され、リボンの走行性が改善される。したがつ
て、薄膜の二軸延伸ポリプロピレンを基体とする
タイプライター用リボンであつても、良好な走行
性が確保される。この表面粗さRaが0.07μ未満で
あると摩擦係数が増大し、カートリツジでのフイ
ルム走行性が悪化して、タイプされた文字にゆが
みや字切れが発生したり、フイルムに伸びや破断
が生じたりしやすくなる。逆に1.5μを越えるとサ
ーマルヘツドからの熱伝達が悪くなり、印刷性等
の面で好ましくない。 この考案において、インク層を形成する転写イ
ンクの種類は、加熱により溶融するものであれ
ば、特に限定されるものではなく、周知のものを
用いることができる。具体的には、バインダ成
分、着色成分などを主成分とし、必要に応じ、柔
軟剤、可撓剤、融点調節剤、平滑化剤、分散剤な
どを添加剤成分として構成される。要するに周知
の材料を適宜選定組合せて構成されるのである。
主成分の具体例をあげると、バインダ成分として
は、パラフインワツクス、カルナウバワツクス、
エステルワツクスなど周知のワツクス類や低融点
の各種高分子類が有用であり、着色剤成分として
は、カーボンブラツクや各種の有機、無機顔料な
いしは染料が有用である。また、インクには、昇
華型のものも含まれるものとする。 インク層をOPPフイルムの一面に設ける方法
としては、周知の方法、たとえば、ホツトメルト
塗工、溶剤を添加した状態で、グラビア,リバー
ス,スリツトダイ方式などの溶液塗工方法などを
用いることができる。 なお、第1図および第2図に示されている実施
例のリボン1,1′は、いずれも、OPPフイルム
表面にインク層を直接設けるようにしているが、
インクの塗布性を良くするため、インク層と
OPPフイルム間に、コーテイング層あるいは他
のポリマー層を設けるようにしても良い。 つぎに、この考案にかかるリボンで用いられ
る、OPPフイルムに耐熱性樹脂層を積層したフ
イルムの製造方法について説明する。 積層フイルムを製造する方法としては、大別す
ると、OPPフイルムの表面粗さRaにかかわらず、
表面粗さRaが0.07〜1.5μとなつた粗面を有する耐
熱性樹脂層がOPPフイルムに積層される(第1
図参照)ようにする方法、表面粗さRaが0.07〜
1.5μとなるよう粗面化したOPPフイルムの粗面上
に耐熱性樹脂を薄く積層し、耐熱性樹脂層外側面
にOPPフイルム上の凹凸をうつし出す(第2図
参照)ようにする方法とがある。さらに、具体的
に説明すると前者の方法では、ポリプロピレンと
耐熱性樹脂とを共押出したのち縦横に二軸延伸
し、延伸温度条件により耐熱性樹脂層外側面を所
定の粗さに粗面化するようにする方法や、耐熱性
樹脂中に無機粒子を添加して共押出したのち、二
軸延伸するようにし、無機粒子により耐熱性樹脂
層外側面を所定の粗さにするようにする方法など
がある。積層方法として、前記の共押出し後二軸
延伸するようにする方法以外に、ポリプロピレン
の一軸延伸後に耐熱性樹脂を積層し、そののち、
すでに行つた方向と直交する方向に延伸(二軸延
伸)するようにする方法、あるいは、すでに二軸
延伸されたOPPフイルムの上に前記所定の表面
粗さRaを有する耐熱性樹脂フイルムを貼り合わ
せるようにする方法等がある。また、無機粒子を
含む耐熱性樹脂を二軸延伸されたOPPフイルム
にコーテイングするようにしても良い。後者の方
法としては、二軸延伸され、片面の表面粗さが
0.07〜1.5μとなつているOPPフイルムに耐熱性樹
脂をコーテイングするようにする方法が最も一般
的である。 OPPフイルム表面を所定の表面粗さRaとする
には、たとえば、表面を機械的に加工する方法、
ポリマー溶融押出後の結晶化による方法、ポリマ
ーに無機粒子を添加する方法、または、これらの
組合せ等を用いるようにすればよい。 つぎに、実施例および比較例について説明す
る。 (実施例) 230℃のMI(メルトインデツクス)=1.5g/10分
のポリプロピレンを1台の押出機へ、ポリ4−メ
チルペンテン−1(融点240℃,260℃のMI=
25g/10分)90重量%と前記ポリプロピレン10重
量%とのブレンド物を他の押出機へそれぞれ供給
した。そして、300℃にて両者を溶融共押出し、
30℃の冷却ドラムに巻付けて厚み約270μ(基体の
ポリプロピレンの厚み約200μ)の未延伸シート
を得た。このシートを120℃に加熱しつつ縦方向
に4倍に延伸し、さらに、160℃のテンター内に
導き横方向に9倍に延伸して、7%の弛緩率を与
え、厚み8μ(基体のポリプロピレンの厚み6μ)の
積層フイルムを得た。この積層フイルムの基体
OPPフイルム表面上に、タイプライターリボン
用インクを10g/cm2の割合で塗布した後、13cm2幅
にスリツトし、スプールに巻取つた。 このようにして得られたカートリツジ用タイプ
ライターリボンは、第1図に示されているような
断面構造を有していた。すなわち、基体のOPP
フイルム2に、ポリ4−メチルペンテン−1とポ
リプロピレンとのブレンド物からなる耐熱性樹脂
層3が積層されて積層フイルムを構成し、この積
層フイルムのOPPフイルム側の表面(インク積
層面)2aの表面粗さRaが0.061μとなり、耐熱
性樹脂層側の表面(非インク積層面)3aの表面
粗さRaが0.62μとなつていた。そして、OPPフイ
ルム2の外側面2aにはインク層5が設けられて
いた。 (比較例 1) ポリ4−メチルペンテン−1とポリプロピレン
とのブレンド物をOPPフイルムに積層しなかつ
たほかは、実施例1と同様にして、タイプライタ
ーリボンをつくつた。 (比較例2) ポリプロピレンに二酸化ケイ素を7重量%の割
合で添加するようにしたほかは、実施例1と同様
にして、タイプライターリボンをつくつた。 実施例、比較例1および比較例2のタイプライ
ターリボンにおける積層フイルムのインク積層面
および非インク積層面の表面粗さRaを第1表に
示す。各タイプライターリボンをカートリツジに
納め、このカードリツジを用いてタイプライター
により印刷を行い、タイプ用紙に印刷された文字
の鮮明度、およびカートリツジ走行性を調べた。
この結果も第1表に示す。ただし、文字の鮮明度
およびカートリツジの走行性はつぎのようにして
調べることとした。 タイプされた文字の鮮明度 タイプされた文字を20倍に拡大し、字切れ、
ケバ立ち、文字のゆがみ、太さなどを観察す
る。 カートリツジの走行性 カートリツジでのリボン巻取トルクを測定す
る。数字が小さい程走行性に優れていることを
意味する。
以上に述べたこの考案のタイプライターリボン
は、下記の効果〜を奏する実用性の高いもの
である。 効果 画数の多い文字が鮮明に記録される。 これは、インク層を設ける側の二軸延伸ポリ
プロピレンフイルム表面の表面粗さRaが0.2μ
以下だからである。 効果 薄くても良好な走行性がある。 これは、耐熱性樹脂層の露出表面の表面粗さ
Raが0.07〜1.5μであつて摩擦係数が低減されて
いるからである。 効果 高速記録が出来る。 これは、二軸延伸ポリプロピレンフイルムと
耐熱性樹脂層の合計厚みが3〜16μであり、し
かも、耐熱性樹脂層の露出表面の表面粗さRa
が1.5μ以下であつて、サーマルヘツドからイン
ク層への熱伝達は良好でフイルムの高速搬送が
可能だからである。 効果 サーマルヘツドのステツキングの心配が
ない。 これは、二軸延伸ポリプロピレンフイルムと
サーマルヘツドの間に耐熱性樹脂層が常に介在
するからである。
は、下記の効果〜を奏する実用性の高いもの
である。 効果 画数の多い文字が鮮明に記録される。 これは、インク層を設ける側の二軸延伸ポリ
プロピレンフイルム表面の表面粗さRaが0.2μ
以下だからである。 効果 薄くても良好な走行性がある。 これは、耐熱性樹脂層の露出表面の表面粗さ
Raが0.07〜1.5μであつて摩擦係数が低減されて
いるからである。 効果 高速記録が出来る。 これは、二軸延伸ポリプロピレンフイルムと
耐熱性樹脂層の合計厚みが3〜16μであり、し
かも、耐熱性樹脂層の露出表面の表面粗さRa
が1.5μ以下であつて、サーマルヘツドからイン
ク層への熱伝達は良好でフイルムの高速搬送が
可能だからである。 効果 サーマルヘツドのステツキングの心配が
ない。 これは、二軸延伸ポリプロピレンフイルムと
サーマルヘツドの間に耐熱性樹脂層が常に介在
するからである。
第1図および第2図は、それぞれ、この考案に
かかるタイプライターリボンの実施例の構造説明
図である。 1,1′……タイプライターリボン、2……二
軸延伸ポリプロピレンフイルム、3……耐熱性樹
脂層、4……インク層。
かかるタイプライターリボンの実施例の構造説明
図である。 1,1′……タイプライターリボン、2……二
軸延伸ポリプロピレンフイルム、3……耐熱性樹
脂層、4……インク層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基体となる帯状フイルムの片面にサーマルヘ
ツドでの加熱により溶融するインク層からなる
熱転写層を備え、サーマルヘツド式の加熱印字
手段のタイプライターに用いられるタイプライ
ターリボンにおいて、前記基体が二軸延伸ポリ
プロピレンフイルムであつて、その一面に耐熱
性樹脂層、他面に前記インク層が設けられ、二
軸延伸ポリプロピレンフイルムと耐熱性樹脂層
の合計厚みが3〜16μであつて、前記ポリプロ
ピレンフイルムのインク層側表面の表面粗さ
Raが0.2μ以下、前記耐熱性樹脂層の露出表面
の表面粗さRaが0.07〜1.5μであるタイプライタ
ーリボン。 (2) 二軸延伸ポリプロピレンフイルムの厚みが2
〜15μである実用新案登録請求の範囲第1項記
載のタイプライターリボン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984166778U JPH042061Y2 (ja) | 1984-11-02 | 1984-11-02 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1984166778U JPH042061Y2 (ja) | 1984-11-02 | 1984-11-02 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6181962U JPS6181962U (ja) | 1986-05-30 |
| JPH042061Y2 true JPH042061Y2 (ja) | 1992-01-23 |
Family
ID=30724588
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1984166778U Expired JPH042061Y2 (ja) | 1984-11-02 | 1984-11-02 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH042061Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014172207A (ja) * | 2013-03-06 | 2014-09-22 | Toppan Printing Co Ltd | ロール状熱転写記録媒体 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2661021B2 (ja) * | 1986-11-04 | 1997-10-08 | 東レ株式会社 | 熱転写用シート |
| WO2013118459A1 (ja) * | 2012-02-10 | 2013-08-15 | 凸版印刷株式会社 | 感熱転写記録媒体、その製造方法及び感熱転写記録方法 |
| JP5924057B2 (ja) * | 2012-03-21 | 2016-05-25 | 凸版印刷株式会社 | 感熱転写記録媒体 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5816889A (ja) * | 1981-07-24 | 1983-01-31 | Fuji Xerox Co Ltd | 感熱記録用インクフイルム |
| JPS5896585A (ja) * | 1981-12-03 | 1983-06-08 | Ricoh Co Ltd | インク媒体 |
| JPS58107386A (ja) * | 1981-12-18 | 1983-06-27 | Ricoh Co Ltd | 通電転写型プリンタ |
| JPS58171992A (ja) * | 1982-04-01 | 1983-10-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 感熱転写シ−ト |
-
1984
- 1984-11-02 JP JP1984166778U patent/JPH042061Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014172207A (ja) * | 2013-03-06 | 2014-09-22 | Toppan Printing Co Ltd | ロール状熱転写記録媒体 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6181962U (ja) | 1986-05-30 |
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