JPH04209780A - 水硬系物質と、水硬系物質の製造法、養生法、及び養生室 - Google Patents

水硬系物質と、水硬系物質の製造法、養生法、及び養生室

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JPH04209780A
JPH04209780A JP32112190A JP32112190A JPH04209780A JP H04209780 A JPH04209780 A JP H04209780A JP 32112190 A JP32112190 A JP 32112190A JP 32112190 A JP32112190 A JP 32112190A JP H04209780 A JPH04209780 A JP H04209780A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、水硬系物質のクランク防止、難吸水性化、
はっ水性化、高強度化、或いは白華抑制等に効果的な、
水硬系物質の製造法、養生法、養生室、及び、難吸水性
及びまたははっ水性の水硬系物質に関する。
[従来の技術とその問題点] 先ず、この発明に使用される語句につき説明する。水硬
系物質とは、水和反応や水熱反応等で硬化するモルタル
、コンクリート、珪酸カルシウム等の、カルシウム系未
硬化物または硬化物を総称する。白華成分とは、セメン
トに水を加えたとき生成される水酸化カルシウムを主体
とする水溶性塩類のことを言う。土足水点旦、水硬系物
質が充分に水和反応または水熱反応するために必要な不
足する水のことを言う。また又区苗点基、白華成分と反
応する練込型の薬剤や、合成樹脂系エマルジョン等に加
える添加型薬剤のことを言い、反応液とは、白華成分と
反応する含浸型溶液のことを言う。硬化には、水や湯を
加えても崩れない程度に固まった半硬化も含まれる。湿
空養生とは、水硬系物質が水に濡れないように別個に水
を入れた密閉室等での養生等、高湿空間における養生の
ことを言う。
6[M水旦木点基、セメント、水硬系物質、消石灰、生
石灰、または空気中にさらした生石灰等に水を加えてで
きる水酸化カルシウムまたはこれを主体とする水溶液の
ことを言う。また途湿装置とは、除湿器、乾燥器、蒸気
を降温させて液化させるヒートポンプや冷却器、養生室
内の蒸気を外部に排出するファン、養生室を解放する自
動開閉戸等、養生室の蒸気を液化させ、或いは蒸気の液
化や放出により湿度を降下させる機器類のことを総称す
る。水の気化蒸発を押えて、または の=イ  1 で
 生すると言う文言には、養生室の密閉度が不完全で、
内部の水硬系物質の水が緩慢に気化蒸発するものも含ま
れる。
以下従来技術につき説明する。
水生ifは、経時的に強度が出るが、長時間の水中養生
は非工業的で、殆ど利用されていない。しかも白華成分
の溶出で吸水性である。気mは、水の気化蒸発量が大で
あり、4週強度は水中養生の略半分程度と強度も低く、
更に吸水性が大である。水和反応熱利用高温養生は、高
温の状態で養生室を解放すると、急激な水の気化蒸発に
より白華が発生する。湿空養生は水の気化蒸発を押える
ことができるが、水和反応に消費される不足水を補給す
ることが困難でざしたる強度増加が見られない。蒸気養
生は脱型時間を短縮するため略60度程度で行われてい
るが、水和反応熱や金属型枠の蓄熱作用等により、水硬
系物質の温度の方が室内温度より高くなり、湿度100
%であっても水硬系物質と空気の界面で飽和状態が破ら
れ、水が気化蒸発して多くの水際ができ、しかも水和反
応で水硬系物質の水が消費されるので更に水分が不足し
、炭酸化で初期強度はやや増加するが、吸水性でさした
る強度増加が見られず、長期強度増加も余り見られない
。オートクレーブ養生は蒸気養生や長時間の待ち時間後
養生される場合が多く、養生前に水が気化蒸発して水際
ができ、吸水性であるばかりか、養生中に白華が発生し
やすい。
監水五ユは、脱型後の水硬系物質にストックヤードで施
され、既に吸水性であり、撒水できない部分も生じ絶え
ず表面水で覆われていない。
硬化した水硬系物質にはつ水剤(白華成分と反応しては
っ水性を呈するものを含む。)を塗設するとはっ水性化
するが、塗料を塗ることができず、しかも疎水性のため
経時的に剥離して効果が無くなり、はつ水剤を練込んだ
水硬系物質は強度が低下する。
また膨張剤の使用はコスト高となるばかりか、水際もで
き使用法にも練磨を要求され、lの発生は気象や製造法
等多々の条件に左右されて適切な抑制法がなく、練込み
型白華抑制剤も条件の相違により白華が発生する。
公知例として特公昭60−8994号公報には、湿熱養
生過程で硬化が進行したら端部に水を掛け、更に湿熱養
生を続行する技術が開示されているが、中央部と端部の
含水率の差によるクラックの発生を防止する目的の技術
であり、続行される湿熱養生で水が気化蒸発し、難吸水
高強度化させる技術ではない。
[発明が解決しようとする課題] この発明は上記問題点を解消する水硬系物質と、水硬系
物質の製造法、養生法、及び養生室を提供することを目
的としており、水硬系物質び紅免玖分夏生威l崖が、ク
ラック、白華の発生、吸水性、及び強度に深く関与して
いることを知り成されたものである。
[課題を解決するための手段と作用] 上記目的を達成するためこの発明の水硬系物質の製造法
は、水に代えて水酸化カルシウム水溶液またはこれを主
体とする白華成分溶出液等の石灰系水溶液を使用するか
、或いは更にシリカ系やステアリン酸系等の白華成分と
反応する反応剤を加えて未硬化水硬系物質を作り、硬化
させることを特徴とする(以下旦天系玉五里基と略称す
る。)。
上記方法は、水に代え石灰系水溶液(出来得る限りペー
ハー10以上の水溶液か飽和水溶液が望ましい。)を使
用して水硬系物質を作る力翫ら、気乾養生でも水の気化
蒸発速度が遅く、水を使用して作った水硬系物質に比し
低吸水性であり、低温においてこの効果は顕著である。
また湿空養生、低温蒸気養生、微水滴養生、微水滴・蒸
気養生、オートクレーブ養生等を施すと、蒸発孔が小さ
くなり露出面の炭酸カルシウムもち密に生成されて難吸
水性化し、反応も順調に進んで高強度化する。また白華
成分が表面に移行しないように養生すれば白華も発生し
ない。
尚石灰系水溶液に反応剤を加えて水硬系物質を作ると、
反応剤と石灰系水溶液が遅効的に反応して反応物が微細
骨材化し、組織がち密化して低吸水性高強度化する。反
応剤がシリカ系であれば水熱反応で珪酸カルシウムが生
成され、ステアリン酸カリウムのように白華成分と反応
してステアリン酸カルシウムのようなはつ水性物質を生
成する物質(以下はつ水性付与物質と略称する。)また
はその水溶液であれば、水硬系物質ははつ水性化し、水
の気化抑制養生等を施し乾燥させてから脱型すると、型
枠接面が雛吸水及びはつ水性化する。
この発明の水硬系物質の製造法の他の一つは、アンモニ
ア水を添加して作った未硬化水硬系物質を硬化させるこ
とを特徴とする(以下アンモニア法と略称する。)。
上記方法では、硬化した水硬系物質の型枠接面かはっ水
性化し、内部も低吸水性化する、尚養生法や添加物の使
用は石灰系水利用法に準じて行うことができ、作用効果
も類似傾向を示すので、詳細を省略する。
この発明の水硬系物質の養生法の一つは、反応剤を加え
るか加えることなく作った未硬化水硬系物質、または石
灰系水利用法及びアンモニア法による未硬化水硬系物質
に、超音波加湿器による微水滴養生を施すか、または上
記微水滴養生と蒸気養生或いは湿空養生との併用養生を
施し、硬化後引続き上記養生を施すか、硬化後不足水を
補給しながらの蒸気養生や湿空養生、或いはオートクレ
ーブ養生、水中養生、石灰系水溶液中養生、上面に水ま
たは石灰系水溶液を溜めた表面水養生、密閉養生等、水
硬系物質自体の水の気化蒸発を押えた養生を施すことを
特徴とする(以下旦音返迭と略称する。)。
成型直後の未硬化水硬系物質には、蒸気養生では不足水
を補給することができず、撒水したり水中養生すると表
面が損傷し或いは崩壊して、適切な不足水補給法がなく
、硬化する迄の間の水の蒸発はクラック発生の原因とな
り、形成される蒸発孔は吸水性増加と強度低下の要因と
なっていた。しかし上記養生法では、未硬化水硬系物質
の表面を損傷することなく不足水を補給することができ
、上記問題点を解消することができる。尚微水滴の一部
が気化して蒸発すると湿度が高くなり、水の気化蒸発を
抑制することができる。また上記微水滴養生と蒸気養生
の併用養生は、蒸気が水の気化蒸発を抑制すると共に熱
エネルギーを供給し、微水滴は水硬系物質(不足水を補
給する。また微水滴養生と湿空養生を併用すると、微水
滴は気化し難く不足水の補給量が大になる。尚水硬系物
質の硬化後引続き上記養生を施したり、不足水を補給し
ながらの蒸気養生や湿空養生、或いはオートクレーブ養
生、水中養生、石灰系水溶液中養生、上面に水または石
灰系水溶液を溜めた表面水養生、密閉養生等、水の気化
蒸発を押えた養生を施すと、水硬系物質は更に高強度低
吸水性化し、水の気化蒸発を極めて緩慢に行わせると露
出面が難吸水性化し、上記養生後水硬系物質が乾燥して
から脱型すると、型枠接面が難吸水性化する。
この発明の水硬系物質の養生法の他の一つは、反応剤を
加えるか加えることなく作った未硬化水硬系物質、また
は石灰系水利用法及びアンモニア法で作られた未硬化水
硬系物質が、水や湯で崩れなくなったらできるだけ速や
かに、その上面に水または石灰系水溶液を溜めるか、ま
たは間欠的或いは連続的に供給して表面水層を形成し、
水硬系物質自体の水の気化蒸発を押えながら養生するこ
とを特徴とする(以下表面水養水の気化蒸発を押えて養
生するから、ゲルが多量に生成して高強度化し、石灰系
水利用法やアンモニア法による水硬系物質の場合は、更
に型枠接面が難吸水性化しやすい。尚上面に水や石灰系
水溶液を溜めるには、型枠を利用する等して溜めること
ができ、型枠に吸水材が貼着されている時は、吸水材を
介して吸水材との接面にも不足水を補給することができ
、上面に鉄筋が突出していても施工可能で、現場施工構
造物の養生に適している。尚構造物が傾斜しており水等
が溜められない場合は、連続的または間欠的に水等を補
給して絶えず表面水層を形成し、水硬系物質自体の水の
気化蒸発を防止すればよく、タイマーをセットすること
により人を使用せずに不足水を補給することができる。
また、石灰系水溶液を上面に溜める時は、水溶液上面に
炭酸カルシウムの薄層ができて水の蒸発を防止すること
ができるばかりか、水硬系物質の白華成分の溶出を防止
でき、養生後レイタンスも含めた炭酸カルシウムの薄層
を除去しやすい。また、水硬系物質の上面に薄く水を溜
める時も、水が水酸化カルシウムの飽和水溶液になり、
上記同様上面に炭酸カルシウムの薄層ができ、略同様な
作用効果をもたらす。極緩慢に水を蒸発させると露出面
が難吸水性化し、乾燥してから脱型すると型枠接面部が
難吸水性化することは、超音波法同様である。
この発明の水硬系物質の養生法の他の一つは、反応剤を
加えるか加えることなく作った硬化した水硬系物質、ま
たは石灰系水利用法及びアンモニア法で作られた硬化し
た水硬系物質を、湿空養生、蒸気養生、或いはオートク
レーブ養生等、水の気化蒸発を押えて養生するに当り、
その養生前に不足水を補給して、及びまたは養生中に不
足水を間欠的または連続的に補給しながら養生すること
を特徴とする(以下不足水補給法と略称する。)。
上記養生法は、不足水を補給し水の気化蒸発を押えて養
生するものであり、多量のゲルが生成して高強度低吸水
性化する。不足水を補給して緩慢な蒸発が行われるよう
な湿空養生を施すと、露出面にち密な炭酸カルシウムの
層が形成されて難吸水性化し、この作業を繰返すと難吸
水性化は更に進行する。型枠に入れたものは、乾燥させ
てから脱型すると型枠接面部が難吸水性化する。
この発明の水硬系物質の養生法の他の一つは、反応剤を
加えるか加えることなく作った硬化または未硬化水硬系
物質、または石灰系水利用法やアンモニア法で作られた
硬化または未硬化水硬系物質を、高圧養生、湿度95%
以上とその湿度以下での交互の養生、結露水の滴下を防
止した湿度95%以上での養生、または水和反応熱利用
高温養生後温度を常温または常温近くに下降させてから
取出す養生を行い、水硬系物質の白華成分の表面への移
行を押えて養生することを特徴とする(以下白華抑制法
と略称する。
)。
上記養生法は、水硬系物質の白華成分の表面への移行を
押えて養生するから、1次白華が発生せず、ゲルの生成
も順調に行われて高強度となる。尚炭酸ガス中で上記養
生を行ったり、上記養生を長時間行う等露出部を炭酸化
させると、2次白華も発生しない。
この発明の水硬系物質の養生法の他の一つは、石灰系水
利用法及びアンモニア法で作られた未硬化水硬系物質か
、石灰系水溶液及びまたは反応液、或いは液相炭酸カル
シウムを表面に付着させた硬化または未硬化水硬系物質
か、または水を含浸させて白華成分を溶出させた硬化し
た水硬系物質を、湿空養生等を利用し水の気化蒸発を極
めて緩慢に行わせて、水硬系物質表面にカルシウム業化
合物によるち密な層を形成させることを特徴とする(D
下表面層形成法と略称する。)。
一般的な大気中での水の気化蒸発は想像以上に速度が速
く、このため蒸発孔が大になり吸水性になるが、極めて
緩慢に水を蒸発させると、蒸発孔が極めて小さくなり難
吸水性化する。この方法は極めて緩慢に水が蒸発するよ
うな高圧養生ヤ湿空養生成いは低温蒸気養生等で達成さ
れ、繰返し養生を施すことにより更に難吸水性化させる
ことができる。また反応液にはつ水性付与物質を使用す
る時はばつ水性化する。
この発明の水硬系物質の養生法の他の一つは、今迄説明
した超音波法、表面水養生法、不足水補給法、白華抑制
法、及び表面層形成法による水硬系物質の養生を、型枠
に打設したまま行い、その後硬化した水硬系物質をゆっ
くり乾燥させ、型枠接面部にカルシウム系化合物による
ち密な層を形成させることを特徴とする(以下型枠接直
薩辰威抹と略称する。
上記養生法は、多量のゲルが生成した水硬系物質を、型
枠に打設した状態で乾燥させてから脱型するから、自然
放置しても型枠接面はち密な水硬系物質を介してゆっく
り乾燥することになり、型枠接面にち密な炭酸カルシウ
ムの層を得る。尚水和反応により水が消費されることも
、本養生法における乾燥や、表面層形成法における、水
の気化蒸発を極めて緩慢に行わせることに含まれる。
この発明の水硬系物質は、炭酸カルシウム、ステアリン
酸カルシウム、珪酸カルシウム等のカルシウム系化合物
によるち密な層が表層部及びまたは型枠接面部に一体的
に形成されていることを特徴とする(以下難吸水性水硬
系物質と略称する。)。
難吸水性水硬系物質は、カルシウム系化合物を主体とす
る、蒸発孔が塞がれているか極めて少ないか小さい難吸
水及びまたははつ水性層が1、水硬系物質の外層に一体
的に形成されているから、生成ゲルと合いまって難吸水
及びまたははっ水性を呈し、難吸水性のものは塗料を施
すこともできて2重に水硬系物質を保護することもでき
、酸性雨や海水が浸透し難く、内部のアルカリ分の溶出
が防止され、鉄筋の腐蝕をも防止することができて、耐
久性に優れている。
この発明の水硬系物質の養生法の伯の一つは、硬化した
水硬系物質に、水、反応液、反応剤を加えた合成樹脂系
エマルジョン、及び石灰系水溶液のうちの1または2以
上を、水または液が表面に溜らず内部の白華成分が表面
に移行しない程度に常圧または高圧で含浸させ、炭酸ガ
ス、反応剤、或いは反応液と、内部の白華成分及びまた
は含浸させた石灰系水溶液とを、気乾状態または水の気
化抑制養生下で反応させることを特徴とする(以下2次
白華抑制法と略称する。
)。
上記方法は、水または反応液等を、水硬系物質の表面に
溜らず内部の白華成分が表面に移行しない程度に含浸さ
せるから、白華成分及びまたは石灰系水溶液と、反応液
及びまたは炭酸ガスが水硬系物質内部で反応して白華を
抑制することができる。尚反応剤を加えた合成樹脂系エ
マルジョンを含浸させる時は、更に表面に樹脂被膜が形
成され、反応液にはつ水性付与物質を使用する時ははっ
水性化し、水の気化抑制養生下で反応させる時は難吸水
性化し、水硬系物質が石灰系水利用法によるものの時も
難吸水性化する。また反応剤を加えたものは、表面に光
沢を作ることも可能である。
この発明の水硬系物質の養生法の一つは、天井加熱器或
いは更に壁加熱器を備えたことを特徴とする(以下結露
防止養生室と略称する。)。
上記養生室は、天井下部或いは更に壁内側に、室内温度
より高い温度の高温層を構成し、湿度100%でも天井
下面に結露せず、結露水の滴下で水硬系物質が汚損され
ない。また結露に伴う蒸気の減少で生じる水硬系物質の
水の気化蒸発を防止して、良好な養生を行うことができ
る。
この発明の水硬系物質の養生室の他の一つは、蒸気発生
装置と、不足水補給管理装置と、温度管理装置、或いは
更に除湿装置を具備したことを特徴とする(以下多能養
生室と略称する。)。
上記養生室は、不足水補給と水の気化蒸発を抑制した゛
養生を自動的に行うことができる。
この発明の水硬系物質の養生室の他の一つは、非通気ま
たは非通気断熱性材料で覆われ、がっ開閉具を備え、或
いは更に結露防止養生室または多能養生室を兼用する、
走行型及びまたは伸縮型の養生室であることを特徴とす
る(以下走仁忙檻翌五生!と略称する。)。
上記養生室は、水硬系物質を移動させることなく養生室
を移動させて養生することができる。
この発明の水硬系物質の養生室の他の一つは、ポンプを
設けた管で密閉型水滴槽と他の密閉型水滴槽または給水
槽等の給水装置を連結したことを特徴とする(以下水滴
養生室と略称する。
)。
上記養生室は、水硬系物質を移動させることなく水や反
応液等を入れ替えて補給することができ、湿度調整養生
も可能である。
[実施例] 表1は、セメント276Kg/m3、砂616Kg/m
3、砂利1277Kg/m3、w/C=55%、のコン
クリートのデータを示し、NO1〜3は空気量5.4%
、スランプ12.2C1lI、 N04は空気量4.7
%、スランプ10.9C[111練り上がり温度は共に
14度であった。尚試験体は、NO2及びNo3は表面
をシートで覆い密閉して、No1とNo4はその侭で、
超音波加湿器による微水滴の供給で湿度を95%または
それ以上に保持した温度21度の恒温室で1日間養生し
た後脱型し、その後養生法を変えて実験した。
即ち川は21度の恒温水槽で養生した。靭2は上記恒温
室内で6時間毎に1時間水に漬ける養生を略3日程度行
い、その後気乾養生した。
靭β−は略50度の温水中における30分間の養生と、
略50度の蒸気中における1時間の養生を交互に略1日
半程度行い、後は気乾養生した。
独A−は気乾養生した。
尚No1〜3はコンクリートの練り混ぜ水に水を使用し
、No4.はl丞を使用した。また強度は1平方cm当
りの圧縮強度を示し、NOlは恒温水槽から取出して、
NO2〜4はテスト前に試験体を4時間水に漬けた後取
出して、夫々テストした。表における吸水率は水滴は前
の重量と取出した後の重量を測定して計算したものであ
る。
表1 NO生 1  度       2     吸   
  41 水中  206.0       247.
8       288.0196.3   248.
0   308.4平均201.2      平均2
47.9      平均298.22  G空177
.0 0.86%    250.8 0.86%  
  266.7 0.88$水中  198.8 0.
85$    255.8 0.86%    263
.6 0.91!シLW」   シt4I    シ1
鋸口3 蒸気  220.6 0.48%    26
8.3 0.53%    258.8 0.61%温
水  227.2 0.50%    264.9 0
.54駕   286.4 0.64%188.7 0
.10%    247.2 0.05%    27
8.3 0.32g平均183.0      里奥」
醪」     里皇」並」NO2〜No4は、何れも吸
水率が1%以下と極めて小である。No1とNo4は微
水滴による不足水の補給養生で打込み時と脱型後の重量
に殆ど変化がなく、NO2とNo3には0.15%前後
の重量減が見られた。NO3及び4の後期吸水率増加は
、水和反応に使用された水跳の空隙による。NO2〜N
o4の2週強度がNo”lの強度より高いのは、ち密な
炭酸カルシウムの生成と、白華成分が溶出しないことに
よる。NO2〜4の4週強度の伸びが少ないのは、気乾
養生中不足水が補給されず、ゲル生成速度が緩慢になっ
たからである。
上記実施例には直径’lQcm高ざ20CIIの試験体
を使用したが、表層部の性質を調べるため、直径5cm
のモルタル試験体で、セメントと砂の配合を種々に変え
、スランプを同一に揃え、乾燥率、吸水率、及び圧縮強
度を測定したところ、水セメント比が大である程乾燥率
及び吸水率が大になり、乾燥率及び吸水率の小さいもの
程強度が大になることが、また、従来の蒸気養生、気乾
養生、この発明の養生の順で強度が大になることが確認
された。
表2はC(セメント):S(砂)=1 :3のモルタル
と、セメントペーストによる気泡コンクリートのデータ
ーを示す。尚−/Cは水(石灰水)セメント比であり、
湿空・水中養生は、1日3回1時間水に漬は後は湿空中
で養生する養生を、テストの4日前迄行い後は気乾養生
した。塵気二里水蓋まは、湯を間欠的に噴霧しつつ蒸気
養生を2日間行い、後は気乾養生した。
表2 5 気乾    無し  621週  16327〜3
0  1006 気乾    無し  621週  1
80 12〜14  1107 湿空・水中 無し  
621週  234 27〜30  1438 蒸気・
温水 無し  621週  308 35〜40  1
88りぜに 9 気乾    無し  621週  17627〜3
0  10710  湿空・水中 無し  621週 
 193 27〜30  11811  蒸気・温水 
無し  621週  29735〜40  18212
  気乾    減水剤 501週  234 27〜
30  14313  湿空・水中 減水剤 50 1
週  275 27〜30  16814  蒸気・温
水 減水剤 501週  338 35〜40  20
7141む疼述量亙 15  気乾    減水剤 501週  205 2
7〜30  12516  気乾    減水剤 50
1週  221 12〜14  13511  湿空・
水中 減水剤 50 1週  322 27〜30  
19718  蒸気・温水 減水剤 501週  34
135〜40  209セメントペースト  コンクリ
ート  重0.6)19 気乾   起泡剤 451週
   2227〜3゜20湿空・水中 起泡剤 451
週   2827〜3゜21  蒸気・温水 起泡剤 
451週   3935〜4゜コンクリートの水中養生
は気乾養生に比し、1週強度で約25%、2週強度で約
45%、4週強度で約75%強度増加すると言われてい
る。
上記データはモルタル(5cmx 5 ci+x 5 
cm)のデータであり、水中養生との比較がされていな
いが、該データから強度増加の傾向を把握することは困
難ではない。
また練り混ぜ水に石灰水を使用したものは気乾養生でも
低吸水性化し、湿空・水中養生、及び蒸気・温水養生し
たものは、練り混ぜ水に水を使用したものも含め何れも
低吸水性化または難吸水性化した。練り混ぜ水に水を使
用したものが低吸水性化または難吸水性化したのは、モ
ルタル自体の白華成分と炭酸ガスの反応により、ち密な
炭酸カルシウムが生成されるからである。
以上の実施例で難吸水性化と高強度化の概要を理解され
るであろう。従って不足水に石灰系水溶液や反応剤を加
えた合成樹脂系エマルジョン等を使用する実施例は省略
し、次に補足的実施例と他の方法の実施例につき説明す
る。
実施例22 C:5−=1:3 、W/C=50%(減水剤使用)の
生モルタルを、成型後直ちに、超音波加湿器に30度の
湯を供給した微水滴養生と、30度の蒸気養生の併用養
生を施し、12時間後養生室内で脱型し、次にモルタル
の表面水が無くならないように噴霧器で35度の湯を間
欠的に供給しながら35度の蒸気で48時間養生し、そ
の後噴霧器による湯の供給を停止して24時間で20度
の温度迄降温し、その後養生室から取出して気乾養生し
たものの1週圧縮強度は、369 Ka/cm2であり
、かつ難吸水性であった。
実施例23 セメントと消石灰及び珪砂微粉の適量に水とアルミ粉を
加えて発泡させ、超音波加湿器による微水滴養生または
蒸気養生との併用養生を8時間行い、次にオートクレー
ブ養生したものは、従来のALCに比し難吸水性であっ
た。起泡剤を使用して含泡させたものも難吸水性であっ
た。
実施例24 石灰系水利用法及びアンモニア法で作られた未硬化成型
モルタル、石灰水及びまたはステアリン酸カリウム水溶
液、及び液相炭酸カルシウムを、夫々塗設或いは超音波
スプレーして付着させた硬化または未硬化モルタル、及
び脱型接水を含浸させて白華成分を溶出させたモルタル
に、水の蒸発が極めて緩慢な湿空養生を施し、24時間
後養生室から取出す養生を3回繰返したものは、表面に
ち密な難吸水性またははつ水性層が形成された。尚ステ
アリン酸カリウム水溶液を硬化水硬性物質に付着させる
場合は、炭酸化が余り進んでいない水硬性物質を使用し
た。
上記湿空養生は、発泡スチロール容器の中に略−杯にな
るように水硬性物質を入れ、シールすることなく、単に
蓋をして養生した。
実施例25 C:S=1:3 、顔料5%、W/C=65%の生モル
タルを成型後1日間気乾養生して脱型し、3日後反応液
に10分間漬けて取出し、1日気乾養生した後1日水に
漬けて取出したものは2次白華が発生しなかった。
上記方法は水硬性物質の表面に水または液が溜らない程
度に反応液等を含浸させ、内部の白華成分または含浸さ
せた石灰系水溶液と、反応液及びまたは炭酸ガスを反応
させるもので、表面に水または液が溜る場合は拭き取っ
て養生すればよい′。尚反応液等を圧入すると常圧で水
が浸透しない部分迄白華抑制される。
実施例26 実施例25の生モルタルを5気圧の養生室で20時間高
圧養生したものは1次白華が発生しなかった。
実施例27 実施例25の生モルタルを、非通気断熱性材料で作られ
た密閉養生室で、水和反応熱利用高温養生したものは、
その翌日上部が50度程度であり、高温の侭取出して脱
型したら、型枠接面から急激に湯気が出て1次白華が発
生した。
しかし21目に内部の温度が略常温に降下して取出し脱
型したものは白華が発生しなかった。
実施例28 実施例25の生モルタルと、セメント100部、紅殻1
0部、反応剤1%を加えた水38部を混練したペースト
を、温度40度の雰囲気下で湿度100%と100%以
下を交互に繰返して24時間養生し、温度が常温に降下
して取出したものは、白華が発生せず、ペーストには表
面に光沢を生じた。
実施例29 実施例25の生モルタルを、成型後直ちに、天井に加熱
器を設けた蒸気養生室に搬入し、温度33度湿度100
%で蒸気養生を6時間施し、その後18時間21度の温
度で気乾養生し脱型したものは、1次白華が発生しなか
った。
実施例30 原型スレートの成型機でプレス脱水した顔料入り生瓦(
A)と、成型後顔料人りセメントスラリーを表面に塗布
した生瓦(8)と、成型後顔料入り合成樹脂系エマルジ
ョンを表面に塗布した生瓦(C)と、成型後顔料と合成
樹脂系エマルジョンを加えたセメントスラリーを表面に
塗布した生瓦(D)の4種に、温度21度湿度70%の
気乾養生を施すか、温度21度の超音波加湿器による微
水滴養生と、温度35度の結露水滴下防止蒸気養生を、
夫々8時間施し、その後微水滴養生は微水滴の供給を停
止して、蒸気養生は蒸気の発生を停止して自然に降温さ
せ、夫々水の気化抑制養生を21度の温度で行い、養生
開始後18時間後に脱型したが、気乾養生したものは表
面に白華が発生し、他は白華の発生が極めて少ないか見
られなかった。
また練り混ぜ水やスラリーの水に石灰水を使用した生瓦
(A) 、(B) 、(D) 、及び合成樹脂エマルジ
ョンを石灰水及びまたは反応液で稀釈して塗布した生瓦
(C)にも同様の養生を施したが、気乾養生したものは
練り混ぜ水に水を使用したものに比し白華の発生最少な
く、他は白華の発生が極めて少ないか、全く見られなか
った。
プレス脱水して成型した生抗は水セメント比が30%以
下になっており、スラリーや合成樹脂系エマルジョンを
塗布しても生瓦に水分が吸われてスラリーの水セメント
比が小さくなったり合成樹脂エマルジョンの濃度が高く
なり、水の気化抑制養生で水硬性物質内の白華成分が表
面へ移行せず、その間に反応が進んで白華が発生しない
と考えられる。尚合成樹脂エマルジョンの造膜は、微水
滴や蒸気の供給を停止して徐々に水の気化が始まってか
ら行われるようであり、ゆるやかな表面水の気化蒸発と
これに伴う造膜で白華成分は表面に移行し雌く白華も発
生し難い。
尚気乾養生以外の養生を施した上記生瓦に、脱型後顔料
を加えるか加えない合成樹脂系エマルジョンを塗布して
造膜させ、樹脂被膜を形成してもよい。
実施例31 コンクリ−の打設面に吸水材を貼附した両側の型枠内に
、C=276Kg/3113.5=616にQ/114
3、G=1277Kg/1113 、石灰水/C=55
%、空気量4.7%、スランプ10.9C=の生コンク
リートを打設し、1週間後脱型したものは型枠接面が難
吸水性化した。尚露出面を吸水材で覆って養生したもの
は全体的に難吸水性化した。尚露出面を覆った吸水材を
介して石灰水や水を補給したり、石灰水や水を露出面に
溜めて養生してもよい。
実施例32 実施例31で使用した生コンクリートを、両側の型枠間
に、上端部に水を溜める空間を残して打設し、生コンク
リートが水で崩れなくなってから、上記空間に水を溜め
て表面水層を形成し、コンクリート自体の水の気化蒸発
を押えて養生し、1週間後に脱型した。型枠接面は難吸
水性であった。尚石灰水に代えて水を使用したものは型
枠接面が低吸水性化した。尚他例から高強度化している
ことも推測される。
実施例33 消石灰:セメント:珪砂微粉=4:1:10石灰水・粉
(消石灰十セメント+珪砂微粉)比65%のスラリーを
起泡剤で含泡させ、超音波加湿器の微水滴養生を湿度9
5%温度20度の養生室で8時間行い、次にオートクレ
ーブ養生したものは、難吸水性であった。
実施例34 C:S=1:3、W/C80%の生モルタルを、5x5
x5cmの型枠に打設し、5時間半45度の温度で蒸気
養生した後説型し、45度の湯に30分間漬け45度で
1時間蒸気養生する養生を24時間施し、引続き28度
で40時間湿空養生したものの18日圧縮強度は219
.2Kg/cm2.6日後の乾燥率は9.5%であった
。これに比し気乾養生したものの18日圧縮強度は10
5.2K(1/Cm2.6日後の乾燥率は11.5%、
45度で5時間生蒸気養生し、脱型して気乾養生したも
のの18日圧縮強度は86.7Kg/cm2.6日後の
乾燥率は12.3%であった。
実施例35 C:S=1:2、W/C45%(減水剤使用)の生モル
タルを5X5X5C+nの型枠に打設し、超音波加湿器
の微水滴で2時間養生した後32度の温度で3時間蒸気
養生して脱型し、45度の湯に30分間漬け45度で1
時間蒸気養生する養生を188時間行い、更に26度で
48時間湿空養生したものの10日圧縮強度は670K
gム般、10日後の乾燥率は1.7%であった。
これに比し、気乾養生したものの10日圧縮強度は32
5に/c般、乾燥率4.5%であった。
実施例34及び35はモルタル強度と乾燥率の関係を示
し、乾燥率が少ない程強度が大であり吸水率も少ない。
また、従来の蒸気養生が水の蒸発量が多く、吸水性も大
であり、かつ強度も低いことを示している。
実施例36 セメント250部に、市販のアンモニア水5部、水68
部を加えて混練し、型枠に打設して気乾養生し、脱型し
たものは、型枠接面かはっ水性化した。製造後50日し
て水に漬け、−1週間後取出して吸水率を測定したとこ
ろ1.1%であった。しかしはっ水性は消滅した。
アンモニア水を加えた各種の添加剤を使用して水硬性物
質を作ると、何れも水を吸い難い。
アンモニア水またはアンモニア塩の使用量は、セメント
に対し重量で0.1〜2%程度が望ましい。
実施例37 C:S=1:2、W/C43,6%(減水剤使用)の生
モルタルと、水に代えて石灰水を使用した生モルタルを
作り、夫々製造直後直径5Cmの型枠に1CIIl高さ
打設した。90分後表面に薄い炭酸カルシウム系薄膜が
形成されていたが、静かに水または石灰水を3mm程度
注ぐと、薄膜はモルタルから剥離して浮上し、やがて水
面上を覆って水を通し難い密閉膜を形成した。水練りし
たモルタルの上に3cm程度水を溜めたものは、密閉膜
を形成する迄には至らなかった。石灰水を溜めたものが
表面に炭酸カルシウム系膜を構成することは当然である
が、少量の水を溜めたものもモルタル中の白華成分が溶
出し、水が白華成分の飽和水溶液になり、炭酸ガスと反
応して炭酸カルシウム系薄膜が形成される。水または石
灰水が不足すると膜をできるだけ壊さないように補給し
、4日間表面水養生を行い脱型したものは何れも0.7
%程度重量が増え、表面はやや低吸水性化し、型枠接面
は低吸水性化した。尚表面の水または石灰水を除去し、
更に3日間経って脱型したものは、型枠接面が難吸水性
化し、水または石灰水を除去した後商品名サランラップ
で表面を覆い水の気化蒸発を押えて養生したものは表面
も難吸水性化した。これは、水和反応により内部の水が
消費され、極緩慢に乾燥してち密な炭酸カルシウムが形
成されるからと考えられる。
また超音波法、不足水補給法、白華抑制法で養生したも
のも、乾燥して脱型したものは何れも型枠接面が難吸水
性化した。強度の測定を行わなかったが、高強度化して
いることは論するまでもない。
高強度化や難吸水性化させる場合は、例えば金属や合板
型枠を組立てる場合、接合部もシールして非通気性とす
ることが好ましい。また表面の養生は、砂や吸水性樹脂
等をおき、不足水を補給しながら養生してもよい。また
表面水養生法では、型枠に発熱シートを取付ける等して
加熱しながら養生してもよい。
以下上記方法に好適な養生室につき説明する。
第1図は、天井加熱器1を養生室Aの天井内側面に取付
けた結露防止養生室1例を示し、養生室内で蒸気養生し
ても、天井の温度を蒸気の温度より高くすると結露せず
、水硬系物質が結露水の滴下で汚損されるようなことが
ない。尚更に壁加熱器を壁内側に取付けてもよい。水硬
系物質の水の気化蒸発を間接的に防止する。
第2図は養生室Bの下部に車2等を設けて走行自在とし
た走行伸縮型養生室1例を示し、養生室を走行自在及び
または伸縮自在としてもよい。ストックヤード等におけ
る水硬系物質を移動させることなく養生室を移動させて
養生することができる。尚天井に天井加熱器を設けても
よく、多能養生室を兼用してもよい。
第3図は多能養生室1例を示し、Cは非通気断熱性材料
3で覆われた養生室、4はその底部に設けられた水槽で
あり、水槽4にはヒーターが設けられ蒸気発生装置を構
成している。5は養生室C内に設けられた多数の孔を有
する棚、6は養生室7の上部に設けられたファン、7は
排気管8に弁9を設けて構成された除湿器であり、排気
管8にファンまたはコンプレッサーを設けることにより
、排気を急速に行わせて湿度や圧力を降下させたり、外
気を導入して圧力を高くすることができ、除湿、圧力変
化等を行うことができる。10は養生室Cに隣接して設
けられた計器室、11は超音波加湿器、12は噴霧器で
ある。
上記養生室には、養生室内にセットされた温度検出器と
、温度検出器で検出された温度を表示する温度表示器、
所望の温度を設定する温度設定器、及び温度検出器で検
出された検出値と温度設定器に設定された設定値を比較
して所望の値に調整する温度管理装置と、同様な構成の
湿度管理装置、及び加湿器及びまたは噴霧器の作動時間
を制御する不足水補給管理装置が設けられおり、ヒータ
ー、噴霧器、加湿器、及び除湿器の作動を自動的に制御
して各種条件の養生が可能な構成になっている。
尚養生室は、ポンプを設けた管で密閉型水滴槽と他の密
閉型水滴槽または給水槽等の給水装置を連結した養生室
であってもよい。水硬系物質を入れた水滴槽に、ポンプ
を作動させて他の水滴槽または給水槽から水や湯等を入
れると水硬系物質は本漬養生され、水等を伯の水滴槽に
ポンプで移送し密閉状態にすると、水硬系物質は引続き
湿空養生されることになり、本漬養生と湿空養生を繰返
すと水硬系物質は難吸水高強度化する。尚本漬時間は、
白華成分が溶出しない程度の時間内が望ましい。
この発明は次の実施態様をとることができる。
(1)水硬系物質の材料はポルトランドセメントに限定
されず市販の各種セメントを使用することができ、セメ
ントとポゾラン、石灰とポゾラン或いは更にセメント等
、カルシウム系で水硬するものであれば種類を問わない
(2)反応剤及び反応液には各種の酸類やアルカリ類及
び市販のコンクリート添加剤等を使用することができ、
具体的には例えば次のちの等を使用することができる。
流酸や塩酸或いは硝酸等の強酸類は1/100万〜1/
1000万程度の稀釈液を使用できる。
タルトロン酸、リンゴ酸、酒石酸、グルコン酸、グロン
酸、クエン酸、アスコルビン酸等のカルボン酸類は1/
200〜1750万程度の稀釈液または溶解液を使用す
ることができる。
重曹、アンモニア水、水ガラス等のアルカリ類は1/1
00〜1720万程度の稀釈液または溶解液を使用する
ことができる。
シリカゾル、シリコン、マイクロシリカ、シリカフニー
ム等のシリカ類、各種増結剤、゛商品名マイティー15
0等の減水剤、はっ水剤、AE剤や流動化剤或いは界面
活性剤等は、3〜1/100程度の液、稀釈液、粉体等
を使用できる。
上記薬剤の2種以上を混合したものを使用することがで
きる。
実施例では特記しない限り、反応剤または反応液に、減
水剤、酸及びアルカリ、これらに減水剤を加えたものの
夫々適量を使用した。
尚使用量はセメント量の0.3〜100%程度の添加が
望ましい。
(3)表面水養生法で、表面水層を形成する場合、好ま
しくは5時間以内に形成することが望ましい。尚打設直
後表面をサランラップで覆い、水や湯で崩れなくなって
からサランラップを除去し、引続き表面水養生法を施し
てもよい。
(4)1実施例に使用した物または方法が他の実施例に
適切であれば、これを他の実施例に使用し利用し若しく
は応用することができる。
[発明の効果] 旦天亙水丑里抹は、水硬系物質の表面を難吸水性化、は
つ水性化、或いは低吸水性化させることができ、特に気
乾養生しか行われていない現場工事に好適である。アン
モニア法は、水硬系物質表面をはつ水性化させ、或いは
全体を難吸水性化させることができ、Wは、未硬化水硬
系物質に不足水を補給しながら、かつ水の気化蒸発を押
えて養生することができ、高強度化や難吸水性化に効果
的である。表面水養生法は、養生を行い難い現場工事に
適切であり、簡単な方法で高強度化や難吸水性化させる
ことができる。不足水補給法は、水硬系物質全体の難吸
水性化と高強度化に効果的であり、養生中に間欠的に不
足水を補給したり、引続き表面層形成法を施すと、表面
層が難吸水性化し、保持される内部の水が水和反応に使
用されて高強度化する。 白華抑制法は、今まで不安定
であった白華抑制を確実に行うことができる。表面層m
は、水硬系物質表面にカルシウム系難吸水性層を設ける
ことができ、型枠接面層形成法は、型枠接面を難吸水性
化させることができる。
1蚊水扛水盪糸豆亘は、酸性雨や海水に冒され難く、凍
結融解防止にも効果的であり、耐久性に優れている。2
次白華抑制法は、反応液や水を含浸させる簡単な方法で
2次白華を抑制することができ、結露防止養生室は、水
硬性物質の水の気化蒸発少なく結露水の滴下を防止して
良好な養生を行うことができる。多能養生室は、多々の
養生法を自動的に制御して行うことができる。L仁佳枢
呈1生!と本漬養生室は、水硬系物質を移動させること
なく養生することができ、運搬費用を節約できる。
この発明は上記した効果を有し、2次製品の製造や建築
土木工事のみならず、廃棄物埋設コンクリート等の製造
にも利用され、多々の用途に供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は養生室2例の概略断面図、第3図は養
生室1例の説明図である。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水に代えて水酸化カルシウム水溶液またはこれを
    主体とする白華成分溶出液等の石灰系水溶液を使用する
    か、或いは更にシリカ系やステアリン酸系等の白華成分
    と反応する反応剤を加えて未硬化水硬系物質を作り、硬
    化させることを特徴とする、水硬系物質の製造法。
  2. (2)アンモニア水を添加して作つた未硬化水硬系物質
    を硬化させることを特徴とする、水硬系物質の製造法。
  3. (3)反応剤を加えるか加えることなく作った未硬化水
    硬系物質、または請求項1及び2記載の未硬化水硬系物
    質に、超音波加湿器による微水滴養生を施すか、または
    上記微水滴養生と蒸気養生或いは湿空養生との併用養生
    を施し、硬化後引続き上記養生を施すか、硬化後不足水
    を補給しながらの蒸気養生や湿空養生、或いはオートク
    レーブ養生、水中養生、石灰系水溶液中養生、上面に水
    または石灰系水溶液を溜めた表面水養生、密閉養生等、
    水硬系物質自体の水の気化蒸発を押えた養生を施すこと
    を特徴とする、水硬系物質の養生法。
  4. (4)反応剤を加えるか加えることなく作つた未硬化水
    硬系物質、または請求項1及び2記載の未硬化水硬系物
    質が、水や湯で崩れなくなったらできるだけ速やかに、
    その上面に水または石灰系水溶液を溜めるか、または間
    欠的或いは連続的に供給して表面水層を形成し、水硬系
    物質自体の水の気化蒸発を押えながら養生することを特
    徴とする、水硬系物質の養生法。
  5. (5)反応剤を加えるか加えることなく作った硬化した
    水硬系物質、または請求項1及び2記載の硬化した水硬
    系物質を、湿空養生、蒸気養生、或いはオートクレーブ
    養生等、水の気化蒸発を押えて養生するに当り、その養
    生前に不足水を補給して、及びまたは養生中に不足水を
    間欠的または連続的に補給しながら養生することを特徴
    とする、水硬系物質の養生法。
  6. (6)反応剤を加えるか加えることなく作った硬化また
    は未硬化水硬系物質、または請求項1及び2記載の硬化
    または未硬化水硬系物質を、高圧養生、湿度95%以上
    とその湿度以下での交互の養生、結露水の滴下を防止し
    た湿度95%以上での養生、または水和反応熱利用高温
    養生後温度を常温または常温近くに下降させてから取出
    す養生を行い、水硬系物質の白華成分の表面への移行を
    押えて養生することを特徴とする、水硬系物質の養生法
  7. (7)請求項1及び2記載の未硬化水硬系物質か、石灰
    系水溶液及びまたは反応液、或いは液相炭酸カルシウム
    を表面に付着させた硬化または未硬化水硬系物質か、ま
    たは水を含浸させて白華成分を溶出させた硬化した水硬
    系物質を、湿空養生等を利用し水の気化蒸発を極めて緩
    慢に行わせて、水硬系物質表層部にカルシウム系化合物
    によるち密な層を形成させることを特徴とする、水硬系
    物質の養生法。
  8. (8)請求項3〜7記載の水硬系物質の養生を型枠に打
    設したまま行い、その後硬化した水硬系物質をゆつくり
    乾燥させ、型枠接面部にカルシウム系化合物によるち密
    な層を形成させることを特徴とする、水硬系物質の養生
    法。
  9. (9)炭酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、珪酸
    カルシウム等のカルシウム系化合物によるち密な層が表
    層部及びまたは型枠接面部に一体的に形成されているこ
    とを特徴とする、難吸水性及びまたははっ水性の水硬系
    物質。
  10. (10)硬化した水硬系物質に水、反応液、反応剤を加
    えた合成樹脂系エマルジョン、及び石灰系水溶液のうち
    の1または2以上を、水または液が表面に溜らず内部の
    白華成分が表面に移行しない程度に常圧または高圧で含
    浸させ、炭酸ガス、反応剤、或いは反応液と、内部の白
    華成分及びまたは含浸させた石灰系水溶液とを、気乾状
    態または水の気化抑制養生下で反応させることを特徴と
    する、水硬系物質の養生法。
  11. (11)天井加熱器或いは更に壁加熱器を備えたことを
    特徴とする、水硬系物質の養生室。
  12. (12)蒸気発生装置と、不足水補給管理装置と、温度
    管理装置、或いは更に除湿装置を具備したことを特徴と
    する、水硬系物質の養生室。
  13. (13)非通気性または非通気断熱性材料で覆われ、か
    つ開閉具を備え、或いは更に請求項11または12記載
    の養生室を兼用したことを特徴とする、走行型及びまた
    は伸縮型水硬系物質の養生室。
  14. (14)ポンプを設けた管で密閉型水漬槽と他の密閉型
    水漬槽または給水槽等の給水装置を連結したことを特徴
    とする、水硬系物質の養生室。
JP2321121A 1990-08-13 1990-11-27 水硬系物質と、水硬系物質の製造法、養生法、及び養生室 Expired - Lifetime JP2614143B2 (ja)

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