JPH04226343A - 包装用障壁材料 - Google Patents
包装用障壁材料Info
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- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【本発明の分野】本発明は酸素および他の材料に対する
障壁特性が改善された重合体フィルムに関する。
障壁特性が改善された重合体フィルムに関する。
【0002】
【関連した従来法の説明】可撓性重合体フィルムは食品
、電子製品および医薬製品の包装に広く使用されている
。多くの用途において酸素および/または水蒸気に対し
良好な障壁特性をもっていることが望ましい。しかし障
壁用の樹脂、例えばエチレン/ビニルアルコール共重合
体(“EVOH”)またはポリ塩化ビニリデン(“PV
DC”)をベースにした大部分の重合体は酸素または水
分に対して良好な障壁特性を示すが、これは理想的な条
件下においてのみである。EVOHは優れた酸素障壁材
料であることができるが、相対湿度が中程度ないし高い
場合にはその障壁特性を失う。従ってこの材料は水蒸気
含量が高い例えば湿った食品に対する用途においては広
く使用することはできない。PVDCは水分および酸素
に対し良好な障壁特性を示すが、多くの用途には適当で
はなく、望ましくない黄変現象を示し、不可能ではない
が再利用が困難である。酸素および水分に対し障壁特性
をもつ提案されている他の材料としては、アルミニウム
箔およびアルミニウム・メッキしたフィルムの積層品が
含まれる。これは良好な障壁特性を示すが、完全に不透
明であり、再利用ができず、また電子レンジに使用され
るような食品の包装にはそのまま使用することはできな
い。
、電子製品および医薬製品の包装に広く使用されている
。多くの用途において酸素および/または水蒸気に対し
良好な障壁特性をもっていることが望ましい。しかし障
壁用の樹脂、例えばエチレン/ビニルアルコール共重合
体(“EVOH”)またはポリ塩化ビニリデン(“PV
DC”)をベースにした大部分の重合体は酸素または水
分に対して良好な障壁特性を示すが、これは理想的な条
件下においてのみである。EVOHは優れた酸素障壁材
料であることができるが、相対湿度が中程度ないし高い
場合にはその障壁特性を失う。従ってこの材料は水蒸気
含量が高い例えば湿った食品に対する用途においては広
く使用することはできない。PVDCは水分および酸素
に対し良好な障壁特性を示すが、多くの用途には適当で
はなく、望ましくない黄変現象を示し、不可能ではない
が再利用が困難である。酸素および水分に対し障壁特性
をもつ提案されている他の材料としては、アルミニウム
箔およびアルミニウム・メッキしたフィルムの積層品が
含まれる。これは良好な障壁特性を示すが、完全に不透
明であり、再利用ができず、また電子レンジに使用され
るような食品の包装にはそのまま使用することはできな
い。
【0003】米国特許第3,442,686号にはガス
および液体に対し良好な障壁特性をもった可撓性の透明
な包装用フィルムとしての多層構造物が記載されている
、この構造物は可撓性の透明な有機重合体基質フィルム
の上にガスおよび液体に対し高度の不透過性を有し耐水
性をもった無機材料の連続した接着性、透明性、可撓性
をもつガラス状の被膜、および有機重合体材料から成る
密封可能な可撓性の透明な上部被膜を有している。ガラ
ス状の被膜は基質フィルムと上部被膜との間にサンドウ
ィッチ状に挟まれている。好適なものとして記載された
基質フィルムにはポリエステル・フィルム、例えば商品
名マイラー(Mylar)(R)の配向した熱固定ポリ
エステル・フィルムが含まれる。好適なものとして記載
されたガラス状の被膜は珪素およびアルミニウムの酸化
物であり、被膜の厚さは0.02〜2μ(20〜200
0nm)であるとされている。酸化珪素の中には一酸化
珪素(SiO)および二酸化珪素(SiO2)が含まれ
る。ガラス状の被膜は真空蒸着法により基質フィルム上
につくられる。密封可能な上部被膜の例としてはポリエ
ステルおよび塩化ビニリデン/アクリロニトリル共重合
体が挙げられている。SiOはSiO2に比べ障壁特性
が良好であることが知られているが、不幸なことにSi
OはSiO2に比べ遥かに高価であり、良好な障壁特性
を得るのに必要な被膜の厚さでは包装品に黄色を帯びさ
せる。
および液体に対し良好な障壁特性をもった可撓性の透明
な包装用フィルムとしての多層構造物が記載されている
、この構造物は可撓性の透明な有機重合体基質フィルム
の上にガスおよび液体に対し高度の不透過性を有し耐水
性をもった無機材料の連続した接着性、透明性、可撓性
をもつガラス状の被膜、および有機重合体材料から成る
密封可能な可撓性の透明な上部被膜を有している。ガラ
ス状の被膜は基質フィルムと上部被膜との間にサンドウ
ィッチ状に挟まれている。好適なものとして記載された
基質フィルムにはポリエステル・フィルム、例えば商品
名マイラー(Mylar)(R)の配向した熱固定ポリ
エステル・フィルムが含まれる。好適なものとして記載
されたガラス状の被膜は珪素およびアルミニウムの酸化
物であり、被膜の厚さは0.02〜2μ(20〜200
0nm)であるとされている。酸化珪素の中には一酸化
珪素(SiO)および二酸化珪素(SiO2)が含まれ
る。ガラス状の被膜は真空蒸着法により基質フィルム上
につくられる。密封可能な上部被膜の例としてはポリエ
ステルおよび塩化ビニリデン/アクリロニトリル共重合
体が挙げられている。SiOはSiO2に比べ障壁特性
が良好であることが知られているが、不幸なことにSi
OはSiO2に比べ遥かに高価であり、良好な障壁特性
を得るのに必要な被膜の厚さでは包装品に黄色を帯びさ
せる。
【0004】それにもかかわらず1969年米国特許第
3,442,686号が公示されて以来、結局ガラス状
の被膜としてポリエチレンテレフタレート(PET)フ
ィルムと注形ポリオレフィン上部被膜との2層の間にS
iOの層が挟まれて包装用フィルムを作っている製品が
(日本において)導入された。このような製品の一つで
はSiO層の厚さは2000オングストローム(A)(
200nm)程度である。他の製品は2枚の重なり合っ
たSiO層が存在する積層品からなり、各層の厚さは1
200A(120nm)であってSiOの全実効厚さは
2400A(240nm)となっている。これらの製品
は二つの欠点をもっている。第一にこの製品は使用され
る層の厚さにおいてはSiO層によりはっきりと黄色に
着色している。即ちSiOは黄色であり、層の厚さが増
加するに従って色が濃くなる。SiO被膜の黄色は酸素
を存在させて被膜を真空蒸着することにより幾分緩和さ
れると考えられている。この場合SiOはSiO1.5
の程度となる。第二にこの市販製品から作られた包装用
のフィルムは必要な障壁特性を与えるためには厚さを厚
くしなければならず、また包装用フィルム中に存在する
SiOが比較的高価であるためにフィルムも高価になる
という欠点をもっている。しかし注目すべきことにはこ
れらの包装用フィルムは125℃においても障壁特性を
失うことなく加熱滅菌処理に耐え得ると報告されている
。
3,442,686号が公示されて以来、結局ガラス状
の被膜としてポリエチレンテレフタレート(PET)フ
ィルムと注形ポリオレフィン上部被膜との2層の間にS
iOの層が挟まれて包装用フィルムを作っている製品が
(日本において)導入された。このような製品の一つで
はSiO層の厚さは2000オングストローム(A)(
200nm)程度である。他の製品は2枚の重なり合っ
たSiO層が存在する積層品からなり、各層の厚さは1
200A(120nm)であってSiOの全実効厚さは
2400A(240nm)となっている。これらの製品
は二つの欠点をもっている。第一にこの製品は使用され
る層の厚さにおいてはSiO層によりはっきりと黄色に
着色している。即ちSiOは黄色であり、層の厚さが増
加するに従って色が濃くなる。SiO被膜の黄色は酸素
を存在させて被膜を真空蒸着することにより幾分緩和さ
れると考えられている。この場合SiOはSiO1.5
の程度となる。第二にこの市販製品から作られた包装用
のフィルムは必要な障壁特性を与えるためには厚さを厚
くしなければならず、また包装用フィルム中に存在する
SiOが比較的高価であるためにフィルムも高価になる
という欠点をもっている。しかし注目すべきことにはこ
れらの包装用フィルムは125℃においても障壁特性を
失うことなく加熱滅菌処理に耐え得ると報告されている
。
【0005】経済的な理由により、また無色の包装品を
得るためにSiOの代わりにSiO2の被膜を使用しよ
うという努力がなされて来た。厚さを増加させることに
よりSiO2の障壁特性は或る程度改善されるが、厚さ
を増加させると可撓性が減少するためにこのような方法
には限界がある。
得るためにSiOの代わりにSiO2の被膜を使用しよ
うという努力がなされて来た。厚さを増加させることに
よりSiO2の障壁特性は或る程度改善されるが、厚さ
を増加させると可撓性が減少するためにこのような方法
には限界がある。
【0006】米国特許第4,702,963号には可撓
性の重合体基質に先ず接着層を真空蒸着した後、障壁層
を真空蒸着して包装用フィルムに加熱滅菌処理性を付与
した包装用フィルムが記載されている。接着層は好まし
くはCr、特にCrが少なくとも20重量%を占めるC
rとSiOとの同時蒸着混合物から成ることができる。 障壁層は好ましくは一酸化珪素または二酸化珪素である
。二酸化珪素を使用する場合には、これをガラス性変性
剤、例えばMg、BaおよびCa、またはアルカリ土類
金属のフッ化物、例えばMgF2と混合することができ
る。ガラス性変性剤は被膜全体の色を変える役目をする
。例えばクロム/SiO複合フィルムは黄色を帯びた被
膜を生じ、SiO2とガラス性変性剤との混合物からは
くすんだ灰色が生じると記載されている。該特許の実施
例に記載された特殊な接着/障壁層システムは接着層が
主としてクロムであり、障壁層がSiOおよびSiO2
である。接着層としてはTa−Cr合金、Ta、Mo、
酸化クロムの場合と同様に鉛−アルミニウム・シリカ・
ガラスが使用される。或る例ではSiO2層に変性剤を
混合する。該特許の表4には接着層の厚さの僅かな変化
が光の透過度を著しく減少させることが記載されている
。さらに擬似試験から加熱滅菌処理性が決定されている
が、この試験では加熱滅菌処理後の酸化珪素層の接着性
は報告されている。しかし多層構造物の障壁特性につい
ては記載されていない。この特許記載の方法は商業化さ
れるには至っていない。
性の重合体基質に先ず接着層を真空蒸着した後、障壁層
を真空蒸着して包装用フィルムに加熱滅菌処理性を付与
した包装用フィルムが記載されている。接着層は好まし
くはCr、特にCrが少なくとも20重量%を占めるC
rとSiOとの同時蒸着混合物から成ることができる。 障壁層は好ましくは一酸化珪素または二酸化珪素である
。二酸化珪素を使用する場合には、これをガラス性変性
剤、例えばMg、BaおよびCa、またはアルカリ土類
金属のフッ化物、例えばMgF2と混合することができ
る。ガラス性変性剤は被膜全体の色を変える役目をする
。例えばクロム/SiO複合フィルムは黄色を帯びた被
膜を生じ、SiO2とガラス性変性剤との混合物からは
くすんだ灰色が生じると記載されている。該特許の実施
例に記載された特殊な接着/障壁層システムは接着層が
主としてクロムであり、障壁層がSiOおよびSiO2
である。接着層としてはTa−Cr合金、Ta、Mo、
酸化クロムの場合と同様に鉛−アルミニウム・シリカ・
ガラスが使用される。或る例ではSiO2層に変性剤を
混合する。該特許の表4には接着層の厚さの僅かな変化
が光の透過度を著しく減少させることが記載されている
。さらに擬似試験から加熱滅菌処理性が決定されている
が、この試験では加熱滅菌処理後の酸化珪素層の接着性
は報告されている。しかし多層構造物の障壁特性につい
ては記載されていない。この特許記載の方法は商業化さ
れるには至っていない。
【0007】特許明細書60−244540号にはプラ
スチックス・フィルムの表面に金属、金属酸化物または
ガラスから成る群から選ばれる1種またはそれ以上の材
料を乾式メッキ法により形成させ、良好な障壁特性をも
った積層品とした積層品が記載されている。適当な金属
としてはアルミニウム、珪素、鉄、金、銀、銅、クロム
、ニッケル、錫、チタンおよびマグネシウムが含まれる
。適当な酸化物はこれらの金属の酸化物(例えば酸化珪
素、ここで一酸化珪素と二酸化珪素との混合物であるこ
とができる)およびガラスであることができる。混合蒸
発法または多層蒸発法を行うことができる。
スチックス・フィルムの表面に金属、金属酸化物または
ガラスから成る群から選ばれる1種またはそれ以上の材
料を乾式メッキ法により形成させ、良好な障壁特性をも
った積層品とした積層品が記載されている。適当な金属
としてはアルミニウム、珪素、鉄、金、銀、銅、クロム
、ニッケル、錫、チタンおよびマグネシウムが含まれる
。適当な酸化物はこれらの金属の酸化物(例えば酸化珪
素、ここで一酸化珪素と二酸化珪素との混合物であるこ
とができる)およびガラスであることができる。混合蒸
発法または多層蒸発法を行うことができる。
【0008】特許明細書61−47244号にはプラス
チックス・フィルムまたはシートから成り、その表面に
金属、金属酸化物およびガラスから成る群から選ばれる
1種またはそれ以上の材料を乾式メッキすることにより
つくられた透明な薄層が形成されている積層品が記載さ
れている。適当な金属としてはアルミニウム、珪素、チ
タン、鉄、金、銀、銅、クロム、ニッケル、マグネシウ
ム等が含まれる。酸化物はこれらの金属の酸化物かガラ
スである。これらの金属および金属酸化物は混合した状
態で蒸発させて層にするか、または蒸発させて多層構造
にすることができる。
チックス・フィルムまたはシートから成り、その表面に
金属、金属酸化物およびガラスから成る群から選ばれる
1種またはそれ以上の材料を乾式メッキすることにより
つくられた透明な薄層が形成されている積層品が記載さ
れている。適当な金属としてはアルミニウム、珪素、チ
タン、鉄、金、銀、銅、クロム、ニッケル、マグネシウ
ム等が含まれる。酸化物はこれらの金属の酸化物かガラ
スである。これらの金属および金属酸化物は混合した状
態で蒸発させて層にするか、または蒸発させて多層構造
にすることができる。
【0009】米国特許第4,528,234号には透明
なプラスチックス樹脂フィルムの基質、少なくとも1種
の金属、例えばアルミニウム、錫、鉄、亜鉛またはマグ
ネシウムを真空蒸着法により基質上に蒸着させた薄い透
明な層、および積層化によって金属層上につくられたカ
ルボキシル基含有ポリオレフィン(例えばイオノマー)
から成る透明な積層品が記載されている。随時プラスチ
ックス・フィルムの片側または両側に他の酸化珪素層ま
たは酸化チタン層を存在させることができる。酸素およ
び水分に対する不透過性が改善されていると言われてい
る。
なプラスチックス樹脂フィルムの基質、少なくとも1種
の金属、例えばアルミニウム、錫、鉄、亜鉛またはマグ
ネシウムを真空蒸着法により基質上に蒸着させた薄い透
明な層、および積層化によって金属層上につくられたカ
ルボキシル基含有ポリオレフィン(例えばイオノマー)
から成る透明な積層品が記載されている。随時プラスチ
ックス・フィルムの片側または両側に他の酸化珪素層ま
たは酸化チタン層を存在させることができる。酸素およ
び水分に対する不透過性が改善されていると言われてい
る。
【0010】特許明細書62−158677号には薄い
金属酸化物の単一層または混合層が積層構造の中間層と
なっている透明な積層構造をもった包装材料が記載され
ている。この積層品はガス状の酸素および水蒸気に対し
優れた障壁特性をもっていると言われている。酸化珪素
および酸化アルミニウム/酸化珪素の混合物が有効であ
る。
金属酸化物の単一層または混合層が積層構造の中間層と
なっている透明な積層構造をもった包装材料が記載され
ている。この積層品はガス状の酸素および水蒸気に対し
優れた障壁特性をもっていると言われている。酸化珪素
および酸化アルミニウム/酸化珪素の混合物が有効であ
る。
【0011】特許明細書62−156943号には多層
構造をもった合成樹脂フィルムまたはシートの1個また
はそれ以上の積層境界面に金属または金属化合物を蒸着
させた2種またはそれ以上の層を有する蒸着層内蔵型の
多層構造をもつガス障壁用のフィルムまたはシートが記
載されており、これは良好なガス障壁特性をもっている
。適当な金属としてはアルミニウム、亜鉛、銅、白金、
インジウム、錫、金、銀および珪素が含まれる。適当な
金属酸化物は酸化珪素である。
構造をもった合成樹脂フィルムまたはシートの1個また
はそれ以上の積層境界面に金属または金属化合物を蒸着
させた2種またはそれ以上の層を有する蒸着層内蔵型の
多層構造をもつガス障壁用のフィルムまたはシートが記
載されており、これは良好なガス障壁特性をもっている
。適当な金属としてはアルミニウム、亜鉛、銅、白金、
インジウム、錫、金、銀および珪素が含まれる。適当な
金属酸化物は酸化珪素である。
【0012】ソサイアティ・オヴ・ヴァキウム・コウタ
ーズ(Society of Vacuumu
Coaters)の年会(Annual Techn
ical Meeting)に提出されたチャーラウ
ディ(Chahroudi)の「電子ビーム・ウェッブ
被覆法により得られるガラス状の障壁層」という報告に
は、酸化珪素およびSiO2の障壁層が記載されている
。変性剤またはシリカの代替物としてMg、Ca、Ba
、B、Al、In、Ge、Sn、Zn、Ti、Zr、C
eの酸化物およびMgF2が挙げられている。
ーズ(Society of Vacuumu
Coaters)の年会(Annual Techn
ical Meeting)に提出されたチャーラウ
ディ(Chahroudi)の「電子ビーム・ウェッブ
被覆法により得られるガラス状の障壁層」という報告に
は、酸化珪素およびSiO2の障壁層が記載されている
。変性剤またはシリカの代替物としてMg、Ca、Ba
、B、Al、In、Ge、Sn、Zn、Ti、Zr、C
eの酸化物およびMgF2が挙げられている。
【0013】サカマキ(Sakamaki)の「二酸化
珪素による蒸着」と題する論文にはSiOxのようなセ
ラミックス、特に酸化珪素の薄層をもつフィルムの障壁
特性が記載されている。
珪素による蒸着」と題する論文にはSiOxのようなセ
ラミックス、特に酸化珪素の薄層をもつフィルムの障壁
特性が記載されている。
【0014】米国特許第3,522,080号には表面
に酸化珪素(SiO2から誘導されるSiOx)の層を
蒸着するラッカー・フィルムのような合成材料の表面を
硬化させる方法が記載されている。酸化珪素は1.5〜
5%のクロム、亜鉛、ジルコニウムまたはアンチモンの
酸化物を含むことができる。
に酸化珪素(SiO2から誘導されるSiOx)の層を
蒸着するラッカー・フィルムのような合成材料の表面を
硬化させる方法が記載されている。酸化珪素は1.5〜
5%のクロム、亜鉛、ジルコニウムまたはアンチモンの
酸化物を含むことができる。
【0015】英国特許明細書第2 197 881
号にはポリエステル樹脂の表面に珪素化合物または金属
酸化物含有珪素化合物から成る無機被覆層をつくること
により熱可塑性ポリエステル樹脂からつくられた耐熱性
の容器が記載されている。無機被覆層はコロイド状のポ
リシロキサン化合物から得られる。被膜材料はまた添加
剤、例えば酸化チタン、珪酸ジルコニウム、ニッケル、
酸化銅、酸化マグネシウム、アルミナなどの無機充填剤
を含んでいることができる。
号にはポリエステル樹脂の表面に珪素化合物または金属
酸化物含有珪素化合物から成る無機被覆層をつくること
により熱可塑性ポリエステル樹脂からつくられた耐熱性
の容器が記載されている。無機被覆層はコロイド状のポ
リシロキサン化合物から得られる。被膜材料はまた添加
剤、例えば酸化チタン、珪酸ジルコニウム、ニッケル、
酸化銅、酸化マグネシウム、アルミナなどの無機充填剤
を含んでいることができる。
【0016】
【本発明の要約】本発明によれば珪素の酸化物をベース
にした改善された障壁層が提供される。その一具体化例
においては、本発明によれば重合体の基質、およびアン
チモン、アルミニウム、クロム、コバルト、銅、インジ
ウム、鉄、鉛、マンガン、錫、チタン、タングステン、
亜鉛およびジルコニウムから成る群から選ばれる少なく
とも1種の金属がドーピングされた二酸化珪素のガラス
状の被膜から成り、該被膜およびその中に存在する金属
のドーピング剤は被覆されたフィルム構造物を透過する
酸素の透過率が最高でも約5ml/日−m2−気圧であ
るような量で存在している優れた障壁特性をもった構造
物が提供される。好ましくは金属ドーピング剤の量はガ
ラス状被膜の酸素透過量が最高でも約3000×10−
6ml−mm/日−m2−気圧であるのに十分な量で存
在している。 この構造物はフィルムであることもで
き、また多層構造物の1層または多層であることもでき
る。
にした改善された障壁層が提供される。その一具体化例
においては、本発明によれば重合体の基質、およびアン
チモン、アルミニウム、クロム、コバルト、銅、インジ
ウム、鉄、鉛、マンガン、錫、チタン、タングステン、
亜鉛およびジルコニウムから成る群から選ばれる少なく
とも1種の金属がドーピングされた二酸化珪素のガラス
状の被膜から成り、該被膜およびその中に存在する金属
のドーピング剤は被覆されたフィルム構造物を透過する
酸素の透過率が最高でも約5ml/日−m2−気圧であ
るような量で存在している優れた障壁特性をもった構造
物が提供される。好ましくは金属ドーピング剤の量はガ
ラス状被膜の酸素透過量が最高でも約3000×10−
6ml−mm/日−m2−気圧であるのに十分な量で存
在している。 この構造物はフィルムであることもで
き、また多層構造物の1層または多層であることもでき
る。
【0017】本発明においてはまた重合体基質を選び、
該基質の上に二酸化珪素およびアンチモン、アルミニウ
ム、クロム、コバルト、銅、インジウム、鉄、鉛、マン
ガン、錫、チタン、タングステン、亜鉛およびジルコニ
ウムから成る群から選ばれる少なくとも1種の金属から
つくられたガラス状の被膜を真空蒸着させ、この際該ガ
ラス状の被膜およびその中に存在する金属のドーピング
剤は被覆されたフィルム構造物を透過する酸素の透過率
が最高でも約5ml/日−m2−気圧であるような量で
存在するようにする重合体基質に障壁特性を賦与する方
法が提供される。
該基質の上に二酸化珪素およびアンチモン、アルミニウ
ム、クロム、コバルト、銅、インジウム、鉄、鉛、マン
ガン、錫、チタン、タングステン、亜鉛およびジルコニ
ウムから成る群から選ばれる少なくとも1種の金属から
つくられたガラス状の被膜を真空蒸着させ、この際該ガ
ラス状の被膜およびその中に存在する金属のドーピング
剤は被覆されたフィルム構造物を透過する酸素の透過率
が最高でも約5ml/日−m2−気圧であるような量で
存在するようにする重合体基質に障壁特性を賦与する方
法が提供される。
【0018】本発明の多の具体化例においてはポリエス
テルまたはポリアミド樹脂の基質の上にSiOおよびS
iO2の薄い層および厚い層が順次真空蒸着された多層
構造物が提供される。好ましくは基質上におけるSiO
層の厚さは約10〜75nm(約100〜750A)で
あり、SiO層上に蒸着したSiO2層の厚さは少なく
とも約20nm(200A)であって、これらの層の厚
さは所望の障壁特性が得られるように選ばれる。このよ
うな薄い厚さにおいてはSiO層は実質的には障壁特性
を与えず、黄色の着色も殆どまたは全く知覚でできない
。SiO2は厚い場合以外の多くの厚さにおいて実質的
な障壁特性をもっていない。しかしこれらの層は一緒に
使用すると個々の層の和よりも良好な障壁特性を与える
。
テルまたはポリアミド樹脂の基質の上にSiOおよびS
iO2の薄い層および厚い層が順次真空蒸着された多層
構造物が提供される。好ましくは基質上におけるSiO
層の厚さは約10〜75nm(約100〜750A)で
あり、SiO層上に蒸着したSiO2層の厚さは少なく
とも約20nm(200A)であって、これらの層の厚
さは所望の障壁特性が得られるように選ばれる。このよ
うな薄い厚さにおいてはSiO層は実質的には障壁特性
を与えず、黄色の着色も殆どまたは全く知覚でできない
。SiO2は厚い場合以外の多くの厚さにおいて実質的
な障壁特性をもっていない。しかしこれらの層は一緒に
使用すると個々の層の和よりも良好な障壁特性を与える
。
【0019】本発明のさらに他の具体化例においては上
記具体化例におけるSiO2層の中に、接着試験だけを
含む擬似加熱滅菌処理試験によるのではなく、障壁特性
を測定することにより多層構造物の加熱滅菌処理性の改
善が実証されるような効果をもった広範な金属材料から
選ばれたドーピング剤が混入される。ドーピング剤、は
最初に挙げた具体化例においてたとえSiOの下地層が
存在していないでも、SiO2層の加熱滅菌処理前障壁
特性を改善する。しかし本発明においてSiO下地層が
存在している場合、ドーピング剤は加熱滅菌処理前障壁
特性に著しい影響を与えるとは思えない。その代わり本
発明のこの具体化例におけるようにドーピング剤が存在
すると、これらの特性が安定化され、そのまま多層構造
物の中に持ち込まれる傾向がある。
記具体化例におけるSiO2層の中に、接着試験だけを
含む擬似加熱滅菌処理試験によるのではなく、障壁特性
を測定することにより多層構造物の加熱滅菌処理性の改
善が実証されるような効果をもった広範な金属材料から
選ばれたドーピング剤が混入される。ドーピング剤、は
最初に挙げた具体化例においてたとえSiOの下地層が
存在していないでも、SiO2層の加熱滅菌処理前障壁
特性を改善する。しかし本発明においてSiO下地層が
存在している場合、ドーピング剤は加熱滅菌処理前障壁
特性に著しい影響を与えるとは思えない。その代わり本
発明のこの具体化例におけるようにドーピング剤が存在
すると、これらの特性が安定化され、そのまま多層構造
物の中に持ち込まれる傾向がある。
【0020】本発明の他の具体化例においては順次真空
蒸着を行って上述のようなSiOおよびSiO2の組み
合わせ層をつくることによりポリエステルまたはポリア
ミドから成る障壁特性をもった構造物をつくる方法が提
供される。
蒸着を行って上述のようなSiOおよびSiO2の組み
合わせ層をつくることによりポリエステルまたはポリア
ミドから成る障壁特性をもった構造物をつくる方法が提
供される。
【0021】また本発明によればドーピング剤が硼酸リ
チウムである同様な構造物およびその製造法が提供され
る。
チウムである同様な構造物およびその製造法が提供され
る。
【0022】
【本発明の詳細な記述】本発明の障壁フィルムは特殊な
選ばれたガラス状被膜が直接または間接に被覆されたフ
ィルムのような重合体基質である。重合体基質には身の
回りの特定の包装の用途に適した物理的および熱的特性
をもった任意のものが含まれる。最低の要求は下記に詳
細に示すようなガラス状被膜の被覆条件に耐えるのに十
分な熱的および物理的性質をもち、ガラス状被膜に十分
な接着性を示すことである。SiO2を直接ガラス状被
膜に被覆する際に使用するのに適した基質の例には、無
定形および半結晶性ポリアミドを含むポリアミド、ポリ
エーテル、ポリケトン、ポリエステルエーテルおよびポ
リエステル(ポリカーボネートを含む)からつくられた
ものがあり、これらが好適である。SiOを重合体基質
に直接被覆する場合には、基質はSiO層と相容性をも
ち、加熱滅菌処理に耐え、所望の障壁特性を与えるよう
に選ばれる。ポリエステルまたはポリアミドの重合体基
質はこのような相容性をもっている。
選ばれたガラス状被膜が直接または間接に被覆されたフ
ィルムのような重合体基質である。重合体基質には身の
回りの特定の包装の用途に適した物理的および熱的特性
をもった任意のものが含まれる。最低の要求は下記に詳
細に示すようなガラス状被膜の被覆条件に耐えるのに十
分な熱的および物理的性質をもち、ガラス状被膜に十分
な接着性を示すことである。SiO2を直接ガラス状被
膜に被覆する際に使用するのに適した基質の例には、無
定形および半結晶性ポリアミドを含むポリアミド、ポリ
エーテル、ポリケトン、ポリエステルエーテルおよびポ
リエステル(ポリカーボネートを含む)からつくられた
ものがあり、これらが好適である。SiOを重合体基質
に直接被覆する場合には、基質はSiO層と相容性をも
ち、加熱滅菌処理に耐え、所望の障壁特性を与えるよう
に選ばれる。ポリエステルまたはポリアミドの重合体基
質はこのような相容性をもっている。
【0023】ポリエステル樹脂の例には、ポリエチレン
ナフタレート、ポリカーボネートおよびポリアリーレー
トがあり、最も好ましくはポリエチレンテレフタレート
(“PET”)である。半結晶性のポリアミドの例とし
ては、ポリカプロラクタム(ナイロン6)およびジカル
ボン酸とジアミンとの縮合重合体、例えばポリヘキサメ
チレンアジパミド(ナイロン6,6)などがある。無定
形ポリアミドの例としてはヘキサメチレンジアミンイソ
フタルアミド、ヘキサメチレンジアミンイソフタルアミ
ド/テレフタルアミド三元重合体でイソフタル酸部分/
テレフタルサン部分の比が100/0〜60/40のも
の、2,2,4−および2,4,4−トリメチルヘキサ
メチレンジアミンテレフタルアミド、ヘキサメチレンジ
アミンおよび2−メチルペンタメチレンジアミンとイソ
−またはテレフタル酸との共重合体、或いはこれらの混
合物が含まれる。テレフタル酸部分を高濃度で含むヘキ
サメチレンジアミンイソ/テレフタルアミドをベースに
したポリアミドは、2−メチルジアミノペンタンのよう
な第2のアミンを混入して加工可能な無定形重合体をつ
くる場合には特に有用である。典型的には基質、特にフ
ィルムは配向しており、しかる後随時熱固定を行って寸
度安定性および熱安定性をもたせたものである。
ナフタレート、ポリカーボネートおよびポリアリーレー
トがあり、最も好ましくはポリエチレンテレフタレート
(“PET”)である。半結晶性のポリアミドの例とし
ては、ポリカプロラクタム(ナイロン6)およびジカル
ボン酸とジアミンとの縮合重合体、例えばポリヘキサメ
チレンアジパミド(ナイロン6,6)などがある。無定
形ポリアミドの例としてはヘキサメチレンジアミンイソ
フタルアミド、ヘキサメチレンジアミンイソフタルアミ
ド/テレフタルアミド三元重合体でイソフタル酸部分/
テレフタルサン部分の比が100/0〜60/40のも
の、2,2,4−および2,4,4−トリメチルヘキサ
メチレンジアミンテレフタルアミド、ヘキサメチレンジ
アミンおよび2−メチルペンタメチレンジアミンとイソ
−またはテレフタル酸との共重合体、或いはこれらの混
合物が含まれる。テレフタル酸部分を高濃度で含むヘキ
サメチレンジアミンイソ/テレフタルアミドをベースに
したポリアミドは、2−メチルジアミノペンタンのよう
な第2のアミンを混入して加工可能な無定形重合体をつ
くる場合には特に有用である。典型的には基質、特にフ
ィルムは配向しており、しかる後随時熱固定を行って寸
度安定性および熱安定性をもたせたものである。
【0024】基質は表面の平滑度が高いものが好ましい
。 特に基質がポリエチレンテレフタレートである場合
には、米国アリゾナ州タスコン(Tuscon)ワイコ
(WYKO)社製TOPO−3D型WYKOTM光学粗
面計で測定した粗さの平均高さが約50nmより、最も
好ましくは約10nmより小さいことが好適である。大
部分の場合PETフィルムは、取り扱い特性を改善する
ために必要な種々の粘着防止剤および滑り助剤が内部に
存在するために、表面の粗さが比較的大きい。このよう
な添加剤を含まない配向したPETフィルムは非常に滑
らかな表面をもっているが、一般には過度の皺を生じる
ことなく取り扱い操作、即ち巻き取りおよび巻き戻しを
行うことはできない。しかし好適な滑らかさをもつ実用
フィルムは選ばれた粘着防止剤で片側の表面だけを選択
的に処理し、他の面は処理しないで滑らかなまま残す方
法でつくることができる。フィルムの少なくとも片側の
面にこのような防止剤を塗布する方法は米国特許第3,
808,027号に記載されている。市販されている好
適な基質はマイラー(Mylar)(R)Dポリエステ
ル・フィルムであり、表面の粗さは2〜7mmである。 このような優れた平滑度をもつフィルムはガラス状被膜
とフィルムとの接着を良好にし、或る場合には加熱滅菌
処理条件下において障壁特性および安定性を改善すると
考えられている。ガラス状被膜はこのようなフィルムの
平滑な面に被覆することが好ましい。SiOまたはSi
O2材料を真空蒸着させ基質の上に被膜または層をつく
る方法は酸化珪素を蒸発させるか、またはスパッタリン
グを行うような通常の方法である。蒸発工程は抵抗体の
加熱、電子ビーム加熱法、または酸化珪素原料の誘導加
熱法のような熱的方法を用いて行うことができる。これ
により原料が蒸発し、次いで真空室の中にある樹脂の基
質の上に蒸着する。スパッタリング法ではイオン・ビー
ムまたは磁気的に閉じ込められたプラズマ(マグネトロ
ン)により材料を酸化珪素のターゲットから移動させ、
この移動した材料が樹脂基質の上に蒸着するかまたは樹
脂基質上のSiO層に蒸着する。しばしばこの方法は蒸
着法と呼ばれるが、本明細書においては「真空蒸着」と
いう言葉を用いてこれらの方法を表すものとする。何故
ならば蒸発法もスパッタリング法も両方とも真空中で行
われるからである。必要に応じ真空室に存在する酸素の
背景圧を変化させ、SiOまたはSiO2蒸着層の酸素
他意珪素の比を制御することができる。
。 特に基質がポリエチレンテレフタレートである場合
には、米国アリゾナ州タスコン(Tuscon)ワイコ
(WYKO)社製TOPO−3D型WYKOTM光学粗
面計で測定した粗さの平均高さが約50nmより、最も
好ましくは約10nmより小さいことが好適である。大
部分の場合PETフィルムは、取り扱い特性を改善する
ために必要な種々の粘着防止剤および滑り助剤が内部に
存在するために、表面の粗さが比較的大きい。このよう
な添加剤を含まない配向したPETフィルムは非常に滑
らかな表面をもっているが、一般には過度の皺を生じる
ことなく取り扱い操作、即ち巻き取りおよび巻き戻しを
行うことはできない。しかし好適な滑らかさをもつ実用
フィルムは選ばれた粘着防止剤で片側の表面だけを選択
的に処理し、他の面は処理しないで滑らかなまま残す方
法でつくることができる。フィルムの少なくとも片側の
面にこのような防止剤を塗布する方法は米国特許第3,
808,027号に記載されている。市販されている好
適な基質はマイラー(Mylar)(R)Dポリエステ
ル・フィルムであり、表面の粗さは2〜7mmである。 このような優れた平滑度をもつフィルムはガラス状被膜
とフィルムとの接着を良好にし、或る場合には加熱滅菌
処理条件下において障壁特性および安定性を改善すると
考えられている。ガラス状被膜はこのようなフィルムの
平滑な面に被覆することが好ましい。SiOまたはSi
O2材料を真空蒸着させ基質の上に被膜または層をつく
る方法は酸化珪素を蒸発させるか、またはスパッタリン
グを行うような通常の方法である。蒸発工程は抵抗体の
加熱、電子ビーム加熱法、または酸化珪素原料の誘導加
熱法のような熱的方法を用いて行うことができる。これ
により原料が蒸発し、次いで真空室の中にある樹脂の基
質の上に蒸着する。スパッタリング法ではイオン・ビー
ムまたは磁気的に閉じ込められたプラズマ(マグネトロ
ン)により材料を酸化珪素のターゲットから移動させ、
この移動した材料が樹脂基質の上に蒸着するかまたは樹
脂基質上のSiO層に蒸着する。しばしばこの方法は蒸
着法と呼ばれるが、本明細書においては「真空蒸着」と
いう言葉を用いてこれらの方法を表すものとする。何故
ならば蒸発法もスパッタリング法も両方とも真空中で行
われるからである。必要に応じ真空室に存在する酸素の
背景圧を変化させ、SiOまたはSiO2蒸着層の酸素
他意珪素の比を制御することができる。
【0025】連続法またはバッチ法のいずれにおいても
基質の被覆すべき区域を真空に引いた室内に入れる。樹
脂の基質がフィルムの形をしている場合、フィルムはフ
ィルムの片側の面に真空蒸着ができないように、従って
反対側の面だけが真空蒸着層を受けるようにつくること
ができる。樹脂基質が容器の形をしている場合、容器全
体を真空室に入れることができる。原料に面した樹脂基
質の表面、外側または内側は真空蒸着層を受ける。樹脂
基質の配置を変え、被覆操作を繰り返して基質の他の面
、例えば反対側を被覆することができる。米国特許第4
,552,791号には容器をSiOまたは他の酸化物
、例えば酸化チタンおよび酸化アルミニウムで被覆する
真空蒸着装置が記載されている。この真空蒸着装置を本
発明に使用することができる。
基質の被覆すべき区域を真空に引いた室内に入れる。樹
脂の基質がフィルムの形をしている場合、フィルムはフ
ィルムの片側の面に真空蒸着ができないように、従って
反対側の面だけが真空蒸着層を受けるようにつくること
ができる。樹脂基質が容器の形をしている場合、容器全
体を真空室に入れることができる。原料に面した樹脂基
質の表面、外側または内側は真空蒸着層を受ける。樹脂
基質の配置を変え、被覆操作を繰り返して基質の他の面
、例えば反対側を被覆することができる。米国特許第4
,552,791号には容器をSiOまたは他の酸化物
、例えば酸化チタンおよび酸化アルミニウムで被覆する
真空蒸着装置が記載されている。この真空蒸着装置を本
発明に使用することができる。
【0026】酸化珪素(SiOまたはSiO2)原料お
よびドーピング剤原料は本発明のいくつかの具体化例に
おいては真空室内に置かれ、次いで蒸発法またはスパッ
タリング法を行う。このようにして原料から移動した酸
化物およびドーピング剤が樹脂基質の上に所望の被膜を
つくる。被膜の厚さは真空室中における基質の滞在時間
および/または真空室中に存在する基質の面積に関する
該真空室中に存在する酸化珪素およびドーピング剤の活
性面積、並びにターゲットの単位面積当たりのエネルギ
ーによって決定される。
よびドーピング剤原料は本発明のいくつかの具体化例に
おいては真空室内に置かれ、次いで蒸発法またはスパッ
タリング法を行う。このようにして原料から移動した酸
化物およびドーピング剤が樹脂基質の上に所望の被膜を
つくる。被膜の厚さは真空室中における基質の滞在時間
および/または真空室中に存在する基質の面積に関する
該真空室中に存在する酸化珪素およびドーピング剤の活
性面積、並びにターゲットの単位面積当たりのエネルギ
ーによって決定される。
【0027】酸化珪素およびドーピング剤分子の平均自
由行程が樹脂基質に到達し従って基質上にガラス状の層
を蒸着させ得るのに十分なだけの真空を真空室内にかけ
る。下記実施例に使用された真空は一般に約1〜100
マイクロトール(760トール=1気圧)の範囲内に入
る。当業界の専門家にとって与えられた真空蒸着工程に
対し適切な真空度を選びその操作条件をどのようにして
選択するかは公知である。
由行程が樹脂基質に到達し従って基質上にガラス状の層
を蒸着させ得るのに十分なだけの真空を真空室内にかけ
る。下記実施例に使用された真空は一般に約1〜100
マイクロトール(760トール=1気圧)の範囲内に入
る。当業界の専門家にとって与えられた真空蒸着工程に
対し適切な真空度を選びその操作条件をどのようにして
選択するかは公知である。
【0028】SiO2−ドーピング剤の層本発明のこの
具体化例においてはドーピングしたSiO2ガラスの層
を直接基質に被覆する。ドーピングしたSiO2ガラス
被膜は基質の障壁特性を適切に改善するほど十分に厚い
が、基質の透明度を決定的に破壊するほど、或いは基質
がフィルムの場合ガラスの耐久性または可撓性を失うほ
ど厚くてはいけない。典型的には特定のガラス組成物の
有効性に依存して約20〜約500nmの被膜が適して
いる。約50〜約350nmの厚さが好適であるが、或
る組成物に対しては約200〜400nmの厚さが望ま
しい。特に効果的な組成物に対しては50〜100nm
の被膜が特に適している。
具体化例においてはドーピングしたSiO2ガラスの層
を直接基質に被覆する。ドーピングしたSiO2ガラス
被膜は基質の障壁特性を適切に改善するほど十分に厚い
が、基質の透明度を決定的に破壊するほど、或いは基質
がフィルムの場合ガラスの耐久性または可撓性を失うほ
ど厚くてはいけない。典型的には特定のガラス組成物の
有効性に依存して約20〜約500nmの被膜が適して
いる。約50〜約350nmの厚さが好適であるが、或
る組成物に対しては約200〜400nmの厚さが望ま
しい。特に効果的な組成物に対しては50〜100nm
の被膜が特に適している。
【0029】ドーピングしたガラス被膜は二酸化珪素を
ベースにしている。この層のガラスの実際の化学量論的
な割合は、例えば真空蒸着工程中で起こり得る反応のた
めに、SiO2における通常の酸素:珪素の比2:1か
ら異なっていることができる。二酸化珪素およびドーピ
ング金属の原料(異なった原料でも、粉末、金属の針金
、或いはガラス化してシリカ・ガラスとしてような単一
の原料中に混合したもの)を真空室の中に入れ、電子ビ
ームで加熱するかまたは抵抗炉または誘導炉中で加熱し
て蒸発させるか、或いはイオン・ビームまたはマグネト
ロン源等によりスパッタリンまたは反応スパッタリンを
行わせる。二酸化珪素はドーピング金属と共に凝縮して
所望の被膜をつくる。
ベースにしている。この層のガラスの実際の化学量論的
な割合は、例えば真空蒸着工程中で起こり得る反応のた
めに、SiO2における通常の酸素:珪素の比2:1か
ら異なっていることができる。二酸化珪素およびドーピ
ング金属の原料(異なった原料でも、粉末、金属の針金
、或いはガラス化してシリカ・ガラスとしてような単一
の原料中に混合したもの)を真空室の中に入れ、電子ビ
ームで加熱するかまたは抵抗炉または誘導炉中で加熱し
て蒸発させるか、或いはイオン・ビームまたはマグネト
ロン源等によりスパッタリンまたは反応スパッタリンを
行わせる。二酸化珪素はドーピング金属と共に凝縮して
所望の被膜をつくる。
【0030】ドーピング剤はドーピング剤とSiO2と
の物理的混合物または融合混合物から成る単一原料を蒸
発させるか、或いはドーピング剤およびSiO2を2種
またはそれ以上の原料から同時に蒸着させることにより
SiO2層に混入することができる。両方の場合とも、
ドーピング剤は金属の形、或いは酸化物、珪化物、珪酸
塩、ハロゲン化物または炭酸塩などの形であることがで
きる。単一原料から蒸着を行う場合には、蒸着したSi
O2層中に存在するドーピング剤の割合は原料の組成と
異なっていることができる。このような割合は特定の原
料組成物および真空蒸着の条件に対して決定することが
でき、原料の組成を調節することにより所望の割合に調
節することができる。いずれの蒸着方法を取る場合でも
被膜の組成は、通常の分析方法である誘導的に結合した
プラズマ(ICP)を用いる原子吸光法により決定する
ことができる。この分析により主としてSiO2中の元
素状の金属が検出される。従って本明細書に記載された
ドーピング剤の重量%は金属ドーピング剤の元素状の金
属に基づくものである。従ってSiO2層の一部をなさ
ない分解生成物、例えば炭酸塩からのCO2はこの層の
ドーピング剤の重量%には含まれない。特記しない限り
本明細書記載のドーピング剤の重量%はSiO2層の組
成に関するものである。しかしこれらと同じ重量%が真
空蒸着(同時蒸着)の原料中に存在することができ、前
述のように使用した真空蒸着条件に対し得られたSiO
2層の組成を決定することができ、次の操作において原
料の組成を調節して所望の最終組成を得ることができる
。多くの場合ドーピング剤の含量に関しSiO2層の分
析を行う代わりに、原料の組成を調節して多層構造物に
望ましい障壁特性を得るようにする。
の物理的混合物または融合混合物から成る単一原料を蒸
発させるか、或いはドーピング剤およびSiO2を2種
またはそれ以上の原料から同時に蒸着させることにより
SiO2層に混入することができる。両方の場合とも、
ドーピング剤は金属の形、或いは酸化物、珪化物、珪酸
塩、ハロゲン化物または炭酸塩などの形であることがで
きる。単一原料から蒸着を行う場合には、蒸着したSi
O2層中に存在するドーピング剤の割合は原料の組成と
異なっていることができる。このような割合は特定の原
料組成物および真空蒸着の条件に対して決定することが
でき、原料の組成を調節することにより所望の割合に調
節することができる。いずれの蒸着方法を取る場合でも
被膜の組成は、通常の分析方法である誘導的に結合した
プラズマ(ICP)を用いる原子吸光法により決定する
ことができる。この分析により主としてSiO2中の元
素状の金属が検出される。従って本明細書に記載された
ドーピング剤の重量%は金属ドーピング剤の元素状の金
属に基づくものである。従ってSiO2層の一部をなさ
ない分解生成物、例えば炭酸塩からのCO2はこの層の
ドーピング剤の重量%には含まれない。特記しない限り
本明細書記載のドーピング剤の重量%はSiO2層の組
成に関するものである。しかしこれらと同じ重量%が真
空蒸着(同時蒸着)の原料中に存在することができ、前
述のように使用した真空蒸着条件に対し得られたSiO
2層の組成を決定することができ、次の操作において原
料の組成を調節して所望の最終組成を得ることができる
。多くの場合ドーピング剤の含量に関しSiO2層の分
析を行う代わりに、原料の組成を調節して多層構造物に
望ましい障壁特性を得るようにする。
【0031】上記のように本発明の二酸化珪素被膜には
少なくとも1種の選ばれた金属が高濃度で「ドーピング
」されている。本明細書において「ドーピング」という
言葉は二酸化珪素と共に金属が比較的高濃度で、即ち原
料中で測定して典型的には0.5〜約25重量%、ガラ
ス被膜自身中の金属として測定して約0.5〜約30重
量%で蒸着していることを意味する。
少なくとも1種の選ばれた金属が高濃度で「ドーピング
」されている。本明細書において「ドーピング」という
言葉は二酸化珪素と共に金属が比較的高濃度で、即ち原
料中で測定して典型的には0.5〜約25重量%、ガラ
ス被膜自身中の金属として測定して約0.5〜約30重
量%で蒸着していることを意味する。
【0032】二酸化珪素の被覆マトリックス中に存在す
る金属の酸化状態は必ずしもはっきりと理解されておら
ずまた十分に定義されてはいない。即ち或る元素状の金
属をドーピング剤の原料として使用した場合、蒸着した
金属の原子または粒子はマトリックス中の酸素原子と相
互作用して部分的にまたは完全に酸化された材料になる
ことができる。別法として金属の酸化物を原料として使
用した場合、金属が酸化物としてまたは元素状の金属と
してガラス状のマトリックス中に蒸着するかどうかは必
ずしも明らかでなく、また必ずしも重要なことではない
。元素状の金属、金属の酸化物または或る種の他の金属
化合物のいずれもが、その酸化状態に無関係に、本発明
のドーピング金属の原料として適切に使用することがで
きる。「金属ドーピング剤」または同様な言葉が使用さ
れる際、このような可能性および同等な表現が本発明の
範囲内に含まれるものとする。金属ドーピング剤に対す
る適切な原料の選択は当業界の専門家の能力の範囲内で
あり、相対価格および取り扱いの容易さのような因子に
よって決定される。多くの場合金属酸化物、特に元素状
の金属が好適である。
る金属の酸化状態は必ずしもはっきりと理解されておら
ずまた十分に定義されてはいない。即ち或る元素状の金
属をドーピング剤の原料として使用した場合、蒸着した
金属の原子または粒子はマトリックス中の酸素原子と相
互作用して部分的にまたは完全に酸化された材料になる
ことができる。別法として金属の酸化物を原料として使
用した場合、金属が酸化物としてまたは元素状の金属と
してガラス状のマトリックス中に蒸着するかどうかは必
ずしも明らかでなく、また必ずしも重要なことではない
。元素状の金属、金属の酸化物または或る種の他の金属
化合物のいずれもが、その酸化状態に無関係に、本発明
のドーピング金属の原料として適切に使用することがで
きる。「金属ドーピング剤」または同様な言葉が使用さ
れる際、このような可能性および同等な表現が本発明の
範囲内に含まれるものとする。金属ドーピング剤に対す
る適切な原料の選択は当業界の専門家の能力の範囲内で
あり、相対価格および取り扱いの容易さのような因子に
よって決定される。多くの場合金属酸化物、特に元素状
の金属が好適である。
【0033】本発明に適した金属ドーピング剤はアンチ
モン、アルミニウム、クロム、コバルト、銅、インジウ
ム、鉄、鉛、マンガン、錫、チタン、タングステン、亜
鉛およびジルコニウムを含んでいる。好適な金属にはク
ロム、マンガン、亜鉛が含まれ、最も好適なものは銅お
よび錫である。これらの金属が1種またはそれ以上存在
する場合、ガラス被膜および構造物全体としての障壁特
性が著しく改善される。驚くべきことには多くの他の金
属はこの種の改善を行わないことが見出だされた。同等
な濃度で特には効果がない金属はカルシウム、バナジン
、リチウム、ニッケル、モリブデン、金、ゲルマニウム
およびセレンである。硫黄も有効ではない。驚くべきこ
とにはこれらの元素は周期率表において有効な金属と同
じ区域に現れる。これらの群の金属を区別する化学的現
象は理解されてはいない。本発明の一部を構成する金属
は一般に周期率表のII族の右側、即ちアルカリ金属お
よびアルカリ土類金属の右側にある。
モン、アルミニウム、クロム、コバルト、銅、インジウ
ム、鉄、鉛、マンガン、錫、チタン、タングステン、亜
鉛およびジルコニウムを含んでいる。好適な金属にはク
ロム、マンガン、亜鉛が含まれ、最も好適なものは銅お
よび錫である。これらの金属が1種またはそれ以上存在
する場合、ガラス被膜および構造物全体としての障壁特
性が著しく改善される。驚くべきことには多くの他の金
属はこの種の改善を行わないことが見出だされた。同等
な濃度で特には効果がない金属はカルシウム、バナジン
、リチウム、ニッケル、モリブデン、金、ゲルマニウム
およびセレンである。硫黄も有効ではない。驚くべきこ
とにはこれらの元素は周期率表において有効な金属と同
じ区域に現れる。これらの群の金属を区別する化学的現
象は理解されてはいない。本発明の一部を構成する金属
は一般に周期率表のII族の右側、即ちアルカリ金属お
よびアルカリ土類金属の右側にある。
【0034】本発明の金属から成る金属ドーピング剤を
二酸化珪素の層の中に使用する場合、障壁特性の改善は
劇的である。フィルムの障壁特性に関する通常の測定値
の一つは酸素透過率[“OTR”、ASTM D−3
985−81(1988)]であり、酸素の通過率ml
/m2−日−気圧の単位で表される。厚さ23μmの通
常の未処理のPETのフィルムは典型的にはOTRの値
が75〜90であり、厚さ12μmのフィルムは典型的
には150〜180である。SiO2の300nmの被
膜を付加するとOTR値は幾分低下して約10〜80に
なる。本発明の金属を1種またはそれ以上添加すると常
にOTRは5よりも小さくなる。最も好適な銅の場合、
SiO2に1%(原料中で測定)加えてもOTRは0.
5程度に低下し、5〜10%の銅を使用するとこの値は
0.3程度になり得る。やはり好適な錫を用いた場合も
殆ど同じような低い値になる。
二酸化珪素の層の中に使用する場合、障壁特性の改善は
劇的である。フィルムの障壁特性に関する通常の測定値
の一つは酸素透過率[“OTR”、ASTM D−3
985−81(1988)]であり、酸素の通過率ml
/m2−日−気圧の単位で表される。厚さ23μmの通
常の未処理のPETのフィルムは典型的にはOTRの値
が75〜90であり、厚さ12μmのフィルムは典型的
には150〜180である。SiO2の300nmの被
膜を付加するとOTR値は幾分低下して約10〜80に
なる。本発明の金属を1種またはそれ以上添加すると常
にOTRは5よりも小さくなる。最も好適な銅の場合、
SiO2に1%(原料中で測定)加えてもOTRは0.
5程度に低下し、5〜10%の銅を使用するとこの値は
0.3程度になり得る。やはり好適な錫を用いた場合も
殆ど同じような低い値になる。
【0035】障壁特性の有効性は含まれる金属の種類に
依存するばかりでなく、勿論ガラス層の厚さに影響され
る。ガラス層の全体の値の影響は酸素透過値「“OPV
”、ml−mm/m2−日−気圧)に注目して表すこと
ができる。この値はガラスの固有の障壁特性の目安とな
る。SiO2だけの被膜はOPVが典型的には3×10
−3以下であり、最も良い場合には1×10−4以下で
ある。
依存するばかりでなく、勿論ガラス層の厚さに影響され
る。ガラス層の全体の値の影響は酸素透過値「“OPV
”、ml−mm/m2−日−気圧)に注目して表すこと
ができる。この値はガラスの固有の障壁特性の目安とな
る。SiO2だけの被膜はOPVが典型的には3×10
−3以下であり、最も良い場合には1×10−4以下で
ある。
【0036】特定のフィルムまたは組成物のOTRまた
はOTVはドーピング剤の濃度の簡単な一次関数ではな
い。各金属ドーピング剤に対して著しい改善が得られる
のに必要な或る最低濃度が存在し、また本発明が効果を
もつ濃度範囲は金属によって幾分変わるが一般には約0
.5〜約30重量%の範囲であり(全ガラス層中の元素
状金属として計算)、金属濃度が高い領域では効果が減
少するかフィルムの光学的透明度が悪影響を受けると考
えられている。
はOTVはドーピング剤の濃度の簡単な一次関数ではな
い。各金属ドーピング剤に対して著しい改善が得られる
のに必要な或る最低濃度が存在し、また本発明が効果を
もつ濃度範囲は金属によって幾分変わるが一般には約0
.5〜約30重量%の範囲であり(全ガラス層中の元素
状金属として計算)、金属濃度が高い領域では効果が減
少するかフィルムの光学的透明度が悪影響を受けると考
えられている。
【0037】SiO/SiO2の組み合わせ層本発明の
この具体化例においては、先ず樹脂の基質にSiOを蒸
着させ、次いでSiO層の上にSiO2層を蒸着させる
。連続法においては連続真空室中で行うか、或いは単一
の真空室中の連続的な真空蒸着部位においてこれを行う
。バッチ法ではSiOのターゲットをSiO2のターゲ
ットで置き換えて同じ場所を使用することができる。
この具体化例においては、先ず樹脂の基質にSiOを蒸
着させ、次いでSiO層の上にSiO2層を蒸着させる
。連続法においては連続真空室中で行うか、或いは単一
の真空室中の連続的な真空蒸着部位においてこれを行う
。バッチ法ではSiOのターゲットをSiO2のターゲ
ットで置き換えて同じ場所を使用することができる。
【0038】SiO層ではSiOが実質的な成分である
。SiOを使用する場合米国特許第4,702,963
号においては接着層として必要であったCrは本発明に
おいては必要ではない。しかしSiOは必ずしも完全に
一酸化物である必要はない。何故ならばO2の存在下に
おいて真空蒸着を行うか、またはSiOターゲットの中
に少量成分としてSiO2が存在しているために、少量
のSiOがSiO層中に存在し得るからである。SiO
層中のSiO2希釈剤は、本発明で使用される10〜7
5nmの層の厚さにおいて生じる厚さが厚い場合の知覚
し得る黄色の変色を除去する傾向をもっている。この範
囲でSiO層の厚さが増加すると、黄色に変色する傾向
が増し原価が増加する。これはSiO層に少量のSiO
2を混入するかまたは酸素対珪素の原子比を増加させる
他の方法により実質的に相殺することができる。好まし
くはSiO層中の酸素対珪素の比は約1.4を、さらに
好ましくは1.25を越えない。また原料として珪素を
使用し、これを真空蒸着工程中に酸素と反応させて得ら
れる場合のように、酸素対珪素の比は1:1よりも小さ
いこと、例えば0.6〜1程度であることができる。 従ってこの新規SiO層は酸素/珪素比が0.6〜1.
40:1の範囲にあることができる。SiO層中にSi
O2が過剰に含まれていたり、酸素の割合が多すぎたり
すると、組み合わせ層の障壁特性を劣化させる傾向があ
る。この具体化例においてSiO層はある程度の厚さで
存在することが重要である。何故ならば樹脂基質とSi
OおよびSiO2層とが組み合わされて所望の障壁特性
が得られるからである。SiO層の好適な厚さは約10
〜50nmである。
。SiOを使用する場合米国特許第4,702,963
号においては接着層として必要であったCrは本発明に
おいては必要ではない。しかしSiOは必ずしも完全に
一酸化物である必要はない。何故ならばO2の存在下に
おいて真空蒸着を行うか、またはSiOターゲットの中
に少量成分としてSiO2が存在しているために、少量
のSiOがSiO層中に存在し得るからである。SiO
層中のSiO2希釈剤は、本発明で使用される10〜7
5nmの層の厚さにおいて生じる厚さが厚い場合の知覚
し得る黄色の変色を除去する傾向をもっている。この範
囲でSiO層の厚さが増加すると、黄色に変色する傾向
が増し原価が増加する。これはSiO層に少量のSiO
2を混入するかまたは酸素対珪素の原子比を増加させる
他の方法により実質的に相殺することができる。好まし
くはSiO層中の酸素対珪素の比は約1.4を、さらに
好ましくは1.25を越えない。また原料として珪素を
使用し、これを真空蒸着工程中に酸素と反応させて得ら
れる場合のように、酸素対珪素の比は1:1よりも小さ
いこと、例えば0.6〜1程度であることができる。 従ってこの新規SiO層は酸素/珪素比が0.6〜1.
40:1の範囲にあることができる。SiO層中にSi
O2が過剰に含まれていたり、酸素の割合が多すぎたり
すると、組み合わせ層の障壁特性を劣化させる傾向があ
る。この具体化例においてSiO層はある程度の厚さで
存在することが重要である。何故ならば樹脂基質とSi
OおよびSiO2層とが組み合わされて所望の障壁特性
が得られるからである。SiO層の好適な厚さは約10
〜50nmである。
【0039】この具体化例においてSiO2層は一般に
約500nm(5000A)よりも厚い必要はなく、好
ましくは約50〜350nm(500〜3500A)の
厚さをもっている。SiO2層の化学量論的割合は真空
蒸着工程中に起こり得る反応に従って酸素/珪素の比が
2:1に相当する割合とは異なることができる。
約500nm(5000A)よりも厚い必要はなく、好
ましくは約50〜350nm(500〜3500A)の
厚さをもっている。SiO2層の化学量論的割合は真空
蒸着工程中に起こり得る反応に従って酸素/珪素の比が
2:1に相当する割合とは異なることができる。
【0040】SiO2層もまた、ドーピング剤が存在し
ない場合の障壁特性と比べ該層の障壁特性を改善するの
に有効な量の金属材料で「ドーピング」され、好ましく
は加熱滅菌処理の際に著しく劣化しないように障壁特性
が実質的に安定化されていることが好ましい。 障壁特
性をもつ用途を充足するためには、ドーピングされたS
iO2層はSiO層と組み合わされた場合、全体として
同様な厚さをもったSiO層と同等な結果を生じるが、
SiOの場合よりも低価格である。Ti、Zr、Zn、
Al、In、Pb、W、Cu、Sn、Cr、Fe、Mn
、Sb、Co、BaおよびMg、或いはこれらの酸化物
、ハロゲン化物、例えば塩化物およびフッ化物、および
炭酸塩、或いは混合物をSiO2層の真空蒸着の際に真
空蒸着させると、この層の障壁特性が改善される。一般
にSiO2層の障壁特性を改善するのに有効な金属ドー
ピング剤の量は、使用する特定のドーピング剤および所
望の障壁特性の結果に従って、該層の全重量に関し約0
.5〜30%、好ましくは2〜15%である。
ない場合の障壁特性と比べ該層の障壁特性を改善するの
に有効な量の金属材料で「ドーピング」され、好ましく
は加熱滅菌処理の際に著しく劣化しないように障壁特性
が実質的に安定化されていることが好ましい。 障壁特
性をもつ用途を充足するためには、ドーピングされたS
iO2層はSiO層と組み合わされた場合、全体として
同様な厚さをもったSiO層と同等な結果を生じるが、
SiOの場合よりも低価格である。Ti、Zr、Zn、
Al、In、Pb、W、Cu、Sn、Cr、Fe、Mn
、Sb、Co、BaおよびMg、或いはこれらの酸化物
、ハロゲン化物、例えば塩化物およびフッ化物、および
炭酸塩、或いは混合物をSiO2層の真空蒸着の際に真
空蒸着させると、この層の障壁特性が改善される。一般
にSiO2層の障壁特性を改善するのに有効な金属ドー
ピング剤の量は、使用する特定のドーピング剤および所
望の障壁特性の結果に従って、該層の全重量に関し約0
.5〜30%、好ましくは2〜15%である。
【0041】ドーピング剤は前述の方法と同様にしてS
iO2層に混入することができる。
iO2層に混入することができる。
【0042】ドーピング剤の含量に関しSiO2層の分
析を行うのではなく、原料組成物を調節して多層構造物
に対する所望の障壁特性を得るようにする。
析を行うのではなく、原料組成物を調節して多層構造物
に対する所望の障壁特性を得るようにする。
【0043】SiO2層にドーピング剤が存在している
にもかかわらず、この具体化例を使用した本発明の多層
構造物は、食品を電子レンジで調理する際に、マイクロ
波のエネルギーが食品に到達するのが何等妨げられるこ
とのない電子レンジ用の食品包装に使用することができ
る。
にもかかわらず、この具体化例を使用した本発明の多層
構造物は、食品を電子レンジで調理する際に、マイクロ
波のエネルギーが食品に到達するのが何等妨げられるこ
とのない電子レンジ用の食品包装に使用することができ
る。
【0044】米国特許第4,702,963号で報告さ
れている光透過度の結果とは反対に、本発明の多層構造
物の光透過度は高く、好ましくは樹脂基質の光透過度よ
り著しく低いことはない。SiO2層は金属材料のドー
ピング剤を含んでいても、無色であり、またそうである
ことが好ましく、従って多層構造物全体も無色である。
れている光透過度の結果とは反対に、本発明の多層構造
物の光透過度は高く、好ましくは樹脂基質の光透過度よ
り著しく低いことはない。SiO2層は金属材料のドー
ピング剤を含んでいても、無色であり、またそうである
ことが好ましく、従って多層構造物全体も無色である。
【0045】前述のように、金属ドーピング剤は多層構
造物の障壁特性を加熱滅菌処理の際、例えば少なくとも
125℃の温度において圧力をかけ長時間沸騰水と接触
させても保存させ得る効果をもっていると考えられる。
造物の障壁特性を加熱滅菌処理の際、例えば少なくとも
125℃の温度において圧力をかけ長時間沸騰水と接触
させても保存させ得る効果をもっていると考えられる。
【0046】障壁特性の改善に関する目安の一つは、多
層構造物に対する酸素透過度の減少である。
層構造物に対する酸素透過度の減少である。
【0047】本発明のこの具体化例の多層構造物は、好
ましくは加熱滅菌処理の前および後において、酸素透過
率(OTR)が約7ml/m2−日−気圧より小さいこ
とを特徴とする障壁特性を達成することができる。加熱
滅菌処理の前および後における好適な酸素透過率(OT
R)は約3ml/m2−日−気圧よりも小さい。酸素透
過量はASTM試験D3985−81(1988)に従
って米国ミネソタ州ミネアポリス(Minneapol
is)のモダン・コントロールズ社(Mordern
Controls Inc.)製の“OX−TRA
N 1000”型の装置で測定したが、試験は100
%(1気圧)の酸素を用い温度30℃、相対湿度80%
で行い、結果を多層構造物1m2、試験継続期間1日に
正規化した。これらの試験に使用した加熱滅菌処理工程
においては多層構造物を絶対圧力2.5気圧、温度12
5℃のオートクレーブ中にある水浴中に浸漬し、水浴の
加熱時間に30分、保持時間に30分、冷却時間として
15分をとった。
ましくは加熱滅菌処理の前および後において、酸素透過
率(OTR)が約7ml/m2−日−気圧より小さいこ
とを特徴とする障壁特性を達成することができる。加熱
滅菌処理の前および後における好適な酸素透過率(OT
R)は約3ml/m2−日−気圧よりも小さい。酸素透
過量はASTM試験D3985−81(1988)に従
って米国ミネソタ州ミネアポリス(Minneapol
is)のモダン・コントロールズ社(Mordern
Controls Inc.)製の“OX−TRA
N 1000”型の装置で測定したが、試験は100
%(1気圧)の酸素を用い温度30℃、相対湿度80%
で行い、結果を多層構造物1m2、試験継続期間1日に
正規化した。これらの試験に使用した加熱滅菌処理工程
においては多層構造物を絶対圧力2.5気圧、温度12
5℃のオートクレーブ中にある水浴中に浸漬し、水浴の
加熱時間に30分、保持時間に30分、冷却時間として
15分をとった。
【0048】食品包装材料として最も興味のある他の障
壁特性としては、水蒸気に対する障壁特性である。本発
明のこの具体化例における多層構造物はまた加熱滅菌処
理の前後において水蒸気に対しても低い透過率を示す。 好ましくは本発明の多層構造物の水蒸気透過度は、AS
TM−F 1249により測定して、相対湿度90〜
50%において約5g/m2以下であり、さらに好まし
くは約3g/m2(同じ湿度条件)以下である。
壁特性としては、水蒸気に対する障壁特性である。本発
明のこの具体化例における多層構造物はまた加熱滅菌処
理の前後において水蒸気に対しても低い透過率を示す。 好ましくは本発明の多層構造物の水蒸気透過度は、AS
TM−F 1249により測定して、相対湿度90〜
50%において約5g/m2以下であり、さらに好まし
くは約3g/m2(同じ湿度条件)以下である。
【0049】本発明のすべての具体化においてSiO2
層に対し他の保護層(ドーピング剤を含んでいてもいな
くても良い)を付加することができる。このような層は
SiO2層に接着するか、または介在する接着層を介し
て接着するプラスチックス樹脂の中から選ばれる。保護
層の例にはポリエステル(接着剤を介してSiO層に接
着)、ポリアミド、アクリロニトリル共重合体、ポリ塩
化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/アクリル酸または
メタクリル酸共重合体およびイオノマーが含まれる。保
護層は通常の方法、例えば接着際を用いるか又は熱的な
積層化法、または介在させる接着剤の押し出しと同時に
行う押し出し被覆法などによりSiO2層に被覆するこ
とができる。保護層はまた一回の被覆によって得られる
よりも厚い厚さが望ましい場合には、多重被覆法を用い
SiO2層に溶媒被覆法または分散被覆法を行って被覆
することもできる。保護層の厚さは一般に約0.5〜1
00μm、好ましくは10〜25μm(0.01〜0.
025nm)である。一具体化例においては保護層は二
軸配向したPETフィルム(厚さ0.0234nm)で
あり、これをモートン・ケミカルズ(Morton
Chemicals)製のアドコート(Adcote)
506−40(2.7g/m2)として市販されている
ポリエステル共重合体接着剤樹脂を介してSiO2層の
露出面に積層化し、ニップ・ロールを120℃に加熱し
てフィルムと積層品構造物とを互いにプレスする。
層に対し他の保護層(ドーピング剤を含んでいてもいな
くても良い)を付加することができる。このような層は
SiO2層に接着するか、または介在する接着層を介し
て接着するプラスチックス樹脂の中から選ばれる。保護
層の例にはポリエステル(接着剤を介してSiO層に接
着)、ポリアミド、アクリロニトリル共重合体、ポリ塩
化ビニリデン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/アクリル酸または
メタクリル酸共重合体およびイオノマーが含まれる。保
護層は通常の方法、例えば接着際を用いるか又は熱的な
積層化法、または介在させる接着剤の押し出しと同時に
行う押し出し被覆法などによりSiO2層に被覆するこ
とができる。保護層はまた一回の被覆によって得られる
よりも厚い厚さが望ましい場合には、多重被覆法を用い
SiO2層に溶媒被覆法または分散被覆法を行って被覆
することもできる。保護層の厚さは一般に約0.5〜1
00μm、好ましくは10〜25μm(0.01〜0.
025nm)である。一具体化例においては保護層は二
軸配向したPETフィルム(厚さ0.0234nm)で
あり、これをモートン・ケミカルズ(Morton
Chemicals)製のアドコート(Adcote)
506−40(2.7g/m2)として市販されている
ポリエステル共重合体接着剤樹脂を介してSiO2層の
露出面に積層化し、ニップ・ロールを120℃に加熱し
てフィルムと積層品構造物とを互いにプレスする。
【0050】本発明のフィルムおよび構造物は酸素およ
び他の材料に対する障壁特性が望まれる剛体ないし半剛
体の容器から包装用フィルムに亙る広い範囲の包装材料
として有用である。特定の用途には樹脂基質の選択およ
び形が必要である。包装用フィルムに対しては樹脂基質
は例えば厚さが10〜150μm、しばしば12〜50
、好ましくは15〜25μmのフィルムの形のものであ
ろう。本発明の多層構造物、特にSiO/SiO2組み
合わせ層をもつ構造物は包装品として高い光透過性透過
性と無色の外観とをもっているために、その中に含まれ
る食品に対する良好な展示ケースとなり、このような包
装品の障壁特性が高いために食品の優れた保存材料とな
る。
び他の材料に対する障壁特性が望まれる剛体ないし半剛
体の容器から包装用フィルムに亙る広い範囲の包装材料
として有用である。特定の用途には樹脂基質の選択およ
び形が必要である。包装用フィルムに対しては樹脂基質
は例えば厚さが10〜150μm、しばしば12〜50
、好ましくは15〜25μmのフィルムの形のものであ
ろう。本発明の多層構造物、特にSiO/SiO2組み
合わせ層をもつ構造物は包装品として高い光透過性透過
性と無色の外観とをもっているために、その中に含まれ
る食品に対する良好な展示ケースとなり、このような包
装品の障壁特性が高いために食品の優れた保存材料とな
る。
【0051】次に本発明を実施例により説明する(特記
しない限りすべての割合は重量による)。
しない限りすべての割合は重量による)。
【0052】
【実施例】実施例 1〜136
二酸化珪素をドーピング材料と混合し、米国ニュージャ
ージー州チェリー・ヒル(Cherry Hill)
のデントン ヴァキュウム(Denton Vac
uum)社を含む多くの製造業者によって市販されてい
る単一ルツボ湾曲ビーム型の電子ビーム蒸発器の炉床(
ルツボ)に充填する。この混合物を用い電子ビーム蒸発
器によって厚さ23μm(92ゲージ)のPETフィル
ム(マイラーD型)の平滑な面に薄いフィルムをつくる
。 原料ルツボ中の材料を横切って掃引を行いルツボの内容
物が均一に侵食されるように加速電圧を連続的に調節す
る。フィラメント電流(従ってビーム電流)を調節して
蒸着速度を高くし、約1.3×10−2Pa(約1×1
0−4トール)の比較的高い背景圧力を得るようにする
。この圧力は電子ビーム銃が未成熟に放電を起こすほど
高くはない。米国ニューヨーク州プレンヴュー(Pla
inview)のヴェーコ・インストリュメンツ社(V
eeco Instruments Inc.)製
のような較正された振動石英結晶モニターにより蒸着物
の厚さを監視する。このフィルム(他のクラスのものが
報告されない限り)の平均の表面の粗さ(RA)は2〜
7nmであった。米国ミネソタ州ミネアポリスのモーダ
ン・コントロール社製の酸素透過量測定装置“Ox−T
ran 1000”を使用して被覆したフィルムの酸
素透過率を測定する。下記表1のすべてのデータは1気
圧で100%の酸素を使用して温度30℃、相対湿度8
0%において得られた。表1の結果は酸素透過率(ml
/m2−日−気圧)として報告される。また被覆しない
フィルムの(最低)障壁特性を差し引き、その結果をガ
ラス被膜の厚さで割ることにより酸素透過値(ml−m
m/m2−日−気圧単位)として報告した。
ージー州チェリー・ヒル(Cherry Hill)
のデントン ヴァキュウム(Denton Vac
uum)社を含む多くの製造業者によって市販されてい
る単一ルツボ湾曲ビーム型の電子ビーム蒸発器の炉床(
ルツボ)に充填する。この混合物を用い電子ビーム蒸発
器によって厚さ23μm(92ゲージ)のPETフィル
ム(マイラーD型)の平滑な面に薄いフィルムをつくる
。 原料ルツボ中の材料を横切って掃引を行いルツボの内容
物が均一に侵食されるように加速電圧を連続的に調節す
る。フィラメント電流(従ってビーム電流)を調節して
蒸着速度を高くし、約1.3×10−2Pa(約1×1
0−4トール)の比較的高い背景圧力を得るようにする
。この圧力は電子ビーム銃が未成熟に放電を起こすほど
高くはない。米国ニューヨーク州プレンヴュー(Pla
inview)のヴェーコ・インストリュメンツ社(V
eeco Instruments Inc.)製
のような較正された振動石英結晶モニターにより蒸着物
の厚さを監視する。このフィルム(他のクラスのものが
報告されない限り)の平均の表面の粗さ(RA)は2〜
7nmであった。米国ミネソタ州ミネアポリスのモーダ
ン・コントロール社製の酸素透過量測定装置“Ox−T
ran 1000”を使用して被覆したフィルムの酸
素透過率を測定する。下記表1のすべてのデータは1気
圧で100%の酸素を使用して温度30℃、相対湿度8
0%において得られた。表1の結果は酸素透過率(ml
/m2−日−気圧)として報告される。また被覆しない
フィルムの(最低)障壁特性を差し引き、その結果をガ
ラス被膜の厚さで割ることにより酸素透過値(ml−m
m/m2−日−気圧単位)として報告した。
【0053】最初の幾つかの実施例、即ち実施例1〜1
1に対する表1の結果によれば、ドーピングしない二酸
化珪素の層で処理したPETフィルムの障壁特性は良く
ないことが示される。
1に対する表1の結果によれば、ドーピングしない二酸
化珪素の層で処理したPETフィルムの障壁特性は良く
ないことが示される。
【0054】
【表1】
【0055】a.“C”の記号を付けた実施例は対照の
目的で含ませたものである。
目的で含ませたものである。
【0056】b.PETフィルムの表面の粗さは26〜
33nmであり、厚さは12μmである。
33nmであり、厚さは12μmである。
【0057】−− は測定しなかった値を示す。
【0058】表II、実施例12〜57に示す次の系列
の実施例における結果は、本発明の一部を構成しない多
くの金属ドーピング剤を例示している。これらのドーピ
ング剤の大部分は試験した濃度範囲においては障壁特性
を著しくは改善しなかったが、少数のものについては改
善が見られた(例えば米国特許第4,702,963号
記載のMgF2、MgO、BaO、並びに適切な活性を
示さないCaO)。完全には理解されていない理由によ
り硼酸リチウムLi2B4O7は低濃度で有効であると
考えられ、従って本発明の範囲内に入るものとする。
の実施例における結果は、本発明の一部を構成しない多
くの金属ドーピング剤を例示している。これらのドーピ
ング剤の大部分は試験した濃度範囲においては障壁特性
を著しくは改善しなかったが、少数のものについては改
善が見られた(例えば米国特許第4,702,963号
記載のMgF2、MgO、BaO、並びに適切な活性を
示さないCaO)。完全には理解されていない理由によ
り硼酸リチウムLi2B4O7は低濃度で有効であると
考えられ、従って本発明の範囲内に入るものとする。
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】
【0061】a.熔融したガラス状、正確な組成は不明
。
。
【0062】表III、実施例58〜67に示す次の系
列の実施例では、原料中に比較的高濃度、例えば約20
%で存在する場合に限って有効な幾つかの金属化合物ド
ーピング剤(AlF3、CuCO3、CuF2、Cu5
Si、およびWO2)が示される。これらの材料はSi
O2よりもゆっくりと蒸発するから、フィルム中の実際
の濃度は低くなると考えられている。また十分な量の金
属がガラス被膜の中に沈積した場合には、障壁特性が著
しく改善されるものとも考えられている。
列の実施例では、原料中に比較的高濃度、例えば約20
%で存在する場合に限って有効な幾つかの金属化合物ド
ーピング剤(AlF3、CuCO3、CuF2、Cu5
Si、およびWO2)が示される。これらの材料はSi
O2よりもゆっくりと蒸発するから、フィルム中の実際
の濃度は低くなると考えられている。また十分な量の金
属がガラス被膜の中に沈積した場合には、障壁特性が著
しく改善されるものとも考えられている。
【0063】
【表4】
【0064】表IV、実施例68〜136に示す最後の
系列の実施例においては、本発明の金属ドーピング剤を
用いた結果が示される。金属の濃度が有効濃度範囲に入
っている場合、障壁特性に著しい改善が見られる。(銅
を用いた幾つかの例においては、金属を針金の形で原料
材料中に加え、他の例では粉末として加えた。結果に認
められる差はなかった。)
系列の実施例においては、本発明の金属ドーピング剤を
用いた結果が示される。金属の濃度が有効濃度範囲に入
っている場合、障壁特性に著しい改善が見られる。(銅
を用いた幾つかの例においては、金属を針金の形で原料
材料中に加え、他の例では粉末として加えた。結果に認
められる差はなかった。)
【0065】
【表5】
【0066】
【表6】
【0067】a.境界線上の例、結果は分散している。
【0068】b.「メリネックス(Melinex)4
42型」のPETフィルム、表面の粗さ10〜18nm
。被膜の厚さは測定せず。
42型」のPETフィルム、表面の粗さ10〜18nm
。被膜の厚さは測定せず。
【0069】c.表面の粗さ10〜18nm、厚さ14
μmのPETフィルム。
μmのPETフィルム。
【0070】d.表面の粗さ26〜33nm、厚さ12
μmのPETフィルム。
μmのPETフィルム。
【0071】e.表面の粗さが26が大きく、厚さが2
3μmのPETフィルム。
3μmのPETフィルム。
【0072】f.表面の粗さ41〜49nm、厚さ12
μmのポリエステル・フィルム。
μmのポリエステル・フィルム。
【0073】g.被覆しない12μmのPETの層にポ
リエステル共重合体接着シートを用いて被覆したフィル
ムを積層化した積層品。
リエステル共重合体接着シートを用いて被覆したフィル
ムを積層化した積層品。
【0074】h.熱封性ポリエステル共重合体の被膜を
もつPETの層にポリエステル共重合体接着シートを用
いて被覆したフィルムを積層化した積層品。
もつPETの層にポリエステル共重合体接着シートを用
いて被覆したフィルムを積層化した積層品。
【0075】i.PVDCで被覆したPETの層にポリ
エステル共重合体接着シートを用いて被覆したフィルム
を積層化した積層品。
エステル共重合体接着シートを用いて被覆したフィルム
を積層化した積層品。
【0076】j.ポリ(エチレン−2,6−ナフタレン
ジカルボン酸)の基質フィルムに30nmのSiOの下
地被膜を被覆したもの。
ジカルボン酸)の基質フィルムに30nmのSiOの下
地被膜を被覆したもの。
【0077】k.CuおよびBを含む熔融シリカ・ガラ
ス。
ス。
【0078】l.18%Cr、11%Ni、2.5%M
o、<0.1%C、残りはFe。
o、<0.1%C、残りはFe。
【0079】実施例 137〜175前記の表におい
てドーピング剤の量は蒸発器の炉床の中にある原料中に
存在する量として記載した。ガラス状の被膜中に存在す
る実際の量を、原子吸光法によって同じ試料について独
立に測定した。試料約2〜2.5gを正確に秤量し、濃
硫酸により焦がし、濃硝酸(王水)および濃フッ化水素
酸を加えて溶解し、加熱する。この溶液を100mlに
希釈し、アプライド・リサーチ・ラボラトリーズ(Ap
plied Research Laborato
ries)の34000同時誘導結合プラズマ分析機ま
たはパーキン・エルマー(Perkin Elmer
)社の6500(逐次)誘導結合プラズマ分析機を用い
て分析を行う。報告された元素の量はドーピング剤が元
素状の金属であり、マトリックスはSiO2(分子量6
0)と仮定して計算した。結果を表Vに示す。
てドーピング剤の量は蒸発器の炉床の中にある原料中に
存在する量として記載した。ガラス状の被膜中に存在す
る実際の量を、原子吸光法によって同じ試料について独
立に測定した。試料約2〜2.5gを正確に秤量し、濃
硫酸により焦がし、濃硝酸(王水)および濃フッ化水素
酸を加えて溶解し、加熱する。この溶液を100mlに
希釈し、アプライド・リサーチ・ラボラトリーズ(Ap
plied Research Laborato
ries)の34000同時誘導結合プラズマ分析機ま
たはパーキン・エルマー(Perkin Elmer
)社の6500(逐次)誘導結合プラズマ分析機を用い
て分析を行う。報告された元素の量はドーピング剤が元
素状の金属であり、マトリックスはSiO2(分子量6
0)と仮定して計算した。結果を表Vに示す。
【0080】
【表7】
【0081】被覆組成物の分析に見られるかなりのばら
つきは、原子吸光法の不正確さ、および所望の再現性が
得られる可能性の少ない粉末成分混合物を使用する実験
室的な蒸発方法を用いることを含む幾つかの原因による
ものと考えられる。しかし計算可能な不正確さと実際の
被覆組成物との相関を得ることができる。本発明に含ま
れる金属の関する結果では、すべてドーピング剤の金属
の濃度は被膜中におけるほうが原料中におけるよりも高
いことが示されているが、例外としてはアルミニウムお
よび銅がある。この傾向は二酸化珪素に比較した金属の
相対的な蒸気圧に関連があると考えられる。特にガラス
状被膜中における銅またはクロムの量は原料中の約1.
4〜1.5倍である。被膜中の錫の量は原料中の約2.
4〜2.5倍である。元素状の金属よりも蒸気圧が低い
金属化合物ドーピング剤、例えば或る種の金属酸化物は
、元素状の金属とは異なった相関を示すことができる。 この現象は表IIIの例の挙動を説明し、これには原料
中において濃度が高いことが効果的であることを必要と
する。しかし蒸気圧の差は、被膜中に例えば銅と同等な
量で現れるニッケルまたはモリブデンのような金属が効
果がないことを説明することはできない。
つきは、原子吸光法の不正確さ、および所望の再現性が
得られる可能性の少ない粉末成分混合物を使用する実験
室的な蒸発方法を用いることを含む幾つかの原因による
ものと考えられる。しかし計算可能な不正確さと実際の
被覆組成物との相関を得ることができる。本発明に含ま
れる金属の関する結果では、すべてドーピング剤の金属
の濃度は被膜中におけるほうが原料中におけるよりも高
いことが示されているが、例外としてはアルミニウムお
よび銅がある。この傾向は二酸化珪素に比較した金属の
相対的な蒸気圧に関連があると考えられる。特にガラス
状被膜中における銅またはクロムの量は原料中の約1.
4〜1.5倍である。被膜中の錫の量は原料中の約2.
4〜2.5倍である。元素状の金属よりも蒸気圧が低い
金属化合物ドーピング剤、例えば或る種の金属酸化物は
、元素状の金属とは異なった相関を示すことができる。 この現象は表IIIの例の挙動を説明し、これには原料
中において濃度が高いことが効果的であることを必要と
する。しかし蒸気圧の差は、被膜中に例えば銅と同等な
量で現れるニッケルまたはモリブデンのような金属が効
果がないことを説明することはできない。
【0082】実施例 176〜209表VIの実施例
はバッチ式の「ベル・ジャー(bell−jar)」を
用い、実施例1〜136の方法に従ってつくられたフィ
ルムの可視光の透過率に対するドーピング剤の濃度を増
加させた効果を示している。可視光の吸収(これから透
過率を計算)はバンド幅が2nm、波長の再現性が±0
.05nm、安定度が0.002吸収単位よりも小さい
ヒューレット・パッカード(Hewlett−Pach
ard)社8452Aダイオード・アレイ紫外・可視分
光光度計を用いて測定した。この装置は掃引を行うこと
なく紫外および可視部の全吸収スペクトルを同時に測定
することができる。ゼロ吸収のレベルは空気をブランク
として定義した。各フィルムに対し360および740
nmの吸収スペクトルを測定しこれをディスクに格納す
る。400および550nmにおける吸収を報告する。 ドーピング剤の濃度が増加するにつれて透過率は減少す
ることが観測された。好適はフィルムは550nmにお
いて少なくとも約70%の透過率を保持するフィルムで
ある。鉄、クロムおよび錫は光学的透過率の損失を最小
にする上で好適であると思われる。この点に関し鉄が特
に適しており、実際に光学的透過率を増加させるように
も思われる。
はバッチ式の「ベル・ジャー(bell−jar)」を
用い、実施例1〜136の方法に従ってつくられたフィ
ルムの可視光の透過率に対するドーピング剤の濃度を増
加させた効果を示している。可視光の吸収(これから透
過率を計算)はバンド幅が2nm、波長の再現性が±0
.05nm、安定度が0.002吸収単位よりも小さい
ヒューレット・パッカード(Hewlett−Pach
ard)社8452Aダイオード・アレイ紫外・可視分
光光度計を用いて測定した。この装置は掃引を行うこと
なく紫外および可視部の全吸収スペクトルを同時に測定
することができる。ゼロ吸収のレベルは空気をブランク
として定義した。各フィルムに対し360および740
nmの吸収スペクトルを測定しこれをディスクに格納す
る。400および550nmにおける吸収を報告する。 ドーピング剤の濃度が増加するにつれて透過率は減少す
ることが観測された。好適はフィルムは550nmにお
いて少なくとも約70%の透過率を保持するフィルムで
ある。鉄、クロムおよび錫は光学的透過率の損失を最小
にする上で好適であると思われる。この点に関し鉄が特
に適しており、実際に光学的透過率を増加させるように
も思われる。
【0083】
【表8】
【0084】a.内部に滑り助剤を含み、厚さが24μ
mの市販のPETフィルム。
mの市販のPETフィルム。
【0085】b.Pb約70%の鉛ガラスからつくった
被膜。
被膜。
【0086】実施例 210本実施例はSiO/Si
O2多層組み合わせ被膜により障壁特性が改善されるこ
とを示す。
O2多層組み合わせ被膜により障壁特性が改善されるこ
とを示す。
【0087】滑り助剤粒子をもたないマイラー(R)D
のPETフィルム(厚さ0.0234mm)の片側に電
子ビーム蒸発器によって酸化珪素の層をつくった。
のPETフィルム(厚さ0.0234mm)の片側に電
子ビーム蒸発器によって酸化珪素の層をつくった。
【0088】電子ビーム蒸発器を用いる方法の詳細は次
の通りである。使用した電子ビーム蒸発器は単一ルツボ
湾曲ビーム源を使用する型のものであった。このビーム
源を備えた装置の製作業者は幾つかあり、例えば西ドイ
ツ、アルツェナウ(Arzenau)のレイボルト社(
Leybold AG)、リヒテンシュタイン、フル
ステントゥム(Furstentum)のバルツェルス
社(Barzers AG)、米国カリフォルニア州
バークレー(Berkeley)のテメスカル(Tem
escal)社、または米国ニュージャージ州チェリー
・ヒルのデントン・ヴァキュウム社があり、ここでは最
後の製品を使用した。
の通りである。使用した電子ビーム蒸発器は単一ルツボ
湾曲ビーム源を使用する型のものであった。このビーム
源を備えた装置の製作業者は幾つかあり、例えば西ドイ
ツ、アルツェナウ(Arzenau)のレイボルト社(
Leybold AG)、リヒテンシュタイン、フル
ステントゥム(Furstentum)のバルツェルス
社(Barzers AG)、米国カリフォルニア州
バークレー(Berkeley)のテメスカル(Tem
escal)社、または米国ニュージャージ州チェリー
・ヒルのデントン・ヴァキュウム社があり、ここでは最
後の製品を使用した。
【0089】原料ルツボ中の材料を横切って掃引を行い
ルツボの内容物が均一に侵食されるように加速電圧を連
続的に調節する。フィラメント電流(従ってビーム電流
)を調節して蒸着速度を高くし、約1×10−4トール
の比較的高い背景圧を得るようにする。この圧力は電子
ビーム銃が未成熟に放電を起こすほど高くはない。米国
ニューヨーク州プレンヴューのヴェーコ・インストリュ
メンツ社製のような較正された振動石英結晶モニターに
より蒸着物の厚さを監視する。所望の酸化物層の厚さが
得られたら真空蒸着工程を停止する。
ルツボの内容物が均一に侵食されるように加速電圧を連
続的に調節する。フィラメント電流(従ってビーム電流
)を調節して蒸着速度を高くし、約1×10−4トール
の比較的高い背景圧を得るようにする。この圧力は電子
ビーム銃が未成熟に放電を起こすほど高くはない。米国
ニューヨーク州プレンヴューのヴェーコ・インストリュ
メンツ社製のような較正された振動石英結晶モニターに
より蒸着物の厚さを監視する。所望の酸化物層の厚さが
得られたら真空蒸着工程を停止する。
【0090】この実施例で報告した実験の結果を表VI
Iに示す。
Iに示す。
【0091】
【表9】
【0092】OTRは酸素の分圧差1気圧において1日
に多層構造物を横切って透過するO2の量をml単位で
表した値であり、他の条件は前記の通りである。本実施
例においてOTRは加熱滅菌処理をしない障壁フィルム
について決定した。
に多層構造物を横切って透過するO2の量をml単位で
表した値であり、他の条件は前記の通りである。本実施
例においてOTRは加熱滅菌処理をしない障壁フィルム
について決定した。
【0093】実験h.、j.およびk.は本発明の実施
例であって、最低の酸素透過度を与え、SiOとSiO
2との組み合わせ層を使用した場合の最良の障壁特性を
示す。
例であって、最低の酸素透過度を与え、SiOとSiO
2との組み合わせ層を使用した場合の最良の障壁特性を
示す。
【0094】実験a.ではPETフィルム基質上のSi
Oの薄層自身は障壁特性が悪いことが示されている。こ
のフィルム自身は酸素透過度が75ml/m2−日−気
圧である。
Oの薄層自身は障壁特性が悪いことが示されている。こ
のフィルム自身は酸素透過度が75ml/m2−日−気
圧である。
【0095】実験b.〜g.においては厚いSiO2層
はそれ自身で使用すると(SiO下地層がない場合)実
験a.に比べ酸素透過度が変動する、即ち場合によって
は良好であり場合によっては悪いことが示されている。
はそれ自身で使用すると(SiO下地層がない場合)実
験a.に比べ酸素透過度が変動する、即ち場合によって
は良好であり場合によっては悪いことが示されている。
【0096】しかし実験h.、j.およびk.で示され
るようにSiOとSiO2層とを組み合わせると、Si
OおよびSiO2を別々に使用した場合に示されるより
も良好な障壁特性を示し、SiO2層を単独で使用した
場合の最も良い結果に比べ200%以上の改善が得られ
る(PETフィルム上)。
るようにSiOとSiO2層とを組み合わせると、Si
OおよびSiO2を別々に使用した場合に示されるより
も良好な障壁特性を示し、SiO2層を単独で使用した
場合の最も良い結果に比べ200%以上の改善が得られ
る(PETフィルム上)。
【0097】実験i.は厚いSiO層と薄いSiO2層
とを組み合わせて使用することができる事を示すが、S
iO2に比べてSiOの方が価格が高く着色しているた
めに経済性が犠牲されている。実験h.、j.およびk
.の多層フィルム構造物は実験a.〜g.のフィルム構
造物と同様に透明で無色であるが、実験i.のフィルム
構造物は黄色く着色している。
とを組み合わせて使用することができる事を示すが、S
iO2に比べてSiOの方が価格が高く着色しているた
めに経済性が犠牲されている。実験h.、j.およびk
.の多層フィルム構造物は実験a.〜g.のフィルム構
造物と同様に透明で無色であるが、実験i.のフィルム
構造物は黄色く着色している。
【0098】実施例 211
実施例210に使用したPETフィルム上に厚さ31n
mのSiO層をもち、そのSiO層の上に厚さ202n
mのSiO2層をもつ多層フィルム構造物を実施例21
0と同様にしてつくり、得られた無色の障壁フィルムを
125℃のオートクレブ中の水浴に30分間入れて加熱
滅菌処理した。裸眼で見た外観としてはフィルムは変化
しなかったが、フィルムのOTRは39.8ml/m2
−日−気圧に低下し、これによりこの組み合わせはフィ
ルム構造物を加熱滅菌処理しない用途、例えば茶、コー
ヒー、穀物加工製品および煙草の包装に使用すべきであ
ることが示された。
mのSiO層をもち、そのSiO層の上に厚さ202n
mのSiO2層をもつ多層フィルム構造物を実施例21
0と同様にしてつくり、得られた無色の障壁フィルムを
125℃のオートクレブ中の水浴に30分間入れて加熱
滅菌処理した。裸眼で見た外観としてはフィルムは変化
しなかったが、フィルムのOTRは39.8ml/m2
−日−気圧に低下し、これによりこの組み合わせはフィ
ルム構造物を加熱滅菌処理しない用途、例えば茶、コー
ヒー、穀物加工製品および煙草の包装に使用すべきであ
ることが示された。
【0099】実施例 212
本発明はPETフィルム上につくられるSiO下地層の
酸素対珪素の化学量論的割合を変化させた効果を示す。 実施例210の方法により該実施例に使用したPETフ
ィルムを用いてつくられた多層構造物、PETフィルム
/SiO/SiO2に対する結果は次の通りである。
酸素対珪素の化学量論的割合を変化させた効果を示す。 実施例210の方法により該実施例に使用したPETフ
ィルムを用いてつくられた多層構造物、PETフィルム
/SiO/SiO2に対する結果は次の通りである。
【0100】
【表10】
【0101】表VIIIに結果を示した実験においては
、電子ビーム蒸発法によりSiO2およびSnの95/
5重量%原料を真空蒸着させてSiO2層にSnをドー
ピングした。SiO層はSiOおよびSiO2を上記の
重量比で混合して単一の原料(ターゲット)とすること
により表VIIIに示したのよりは多い割合で酸素を含
んでいた。フィルム構造物の加熱滅菌処理を行った後実
施例211記載の方法で透過試験を行った。これらの結
果からSiO下地層の酸素の割合が増加すると、多層構
造物の加熱滅菌処理性が減少することが判った。
、電子ビーム蒸発法によりSiO2およびSnの95/
5重量%原料を真空蒸着させてSiO2層にSnをドー
ピングした。SiO層はSiOおよびSiO2を上記の
重量比で混合して単一の原料(ターゲット)とすること
により表VIIIに示したのよりは多い割合で酸素を含
んでいた。フィルム構造物の加熱滅菌処理を行った後実
施例211記載の方法で透過試験を行った。これらの結
果からSiO下地層の酸素の割合が増加すると、多層構
造物の加熱滅菌処理性が減少することが判った。
【0102】実施例 213
本実施例は実施例210の方法により該実施例に使用し
たPETフィルムを用いてつくられた多層構造物、PE
Tフィルム/SiO/SiO2に関し障壁特性に対する
SiO層の厚さの影響を示す。結果は次の通りである。
たPETフィルムを用いてつくられた多層構造物、PE
Tフィルム/SiO/SiO2に関し障壁特性に対する
SiO層の厚さの影響を示す。結果は次の通りである。
【0103】
【表11】
【0104】本実施例のSiO2層に表VIIIに対す
るのと同じ方法で5%のSnをドーピングし、実施例2
11記載のようにしてフィルム構造物を加熱滅菌処理し
た後酸素の透過度を決定した。加熱滅菌処理によりフィ
ルム構造物の障壁特性は実質的に破壊されるが、表VI
IIの第1の実験に使用した厚いSiO層に対しては、
SiO層は幾分希釈されそのO2対Siの比が1.25
:1にまでなった場合でも、加熱滅菌処理後の障壁特性
は優れていることが示された。
るのと同じ方法で5%のSnをドーピングし、実施例2
11記載のようにしてフィルム構造物を加熱滅菌処理し
た後酸素の透過度を決定した。加熱滅菌処理によりフィ
ルム構造物の障壁特性は実質的に破壊されるが、表VI
IIの第1の実験に使用した厚いSiO層に対しては、
SiO層は幾分希釈されそのO2対Siの比が1.25
:1にまでなった場合でも、加熱滅菌処理後の障壁特性
は優れていることが示された。
【0105】実施例 214
本実施例においては、PETフィルム/13nmSiO
/308nmSiO2+5%Cu(原料混合物)のフィ
ルム構造物をつくり、実施例210と同じ方法で酸素透
過率を試験したが、実施例211の方法で加熱滅菌処理
を行った後にこ試験を実施した。得られたOTR値は2
.8ml/m2−日−気圧であり、中程度の薄さをもっ
たSiO層はSiO2層と組み合わせると適度に良好な
障壁特性を与えることが示される。
/308nmSiO2+5%Cu(原料混合物)のフィ
ルム構造物をつくり、実施例210と同じ方法で酸素透
過率を試験したが、実施例211の方法で加熱滅菌処理
を行った後にこ試験を実施した。得られたOTR値は2
.8ml/m2−日−気圧であり、中程度の薄さをもっ
たSiO層はSiO2層と組み合わせると適度に良好な
障壁特性を与えることが示される。
【0106】実施例 215
実施例210と同様にして電子ビーム蒸発法により真空
室中において92ゲージ(0.0234mm)の「マイ
ラーD」PETフィルム上に厚さ49nmのSiO層を
つくった。蒸着物は透明であり、殆ど感知できない程度
に黄色に着色した。電子ビーム蒸発法によりこのSiO
層の上に電子ビーム蒸発器の炉床に原料を入れMgF2
ドーピング剤5%(Mgの重量に関し)と混合した厚さ
250nmのSiO2から成る第2の層をつくった。得
られた障壁フィルムは透明で無色であった。次いでこの
被覆したフィルムを125℃のオートクレーブ中の水浴
に30分間入れて加熱滅菌処理を行った。加熱滅菌処理
したフィルムの酸素透過率(OTR)は1.04ml/
m2−日−気圧でありこのフィルムは未処理のフィルム
に見られるような透明で無色の外観を保持していた。
室中において92ゲージ(0.0234mm)の「マイ
ラーD」PETフィルム上に厚さ49nmのSiO層を
つくった。蒸着物は透明であり、殆ど感知できない程度
に黄色に着色した。電子ビーム蒸発法によりこのSiO
層の上に電子ビーム蒸発器の炉床に原料を入れMgF2
ドーピング剤5%(Mgの重量に関し)と混合した厚さ
250nmのSiO2から成る第2の層をつくった。得
られた障壁フィルムは透明で無色であった。次いでこの
被覆したフィルムを125℃のオートクレーブ中の水浴
に30分間入れて加熱滅菌処理を行った。加熱滅菌処理
したフィルムの酸素透過率(OTR)は1.04ml/
m2−日−気圧でありこのフィルムは未処理のフィルム
に見られるような透明で無色の外観を保持していた。
【0107】対照の目的で、SiO2を5%のMgF2
と混合した(Mgの重量に関し)。この混合物を原料と
して電子ビーム蒸発器の炉床に充填した。この混合物か
ら電子ビーム蒸発法により92ゲージの「マイラーD」
PETフィルム(滑り添加剤粒子を含まない側に)に直
接厚さ約301nmのフィルムをつくった。蒸着物は透
明であった。次いでこの被覆したフィルムを125℃の
オートクレーブ中の水浴に30分間入れて加熱滅菌処理
を行った。加熱滅菌処理したフィルムの酸素透過率(O
TR)は94ml/m2−日−気圧であり、SiO2層
をもたない「マイラー」基質フィルムの障壁特性よりも
幾分大きかった。さらにSiO2層はなお透明であった
が、曇りが多く、小さい亀裂が多数存在した。実験を繰
り返しMgF2ドーピング剤を加えずに厚さ301nm
のSiO2層をつくったが、同様に障壁特性は悪かった
。但しSiO2層は高い剥離強さ(152g/cm)で
示されるようにPETフィルムに対する接着性が良好で
あり、また透明で無色であって、亀裂または曇りは裸眼
には見えなかった。
と混合した(Mgの重量に関し)。この混合物を原料と
して電子ビーム蒸発器の炉床に充填した。この混合物か
ら電子ビーム蒸発法により92ゲージの「マイラーD」
PETフィルム(滑り添加剤粒子を含まない側に)に直
接厚さ約301nmのフィルムをつくった。蒸着物は透
明であった。次いでこの被覆したフィルムを125℃の
オートクレーブ中の水浴に30分間入れて加熱滅菌処理
を行った。加熱滅菌処理したフィルムの酸素透過率(O
TR)は94ml/m2−日−気圧であり、SiO2層
をもたない「マイラー」基質フィルムの障壁特性よりも
幾分大きかった。さらにSiO2層はなお透明であった
が、曇りが多く、小さい亀裂が多数存在した。実験を繰
り返しMgF2ドーピング剤を加えずに厚さ301nm
のSiO2層をつくったが、同様に障壁特性は悪かった
。但しSiO2層は高い剥離強さ(152g/cm)で
示されるようにPETフィルムに対する接着性が良好で
あり、また透明で無色であって、亀裂または曇りは裸眼
には見えなかった。
【0108】実施例 216
電子ビーム蒸発法により92ゲージの「マイラーD」P
ETフィルム(滑り添加剤を含まない側に)に50nm
のSiOフィルムを蒸着させた。蒸着物は透明であった
。電子ビーム蒸発法によりSiO層の上に5%のSnド
ーピング剤(電子ビーム蒸発器の炉床の中で)と混合し
た252nmのSiO2から成る第2の層を蒸着させた
。この第2の層を蒸着させた後もフィルムは透明のまま
であった。次いでこの被覆したフィルムを125℃のオ
ートクレーブ中の水浴に30分間入れて加熱滅菌処理を
行った。加熱滅菌処理したフィルムの酸素透過率(OT
R)は0.65ml/m2−日−気圧であり、このフィ
ルムは透明さおよび曇りのなさを保っていた。
ETフィルム(滑り添加剤を含まない側に)に50nm
のSiOフィルムを蒸着させた。蒸着物は透明であった
。電子ビーム蒸発法によりSiO層の上に5%のSnド
ーピング剤(電子ビーム蒸発器の炉床の中で)と混合し
た252nmのSiO2から成る第2の層を蒸着させた
。この第2の層を蒸着させた後もフィルムは透明のまま
であった。次いでこの被覆したフィルムを125℃のオ
ートクレーブ中の水浴に30分間入れて加熱滅菌処理を
行った。加熱滅菌処理したフィルムの酸素透過率(OT
R)は0.65ml/m2−日−気圧であり、このフィ
ルムは透明さおよび曇りのなさを保っていた。
【0109】対照の目的で、SiO2を5%のSnと混
合した。この混合物を電子ビーム蒸発器の炉床に充填し
た。この混合物から電子ビーム蒸発法により92ゲージ
の「マイラーD」PETフィルム(滑り添加剤を含まな
い側に)上に厚さ約296nmのフィルムをつくった。 蒸着物は透明であった。次いでこの被覆したフィルムを
125℃のオートクレーブ中の水浴に30分間入れて加
熱滅菌処理を行った。加熱滅菌処理したフィルムの酸素
透過率(OTR)は97ml/m2−日−気圧であり、
基質フィルムの障壁特性よりも大きかった。さらにSi
O2層はなお透明であったが、曇りが多く、小さい亀裂
が多数存在した。
合した。この混合物を電子ビーム蒸発器の炉床に充填し
た。この混合物から電子ビーム蒸発法により92ゲージ
の「マイラーD」PETフィルム(滑り添加剤を含まな
い側に)上に厚さ約296nmのフィルムをつくった。 蒸着物は透明であった。次いでこの被覆したフィルムを
125℃のオートクレーブ中の水浴に30分間入れて加
熱滅菌処理を行った。加熱滅菌処理したフィルムの酸素
透過率(OTR)は97ml/m2−日−気圧であり、
基質フィルムの障壁特性よりも大きかった。さらにSi
O2層はなお透明であったが、曇りが多く、小さい亀裂
が多数存在した。
【0110】実施例 217
実施例216の冒頭の節記載の方法に従ったが、SiO
層の厚さを31nmとし、SiO2層は5%(原料の組
成)のCuを含み厚さが273nmになるようにすると
、加熱滅菌処理後の酸素透過率は3.078ml/m2
−日−気圧であった。被覆した樹脂基質後も他の試料に
対しSiO層の厚さを51nmとし、SiO2/Cu層
の厚さを250nmにすると、この試料の酸素透過率は
6.624ml/m2−日−気圧となった。
層の厚さを31nmとし、SiO2層は5%(原料の組
成)のCuを含み厚さが273nmになるようにすると
、加熱滅菌処理後の酸素透過率は3.078ml/m2
−日−気圧であった。被覆した樹脂基質後も他の試料に
対しSiO層の厚さを51nmとし、SiO2/Cu層
の厚さを250nmにすると、この試料の酸素透過率は
6.624ml/m2−日−気圧となった。
【0111】実施例 218
本実施例においてはフィルム表面に目で見える波紋が存
在する粗い表面をもったポリ(エチレン−2,6−ナフ
タレンジカルボキシレート)(PEN)のポリエステル
・フィルムを樹脂基質として使用する。実施例210記
載の真空蒸着法によりPENフィルムの上に厚さ50n
mのSiO下地層と、このSiO下地層の上に厚さ12
5nmのSn5%(原料組成)を含むSiO2層とで障
壁フィルムをつくった。加熱滅菌処理前におけるこのフ
ィルムのOTRは1.6ml/m2−日−気圧である、
加熱滅菌処理後においては12.5ml/m2−日−気
圧であった。PENフィルム自身のOTRは23ml/
m2−日−気圧であった。
在する粗い表面をもったポリ(エチレン−2,6−ナフ
タレンジカルボキシレート)(PEN)のポリエステル
・フィルムを樹脂基質として使用する。実施例210記
載の真空蒸着法によりPENフィルムの上に厚さ50n
mのSiO下地層と、このSiO下地層の上に厚さ12
5nmのSn5%(原料組成)を含むSiO2層とで障
壁フィルムをつくった。加熱滅菌処理前におけるこのフ
ィルムのOTRは1.6ml/m2−日−気圧である、
加熱滅菌処理後においては12.5ml/m2−日−気
圧であった。PENフィルム自身のOTRは23ml/
m2−日−気圧であった。
【0112】実施例 219
実施例210記載の真空蒸着法によりPETフィルム/
SiO/SiO2の構造をもつ幾つかの障壁フィルムを
つくった。この場合PETフィルムはマイラーDであり
、SiO2層は種々のドーピング剤(ドーピング剤の元
素状の金属をベースにして報告された原料組成物)を含
んでいる。これらのフィルムに関し実施例211にした
がって加熱滅菌処理の前後におけるOTR値を得た。 結果を表Xに示す。
SiO/SiO2の構造をもつ幾つかの障壁フィルムを
つくった。この場合PETフィルムはマイラーDであり
、SiO2層は種々のドーピング剤(ドーピング剤の元
素状の金属をベースにして報告された原料組成物)を含
んでいる。これらのフィルムに関し実施例211にした
がって加熱滅菌処理の前後におけるOTR値を得た。 結果を表Xに示す。
【0113】
【表12】
【0114】実験k.に対しては米国フィラデルフィア
州デュリア(Duryea)のスコット・グラース・テ
クノロジーズ社(Schott Glass Te
chnologies, Inc.)製のSF−6と
いう熔融ガラスの形でPbOを供給した。
州デュリア(Duryea)のスコット・グラース・テ
クノロジーズ社(Schott Glass Te
chnologies, Inc.)製のSF−6と
いう熔融ガラスの形でPbOを供給した。
【0115】実験a.を実験b.およびc.と比較する
と、加熱滅菌処理の前後において酸素透過度に対するこ
れらの実験で使用した量でのドーピング剤の効果が示さ
れる。元素Inはこの使用量では効果が少ないが、加熱
滅菌処理後の結果はPETフィルム自身の場合に比べれ
ばなお10倍以上である。
と、加熱滅菌処理の前後において酸素透過度に対するこ
れらの実験で使用した量でのドーピング剤の効果が示さ
れる。元素Inはこの使用量では効果が少ないが、加熱
滅菌処理後の結果はPETフィルム自身の場合に比べれ
ばなお10倍以上である。
【0116】実験g.におけるドーピング剤としてのM
nは加熱滅菌処理後において有用な酸素不透過性をもっ
た障壁フィルムを生じるが、実験h.に対するOTR値
はSiO2層中のMnの存在量が多すぎることを示唆し
ている。
nは加熱滅菌処理後において有用な酸素不透過性をもっ
た障壁フィルムを生じるが、実験h.に対するOTR値
はSiO2層中のMnの存在量が多すぎることを示唆し
ている。
【0117】実験j.〜m.はすべて有用な酸素不透過
性をもった障壁層を与える。
性をもった障壁層を与える。
【0118】実施例 220
本実施例においてはSiO下地層の代わりにSiO2層
を用い、次のような多層フィルム構造物をつくった。P
ETフィルム/32nmSiO/271nmSiO2+
5%Cu(原料組成)。PETフィルムはマイラーDで
ある。実施例210の真空蒸着法を用い、また実施例2
11の加熱滅菌処理法を使用した。加熱滅菌処理後のこ
の構造物のOTR値は92.5ml/m2−日−気圧で
あった。この構造物は透明であり、酸素障壁性が破壊し
た兆候は目で見えなかった。またSiO2層は剥離強さ
が同一のフィルム構造物で示される144.5g/cm
であることから判るようにPETフィルムに強く接着し
ていた。
を用い、次のような多層フィルム構造物をつくった。P
ETフィルム/32nmSiO/271nmSiO2+
5%Cu(原料組成)。PETフィルムはマイラーDで
ある。実施例210の真空蒸着法を用い、また実施例2
11の加熱滅菌処理法を使用した。加熱滅菌処理後のこ
の構造物のOTR値は92.5ml/m2−日−気圧で
あった。この構造物は透明であり、酸素障壁性が破壊し
た兆候は目で見えなかった。またSiO2層は剥離強さ
が同一のフィルム構造物で示される144.5g/cm
であることから判るようにPETフィルムに強く接着し
ていた。
【0119】実施例 221
本実施例は実施例210の方法を用い、該実施例のPE
Tフィルムを使用してつくられた幾つかの多層構造物が
高度の透明性をもち、また水蒸気透過度が低いことを示
す。これらの構造物の詳細およびそれが有する高度の光
透過性を表XI(光透過性)および表XII(水蒸気透
過性)に示す。
Tフィルムを使用してつくられた幾つかの多層構造物が
高度の透明性をもち、また水蒸気透過度が低いことを示
す。これらの構造物の詳細およびそれが有する高度の光
透過性を表XI(光透過性)および表XII(水蒸気透
過性)に示す。
【0120】
【表13】
【0121】これらの光透過性は樹脂基質として使用し
たPETフィルム、特にPETの商品包装用フィルムの
光透過性に優に匹する。PETフィルムは約86%(4
00nm)および殆ど92%(550nm)の光透過性
を示し、PETの商品包装用フィルムは約69%(40
0nm)および約78%(550nm)の光透過性を示
す。Sn、FeおよびMnを含む構造物の透過性は実施
例211の方法で加熱滅菌処理を行った後に測定した。
たPETフィルム、特にPETの商品包装用フィルムの
光透過性に優に匹する。PETフィルムは約86%(4
00nm)および殆ど92%(550nm)の光透過性
を示し、PETの商品包装用フィルムは約69%(40
0nm)および約78%(550nm)の光透過性を示
す。Sn、FeおよびMnを含む構造物の透過性は実施
例211の方法で加熱滅菌処理を行った後に測定した。
【0122】
【表14】
【0123】本実施例においては、金属ドーピング剤の
濃度は原料の組成に関する値である。経験によれば原料
の組成とSiO2層の組成との間の関係は、一般にSi
O2層の組成中のドーピング剤の割合が原料中に存在す
るドーピング剤の割合よりも約40〜150%多いよう
な関係にある。この関係から上記実施例においてつくら
れたSiO2層の中のドーピング剤の割合を推定するこ
とができる。
濃度は原料の組成に関する値である。経験によれば原料
の組成とSiO2層の組成との間の関係は、一般にSi
O2層の組成中のドーピング剤の割合が原料中に存在す
るドーピング剤の割合よりも約40〜150%多いよう
な関係にある。この関係から上記実施例においてつくら
れたSiO2層の中のドーピング剤の割合を推定するこ
とができる。
【0124】本発明においては本発明の精神および範囲
を逸脱することなく、広い範囲の異なった具体化例を実
施することができるから、本発明は添付特許請求の範囲
記載の事項以外特定の具体化例により限定されることは
ないことを了解されたい。
を逸脱することなく、広い範囲の異なった具体化例を実
施することができるから、本発明は添付特許請求の範囲
記載の事項以外特定の具体化例により限定されることは
ないことを了解されたい。
【0125】本発明の主な特徴及び態様は次の通りであ
る。 1.(a)重合体基質、および (b)アンチモン、アルミニウム、クロム、コバルト、
銅、インジウム、鉄、鉛、マンガン、錫、チタン、タン
グステン、亜鉛、およびジルコニウムから成る群から選
ばれる少なくとも1種の金属がドーピングされた二酸化
珪素の硝子状の被膜から成り、該被膜およびその中に含
まれるドーピング剤は被覆された構造物を通過する酸素
透過率が最高で約5ml/m2−日−気圧であるのに適
した量で存在する優れた障壁特性をもつ構造物。
る。 1.(a)重合体基質、および (b)アンチモン、アルミニウム、クロム、コバルト、
銅、インジウム、鉄、鉛、マンガン、錫、チタン、タン
グステン、亜鉛、およびジルコニウムから成る群から選
ばれる少なくとも1種の金属がドーピングされた二酸化
珪素の硝子状の被膜から成り、該被膜およびその中に含
まれるドーピング剤は被覆された構造物を通過する酸素
透過率が最高で約5ml/m2−日−気圧であるのに適
した量で存在する優れた障壁特性をもつ構造物。
【0126】2.金属ドーピング剤の量は該硝子状の被
膜に対する酸素透量が最高で約3000×10−6ml
−mm/m2−日−気圧であるのに適した量である上記
第1項記載の構造物。
膜に対する酸素透量が最高で約3000×10−6ml
−mm/m2−日−気圧であるのに適した量である上記
第1項記載の構造物。
【0127】3.硝子状被膜の厚さが約20〜約500
nmである上記第1項記載の構造物。
nmである上記第1項記載の構造物。
【0128】4.二酸化珪素の硝子状被膜は銅、クロム
、マンガン、錫および亜鉛から成る群から選ばれる金属
がドーピングされている上記第1項記載の構造物。
、マンガン、錫および亜鉛から成る群から選ばれる金属
がドーピングされている上記第1項記載の構造物。
【0129】5.金属が銅である上記第4項記載の構造
物。
物。
【0130】6.金属が錫である上記第4項記載の構造
物。
物。
【0131】7.ドーピング剤金属の量は該硝子状被膜
の光学密度が550nmにおいて少なくとも約70%の
光透過率に保持される上記第1項記載の構造物。
の光学密度が550nmにおいて少なくとも約70%の
光透過率に保持される上記第1項記載の構造物。
【0132】8.元素状の金属として計算されたドーピ
ング剤金属の量が硝子状被膜の約0.5〜約30重量%
である上記第1項記載の構造物。
ング剤金属の量が硝子状被膜の約0.5〜約30重量%
である上記第1項記載の構造物。
【0133】9.重合体構造物は平均の粗さが約50n
mより小さい表面平滑度をもっている上記第1項記載の
構造物。
mより小さい表面平滑度をもっている上記第1項記載の
構造物。
【0134】10.重合体構造物はポリエステルまたは
ポリアミドのフィルムである上記第1項記載の構造物。
ポリアミドのフィルムである上記第1項記載の構造物。
【0135】11.ポリエステルは配向してポリエチレ
ンテレフタレートである上記第10項記載の構造物。
ンテレフタレートである上記第10項記載の構造物。
【0136】12.該重合体基質および該二酸化珪素被
膜の間にSiO層が存在する上記第1項記載の構造物。
膜の間にSiO層が存在する上記第1項記載の構造物。
【0137】13.(a)重合体基質、および(b)被
覆された構造物を通過する酸素透過率が最高で約5ml
/m2−日−気圧であるのに適した量で硼酸リチウムが
ドーピングされた二酸化珪素の硝子状被膜から成る障壁
特性の優れた構造物。
覆された構造物を通過する酸素透過率が最高で約5ml
/m2−日−気圧であるのに適した量で硼酸リチウムが
ドーピングされた二酸化珪素の硝子状被膜から成る障壁
特性の優れた構造物。
【0138】14.(a)重合体基質を選び、(b)該
重合体基質の上に二酸化珪素およびアンチモン、アルミ
ニウム、クロム、コバルト、銅、インジウム、鉄、鉛、
マンガン、錫、チタン、タングステン、亜鉛、およびジ
ルコニウムから成る群から選ばれる少なくとも1種の金
属から誘導される硝子状の被膜を直接または間接的に真
空蒸着させる工程から成り、この際該硝子状被膜の量お
よびその中に含まれる金属の量を酸素透過率の値が最高
で約5ml/m2−日−気圧であるのに適した量とする
重合体基質に改善された障壁特性を賦与する方法。
重合体基質の上に二酸化珪素およびアンチモン、アルミ
ニウム、クロム、コバルト、銅、インジウム、鉄、鉛、
マンガン、錫、チタン、タングステン、亜鉛、およびジ
ルコニウムから成る群から選ばれる少なくとも1種の金
属から誘導される硝子状の被膜を直接または間接的に真
空蒸着させる工程から成り、この際該硝子状被膜の量お
よびその中に含まれる金属の量を酸素透過率の値が最高
で約5ml/m2−日−気圧であるのに適した量とする
重合体基質に改善された障壁特性を賦与する方法。
【0139】15.ポリエステルまたはポリアミドの重
合体基質、該基質上に真空蒸着された厚さ約10〜75
nmのSiO層、および該SiO層の上に真空蒸着され
た厚さ少なくとも約20nmのSiO2層から成る多層
構造物。
合体基質、該基質上に真空蒸着された厚さ約10〜75
nmのSiO層、および該SiO層の上に真空蒸着され
た厚さ少なくとも約20nmのSiO2層から成る多層
構造物。
【0140】16.該SiO層は該層の中の酸素対珪素
の原子比が0.6:1〜1.4:1である上記第15項
記載の多層構造物。
の原子比が0.6:1〜1.4:1である上記第15項
記載の多層構造物。
【0141】17.該SiO2層は該多層構造物を加熱
滅菌処理する際にその障壁特性を改善するのに有効な量
のドーピング剤を含んでいる上記第15項記載の多層構
造物。
滅菌処理する際にその障壁特性を改善するのに有効な量
のドーピング剤を含んでいる上記第15項記載の多層構
造物。
【0142】18.該ドーピング剤はTi、Zr、Zn
、Al、In、Pb、W、Cu、Sn、Cr、Fe、M
n、Sb、Co、BaおよびMgから成る群から選ばれ
る金属材料であり、該SiO2層に存在するその量は層
の全重量に関し約0.5〜30%である上記第17項記
載の多層構造物。
、Al、In、Pb、W、Cu、Sn、Cr、Fe、M
n、Sb、Co、BaおよびMgから成る群から選ばれ
る金属材料であり、該SiO2層に存在するその量は層
の全重量に関し約0.5〜30%である上記第17項記
載の多層構造物。
【0143】19.酸素透過率(OTR)が約7ml/
m2−日−気圧より小さい上記第15項記載の多層構造
物。
m2−日−気圧より小さい上記第15項記載の多層構造
物。
【0144】20.加熱滅菌処理の前後において該酸素
透過率を有する上記第19項記載の多層構造物。
透過率を有する上記第19項記載の多層構造物。
【0145】21.フィルムの形をしている上記第15
項記載の多層構造物。
項記載の多層構造物。
【0146】22.容器の形をしている上記第15項記
載の多層構造物。
載の多層構造物。
【0147】23.重合体基質上に厚さ約10〜75n
mのSiOの層を真空蒸着させ、該SiO層の上に厚さ
が少なくとも約20nmのSiO2層を真空蒸着させ、
得られた多層構造物の酸素透過率(OTR)が約7ml
/m2−日−気圧より少なくなるようにするポリエステ
ルまたはポリアミドの樹脂基質から障壁特性をもつ構造
物を製造する方法。
mのSiOの層を真空蒸着させ、該SiO層の上に厚さ
が少なくとも約20nmのSiO2層を真空蒸着させ、
得られた多層構造物の酸素透過率(OTR)が約7ml
/m2−日−気圧より少なくなるようにするポリエステ
ルまたはポリアミドの樹脂基質から障壁特性をもつ構造
物を製造する方法。
【0148】24.SiO2層を真空蒸着させると共に
金属ドーピング剤を真空蒸着させ、該構造物の加熱滅菌
処理を行う前後において該OTR値が得られるのに有効
な量で該金属ドーピング剤を該SiO2層に混入する上
記第23項記載の方法。
金属ドーピング剤を真空蒸着させ、該構造物の加熱滅菌
処理を行う前後において該OTR値が得られるのに有効
な量で該金属ドーピング剤を該SiO2層に混入する上
記第23項記載の方法。
添付図面はSiOおよびSiO2層の組み合わせを含む
本発明の具体化例を示す。添付図面は本発明の多層構造
物2の長手方向の模式的断面図であり、樹脂基質4、そ
の上に真空蒸着したSiO層6、およびSiO層の上に
真空蒸着したSiO2の層8から成っている。この具体
化例において多層構造物の中に接着性のプラスチックス
樹脂から成る外側の保護層10が存在することが好まし
い。
本発明の具体化例を示す。添付図面は本発明の多層構造
物2の長手方向の模式的断面図であり、樹脂基質4、そ
の上に真空蒸着したSiO層6、およびSiO層の上に
真空蒸着したSiO2の層8から成っている。この具体
化例において多層構造物の中に接着性のプラスチックス
樹脂から成る外側の保護層10が存在することが好まし
い。
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)重合体基質、および(b)アン
チモン、アルミニウム、クロム、コバルト、銅、インジ
ウム、鉄、鉛、マンガン、錫、チタン、タングステン、
亜鉛、およびジルコニウムから成る群から選ばれる少な
くとも1種の金属がドーピングされた二酸化珪素の硝子
状の被膜から成り、該被膜およびその中に含まれるドー
ピング剤は被覆された構造物を通過する酸素透過率が最
高で約5ml/m2−日−気圧であるのに適した量で存
在することを特徴とする優れた障壁特性をもつ構造物。 - 【請求項2】 (a)重合体基質、および(b)被覆
された構造物を通過する酸素透過率が最高で約5ml/
m2−日−気圧であるのに適した量で硼酸リチウムがド
ーピングされた二酸化珪素の硝子状被膜から成ることを
特徴とする障壁特性の優れた構造物。 - 【請求項3】 (a)重合体基質を選び、(b)該重
合体基質の上に二酸化珪素およびアンチモン、アルミニ
ウム、クロム、コバルト、銅、インジウム、鉄、鉛、マ
ンガン、錫、チタン、タングステン、亜鉛、およびジル
コニウムから成る群から選ばれる少なくとも1種の金属
から誘導される硝子状の被膜を直接または間接的に真空
蒸着させる工程から成り、この際該硝子状被膜の量およ
びその中に含まれる金属の量を酸素透過率の値が最高で
約5ml/m2−日−気圧であるのに適した量とするこ
とを特徴とする重合体基質に改善された障壁特性を賦与
する方法。 - 【請求項4】 ポリエステルまたはポリアミドの重合
体基質、該基質上に真空蒸着された厚さ約10〜75n
mのSiO層、および該SiO層の上に真空蒸着された
厚さ少なくとも約20nmのSiO2層から成ることを
特徴とする多層構造物。 - 【請求項5】 重合体基質上に厚さ約10〜75nm
のSiOの層を真空蒸着させ、該SiO層の上に厚さが
少なくとも約20nmのSiO2層を真空蒸着させ、得
られた多層構造物の酸素透過率(OTR)が約7ml/
m2−日−気圧より少なくなるようにすることを特徴と
するポリエステルまたはポリアミドの樹脂基質から障壁
特性をもつ構造物を製造する方法。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US513302 | 1990-04-20 | ||
| US07/513,302 US5084356A (en) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | Film coated with glass barrier layer with metal dopant |
| US513354 | 1990-04-20 | ||
| US07/513,354 US5085904A (en) | 1990-04-20 | 1990-04-20 | Barrier materials useful for packaging |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04226343A true JPH04226343A (ja) | 1992-08-17 |
| JP2500271B2 JP2500271B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=27057822
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3112212A Expired - Fee Related JP2500271B2 (ja) | 1990-04-20 | 1991-04-18 | 包装用障壁材料 |
Country Status (11)
| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JP2500271B2 (ja) |
| KR (1) | KR0156006B1 (ja) |
| CN (1) | CN1056467A (ja) |
| AR (1) | AR243799A1 (ja) |
| AT (1) | ATE159744T1 (ja) |
| AU (1) | AU632922B2 (ja) |
| BR (1) | BR9101588A (ja) |
| CA (1) | CA2040638A1 (ja) |
| DE (1) | DE69128048T2 (ja) |
| MX (1) | MX167415B (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007020794A1 (ja) * | 2005-08-12 | 2007-02-22 | Kureha Corporation | ガスバリア性フィルム及びその製造方法 |
| JP2009024255A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-02-05 | Dainippon Printing Co Ltd | イオンプレーティング用蒸発源材料の原料粉末、イオンプレーティング用蒸発源材料及びその製造方法、ガスバリア性シート及びその製造方法 |
| JP2013023718A (ja) * | 2011-07-19 | 2013-02-04 | Toppan Printing Co Ltd | 蒸着用材料、ガスバリア性蒸着フィルム及びガスバリア性蒸着フィルムの製造方法 |
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