JPH04228073A - ペニシリンgアシラーゼ、それをコードする遺伝子及び該酵素の製造方法 - Google Patents
ペニシリンgアシラーゼ、それをコードする遺伝子及び該酵素の製造方法Info
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- JPH04228073A JPH04228073A JP3179436A JP17943691A JPH04228073A JP H04228073 A JPH04228073 A JP H04228073A JP 3179436 A JP3179436 A JP 3179436A JP 17943691 A JP17943691 A JP 17943691A JP H04228073 A JPH04228073 A JP H04228073A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【産業上の利用分野】本発明は、ペニシリンGアシラー
ゼをコードする遺伝子、該遺伝子によりコードされたペ
ニシリンGアシラーゼ及び該酵素の製造方法に関する。
ゼをコードする遺伝子、該遺伝子によりコードされたペ
ニシリンGアシラーゼ及び該酵素の製造方法に関する。
【先行技術】ペニシリンGアシラーゼ(ペニシリンアミ
ダーゼとも称されるベンジルペニシリンアミドヒドロラ
ーゼ、EC3.5.1.11)は、ペニシリンG又は3
−デスアセトキシセファロスポリンGを、半合成ペニシ
リン及びセファロスポリンの工業的生産の最も重要な中
間体であるフェニル酢酸と6−アミノペニシラン酸(6
−APA)又は7−アミノデスアセトキシセファロスポ
ラン酸(7−ADCA)のそれぞれに加水分解するのに
産業上使用されている酵素である。この酵素は、逆反応
、即ち6−APA及び7−ADCAを有機エステルでN
−アシル化してそれぞれ対応するN−アセチル化ペニシ
リン及び3−セフェム化合物を産生する反応も触媒する
。Vandamme,E.J.,MicrobialE
nzymes and Bioconversio
ns中の研究、E.H.Rose(Ed.).Econ
omic Microbiology 5,467
−552(1980);及びP.B.Mahajan,
Appl.Biochem.Biotechnol.
1,83−86(1982)を参照のこと。ペニシリ
ンG及び3−デスアセトキシセファロスポリンGの脱ア
シル化に有用なペニシリンGアシラーゼ産生株として種
々のタイプの微生物が文献に提案されている。これらの
アシラーゼ産生株の例は、Escherichia
coli,Kluyvera citrophila
及びProteus rettgeri種のいくつか
の株である。Alcalgenes faecali
sの全細胞フラクション中のペニシリンGアシラーゼ活
性が報告されていることも挙げられる(C.A.Cla
veridge et al.,Nature
4733,237−238(1960))。しかしなが
ら、Alcaligenes faecalisから
のこの活性を司る酵素は今まで報告されたことはない。 組換DNA法の使用は、産業上使用されるペニシリンG
アシラーゼの生産レベルを上げることを可能にし(Ma
yer et al.,Adv. Biotec
hnol. 1,83−86(1982))、これら
の酵素のプロセッシングについての考察を拡大した(S
chumacher et al.,Nuclei
c Acids Res. 14, 5713
−5727(1986)。E.coliのペニシリンG
アシラーゼは、巨大な前駆体タンパク質として産生され
、この前駆体はさらに小さい(α)サブユニット及び大
きい(β)サブユニットを構成するペリプラスミック成
熟タンパク質にプロセッシングされることが判明した。 Kluyvera citrophilaアシラーゼ
遺伝子をクローン化及び配列決定したところ、E.co
liアシラーゼ遺伝子とよく一致していることが判明し
ている(J.L.Barbero et al.,
Gene 49,69−80(1986))。Pro
teus rettgeriペニシリンGアシラーゼ
遺伝子についても、小さなサブユニットと大きなサブユ
ニットが記載されている(G.O.Daumy et
al.,Gene 49,69−80(1986
); スペイン特許出願No.8602933)。
ダーゼとも称されるベンジルペニシリンアミドヒドロラ
ーゼ、EC3.5.1.11)は、ペニシリンG又は3
−デスアセトキシセファロスポリンGを、半合成ペニシ
リン及びセファロスポリンの工業的生産の最も重要な中
間体であるフェニル酢酸と6−アミノペニシラン酸(6
−APA)又は7−アミノデスアセトキシセファロスポ
ラン酸(7−ADCA)のそれぞれに加水分解するのに
産業上使用されている酵素である。この酵素は、逆反応
、即ち6−APA及び7−ADCAを有機エステルでN
−アシル化してそれぞれ対応するN−アセチル化ペニシ
リン及び3−セフェム化合物を産生する反応も触媒する
。Vandamme,E.J.,MicrobialE
nzymes and Bioconversio
ns中の研究、E.H.Rose(Ed.).Econ
omic Microbiology 5,467
−552(1980);及びP.B.Mahajan,
Appl.Biochem.Biotechnol.
1,83−86(1982)を参照のこと。ペニシリ
ンG及び3−デスアセトキシセファロスポリンGの脱ア
シル化に有用なペニシリンGアシラーゼ産生株として種
々のタイプの微生物が文献に提案されている。これらの
アシラーゼ産生株の例は、Escherichia
coli,Kluyvera citrophila
及びProteus rettgeri種のいくつか
の株である。Alcalgenes faecali
sの全細胞フラクション中のペニシリンGアシラーゼ活
性が報告されていることも挙げられる(C.A.Cla
veridge et al.,Nature
4733,237−238(1960))。しかしなが
ら、Alcaligenes faecalisから
のこの活性を司る酵素は今まで報告されたことはない。 組換DNA法の使用は、産業上使用されるペニシリンG
アシラーゼの生産レベルを上げることを可能にし(Ma
yer et al.,Adv. Biotec
hnol. 1,83−86(1982))、これら
の酵素のプロセッシングについての考察を拡大した(S
chumacher et al.,Nuclei
c Acids Res. 14, 5713
−5727(1986)。E.coliのペニシリンG
アシラーゼは、巨大な前駆体タンパク質として産生され
、この前駆体はさらに小さい(α)サブユニット及び大
きい(β)サブユニットを構成するペリプラスミック成
熟タンパク質にプロセッシングされることが判明した。 Kluyvera citrophilaアシラーゼ
遺伝子をクローン化及び配列決定したところ、E.co
liアシラーゼ遺伝子とよく一致していることが判明し
ている(J.L.Barbero et al.,
Gene 49,69−80(1986))。Pro
teus rettgeriペニシリンGアシラーゼ
遺伝子についても、小さなサブユニットと大きなサブユ
ニットが記載されている(G.O.Daumy et
al.,Gene 49,69−80(1986
); スペイン特許出願No.8602933)。
【発明の構成】本発明の一つの形態によれば、図1に示
す構造を実質的に有する、ペニシリンGアシラーゼをコ
ードする遺伝子が提供される。遺伝子は好ましくはA.
faecalisから得られるものである。本発明の別
の形態によれば、前記遺伝子を含むベクターが提供され
る。また該遺伝子の1以上のコピーを含む宿主系も提供
される。本発明はさらに、転写及び/又は翻訳調節配列
を含むレギュロンの制御下にあり、該調節配列の一方又
は両方がそれぞれ他の転写及び/又は翻訳調節配列に置
き換えられている遺伝子を提供する。これら後者の調節
配列は、同じ又は異なる生物から得られたものとするこ
とができる。本発明はさらに、上記に示した制御配列に
関して操作された、前記ペニシリンGアシラーゼ遺伝子
を含むベクター、及び該ベクターを含む宿主を提供する
。該遺伝子の発現により得られたペニシリンGアシラー
ゼ酵素は極めて良好な安定性と高い比活性を有する。 さらに本発明の別の形態によれば、前記ペニシリンGア
シラーゼ酵素は、単離形態で提供される。大規模なアシ
ル化又は脱アシル化工程で使用する場合には固定化形態
で使用するのが好適である。本発明はさらに、ペニシリ
ンGアシラーゼをコードされた形質転換宿主を培養し、
単離形態のペニシリンGアシラーゼを回収することから
なるペニシリンGアシラーゼの製造方法を提供する。こ
れら及びその他の実施態様を以下に詳細に説明する。 配列リストの簡単な説明 配列リスト1:Alcaligenes faeca
lisのペニシリンGアシラーゼ遺伝子のヌクレオチド
配列及び誘導された新規pac酵素のアミノ酸配列。 配列リスト2:tacプロモーターのヌクレオチド配列
。 配列リスト3:trpプロモーターのヌクレオチド配列
。 配列リスト4:p78プロモーターのヌクレオチド配列
配列リスト5:pf3プロモーターのヌクレオチド配列
特定の実施態様 新規なAlcaligenes faecalisペ
ニシリンGアシラーゼ(pac)酵素は、それ自体公知
の方法により単離することができる。例えば、Alca
ligenes faecalisを適当な培養培地
で増殖させることにより可能であり、培地は例えばpH
6−8、特にpH7で任意にインデューサーKPAを含
む特にリン酸バッファーで緩衝化された緩衝溶液中の酵
母抽出物とすることができる。任意のAlcalige
nes faecalis株を使用することができる
。酵素はそれ自体公知の方法で精製するが精製は好まし
くは、第1に例えば、エステル化セルロースで行い、次
に例えば特にヒドロキシアパタイトを使用したゲロクロ
マトグラフィーを使用する二段階で行うのが好ましい。 精製酵素は、好ましくは各サブユニットのNH2−末端
の、ペプチドフラグメントのアミノ酸分析にかけること
ができる。決定されたアミノ酸配列から、該遺伝子配列
検出のためのプローブを得ることができる。A.fae
calisのペニシリン加水分解活性が精製ペニシリン
アシラーゼに存在することが初めて示され、該酵素は2
6kD及び59kDの大きさの2つのサブユニットのヘ
テロ2量体からなることが判明した。A.faecal
is pac遺伝子は、それ自体公知の方法でクロモ
ソームDNAから同定することができる。該遺伝子は、
実質的に図1に示した構造を有する。図1に示した配列
とハイブリダイズすることができ、実質的に同じ構造の
酵素をコードする全ての相同遺伝子は、本発明に包含さ
れるものと理解される。ハイブリッド安定性についての
種々の因子の影響の分析から得られた下記式、Tm=8
1+16.6(log10Ci)+0.4(%G+C)
−600/n−1.5%不適合(Ausubal e
t al.、前出)n=プローブの最短鎖長Ci=イ
オン強度(M)G+C=塩基組成は、DNA−DNAハ
イブリダイゼーション法を使用して相同性のどのレベル
が検出できるかを決定するのに使用することができる。 従って、『実質的にその構造』という用語は、コンサー
バティブ突然変異を含む配列を包含し、そのような配列
では同じアミノ酸をコードするが、上記式に従いDNA
中35%まで、典型的には10%まで異なってもよい。 新規なA.faecalis pac酵素のアミノ酸
配列と、明らかにされているE.coliペニシリンG
アシラーゼのアミノ酸配列(Schumacher
et al、前出)との相同性の比較によれば、全体
的な相同性は43%にすぎないことが判明した。さらに
、Kluyvera citrophilapac酵
素の公知のアミノ酸配列(Barbero et
al.,前出)との相同性も44%にすぎなかった。A
.faecalis pac遺伝子は、E.coli
中それ自身のプロモーター及び/又は誘導可能tac又
はtrpプロモーターの指令下に発現させることができ
る(第4図及び第5図参照)。ペニシリンGアシラーゼ
生産の結果は極めて良好であった。このpac遺伝子を
tacプロモーターと共に使用した場合、生産は当初A
.faecalis株と同等であったが、後者の場合は
インデューサーとしてフェニル酢酸カリウムが必要であ
った。trpプロモーターの制御下にあるA.faec
alis pac遺伝子を有するE.coli株は、
何の誘導もなしに、上記の株の5倍高いペニシリンGア
シラーゼ産生を示す。 これにより、両株における、高価なフェニル酢酸カリウ
ムインデューサーを使用した誘導を避けることができる
。相同DNAのみを有する生産株を得るために、A.f
aecalis自体への形質転換を行った。二つの異な
る方法により、A.faecalisへのDNA形質転
換を満足に行うことができた。先ず第1に、E.col
iからA. faecalisへの広範囲宿主プラス
ミドの抱合体転移を行うことができた。第2に、RSF
1010レプリコンに基づくプラスミドによるA.
faecliisのエレエクトロポレーションをおこな
うことができた(BIORAD−ジーンパルサー)。A
.faecalis 遺伝子のクローニングに際して
は、種々の転写配列を使用することができる。第1に、
A.faecalis pac遺伝子を、それ自体の
プロモーターの制御下にあるA.faecalis中に
クローン化できる。外部pac遺伝子を持たないA.f
aecalisと比較して、ペニシリンGアシラーゼの
生産は非常に高くなり、フェニル酢酸カリウム誘導を殆
ど必要としない。第2に、インデューサーとは別にE.
coli trpプロモーターを使用すると、同様に
高い量のペニシリンGアシラーゼが得られた。第3に、
Pseudomonas aeruginosaファ
ージpf3から得られた二つの発現エレメント、プロモ
ーターpf3及びp78(Luiten,PhD t
hesis,Nijmegen(1986))を使用す
ると、ペニシリンGアシラーゼの産生は、それ自体の又
はE.coli trpプロモーターの制御下にある
外部pac遺伝子を有するA.faecalisで得ら
れたものよりもいくらか低かったが、それでも外部pa
c遺伝子を有しないA.faecalis株と比較する
と改善されており、フェニル酢酸カリウム誘導に対する
依存はずっと低い。先行技術は、ペニシリンGアシラー
ゼを単離形態で製造するためにA.faecalisを
使用することを開示していない。また、新規なA.fa
ecalisのペニシリンGアシラーゼ酵素の、E.c
oliのそれに対する改良された性質、あるいは組換D
NA法を使用してA.faecalisからのペニシリ
ンGアシラーゼの産生を増加させ容易にすることについ
てはいずれも今までの先行技術には提案されていない。 特にグラム陰性微生物、好ましくはAlcaligen
es又はEscherichia属の微生物、より好ま
しくはA.faecalis中にクローン下されたA.
faecalis pac遺伝子を使用して産生され
るペニシリンGアシラーゼは、極めて多量に産生される
。さらに、該ペニシリンGアシラーゼの安定性及び特に
比活性は、今まで公知のペニシリンアシラーゼのものよ
りもはるかに高い。A.faecalisの精製調製物
も得られ、これは現在公知のペニシリンアシラーゼのい
ずれよりも高い、好ましい基質ペニシリンGに対する比
活性を示す。 さらに、この精製調製物をA.faecalisペニシ
リンGアシラーゼのE.coliペニシリンアシラーゼ
と比較した温度安定性を測定するのに使用した。A.f
aecalisペニシリンGアシラーゼの安定性は、E
.coliペニシリンGアシラーゼのそれよりも有意に
優れており、工業的条件下で長期間使用することができ
る。本発明はさらに、工業的過程において好ましく使用
される、固定化形態のペニシリンGアシラーゼを提供す
る。その上に酵素を固定するキャリアーは、典型的には
、任意にキトサンで架橋されたゼラチン、酸化アルミニ
ウム、酸化ケイ素、イオン交換樹脂、アクリレートビー
ズ等であり、例えばEupergit(商標)である。 以下の実施例により、本発明をさらに説明する。 材料及び方法 アシラーゼ遺伝子のクローニング及び検出全体的なクロ
ーニング方法は、Maniatis et al.
(1982及び1989,Molecular Cl
oning,Cold SpringHarbor
Laboratory)又はAusubel et
al.(1987,Current Proto
cols in Molecular Biol
ogy,John Wiley and Son
s Inc.,NewYork)又はB.Perba
l(1988,A Practical Guid
e to Molecular Cloning
,第2版,John Wiley and So
ns Inc.,New York)に記載されて
いるように行った。これらのハンドブックは、rDNA
分子の構築及び増幅のプロトコール、遺伝子ライブラリ
ーの作製方法及び部位特異的又はランダムなDNAミュ
ーテーション惹起のプロトコールについて詳細に記載し
ている。DNA操作に使用した酵素は、市場の供給者か
ら購入しその説明に従い使用した。プラスミド及びE.
coliクローニング宿主は、The Phabag
en Collection(Utrecht)のよ
うな公共のカルチュアコレクションから入手した。 培地 フェニルアセチルL−ロイシン(fal)の選択培地は
、(Garcia etal 同書)に記されてい
るように調製した。最小プレートは以下の通りある:M
63最小アガー、2g/lグルコース、1mg/l
チアミン、10mg/lL−プロリン及び適当な抗生物
質(50μg/ml クロラムフェニコール(cap
)又は25μg/mlアンピシリン(amp))。アシ
ルL−ロイシンの存在下で唯一増殖したE.coliH
B101(Leu−)の形質転換体がアシラーゼ遺伝子
を有しているものとした。 最小E* 培地:16g/l Difco アガ
ー、芽胞因子(spore element)0.2
g/l MgSO4.7H2O,10g/l KH
2PO4,3.5g/l Na(NH4)HPO4
1.6g/lクエン酸ナトリウム4xLBC
培地 酵母エキス20g/l, バクトトリプトン40g/
l,NaCl 10g/l,cas アミノ酸(c
asamonoacid)4g/l, バシルドン0
.25g/l,(消泡剤86−013,Basildo
n ChemicalCorporation),p
H7.0。AF(Alcaligenes faec
alis)培地酵母エキス15g/l,Na2HPO4
.2H4O 4.5g/l,KH2PO4 3.4
g/l,pH7.0(誘導の場合:フェニル酢酸カリウ
ム(KPA)1.0g/l) 2xTY 培地 16g/l バクトトリプトン,10g/l 酵母
エキス,5g/l NaCl。フェニルアセチルロイ
シンはLGSS,Transfer−bureau
Nijmegenから購入した。 A.faecalis株ATCC 19018(NC
TC 415としても寄託)をA.faecalis
pac遺伝子の供与株、及び組換プラスミドの宿主
として使用した。 E.coli株JM101,WK6 及びHB101
(Phabagen,Utrecht)を組換プラスミ
ドの宿主として使用した。実施例1 A.faecalis ペニシリンアシラーゼの精製
及び特性化 A.faecalis株ATCC 19018をAF
培地で増殖させた。細胞を遠心分離により回収し、下記
のバッファー:Tris 0.1M pH8.0;
EDTA 0.2mM;リゾチーム0.02mg/m
lに再懸濁し、30℃で2時間インキュベートした。細
胞断片は遠心分離により除去した。ペニシリンGアシラ
ーゼ(pac)を2段階で精製した。最初のものは、カ
ルボキシメチルセルロース(CM−52Whatman
)により得た。第2のものは、ヒドロキシアパタイトゲ
ルクロマトグラフィー(Biogel HTP,Bi
orad)を通して混入タンパク質を除去することによ
り得た。得られた純粋なpacは、二つの異なるサブユ
ニットからなることが示された。この小サブユニット(
α)と大サブユニット(β)のNH2−末端アミノ酸分
析を行った。結果は以下の通りである。 サブユニットα(26 KDa) NH2−Q−X
−Q−X−V−E−M−X−T サブユニットβ(59 KDa) NH2−S−N
−L−W−S−T−X−P−E−X−V 実施例2 A.faecalis ペニシリンアシラーゼ遺伝子
のクローニング A.faecalis(ATCC 19018)のク
ロモソームDNAを単離し、Sau3Aにより部分的に
消化した。4kbから7kbの範囲のフラクションを精
製しベクターpACY184中に結合し、これをBam
HIで消化した。DNAをE.coli HB101
中に形質転換し、fal−プレート上にプレート化した
(方法の項参照)。二つの陽性クローンpAF1とpA
F2が同定された。これらのクローンは、Serrat
ia marcescens オーバーレイ法(M
eevootisom,v.et al.,Appl
.Microbiol.Biotechnol.25,
372−378(1987))による試験でも陽性であ
った。pAF1プラスミドの6.4kbインサートを図
1に示した。該遺伝子の位置決定は、A.faecal
is pacのβサブユニットのNH2−末端配列に
ついて設計したオリゴヌレオチドを使用して行った。下
記のオリゴヌクレオチドをpAF1インサート上のハイ
ブリダイゼーションプローブとして使用した:AGC
AAC CTG TGG AGC A/C
C/G C TGCCCG GAG TGC
GT制限地図上のハイブリダイゼーションシグナル
の位置から、A.faecalis pac遺伝子の
方向を決定した(図1)。 実施例3 A.faecalis ペニシリンアシラーゼの配列
決定 前記6.4kb インサートの3.9kb Sau
3A−NdeIサブクローンがpac活性を与え、3.
1kb Sau3A−Sph1フラグメントは非活性
であることが示された(図1)。3.9kbインサート
のDNA配列は、pTZ18R及びpTZ19R(Pa
rmacia)中の適当なフラグメントのデオキシ配列
決定により行った。A.faecalis pacを
コードするDNA配列及び得られるアミノ酸配列を配列
リスト1に示した。得られたアミノ酸配列から、A.f
aecalis pacは単一の大ペプチド鎖として
コードされ、これがプロセッシングを受けて二つの異な
るサブユニット、即ちα及びβとなると結論される。該
前駆体の5’部位に、該酵素のペリプラズムへのトラン
スロケーションに関わる典型的なシグナル配列がみられ
る。 実施例4 E.coliにおけるペニシリンアシラーゼの発現プラ
スミドpAF1をSalIで消化し、4.8kbフラグ
メントを精製した。該フラグメントを、SalI直線化
ベクターpMCT−Ndeに結合した。この後者のベク
ターは、プラスミドpMc5−8(EP−A−0351
029)から、tacプロモーターを含むフラグメント
、続いてRBS 部位及びNdeIクローニング部位
をインサートすることにより構築した(図2)。E.c
oliHB101中に形質転換した後、得られたプラス
ミドpMcTAF1A(図3)は、それ自体のプロモー
ター及び/又は誘導可能tacプロモーター(DeBo
er et al.,Proc.Natl.Aca
d.Sci.,80,21(1983))の作用下にp
acを発現する。pacの発現レベルをさらに改善する
ために、二つの強力なE.coli プロモーターを
正確な癒合(fusion)によりアシラーゼ出発コド
ンにクローン化した。このために、プラスミドpMcT
AF1Aのオリゴヌクレオチド部位指向性突然変異誘発
(Stanssens et al.,1989)
を使用してNdeI部位をATG出発コドンに構築し、
プラスミドpMcTAF1ANdeを得た。このプラス
ミドをNdeIで消化して再度環化し、tacプロモー
ターをアシラーゼ遺伝子の前に正確に位置させた(プラ
スミドpMcAFtac)。他のプロモーターをインサ
ートするために、pMcTAF1NdeをEcoRI及
びNdeIで消化し、大フラグメントをアガロースゲル
上で精製した。トリプトファンプロモーターフラグメン
トを、6合成オリゴヌクレオチドを使用してこのpMc
TAF1ANdeの精製EcoRI−NdeIフラグメ
ントにインサートした。これらのプロモーターのDNA
配列は、配列リスト2及び3に、またこれらのプロモー
ターの構造を図4及び図5にそれぞれ示した。これらの
プロモーター構築物をE.coli HB101中に
形質転換し、pacの発現について試験した。表1は、
A.faecalis ATCC19018の発現レ
ベルと比較した結果を示している。イソプロピルチオβ
−ガラクトシド(IPTG)によるtacプロモーター
の誘導及びインドールアクリル酸(IAA)によるtr
pプロモーターの誘導も試験した。 実施例5 A.faecalis 中におけるペニシリンアシラ
ーゼの発現 A.faecalis 中への遺伝情報の安定な転移
を可能にするため、DNAトランスフォーメーション系
及び安定なクローニングベクターを研究する必要があっ
た。驚くべきことに、Friedman et a
l.,Gene 18,289−296(1982)
に記載された方法を下記の改変を加えて使用すると、プ
ラスミドpKT248(Bagdasarian e
t al.,Gene 16,237−247(1
981))のA.faecalisへの3世代交配(t
riparental mating)が可能である
ことが判明した。−ヘルパープラスミドpRK2013
(Figurski & Helinski,Pr
oc.Natl.Acad.Sci.76,1648(
1979))を有するE.coli MC1061を
E.coli HB101(pKT248)及びA.
facalis 感受性株と2xTYアガープレート
上で混合した。−プレートを30℃で一晩インキュベー
トし、コンジュゲーションを生起させた。−クエン酸塩
、芽胞因子及び選択抗生物質量(50 μg/ml)
及びcap(25 μg/ml)を含む最小E*培地
からなる選択アガープレートに、前記コンジュゲーショ
ンプレートをレプリカした。30℃一晩のインキュベー
トを行う。栄養要求マーカーによりE.coli 株
について逆選択する。次にA.faecalis コ
ロニーを300 μl/mlストレプトマイシンを含
む2xTYプレート上に展開する。A.faecali
s pac遺伝子のサブクローニングをプラスミドp
KT248中の単一のSaalI部位に行った。プラス
ミドpAF1のTthIII−HpaIフラグメントを
単離し、クレノーポリメラーゼにより充填した。直線化
したpKT248のSalI部位もブラント化し、E.
coli HB101中への形質転換及びfalプレ
ート上での選択によりプラスミドpKTAFA(図6)
を得た。このプラスミドを単離した後、上述した三世代
交配法によりA.faecalis 中に移した。得
られた株をA.faecalis 増殖培地と共に振
盪フラスコ中で増殖させ、当初の株と比較した。表2か
ら判るように、pKTAFAを有する株におけるpac
産生は高度に改善されている。さらに、インデューサー
KPAがなくても高い産生が得られることが判る。これ
により工業用培養培地から高価なインデューサーKPA
を除外することができる。 pac遺伝子の前にある非均一プロモーターを試験する
ために、pMcAFtrp,pMcAFpf3及びpM
cAFp78のそれぞれのEcoRI−SalIフラグ
メントを、EcoRI,SalI直線化ベクターpJR
D215(Davison et al.,Gen
e 51,275−280(1987))中にサブク
ローン化した。pJRDAFtrp,pJRDAFpf
3及びpJRDAFp78としてE.coli HB
101 中に得られた3つのプロモーター構築物を次
にA.faecalis ATCC 19018中
に移した。これらのプラスミドからのpacの発現をK
PAの存在下及び非存在下に試験した(表2)。 実施例6 A.faecalis ペニシリンアシラーゼの安定
性以下の手順を使用して、A.faecalis ペ
ニシリンアシラーゼ及びE.coli ペニシリンア
シラーゼを温度安定性について試験した:100mMリ
ン酸ナトリウム,pH7.5溶液中、酵素溶液を種々の
温度で5分間インキュベートする。50mMペニシリン
Gを基質として35℃で残存活性を測定した。5分後に
、100%,50%及び0%活性を示す温度を決定した
。表2から、A.faeclis 酵素は、E.co
li 酵素よりも有意に安定であることが判る。
す構造を実質的に有する、ペニシリンGアシラーゼをコ
ードする遺伝子が提供される。遺伝子は好ましくはA.
faecalisから得られるものである。本発明の別
の形態によれば、前記遺伝子を含むベクターが提供され
る。また該遺伝子の1以上のコピーを含む宿主系も提供
される。本発明はさらに、転写及び/又は翻訳調節配列
を含むレギュロンの制御下にあり、該調節配列の一方又
は両方がそれぞれ他の転写及び/又は翻訳調節配列に置
き換えられている遺伝子を提供する。これら後者の調節
配列は、同じ又は異なる生物から得られたものとするこ
とができる。本発明はさらに、上記に示した制御配列に
関して操作された、前記ペニシリンGアシラーゼ遺伝子
を含むベクター、及び該ベクターを含む宿主を提供する
。該遺伝子の発現により得られたペニシリンGアシラー
ゼ酵素は極めて良好な安定性と高い比活性を有する。 さらに本発明の別の形態によれば、前記ペニシリンGア
シラーゼ酵素は、単離形態で提供される。大規模なアシ
ル化又は脱アシル化工程で使用する場合には固定化形態
で使用するのが好適である。本発明はさらに、ペニシリ
ンGアシラーゼをコードされた形質転換宿主を培養し、
単離形態のペニシリンGアシラーゼを回収することから
なるペニシリンGアシラーゼの製造方法を提供する。こ
れら及びその他の実施態様を以下に詳細に説明する。 配列リストの簡単な説明 配列リスト1:Alcaligenes faeca
lisのペニシリンGアシラーゼ遺伝子のヌクレオチド
配列及び誘導された新規pac酵素のアミノ酸配列。 配列リスト2:tacプロモーターのヌクレオチド配列
。 配列リスト3:trpプロモーターのヌクレオチド配列
。 配列リスト4:p78プロモーターのヌクレオチド配列
配列リスト5:pf3プロモーターのヌクレオチド配列
特定の実施態様 新規なAlcaligenes faecalisペ
ニシリンGアシラーゼ(pac)酵素は、それ自体公知
の方法により単離することができる。例えば、Alca
ligenes faecalisを適当な培養培地
で増殖させることにより可能であり、培地は例えばpH
6−8、特にpH7で任意にインデューサーKPAを含
む特にリン酸バッファーで緩衝化された緩衝溶液中の酵
母抽出物とすることができる。任意のAlcalige
nes faecalis株を使用することができる
。酵素はそれ自体公知の方法で精製するが精製は好まし
くは、第1に例えば、エステル化セルロースで行い、次
に例えば特にヒドロキシアパタイトを使用したゲロクロ
マトグラフィーを使用する二段階で行うのが好ましい。 精製酵素は、好ましくは各サブユニットのNH2−末端
の、ペプチドフラグメントのアミノ酸分析にかけること
ができる。決定されたアミノ酸配列から、該遺伝子配列
検出のためのプローブを得ることができる。A.fae
calisのペニシリン加水分解活性が精製ペニシリン
アシラーゼに存在することが初めて示され、該酵素は2
6kD及び59kDの大きさの2つのサブユニットのヘ
テロ2量体からなることが判明した。A.faecal
is pac遺伝子は、それ自体公知の方法でクロモ
ソームDNAから同定することができる。該遺伝子は、
実質的に図1に示した構造を有する。図1に示した配列
とハイブリダイズすることができ、実質的に同じ構造の
酵素をコードする全ての相同遺伝子は、本発明に包含さ
れるものと理解される。ハイブリッド安定性についての
種々の因子の影響の分析から得られた下記式、Tm=8
1+16.6(log10Ci)+0.4(%G+C)
−600/n−1.5%不適合(Ausubal e
t al.、前出)n=プローブの最短鎖長Ci=イ
オン強度(M)G+C=塩基組成は、DNA−DNAハ
イブリダイゼーション法を使用して相同性のどのレベル
が検出できるかを決定するのに使用することができる。 従って、『実質的にその構造』という用語は、コンサー
バティブ突然変異を含む配列を包含し、そのような配列
では同じアミノ酸をコードするが、上記式に従いDNA
中35%まで、典型的には10%まで異なってもよい。 新規なA.faecalis pac酵素のアミノ酸
配列と、明らかにされているE.coliペニシリンG
アシラーゼのアミノ酸配列(Schumacher
et al、前出)との相同性の比較によれば、全体
的な相同性は43%にすぎないことが判明した。さらに
、Kluyvera citrophilapac酵
素の公知のアミノ酸配列(Barbero et
al.,前出)との相同性も44%にすぎなかった。A
.faecalis pac遺伝子は、E.coli
中それ自身のプロモーター及び/又は誘導可能tac又
はtrpプロモーターの指令下に発現させることができ
る(第4図及び第5図参照)。ペニシリンGアシラーゼ
生産の結果は極めて良好であった。このpac遺伝子を
tacプロモーターと共に使用した場合、生産は当初A
.faecalis株と同等であったが、後者の場合は
インデューサーとしてフェニル酢酸カリウムが必要であ
った。trpプロモーターの制御下にあるA.faec
alis pac遺伝子を有するE.coli株は、
何の誘導もなしに、上記の株の5倍高いペニシリンGア
シラーゼ産生を示す。 これにより、両株における、高価なフェニル酢酸カリウ
ムインデューサーを使用した誘導を避けることができる
。相同DNAのみを有する生産株を得るために、A.f
aecalis自体への形質転換を行った。二つの異な
る方法により、A.faecalisへのDNA形質転
換を満足に行うことができた。先ず第1に、E.col
iからA. faecalisへの広範囲宿主プラス
ミドの抱合体転移を行うことができた。第2に、RSF
1010レプリコンに基づくプラスミドによるA.
faecliisのエレエクトロポレーションをおこな
うことができた(BIORAD−ジーンパルサー)。A
.faecalis 遺伝子のクローニングに際して
は、種々の転写配列を使用することができる。第1に、
A.faecalis pac遺伝子を、それ自体の
プロモーターの制御下にあるA.faecalis中に
クローン化できる。外部pac遺伝子を持たないA.f
aecalisと比較して、ペニシリンGアシラーゼの
生産は非常に高くなり、フェニル酢酸カリウム誘導を殆
ど必要としない。第2に、インデューサーとは別にE.
coli trpプロモーターを使用すると、同様に
高い量のペニシリンGアシラーゼが得られた。第3に、
Pseudomonas aeruginosaファ
ージpf3から得られた二つの発現エレメント、プロモ
ーターpf3及びp78(Luiten,PhD t
hesis,Nijmegen(1986))を使用す
ると、ペニシリンGアシラーゼの産生は、それ自体の又
はE.coli trpプロモーターの制御下にある
外部pac遺伝子を有するA.faecalisで得ら
れたものよりもいくらか低かったが、それでも外部pa
c遺伝子を有しないA.faecalis株と比較する
と改善されており、フェニル酢酸カリウム誘導に対する
依存はずっと低い。先行技術は、ペニシリンGアシラー
ゼを単離形態で製造するためにA.faecalisを
使用することを開示していない。また、新規なA.fa
ecalisのペニシリンGアシラーゼ酵素の、E.c
oliのそれに対する改良された性質、あるいは組換D
NA法を使用してA.faecalisからのペニシリ
ンGアシラーゼの産生を増加させ容易にすることについ
てはいずれも今までの先行技術には提案されていない。 特にグラム陰性微生物、好ましくはAlcaligen
es又はEscherichia属の微生物、より好ま
しくはA.faecalis中にクローン下されたA.
faecalis pac遺伝子を使用して産生され
るペニシリンGアシラーゼは、極めて多量に産生される
。さらに、該ペニシリンGアシラーゼの安定性及び特に
比活性は、今まで公知のペニシリンアシラーゼのものよ
りもはるかに高い。A.faecalisの精製調製物
も得られ、これは現在公知のペニシリンアシラーゼのい
ずれよりも高い、好ましい基質ペニシリンGに対する比
活性を示す。 さらに、この精製調製物をA.faecalisペニシ
リンGアシラーゼのE.coliペニシリンアシラーゼ
と比較した温度安定性を測定するのに使用した。A.f
aecalisペニシリンGアシラーゼの安定性は、E
.coliペニシリンGアシラーゼのそれよりも有意に
優れており、工業的条件下で長期間使用することができ
る。本発明はさらに、工業的過程において好ましく使用
される、固定化形態のペニシリンGアシラーゼを提供す
る。その上に酵素を固定するキャリアーは、典型的には
、任意にキトサンで架橋されたゼラチン、酸化アルミニ
ウム、酸化ケイ素、イオン交換樹脂、アクリレートビー
ズ等であり、例えばEupergit(商標)である。 以下の実施例により、本発明をさらに説明する。 材料及び方法 アシラーゼ遺伝子のクローニング及び検出全体的なクロ
ーニング方法は、Maniatis et al.
(1982及び1989,Molecular Cl
oning,Cold SpringHarbor
Laboratory)又はAusubel et
al.(1987,Current Proto
cols in Molecular Biol
ogy,John Wiley and Son
s Inc.,NewYork)又はB.Perba
l(1988,A Practical Guid
e to Molecular Cloning
,第2版,John Wiley and So
ns Inc.,New York)に記載されて
いるように行った。これらのハンドブックは、rDNA
分子の構築及び増幅のプロトコール、遺伝子ライブラリ
ーの作製方法及び部位特異的又はランダムなDNAミュ
ーテーション惹起のプロトコールについて詳細に記載し
ている。DNA操作に使用した酵素は、市場の供給者か
ら購入しその説明に従い使用した。プラスミド及びE.
coliクローニング宿主は、The Phabag
en Collection(Utrecht)のよ
うな公共のカルチュアコレクションから入手した。 培地 フェニルアセチルL−ロイシン(fal)の選択培地は
、(Garcia etal 同書)に記されてい
るように調製した。最小プレートは以下の通りある:M
63最小アガー、2g/lグルコース、1mg/l
チアミン、10mg/lL−プロリン及び適当な抗生物
質(50μg/ml クロラムフェニコール(cap
)又は25μg/mlアンピシリン(amp))。アシ
ルL−ロイシンの存在下で唯一増殖したE.coliH
B101(Leu−)の形質転換体がアシラーゼ遺伝子
を有しているものとした。 最小E* 培地:16g/l Difco アガ
ー、芽胞因子(spore element)0.2
g/l MgSO4.7H2O,10g/l KH
2PO4,3.5g/l Na(NH4)HPO4
1.6g/lクエン酸ナトリウム4xLBC
培地 酵母エキス20g/l, バクトトリプトン40g/
l,NaCl 10g/l,cas アミノ酸(c
asamonoacid)4g/l, バシルドン0
.25g/l,(消泡剤86−013,Basildo
n ChemicalCorporation),p
H7.0。AF(Alcaligenes faec
alis)培地酵母エキス15g/l,Na2HPO4
.2H4O 4.5g/l,KH2PO4 3.4
g/l,pH7.0(誘導の場合:フェニル酢酸カリウ
ム(KPA)1.0g/l) 2xTY 培地 16g/l バクトトリプトン,10g/l 酵母
エキス,5g/l NaCl。フェニルアセチルロイ
シンはLGSS,Transfer−bureau
Nijmegenから購入した。 A.faecalis株ATCC 19018(NC
TC 415としても寄託)をA.faecalis
pac遺伝子の供与株、及び組換プラスミドの宿主
として使用した。 E.coli株JM101,WK6 及びHB101
(Phabagen,Utrecht)を組換プラスミ
ドの宿主として使用した。実施例1 A.faecalis ペニシリンアシラーゼの精製
及び特性化 A.faecalis株ATCC 19018をAF
培地で増殖させた。細胞を遠心分離により回収し、下記
のバッファー:Tris 0.1M pH8.0;
EDTA 0.2mM;リゾチーム0.02mg/m
lに再懸濁し、30℃で2時間インキュベートした。細
胞断片は遠心分離により除去した。ペニシリンGアシラ
ーゼ(pac)を2段階で精製した。最初のものは、カ
ルボキシメチルセルロース(CM−52Whatman
)により得た。第2のものは、ヒドロキシアパタイトゲ
ルクロマトグラフィー(Biogel HTP,Bi
orad)を通して混入タンパク質を除去することによ
り得た。得られた純粋なpacは、二つの異なるサブユ
ニットからなることが示された。この小サブユニット(
α)と大サブユニット(β)のNH2−末端アミノ酸分
析を行った。結果は以下の通りである。 サブユニットα(26 KDa) NH2−Q−X
−Q−X−V−E−M−X−T サブユニットβ(59 KDa) NH2−S−N
−L−W−S−T−X−P−E−X−V 実施例2 A.faecalis ペニシリンアシラーゼ遺伝子
のクローニング A.faecalis(ATCC 19018)のク
ロモソームDNAを単離し、Sau3Aにより部分的に
消化した。4kbから7kbの範囲のフラクションを精
製しベクターpACY184中に結合し、これをBam
HIで消化した。DNAをE.coli HB101
中に形質転換し、fal−プレート上にプレート化した
(方法の項参照)。二つの陽性クローンpAF1とpA
F2が同定された。これらのクローンは、Serrat
ia marcescens オーバーレイ法(M
eevootisom,v.et al.,Appl
.Microbiol.Biotechnol.25,
372−378(1987))による試験でも陽性であ
った。pAF1プラスミドの6.4kbインサートを図
1に示した。該遺伝子の位置決定は、A.faecal
is pacのβサブユニットのNH2−末端配列に
ついて設計したオリゴヌレオチドを使用して行った。下
記のオリゴヌクレオチドをpAF1インサート上のハイ
ブリダイゼーションプローブとして使用した:AGC
AAC CTG TGG AGC A/C
C/G C TGCCCG GAG TGC
GT制限地図上のハイブリダイゼーションシグナル
の位置から、A.faecalis pac遺伝子の
方向を決定した(図1)。 実施例3 A.faecalis ペニシリンアシラーゼの配列
決定 前記6.4kb インサートの3.9kb Sau
3A−NdeIサブクローンがpac活性を与え、3.
1kb Sau3A−Sph1フラグメントは非活性
であることが示された(図1)。3.9kbインサート
のDNA配列は、pTZ18R及びpTZ19R(Pa
rmacia)中の適当なフラグメントのデオキシ配列
決定により行った。A.faecalis pacを
コードするDNA配列及び得られるアミノ酸配列を配列
リスト1に示した。得られたアミノ酸配列から、A.f
aecalis pacは単一の大ペプチド鎖として
コードされ、これがプロセッシングを受けて二つの異な
るサブユニット、即ちα及びβとなると結論される。該
前駆体の5’部位に、該酵素のペリプラズムへのトラン
スロケーションに関わる典型的なシグナル配列がみられ
る。 実施例4 E.coliにおけるペニシリンアシラーゼの発現プラ
スミドpAF1をSalIで消化し、4.8kbフラグ
メントを精製した。該フラグメントを、SalI直線化
ベクターpMCT−Ndeに結合した。この後者のベク
ターは、プラスミドpMc5−8(EP−A−0351
029)から、tacプロモーターを含むフラグメント
、続いてRBS 部位及びNdeIクローニング部位
をインサートすることにより構築した(図2)。E.c
oliHB101中に形質転換した後、得られたプラス
ミドpMcTAF1A(図3)は、それ自体のプロモー
ター及び/又は誘導可能tacプロモーター(DeBo
er et al.,Proc.Natl.Aca
d.Sci.,80,21(1983))の作用下にp
acを発現する。pacの発現レベルをさらに改善する
ために、二つの強力なE.coli プロモーターを
正確な癒合(fusion)によりアシラーゼ出発コド
ンにクローン化した。このために、プラスミドpMcT
AF1Aのオリゴヌクレオチド部位指向性突然変異誘発
(Stanssens et al.,1989)
を使用してNdeI部位をATG出発コドンに構築し、
プラスミドpMcTAF1ANdeを得た。このプラス
ミドをNdeIで消化して再度環化し、tacプロモー
ターをアシラーゼ遺伝子の前に正確に位置させた(プラ
スミドpMcAFtac)。他のプロモーターをインサ
ートするために、pMcTAF1NdeをEcoRI及
びNdeIで消化し、大フラグメントをアガロースゲル
上で精製した。トリプトファンプロモーターフラグメン
トを、6合成オリゴヌクレオチドを使用してこのpMc
TAF1ANdeの精製EcoRI−NdeIフラグメ
ントにインサートした。これらのプロモーターのDNA
配列は、配列リスト2及び3に、またこれらのプロモー
ターの構造を図4及び図5にそれぞれ示した。これらの
プロモーター構築物をE.coli HB101中に
形質転換し、pacの発現について試験した。表1は、
A.faecalis ATCC19018の発現レ
ベルと比較した結果を示している。イソプロピルチオβ
−ガラクトシド(IPTG)によるtacプロモーター
の誘導及びインドールアクリル酸(IAA)によるtr
pプロモーターの誘導も試験した。 実施例5 A.faecalis 中におけるペニシリンアシラ
ーゼの発現 A.faecalis 中への遺伝情報の安定な転移
を可能にするため、DNAトランスフォーメーション系
及び安定なクローニングベクターを研究する必要があっ
た。驚くべきことに、Friedman et a
l.,Gene 18,289−296(1982)
に記載された方法を下記の改変を加えて使用すると、プ
ラスミドpKT248(Bagdasarian e
t al.,Gene 16,237−247(1
981))のA.faecalisへの3世代交配(t
riparental mating)が可能である
ことが判明した。−ヘルパープラスミドpRK2013
(Figurski & Helinski,Pr
oc.Natl.Acad.Sci.76,1648(
1979))を有するE.coli MC1061を
E.coli HB101(pKT248)及びA.
facalis 感受性株と2xTYアガープレート
上で混合した。−プレートを30℃で一晩インキュベー
トし、コンジュゲーションを生起させた。−クエン酸塩
、芽胞因子及び選択抗生物質量(50 μg/ml)
及びcap(25 μg/ml)を含む最小E*培地
からなる選択アガープレートに、前記コンジュゲーショ
ンプレートをレプリカした。30℃一晩のインキュベー
トを行う。栄養要求マーカーによりE.coli 株
について逆選択する。次にA.faecalis コ
ロニーを300 μl/mlストレプトマイシンを含
む2xTYプレート上に展開する。A.faecali
s pac遺伝子のサブクローニングをプラスミドp
KT248中の単一のSaalI部位に行った。プラス
ミドpAF1のTthIII−HpaIフラグメントを
単離し、クレノーポリメラーゼにより充填した。直線化
したpKT248のSalI部位もブラント化し、E.
coli HB101中への形質転換及びfalプレ
ート上での選択によりプラスミドpKTAFA(図6)
を得た。このプラスミドを単離した後、上述した三世代
交配法によりA.faecalis 中に移した。得
られた株をA.faecalis 増殖培地と共に振
盪フラスコ中で増殖させ、当初の株と比較した。表2か
ら判るように、pKTAFAを有する株におけるpac
産生は高度に改善されている。さらに、インデューサー
KPAがなくても高い産生が得られることが判る。これ
により工業用培養培地から高価なインデューサーKPA
を除外することができる。 pac遺伝子の前にある非均一プロモーターを試験する
ために、pMcAFtrp,pMcAFpf3及びpM
cAFp78のそれぞれのEcoRI−SalIフラグ
メントを、EcoRI,SalI直線化ベクターpJR
D215(Davison et al.,Gen
e 51,275−280(1987))中にサブク
ローン化した。pJRDAFtrp,pJRDAFpf
3及びpJRDAFp78としてE.coli HB
101 中に得られた3つのプロモーター構築物を次
にA.faecalis ATCC 19018中
に移した。これらのプラスミドからのpacの発現をK
PAの存在下及び非存在下に試験した(表2)。 実施例6 A.faecalis ペニシリンアシラーゼの安定
性以下の手順を使用して、A.faecalis ペ
ニシリンアシラーゼ及びE.coli ペニシリンア
シラーゼを温度安定性について試験した:100mMリ
ン酸ナトリウム,pH7.5溶液中、酵素溶液を種々の
温度で5分間インキュベートする。50mMペニシリン
Gを基質として35℃で残存活性を測定した。5分後に
、100%,50%及び0%活性を示す温度を決定した
。表2から、A.faeclis 酵素は、E.co
li 酵素よりも有意に安定であることが判る。
【図1】図1は、A.faecalis ペニシリン
Gアシラーゼ遣伝子領域の形態地図を示す。pAF1の
インサートが示されている。
Gアシラーゼ遣伝子領域の形態地図を示す。pAF1の
インサートが示されている。
【図2】図2は、プラスミドpMcTNdeの構造を示
す。
す。
【図3】図3は、プラスミドpMCTAF1Aの構造を
示す。
示す。
【図4】図4は、tacプロモーターの構造を示す。
【図5】図5は、trpプロモーターの構造を示す。
【図6】図6は、プラスミドpKTAFAの構造を示す
。
。
【図7】図7は、p78プロモーターの構造を示す。
【図8】図8は、pf3プロモーターの構造を示す。
Claims (18)
- 【請求項1】 配列リスト1に記載のヌクレオチド配
列を実質的に有するペニシリンGアシラーゼをコードす
る遺伝子。 - 【請求項2】 Alcaligenes faec
alisから単離された請求項1記載の遺伝子。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のペニシリンGア
シラーゼ遺伝子の転写調節配列。 - 【請求項4】 請求項1又は2記載のペニシリンGア
シラーゼ遺伝子の翻訳調節配列。 - 【請求項5】 転写及び/又は翻訳調節配列を含むレ
ギュロンの制御下にある請求項1又は2記載の遺伝子で
あって、該調節配列の一方又は両方がそれぞれ同じ又は
異なる生物から得られた他の転写及び/又は翻訳調節配
列に置き換えられている前記遺伝子。 - 【請求項6】 請求項1、2又は5記載のペニシリン
Gアシラーゼ遺伝子を1以上含むベクター。 - 【請求項7】 ペニシリンGアシラーゼ遺伝子の転写
配列がtrpプロモーターで置換されている請求項6記
載のベクター。 - 【請求項8】 請求項6又は7記載のベクターを含む
形質転換宿主。 - 【請求項9】 グラム陰性微生物である請求項8記載
の形質転換宿主。 - 【請求項10】微生物がAlcaligenes属又は
Escherichia属のものである請求項9記載の
形質転換宿主。 - 【請求項11】微生物がAlcaligenes f
aecalisである請求項10記載の形質転換宿主。 - 【請求項12】請求項8から11のいずれかに記載の形
質転換宿主を培養し、単離形態のペニシリンGアシラー
ゼを回収することからなるペニシリンGアシラーゼの製
造方法。 - 【請求項13】請求項1から5のいずれかに記載の遺伝
子によりコードされたアミノ酸配列から実質的になる単
離された形態のペニシリンGアシラーゼ。 - 【請求項14】固定化された形態の請求項13記載のペ
ニシリンGアシラーゼ。 - 【請求項15】(i)請求項6又は7記載のDNAベク
ターを調製し、 (ii)該ベクターで宿主を形質転換し、(iii)得
られた形質転換体をクローン化し選択することからなる
、宿主中でペニシリンGアシラーゼを産生又はその産生
を増強する方法。 - 【請求項16】グラム陰性の微生物を形質転換すること
を特徴とする請求項15記載の方法。 - 【請求項17】Alcaligenes属又はEsch
erichia属の微生物を形質転換することを特徴と
する請求項16記載の方法。 - 【請求項18】Alcaligenes faeca
lisを形質転換することを特徴とする請求項17記載
の方法。
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