JPH04245149A - 陰極線管装置 - Google Patents

陰極線管装置

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JPH04245149A
JPH04245149A JP1125791A JP1125791A JPH04245149A JP H04245149 A JPH04245149 A JP H04245149A JP 1125791 A JP1125791 A JP 1125791A JP 1125791 A JP1125791 A JP 1125791A JP H04245149 A JPH04245149 A JP H04245149A
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JP
Japan
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deflection
saddle
cathode ray
ray tube
magnetic field
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Application number
JP1125791A
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English (en)
Inventor
Takafumi Koga
古賀 孝文
Masahiro Yokota
昌広 横田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH04245149A publication Critical patent/JPH04245149A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、偏向ヨークの外部に漏
洩する漏洩磁界を軽減するようにした陰極線管装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】最近、北欧を中心に、磁界が人体に及ぼ
す影響を取上げ、陰極線管装置から漏洩する漏洩磁界を
規制する動きがある。陰極線管装置からの漏洩磁界の主
な発生源は偏向ヨークである。偏向ヨークは、陰極線管
の電子銃から放出される電子ビームを水平方向に偏向走
査する水平偏向磁界を発生する水平偏向コイルと、上記
電子ビームを垂直方向に偏向走査する垂直偏向磁界を発
生する垂直偏向コイルとから主に構成されている。上記
偏向ヨークの発生する磁界のうち、電子ビームの偏向に
寄与しない部分の磁束、すなわち漏洩磁束をかなりのレ
ベルまで減少させることが必要となる。
【0003】図13に示す偏向ヨーク10は、カラー受
像管などの陰極線管に装着される一般的な偏向ヨークで
ある。セパレータ11の内側には、陰極線管の電子銃か
ら放出される電子ビームを水平方向に偏向する上下一対
のサドル型偏向コイル12が水平軸(X軸)に対し対称
に配置されており、セパレータ11の外側には、電子ビ
ームを垂直方向に偏向する左右一対のサドル型偏向コイ
ル13が垂直軸(Y軸)に対し対称に配置されている。
【0004】この偏向ヨーク10では、水平偏向コイル
12から発生する磁束の大部分は偏向ヨークの内部空間
に閉じ込められるが、一部は漏洩磁束として偏向ヨーク
の外側に輻射される。図14(a)は、水平方向より見
たサドル型水平偏向コイル近傍の漏洩磁界の分布を示し
たものである。サドル型水平偏向コイル20の漏洩磁束
BOは、偏向ヨークの前後において、サドル型水平偏向
コイル20の主コイル部21による偏向主磁束BI と
同じ方向である。また、サドル型水平偏向コイル20の
渡り部22近傍の漏洩磁束はBS で表している。図1
4(b)は、管軸方向より見たサドル型水平偏向コイル
近傍の漏洩磁界を示したものである。上記偏向ヨークは
垂直偏向コイルがサドル型のもので説明しているが、ト
ロイダル型の垂直偏向コイルでも漏洩磁界は図14に示
すものと同様になる。
【0005】現在、漏洩磁界の規制対象は、水平偏向磁
界に限られているが、水平および垂直の漏洩磁界は共に
軽減しておく必要がある。垂直偏向コイルによる垂直偏
向磁界の漏洩状態も、磁束の向きが90度違うだけでほ
ぼ同様に分布する。
【0006】この漏洩磁界の対策としては、水平偏向漏
洩磁界に対して、これを打消すために漏洩磁界と逆向き
で同程度の補償磁界を発生させる補償コイル方式や、陰
極線管装置全体を磁気シールド部材で覆うシールド方式
等がある。
【0007】しかし、補償コイル方式は、コイルの取付
け位置、角度等調整に手間がかかる。さらに、垂直偏向
磁界の漏洩磁界の補償コイルも新たに取付ける場合、補
償コイルを取付けるスペースの問題や消費電力の増加と
いう問題がある。例えば、特開昭62−64024号公
報には、図15に示すように、サドル型偏向コイル30
の外側にコア31を挟んで水平偏向コイル30とほぼ同
形状の補助コイル32を配置し、これに矢印33で示す
水平偏向コイルの主磁束の向きとは逆向きの矢印34で
示す磁束が通るように、水平偏向コイルに流れる電流の
一部を逆位相で流して、水平偏向コイルの漏洩磁束を減
少させるものが示されている。しかし、この補助コイル
による方法は、付加回路を必要とし、所定位置における
漏洩磁束を所定レベルまで減少させる制御が難しい。ま
た、シールド方式については、陰極線管装置の前面の表
示部はシールドできず、陰極線管装置前面の漏洩磁界に
対する効果が低い。
【0008】さらに、上記方式とは別の安価でコンパク
トな手段として、特開昭64−45046号公報には、
陰極線管のスクリーンと偏向ヨークとの間に、磁気分路
手段として透磁性のリングを配置して漏洩磁界を軽減す
る手段が示されている。この特開昭64−45046号
公報に示されている陰極線管装置を図16に示す。偏向
ヨークのサドル型水平偏向コイル40の前面渡り部41
に隣接して、比較的高い透磁率、高抵抗率のリニア・フ
ェライトリング42を設置している。このリニア・フェ
ライトリング42は磁気分路手段として作用し、漏洩磁
界を軽減している。
【0009】しかし、上記図16に示す構造では、偏向
ヨークの前面にリングを設置するため、リングの大きさ
に限界がある。また、実際に、陰極線管に偏向ヨークを
装着して位置調整する作業(以下、ITC作業と呼ぶ)
の際には、陰極線管と偏向ヨークの間にくさびを入れて
固定するため、上述の構造ではくさびを入れることがで
きず、ITC作業が困難となる。さらに、漏洩磁界を最
少にするには、リングの内径を極力小さくし陰極線管の
ネック径に近づける必要がある。このような形状とした
場合にも、ITC作業上の問題がある。加えて、偏向ヨ
ークの前端と陰極線管との間は通常3mm 程度以下で
あり、漏洩磁界を最小とするにはリニア・フェライトリ
ングに少なくとも数mm以上の厚さが必要となり、これ
を設置するには陰極線管装置の偏向ヨークの偏向中心位
置を決めるYPB(York Pull Back)等
の設計値の変更を要し、陰極線管装置の表示特性も損な
い、陰極線管装置の大幅な設計変更の必要性も生じてく
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、陰極線
管装置からの漏洩磁界の対策として、補償コイルを用い
いる方式では、付加回路が必要で、偏向電力が増加し、
さらに、所定位置における漏洩磁束を所定レベルまで減
少させる制御が難しいという問題がある。また、偏向ヨ
ークの前端と陰極線管のスクリーンとの間に透磁性のリ
ングを配置する構造のものでは、ITC作業が困難とな
り、さらには、陰極線管装置の表示特性を大きく変え、
陰極線管装置の設計変更の必要性も生じるという問題が
ある。本発明は、上記問題点に鑑み、より簡単な手段で
漏洩磁界を軽減する陰極線管装置を提供することを目的
とする。 [発明の構成]
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明は、少なくとも1対のサドル型偏向コイルに
より構成される偏向ヨークを具備する陰極線管装置にお
いて、前記1対のサドル型偏向コイルの対称面に対して
略対称で渡り部の背後となる位置に、前記サドル型偏向
コイルからの漏洩磁界を軽減するような磁性体を有する
ことを特徴とする。
【0012】また、少なくとも1対のサドル型偏向コイ
ルにより構成される偏向ヨークを具備する陰極線管装置
において、前記1対のサドル型偏向コイルの対称面と直
交し管軸を含む面に対して略対称で渡り部の近傍となる
位置に、前記サドル型偏向コイルからの漏洩磁界を軽減
するような磁性体を有することを特徴とする。
【0013】さらに電子銃から放出される電子ビームの
走査により蛍光体スクリーン上に画像を表示する陰極線
管と、この陰極線管に装着され、上記電子銃から放出さ
れる電子ビームを水平方向に偏向する磁界を発生する上
下1対のサドル型偏向コイルと、上記電子銃から放出さ
れる電子ビームを垂直方向に偏向する磁界を発生する左
右1対のサドル型偏向コイルおよびコアを有する偏向ヨ
ークと、上記偏向ヨークの1対の水平または垂直偏向コ
イルの対称面に対して略対称で渡り部の背後となり、か
つ1対の垂直または水平偏向コイルについては前記1対
のサドル垂直型偏向コイルの対称面と直交し管軸を含む
面について略対称で渡り部の近傍となる位置に、前記サ
ドル型偏向コイルからの漏洩磁界を軽減するような磁性
体を有することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明によれば、磁性体を1対のサドル型偏向
コイルの対称面に対して略対称で渡り部の背後となる位
置、または1対のサドル型偏向コイルの対称面と直交し
管軸を含む面に対して略対称で渡り部の近傍となる位置
に配置するので、磁性体がサドル型偏向コイルからの漏
洩磁界を補償する方向、つまり偏向主磁束と同じ方向に
磁化する。そして、磁化した磁性体は、漏洩磁界を補償
する補償磁界を発生する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。 (実施例1)
【0016】図1に本発明の第1の実施例である陰極線
管装置の垂直方向断面図を示す。この装置における陰極
線管100 は、一体に接合されたほぼ矩形状のパネル
110 と漏斗状のファンネル120 とからなる外囲
器を有し、そのパネル110 内面に、赤、緑、青に発
光する3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン130 
が設けられ、この蛍光体スクリーン130に近接対向し
て、多数の電子ビーム透過孔の形成されたシャドウマス
ク140 が装着されている。また、ファンネル120
 のネック150 内に3電子ビームを放出する電子銃
160 が配設されている。さらにファンネル120 
のコーン部とネック150 との境界部外側に、上記電
子銃160 から放出された電子ビームを水平(X)お
よび垂直(Y)方向に偏向する磁界を発生する偏向ヨー
ク200 が装着されている。そして、この偏向ヨーク
200 のサドル型水平偏向コイル210 の渡り部2
20 に磁性体310 が配置されている。
【0017】この偏向ヨーク200 及び磁性体310
 の配置状態を図2に示す。偏向ヨーク200は、図2
に示すように、セパレータ230の内側に水平軸(X軸
)を挟んで上下対称に配置され水平面(XZ面)を対称
面とし、3電子ビームを水平(X)方向に偏向する水平
偏向磁界を発生するサドル型水平偏向コイル210 と
、セパレータ230 の外側に垂直軸(Y軸)を挟んで
左右対称に配置され垂直面(YZ面)を対称面とし、3
電子ビームを垂直(Y)方向に偏向する垂直偏向磁界を
発生するサドル型垂直偏向コイル240 とを備える。 その一対の水平偏向コイル210 は、それぞれ蛍光ス
クリーン側の前方および反対側の電子銃側の後方にそれ
ぞれ渡り部を有し、さらに一対の垂直偏向コイル240
 も、それぞれ蛍光スクリーン側および反対側の電子銃
側に渡り部を有している。さらに、垂直偏向コイル24
0 の外周上には、上記水平および垂直コイルの渡り部
を避けて、それらを取囲むように円錐筒状のコア250
 が配置されている。さらに、磁性体310として、厚
さ3mmの1/4リング状のフェライトコア(透磁率3
20,抵抗率107 Ωcm)を14インチの上下1対
のサドル型水平偏向コイルの対称面にたいして略対称で
前方渡り部の背後となる位置に配置している。
【0018】ここで、背後とは、管軸方向で偏向コイル
の内側に位置する部分、すなわち蛍光スクリーン側の前
方渡り部では電子銃側、電子銃側の後方渡り部では蛍光
スクリーン側のことをいうものとする。
【0019】また、磁性体310 を配置する位置は、
基本的には偏向主磁束の方向に磁化される位置であり、
渡り部は管軸を中心として180 度の範囲があるが、
好ましくは上下1対のサドル型偏向コイルの対称面に直
交し管軸を含む面を挟む90度の範囲である。また、磁
性体は、基本的に管軸と垂直な面内に位置しており、管
軸から磁性体の半径方向の長さの中心までの距離と、管
軸から渡り部を形成する巻線の中心までの距離とが管軸
方向で同じであることが好ましい。
【0020】図2に示すように磁性体310 を配置し
た場合の漏洩磁界の補償作用を図3に示す。図3(a)
に示すように、渡り部260a,260bから発生する
漏洩磁束BS は、渡り部260a,260b の背後
では偏向主磁束BI と同方向であるから、磁性体31
0 は偏向主磁束BI と同じ方向に磁化する。磁化し
た磁性体310 から発生する補償磁束BH は、偏向
ヨークの前後において漏洩磁束BO と逆方向となり、
これにより漏洩磁束BO が打消される。図3(b)は
、磁性体の磁化の方向及び磁性体の発生する補償磁束を
偏向ヨークの前方渡り部側より見た図である。
【0021】図4に、偏向ヨーク軸上における漏洩磁界
および磁化した磁性体から発生される磁界の分布を示し
たものである。図4において、符号は偏向主磁束方向を
+としている。この図4より明らかなように、偏向ヨー
ク前後において、実線で表わす漏洩磁界が破線で表わす
ような磁化した磁性体による補償磁界により補償されて
いる。実際、上記図2に示す構成をとることにより、漏
洩磁界は41nTから23nTに減少し、約半減の効果
を得ることができる。また、磁性体を配置するだけなの
で、付加回路を必要とせず、偏向電力の増加を伴わない
【0022】また、磁性体の半径方向の長さが大きい方
が補償作用を大きくすることができるが、あまり大きく
すると偏向主磁束方向以外の漏洩磁界からも磁化されて
しまうため、磁性体の半径方向の長さは、これらを考慮
して決定される。
【0023】また、図2に示すように、本実施例では、
磁性体310 は偏向ヨークのセパレータ230 の外
側で渡り部の背後となる位置に配置されているが、セパ
レータ230 の内側でサドル型偏向コイルの渡り部と
セパレータの間となる位置に配置しても良い。
【0024】上記実施例1では、磁性体の形状を1/4
リング状としているが、磁性体の形状は上記実施例1に
限られない。実際、漏洩磁界を補償するには、磁性体を
偏向主磁束の方向に磁化させる必要があり、この方向以
外の磁化はできる限り少ないほうが良い。このことは、
図3を参照すれば明らかなように、1/4リング状磁性
体内部の磁化方向は、M1 ,M2 ,M3の方向があ
り、磁性体の両端部の偏向主磁束BI の方向と傾きを
持つ磁化M2 ,M3 による補償磁束は曲がってくる
ため漏洩磁界を補償する効果が小さい。そのため、磁性
体が覆う渡り部の範囲を小さくして磁化M2 ,M3 
を小さくし、さらに磁化M1 方向に磁性体を大きくす
れば、補償効果は大きくなる。図5に、実施例1の変形
例として、偏向主磁束方向の磁化をできる限り大きくし
て磁性体の磁化作用を効率良くするために直方体の磁性
体320 にしたものを示す。この他にも磁性体から発
生する磁界の分布を調整するよう様々な形状が可能であ
る。また、上述の実施例1は磁性体を前方渡り部の背後
に配置しているが、図6に示すように、サドル型水平偏
向コイルの後方渡り部の背後に配置しても良い。
【0025】また、垂直偏向コイルがサドル型である場
合は、サドル型垂直偏向コイルの渡り部の背後に配置す
ることにより、垂直偏向漏洩磁界を軽減することができ
る。さらに、サドル型水平偏向コイルとサドル型垂直偏
向コイルの両方の前方渡り部の背後にそれぞれ磁性体を
配置して、水平及び垂直方向の両方向の漏洩磁界を軽減
するようにすることも可能である。さらに、図7に示す
ように、磁性体340 を偏向ヨークのコアと一体化さ
せたものも可能である。 (実施例2)
【0026】上記実施例1は、サドル型偏向コイルの渡
り部の背後に磁性体を有するものであるが、次に、本発
明の第2の実施例について説明する。陰極線管装置の全
体構成は実施例1と同様であるので、詳細な説明は省略
し、主要部について説明する。
【0027】図8(a)は、本発明の第2の実施例であ
り、磁性体として、1/4リング状のフェライトコア(
透磁率320,抵抗率107 Ωcm)からなる磁性体
350 を、14インチのサドル型水平偏向コイルの前
方渡り部260aの近傍で一対のサドル型偏向コイルの
対称面と直交し管軸を含む面に対して略対称な位置に配
置している。
【0028】より具体的に説明すると、次のようになる
。一般的にサドル型偏向コイルは、偏向主磁束を発生す
る略直線状の主コイル部270 と、この主コイル部2
70 の前後に連続して形成される渡り部とからなる。 磁性体350 を配置する位置は、基本的には偏向主磁
束の方向に磁化される位置であり、模式的に示すと、サ
ドル型水平偏向コイルの主コイル部の断面を管軸方向前
方からみた図8(b)のようになる。そして、X軸と主
コイル部のなす角をθとすると、磁性体は渡り部の近傍
でY軸に対称に形成される2θの範囲に配置される。本
実施例では、管軸を中心として上下一対のサドル型水平
偏向コイル210 の対称面(XZ面)を挟む90度の
範囲に配置している。なお、偏向コイルの形状により図
8(b)に示す主コイル部の断面形状は異なり、その結
果、磁性体を配置する位置を適宜決定する必要があるこ
とは言うまでもない。
【0029】図8(a)に示すように磁性体350 を
配置した場合の漏洩磁界の補償作用を図9に示す。図9
(a)に示すように、サドル型偏向コイル210 の漏
洩磁束BO は、偏向ヨークの前後において偏向主磁束
BI と同方向である。また、サドル型水平偏向コイル
210 の渡り部260a,260b から発生する漏
洩磁束BS は、渡り部260a,260b を取巻く
ように発生している。主コイル部270から渡り部26
0a,260b へと移変わる部分の近傍には、偏向主
磁束BI と同方向の強い漏洩磁束BO が存在する。 この漏洩磁束BO により磁性体350 は偏向主磁束
BI 方向に磁化され、磁性体350 より発生する補
償磁束BH は偏向ヨーク200 の前後において漏洩
磁束BOと逆方向となり、これにより漏洩磁束BO が
打消される。図9(b)は、磁性体350 の磁化およ
び磁性体350 の発生する補償磁束BH を偏向ヨー
クの前方渡り部側より見た図である。
【0030】図10に、偏向ヨーク軸上における漏洩磁
界および磁化した磁性体から発生される磁界の分布を示
したものである。図10において、符号は偏向主磁束方
向を+としている。この図より、偏向ヨーク前後で実線
で表わす漏洩磁界が破線で表わす磁性体の補償磁界によ
り補償されていることがわかる。実際、上記構成をとる
ことにより、漏洩磁界は41nTから14nTに減少さ
せることができる。
【0031】また、上記図8に示す実施例において、サ
ドル型偏向コイルの前方渡り部の近傍で一対のサドル型
偏向コイルの対称面と直交し管軸を含む面に対して対称
な位置に配置される1対の磁性体350 は、1/4リ
ングの両端部が半径方向外側に突出した形状となってい
る。 これは、磁性体がリング状で曲がっていると発生する補
償磁束も曲がってくるためであり、外側方向に突出させ
、さらに先端部を鋭角な形状とすることにより、補償磁
束を発生しやすくし、磁性体の長さを磁化方向に実質的
に長くして、補償作用を大きくしている。
【0032】上記実施例2では、磁性体の形状を1/4
リング状としているが、磁性体の形状は上記実施例2に
限られない。実際、漏洩磁界を補償するには、磁性体を
主磁束の方向に磁化させる必要があり、この方向以外の
磁化はできる限り少ないほうが良い。図11に、実施例
2の変形例として、主磁束方向の磁化をできる限り大き
くして磁性体の磁化作用を効率良くするために、直方体
形状の磁性体360 を配置したものを示す。この他に
も、磁性体から発生する磁界の分布を調整するよう、様
々な形状が可能である。また、上記実施例は磁性体を前
方の渡り部と主コイル部との接続部の前方に配置してい
るが、後方の渡り部と主コイル部との接続部近傍に配置
しても良い。 (実施例3)
【0033】上述の実施例1及び実施例2は、1対のサ
ドル型水平または垂直偏向コイルの対称面に対して略対
称で渡り部の背後となる位置、または1対の垂直または
水平偏向コイルについては前記1対のサドル垂直型偏向
コイルの対称面と直交し管軸を含む面に対して略対称で
渡り部の近傍となる位置に、磁性体を配置するものであ
り、偏向ヨークを構成する他の1対の偏向コイルの形は
サドル型、トロイダル型を問わない。しかし、偏向ヨー
クを水平偏向コイル、垂直偏向コイルをともにサドル型
とした場合、2対のサドル型偏向コイルの間に磁性体を
配置するだけで漏洩磁界を補償できる。例えば、図12
に示すように、1対のサドル型水平偏向コイル210 
の対称面に対して略対称で渡り部の背後となり、かつ、
1対のサドル型垂直偏向コイル240 については1対
のサドル垂直型偏向コイルの対称面と直交し管軸を含む
面に対して略対称で渡り部の近傍となる位置に、1/4
フェライトリングからなる磁性体370 を配置する。 このように磁性体370 を配置することにより、サド
ル型水平偏向コイル210 からの漏洩磁界およびサド
ル型垂直偏向コイル240 からの漏洩磁界に対して、
上述のように、磁性体がそれぞれの漏洩磁界を補償する
方向に磁化し、補償磁界を発生する。この磁性体の磁化
作用は、上記実施例1及び実施例2の説明の通りである
【0034】なお、上記実施例1乃至実施例3のいずれ
の場合においても、偏向ヨークの前後で補償磁界のアン
バランスがある場合は、本発明の原理を逆に利用するこ
とでアンバランスをなくすことができる。すなわち、サ
ドル型水平偏向コイルの前方渡り部の背後に磁性体を配
置して前方の漏洩磁界を補償した場合、偏向ヨーク後部
では過補償になって補償磁界が残ってしまうことがある
。このような場合は、補償磁界が残ってしまう部分で漏
洩磁界を大きくしてやればよい。すなわち、サドル型水
平偏向コイルの後方渡り部の電子銃側に磁性体を配置す
ればよい。このように磁性体を配置すれば、渡り部から
の漏洩磁界によって偏向主磁束と逆向きに磁性体が磁化
し、漏洩磁束と同方向の磁束を発生するので、上記過補
償によるアンバランスをなくすことができる。
【0035】さらに、上述の実施例1乃至実施例3では
、磁性体として、フェライトコアを用いているが、磁性
体は上記のものに限られない。例えば、パーマロイ等の
磁性合金の使用も可能である。パーマロイを用いた場合
は、磁性体の厚さを薄くすることができるので、フェラ
イトコアに比較して、陰極線管装置の表示特性に与える
影響を小さくすることができる。
【0036】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、1対の
サドル型偏向コイルの対称面に対して略対称で渡り部の
背後となる位置、または1対のサドル型偏向コイルの対
称面と直交し管軸を含む面に対して略対称で渡り部の近
傍となる位置に磁性体を配置することにより、磁性体が
サドル型偏向コイルからの漏洩磁界を補償する方向に磁
化し補償磁界を発生する。
【0037】よって、磁性体を配置するだけなので、付
加回路をつけることなく漏洩磁界を補償でき、また、偏
向ヨークの前方すべてを覆う構造となっていないので、
ITC作業及び陰極線管装置の設計に与える影響を抑え
、より簡単な手段で漏洩磁界を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による陰極線管装置の第1の実施例を示
す垂直断面図である。
【図2】図1における偏向ヨーク及び磁性体の配置状態
を示す斜視図である。
【図3】本発明による磁性体の作用を説明する模式図で
ある。
【図4】本発明による磁界分布を説明する模式図である
【図5】図2に示す第1の実施例の変形例を示す斜視図
である。
【図6】図2に示す第1の実施例の他の変形例を示す斜
視図である。
【図7】図2に示す第1の実施例の他の変形例を示す斜
視図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示す図である。
【図9】図8における磁性体の作用を説明する模式図で
ある。
【図10】図8における磁界分布を説明する模式図であ
る。
【図11】図8に示す第2の実施例の変形例を示す斜視
図である。
【図12】本発明の第3の実施例を示す斜視図である。
【図13】陰極線管装置の偏向ヨークを示す斜視図であ
る。
【図14】図13における偏向ヨークの漏洩磁界を説明
する模式図である。
【図15】従来技術における偏向ヨークの漏洩磁界を補
償する補償コイル方式を示す平面図である。
【図16】従来技術における偏向ヨークの漏洩磁界を補
償する透磁性リングを配置したものを示す図である。
【符号の説明】
200 …偏向ヨーク 210 …サドル型水平偏向コイル 240 …サドル型垂直偏向コイル 220,260a,260b …渡り部270 …主コ
イル部 310,320,330,340,350,360,3
70 …磁性体BI …偏向主磁束 BS …渡り部から発生する漏洩磁束 BO …漏洩磁束 BH …補償磁束

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも1対のサドル型偏向コイル
    により構成される偏向ヨークを具備する陰極線管装置に
    おいて、前記1対のサドル型偏向コイルの対称面に対し
    て略対称で渡り部の背後となる位置に前記サドル型偏向
    コイルからの漏洩磁界を軽減するような磁性体を有する
    ことを特徴とする陰極線管装置。
  2. 【請求項2】  少なくとも1対のサドル型偏向コイル
    により構成される偏向ヨークを具備する陰極線管装置に
    おいて、前記1対のサドル型偏向コイルの対称面と直交
    し管軸を含む面に対して略対称で渡り部の近傍となる位
    置に、前記サドル型偏向コイルからの漏洩磁界を軽減す
    るような磁性体を有することを特徴とする陰極線管装置
  3. 【請求項3】  電子銃から放出される電子ビームの走
    査により蛍光体スクリーン上に画像を表示する陰極線管
    と、この陰極線管に装着され、上記電子銃から放出され
    る電子ビームを水平方向に偏向する磁界を発生する上下
    1対のサドル型偏向コイルと、上記電子銃から放出され
    る電子ビームを垂直方向に偏向する磁界を発生する左右
    1対のサドル型偏向コイルおよびコアを有する偏向ヨー
    クと、上記偏向ヨークの1対の水平または垂直偏向コイ
    ルの対称面に対して略対称で渡り部の背後となり、かつ
    1対の垂直または水平偏向コイルについては前記1対の
    サドル垂直型偏向コイルの対称面と直交し管軸を含む面
    について略対称で渡り部の近傍となる位置に、前記サド
    ル型偏向コイルからの漏洩磁界を軽減するような磁性体
    を有することを特徴とする陰極線管装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970051792A (ko) * 1995-12-30 1997-07-29 엄길용 불순 자계 제거용 감쇄 코일이 부착된 편향요크

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