JPH04249665A - 車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用ベルト式無段変速機の油圧制御装置

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JPH04249665A
JPH04249665A JP2416146A JP41614690A JPH04249665A JP H04249665 A JPH04249665 A JP H04249665A JP 2416146 A JP2416146 A JP 2416146A JP 41614690 A JP41614690 A JP 41614690A JP H04249665 A JPH04249665 A JP H04249665A
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pressure
valve
oil
hydraulic
clutch
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勇仁 服部
Yoshinobu Soga
吉伸 曽我
Masami Sugaya
正美 菅谷
Nobuyuki Kato
信幸 加藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ベルト式無段変
速機の油圧制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有効径が可変の一対の可変プーリに巻き
掛けられた伝動ベルトの張力が張力制御圧によって調節
され、且つ前後進切換装置を通して動力が入力される車
両用ベルト式無段変速機が知られている。たとえば、特
開昭58−94661号公報に記載された装置がそれで
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
車両用ベルト式無段変速機において、シフト操作部材が
たとえば後進走行中に前進レンジへ操作されると、前後
進切換装置からベルト式無段変速機へ入力される動力の
回転方向が逆転させられるのであるが、この逆転時の伝
動ベルトは見掛け上の摩擦力が小さくなるので、伝動ベ
ルトのすべりが発生するおそれがあった。一般に、伝動
ベルトは可変プーリのV溝壁に接触して挟圧される多数
のベルトブロックを備えており、そのベルトブロックの
うち可変プーリに接触しているものを介して動力が伝達
されるようになっているのであるが、ベルト式無段変速
機の可変プーリが逆転する過程では、可変プーリに接触
しているベルトブロックのうちの一部しか逆転方向への
トルク伝達に関与しない状態が発生し、このような状態
では伝動ベルトの見掛け上の摩擦力が低下して伝動ベル
トのトルク伝達容量が低下するのである。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、可変プーリの逆
転時における伝動ベルトのすべりのない車両用ベルト式
無段変速機の油圧制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯る目的を達成するため
の、本発明の要旨とするところは、有効径が可変の一対
の可変プーリに巻き掛けられた伝動ベルトの張力が張力
制御圧によって調節され、且つ前後進切換装置を通して
動力が入力される車両用ベルト式無段変速機において、
シフト操作部材の操作位置に関連して前記前後進切換装
置の出力軸を逆転させる形式の油圧制御装置であって、
(a) 前記ベルト式無段変速機の可変プーリの回転方
向が逆転したことを判定する逆転判定手段と、(b) 
その逆転判定手段により前記可変プーリの回転方向が逆
転したことが判定された場合には、前記張力制御圧を一
時的に高める張力制御圧昇圧手段とを、含むことにある
【0006】
【作用】このようにすれば、逆転判定手段により前記可
変プーリの回転方向が逆転したことが判定されると、張
力制御圧昇圧手段によって張力制御圧が一時的に高めら
れる。
【0007】
【発明の効果】したがって、上記のようにして張力制御
圧が高められると、伝動ベルトの挟圧力が高められてト
ルク伝達容量が一時的に高くされるので、可変プーリの
逆転時の伝動ベルトのすべりが好適に防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例が適用される
ベルト式無段変速機を含む車両用動力伝達装置を示す骨
子図である。図において、エンジン10の動力はロック
アップクラッチ付トルクコンバータ12、前後進切換装
置14、ベルト式無段変速機(以下、CVTという)1
6、減速ギヤ装置18、および差動歯車装置20を経て
車軸22に連結された駆動輪24へ伝達されるようにな
っている。
【0009】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸26と接続されているポンプ翼車28と
、上記クランク軸26と後段の前後進切換装置14の中
心軸54との間においてそれらと同心に設けられたコン
バータ出力軸32に固定されてポンプ翼車28からのオ
イルを受けて回転させられるタービン翼車34と、一方
向クラッチ42を介して非回転部材に固定されたステー
タ翼車38と、ダンパ40を介してコンバータ出力軸3
2に固定されたロックアップクラッチ42とを備え、ロ
ックアップクラッチ42の非係合状態では、入出力回転
速度比に応じた増幅率でトルクを伝達するようになって
いる。上記ロックアップクラッチ42は、たとえば車速
、エンジン回転速度、またはタービン翼車34の回転速
度が所定値以上になると作動させられて、クランク軸2
6とコンバータ出力軸32とを直結状態にするものであ
る。
【0010】前後進切換装置14は、図示しないシフト
レバーの操作位置に従って前進ギヤ段または後進ギヤ段
に択一的に切り換えられるダブルピニオン型の遊星歯車
装置であって、コンバータ出力軸32とCVT16の入
力軸44との間において同心的に設けられている。この
遊星歯車装置は、前後進切換装置14の入力軸として機
能するコンバータ出力軸32に固定されたサンギヤ46
と、このサンギヤ46と同心に設けられたリングギヤ4
8と、それらリングギヤ48およびサンギヤ46の一方
および他方と噛み合い且つ互いに噛み合う一対の遊星ギ
ヤ50および52と、サンギヤ46およびリングギヤ4
8と同心に設けられた中心軸54とこの中心軸54から
外周側へ延びるフランジ部56とこのフランジ部56か
ら上記中心軸54の軸心と平行な方向へ立設されて一対
の遊星ギヤ50および52を回転可能に支持するキャリ
ヤピン58とを有するキャリヤ60とを備えている。さ
らに、この遊星歯車装置は、コンバータ出力軸32とキ
ャリヤ60との間を連結するための前進用クラッチ62
と、リングギヤ48と位置固定のハウジング63との間
を連結するための後進用ブレーキ64とを備えている。 したがって、前進用クラッチ62が係合させられると、
コンバータ出力軸32とキャリヤ60との間が連結され
て、コンバータ出力軸32と中心軸54とが一体的に回
転するので、CVT16以下が前進方向へ回転させられ
る。反対に、上記前進用クラッチ62に替えて後進用ブ
レーキ64が係合させられると、ハウジング63とリン
グギヤ48との間が連結されてリングギヤ48が非回転
状態とされるので、コンバータ出力軸32に対して中心
軸54が反対方向に回転させられ、CVT16以下が後
進方向へ回転させられる。
【0011】CVT16は、その入力軸44および出力
軸45にそれぞれ設けられた可変プーリ66および68
と、それら可変プーリ66および68に巻き掛けられた
伝動ベルト70とを備えている。この伝動ベルト70は
、たとえば特開昭61−116146号公報、特開平2
−62445号公報に記載されているように、可変プー
リ66および68のV溝に壁面により挟圧されるベルト
ブロックが無端環状のフープ或いはチェーンに沿って多
数連設されることにより構成されている。可変プーリ6
6および68は、入力軸44および出力軸45にそれぞ
れ固定された固定回転体72および74と、入力軸44
および出力軸45にそれぞれ軸方向の移動可能かつ軸回
りの相対回転不能に設けられた可動回転体76および7
8とから成り、可動回転体76および78が油圧アクチ
ュエータとして機能する油圧シリンダ80および82に
よって移動させられることによりV溝幅すなわち伝動ベ
ルト70の掛り径(有効径)が変更されて、CVT16
の変速比γ(=入力軸44の回転速度Nin/出力軸4
5の回転速度Nout )が変更されるようになってい
る。 油圧シリンダ80は専ら変速比γを変更するために作動
させられ、油圧シリンダ82は専ら伝動ベルト70のす
べりが生じない範囲で最小の挟圧力が得られるように作
動させられる。なお、油圧ポンプ84は図示しないCV
T油圧制御装置の油圧源を構成するものであって、エン
ジン10とともに回転するポンプ翼車28により常時回
転駆動されるようになっている。
【0012】CVT16の出力軸45には、出力歯車と
して機能する第1歯車86が設けられている。また、第
1歯車86の軸心と平行な軸まわりに回転可能に設けら
れた回転軸88には、第1歯車86と噛み合う第2歯車
90とそれよりも小径の第3歯車92とが固設されてお
り、第3歯車92は差動歯車装置20の大径歯車94と
噛み合わされている。上記第1歯車86、第2歯車90
、および第3歯車92は、前記減速ギヤ装置18を構成
しているのである。差動歯車装置20は、車軸22の回
転軸心と直交する軸まわりに回転可能に支持され且つ大
径歯車94と一体的に回転する一対の差動小歯車96と
、この差動小歯車96と噛み合い且つ車軸22に連結さ
れた一対の差動大歯車98とを備えている。したがって
、減速ギヤ装置18から伝達された動力は、差動歯車装
置20において左右の車軸22へ均等に配分された後、
左右の駆動輪24へ伝達される。
【0013】電子制御装置110は、CPU112、R
OM114、RAM116、図示しないインターフェー
スなどから成る所謂マイクロコンピュータであって、そ
れには、駆動輪24の回転速度を検出する車速センサ1
18、CVT16の入力軸44および出力軸45の回転
速度をそれぞれ検出する入力軸回転センサ120および
出力軸回転センサ122、エンジン10の吸気配管に設
けられたスロットル弁開度を検出するスロットル弁開度
センサ124、シフト操作レバー126の操作位置、す
なわちL、S、D、N、R、Pレンジのいずれかを検出
するための操作位置センサ128、ブレーキペダルの操
作を検出するためのブレーキスイッチ130から、車速
SPDを表す信号、入力軸回転速度Ninを表す信号、
出力軸回転速度Nout を表す信号、スロットル弁開
度θthを表す信号、シフト操作レバー126の操作位
置Ps を表す信号、ブレーキ操作を表す信号がそれぞ
れ供給されるようになっている。上記電子制御装置11
0のCPU112は、RAM116の一時記憶機能を利
用しつつ予めROM114に記憶されたプログラムに従
って入力信号を処理し、油圧制御装置100内の第1電
磁弁101、第2電磁弁102、第3電磁弁103、第
4電磁弁104、第1リニヤソレノイド弁105、第2
リニヤソレノイド弁106をそれぞれ制御する。
【0014】油圧制御回路100は、図2、図3、およ
び図4に分割して示すように構成されており、前記油圧
ポンプ84を油圧源としている。油圧ポンプ84は図示
しないオイルタンク内へ還流した作動油をストレーナ1
40を介して吸入し、また、戻し油路142を通して戻
された作動油を吸入して第1ライン油路144へ圧送す
る。本実施例では、第1ライン油路144内の作動油が
オーバーフロー(リリーフ)型式の第1調圧弁146に
よって戻し油路142およびロックアップクラッチ圧油
路148へ漏出させられることにより、第1ライン油路
144内の第1ライン油圧Pl1が調圧されるようにな
っている。また、減圧弁型式の第2調圧弁150によっ
て第1ライン油圧Pl1が減圧されることにより第2ラ
イン油路152内の第2ライン油圧Pl2が調圧される
ようになっている。なお、上記第1ライン油路144に
は、所定圧以上の異常昇圧を防止するためのリリーフ弁
154が設けられている。
【0015】上記第2調圧弁150は、第1ライン油路
144と第2ライン油路152との間を開閉するスプー
ル弁子160、スプリングシート162、リターンスプ
リング164、プランジャ166を備えている。また、
スプール弁子160の軸端には、順に径が大きくなる第
1ランド168、第2ランド170、第3ランド172
が順次形成されている。第2ランド170と第3ランド
172との間には第2ライン油圧Pl2がフィードバッ
ク圧として絞り174を通して導入される油室176が
設けられており、スプール弁子160が第2ライン油圧
Pl2により閉弁方向へ付勢されるようになっている。 また、スプール弁子160の第1ランド168端面側に
は、絞り178を介して後述の変速比圧Pr が導かれ
る油室180が設けられており、スプール弁子160が
変速比圧Pr により閉弁方向へ付勢されるようになっ
ている。第2調圧弁150内においてはリターンスプリ
ング164の開弁方向の付勢力がスプリングシート16
2を介してスプール弁子160に付与されている。また
、プランジャ166の端面側には後述の修正スロットル
圧Pthm を作用させるための油室182が設けられ
ており、スプール弁子160がこの修正スロットル圧P
thm により開弁方向へ付勢されるようになっている
。したがって、第1ランド168の受圧面積(断面積)
をA1 、第2ランド170の断面積をA2 、第3ラ
ンド172の断面積をA3 、プランジャ166の小径
ランド188の受圧面積をA4 、リターンスプリング
164の付勢力をWとすると、スプール弁子160は数
式1が成立する位置において基本的に平衡させられる。 すなわち、スプール弁子160が数式1にしたがって移
動させられることにより、ポート184a に導かれて
いる第1ライン油路144内の作動油がポート184b
 を介して第2ライン油路152へ流入させられる状態
とポート184b に導かれている第2ライン油路15
2内の作動油がドレンに連通するドレンポート184c
 へ流される状態とが繰り返されて、第2ライン油圧P
l2が発生させられるのである。上記第2ライン油路1
52は比較的閉じられた系であるので、第2調圧弁15
0は上記のように相対的に高い油圧である第1ライン油
圧Pl1を減圧することにより第2ライン油圧Pl2を
図5に示すように基本的に発生させるのである。なお、
上記スプール弁子160の第1ランド168と第2ラン
ド170との間の室175は開放されている。また、プ
ランジャ166の大径ランド186および小径ランド1
88との間の油室190には、後述のように、ロックア
ップクラッチ42のスリップ制御期間では、第2ライン
油圧Pl2を一時的に上昇させるために第1リニヤソレ
ノイド弁105の出力信号圧PsolL1 が供給され
るようになっている。なお、図5に示すように、修正ス
ロットル圧Pthm が零であるときには第1基本出力
圧Pmec1が、修正スロットル圧Pthm が最大値
であるときには第2基本出力圧Pmec2が数式1に従
って出力される。
【0016】
【数1】
【0017】第1調圧弁146は、スプール弁子200
、スプリングシート202、リターンスプリング204
、第1プランジャ206、およびその第1プランジャ2
06の第2ランド215と同径の第2プランジャ208
を備えている。スプール弁子200は、第1ライン油路
144に連通するポート210aとドレンポート210
bまたは210cとの間を開閉するものであり、その第
1ランド212の端面にフィードバック圧としての第1
ライン油圧Pl1を絞り211を介して作用させるため
の油室213が設けられており、この第1ライン油圧P
l1によりスプール弁子200が開弁方向へ付勢される
ようになっている。スプール弁子200と同軸に設けら
れた第1プランジャ206の第1ランド214とそれよ
りも小径の第2ランド215との間にはスロットル圧P
thを導くための油室216が設けられており、また、
第2ランド215と第2プランジャ208との間には一
次側油圧シリンダ80内の油圧Pinを分岐油路366
を介して導くための油室217が設けられており、さら
に第2プランジャ208の端面には第2ライン油圧Pl
2を導くための油室218が設けられている。前記リタ
ーンスプリング204の付勢力は、スプリングシート2
02を介して閉弁方向にスプール弁子200に付与され
ているので、スプール弁子200の第1ランド212の
受圧面積をA5 、第1プランジャ206の第1ランド
214の断面積をA6 、第2ランド215および第2
プランジャ208の断面積をA7 、リターンスプリン
グ204の付勢力をWとすると、スプール弁子200は
数式2が成立する位置において平衡させられ、第1ライ
ン油圧Pl1が調圧される。
【0018】
【数2】
【0019】上記第1調圧弁146においては、一次側
油圧シリンダ80内油圧Pinが第2ライン油圧Pl2
(定常状態ではPl2=二次側油圧シリンダ82内油圧
Pout )よりも高い場合には、第1プランジャ20
6と第2プランジャ208との間が離間して上記一次側
油圧シリンダ80内油圧Pinによる推力がスプール弁
子200の閉弁方向に作用するが、一次側油圧シリンダ
80内油圧Pinが第2ライン油圧Pl2よりも低い場
合には、第1プランジャ206と第2プランジャ208
とが当接することから、上記第2プランジャ208の端
面に作用している第2ライン油圧Pl2による推力がス
プール弁子200の閉弁方向に作用する。すなわち、一
次側油圧シリンダ80内油圧Pinと第2ライン油圧P
l2とを受ける第2プランジャ208がそれらの油圧の
うちの高い方の油圧に基づく作用力をスプール弁子20
0の閉弁方向に作用させるのである。なお、スプール弁
子200の第1ランド212と第2ランド219との間
の油室220は開放されている。
【0020】油路226により導かれるスロットル圧P
thは、要求出力、すなわちエンジン10における実際
のスロットル弁開度θthに対応したものであり、スロ
ットル弁開度検知弁228によって発生させられる。ま
た、油路230により導かれる変速比圧Pr はCVT
16の実際の変速比を表すものであり、変速比検知弁2
32によって発生させられる。すなわち、スロットル弁
開度検知弁228は、図示しないスロットル弁とともに
回転させられるカム234と、このカム234のカム面
に係合し、このカム234の回動角度と関連して軸方向
へ駆動されるプランジャ236と、スプリング238を
介して付与されるプランジャ236からの推力とスプリ
ング240による推力およびフィードバック圧による推
力とが平衡した位置に位置させられることにより第1ラ
イン油圧Pl1を減圧し、実際のスロットル弁開度θt
hに対応したスロットル圧Pthを発生させるスプール
弁子242とを備えている。このスプール弁子242に
は径が順次大きくなる3つの第1ランド244、第2ラ
ンド246、第3ランド248が設けられており、第2
ランド246と第3ランド248との間の油室250に
は絞り252を通してフィードバック油圧が供給される
とともに、第1ランド244と第2ランド246との間
の油室254には後述のロックアップクラッチ制御弁4
16を通してフィードバック油圧が供給されるようにな
っている。このフィードバック油圧はスロットル圧Pt
hを低くする方向に作用させられているので、ロックア
ップクラッチ42のオフ状態であるときにはオン状態で
ある場合に比較してスロットル圧Pthが高められ、ト
ルクコンバータ12のトルク増幅領域において動力伝達
系のトルク容量が高められるようになっている。上記ス
ロットル圧Pthは、油路226を通して第1調圧弁1
46、第2調圧弁150、および後述の第3調圧弁27
8、リレー弁500、第2リニヤソレノイド弁106へ
それぞれ供給される。図6は上記スロットル圧Pthと
スロットル弁開度θthとの関係を示している。
【0021】また、前記変速比検知弁232は、CVT
16の入力側可動回転体76に摺接してその軸線方向の
変位量に等しい変位量だけ軸線方向へ移動させられる検
知棒262と、この検知棒262の位置に対応して付勢
力を伝達するスプリング264と、このスプリング26
4からの推力とスロットル圧Pr を受けて両者の推力
が平衡した位置に位置させられることにより、ドレンポ
ート266への排出流量を変化させるスプール弁子26
8とを備えている。したがって、たとえば変速比γが小
さくなってCVT16の入力側の固定回転体72に対し
て可動回転体76が接近(V溝幅縮小)すると、上記検
知棒262が押し込まれる。このため、第2ライン油路
152からオリフィス270を通して供給され且つスプ
ール弁子268によりドレンへ排出される作動油の流量
が減少させられるので、オリフィス270よりも下流側
の作動油圧が低められる。この作動油圧が変速比圧(信
号)Pr であり、図7に示すように、変速比γの減少
(増速側への変化)とともに増大させられる。そして、
このようにして発生させられた変速比圧Pr は、油路
230を通して第2調圧弁150の油室180へ油圧信
号としてそれぞれ供給される。
【0022】ここで、上記変速比検知弁232は、オリ
フィス270を通して第2ライン油路152から供給さ
れる第2ライン油圧Pl2の作動油の逃がし量を変化さ
せることにより変速比圧Pr を発生させるものである
から、変速比圧Pr は第2ライン油圧Pl2以上の値
となることが制限されている一方、前記数式1に従って
作動する第2調圧弁150では変速比圧Pr の増加に
伴って第2ライン油圧Pl2を減少させる。このため、
変速比圧Pr が所定値まで増加して第2ライン油圧P
l2と等しくなると、それ以降は両者ともに飽和して一
定となる。このため、前記図5に示すように、第2調圧
弁150において上記の変速比圧Pr に関連して調圧
される第1基本出力圧Pmec1および第2基本出力圧
Pmec2の変化特性は、変速比γが最大値から最小値
へ向かって変化する過程において当初は変速比圧Pr 
の増大に対応して直線的に減少するが、変速比圧Pr 
と一致した後は一定値となる折れ線特性となる。この図
5の第1基本出力圧Pmec1および第2基本出力圧P
mec2は、伝動ベルト70の張力を制御するのに必要
かつ充分な最適制御圧を示す理想曲線Popt を挟む
ように近似させられている。なお、後述のように、ロッ
クアップクラッチ42が係合させられている前進走行状
態などでは、第2ライン油圧Pl2が上記理想曲線Po
pt と一致するように、上記第1基本出力圧Pmec
1との差を解消するように、第2調圧弁150の油室1
82へ供給される修正スロットル圧Pthm が電子制
御装置110によって調節されるようになっている。前
記第3調圧弁278は、前後進切換装置14において摩
擦係合する後進用ブレーキ64および前進用クラッチ6
2を作動させるための最適な第3ライン油圧Pl3を第
3ライン油路280内に発生させるものである。すなわ
ち、第3調圧弁278は、第1ライン油路144と第3
ライン油路280との間を開閉するスプール弁子282
、スプリングシート284、リターンスプリング286
、プランジャ288を備えている。スプール弁子282
の第1ランド290とそれよりも大径の第2ランド29
2との間には第3ライン油圧Pl3がフィードバック圧
として絞り294を通して導入される油室296が設け
られており、スプール弁子282が第3ライン油圧Pl
3により閉弁方向へ付勢されるようになっている。また
、第3調圧弁278内においては上記リターンスプリン
グ286の開弁方向付勢力がスプリングシート284を
介してスプール弁子282に付与されている。また、プ
ランジャ288の端面にスロットル圧Pthを作用させ
るための油室298が設けられており、このスロットル
圧Pthによりスプール弁子282が開弁方向へ付勢さ
れるようになっている。また、プランジャ288の第1
ランド300とそれより小径の第2ランド302との間
には、後進時のみに発生させられるRレンジ圧PR (
=第3ライン油圧Pl3)を導くための油室304が設
けられている。このため、スプール弁子282の第1ラ
ンド290の断面積をA10、第2ランド292の断面
積をA11、プランジャ288の第1ランド300の断
面積をA12、第2ランド302の断面積をA13、リ
ターンスプリング286の付勢力をWとすると、第3ラ
イン油圧Pl3は、通常走行時においては数式3から或
いは後進走行時においては数式4からスロットル圧Pt
hに基づいて最適な値に調圧されるのである。この最適
な値とは、前進用クラッチ62或いは後進用ブレーキ6
4において滑りが発生することなく確実にトルクを伝達
できるトルク容量が得られるようにするために必要かつ
充分な値である。
【0023】
【数3】
【0024】
【数4】
【0025】上記のように調圧された第3ライン油圧P
l3は、マニュアルバルブ310により前進用クラッチ
62或いは後進用ブレーキ64へ選択的に供給されるよ
うになっている。すなわち、マニュアルバルブ310は
、車両のシフト操作レバー126と機械的に関連して移
動させられるスプール弁子312を備えており、シフト
レバー126がNレンジに操作されている状態では第3
ライン油圧Pl3を出力せず、前後進切換装置14を中
立状態とするが、L(ロー)、S(セカンド)、D(ド
ライブ)レンジのような前進レンジへ操作されている状
態ではその第3ライン油圧Pl3である前進レンジ圧P
F を専ら出力ポート314から前進用クラッチ62へ
向かってへ供給すると同時に後進用ブレーキ64から排
油して前後進切換装置14を前進状態に切り換え、R(
リバース)レンジへ操作されている状態では第3ライン
油圧Pl3である後進レンジ圧PR を出力ポート31
6から第3調圧弁278、ロックアップクラッチ制御弁
416および後進用ブレーキ64へ供給すると同時に前
進用クラッチ62から排油して前後進切換装置14を後
進状態に切り換え、Pレンジへ操作されている状態では
、前進用クラッチ62および後進用ブレーキ64から共
に排油して中立状態とする。なお、アキュムレータ32
0および322は、緩やかに油圧を立ち上げて摩擦係合
を滑らかに進行させるためのものであり、前進用クラッ
チ62および後進用ブレーキ64にそれぞれ接続されて
いる。また、シフトタイミング弁324は、前進用クラ
ッチ62の係合に伴う前進レンジ圧PF の高まりに応
じて絞り326を閉じることより、過渡的な流入流量を
調節する。
【0026】変速制御弁装置330は、CVT16の変
速比γを調節するために、第1ライン油圧Pl1および
第2ライン油圧Pl2を元圧として一次側油圧シリンダ
80および二次側油圧シリンダ82の一方および他方を
制御する。この変速制御弁装置330は変速方向切換弁
332および流量制御弁334から構成されている。な
お、それら変速方向切換弁332および流量制御弁33
4を駆動するためのパイロット圧Ppilot はパイ
ロット圧調圧弁336により第1ライン油圧Pl1に基
づいて発生させられ、パイロット圧油路337により第
1電磁弁101、第2電磁弁102、第3電磁弁103
、第4電磁弁104、第1リニヤソレノイド弁105、
第2リニヤソレノイド弁106へそれぞれ導かれるよう
になっている。上記パイロット圧調圧弁336は、スプ
リング338と、第1リニヤソレノイド弁105の出力
信号圧PsolL1 がロックアップクラッチ制御弁4
16を通して作用させられるプランジャ339と、その
スプリング338による閉弁方向の付勢力およびプラン
ジャ339からの閉弁方向の付勢力とフィードバック圧
による開弁方向の付勢力とが平衡するように作動するス
プール弁子340とを備え、上記出力信号圧PsolL
1 によりパイロット圧Ppilot が制御されるよ
うになっている。
【0027】変速方向切換弁332は第1電磁弁101
によって位置制御されるスプール弁子342を備え、流
量制御弁334は第2電磁弁102によって位置制御さ
れるスプール弁344を備えている。たとえば、第1電
磁弁101がオン状態であり且つ第2電磁弁102がオ
ン状態である場合には、スプール弁子342および34
4が共に上側に位置させられるので、第1ライン油路1
44内の作動油は、変速方向切換弁332、第1接続油
路346、流量制御弁334、および二次側油路348
を順次通して二次側油圧シリンダ82へ流入させられる
一方、一次側油圧シリンダ80内の作動油は、一次側油
路350、流量制御弁334、第2接続油路352、お
よび変速方向切換弁332を順次通してドレンへ排出さ
れ、CVT16の変速比γは減速方向へ速やかに変化さ
せられる。この状態で、第2電磁弁102がオフ状態と
されるとスプール弁子344が下側に位置させられるの
で、一方向弁354および絞り356を並列に備えたバ
イパス油路358を通して第2ライン油路152内の作
動油が二次側油圧シリンダ82へ流入させられる一方、
一次側油圧シリンダ80内の作動油はその摺動部分の隙
間から排出され、CVT16の変速比γは減速方向へ緩
やかに変化させられる。反対に、第1電磁弁101がオ
フであり且つ第2電磁弁102がオン状態である場合に
は、第1ライン油路144内の作動油は、比較的大きな
絞り364、変速方向切換弁332、第2接続油路35
2、流量制御弁334、および一次側油路350を通し
て一次側油圧シリンダ80へ流入させられる一方、二次
側油圧シリンダ82内の作動油は、二次側油路348、
流量制御弁334、第1接続油路346、および変速方
向切換弁332を順次通して第2ライン油路152へ排
出され、CVT16の変速比γは増速方向へ速やかに変
化させられる。また、この状態で第2電磁弁102がオ
フ状態とされると、第1ライン油路144内の作動油は
、変速方向切換弁332、および絞り360を備えた第
3接続油路362を通して一次側油圧シリンダ80へ流
入させられる一方、二次側油圧シリンダ82内の作動油
は、バイパス油路358を通して第2ライン油路152
へ排出され、CVT16の変速比γは増速方向へ緩やか
に変化させられる。図8は、上記第1電磁弁101およ
び第2電磁弁102の作動状態と変速比γの変化方向お
よび変化速度との関係を示している。なお、図2、図3
、図4における第1電磁弁101および第2電磁弁10
2にその作動状態を示すために付されたONおよびOF
Fは、変速方向切換弁332および流量制御弁334に
付されたONおよびOFFと対応している。また、上記
第1電磁弁101および第2電磁弁102は、第3電磁
弁103および第4電磁弁104と同様に、パイロット
ル圧油路337と接続された入力ポート、出力ポート、
およびドレンポートを備え、励磁状態においてそのボー
ル状弁子がドレンポートを閉じ且つ入力ポートを出力ポ
ートに連通させてパイロット圧Ppilot を出力し
、非励磁状態においてそのボール状弁子が入力ポートを
閉じ且つ出力ポートをドレンポートと連通させる三方切
換弁である。
【0028】ここで、上記一次側油路350には分岐油
路366が設けられており、一次側油圧シリンダ内油圧
Pinがその分岐油路366を介して前記第1調圧弁1
46の油室217に供給されるとともに、前記数式2に
示すように、第2ライン油圧Pl2および一次側油圧シ
リンダ内油圧Pinの高い方の油圧に基づいて第1ライ
ン油圧Pl1が調圧されるようになっている。これによ
り、Pin>Pout (二次側油圧シリンダ内油圧)
である正駆動走行時、およびPout >Pinである
エンジンブレーキ走行時においても必要かつ充分な余裕
値αをもって第1ライン油圧Pl1が制御され、動力損
失が可及的に小さくされている。
【0029】前記第1調圧弁146からロックアップク
ラッチ油路148へ導かれた作動油は、ロックアップク
ラッチ圧調圧弁370によりトルクコンバータ12のロ
ックアップクラッチ42の係合トルクに適したロックア
ップクラッチ圧Pclに調圧される。ロックアップクラ
ッチ圧調圧弁370は、ロックアップクラッチ油路14
8内の作動油を戻し油路142へ逃がすことにより調圧
するスプール弁子372と、このスプール弁子372を
閉弁方向へ付勢するスプリング374と、スプール弁子
372に開弁方向の推力を付与するためにフィードバッ
ク圧を受け入れる油室376と、閉弁方向の推力をスプ
ール弁子372に付与するためのプランジャ378と、
プランジャ378の大径ランド380と小径ランド38
2との間に設けられて第1リニヤソレノイド弁から出力
される出力信号圧PsolL1 をロックアップクラッ
チ制御弁416を通して受け入れる油室384と、スロ
ットル圧Pthを受け入れて小径ランド382に作用さ
せる油室386とを備え、スロットル圧Pthおよび出
力信号圧PsolL1 に伴って増大するように調圧す
る。
【0030】また、スリップ制御弁390は、ロックア
ップクラッチ12の解放側油室からロックアップクラッ
チ制御弁416を通して流出する作動油の圧力を調圧す
ることにより、ロックアップクラッチ12の滑りを制御
する。このスリップ制御弁390は、上記流出油圧を導
く油路393をロックアップクラッチ油路148または
ドレンへ択一的に接続することにより調圧するスプール
弁子394と、スプール弁子394の小径ランド396
側に設けられて第1リニヤソレノイド弁105の出力信
号圧PsolL1 をロックアップクラッチ制御弁41
6を通して受ける油室392と、スプール弁子394の
小径ランド396と大径ランド398との間に設けられ
てロックアップクラッチ圧Pclを受け入れる油室40
0と、スプール弁子394を低圧側へ向かって付勢する
スプリング402と、大径ランド404および小径ラン
ド406を備えてスプール弁子394を低圧側へ向かっ
て付勢するプランジャ408と、スプール弁子394の
小径ランド406と大径ランド404との間に設けられ
て上記ロックアップクラッチ制御弁416を通して流出
する作動油の圧力を受け入れる油室410とを備え、上
記ロックアップクラッチ圧Pclと上記流出油圧との差
圧が第1リニヤソレノイド弁105の出力信号圧Pso
lL1 に従って調節され、ロックアップクラッチ42
のスリップが制御される。
【0031】ロックアップクラッチ制御弁416は、第
3電磁弁103によりロックアップクラッチ12を係合
させる状態或いは解放させる状態に作動させられるもの
であって、互いに接触する状態で同軸に配設された一対
のスプール弁子418aおよび418bと、それら一対
のスプール弁子418aおよび418bを解放側位置(
オフ側位置:図の下側位置)へ向かって付勢するスプリ
ング420と、このスプリング420を収容し、一対の
スプール弁子418aおよび418bを解放側位置へ向
かう推力を発生させるために油路422を介して後進レ
ンジ圧PR を受け入れる油室424と、一対のスプー
ル弁子418aおよび418bを係合側位置(オン側位
置)へ向かう推力を発生させるためにパイロット圧Pp
ilot を第3電磁弁103を介して受け入れるため
の油室426とを備えている。第3電磁弁103がオフ
状態とされて油室426が大気圧とされると、上記スプ
ール弁子418aおよび418bがスプリング420の
付勢力に従って解放側位置に位置させられる。この状態
では、入力ポート428と解放側ポート430とが連通
させられるので、ロックアップクラッチ油路148内の
作動油(ロックアップクラッチ圧Pcl)が、一方向弁
432、入力ポート428、解放側ポート430、解放
側油路436を介してトルクコンバータ12内の解放側
油室438へ供給されると同時に、トルクコンバータ1
2内の係合側油室440内の作動油が、係合側油路44
2、係合側ポート444、第1流出ポート446、オイ
ルクーラ448を経てドレンへ放出される。なお、オイ
ルクーラ448の上流側には、作動油が一定値を超えな
いように制御するリリーフ形式のクーラ油圧制御弁45
0が設けられている。
【0032】また、この解放側位置に位置させられた状
態では、信号入力ポート452と解放側信号出力ポート
454とが連通させられるので、第1リニヤソレノイド
弁105からの出力信号圧PsolL1 は、信号入力
ポート452、解放側信号出力ポート454、および解
放側信号油路456を経て、ロックアップクラッチ圧調
圧弁370の油室384およびパイロット圧調圧弁33
6に供給される。これにより、ロックアップクラッチ4
2の解放時においてロックアップクラッチ圧Pclが高
められることによりその急速解放制御が行われるととも
に、前進用クラッチ62或いは後進用ブレーキ64の係
合時においてパイロット圧Ppilot が変化させら
れることにより滑らかにその係合を成立させるアキュム
レータ背圧制御が行われる。
【0033】さらに、この解放側位置に位置させられた
状態では、スロットル圧Pthを導く油路226に接続
された第1開閉ポート458と油路460を介してスロ
ットル弁開度検知弁228の油室254と接続された第
2開閉ポート462との間が閉じられるとともに、その
第2開閉ポート462がドレンポート464と連通させ
られるので、スロットル弁開度検知弁228におけるフ
ィードバック圧による減圧方向の推力が小さくされる。
【0034】反対に、上記第3電磁弁103がオン状態
とされて油室426にパイロット圧Ppilot が作
用されると、上記スプール弁子418aおよび418b
がスプリング420の付勢力に抗して係合側位置に位置
させられる。この状態では、入力ポート428と係合側
ポート444とが連通させられるので、ロックアップク
ラッチ油路148内の作動油が、一方向弁432、入力
ポート428、係合側ポート444、係合側油路442
を介してトルクコンバータ12内の係合側油室440へ
供給されると同時に、トルクコンバータ12内の解放側
油室438内の作動油が、解放側油路436、解放側ポ
ート430、第2流出ポート470、および前記スリッ
プ制御弁390経てドレンへ流出される。なお、油室4
24に後進レンジ圧PR が受け入れられると、第3電
磁弁103の作動状態に拘わらずスプール弁子418a
および418bが優先的に上記係合側位置に位置させら
れるので、後進走行時にはロックアップクラッチ42が
解放状態に維持される。
【0035】また、この係合側に位置させられた状態で
は、信号入力ポート452と係合側信号出力ポート46
6とが連通させられるので、第1リニヤソレノイド弁1
05からの出力信号圧PsolL1 は、信号入力ポー
ト452、係合側信号出力ポート466、および係合側
信号油路468を経て、スリップ制御弁390の油室3
92および第2調圧弁150の油室190に供給される
。これにより、ロックアップクラッチ42の係合時にお
いてロックアップクラッチ42のスリップ制御が行われ
る。
【0036】さらに、この係合側に位置させられた状態
では、スロットル圧Pthを導く油路226に接続され
た第1開閉ポート458と油路460を介してスロット
ル弁開度検知弁228の油室254と接続された第2開
閉ポート462との間が開かれるとともにドレンポート
464が閉じられるので、スロットル弁開度検知弁22
8におけるフィードバック圧による減圧方向の推力が大
きくされる。
【0037】ここで、上記第1リニヤソレノイド弁10
5は、パイロット圧Ppilot を減圧することによ
り出力信号圧PsolL1 を発生させるものであって
、スプリング480により閉弁方向に付勢されるスプー
ル弁子482と、フィードバック油圧をスプール弁子4
82に作用させるために出力信号圧PsolL1 を受
け入れる油室484と、連続的に変化する開弁方向の推
力をスプール弁子482に付与するコア486を備えた
ソレノイド488とを備え、電子制御装置110から供
給される駆動信号の電流値または電圧値の増加に関連し
て出力信号圧PsolL1 を連続的に増加させる図9
に示す特性を備えている。すなわち、上記スプリング4
80の付勢力をWL1、スプール弁子482の受圧面積
をAL1、ソレノイド486の推力をFL1とすると、
上記出力信号圧PsolL1 は、数式5に従って制御
される。
【0038】
【数5】
【0039】また、第2リニヤソレノイド弁106は、
スロットル圧Pthを減圧することにより修正スロット
ル圧Pthm を発生させるものであって、スプリング
490により開弁方向に付勢されるスプール弁子492
と、フィードバック油圧をスプール弁子492に作用さ
せるために修正スロットル圧Pthm を受け入れる油
室494と、連続的に変化する開弁方向の推力をスプー
ル弁子492に付与するコア496を備えたソレノイド
498とを備え、電子制御装置110から供給される駆
動信号の電流値または電圧値の増加に関連して修正スロ
ットル圧Pthm を連続的に減少させる図10に示す
特性を備えている。すなわち、上記スプリング490の
付勢力をWL2、スプール弁子492の受圧面積をAL
2、ソレノイド498の推力をFL2とすると、上記修
正スロットル圧Pthm は数式6に従って制御される
。この修正スロットル圧Pthm は、リレー弁500
および油路502を介して第2調圧弁150の油室18
2に供給される。
【0040】
【数6】
【0041】上記リレー弁500は、油路502に修正
スロットル圧Pthm を導く状態とスロットル圧Pt
hを導く状態とに切り換えるためのスプール弁子504
と、スプール弁子504をそのオフ位置に向かう推力を
発生させるために第4電磁弁104を通して供給される
パイロット圧Ppilot を受け入れる油室506と
、スプール弁子504をそのオン位置に向かって付勢す
るスプリング508とを備え、第4電磁弁104がオフ
状態であるときには修正スロットル圧Pthm を油路
502に導くが、第4電磁弁104がオン状態であると
きにはスロットル圧Pthを油路502に導く。上記第
4電磁弁104のオン状態であるときにそれから出力さ
れるパイロット圧Ppilot は、変速方向切換弁3
32を強制的に緩減速モードとするための油室510に
も供給される。この油室510にパイロット圧Ppil
ot が供給されると、パイロット圧Ppilot に
基づく推力にてプランジャ512がスプール弁子342
を減速側位置へ移動させるようになっている。上記第4
電磁弁104は、第2リニヤソレノイド弁106のフェ
イル時において第2ライン油圧Pl2を基本油圧Pme
c とするために、或いは変速制御のフェイル時に優先
的に緩減速状態とするためにオン状態とされるのである
。なお、第2リニヤソレノイド弁106のフェイルを判
定するために、実際の修正スロットル圧Pthmを検出
する油圧センサ518が第2リニヤソレノイド弁106
の出力側油路に設けられている。
【0042】前記電子制御装置110は、CVT16の
変速比γを車両の走行状態に対応した最適値に制御する
変速制御に加えて、伝動ベルト70の張力が伝達トルク
および変速比に対応した最適値となるようにベルト張力
制御圧である第2ライン油圧Pl2を最適制御するベル
ト張力最適制御など、図11に示す他の制御を適宜実行
する。上記変速制御は、たとえば、エンジン10の最適
燃費率および運転性が得られるように予め求められ且つ
ROM114に記憶された変速線図から実際のスロット
ル弁開度θthおよび車速SPDに基づいて目標入力軸
回転速度Nin゜が決定され、実際の入力軸回転速度N
inがその目標入力軸回転速度Nin゜と一致するよう
に前記図8の何れかのモードが選択されて第1電磁弁1
01および第2電磁弁102が駆動されることにより変
速比γが変速制御弁装置330により調節される。上記
変速線図は、走行レンジに対応する複数種類の変速線図
から予め選択されたものが使用される。
【0043】シフトレバー126がNレンジへ操作され
ている車両の停止中においては、図11のAモードが選
択され、第3電磁弁103、第4電磁弁104、第1リ
ニヤソレノイド弁105、第2リニヤソレノイド弁10
6がオフ状態とされる。シフトレバー126がDレンジ
やRレンジなどの走行レンジに操作されることにより車
両の走行が開始される際には、図11のBモードが選択
されてアキュムレータの背圧制御が実行される。この背
圧制御では、第1リニヤソレノイド弁105の出力信号
圧PsolL1 がパイロット弁336の油室に供給さ
れるので、たとえば駆動輪24の駆動トルク変動が滑ら
かになる様に予め記憶された時間関数に従ってアキュム
レータ320または322の背圧が変化するように上記
出力信号圧PsolL1 が変化させられ、係合ショッ
クが防止される。そして、このようにして車両の走行が
開始された後は、予め記憶されたロックアップ線図から
実際の車速SPDおよびスロットル弁開度θthに基づ
いて第3電磁弁103がオン或いはオフに切り換えられ
、ロックアップクラッチ42が係合或いは解放状態とさ
れる。
【0044】前記ベルト張力最適制御は、上記図11の
C或いはGモードに対応するものであり、たとえば図1
2に示す第2ライン油圧最適制御ルーチンに従って第3
電磁弁103の作動状態に拘わらずシフトレバー126
が走行レンジへ操作された状態において実行される。図
12のステップSS1において、入力軸回転速度Nin
、出力軸回転速度Nout 、エンジン回転速度Ne 
、スロットル弁開度θthなどの車両の状態パラメータ
が読み込まれた後、CVT16の実際の変速比γが上記
入力軸回転速度Ninおよび出力軸回転速度Nout 
に基づいて算出される。続くステップSS2においては
、予め記憶された関係から上記実際の入力軸回転速度N
inおよび出力軸回転速度Nout に基づいて変速比
γが算出されるとともに、ステップSS3において、図
13に示す予め記憶された関係から上記エンジン回転速
度Ne およびスロットル弁開度θthに基づいてエン
ジン10の出力トルク、換言すればCVT16の入力ト
ルクTinが算出される。
【0045】次いで、ステップSS4では、たとえば図
14に示す予め記憶された関係から実際の変速比γに基
づいて、一次側可変プーリ66の有効径Din、すなわ
ち伝動ベルト70の掛り径Dinが算出される。続くス
テップSS5では、予め記憶された下記の数式7に示す
関係から、実際の入力トルクTin、実際の伝動ベルト
70の掛り径Dinおよび出力軸回転速度Nout に
基づいて理想圧Popt が算出される。この理想圧P
opt は、CVT16において伝動ベルト70のすべ
りが生じないように入力トルクを伝達するための理論的
な最適圧である。なお、数式7の右辺第2項は遠心油圧
の補正項であり、右辺第3項は余裕値である。また、数
式7のC1 およびC2 は定数である。
【0046】
【数7】
【0047】続くステップSS6では、数式8から上記
伝動ベルト70の掛り径Dinに基づいて前記変速比γ
に対応する変速比圧Pr が算出される。なお、C3 
およびC4 は定数である。
【0048】
【数8】
【0049】次いで、ステップSS7において、修正ス
ロットル圧Pthm が予め記憶された数式9に関係に
したがって算出される。この数式9は数式1の左辺を上
記ステップSS5において求められた理想圧Poptと
して変形したものである。続くステップS8では、上記
ステップSS7において算出された修正スロットル圧P
thm を出力させるための駆動電流値IsolL2 
が前記図10に示す予め記憶された関係から決定され、
さらに、ステップSS9においてその駆動電流値Iso
lL2が出力される。 そして、上記のステップが繰り返し実行されることによ
り、第2ライン油圧Pl2が第1基本出力圧Pmec1
から昇圧されて目標の理想圧Popt に一致させられ
るのである。
【0050】
【数9】
【0051】車速SPDが上昇して第3電磁弁103お
よびロックアップクラッチ制御弁416がオン状態とさ
れて、ロックアップクラッチ42が係合させられた直後
は、図11のFモードが選択されてロックアップクラッ
チ42のスリップ制御が所定時間実行され、そのスリッ
プ制御が完了すると図11のGモードが選択される。上
記Fモードでは、第1リニヤソレノイド弁105から出
力される出力信号圧PsolL1 が第2調圧弁150
の油室190に供給されると同時にスリップ制御弁39
0の油室392に供給されるので、第2ライン油圧Pl
2が高められてロックアップクラッチ42の完全係合ま
で期間内のトルクコンバータ12のトルク増幅作用によ
るベルトスリップが防止されるとともに、解放側油室4
38からの流出圧とロックアップクラッチ圧Pclとの
差圧が出力信号圧PsolL1 により制御され、ロッ
クアップクラッチ42の係合が緩やかとなるようにその
滑りが調節される。この状態では、上記出力信号圧Ps
olL1 は、ロックアップクラッチ42の滑りの大き
さに対応しており、ロックアップクラッチ42が滑らか
に係合するように所定の時間関数に従って減少させられ
る一方、ロックアップクラッチ42の係合直前の所定の
車速では必要に応じて一定に維持されたりする。
【0052】また、上記のように、ロックアップクラッ
チ制御弁416がオン状態とされることによりスロット
ル圧Pthがスロットル弁開度検知弁228の油室25
4に供給されるので、スロットル圧Pthがロックアッ
プクラッチ42の非係合時に比較して低くされるととも
に、それに伴って第2ライン油圧Pl2および第1ライ
ン油圧Pl1も低くされることにより、トルクコンバー
タ12のカップリング領域において動力損失が可及的に
小さくされるようになっている。また、トルクコンバー
タ12のカップリング領域においてライン油圧を低くす
るためにスロットル圧Pthを切り換えるカットバック
弁を設ける場合に比較して、そのカットバック弁を用い
る必要がなく、油路が簡単となって信頼性が高められる
【0053】上記のようにロックアップクラッチ42が
係合させられている走行状態において、たとえば制動操
作が行われることにより車速SPDが低下して第3電磁
弁103がオフ状態とされた場合には、図11のBモー
ドが選択されることにより、第1リニヤソレノイド弁1
05の出力信号圧PsolL1 がロックアップクラッ
チ圧調圧弁370の油室384に供給され、その出力信
号圧PsolL1 に応じてロックアップクラッチ圧P
clが所定圧高められる。このように出力信号圧Pso
lL1 が高められると、解放側油室438への供給圧
が高められて速やかにロックアップクラッチ42が解放
されるのである。
【0054】また、車両の後退中においてシフトレバー
126が前進レンジへ操作された場合などの、可変プー
リ66、68の回転方向反転過程においては、伝動ベル
ト70のベルトブロックのうち動力伝達に関与する数が
過渡的に所定期間減少することに起因して見掛け上の摩
擦力が低下し、伝動ベルト70のすべりを発生させるお
それがあった。しかし、それに対応するため、本実施例
の電子制御装置110では、たとえば図15に示す反転
時すべり防止ルーチンが実行されることにより、一時的
に第2ライン油圧Pl2が高められて伝動ベルト70の
すべりが防止されるようになっている。すなわち、図1
5のステップSH1では、現在よりもt1 時間前にシ
フトレバー126がRレンジへ操作されていたか否かが
判断され、ステップSH2では、現在よりもt1 時間
前の車速SPDが所定の判断基準値V0 よりも大きか
ったか否かが判断され、ステップSH3では、現時点に
おいてシフトレバー126が前進レンジへ操作されたか
否かが判断される。上記t1 時間は、シフトレバー1
26が前進レンジへ操作されてから前後進切換装置14
の出力軸が実際に逆転するまでの遅れ時間よりやや大き
い値であり、たとえば数百ミリ秒乃至1秒以下の値が設
定される。また、上記判断基準値V0 は、伝動ベルト
70の逆転時の見掛け上の摩擦力低下現象が問題となる
車速範囲の下限値、たとえば十数km/h程度に設定さ
れる。車速SPDが低い場合には車両の慣性力により発
生する伝動ベルト70への負荷トルクが小さく伝動ベル
ト70のすべりが生じないからである。
【0055】上記のステップSH1、SH2、SH3の
判断のうちのいずれも肯定された場合には、ステップS
H4において第3電磁弁103がオン状態とされるとと
もに第1リニヤソレノイド弁105がオン状態(出力信
号圧PsolL1 が最大値の状態)とされる。これに
より、図11のDモードが選択され、最大値の出力信号
圧PsolL1 がスリップ制御弁390の油室392
に供給されてトルクコンバータ12の解放側油室438
から流出する作動油のドレンへの開放が阻止されるとと
もに、その最大値の出力信号圧PsolL1 が第2調
圧弁150の油室190へ供給されて第2ライン油圧P
l2が数式10に従って高められ、可変プーリ66、6
8の回転方向反転時の伝動ベルト70のすべりが防止さ
れる。しかし、上記のステップSH1、SH2、SH3
の判断のうちのいずれかが否定された場合には、ステッ
プSH5において第3電磁弁103がオフ状態とされ、
アキュムレータ背圧制御などの他の制御の実行を可能と
する。上記ステップが繰り返し実行されることにより、
後進走行中にシフトレバー126が前進レンジへ操作さ
れた場合には、伝動ベルト70のすべりを防止するため
に第2ライン油圧Pl2が約t1 時間高められる。
【0056】
【数10】
【0057】また、電子制御装置110では、図12の
第2ライン油圧最適制御に用いられる第2リニヤソレノ
イド弁106の機能障害に対処するために、図16に示
すフェイル制御ルーチンが実行されるようになっている
。先ず、図16のステップSF1において油圧センサ5
18からの信号に基づいて検出圧力Psns が読み込
まれるとともに、ステップSF2において第2リニヤソ
レノイド弁106の駆動電流IsolL2 が読み込ま
れる。この駆動電流IsolL2 は、電子制御装置1
10内の駆動回路に設けられた図示しない駆動電流検出
回路から出力されるが、その駆動回路に出力電流をCP
U112から指令する指令信号であってもよい。そして
、ステップSF3においてたとえば図10に示す関係か
ら上記駆動電流IsolL2 に基づいて正常な状態で
出力されるべき修正スロットル圧Pthm である目標
圧PM が決定される。
【0058】続くステップSF4およびSF5では、上
記検出圧力Psnsが目標圧PM を中心とする所定の
許容幅αの範囲(PM −αとPM +αとの間)内に
あるか否かを判断するために、検出圧力Psns がそ
の許容範囲の下限値(PM −α)より大きいか否か、
および検出圧力Psns がその許容範囲の上限値(P
M +α)より小さいか否かがそれぞれ判断される。上
記許容幅αは、第2リニヤソレノイド弁106の出力値
が異常であるか否かを判断するための値であり、固体差
よりも所定値大きく設定される。検出圧力Psns が
上記許容範囲内である場合には、上記ステップSF4お
よびSF5の判断がいずれも肯定されるので、ステップ
SF6においてタイマカウンタTF の内容が零にクリ
アされるとともに、ステップSF7において第4電磁弁
104がオフ(非励磁)状態とされて、本ルーチンが終
了させられるとともにステップSF1以下が繰り返し実
行される。
【0059】しかし、検出圧力Psns が上記許容範
囲外である場合、すなわち第2リニヤソレノイド弁10
6の作動異常である場合には、上記ステップSF4およ
びSF5の判断がいずれかが否定されるので、ステップ
SF8においてタイマカウンタTF の内容が予め定め
られた所定の判断基準値TO に到達したか否かが判断
される。 この判断基準値TO は、油圧の過渡変動による一時的
な異常判断を除外して第2リニヤソレノイド弁106の
作動異常を確実に判定するように決定されたものであり
、たとえば数秒程度の値である。当初は、タイマカウン
タTF の内容が判断基準値TO に到達しておらず、
ステップSF8の判断が否定されるので、ステップSF
9においてタイマカウンタTF の内容に所定の加算値
「1」が加えられた後、ステップSF7以下が実行され
る。
【0060】上記のステップが繰り返し実行されるうち
、ステップSF8の判断が肯定されると、ステップSF
10において第4電磁弁104がオン(励磁)状態とさ
れ、図11のHモードが選択される。これにより、それ
まで第2リニヤソレノイド弁106に接続されていた油
路502がリレー弁500によって油路226に切り換
えられるので、第2調圧弁150の油室182には修正
スロットル圧Pthm に替えてスロットル圧Pthが
作用される。この結果、前記数式1に従って調圧される
第2ライン油圧Pl2は第2基本出力圧Pmec2と等
しくされるので、第2リニヤソレノイド弁106の作動
異常状態であっても、伝動ベルト70のすべりが防止さ
れるとともに、変速比圧Pr およびスロットル弁開度
θthに基づいて一応の調圧が行われ得る。また、同時
に、変速方向切換弁332が強制的に減速側へ切り換え
られてCVT16が緩減速変速させられるので、修理を
必要とする第2リニヤソレノイド弁106の作動異常状
態が運転者に判るようになっている。
【0061】上述のように、本実施例によれば、図17
の要部構成図に示すように、逆転判定手段として機能す
る電子制御装置110において、図15に示すように車
両の後退走行中においてシフトレバー126が前進走行
レンジへ操作されたと判定された場合には、第3電磁弁
103および第1リニヤソレノイド弁105が共にオン
状態とされることにより図11のDモードが選択されて
、スリップ制御弁390が閉じられるとともに、張力制
御圧昇圧手段として機能する油室190へ出力信号圧P
solL1 が供給されるので、ロックアップクラッチ
42の非係合の状態のまま第2ライン油圧Pl2が一時
的に高められる。このため、可変プーリ66、68の逆
転時における伝動ベルト70の見掛け上の摩擦力が低下
する現象に拘わらず、その伝動ベルト70のすべりが好
適に防止される。
【0062】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。たとえば、前述の実施例においては、後進走行中に
おいて操作レバー126が前進レンジへ操作されたこと
に基づいてCVT16の可変プーリ66、68の逆転が
判定されると、張力制御圧である第2ライン油圧Pl2
が所定期間高められて伝動ベルト70のすべりが防止さ
れるようになっているが、前進走行中においてシフトレ
バー126が後進レンジへ操作されたことに基づいて逆
転が判定されるようにしてもよいのである。
【0063】また、前述の実施例では、CVT16の可
変プーリ66、68の逆転は、所定期間t1 の操作レ
ンジ位置と現在の操作レンジ位置との関係に基づいて判
定されているが、入力軸回転センサ120或いは出力軸
回転センサ122からの信号に基づいて判定されてもよ
いし、回転方向を検出するためにCVT16の回転体と
連結した回転方向検出用ポンプの出力圧に基づいて判定
されてもよいのである。
【0064】また、前述の実施例においては、CVT1
6の可変プーリ66、68の逆転が判定されると、第3
電磁弁103および第1リニヤソレノイド弁105をオ
ン状態とすることにより張力制御圧である第2ライン油
圧Pl2が所定圧昇圧されていたが、それに替えて第4
電磁弁104をオン状態としてリレー弁500を切り換
えることにより、第2調圧弁150に供給される修正ス
ロットル圧Pthm をスロットル圧Pthに切り換え
て、第2ライン油圧Pl2が所定圧昇圧されるようにし
てもよいのである。この場合には、リレー弁500が張
力制御圧昇圧手段に対応する。
【0065】また、前述の実施例の図15においては、
CVT16の可変プーリ66、68の逆転を判定するた
めの時間t1 が第2ライン油圧Pl2の昇圧時間でも
あったが、その昇圧時間が上記時間t1 と異なる時間
に設定されてもよいのである。
【0066】また、前述の実施例においては、第2調圧
弁150により調圧される第2ライン油圧Pl2は、変
速制御弁装置330を通してCVT16に作用させられ
ていたが、CVT16の二次側油圧シリンダ82へ直接
作用させられる形式の油圧回路であってもよいのである
【0067】なお、上述したのはあくまでも本発明の一
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を含む車両用動力伝達装置の
構成を説明する図である。
【図2】図1の実施例の油圧制御回路の一部の構成を示
す図である。
【図3】図1の実施例の油圧制御回路の一部の構成を示
す図である。
【図4】図1の実施例の油圧制御回路の一部の構成を示
す図である。
【図5】図1の実施例の油圧制御回路における第2調圧
弁の出力特性を示す図である。
【図6】図1の実施例の油圧制御回路におけるスロット
ル弁開度検知弁の出力特性を示す図である。
【図7】図1の実施例の油圧制御回路における変速比検
知弁の出力特性を示す図である。
【図8】図1の実施例の油圧制御回路における変速方向
切換弁および流量制御弁の作動の組み合わせにより得ら
れる複数種類の変速モードをそれぞれ示す図表である。
【図9】図1の実施例の油圧制御回路における第1リニ
ヤソレノイド弁の出力特性を示す図である。
【図10】図1の実施例の油圧制御回路における第2リ
ニヤソレノイド弁の出力特性を示す図である。
【図11】図1の実施例の油圧制御回路における第1電
磁弁、第2電磁弁、第3電磁弁、第4電磁弁、第1リニ
ヤソレノイド弁、第2リニヤソレノイド弁の作動の組み
合わせにより得られる複数種類の制御モードをそれぞれ
示す図表である。
【図12】図1の実施例の電子制御装置の第2ライン油
圧最適制御作動を説明するフローチャートである。
【図13】図12の作動においてエンジンの出力トルク
を求める際に用いられる関係を示す図である。
【図14】図12の作動において一次側可変プーリの掛
り径を求める際に用いられる関係を示す図である。
【図15】図1の実施例の電子制御装置の反転時すべり
防止制御作動を説明するフローチャートである。
【図16】図1の実施例の電子制御装置のフェイル制御
作動を説明するフローチャートである。
【図17】図1の実施例の要部構成を簡単に示す略図で
ある。
【符号の説明】
16  ベルト式無段変速機 66,68  可変プーリ 70  伝動ベルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  有効径が可変の一対の可変プーリに巻
    き掛けられた伝動ベルトの張力が張力制御圧によって調
    節され、且つ前後進切換装置を通して動力が入力される
    車両用ベルト式無段変速機において、シフト操作部材の
    操作位置に関連して前記前後進切換装置の出力軸を逆転
    させる形式の油圧制御装置であって、前記ベルト式無段
    変速機の可変プーリの回転方向が逆転したことを判定す
    る逆転判定手段と、該逆転判定手段により前記可変プー
    リの回転方向が逆転したことが判定された場合には、前
    記張力制御圧を一時的に高める張力制御圧昇圧手段と、
    を含むことを特徴とする車両用ベルト式無段変速機の油
    圧制御装置。
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