JPH04252301A - ファジィコントローラ - Google Patents

ファジィコントローラ

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JPH04252301A
JPH04252301A JP3079081A JP7908191A JPH04252301A JP H04252301 A JPH04252301 A JP H04252301A JP 3079081 A JP3079081 A JP 3079081A JP 7908191 A JP7908191 A JP 7908191A JP H04252301 A JPH04252301 A JP H04252301A
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area
consequent
label
calculation
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Masatsune Kosaka
正恒 香坂
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、予め定められたファ
ジィルールにしたがって入力変数に応じた確定値を出力
するファジィコントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】ファジィ推論におけるメンバシップ関数
の取り扱いに関して、MIN−MAX演算法と代数演算
法とがある。前者は入力変数が属するラベルを前件部に
有するファジィルールを選択し、選択したファジィルー
ルの後件部のラベルのメンバシップ関数を前件部のメン
バシップ関数における入力変数の所属度の最小値で頭切
りし、頭切り後のメンバシップ関数の面積を選択された
ファジィルールの全てについて求めてこれらを加算し、
この面積範囲の重心位置を確定値として求める。
【0003】一方、代数演算法においては、前件部メン
バシップ関数における入力変数の所属度の積を各ファジ
ィルールについて求め、この所属度の積を各後件部ラベ
ル毎に加算した値を高さとして後件部メンバシップ関数
を変形し、これらを選択されたファジィルールが有する
後件部ラベルの全てについて加算した後、その範囲の重
心位置を求める。MIN−MAX演算法については、頭
切りされた後件部メンバシップ関数おいて隣接するラベ
ルの重合部を削除したのちに重心位置が求められる。
【0004】上記MIN−MAX演算法および代数演算
法の何れを用いるにしてもファジィコントローラをアナ
ログ回路で構成する場合には、後件部メンバシップ関数
の所属度を求めるトランケーション部と、面積値の加算
および重心位置の算出を行うデファジファイ部とにおい
て、後件部メンバシップ関数の横軸を制御精度に応じた
相当数で分割し、各分割位置におけるメンバシップ関数
の縦軸の値を電圧値として設定および保持できるように
した回路構成が一般的である。
【0005】また、大規模なルールの設定に適合し、更
にルールの修正を容易にし、且つコンピュータネットワ
ークへの組み込みに適合する等の理由からディジタル方
式のファジィコントローラが用いられる。このようなデ
ィジタル方式のファジィコントローラにおいてリアルタ
イム推論を実現するため、ファジィ推論のデファジファ
イ部において積和計算を要しない面積等分法を用いたも
のがある。ところが、デファジファイ部において積和計
算を除くと、正確な推論結果を得ることができない場合
があり、制御対象によっては収束させることができない
場合が生じる。
【0006】そこで、全てのファジィ推論をオフライン
で予め演算しておき、その演算結果を例えば図5に示す
ワンチップマイクロコンピュータ11のROM2の領域
に記憶し、センサS1 〜Sn からの入力変数のデー
タをアドレスとしてROM領域に書き込まれた値を読み
出して出力するファジィROM法が提案されている。こ
のファジィROM法を用いることにより、制御対象を収
束させるに十分な精度の推論値をリアルタイムで出力で
きる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のアナログ方式のファジィコントローラでは、制御精
度を向上するためには後件部メンバシップ関数の横軸の
分割数を増やす必要があり、この分割数の増加がトラン
ケーション部およびデファジファイ部における構成トラ
ンジスタ数の増加をもたらし、全体として回路構成の煩
雑化および大型化を招く問題があった。
【0008】また、上記ファジィROM法を用いたディ
ジタル方式のファジィコントローラでは、入力変数の増
加やファジィルールの増加に伴って必要なROMの記憶
容量が増大化する問題があり、また高精度の推論結果を
得るためには補間計算等の複雑な演算処理の実行が必要
になる問題があった。
【0009】この発明の目的は、構成トランジスタ数や
ROMの記憶容量を増大化することなく高精度且つ応答
の速いセミリアルタイム推論方式のファジィコントロー
ラを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
のファジィコントローラは、入力変数から求められた所
属度により頭切りされた後件部メンバシップ関数のモー
メント値と面積値とを、所属度をパラメータとして、後
件部のラベル毎および隣接するラベルの重合部毎に記憶
したそれぞれ第1および第2の記憶領域と、入力変数を
前件部に含むファジィルールの後件部のラベルおよび隣
接するラベルについて所属度に対応するモーメント値お
よび面積値を第1の記憶領域および第2の記憶領域から
読み取る読取手段と、所属度に対応するモーメント値お
よび面積値のそれぞれについて第1の記憶領域の値から
第2の記憶領域の値を減算する減算手段と、減算手段で
得られたモーメント値を面積値で除算して確定値を得る
除算手段と、を設けたことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載した発明のファジィコント
ローラは、入力変数から求められた所属度により変形さ
れた後件部メンバシップ関数のモーメント値と面積値と
を、所属度をパラメータとして、後件部のラベル毎に記
憶した記憶領域と、入力変数を前件部に含むファジィル
ールの後件部について所属度に対応するモーメント値お
よび面積値を記憶領域から読み取る読取手段と、読取手
段で得られたモーメント値を面積値で除算して確定値を
得る除算手段と、を設けたことを特徴とする。
【0012】請求項3に記載した発明のファジィコント
ローラは、前件部メンバシップ関数において入力変数が
属する前件部ラベルおよびこの前件部ラベルにおける入
力変数の所属度を生成するファジィ化回路と、前記前件
部ラベルを含むファジィルールを選択し、前記所属度に
基づいてファジィルールの後件部ラベルに関する適合度
を設定する前件部演算回路と、前記後件部ラベルに固有
の重み値を出力する重み値出力部、後件部ラベル毎に前
記適合度をパラメータとして面積値を演算する面積演算
部、面積演算部で得られた面積値と重み値出力部から出
力された重み値との積である体積値の和を演算する体積
演算部、および、前記体積値を前記面積値で除して確定
値を得る除算部を有する後件部演算回路と、から構成し
たことを特徴とする。
【0013】請求項4に記載した発明のファジィコント
ローラは、前記前件部演算回路が、同時に選択され得る
ファジィルール数に対応した数の適合度演算部と、選択
されたファジィルールにしたがって入力部、適合度演算
部および出力部の間の布線を切り換える前件部交換手段
と、を含むことを特徴とする。
【0014】請求項5に記載した発明のファジィコント
ローラは、前記後件部演算回路が、同時に選択され得る
ファジィルール数に対応した数の面積演算部および体積
演算部を備え、選択されたファジィルールにしたがって
入力部、面積演算部、体積演算部および重み値出力部の
間の布線を切り換える後件部交換手段と、を含むことを
特徴とする。
【0015】請求項6に記載した発明のファジィコント
ローラは、前記後件部演算回路が、隣接する後件部ラベ
ルの重合部について固有の重み値を出力する重合部重み
値出力部と、前記面積演算部および前記体積演算部にお
いて隣接する後件部ラベルの重合部の値を差し引く重合
部減算手段と、を含むことを特徴とする。
【0016】
【作用】請求項1に記載した発明においては、入力変数
から求められた所属度により頭切りされた後件部メンバ
シップ関数のモーメント値と面積値とが、所属度をパラ
メータとして後件部のラベル毎に第1の記憶領域に格納
される。また、後件部の隣接するラベルの各重合部につ
いて入力変数から求められた所属度により頭切りされた
後件部メンバシップ関数のモーメント値と面積値とが所
属度をパラメータとして重合部毎に第2の記憶領域に格
納される。減算手段は、所属度に対応するモーメント値
および面積値を第1の記憶領域と第2の記憶領域とのそ
れぞれから読み出し、第1の記憶領域のモーメント値お
よび面積値から第2の記憶領域のモーメント値および面
積値を減算する。除算手段は減算手段において得られた
モーメント値の減算結果を面積値の減算結果で除算して
確定値を得る。したがって入力変数から求めた頭切値を
パラメータとして第1の記憶領域および第2の記憶領域
のそれぞれからモーメント値と面積値とを読み出し、こ
れらの値を減算処理および除算処理することによって確
定値が得られる。この場合に第1および第2の記憶領域
には入力変数の組合せの全てに対応するデータを記憶し
ておく必要がなく、MIN−MAX演算法によるファジ
ィ推論を実行する場合に所謂ファジィROM方式と比較
して記憶容量を小さくしつつ、高精度の推論結果を得る
ことができる。
【0017】請求項2に記載した発明においては、入力
変数から求められた所属度により変形された後件部メン
バシップ関数のモーメント値と面積値とが、所属度をパ
ラメータとして後件部のラベル毎に記憶領域に格納され
る。読取手段は、選択されたファジィルールの後件部の
ラベルについて所属度に対応するモーメント値および面
積値を記憶領域から読み出し、除算手段は読取手段にお
いて得られたモーメント値を面積値で除算して確定値を
得る。したがって入力変数から求めた所属度に基づいて
代数演算法により確定値を求めることができる。この場
合に記憶領域には入力変数の組合せの全てに対応するデ
ータを記憶しておく必要がなく、所謂ファジィROM方
式のみならず、MIN−MAX演算法によるディジタル
方式と比較しても記憶容量が小さしつつ、高精度の推論
結果を得ることができる。
【0018】請求項3に記載した発明においては、前件
部メンバシップ関数において入力変数が属する前件部ラ
ベルおよび所属度がファジィ化回路で生成され、このフ
ァジィ化回路において生成された前件部ラベルを含むフ
ァジィルールの選択および後件部ラベルに関する適合度
の設定が前件部演算回路においてなされる。前件部演算
部回路において選択されたファジィルールが有する後件
部ラベルおよび設定された適合度は後件部演算回路に入
力される。この後件部演算回路は重み値出力部、面積演
算部、体積演算部および除算部を備えている。重み値出
力部は後件部ラベル毎に固有の重み値を出力する。面積
演算部は後件部ラベル毎に前記適合度をパラメータとし
て面積値を演算する。体積演算部は面積演算部において
求められた面積値に重み値出力部から出力された重み値
を掛け合わせて体積値を求める。
【0019】除算部は体積演算部で得られた体積値を面
積演算部で得られた面積値で除算し、この除算結果を確
定値として出力する。
【0020】したがって、後件部のメンバシップ関数を
各ラベルについて同一の三角波形状とし、1つの後件部
ラベルについて全面積値を与えておくことにより、トラ
ンケーション演算後の面積演算において、適合度をパラ
メータとして各後件部ラベル毎にトランケーション後の
面積値を容易に演算でき、アナログ回路における一般的
な面積計算法である積分処理が不要となる。また、デフ
ァジファイ演算において、各後件部ラベルに重み値を設
定しておき、トランケーション後の面積値から各後件部
ラベルに重み値を積算して体積値を求め、得られた体積
値を面積値で除算するのみでよく、一般的なアナログ回
路で構成されたファジィルールにおいて行われるような
メンバシップ関数の横軸について多数の分割点に分割し
、各分割点における縦軸値の設定および保持が不要にな
る。
【0021】また、請求項4に記載した構成によれば、
前件部の所属度が0でないファジィルールについてのみ
適合度の演算が行われ、前件部の所属度が0であるファ
ジィルールについて演算回路を削除でき、回路構成が簡
略になる。
【0022】請求項5に記載した構成によれば、適合度
が0でない後件部ラベルについてのみ面積演算および体
積演算が行われ、適合度が0となる後件部ラベルについ
て演算回路を備える必要がない。
【0023】請求項6に記載した構成によれば、後件部
においてMIN−MAX演算を実行する場合に、隣接す
る後件部ラベルの重合部の面積値および体積値を容易に
求めることができ、一般的なアナログ回路によって構成
されたファジィコントローラが有するメンバシップ関数
の横軸の分割点において縦軸値を設定および保持する回
路が不要になる。
【0024】
【実施例】a.請求項1に記載した発明の実施例(MI
N−MAX演算法を用いたディジタル方式)図1の(A
)および(B)は、請求項1に記載した発明の実施例で
あるファジィコントローラの第1および第2の記憶領域
の記憶内容を示している。図5に示すファジィコントロ
ーラを構成するマイクロコンピュータ11が有するRO
M12は第1および第2の二つの記憶領域に分割される
。第1の記憶領域には図1の(A)に示すように後件部
のラベル毎に、頭切値(所属度)μi をパラメータと
して、頭切りされた後件部メンバシップ関数のモーメン
ト値Si と面積値Ai とが格納されている。即ち、
MIN−MAX演算法によるファジィ推論においては、
前件部の入力変数のラベルによって後件部のメンバシッ
プ関数のラベルが選択され、この選択されたラベルが前
件部の所属度の最小値である頭切値μi で頭切りされ
る。 この頭切値μi で頭切りされた台形部の面積Ai と
、この面積値Ai に台形部の重心位置の基準位置から
の距離xを掛け合わせたモーメント値Si とが単位間
隔毎の頭切値μi についてオフラインで予め演算され
、ROM2の第1の記憶領域に格納される。ここでは、
後件部のメンバシップ関数の高さを256当分している
【0025】また、第2の記憶領域には図1の(B)に
示すように隣接するラベルにおいて頭切されたメンバシ
ップ関数の重合部分のモーメント値Sj と面積値Aj
 とが頭切値μj をパラメータとして重合部毎に記憶
されている。即ち、第2の記憶領域には図2に示すラベ
ルiとラベルi′とにおいてハッチングで示す部分のモ
ーメント値と面積値とが二つのラベル頭切値のうち小さ
い方の頭切値をパラメータとして記憶されている。
【0026】図3は、上記ファジィコントローラの処理
手順を示すフローチャートである。
【0027】ファジィコントローラを構成するマイクロ
コンピュータ1は単一または複数のセンサS1 〜Sn
 の検出結果を入力変数として読み取り(n1)、この
入力変数に基づいて前件部適合度の演算を行うとともに
、後件部のメンバシップ関数に対する頭切値の演算を行
う(n3)。上記n1〜n3の処理は公知のディジタル
方式のファジィコントローラと同様の処理である。次い
で、設定されたファジィルールの後件部のラベルについ
て、図1の(A)に示す第1の記憶領域から頭切値に対
応するモーメント値Si を読み出し、設定されたファ
ジィルールの全てについてのモーメント値を加算する(
n4)。更に、同様にして後件部のラベルについて頭切
値に対応する面積値Ai を読み出し、設定された全て
のファジィについて頭切された後件部メンバシップ関数
の面積値を加算する(n5)。
【0028】上記n4,n5の処理を全てのラベルつい
て完了すると(n6)、後件部において選択されたラベ
ルのうち互いに隣接するラベルの頭切値の小さい方の頭
切値μj を選択し、図1の(B)に示す第2の記憶領
域から隣接するラベルの中央部について頭切値μj に
対応するモーメント値Sj および面積値Aj を読み
出し、全ての重合部についてこれらを加算する(n8)
【0029】上記n4〜n6の処理によって得られた頭
切りされた後件部メンバシップ関数のモーメント値Si
 および面積値Ai から、上記n7〜n10の処理で
得られた各ラベルの重合部のモーメント値Sj および
面積値Aj を差し引く(n11,n12)。更にモー
メント和の演算結果Sを面積和の演算結果Aで除し、フ
ァジィ推論の確定値Dを得る(n13)。以上の処理に
おいてn11,n12がこの発明の減算手段に相当し、
n13が同じく除算手段に相当する。
【0030】以上の処理により、例えば図4に示すよう
に後件部メンバシップ関数においてラベルNS,ZR,
PSが選択された場合、それぞれのラベルを頭切値μN
S,μZR,μPSで頭切りし、頭切りされた後件部メ
ンバシップ関数の範囲a−b−c−d−e−f−g−h
−aの範囲の重心位置がファジィ推論の推論結果である
確定値となる。この確定値を求めるために本実施例では
ラベルNS,ZR,PSのそれぞれのモーメント値およ
び面積値を加算し、この加算結果から隣接するラベルの
重合部、即ち領域c−n−l−m−cと領域f−k−l
−o−fのモーメント値および面積値をそれぞれ差引き
、重合部を差し引いた後のモーメント値を面積値で除算
するようにしている。頭切りされた後件部メンバシップ
関数の各ラベルにおけるモーメント値および面積値は第
1の記憶領域に頭切値μi をパラメータとして記憶さ
れており、ファジィルールにおける後件部のラベルを上
位アドレスとし、頭切値を下位アドレスとして該当する
モーメント値Si および面積値Ai が読み出される
。また、隣接するラベルの重合部については、第2の記
憶領域に頭切値をパラメータとしてモーメント値Sj 
および面積値Aj が記憶されており、隣接するラベル
を上位アドレスとし、小さい方の頭切値を下位アドレス
として該当するモーメント値Sj が読み出される。し
たがって、ファジィコントローラのROMには各ラベル
および隣接するラベルの重合部について頭切値をパラメ
ータとしてモーメント値および面積値が記憶されるのみ
であり、入力変数の組合せに対する全推論値を記憶する
場合に比べてROMの記憶容量が小さくなる。また、確
定値を求めるために減算および除算処理が成されるのみ
であり、複雑な演算処理を必要とすることもない。
【0031】b.請求項2に記載した発明の実施例(代
数演算法を用いたディジタル方式)図6は、請求項2に
記載した発明の実施例であるファジィコントローラの記
憶領域の記憶内容を示している。この記憶領域には、前
述の図1の(A)と同様に、所属度μi をパラメータ
として、この所属度μi により変形された後件部メン
バシップ関数のモーメント値Si と面積値Ai とが
格納されている。代数演算法を用いたファジィ推論では
、前件部の入力変数のラベルによって後件部のメンバシ
ップ関数のラベルが選択され、この後件部メンバシップ
関数のラベルが前件部の所属度の最小値μiで変形され
る。この変形は面積保存変形であり、たとえば三角形形
状のメンバシップ関数であればその底辺を維持したまま
、所属度μi を高さとする三角形に変形される。この
変形を受けた形状の面積値Ai と、この面積値Ai 
に基準位置から三角形形状の重心位置までの距離xを掛
け合わせたモーメント値Si とが、単位間隔毎の所属
度μi についてオフラインで予め演算され、ROM2
の記憶領域に格納される。
【0032】なお、代数演算法のファジィ推論では、後
件部において互いに隣接する複数のラベルが選択された
場合にも、各ラベルのメンバシップ関数の面積が単純に
代数加算されるのみであり、MIN−MAX演算法を用
いた場合のように隣接するラベルの重合部分は生じない
。このため、前述の図1の(B)に示した第2の記憶領
域の記憶内容は不要になり、MIN−MAX演算法に比
較して記憶領域の容量は半分でよい。
【0033】図7は、上記ファジィコントローラの処理
手順を示すフローチャートである。
【0034】ファジィコントローラは、読み取った入力
変数に基づいて前件部適合度を求め、その最小値を後件
部の所属度μi とする(n21〜n23)。次いで図
6に示した記憶領域から所属度μi に対応するモーメ
ント値Si および面積値Ai を読み出してそれぞれ
加算する(n24〜n26)。このモーメント値の加算
結果Sを面積値の加算結果Aで除算し、ファジィ推論の
確定値Dを得る(n27)。
【0035】以上の処理により、例えば図8に示すよう
に後件部メンバシップ関数においてラベルL−1,L,
L+1が選択された場合、それぞれのラベルを所属度μ
L−1 ,μL ,μL+1 を高さとする三角形に変
形する。この変形されたメンバシップ関数の範囲a−b
−c−d−e−aの重心位置がファジィ推論の推論結果
(確定値)Dとなる。この範囲において、面積a−b−
c−k−aは面積a−b−m−aに等しく、面積c−d
−e−m−cは面積d−e−m−dに等しい。したがっ
て、面積a−b−c−d−e−aは各ラベルの変形後の
面積である面積a−b−m−a、面積c−o−k−cお
よび面積d−e−m−dの合計となる。そこで、範囲a
−b−c−d−e−aの重心位置を求めるため、ラベル
L−1,L,L+1のそれぞれについてのモーメント値
Si および面積値Ai を加算し、加算したモーメン
ト値を面積値で除算する。
【0036】なお、後件部におけるメンバシップ関数を
各ラベルについて同一形状とする場合には、所属度に対
する面積値の値は全ラベルにおいて同じになり、面積値
のテーブルの内容は全ラベルについて共通にできる。ま
た、選択された3つのラベルS,M,Bについての重心
位置Wの計算は、それぞれのラベルについて所属度をμ
S ,μM ,μB 、基準位置からの距離をZS ,
ZM ,ZB とすると、   W=〔A(μS )*ZS +A(μM )*ZM
 +A(μB )*ZB 〕            
                    /〔A(μ
S )+A(μM )+A(μB )〕    =〔A
(μS )*(ZM −ZS )+A(μB )*(Z
B −ZM )〕                 
         /〔A(μS )+A(μM )+
A(μB )〕+ZM  で求められ、図9に示すようにラベルMについてはテー
ブルが不要になって、記憶領域の構成をさらに簡単にで
きる。
【0037】c.請求項3〜6に記載した発明の実施例
(アナログ方式のファジィコントローラ)図10はこの
発明の実施例であるファジィコントローラの構成を示す
ブロック図である。同図に示すようにファジィコントロ
ーラはファジィ化モジュール1、前件部演算モジュール
2および後件部演算モジュール3から構成される。ファ
ジィ化モジュール1には入力変数XA,XBが入力され
、ファジィ化回路1からは前件部モジュール2に対して
入力変数の所属度155が出力される。前件部演算回路
2は入力変数の所属度155に基づく適合度256を後
件部演算回路3に出力する。また、ファジィ化モジュー
ル1からは前件部演算モジュール2および後件部演算モ
ジュール3に対して、入力値毎に所属度が0でない隣接
する2つのラベルの組合せにより定義される領域を識別
する二進符号化された領域データ156が供給される。 後件部演算回路3はこの領域データ156および前件部
演算モジュール2から出力された適合度256に基づい
て確定値演算を行う。
【0038】図11は上記ファジィ化モジュールの構成
を示すブロック図である。ファジィ化モジュール1は参
照基準電位供給部101を備え、この参照基準電位供給
部101は前件部のメンバシップ関数の三角波頂点の所
属度を出力し、入力値領域等の識別とグレード値の生成
に適用する。参照基準電位供給部101から供給された
参照基準電位152は多元比較部102に入力される。 この多元比較部102は図3に示すように入力変数XA
を、前件部メンバシップ関数の各ラベル(NL〜PL)
の三角波頂点の所属度となる基準電位152と比較し、
入力変数XAを含むラベル(ここではPSおよびZR)
を表す領域識別出力153を出力する。
【0039】この領域識別出力153は符号化部104
において前述の領域データ156に符号化される。また
、多元比較部102から差動増幅部103に対して、入
力変数XAより小さくない最小の参照基準電位を領域境
界値154として出力する。差動増幅部103はこの領
域境界値154と入力変数XAとの差値を計算し、大き
い方のラベルにおける所属度155を出力する。上記多
元比較部102、差動増幅部103および符号化部10
4は入力変数毎に設けられている。
【0040】図13は上記ファジィコントローラの前件
部演算モジュールの構成を示す図である。この前件部演
算モジュール2ではファジィ化モジュール1から入力さ
れた所属度155(155a,155b)に基づいて、
MIN−MAX演算法または代数演算法の適用により前
件部適合度ベクトル256を求める演算処理が行われる
。ファジィ化モジュール1から入力された所属度155
は、直接および補数化回路201において補数化された
のち、論理積系結合部202に入力され、変数の集約が
行われる。
【0041】この論理積系結合部202は、MIN−M
AX演算法ではE−MIN演算、代数演算法では代数積
演算が行われる。ここで補数化回路201は、図12に
おいて所属度155が該当する前件部ラベルに隣接する
前件部ラベルにおける所属度を求めるものである。した
がって、MIN−MAX演算法が適用される論理積系結
合部202においては入力変数が属する2つのラベルの
所属度のうち小さい方の値が選択されることになる。ま
た、代数演算法が適用される論理積系結合部202にお
いては2つのラベルの所属度の積が後件部の適合度とし
て選択される。
【0042】論理積系結合部202において選択された
適合度はアナログゲートマトリクス210に入力される
。このアナログゲートマトリクス210は補数化回路2
01によって構成される入力部、論理積系結合部202
によって構成される適合度演算部および後件部演算モジ
ュール3に接続される出力部の間の布線を、ファジィ化
モジュール1において選択されたファジィルールに応じ
て切り換える。このアナログゲートマトリクス210は
図14に示す単位アナログゲート211により構成され
ている。即ち、単位アナログゲート211はアナログゲ
ート制御部212からゲート端子に入力される信号によ
りオンし、S端子とD端子とを接続する。アナログゲー
ト制御部212は、入力変数が属するラベルによって選
択されるファジィルールに応じて所定の単位アナログゲ
ート211に対し信号を出力する。  実際にはファジ
ィ化モジュール1から出力された入力値の領域データ1
56がアドレス制御部221に入力される。このアドレ
ス制御部221は領域データ156から実行形式のファ
ジィルールへのポインタを参照するためのテーブルを備
えており、領域データ156によって表されるファジィ
ルールのポインタが制御メモリ部222に入力される。 制御メモリ部222はファジィルールの原始記述形式か
ら導出された実行形式のルール、即ちネットパターンに
一義的に対応するネットリストを記憶しており、選択さ
れたファジィルールに適合するネットリストをアナログ
ゲート制御部212に出力する。これによってアナログ
ゲート制御部212は選択されたファジィルールに適合
するネットリストを複号し、ゲートのオン/オフのビッ
トマップを生成して単位アナログゲート211の開閉を
行う。このアナログゲート制御部212の処理は周知の
空間分割通話路型電子交換器の共通制御部の構成と同様
である。また、アドレス制御部221に入力される領域
データ156のうちLA0〜LA2は入力変数XAに基
づいてファジィモジュール1から出力された領域データ
であり、LB0〜LB2は入力変数XBに基づいてファ
ジィ化モジュール1から出力された領域データである。
【0043】前件部演算モジュール2はアナログゲート
マトリクス210において論理積系結合部202に接続
される論理和系結合部203を備えている。この論理和
系結合部203はMIN−MAX演算法においてはE−
MAX演算を行い、代数演算法においては代数和演算を
行う。即ち、MIN−MAX演算法が適用される論理和
系結合部203ではアナログゲートマトリクス210を
介して入力される複数の適合度のうち大きい方の値を選
択し、代数演算法が適用される論理和系結合部203で
はアナログゲートマトリクス210を介して入力される
複数の適合度の和を出力する。即ち、入力変数XA,X
Bの値によっては選択された複数のファジィルールにお
いて後件部ラベルが一致する場合がある。このような後
件部ラベルが一致する複数のファジィルールが選択され
た場合にMIN−MAX演算法においては大きい方の適
合度を選択し、代数演算法においては複数のファジィル
ールにおける適合度の和を求める。
【0044】上記のファジィ化モジュール1およびMI
N−MAX演算法が適用される前件部演算モジュール2
の処理を図15および図16を用いて説明する。ファジ
ィ化モジュール1において入力変数XAについて前件部
ラベルNSの所属度155aおよび入力変数が属するラ
ベルZR,NSが領域データとして前件部演算モジュー
ル2に入力され、また入力変数XBの所属度155bお
よびこの入力変数XBが属する前件部ラベルPS,ZR
が領域データとして前件部演算モジュールに入力される
。ファジィ化モジュール1から入力された領域データ1
56a,156bによりアドレス制御部221において
ファジィルールが選択される。ここでは例えば、  i
f(XA=ZR  and  AB=ZR)  the
n(y=PS)−式1  if(XA=ZR  and
  XB=PS)  then(y=PM)−式2  
if(XA=NS  and  XB=ZR)  th
en(y=PM)−式3  if(XA=NS  an
d  XB=PS)  then(y=PL)−式4の
ファジィルールが選択されている。
【0045】制御メモリ部222は選択されたファジィ
ルールに応じたネットリストを表す交換接続データをア
ナログゲート制御部212に出力し、アナログゲート制
御部212はこのネットリストに基づいて例えば図16
に示す単位アナログゲートをオンする。ここでアナログ
ゲートマトリクスにおいてU列とX列とで表される後件
部ラベルがともにPMであるため、この2つの適合度が
論理和系結合部203に入力されるようにそれぞれ4行
目および5行目に位置する単位アナログゲートがオンさ
れる。論理和系結合部203において大きい方の適合度
または両適合度の和が求められ、MUC2から出力され
ることになる。
【0046】図17は代数演算法が適用される前件部演
算モジュールの動作を説明する図である。代数演算法に
よるファジィ演算では、後件部メンバーシップ関数を適
合度を高さとする三角波形に制限する。即ち、論理積系
結合部202では上記式2で示されるファジィルールに
ついては後件部のラベルPMが前件部のラベルNSにお
ける入力変数XAの所属度155aとラベルZRにおけ
る入力変数XBの所属度155bとの積を高さとし、底
辺が同一の三角形に変形される。上記式3で示されるフ
ァジィルールについても同様である。一方、論理積系結
合部203では2つの適合度の和を高さとする三角形に
制限される。
【0047】但し、上記後件部メンバーシップ関数の三
角波形のMIN−MAX演算における頭切りおよび代数
演算における制限は理論的な演算方法を説明するための
ものであって、実際には結合部202,203ではいず
れの演算法においても適合度(台形または三角形の高さ
)を表す数値のみが取り扱われる。したがって、結合部
202,203の一方にMIN−MAX演算法を適用し
、他方に代数演算法を適用することも可能である。
【0048】図18は上記ファジィコントローラの後件
部演算回路3の構成を示すブロック図である。同図は、
MIN−MAX演算法が適用される後件部演算モジュー
ルの構成を示している。後件部演算モジュール3には前
件部演算モジュール2から適合度データ256が入力さ
れる。後件部演算モジュール3はこの適合度データ25
6に基づいて面積演算処理および体積演算処理を実行し
、確定値Dを出力する。  後件部演算モジュール3は
4つの積和演算部310を備えており、適合度データ2
56を構成する後件部ラベル毎の適合度がそれぞれの積
和演算部310に入力される。また、この積和演算部3
10にはラベル固有重み分配用アナログゲートマトリク
ス331から後件部ラベル毎に予め定められたラベル固
有重み値357が入力される。ラベル固有重み分配用ア
ナログゲートマトリクス331は前述の前件部演算モジ
ュール2が有するアナログゲートマトリクス210と同
様の構成であり、重み値基準電位発生部340から出力
されたラベル毎の重み値をアナログゲート制御部334
から出力されるビットマップデータに基づいて積和演算
部310に供給する。このアナログゲート制御部334
は、ファジィ化モジュール1から供給される領域データ
156a,150bに基づいてアドレス制御部338お
よび制御メモリ部339を介してファジィルールに応じ
たネットリストからオン/オフのビットマップを生成す
る処理も前述のアナログゲートマトリクス210と同様
である。
【0049】積和演算部310は図19に示すように補
数化部311、平方計算部312、補数化部313およ
び乗算部314からなる。補数化部311はアナログ回
路による面積計算のために適合度256の補数値を求め
る。例えば、適合度MUCiに対して補数値(1−MU
Ci)を求める。補数化部311において得られた補数
値(1−MUCi)は平方計算部312に入力される。 この平方計算部312は補数値の二乗に定数Kを掛け合
わせ、後件部メンバーシップ関数a−b−cのうち三角
部面積d−b−eを求める。ここに、後件部メンバーシ
ップ関数の形状は予め定められた三角波形であるため、
定数Kを固定してこの面積計算を容易に行うことができ
る。
【0050】平方計算部312において得られた三角部
面積は補数化部313に入力され、1を高さとする後件
部メンバーシップ関数の範囲a−b−cから差し引かれ
る。
【0051】これによって後件部メンバーシップ関数に
おいて適合度で頭切りされた台形部の面積Sを求める。 このように、アナログ回路で構成された積和演算部にお
いて各ラベル毎に適合度で切断された後件部メンバーシ
ップ関数の面積を求めるため、従来の積分演算のための
回路構成が不要になり、これに比べて極めて簡略な回路
構成とすることができる。
【0052】補数化部313て求められた頭切りされた
範囲の面積Sは重み値357とともに乗算部314に入
力される。乗算部314は面積値Sとそのラベルに固有
の重み値357とを掛け合わせ、体積値361を求める
。前件部演算モジュール2から出力された適合度データ
256は重なり補正積和演算部320にも入力される。 この重なり補正積和演算部320は隣接する後件部ラベ
ルの重合部について面積値および体積値を求め、後の論
理和演算における補正値に供する。この重なり補正積和
演算部320は、前述の積和演算部310が2入力7ラ
ベル1出力のファジィコントローラにおいて発生する後
件部ラベル数に合わせて4つ設けられていたのに対し、
隣接する後件部ラベルの重合部の数に合わせて3つ設け
られている。各重なり補正積和演算部320は図20に
示すように、最小値演算部321、補数化部322、平
方計算部323、補数化部324および乗算部325か
ら構成されている。最小値演算部321は、隣接する2
つの後件部ラベルの適合度のうち小さい方の値を求める
【0053】求められた小さい方の適合度の値が補数化
部322に入力され、後件部メンバーシップ関数におい
て隣接する2つのラベルの重合部の三角波頂点の適合度
を1とする補数演算がなされる。この補数化部322で
求められた補数値に基づいて前述の積和演算部の310
と同様にして補数値から平方計算部323、補数化部3
24および乗算部325において補数値範囲b´−e´
−d´の面積、小さい方の適合度MUClで頭切りされ
た重合部a´−d´−e´−c´の面積ISiおよびこ
の重合部面積ISiに重合部に固有の重み値IWTを掛
け合わせた重合部体積値IPSを求める。このとき、乗
算部325には重なり補正重み分配用アナログゲートマ
トリクス332を介して、重み値基準電位発生部340
から出力された各重合部に固有の重み値が供給される。 この重なり補正重み値の分配に当たっては、アナログゲ
ート制御部334からオン/オフのビットマップが出力
される。これは前述のラベル固有重み分配用アナログゲ
ート331における動作と同様である。
【0054】なお、重なり補正積和演算部320には重
なり補正ストローブ用アナログゲートマトリクス333
から重なり補正ストローブ信号が入力される。この重な
り補正ストローブ信号は重なり補正積和演算部320に
入力される2つの適合度が互いに隣接しない後件部ラベ
ルのものである場合に、重合部の適合度として0を分配
するための信号である。この重なり補正ストローブ用ア
ナログゲートマトリクス333も他のアナログゲートマ
トリクス331,332と同様にアナログゲート制御部
334により制御される。
【0055】以上のようにして積和演算部310で求め
られた各後件部ラベルの体積値データ361と、重合部
の体積値データ362とが分子加算部341に入力され
、後件部メンバーシップ関数において適合度が0でない
ラベルの体積値Vの加算値から重合部の体積値IVが減
算される。また、積和演算部310において求められた
各後件部ラベルの面積値データ363が重なり補正積和
演算部320におてい求められた重合部の面積値データ
364とともに分母加算部342に入力される。この分
母加算部342においては、後件部メンバーシップ関数
において適合度が0でない後件部ラベルの面積値Sの和
から重合部の面積値ISが減算される。
【0056】分子加算部341および分母加算部342
で求められた体積和データ365および面積和データ3
66は除算部343に入力される。この除算部343は
分子加算部341で求められた体積和を分母加算部で求
められた面積和で除算し、確定値367として出力する
【0057】以上の処理により図18に示す後件部演算
モジュール3においては、MIN−MAX演算法に則っ
て、後件部メンバーシップ関数において確定値が0でな
いラベルの適合度によって頭切りされた範囲の重心値D
を確定値データ367として求める。この演算処理にお
いて後件部演算モジュール3は、先ず各後件部ラベル毎
に面積値を求め、この面積値に各ラベルに固有の重み値
を掛け合わせて体積値とし、この面積値および体積値の
それぞれについて全ラベルにおける値を加算した後、重
合部に関する値を減算して図21に示す面積和Sおよび
体積和Vを求める。そして、得られた体積和Vを面積和
Sで除算することにより重心値を求める。
【0058】図22は、代数演算法が適用される後件部
演算モジュールの構成を示すブロック図である。代数演
算法が適用される後件部演算モジュール3´の構成にお
いてラベル固有重み分配用アナログゲートマトリクス3
31、アドレス制御部338、制御メモリ部339およ
び除算部343は上記MIN−MAX演算法が適用され
る後件部演算モジュール3と共通である。適合度データ
256は4つの積和演算部310´に入力される。また
、積和演算部310´にはアナログゲートマトリスク3
31を介して重み値基準電位発生部340´から出力さ
れたラベルに固有の重み値357が供給される。このア
ナログゲートマトリクス331はアナログゲート制御部
334´から出力されるオン/オフのビットマップに従
って布線を構成する。このアナログゲート制御部334
´の処理は基本的に前述のアナログゲート制御部334
と同様であるが、制御すべきアナログゲートマトリクス
が1つである分だけ構成は簡略化されている。
【0059】積和演算部310´は図23に示すように
、定数部316および乗算部314によって構成されて
いる。定数部316は例えば利得可変の演算増幅器によ
って構成され、後件部メンバーシップ関数のラベル毎の
波形に固有の定数が設定されている。この定数部316
では前件部演算モジュール2から出力された適合度デー
タ256に設定された定数を掛け合わせてラベル毎の面
積値Siを求める。代数演算法においては、図17に示
すように、後件部の演算に用いる各ラベル毎の面積は、
適合度を高さとして三角波形を制限した三角形の面積で
あり、求める面積値Siは、後件部メンバーシップ関数
の1つのラベルの全面積に対して適合度に比例した値と
なる。したがって、定数部316において後件部メンバ
ーシップ関数の1つのラベルの全範囲の面積に相当する
定数を設定しておくことにより、適合度に応じた面積値
Siが簡単に求められることになる。なお、定数部に設
定する値を例えばアナログゲート制御部から出力される
制御データによって可変できるようにすれば、ラベル毎
に異なる関数波形を与えたと同様の効果を得ることがで
きる。
【0060】定数部316で求められた面積値Siはそ
のまま出力されるとともに、乗算部314に入力される
。この乗算部314にはアナログゲートマトリクス33
1からラベルに固有の重み値WTiが入力される。乗算
部314においては面積値Siに重み値WTiを掛け合
わせ、体積値Viが求められる。
【0061】積和演算部310´において求められた体
積値データ361´は分子加算部341´に入力され、
後件部メンバーシップ関数において確定値が0でないラ
ベルの体積値の和が求められる。また、積和演算部31
0から出力された面積値データ363´は、分母加算部
342´に入力され、後件部メンバーシップ関数におい
て確定値が0でないラベルの面積和が求められる。分子
加算部341´および分母加算部342´の演算結果は
除算部343に入力される。除算部343では体積和が
面積和で除算されて重心値Dが求められ、この重心値D
が確定値データ367として出力される。
【0062】以上のようにして後件部演算モジュール3
´では図24に示すように、確定値が0でない後件部ラ
ベル(一例としてPS,PM,PL)の面積値Sを求め
、各ラベルに固有の重み値を掛け合わせて体積値Vを得
る。次いで、各ラベルの面積値Sおよび体積値Vを加算
し、加算した体積値V(PS)+V(PM)+V(PL
)を加算した面積値(S(PS)+S(PM)+S(P
L))で除算して確定値を得るようにしている。以上の
ように代数演算法を適用した後件部演算モジュール3´
においては、隣接するラベルの重合部について面積値お
よび体積値の演算を行う必要がなく、MIN−MAX演
算法を適用した後件部演算モジュール3に比較して構成
を簡略化できる。
【0063】図25は、上記ファジィコントローラをロ
ーカルエリアネットワークにおいて使用する場合の概略
の構成を示す図である。上述のように構成した前件部演
算モジュールおよび後件部演算部モジュールを備えたフ
ァジィコントローラにおいては、ファジィルールを前件
部演算モジュールおよび後件部演算モジュールの制御メ
モリ部にデジタル通信手段によって格納することができ
、図25に示すようにネットワーク412に接続された
他のデジタルコントローラ411からファジィルールを
転送し、ネットワーク上のサーバとして用いることがで
きる。
【0064】同図に示す例ではデジタルコントローラ4
11は例えば加工機械などに組み込まれてリアルタイム
で数値制御を行うコントローラであり、製造管理用ワー
クステーション431において開発された制御ソフトが
通信部432を介してダウンロードされる。このネット
ワーク412に接続されたファジィ推論サーバ420は
ファジィ推論部400、制御メモリ部421およびI/
O切換器423によって構成されている。ファジィ推論
部400は図10に示す前述の実施例に係るファジィコ
ントローラである。このファジィ推論部400にはI/
O切換器423を介してビデオカメラなどの検出器41
6およびロボットアーム駆動用サーボ機構などの効果器
417におけるデータが入力変数として入力されること
になる。
【0065】制御メモリ部421はファジィ推論部40
0に対してファジィルール等のデジタルデータを送出す
る。
【0066】以上の構成において1つのデジタルコント
ローラ411で数値制御を行うに際し、そのデジタルコ
ントローラ411が組み込まれている加工機械に対応し
た検出器416および効果器417のデータを選択的に
ファジィ推論部400に入力し、制御メモリ部421に
予め格納されているデジタルコントローラ411に適合
したファジィルールをファジィ推論部400に供給する
。ファジィ推論部において得られた確定値はローカルネ
ットワーク412を介してデジタルコントローラ411
に取り込まれ、加工機械に対する制御出力、例えばモー
タ制御用アナログ信号として出力される。
【0067】
【発明の効果】請求項1に記載した発明によれば、MI
N−MAX演算法によるファジィ推論を行う場合に、所
属度により頭切りされた後件部メンバシップ関数のモー
メント値と面積値とを所属度をパラメータとして、後件
部のラベル毎および隣接するラベルの重合部毎に記憶し
ておくのみでよく、入力変数毎にファジィ推論の確定値
を記憶する場合に比較してROMの記憶容量を相当量小
さくすることができる利点がある。また、確定値を得る
ために減算処理および除算処理を行うのみであり、複雑
な演算処理が不要で、応答性に優れたファジィ推論を実
行することができる。
【0068】請求項2に記載した発明によれば、所属度
により変形された後件部メンバシップ関数のモーメント
値と面積値とを所属度をパラメータとして、後件部のラ
ベル毎に記憶しておくのみでよく、入力変数毎にファジ
ィ推論の確定値を記憶する場合に比較してROMの記憶
容量を相当量小さくすることができる利点がある。また
、確定値を得るために除算処理を行うのみであり、複雑
な演算処理が不要で、応答性に優れた代数演算法による
ファジィ推論を実行することができる。加えて、所属度
の間隔を十分に小さくすることができるため補間演算を
行うことなく小容量のファジィROMを用いて高精度な
推論結果を得ることができる利点がある。
【0069】請求項3に記載した発明によれば、後件部
ラベル毎に適合度をパラメータとして面積値を演算する
ために積分演算が不要になり、得られた面積値に後件部
ラベルに固有の重み値を掛け合わせて体積値を求め、こ
の体積値を面積値で除算することによって確定値を得る
ようにしたため、後件部メンバーシップ関数の横軸にお
ける複数の分割点のそれぞれについて確定値を設定およ
び保持するための回路が不要になり、トランケーション
部およびデファジファイ部の演算において回路構成を極
めて簡略化することができる利点がある。
【0070】また、前件部演算回路および後件部演算回
路において入力部、演算部および出力部の間の布線を切
り換える交換手段を備えることにより、1組の入力変数
に対して前件部メンバーシップ関数の所属度または後件
部メンバーシップ関数の適合度が0でないラベルを含む
ファジィルールの出現数分の演算部を備えれば足り、演
算回路の構成をさらに簡略化することができる。
【0071】さらに、後件部演算回路の面積演算部およ
び体積演算部において、隣接する後件部ラベルの重合部
の値を差し引くことにより、MIN−MAX演算法を適
用したファジィ推論を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した発明の実施例であるファジ
ィコントローラのROMを構成するそれぞれ第1および
第2の記憶領域の記憶内容を示す図である。
【図2】同ファジィコントローラのROMの記憶内容を
説明する図である。
【図3】同ファジィコントローラの処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図4】同ファジィコントローラにおける確定値の演算
を示す図である。
【図5】この発明の実施例を含む一般的なファジィコン
トローラの構成を示す図である。
【図6】請求項2に記載した発明の実施例であるファジ
ィコントローラの記憶領域の記憶内容を示している。
【図7】同ファジィコントローラの処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図8】同ファジィコントローラにおける確定値の演算
を示す図である。
【図9】この発明の別の実施例にかかるファジィコント
ローラの記憶領域の記憶内容を示す図である。
【図10】請求項3〜6に記載した発明の実施例に係る
ファジィコントローラの構成を示す図である。
【図11】同ファジィコントローラのファジィ化モジュ
ールの構成を示す図である。
【図12】同ファジィ化モジュールにおける動作を説明
するための図である。
【図13】同ファジィコントローラの前件部演算モジュ
ールの構成を示す図である。
【図14】同前件部演算モジュールの一部を構成するア
ナログゲートマトリクスを構成する単位アナログゲート
を示す図である。
【図15】MIX−MAX演算法における動作を説明す
る図である。
【図16】MIN−MAX演算法における動作を説明す
る図である。
【図17】同前件部演算モジュールにおける代数演算法
を適用した場合の動作を説明する図である。
【図18】同ファジィコントローラのMIN−MAX演
算法を用いた後件部演算モジュールの構成を示す図であ
る。
【図19】同後件部演算モジュールの一部を構成する積
和演算部の構成と動作を説明する図である。
【図20】同後件部演算モジュールの一部を構成する重
なり積和演算部の構成と動作を説明する図である。
【図21】同後件部演算モジュールにおけるデファジフ
ァイ演算部の動作を説明する図である。
【図22】同ファジィコントローラにおいて代数演算法
を適用した後件部演算モジュールの構成を示す図である
【図23】同代数演算法を適用した後件部演算モジュー
ルに備えられる積和演算部の構成を示す図である。
【図24】同代数演算法を適用した後件部演算モジュー
ルにおけるデファジファイ処理の動作を説明する図であ
る。
【図25】同ファジィコントローラを適用したローカル
エリアネットワークの構成を示す図である。
【符号の説明】
1−ファジィ化回路 2−前件部演算回路 3−後件部演算回路 11−マイクロコンピュータ 12−ROM 210−アナログゲートマトリクス(前件部交換手段)
212−アナログゲート制御部(前件部交換手段)34
0−重み値基準電位発生部(重み値出力部)310−積
和演算部(面積演算部、体積演算部)331−ラベル固
有重み分配用アナログゲートマトリクス(後件部交換手
段) 334−アナログゲート制御部(後件部交換手段)34
3−除算部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力変数から求められた所属度により頭切
    りされた後件部メンバシップ関数のモーメント値と面積
    値とを、所属度をパラメータとして、後件部のラベル毎
    および隣接するラベルの重合部毎に記憶したそれぞれ第
    1および第2の記憶領域と、入力変数を前件部に含むフ
    ァジィルールの後件部のラベルおよび隣接するラベルに
    ついて所属度に対応するモーメント値および面積値を第
    1の記憶領域および第2の記憶領域から読み取る読取手
    段と、所属度に対応するモーメント値および面積値のそ
    れぞれについて第1の記憶領域の値から第2の記憶領域
    の値を減算する減算手段と、減算手段で得られたモーメ
    ント値を面積値で除算して確定値を得る除算手段と、を
    設けたことを特徴とするファジィコントローラ。
  2. 【請求項2】入力変数から求められた所属度により変形
    された後件部メンバシップ関数のモーメント値と面積値
    とを、所属度をパラメータとして、後件部のラベル毎に
    記憶した記憶領域と、入力変数を前件部に含むファジィ
    ルールの後件部について所属度に対応するモーメント値
    および面積値を記憶領域から読み取る読取手段と、読取
    手段で得られたモーメント値を面積値で除算して確定値
    を得る除算手段と、を設けたことを特徴とするファジィ
    コントローラ。
  3. 【請求項3】前件部メンバシップ関数において入力変数
    が属する前件部ラベルおよびこの前件部ラベルにおける
    入力変数の所属度を生成するファジィ化回路と、前記前
    件部ラベルを含むファジィルールを選択し、前記所属度
    に基づいてファジィルールの後件部ラベルに関する適合
    度を設定する前件部演算回路と、前記後件部ラベルに固
    有の重み値を出力する重み値出力部、後件部ラベル毎に
    前記適合度をパラメータとして面積値を演算する面積演
    算部、面積演算部で得られた面積値と重み値出力部から
    出力された重み値との積である体積値の和を演算する体
    積演算部、および、前記体積値を前記面積値で除して確
    定値を得る除算部を有する後件部演算回路と、から構成
    したことを特徴とするファジィコントローラ。
  4. 【請求項4】前記前件部演算回路が、同時に選択され得
    るファジィルール数に対応した数の適合度演算部と、選
    択されたファジィルールにしたがって入力部、適合度演
    算部および出力部の間の布線を切り換える前件部交換手
    段と、を含む請求項3記載のファジィコントローラ。
  5. 【請求項5】前記後件部演算回路が、同時に選択され得
    るファジィルール数に対応した数の面積演算部および体
    積演算部を備え、選択されたファジィルールにしたがっ
    て入力部、面積演算部、体積演算部および重み値出力部
    の間の布線を切り換える後件部交換手段と、を含む請求
    項3または4記載のファジィコントローラ。
  6. 【請求項6】前記後件部演算回路が、隣接する後件部ラ
    ベルの重合部について固有の重み値を出力する重合部重
    み値出力部と、前記面積演算部および前記体積演算部に
    おいて隣接する後件部ラベルの重合部の値を差し引く重
    合部減算手段と、を含む請求項3〜5のいずれかに記載
    のファジィコントローラ。
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