JPH0425265B2 - - Google Patents

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JPH0425265B2
JPH0425265B2 JP58017934A JP1793483A JPH0425265B2 JP H0425265 B2 JPH0425265 B2 JP H0425265B2 JP 58017934 A JP58017934 A JP 58017934A JP 1793483 A JP1793483 A JP 1793483A JP H0425265 B2 JPH0425265 B2 JP H0425265B2
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JP
Japan
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reaction
uracil
reaction solution
fluorouracil
solution
Prior art date
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JP58017934A
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English (en)
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JPS59144767A (ja
Inventor
Toshio Tateno
Akitoshi Koshiga
Yoshio Kawasawa
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Morita Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Morita Kagaku Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、制癌剤またはその合成中間体として
有用な5−フルオロウラシルの製造法に関するも
ので、特にウラシルをフツ素ガスでフツ素化して
5−フルオロウラシルを製造する方法の改良に関
するものである。
ウラシルをフツ素ガスでフツ素化して5−フル
オロウラシルを製造する方法は、すでに種々の改
良案が提案されているが、いずれも工業的に充分
満足できるものとは云い難い。
たとえば、ウラシルを酢酸、無水フツ化水素、
硫酸などに溶解してフツ素ガスと反応させ5−フ
ルオロウラシルを得る方法(特開昭50−25476)
は、収率が極めて低い。また、ウラシルの水溶液
にフツ素ガスを導入して反応させる方法(特公昭
54−32790)は、反応媒体中のウラシル濃度が低
いため工業的な実用性に乏しく、また、収率も満
足できる値ではない。フツ素ガスを用いてウラシ
ルをトリフルオロ酢酸や高濃度フツ酸水溶液中で
フツ素化する方法(特開昭51−14287,特公昭54
−3875)では、高価なトリフルオロ酢酸やフツ化
水素酸を使用する上に、反応温度を低く保つため
の冷凍設備を要し、しかも、得られた5−フルオ
ロウラシルの純度が低いなどの欠点があり、工業
的な実用性に欠けている。
本発明者等は、これら従来法にある欠点を排除
すべく鋭意研究を重ねた結果、極めて高収率でし
かも高純度の5−フルオロウラシルを得る工業的
かつ実用性のある優れた方法を見出した。すなわ
ち、比較的薄いフツ酸水溶液中にウラシルを分散
して窒素ガス等の不活性ガスで希釈したフツ素ガ
スと直接反応させ、5−フルオロ−6−ヒドロキ
シ−5・6−ジヒドロウラシル水和物(以下
FUOH2・H2Oと記す)を生成させ、反応溶液を
冷却し晶出したFUOH2・H2Oを分離した後ろ液
を反応溶液として次回のフツ素化反応に循環使用
(以下、反応溶液の循環使用と記す)すれば、極
めて高い収率でFUOH2・H2Oが得られること、
および、反応温度を比較的高温の限定された値に
保つことによつて、極めて高純度のFUOH2
H2Oが得られ、しかも反応溶液中に副生不純物
が全く残らないため、長期にわたつて反応溶液の
循環使用が可能であるという2つの驚くべき事実
と、ウラシルとフツ素ガスが水の存在下で反応す
る際に生成するフツ化水素を巧みに利用すること
によつて、本発明を完成したものである。
フツ酸水溶液を反応溶液として使用する従来法
(特公昭54−3875)によると、フツ素ガスによつ
てウラシルをフツ酸水溶液中でフツ素化する際、
フツ酸濃度が50重量%以下の場合は、工程効率の
低下および未反応ウラシルの残存割合ならびに副
生物の生成が大きく、また15℃以上の温度では収
率の低下と副生物の生成が多くなるなどの欠点が
あり、50〜85重量%のフツ酸濃度と15℃以下の反
応温度が必須であるとされている。しかるに、本
発明者等は、反応温度を40〜60℃の比較的高温と
し、しかも、フツ酸濃度を20〜40重量%の比較的
濃度としてこれらと反応溶液の循環使用とを組合
せることにより、極めて高純度の5−フルオロウ
ラシルが収率よく得られるという事実を見出し
た。従来法ではすべて反応溶液を留去して5−フ
ルオロウラシルを収得しているため常に溶媒と留
去のためのエネルギーの損失を伴つていたのに対
し、本発明の方法では、反応溶液を単に冷却し晶
出したFUOH2・H2Oを分離した後、ろ液を再度
反応に循環使用することによつて、水以外の溶媒
の追加更新を必要としないこと、ならびに循環使
用の際の反応溶液のフツ酸濃度は、晶出した
FUOH2・H2Oがろ別後に付着水とともに系外に
持ち去るフツ化水素、反応時にフツ素ガスを希釈
している窒素ガス等の不活性ガスが持ち去るフツ
化水素、ウラシルとフツ素ガスが水の存在下で反
応する際に生成するフツ化水素がウラシルの量を
加減することによりある一定濃度でバランスする
ことを見出した。
本発明者等は、これれらの知見をもとに副反応
の起り易い有機化学反応の常識では容易に考え付
かない反応溶液の循環使用という新しい技術思想
を導入することによつて、従来法では収率・純度
が悪く不可能とされていた領域でありながら、極
めて経済的で実用価値の高い方法を確立した。
本発明は、20〜40重量%のフツ酸水溶液に分散
させたウラシルを40〜60℃の温度で、窒素ガス等
の不活性ガスで希釈したフツ素ガスと反応させ、
得られた反応溶液を冷却し、生成した5−フルオ
ロ−6−ヒドロキシ−5・6−ジヒドロウラシル
水和物の結晶をろ別し、80〜100℃で乾燥した後
170〜200℃に加熱してH2Oを除去することによ
り、5−フルオロウラシルを生成させ、ろ液をウ
ラシルとフツ素ガスとの上記反応に循環使用する
ことを特徴とするものである。
本発明の方法で20〜40重量%のフツ酸水溶液を
用いるのは、ウラシルを当該溶液100部に対し5
〜20部を分散させるためであり、このような比率
でフツ素化反応を行う場合、循環使用する反応溶
液のフツ酸濃度は前記フツ化水素のバランスによ
り自動的に20〜40重量%の範囲内にとどまること
が経験的に判明している。これはろ別の
FUOH2・H2Oに含まれる反応溶液の量、反応に
用いるフツ素ガス中に含まれるフツ化水素の量、
フツ素ガスを希釈する窒素ガス等の不活性ガスの
量などにより微妙に変化するため、理論的計算に
よる解明は困難であるが、たとえばフツ酸水溶液
100部にウラシル15部を使用し、フツ素ガスを窒
素ガス等の不活性ガスで希釈すると、およそ30重
量%前後の濃度に保持できる。むろん毎回の再使
用に当つてろ別後のFUOH2・H2Oの持ち去る反
応溶液に相当して不足する水の追加が必要なこと
は論を持たない。
ウラシルは反応溶液100部に対し5〜20部が適
当である。20部を越して使用する場合は、フツ素
化反応の際発泡,発火現象が起り易く、反応の制
御が困難である。5部未満では効率が悪く経済性
に乏しく、最も好ましいのは10〜15部である。こ
の場合、反応溶液のフツ酸濃度は25〜35重量%の
範囲内に自動的に保持される。
反応温度は40〜60℃がよいが、45〜50℃が特に
好ましい。この温度では、後述の熱分解工程を経
た後、99%以上の純度の5−フルオロウラシルが
得られるが、40℃より低い温度では純度が低下
し、再結晶などの精製工程が必要となり好ましく
ない。
また、反応溶液の循環使用の際不純物蓄積の悪
影響がある。60℃を越える温度でも収率・純度の
低下が見られる。
なお、反応溶液を循環使用する場合も、これら
諸条件下でフツ素化を行う必要があるのは論を持
たない。
本発明の方法によると、反応時に生成する副生
物は、恐らく揮発性が高くフツ酸水溶液に不溶性
の物質のみで、反応中にフツ素ガスの希釈に使用
した窒素ガス等の不活性ガスによつて搬出される
ものと思われ、反応溶液への副生物の蓄積は殆ど
認められず、数十回に及ぶ循環使用でも生成する
5−フルオロウラシルの純度は極めて良好に保持
される。
フツ素化反応を完了した反応溶液を冷却するこ
とにより、FUOH2・H2Oが晶出する。溶液は再
循環されるため、冷却温度は特に問わないが、低
い方がよいことは云うまでもない。実用的な範囲
は−10〜0℃である。晶出・分離したFUOH2
H2Oは80〜100℃で乾燥した後170〜200℃で熱分
解して5−フルオロウラシルとする。
以上のように、本発明は従来工業的には不可能
とされていた領域でありながら、反応溶液の濃度
と反応温度を巧みに選択して組合せ、更に有機化
学の常識では考え難い反応溶液の循環使用という
新しい技術思想を導入することによつて、高収率
で高純度の5−フルオロウラシルが得られるとい
う従来法にはなかつた極めて高い経済性と実用性
を持つた方法を提供したものである。本発明の利
点をまとめると次のとおりである。
極めて高純度の5−フルオロウラシルが得ら
れる。
反応溶液を循環使用することにより高収率で
ある。
反応溶液の留去によるエネルギーと溶媒の損
失がない。
反応により副生するフツ化水素を反応溶液に
使用するので、水以外のものは不必要である。
反応溶液に対するウラシルの使用量が大きく
効率がよい。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。
実施例 1 25重量%に調製したフツ酸水溶液(反応溶液の
循環使用を5回繰り返した後のろ液から調製した
もの)10にウラシル1.3Kgを分散させ、激しく
撹拌しつつ液温を45℃に保ちながら窒素ガスで希
釈(F2/N2=1/3mol)したフツ素ガス0.7Kgを
通した。反応終了後得られた溶液を−5℃に冷却
し、晶出したFUOH2・H2Oを濾過し90℃で乾燥
し、180℃で熱分解して1.33Kg(収率88%)の5
−フルオロウラシルを得た。
液体クロマトグラフイーで純度99.8%、赤外線
吸収スペクトル分析の結果、標準品の5−フルオ
ロウラシルと同一であることを確認した。
実施例 2 35重量%に調製したフツ酸水溶液(反応溶液の
循環使用を20回繰り返した後のろ液から調製した
もの)10にウラシル1.7Kgを分散させ、激しく
撹拌しつつ液温を50℃に保ちながら窒素ガスで希
釈(F2/N2=1/3mol)したフツ素ガス0.9Kgを
通した。反応終了後、得られた溶液を実施例1と
同じ操作により1.70Kg(収率86%)、純度99.0%
の5−フルオロウラシルを得た。
比較例 新しく調製した25重量%のフツ酸水溶液を使用
する以外は実施例1と全く同じ条件で反応を行
い、0.85Kg(収率57%)、純度99.4%の5−フル
オロウラシルを得た。
実施例1と比較例とは、反応溶液の循環使用を
しているか否かの点を除いては全く同一の条件で
反応を行つたものである。実施例1においては、
反応溶液の循環使用をしているため収率がよいの
に対し、比較例においては、反応溶液の循環使用
をしないで新しい反応溶液を使用しているため収
率が低くなつている。このことからも、反応溶液
の循環使用が本発明の必須条件であることが分か
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 20〜40重量%のフツ酸水溶液に分散させたウ
    ラシルを40〜60℃の温度で、窒素ガス等の不活性
    ガスで希釈したフツ素ガスと反応させ、得られた
    反応溶液を冷却し、生成した5−フルオロ−6−
    ヒドロキシ−5・6−ジヒドロウラシル水和物の
    結晶をろ別し、80〜100℃で乾燥した後170〜200
    ℃に加熱してH2Oを除去することにより、5−
    フルオロウラシルを生成させ、ろ液をウラシルと
    フツ素ガスとの上記反応に循環使用することを特
    徴とする5−フルオロウラシルの製造法。
JP58017934A 1983-02-04 1983-02-04 5−フルオロウラシルの製造法 Granted JPS59144767A (ja)

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