JPH04253980A - 2−ナフチル−カルバペネム類 - Google Patents
2−ナフチル−カルバペネム類Info
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- JPH04253980A JPH04253980A JP3171353A JP17135391A JPH04253980A JP H04253980 A JPH04253980 A JP H04253980A JP 3171353 A JP3171353 A JP 3171353A JP 17135391 A JP17135391 A JP 17135391A JP H04253980 A JPH04253980 A JP H04253980A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はカルバペネム類の抗菌剤に関する
。これは以下により詳細に説明するように、側鎖2位が
ナフタレン部分で特徴づけられており、多様な中性置換
基で置換される。 【0002】チエナマイシンは、早くから広い範囲に用
いられてきたカルバペネムの抗菌剤であり、以下の構造
式を有する: 【化43】 その後、構造式: 【化44】 のN−ホルムイミドイルチエナマイシンが発見された。 【0003】本発明の2−ナフチル−カルバペネムは、
チエナマイシンあるいはN−ホルムイミドイルチエナマ
イシンのような広い適用範囲を持つという特徴はない。 むしろ本発明の物質の作用範囲は、もっぱら、グラム陽
性微生物、とくにメチシリン耐性ブドウ球菌MRSA(
Staphylococcus aureus)、メチ
シリン耐性ブドウ球菌MRSE(Staphyloco
ccus epidermidis) 及びメチシリン
耐性コアグラーゼネガティブブドウ球菌MRCNS(S
taphylococci)に限定される。したがって
、本発明の抗菌化合物は、これらの抑制の困難な病原体
の治療に重要な貢献をなす。さらに、このような病原体
(MRSA/MRCNS)に対して有効であって、同時
に安全な、つまり、望ましくない毒性副作用のない薬剤
に対する需要が高まっている。これらの要求を満たすβ
−ラクタム抗菌剤はまだ発見されていない。そして、、
現在よく用いられるグリコペプチド抗菌剤であるバンコ
マイシンに対しては、MRSA/MRCNS病原体の耐
性がどんどん高くなってきている。 【0004】ごく最近、アミノメチル及び置換したアミ
ノメチル等で任意に置換したアリール部分を2位の置換
基として持つカルバペネム抗菌剤が開示された。これら
の薬剤は、米国特許第4,543,257号及び第4,
260,627号に記述されており、構造式【化45】 を有する。 【0005】しかしながら、本発明の化合物を特徴づけ
る置換したナフチルである2位の置換基についての記述
や示唆はなく、又、本発明の化合物の非常に優秀な抗M
RSA/MRCNS作用に関する示唆もない。 【0006】EP−A−0277 743は、構造式
:【化46】 を有する特徴的な一群の化合物について説明している。 しかしこの限定された開示は、本発明の全く異なってい
る化合物にも、それらの非常に優秀な抗MRSA/MR
CNS作用にも全く触れていない。 【0007】本発明を要約すると、構造式:【化47】 を有する新規なカルバパネム化合物に関する。式中:R
はH又はCH3 ;R1 とR2 はそれぞれH、CH
3−、CH3H2−、(CH3)2CH− 、HOCH
2−、CH3CH(OH)−、(CH3)2C(OH)
−、FCH2CH(OH)− 、F2CHCH(OH)
− 、F3CCH(OH)−、CH3CH(F)− 、
CH3CF2− 、又は (CH3)2C(F)−;R
a は水素及び下記に掲げるラジカルから成る基よりそ
れぞれ選択するが、ただし1個だけのRa をタイプI
の置換基より選択して0ないし3個のRa ラジカルを
タイプIIの置換基より選択する。ここにタイプIの置
換基とは: 【0008】I.a) 【化48】 式中Aは (CH2)m −Q−(CH2)n である
が、ここにmは0〜6であり、nは1〜6、そしてQは
共有結合、O、S、SO、SO2 、NH、−SO2N
H− 、−NHSO2− 、−CONH−、−NHCO
−、−SO2N(C1−C4 アルキル)−、−N(C
1−C4アルキル)SO2− 、−CON(C1−C4
アルキル)−、−N(C1−C4アルキル)CO−、−
CH=CH− 、−CO−、−OC(O)− 、−C(
O)O− 又は N(C1−C4アルキル) である。 そして(CH2) m はナフチル部分に結合している
。 【0009】 【化49】 は5又は6員単環ヘテロ環又は8、9又は10員二環ヘ
テロ環であり、このヘテロ環は芳香族の第1の5又は6
員環に第1の窒素を有する。ヘテロ環は前記第一の窒素
によってAと結合し、この窒素は環結合に加えてこの結
合によって第4級である。第1の環は0又は1個のO又
はSいずれかを有し、さらに上記に加え0ないし3個の
窒素原子を有するが、任意に3又は4員部分と結合して
任意の第2の環を形成してよい。この部分は少なくとも
1個の炭素原子、0又は1個のOかSのいずれかを有し
、0ないし2個の窒素を有する。この部分は飽和でも不
飽和でもよく、第2の環は芳香族であってもなくてもよ
い。Rc は下記IIとして定義するように水素又は−
NRy Rz である(Ry と R z は下記II
に定義する)が、Rc が2個以上存在する場合にはR
a から1つ、H又は−NRy Rz から1つそれぞ
れ選択する。Rc は環結合によって原子価を満足しな
い環の炭素原子又は窒素ヘテロ原子と結合する。 【0010】I.b) 【化50】 式中 【化51】 は5又は6員単環ヘテロ環あるいは8、9又は10員二
環ヘテロ環であり、ヘテロ環は芳香族の第1の5又は6
員環に第1の窒素を有する。前記第1窒素は環結合に加
えて置換基Rd によって第4級であり、置換基Rd
がないときには電気的に中性である。ヘテロ環の炭素原
子によってA′に結合する。第1の環は0又は1個のO
かSいずれかを有し、さらに0ないし2個の窒素原子を
有する。第1の環は任意に3又は4員部分と結合して任
意の第2の環を形成してもよい。この部分は少なくとも
1個の炭素原子を有し、0又は1個のOかSいずれか、
0ないし2個の窒素原子を有する。この部分は飽和でも
不飽和でもよく、第2の環は芳香族であってもなくても
よい。Rc は前記に定義した通りである。Rd は水
素、NH2 、O− 又はC1 −C4 アルキルであ
る(アルキル基は下記IIcに定義するRq で任意に
1価置換してよい)。 【0011】A′は (CH2)m −Q−(CH2)
n であり、mは0〜6であり、nは0〜6である。Q
は、mとnがどちらも0の場合には共有結合ではないこ
とをのぞけば前記のとおりであり、 (CH2)m は
ナフチル部分に結合する。 I.c) −Ap −N+ R y (Rw )0−
1(Rz ) 、式中Ry とRz は下記IIに定義
する。さらにRy とRz は、C1−C4 アルキレ
ンラジカルとして(下記に定義するRq により任意に
1価置換してもよい)環を形成できるが、この環は N
(O)Re 又は N+ (Re )2により断続され
る(式中Re は水素、C1 −C4 アルキル又は下
記に定義するRq により1価置換したC1 −C4
アルキルである)。 【0012】Rw は水素、C1 −C4 アルキル、
O− 、NH2 であるか、又は存在しないが、この場
合には窒素は電気的に中性である。さらにRw 、Ry
及びRz は一緒になって、N+ とともに二環を形
成するC5 −C10分岐アルカントリイルラジカルを
形成できるが、この分岐アルカントリイルラジカルは、
下記に定義するRq で任意に1価置換できる。分岐ア
ルカントリイルラジカルの第3級炭素は、窒素、N+
Re (Re は前記に定義した通り)又はN+ −O
− に任意に置き換えできる。pは0又は1である。A
は前記に定義した通りである。 【0013】I.d) 【化52】 式中 【化53】 は5又は6員単環ヘテロ環あるいは8、9又は10員二
環ヘテロ環であり、このヘテロ環は第1の環に第1の窒
素を有し、飽和でも不飽和でもよく芳香族でない。第1
窒素は環結合に加えて1又は2個の置換基Rd によっ
て第4級であるか、そうでない場合には環結合に加えて
0又は1個の置換基Rdによって中性である。ヘテロ環
の炭素原子又は第4級でない窒素原子によってA′に結
合している。第1の環は、炭素と第1の窒素に加えて、
前記結合を作る第4級でない窒素、O、S、S(O)、
S(O)2 及びNRe (Re は前記に定義した通
り)から成る基のうちから選択した0ないし1個の基を
有する。第1の環は2、3又は4員部分と結合して任意
の第2の環を形成してよい。この部分は炭素の他に結合
を作る第4級でない窒素を有し、飽和でも不飽和でもよ
い。第2の環は芳香族ではない。Rd は前記に定義し
た通りであり、Rd が2個以上窒素上に存在する場合
には、少なくとも1個のRd は水素又はC1 −C4
アルキルである。A′は前記に定義した通りである。 Pは前記に定義した通りである。Rq は前記に定義し
た通りである。タイプIIの置換基は以下のようである
: II. a)トリフルオロメチル基:−CF3 ;b)ハロゲン
原子:−Br 、−Cl 、−F、又は−I;c)C1
−C4 アルコキシラジカル:−OC1−4 アルキ
ル、ここでアルキルはRq により任意に1価置換して
よいが、Rq は −OH、−OCH3 、−CN 、
−C(O)NH2、−OC(O)NH2 、CHO 、
−OC(O)N(CH3)2 、−SO2NH2 、−
SO2N(CH3)2 、−SOCH3、−SO2CH
3 、−F、−CF3、 −COOMa (Ma は水
素、アルカリ金属、メチル又はフェニル)、テトラゾリ
ル(ただし結合部位はテトラゾール環の炭素原子であり
、窒素原子の1個は前記に定義したMa で1価置換さ
れる)及び −SO3Mb (Mb は水素又はアルカ
リ金属)から成る一群から選択した基である; d)水酸基:−OH; e)カルボニルオキシラジカル:−O(C=O)Rs
、式中、Rs はC1−4 アルキル又はフェニルであ
り、いずれも前記に定義のRq で任意に1価置換でき
る;f)カルバモイルオキシ基:−O(C=O)N(R
y )Rz 、式中、Ry とRz はそれぞれH、
C1−4 アルキル(前記に定義のRq で任意に1価
置換してよい)であるか、一緒になって3ないし5員ア
ルキレンラジカルとして環(前記に定義のRq で任意
に置換される)を形成するかあるいは一緒になって−O
−、−S−、−S(O)−又は−S(O)2 −により
断続されて、2ないし4員アルキレンラジカルとして環
(これは前記に定義のRq で任意に1価置換してよい
)を形成する; g)硫黄ラジカル;−S(O)n −Rs 、式中n=
0〜2でありRs は前記に定義の通りである; h)スルファモイル基:−SO2N(Ry )R z、
式中Ry とRz は前記に定義してものである。 i)アジド:N3 ; j)ホルムアミド基:−N(R t )(C=O)
H式中、Rt はH又はC1−4 アルキルでり、こ
のアルキルは前記に定義のRq で任意に1価置換され
る;k)(C1 −C4 アルキル)カルボニルアミノ
・ラジカル:−N(R t )(C=O)C1−4アル
キル、式中Rt は前記に定義したものであり、やはり
アルキル基は前記に定義のRq で任意に1価置換され
る; l)(C1 −C4 アルコキシ)カルボニルアミノ・
ラジカル:−N(R t )(C=O)OC1−4 ア
ルキル、式中Rt は前記に定義したものであり、又ア
ルキル基は前記に定義のRq で任意に1価置換される
; 【0014】m)ウレイド基:−N(R t )(C=
O)N(R y )Rz 、式中Rt 、Ry 及びR
z は前記に定義したものである; r)スルホンアミド基:−N(R t )SO2R s
、式中Rs とRt は前記に定義したものである; o)シアノ基:−CN; p)ホルミル又はアセタール化したホルミル・ラジカル
:−(C=O)H又は−CH(OCH3)2 ;q)カ
ルボニルをアセタール化した(C1 −C4 アルキル
)カルボニル・ラジカル:−C(OCH3)2C1−4
アルキル、式中アルキルは前記に定義のRq で任意に
1価置換してよい; r)カルボニル・ラジカル:−(C=O)Rs 、式中
Rs は前記に定義。 s)酵素又は炭素原子をC1 −C4 アルキル基で任
意に置換してもよいヒドロキシイミノメチル・ラジカル
:−(C=NORz )Ry 、式中Ry とRz は
ともに結合して環を形成しないことをのぞけば前記に定
義の通りである;t)(C1 −C4 アルコキシ)カ
ルボニル・ラジカル:−(C=O)OC1−4アルキル
、式中アルキルは前記に定義のRq で任意に1価置換
される; u)カルバモイル・ラジカル:−(C=O)N(Ry
)Rz 、式中Ry とRz は前記に定義したもので
ある;v)窒素原子をさらにC1 −C4 アルキル基
で置換してもよいN−ヒドロキシカルバモイル又はN(
C1 −C4 アルコキシ)カルバモイル・ラジカル:
−(C=O)−N(ORy )Rz 、式中Ry とR
z は、ともに結合して環を形成しないことをのぞけば
前記に定義の通りである;w)チオカルバモイル基:−
(C=S)N(Ry )Rz 、式中Ry とRz は
前記に定義したものである;x)カルボキシル:−CO
OMb 、式中Mb は前記に定義したものである; y)チオシアン酸基:−SCN; z)トリフルオロメチルチオ:−SCF3 ;【001
5】aa)結合部位がテトラゾール環の炭素原子であり
、窒素原子1個が水素、アルカリ金属又は、前記に定義
のRq で任意に1価置換したC1 −C4 アルキル
のいずれかによって1価置換されたテトラゾリル;ab
)以下の一群から選択した陰イオン基、すなわちホスホ
ノ〔P=O(OMb )2〕;アルキルホスホノ{P=
O(OMb )−〔O(C1−C4アルキル) 〕};
アルキルホスフィニル〔P=O(OMb )−(C1
−C4アルキル)〕;ホスホルアミド〔P=O(OMb
)N(Ry )Rz 及びP=O(OMb )NHR
x 〕;スルフィノ(SO2M b ) ;スルホ(S
O3M b ) ;式 CONM b SO2Ry 、
CONM b SO2N(R y )Rz 、SO2N
M b CON(R y )Rz より選択したアシル
スルホンアミド;及びSO2NM b CN、ただし式
中【0016】Rx はフェニル又はヘテロアリールで
あり、ヘテロアリールは5又は6個の環原子を有する単
環芳香族炭化水素基である。炭素原子が結合部位であり
、炭素原子1個は窒素に置き換えられている。さらにも
う1個の炭素原子は、O又はSから選択したヘテロ原子
に任意に置き換えてよい。さらに1ないし2個の炭素原
子を窒素ヘテロ原子に任意に置き換えてもよく、フェニ
ル及びヘテロアリールを前記に定義のRq で任意に1
価置換できる。Mb は前記に定義したものであり、R
y とRzも前記に定義したものである、 【0017】ac)以下のようなC5 −C7 シクロ
アルキル基。すなわち、環の炭素1個はO、S、NH又
はN(C1 −C4 アルキル)より選択したヘテロ原
子に置き換えられている。さらに炭素原子1個をNH又
はN(C1 −C4 アルキル)に置き換えてもよい。 各ヘテロ原子に隣接する炭素原子の少なくとも1個は、
結合している水素のいずれもが1個の酵素で置換されて
いて、それによってカルボニル部分を形成している。環
には1又は2個のカルボニル部分が存在する; ad)前記の置換基a)ないしac)及び、前記に定義
のRq で任意に置換されてもよいフェニルのうちの1
つにより任意に1価置換できるC2 −C4 アルケニ
ル・ラジカル; ae)前記の置換基a)ないしac)で任意に1価置換
できるC2 −C4 アルキニル・ラジカル;af)C
1 −C4 アルキル・ラジカル;ag)前記置換基a
)ないしac)の1つで1価置換したC1 −C4 ア
ルキル; ah)以下のような2−オキサゾリジノニル部分。すな
わち結合部位はオキサゾリジノン環の窒素原子であり、
環炭素原子は、S及びNRt (Rt は前記に定義し
たもの)、から選択したヘテロ原子に任意に置き換えら
れる。そしてオキサゾリジノン環の飽和炭素原子の1個
は、前記置換基a)ないしag)のうちの1つにより任
意に1価置換してもよい; 【0018】Mはi) 水素; ii) 薬剤用のエステル化基又は除去できるカル
ボキシル保護基; iii) アルカリ金属又は他の薬剤用カチオン;又
はiv) 正に帯電した基によって中性となる負の電
荷から選択する。 【0019】又構造式: 【化54】 を有するカルバペネム化合物の中間体を提供する。式中
、RはH又はCH3;Ra は前記に定義したものであ
るが、ただしRq はさらにOP′を含み(このP′は
以下に定義する)、Rq のMa 及びMb はともに
Mを含み、Ra はさらに保護した水酸基OP′を含め
てもよい;P′は除去できる水酸基の保護基;Mは除去
できるカルボキシルの保護基;そしてタイプIでは、R
a は陰イオンの形態のZによって中性になる。Zはメ
タンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニル
オキシ、フルオロスルホニルオキシ、p−トルエンスル
ホニルオキシ、2,4,6−トリイソプロピルベンゼン
スルホニルオキシ、p−ブロモベンゼンスルホニルオキ
シ、p−ニトロベンゼンスルホニルオキシ、ブロモ及び
ヨードである。 【0020】さらなる好適な中間体は構造式【化55】 を有する。式中Ra は、H、Cl、Br、I、SCH
3、CN、CHO 、SOCH3 、SO2CH3、C
O2M、CONH2 、OP′及び CH2OP′から
成る一群より選択する;P′は除去できる水酸基の保護
基;Mは除去できるカルボキシルの保護基;そしてZは
アルキルスルホニルオキシ、置換したアルキルスルホニ
ルオキシ、アリールスルホニルオキシ、置換したアリー
ルスルホニルオキシ、フルオロスルホニルオキシ及びハ
ロゲンから成る一群より選択する。 【0021】以下本発明を詳細に説明する。構造式Iの
化合物の製造は、3段階の合成計画とそれに続く保護基
の除去によって行なうことができる。第1合成段階の目
的は、構造式Iのカルバペネムの2位の置換基となる基
体のブロモナフタレン化合物の生成である。第2合成段
階の目的は、このベースのナフタレンをカルバペネムに
結合することである。最後に、第3合成段階の目的は、
ナフタレンを望ましいRa で置換することである。こ
の第3合成段階は、多様なRa の性質に応じて、第1
合成段階の後、あるいは第2合成段階の途中又は後に行
なうことができる。 【0022】フロー・シートAは、ここに提案した第1
段階の合成を示す。フロー・シートB及びCは、2通り
の第2段階の合成を示す。第3合成は、選択したRa
に応じて変わる。第1合成段階、すなわち置換したブロ
モナフタレン化合物の合成は、この分野で周知の多くの
方法で行なえる。ブロモナフタレンを含めたナフタレン
の合成、置換及び仕上げは、化学の文献にくわしく報告
されている(E. H. Roddと J. van
Alphen ”Rodd′s Chemistry
of Carbon Compounds” (「ロ
ッド炭素化合物の化学」)収録、第3巻、B編、芳香族
化合物p.1253(1956);N. Campbe
ll ”Rodd ′s Chemistry of
Carbon Compounds” 第2版収録、
第3巻、G編、芳香族化合物、p99(1978);M
. J. S. Dewarと P. J. Gris
dale, J. Am. Chem. Soc.,
84、3541(1962);W. Adcock と
P. R. Wells, Aust.J. Chem
.,18、1351(1965);W. Adcock
と M. J.S. Dewar, J. Am.
Chem. Soc., 89、386(1967);
W. Adcock ら、J. Am. Chem.S
oc.,97、2198(1975);E. A. D
ixon ら、Can. J. Chem.,59、2
629(1981))。下記のフロー・シートAは、代
表的なブロモナフタレンの出発化合物A1を示す。 【0023】ナフタレンA1を用いて、提案した第2段
階合成の出発物質B1を生成できる。フロー・シートA
を参照してA1から出発すると、まず、1位のカルボキ
シルを、所望のRa 置換基にかえるか、あるいはナフ
タレンを所望のカルバペネムの置換アゼチジン−2−オ
ン先駆体に付加する反応条件に対して安定なRa の先
駆体にかえることが必要である。t−ブチルジメチルシ
リオキシメチル前駆体置換基を二段階でA1の1位上に
得ることができる。まず、水素化リチウム−アルミニウ
ム(LAH)、ボラン等の還元剤をTHF、ジエチルエ
ーテル等の適当な極性非プロトン性溶媒中で、0℃ない
し室温(RT)で、A1と反応させることにより、カル
ボキシルをヒドロキシメチルに還元する。次に反応生成
物を単離し、トリエチルアミンと4−ジメチルアミノピ
リジンとともにジクロロメタン中で塩化t−ブチルジメ
チルシリルと反応させて、保護したナフタレンB1を生
成する。 【0024】化合物A1上のRa 置換基については、
化合物B1の生成条件及びそれにつづくB1をカルバペ
ネムに加えるという条件に対して安定な保護基を持つR
a でも、持たないRa でもよい。あるいはRa は
、B1の製造条件に安定な適当な先駆体置換基であって
もよいが、B1をカルバペネムに加える条件に対しては
安定であってもなくてもよく、所望のRa 又は別の先
駆体置換基に変わり得るものである。先駆体置換基に何
を用いるかは、それがB1の合成をさまたげず、またあ
とでより望ましい置換基に変わり得るならば、重要では
ない。好ましい先駆体置換基は、メチル、ヒドロキシメ
チル及び保護したヒドロキシメチルである。 【0025】フロー・シートBに示すグリニャール反応
により、安定なRa 又は適当なその先駆体置換基を持
つナフタレンB1をアゼチジン−2−オンB2に加える
。 このグリニャール反応では、THF、ジエチルエーテル
等の適当な極性非プロトン性溶媒中で20℃ないし60
℃で、B1がマグネシウムと1,2−ジブロモエタンと
反応することによりグリニャール試薬に変わること、そ
して、それにつづいてTHF、ジエチルエーテル等の適
当な極性非プロトン性溶媒中で、−70℃ないし20℃
で、グリニャール試薬のB1をB2と反応させてアゼチ
ジン−2−オンB3を生成すること、が必要である。あ
るいは、THF、ジエチルエーテル等の適当な極性非プ
ロトン性溶媒中で、−78℃から−50℃で、B1をt
−ブチルリチウム又はn−ブチルリチウム等と反応させ
た後に、臭化マグネシウムを加えて同じグリニャール試
薬を作ってもよい。実際にはB3のRi はピリジ−2
−イルを用いたが、明らかに、芳香族とヘテロ芳香族の
置換基を含めた多様な置換基であってもよい。さらにR
i は、たとえばフェニル、ピリミジニル又はチアゾリ
ルでもよい。 【0026】アゼチジン−2−オンB3は、環を閉じて
カルバペネムになる中間体である。修飾がカルバペネム
核と適合しない場合に、Ra 、又はt−ブチルジメチ
ルシリルオキシメチル等の先駆体置換基を修飾するのは
、この中間体上である。たとえば、t−ブチルジメチル
シリル基を化合物B3上のナフタレンの1位のヒドロキ
シメチル置換基からとりのぞく簡単な反応は、0℃でメ
タノール中の硫酸希釈溶液に化合物B3をひたすことで
ある。フロー・シートBは、その結果得られる化合物B
3Aを示す。もしも、B3が環をつくりカルバペネムに
なった後に同じ条件下でt−ブチルジメチルシリル基を
とりのぞいたら、カルバペネムの大部分が分解して失な
われてしまう。したがってこの場合には、先駆体置換基
の修飾及び、他の先駆体又はさらにRa との置換は、
カルバペネムの閉じる前に行なうのが最善である。もち
ろん、B3が環化してカルバペネムを作った後に、TH
F中でフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム及び酢酸
と反応させて低い収率でt−ブチルジメチルシリル基を
とりのぞくことは可能である。 【0027】化合物B3Aを微量のp−ヒドロキノンと
共に約1ないし2時間キシレン中で還流することによっ
て環化させて、化合物B4を作ることができる。ヒドロ
キシメチル等の先駆体置換基をRa にする最終的な仕
上げが完了するのはこの中間体上てある。その後、保護
基をとりのぞくと、構造式Iの最終化合物が得られる。 この最終的な仕上げと保護基の除去はさらにくわしく以
下で説明すく。 【化56】 【化57】 【化58】 【0028】フロー・シートCは、別の第2段階構成、
すなわちB1のような基本のナフタレンを、カルバペネ
ムの2位に結合させる合成を示す。この合成は、カルバ
ペネムトリフラートと適当に置換したアリールスタンナ
ンの、パラジウムを触媒としたクロスカップリング反応
を含むが、この工程は本出願書に引用されその一部をな
す1990年2月16日提出の米国特許出願第485,
096号に説明されている。この合成を適用するために
は、まずブロモナフタレンB1をトルメチルスタンニル
ナフタレンC3に修飾する必要がある。これは、THF
中で−78℃から−50℃で、B1をt−ブチルリチウ
ムと反応させた後、塩化トリメチルスズを加えることに
より行なう。これによって、1位のヒドロキシメチル置
換基上のt−ブチルジメチルシリル保護基をTHF中の
フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムにひたすことに
よって除去するとC3を生成する、中間体が得られる。 あるいは、ブロモナフタレンB1を、テトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウムのようなパラジウム(
O)触媒の存在下に、トルエンのような不活性溶媒中で
25℃から110℃で0.25ないし24時間ヘキサメ
チル2すずと反応させて、前記のようにt−ブチルジメ
チルシリル保護基を除去して、同じスタンナンC3を得
ることができる。もしナフタレンの側鎖がカルバペネム
と結合した後に同じ条件下でt−ブチルジメチルシリル
基をとりのぞくと、除去中のカルバペネムの分解のため
に得られる全収率はかなり低い。したがってこの場合、
先駆体置換基の修飾及び、他の先駆体置換基又はさらに
Ra との置換は、カルバペネムとの結合以前に行なう
のが最もよい。 【0029】フロー・シートCを参照しつつ、2−オキ
ソカルバペネムC1を、トリフルオロメタンスルホン酸
無水物、塩化トリフルオロメタンスルホン酸等の適当な
トリフルオロメタンスルホニル供給源と、トリエチルア
ミン、ジイソプロピルアミン等の有機窒素塩基の存在下
に、テトラヒドロフランのような極性非プロトン性溶媒
中で反応させる。その後、トリエチルアミン等の有機窒
素塩基を反応溶液に加えて、その後ただちにトリメチル
シリルトリフルオロメタンスルホン酸塩などのシリル化
剤を加えて、中間体C2を作る。DMF、1−メチル−
2−ピロリジノン等の非プロトン性極性配位溶媒を加え
る。ひきつづきトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパ
ラジウムクロロホルム、酢酸パラジウム、塩化スズ(ア
セトニトリル)パラジウム(II)等のパラジウム化合
物及びスタンナンC3を加える。また、トリス(4−メ
トキシフェニル)ホスフィン、トリス(2,4,6−ト
リメトキシフェニル)ホスフィン、トリフリルホスフィ
ン等の適当に置換したアリールホスフィンを加えるのも
有益である。塩化リチウム、塩化亜鉛等のハロゲン化金
属を加えて、反応溶液を0℃ないし50℃の適当な温度
にあたためて、数分間ないし48時間適当な時間かくは
んする。カルバペネムC4は、この分野で既知の従来の
単離/精製方法で得られる。 【0030】一般的に言って、フロー・チャートCに示
したより穏やかな合成条件の方が、フロー・チャートB
に説明した合成よりも、ナフタレンを結合した時に、も
っと広範囲の官能基の存在を許容する。しかし、場合に
よっては、スタンナンC3のRa 置換基が保護された
形又は先駆体の形で導入されるのが有利である。たとえ
ばヒドロキシメチルなどの前駆体置換基をRa に最終
的に仕上げるのは、カルバペネム中間体C4上で行なう
。その後、保護基をとりのぞくと、構造式Iの最終化合
物が得られる。このような最終的な仕上げと保護基の除
去については、後にさらに詳しく説明する。 【化59】 【0031】ピリジル−チオエステルであるアゼチジン
−2−オンB2は、カルバペネムの製造においてよく知
られた化合物である。熟練技術者ならば、B2を作るの
に役立つ様々な合成計画を思いつくだろう。特に本発明
に役立つのは以下のフロー・シートDの合成計画である
が、ここにRとは前に定義したものである。中間体B2
の製造段階は、たとえば米国特許第4,260,627
号、第4,543,257号;L. D. Camaら
Tetrahedron,39、2531(1983)
;R. N. Guthikoda ら、J. Med
. Chem. 30、871(1987)に記述の方
法と類似のものである。 【化60】 【化61】 【0032】2−オキソカルバペナム中間体C1の製造
段階は、この分野でよく知られており、その詳細は、D
. G. Melillo ら、Tetrahedro
n Letters,21、2783(1980)、T
. Salzmann ら、J. Am. Chem.
Soc. 102、6161(1980)、及びL.
M. Fueutes, I. Shinkai と
T. N. Salzmann, J. Am. Ch
em. Soc. 108、4675(1986)に豊
富に説明されている。また、この合成は、すべてMer
ck and Company, Inc. の有する
米国特許第4,269,772号、第4,350,63
1号、第4,383,946号及び第4,414,15
5号にも説明されている。 【0033】前出フロー・チャートで示された一般的な
合成の説明は、カルバペネムの6位上の保護された1−
ヒドロキシエチルの置換を示している。最後の保護基の
除去の後に、1−ヒドロキシエチル置換基が得られるが
、これはほとんどの場合において好ましい。しかしなが
ら、ある種の二位の側鎖を選択した場合には、分子全体
の好ましい性質の究極的なバランスが、6−(1−フル
オロエチル)部分をかわりに選択することで高められる
、ということが知られている。本発明の範囲にある6−
フルオロアルキル化合物の製造は、カルバペネム抗菌化
合物の製造の分野で周知の技術を用いてそのまま行なう
。たとえば J. G. deVriesら、Hete
rocycles, 23(8)、1915(1985
);BE900 718A(Sandoz) 及び日
本特許公告第6−0163−882−A号(サンラク・
オーシャン)を参照。 【0034】本発明の化合物において、Ra 置換基の
1つはタイプIでなければならない。一般的に、抗MS
RA/MRCNS作用は、ナフタレン核によって与えら
れる独特な分子全体の立体的形状の結果だと推測される
。 タイプIの置換基は、分子にさらに大きな抗MSRA/
MRCNS作用を与える。 【0035】タイプIIの置換基は、化学的に、及びそ
れらが与える生物学的特性の点で、タイプIの置換基と
区別できる。関連化合物ではタイプIIで置換した化合
物のほうがより水に溶けやすく、CNSの副作用の程度
をおさえることが知られている。分子全体の水へのより
大きな溶解度をもたらすであろう置換基が有用であるこ
とが知られているが、これは、当該化合物の輸送を向上
させると期待できるからである。本出願書にはかなりの
数の様々なタイプIIの置換基が述べられているが、こ
れらはすべて、医化学的観点から見た置換基の生物学的
特性にもとづく本発明の一部と考えるべきである。 【0036】本発明の化合物では、必要なタイプIの置
換基と任意のタイプIIの置換基を組み合わせることが
できるので、一方の置換基によっては得ることのできな
い最終分子全体の望ましい特質の組み合わせ、すなわち
よりよい抗MSRA/MRCNS作用と高められた水へ
の溶解性を得ることができる。 【0037】本発明の化合物に用いるすべてのタイプI
の置換基は、第4級窒素基を有することができ、前出の
タイプIの下に記述したように、環状タイプと非環状タ
イプのどちらも含む。すでに指摘したように、ただ1個
の置換基Ra が、タイプIに定義した一群から選択さ
れたものでなければならない。1個又は最大3個の残り
の置換基は、任意に、タイプIIに定義した一群から選
択できる。たとえば、7位のRa をタイプIの置換基
とし、1位のRa をタイプIIとし、残りの置換基を
水素とすることができる。 【0038】好ましい構造式Iの化合物において、R1
は水素である。より好ましくは、R1 が水素でR2
が(R)−CH3CH(OH) −又は(R)−CH
3CH(F)−である。 もっとも好ましいものは、R1 が水素でR2 が(R
)−CH3CH(OH) −である。たいていはRがH
であることが好ましいが、RがCH3 であるとよりよ
い化学的安定性、水への溶解性又は薬動力学的ふるまい
を与える場合がある。CH3 である置換基Rは、αと
βのどちらの立体異性体であってもよい。さらに、好ま
しい化合物では、ナフタレンの1位か7位の少なくとも
1個のRa は水素以外のものである。 【0039】好ましいタイプI.a)置換基は以下のも
のを含む。すなわち: 【化62】 【化63】 【化64】 【化65】 式中、XはO、S又はNRc 、タイプI.a)の構造
に関しては、Rc は不確定な位置を占めるように示し
てある時、環のどの炭素と結合してもよい。 【0040】好ましいタイプI.b)の置換基は以下の
ものを含む。すなわち: 【化66】 【化67】 【化68】 【化69】 式中XはO、S又はNRc であり、X′はO又はSで
ある。、タイプI.b)の構造に関しては、Rc 及び
/又はA′は不確定な位置を占めるように示してある時
、これらはそれぞれ環のいずれかの炭素と結合している
。 【0041】好ましいタイプI.c)の置換基は以下の
ものを含む。すなわち:−AP − + N(CH3)
3 、 −AP − + N(CH2CH3)3、
−AP − + N(CH3)2CH2R q 、−
AP − + N(CH2CH3)2CH2CH
2R q 【化70】 式中、WはO、S、NRe 、N(O)R e 、S
O、SO2 又は N+ (Re )2であり、W′
はN+ Re 又はNOである。タイプI.c)の構造
に関して、Ra が不確定の位置を占めるように示して
ある時、環のどの炭素原子と結合してもよい。 【0042】好ましいタイプI.d)の置換基は以下の
ものを含む。すなわち: 【化71】 タイプI.d)の構造について、Ra 及び/又はA′
p が不確定な位置を占めるように示してある時、環の
どの炭素原子と結合してもよい。 【0043】ここにRc 置換基は、ナフチル環のタイ
プI.a)又はI.b)の置換基のさらなる置換基を表
わしている。前に見たように、これらのタイプI.a)
又はI.b)の置換基はヘテロ原子を有する単環又は二
環の芳香族基である。この一群の第1の置換基が決まれ
ば、さらなる適当な置換基は、カルバペネムの分野の技
術で簡単に見つけられる。たとえば、タイプI.a)又
はb)に対する適当な置換基については、Merck
and Co. の有する米国特許第4,729,99
3号又はBristol−Myers Co. の有す
る米国特許第4,746,736号に教示されている。 これらの特許は本出願書に引用されとりこまれている。 【0044】大まかには、Rc は同じでも異なっても
よく、前記で定義した基とは独立に選択できる。そのよ
うな置換基が1個だけあるのが好ましいが、たとえば複
数の置換基を用いてある特定の置換基の効果を高めるこ
とが望ましい場合には、Ra に2個までのそのような
置換基を用いることがある。具体的なRc の選択は、
状況によって変わる。たとえば、特定のRc は窒素カ
チオンに特に安定性を与えるであろう。別の場合には、
たとえば一方で水への溶解度又は分子全体の作用の持続
等の他の性質を向上させることがわかっている置換基を
用いることが望ましいこともあるし、特定の微生物に対
する分子全体の抗菌作用を高めることがわかっている置
換基もまた用いるのが望ましいこともあるだろう。 【0045】ここでのRc の範囲には、タイプI.a
)又はb)の置換基と結合する2つの特定のタイプのさ
らなる置換基が含まれる。第1のタイプのRc は環の
炭素に結合するものであり、第2のタイプのRc は中
性の環窒素に結合するものである。この分野に精通する
者ならば、広い範囲の有機置換基をRc として適切に
用いることができるのが容易にわかるだろう。又、この
分野に精通する者は、−NRy Rz を含めたいくつ
かの置換基が、Rc の一方の目的、すなわち炭素の置
換に有用であっても、他方の目的、すなわち窒素の置換
には同じような有用でないのがわかるだろう。 【0046】環の炭素原子と結合する好ましいRc は
、−NH2、−SCH3 、−SOCH3、−CH2O
H、−(CH2)2OH 、−OCH3 、 −COO
Mb 、−CH2COOMb 、−CH2CH2COO
M b 、−CH2SOCH3 、−CH 2SCH3
、−SO3Mb 、−CH2SO3Mb 、−CH2C
H2SO3M b 、−Br 、−Cl 、−F、−I
、−CH3、CH2CH3 、CH2CONH2及び
CH2CON(C1−C4アルキル) である。ただし
ここにMb は前記に定義したものである。中性の環の
窒素と結合する好ましいRCは −CH2OH 、−(
CH2)2OH 、−CH2COOMb 、−CH2C
H2COOM b 、−CH2SOCH3 、−CH2
SCH3 、−CH2SO3M b 、−CH2CH2
SO3M b 、−CH3、CH2CH3、CH2CO
NH2及び CH2CON(C1−C4 アルキル)
である。ただしここにMb は前記に定義したものであ
る。 【0047】タイプI.a)又はb)の置換基それぞれ
が、水素以外のRc 置換基を2個しか持たないことが
好ましい。したがって、前者のタイプI.a)の置換基
に関する構造式は、2個までRC 置換基を持ち、もち
ろん残りは水素である。さらに、タイプI.b)の置換
基の構造式もまた、2個までのRc を許容する。これ
らの構造式に対応して、すでに掲げたより具体的な構造
は各単環又は二環基に対して2個しかRc を持たない
と考えるべきである。タイプI.c)又はd)の置換基
に関しても同様に、各単環又は二環基は1個のRa 置
換基しか持たないのが好ましい。 【0048】Rd の範囲には、タイプI.b)又はd
)の置換基に結合する一種類のタイプのさらなる置換基
が含まれる。Rd 置換基はカチオン性窒素原子に結合
するが、芳香族であってもなくてもよい。カチオン性の
窒素原子と結合する好ましいRd は水素、−CH3、
−CH2CH3 、−CH2CH2CH3、−CH2C
OOMb 、−CH2SO3Mb 、−NH2及びO(
−) であるが、ここに Mb は前記で定義したもの
である。 【0049】タイプIb、Ic及びIdの置換基を示す
構造式は、これら置換の正に帯電した状態を示す。これ
らの置換基のうちのあるものについては、窒素に結合す
るプロトン付与性水素原子を持つためにカチオン性にな
っているが、一定の条件下、たとえば、そのような水素
原子が存在しない時には(すなわち、タイプIbではR
d がない場合、タイプIcではRw がない場合、そ
してタイプIdでは0ないし1個のRd がある場合、
といようにヘテロ環のタイプに依存する)、中性の置換
基としても存在する、あるいは生成できると考えられる
。このようなタイプIb、Ic又はIdの置換基が与え
られた物理的状態で主にカチオン性となるか又は中性と
なるかは、酸塩基化学の原理により決定するが、これは
この分野に精通する者にはよく知られている。たとえば
カチオンの形態に対する中性の形態の特定の比率は、ア
ミンの塩基性度と溶液の酸性度に左右される。そのよう
な置換基がプロトン化された第4級の状態の時、化合物
は、電気的に分子内部で中性である双性イオンか、ある
いは分子外部で電気的に中和されたアンモニウム塩とし
て存在する。説明のため、もしタイプIbの置換基上に
Rd が存在しなければ、その置換基は中性と考えられ
る(窒素に正の荷電がない)。このような置換基を有す
る化合物は、通常は塩のかたちで生成するが、ここにM
はアルカリ金属であり、その中性の形態で溶液として存
在することもできる。しかし、条件によっては、中性の
タイプIbの置換基を有する化合物は、第4級化したプ
ロトン化された置換基を有する、対応する化合物と平衡
状態にあり、又、その化合物を示す構造式で表わすこと
ができるが、この式中にはRd が存在し、それは水素
原子である。さらに、同じ化合物は、完全にプロトン化
されて第4級化した形態、たとえば、当量の強い鉱酸の
存在下の水溶液の形態でタイプIbの置換基を有して存
在できる。本出願書では、今述べた種類のタイプIb、
Ic及びIdの置換基のプロトン化された(カチオン性
の)形態と、プロトン化されない(中性の)形態のいず
れも、本発明の範囲内にあると考える。 【0050】適当なAスペーサー部分には、−CH2−
、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2− 、−
CH2CH2CH 2CH2−、−OCH2CH2−
、−SOCH2− 、−SO2CH2−、−SCH2C
H2− 、−SOCH2CH2−、−SO2CH2CH
2− 、−NHCH2CH2−、−N(CH3)CH2
CH2−、−CH2N(CH3)CH2CH2− 、−
CONHCH2CH2−、−SO2NHCH2CH2−
、−COCH2− 、−CH=CHCH2−及び −
CH2OCH2CH2− が含まれる。好ましくは、Q
がO、S、NH又はN(C1−4 アルキル)であれば
、その時n=2〜6である。 【0051】適当なA′は上にAとして掲げたものであ
り、さらに、A´は −O−、−S− 、−NH−、−
SO2− 、−SO2NH− 、−CONH−、−CH
=CH− 、−CH2S−、−CH2NH− 、−CO
NHCH2− 又は−SO2NHCH2−であってよい
。 【0052】A及びA′スペーサーを定義する化学式は
、通常の左から右へと読み、他のどの方向にも読むべき
でないことにする。したがって、 (CH2)m −Q
−(CH2)n は、 (CH2)n −Q−(CH2
)m と同じものではないし、同じものとして読んでは
ならない。 【0053】ナフタレンをカルバペネムに結合された後
、一般的には、タイプIのカチオン性置換基をナフタレ
ンに付加する。簡単には望ましいカチオン性置換基へと
仕上げのできる先駆体置換基を有するナフタレンの側鎖
を合成する。先駆体置換基の種類は、望ましい個々のR
a によって異なる。たとえば、このような先駆体置換
基の1つは、ヒドロキシメチルのような−A−OHであ
る。 【0054】ヒドロキシメチル先駆体置換基は、水酸基
をヨウ化物などの(−A−Iを与える)活性脱離基にか
えた後に、望みの窒素を有する芳香族化合物と反応させ
ることによって、タイプI.a)のカチオン性置換基へ
と仕上げることができる。さらに具体的には、−A−部
分上に脱離基を作って、ひきつづきこの脱離基を今述べ
たタイプのカチオン性置換基で置換するのに、2つの別
の工程が利用できる。 【0055】最初の工程では、−A−OHの水酸基を、
トリエチルアミンの存在下に塩化メタンスルホニルで処
理して、スルホン化メタンに変える。たとえばジクロロ
メタンなどの適当な溶媒を用いて、反応は低い温度で行
なう。次にそれ自体が脱離基であるこのスルホン化メタ
ン中間体を、たとえばアセトン等の適当な溶媒中で、低
い温度又は室温で、ヨウ化ナトリウムと処理して、反応
性ヨウ化物誘導体に変える。別の方法としては、水酸基
を、この分野で周知の方法で直接にヨウ化物基に変えて
もよい。たとえば、水酸基を、ジメチルホルムアミド等
の適当な溶媒中で、低い温度又は室温で、ヨウ化メチル
トリフェノキシホスホニウムで処理すると、ただちに望
みのヨウ化物が得られる。いったんヨウ化物が形成され
ると、このヨウ化物を、例えばピリジン等のヘテロ芳香
族化合物である所望の窒素を有する化合物と処理するだ
けで、カチオン性置換基の導入が行なえる。又、この置
換反応は、反応混合物に過剰のトリフルオロメタンスル
ホン化銀を加えることで促進できるが、この場合には、
しばしば低い温度が望ましい。 【0056】第2の工程では、−A−OHの水酸基は、
反応性トリフルオロメタンスルホン化物(トリフラート
)基に変えられる。しかし、このような活性化基は、従
来の技術では単離できず、形成してそのままの状態で用
いる。したがって、水酸基を、2,6−ルチジン、2,
4,6−コリジン又は2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルピリジン等の束縛された非求核性塩基の存在下に、
ジクロロメタン等の適当な溶媒中で低い温度で、トリフ
ルオロメタンスルホン酸(トリフィック)無水物で処理
して、トリフラート活性化基を作る。その後、そのまま
前記トリフラートを、望ましい窒素を有する化合物と低
い温度で反応させることによって、カチオン性の基の導
入が行なわれる。ある場合には、反応する窒素を有する
化合物を、トリフラート活性基の形成のための塩基とし
て用いることが可能であり望ましい。この場合、水酸基
を、少なくとも倍当量の反応する窒素化合物の存在下に
、前記の条件の下に無水トリフラート酸で処理すると、
カチオン性置換基が得られる。 【0057】以下は適当な脱離基の代表例である。すな
わちアルキルスルホニルオキシ、置換したアルキルスル
ホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ、置換したア
リールスルホニルオキシ、フルオロスルホニルオキシ及
びハロゲンである。通常のスルホン酸塩脱離基は、メタ
ンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオ
キシ、フルオロスルホニルオキシ、p−トルエンスルホ
ニルオキシ、2,4,6−トリ−イソプロピルベンゼン
スルホニルオキシ、p−ブロモ−ベンゼンスルホニルオ
キシ及びp−ニトロベンゼンスルホニルオキシである。 好ましいハロゲン脱離基は、臭素とヨウ素である。これ
らのアルキル及びスルホン酸アリールの脱離基は、塩化
スルホニル又は無水スルホン酸に用いた前記の経路と類
似の経路を用いて製造できる。 【0058】カチオン性置換基が置換基Rc を有する
場合に、この置換基を得る最も簡単な方法は、前記の製
造方法において、すでに所望の置換基を持っている窒素
を有する化合物を反応物として用いることである。この
ような置換された化合物は、容易に入手できる出発物質
であり、もしくは既知の文献に記載の方法を用いた単純
な方法で製造できる。 【0059】タイプI.b)のカチオン性置換基は、ナ
フタレン環上で、中性先駆体置換基の芳香族環の窒素を
第4級化することにより製造する。中性先駆体置換の例
は、−CONHCH2−(2−ピリジル)、−CONH
CH2−(4−ピリジル)又は −SO2CH2−(4
−ピリジル)である。第4級化は、不活性有機溶媒中で
(例えば CH2Cl2)、約0゜ないし室温で、窒素
化合物をアルキル化剤Rd −Yと反応させて行なうが
、ここにRd は前記のものであり、Yはヨウ化物、臭
化物、メシラート(メタンスルホン酸塩)、トシラート
(p−トルエンスルホン酸塩又はトリフラートのような
脱離基である。別の方法としては、適当な溶媒中で(例
えばジクロロメタン又は CH3CN) 、ほぼ室温で
、3−クロロ過安息香酸等の(N−オキシドを与える)
酸化剤、又はo−(2,4,6−トリイソプロピルベン
ゼンスルホニル)ヒドロキシアミン等の(N−アミノ誘
導体を与える)アミジン化剤と反応させて、芳香族環窒
素を第4級化できる。さらに、中性先駆体置換基は、塩
基性芳香族環窒素のプロトン化によってカチオン性にな
る。これは、中性先駆体を適当な無機又は有機酸、たと
えば塩酸、リン酸、臭化水素、酢酸又は安息香酸で処理
して行なえる。さらに、プロトン化は、カルバペネム上
のC−3位カルボキシルを含めた、分子中の他の場所の
カルボン酸官能基によって行なえる。中性先駆体置換基
は、カルバペネムへナフタレンを組合させる時に、すで
にナフタレン環に結合していてもよいし、カルバペネム
へナフタレンを結合した後に、より簡単な先駆体から仕
上げてもよい。仕上げのための先駆体置換基の例は、ヒ
ドロキシメチル等の−A′−OHである。提案した合成
のひとつでは、ヒドロキシを、前記のヨード等の反応性
脱離基に変えることができる。その後ヨーソは、CH2
SH 又はCH2NH2等の求核性の側鎖置換基を持っ
た窒素を有する芳香族化合物と、求核置換反応させる。 この置換反応によって、反応性求核試薬は側鎖置換基で
あって、芳香族環の窒素ではない。この反応の適当な基
質には、2−(メルカプトメチル)ピリジン、2−アミ
ノピリジン、2−(アミノメチル)ピリジン又は4−(
メルカプトメチル)ピリジンが含まれる。反応は、たと
えば塩化メチレン等の不活性有機溶媒中で、約0℃から
室温において、トリエチルアミン又はジイソプロピルエ
チルアミン等の非求核塩基の存在下に行なう。その後、
前記の第4級化合又はプロトン化を行なうと、タイプI
.b)のカチオン性置換基が得られる。先駆体−A′−
OH(たとえばヒドロキシメチル)を開始物質とする、
提案された第2のタイプI.b)のカチオン性置換基の
合成は、アルコール官能基を酸化してアルデヒドに変え
た後に、適当な窒素を有する芳香族置換基試薬を用いて
ウィッティヒのオレフィン化を行ない、最後に第4級化
することから成る。酸化は、塩化オキザリル−ジメチル
スルホキシド、つづいてトリエチルアミンを用いたスウ
ェーン(Swern)酸化により簡単に行なえる。反応
は、溶媒の塩化メチレン中で−70℃から0℃で行なう
。ウィッティヒ反応は、アセトニトリル又はジメチルス
ルホキシド等の極性溶媒中で、およそ室温で、アルデヒ
ドと望ましいウィッティヒ試薬を反応させて行なう。適
当なウィッティヒ試薬には、ピリジルメチレントリフェ
ニルホスホラン、キノリルメチレントリフェニルホスホ
ラン及びチアゾリルメチレントリフェニルホスホランが
含まれる。その後前記の第4級化又はプロトン化により
、タイプI.b)のカチオン性置換基の合成が完了する
。この分野に精通する有機化学者には明らかなように、
所望のタイプI.b)のそれぞれRa によって、多く
の他の合成計画を用いる。 【0060】タイプI.c)のカチオン性置換基は、置
換反応に用いる窒素を有する化合物が脂肪族アミン(す
なわちNRy Rz Rw )であることをのぞけば、
I.a)置換基について述べたのと同様のやり方で製造
できる。しかし、アミノ基が直接にナフタレン核に結合
している場合には(すなわち−Ap N+ Ry Rz
Rw 、ここでp=0)、アミンは、カルバペネム系
にとり込まれるのに先立ってナフタレンと結合させのが
最も都合がよい。このアミンが第1級又は第2級であれ
ば、ナフタレンをカルバペネムに結合させるステップの
あいだ、適当なアミン保護基で保護する必要がある。第
3級アミンは保護を必要とせず、タイプI.b)のカチ
オン性置換基について述べたように第4級化するかプロ
トン化することができる。 【0061】タイプI.d)のカチオン性置換基は、ナ
フタレン環上の適当な中性先駆体置換基の芳香族でない
環の窒素を第4級化するか、又はプロトン化することに
より製造する。第4級化又はプロトン化は、タイプI.
b)の置換基について前に述べたのと同様に行なう。タ
イプI.d)の置換基に関しては、中性先駆体は、ナフ
タレンをカルバペネムに結合する時点で、すでにナフタ
レン環に結合していてもよく、あるいはナフタレンのカ
ルバペネムへの結合後に、ナフタレン環上のより簡単な
先駆体置換基から中性先駆体に仕上げてもよい。中性先
駆体置換基の例は、−CONH(3−キヌクリジニル)
、−CONH〔4−(N−メチルピペリジニル)〕、−
SO2CH2CH2 〔2−(N−メチルピロリジニル
)〕、−SO2 〔1−(4−メチルピペリジニル)〕
及び−CH2 〔1−(4−メチルピペリジニル)〕で
ある。ヒドロキシメチル等のより簡単な置換基からこの
中性先駆体置換基を仕上げるには、タイプI.b)の置
換基についてすでに述べたのと同様なやり方で、後で第
4級化又はプロトン化されるタイプI.d)の芳香族で
ない環の窒素部分を導入するための適当な試薬を用いて
行なえる。 【0062】タイプIIの好ましいRa には、ヒドロ
キシメチル等のヒドロキシで1価置換したC1−4 ア
ルキル、ホルミル、−COOK等のカルボキシ、−CO
NH2 等のカルバモイル、−CH=NOH 等のヒド
ロキシイミノメチル又はシアノがある。 【0063】この好ましい置換に関して、ヒドロキシメ
チルは、適当に置換した出発物質(すなわちフロー・シ
ートAのA1)を用いることで、ナフタレン環の1,5
,6,7又は8位のどの位置にも得ることができる。 したがって、フロー・シートA及びBが示すようにすす
めていって、A1の異性体から出発すると、対応したB
3Aの異性体及び対応するB4の異性体が生成する。 【0064】ナフタレン上の好ましいホルミルへの置換
は、スウェン酸化によるB4又は今述べたばかりのB4
異性体のヒドロキシメチルの置換で行なえる。たとえば
、B4異性体を、塩化メチレン中で、−70℃から室温
で、塩化オキザリル−ジメチルスルホキシド、さらにト
リエチルアミンを活性化剤に用いて酸化する。別の方法
としては、塩化メチレン中でN−メチルモルホリン−N
−オキシド及び触媒に用いる量の過ルテニウム酸テトラ
−n−プロピルアンモニウムを用いて、この酸化を簡単
に行なうことができる。明らかに、得られたホルミル置
換基の位置は、B4異性体のヒドロキシメチル置換基の
位置によって決まる。 【0065】ナフタレン上の好ましい−CH=NOH
への置換は、今述べたホルミルの置換により簡単に行な
える。 これはただ、ホルミルへ置換した化合物を、室温で適当
な溶媒中のヒドロキシアミンにひたして行なう。 【0066】ナフタレン上のシアノへの置換は、今述べ
た−CH=NOHの置換により行なえる。−CH=NO
H に置換した化合物を、−70℃の溶媒中で、無水ト
リフラート酸及びトリエチルアミンで脱水する。 【0067】ナフタレン上の好ましい−COOKへの置
換は、今述べたヒドロキシメチルへ置換したB3A又は
B3A異性体から得られる。たとえば、B3A異性体を
ジョーンズ試薬で酸化して、ヒドロキシメチル置換基を
カルボン酸基に変える。ジョーンズ試薬を用いる酸化は
、カルバペネムには適切でないかもしれず、そのため、
最適には環を閉じる前に行なう。環を閉じる前に、カル
バペネムの環化を可能にするために、カルボキシをその
アリルエステルとして保護する。保護は、臭化アリルと
トリエチルアミンを用いたアルキル化によって行なう。 【0068】環化後の脱保護は、McCombieとJ
effrey(J. Org. Chem.,47、2
505(1983))が記述するように、2−エチルヘ
キサン酸カリウムを含む溶液中でのパラジウム触媒の脱
アリル化によって行なう。このような溶液中の脱保護に
よって、所望のカリウム塩が得られる。 【0069】ナフタレン上の好ましいカルバモイルへの
置換は、前記のようなジョーンズ試薬を用いて、ヒドロ
キシメチルを対応するカルボン酸へと酸化することによ
り、B3A又はB3A異性体より得られる。このカルボ
キシをさらに順番に塩酸1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール及びアンモニアと、室温で有機溶媒中
で接触させることにより、−CONH2 に変える。別
の方法としては、カルボキシを、テトラヒドロフラン等
の非プロトン性極性溶媒中で1,1′−カルボニルジイ
ミダゾールと反応させた後に、アンモニア水で処理して
、同じく−CONH2 を得てもよい。アンモニアのか
わりに対応する置換したアミンによって、置換したアミ
ドを得られるのはもちろんである。カルボキシの置換と
はちがって、このカルバモイル基は、カルバペネムの環
化条件に対して保護を必要としない。 【0070】又、今述べたタイプIIの好ましいRa
で置換した化合物を、フロー・シートCに示した合成を
用いて得ることができる。この場合、今述べた合成変換
は、ナフチル側鎖がカルバペネムに結合する以前に中間
体C3上で行なうか、あるいはその結合の後にC4上で
行なう。 【0071】さらに前記のものに加えて、タイプIIの
適当なRa には以下のものが含まれる。すなわち:−
OCH3
−OCH2CO2Na−OCH2CH2OH
−CF3−F
−Cl−Br
−
I−OH
−OCOCH3−OCONH2
−SCH3−SOCH3
−SO2CH
3−SCH2CH2OH
−SOCH2CH2OH−SO2NH2
−SO2N(CH3
)2−NHCHO
−NHCOCH3 −NHCO2CH3
−NHSO2CH3−
CN
−CHO−COCH3
−COCH2OH−CH=NOH
−CH=NOCH3
−CH=NOCH2CO2H
−CH=NOCMer2CO2H−CH=NOCMe
r2CO2Me −CO2CH2C
H2OH−CONH2
−CONHCH3−CON(CH3)2
−CONHCH2C
N−CONHCH2CONH2
−CONHCH2CO2H−CONHOH
−CONHOCH
3−テトラゾリル −CO
2Na−SCF3
−PO3NaH−CONHSO2Ph
−CONHSO2NH2
−SO3Na
−SO2NHCN−SO2NHCONH2
−CH=CHCN−CH=C
HCONH2 −CH=
CHCO2Na−C ≡C−CONH2
−C ≡C−CN−CH2OH
−CH2N3
−CH2CO2Na
−SO2CH2CH2OH 及び−CH2I 。 前記の製造方法において、カルバペネムの3位のカルボ
キシル基と8位の水酸基は、最終生成物が製造されるま
で、保護基でブロックされたままである。適当な水酸基
の保護基P′は以下のものである。すなわち、トリアル
キルシリル、アリール(アルキル)アルコキシシリル、
アルキルオキシジアリールシリル及びジアリールアルキ
ルシリル等のシリル基、そして、アルキルオキシカルボ
ニル、置換したアルキルオキシカルボニル、ベンジルオ
キシカルボニル、置換したベンジルオキシカルボニル、
アリルオキシカルボニル及び置換したアリルオキシカル
ボニル等の炭酸塩基である。合成計画で示したものに加
えて、又はそれらを含めた好ましい保護基は、t−ブチ
ルメトキシフェニルシリル、t−ブトシキジフェニルシ
リル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチ
ルジメチルシリル、o−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、ベンジルオ
キシカルボニル、t−ブチル−オキシカルボニル、2,
2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル及びアリル
オキシカルボニルである。合成計画で示したものに加え
て、又はそれらを含めた適当なカルボキシル保護基Mは
、後述する。 【0072】脱ブロックは従来のやり方で行なえる。フ
ロー・シートBに従がって製造した化合物に関しては、
脱保護は、2−エチルヘキサン酸カリウム及び2−エチ
ルヘキサン酸、あるいはまた、ピロリジン等の他の適当
な求核試薬を含んだ溶液中で、パラジウムを触媒とした
反応で行なう。別の方法としては、フロー・シートCに
よって製造した化合物に関しては、脱保護は、次の手順
で行なう。すなわち、化合物C4を、まずテトラヒドロ
フラン等の有機溶媒中で、0℃でないし室温で、数分か
ら数時間、酢酸又は希釈HCl 等の水性酸性条件にさ
らす。この結果得られた脱シリル化したカルバペネムを
、従来の技術で単離することもできるが、より簡単には
、そのまま最終的な脱保護工程に入る。すなわち、Na
HCO3又はKHCO3 等の無機塩基と10%のPd
/Cを加えた後に、水素添加すると、p−ニトロベンジ
ル保護基が除去されて、構造式Iの最終的化合物が生成
する。 【0073】分子全体は電気的に中性でなければならな
い。第4級の窒素が本発明の化合物中に存在するので、
中和する陰イオンも又、この場合、存在する必要がある
。これは通常、COOMをCOO− としてやることに
より行なわれる。しかし、Mが、たとえば薬剤用エステ
ルの時、対立イオン(陰イオン)Z− を提供する必要
があり、もしくはアニオン性置換基を利用してもよい。 又、2個以上の第4級窒素があるときは、やはり対立イ
オンを提供する必要があり、もしくはさらなるアニオン
性置換基を利用する。さらに、第4級窒素がすでにCO
OM(すなわちCOO− )で中和されている場合に、
アニオン性の置換基を利用するのは、本発明の範囲内の
ことである。その場合、アニオン性置換基に対する対立
イオン(陰イオン)を提供することが必要だとわかるだ
ろう。しかし、このような選択をするのは、多くの適当
な陰イオン及び陽イオンの対立イオンを用いることので
きる医化学者の技術の範囲である。 【0074】前記の定義に関して、「アルキル」は、直
鎖又は分岐状脂肪族炭化水素ラジカルである。 【0075】本出願書に用いた「第4級窒素」は、以下
を含む四価のカチオン性窒素原子である。すなわち、テ
トラ−アルキルアンモニウム基(たとえば、テトラメチ
ルアンモニウム、N−メチルピリジニウム)中のカチオ
ン性窒素原子、プロトン化したアンモニウム類(たとえ
ばトリメチルヒドロアンモニウム、N−ヒドロピリジニ
ウム)中のカチオン性窒素原子、N−酸化アミン(たと
えば、N−酸化−N−メチルモルホリン、N−酸化ピリ
ジン)中のカチオン性窒素原子、及びN−アミノアンモ
ニウム基(たとえばN−アミノピリジニウム)中のカチ
オン性窒素原子である。 【0076】「ヘテロ原子」は独立した基準で選択した
N、S、又はOを意味する。 【0077】本出願書で定義した「ヘテロアリール」は
、Rx 基に関して、特定の限定された意味を持ち、単
環だけを意味する。タイプI.a)及びb)の置換基に
は、明らかに単環だけでなく二環のヘテロアリール基も
また含まれるが、「ヘテロアリール」の語は前記のそれ
らの置換基と関連して用いていない。単環ヘテロアリー
ルは、少なくとも1個の窒素原子を持つ必要があり、任
意に最大1個のさらなる酸素又は硫黄のヘテロ原子が存
在してもよい。このタイプのヘテロアリールは、ピロー
ル及びピリジン(N1個)、オキサゾール、チアゾール
又はオキサジン(N個と、OかS1個)である。第1の
窒素及び、酸素又は硫黄に加えてさらに窒素原子が存在
して、たとえばチアジアゾール(N2個とS1個)を成
してもよいが、好ましいヘテロアリールは、ヘテロ原子
が2個以上のとき1個だけ窒素ヘテロ原子が存在するも
のである。これらの代表的なものは、ピラゾール、イミ
ダゾール、ピリミジン及びピラジン(N2個)、及びト
リアジン(N3個)である。 【0078】Rx のヘテロアリール基は、つねに前記
に定義したRa によって任意に1価置換される。置換
は炭素原子のひとつに、又はヘテロ原子の1つにも行な
うことができるが、後者の場合、ある種の置換基を選択
するのが適当でないことがある。 【0079】表1に掲げたのは、本発明の具体的な化合
物である。 【化72】 【化73】 【化74】 【化75】 【化76】 【化77】 【化78】 【化79】 【化80】 【化81】 【化82】 【化83】 【0080】本発明のカルバペネム化合物は、それ自体
で、そして薬剤用の塩やエステルの形態で、動物及びヒ
トの患者における微生物感染の治療に有用である。「薬
剤用のエステル又は塩」とは、医化学者には明らかであ
ろうが、無毒性で、前記化合物の薬物動態学的特性すな
わち、服用しやすく、吸収性、分布、代謝及び排泄に好
ましい効果のある、本発明の化合物の塩及びエステルの
形態を意味する。性格上より実際的で、また同様に選択
するのに重要な他の要素は、原料物質の費用、結晶化の
容易で、収率、安定性、吸湿性及び作った原薬剤の流動
性である。簡単には、薬剤混合物は、薬剤用担体と組み
合わせた活性成物から製造する。したがって、又、本発
明は、本発明の新規なカルバペネム化合物を活性成分と
して用いる薬剤用混合物及び微生物感染の治療方法にも
関れる。 【0081】前記の薬剤用の塩は−COOMの形態をと
ってもよい。このMは、ナトリウム又はカリウム等のア
ルカリ金属カチオンでよい。Mに用いる他の薬剤用カチ
オンは、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アンモニウ
ム、あるいはテトラメチルアンモニウム、テトラブチル
アンモニウム、コリン、トリエチルヒドロアンモニウム
、メグルミン、トリエタノールヒドロアンモニウム等の
アルキルアンモニウムカチオンでもよい。 【0082】前記薬剤用塩にはまた、無毒性の酸付加塩
が含まれる。したがって、構造式Iの化合物は、無機又
は有機酸から誘導した塩の形態で用いることができる。 このような塩のうちには以下のものが含まれる。すなわ
ち:酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギ
ン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素
塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウ
スルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグル
コン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマ
ル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ
硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水
素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホ
ン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、
2−ナフタレン−スルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ
酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、ペルオキソ硫酸塩、3
−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩
、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン
酸塩、トシル酸塩及びウンデカン酸塩である。 【0083】本発明の新規なカルバペネム化合物の薬剤
用エステルは医化学者には容易に明らかであるが、たと
えば、本出願書に引用されとり込まれている米国特許第
4,309,438号、第9段落、61行目から第12
段落51行目にくわしく述べられているようなものを含
む。このような薬剤用エステルに含まれるのは、ピバロ
イルオキシメチル、アセトキシメチル、フタリジル、イ
ンダニル及びメトキシメチル等の生体条件下に加水分解
するもの、そして本出願書に引用されとり込まれている
米国特許第4,479,947号にくわしく述べられて
いるものである。 【0084】本発明の新規なカルバペネム化合物は、C
OOMの形をとり得るが、ここにMは、容易にとり除く
ことのできるカルボキシル保護基である。このような従
来の保護基は、前記合成過程中にカルボキシル基を保護
してブロックするのに用いる既知のエステル基から成る
。これらの従来の保護基は容易にとりのぞける。つまり
、それらは、必要な場合には、分子の他の部分の切断や
その他の破壊を生じない工程によってとりのぞくことが
できる。そのような工程に含まれるのは、化学的及び酵
素的加水分解、穏やかな条件下での化学的還元剤又は酸
化剤処理、遷移金属触媒及び求核剤との処理、そして触
媒的水素添加である。大まかにいって、そのようなエス
テル保護基には、アルキル、置換したアルキル、ベンジ
ル、置換したベンジル、アリール、置換したアリール、
アリル、置換したアリル及びトリオルガノシリルが含ま
れる。それらのエステル保護基の具体例には、ベンズヒ
ドリル、p−ニトロベンジル、2−ナフチルメチル、ア
リル、2−クロロアリル、ベンジル、2,2,2−トリ
クロロエチル、トリメチルシリル、t−ブチルジメチル
シリル、t−ブチルジフェニルシリル、2−(トリメチ
ルシリル)エチル、フェナシル、p−メトキシベンジル
、アセトニル、o−ニトロベンジル、p−メトキシフェ
ニル、4−ピリジルメチル及びt−ブチルが含まれる。 【0085】本発明の化合物は多種のグラム陽性菌と、
それよりはせまい範囲のグラム陰性菌に対して作用する
有用な抗菌剤であり、したがって、ヒト及び家畜の薬剤
として有用性がある。本発明の抗菌剤は、医薬としての
有用性に限定されず、あらゆる産業に用いることができ
る。たとえば、飼料の添加物として、食料の保存に、殺
菌剤として、そして微生物の成長抑制が必要な他の産業
システムにおいて用いることができる。たとえば、これ
らを水性混合物中に0.1ないし100ppm の濃度
で用いて、医科及び歯科器具に有害な微生物が成長する
のを滅菌したり抑制することができ、そして殺菌剤とし
て工業的に適用して、たとえば、水性ペンキや製紙工場
の白水に用いて、有害な微生物の成長を抑制することが
できる。 【0086】本発明の化合物は、あらゆる種類の薬剤処
法で用いることができる。それらは、カプセル剤、末粉
の形態、溶液中、又は懸濁液中で用いることができる。 それらは種々の方法で投与できる。とりわけ重要な方法
には、(静脈内又は筋肉内)注射による局所又は非経口
投与が含まれる。 【0087】好ましい投薬経路である注射用の化合物は
、アンプル中の単位服用量の形態で、又はバイアルびん
中に製造する。化合物は、懸濁剤、溶液、あるいは油性
又は水性賦形剤中のエマルジョン剤等の形態をとること
ができ、また処方用剤を含んでよい。別の方法としては
、活性成分を、投薬時に滅菌水等の適当な賦形剤で再構
成するための粉末の形態にしてもよい。局所への適用は
、軟膏、クリーム剤、外用水剤、塗布剤又は粉剤などの
疎水性又は親水性の基剤中に処法してよい。 【0088】投与する服用量は、大部分は治療を受ける
対象の状態や大きさ、また同様に投与経路、投与頻度、
全身の感染に対して好ましい注射による非経口投与経路
に左右される。しかし、このような問題は、抗微生物の
分野で周知の治療原則にしたがって治療者のルーチンの
判断にまかせられる。感染の性質や治療を受ける個体の
特殊な性質の他に、的確な服用法に関わってくるのは、
選択した本発明の化合物のモル重量である。 【0089】ヒトへ単位服用量の投薬をするための化合
物は、液体の場合にも固体の場合にも、0.1%ないし
99%の活性物質を含むが、好ましくは、約10〜60
%の範囲である。通常、化合物は約15mgから約15
00mgの活性成分を含むが、一般に、約250mgな
いし1000mgの範囲の服用量を用いるのが好ましい
。非経口投与の際には、単位服用形態は通常、純粋な化
合物Iの滅菌水溶液又は、溶液とするための溶解性の粉
末の形態である。 【0090】構造式Iの抗菌剤化合物の好ましい投与方
法は、静脈内点滴静脈内ボーラス投与、又は筋肉内注射
による非経口投与である。 【0091】大人には、体重1kgあたり5〜50mg
の構造式Iの抗菌剤化合物を、一日に2、3又は4回与
えるのが好ましい。好ましい服用は、250mgないし
1000mgの構造式Iの抗菌剤を、一日あたり2回で
(b.i.d.)、3回で(t.i.d.)又は4回で
(q.i.d.)与えることである。さらに具体的には
、軽度の感染に対してはt.i.d.又はq.i.d.
で250mgの服用量が好ましい。非常に感受性のある
グラム陽性生物に対する中程度の感染に関しては、t.
i.d.又はq.i.d.で500mgの服用量が好ま
しい。生物に対する重度で生命をおびやかす感染に関し
ては、抗生物質に対する感受性の上限で、t.i.d.
又はq.i.d.で1000mgの服用量が好ましい。 【0092】子供には、体重1kgあたり5〜25mg
の服用量を一日あたり2、3又は4回与えるのが好まし
いが、通常、t.i.d.又はq.i.d.で10mg
/kgの服用が望ましい。 【0093】構造式Iの抗菌剤化合物は、カルバペネム
又は1−カルバデチアペネムとして知られる広範囲の類
に属する。天然のカルバペネムは、デヒドロペプチダー
ゼ(DHP)として知られる腎の酵素の攻撃に弱い。こ
の攻撃、又は分解が、カルバペネム抗菌剤の効果を減ず
ることもあるだろう。それに対して、本発明の化合物は
、このような攻撃に非常にさらされることが少なく、し
たがって、DHP抑制物質の使用を必要としない。しか
し、抑制物質の使用は任意であるから、これは本発明の
一部と考えられる。DHP抑制物質及びそれらのカルバ
ペネム抗菌剤との使用については、従来より説明されて
いる(ヨーロッパ特許出願第79102616.4、1
979年7月24日出願(特許第0.007614号)
;及び第82107174.3、1982年8月9日出
願(公告第0072014号)を参照)。 【0094】本発明の化合物は、DHP抑制物質が望ま
しいか必要な場合には、前記の特許及び公開出願書が説
明する適当なDHP抑制物質と組み合わせるか、又は併
用してよい。したがって、引用したヨーロッパ特許出願
が、1)本発明のカルバペネムのDHP感受性の決定方
法を定義して、そして2)適切な抑制物質、組み合わせ
た混合物及び治療方法を説明する、このかぎりにおいて
、それらは引用され、本出願書にとり込まれる。組み合
わせた混合物中の、構造式Iの化合物とDHP抑制物質
の質量比の好ましい一例は、約1:1である。好ましい
DHP抑制物質は、7−(L−2−アミノ−2−カルボ
キシエチルチオ)−2−(2,2,−ジメチルシクロプ
ロパンカルボキサミド)−2−ヘプテン酸又はその有用
な塩である。 【0095】さらに本発明は以下の実施例を参照して定
義されるが、これらの例は、説明のためであり、制限を
加えるものではない。温度はすべて摂氏である。 【0096】実施例1 【化84】 3−ブロモ−1−(ヒドロキシメチル)ナフタレン(1
) 無水ジエチルエーテル38ml中3−ブロモ−1−ナフ
トエ酸1.0g(3.98ミリモル)の撹拌溶液へ、ジ
エチルエーテル(44ml)中リチウムアルミニウムヒ
ドリド0.86M溶液(3.78ミリモル)を滴下した
。得られたスラリーを窒素(N2 )雰囲気のもと、3
時間還流下で撹拌した。スラリーを室温へ冷却し、含湿
Na2 SO4 を加えた。得られたスラリーをMgS
O4 プラグを通してロ過し、ロ液を真空下濃縮して、
白色残渣782.7mgを得た。CH2 Cl2 で溶
出するシリカゲルプレート上での精製により、白色結晶
固体の3−ブロモ−1−(ヒドロキシメチル)ナフタレ
ン722.3mgを得た。 1H−NMR(300
MHz,CDCl3 ):δ 1.79(bs,CH
2 OH)、5.15(s,CH2 OH)、7.54
(m,ナフチル−H6及びH7)、7.66(s,ナフ
チル−H2)、7.79(m,ナフチル−H5)、7.
97(s,ナフチル−H4)、8.03 ppm(m
,ナフチル−H8)。IR(CH2 Cl2 ):36
05cm−1。 【0097】実施例2 【化85】 3−ブロモ−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシメ
チル)ナフタレン(2) 無水CH2 Cl2 25ml中3−ブロモ−1−(ヒ
ドロキシメチル)−ナフタレン1.49g(6.3ミリ
モル)の溶液へ、N,N−ジメチル−4−アミノピリジ
ン(76.8mg,0.63ミリモル)、t−ブチルジ
メチルクロロシラン(1.23g,8.2ミリモル)及
びトリエチルアミン(1.22ml,8.8ミリモル)
を順次加えた。得られた溶液をN2 雰囲気下室温で2
時間撹拌し、次いで、EtOAcと氷/H2 Oの間に
分配した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、無水N
a2 SO4 で乾燥させ、ロ過し、真空下濃縮して、
淡黄色の液体を得た。粗製反応残渣を、カラムクロマト
グラフィー(44gシリカゲル、9:1ヘキサン:CH
2 Cl2 で充填し溶出する。)により精製し、透明
液体の標題化合物2.19gを得た。 1H−NMR(
200 MHz、CDCl3 ):δ0.15(s,
CH3 Si),0.97(s,(CH3 )3 CS
i)、5.17(s,CH2 O)、7.22−7.9
5ppm(m,ArH)【0098】実施例3 【化86】 (3S,4R)−1−(アリルオキシカルボニル−トリ
フェニルホスホラニリデン)メチル−3−〔1R−(ア
リルオキシカルボニルオキシ)−エチル〕−4−〔1−
(t−ブチルジメチルシリルオキシメチル)−3−ナフ
チルカルボニル〕メチル−アゼチジン−2−オン(4)
無水THF15ml中マグネシウム切削片(turni
ngs)(160mg、6.6ミリモル)の混合物へ、
前記実施例において製造されたブロモ−ナフタレン2(
2.09g,6.0ミリモル)を加えた。撹拌をやめ、
1,2−ジブロモエタン35μlをマグネシウム表面に
近接して加えた。加熱にて反応を開始し、次いで混合物
をN2 雰囲気下30°で2.5時間撹拌した。その後
、加熱をやめ、黄色グリニャル溶液を以下のごとく使用
した。N2 雰囲気下−9°で、無水テトラヒドロフラ
ン20ml中(3S,4R)−1−(アリルオキシカル
ボニルトリフェニルホスホリリデン)メチル−3−〔(
R)−1−(アリルオキシカルボニルオキシ)エチル〕
−4−〔(2−ピリジルチオ)カルボニル〕メチル−ア
ゼチジン−2−オン3 2.11g(3.0ミリモル
)の溶液へ、上記グリニャール溶液11.5ml(約4
.6ミリモル)を加えた。反応溶液をN2 雰囲気下−
9°で50分撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム水溶
液10mlを加えた。得られた混合物を、EtOAcと
氷/H2 Oの間に分配した。有機相を分離し、氷/5
N NaOH水溶液で2回洗浄した。次いで、有機相
をブラインで洗浄し、無水Na2 SO4 で乾燥させ
、ロ過し、真空下濃縮して、黄色あわ状物3.09gを
得た。。粗製反応残渣を、カラムクロマトグラフィー(
150gシリカゲル、3:2、ヘキサン:EtOAcで
充填し溶出する。)により精製し、淡黄色泡状物の標題
化合物2.24gを得た。IR(CH2 Cl2 ):
1745、1680、1615cm−1、300 M
Hz 1H−NMR(CDCl3 ):(なかでも)δ
0.15(s,CH3 Si)、0.96(s,(CH
3 )3CSi)、1.18(d,J=6.9 Hz
,CH3 CHCH)、5.18 ppm(s,ナフ
チル−CH2 )。 【0099】実施例4 【化87】 (3S,4R)−1−(アリルオキシカルボニルトリフ
ェニルホスホラニリデン)メチル−3−〔1R−(アリ
ルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−4−〔1−(ヒ
ドロキシメチル)−3−ナフチルカルボニル〕メチル−
アゼチジン−2−オン(5) N2 雰囲気下0°で、無水MeOH35ml中アゼチ
ジノン4(2.9g,3.32ミリモル)の溶液へ、0
.75Mメタノール性硫酸(6.64ml、4.98ミ
リモル)を加えた。得られた溶液を0°で1.5時間撹
拌し、次いで、真空下15ml容量まで濃縮した。次い
で、溶液をEtOAcと氷/H2 O/飽和水性炭酸水
素塩の間に分配した。有機相を分離し、ブラインで洗浄
し、無水Na2 SO4 で乾燥させ、ロ過し、真空下
濃縮して、黄色泡状物の標題化合物2.50gを得た。 1H−NMR(300 MHz,CDCl3 ):
なかでもδ1.17ppm(d,J=6.8 Hz,
CH3 CHCH)。IR(CH2 Cl2 ):36
00、1745、1680、1620cm−1。 【0100】実施例5 【化88】 アリル−(5R,6S)−2−(1−ヒドロキシメチル
−3−ナフチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシレート(6) アルゴン雰囲気下室温で無水キシレン300ml中アゼ
チジノン 5(2.5g,3.3ミリモル)の溶液へ
、ヒドロキノンの結晶数粒を加えた。溶液をアルゴン雰
囲気下155°で2時間撹拌し、次いで室温に冷却した
。 溶液を黄色ペースト状になるまで真空下濃縮し、粗製生
成物をカラムクロマトグラフィー(45gシリカゲル、
3:2ヘキサン:EtOAcで充填し溶出する。)によ
り精製し、標題化合物1.28gを得た。 1H−NM
R(300 MHz,CDCl3 ):δ1.49(
d,J=5.8Hz,CH3 CH)、1.96(t,
CH2 OH)、3.3(dd,J=10.0,18.
1 Hz,CHCH2 C)、3.42(m,CHC
H2 C及びCHCHC=O)4.31(dt,J=4
.4,7.8 Hz,CHCHCH2 )、4.67
(m,CH3 CHCH及びCH2 CH=CH2 )
、5.12(d,J=5.4 Hz,CH2 OH)
、5.29(m,CH2 CH=CH2 )、5.90
(m,CH2 CH=CH2 )、7.54(m,ナフ
チル−H2,H6,H7)7.78(s,ナフチル−H
4)、7.84(dd,J=1.7、8.4 Hz,
ナフチル−H5)、8.05 ppm(d,J=8.
6 Hz,ナフチル−H8);IR(CH2 Cl2
):1780、1745、1720cm−1;UV(
ジオキサン);λmax =288、325nm。 【0101】実施例6 【化89】 アリル−(5R,6S)−2−(1−ヒドロキシメチル
−6−ナフチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシレート(7) 6−ブロモ−1−ナフトエ酸〔M.J.S.Dewar
及びP.J.Grisdale、J.Amer.Che
m.Soc.84、3541(1962)〕を出発物質
とすること以外、実施例1〜5に記載のものと同様の方
法により、淡黄色泡状物の標題化合物を得た。 1H−
NMR(300 MHz,CDCl3 ):δ1.4
7(d,J=6.35Hz,3H,CH3 )、3.2
5(dd,J=9.8,18.1 Hz,1H,Hl
a)、3.37(dd,J=9.0,18.1 Hz
,1H,Hlb)、3.42(dd,J=8.2,2.
8 Hz,1H,H5)、4.28(dt,J=2.
8,9.4 Hz,1H,H6)、4.55−4.7
5(m,4H,−OCH2 C=C)、5.08(bs
,2H,ArCH2 O)、5.1−5.4(m,5H
,H8,−C=CH2 )、5.75−6.0(m,2
H,−CH=C)、7.4−7.55(m,3H,Ar
H)、7.79(d,J=10.9 Hz,1H,A
rH)、7.83(s,1H,ArH)、8.04
ppm(d,J=8.79,1H,ArH)、IR(C
HCl3 ): 3610(OH)、1780(B−
ラクタム)、1745(カーボネート)、1725cm
−1(エステル)。FAB−MS: m/e=478
(M+H)。 【0102】実施例7 【化90】 アリル−(5R,6S)−2−(2−ヒドロキシメチル
−6−ナフチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシレート(8) 6−ブロモ−2−ナフトエ酸(L.G.Anderso
n及びD.Johnston)、J.Amer.Che
m.Soc.65、239(1943)〕を用いて出発
すること以外実施例1〜5に記載のものと同様の方法に
より、白色泡状物の標題化合物を得た。 1H−NMR
(300 MHz,CDCl3 ):δ1.50(d
,J=6.77Hz,3H,CH3 )、3.25−3
.55(m,2H,H1)、3.45(dd,J=13
.2,2.7 Hz,1H,H6)、4.32(dt
,J=2.7,9.5 Hz,1H,H5)、4.5
5−4.75(m,4H,−OCH 2 C=C)、
4.86(d,J=5.37,2H,ArCH2 O)
、5.1−5.4(m,5H,8H,−C=CH2 )
、5.75−6.0(m,2H,−CH=C)、7.4
−7.5(m,2H,ArH)、7.7−7.85
ppm(m,4H,ArH)、IR(CHCl3 ):
3600(OH)、1780(B−ラクタム)、1
745(カーボネート)、1725cm−1(エステル
)。FAB−MS: m/e=478(M+H)。 【0103】実施例8 【化91】 アリル−(5R,6S)−2−(2−ヒドロキシメチル
−7−ナフチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシレート(9) 7−ブロモ−2−ナフトエ酸〔W.Adcock a
nd P.R.Wells,Aust.J.Chem
.18、1351(1965)〕を用いて出発すること
以外実施例1〜5のものと同様の方法により、淡黄色泡
状物の標題化合物を得た。 1H−NMR(300
MHz,CDCl3 ):δ1.49(d,J=6.3
5Hz,3H,CH3 )、3.28(dd,J=9.
9,18.1 Hz,1H,Hla)、3.39(d
d,J=8.9,18.1 Hz,1H,Hlb)、
3.44(dd,J=8.4,2.8Hz,1H,H6
)、4.32(dt,J=2.8,9.3 Hz,1
H,H5)、4.55−4.75(m,4H,−OCH
2 C=C)、4.85(d,J=5.62 Hz,
2H,ArCH2 O)、5.1−5.4(m,5H,
H8,−C=CH2 )、5.75−6.0(m,2H
,−CH=C)、7.4−7.55(m,2H,ArH
)、7.75−7.85 ppm(m,4H,ArH
)、IR(CHCl3 ): 3600(OH)、1
780(B−ラクタム)、1745(カーボネート)、
1725cm−1(エステル)。 【0104】実施例9 【化92】 アリル−(5R,6S)−2−(1−ヒドロキシメチル
−7−ナフチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシレート(10) 7−ブロモ−1−ナフトエ酸〔H.Goldstein
及び H.A.Fischer、Helv.Ch
em.Acta21、1519(1938)〕を用いて
出発する以外、実施例1〜5のものと同様の方法により
、白色泡状物の標題化合物を得た。 1H−NMR(3
00 MHz,CDCl3):δ1.51(d,J=
6.35 Hz,3H,CH3 )、3.3−3.5
(m,2H,H1)、3.45(dd,J=9.1,2
.8 Hz,1H,H6)、4.33(dt,J=2
.8,9.9 Hz,1H,H5)、4.55−4.
75(m,4H,−OCH2 C=C)、5.1(d,
J=6.25 Hz,2H,ArCH2 O)、5.
1−5.4(m,5H,H8,−C=CH2 )、5.
75−6.0(m,2H,−CH=C)、7.4−7.
55(m,3H,ArH)、7.75−7.85(m,
2H,ArH)、8.20 ppm(s,1H,Ar
H)。IR(CHCl3): 3610(OH)、1
780(β−ラクタム)、1745(カーボネート)、
1725cm−1(エステル)。FAB−MS: m
/e=478(M+H)。 【0105】実施例10 【化93】 2−トリメチルスタニル−6−ヒドロキシメチルナフタ
レン(12) 6−ブロモ−2−ナフトエ酸を出発物質とし、無水TH
F(30ml)に溶解し、窒素下−78℃へ冷却するこ
と以外、実施例1及び2に記載のものと同様の方法によ
りブロモナフタレン11(1.72g、4.9ミリモル
)を製造した。この撹拌溶液へ、ペンタン中t−BuL
iの1.7M溶液(2.2当量、10.8ミリモル、6
.3ml)を加えた。−78℃で2.5時間後、固体M
e3 SnCl(1.2当量、5.88ミリモル、1.
17g)を加えた。冷却浴を除き、反応物を周囲温度と
した。4時間後、反応を水で停止させた。溶媒を真空下
除去し、残渣をEt2 Oに溶解した。水及びブライン
で洗浄し、次いでMgSO4 上で乾燥させ、ロ過し、
溶媒を除去した。残渣を無水THFに溶解し、周囲温度
で5分間、THF中nBu4 NFの1.0M溶液(1
.1当量、5.4ミリモル、5.4ml)で処理した。 飽和NH4 Clで反応を停止させ真空下溶媒を除去し
た。残渣をEtOAcに溶解し、水及びブラインで洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ロ過し、溶媒を真空
下除去した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン
中30%EtOAc)による精製及び0°でのEt2
O/ヘキサンからの結晶化により、白色固体のスタニル
アルコール1.38g(87%)を得た。 1H−NM
R(300 MHz,CDCl3 ):δ0.34(
s,9H)、1.69(t,J=5.5 Hz,1H
)、4.85(d,J=6.0 Hz,2H)、7.
46(dd,J=8.5,1.5 Hz,1H)、7
.57(d,J=8.5 Hz,1H)、7.75−
7.81(m,3H)、7.94ppm(s,1H)。 【0106】実施例11 【化94】 p−ニトロベンジル−(5R,6S)−2−(2−ヒド
ロキシメチル−6−ナフチル)−6−〔1R−(トリメ
チルシリルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−
3−カルボキシレート(14) 乾燥した15ml受容フラスコを二環式β−ケトエステ
ル13(143mg、0.41ミリモル)で満たし、磁
気撹拌棒を入れ、このシステムを窒素でパージした。テ
トラヒドロフラン(THF)2mlを加え、13が溶解
されている状態で、反応容器をN2 下−78℃に冷却
した。次いで、ジイソプロピルアミン(0.063ml
、0.45ミリモル)を加え、撹拌を10分間つづけた
。 トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.075ml
、0.45ミリモル)を加え、さらに15分間撹拌した
。次いで、トリエチルアミン(0.062ml、0.4
5ミリモル)を加え、次いで、トリメチルシリルトリフ
ルオロメタンスルホネート(0.087ml、0.45
ミリモル)を加えた。 【0107】上記反応物が20分撹拌される一方で、有
機スタンナン12(144mg、0.45ミリモル)、
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム−クロ
ロホルム(8.5mg、0.0082ミリモル)及びト
リス(2,4,6−トリメトキシフェニル)−ホスフィ
ン(17.4mg、0.033ミリモル)を単一バイア
ルにて重量測定し、このバイアルを窒素でパージした。 上記反応時間経過時に、N−メチルピロリジノン(2m
l)を最初の反応混合物に加え、次いで、前もって重量
計測された固体を加えた。エーテル溶液(0.52ml
、0.45ミリモル)中0.87M塩化亜鉛を次ぎに加
えた。その後低温浴を除き、反応容器を微温水浴に置き
急速に周囲温度とした。周囲温度に達した後、混合物を
15分間撹拌した。ジエチルエーテル、酢酸エチル及び
水を含む125ml分液漏斗に、フラスコの内容物を注
ぎ反応で停止させた。有機相を分離し、水及びブライン
で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させた
。次いで混合物をロ過し、溶媒を真空下除去した。残渣
をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、
40% 酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、所望のカル
バペネム123mg(54%)を得た。 1H−NMR
(300 MHz,CDCl3 ):δ0.14(s
,9H)、1.30(d,J=6.2Hz,3H)、1
.89(dd,J1 =J2 =6.1Hz,1H)、
3.22−3.44(コンプレックス,m,3H)、4
.23−4.34(コンプレックス,m,2H)、4.
85(d,J=6.1 Hz,2H)、5.20(A
Bq,JAB=13.7 Hz,ΔνAB=54.5
Hz,2H)、7.21(d,J=8.7 Hz
,2H)、7.38(dd,J=8.6,1.7 H
z,1H)、7.44(dd,J=8.4,1.6
Hz,1H)、7.66−7.76(ユンプレックス,
m,4H)、7.88 ppm(d,J=8.7
Hz,2H)。IR(CHCl3 ):3600(w)
、1770(s)、1720(m)、1600(m)、
1520(s)cm−1。UV(CH3 CN):λm
ax =320、ε=5000;λmax =270、
ε=7200 【0108】実施例12 【化95】 アリル−(5R,6S)−2−(1−ヨードメチル−3
−ナフチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボニル
オキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カルボ
キシレート(15) N2 雰囲気下−20℃で、無水CH2 Cl2 4m
l中カルバペネム6(107.0mg、0.225ミリ
モル)の溶液へ、トリエチルアミン(50.1μl、0
.36ミリモル)を加え、次いで、塩化メシル(22.
7μl、0.29ミリモル)を加えた。得られた溶液を
N2 雰囲気−20°で30分間撹拌し、次いで、CH
2 Cl2 と氷/2.0N HCl水溶液の間で分
配した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、無水Na
2 SO4 で乾燥させ、ロ過し、真空下濃縮して透明
なフィルム154.5mgを得た。 1H−NMR(3
00 MHz、CDCl3 )、δ 2.88(s
,CH3 SO2 )、5.68(s,CH2 OSO
2 ) 【0109】クルードな反応残渣を、無水アセトン4m
lに溶解し、ヨウ化ナトリウム(67.5mg,0.4
5ミリモル)を得られた溶液に加えた。溶液を室温で1
.5時間撹拌し、次いで、CH2 Cl2 と氷/0.
5M Na2 S2 O3 水溶液の間に分配した。 有機相を分離し、ブラインで洗浄し、無水Na2 SO
4 で乾燥させ、ロ過し、真空下濃縮して、黄色フィル
ムを得た。このクルードな反応残渣を薄層クロマトグラ
フィー(2×1000μ 20×20cmシリカゲル
、CH2 Cl2 中4%EtOAcで溶出する。)に
より精製し、黄色あわ状物の標題化合物128.4mg
を得た。 1H−NMR(300 MHz,CDCl
3 ):δ 0.51(d,J=6.8Hz,CH3
CHCH)、3.31(dd,J=9.9,18.2
Hz,CH2 CHCH)、3.41(dd,J=
8.7,18.1 Hz,CH2 CHCH)、3.
46(dd,J=2.7,8.2 Hz,CH2 C
HCH)、4.33(dt,J=2.8,9.2 H
z CHCHCH2 )、4.70(m,CH2 C
H=CH2 及びCH3 CHCH)、4.87(s,
ナフチル−CH2 I)、5.3(m,CH2 CH=
CH2 )、5.91(m,CH2 CH=CH2 )
、7.43(t,J=7.1,7.7 Hz,ナフチ
ル−H6)、7.59(d,J=1.7 Hz,ナフ
チル−H1)、7.67(t,J=7.0,7.1
Hz,ナフチル−H7)、7.80(s,ナフチル−H
4);7.76(d,J=8.2 Hz,ナフチル−
H5)、8.07 ppm(d,J=8.1 Hz
,ナフチル−H8)。IR(CH2 Cl2 ):17
80、1745、1720cm−1。 【0110】実施例13 【化96】 アリル−(5R,6S)−2−(1−(4−アミノピリ
ジニウム)メチル−3−ナフチル)−6−〔1R−(ア
リルオキシカルボニル)エチル〕−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボキシレートヨウ化物(16)N2
雰囲気下0℃で無水アセトニトリル2ml中ヨウ化物1
5(58.1mg、0.099ミリモル)の撹拌溶液へ
、固体の4−アミノピリジン(11.2mg、0.12
ミリモル)を加えた。得られた反応溶液をN2 雰囲気
下室温で18時間撹拌し、次いでCH2 Cl2 と氷
/H2 O間に分配した。有機相を分離し、無水Na2
SO4 で乾燥させ、ロ過し、真空下濃縮して、黄色
フィルム62.9mgを得た。残渣をCH2 Cl2
に溶解し、溶液をジエチルエーテルで希釈した。分離し
たゴム状固体を集め、CH2 Cl2 に再び溶解した
。エーテルを再び加え、得られた固体を集め、真空下乾
燥させて、オレンジ色泡状物の標題化合物64.3mg
を得た。 1H−NMR(300 MHz、CDCl
3 )、δ1.47(d,J=6.77Hz,CH3
CHCH)、3.37(dd,J=9.9,16.0
Hz,CHCH2 C)、3.57(m,CHCH2
C及びCHCHC=O)、4.39(dt,J=2.
1,9.5 Hz,CHCHCH2 )、4.32(
m,CH3 CHCH,CH2 CH=CH2 )、5
.25(m,CH2 CH=CH2 )、5.80(s
,ナフチル−CH2 )、5.88(m,CH2 CH
=CH2 )、7.18(d,J=7.1 Hz,ピ
リジン H3及びH5)、7.53(m,ナフチル−
H)、7.70(s,ナフチル−H)、7.85(d,
J=8.2 Hz,ナフチル−H)、7.87(d,
J=7.7 Hz,ナフチル−H)、8.05ppm
(d,J=6.3 Hz,ピリジン H2及びH6
);IR(CH2 Cl2 ):1780、1745、
1720、1655cm−1;UV(ジオキサン):λ
max =285nm。 【0111】実施例14 【化97】 アリル−(5R,6S)−2−(1−(2−アミノピリ
ジニウム)メチル−3−ナフチル)−6−〔1R−(ア
リルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−1−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボキシレートヨウ化物(17)
アセトニトリル2ml中ヨウ化物15(67.0mg、
0.115ミリモル)の溶液へ、2−アミノピリジン(
21.5mg、0.229ミリモル)を一度に加えた。 室温で18時間撹拌後、混合物を塩化メチレンで希釈し
、水及びブラインで連続して洗浄した。乾燥(MgSO
4 )及び蒸発により得られた固体を、最小限度量の塩
化メチレンに溶解した。生成物をエチルエーテルを添加
して沈殿させ、遠心により分離した。真空下で乾燥させ
て、褐色固体の標題化合物28.5mg(45%)を生
成した。 1H−NMR(300 MHz、CDCl
3 )、δ 1.48(d,J=5.86 Hz,
3H,CH3 )、3.30−3.55(m,2H,H
1)、3.54(dd,J=7.8,2.7 Hz,
H6)、4.35(dt,J=2.7,9.5 Hz
,1H,H5)、4.55−4.75(m,4H,−O
CH2 C=C)、5.1−5.4(m,5H,H8,
−C=CH2 )、5.75−6.0(m,2H,−C
H=C)、5.92(bs,2H,−CH2 N)、6
.66(t,J=6.3,1H,ArH)、7.35−
7.95 ppm(m,9H,ArH)。IR(CH
Cl3 ):1780(β−ラクタム)、1745(カ
ーボネート)、1720((エステル)、1665cm
−1(イミニウム)。FAB−MS: m/e=55
4(M+H)。 【0112】実施例15 【化98】 アリル−(5R,6S)−2−{1−〔(2−ピリジル
)アミノ〕メチル−3−ナフチル}−6−〔1R−(ア
リルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−1−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボキシレート(18)アセトニ
トリル2ml中ヨウ化物15(46.0mg、0.07
86ミリモル)の溶液へ、2−アミノピリジン(9.6
mg、0.10ミリモル)及びシルバートリフルオロメ
タンスルホネート(32mg,0.13ミリモル)を加
え、混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物
を塩化メチレンで希釈し、ロ過した。ロ液を、水、飽和
NH4 Cl、飽和NaHCO3 及びブラインで連続
して洗浄した。乾燥(MgSO4 )及び蒸発により油
状物を得これをシリカゲル上での調製TLC(1:4、
EtOAc/CH2 Cl2 により精製し、油状標題
化合物13mg(24%)を生成した。 1H−NMR
(300 MHz、CDCl3 )、δ1.50(d
,J=6.95Hz,3H,CH3 )、3.20−3
.45(m,2H,H1)、3.44(dd,J=8.
1,2.8 Hz,1H,H6)、4.31(dt,
J=2.8,9.4 Hz,1H,H5)、4.55
−4.75(m,4H,−OCH2 C=C)、4.9
4(s,2H,−CH2 N)、5.1−5.4(m,
5H,H8,−C=CH2 )、5.75−6.0(m
,2H,−CH=C)、6.43(d,J=7.9
Hz,1H,PyH)、6.64(dd,J=7.1,
5.0Hz,1H,PyH)、7.44(dd,J=7
.9,7.1 Hz,1H,PyH)、7.5−8.
1(m,6H,ArH)、8.15 ppm(brd
,J=5 Hz,1H,PyH)。IR(CHCl3
):3440(NH)、1780(β−ラクタム)、
1745(カーボネート)、1725cm−1(エステ
ル)。 【0113】実施例16 【化99】 (5R,6S)−2−(1−(4−アミノピリジニウム
)メチル−3−ナフチル)−6−〔1R−ヒドロキシエ
チル)−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート
(19) N2 雰囲気下0℃で2ml無水CH2 Cl2 及び
酢酸エチル中カルバペネム16(64.3mg、0.0
95ミリモル)の撹拌溶液へ、テトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム14.6mg(1.26×1
0−5モル)及びトリフェニルホスフィン15.6mg
(5.94×10−5モル)の混合物を加え、次いで、
2−エチルヘキサン酸17.4μl(0.11ミリモル
)及びEtOAc溶液中0.5Mカリウム2−エチルヘ
キサノエート0.218ml(0.11ミリモル)を加
えた。得られた混合物を、N2 雰囲気下0°で0.5
時間、室温で3.5時間撹拌した。わずかに着色した沈
殿が室温で30分後に生じた。次いで、反応スラリーを
EtOAcで希釈し、固体を分離し、Et2 Oで2回
洗浄した。次いで固体を真空下乾燥させ、逆相−PLC
(2×1000μ、20×20cm逆相シリカゲルF、
H2 O中30%THFにより〜5°で溶出)により精
製した。主なUV活性生成物バンドを合体し、CH3
CN−H2 O(4:1)で8回抽出した。合体した水
性抽出物をヘキサンで3回洗浄し、ゲルマンアクロディ
スク−CR(Gelman Acrodisc−(R
)0.45μフィルターアセンブリーを通してロ過し、
真空下濃縮した。濃縮物を凍結乾燥し、白色綿毛固体の
標題化合物15.5mgを得た。 1H−NMR(30
0 MHz、D2 O/THF−d8 /TSP)δ
1.35(d,J=6.8 Hz,CH3 CH
CH)、3.18(dd,J=9.5,17.2 H
z,CH2 CHCH)、3.46(dd,J=2.7
,6.1 Hz,CHCHC=O)、3.57(dd
,J=8.8,17.2 Hz,CH2 CHCH)
、4.26(m,CH3 CHOH)4.35(dt,
J=2.0,9.2 Hz,CHCHCH2 )、6
.88(d,J=7.9 Hz,ピリジン−H3及び
H5)、7.56(m,ナフチル−H)、7.87(d
,J=6.7 Hz,ナフチル−H)、7.95(m
,3ナフチル−H)、8.20 ppm(d,J=6
.9 Hz,ピリジン−H2及びH6);UV(H2
O):λmax =274、319nm。 【0114】実施例17〜33 前記実施例に記載された操作を行ない、以下の化合物を
同様に製造した。 【化100】 【0115】 【化101】 【0116】 【化102】 【0117】実施例34 【化103】 アリル−(5R,6S)−2−〔2−(3−メチル−1
−イミダゾリウム)メチル−6−ナフチル〕−6−〔1
R−(アリルオキシカルボニルオキシ)エチル〕カルバ
ペン−2−エム−3−カルボキシレートトリフルオロメ
タンスルホネート(20) 塩化メチレン中カルバペネム8(53.2mg、0.1
11ミリモル)の溶液を0℃に冷却し、1−メチルイミ
ダソール(0.020ml、0.24ミリモル)、次い
でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.022m
l、0.13ミリモル)を加えた。1時間後、反応混合
物を塩化メチレンで希釈し、水で洗浄した。有機溶液を
乾燥させ(Na2 SO4 )、蒸発させて、オレンジ
色油状物79.7を得た。 1H−NMR(300
MHz、CDCl3 )、δ1.45(d,J=6.3
5Hz,3H,CH3 )、3.22(dd,J=9.
89,18.1 Hz,1H,Hla)、3.40(
dd,J=8.7,18.1 Hz,1H,Hlb)
、3.47(dd,J=2.7,7.8 Hz,1H
,H6)、3.79(s,3H,N−CH3 )、4.
29(dt,J=2.7,9.3 Hz,1H,H5
)、4.50−4.75(m,4H,−OCH2 C=
C)、5.05−5.45(m,5H,H8,−C=C
H2 )、5.38(s,2H,−CH2 N)、5.
7−6.0(m,2H,−CH=C)、7.19(s,
1H)、7.23(s,1H)、7.36(d,J=8
.7 Hz,1H)、7.42(d,J=10Hz,
1H)、7.7−7.8(m,2H)、7.75(s,
1H)、7.82(s,1H)、9.07ppm(s,
1H)。 【0118】実施例35 【化104】 (5R,6S)−2−〔2−(3−メチル−1−イミダ
ゾリウム)メチル−6−ナフチル〕−6−(1R−ヒド
ロキシエチル)−カルバペン−2−エム−3−カルボキ
シレート(21) 実施例12と同様の方法により、カルバペネム20(7
9.7mg)を脱アリル化して、黄色凍結乾燥固体の標
題化合物(11.7mg、25%)を生成した。 1H
−NMR(300 MHz、2:1 D2 O/C
D3 CN):δ1.65(d,J=6.2 Hz,
3H,CH3 )、3.50(dd,J=9.8,16
.5 Hz,1H,Hla)、3.75−3.95(
m,2H,Hlb,H6)、4.20(s,3H,−N
CH3 )、4.5−4.7(m,2H,H5,H8)
、5.85(s,2H,−CH2 N)、7.80(s
,1H)、7.84(s,1H)、7.75−7.85
(d,1H,不明瞭)、7.98(d,J=8.7Hz
,1H)、8.20(s,1H)、8.24(s,1H
)、8.20−8.25(d,1H,不明瞭)、8.2
9ppm(d,J=8.4 Hz、1H)。IR(K
Br):1755(β−ラクタム)、1595cm−1
(カルボキシレート)。UV(H2 O):λmax
=319nm;ε=9,700。 【0119】実施例36 【化105】 アリル−(5R,6S)−2−〔2−(3−アミノピリ
ジニウム)メチル−6−ナフチル〕−6−〔1R−(ア
リルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシレートクロリド(22)CH
2 Cl2 中カルバペネム8(66.2mg、0.1
39ミリモル)の溶液を−70℃に冷却し、コリジン(
0.022ml、0.17ミリモル)を加え、次いで、
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.026ml
、0.15ミリモル)を加えた。淡オレンジ色溶液を、
−70℃で30分撹拌し、次いで、CH2 Cl2 中
3−アミノピリジンの溶液(4.1M、0.074ml
、0.30ミリモル)を滴下した。反応混合物を35分
にわたってゆっくりと−20℃まで加温し、飽和NH4
Cl−H2 O(1:1)で加水分解した。反応混合
物をEtOAcと飽和NH4 Cl−H2 O(1:1
)の間で分配し、有機相を水及びブラインで洗浄した。 乾燥(Na2 SO4 )及び蒸発により茶色油状物8
4mgを得た。この材料をCH2 Cl2 (1ml)
に溶解し、これを遠心管中エチルエーテル(2ml)に
ピペットで移した。得られた固体を遠心により単離し、
真空下乾燥させて、ピリジニウム塩72mg(88%)
を生成した。 1H−NMR(300 MHz、CDCl3 ):
δ1.46(d,J=6.16Hz,3H,CH3 )
、3.15−3.45(m,2H,H1)、3.46(
dd,J=2.5,8.0 Hz,1H,H6)、4
.3(br t,J=9Hz,1H,H5)、4.4
−4.8(m,4H,−OCH2 C=C)、5.0−
5.5(m,5H,H8,−C=CH2 )、5.7−
6.0(m,4H,−CH=C,−CH2 N)、7.
2−7.9(m,9H)、8.45ppm(広域s,1
H)。 【0120】実施例37 【化106】 (5R,6S)−2−〔2−(3−アミノピリジニウム
)メチル−6−ナフチル〕−6−(1R−ヒドロキシエ
チル)−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート
(23) 実施例12と同様の方法により、カルバペネム22(7
2mg、0.12ミリモル)を脱アリル化し、淡黄色凍
結乾燥固体の標題化合物(12.5mg、24%)を生
成した。 1H−NMR(300 MHz、2:1
D2 O/CD3 CN):δ1.64(d,J=6
.2 Hz,3H,CH3 )、3.49(dd,J
=9.8,16.5 Hz,1H,Hla)、3.7
5−3.95(m,2H,Hlb,H6)、4.5−4
.7(m,2H,H5,H8)、6.05(s,2H,
−CH2 N)、7.8(d,J=7.7 Hz,1
H)、7.9−8.05(m,3H)、8.15−8.
35(m,4H)、8.4−8.5 ppm(m,2
H)。IR(KBr):1750(β−ラクタム)、1
585cm−1(カルボキシレート)。UV(H2 O
):λmax =313nm;ε=15,700。 【0121】実施例38 【化107】 アリル−(5R,6S)−2−(2−ホルミル−6−ナ
フチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボニルオキ
シ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カルボキシ
レート(24) −70℃で塩化メチレン1.5ml中塩化オキサリル(
0.023ml、0.24ミリモル)の撹拌溶液へ、ニ
ートジメチルスルホキシド(0.023ml、0.32
ミリモル)を加えた。5分後、塩化メチレン0.5ml
中アルコール8(113mg、0.237ミリモル)の
溶液を滴下した。反応混合物を15分間−70℃で撹拌
し、次いで、トリエチルアミン(0.091ml、0.
65ミリモル)を加えた。温度を5分以上−70℃で維
持し、次いで2時間かけて、0℃までゆっくりと加温し
た。反応混合物をpH7リン酸バッファーで停止させ、
次いで、酢酸エチルで希釈し、pH7リン酸バッファー
、水(2×)及びブラインで連続して洗浄した。乾燥(
MgSO4 )及び蒸発により、精製を必要としない油
状物の標題アルデヒド105mg(93%)を得た。 1H−NMR(300 MHz、CDCl3 ):
δ1.51(d,J=5.61Hz,3H,CH3 )
、3.25−3.50(m,3H,H6,H1)、4.
36(dt,J=2.75,9.4 Hz,1H,H
5)、4.55−4.8(m,4H,−OCH2 C=
C)、5.1−5.4(m,5H,H8,−C=CH2
)、5.75−6.0(m,2H,−CH=C)、7
.56(d,J=8.61 Hz,1H,ArH)、
7.8−8.0(m,4H,ArH)、8.32(s,
1H,ArH)、10.16 ppm(s,1H,C
HO)。 【0122】実施例39 【化108】 アリル−(5R,6S)−2−{6−〔E−2−(2−
ピリジル)ビニル〕−2−ナフチル}−6−〔1R−(
アリルオキシカルボニルオキシ)エチル〕カルバペン−
2−エム−3−カルボキシレート(25)アセトニトリ
ル2.5ml中アルデヒド24(105mg、0.22
1ミリモル)の溶液へ、(2−ピコリル)トリフェニル
ホスホニウムヨウ化物(129mg、0.34ミリモル
)次いで、ジイソプロピルエチルアミン(0.050m
l、0.29ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で
5時間撹拌し、次いで、酢酸エチルで希釈し、飽和NH
4 Cl、飽和NaHCO3 及びブラインで洗浄した
。乾燥(MgSO4 )、蒸発及びシリカゲル上での調
製TLCによる精製により油状物の標題化合物58mg
(48%)を得た。 1H−NMR(300 MHz
、CDCl3 )、δ1.51(d,J=6.29Hz
,3H,CH3 )、3.25−3.5(m,2H,H
1)、3.45(dd,J=8.4,2.8 Hz,
1H,H6)、4.33(dt,J=2.8,9.3
Hz,1H,H5)、4.55−4.8(m,4H,
−OCH2 C=C)、5.1−5.5(m,5H,H
8,−C=CH2 )、5.75−6.0(m,2H,
−CH=C)、7.15−7.90(m,11H,Ar
H,CH=CH)、8.63 ppm(d,J=4.
82 Hz,1H,ArH)。IR(CHCl3 )
:1780(β−ラクタム)、1745(カーボネート
)、1725(エステル)、1590cm−1(オレフ
ィン)。FAB−MS:m/e=551(M+H)。 【0123】実施例40 【化109】 カリウム−(5R,6S)−2−{6−〔E−2−(2
−ピリジル)ビニル〕−2−ナフチル}−6−(1R−
ヒドロキシエチル)−カルバペン−2−エム−3−カル
ボキシレート(26) 酢酸エチル(1ml)−塩化メチレン(1ml)中カル
バペネム25(29mg、0.053ミリモル)の溶液
へ、トリフェニルホスフィン(4mg、0.016ミリ
モル)、2−エチルヘキサン酸(0.0080ml、0
.053ミリモル)、カリウム2−エチルヘキサノエー
ト(EtOAc中0.50M溶液、0.105ml、0
.053ミリモル)及びテトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(6mg、0.005ミリモル)を
順次加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで
酢酸エチルを含む遠心管へピペットで移した。得られた
固体を遠心により単離し、酢酸エチルで2回洗浄した。 逆相調製TLC(4:1,H2 O/THF)により精
製して、白色の凍結乾燥固体の標題化合物7.0mg(
28%)を生成した。 1H−NMR(300 MH
z,d8 −THF/D2 O):δ 1.4(d,
J=6 Hz,3H,CH3 )、3.1−3.25
(m,1H,Hla)、3.5−3.65(m,2H,
Hlb,H6)、4.25−4.45(m,2H,H5
,H8)、7.3−8.1(m,11H,ArH,CH
=CH)、8.6 ppm(bs,1H,ArH)。 IR(KBr):1750(β−ラクタム)、1590
cm−1(カルボキシレート)。UV(H2 O):λ
max =349nm;ε28,500。 【0124】実施例41 【化110】 アリル−(5R,6S)−2−{6−〔E−2−(N−
メチル−2−ピリジニウム)ビニル〕−2−ナフチル}
−6−〔1R−(アリルオキシカルボニルオキシ)エチ
ル〕カルバペン−2−エム−カルボキシレートトリフル
オロメタンスルホネート(27) 塩化メチレン1.5ml中カルバペネム25(28mg
、0.051ミリモル)の溶液へ、メチルトリフルオロ
メタンスルホネート(6.0μl、0.053ミリモル
)を加えた。室温で6時間後、溶媒を真空下蒸発させて
、オレンジ色固体の標題化合物を得た。 1H−NMR
(300 MHz,CDCl3 ):δ 1.49
(d,J=6.11 Hz,3H,CH3)、3.1
5−3.55(m,3H,H1,H6)、4.15(s
,3H,N−CH3 )、4.33(br t,J=
9.3 Hz,1H,H5)、4.5−4.85(m
,4H,−OCH2 C=C)、5.1−5.45(m
,5H,H8,−C=CH2 )、5.8−6.0(m
,2H,−CH=C)、7.2−8.2 ppm(m
,12H,ArH,CH=CH)。IR(CHCl3
):1780(β−ラクタム)、1745(カーボネー
ト)、1725(エステル)、1615cm−1(オレ
フィン)。 【0125】実施例42 【化111】 (5R,6S)−2−{6−〔E−2−(N−メチル−
2−ピリジニウム)ビニル〕−2−ナフチル}−6−〔
1R−ヒドロキシエチル)−カルバペン−2−エム−3
−カルボキシレート(28) カルバペネム27を、実施例12と同様な方法により脱
アリル化し、黄色凍結乾燥固体の標題化合物(7.0m
g、全体として31%)IR(KBr):1750(β
−ラクタム)、1610cm−1(カルボキシレート)
UV(H2 O):λmax =368nm(ε=24
,000) 【0126】実施例43〜46 前記実施例の操作により、以下の化合物で同様に製造し
た。 【化112】 【0127】実施例47 【化113】 2−ブロモ−6−(N−スクシンイミド)−ナフタレン
(29) ベンゼン13ml中2−アミノ−6−ブロモナフタレン
(0.565g、2.54ミリモル)及びコハク酸無水
物(0.508g、5.08ミリモル)の溶液を、1.
5時間還流した。得られた沈殿をロ過により分離し、ベ
ンゼンで洗浄した。真空下での乾燥後、固体0.780
を得、これを、酢酸ナトリウム(0.595g、7.2
6ミリモル)とともに、無水酢酸12mlに溶解し、3
時間還流した。室温へ冷却後、反応混合物を、水3ml
で停止させ、高真空下蒸発乾固させた。シリカゲル15
0gを通すフラッシュクロマトグラフィー(1:4,E
tOAc/CH2 Cl2 )による精製により、白色
固体の標題化合物0.670g(86%)を生成した。 1H−NMR(300MHz,CDCl3 ):δ
2.95(bs,4H)、7.41(dd,J=8.
8,1.9 Hz,1H)、7.59(dd,J=8
.8,1.7Hz,1H)、7.73(d,J=8.8
Hz,1H)、7.79(s,1H)、7.84(
d,J=8.8 Hz,1H)、8.04 ppm
(s,1H)。FAB−MS: m/e=504、5
06(M+H)。 【0128】実施例48 【化114】 2−ブロモ−6−(N−ピロリジノ)ナフタレン(30
) 0℃で2−メトキシエチルエーテル7ml中2−ブロモ
−6−(N−スクシンイミド)ナフタレン29(0.6
70g、2.20ミリモル)の溶液へ、ボロントリフル
オリドエーテレート(0.567ml、4.61ミリモ
ル)を加え、次いで、2−メトキシエチルエーテル6m
l中(ソディウム)ボロヒドリド(0.166g、4.
39ミリモル)の溶液を滴加した。1時間後、反応混合
物を、水、次いで飽和NaHCO3 で注意深く加水分
解し、塩化メチレンと飽和NaHCO3 の間に分配し
た。 有機相を乾燥させ(MgSO4 )、蒸発させて、固体
を得、これをシリカゲル75gを通すフラッシュクロマ
トグラフィー(1:4、EtOAc/CH2 Cl2
)により精製し白色固体の標題化合物0.540g(8
8%)を生成した。 1H−NMR(300 MHz
,CDCl3 ):δ 2.0−2.1(m,4H,
−CH2 CH2 −)、3.35−3.45(m,4
H,−CH2 NCH2 −)、6.73(bs,1H
)、7.01(dd,J=9.0,2.3 Hz,1
H)、7.39(dd,J=8.8,2.0 Hz,
1H)、7.50(d,J=8.8 Hz,1H)、
7.60(d,J=9.0 Hz,1H)、7.88
ppm(d,J=1.8 Hz,1H)。UV(CH
3 CN):λmax =252nm; ε=8,0
00,218nm;ε=20,800。FAB−MS:
m/e=276、278(M+H)。 【0129】実施例49 【化115】 (3S,4R)−1−(アリルオキシカルボニルトリフ
ェニルホスフォラニリデン)メチル−3−〔1R−(ア
リルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−4−〔2−(
N−ピロリジノ)−6−ナフチルカルボニル〕メチル−
アゼチジン−2−オン(31) テトラヒドロフラン3ml中臭化物30(0.260g
、0.945ミリモル)及びマグネシウム切削片(32
mg、1.3ミリモル)の混合物へ、1,2−ジブロモ
エタン(0.010ml)を加え、反応混合物を超音波
にて簡単に超音波処理し、グリニャール形成を開始した
。混合物を50℃で10分間加熱し、次いで室温で3時
間撹拌した。得られたグリニャール溶液を、0℃でテト
ラヒドロフラン8ml中(3S,4R)−1−(アリル
オキシカルボニルトリフェニルホスホリリデン)メチル
−3−〔1R−(アリルオキシカルボニルオキシ)エチ
ル〕−4−〔(2−ピリジルチオ)カルボニル〕メチル
−アゼチジン−2−オン3(0.539g、0.759
ミリモル)の溶液へ滴下した。2時間後、反応混合物を
飽和NH4 Cl溶液で加水分解し、多量の酢酸エチル
で希釈し、飽和NH 4 Cl、1N NaOH、
H2O及びブラインで順次洗浄した。乾燥(MgSO4
)及び蒸発により黄色油状物を得、これをシリカゲル
75gを通すフラッシュクロマトグラフィー(7:3E
tOAc/ヘキサン)により分離し、黄緑色油状物の標
題化合物0.411g(68%)を得た。 1H−NM
R(300 MHz,CDCl3 ):δ 1.1
6(d,J=6.11 Hz,3H,CH3 )、2
.0−2.15(m,4H,−CH2 CH2−)、3
.35−3.50 ppm(m,4H,−CH2 −
N−CH2 −)。IR(CHCl3 ):1745(
β−ラクタム,カーボネート)、1665(ケトン)、
1620cm−1(イリド)。FAB−MS: m/
e=795(M+H)。 【0130】実施例50 【化116】 アリル−(5R,6S)−2−〔2−(N−ピロリジノ
)−6−ナフチル〕−6−〔1R−(アリルオキシカル
ボニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシレート(32) 前記実施例において製造されたホスホラン31(0.4
11g、0.518ミリモル)を、p−ヒドロキノンの
数結晶とともにp−キシレン18mlに溶解し、溶液を
還流下加熱した(138℃)。3時間後、溶液を室温ま
で冷却し、溶媒を真空下蒸発させ、残渣をシリカゲル3
0gを通すフラッシュクロマトグラフィー(3:2,E
tOAc/ヘキサン)により精製し、黄緑色泡状物の標
題化合物0.177g(66%)を生成した。 1H−
NMR(300 MHz,CDCl3 ):δ 1
.50(d,J=6.34 Hz,3H,CH3 )
、2.0−2.1(m,4H,−CH2 CH2 −)
、3.25−3.50(m,7H,H1,H6,−CH
2 NCH2 −)、4.27(dt,J=2.7,9
.3 Hz,1H,H5)、4.6−4.8(m,4
H,−OCH2 C=C)、5.1−5.4(m,5H
,H8,−C=CH2 )、5.8−6.0(m,2H
,−CH=C)、6.7−7.7 ppm(m,6H
,ArH)。IR(CHCl3 ):1780(β−ラ
クタム)、1745(カーボネート)、1720(エス
テル)、1625cm−1(C=C)。UV(CH3
CN):λmax =387、246nm。FAB−M
S:m/e=517(M+H) 【0131】実施例51 【化117】 カリウム(5R,6S)−2−〔2−(N−ピロリジノ
)−6−ナフチル〕−6−〔1R−ヒドロキシエチル)
−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(33
) 酢酸エチル(1ml)−塩化メチレン(1ml)中カル
バペネム32(35mg、0.068ミリモル)の溶液
へ、トリフェニルホスフィン(5mg、0.02ミリモ
ル)、2−エチルヘキサン酸(0.012ml、0.0
80ミリモル)、カリウム2−エチルヘキサノエート(
EtOAc中0.5M溶液、0.17ml、0.085
ミリモル)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(8mg、0.007ミリモル)を連続して
加えた。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いで
酢酸(2ml)を含む遠心管へピペットで移した。 沈殿を遠心により分離し、エチルエーテルで一回洗浄し
た。逆相調製TLC(4:1,H2 O/THF)によ
る分離により、オフホワイト色凍結乾燥固体の標題化合
物8.0mg(30%)を生成した。 1H−NMR(
300 MHz,D2 O):δ 1.63(d,
J=6.41Hz,3H,CH3 )、2.30−2.
45(m,4H,−CH2 CH2 −)、3.46(
dd,J=9.9,16.5 Hz,1H,Hla)
、3.65−3.85(m,6H,Hlb,H6,−C
H2 NCH2 −)、4.50−4.65(m,2H
,H6,H8)、7.18(s,1H)、7.43(d
d,J=9.1,1.9 Hz,1H)、7.80(
d,J=8.7 Hz,1H)、7.93(d,J=
8.7 Hz,1H)、8.01(s,1H)、8.
07 ppm(d,J=9.1 Hz,1H)。I
R(KBr):1750(β−ラクタム)、1625(
C=C)、1600cm−1(カルボキシレート)。U
V(H2 O):λmax =342nm(ε15,0
00)、246nm。 【0132】実施例52 【化118】 アリル−(5R,6S)−2−〔2−(N−メチル−ピ
ロリジニウム)−6−ナフチル〕−6−〔1R−(アリ
ルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2
−エム−3−カルボキシレートトリフルオロメタンスル
ホネート(34) 塩化メチレン6ml中カルバペネム32(0.177g
、0.343ミリモル)の溶液へ、メチルトリフルオロ
メタンスルホネート(0.043ml、0.38ミリモ
ル)を加えた。室温で6時間撹拌後、揮発物を真空下蒸
発させて、泡状の標題化合物を得た。 1H−NMR(
300 MHz,CDCl3 ):δ 1.47(
d,J=6.35 Hz,3H,CH3 )、2.1
5−2.40(m,4H,−CH2 CH2 −)、3
.2−3.55(m,2H,H1)、3.42(s,3
H,N−CH3 )、3.52(dd,J=7.8,2
.7 Hz,1H,H6)、3.90−4.05、4
.30−4.45(m,4H,−CH2 −N−CH2
−)、4.30−4.45(H5,不明瞭)、4.5
−4.8(m,4H,−OCH2 C=C)、5.1−
5.4(m,5H,H8,−C=CH2 )、5.75
−6.0(m,2H,−CH=C)、7.53(d,J
=8.7 Hz,1H)、7.72(d,J=9.2
Hz,1H)、7.84(s,1H)、7.92(
d,J=8.9Hz,2H)、8.17 ppm(s
,1H)。IR(CHCl3 ):1780(β−ラク
タム)、1745(カーボネート)、1725cm−1
(エステル)。 【0133】実施例53 【化119】 (5R,6S)−2−〔2−(N−メチル−N−ピロリ
ジニウム)−6−ナフチル〕−6−(1R−ヒドロキシ
エチル)−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレー
ト(35) 前記実施例において製造されたカルバペネム34を、実
施例51と同様の方法により脱アリル化して、黄色凍結
乾燥固体の標題化合物39mg(2段階で28%)を得
た。 1H−NMR(300 MHz,D2 O):
δ 1.35(d,J=6.41Hz,3H,CH3
)、2.3−2.5(m,4H,−CH2 CH2
−)、3.13(dd,J=9.8,16.7 Hz
,1H,Hla)、3.45−3.60(m,2H,H
lb,H6)、3.52(s,3H,NCH3 )、4
.05−4.20、4.25−4.40(m,4H,−
CH2 −N−CH2 )、4.25−4.40(m,
2H,H5,H8)、7.59(dd,J=8.9,2
.7Hz,1H)、7.7(d,1H,部分的に不明瞭
)、7.83(s,1H)、7.92(d,J=8.9
Hz,1H)、8.07(d,J=9.3 Hz
,1H)、8.22 ppm(d,J=2.4 H
z,1H)。IR(KBr):1755(β−ラクタム
)、1600cm−1(カルボキシレート)。UV(H
2 O):λmax =318nm(ε13,500)
、276nm。FAB−MS: m/e=407(M
+H)。 【0134】実施例54 【化120】 アリル−(5R,6S)−2−〔1−(N−ピロリジノ
)−7−ナフチル〕−6−〔1R−(アリルオキシカル
ボニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシレート(36) 1−アミノ−7−ブロモナフタレン〔エッチ.エッチ.
ホグソン及びアール.イー.ディーン.ジェー.ケム.
ソク.(H.H.Hodgson and R.E
.Dean,J.Chem.Soc.)818(195
0)〕を用いて出発する以外、実施例47〜50と同様
の方法により、オレンジ色油状物の標題化合物を得た。 1H−NMR(300 MHz,CDCl3 ):
δ 1.51(d,J=6.3Hz,3H,CH3
)、1.95−2.10(m,4H,−CH2 CH2
−)、3.25−3.40(m,6H,H1,−CH
2 NCH2 −)、3.45(dd,J=8.5,2
.8 Hz,1H,H6)、4.31(dt,J=2
.8,9.3 Hz,1H,H5)、4.6−4.8
(m,4H,−OCH2 C=C)、5.1−5.4(
m,5H,H8,−C=CH2 )、5.8−6.0(
m,2H,−CH=C)、6.9−7.0(m,1H)
、7.3−7.5(m,3H)、7.74(d,J=8
.7 Hz,1H)、8.20 ppm(s,1H
)。IR(CHCl3 ):1780(β−ラクタム)
、1745(カーボネート)、1725cm−1(エス
テル)。UV(CH3 CN):λmax =307n
m。FAB−MS:m/e=517(M+H)。 【0135】実施例55 【化121】 カリウム(5R,6S)−2−〔1−(N−ピロリジノ
)−7−ナフチル〕−6−〔1R−ヒドロキシエチル)
−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(37
) カルバペネム36(60mg、0.12ミリモル)を、
実施例51と同様の方法により脱アリル化し、凍結乾燥
固体の標題化合物14.8mg(30%)を生成した。 IR(KBr):1750(β−ラクタム)、1590
cm−1(カルボキシレート)。UV(H2 O):λ
max =295nm:ε=7,800。 【0136】実施例56 【化122】 (5R,6S)−2−〔1−(N−メチル−N−ピロリ
ジニウム)−7−ナフチル〕−6−〔1R−ヒドロキシ
エチル)−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレー
ト(38) 実施例52〜53と同様な方法により、カルバペネム3
6(57mg、0.11ミリモル)から、灰白色凍結乾
燥固体の標題化合物(18mg、40%)を得た。 1
H−NMR(300 MHz,D2 O):δ 1
.33(d,J=6.47Hz,3H,CH3 )、2
.20−2.55(m,4H,−CH2 CH2 −)
、3.18(dd,J=9.7,16.2 Hz,1
H,Hla)、3.25−3.6(m,2H,Hlb,
H6)、3.73(s,3H,NCH3 )、4.2−
4.5(m,6H,H5,H8,−CH2 NCH2
−)、7.5−7.6(m,2H)7.95(d,J=
8.5 Hz,1H)、8.0−8.1(m,2H)
、8.19 ppm(s,1H)。IR(KBr):
1755(β−ラクタム)、1595cm−1(カルボ
キシレート)。UV(H2 O):λmax =320
nm ε=8,900、280nm:e=11,00
0。
。これは以下により詳細に説明するように、側鎖2位が
ナフタレン部分で特徴づけられており、多様な中性置換
基で置換される。 【0002】チエナマイシンは、早くから広い範囲に用
いられてきたカルバペネムの抗菌剤であり、以下の構造
式を有する: 【化43】 その後、構造式: 【化44】 のN−ホルムイミドイルチエナマイシンが発見された。 【0003】本発明の2−ナフチル−カルバペネムは、
チエナマイシンあるいはN−ホルムイミドイルチエナマ
イシンのような広い適用範囲を持つという特徴はない。 むしろ本発明の物質の作用範囲は、もっぱら、グラム陽
性微生物、とくにメチシリン耐性ブドウ球菌MRSA(
Staphylococcus aureus)、メチ
シリン耐性ブドウ球菌MRSE(Staphyloco
ccus epidermidis) 及びメチシリン
耐性コアグラーゼネガティブブドウ球菌MRCNS(S
taphylococci)に限定される。したがって
、本発明の抗菌化合物は、これらの抑制の困難な病原体
の治療に重要な貢献をなす。さらに、このような病原体
(MRSA/MRCNS)に対して有効であって、同時
に安全な、つまり、望ましくない毒性副作用のない薬剤
に対する需要が高まっている。これらの要求を満たすβ
−ラクタム抗菌剤はまだ発見されていない。そして、、
現在よく用いられるグリコペプチド抗菌剤であるバンコ
マイシンに対しては、MRSA/MRCNS病原体の耐
性がどんどん高くなってきている。 【0004】ごく最近、アミノメチル及び置換したアミ
ノメチル等で任意に置換したアリール部分を2位の置換
基として持つカルバペネム抗菌剤が開示された。これら
の薬剤は、米国特許第4,543,257号及び第4,
260,627号に記述されており、構造式【化45】 を有する。 【0005】しかしながら、本発明の化合物を特徴づけ
る置換したナフチルである2位の置換基についての記述
や示唆はなく、又、本発明の化合物の非常に優秀な抗M
RSA/MRCNS作用に関する示唆もない。 【0006】EP−A−0277 743は、構造式
:【化46】 を有する特徴的な一群の化合物について説明している。 しかしこの限定された開示は、本発明の全く異なってい
る化合物にも、それらの非常に優秀な抗MRSA/MR
CNS作用にも全く触れていない。 【0007】本発明を要約すると、構造式:【化47】 を有する新規なカルバパネム化合物に関する。式中:R
はH又はCH3 ;R1 とR2 はそれぞれH、CH
3−、CH3H2−、(CH3)2CH− 、HOCH
2−、CH3CH(OH)−、(CH3)2C(OH)
−、FCH2CH(OH)− 、F2CHCH(OH)
− 、F3CCH(OH)−、CH3CH(F)− 、
CH3CF2− 、又は (CH3)2C(F)−;R
a は水素及び下記に掲げるラジカルから成る基よりそ
れぞれ選択するが、ただし1個だけのRa をタイプI
の置換基より選択して0ないし3個のRa ラジカルを
タイプIIの置換基より選択する。ここにタイプIの置
換基とは: 【0008】I.a) 【化48】 式中Aは (CH2)m −Q−(CH2)n である
が、ここにmは0〜6であり、nは1〜6、そしてQは
共有結合、O、S、SO、SO2 、NH、−SO2N
H− 、−NHSO2− 、−CONH−、−NHCO
−、−SO2N(C1−C4 アルキル)−、−N(C
1−C4アルキル)SO2− 、−CON(C1−C4
アルキル)−、−N(C1−C4アルキル)CO−、−
CH=CH− 、−CO−、−OC(O)− 、−C(
O)O− 又は N(C1−C4アルキル) である。 そして(CH2) m はナフチル部分に結合している
。 【0009】 【化49】 は5又は6員単環ヘテロ環又は8、9又は10員二環ヘ
テロ環であり、このヘテロ環は芳香族の第1の5又は6
員環に第1の窒素を有する。ヘテロ環は前記第一の窒素
によってAと結合し、この窒素は環結合に加えてこの結
合によって第4級である。第1の環は0又は1個のO又
はSいずれかを有し、さらに上記に加え0ないし3個の
窒素原子を有するが、任意に3又は4員部分と結合して
任意の第2の環を形成してよい。この部分は少なくとも
1個の炭素原子、0又は1個のOかSのいずれかを有し
、0ないし2個の窒素を有する。この部分は飽和でも不
飽和でもよく、第2の環は芳香族であってもなくてもよ
い。Rc は下記IIとして定義するように水素又は−
NRy Rz である(Ry と R z は下記II
に定義する)が、Rc が2個以上存在する場合にはR
a から1つ、H又は−NRy Rz から1つそれぞ
れ選択する。Rc は環結合によって原子価を満足しな
い環の炭素原子又は窒素ヘテロ原子と結合する。 【0010】I.b) 【化50】 式中 【化51】 は5又は6員単環ヘテロ環あるいは8、9又は10員二
環ヘテロ環であり、ヘテロ環は芳香族の第1の5又は6
員環に第1の窒素を有する。前記第1窒素は環結合に加
えて置換基Rd によって第4級であり、置換基Rd
がないときには電気的に中性である。ヘテロ環の炭素原
子によってA′に結合する。第1の環は0又は1個のO
かSいずれかを有し、さらに0ないし2個の窒素原子を
有する。第1の環は任意に3又は4員部分と結合して任
意の第2の環を形成してもよい。この部分は少なくとも
1個の炭素原子を有し、0又は1個のOかSいずれか、
0ないし2個の窒素原子を有する。この部分は飽和でも
不飽和でもよく、第2の環は芳香族であってもなくても
よい。Rc は前記に定義した通りである。Rd は水
素、NH2 、O− 又はC1 −C4 アルキルであ
る(アルキル基は下記IIcに定義するRq で任意に
1価置換してよい)。 【0011】A′は (CH2)m −Q−(CH2)
n であり、mは0〜6であり、nは0〜6である。Q
は、mとnがどちらも0の場合には共有結合ではないこ
とをのぞけば前記のとおりであり、 (CH2)m は
ナフチル部分に結合する。 I.c) −Ap −N+ R y (Rw )0−
1(Rz ) 、式中Ry とRz は下記IIに定義
する。さらにRy とRz は、C1−C4 アルキレ
ンラジカルとして(下記に定義するRq により任意に
1価置換してもよい)環を形成できるが、この環は N
(O)Re 又は N+ (Re )2により断続され
る(式中Re は水素、C1 −C4 アルキル又は下
記に定義するRq により1価置換したC1 −C4
アルキルである)。 【0012】Rw は水素、C1 −C4 アルキル、
O− 、NH2 であるか、又は存在しないが、この場
合には窒素は電気的に中性である。さらにRw 、Ry
及びRz は一緒になって、N+ とともに二環を形
成するC5 −C10分岐アルカントリイルラジカルを
形成できるが、この分岐アルカントリイルラジカルは、
下記に定義するRq で任意に1価置換できる。分岐ア
ルカントリイルラジカルの第3級炭素は、窒素、N+
Re (Re は前記に定義した通り)又はN+ −O
− に任意に置き換えできる。pは0又は1である。A
は前記に定義した通りである。 【0013】I.d) 【化52】 式中 【化53】 は5又は6員単環ヘテロ環あるいは8、9又は10員二
環ヘテロ環であり、このヘテロ環は第1の環に第1の窒
素を有し、飽和でも不飽和でもよく芳香族でない。第1
窒素は環結合に加えて1又は2個の置換基Rd によっ
て第4級であるか、そうでない場合には環結合に加えて
0又は1個の置換基Rdによって中性である。ヘテロ環
の炭素原子又は第4級でない窒素原子によってA′に結
合している。第1の環は、炭素と第1の窒素に加えて、
前記結合を作る第4級でない窒素、O、S、S(O)、
S(O)2 及びNRe (Re は前記に定義した通
り)から成る基のうちから選択した0ないし1個の基を
有する。第1の環は2、3又は4員部分と結合して任意
の第2の環を形成してよい。この部分は炭素の他に結合
を作る第4級でない窒素を有し、飽和でも不飽和でもよ
い。第2の環は芳香族ではない。Rd は前記に定義し
た通りであり、Rd が2個以上窒素上に存在する場合
には、少なくとも1個のRd は水素又はC1 −C4
アルキルである。A′は前記に定義した通りである。 Pは前記に定義した通りである。Rq は前記に定義し
た通りである。タイプIIの置換基は以下のようである
: II. a)トリフルオロメチル基:−CF3 ;b)ハロゲン
原子:−Br 、−Cl 、−F、又は−I;c)C1
−C4 アルコキシラジカル:−OC1−4 アルキ
ル、ここでアルキルはRq により任意に1価置換して
よいが、Rq は −OH、−OCH3 、−CN 、
−C(O)NH2、−OC(O)NH2 、CHO 、
−OC(O)N(CH3)2 、−SO2NH2 、−
SO2N(CH3)2 、−SOCH3、−SO2CH
3 、−F、−CF3、 −COOMa (Ma は水
素、アルカリ金属、メチル又はフェニル)、テトラゾリ
ル(ただし結合部位はテトラゾール環の炭素原子であり
、窒素原子の1個は前記に定義したMa で1価置換さ
れる)及び −SO3Mb (Mb は水素又はアルカ
リ金属)から成る一群から選択した基である; d)水酸基:−OH; e)カルボニルオキシラジカル:−O(C=O)Rs
、式中、Rs はC1−4 アルキル又はフェニルであ
り、いずれも前記に定義のRq で任意に1価置換でき
る;f)カルバモイルオキシ基:−O(C=O)N(R
y )Rz 、式中、Ry とRz はそれぞれH、
C1−4 アルキル(前記に定義のRq で任意に1価
置換してよい)であるか、一緒になって3ないし5員ア
ルキレンラジカルとして環(前記に定義のRq で任意
に置換される)を形成するかあるいは一緒になって−O
−、−S−、−S(O)−又は−S(O)2 −により
断続されて、2ないし4員アルキレンラジカルとして環
(これは前記に定義のRq で任意に1価置換してよい
)を形成する; g)硫黄ラジカル;−S(O)n −Rs 、式中n=
0〜2でありRs は前記に定義の通りである; h)スルファモイル基:−SO2N(Ry )R z、
式中Ry とRz は前記に定義してものである。 i)アジド:N3 ; j)ホルムアミド基:−N(R t )(C=O)
H式中、Rt はH又はC1−4 アルキルでり、こ
のアルキルは前記に定義のRq で任意に1価置換され
る;k)(C1 −C4 アルキル)カルボニルアミノ
・ラジカル:−N(R t )(C=O)C1−4アル
キル、式中Rt は前記に定義したものであり、やはり
アルキル基は前記に定義のRq で任意に1価置換され
る; l)(C1 −C4 アルコキシ)カルボニルアミノ・
ラジカル:−N(R t )(C=O)OC1−4 ア
ルキル、式中Rt は前記に定義したものであり、又ア
ルキル基は前記に定義のRq で任意に1価置換される
; 【0014】m)ウレイド基:−N(R t )(C=
O)N(R y )Rz 、式中Rt 、Ry 及びR
z は前記に定義したものである; r)スルホンアミド基:−N(R t )SO2R s
、式中Rs とRt は前記に定義したものである; o)シアノ基:−CN; p)ホルミル又はアセタール化したホルミル・ラジカル
:−(C=O)H又は−CH(OCH3)2 ;q)カ
ルボニルをアセタール化した(C1 −C4 アルキル
)カルボニル・ラジカル:−C(OCH3)2C1−4
アルキル、式中アルキルは前記に定義のRq で任意に
1価置換してよい; r)カルボニル・ラジカル:−(C=O)Rs 、式中
Rs は前記に定義。 s)酵素又は炭素原子をC1 −C4 アルキル基で任
意に置換してもよいヒドロキシイミノメチル・ラジカル
:−(C=NORz )Ry 、式中Ry とRz は
ともに結合して環を形成しないことをのぞけば前記に定
義の通りである;t)(C1 −C4 アルコキシ)カ
ルボニル・ラジカル:−(C=O)OC1−4アルキル
、式中アルキルは前記に定義のRq で任意に1価置換
される; u)カルバモイル・ラジカル:−(C=O)N(Ry
)Rz 、式中Ry とRz は前記に定義したもので
ある;v)窒素原子をさらにC1 −C4 アルキル基
で置換してもよいN−ヒドロキシカルバモイル又はN(
C1 −C4 アルコキシ)カルバモイル・ラジカル:
−(C=O)−N(ORy )Rz 、式中Ry とR
z は、ともに結合して環を形成しないことをのぞけば
前記に定義の通りである;w)チオカルバモイル基:−
(C=S)N(Ry )Rz 、式中Ry とRz は
前記に定義したものである;x)カルボキシル:−CO
OMb 、式中Mb は前記に定義したものである; y)チオシアン酸基:−SCN; z)トリフルオロメチルチオ:−SCF3 ;【001
5】aa)結合部位がテトラゾール環の炭素原子であり
、窒素原子1個が水素、アルカリ金属又は、前記に定義
のRq で任意に1価置換したC1 −C4 アルキル
のいずれかによって1価置換されたテトラゾリル;ab
)以下の一群から選択した陰イオン基、すなわちホスホ
ノ〔P=O(OMb )2〕;アルキルホスホノ{P=
O(OMb )−〔O(C1−C4アルキル) 〕};
アルキルホスフィニル〔P=O(OMb )−(C1
−C4アルキル)〕;ホスホルアミド〔P=O(OMb
)N(Ry )Rz 及びP=O(OMb )NHR
x 〕;スルフィノ(SO2M b ) ;スルホ(S
O3M b ) ;式 CONM b SO2Ry 、
CONM b SO2N(R y )Rz 、SO2N
M b CON(R y )Rz より選択したアシル
スルホンアミド;及びSO2NM b CN、ただし式
中【0016】Rx はフェニル又はヘテロアリールで
あり、ヘテロアリールは5又は6個の環原子を有する単
環芳香族炭化水素基である。炭素原子が結合部位であり
、炭素原子1個は窒素に置き換えられている。さらにも
う1個の炭素原子は、O又はSから選択したヘテロ原子
に任意に置き換えてよい。さらに1ないし2個の炭素原
子を窒素ヘテロ原子に任意に置き換えてもよく、フェニ
ル及びヘテロアリールを前記に定義のRq で任意に1
価置換できる。Mb は前記に定義したものであり、R
y とRzも前記に定義したものである、 【0017】ac)以下のようなC5 −C7 シクロ
アルキル基。すなわち、環の炭素1個はO、S、NH又
はN(C1 −C4 アルキル)より選択したヘテロ原
子に置き換えられている。さらに炭素原子1個をNH又
はN(C1 −C4 アルキル)に置き換えてもよい。 各ヘテロ原子に隣接する炭素原子の少なくとも1個は、
結合している水素のいずれもが1個の酵素で置換されて
いて、それによってカルボニル部分を形成している。環
には1又は2個のカルボニル部分が存在する; ad)前記の置換基a)ないしac)及び、前記に定義
のRq で任意に置換されてもよいフェニルのうちの1
つにより任意に1価置換できるC2 −C4 アルケニ
ル・ラジカル; ae)前記の置換基a)ないしac)で任意に1価置換
できるC2 −C4 アルキニル・ラジカル;af)C
1 −C4 アルキル・ラジカル;ag)前記置換基a
)ないしac)の1つで1価置換したC1 −C4 ア
ルキル; ah)以下のような2−オキサゾリジノニル部分。すな
わち結合部位はオキサゾリジノン環の窒素原子であり、
環炭素原子は、S及びNRt (Rt は前記に定義し
たもの)、から選択したヘテロ原子に任意に置き換えら
れる。そしてオキサゾリジノン環の飽和炭素原子の1個
は、前記置換基a)ないしag)のうちの1つにより任
意に1価置換してもよい; 【0018】Mはi) 水素; ii) 薬剤用のエステル化基又は除去できるカル
ボキシル保護基; iii) アルカリ金属又は他の薬剤用カチオン;又
はiv) 正に帯電した基によって中性となる負の電
荷から選択する。 【0019】又構造式: 【化54】 を有するカルバペネム化合物の中間体を提供する。式中
、RはH又はCH3;Ra は前記に定義したものであ
るが、ただしRq はさらにOP′を含み(このP′は
以下に定義する)、Rq のMa 及びMb はともに
Mを含み、Ra はさらに保護した水酸基OP′を含め
てもよい;P′は除去できる水酸基の保護基;Mは除去
できるカルボキシルの保護基;そしてタイプIでは、R
a は陰イオンの形態のZによって中性になる。Zはメ
タンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニル
オキシ、フルオロスルホニルオキシ、p−トルエンスル
ホニルオキシ、2,4,6−トリイソプロピルベンゼン
スルホニルオキシ、p−ブロモベンゼンスルホニルオキ
シ、p−ニトロベンゼンスルホニルオキシ、ブロモ及び
ヨードである。 【0020】さらなる好適な中間体は構造式【化55】 を有する。式中Ra は、H、Cl、Br、I、SCH
3、CN、CHO 、SOCH3 、SO2CH3、C
O2M、CONH2 、OP′及び CH2OP′から
成る一群より選択する;P′は除去できる水酸基の保護
基;Mは除去できるカルボキシルの保護基;そしてZは
アルキルスルホニルオキシ、置換したアルキルスルホニ
ルオキシ、アリールスルホニルオキシ、置換したアリー
ルスルホニルオキシ、フルオロスルホニルオキシ及びハ
ロゲンから成る一群より選択する。 【0021】以下本発明を詳細に説明する。構造式Iの
化合物の製造は、3段階の合成計画とそれに続く保護基
の除去によって行なうことができる。第1合成段階の目
的は、構造式Iのカルバペネムの2位の置換基となる基
体のブロモナフタレン化合物の生成である。第2合成段
階の目的は、このベースのナフタレンをカルバペネムに
結合することである。最後に、第3合成段階の目的は、
ナフタレンを望ましいRa で置換することである。こ
の第3合成段階は、多様なRa の性質に応じて、第1
合成段階の後、あるいは第2合成段階の途中又は後に行
なうことができる。 【0022】フロー・シートAは、ここに提案した第1
段階の合成を示す。フロー・シートB及びCは、2通り
の第2段階の合成を示す。第3合成は、選択したRa
に応じて変わる。第1合成段階、すなわち置換したブロ
モナフタレン化合物の合成は、この分野で周知の多くの
方法で行なえる。ブロモナフタレンを含めたナフタレン
の合成、置換及び仕上げは、化学の文献にくわしく報告
されている(E. H. Roddと J. van
Alphen ”Rodd′s Chemistry
of Carbon Compounds” (「ロ
ッド炭素化合物の化学」)収録、第3巻、B編、芳香族
化合物p.1253(1956);N. Campbe
ll ”Rodd ′s Chemistry of
Carbon Compounds” 第2版収録、
第3巻、G編、芳香族化合物、p99(1978);M
. J. S. Dewarと P. J. Gris
dale, J. Am. Chem. Soc.,
84、3541(1962);W. Adcock と
P. R. Wells, Aust.J. Chem
.,18、1351(1965);W. Adcock
と M. J.S. Dewar, J. Am.
Chem. Soc., 89、386(1967);
W. Adcock ら、J. Am. Chem.S
oc.,97、2198(1975);E. A. D
ixon ら、Can. J. Chem.,59、2
629(1981))。下記のフロー・シートAは、代
表的なブロモナフタレンの出発化合物A1を示す。 【0023】ナフタレンA1を用いて、提案した第2段
階合成の出発物質B1を生成できる。フロー・シートA
を参照してA1から出発すると、まず、1位のカルボキ
シルを、所望のRa 置換基にかえるか、あるいはナフ
タレンを所望のカルバペネムの置換アゼチジン−2−オ
ン先駆体に付加する反応条件に対して安定なRa の先
駆体にかえることが必要である。t−ブチルジメチルシ
リオキシメチル前駆体置換基を二段階でA1の1位上に
得ることができる。まず、水素化リチウム−アルミニウ
ム(LAH)、ボラン等の還元剤をTHF、ジエチルエ
ーテル等の適当な極性非プロトン性溶媒中で、0℃ない
し室温(RT)で、A1と反応させることにより、カル
ボキシルをヒドロキシメチルに還元する。次に反応生成
物を単離し、トリエチルアミンと4−ジメチルアミノピ
リジンとともにジクロロメタン中で塩化t−ブチルジメ
チルシリルと反応させて、保護したナフタレンB1を生
成する。 【0024】化合物A1上のRa 置換基については、
化合物B1の生成条件及びそれにつづくB1をカルバペ
ネムに加えるという条件に対して安定な保護基を持つR
a でも、持たないRa でもよい。あるいはRa は
、B1の製造条件に安定な適当な先駆体置換基であって
もよいが、B1をカルバペネムに加える条件に対しては
安定であってもなくてもよく、所望のRa 又は別の先
駆体置換基に変わり得るものである。先駆体置換基に何
を用いるかは、それがB1の合成をさまたげず、またあ
とでより望ましい置換基に変わり得るならば、重要では
ない。好ましい先駆体置換基は、メチル、ヒドロキシメ
チル及び保護したヒドロキシメチルである。 【0025】フロー・シートBに示すグリニャール反応
により、安定なRa 又は適当なその先駆体置換基を持
つナフタレンB1をアゼチジン−2−オンB2に加える
。 このグリニャール反応では、THF、ジエチルエーテル
等の適当な極性非プロトン性溶媒中で20℃ないし60
℃で、B1がマグネシウムと1,2−ジブロモエタンと
反応することによりグリニャール試薬に変わること、そ
して、それにつづいてTHF、ジエチルエーテル等の適
当な極性非プロトン性溶媒中で、−70℃ないし20℃
で、グリニャール試薬のB1をB2と反応させてアゼチ
ジン−2−オンB3を生成すること、が必要である。あ
るいは、THF、ジエチルエーテル等の適当な極性非プ
ロトン性溶媒中で、−78℃から−50℃で、B1をt
−ブチルリチウム又はn−ブチルリチウム等と反応させ
た後に、臭化マグネシウムを加えて同じグリニャール試
薬を作ってもよい。実際にはB3のRi はピリジ−2
−イルを用いたが、明らかに、芳香族とヘテロ芳香族の
置換基を含めた多様な置換基であってもよい。さらにR
i は、たとえばフェニル、ピリミジニル又はチアゾリ
ルでもよい。 【0026】アゼチジン−2−オンB3は、環を閉じて
カルバペネムになる中間体である。修飾がカルバペネム
核と適合しない場合に、Ra 、又はt−ブチルジメチ
ルシリルオキシメチル等の先駆体置換基を修飾するのは
、この中間体上である。たとえば、t−ブチルジメチル
シリル基を化合物B3上のナフタレンの1位のヒドロキ
シメチル置換基からとりのぞく簡単な反応は、0℃でメ
タノール中の硫酸希釈溶液に化合物B3をひたすことで
ある。フロー・シートBは、その結果得られる化合物B
3Aを示す。もしも、B3が環をつくりカルバペネムに
なった後に同じ条件下でt−ブチルジメチルシリル基を
とりのぞいたら、カルバペネムの大部分が分解して失な
われてしまう。したがってこの場合には、先駆体置換基
の修飾及び、他の先駆体又はさらにRa との置換は、
カルバペネムの閉じる前に行なうのが最善である。もち
ろん、B3が環化してカルバペネムを作った後に、TH
F中でフッ化テトラ−n−ブチルアンモニウム及び酢酸
と反応させて低い収率でt−ブチルジメチルシリル基を
とりのぞくことは可能である。 【0027】化合物B3Aを微量のp−ヒドロキノンと
共に約1ないし2時間キシレン中で還流することによっ
て環化させて、化合物B4を作ることができる。ヒドロ
キシメチル等の先駆体置換基をRa にする最終的な仕
上げが完了するのはこの中間体上てある。その後、保護
基をとりのぞくと、構造式Iの最終化合物が得られる。 この最終的な仕上げと保護基の除去はさらにくわしく以
下で説明すく。 【化56】 【化57】 【化58】 【0028】フロー・シートCは、別の第2段階構成、
すなわちB1のような基本のナフタレンを、カルバペネ
ムの2位に結合させる合成を示す。この合成は、カルバ
ペネムトリフラートと適当に置換したアリールスタンナ
ンの、パラジウムを触媒としたクロスカップリング反応
を含むが、この工程は本出願書に引用されその一部をな
す1990年2月16日提出の米国特許出願第485,
096号に説明されている。この合成を適用するために
は、まずブロモナフタレンB1をトルメチルスタンニル
ナフタレンC3に修飾する必要がある。これは、THF
中で−78℃から−50℃で、B1をt−ブチルリチウ
ムと反応させた後、塩化トリメチルスズを加えることに
より行なう。これによって、1位のヒドロキシメチル置
換基上のt−ブチルジメチルシリル保護基をTHF中の
フッ化テトラ−n−ブチルアンモニウムにひたすことに
よって除去するとC3を生成する、中間体が得られる。 あるいは、ブロモナフタレンB1を、テトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウムのようなパラジウム(
O)触媒の存在下に、トルエンのような不活性溶媒中で
25℃から110℃で0.25ないし24時間ヘキサメ
チル2すずと反応させて、前記のようにt−ブチルジメ
チルシリル保護基を除去して、同じスタンナンC3を得
ることができる。もしナフタレンの側鎖がカルバペネム
と結合した後に同じ条件下でt−ブチルジメチルシリル
基をとりのぞくと、除去中のカルバペネムの分解のため
に得られる全収率はかなり低い。したがってこの場合、
先駆体置換基の修飾及び、他の先駆体置換基又はさらに
Ra との置換は、カルバペネムとの結合以前に行なう
のが最もよい。 【0029】フロー・シートCを参照しつつ、2−オキ
ソカルバペネムC1を、トリフルオロメタンスルホン酸
無水物、塩化トリフルオロメタンスルホン酸等の適当な
トリフルオロメタンスルホニル供給源と、トリエチルア
ミン、ジイソプロピルアミン等の有機窒素塩基の存在下
に、テトラヒドロフランのような極性非プロトン性溶媒
中で反応させる。その後、トリエチルアミン等の有機窒
素塩基を反応溶液に加えて、その後ただちにトリメチル
シリルトリフルオロメタンスルホン酸塩などのシリル化
剤を加えて、中間体C2を作る。DMF、1−メチル−
2−ピロリジノン等の非プロトン性極性配位溶媒を加え
る。ひきつづきトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパ
ラジウムクロロホルム、酢酸パラジウム、塩化スズ(ア
セトニトリル)パラジウム(II)等のパラジウム化合
物及びスタンナンC3を加える。また、トリス(4−メ
トキシフェニル)ホスフィン、トリス(2,4,6−ト
リメトキシフェニル)ホスフィン、トリフリルホスフィ
ン等の適当に置換したアリールホスフィンを加えるのも
有益である。塩化リチウム、塩化亜鉛等のハロゲン化金
属を加えて、反応溶液を0℃ないし50℃の適当な温度
にあたためて、数分間ないし48時間適当な時間かくは
んする。カルバペネムC4は、この分野で既知の従来の
単離/精製方法で得られる。 【0030】一般的に言って、フロー・チャートCに示
したより穏やかな合成条件の方が、フロー・チャートB
に説明した合成よりも、ナフタレンを結合した時に、も
っと広範囲の官能基の存在を許容する。しかし、場合に
よっては、スタンナンC3のRa 置換基が保護された
形又は先駆体の形で導入されるのが有利である。たとえ
ばヒドロキシメチルなどの前駆体置換基をRa に最終
的に仕上げるのは、カルバペネム中間体C4上で行なう
。その後、保護基をとりのぞくと、構造式Iの最終化合
物が得られる。このような最終的な仕上げと保護基の除
去については、後にさらに詳しく説明する。 【化59】 【0031】ピリジル−チオエステルであるアゼチジン
−2−オンB2は、カルバペネムの製造においてよく知
られた化合物である。熟練技術者ならば、B2を作るの
に役立つ様々な合成計画を思いつくだろう。特に本発明
に役立つのは以下のフロー・シートDの合成計画である
が、ここにRとは前に定義したものである。中間体B2
の製造段階は、たとえば米国特許第4,260,627
号、第4,543,257号;L. D. Camaら
Tetrahedron,39、2531(1983)
;R. N. Guthikoda ら、J. Med
. Chem. 30、871(1987)に記述の方
法と類似のものである。 【化60】 【化61】 【0032】2−オキソカルバペナム中間体C1の製造
段階は、この分野でよく知られており、その詳細は、D
. G. Melillo ら、Tetrahedro
n Letters,21、2783(1980)、T
. Salzmann ら、J. Am. Chem.
Soc. 102、6161(1980)、及びL.
M. Fueutes, I. Shinkai と
T. N. Salzmann, J. Am. Ch
em. Soc. 108、4675(1986)に豊
富に説明されている。また、この合成は、すべてMer
ck and Company, Inc. の有する
米国特許第4,269,772号、第4,350,63
1号、第4,383,946号及び第4,414,15
5号にも説明されている。 【0033】前出フロー・チャートで示された一般的な
合成の説明は、カルバペネムの6位上の保護された1−
ヒドロキシエチルの置換を示している。最後の保護基の
除去の後に、1−ヒドロキシエチル置換基が得られるが
、これはほとんどの場合において好ましい。しかしなが
ら、ある種の二位の側鎖を選択した場合には、分子全体
の好ましい性質の究極的なバランスが、6−(1−フル
オロエチル)部分をかわりに選択することで高められる
、ということが知られている。本発明の範囲にある6−
フルオロアルキル化合物の製造は、カルバペネム抗菌化
合物の製造の分野で周知の技術を用いてそのまま行なう
。たとえば J. G. deVriesら、Hete
rocycles, 23(8)、1915(1985
);BE900 718A(Sandoz) 及び日
本特許公告第6−0163−882−A号(サンラク・
オーシャン)を参照。 【0034】本発明の化合物において、Ra 置換基の
1つはタイプIでなければならない。一般的に、抗MS
RA/MRCNS作用は、ナフタレン核によって与えら
れる独特な分子全体の立体的形状の結果だと推測される
。 タイプIの置換基は、分子にさらに大きな抗MSRA/
MRCNS作用を与える。 【0035】タイプIIの置換基は、化学的に、及びそ
れらが与える生物学的特性の点で、タイプIの置換基と
区別できる。関連化合物ではタイプIIで置換した化合
物のほうがより水に溶けやすく、CNSの副作用の程度
をおさえることが知られている。分子全体の水へのより
大きな溶解度をもたらすであろう置換基が有用であるこ
とが知られているが、これは、当該化合物の輸送を向上
させると期待できるからである。本出願書にはかなりの
数の様々なタイプIIの置換基が述べられているが、こ
れらはすべて、医化学的観点から見た置換基の生物学的
特性にもとづく本発明の一部と考えるべきである。 【0036】本発明の化合物では、必要なタイプIの置
換基と任意のタイプIIの置換基を組み合わせることが
できるので、一方の置換基によっては得ることのできな
い最終分子全体の望ましい特質の組み合わせ、すなわち
よりよい抗MSRA/MRCNS作用と高められた水へ
の溶解性を得ることができる。 【0037】本発明の化合物に用いるすべてのタイプI
の置換基は、第4級窒素基を有することができ、前出の
タイプIの下に記述したように、環状タイプと非環状タ
イプのどちらも含む。すでに指摘したように、ただ1個
の置換基Ra が、タイプIに定義した一群から選択さ
れたものでなければならない。1個又は最大3個の残り
の置換基は、任意に、タイプIIに定義した一群から選
択できる。たとえば、7位のRa をタイプIの置換基
とし、1位のRa をタイプIIとし、残りの置換基を
水素とすることができる。 【0038】好ましい構造式Iの化合物において、R1
は水素である。より好ましくは、R1 が水素でR2
が(R)−CH3CH(OH) −又は(R)−CH
3CH(F)−である。 もっとも好ましいものは、R1 が水素でR2 が(R
)−CH3CH(OH) −である。たいていはRがH
であることが好ましいが、RがCH3 であるとよりよ
い化学的安定性、水への溶解性又は薬動力学的ふるまい
を与える場合がある。CH3 である置換基Rは、αと
βのどちらの立体異性体であってもよい。さらに、好ま
しい化合物では、ナフタレンの1位か7位の少なくとも
1個のRa は水素以外のものである。 【0039】好ましいタイプI.a)置換基は以下のも
のを含む。すなわち: 【化62】 【化63】 【化64】 【化65】 式中、XはO、S又はNRc 、タイプI.a)の構造
に関しては、Rc は不確定な位置を占めるように示し
てある時、環のどの炭素と結合してもよい。 【0040】好ましいタイプI.b)の置換基は以下の
ものを含む。すなわち: 【化66】 【化67】 【化68】 【化69】 式中XはO、S又はNRc であり、X′はO又はSで
ある。、タイプI.b)の構造に関しては、Rc 及び
/又はA′は不確定な位置を占めるように示してある時
、これらはそれぞれ環のいずれかの炭素と結合している
。 【0041】好ましいタイプI.c)の置換基は以下の
ものを含む。すなわち:−AP − + N(CH3)
3 、 −AP − + N(CH2CH3)3、
−AP − + N(CH3)2CH2R q 、−
AP − + N(CH2CH3)2CH2CH
2R q 【化70】 式中、WはO、S、NRe 、N(O)R e 、S
O、SO2 又は N+ (Re )2であり、W′
はN+ Re 又はNOである。タイプI.c)の構造
に関して、Ra が不確定の位置を占めるように示して
ある時、環のどの炭素原子と結合してもよい。 【0042】好ましいタイプI.d)の置換基は以下の
ものを含む。すなわち: 【化71】 タイプI.d)の構造について、Ra 及び/又はA′
p が不確定な位置を占めるように示してある時、環の
どの炭素原子と結合してもよい。 【0043】ここにRc 置換基は、ナフチル環のタイ
プI.a)又はI.b)の置換基のさらなる置換基を表
わしている。前に見たように、これらのタイプI.a)
又はI.b)の置換基はヘテロ原子を有する単環又は二
環の芳香族基である。この一群の第1の置換基が決まれ
ば、さらなる適当な置換基は、カルバペネムの分野の技
術で簡単に見つけられる。たとえば、タイプI.a)又
はb)に対する適当な置換基については、Merck
and Co. の有する米国特許第4,729,99
3号又はBristol−Myers Co. の有す
る米国特許第4,746,736号に教示されている。 これらの特許は本出願書に引用されとりこまれている。 【0044】大まかには、Rc は同じでも異なっても
よく、前記で定義した基とは独立に選択できる。そのよ
うな置換基が1個だけあるのが好ましいが、たとえば複
数の置換基を用いてある特定の置換基の効果を高めるこ
とが望ましい場合には、Ra に2個までのそのような
置換基を用いることがある。具体的なRc の選択は、
状況によって変わる。たとえば、特定のRc は窒素カ
チオンに特に安定性を与えるであろう。別の場合には、
たとえば一方で水への溶解度又は分子全体の作用の持続
等の他の性質を向上させることがわかっている置換基を
用いることが望ましいこともあるし、特定の微生物に対
する分子全体の抗菌作用を高めることがわかっている置
換基もまた用いるのが望ましいこともあるだろう。 【0045】ここでのRc の範囲には、タイプI.a
)又はb)の置換基と結合する2つの特定のタイプのさ
らなる置換基が含まれる。第1のタイプのRc は環の
炭素に結合するものであり、第2のタイプのRc は中
性の環窒素に結合するものである。この分野に精通する
者ならば、広い範囲の有機置換基をRc として適切に
用いることができるのが容易にわかるだろう。又、この
分野に精通する者は、−NRy Rz を含めたいくつ
かの置換基が、Rc の一方の目的、すなわち炭素の置
換に有用であっても、他方の目的、すなわち窒素の置換
には同じような有用でないのがわかるだろう。 【0046】環の炭素原子と結合する好ましいRc は
、−NH2、−SCH3 、−SOCH3、−CH2O
H、−(CH2)2OH 、−OCH3 、 −COO
Mb 、−CH2COOMb 、−CH2CH2COO
M b 、−CH2SOCH3 、−CH 2SCH3
、−SO3Mb 、−CH2SO3Mb 、−CH2C
H2SO3M b 、−Br 、−Cl 、−F、−I
、−CH3、CH2CH3 、CH2CONH2及び
CH2CON(C1−C4アルキル) である。ただし
ここにMb は前記に定義したものである。中性の環の
窒素と結合する好ましいRCは −CH2OH 、−(
CH2)2OH 、−CH2COOMb 、−CH2C
H2COOM b 、−CH2SOCH3 、−CH2
SCH3 、−CH2SO3M b 、−CH2CH2
SO3M b 、−CH3、CH2CH3、CH2CO
NH2及び CH2CON(C1−C4 アルキル)
である。ただしここにMb は前記に定義したものであ
る。 【0047】タイプI.a)又はb)の置換基それぞれ
が、水素以外のRc 置換基を2個しか持たないことが
好ましい。したがって、前者のタイプI.a)の置換基
に関する構造式は、2個までRC 置換基を持ち、もち
ろん残りは水素である。さらに、タイプI.b)の置換
基の構造式もまた、2個までのRc を許容する。これ
らの構造式に対応して、すでに掲げたより具体的な構造
は各単環又は二環基に対して2個しかRc を持たない
と考えるべきである。タイプI.c)又はd)の置換基
に関しても同様に、各単環又は二環基は1個のRa 置
換基しか持たないのが好ましい。 【0048】Rd の範囲には、タイプI.b)又はd
)の置換基に結合する一種類のタイプのさらなる置換基
が含まれる。Rd 置換基はカチオン性窒素原子に結合
するが、芳香族であってもなくてもよい。カチオン性の
窒素原子と結合する好ましいRd は水素、−CH3、
−CH2CH3 、−CH2CH2CH3、−CH2C
OOMb 、−CH2SO3Mb 、−NH2及びO(
−) であるが、ここに Mb は前記で定義したもの
である。 【0049】タイプIb、Ic及びIdの置換基を示す
構造式は、これら置換の正に帯電した状態を示す。これ
らの置換基のうちのあるものについては、窒素に結合す
るプロトン付与性水素原子を持つためにカチオン性にな
っているが、一定の条件下、たとえば、そのような水素
原子が存在しない時には(すなわち、タイプIbではR
d がない場合、タイプIcではRw がない場合、そ
してタイプIdでは0ないし1個のRd がある場合、
といようにヘテロ環のタイプに依存する)、中性の置換
基としても存在する、あるいは生成できると考えられる
。このようなタイプIb、Ic又はIdの置換基が与え
られた物理的状態で主にカチオン性となるか又は中性と
なるかは、酸塩基化学の原理により決定するが、これは
この分野に精通する者にはよく知られている。たとえば
カチオンの形態に対する中性の形態の特定の比率は、ア
ミンの塩基性度と溶液の酸性度に左右される。そのよう
な置換基がプロトン化された第4級の状態の時、化合物
は、電気的に分子内部で中性である双性イオンか、ある
いは分子外部で電気的に中和されたアンモニウム塩とし
て存在する。説明のため、もしタイプIbの置換基上に
Rd が存在しなければ、その置換基は中性と考えられ
る(窒素に正の荷電がない)。このような置換基を有す
る化合物は、通常は塩のかたちで生成するが、ここにM
はアルカリ金属であり、その中性の形態で溶液として存
在することもできる。しかし、条件によっては、中性の
タイプIbの置換基を有する化合物は、第4級化したプ
ロトン化された置換基を有する、対応する化合物と平衡
状態にあり、又、その化合物を示す構造式で表わすこと
ができるが、この式中にはRd が存在し、それは水素
原子である。さらに、同じ化合物は、完全にプロトン化
されて第4級化した形態、たとえば、当量の強い鉱酸の
存在下の水溶液の形態でタイプIbの置換基を有して存
在できる。本出願書では、今述べた種類のタイプIb、
Ic及びIdの置換基のプロトン化された(カチオン性
の)形態と、プロトン化されない(中性の)形態のいず
れも、本発明の範囲内にあると考える。 【0050】適当なAスペーサー部分には、−CH2−
、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2− 、−
CH2CH2CH 2CH2−、−OCH2CH2−
、−SOCH2− 、−SO2CH2−、−SCH2C
H2− 、−SOCH2CH2−、−SO2CH2CH
2− 、−NHCH2CH2−、−N(CH3)CH2
CH2−、−CH2N(CH3)CH2CH2− 、−
CONHCH2CH2−、−SO2NHCH2CH2−
、−COCH2− 、−CH=CHCH2−及び −
CH2OCH2CH2− が含まれる。好ましくは、Q
がO、S、NH又はN(C1−4 アルキル)であれば
、その時n=2〜6である。 【0051】適当なA′は上にAとして掲げたものであ
り、さらに、A´は −O−、−S− 、−NH−、−
SO2− 、−SO2NH− 、−CONH−、−CH
=CH− 、−CH2S−、−CH2NH− 、−CO
NHCH2− 又は−SO2NHCH2−であってよい
。 【0052】A及びA′スペーサーを定義する化学式は
、通常の左から右へと読み、他のどの方向にも読むべき
でないことにする。したがって、 (CH2)m −Q
−(CH2)n は、 (CH2)n −Q−(CH2
)m と同じものではないし、同じものとして読んでは
ならない。 【0053】ナフタレンをカルバペネムに結合された後
、一般的には、タイプIのカチオン性置換基をナフタレ
ンに付加する。簡単には望ましいカチオン性置換基へと
仕上げのできる先駆体置換基を有するナフタレンの側鎖
を合成する。先駆体置換基の種類は、望ましい個々のR
a によって異なる。たとえば、このような先駆体置換
基の1つは、ヒドロキシメチルのような−A−OHであ
る。 【0054】ヒドロキシメチル先駆体置換基は、水酸基
をヨウ化物などの(−A−Iを与える)活性脱離基にか
えた後に、望みの窒素を有する芳香族化合物と反応させ
ることによって、タイプI.a)のカチオン性置換基へ
と仕上げることができる。さらに具体的には、−A−部
分上に脱離基を作って、ひきつづきこの脱離基を今述べ
たタイプのカチオン性置換基で置換するのに、2つの別
の工程が利用できる。 【0055】最初の工程では、−A−OHの水酸基を、
トリエチルアミンの存在下に塩化メタンスルホニルで処
理して、スルホン化メタンに変える。たとえばジクロロ
メタンなどの適当な溶媒を用いて、反応は低い温度で行
なう。次にそれ自体が脱離基であるこのスルホン化メタ
ン中間体を、たとえばアセトン等の適当な溶媒中で、低
い温度又は室温で、ヨウ化ナトリウムと処理して、反応
性ヨウ化物誘導体に変える。別の方法としては、水酸基
を、この分野で周知の方法で直接にヨウ化物基に変えて
もよい。たとえば、水酸基を、ジメチルホルムアミド等
の適当な溶媒中で、低い温度又は室温で、ヨウ化メチル
トリフェノキシホスホニウムで処理すると、ただちに望
みのヨウ化物が得られる。いったんヨウ化物が形成され
ると、このヨウ化物を、例えばピリジン等のヘテロ芳香
族化合物である所望の窒素を有する化合物と処理するだ
けで、カチオン性置換基の導入が行なえる。又、この置
換反応は、反応混合物に過剰のトリフルオロメタンスル
ホン化銀を加えることで促進できるが、この場合には、
しばしば低い温度が望ましい。 【0056】第2の工程では、−A−OHの水酸基は、
反応性トリフルオロメタンスルホン化物(トリフラート
)基に変えられる。しかし、このような活性化基は、従
来の技術では単離できず、形成してそのままの状態で用
いる。したがって、水酸基を、2,6−ルチジン、2,
4,6−コリジン又は2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルピリジン等の束縛された非求核性塩基の存在下に、
ジクロロメタン等の適当な溶媒中で低い温度で、トリフ
ルオロメタンスルホン酸(トリフィック)無水物で処理
して、トリフラート活性化基を作る。その後、そのまま
前記トリフラートを、望ましい窒素を有する化合物と低
い温度で反応させることによって、カチオン性の基の導
入が行なわれる。ある場合には、反応する窒素を有する
化合物を、トリフラート活性基の形成のための塩基とし
て用いることが可能であり望ましい。この場合、水酸基
を、少なくとも倍当量の反応する窒素化合物の存在下に
、前記の条件の下に無水トリフラート酸で処理すると、
カチオン性置換基が得られる。 【0057】以下は適当な脱離基の代表例である。すな
わちアルキルスルホニルオキシ、置換したアルキルスル
ホニルオキシ、アリールスルホニルオキシ、置換したア
リールスルホニルオキシ、フルオロスルホニルオキシ及
びハロゲンである。通常のスルホン酸塩脱離基は、メタ
ンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオ
キシ、フルオロスルホニルオキシ、p−トルエンスルホ
ニルオキシ、2,4,6−トリ−イソプロピルベンゼン
スルホニルオキシ、p−ブロモ−ベンゼンスルホニルオ
キシ及びp−ニトロベンゼンスルホニルオキシである。 好ましいハロゲン脱離基は、臭素とヨウ素である。これ
らのアルキル及びスルホン酸アリールの脱離基は、塩化
スルホニル又は無水スルホン酸に用いた前記の経路と類
似の経路を用いて製造できる。 【0058】カチオン性置換基が置換基Rc を有する
場合に、この置換基を得る最も簡単な方法は、前記の製
造方法において、すでに所望の置換基を持っている窒素
を有する化合物を反応物として用いることである。この
ような置換された化合物は、容易に入手できる出発物質
であり、もしくは既知の文献に記載の方法を用いた単純
な方法で製造できる。 【0059】タイプI.b)のカチオン性置換基は、ナ
フタレン環上で、中性先駆体置換基の芳香族環の窒素を
第4級化することにより製造する。中性先駆体置換の例
は、−CONHCH2−(2−ピリジル)、−CONH
CH2−(4−ピリジル)又は −SO2CH2−(4
−ピリジル)である。第4級化は、不活性有機溶媒中で
(例えば CH2Cl2)、約0゜ないし室温で、窒素
化合物をアルキル化剤Rd −Yと反応させて行なうが
、ここにRd は前記のものであり、Yはヨウ化物、臭
化物、メシラート(メタンスルホン酸塩)、トシラート
(p−トルエンスルホン酸塩又はトリフラートのような
脱離基である。別の方法としては、適当な溶媒中で(例
えばジクロロメタン又は CH3CN) 、ほぼ室温で
、3−クロロ過安息香酸等の(N−オキシドを与える)
酸化剤、又はo−(2,4,6−トリイソプロピルベン
ゼンスルホニル)ヒドロキシアミン等の(N−アミノ誘
導体を与える)アミジン化剤と反応させて、芳香族環窒
素を第4級化できる。さらに、中性先駆体置換基は、塩
基性芳香族環窒素のプロトン化によってカチオン性にな
る。これは、中性先駆体を適当な無機又は有機酸、たと
えば塩酸、リン酸、臭化水素、酢酸又は安息香酸で処理
して行なえる。さらに、プロトン化は、カルバペネム上
のC−3位カルボキシルを含めた、分子中の他の場所の
カルボン酸官能基によって行なえる。中性先駆体置換基
は、カルバペネムへナフタレンを組合させる時に、すで
にナフタレン環に結合していてもよいし、カルバペネム
へナフタレンを結合した後に、より簡単な先駆体から仕
上げてもよい。仕上げのための先駆体置換基の例は、ヒ
ドロキシメチル等の−A′−OHである。提案した合成
のひとつでは、ヒドロキシを、前記のヨード等の反応性
脱離基に変えることができる。その後ヨーソは、CH2
SH 又はCH2NH2等の求核性の側鎖置換基を持っ
た窒素を有する芳香族化合物と、求核置換反応させる。 この置換反応によって、反応性求核試薬は側鎖置換基で
あって、芳香族環の窒素ではない。この反応の適当な基
質には、2−(メルカプトメチル)ピリジン、2−アミ
ノピリジン、2−(アミノメチル)ピリジン又は4−(
メルカプトメチル)ピリジンが含まれる。反応は、たと
えば塩化メチレン等の不活性有機溶媒中で、約0℃から
室温において、トリエチルアミン又はジイソプロピルエ
チルアミン等の非求核塩基の存在下に行なう。その後、
前記の第4級化合又はプロトン化を行なうと、タイプI
.b)のカチオン性置換基が得られる。先駆体−A′−
OH(たとえばヒドロキシメチル)を開始物質とする、
提案された第2のタイプI.b)のカチオン性置換基の
合成は、アルコール官能基を酸化してアルデヒドに変え
た後に、適当な窒素を有する芳香族置換基試薬を用いて
ウィッティヒのオレフィン化を行ない、最後に第4級化
することから成る。酸化は、塩化オキザリル−ジメチル
スルホキシド、つづいてトリエチルアミンを用いたスウ
ェーン(Swern)酸化により簡単に行なえる。反応
は、溶媒の塩化メチレン中で−70℃から0℃で行なう
。ウィッティヒ反応は、アセトニトリル又はジメチルス
ルホキシド等の極性溶媒中で、およそ室温で、アルデヒ
ドと望ましいウィッティヒ試薬を反応させて行なう。適
当なウィッティヒ試薬には、ピリジルメチレントリフェ
ニルホスホラン、キノリルメチレントリフェニルホスホ
ラン及びチアゾリルメチレントリフェニルホスホランが
含まれる。その後前記の第4級化又はプロトン化により
、タイプI.b)のカチオン性置換基の合成が完了する
。この分野に精通する有機化学者には明らかなように、
所望のタイプI.b)のそれぞれRa によって、多く
の他の合成計画を用いる。 【0060】タイプI.c)のカチオン性置換基は、置
換反応に用いる窒素を有する化合物が脂肪族アミン(す
なわちNRy Rz Rw )であることをのぞけば、
I.a)置換基について述べたのと同様のやり方で製造
できる。しかし、アミノ基が直接にナフタレン核に結合
している場合には(すなわち−Ap N+ Ry Rz
Rw 、ここでp=0)、アミンは、カルバペネム系
にとり込まれるのに先立ってナフタレンと結合させのが
最も都合がよい。このアミンが第1級又は第2級であれ
ば、ナフタレンをカルバペネムに結合させるステップの
あいだ、適当なアミン保護基で保護する必要がある。第
3級アミンは保護を必要とせず、タイプI.b)のカチ
オン性置換基について述べたように第4級化するかプロ
トン化することができる。 【0061】タイプI.d)のカチオン性置換基は、ナ
フタレン環上の適当な中性先駆体置換基の芳香族でない
環の窒素を第4級化するか、又はプロトン化することに
より製造する。第4級化又はプロトン化は、タイプI.
b)の置換基について前に述べたのと同様に行なう。タ
イプI.d)の置換基に関しては、中性先駆体は、ナフ
タレンをカルバペネムに結合する時点で、すでにナフタ
レン環に結合していてもよく、あるいはナフタレンのカ
ルバペネムへの結合後に、ナフタレン環上のより簡単な
先駆体置換基から中性先駆体に仕上げてもよい。中性先
駆体置換基の例は、−CONH(3−キヌクリジニル)
、−CONH〔4−(N−メチルピペリジニル)〕、−
SO2CH2CH2 〔2−(N−メチルピロリジニル
)〕、−SO2 〔1−(4−メチルピペリジニル)〕
及び−CH2 〔1−(4−メチルピペリジニル)〕で
ある。ヒドロキシメチル等のより簡単な置換基からこの
中性先駆体置換基を仕上げるには、タイプI.b)の置
換基についてすでに述べたのと同様なやり方で、後で第
4級化又はプロトン化されるタイプI.d)の芳香族で
ない環の窒素部分を導入するための適当な試薬を用いて
行なえる。 【0062】タイプIIの好ましいRa には、ヒドロ
キシメチル等のヒドロキシで1価置換したC1−4 ア
ルキル、ホルミル、−COOK等のカルボキシ、−CO
NH2 等のカルバモイル、−CH=NOH 等のヒド
ロキシイミノメチル又はシアノがある。 【0063】この好ましい置換に関して、ヒドロキシメ
チルは、適当に置換した出発物質(すなわちフロー・シ
ートAのA1)を用いることで、ナフタレン環の1,5
,6,7又は8位のどの位置にも得ることができる。 したがって、フロー・シートA及びBが示すようにすす
めていって、A1の異性体から出発すると、対応したB
3Aの異性体及び対応するB4の異性体が生成する。 【0064】ナフタレン上の好ましいホルミルへの置換
は、スウェン酸化によるB4又は今述べたばかりのB4
異性体のヒドロキシメチルの置換で行なえる。たとえば
、B4異性体を、塩化メチレン中で、−70℃から室温
で、塩化オキザリル−ジメチルスルホキシド、さらにト
リエチルアミンを活性化剤に用いて酸化する。別の方法
としては、塩化メチレン中でN−メチルモルホリン−N
−オキシド及び触媒に用いる量の過ルテニウム酸テトラ
−n−プロピルアンモニウムを用いて、この酸化を簡単
に行なうことができる。明らかに、得られたホルミル置
換基の位置は、B4異性体のヒドロキシメチル置換基の
位置によって決まる。 【0065】ナフタレン上の好ましい−CH=NOH
への置換は、今述べたホルミルの置換により簡単に行な
える。 これはただ、ホルミルへ置換した化合物を、室温で適当
な溶媒中のヒドロキシアミンにひたして行なう。 【0066】ナフタレン上のシアノへの置換は、今述べ
た−CH=NOHの置換により行なえる。−CH=NO
H に置換した化合物を、−70℃の溶媒中で、無水ト
リフラート酸及びトリエチルアミンで脱水する。 【0067】ナフタレン上の好ましい−COOKへの置
換は、今述べたヒドロキシメチルへ置換したB3A又は
B3A異性体から得られる。たとえば、B3A異性体を
ジョーンズ試薬で酸化して、ヒドロキシメチル置換基を
カルボン酸基に変える。ジョーンズ試薬を用いる酸化は
、カルバペネムには適切でないかもしれず、そのため、
最適には環を閉じる前に行なう。環を閉じる前に、カル
バペネムの環化を可能にするために、カルボキシをその
アリルエステルとして保護する。保護は、臭化アリルと
トリエチルアミンを用いたアルキル化によって行なう。 【0068】環化後の脱保護は、McCombieとJ
effrey(J. Org. Chem.,47、2
505(1983))が記述するように、2−エチルヘ
キサン酸カリウムを含む溶液中でのパラジウム触媒の脱
アリル化によって行なう。このような溶液中の脱保護に
よって、所望のカリウム塩が得られる。 【0069】ナフタレン上の好ましいカルバモイルへの
置換は、前記のようなジョーンズ試薬を用いて、ヒドロ
キシメチルを対応するカルボン酸へと酸化することによ
り、B3A又はB3A異性体より得られる。このカルボ
キシをさらに順番に塩酸1−エチル−3−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)カルボジイミド、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール及びアンモニアと、室温で有機溶媒中
で接触させることにより、−CONH2 に変える。別
の方法としては、カルボキシを、テトラヒドロフラン等
の非プロトン性極性溶媒中で1,1′−カルボニルジイ
ミダゾールと反応させた後に、アンモニア水で処理して
、同じく−CONH2 を得てもよい。アンモニアのか
わりに対応する置換したアミンによって、置換したアミ
ドを得られるのはもちろんである。カルボキシの置換と
はちがって、このカルバモイル基は、カルバペネムの環
化条件に対して保護を必要としない。 【0070】又、今述べたタイプIIの好ましいRa
で置換した化合物を、フロー・シートCに示した合成を
用いて得ることができる。この場合、今述べた合成変換
は、ナフチル側鎖がカルバペネムに結合する以前に中間
体C3上で行なうか、あるいはその結合の後にC4上で
行なう。 【0071】さらに前記のものに加えて、タイプIIの
適当なRa には以下のものが含まれる。すなわち:−
OCH3
−OCH2CO2Na−OCH2CH2OH
−CF3−F
−Cl−Br
−
I−OH
−OCOCH3−OCONH2
−SCH3−SOCH3
−SO2CH
3−SCH2CH2OH
−SOCH2CH2OH−SO2NH2
−SO2N(CH3
)2−NHCHO
−NHCOCH3 −NHCO2CH3
−NHSO2CH3−
CN
−CHO−COCH3
−COCH2OH−CH=NOH
−CH=NOCH3
−CH=NOCH2CO2H
−CH=NOCMer2CO2H−CH=NOCMe
r2CO2Me −CO2CH2C
H2OH−CONH2
−CONHCH3−CON(CH3)2
−CONHCH2C
N−CONHCH2CONH2
−CONHCH2CO2H−CONHOH
−CONHOCH
3−テトラゾリル −CO
2Na−SCF3
−PO3NaH−CONHSO2Ph
−CONHSO2NH2
−SO3Na
−SO2NHCN−SO2NHCONH2
−CH=CHCN−CH=C
HCONH2 −CH=
CHCO2Na−C ≡C−CONH2
−C ≡C−CN−CH2OH
−CH2N3
−CH2CO2Na
−SO2CH2CH2OH 及び−CH2I 。 前記の製造方法において、カルバペネムの3位のカルボ
キシル基と8位の水酸基は、最終生成物が製造されるま
で、保護基でブロックされたままである。適当な水酸基
の保護基P′は以下のものである。すなわち、トリアル
キルシリル、アリール(アルキル)アルコキシシリル、
アルキルオキシジアリールシリル及びジアリールアルキ
ルシリル等のシリル基、そして、アルキルオキシカルボ
ニル、置換したアルキルオキシカルボニル、ベンジルオ
キシカルボニル、置換したベンジルオキシカルボニル、
アリルオキシカルボニル及び置換したアリルオキシカル
ボニル等の炭酸塩基である。合成計画で示したものに加
えて、又はそれらを含めた好ましい保護基は、t−ブチ
ルメトキシフェニルシリル、t−ブトシキジフェニルシ
リル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、t−ブチ
ルジメチルシリル、o−ニトロベンジルオキシカルボニ
ル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、ベンジルオ
キシカルボニル、t−ブチル−オキシカルボニル、2,
2,2−トリクロロエチルオキシカルボニル及びアリル
オキシカルボニルである。合成計画で示したものに加え
て、又はそれらを含めた適当なカルボキシル保護基Mは
、後述する。 【0072】脱ブロックは従来のやり方で行なえる。フ
ロー・シートBに従がって製造した化合物に関しては、
脱保護は、2−エチルヘキサン酸カリウム及び2−エチ
ルヘキサン酸、あるいはまた、ピロリジン等の他の適当
な求核試薬を含んだ溶液中で、パラジウムを触媒とした
反応で行なう。別の方法としては、フロー・シートCに
よって製造した化合物に関しては、脱保護は、次の手順
で行なう。すなわち、化合物C4を、まずテトラヒドロ
フラン等の有機溶媒中で、0℃でないし室温で、数分か
ら数時間、酢酸又は希釈HCl 等の水性酸性条件にさ
らす。この結果得られた脱シリル化したカルバペネムを
、従来の技術で単離することもできるが、より簡単には
、そのまま最終的な脱保護工程に入る。すなわち、Na
HCO3又はKHCO3 等の無機塩基と10%のPd
/Cを加えた後に、水素添加すると、p−ニトロベンジ
ル保護基が除去されて、構造式Iの最終的化合物が生成
する。 【0073】分子全体は電気的に中性でなければならな
い。第4級の窒素が本発明の化合物中に存在するので、
中和する陰イオンも又、この場合、存在する必要がある
。これは通常、COOMをCOO− としてやることに
より行なわれる。しかし、Mが、たとえば薬剤用エステ
ルの時、対立イオン(陰イオン)Z− を提供する必要
があり、もしくはアニオン性置換基を利用してもよい。 又、2個以上の第4級窒素があるときは、やはり対立イ
オンを提供する必要があり、もしくはさらなるアニオン
性置換基を利用する。さらに、第4級窒素がすでにCO
OM(すなわちCOO− )で中和されている場合に、
アニオン性の置換基を利用するのは、本発明の範囲内の
ことである。その場合、アニオン性置換基に対する対立
イオン(陰イオン)を提供することが必要だとわかるだ
ろう。しかし、このような選択をするのは、多くの適当
な陰イオン及び陽イオンの対立イオンを用いることので
きる医化学者の技術の範囲である。 【0074】前記の定義に関して、「アルキル」は、直
鎖又は分岐状脂肪族炭化水素ラジカルである。 【0075】本出願書に用いた「第4級窒素」は、以下
を含む四価のカチオン性窒素原子である。すなわち、テ
トラ−アルキルアンモニウム基(たとえば、テトラメチ
ルアンモニウム、N−メチルピリジニウム)中のカチオ
ン性窒素原子、プロトン化したアンモニウム類(たとえ
ばトリメチルヒドロアンモニウム、N−ヒドロピリジニ
ウム)中のカチオン性窒素原子、N−酸化アミン(たと
えば、N−酸化−N−メチルモルホリン、N−酸化ピリ
ジン)中のカチオン性窒素原子、及びN−アミノアンモ
ニウム基(たとえばN−アミノピリジニウム)中のカチ
オン性窒素原子である。 【0076】「ヘテロ原子」は独立した基準で選択した
N、S、又はOを意味する。 【0077】本出願書で定義した「ヘテロアリール」は
、Rx 基に関して、特定の限定された意味を持ち、単
環だけを意味する。タイプI.a)及びb)の置換基に
は、明らかに単環だけでなく二環のヘテロアリール基も
また含まれるが、「ヘテロアリール」の語は前記のそれ
らの置換基と関連して用いていない。単環ヘテロアリー
ルは、少なくとも1個の窒素原子を持つ必要があり、任
意に最大1個のさらなる酸素又は硫黄のヘテロ原子が存
在してもよい。このタイプのヘテロアリールは、ピロー
ル及びピリジン(N1個)、オキサゾール、チアゾール
又はオキサジン(N個と、OかS1個)である。第1の
窒素及び、酸素又は硫黄に加えてさらに窒素原子が存在
して、たとえばチアジアゾール(N2個とS1個)を成
してもよいが、好ましいヘテロアリールは、ヘテロ原子
が2個以上のとき1個だけ窒素ヘテロ原子が存在するも
のである。これらの代表的なものは、ピラゾール、イミ
ダゾール、ピリミジン及びピラジン(N2個)、及びト
リアジン(N3個)である。 【0078】Rx のヘテロアリール基は、つねに前記
に定義したRa によって任意に1価置換される。置換
は炭素原子のひとつに、又はヘテロ原子の1つにも行な
うことができるが、後者の場合、ある種の置換基を選択
するのが適当でないことがある。 【0079】表1に掲げたのは、本発明の具体的な化合
物である。 【化72】 【化73】 【化74】 【化75】 【化76】 【化77】 【化78】 【化79】 【化80】 【化81】 【化82】 【化83】 【0080】本発明のカルバペネム化合物は、それ自体
で、そして薬剤用の塩やエステルの形態で、動物及びヒ
トの患者における微生物感染の治療に有用である。「薬
剤用のエステル又は塩」とは、医化学者には明らかであ
ろうが、無毒性で、前記化合物の薬物動態学的特性すな
わち、服用しやすく、吸収性、分布、代謝及び排泄に好
ましい効果のある、本発明の化合物の塩及びエステルの
形態を意味する。性格上より実際的で、また同様に選択
するのに重要な他の要素は、原料物質の費用、結晶化の
容易で、収率、安定性、吸湿性及び作った原薬剤の流動
性である。簡単には、薬剤混合物は、薬剤用担体と組み
合わせた活性成物から製造する。したがって、又、本発
明は、本発明の新規なカルバペネム化合物を活性成分と
して用いる薬剤用混合物及び微生物感染の治療方法にも
関れる。 【0081】前記の薬剤用の塩は−COOMの形態をと
ってもよい。このMは、ナトリウム又はカリウム等のア
ルカリ金属カチオンでよい。Mに用いる他の薬剤用カチ
オンは、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、アンモニウ
ム、あるいはテトラメチルアンモニウム、テトラブチル
アンモニウム、コリン、トリエチルヒドロアンモニウム
、メグルミン、トリエタノールヒドロアンモニウム等の
アルキルアンモニウムカチオンでもよい。 【0082】前記薬剤用塩にはまた、無毒性の酸付加塩
が含まれる。したがって、構造式Iの化合物は、無機又
は有機酸から誘導した塩の形態で用いることができる。 このような塩のうちには以下のものが含まれる。すなわ
ち:酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギ
ン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素
塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、ショウノウ
スルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグル
コン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマ
ル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ
硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水
素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホ
ン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、
2−ナフタレン−スルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ
酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、ペルオキソ硫酸塩、3
−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩
、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン
酸塩、トシル酸塩及びウンデカン酸塩である。 【0083】本発明の新規なカルバペネム化合物の薬剤
用エステルは医化学者には容易に明らかであるが、たと
えば、本出願書に引用されとり込まれている米国特許第
4,309,438号、第9段落、61行目から第12
段落51行目にくわしく述べられているようなものを含
む。このような薬剤用エステルに含まれるのは、ピバロ
イルオキシメチル、アセトキシメチル、フタリジル、イ
ンダニル及びメトキシメチル等の生体条件下に加水分解
するもの、そして本出願書に引用されとり込まれている
米国特許第4,479,947号にくわしく述べられて
いるものである。 【0084】本発明の新規なカルバペネム化合物は、C
OOMの形をとり得るが、ここにMは、容易にとり除く
ことのできるカルボキシル保護基である。このような従
来の保護基は、前記合成過程中にカルボキシル基を保護
してブロックするのに用いる既知のエステル基から成る
。これらの従来の保護基は容易にとりのぞける。つまり
、それらは、必要な場合には、分子の他の部分の切断や
その他の破壊を生じない工程によってとりのぞくことが
できる。そのような工程に含まれるのは、化学的及び酵
素的加水分解、穏やかな条件下での化学的還元剤又は酸
化剤処理、遷移金属触媒及び求核剤との処理、そして触
媒的水素添加である。大まかにいって、そのようなエス
テル保護基には、アルキル、置換したアルキル、ベンジ
ル、置換したベンジル、アリール、置換したアリール、
アリル、置換したアリル及びトリオルガノシリルが含ま
れる。それらのエステル保護基の具体例には、ベンズヒ
ドリル、p−ニトロベンジル、2−ナフチルメチル、ア
リル、2−クロロアリル、ベンジル、2,2,2−トリ
クロロエチル、トリメチルシリル、t−ブチルジメチル
シリル、t−ブチルジフェニルシリル、2−(トリメチ
ルシリル)エチル、フェナシル、p−メトキシベンジル
、アセトニル、o−ニトロベンジル、p−メトキシフェ
ニル、4−ピリジルメチル及びt−ブチルが含まれる。 【0085】本発明の化合物は多種のグラム陽性菌と、
それよりはせまい範囲のグラム陰性菌に対して作用する
有用な抗菌剤であり、したがって、ヒト及び家畜の薬剤
として有用性がある。本発明の抗菌剤は、医薬としての
有用性に限定されず、あらゆる産業に用いることができ
る。たとえば、飼料の添加物として、食料の保存に、殺
菌剤として、そして微生物の成長抑制が必要な他の産業
システムにおいて用いることができる。たとえば、これ
らを水性混合物中に0.1ないし100ppm の濃度
で用いて、医科及び歯科器具に有害な微生物が成長する
のを滅菌したり抑制することができ、そして殺菌剤とし
て工業的に適用して、たとえば、水性ペンキや製紙工場
の白水に用いて、有害な微生物の成長を抑制することが
できる。 【0086】本発明の化合物は、あらゆる種類の薬剤処
法で用いることができる。それらは、カプセル剤、末粉
の形態、溶液中、又は懸濁液中で用いることができる。 それらは種々の方法で投与できる。とりわけ重要な方法
には、(静脈内又は筋肉内)注射による局所又は非経口
投与が含まれる。 【0087】好ましい投薬経路である注射用の化合物は
、アンプル中の単位服用量の形態で、又はバイアルびん
中に製造する。化合物は、懸濁剤、溶液、あるいは油性
又は水性賦形剤中のエマルジョン剤等の形態をとること
ができ、また処方用剤を含んでよい。別の方法としては
、活性成分を、投薬時に滅菌水等の適当な賦形剤で再構
成するための粉末の形態にしてもよい。局所への適用は
、軟膏、クリーム剤、外用水剤、塗布剤又は粉剤などの
疎水性又は親水性の基剤中に処法してよい。 【0088】投与する服用量は、大部分は治療を受ける
対象の状態や大きさ、また同様に投与経路、投与頻度、
全身の感染に対して好ましい注射による非経口投与経路
に左右される。しかし、このような問題は、抗微生物の
分野で周知の治療原則にしたがって治療者のルーチンの
判断にまかせられる。感染の性質や治療を受ける個体の
特殊な性質の他に、的確な服用法に関わってくるのは、
選択した本発明の化合物のモル重量である。 【0089】ヒトへ単位服用量の投薬をするための化合
物は、液体の場合にも固体の場合にも、0.1%ないし
99%の活性物質を含むが、好ましくは、約10〜60
%の範囲である。通常、化合物は約15mgから約15
00mgの活性成分を含むが、一般に、約250mgな
いし1000mgの範囲の服用量を用いるのが好ましい
。非経口投与の際には、単位服用形態は通常、純粋な化
合物Iの滅菌水溶液又は、溶液とするための溶解性の粉
末の形態である。 【0090】構造式Iの抗菌剤化合物の好ましい投与方
法は、静脈内点滴静脈内ボーラス投与、又は筋肉内注射
による非経口投与である。 【0091】大人には、体重1kgあたり5〜50mg
の構造式Iの抗菌剤化合物を、一日に2、3又は4回与
えるのが好ましい。好ましい服用は、250mgないし
1000mgの構造式Iの抗菌剤を、一日あたり2回で
(b.i.d.)、3回で(t.i.d.)又は4回で
(q.i.d.)与えることである。さらに具体的には
、軽度の感染に対してはt.i.d.又はq.i.d.
で250mgの服用量が好ましい。非常に感受性のある
グラム陽性生物に対する中程度の感染に関しては、t.
i.d.又はq.i.d.で500mgの服用量が好ま
しい。生物に対する重度で生命をおびやかす感染に関し
ては、抗生物質に対する感受性の上限で、t.i.d.
又はq.i.d.で1000mgの服用量が好ましい。 【0092】子供には、体重1kgあたり5〜25mg
の服用量を一日あたり2、3又は4回与えるのが好まし
いが、通常、t.i.d.又はq.i.d.で10mg
/kgの服用が望ましい。 【0093】構造式Iの抗菌剤化合物は、カルバペネム
又は1−カルバデチアペネムとして知られる広範囲の類
に属する。天然のカルバペネムは、デヒドロペプチダー
ゼ(DHP)として知られる腎の酵素の攻撃に弱い。こ
の攻撃、又は分解が、カルバペネム抗菌剤の効果を減ず
ることもあるだろう。それに対して、本発明の化合物は
、このような攻撃に非常にさらされることが少なく、し
たがって、DHP抑制物質の使用を必要としない。しか
し、抑制物質の使用は任意であるから、これは本発明の
一部と考えられる。DHP抑制物質及びそれらのカルバ
ペネム抗菌剤との使用については、従来より説明されて
いる(ヨーロッパ特許出願第79102616.4、1
979年7月24日出願(特許第0.007614号)
;及び第82107174.3、1982年8月9日出
願(公告第0072014号)を参照)。 【0094】本発明の化合物は、DHP抑制物質が望ま
しいか必要な場合には、前記の特許及び公開出願書が説
明する適当なDHP抑制物質と組み合わせるか、又は併
用してよい。したがって、引用したヨーロッパ特許出願
が、1)本発明のカルバペネムのDHP感受性の決定方
法を定義して、そして2)適切な抑制物質、組み合わせ
た混合物及び治療方法を説明する、このかぎりにおいて
、それらは引用され、本出願書にとり込まれる。組み合
わせた混合物中の、構造式Iの化合物とDHP抑制物質
の質量比の好ましい一例は、約1:1である。好ましい
DHP抑制物質は、7−(L−2−アミノ−2−カルボ
キシエチルチオ)−2−(2,2,−ジメチルシクロプ
ロパンカルボキサミド)−2−ヘプテン酸又はその有用
な塩である。 【0095】さらに本発明は以下の実施例を参照して定
義されるが、これらの例は、説明のためであり、制限を
加えるものではない。温度はすべて摂氏である。 【0096】実施例1 【化84】 3−ブロモ−1−(ヒドロキシメチル)ナフタレン(1
) 無水ジエチルエーテル38ml中3−ブロモ−1−ナフ
トエ酸1.0g(3.98ミリモル)の撹拌溶液へ、ジ
エチルエーテル(44ml)中リチウムアルミニウムヒ
ドリド0.86M溶液(3.78ミリモル)を滴下した
。得られたスラリーを窒素(N2 )雰囲気のもと、3
時間還流下で撹拌した。スラリーを室温へ冷却し、含湿
Na2 SO4 を加えた。得られたスラリーをMgS
O4 プラグを通してロ過し、ロ液を真空下濃縮して、
白色残渣782.7mgを得た。CH2 Cl2 で溶
出するシリカゲルプレート上での精製により、白色結晶
固体の3−ブロモ−1−(ヒドロキシメチル)ナフタレ
ン722.3mgを得た。 1H−NMR(300
MHz,CDCl3 ):δ 1.79(bs,CH
2 OH)、5.15(s,CH2 OH)、7.54
(m,ナフチル−H6及びH7)、7.66(s,ナフ
チル−H2)、7.79(m,ナフチル−H5)、7.
97(s,ナフチル−H4)、8.03 ppm(m
,ナフチル−H8)。IR(CH2 Cl2 ):36
05cm−1。 【0097】実施例2 【化85】 3−ブロモ−1−(t−ブチルジメチルシリルオキシメ
チル)ナフタレン(2) 無水CH2 Cl2 25ml中3−ブロモ−1−(ヒ
ドロキシメチル)−ナフタレン1.49g(6.3ミリ
モル)の溶液へ、N,N−ジメチル−4−アミノピリジ
ン(76.8mg,0.63ミリモル)、t−ブチルジ
メチルクロロシラン(1.23g,8.2ミリモル)及
びトリエチルアミン(1.22ml,8.8ミリモル)
を順次加えた。得られた溶液をN2 雰囲気下室温で2
時間撹拌し、次いで、EtOAcと氷/H2 Oの間に
分配した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、無水N
a2 SO4 で乾燥させ、ロ過し、真空下濃縮して、
淡黄色の液体を得た。粗製反応残渣を、カラムクロマト
グラフィー(44gシリカゲル、9:1ヘキサン:CH
2 Cl2 で充填し溶出する。)により精製し、透明
液体の標題化合物2.19gを得た。 1H−NMR(
200 MHz、CDCl3 ):δ0.15(s,
CH3 Si),0.97(s,(CH3 )3 CS
i)、5.17(s,CH2 O)、7.22−7.9
5ppm(m,ArH)【0098】実施例3 【化86】 (3S,4R)−1−(アリルオキシカルボニル−トリ
フェニルホスホラニリデン)メチル−3−〔1R−(ア
リルオキシカルボニルオキシ)−エチル〕−4−〔1−
(t−ブチルジメチルシリルオキシメチル)−3−ナフ
チルカルボニル〕メチル−アゼチジン−2−オン(4)
無水THF15ml中マグネシウム切削片(turni
ngs)(160mg、6.6ミリモル)の混合物へ、
前記実施例において製造されたブロモ−ナフタレン2(
2.09g,6.0ミリモル)を加えた。撹拌をやめ、
1,2−ジブロモエタン35μlをマグネシウム表面に
近接して加えた。加熱にて反応を開始し、次いで混合物
をN2 雰囲気下30°で2.5時間撹拌した。その後
、加熱をやめ、黄色グリニャル溶液を以下のごとく使用
した。N2 雰囲気下−9°で、無水テトラヒドロフラ
ン20ml中(3S,4R)−1−(アリルオキシカル
ボニルトリフェニルホスホリリデン)メチル−3−〔(
R)−1−(アリルオキシカルボニルオキシ)エチル〕
−4−〔(2−ピリジルチオ)カルボニル〕メチル−ア
ゼチジン−2−オン3 2.11g(3.0ミリモル
)の溶液へ、上記グリニャール溶液11.5ml(約4
.6ミリモル)を加えた。反応溶液をN2 雰囲気下−
9°で50分撹拌し、次いで飽和塩化アンモニウム水溶
液10mlを加えた。得られた混合物を、EtOAcと
氷/H2 Oの間に分配した。有機相を分離し、氷/5
N NaOH水溶液で2回洗浄した。次いで、有機相
をブラインで洗浄し、無水Na2 SO4 で乾燥させ
、ロ過し、真空下濃縮して、黄色あわ状物3.09gを
得た。。粗製反応残渣を、カラムクロマトグラフィー(
150gシリカゲル、3:2、ヘキサン:EtOAcで
充填し溶出する。)により精製し、淡黄色泡状物の標題
化合物2.24gを得た。IR(CH2 Cl2 ):
1745、1680、1615cm−1、300 M
Hz 1H−NMR(CDCl3 ):(なかでも)δ
0.15(s,CH3 Si)、0.96(s,(CH
3 )3CSi)、1.18(d,J=6.9 Hz
,CH3 CHCH)、5.18 ppm(s,ナフ
チル−CH2 )。 【0099】実施例4 【化87】 (3S,4R)−1−(アリルオキシカルボニルトリフ
ェニルホスホラニリデン)メチル−3−〔1R−(アリ
ルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−4−〔1−(ヒ
ドロキシメチル)−3−ナフチルカルボニル〕メチル−
アゼチジン−2−オン(5) N2 雰囲気下0°で、無水MeOH35ml中アゼチ
ジノン4(2.9g,3.32ミリモル)の溶液へ、0
.75Mメタノール性硫酸(6.64ml、4.98ミ
リモル)を加えた。得られた溶液を0°で1.5時間撹
拌し、次いで、真空下15ml容量まで濃縮した。次い
で、溶液をEtOAcと氷/H2 O/飽和水性炭酸水
素塩の間に分配した。有機相を分離し、ブラインで洗浄
し、無水Na2 SO4 で乾燥させ、ロ過し、真空下
濃縮して、黄色泡状物の標題化合物2.50gを得た。 1H−NMR(300 MHz,CDCl3 ):
なかでもδ1.17ppm(d,J=6.8 Hz,
CH3 CHCH)。IR(CH2 Cl2 ):36
00、1745、1680、1620cm−1。 【0100】実施例5 【化88】 アリル−(5R,6S)−2−(1−ヒドロキシメチル
−3−ナフチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシレート(6) アルゴン雰囲気下室温で無水キシレン300ml中アゼ
チジノン 5(2.5g,3.3ミリモル)の溶液へ
、ヒドロキノンの結晶数粒を加えた。溶液をアルゴン雰
囲気下155°で2時間撹拌し、次いで室温に冷却した
。 溶液を黄色ペースト状になるまで真空下濃縮し、粗製生
成物をカラムクロマトグラフィー(45gシリカゲル、
3:2ヘキサン:EtOAcで充填し溶出する。)によ
り精製し、標題化合物1.28gを得た。 1H−NM
R(300 MHz,CDCl3 ):δ1.49(
d,J=5.8Hz,CH3 CH)、1.96(t,
CH2 OH)、3.3(dd,J=10.0,18.
1 Hz,CHCH2 C)、3.42(m,CHC
H2 C及びCHCHC=O)4.31(dt,J=4
.4,7.8 Hz,CHCHCH2 )、4.67
(m,CH3 CHCH及びCH2 CH=CH2 )
、5.12(d,J=5.4 Hz,CH2 OH)
、5.29(m,CH2 CH=CH2 )、5.90
(m,CH2 CH=CH2 )、7.54(m,ナフ
チル−H2,H6,H7)7.78(s,ナフチル−H
4)、7.84(dd,J=1.7、8.4 Hz,
ナフチル−H5)、8.05 ppm(d,J=8.
6 Hz,ナフチル−H8);IR(CH2 Cl2
):1780、1745、1720cm−1;UV(
ジオキサン);λmax =288、325nm。 【0101】実施例6 【化89】 アリル−(5R,6S)−2−(1−ヒドロキシメチル
−6−ナフチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシレート(7) 6−ブロモ−1−ナフトエ酸〔M.J.S.Dewar
及びP.J.Grisdale、J.Amer.Che
m.Soc.84、3541(1962)〕を出発物質
とすること以外、実施例1〜5に記載のものと同様の方
法により、淡黄色泡状物の標題化合物を得た。 1H−
NMR(300 MHz,CDCl3 ):δ1.4
7(d,J=6.35Hz,3H,CH3 )、3.2
5(dd,J=9.8,18.1 Hz,1H,Hl
a)、3.37(dd,J=9.0,18.1 Hz
,1H,Hlb)、3.42(dd,J=8.2,2.
8 Hz,1H,H5)、4.28(dt,J=2.
8,9.4 Hz,1H,H6)、4.55−4.7
5(m,4H,−OCH2 C=C)、5.08(bs
,2H,ArCH2 O)、5.1−5.4(m,5H
,H8,−C=CH2 )、5.75−6.0(m,2
H,−CH=C)、7.4−7.55(m,3H,Ar
H)、7.79(d,J=10.9 Hz,1H,A
rH)、7.83(s,1H,ArH)、8.04
ppm(d,J=8.79,1H,ArH)、IR(C
HCl3 ): 3610(OH)、1780(B−
ラクタム)、1745(カーボネート)、1725cm
−1(エステル)。FAB−MS: m/e=478
(M+H)。 【0102】実施例7 【化90】 アリル−(5R,6S)−2−(2−ヒドロキシメチル
−6−ナフチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシレート(8) 6−ブロモ−2−ナフトエ酸(L.G.Anderso
n及びD.Johnston)、J.Amer.Che
m.Soc.65、239(1943)〕を用いて出発
すること以外実施例1〜5に記載のものと同様の方法に
より、白色泡状物の標題化合物を得た。 1H−NMR
(300 MHz,CDCl3 ):δ1.50(d
,J=6.77Hz,3H,CH3 )、3.25−3
.55(m,2H,H1)、3.45(dd,J=13
.2,2.7 Hz,1H,H6)、4.32(dt
,J=2.7,9.5 Hz,1H,H5)、4.5
5−4.75(m,4H,−OCH 2 C=C)、
4.86(d,J=5.37,2H,ArCH2 O)
、5.1−5.4(m,5H,8H,−C=CH2 )
、5.75−6.0(m,2H,−CH=C)、7.4
−7.5(m,2H,ArH)、7.7−7.85
ppm(m,4H,ArH)、IR(CHCl3 ):
3600(OH)、1780(B−ラクタム)、1
745(カーボネート)、1725cm−1(エステル
)。FAB−MS: m/e=478(M+H)。 【0103】実施例8 【化91】 アリル−(5R,6S)−2−(2−ヒドロキシメチル
−7−ナフチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシレート(9) 7−ブロモ−2−ナフトエ酸〔W.Adcock a
nd P.R.Wells,Aust.J.Chem
.18、1351(1965)〕を用いて出発すること
以外実施例1〜5のものと同様の方法により、淡黄色泡
状物の標題化合物を得た。 1H−NMR(300
MHz,CDCl3 ):δ1.49(d,J=6.3
5Hz,3H,CH3 )、3.28(dd,J=9.
9,18.1 Hz,1H,Hla)、3.39(d
d,J=8.9,18.1 Hz,1H,Hlb)、
3.44(dd,J=8.4,2.8Hz,1H,H6
)、4.32(dt,J=2.8,9.3 Hz,1
H,H5)、4.55−4.75(m,4H,−OCH
2 C=C)、4.85(d,J=5.62 Hz,
2H,ArCH2 O)、5.1−5.4(m,5H,
H8,−C=CH2 )、5.75−6.0(m,2H
,−CH=C)、7.4−7.55(m,2H,ArH
)、7.75−7.85 ppm(m,4H,ArH
)、IR(CHCl3 ): 3600(OH)、1
780(B−ラクタム)、1745(カーボネート)、
1725cm−1(エステル)。 【0104】実施例9 【化92】 アリル−(5R,6S)−2−(1−ヒドロキシメチル
−7−ナフチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボ
ニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシレート(10) 7−ブロモ−1−ナフトエ酸〔H.Goldstein
及び H.A.Fischer、Helv.Ch
em.Acta21、1519(1938)〕を用いて
出発する以外、実施例1〜5のものと同様の方法により
、白色泡状物の標題化合物を得た。 1H−NMR(3
00 MHz,CDCl3):δ1.51(d,J=
6.35 Hz,3H,CH3 )、3.3−3.5
(m,2H,H1)、3.45(dd,J=9.1,2
.8 Hz,1H,H6)、4.33(dt,J=2
.8,9.9 Hz,1H,H5)、4.55−4.
75(m,4H,−OCH2 C=C)、5.1(d,
J=6.25 Hz,2H,ArCH2 O)、5.
1−5.4(m,5H,H8,−C=CH2 )、5.
75−6.0(m,2H,−CH=C)、7.4−7.
55(m,3H,ArH)、7.75−7.85(m,
2H,ArH)、8.20 ppm(s,1H,Ar
H)。IR(CHCl3): 3610(OH)、1
780(β−ラクタム)、1745(カーボネート)、
1725cm−1(エステル)。FAB−MS: m
/e=478(M+H)。 【0105】実施例10 【化93】 2−トリメチルスタニル−6−ヒドロキシメチルナフタ
レン(12) 6−ブロモ−2−ナフトエ酸を出発物質とし、無水TH
F(30ml)に溶解し、窒素下−78℃へ冷却するこ
と以外、実施例1及び2に記載のものと同様の方法によ
りブロモナフタレン11(1.72g、4.9ミリモル
)を製造した。この撹拌溶液へ、ペンタン中t−BuL
iの1.7M溶液(2.2当量、10.8ミリモル、6
.3ml)を加えた。−78℃で2.5時間後、固体M
e3 SnCl(1.2当量、5.88ミリモル、1.
17g)を加えた。冷却浴を除き、反応物を周囲温度と
した。4時間後、反応を水で停止させた。溶媒を真空下
除去し、残渣をEt2 Oに溶解した。水及びブライン
で洗浄し、次いでMgSO4 上で乾燥させ、ロ過し、
溶媒を除去した。残渣を無水THFに溶解し、周囲温度
で5分間、THF中nBu4 NFの1.0M溶液(1
.1当量、5.4ミリモル、5.4ml)で処理した。 飽和NH4 Clで反応を停止させ真空下溶媒を除去し
た。残渣をEtOAcに溶解し、水及びブラインで洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、ロ過し、溶媒を真空
下除去した。フラッシュクロマトグラフィー(ヘキサン
中30%EtOAc)による精製及び0°でのEt2
O/ヘキサンからの結晶化により、白色固体のスタニル
アルコール1.38g(87%)を得た。 1H−NM
R(300 MHz,CDCl3 ):δ0.34(
s,9H)、1.69(t,J=5.5 Hz,1H
)、4.85(d,J=6.0 Hz,2H)、7.
46(dd,J=8.5,1.5 Hz,1H)、7
.57(d,J=8.5 Hz,1H)、7.75−
7.81(m,3H)、7.94ppm(s,1H)。 【0106】実施例11 【化94】 p−ニトロベンジル−(5R,6S)−2−(2−ヒド
ロキシメチル−6−ナフチル)−6−〔1R−(トリメ
チルシリルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−
3−カルボキシレート(14) 乾燥した15ml受容フラスコを二環式β−ケトエステ
ル13(143mg、0.41ミリモル)で満たし、磁
気撹拌棒を入れ、このシステムを窒素でパージした。テ
トラヒドロフラン(THF)2mlを加え、13が溶解
されている状態で、反応容器をN2 下−78℃に冷却
した。次いで、ジイソプロピルアミン(0.063ml
、0.45ミリモル)を加え、撹拌を10分間つづけた
。 トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.075ml
、0.45ミリモル)を加え、さらに15分間撹拌した
。次いで、トリエチルアミン(0.062ml、0.4
5ミリモル)を加え、次いで、トリメチルシリルトリフ
ルオロメタンスルホネート(0.087ml、0.45
ミリモル)を加えた。 【0107】上記反応物が20分撹拌される一方で、有
機スタンナン12(144mg、0.45ミリモル)、
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム−クロ
ロホルム(8.5mg、0.0082ミリモル)及びト
リス(2,4,6−トリメトキシフェニル)−ホスフィ
ン(17.4mg、0.033ミリモル)を単一バイア
ルにて重量測定し、このバイアルを窒素でパージした。 上記反応時間経過時に、N−メチルピロリジノン(2m
l)を最初の反応混合物に加え、次いで、前もって重量
計測された固体を加えた。エーテル溶液(0.52ml
、0.45ミリモル)中0.87M塩化亜鉛を次ぎに加
えた。その後低温浴を除き、反応容器を微温水浴に置き
急速に周囲温度とした。周囲温度に達した後、混合物を
15分間撹拌した。ジエチルエーテル、酢酸エチル及び
水を含む125ml分液漏斗に、フラスコの内容物を注
ぎ反応で停止させた。有機相を分離し、水及びブライン
で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させた
。次いで混合物をロ過し、溶媒を真空下除去した。残渣
をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、
40% 酢酸エチル/ヘキサン)にかけ、所望のカル
バペネム123mg(54%)を得た。 1H−NMR
(300 MHz,CDCl3 ):δ0.14(s
,9H)、1.30(d,J=6.2Hz,3H)、1
.89(dd,J1 =J2 =6.1Hz,1H)、
3.22−3.44(コンプレックス,m,3H)、4
.23−4.34(コンプレックス,m,2H)、4.
85(d,J=6.1 Hz,2H)、5.20(A
Bq,JAB=13.7 Hz,ΔνAB=54.5
Hz,2H)、7.21(d,J=8.7 Hz
,2H)、7.38(dd,J=8.6,1.7 H
z,1H)、7.44(dd,J=8.4,1.6
Hz,1H)、7.66−7.76(ユンプレックス,
m,4H)、7.88 ppm(d,J=8.7
Hz,2H)。IR(CHCl3 ):3600(w)
、1770(s)、1720(m)、1600(m)、
1520(s)cm−1。UV(CH3 CN):λm
ax =320、ε=5000;λmax =270、
ε=7200 【0108】実施例12 【化95】 アリル−(5R,6S)−2−(1−ヨードメチル−3
−ナフチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボニル
オキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カルボ
キシレート(15) N2 雰囲気下−20℃で、無水CH2 Cl2 4m
l中カルバペネム6(107.0mg、0.225ミリ
モル)の溶液へ、トリエチルアミン(50.1μl、0
.36ミリモル)を加え、次いで、塩化メシル(22.
7μl、0.29ミリモル)を加えた。得られた溶液を
N2 雰囲気−20°で30分間撹拌し、次いで、CH
2 Cl2 と氷/2.0N HCl水溶液の間で分
配した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、無水Na
2 SO4 で乾燥させ、ロ過し、真空下濃縮して透明
なフィルム154.5mgを得た。 1H−NMR(3
00 MHz、CDCl3 )、δ 2.88(s
,CH3 SO2 )、5.68(s,CH2 OSO
2 ) 【0109】クルードな反応残渣を、無水アセトン4m
lに溶解し、ヨウ化ナトリウム(67.5mg,0.4
5ミリモル)を得られた溶液に加えた。溶液を室温で1
.5時間撹拌し、次いで、CH2 Cl2 と氷/0.
5M Na2 S2 O3 水溶液の間に分配した。 有機相を分離し、ブラインで洗浄し、無水Na2 SO
4 で乾燥させ、ロ過し、真空下濃縮して、黄色フィル
ムを得た。このクルードな反応残渣を薄層クロマトグラ
フィー(2×1000μ 20×20cmシリカゲル
、CH2 Cl2 中4%EtOAcで溶出する。)に
より精製し、黄色あわ状物の標題化合物128.4mg
を得た。 1H−NMR(300 MHz,CDCl
3 ):δ 0.51(d,J=6.8Hz,CH3
CHCH)、3.31(dd,J=9.9,18.2
Hz,CH2 CHCH)、3.41(dd,J=
8.7,18.1 Hz,CH2 CHCH)、3.
46(dd,J=2.7,8.2 Hz,CH2 C
HCH)、4.33(dt,J=2.8,9.2 H
z CHCHCH2 )、4.70(m,CH2 C
H=CH2 及びCH3 CHCH)、4.87(s,
ナフチル−CH2 I)、5.3(m,CH2 CH=
CH2 )、5.91(m,CH2 CH=CH2 )
、7.43(t,J=7.1,7.7 Hz,ナフチ
ル−H6)、7.59(d,J=1.7 Hz,ナフ
チル−H1)、7.67(t,J=7.0,7.1
Hz,ナフチル−H7)、7.80(s,ナフチル−H
4);7.76(d,J=8.2 Hz,ナフチル−
H5)、8.07 ppm(d,J=8.1 Hz
,ナフチル−H8)。IR(CH2 Cl2 ):17
80、1745、1720cm−1。 【0110】実施例13 【化96】 アリル−(5R,6S)−2−(1−(4−アミノピリ
ジニウム)メチル−3−ナフチル)−6−〔1R−(ア
リルオキシカルボニル)エチル〕−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボキシレートヨウ化物(16)N2
雰囲気下0℃で無水アセトニトリル2ml中ヨウ化物1
5(58.1mg、0.099ミリモル)の撹拌溶液へ
、固体の4−アミノピリジン(11.2mg、0.12
ミリモル)を加えた。得られた反応溶液をN2 雰囲気
下室温で18時間撹拌し、次いでCH2 Cl2 と氷
/H2 O間に分配した。有機相を分離し、無水Na2
SO4 で乾燥させ、ロ過し、真空下濃縮して、黄色
フィルム62.9mgを得た。残渣をCH2 Cl2
に溶解し、溶液をジエチルエーテルで希釈した。分離し
たゴム状固体を集め、CH2 Cl2 に再び溶解した
。エーテルを再び加え、得られた固体を集め、真空下乾
燥させて、オレンジ色泡状物の標題化合物64.3mg
を得た。 1H−NMR(300 MHz、CDCl
3 )、δ1.47(d,J=6.77Hz,CH3
CHCH)、3.37(dd,J=9.9,16.0
Hz,CHCH2 C)、3.57(m,CHCH2
C及びCHCHC=O)、4.39(dt,J=2.
1,9.5 Hz,CHCHCH2 )、4.32(
m,CH3 CHCH,CH2 CH=CH2 )、5
.25(m,CH2 CH=CH2 )、5.80(s
,ナフチル−CH2 )、5.88(m,CH2 CH
=CH2 )、7.18(d,J=7.1 Hz,ピ
リジン H3及びH5)、7.53(m,ナフチル−
H)、7.70(s,ナフチル−H)、7.85(d,
J=8.2 Hz,ナフチル−H)、7.87(d,
J=7.7 Hz,ナフチル−H)、8.05ppm
(d,J=6.3 Hz,ピリジン H2及びH6
);IR(CH2 Cl2 ):1780、1745、
1720、1655cm−1;UV(ジオキサン):λ
max =285nm。 【0111】実施例14 【化97】 アリル−(5R,6S)−2−(1−(2−アミノピリ
ジニウム)メチル−3−ナフチル)−6−〔1R−(ア
リルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−1−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボキシレートヨウ化物(17)
アセトニトリル2ml中ヨウ化物15(67.0mg、
0.115ミリモル)の溶液へ、2−アミノピリジン(
21.5mg、0.229ミリモル)を一度に加えた。 室温で18時間撹拌後、混合物を塩化メチレンで希釈し
、水及びブラインで連続して洗浄した。乾燥(MgSO
4 )及び蒸発により得られた固体を、最小限度量の塩
化メチレンに溶解した。生成物をエチルエーテルを添加
して沈殿させ、遠心により分離した。真空下で乾燥させ
て、褐色固体の標題化合物28.5mg(45%)を生
成した。 1H−NMR(300 MHz、CDCl
3 )、δ 1.48(d,J=5.86 Hz,
3H,CH3 )、3.30−3.55(m,2H,H
1)、3.54(dd,J=7.8,2.7 Hz,
H6)、4.35(dt,J=2.7,9.5 Hz
,1H,H5)、4.55−4.75(m,4H,−O
CH2 C=C)、5.1−5.4(m,5H,H8,
−C=CH2 )、5.75−6.0(m,2H,−C
H=C)、5.92(bs,2H,−CH2 N)、6
.66(t,J=6.3,1H,ArH)、7.35−
7.95 ppm(m,9H,ArH)。IR(CH
Cl3 ):1780(β−ラクタム)、1745(カ
ーボネート)、1720((エステル)、1665cm
−1(イミニウム)。FAB−MS: m/e=55
4(M+H)。 【0112】実施例15 【化98】 アリル−(5R,6S)−2−{1−〔(2−ピリジル
)アミノ〕メチル−3−ナフチル}−6−〔1R−(ア
リルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−1−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボキシレート(18)アセトニ
トリル2ml中ヨウ化物15(46.0mg、0.07
86ミリモル)の溶液へ、2−アミノピリジン(9.6
mg、0.10ミリモル)及びシルバートリフルオロメ
タンスルホネート(32mg,0.13ミリモル)を加
え、混合物を室温で撹拌した。16時間後、反応混合物
を塩化メチレンで希釈し、ロ過した。ロ液を、水、飽和
NH4 Cl、飽和NaHCO3 及びブラインで連続
して洗浄した。乾燥(MgSO4 )及び蒸発により油
状物を得これをシリカゲル上での調製TLC(1:4、
EtOAc/CH2 Cl2 により精製し、油状標題
化合物13mg(24%)を生成した。 1H−NMR
(300 MHz、CDCl3 )、δ1.50(d
,J=6.95Hz,3H,CH3 )、3.20−3
.45(m,2H,H1)、3.44(dd,J=8.
1,2.8 Hz,1H,H6)、4.31(dt,
J=2.8,9.4 Hz,1H,H5)、4.55
−4.75(m,4H,−OCH2 C=C)、4.9
4(s,2H,−CH2 N)、5.1−5.4(m,
5H,H8,−C=CH2 )、5.75−6.0(m
,2H,−CH=C)、6.43(d,J=7.9
Hz,1H,PyH)、6.64(dd,J=7.1,
5.0Hz,1H,PyH)、7.44(dd,J=7
.9,7.1 Hz,1H,PyH)、7.5−8.
1(m,6H,ArH)、8.15 ppm(brd
,J=5 Hz,1H,PyH)。IR(CHCl3
):3440(NH)、1780(β−ラクタム)、
1745(カーボネート)、1725cm−1(エステ
ル)。 【0113】実施例16 【化99】 (5R,6S)−2−(1−(4−アミノピリジニウム
)メチル−3−ナフチル)−6−〔1R−ヒドロキシエ
チル)−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート
(19) N2 雰囲気下0℃で2ml無水CH2 Cl2 及び
酢酸エチル中カルバペネム16(64.3mg、0.0
95ミリモル)の撹拌溶液へ、テトラキス(トリフェニ
ルホスフィン)パラジウム14.6mg(1.26×1
0−5モル)及びトリフェニルホスフィン15.6mg
(5.94×10−5モル)の混合物を加え、次いで、
2−エチルヘキサン酸17.4μl(0.11ミリモル
)及びEtOAc溶液中0.5Mカリウム2−エチルヘ
キサノエート0.218ml(0.11ミリモル)を加
えた。得られた混合物を、N2 雰囲気下0°で0.5
時間、室温で3.5時間撹拌した。わずかに着色した沈
殿が室温で30分後に生じた。次いで、反応スラリーを
EtOAcで希釈し、固体を分離し、Et2 Oで2回
洗浄した。次いで固体を真空下乾燥させ、逆相−PLC
(2×1000μ、20×20cm逆相シリカゲルF、
H2 O中30%THFにより〜5°で溶出)により精
製した。主なUV活性生成物バンドを合体し、CH3
CN−H2 O(4:1)で8回抽出した。合体した水
性抽出物をヘキサンで3回洗浄し、ゲルマンアクロディ
スク−CR(Gelman Acrodisc−(R
)0.45μフィルターアセンブリーを通してロ過し、
真空下濃縮した。濃縮物を凍結乾燥し、白色綿毛固体の
標題化合物15.5mgを得た。 1H−NMR(30
0 MHz、D2 O/THF−d8 /TSP)δ
1.35(d,J=6.8 Hz,CH3 CH
CH)、3.18(dd,J=9.5,17.2 H
z,CH2 CHCH)、3.46(dd,J=2.7
,6.1 Hz,CHCHC=O)、3.57(dd
,J=8.8,17.2 Hz,CH2 CHCH)
、4.26(m,CH3 CHOH)4.35(dt,
J=2.0,9.2 Hz,CHCHCH2 )、6
.88(d,J=7.9 Hz,ピリジン−H3及び
H5)、7.56(m,ナフチル−H)、7.87(d
,J=6.7 Hz,ナフチル−H)、7.95(m
,3ナフチル−H)、8.20 ppm(d,J=6
.9 Hz,ピリジン−H2及びH6);UV(H2
O):λmax =274、319nm。 【0114】実施例17〜33 前記実施例に記載された操作を行ない、以下の化合物を
同様に製造した。 【化100】 【0115】 【化101】 【0116】 【化102】 【0117】実施例34 【化103】 アリル−(5R,6S)−2−〔2−(3−メチル−1
−イミダゾリウム)メチル−6−ナフチル〕−6−〔1
R−(アリルオキシカルボニルオキシ)エチル〕カルバ
ペン−2−エム−3−カルボキシレートトリフルオロメ
タンスルホネート(20) 塩化メチレン中カルバペネム8(53.2mg、0.1
11ミリモル)の溶液を0℃に冷却し、1−メチルイミ
ダソール(0.020ml、0.24ミリモル)、次い
でトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.022m
l、0.13ミリモル)を加えた。1時間後、反応混合
物を塩化メチレンで希釈し、水で洗浄した。有機溶液を
乾燥させ(Na2 SO4 )、蒸発させて、オレンジ
色油状物79.7を得た。 1H−NMR(300
MHz、CDCl3 )、δ1.45(d,J=6.3
5Hz,3H,CH3 )、3.22(dd,J=9.
89,18.1 Hz,1H,Hla)、3.40(
dd,J=8.7,18.1 Hz,1H,Hlb)
、3.47(dd,J=2.7,7.8 Hz,1H
,H6)、3.79(s,3H,N−CH3 )、4.
29(dt,J=2.7,9.3 Hz,1H,H5
)、4.50−4.75(m,4H,−OCH2 C=
C)、5.05−5.45(m,5H,H8,−C=C
H2 )、5.38(s,2H,−CH2 N)、5.
7−6.0(m,2H,−CH=C)、7.19(s,
1H)、7.23(s,1H)、7.36(d,J=8
.7 Hz,1H)、7.42(d,J=10Hz,
1H)、7.7−7.8(m,2H)、7.75(s,
1H)、7.82(s,1H)、9.07ppm(s,
1H)。 【0118】実施例35 【化104】 (5R,6S)−2−〔2−(3−メチル−1−イミダ
ゾリウム)メチル−6−ナフチル〕−6−(1R−ヒド
ロキシエチル)−カルバペン−2−エム−3−カルボキ
シレート(21) 実施例12と同様の方法により、カルバペネム20(7
9.7mg)を脱アリル化して、黄色凍結乾燥固体の標
題化合物(11.7mg、25%)を生成した。 1H
−NMR(300 MHz、2:1 D2 O/C
D3 CN):δ1.65(d,J=6.2 Hz,
3H,CH3 )、3.50(dd,J=9.8,16
.5 Hz,1H,Hla)、3.75−3.95(
m,2H,Hlb,H6)、4.20(s,3H,−N
CH3 )、4.5−4.7(m,2H,H5,H8)
、5.85(s,2H,−CH2 N)、7.80(s
,1H)、7.84(s,1H)、7.75−7.85
(d,1H,不明瞭)、7.98(d,J=8.7Hz
,1H)、8.20(s,1H)、8.24(s,1H
)、8.20−8.25(d,1H,不明瞭)、8.2
9ppm(d,J=8.4 Hz、1H)。IR(K
Br):1755(β−ラクタム)、1595cm−1
(カルボキシレート)。UV(H2 O):λmax
=319nm;ε=9,700。 【0119】実施例36 【化105】 アリル−(5R,6S)−2−〔2−(3−アミノピリ
ジニウム)メチル−6−ナフチル〕−6−〔1R−(ア
リルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシレートクロリド(22)CH
2 Cl2 中カルバペネム8(66.2mg、0.1
39ミリモル)の溶液を−70℃に冷却し、コリジン(
0.022ml、0.17ミリモル)を加え、次いで、
トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.026ml
、0.15ミリモル)を加えた。淡オレンジ色溶液を、
−70℃で30分撹拌し、次いで、CH2 Cl2 中
3−アミノピリジンの溶液(4.1M、0.074ml
、0.30ミリモル)を滴下した。反応混合物を35分
にわたってゆっくりと−20℃まで加温し、飽和NH4
Cl−H2 O(1:1)で加水分解した。反応混合
物をEtOAcと飽和NH4 Cl−H2 O(1:1
)の間で分配し、有機相を水及びブラインで洗浄した。 乾燥(Na2 SO4 )及び蒸発により茶色油状物8
4mgを得た。この材料をCH2 Cl2 (1ml)
に溶解し、これを遠心管中エチルエーテル(2ml)に
ピペットで移した。得られた固体を遠心により単離し、
真空下乾燥させて、ピリジニウム塩72mg(88%)
を生成した。 1H−NMR(300 MHz、CDCl3 ):
δ1.46(d,J=6.16Hz,3H,CH3 )
、3.15−3.45(m,2H,H1)、3.46(
dd,J=2.5,8.0 Hz,1H,H6)、4
.3(br t,J=9Hz,1H,H5)、4.4
−4.8(m,4H,−OCH2 C=C)、5.0−
5.5(m,5H,H8,−C=CH2 )、5.7−
6.0(m,4H,−CH=C,−CH2 N)、7.
2−7.9(m,9H)、8.45ppm(広域s,1
H)。 【0120】実施例37 【化106】 (5R,6S)−2−〔2−(3−アミノピリジニウム
)メチル−6−ナフチル〕−6−(1R−ヒドロキシエ
チル)−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート
(23) 実施例12と同様の方法により、カルバペネム22(7
2mg、0.12ミリモル)を脱アリル化し、淡黄色凍
結乾燥固体の標題化合物(12.5mg、24%)を生
成した。 1H−NMR(300 MHz、2:1
D2 O/CD3 CN):δ1.64(d,J=6
.2 Hz,3H,CH3 )、3.49(dd,J
=9.8,16.5 Hz,1H,Hla)、3.7
5−3.95(m,2H,Hlb,H6)、4.5−4
.7(m,2H,H5,H8)、6.05(s,2H,
−CH2 N)、7.8(d,J=7.7 Hz,1
H)、7.9−8.05(m,3H)、8.15−8.
35(m,4H)、8.4−8.5 ppm(m,2
H)。IR(KBr):1750(β−ラクタム)、1
585cm−1(カルボキシレート)。UV(H2 O
):λmax =313nm;ε=15,700。 【0121】実施例38 【化107】 アリル−(5R,6S)−2−(2−ホルミル−6−ナ
フチル)−6−〔1R−(アリルオキシカルボニルオキ
シ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−カルボキシ
レート(24) −70℃で塩化メチレン1.5ml中塩化オキサリル(
0.023ml、0.24ミリモル)の撹拌溶液へ、ニ
ートジメチルスルホキシド(0.023ml、0.32
ミリモル)を加えた。5分後、塩化メチレン0.5ml
中アルコール8(113mg、0.237ミリモル)の
溶液を滴下した。反応混合物を15分間−70℃で撹拌
し、次いで、トリエチルアミン(0.091ml、0.
65ミリモル)を加えた。温度を5分以上−70℃で維
持し、次いで2時間かけて、0℃までゆっくりと加温し
た。反応混合物をpH7リン酸バッファーで停止させ、
次いで、酢酸エチルで希釈し、pH7リン酸バッファー
、水(2×)及びブラインで連続して洗浄した。乾燥(
MgSO4 )及び蒸発により、精製を必要としない油
状物の標題アルデヒド105mg(93%)を得た。 1H−NMR(300 MHz、CDCl3 ):
δ1.51(d,J=5.61Hz,3H,CH3 )
、3.25−3.50(m,3H,H6,H1)、4.
36(dt,J=2.75,9.4 Hz,1H,H
5)、4.55−4.8(m,4H,−OCH2 C=
C)、5.1−5.4(m,5H,H8,−C=CH2
)、5.75−6.0(m,2H,−CH=C)、7
.56(d,J=8.61 Hz,1H,ArH)、
7.8−8.0(m,4H,ArH)、8.32(s,
1H,ArH)、10.16 ppm(s,1H,C
HO)。 【0122】実施例39 【化108】 アリル−(5R,6S)−2−{6−〔E−2−(2−
ピリジル)ビニル〕−2−ナフチル}−6−〔1R−(
アリルオキシカルボニルオキシ)エチル〕カルバペン−
2−エム−3−カルボキシレート(25)アセトニトリ
ル2.5ml中アルデヒド24(105mg、0.22
1ミリモル)の溶液へ、(2−ピコリル)トリフェニル
ホスホニウムヨウ化物(129mg、0.34ミリモル
)次いで、ジイソプロピルエチルアミン(0.050m
l、0.29ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で
5時間撹拌し、次いで、酢酸エチルで希釈し、飽和NH
4 Cl、飽和NaHCO3 及びブラインで洗浄した
。乾燥(MgSO4 )、蒸発及びシリカゲル上での調
製TLCによる精製により油状物の標題化合物58mg
(48%)を得た。 1H−NMR(300 MHz
、CDCl3 )、δ1.51(d,J=6.29Hz
,3H,CH3 )、3.25−3.5(m,2H,H
1)、3.45(dd,J=8.4,2.8 Hz,
1H,H6)、4.33(dt,J=2.8,9.3
Hz,1H,H5)、4.55−4.8(m,4H,
−OCH2 C=C)、5.1−5.5(m,5H,H
8,−C=CH2 )、5.75−6.0(m,2H,
−CH=C)、7.15−7.90(m,11H,Ar
H,CH=CH)、8.63 ppm(d,J=4.
82 Hz,1H,ArH)。IR(CHCl3 )
:1780(β−ラクタム)、1745(カーボネート
)、1725(エステル)、1590cm−1(オレフ
ィン)。FAB−MS:m/e=551(M+H)。 【0123】実施例40 【化109】 カリウム−(5R,6S)−2−{6−〔E−2−(2
−ピリジル)ビニル〕−2−ナフチル}−6−(1R−
ヒドロキシエチル)−カルバペン−2−エム−3−カル
ボキシレート(26) 酢酸エチル(1ml)−塩化メチレン(1ml)中カル
バペネム25(29mg、0.053ミリモル)の溶液
へ、トリフェニルホスフィン(4mg、0.016ミリ
モル)、2−エチルヘキサン酸(0.0080ml、0
.053ミリモル)、カリウム2−エチルヘキサノエー
ト(EtOAc中0.50M溶液、0.105ml、0
.053ミリモル)及びテトラキス(トリフェニルホス
フィン)パラジウム(6mg、0.005ミリモル)を
順次加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで
酢酸エチルを含む遠心管へピペットで移した。得られた
固体を遠心により単離し、酢酸エチルで2回洗浄した。 逆相調製TLC(4:1,H2 O/THF)により精
製して、白色の凍結乾燥固体の標題化合物7.0mg(
28%)を生成した。 1H−NMR(300 MH
z,d8 −THF/D2 O):δ 1.4(d,
J=6 Hz,3H,CH3 )、3.1−3.25
(m,1H,Hla)、3.5−3.65(m,2H,
Hlb,H6)、4.25−4.45(m,2H,H5
,H8)、7.3−8.1(m,11H,ArH,CH
=CH)、8.6 ppm(bs,1H,ArH)。 IR(KBr):1750(β−ラクタム)、1590
cm−1(カルボキシレート)。UV(H2 O):λ
max =349nm;ε28,500。 【0124】実施例41 【化110】 アリル−(5R,6S)−2−{6−〔E−2−(N−
メチル−2−ピリジニウム)ビニル〕−2−ナフチル}
−6−〔1R−(アリルオキシカルボニルオキシ)エチ
ル〕カルバペン−2−エム−カルボキシレートトリフル
オロメタンスルホネート(27) 塩化メチレン1.5ml中カルバペネム25(28mg
、0.051ミリモル)の溶液へ、メチルトリフルオロ
メタンスルホネート(6.0μl、0.053ミリモル
)を加えた。室温で6時間後、溶媒を真空下蒸発させて
、オレンジ色固体の標題化合物を得た。 1H−NMR
(300 MHz,CDCl3 ):δ 1.49
(d,J=6.11 Hz,3H,CH3)、3.1
5−3.55(m,3H,H1,H6)、4.15(s
,3H,N−CH3 )、4.33(br t,J=
9.3 Hz,1H,H5)、4.5−4.85(m
,4H,−OCH2 C=C)、5.1−5.45(m
,5H,H8,−C=CH2 )、5.8−6.0(m
,2H,−CH=C)、7.2−8.2 ppm(m
,12H,ArH,CH=CH)。IR(CHCl3
):1780(β−ラクタム)、1745(カーボネー
ト)、1725(エステル)、1615cm−1(オレ
フィン)。 【0125】実施例42 【化111】 (5R,6S)−2−{6−〔E−2−(N−メチル−
2−ピリジニウム)ビニル〕−2−ナフチル}−6−〔
1R−ヒドロキシエチル)−カルバペン−2−エム−3
−カルボキシレート(28) カルバペネム27を、実施例12と同様な方法により脱
アリル化し、黄色凍結乾燥固体の標題化合物(7.0m
g、全体として31%)IR(KBr):1750(β
−ラクタム)、1610cm−1(カルボキシレート)
UV(H2 O):λmax =368nm(ε=24
,000) 【0126】実施例43〜46 前記実施例の操作により、以下の化合物で同様に製造し
た。 【化112】 【0127】実施例47 【化113】 2−ブロモ−6−(N−スクシンイミド)−ナフタレン
(29) ベンゼン13ml中2−アミノ−6−ブロモナフタレン
(0.565g、2.54ミリモル)及びコハク酸無水
物(0.508g、5.08ミリモル)の溶液を、1.
5時間還流した。得られた沈殿をロ過により分離し、ベ
ンゼンで洗浄した。真空下での乾燥後、固体0.780
を得、これを、酢酸ナトリウム(0.595g、7.2
6ミリモル)とともに、無水酢酸12mlに溶解し、3
時間還流した。室温へ冷却後、反応混合物を、水3ml
で停止させ、高真空下蒸発乾固させた。シリカゲル15
0gを通すフラッシュクロマトグラフィー(1:4,E
tOAc/CH2 Cl2 )による精製により、白色
固体の標題化合物0.670g(86%)を生成した。 1H−NMR(300MHz,CDCl3 ):δ
2.95(bs,4H)、7.41(dd,J=8.
8,1.9 Hz,1H)、7.59(dd,J=8
.8,1.7Hz,1H)、7.73(d,J=8.8
Hz,1H)、7.79(s,1H)、7.84(
d,J=8.8 Hz,1H)、8.04 ppm
(s,1H)。FAB−MS: m/e=504、5
06(M+H)。 【0128】実施例48 【化114】 2−ブロモ−6−(N−ピロリジノ)ナフタレン(30
) 0℃で2−メトキシエチルエーテル7ml中2−ブロモ
−6−(N−スクシンイミド)ナフタレン29(0.6
70g、2.20ミリモル)の溶液へ、ボロントリフル
オリドエーテレート(0.567ml、4.61ミリモ
ル)を加え、次いで、2−メトキシエチルエーテル6m
l中(ソディウム)ボロヒドリド(0.166g、4.
39ミリモル)の溶液を滴加した。1時間後、反応混合
物を、水、次いで飽和NaHCO3 で注意深く加水分
解し、塩化メチレンと飽和NaHCO3 の間に分配し
た。 有機相を乾燥させ(MgSO4 )、蒸発させて、固体
を得、これをシリカゲル75gを通すフラッシュクロマ
トグラフィー(1:4、EtOAc/CH2 Cl2
)により精製し白色固体の標題化合物0.540g(8
8%)を生成した。 1H−NMR(300 MHz
,CDCl3 ):δ 2.0−2.1(m,4H,
−CH2 CH2 −)、3.35−3.45(m,4
H,−CH2 NCH2 −)、6.73(bs,1H
)、7.01(dd,J=9.0,2.3 Hz,1
H)、7.39(dd,J=8.8,2.0 Hz,
1H)、7.50(d,J=8.8 Hz,1H)、
7.60(d,J=9.0 Hz,1H)、7.88
ppm(d,J=1.8 Hz,1H)。UV(CH
3 CN):λmax =252nm; ε=8,0
00,218nm;ε=20,800。FAB−MS:
m/e=276、278(M+H)。 【0129】実施例49 【化115】 (3S,4R)−1−(アリルオキシカルボニルトリフ
ェニルホスフォラニリデン)メチル−3−〔1R−(ア
リルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−4−〔2−(
N−ピロリジノ)−6−ナフチルカルボニル〕メチル−
アゼチジン−2−オン(31) テトラヒドロフラン3ml中臭化物30(0.260g
、0.945ミリモル)及びマグネシウム切削片(32
mg、1.3ミリモル)の混合物へ、1,2−ジブロモ
エタン(0.010ml)を加え、反応混合物を超音波
にて簡単に超音波処理し、グリニャール形成を開始した
。混合物を50℃で10分間加熱し、次いで室温で3時
間撹拌した。得られたグリニャール溶液を、0℃でテト
ラヒドロフラン8ml中(3S,4R)−1−(アリル
オキシカルボニルトリフェニルホスホリリデン)メチル
−3−〔1R−(アリルオキシカルボニルオキシ)エチ
ル〕−4−〔(2−ピリジルチオ)カルボニル〕メチル
−アゼチジン−2−オン3(0.539g、0.759
ミリモル)の溶液へ滴下した。2時間後、反応混合物を
飽和NH4 Cl溶液で加水分解し、多量の酢酸エチル
で希釈し、飽和NH 4 Cl、1N NaOH、
H2O及びブラインで順次洗浄した。乾燥(MgSO4
)及び蒸発により黄色油状物を得、これをシリカゲル
75gを通すフラッシュクロマトグラフィー(7:3E
tOAc/ヘキサン)により分離し、黄緑色油状物の標
題化合物0.411g(68%)を得た。 1H−NM
R(300 MHz,CDCl3 ):δ 1.1
6(d,J=6.11 Hz,3H,CH3 )、2
.0−2.15(m,4H,−CH2 CH2−)、3
.35−3.50 ppm(m,4H,−CH2 −
N−CH2 −)。IR(CHCl3 ):1745(
β−ラクタム,カーボネート)、1665(ケトン)、
1620cm−1(イリド)。FAB−MS: m/
e=795(M+H)。 【0130】実施例50 【化116】 アリル−(5R,6S)−2−〔2−(N−ピロリジノ
)−6−ナフチル〕−6−〔1R−(アリルオキシカル
ボニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシレート(32) 前記実施例において製造されたホスホラン31(0.4
11g、0.518ミリモル)を、p−ヒドロキノンの
数結晶とともにp−キシレン18mlに溶解し、溶液を
還流下加熱した(138℃)。3時間後、溶液を室温ま
で冷却し、溶媒を真空下蒸発させ、残渣をシリカゲル3
0gを通すフラッシュクロマトグラフィー(3:2,E
tOAc/ヘキサン)により精製し、黄緑色泡状物の標
題化合物0.177g(66%)を生成した。 1H−
NMR(300 MHz,CDCl3 ):δ 1
.50(d,J=6.34 Hz,3H,CH3 )
、2.0−2.1(m,4H,−CH2 CH2 −)
、3.25−3.50(m,7H,H1,H6,−CH
2 NCH2 −)、4.27(dt,J=2.7,9
.3 Hz,1H,H5)、4.6−4.8(m,4
H,−OCH2 C=C)、5.1−5.4(m,5H
,H8,−C=CH2 )、5.8−6.0(m,2H
,−CH=C)、6.7−7.7 ppm(m,6H
,ArH)。IR(CHCl3 ):1780(β−ラ
クタム)、1745(カーボネート)、1720(エス
テル)、1625cm−1(C=C)。UV(CH3
CN):λmax =387、246nm。FAB−M
S:m/e=517(M+H) 【0131】実施例51 【化117】 カリウム(5R,6S)−2−〔2−(N−ピロリジノ
)−6−ナフチル〕−6−〔1R−ヒドロキシエチル)
−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(33
) 酢酸エチル(1ml)−塩化メチレン(1ml)中カル
バペネム32(35mg、0.068ミリモル)の溶液
へ、トリフェニルホスフィン(5mg、0.02ミリモ
ル)、2−エチルヘキサン酸(0.012ml、0.0
80ミリモル)、カリウム2−エチルヘキサノエート(
EtOAc中0.5M溶液、0.17ml、0.085
ミリモル)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)
パラジウム(8mg、0.007ミリモル)を連続して
加えた。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いで
酢酸(2ml)を含む遠心管へピペットで移した。 沈殿を遠心により分離し、エチルエーテルで一回洗浄し
た。逆相調製TLC(4:1,H2 O/THF)によ
る分離により、オフホワイト色凍結乾燥固体の標題化合
物8.0mg(30%)を生成した。 1H−NMR(
300 MHz,D2 O):δ 1.63(d,
J=6.41Hz,3H,CH3 )、2.30−2.
45(m,4H,−CH2 CH2 −)、3.46(
dd,J=9.9,16.5 Hz,1H,Hla)
、3.65−3.85(m,6H,Hlb,H6,−C
H2 NCH2 −)、4.50−4.65(m,2H
,H6,H8)、7.18(s,1H)、7.43(d
d,J=9.1,1.9 Hz,1H)、7.80(
d,J=8.7 Hz,1H)、7.93(d,J=
8.7 Hz,1H)、8.01(s,1H)、8.
07 ppm(d,J=9.1 Hz,1H)。I
R(KBr):1750(β−ラクタム)、1625(
C=C)、1600cm−1(カルボキシレート)。U
V(H2 O):λmax =342nm(ε15,0
00)、246nm。 【0132】実施例52 【化118】 アリル−(5R,6S)−2−〔2−(N−メチル−ピ
ロリジニウム)−6−ナフチル〕−6−〔1R−(アリ
ルオキシカルボニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2
−エム−3−カルボキシレートトリフルオロメタンスル
ホネート(34) 塩化メチレン6ml中カルバペネム32(0.177g
、0.343ミリモル)の溶液へ、メチルトリフルオロ
メタンスルホネート(0.043ml、0.38ミリモ
ル)を加えた。室温で6時間撹拌後、揮発物を真空下蒸
発させて、泡状の標題化合物を得た。 1H−NMR(
300 MHz,CDCl3 ):δ 1.47(
d,J=6.35 Hz,3H,CH3 )、2.1
5−2.40(m,4H,−CH2 CH2 −)、3
.2−3.55(m,2H,H1)、3.42(s,3
H,N−CH3 )、3.52(dd,J=7.8,2
.7 Hz,1H,H6)、3.90−4.05、4
.30−4.45(m,4H,−CH2 −N−CH2
−)、4.30−4.45(H5,不明瞭)、4.5
−4.8(m,4H,−OCH2 C=C)、5.1−
5.4(m,5H,H8,−C=CH2 )、5.75
−6.0(m,2H,−CH=C)、7.53(d,J
=8.7 Hz,1H)、7.72(d,J=9.2
Hz,1H)、7.84(s,1H)、7.92(
d,J=8.9Hz,2H)、8.17 ppm(s
,1H)。IR(CHCl3 ):1780(β−ラク
タム)、1745(カーボネート)、1725cm−1
(エステル)。 【0133】実施例53 【化119】 (5R,6S)−2−〔2−(N−メチル−N−ピロリ
ジニウム)−6−ナフチル〕−6−(1R−ヒドロキシ
エチル)−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレー
ト(35) 前記実施例において製造されたカルバペネム34を、実
施例51と同様の方法により脱アリル化して、黄色凍結
乾燥固体の標題化合物39mg(2段階で28%)を得
た。 1H−NMR(300 MHz,D2 O):
δ 1.35(d,J=6.41Hz,3H,CH3
)、2.3−2.5(m,4H,−CH2 CH2
−)、3.13(dd,J=9.8,16.7 Hz
,1H,Hla)、3.45−3.60(m,2H,H
lb,H6)、3.52(s,3H,NCH3 )、4
.05−4.20、4.25−4.40(m,4H,−
CH2 −N−CH2 )、4.25−4.40(m,
2H,H5,H8)、7.59(dd,J=8.9,2
.7Hz,1H)、7.7(d,1H,部分的に不明瞭
)、7.83(s,1H)、7.92(d,J=8.9
Hz,1H)、8.07(d,J=9.3 Hz
,1H)、8.22 ppm(d,J=2.4 H
z,1H)。IR(KBr):1755(β−ラクタム
)、1600cm−1(カルボキシレート)。UV(H
2 O):λmax =318nm(ε13,500)
、276nm。FAB−MS: m/e=407(M
+H)。 【0134】実施例54 【化120】 アリル−(5R,6S)−2−〔1−(N−ピロリジノ
)−7−ナフチル〕−6−〔1R−(アリルオキシカル
ボニルオキシ)エチル〕−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシレート(36) 1−アミノ−7−ブロモナフタレン〔エッチ.エッチ.
ホグソン及びアール.イー.ディーン.ジェー.ケム.
ソク.(H.H.Hodgson and R.E
.Dean,J.Chem.Soc.)818(195
0)〕を用いて出発する以外、実施例47〜50と同様
の方法により、オレンジ色油状物の標題化合物を得た。 1H−NMR(300 MHz,CDCl3 ):
δ 1.51(d,J=6.3Hz,3H,CH3
)、1.95−2.10(m,4H,−CH2 CH2
−)、3.25−3.40(m,6H,H1,−CH
2 NCH2 −)、3.45(dd,J=8.5,2
.8 Hz,1H,H6)、4.31(dt,J=2
.8,9.3 Hz,1H,H5)、4.6−4.8
(m,4H,−OCH2 C=C)、5.1−5.4(
m,5H,H8,−C=CH2 )、5.8−6.0(
m,2H,−CH=C)、6.9−7.0(m,1H)
、7.3−7.5(m,3H)、7.74(d,J=8
.7 Hz,1H)、8.20 ppm(s,1H
)。IR(CHCl3 ):1780(β−ラクタム)
、1745(カーボネート)、1725cm−1(エス
テル)。UV(CH3 CN):λmax =307n
m。FAB−MS:m/e=517(M+H)。 【0135】実施例55 【化121】 カリウム(5R,6S)−2−〔1−(N−ピロリジノ
)−7−ナフチル〕−6−〔1R−ヒドロキシエチル)
−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレート(37
) カルバペネム36(60mg、0.12ミリモル)を、
実施例51と同様の方法により脱アリル化し、凍結乾燥
固体の標題化合物14.8mg(30%)を生成した。 IR(KBr):1750(β−ラクタム)、1590
cm−1(カルボキシレート)。UV(H2 O):λ
max =295nm:ε=7,800。 【0136】実施例56 【化122】 (5R,6S)−2−〔1−(N−メチル−N−ピロリ
ジニウム)−7−ナフチル〕−6−〔1R−ヒドロキシ
エチル)−カルバペン−2−エム−3−カルボキシレー
ト(38) 実施例52〜53と同様な方法により、カルバペネム3
6(57mg、0.11ミリモル)から、灰白色凍結乾
燥固体の標題化合物(18mg、40%)を得た。 1
H−NMR(300 MHz,D2 O):δ 1
.33(d,J=6.47Hz,3H,CH3 )、2
.20−2.55(m,4H,−CH2 CH2 −)
、3.18(dd,J=9.7,16.2 Hz,1
H,Hla)、3.25−3.6(m,2H,Hlb,
H6)、3.73(s,3H,NCH3 )、4.2−
4.5(m,6H,H5,H8,−CH2 NCH2
−)、7.5−7.6(m,2H)7.95(d,J=
8.5 Hz,1H)、8.0−8.1(m,2H)
、8.19 ppm(s,1H)。IR(KBr):
1755(β−ラクタム)、1595cm−1(カルボ
キシレート)。UV(H2 O):λmax =320
nm ε=8,900、280nm:e=11,00
0。
Claims (20)
- 【請求項1】 構造式: 【化1】 の化合物。式中:RはH又はCH3 ;R1 とR2
はそれぞれH、CH3−、CH3H2−、(CH3)2
CH− 、HOCH2−、CH3CH(OH)−、(C
H3)2C(OH)−、FCH2CH(OH)− 、F
2CHCH(OH)− 、F3CCH(OH)− 、C
H3CH(F)− 、CH3CF2− 、又は (CH
3)2C(F)−;Ra は水素及び下記に掲げるラジ
カルから成る基よりそれぞれ選択するが、ただ1個だけ
のRa をタイプIの置換基より選択して0ないし3個
のRa ラジカルをタイプIIの置換基より選択する。 ここにタイプIの置換基とは: I.a) 【化2】 式中Aは (CH2)m −Q−(CH2)n である
が、ここにmは0〜6であり、nは1〜6、そしてQは
共有結合、O、S、SO、SO2 、NH、−SO2N
H− 、−NHSO2− 、−CONH−、−NHCO
−、−SO2N(C1−C4 アルキル)− 、−N(
C1−C4アルキル)SO2− 、−CON(C1−C
4アルキル)−、−N(C1−C4アルキル)CO−、
−CH=CH− 、−CO−、−OC(O)− 、−C
(O)O− 又 は N(C1−C4アルキル) であ
る。そして(CH2)m はナフチル部分に結合してい
る。 【化3】 は5又は6員単環ヘテロ環又は8、9又は10員二環ヘ
テロ環であり、このヘテロ環は芳香族の第1の5又は6
員環に第1の窒素を有する。ヘテロ環は前記第一の窒素
によってAと結合し、この窒素はこの結合と環結合によ
って第4級である。第1の環は0ないし1個のO又はS
いずれかを有し、さらに上記に加え0ないし3個の窒素
原子を有するが、任意に3又は4員部分と結合して任意
の第2の環を形成してよい。この部分は少なくとも1個
の炭素原子と0又は1個のOかSのいずれかを有し、0
ないし2個の窒素を有する。この部分は飽和でも不飽和
でもよく、第2の環は芳香族であってもなくてもよい。 Rc は下記IIとして定義するように水素又は−NR
y Rz である ( Ry とRz は下記IIに定
義する)が、Rc が2個以上存在する場合にはRa
から1つ、H又は−NRy Rz から1つそれぞれ選
択する。Rc は環結合によって原子価を満足しない環
の炭素原子又は窒素ヘテロ原子と結合する。 I.b) 【化4】 式中 【化5】 は5又は6員単環ヘテロ環あるいは8、9又は10員二
環ヘテロ環であり、ヘテロ環は芳香族の第1の5又は6
員環に第1の窒素を有する。前記第1窒素は環結合に加
えて置換基Rd によって第4級であり、置換基Rd
がないときには電気的に中性である。ヘテロ環は環の炭
素原子によってA′に結合する。第1の環は0又は1個
のOかSいずれかを有し、さらに0ないし2個の窒素原
子を有する。第1の環は任意に3又は4員部分と結合し
て任意の第2の環を形成してもよい。この部分は少なく
とも1個の炭素原子を有し、0又は1個のOかSいずれ
か、0ないし2個の窒素原子を有する。この部分は飽和
でも不飽和でもよく、第2の環は芳香族であってもなく
てもよい。Rc は前記に定義した通りである。Rd
は水素、NH2 、O− 又はC1 −C4 アルキル
である(アルキル基は下記IIcに定義するRq で任
意に1価置換してよい)。A′は (CH2)m −Q
−(CH2)n であり、mは0〜6であり、nは0〜
6である。Qは、mとnがどちらも0の場合には共有結
合ではないことをのぞけば前記のとおりであり、 (C
H2)m はナフチル部分に結合する。 I.c) −Ap −N+ R y (Rw )0−
1(Rz ) 、式中Ry とRz は下記IIに定義
する。さらにRy とRz は、C2−C4 アルキレ
ンラジカルとして(下記に定義するRq により任意に
1価置換してもよい)環を形成できるが、この環は N
(O)Re 又は N+ (Re )2により断続され
る(式中Re は水素、C1 −C4 アルキル又は下
記に定義するRq により1価置換された C1 −
C4 アルキルである)。 Rw は水素、C1 −C4 アルキル、O− 、NH
2 であるか、又は存在しないが、この場合には窒素は
電気的に中性である。さらにRw 、Ry 及びRz
は一緒になって、N+とともに二環を形成する C 5
−C10分岐アルカントリイルラジカルを形成できる
が、この分岐アルカントリイルラジカルは、下記に定義
するRq で任意に1価置換できる。分岐アルカントリ
イルラジカルの第3級炭素は、窒素、N+ Re (R
e は前記に定義した通り)又はN+ −O− に任意
に置き換えできる。pは0又は1である。Aは前記に定
義した通りである。 I.d) 【化6】 式中 【化7】 は5又は6員単環ヘテロ環あるいは8、9又は10員二
環ヘテロ環であり、このヘテロ環は第1の環に第1の窒
素を有し、飽和でも不飽和てもよく芳香族でない。第1
窒素は環結合に加えて1又は2個の置換基Rd によっ
て第4級であるか、そうでない場合には環結合に加えて
0又は1個の置換基Rdによって中性である。ヘテロ環
の炭素原子又は第4級でない窒素原子によってA′に結
合している。第1の環は、炭素と第1の窒素に加えて、
前記結合を作る第4級でない窒素、O、S、S(O)、
S(O)2 及びNRe (Re は前記に定義した通
り)から成る基のうちから選択した0ないし1個の基を
有する。第1の環は2、3又は4員部分と結合して任意
の第2の環を形成してよい。この部分は炭素の他に結合
を作る第4級でない窒素を有し、飽和でも不飽和でもよ
い。第2の環は芳香族ではない。Rd は前記に定義し
た通りであり、Rd が2個以上窒素上に存在する場合
には、少なくとも1個のRd は水素又はC1 −C4
アルキルである。A′は前記に定義した通りである。 Pは前記に定義した通りである。Rq は前記に定義し
た通りである。タイプIIの置換基は以下のようである
: II. a)トリフルオロメチル基:−CF3 ;b)ハロゲン
原子:−Br 、−Cl 、−F、又は−I;c)C1
−C4 アルコキシラジカル:−OC1 −C4 ア
ルキル、ここでアルキルはRq により任意に1価置換
してよいが、Rq は −OH、−OCH3 、−CN
、−C(O)NH2、−OC(O)NH2 、CHO
、−OC(O)N(CH3)2 、−SO2NH2
、−SO2N(CH3)2 、−SOCH3、−SO2
CH3 、−F、−CF3、 −COOMa (Ma
は水素、アルカリ金属、メチル又はフェニル)、テトラ
ゾリル(ただし結合部位はテトラゾール環の炭素原子で
あり、窒素原子の1個は前記に定義したMa で1価置
換される)及び −SO3Mb (Mb は水素又はア
ルカリ金属)から成る一群から選択した基である; d)水酸基:−OH; e)カルボニルオキシラジカル:−O(C=O)Rs
、式中、Rs はC1−4 アルキル又はフェニルであ
り、いずれも前記に定義のRq で任意に1価置換でき
る;f)カルバモイルオキシ基:−O(C=O)N(R
y )Rz 、式中、Ry とRz はそれぞれH、
C1−4 アルキル(前記に定義のRq で任意に1価
置換してよい)であるか、一緒になって3ないし5員ア
ルキレンラジカルとして環(前記に定義のRq で任意
に置換される)を形成するかあるいは一緒になって−O
−、−S−、−S(O)−又は−S(O)2 −により
断続された2ないし4員アルキレンラジカルとして環(
これは前記に定義のRqで任意に1価置換してよい)を
形成する; g)硫黄ラジカル;−S(O)n −Rs 、式中n=
0〜2でありRs は前記に定義の通りである; h)スルファモイル基:−SO2N(Ry )R z、
式中Ry とRz は前記に定義してものである。 i)アジド:N3 ; j)ホルムアミド基:−N(R t )(C=O)H式
中、Rt はH又はC1−4 アルキルであり、このア
ルキルは前記に定義のRq で任意に1価置換される; k)(C1 −C4 アルキル)カルボニルアミノ・ラ
ジカル:−N(R t )(C=O)C1−4アルキル
、式中Rt は前記に定義したものであり、やはりアル
キル基は前記に定義のRq で任意に1価置換される; l)(C1 −C4 アルコキシ)カルボニルアミノ・
ラジカル:−N(R t )(C=O)OC1−4 ア
ルキル、式中Rt は前記に定義したものであり、又ア
ルキル基は前記に定義のRq で任意に1価置換される
; m)ウレイド基:−N(R t )(C=O)N(R
y )Rz 、式中Rt 、Ry 及びRz は前記に
定義したものである;r)スルホンアミド基:−N(R
t )SO2R s 、式中Rs とRt は前記に
定義したものである; o)シアノ基:−CN; p)ホルミル又はアセタール化したホルミル・ラジカル
:−(C=O)H又は−CH(OCH3)2 ;q)カ
ルボニルをアセタール化した(C1 −C4 アルキル
)カルボニル・ラジカル:−C(OCH3)2C1−4
アルキル、式中アルキルは前記に定義のRq で任意に
1価置換してよい; r)カルボニル・ラジカル:−(C=O)Rs 、式R
s は前記に定義。 s)酵素又は炭素原子をC1 −C4 アルキル基で任
意に置換してもよいヒドロキシイミノメチル・ラジカル
:−(C=NORz )Ry 、式中Ry とRz は
ともに結合して環を形成しないことをのぞけば前記に定
義の通りである;t)(C1 −C4 アルコキシ)カ
ルボニル・ラジカル:−(C=O)OC1−4アルキル
、式中アルキルは前記に定義のRq で任意に1価置換
される; u)カルバモイル・ラジカル:−(C=O)N(Ry
)Rz 、式中Ry とRz は前記に定義したもので
ある;v)窒素原子をさらにC1 −C4 アルキル基
で置換してもよいN−ヒドロキシカルバモイル又はN(
C1 −C4 アルコキシ)カルバモイル・ラジカル:
−(C=O)−N(ORy )Rz 、式中Ry とR
z は、ともに結合して環を形成しないことをのぞけば
前記に定義の通りである;w)チオカルバモイル基:−
(C=S)N(Ry )Rz 、式中Ry とRz は
前記に定義したものである;x)カルボキシル:−CO
OMb 、式中Mb は前記に定義したものである; y)チオシアン酸基:−SCN; z)トリフルオロメチルチオ:−SCF3 ;aa)結
合部位がテトラゾール環の炭素原子であり、窒素原子1
個が水素、アルカリ金属又は、前記に定義のRq で任
意に1価置換したC1 −C4 アルキルのいずれかに
よって1価置換されたテトラゾリル;ab)以下の一群
から選択したアニオン性基、すなわちホスホノ〔P=O
(OMb )2〕;アルキルホスホノ{P=O(OMb
)−〔O(C1−C4アルキル) 〕};アルキルホ
スフィニル〔P=O(OMb )−(C1 −C4アル
キル) 〕;ホスホルアミド〔P=O(OMb )N(
Ry )Rz 及びP=O(OMb )NHRx 〕;
スルフィノ(SO2M b ) ;スルホ(SO3M
b ) ;式 CONM b SO2Ry 、CONM
b SO2N(R y )Rz 、SO2NMb C
ON (Ry )Rz より選択したアシルスルホンア
ミド;及びSO2NM b CN、ただし式中Rx は
フェニル又はヘテロアリールであり、ヘテロアリールは
5又は6個の環原子を有する単環芳香族炭化水素基であ
る。炭素原子が結合部位であり、炭素原子1個は窒素に
置き換えられている。さらにもう1個の炭素原子は、O
又はSから選択したヘテロ原子に任意に置き換えてよい
。さらに1ないし2個の炭素原子を窒素ヘテロ原子に任
意に置き換えてもよく、フェニル及びヘテロアリールを
前記に定義のRq で任意に1価置換できる。 Mb は前記に定義したものであり、Ry とRz も
前記に定義したものである、 ac)以下のようなC5 −C7 シクロアルキル基。 すなわち、環の炭素1個はO、S、NH又はN(C1
−C4 アルキル)より選択したヘテロ原子に置き換え
られている。さらに炭素原子1個をNH又はN(C1
−C4 アルキル)に置き換えてもよい。各ヘテロ原子
に隣接する炭素原子の少なくとも1個は、結合している
水素のいずれもが1個の酵素で置換されていて、それに
よってカルボニル部分を形成している。環には1又は2
個のカルボニル部分が存在する; ad)前記の置換基a)ないしac)及び、前記に定義
のRq で任意に置換されてもよいフェニルのうちの1
つにより任意に1価置換できるC2 −C4 アルケニ
ル・ラジカル; ae)前記の置換基a)ないしac)で任意に1価置換
できるC2 −C4 アルキニル・ラジカル;af)C
1 −C4 アルキル・ラジカル;ag)前記置換基a
)ないしac)の1つで1価置換したC1 −C4 ア
ルキル; ah)以下のような2−オキサゾリジノニル部分、すな
わち結合部位はオキサゾリジノン環の窒素原子であり、
環炭素原子は、S及びNRt (Rt は前記に定義し
たもの)、から選択したヘテロ原子に任意に置き換えら
れる。そしてオキサゾリジノン環の飽和炭素原子の1個
は、前記置換基a)ないしag)のうちの1つにより任
意に1価置換してもよい; Mはi) 水素; ii) 薬剤用のエステル化基又は除去できるカル
ボキシル保護基; iii) アルカリ金属又は他の薬剤用カチオン;又
はiv) 正に帯電した基によって中性となる負の電
荷、から選択する。 - 【請求項2】 R1 が水素でありR2 が(R)−
CH3CH(OH)−又は(R)−CH3CH(F)−
である請求項1記載の化合物。 - 【請求項3】 タイプIの置換基から選択した1個の
Ra ラジカルが以下の構造式のタイプI.a)の置換
基の1つである請求項2の化合物であって、【化8】 【化9】 【化10】 【化11】 【化12】 式中XはO、S又はNRc である。 - 【請求項4】 タイプIの置換基から選択した1個の
Ra ラジカルが以下の構造式のタイプI.b)の置換
基の1つである請求項2の化合物。すなわち:【化13
】 【化14】 【化15】 式中XはO、S又はNRc であり、X′はO又はSで
ある。タイプI.b)の構造中で、Rc 及び/又はA
′は不確定の位置を占めるように図示してあるが、それ
ぞれ環のどの炭素かに結合している。 - 【請求項5】 タイプIの置換基より選択したRa
ラジカルの1つが以下の式のタイプI.c)の置換基の
1つである請求項2の化合物。すなわち:−Ap −
+ N(CH3)3 、−Ap − + N(CH2C
H3)3 、−Ap − + N(CH3)2CH2
R q 、−Ap − + N(CH2CH3)
2CH2CH2R q 【化16】 式中、WはO、S、NRe 、N(O)R e 、S
O、SO2 又は N+ (Re )2であり、W′は
N+ Re 又はNOである。 - 【請求項6】 タイプIの置換基から選択したRa
ラジカルの1個が以下の構造式のタイプI.d)の置換
基の1つである請求項2の化合物。すなわち【化17】 - 【請求項7】 環炭素原子と結合する前記Rc が
−NH2 、−SCH3 、−SOCH3、−CH2O
H、−(CH2)2OH 、−OCH3 、−COOM
b 、−CH2COOMb 、−CH2CH2COO
M b 、−CH2SOCH3 、−CH2SCH3、
−SO3M b 、−CH2SO3Mb 、−CH2C
H2SO3M b 、−Br 、−Cl 、−F、−I
、−CH3、CH2SCH3 、 CH2CONH2
及びCH2CON(C1−C4アルキル) から成る一
群より選択された請求項2の化合物。 - 【請求項8】 電気的に中性の環窒素原子と結合する
前記Rc が−CH2OH 、−(CH2)2OH 、
−CH2COOMb 、−CH2CH2COOM b
、−CH2SOCH3 、−CH2SCH3 、−CH
2SO3M b 、−CH2CH2SO3M b 、−
CH3、CH2CH3、CH2CONH2及びCH2C
ON(C1−C4アルキル) から成る一群より選択さ
れた請求項2の化合物。 - 【請求項9】 化合物に任意に結合するRd の基の
それぞれが水素、−CH3、CH2CH3、−CH2C
H2CH3、−CH2COOMb 、−CH2SO3M
b 、−NH2 又は O(−) から選択された請
求項2の化合物。 - 【請求項10】 スペーサーAが −CH2−、−C
H2CH2−、−CH2CH2CH2− 、−CH2C
H2CH2CH2−、−OCH2CH2− 、−SOC
H2− 、−SO2CH2−、−SCH2CH2− 、
−SOCH2CH2−、−SO2CH2CH2− 、−
NHCH2CH2−、−N(CH3)CH2CH2−、
−CH2N(CH3)CH2CH2− 、−CONHC
H2CH2−、−SO2NHCH2CH2− 、−CO
CH2− 、−CH=CHCH2−又は −CH2OC
H2CH2− から選択された請求項2の化合物。 - 【請求項11】 スペーサーA′が −CH2−、−
CH2CH2−、−CH2CH2CH2− 、 −CH
2CH2CH2CH2−、−OCH2CH2− 、−S
OCH2− 、−SO2CH2−、−SCH2CH2−
、−SOCH2CH2−、−SO2CH2CH2−
、−NHCH2CH2−、−N(CH3)CH2CH2
−、−CH2N(CH3)CH2CH2− 、−CON
HCH2CH2−、−SO2NHCH2CH2− 、−
COCH2− 、−CH=CHCH2−、 −CH2O
CH2CH2− 、−O− 、−S− 、−NH−、−
SO2− 、−SO2NH− 、−CONH−、−CH
=CH− 、−CH2S−、−CH2NH− 、−CO
NHCH2− 又は −SO2NHCH2−から選択さ
れた請求項2の化合物。 - 【請求項12】 1ないし3個のRa ラジカルが以
下の式のタイプIIの置換基よりそれぞれ選択された請
求項2の化合物。すなわち: −OCH3 −
OCH2CH2Na−OCH2CH2OH
−CF3−F
−Cl−Br
−I−OH
−OCOCH3−OCO
NH2 −SCH3
−SOCH3
−SO2CH3 −SCH2CH2OH
−SO2CH2CH2OH−SO2CH
2 −SO2N(C
H3)2 −NHCHO
−NHCOCH3−NHCO2CH3
−NHSO2CH3 −CN
−CHO−
COCH3 −C
OCH2OH−CH=NOH
−CH=NOCH3 −CH=NOCH
2CO2H −CH=NOCMe
2CO2H−CH=NOCMe2CO2Me
−CO2CH2CH2OH−CONH2
−CONHCH3−C
ON(CH3)2 −CO
NHCH2CN−CONHCH2CONH2
−CONHCH2CO2H−CONHOH
−CONHOCH
3 − テトラゾリル −CO2N
a−SCF3
−PO3NaH−CONHSO2Ph
−CONHSO2NH2 −SO3Na
−SO2NHCN
−SO2NHCONH2 −
CH=CHCN−CH=CHCONH2
−CH=CHCO2Na−C≡C−CON
H2 −C≡C−CN−CH
2OH −CH2
N3−CH2CO2Na
−SO2CH2CH2OH 又は−CH2I. - 【請求項13】 以下の構造式の化合物。すなわち:
【化18】 【化19】 【化20】 【化21】 【化22】 【化23】 【化24】 【化25】 【化26】 【化27】 【化28】 【化29】 【化30】 【化31】 【化32】 【化33】 【化34】 - 【請求項14】 以下の構造式の化合物。すなわち:
【化35】 式中、RはH又はCH3 。P′は除去可能な水酸基の
保護基。Ra は水素及び下記に掲げるラジカルから成
る基よりそれぞれ選択するが、ただし1個だけのRa
をタイプIの置換基より選択して0ないし3個のRa
ラジカルをタイプIIの置換基より選択する。ここにタ
イプIの置換基とは: I.a) 【化36】 式中Aは (CH2)m −Q−(CH2)n である
が、ここにmは0〜6であり、nは1〜6、そしてQは
共有結合、O、S、SO、SO2 、NH、−SO2N
H− 、−NHSO2− 、−CONH−、−NHCO
−、−SO2N(C1−C4 アルキル)− 、−N(
C1−C4アルキル)SO2− 、−CON(C1−C
4アルキル)−、−N(C1−C4アルキル)CO−、
−CH=CH− 、−CO−、−OC(O)− 、−C
(O)O− 又は N(C1−C4アルキル) である
。そして(CH2) mはナフチル部分に結合している
。 【化37】 は5又は6員単環ヘテロ環又は8、9又は10員二環ヘ
テロ環であり、このヘテロ環は芳香族の第1の5又は6
員環に第1の窒素を有する。ヘテロ環は前記第一の窒素
によってAと結合し、この窒素はこの結合と環結合によ
って第4級である。第1の環は0ないし1個のO又はS
いずれかを有し、さらに上記に加え0ないし3個の窒素
原子を有するが、任意に3又は4員部分と結合して任意
の第2の環を形成してよい。この部分は少なくとも1個
の炭素原子、0又は1個のOかSのいずれかを有し、0
ないし2個の窒素を有する。この部分は飽和でも不飽和
でもよく、第2の環は芳香族であってもなくてもよい。 Rc は下記IIとして定義するように水素又は−NR
y Rz である(Ry とRz は下記IIに定義す
る)が、Rc が2個以上存在する場合にはRa から
1つ、及び水素又は−NRy Rz から1つそれぞれ
選択する。Rc は環結合によって原子価を満足しない
環の炭素原子又は窒素ヘテロ原子と結合する。 I.b) 【化38】 式中 【化39】 は5又は6員単環ヘテロ環あるいは8、9又は10員二
環ヘテロ環であり、ヘテロ環は芳香族の第1の5又は6
員環に第1の窒素を有する。前記第1窒素は環結合に加
えて置換基Rd によって第4級であり、置換基Rd
がないときには電気的に中性である。ヘテロ環の炭素原
子によってA′に結合する。第1の環は0又は1個のO
かSいずれかを有し、さらに0ないし2個の窒素原子を
有する。第1の環は任意に3又は4員部分と結合して任
意の第2の環を形成してもよい。この部分は少なくとも
1個の炭素原子を有し、0又は1個のOかSいずれか、
0ないし2個の窒素原子を有する。この部分は飽和でも
不飽和でもよく、第2の環は芳香族であってもなくても
よい。Rc は前記に定義した通りである。Rd は水
素、NH2 、O− 又はC1 −C4 アルキルであ
る(アルキル基は下記IIcに定義するRq で任意に
1価置換してよい)。A′は (CH2)m −Q−(
CH2)n であり、mは0〜6であり、nは0〜6で
ある。Qは、mとnがどちらも0の場合には共有結合で
はないことをのぞけば前記のとおりであり、(CH2)
m はナフチル部分に結合する。 I.c) −Ap −N+ R y (Rw )0−
1(Rz ) 、式中Ry とRz は下記IIに定義
する。さらにRy とRz は、一緒になってC2 −
C4 アルキレンラジカルとして(下記に定義するRq
により任意に1価置換してもよい)環を形成できるが
、この環は N(O)Re 又は N+ (Re )2
により断続される(式中Re は水素、C1 −C4ア
ルキル又は下記に定義するRq により1価置換された
C1 −C4 アルキルである)。Rw は水素、C1
−C4 アルキル、O− 、NH2 であるか、又は
存在しないが、この場合には窒素は電気的に中性である
。さらにRw 、Ry 及びRz は一緒になって、N
+ とともに二環を形成するC5 −C10分岐アルカ
ントリイルラジカルを形成できるが、この分岐アルカン
トリイルラジカルは、下記に定義するRq で任意に1
価置換できる。分岐アルカントリイルラジカルの第3級
炭素は、窒素、N+ Re (Re は前記に定義した
通り)又はN+ −O− で任意に置き換えてよい。p
は0又は1である。Aは前記に定義した通りである。 I.d) 【化40】 式中、 【化41】 は5又は6員単環ヘテロ環あるいは8、9又は10員二
環ヘテロ環であり、このヘテロ環は第1の環に第1の窒
素を有し、飽和でも不飽和てもよく芳香族でない。第1
窒素は環結合に加えて1又は2個の置換基Rd によっ
て第4級であるか、そうでない場合には環結合に加えて
0又は1個の置換基Rdによって中性である。ヘテロ環
の炭素原子又は第4級でない窒素原子によってA′に結
合している。第1の環は、炭素と第1の窒素に加えて、
前記結合を作る第4級でない窒素、O、S、S(O)、
S(O)2 及びNRe (Re は前記に定義した通
り)から成る基のうちから選択した0ないし1個の基を
有する。第1の環は2、3又は4員部分と結合して任意
の第2の環を形成してよい。この部分は炭素の他に結合
を作る第4級でない窒素を有し、飽和でも不飽和でもよ
い。第2の環は芳香族ではない。Rd は前記に定義し
た通りであり、Rd が2個以上窒素上に存在する場合
には、少なくとも1個のRd は水素又はC1 −C4
アルキルである。A′は前記に定義した通りである。 Pは前記に定義した通りである。Rq は前記に定義し
た通りである。タイプIに関して、Ra 置換基は、陰
イオンの形態のZによって中性となる。Zはメタンスル
ホニルオキシ、トリフルオロスルホニルオキシ、フルオ
ロスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、
2,4,6−トリイソプロピルベンゼンスルホニルオキ
シ、p−ブロモベンゼンスルホニルオキシ、p−ニトロ
ベンゼンスルホニルオキシ、ブロモ及びヨードである。 タイプIIの置換基は以下のようである: II. a)トリフルオロメチル基:−CF3 ;b)ハロゲン
原子:−Br 、−Cl 、−F、又は−I;c)C1
−C4 アルコキシラジカル:−OC1−4 アルキ
ル、ここでアルキルはRq により任意に1価置換して
よいが、Rq は −OH、−OCH3 、−CN 、
−C(O)NH2、−OC(O)NH2 、CHO 、
−OC(O)N(CH3)2 、−SO2NH2 、−
SO2N(CH3)2 、−SOCH3、−SO2CH
3 、−F、−CF3、 −COOMa (Ma は水
素、アルカリ金属、メチルフェニル又は以下に定義する
M)、テトラゾリル(ただし結合部位はテトラゾール環
の炭素原子であり、窒素原子の1個は前記に定義したM
a で1価置換される)及び −SO3Mb (Mb
は水素又はアルカリ金属又は以下に定義するM)から成
る一群から選択した基である; d)水酸基又は保護した水酸基:−OH又は−OP′;
e)カルボニルオキシラジカル:−O(C=O)Rs
、式中、Rs はC1−4 アルキル又はフェニルであ
り、いずれも前記に定義のRq で任意に1価置換でき
る;f)カルバモイルオキシ基:−O(C=O)N(R
y )Rz 、式中、Ry とRz はそれぞれH、
C1−4 アルキル(前記に定義のRq で任意に1価
置換してよい)であるか、一緒になって3ないし5員ア
ルキレンラジカルとして環(前記に定義のRq で任意
に置換される)を形成するかあるいは一緒になって−O
−、−S−、−S(O)−又は−S(O)2 −により
断続されて、2ないし4員アルキリデンラジカルとして
環(これは前記に定義のRq で任意に1価置換してよ
い)を形成する; g)硫黄ラジカル;−S(O)n −Rs 、式中n=
0〜2でありRs は前記に定義の通りである; h)スルファモイル基:−SO2N(Ry )R z、
式中Ry とRz は前記に定義したものである。 i)アジド:N3 ; j)ホルムアミド基:−N(R t )(C=O)H式
中、Rt はH又はC1−4 アルキルであり、このア
ルキルは前記に定義のRq で任意に1価置換される; k)(C1 −C4 アルキル)カルボニルアミノ・ラ
ジカル:−N(R t )(C=O)C1−4アルキル
、式中Rt は前記に定義したものであり、やはりアル
キル基は前記に定義のRq で任意に1価置換される; l)(C1 −C4 アルコキシ)カルボニルアミノ・
ラジカル:−N(R t )(C=O)OC1−4 ア
ルキル、式中Rt は前記に定義したものであり、又ア
ルキル基は前記に定義のRq で任意に1価置換される
; m)ウレイド基:−N(R t )(C=O)N(R
y )Rz 、式中Rt 、Ry 及びRz は前記に
定義したものである;r)スルホンアミド基:−N(R
t )SO2R s 、式中Rs とRt は前記に
定義したものである; o)シアノ基:−CN; p)ホルミル又はアセタール化したホルミル・ラジカル
:−(C=O)H又は−CH(OCH3)2 ;q)カ
ルボニルをアセタール化した(C1 −C4 アルキル
)カルボニル・ラジカル:−C(OCH3)2C1−4
アルキル、式中アルキルは前記に定義のRq で任意に
1価置換してよい; r)カルボニル・ラジカル:−(C=O)Rs 、式R
s は前記に定義。 s)酵素又は炭素原子をC1 −C4 アルキル基で任
意に置換してもよいヒドロキシイミノメチル・ラジカル
:−(C=NORz )Ry 、式中Ry とRz は
ともに結合して環を形成しないことをのぞけば前記に定
義の通りである;t)(C1 −C4 アルコキシ)カ
ルボニル・ラジカル:−(C=O)OC1−4アルキル
、式中アルキルは前記に定義のRq で任意に1価置換
される; u)カルバモイル・ラジカル:−(C=O)N(Ry
)Rz 、式中Ry とRz は前記に定義したもので
ある;v)窒素原子をさらにC1 −C4 アルキル基
で置換してもよいN−ヒドロキシカルバモイル又はN(
C1 −C4 アルコキシ)カルバモイル・ラジカル:
−(C=O)−N(ORy )Rz 、式中Ry とR
z は、ともに結合して環を形成しないことをのぞけば
前記に定義の通りである;w)チオカルバモイル基:−
(C=S)N(Ry )Rz 、式中Ry とRz は
前記に定義したものである;x)カルボキシル:−CO
OMb 、式中Mb は前記に定義したものである; y)チオシアン酸基:−SCN; z)トリフルオロメチルチオ:−SCF3 ;aa)結
合部位がテトラゾール環の炭素原子であり、窒素原子1
個が水素、アルカリ金属又は、前記に定義のRq で任
意に1価置換したC1 −C4 アルキルのいずれかに
よって1価置換されたテトラゾリル;ab)以下の一群
から選択した陰イオン基、すなわちホスホノ〔P=O(
OMb )2〕;アルキルホスホノ{P=O(OMb
)−〔O(C1−C4アルキル) 〕};アルキルホス
フィニル〔P=O(OMb )−(C1 −C4アルキ
ル)〕;ホスホルアミド〔P=O(OMb )N(Ry
)Rz 及びP=O(OMb )NHRx 〕;スル
フィノ(SO2M b ) ;スルホ(SO3M b
) ;式 CONM b SO2Ry 、CONM b
SO2N(R y )Rz 、SO2NM b CO
N(R y )Rz より選択したアシルスルホンアミ
ド;及びSO2NM b CN、ただし式中Rx はフ
ェニル又はヘテロアリールであり、ヘテロアリールは5
又は6個の環原子を有する単環芳香族炭化水素基である
。炭素原子が結合部位であり、炭素原子1個は窒素に置
き換えられている。さらにもう1個の炭素原子は、O又
はSから選択したヘテロ原子に任意に置き換えてもよい
。さらに1ないし2個の炭素原子を窒素ヘテロ原子に任
意に置き換えてもよく、フェニル及びヘテロアリールを
前記に定義のRa で任意に1価置換できる。Mb は
前記した定義したものであり、Ry とRz も前記に
定義したものである; ac)以下のようなC5 −C7 シクロアルキル基。 すなわち、環の炭素1個はO、S、NH又はN(C1
−C4 アルキル)より選択したヘテロ原子に置き換え
られている。さらに炭素原子1個をNH又はN(C1
−C4 アルキル)に置き換えてもよい。各ヘテロ原子
に隣接する炭素原子の少なくとも1個は、結合している
水素のいずれもが1個の酵素で置換されていて、それに
よってカルボニル部分を形成している。環には1又は2
個のカルボニル部分が存在する; ad)前記の置換基a)ないしac)及び、前記に定義
のRq で任意に置換してよいフェニルのうちの1つに
より任意に1価置換してもよいC2 −C4 アルケニ
ル・ラジカル; ae)前記の置換基a)ないしac)で任意に1価置換
したC2 −C4 アルキニル・ラジカル;af)C1
−C4 アルキル・ラジカル;ag)前記置換基a)
ないしac)の1つで1価置換したC1 −C4 アル
キル; ah)以下のような2−オキサゾリジノニル部分。すな
わち結合部位はオキサゾリジノン環の窒素原子であり、
環炭素原子は、S及びNRt (Rt は前記に定義し
たもの)、から選択したヘテロ原子に任意に置き換えら
れる。そしてオキサゾリジノン環の飽和炭素原子の1個
は、前記置換基a)ないしag)のうちの1つにより任
意に1価置換してもよい;Mは除去できるカルボキシル
保護基である。 - 【請求項15】 Mが以下から成る一群から選択され
る請求項14記載の化合物。すなわち:アルキル、置換
したアルキル、ベンジル、置換したベンジル、アリール
、置換したアリール、アリル、置換したアリル及びトリ
オルガノシリル。 - 【請求項16】 P′が以下から成る一群から選択さ
れる請求項14の化合物。すなわち:トリアルキルシリ
ル、アリール(アルキル)アルコキシシリル、アルコキ
シ(ジアリール)シリル、ジアリールアルキルシリル、
アルキルオキシカルボニル、置換したアルキルオキシカ
ルボニル、ベンジルオキシカルボニル、置換したベンジ
ルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル及び置換
したアリルオキシカルボニル。 - 【請求項17】 構造式: 【化42】 〔式中、P′は除去できる水酸基の保護基;Mは除去で
きるカルボキシの保護基;Ra はH、Cl、Br、I
、SCH3、CN、CHO 、SOCH3 、SO2C
H3、CO2M、CONH2 、OP′及びCH2OP
から成る一群から選択され、そしてZはアルキルスル
ホニルオキシ、置換したアルキルスルホニルオキシ、ア
リールスルホニルオキシ、置換したアリールスルホニル
オキシ、フルオロスルホニルオキシ及びハロゲンから成
る一群より選択される、〕 の化合物。 - 【請求項18】 Mが以下から成る一群より選択され
る請求項17の化合物。すなわち:アルキル、置換した
アルキル、ベンシル、置換したベンジル、アリール、置
換したアリール、アリル、置換したアリル及びトリオル
ガノシリル。 - 【請求項19】 P′が以下から成る一群から選択さ
れる請求項17の化合物。すなわち:トリアルキルシリ
ル、アリール(アルキル)アルコキシシリル、アルコキ
シ(ジアリール)シリル、ジアリールアルキルシリル、
アルキルオキシカルボニル、置換したアルキルオキシカ
ルボニル、ベンジルオキシカルボニル、置換したベンジ
ルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル及び置換
したアリルオキシカルボニル。 - 【請求項20】 Zが以下から成る一群から選択され
た請求項17の化合物。すなわち:メタンスルホニルオ
キシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、フルオロ
スルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、2
,4,6−トリ−イソプロピルベンゼンスルホニルオキ
シ、p−ブロモベンゼンスルホニルオキシ、p−ニトロ
ベンゼンスルホニルオキシ、ブロモ及びヨード。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US551699 | 1990-07-11 | ||
| US07/551,699 US5032587A (en) | 1990-07-11 | 1990-07-11 | 2-naphthyl-carbapenem antibacterial agents |
| US07/594,213 US5132421A (en) | 1990-10-09 | 1990-10-09 | 2-naphthyl-carbapenem intermediates |
| US594213 | 1990-10-09 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04253980A true JPH04253980A (ja) | 1992-09-09 |
| JPH0798820B2 JPH0798820B2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=27069831
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3171353A Expired - Lifetime JPH0798820B2 (ja) | 1990-07-11 | 1991-07-11 | 2−ナフチル−カルバペネム類 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0466254A1 (ja) |
| JP (1) | JPH0798820B2 (ja) |
| CA (1) | CA2046524A1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008502734A (ja) * | 2004-06-10 | 2008-01-31 | フオブ・シンセシス・インコーポレーテツド | グラム陽性カルバペネム抗菌物質及びその調製方法 |
| JP2014240432A (ja) * | 2003-08-29 | 2014-12-25 | 小野薬品工業株式会社 | S1p受容体結合能を有する化合物およびその医薬用途 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10519161B2 (en) | 2012-10-29 | 2019-12-31 | Southern Methodist University | Methods of generating beta-lactamase resistant carbapenem compounds |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5387390A (en) * | 1976-11-19 | 1978-08-01 | Merck & Co Inc | 11carbaa22penemm33carboxylate |
| JPS5569586A (en) * | 1978-10-24 | 1980-05-26 | Merck & Co Inc | 11* 66 and 22substitutedd11carbaa22penenn 33carboxylic acid |
| JPH01197483A (ja) * | 1987-02-02 | 1989-08-09 | Merck & Co Inc | 2−(ヘテロアリーリウムアルキル)フエニルカルバペネム抗菌剤 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4465632A (en) * | 1978-10-24 | 1984-08-14 | Merck & Co., Inc. | Process for preparing 1-6-and 2-substituted-1-carba-2-penem-3-carboxylic acids |
| US4600713A (en) * | 1979-12-03 | 1986-07-15 | Merck & Co., Inc. | 1-, 6- and 2-substituted-1-carba-2-penem-3-carboxylic acids |
-
1991
- 1991-07-03 EP EP91201706A patent/EP0466254A1/en not_active Ceased
- 1991-07-09 CA CA002046524A patent/CA2046524A1/en not_active Abandoned
- 1991-07-11 JP JP3171353A patent/JPH0798820B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5387390A (en) * | 1976-11-19 | 1978-08-01 | Merck & Co Inc | 11carbaa22penemm33carboxylate |
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| JPH01197483A (ja) * | 1987-02-02 | 1989-08-09 | Merck & Co Inc | 2−(ヘテロアリーリウムアルキル)フエニルカルバペネム抗菌剤 |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014240432A (ja) * | 2003-08-29 | 2014-12-25 | 小野薬品工業株式会社 | S1p受容体結合能を有する化合物およびその医薬用途 |
| JP2008502734A (ja) * | 2004-06-10 | 2008-01-31 | フオブ・シンセシス・インコーポレーテツド | グラム陽性カルバペネム抗菌物質及びその調製方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0798820B2 (ja) | 1995-10-25 |
| CA2046524A1 (en) | 1992-01-12 |
| EP0466254A1 (en) | 1992-01-15 |
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