JPH04270281A - 2′,3′−ジデオキシ−6−(メチル)セレノプリンヌクレオシド誘導体、その製法及びそれを利用した抗ウイルス剤 - Google Patents

2′,3′−ジデオキシ−6−(メチル)セレノプリンヌクレオシド誘導体、その製法及びそれを利用した抗ウイルス剤

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JPH04270281A
JPH04270281A JP16227091A JP16227091A JPH04270281A JP H04270281 A JPH04270281 A JP H04270281A JP 16227091 A JP16227091 A JP 16227091A JP 16227091 A JP16227091 A JP 16227091A JP H04270281 A JPH04270281 A JP H04270281A
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英敏 吉岡
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗ウイルス効果を有す
る新規な2’,3’−ジデオキシ−6− (メチル)セ
レノプリンヌクレオシド類およびそれを含有する抗ウイ
ルス剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の抗ウイルス剤の開発が盛ん
になっている。その中でも特に抗エイズウイルス剤(抗
HIV剤)の開発が注目されている。これまでアジドチ
ミジン(AZT)、ジデオキシシチジン(DDC)、ジ
デオキシイノシン(DDI)などのジデオキシヌクレオ
シド類及び硫酸デキストラン、可溶性CD4、ホスホノ
ホルメート、リバビジン、スラミンなどが知られている
【0003】AZT,DDC,DDIなどはその構造か
ら2’,3’−ジデオキシヌクレオシド類という化合物
群に属し、3’位に水酸基を持たないため、DNAチェ
ーン・ターミネーターとして働き、エイズウイルスのD
NA合成を停止させることが知られている。AZTは現
在のところ唯一の抗エイズ認可薬であり、DDC,DD
Iも高い抗HIV活性を示すことから2’,3’−ジデ
オキシヌクレオシド類にはさらなる有効な抗HIV剤の
出現が期待できる。
【0004】一方、2’,3’−ジデオキシヌクレオシ
ド類にカルコゲン元素である硫黄を導入した例としては
、2’,3’−ジデオキシ−6− メルカプトプリンヌ
クレオシド誘導体、2’,3’−ジデオキシ−4− メ
ルカプトピリミジンヌクレオシド誘導体があり、ある程
度抗ウイルス効果を示すことが知られている(特願平2
−46183 号、特願平1−77627号)。
【0005】しかし、カルコゲン元素のなかでもセレン
原子を2’,3’−ジデオキシヌクレオシド類に導入し
た例はなく、リボヌクレオシド化合物あるいは 2’−
デオキシヌクレオシド化合物にセレン原子を導入した例
がいくつか知られているのみである。例えば、6−セレ
ノグアノシンは幾つかの腫瘍に対して効果がある(Bi
ochem.Pharmac.22,141(1973
))。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した公知の抗エイ
ズウイルス剤(抗HIV剤)はエイズウイルス(HIV
)に対する活性や、細胞に対する毒性、及び、生体への
吸収性などの点で、まだ十分に満足すべきものは得られ
ていない。
【0007】本発明は、これらの問題点を解決した抗ウ
イルス剤を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、2’,3’−
ジデオキシ−6−(メチル)セレノプリンヌクレオシド
誘導体が高い抗ウイルス活性を有することに基づいてい
る。
【0009】本発明に掛る、下記一般式[I]で表され
る2’,3’−ジデオキシ−6− セレノプリンヌクレ
オシド誘導体は以下のようにして合成することができる
【0010】すなわち、一般式[I]で表される化合物
中の2−アミノ−6− セレノプリン−9−β−D−2
’,3’−ジデオキシリボフラノシドは、窒素雰囲気下
、一般式[II]で表される化合物中の2−アミノ−6
− クロロプリン−9−β−D−2’,3’−ジデオキ
シリボフラノシドを2当モル量の水素化セレノナトリウ
ムエタノール溶液に滴下し、加熱、還流することによっ
て有利に得ることができる。 (式中Rは水素あるいはアミノ基を示す。)(式中Rは
水素あるいはアミノ基を示す。)
【0011】上記原料
の2−アミノ−6− クロロプリン−9−β−D−2’
,3’−ジデオキシリボフラノシドは、2’,3’−ジ
デオキシウリジンと2−アミノ−6− クロロプリンを
原料として、これらを微生物の作用により塩基交換反応
させることにより、容易にかつ収率よく得ることができ
る(特願平1−46183 号)。
【0012】また、一般式[I]で表される化合物中の
6−セレノプリン−9−β−D−2’,3’−ジデオキ
シリボフラノシドは、窒素雰囲気下、一般式[II]で
表される化合物中の6−クロロプリン−9−β−D−2
’,3’−ジデオキシリボフラノシドを7当モル量の水
素化セレノナトリウムエタノール溶液に滴下し、加熱還
流することによって有利に得ることができる。
【0013】上記原料の6−クロロプリン−9−β−D
−2’,3’−ジデオキシリボフラノシドは、2’,3
’−ジデオキシウリジンと6−クロロプリンを原料とし
て、これらを微生物の作用により塩基交換反応させるこ
とにより、容易にかつ収率よく得ることができる。
【0014】一方本発明に係る、一般式 [III]で
表される2’,3’−ジデオキシ−6− メチルセレノ
プリンヌクレオシド誘導体は以下のようにして合成する
ことができる。
【0015】すなわち、2−アミノ−6− メチルセレ
ノプリン−9−β−D−2’,3’−ジデオキシリボフ
ラノジドは、一般式[I]で表される2−アミノ−6−
 セレノプリン−9−β−D−2’,3’−ジデオキシ
リボフラノシドをアルカリ条件下、エタノール溶液中、
 1.5当モル量のヨードメタンと反応させることによ
って得ることができる。 (式中Rは水素あるいはアミノ基を示す。)
【0016
】原料となる上記一般式[I]で表される2−アミノ−
6− セレノプリン−9−β−D−2’,3’−ジデオ
キシリボフラノシドは、窒素雰囲気下、一般式[II]
で表される2−アミノ−6− クロロプリン−9−β−
D−2’,3’−ジデオシキリボフラノシドを2当モル
量の水素化セレノナトリウムエタノール溶液に滴下し、
加熱、還流することによって得ることができる。 (式中Rは水素あるいはアミノ基を示す。)
【0017
】通常、一般式 [III]で表される6−メチルセレ
ノプリン−9−β−D−2’,3’−ジデオキシリボフ
ラノジドは、一般式[I]で表される6−セレノプリン
−9−β−D−2’,3’−ジデオキシリボフラノシド
をエタノール溶液中、 1.5当モル量のヨードメタン
と反応させることによって得ることができる。
【0018】原料の6−セレノプリン−9−β−D−2
’,3’−ジデオキシリボフラノシドは、窒素雰囲気下
、一般式[II]で表される6−クロロプリン−9−β
−D−2’,3’−ジデオシキリボフラノシドを7当モ
ル量の水素化セレノナトリウムエタノール溶液に滴下し
、加熱、還流することによって得ることができる。
【0019】このように合成した本発明の化合物は通常
の精製法、例えばカラムクロマト法あるいは再結晶法あ
るいはこれらの組合せにより容易に精製することができ
る。
【0020】
【実施例】以下の実施例に従い、本発明をさらに詳細に
説明する。
【0021】(1)製造例1 2−アミノ−6− セレノプリン−9−β−D−2’,
3’−ジデオキシリボフラノシドの合成
【0022】還流管、滴下ロートを備えた 300ml
三口フラスコを窒素雰囲気下に置き、三口フラスコに粉
末セレン 1.6g(20mmol)、エタノール30
mlを、滴下ロートに水素化ホウ素ナトリウム 1.0
g(26mmol)、エタノール30mlを夫々加え、
氷浴で冷やしながら水素化ホウ素ナトリウムのエタノー
ル溶液をゆっくり三口フラスコ中に滴下した。始めの活
発な泡立ちが終わった後、氷浴を取り除いた。ほとんど
無色の水素化セレノナトリウム(20mmol)のエタ
ノール溶液を調製した(J.Am.Chem.Soc,
95,197(1973))。
【0023】また別に、 200mlフラスコを窒素雰
囲気下に置き、2−アミノ−6− クロロプリン−9−
β−D−2’,3’−ジデオキシリボフラノシド 2.
8g(10mmol)とエタノール140mlを加えよ
く攪拌しておいた。
【0024】この2−アミノ−6− クロロプリン−9
−β−D−2’,3’−ジデオキシリボフラノシドのエ
タノール溶液をブリッジを用いて、三口フラスコの水素
化セレノナトリウムのエタノール溶液に加えた。3時間
加熱、還流し、1晩放置した。反応混合物をビーカーに
あけて、ドラフト内でよく攪拌した(Dr.LEROY
 B.TO−WNSEND, “NUCLEIC AC
ID CHEMISTRY”JOHNWILEY & 
SONS,New York ・Chichester
・Brisbanc・Toronto (1978)p
.591 )。
【0025】懸濁液を、グラスウールを通して吸引ろ過
し、黄色透明の液体を得た。この溶液を80mlまで濃
縮し、10%酢酸−エタノール溶液を加えpH7に調整
した。 この溶液を冷却して淡黄色の粉末0.72g(2.3m
mol),23%を得た。
【0026】 NMRスペクトル(DMSO−d6);δδ1.80〜
2.60  (4H,m,C2′,C3′,−H)δ3
.50〜3.60  (2H,m,C5′,−H)δ3
.90〜4.40  (1H,m,C4′,−H)δ6
.00        (1H,t,C1′,−H)δ
6.70        (2H,s,NH2,−H)
δ8.20        (1H,s,C8,−H)
マススペクトル(FABMS)MATRIX;グリセロ
ール  DMSO溶解 MH+ =cal.  316.0312found.
316.0325
【0027】(2)製造例2 6−セレノプリン−9−β−D−2’,3’−ジデオキ
シリボフラノシドの合成
【0028】還流管、滴下ロートを備えた 100ml
三口フラスコを窒素雰囲気下に置き、三口フラスコに粉
末セレン 796mg(10mmol)、エタノール6
mlを、滴下ロートに水素化ホウ素ナトリウム 500
mg(13mmol)、エタノール15mlを夫々加え
、氷浴で冷やしながら水素化ホウ素ナトリウムのエタノ
ール溶液を三口フラスコ中にゆっくり滴下した。始めの
活発な泡立ちが終わった後、氷浴を取り除いた。ほとん
ど無色の水素化セレノナトリウム(10mmol)のエ
タノール溶液を調製した(J.Am.Chem.Soc
,95,197(1973))。
【0029】また別に、50mlフラスコを窒素雰囲気
下に置き、6−クロロプリン−9−β−D−2’,3’
−ジデオキシリボフラノシド358mg(1.4mmo
l)とエタノール10mlを加えよく攪拌しておいた。
【0030】6−クロロプリン−9−β−D−2’,3
’−ジデオキシリボフラノシドのエタノール溶液をブリ
ッジを用いて、三口フラスコの水素化セレノナトリウム
のエタノール溶液に加えた。2時間加熱、還流し、1晩
放置した。 反応混合物をビーカーにあけて、ドラフト内でよく攪拌
した(NUCLEIC ACIDCHEMISTRY 
591(1978) )。
【0031】赤色の懸濁液を、セライトを通して吸引ろ
過し、黄色透明の液体を得た。この溶液を20mlまで
濃縮し、10%酢酸−エタノール溶液を加えてpH 7
.4に調整した。この溶液を冷却して淡黄色の粉末 1
92mg(0.64mmol),46%を得た。
【0032】 NMRスペクトル(DMSO−d6);δδ1.80〜
2.60  (4H,m,C2′,C3′,−H)δ3
.50〜3.60  (2H,m,C5′,−H)δ3
.90〜4.40  (1H,m,C4′,−H)δ6
.20        (1H,t,C1′,−H)δ
8.30        (1H,s,C2,−H)δ
8.70        (1H,s,C8,−H)マ
ススペクトル(FABMS)MATRIX;グリセロー
ル  DMSO溶解 MH+ =cal.  301.0203found.
301.0200
【0033】(3)抗ウイルス試験 試験ウイルスは、レトロウイルスの一種であるラウス肉
腫ウイルス(RSV)を用いて行った。
【0034】抗ウイルス試験は、初代培養細胞(CHI
CK EMBRYO FIBROBLAST )を用い
て、約30分間RSV感染させた。そして段階的に、希
釈した試料を添加して、4〜7日後にRSV感染による
細胞の形質転換がどの段階において抑制されたかを検鏡
により判定した。結果を次に示す。
【0035】抗ウイルス活性: 化  合  物        効果(μg/ml)[
I,R=H]              8[I,R
=NH2 ]        4〜8
【0036】(4
)製造例3 2−アミノ−6− メチルセレノプリン−9−β−D−
2’,3’−ジデオキシリボフラノシドの合成
【0037】水酸化ナトリウム 0.6gを水2mlに
溶かし、エタノール30mlを加えた。2−アミノ−6
− セレノプリン−9−β−D−2’,3’−ジデオキ
シリボフラノシド 200mg(0.637mmol)
を溶液に溶かし、ヨードメタン54μl(123mg 
0.86mmol)と室温中、反応させた。反応混合物
は30%酢酸水溶液を用いてpH7に調整し、エタノー
ルを留去した後、酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、濃縮した後、シリカゲルクロマトグラフィ
ー(ワコーゲル C−200  酢酸エチル)で分離し
た。54mg(0.16mmol)25.8%
【0038】 NMRスペクトル(DMSO−d6);δδ2.00〜
2.90  (4H,m,C2′,C3′,−H)δ2
.50        (3H,s,SeCH3)δ3
.89        (2H,m,C5′,−H)δ
4.29        (1H,m,C4′,−H)
δ5.97        (1H,t,C1′,−H
)δ5.06        (2H,s,NH2,−
H)δ7.73        (1H,s,C8,−
H)マススペクトル(FABMS)MATRIX;グリ
セロール  メタノール溶解 MH+ =cal.  330.046912foun
d.330.04745
【0039】(5)製造例4 6−メチルセレノプリン−9−β−D−2’,3’−ジ
デオキシリボフラノシドの合成
【0040】水酸化ナトリウム 0.6gを水2mlに
溶かし、エタノール30mlを加えた。6−セレノプリ
ン−9−β−D−2’,3’−ジデオキシリボフラノシ
ド 200mg(0.668 mmol)を溶液に溶か
し、ヨードメタン54μl(123mg 0.86mm
ol)と室温中、反応させた。
【0041】反応混合物は30%酢酸水溶液を用いてp
H7に調整し、エタノールを留去した後、酢酸エチルで
抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した後、シリ
カゲルクロマトグラフィー(ワコーゲル C−200 
 酢酸エチル)で分離した。36mg(0.12mmo
l)17.2%飴状の生成物はメタノールから再結晶し
白色の針状晶を得た。 7.5mg(0.024 mmol) 3.6%
【00
42】NMRスペクトル(DMSO−d6);δδ2.
19〜3.07  (4H,m,C2′,C3′,−H
)δ2.62        (3H,s,SeCH3
)δ3.97        (2H,m,C5′,−
H)δ4.38        (1H,m,C4′,
−H)δ6.21        (1H,t,C1′
,−H)δ8.69        (1H,s,C2
,−H)δ8.17        (1H,s,C8
,−H)マススペクトル(FABMS)MATRIX;
グリセロール  DMSO溶解 MH+ =cal.  315.036013foun
d.315.036810
【0043】(6)抗ウイルス試験 上記の (3)抗ウイルス試験と同様に行った。
【0044】抗ウイルス活性: 化  合  物        効果(μg/ml)[
III,R=H]              4[I
II,R=NH2 ]          4
【004
5】
【発明の効果】以上示したように、この発明によれば、
2’,3’−ジデオキシヌクレオシドにセレン原子を導
入した、新規化合物が提供される。この化合物は抗ウイ
ルス作用に優れており、例えばエイズ等のウイルス病治
療薬として有効である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】  一般式[I] (式中Rは水素あるいはアミノ基を示す。)で表される
    6−セレノプリン−9−β−D−2’,3’−ジデオキ
    シリボフラノシド誘導体。 【請求項2】  一般式 [III] (式中Rは水素あるいはアミノ基を示す。)で表される
    6−メチルセレノプリン−9−β−D−2’,3’−ジ
    デオキシリボフラノシド誘導体。 【請求項3】  水素化ホウ素ナトリウムとセレン原子
    から発生した水素化セレノナトリウムと下記一般式[I
    I]で表される6−クロロプリン−9−β−D−2’,
    3’− ジデオキシリボフラノシド誘導体を反応し、請
    求項1記載の一般式[I]で表される化合物6−セレノ
    プリン−9−β−D−2’,3’−ジデオキシリボフラ
    ノシド誘導体を合成することを特徴とする製造方法。 (式中Rは水素あるいはアミノ基を示す。)【請求項4
    】  ヨードメタンと請求項1記載の一般式[I]で表
    される6−セレノプリン−9−β−D−2’,3’−ジ
    デオキシリボフラノシド誘導体を反応し、請求項2記載
    の一般式 [III]で表される化合物6−メチルセレ
    ノプリン−9−β−D−2’,3’−ジデオキシリボフ
    ラノシド誘導体を合成することを特徴とする製造方法。 【請求項5】  請求項1及び2記載の一般式[I]及
    び [III]で表される化合物を有効成分とするエイ
    ズ等のウイルス病治療方法及び治療薬。
JP16227091A 1991-01-11 1991-06-06 2′,3′−ジデオキシ−6−(メチル)セレノプリンヌクレオシド誘導体、その製法及びそれを利用した抗ウイルス剤 Expired - Lifetime JPH0786107B2 (ja)

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