JPH04283278A - 防汚塗料用樹脂の製造方法および防汚塗料用樹脂組成物 - Google Patents

防汚塗料用樹脂の製造方法および防汚塗料用樹脂組成物

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JPH04283278A
JPH04283278A JP4669791A JP4669791A JPH04283278A JP H04283278 A JPH04283278 A JP H04283278A JP 4669791 A JP4669791 A JP 4669791A JP 4669791 A JP4669791 A JP 4669791A JP H04283278 A JPH04283278 A JP H04283278A
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宏司 木下
Goro Iwamura
悟郎 岩村
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正隆 大岡
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規にして有用なる、
海中構造物用の防汚塗料用樹脂に関する。さらに詳細に
は、塗膜が強固であって、かつ、適度な加水分解性を有
するために、亜酸化銅の如き防汚剤を配合せしめること
により、長期防汚性に優れる、とりわけ、船底塗料なら
びに海中構造物などに有用なる、海水防汚塗料用樹脂に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】水面下にある物体の表面は、通常、多層
のペイント被膜に覆われており、そして、海に棲んでい
る藻やフジツボなどの生物の付着ならびに生長を防ぐた
めに、通常は、トップコ■トとして、防汚塗料が塗布さ
れている。
【0003】ところで、かかる防汚性ペイントは、それ
自体が毒物である亜酸化銅の如き、徐々に海水と反応し
て水溶性塩を生成する防汚剤を含んでいるが、これらの
防汚剤は水溶性塩の形で、順次、ペイントフィルムから
溶出されていく。
【0004】しかしながら、こうした防汚剤の溶出過程
において、その溶出速度が均一になるように制御すると
いうことは、極めて難しい課題である。しかも、防汚ペ
イントが塗布されている船を就航させたり、再就航させ
始めた直後に、望ましくないほど高濃度の毒物が、船の
まわりに存在する処となり、防汚剤の浪費と水の汚染を
引き起こすこととなる。
【0005】これらの事実の結論として、防汚剤の溶出
速度を均一になるように、人為的にコントロ−ルするこ
とのできる樹脂の開発が期待されている。この種の防汚
剤の溶出速度を或る程度まで均一にさせ、さらに、長期
に亘って、前記した如き海生物の生長ないしは増進を抑
制させうる物質として、たとえば、トリブチル錫含有ア
クリル共重合体がある。
【0006】そのほかにも、水溶性に優れるカルボキシ
ル基、ジメチルアミノ基またはヒドロキシル基などを側
鎖に有する共重合体が、単独で、あるいは、疏水性樹脂
との併用で用いられているが、これらは短期間に、一度
に溶出したり、初期は良好な溶出速度を示すものの、一
定期間経過したのちには、急に溶出しなくなる傾向があ
るという欠点を露呈する。
【0007】また、カルボキシル基および/または水酸
基を有する共重合体と金属系防汚剤とを用いた塗料は、
保存安定性が極端に低下する。さらに、この種のトップ
コートの樹脂成分として、古くから、ロジンが用いられ
ているが、長期防汚性に欠けるという欠点を有している
【0008】さらにまた、特開昭53−124538号
公報などに開示されているように、第四級アンモニウム
塩含有アクリル樹脂の使用が取り上げられており、該樹
脂に対して、ベンジルクロライド、アリルクロライドま
たはエピクロロヒドリンのようなハロゲン基を陰性基と
して含めるという形の、いわゆるハロゲン化合物を第四
級化剤として用いられるものであるが、いずれも、防汚
剤の有効成分(防汚毒物)の溶出速度が大きく、したが
って、長期に亘る防汚性能の発現化が果たされ得なく、
その効果の持続性が欠けるという難点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、本発明者ら
は、上述したような従来技術における種々の未解決課題
の存在に注目して、鋭意、研究を開始した。
【0010】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、防汚剤の有効成分(防汚毒物)の溶出速度を適度
に制御して、長期に亘って、防汚剤の効果を持続せしめ
ることのできる、極めて有効性の高い防汚塗料用樹脂を
提供し、ならびに防汚塗料用樹脂組成物を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述した如き従来技術における種々の欠点の存在に鑑み
て、鋭意、検討した結果、ビニル系(共)重合体に、加
水分解性ポリエステルをグラフトせしめて得られる特定
の防汚塗料用樹脂が、塗膜形成後、水中で表面から膨潤
と加水分解とを繰り返し、徐々に、塗膜表面が研磨され
るという、理想的な被膜を形成するのに適したものであ
るということを見い出し、本発明を完成させるに到った
【0012】すなわち、こうした形の防汚塗料用樹脂を
、ビヒクルの■部または全部として使用することにより
、塗膜中における防汚毒物の溶出速度をコントロ■ルし
て、長期に亘って、防汚効果を維持させることに成功し
た。
【0013】そこで、本発明を概説するが、まず、本発
明の防汚塗料用樹脂は、加水分解性ポリエステルを、ビ
ニル系(共)重合体にグラフトさせて得られるものであ
り、たとえば、ビニル系共重合体の側鎖に、一般式
【0
014】
【化5】
【0015】( ただし、式中のR1 は、水酸基また
はハロゲン原子を、R2 は、水素原子またはアルキル
基を表すのもとし、また、nは2〜500なる整数であ
るものとする。) あるいは、一般式
【0016】
【化6】
【0017】( ただし、式中のR2 は、水素原子ま
たはアルキル基を、R3 は、水素原子またはアルカリ
金属原子を表すものとし、また、nは2〜500なる整
数であるものとする。) で示されるという特定の構造を有する、加水分解性ポリ
エステルをグラフトさせることによって得られるもので
ある。
【0018】ここにおいて、上記一般式〔I〕で示され
る加水分解性ポリエステルは、一般式
【0019】
【化7】
【0020】( ただし、式中のR1 R2 およびR
3 は、それぞれ、前出した通りである。)で示される
化合物、
【0021】たとえば、グリコール酸、乳酸、2−ヒド
ロキシ−イソブチリック酸、モノフルオロ酢酸、モノフ
ルオロ酢酸リチウム、モノフルオロ酢酸ナトリウム、モ
ノフルオロ酢酸カリウム、モノクロロ酢酸、モノクロロ
酢酸リチウム、モノクロロ酢酸ナトリウム、モノクロロ
酢酸カリウム、モノブロモ酢酸、モノブロモ酢酸リチウ
ム、モノブロモ酢酸ナトリウム、モノブロモ酢酸カリウ
ム、モノヨウド酢酸、モノヨウド酢酸リチウム、モノヨ
ウド酢酸ナトリウム、モノヨウド酢酸カリウム、
【00
22】1−フルオロ−2−メチル酢酸、1−フルオロ−
2−メチル酢酸リチウム、1−フルオロ−2−メチル酢
酸ナトリウム、1−フルオロ−2−メチル酢酸カリウム
、1−クロロ−2−メチル酢酸、1−クロロ−2−メチ
ル酢酸リチウム、1−クロロ−2−メチル酢酸ナトリウ
ム、1−クロロ−2−メチル酢酸カリウム、1−ブロモ
−2−メチル酢酸、1−ブロモ−2−メチル酢酸リチウ
ム、1−ブロモ−2−メチル酢酸ナトリウム、1−ブロ
モ−2−メチル酢酸カリウム、
【0023】1−ヨウド−2−メチル酢酸、1−ヨウド
−2−メチル酢酸リチウム、1−ヨウド−2−メチル酢
酸ナトリウム、1−ヨウド−2−メチル酢酸カリウム、
1−フルオロ−2,2’−ジメチル酢酸、1−フルオロ
−2,2’−ジメチル酢酸リチウム、1−フルオロ−2
,2’−ジメチル酢酸ナトリウム、1−フルオロ−2,
2’−ジメチル酢酸カリウム、1−クロロ−2,2’−
ジメチル酢酸、1−クロロ−2,2’−ジメチル酢酸リ
チウム、1−クロロ−2,2’−ジメチル酢酸ナトリウ
ム 、
【0024】1−クロロ−2,2’−ジメチル酢酸カリ
ウム、1−ブロモ−2,2’−ジメチル酢酸、1−ブロ
モ−2,2’−ジメチル酢酸リチウム、1−ブロモ−2
,2’−ジメチル酢酸ナトリウム、1−ブロモ−2,2
’−ジメチル酢酸カリウム、1−ヨウド−2,2’−ジ
メチル酢酸、1−ヨウド−2,2’−ジメチル酢酸リチ
ウム、1−ヨウド−2,2’−ジメチル酢酸ナトリウム
または1−ヨウド−2,2’−ジメチル酢酸カリウムな
どより選ばれる少なくとも1種の化合物を、脱水、脱塩
酸あるいは脱塩反応により縮合せしめるか、
【0025
】前掲した各種の化合物より誘導される2量体、たとえ
ば、グリコリド、ラクチドを開環重合することにより得
られるものなどである。さらに、ここで言うビニル系(
共)重合体とは、少なくとも1種の重合性不飽和単量体
を重合することにより得られるものである。
【0026】すなはち、スチレン、α−メチルスチレン
、クロロメチルスチレン、p−tert−ブチルスチレ
ン、ビニルトルエンなどの芳香族系ビニル系モノマー;
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、n−プロピル(メタ)アクリレート、i−プロピ
ル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレ
ート、i−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブ
チル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ
)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シク
ロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレート、ジブロモプロピル(メタ)アクリレート、
トリブロモフェニル(メタ)アクリレートまたはアルコ
キシアルキル(メタ)アクリレートの如き(メタ)アク
リレート類;
【0027】マレイン酸、フマル酸もしくはイタコン酸
の如き不飽和ジカルボン酸と1価アルコールとのジエス
テル類;酢酸ビニル、安息香酸ビニル、「ベオバ」(オ
ランダ国シェル社製のビニルエステル)の如きビニルエ
ステル類;「ビスコート  8F,8FM,17FM,
3Fもしくは3FM」〔大阪有機化学(株)製の含フッ
素系アクリルモノマー〕、パーフルオロシクロヘキシル
(メタ)アクリレート、ジ−パーフルオロシクロヘキシ
ルフマレートまたはN−i−プロピルパーフルオロオク
タンスルホンアミドエチル(メタ)アクリレートの如き
(パー)フルオロアルキル基含有のビニルエステル類、
ビニルエーテル類、(メタ)アクリレート類もしくは不
飽和ポリカルボン酸エステル類などの含フッ素重合性化
合物;
【0028】あるいは、(メタ)アクリロニトリル、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニルもしくはフッ
化ビニリデンなどのオレフィン類などの官能基を持たな
いビニル系モノマー類;(メタ)アクリルアミド、ジメ
チル(メタ)アクリルアミド、N−tert−ブチル(
メタ)アクリルアミド、N−オクチル(メタ)アクリル
アミド、ジアセトンアクリルアミド、ジメチルアミノプ
ロピルアクリルアミド、アルコキシ化Nーメチロール化
(メタ)アクリルアミド類などのアミド結合含有ビニル
系モノマー類;
【0029】ジアルキル〔(メタ)アクリロイロキシア
ルキル〕ホスフェート類もしくは(メタ)アクリロイロ
キシアルキルアシッドホスフェート類、ジアルキル〔(
メタ)アクリロイロキシアルキル〕ホスファイト類もし
くは(メタ)アクリロイロキシアルキルアシッドホスフ
ァイト類;さらには、上記(メタ)アクリロイロキシア
ルキルアシッドホスフェート類またはアシッドホスファ
イト類のアルキレンオキシド付加物、グリシジル(メタ
)アクリレートやメチルグリシジル(メタ)アクリレー
トのようなエポキシ基含有ビニル系モノマーとリン酸な
いしは亜リン酸またはこれらの酸性エステル類とのエス
テル化合物、3−クロロ−2−アシッドホスホキシプロ
ピル(メタ)アクリレートのようなリン原子含有ビニル
系モノマー類;
【0030】グリシジルビニルエーテル、3,4−エポ
キシシクロヘキシルビニルエーテル、エチレングリコー
ルモノグリシジルビニルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノグリシジルビニルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノグリシジルビニルエーテル、シクロヘキシル
ビニルエーテル、ベンジルビニルエーテル、2−エチル
ヘキシルビニルエーテル、トリエチレングリコールジビ
ニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテ
ル、1,4−ビスジビニルオキシメチルシクロヘキサン
、あるいは、イソホロンジイソシアネートと4−ヒドロ
キシブチルビニルエーテルとのモル比が1:2なる付加
反応物、または水添キシリレンジイソシアネートと4−
ヒドロキシブチルビニルエーテルとのモル比が1:2な
る付加反応物;
【0031】ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレートのよう
なジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート類;
2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)
アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレ
ート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、ジ−2−ヒドロキシエチルフマレート、モ
ノ−2−ヒドロキシエチルモノブチルフマレートまたは
ポリプロピレングリコール、あるいは、ポリエチレング
リコールモノ(メタ)アクリレート、「プラクセル  
FM、FAモノマー」〔ダイセル化学(株)製のカプロ
ラクトン付加モノマー〕の如きα,β−エチレン性不飽
和カルボン酸のヒドロキシアルキルエステル類またはこ
れらとε−カプロラクトンとの付加物;
【0032】(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マレイ
ン酸、フマル酸、イタコン酸もしくはシトラコン酸の如
き不飽和モノ−もしくはジカルボン酸をはじめ、これら
のジカルボン酸と1価のアルコールとのモノエステル類
のようなα,β−エチレン性不飽和カルボン酸類、ある
いは、前掲したようなα,β−エチレン性不飽和カルボ
ン酸ヒドロキシアルキルエステル類と、マレイン酸、コ
ハク酸、フタル酸、ヘキアヒドロフタル酸、テトラヒド
ロフタル酸、ベンゼントリカルボン酸、ベンゼンテトラ
カルボン酸、「ハイミック酸」〔日立化成工業(株)製
品〕、テトラクロルフタル酸もしくはドデシニルコハク
酸の如きポリカルボン酸の無水物との付加物の如き、各
種の不飽和カルボン酸類と「カージュラ  E」(オラ
ンダ国シェル社製の、分岐状合成樹脂脂肪酸のグリシジ
ルエステル)、やし油脂肪酸グリシジルエステルもしく
はオクチル酸グリシジルエステルの如き1価のカルボン
酸のモノグリシジルエステルまたはブチルグリシジルエ
ーテル、エチレンオキシドもしくはプロピレンオキシド
の如きモノエポキシ化合物との付加物、またはこれらと
ε−カプロラクトンとの付加物;
【0033】(メタ)アクリル酸、クロトン酸、マイレ
ン酸、フマル酸、イタコン酸もしくはシトラコン酸の如
き不飽和モノ−ないしはジカルボン酸をはじめ、これら
のジカルボン酸と1価アルコールとのモノエステル類の
ようなα,β−エチレン性不飽和カルボン酸類;2−ヒ
ドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
プロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ
)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリ
レート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、ジ−2−ヒドロキシエチルフマレート、モノ−2
−ヒドロキシエチル−モノブチルフマレートまたはポリ
エチレングリコールモノ(メタ)アクリレートの如きα
、β−不飽和カルボン酸ヒドロアルキルエステル類とマ
イレン酸、こはく酸、フタル酸、ヘキサヒドロフタル酸
、テトラヒドロフタル酸、ベンゼントリカルボン酸、ベ
ンゼンテトラカルボン酸、「ハイミック酸」、テトラク
ロルフタル酸もしくはドデシニルこはく酸の如きポリカ
ルボン酸の無水物との付加物のようなカルボキシル基含
有モノマー;
【0034】ビニルエトキシシラン、α−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、トリメチルシロキシエ
チル(メタ)アクリレート、「KR−215」または「
X−22−5002」〔信越化学工業(株)製品〕など
のシリコン系モノマー類などより選ばれる重合性モノマ
ーを重合せしめることによって得られるものなどを指称
するものである。
【0035】本発明で用いられるビニル系(共)重合体
の重合は、前記した各原料成分を用いて、公知慣用の共
重合反応法を駆使して遂行できるものであり、そのさい
、アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、ベンゾイ
ルパーオキシド(BPO)、tert−ブチルパーベン
ゾエート(TBPB)、tert−ブチルハイドロパー
オキシド、ジ−tert−ブチルパーオキシド、(DT
BPO)またはクメンハイドロパーオキシド(CHP)
などのラジカル発生重合触媒を、単独で使用し、あるい
は、数種類を混合して使用される。
【0036】ここにおいて、ビニル系(共)重合体中に
、加水分解性ポリエステルをグラフトせしめる手法とし
ては、グリコリドやラクチドなどの環状2量体をアニオ
ン開環重合し、反応停止剤として、活性水素を有するビ
ニル系(共)重合体を用いる方法であるとか、水酸基お
よび/またはカルボキシル基を有するビニル系(共)重
合体の存在下に、グリコール酸などのヒドロキシル酸を
脱水縮合せしめる方法であるとか、クロロメチル基など
のハロゲン化アルキル基を有するビニル系樹脂の存在下
で、モノクロロ酢酸ナトリウムなどのハロゲン化酢酸ア
ルカリ金属塩を非プロトン性極性溶剤の存在下に、脱塩
反応を行う方法であるとか、ポリグリコール酸などの水
酸基に、イソシアネートメチルメタクリレートを反応さ
せたり、カルボキシル基に、グリシジルメタクリレート
を反応させたりすることによって得られるマクロモノマ
ーを、他の重合性不飽和単量体と共重合せしめる方法で
あるとか、酸無水基、エポキシ基またはイソシアネート
基を有するビニル系(共)重合体に、ポリグリコール酸
などを付加する方法などが挙げられるが、勿論、グラフ
ト化の方法としては、これら上掲の方法のみに限定され
るものではない。
【0037】ここで、防汚塗料用樹脂組成物の必須成分
となる前記した酸性化合物とは、安息香酸、リン酸、ア
ジピン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフテル酸,硫
酸、塩酸などの低分子酸あるいはロジン、酸基含有ポリ
エステル樹脂、酸基含有アクリル樹脂、酸基含有ウレタ
ン樹脂、天然樹脂変性フェノール樹脂、マレイン酸樹脂
、天然樹脂変性マレイン酸樹脂またはフェノール樹脂な
どを特に代表的なものとして指称するものであって、前
述したような各種の防汚塗料樹脂の加水分解性を制御す
るために用いられるものであり、当該酸性化合物の使用
料としては、防汚塗料用樹脂の100重量部に対して、
0.1〜100重量部なる、好ましくは、1〜30重量
部なる範囲内が好適であり、原則として、このような割
合で配合される。
【0038】なお、本発明の前記防汚塗料用樹脂に対し
ては、通常、公知慣用の防汚剤や顔料などが配合される
が、その中でも特に代表的なもののみを挙げるに止めれ
ば、まず、防汚剤としては、亜酸化銅、クロム酸亜鉛、
クロム酸ストロンチウム、クロム酸第二銅、クエン酸第
二銅、フェロシアン酸第二銅、キノリン第二銅、δ−ハ
イドロキノリン第二銅、オレフィン酸第二銅、硝酸第二
銅、リン酸第二銅、酒石酸第二銅、酸化第一銅、ヨウ化
第一銅、または亜硫酸第一銅などであり、他方、顔料と
しては、酸化チタン、酸化鉄、カーボンブラックの如き
無機顔料、またはアゾ系、シアニン系、キナクリドン系
のような有機顔料などげあるが、通常は、無機顔料が用
いられる。
【0039】また、かかる防汚剤に対して、有機錫化合
物、トリアジン化合物または有機硫黄化合物などを併用
することを、何ら、妨げるものではない。これらの防汚
剤または顔料は、1種または2種以上で用いることがで
きる。
【0040】かくして得られる本発明の防汚塗料用樹脂
および防汚塗料用樹脂組成物は、船底塗料として、ある
いは、漁網用塗料などとして用いられる。
【0041】
【実施例】次に、本発明を参考例、実施例および比較例
により、一層、具体的に説明するが、本発明はこれらの
みに限定されるものではない。
【0042】なお、以下において、部および%は特に断
りの無い限り、すべて重量基準であるものとする。 参考例  1 窒素導入管、窒素排気口および触媒添加口を有するパイ
レックス重合管に、ラクチドの500部を仕込み、乾燥
窒素により系を置換したのち、触媒添加口よりオクチル
酸錫の0.05部を添加することによって、ポリグリコ
ール酸を得た。
【0043】カルボン酸末端基滴定法によって分子量を
測定した処、得られたポリグリコール酸の分子量は5,
800であった。 参考例  2 温度計、還流冷却器、撹拌機および窒素ガス導入口を備
えた4つ口フラスコに、グリコール酸の500部、乳酸
の500部およびジブチル錫オキサイドの0.5部を仕
込み、180℃に昇温して、同温度で脱水縮合を行うこ
とによって、グリコール酸−乳酸共重合体を得た。
【0044】カルボン酸末端基滴定法によって分子量を
測定した処、得られたポリグリコール酸の分子量は3,
500であった。 実施例  1 温度計、還流冷却器、撹拌機、及び窒素ガス導入口を備
えた4つ口フラスコに、トルエンの850部を仕込んで
100℃に昇温したのち、メタクリル酸メチルの350
部、アクリル酸メチルの550部、クロロメチルスチレ
ンの100部、アゾビスイソブチロニトリルの2部およ
びtert−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエー
トの10部からなる混合物を5時間かけて滴下し、さら
に、同温度で20時間のあいだ反応を継続した。
【0045】冷却後に、Nーメチルー2ーピロリドンの
300部およびモノクロル酢酸ナトリウムの300部を
加え、再び、100℃で50時間の反応を行った。反応
により析出した塩を、ろ過により除去することによって
、不揮発分が50%で、かつ、25℃におけるガードナ
ー粘度(以下同様)がX−Yなる樹脂溶液を得た。
【0046】実施例  2 参考例1と同様の反応装置にトルエンの1,100部を
仕込んで100℃に昇温したのち、メタクリル酸メチル
の300部、アクリル酸メチルの500部、βーヒドロ
キシエチルメタクリレートの200部、アゾビスイソブ
チロニトリルの5部およびtert−ブチルパーオキシ
2−エチルヘキサノエートの8部からなる混合物を5時
間かけて滴下し、さらに、同温度で20時間に亘って反
応を継続した。
【0047】冷却後に、グリコール酸の100部および
ジブチル錫オキサイドの0.5部を加え、120℃に加
温して、トルエンを循環させることによって脱水縮合反
応を行った。
【0048】酸価が5になるまで反応を継続させて、不
揮発分が50%で、かつ、粘度がW−Xなる樹脂溶液を
得た。 実施例  3 参考例1と同様の反応装置にトルエンの1,300部を
仕込んで100℃に昇温してから、メタクリル酸メチル
の300部、アクリル酸メチルの500部、アクリル酸
エチルの190部、イソシアネートエチルメタクリレー
トの10部、アゾビスイソブチロニトリルの8部および
tert−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート
の5部よりなる混合物を5時間かけて滴下し、さらに、
同温度で20時間に亘って反応を継続した。
【0049】冷却後に、参考例1で得られたポリグリコ
ール酸の300部を仕込んで80℃に昇温し、5時間の
あいだ反応を続けて、不揮発分が50%で、かつ、粘度
がZなる樹脂溶液を得た。
【0050】実施例  4 参考例1と同様の反応装置にトルエンの1,300部を
仕込んで100℃に昇温したのち、メタクリル酸メチル
の350部、アクリル酸メチルの500部、アクリル酸
エチルの135部、グリシジルメタクリレートの15部
、アゾビスイソブチロニトリルの8部およびtert−
ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートの8部より
なる混合物を5時間かけて滴下し、さらに、同温度で2
0時間に亘って反応を継続した。
【0051】冷却後に、参考例2で得られたグリコール
酸−乳酸共重合体の300部を仕込み、80℃に昇温し
て5時間反応を続け、不揮発分が50%で、かつ、粘度
がZなる樹脂溶液を得た。
【0052】比較例  1 参考例1と同様の反応装置にトルエンの1,000部を
仕込んで100℃に昇温してから、N,N−ジメチルア
クリルアミドの300部、メチルアクリレ■トの500
部、メチルメタクリレ■トの200部、アゾビスイソブ
チロニトリルの8部およびtert−ブチルパーオキシ
2−エチルヘキサノエートの8部よりなる混合物を5時
間かけて滴下し、さらに、同温度で20時間に亘って反
応を継続することにより、分子量が12,000で、不
揮発分が50%で、かつ、粘度がY−Zなる、対照用の
樹脂溶液を得た。
【0053】比較例  2 参考例1と同様の反応装置にトルエンの1,000部を
仕込んで100℃に昇温したのち、N,N−ジメチルア
クリルアミドの300部、メチルアクリレ■トの350
部、N−ビニルピロリドンの350部、アゾビスイソブ
チロニトリルの5部およびtert−ブチルパーオキシ
2−エチルヘキサノエートの5部からなる混合物を5時
間かけて滴下し、さらに、同温度で20時間に亘る反応
を継続することによって、分子量が14,500で、不
揮発分が50%で、かつ、粘度がW−Xなる、対照用の
樹脂溶液を得た。
【0054】実施例  5〜8ならびに比較例  3お
よび4 実施例1〜4ならびに比較例1および2で得られた、そ
れぞれの樹脂に対して、次に示すような配合比で配合し
、混練分散を行って、防汚塗料用樹脂組成物、つまり、
防汚塗料を作製し、後掲する如き要領に従って、諸性能
の比較検討を行った。
【0055】樹脂溶液          600部亜
酸化銅          650部弁    柄  
          50部
【0056】実施例  5 実施例1で得られた樹脂溶液の600部と、亜酸化銅の
650部、弁柄の50部およびロジンの200部とを配
合し、混練分散を行って防汚塗料を作製し、後掲する如
き要領に従って諸性能の評価判定を行った。
【0057】実施例  6 実施例2で得られた樹脂溶液の600部と、亜酸化銅の
650部、弁柄の50部および「ベッカサイト F−1
83」〔大日本インキ化学工業(株)製の天然樹脂変性
フェノール樹脂;酸価=15〜25〕の50部とを配合
し、混練分散を行って防汚塗料を作製し、後掲する如き
要領に従って、諸性能の評価判定を行った。
【0058】実施例  7 実施例3で得られた樹脂溶液の600部と、亜酸化銅の
650部、弁柄の50部および「ファインディック  
M−8830」〔大日本インキ化学工業(株)製のポリ
エステル樹脂;酸価 70±5〕の100部とを配合し
、混練分散を行って防汚塗料を作製し、後掲する如き要
領に従って諸性能の評価判定を行った。
【0059】実施例  8 実施例4で得られた樹脂溶液の600部と、亜酸化銅の
650部、弁柄の50部および「アクリディック  A
−157」〔大日本インキ化学工業(株)製のアクリル
樹脂;酸価 10〜13〕の200部とを配合し、混練
分散を行って防汚塗料を作製し、後掲する如き要領に従
って諸性能の評価判定を行った。
【0060】比較例  3 比較例1で得られた対照用樹脂溶液の600部と、亜酸
化銅の650部および弁柄の50部とを配合し、混練分
散を行って対照用の防汚塗料を作製し、後掲する如き要
領に従って諸性能の評価判定を行った。
【0061】比較例  4 比較例2で得られた対照用樹脂溶液の600部と、亜酸
化銅の650部および弁柄の50部とを配合し、混練分
散を行って対照用の防汚塗料を作製し、後掲する如き要
領に従って諸性能の評価判定を行った。
【0062】〔性能試験要領〕 〔1〕ロータリー試験 サンドプラストした10cmX10cmX0.8mmの
銅板に、エッチングプライマーを、5ミクロン(μm)
なる膜厚で1回塗装し、さらに、タールビニル系船底防
錆塗料を、膜厚が70μmとなるように1回塗装した。 次いで、作製した10種の各防汚塗料を、60μmなる
膜厚で3回塗装し、得られたそれぞれの試験板を、海面
下に垂下された回転ドラムの外板に取り付け、試験板に
対して、海水の速度が、10ノットになるようにドラム
を回転させ、3ヵ月間のロータリー試験を行い、初期膜
厚と経時変化後の膜厚との差を測定して、自己研磨性を
評価した。
【0063】試験結果を、まとめて、第1表に示す。 〔2〕シミュレーシヨン試験 ンドプラトした10cmX10cmX1mmの銅板に、
下塗防錆塗料としてのタールエポキシ塗料を、125μ
mなる膜厚で2回塗装し、さらに、タールビニル系の中
塗り塗料を、膜厚が70μmとなるように1回塗装した
。次いで、実施例1〜8ならびに比較例1および2の各
防汚塗料を100μmなる膜厚で3回塗装し、得られた
それぞれの試験板について、前述のロータリー試験を1
ヵ月間行い、しかるのち、1.5mの海中に1ヵ月間の
あいだ浸漬せしめることを以て1サイクルとする、船舶
の運航を想定したシミユレーシヨン試験を行い、1サイ
クル毎の防錆性を、試験塗膜上の付着生成の占有面積(
%)で以て表示した。
【0064】試験結果を、まとめて、第2表に示す。な
お、そのさいの銅の溶出速度の測定結果を、まとめて、
第3表に示すことにするが、表中の単位は、それぞれ、
「μg/cm2/day」である。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【0068】
【発明の効果】本発明に係る特定のグラフト共重合体は
、強固で、かつ、適度な海水中へ分散性を、表面から有
するという特徴ある塗膜を形成することが出来る。
【0069】したがって、本発明の防汚塗料用樹脂は、
塗料中に配合する防汚剤を、長期に亘って、しかも、定
時的・定期的に溶出させることが出来るために、船底や
海中構造物などへの、海洋生物の付着を防止することが
出来る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビニル系(共)重合体に、加水分解性ポリ
    エステルをグラフトさせて得られる防汚塗料用樹脂。
  2. 【請求項2】前記した加水分解性ポリエステルが、一般
    式 【化1】 ( ただし、式中のR1 は、水酸基またはハロゲン原
    子を、R2 は、水素原子またはアルキル基を表すのも
    とし、また、nは2〜500なる整数であるものとする
    。) あるいは、一般式 【化2】 ( ただし、式中のR2 は、水素原子またはアルキル
    基を、R3 は、水素原子またはアルカリ金属原子を表
    すものとし、また、nは2〜500なる整数であるもの
    とする。) で示される構造を有するものである、請求項1に記載の
    防汚塗料用樹脂。
  3. 【請求項3】ビニル系(共)重合体に、加水分解性ポリ
    エステルをグラフトさせて得られる防汚塗料用樹脂と、
    酸性化合物とを、有効成分として含有することを特徴と
    する、防汚塗料用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】前記した加水分解性ポリエステルが、一般
    式 【化3】 ( ただし、式中のR1 は、水酸基またはハロゲン原
    子を、R2 は、水素原子またはアルキル基を表すのも
    とし、また、nは2〜500なる整数であるものとする
    。) あるいは、一般式 【化4】 ( ただし、式中のR2 は、水素原子またはアルキル
    基を、R3 は、水素原子またはアルカリ金属原子を表
    すものとし、また、nは2〜500なる整数であるもの
    とする。) で示される構造を有するものである、請求項3に記載の
    防汚塗料用樹脂組成物。 【0000】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0617096A3 (en) * 1993-03-25 1996-03-06 Dainippon Toryo Kk Anti-fouling paint composition.

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