JPH0428745B2 - - Google Patents
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- JPH0428745B2 JPH0428745B2 JP57169467A JP16946782A JPH0428745B2 JP H0428745 B2 JPH0428745 B2 JP H0428745B2 JP 57169467 A JP57169467 A JP 57169467A JP 16946782 A JP16946782 A JP 16946782A JP H0428745 B2 JPH0428745 B2 JP H0428745B2
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- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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- C08L23/02—Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
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- C08L23/20—Homopolymers or copolymers of hydrocarbons having four or more carbon atoms having four to nine carbon atoms
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
この発明は、1−ブテン−エチレンコポリマー
とポリプロピレンの配合物からフイルムを製造す
るための組成物の改良に関するものである。さら
に詳しく述べると、この発明は、1−ブテン−エ
チレンコポリマーと約2ないし9重量%のポリプ
ロピレンの配合物から二軸延伸インフレーシヨン
フイルムを製造する際の加工速度を、極めて少量
の高密度ポリエチレンの添加により増加すること
に関するものである。 熱可塑性樹脂組成物のフイルムは、主として包
装用をはじめ、多数の商業上の用途に用いられて
いる。このようなフイルムの1つ大きな使用分野
は、ごみ袋のようなプラスチツク袋の製造、およ
び輸送用サツクである。 袋、輸送用サツクおよびその他の袋物の製造に
適当なプラスチツクフイルムは、種々の良好な物
理的および機械的性質を備えなければならない。
フイルムは、引裂きに対して強い抵抗力をもち、
良好な引張り強度を示さなければならない。明度
または透明度も希望される。広範囲のシール温度
でフイルムの積層物をヒートシールでき、その際
良好なシール強度が得られることが望ましい。フ
イルムが高い生産速度(ライン速度)で容易に加
工でき、良好な物理的および機械的性質を保持す
るためにフイルム厚さの増加を必要としないこと
が経済上有利である。 従来から、包装および袋詰用フイルムは、周知
のインフレーシヨン法(blown−bubble
extrusion)で製造されている。この方法は、例
えば「エンサイクロペデイア・オブ・ケミカル・
テクノロジー」(カーク・オスマー)第2版
(1966年)第9巻第235−236頁に簡潔に記載され
ている。該方法では、環状ダイから熱可塑性溶融
ポリマーの管が押し出され、空気の吹込みによ
り、所望のフイルムの性質で定まると共に溶融ポ
リマーの性質で規制された寸法に膨張され、外側
から吹付ける空気により冷却(通常約40−60〓す
なわち4.4−15.6℃)され、押しつぶして平たい
管にされ、ロールに巻取られる。ブローアツプ比
として知られる膨張体の直径とダイの直径との比
により、得られるフイルムが二軸延伸される度合
いが定まり、ポリマーの引張り特性とフイルムの
厚み(ゲージ)とが加わつて、得られるフイルム
の強度が定まる。市販のフイルム用ポリブチレン
樹脂からのインフレーシヨンフイルムの製造は、
「シエルのポリブチレンフイルム用銘柄樹脂の加
工」との標題でシエル・ケミカル・カンパニー
(1979年5月発行)テクニカル・ブリチンSC391
〜79に記載されている。従来の命名法では、しば
しば厚み10ミル(mil)以上のフイルムをシート
と呼んでいるが、その製造法では、厚み40ミルに
及ぶこの種のシートの製造法をも、インフレーシ
ヨンフイルム法と呼んでいる。 現在市販されているものでは、二軸延伸フイル
ムに成形された低密度ポリエチレン(LDPE)
が、プラスチツク製袋および輸送用サツクの製造
に最も広く使用されている材料である。しかし、
低密度ポリエチレンは、比較的低い引裂き強度し
かもたない。一般にポリブチレンホモポリマーお
よびコポリマーと呼ばれるアイソタクチツクポリ
−1−ブテンおよび他のモノマーを少量含むコポ
リマーは、引裂き強度に関しては低密度にポリエ
チレンよりすぐれている。したがつて、低密度ポ
リエチレンの代りにポリブチレンを用いると、著
しく厚みの小さいフイルムから所望の強度をもつ
製品を製造することができる。 1−ブテンと少量のエチレンのコポリマー(以
下「1−ブテン−エチレンコポリマー」(butene
−1−ethylene copolymer)または「PBE」と
いう)の配合物は、インフレーシヨン法によるフ
イルムの製造に使用されて来た市販材料である。
低密度ポリエチレンに較べて本質的に大きなポリ
ブチレンまたは1−ブテン−エチレンコポリマー
の強度を有効に利用するためには、ポリブチレン
の性質の一部を修正しなければならない。例え
ば、非修正かつ非配合の1−ブテンポリマーの積
層物のヒートシールでは、不満足なシール強度し
か得られない。米国特許第3634551号に記載され
ているように、ポリブチレンに1ないし5%の低
密度ポリエチレンを組み込むと、ヒートーシール
強度はある程度改善される。しかし、1−ブテン
ポリマーと低密度ポリエチレンの配合物から作ら
れるフイルムは、比較的狭い温度範囲でしかヒー
トシールできない。 最近になつて、1−ブテン−エチレンコポリマ
ーと約2ないし9重量%のポリプロピレン(PP)
を用いて、各種性質のバランスがよく、特にヒー
トシール性が良好なフイルムを製造し得ること
が、この発明者の1人によつて明らかにされた。
これは、パトリツク・M・ヒユーズに対して1982
年2月23日に発行された米国特許第4316970号に
記載されている。 インフレーシヨンフイルム製造用として市販さ
れるべきポリマーの重要な性質の1つは、高いラ
イン速度における加工可能性である。インフレー
シヨン法におけるライン速度は、多数の要因のバ
ランスによつて定まる。その要因としては、次の
ようなものが含まれる。すなわち、押出スクリユ
および空冷用リングを含む押出機のデザイン、ダ
イの直径、ダイの間隙、ダイランドの長さ等の装
置に関するパラメータ、押出されたポリマーがバ
ブル内圧力を保つに充分な溶融強度を有し得る排
出速度等のポリマーの性質、および押出機の温度
と速度、冷却空気の温度と速度、バブル内圧力等
の加工条件が含まれる。 1−ブテンポリマーと低密度ポリエチレンから
なるフイルム成形用組成物の欠点の1つは、イン
フレーシヨン法において、低密度ポリエチレンに
比較して低い加工速度を示すことである。 米国特許第4316970号の組成物は、同じ1−ブ
テンポリマーと低密度ポリエチレンの配合物また
は市販のフイルム製造用ポリブチレン組成物に比
較して、最高許容ライン速度がかなりすぐれてい
る。しかし、ライン速度をさらに改善することが
望まれていた。 この発明者は、出願番号第174482号の組成物に
極めて少量の高密度ポリエチレン(HDPE)を加
えると、従来の組成物より早く、同じ一般的強度
のフイルムを得る際の低密度ポリエチレンのライ
ン速度に近い速度のインフレーシヨン法により、
フイルムに変換できる組成物が得られることを知
つた。 この発明の組成物は、米国特許第4316970号の
組成物に較べると、高いライン速度で、良好な引
裂き強度および透明性をつフイルムが得られる点
が異なつている。 上記出願の1−ブテン−エチレンコポリマー/
低密度ポリエチレン組成物から製造されるフイル
ムに比較して、この発明によるフイルムは、ヒー
トシール強度、引張り強度、透明度およびその他
の性質がすぐれている。このフイルムは、1−ブ
テン−エチレンコポリマーおよび低密度ポリエチ
レンの配合物から作つたフイルムより通常低い温
度で、しかも広範囲の温度でヒートシールするこ
とができる。 この発明は、約0.5〜10モル%のエチレンを含
むアイソタクチツクブテン−1−エチレンコポリ
マー、ポリプロピレンおよび高密度ポリエチレン
が、実質的に92〜94:2〜9:0.02〜1.5の重量
比からなる均質配合物から製造したヒートシール
可能なインフレーシヨンフイルムまたはシートに
関する。 スタンセル等の米国特許第3634551号は、1−
ブテンホモポリマーに低密度ポリエチレンを1−
5重量%配合すると、得られるフイルムのヒート
シール強度が顕著に増加することを開示してい
る。従来技術としてのポリプロピレンの添加は、
米国特許第3808304号に対応するカナダ特許中に、
言及されているだけである。 シルマーの米国特許第3808304号は、1−ブテ
ンホモポリマーとポリプロピレンからなるヒート
シール可能な配合物を開示している。最高のヒー
トシール強度は、ポリプロピレン含量約20−80%
の範囲で得られている。このような高含量のポリ
プロピレンを添加すると、引裂き強度のような他
の性質に悪影響が出ることが予期される。ポリエ
チレンの添加は開示されていない。 デンゼル等の米国特許第4075290号は、80ない
し99重量%のポリブチレンと1ないし20重量%の
ポリプロピレンからなるヒートシール可能な配合
物を開示している。この明細書は、ポリブチレン
成分およびポリプロピレン成分の物理的性質の限
定範囲を明記している。ポリブチレンに対する低
密度ポリエチレンの添加は、先行技術として米国
特許第3634551号(スプラ)およびその対応ドイ
ツ特許を引用して記載されている。 マクコネル等の米国特許第3733373号は、1−
ブテンホモまたはコポリマーの成形用樹脂として
の有用性の改良を記載している。この樹脂を成形
する際、ポリマーは柔軟透明なプラスチツク(フ
オーム)として析出し、次いで次第に熱力学的
に安定なフオームに変る。この明細書には、上
記変化の間、成形物は粘着性でそりがあり、また
くもりを生ずること、および成形物が柔軟になり
易いため、型に付設されたノツクアウトピンが成
形物に突き刺さり易いことが述べられている。ま
た、高密度または中密度ポリエチレンの添加は、
ポリ1−ブテンの結晶化温度を実質的に高くし、
成形性がよく、ノツクアウトピンにより穴があい
たり窪んだりしないで離型できる配合物をもたら
すことが開示されている。エチレンポリマーの濃
度としては、0.1−30重量%が用いられている。
差動走査熱量法(DSC)により測定した結晶化
温度の上昇は、実施例中で添加剤の有効性の尺度
として用いられている。実施例は、0.5−30%の
濃度が結晶化点の上昇に有効であることを示して
いる。上記特許中には、配合物に対するポリプロ
ピレンの添加は記載されていない。 この発明の組成物に用いるコポリマーとして
は、ASTM(アメリカ材料試験協会)D1238、条
件Eで測定したメルトインデツクス値が約0.1な
いし4、好ましくは約0.8ないし2.0、さらに好ま
しくは約0.9ないし1.1のアイソタクチツク熱可塑
性1−ブテン−エチレンコポリマーが適当であ
る。1−ブテン−エチレンコポリマーのメルトイ
ンデツクスと分子量は逆の関係にある。与えられ
たメルトインデツクス値に対応するコポリマーの
分子量は、規定の実験により容易に決定できる。
例えば、特に適当なコポリマーは、メルトインデ
ツクス値が約1.0で重量平均分子量(ゲルパーミ
エーシヨンクロマトグラフイーにより測定)が約
570000のものである。1−ブテン−エチレンコポ
リマーとしては、約0.5ないし10モルパーセント、
好ましくは約0.5ないし5モルパーセント、最も
好ましくは約1ないし2モルパーセントのエチレ
ンを含むものが適当である。1−ブテン−エチレ
ンコポリマーのエチレン含量と密度は関係してい
る。与えられたエチレン含量に対応するコポリマ
ーの密度もまた、規定の実験により容易に決定で
きる。例えば、特に適当なコポリマーは、エチレ
ン含量が1.5モルパーセントで密度が0.908g/cm3
のものである。この明細書で用いる「アイソタク
チツク」1−ブテン−エチレンコポリマーの語
は、均質混合物中、ポリプロピレンおよび高密度
ポリエチレンの重量比が、それぞれ2〜9および
0.02〜1.5であるのに対し、少なくとも92重量比、
好ましくは93、多くて94の、ジエチルエーテル不
溶成分として測定されるアイソタクチツク分を含
むコポリマーを意味する。コポリマーの製造法
は、当業界に周知である。好ましいコポリマーは
市販されている。「PBE」(1−ブテン−エチレ
ンコポリマー)の語は、このようなタイプのアイ
ソタクチツク1−ブテン−エチレンコポリマーを
意味する。 この発明の配合物に用いるポリプロピレンは、
いわゆるアイソタクチツクプロピレンホモポリマ
ーである。代表的なものは、ASTM・D1238、
条件Lで測定したメルトフロー値が約1ないし10
のものである。ポリプロピレンのメルトフローと
分子量は逆の関係にある。与えられたメルトフロ
ー値に対応するポリマーの分子量は、規定の実験
により容易に決定できる。例えば、特に適当なポ
リプロピレンは、メルトフロー値がが約5、重量
平均分子量(ゲルパーミエーシヨンクロマトグラ
フイーにより測定)が約360000、密度が0.902
g/cm3のものである。多種類の適当なポリプロピ
レンが市販されており、その製造法は当業界に周
知である。慣用される押出混合装置による均質混
合を容易にするためには、混合温度における粘度
が1−ブテン−エチレンコポリマーのそれに近い
ポリプロピレンが好ましい。これは、例えばメル
トインデツクス値が1.0(メルトフロー値2.4)の
1−ブテン−エチレンコポリマーにメルトフロー
値が5のポリプロピレンを配合したとき達成され
る。「PP」(ポリプロピレン)の語は、このよう
なタイプのポリプロピレンを意味する。 この発明の組成物に用いる高密度ポリエチレン
は、約0.93g/c.c.以上、好ましくは最低0.95g/
c.c.以上の密度をもつことを特徴とするものであ
る。代表的なものは、ASTM・D1238、条件E
で測定したメルトインデツクス値が約0.1ないし
20の高密度ポリエチレンであり、これより高いメ
ルトインデツクスの高密度ポリエチレンも適当で
ある。高密度ポリエチレンのメルトインデツクス
と分子量は逆の関係にある。与えられたメルトイ
ンデツクス値に対応するポリマーの分子量は、規
定の実験により容易に決定できる。例えば、特に
好ましい高密度ポリエチレンは、メルトインデツ
クス値が0.45g/10分、重量平均分子量が約
166000、密度が0.950g/cm3のものである。混合
温度における粘度が1−ブテン−エチレンコポリ
マーのそれに近い高密度ポリエチレンを用いる
と、慣用される押出混合装置内での均一混合が容
易である。多種類の適当な高密度ポリエチレンが
市販されており、その製造法は当業界に周知であ
る。それらは、チーグラー型配位触媒または担体
つき酸化クロム触媒を用いる重合反応により製造
することができる。市販の各種高密度ポリエチレ
ンは適当である。「HDPE」(高密度ポリエチレ
ン)の語は、このようなタイプの高密度ポリエチ
レンを意味する。 1−ブテン−エチレンコポリマーに配合される
ポリプロピレンの量は重要である。この発明の均
質混合物中、コポリマーおよび高密度ポリエチレ
ン重量比が、それぞれ92〜94および0.02〜1.5で
あるのに対し、2ないし9、好ましくは約6ない
し8、もつとも好ましくは約6の重量比のポリプ
ロピレンを含有することを必要とする。上記範囲
内における一定量のポリプロピレンの添加は、あ
る性質を最適にするが、全部を最適にするわけで
はない。約6%のポリプロピレン最適量は、組成
物の各性質のバランスが最良になる量を示す。 高密度ポリエチレンの混合による利点は、明ら
かに結晶核生成効果に基づくものである。上記利
点を得るためには、極めて少量の高密度ポリエチ
レンを加えるだけで充分である。もし適当に混合
されるなら、1−ブテン−エチレンコポリマーと
上記範囲内における少量のポリプロピレンからな
るポリマーマトリツクスに加えたときこの発明の
効果を奏すべき高密度ポリエチレンの量は、均質
混合物中、コポリマーおよびポリプロピレンの重
量比が、それぞれ92〜94および2〜9であるのに
対し、0.02〜1.5重量比である。ある場合には、
0.1以下の濃度で実質的に最高の結果が得られる。
したがつて、0.02以上0.1未満の範囲の量がしば
しば適切である。0.05ないし0.8、特に0.05ないし
0.5の範囲の量で一般に充分である。しかし、混
合が高能率で行われない場合には、最高の効果を
得るために1.5ないし2におよぶやや大量を必要
とすることがある。 1−ブテン−エチレンコポリマー、ポリプロピ
レンおよび高密度ポリエチレンの配合方法は、組
成物の性質に重大な影響を及ぼす。商業的には、
最小のエネルギーで各成分を混合して有効な配合
物、すなわち高密度ポリエチレンをポリプロピレ
ン中にではなく、1−ブテン−エチレンコポリマ
ー中に分散した配合物にすることが望ましい。高
密度ポリエチレンを1−ブテン−エチレンコポリ
マーの一部を用いてマスターバツチとし、ポリプ
ロピレンの添加前または添加と同時に、1−ブテ
ン−エチレンコポリマーの残りの大部分に配合す
るか、またはポリプロピレン添加前の1−ブテン
−エチレンコポリマー中に高密度ポリエチレン配
合するかのいずれかによつて、最初に高密度ポリ
エチレンを1−ブテン−エチレンコポリマー中に
配合するのが、極めて有利であることがわかつ
た。商業生産では、1−ブテン−エチレンコポリ
マーに高密度ポリエチレンを加えたマスターバツ
チは、二軸スクリユ押出機のような強力混合装置
により製造され、1−ブテン−エチレンコポリマ
ーを、マスターバツチを添加する枝押出機を備え
た押出機に通すことによつて、マスターバツチが
1−ブテン−エチレンコポリマーに配合される。
別の方法として、2個の枝押出機を備えた押出機
を用い、高密度ポリエチレンを第1の枝押出機か
ら、ポリプロピレンを第2の押出機からそれぞれ
注入してもよい。その他の強力混合装置、例えば
バンバリーミキサーを、マスターバツチの製造に
使用することができる。注意すべき原則は、ポリ
プロピレン中高密度ポリエチレンのマスターバツ
チの場合に生じるような、および1個の枝押出機
によつて高密度ポリエチレンとポリプロピレンを
同時に添加した場合に、少なくとも部分的に生じ
るような、ポリプロピレン中への高密度ポリエチ
レンの配合を避けることである。便宜上、このよ
うにして得られた配合物を「均質配合物」と称す
る。欠点を埋め合わせるために前記範囲内でやや
大量の高密度ポリエチレンを使用し、ドライブレ
ンドにより製造した組成物から、満足すべきフイ
ルムを得ることも可能である。 所望により、ポリマーの配合操作前、操作中ま
たは操作後に、種々の慣用充填剤、熱および紫外
線安定剤、プロセシング剤、スリツプ剤、ブロツ
キング防止剤、造核剤、色素および/または他の
添加剤をポリマーに配合することができる。種々
の添加剤が組成物の性質に及ぼす効果は、意図す
る最終製品によつては、上記添加剤の存在を好ま
しくする場合もしない場合もある。例えば、ある
種のスリツプ剤の存在は、圧縮ラツプのような製
品では好ましいが、組成物のシール強度に悪影響
を与えるので、シール強度を優先的に考慮すべき
丈夫な袋のような場合には好ましくない。 この発明の組成物は、配合後、例えばインフレ
ーシヨン装置のような慣用される製造装置により
成形される。組成物は、例えば横断面が約0.5な
いし30ミルの厚み(ゲージ)をつ種々の形態に成
形される。代表的な形態としては、ラツプ、袋、
包装材、水平潅漑管、膨張可能な荷敷袋等として
用い得る延伸または非延伸の板状または管状フイ
ルムまたはシートが含まれる。また、組成物は、
種々の用途に用いられている低密度ポリエチレン
または1−ブテン−エチレンコポリマー/低密度
ポリエチレンフイルムの代りに用いることができ
る。この発明の組成物は全性質のバランスがすぐ
れているので、しばしば対応する低密度ポリエチ
レン製品に較べてゲージを3分の1以上も減らす
ことができ、このゲージ減少の結果加工時間およ
び必要な材料量も減少するという経済的利点が得
られる。また、このようなゲージ減少がなくて
も、この発明の組成物は、1−ブテン−エチレン
コポリマー/低密度ポリエチレンより速い速度
で、また冷却空気をバブル上から吹き付けるとき
は低密度ポリエチレン自体に近い速度で、フイル
ム等に加工することができる。組成物を慣用され
るインフレーシヨン装置でフイルムに成形する場
合、ブローアツプ比(バブルの直径とダイの直径
比)を1.0ないし4.0、好ましくは2.0ないし3.0に
するのが普通である。現在のところ、2.6の比が
好ましい。 インフレーシヨンフイルム製造の熟練者なら
ば、この発明の組成物、慣用される低密度ポリエ
チレン、1−ブテン−エチレンコポリマー/ポリ
プロピレンおよび1−ブテン−エチレンコポリマ
ー/低密度ポリエチレンによつて得られた結果
が、実際の操作条件、使用装置およびその他の要
因に依存することがわかり、したがつて組成物を
異なる装置または異なる条件下で用いると結果が
かなり変ることがわかる筈である。 この発明の組成物の好ましい成形方法は、イン
フレーシヨン法によるフイルムまたはシートの製
造である。組成物は、低密度ポリエチレンフイル
ムの製造用装置により加工することができ、また
加工速度を速くできる点を除いては、従来の市販
ポリブチレンフイルム組成物と実質的に同じ方法
で加工することことができる。インフレーシヨン
フイルムの製造法は、前述のカーク・オスマーの
文献とシエル・ケミカル・カンパニーのテクニカ
ル・ブリチンSC391−79に記載されている。 最高加工速度を定めるためには、幾つかの方法
がある。例えば、次のような方法が使用できる。 重要なパラメータは、「バブルブリージングリ
ミツト」(bubble breathing limit)である。こ
れは、バブルの直径の最高許容変動幅を意味す
る。この値は、押しつぶしたフイルムの幅の変化
によつて測定される。例えば、2フイート幅まで
のフイルムの標準許容度である最高変動幅は、±
1/4インチである。一定厚さのフイルムの製造に
おいては、押出機およびダイの装置パラメータは
固定されている。ブローアツプ比は、性質が最良
になるようにセツトされる。押出温度は、引裂き
強度および引張り強度のような所期の性能に最適
なように定められる。冷却空気の温度は一定であ
るが、空気速度は必要に応じて変えることができ
る。最高許容加工速度は、バブルブリージングリ
ミツトを超えないように押出機の押出量を上げる
ことによつて定められる。 この発明の組成物は、フイルム等の製造(加
工)後、ライン内またはライン外に設置できる慣
用装置により最終製品に加工される。経済的で多
くの工場で用いられている代表的なライン内装置
では、フイルムが製造直後に最終製品製造用ヒー
トシール機のような製造装置に導かれる。代表的
なライン外装置では、フイルムは最初直接製造工
程に導かれることなく貯蔵され、この発明の1−
ブテンポリマーでは、インフレーシヨンフイルム
は通常2−3日放置してポリマーをフオームか
らより安定なフオームに転移させる。ヒートシ
ールは、例えば熱ワイヤー、バーまたは誘電装置
のような慣用手段により行なわれる。ヒートシー
ル条件はゲージ(厚み)、使用機械等種々の要因
によつて変るが、一般にヒートシール温度は225
ないし425〓(107.2−218.3℃)である。他の条
件は全て同じであるが、この発明の組成物による
フイルムは、一般の1−ブテン−エチレンコポリ
マー/低密度ポリエチレンフイルムに比較して低
温かつ広範囲の温度でヒートシールすることで
き、得られる製品のシール強度もすぐれている。
このことは、低密度ポリエチレンフイルム用の既
存装置によりこの発明の組成物を成形することを
可能にする。シール温度範囲が広いので、他の場
合には工業的に設定困難なシール温度の細かい調
節が必要でなくなる。 また、この発明の組成物は、すぐれた引裂き強
度を示す。引裂き強度は、材料が加工される速度
(ライン速度)に部分的に関係している。一般に
材料が高速で加工されると、引裂き強度は減少す
る。この発明の組成物は、従来の1−ブテン−エ
チレンコポリマー/低密度ポリエチレンより高く
従来の低密度ポリエチレンに近い速度で加工した
場合にも、実質的にこれらより大きな引裂き強度
を示す。ポリプロピレン自体の引裂き強度が代表
的な1−ブテンポリマーのそれよりも低いにも拘
らず、主として1−ブテンポリマーとポリプロピ
レンからなるこの発明の組成物はすぐれた引裂き
強度を示す。フイルムが破れる際の引裂き強度
も、この発明の組成物の方が1−ブテン−エチレ
ンコポリマー/低密度ポリエチレンより大きい。
しかも、この発明の組成物は、透明度においても
従来の1−ブテン−エチレンコポリマー/低密度
ポリエチレンよりすぐれており、低密度ポリエチ
レンの透明度に近いものになつている。 次に、この発明を実施例により説明するが、実
施例はこの発明を限定する趣旨ではない。なお、
実施例で試験した材料を示す記号の意味は次の通
りである。 PBE/PP 1−ブテン−エチレンコポリマー
(エチレン1.5モル%、メルトインデツクス
1.0、98%アイソタクチツク、0.908g/
c.c.)、6重量%のプロピレンホモポリマー
(メルトフロー5、0.902g/cm3、重量平均
分子量360000)、少量の脂肪酸アミド系ス
リツプ剤、シリカ系ブロツキング防止剤、
およびヒンダードフエノール系熱酸化安定
剤の配合物。 PBE/PP/HDPE 上記PBE/PPと種々の高密
度ポリエチレン(メルトインデツクス
0.45、0.950g/cm3の市販品)の配合物。 PBE/LDPE 1−ブテン−エチレンコポリマー
(上記のもの)、8重量%の低密度ポリエチ
レン(メルトインデツクス2.1、0.924g/
cm3)、少量のスリツプ剤、ブロツキング防
止剤、および安定剤(上記のもの)の配合
物。 LDPE 低密度ポリエチレン(上記のもの)、少
量のブロツキング防止剤、および安定剤の
配合物。 1−ブテン−エチレンコポリマーおよびポリプ
ロピレンのメルトインデツクスおよびメルトフロ
ーは、それぞれASTM・D1238、条件Eおよび
Lで測定した。低密度ポリエチレンおよび高密度
ポリエチレンは市販品であり、その性質を示す数
値はメーカーによるものである。シール強度(破
裂時のシール引張強度)は、2枚のフイルムスト
リツプを互いにシールし、シールが破れるまでシ
ールに直角に張力を加える(ATM・D882)こと
により測定した。引裂き強度(エルメンドルフ・
テイアー)はASTM・D1922により測定した。
シールの衝撃試験(落錐)はASTM・D1709、
A法(50%破壊)により測定した。フイルム破壊
時の引張り強度は、ASTM・D882により測定し
た。配合物は、インフレーシヨンフイルムダイか
ら排出されるバブル上に冷却空気を吹きつけなが
ら、フイルムの形に成形した。 実施例 1 第表に示した一連の実験は、PBE/PP組成
物における高密度ポリエチレンのの結晶核生成剤
としての有効性を示し、また各成分の混合方法の
違いによる効果、特にポリプロピレンを加える前
に高密度ポリエチレンを1−ブテン−エチレンコ
ポリマーに配合することの重要性を示している。 種々の配合物を、ブラベンダー混合機で種々の
方法により高密度ポリエチレンとPBE/PP配合
物に混合することにより製造した。各配合工程
で、混合は30rpm、190℃で10分間行なつた。 結晶化ハーフタイム(t1/2)は、差動走査熱量
計を用い、試料を320℃/分の速度で185℃まで加
熱し、その温度に4分間保ち、10℃/分の速度で
冷却して測定した。ハーフタイムは、異なる設定
温度(80℃および85℃)に対して得た。結晶温度
(Tc)は、試験を20℃/分の速度で185℃まで加
熱し、この温度に4分間保ち、10℃/分の速度で
冷却して測定した。 第表は、高密度ポリエチレン含有PBE/PP
配合物のt1/2とTcを示す。0.2%および1.0%の高
密度ポリエチレンを異なる方法で加えた。対照と
して、高密度ポリエチレンを含まない1−ブテン
−エチレンコポリマー+6%ポリエチレンを用い
た。 第表中の実験番号2および3の配合方法の
Tcとt1/2を比較することにより、ポリプロピレン
ではなく1−ブテン−エチレンコポリマーへの
0.2%高密度ポリエチレンの分散が、速い結晶速
度をもたらすことがわかる。実験番号6と7を比
較することにより、大量(1.0%)の高密度ポリ
エチレンを用いると上記の差が縮まることがわか
る。実験番号4(1段混合)の結晶化速度が遅い
のは、実験番号2と3では2回混合したのに対し
て高密度ポリエチレン含有混合物を1回しか混合
しないことによるか、または生成物中において高
密度ポリエチレンが1−ブテン−エチレンコポリ
マーよりはポリプロピレンに含まれたことによる
と思われる。 データは、高密度ポリエチレンによつて起る結
晶化速度の改善が顕著であり、配合物に高密度ポ
リエチレンを加える方法は加工速度の改善に有効
であることを示している。
とポリプロピレンの配合物からフイルムを製造す
るための組成物の改良に関するものである。さら
に詳しく述べると、この発明は、1−ブテン−エ
チレンコポリマーと約2ないし9重量%のポリプ
ロピレンの配合物から二軸延伸インフレーシヨン
フイルムを製造する際の加工速度を、極めて少量
の高密度ポリエチレンの添加により増加すること
に関するものである。 熱可塑性樹脂組成物のフイルムは、主として包
装用をはじめ、多数の商業上の用途に用いられて
いる。このようなフイルムの1つ大きな使用分野
は、ごみ袋のようなプラスチツク袋の製造、およ
び輸送用サツクである。 袋、輸送用サツクおよびその他の袋物の製造に
適当なプラスチツクフイルムは、種々の良好な物
理的および機械的性質を備えなければならない。
フイルムは、引裂きに対して強い抵抗力をもち、
良好な引張り強度を示さなければならない。明度
または透明度も希望される。広範囲のシール温度
でフイルムの積層物をヒートシールでき、その際
良好なシール強度が得られることが望ましい。フ
イルムが高い生産速度(ライン速度)で容易に加
工でき、良好な物理的および機械的性質を保持す
るためにフイルム厚さの増加を必要としないこと
が経済上有利である。 従来から、包装および袋詰用フイルムは、周知
のインフレーシヨン法(blown−bubble
extrusion)で製造されている。この方法は、例
えば「エンサイクロペデイア・オブ・ケミカル・
テクノロジー」(カーク・オスマー)第2版
(1966年)第9巻第235−236頁に簡潔に記載され
ている。該方法では、環状ダイから熱可塑性溶融
ポリマーの管が押し出され、空気の吹込みによ
り、所望のフイルムの性質で定まると共に溶融ポ
リマーの性質で規制された寸法に膨張され、外側
から吹付ける空気により冷却(通常約40−60〓す
なわち4.4−15.6℃)され、押しつぶして平たい
管にされ、ロールに巻取られる。ブローアツプ比
として知られる膨張体の直径とダイの直径との比
により、得られるフイルムが二軸延伸される度合
いが定まり、ポリマーの引張り特性とフイルムの
厚み(ゲージ)とが加わつて、得られるフイルム
の強度が定まる。市販のフイルム用ポリブチレン
樹脂からのインフレーシヨンフイルムの製造は、
「シエルのポリブチレンフイルム用銘柄樹脂の加
工」との標題でシエル・ケミカル・カンパニー
(1979年5月発行)テクニカル・ブリチンSC391
〜79に記載されている。従来の命名法では、しば
しば厚み10ミル(mil)以上のフイルムをシート
と呼んでいるが、その製造法では、厚み40ミルに
及ぶこの種のシートの製造法をも、インフレーシ
ヨンフイルム法と呼んでいる。 現在市販されているものでは、二軸延伸フイル
ムに成形された低密度ポリエチレン(LDPE)
が、プラスチツク製袋および輸送用サツクの製造
に最も広く使用されている材料である。しかし、
低密度ポリエチレンは、比較的低い引裂き強度し
かもたない。一般にポリブチレンホモポリマーお
よびコポリマーと呼ばれるアイソタクチツクポリ
−1−ブテンおよび他のモノマーを少量含むコポ
リマーは、引裂き強度に関しては低密度にポリエ
チレンよりすぐれている。したがつて、低密度ポ
リエチレンの代りにポリブチレンを用いると、著
しく厚みの小さいフイルムから所望の強度をもつ
製品を製造することができる。 1−ブテンと少量のエチレンのコポリマー(以
下「1−ブテン−エチレンコポリマー」(butene
−1−ethylene copolymer)または「PBE」と
いう)の配合物は、インフレーシヨン法によるフ
イルムの製造に使用されて来た市販材料である。
低密度ポリエチレンに較べて本質的に大きなポリ
ブチレンまたは1−ブテン−エチレンコポリマー
の強度を有効に利用するためには、ポリブチレン
の性質の一部を修正しなければならない。例え
ば、非修正かつ非配合の1−ブテンポリマーの積
層物のヒートシールでは、不満足なシール強度し
か得られない。米国特許第3634551号に記載され
ているように、ポリブチレンに1ないし5%の低
密度ポリエチレンを組み込むと、ヒートーシール
強度はある程度改善される。しかし、1−ブテン
ポリマーと低密度ポリエチレンの配合物から作ら
れるフイルムは、比較的狭い温度範囲でしかヒー
トシールできない。 最近になつて、1−ブテン−エチレンコポリマ
ーと約2ないし9重量%のポリプロピレン(PP)
を用いて、各種性質のバランスがよく、特にヒー
トシール性が良好なフイルムを製造し得ること
が、この発明者の1人によつて明らかにされた。
これは、パトリツク・M・ヒユーズに対して1982
年2月23日に発行された米国特許第4316970号に
記載されている。 インフレーシヨンフイルム製造用として市販さ
れるべきポリマーの重要な性質の1つは、高いラ
イン速度における加工可能性である。インフレー
シヨン法におけるライン速度は、多数の要因のバ
ランスによつて定まる。その要因としては、次の
ようなものが含まれる。すなわち、押出スクリユ
および空冷用リングを含む押出機のデザイン、ダ
イの直径、ダイの間隙、ダイランドの長さ等の装
置に関するパラメータ、押出されたポリマーがバ
ブル内圧力を保つに充分な溶融強度を有し得る排
出速度等のポリマーの性質、および押出機の温度
と速度、冷却空気の温度と速度、バブル内圧力等
の加工条件が含まれる。 1−ブテンポリマーと低密度ポリエチレンから
なるフイルム成形用組成物の欠点の1つは、イン
フレーシヨン法において、低密度ポリエチレンに
比較して低い加工速度を示すことである。 米国特許第4316970号の組成物は、同じ1−ブ
テンポリマーと低密度ポリエチレンの配合物また
は市販のフイルム製造用ポリブチレン組成物に比
較して、最高許容ライン速度がかなりすぐれてい
る。しかし、ライン速度をさらに改善することが
望まれていた。 この発明者は、出願番号第174482号の組成物に
極めて少量の高密度ポリエチレン(HDPE)を加
えると、従来の組成物より早く、同じ一般的強度
のフイルムを得る際の低密度ポリエチレンのライ
ン速度に近い速度のインフレーシヨン法により、
フイルムに変換できる組成物が得られることを知
つた。 この発明の組成物は、米国特許第4316970号の
組成物に較べると、高いライン速度で、良好な引
裂き強度および透明性をつフイルムが得られる点
が異なつている。 上記出願の1−ブテン−エチレンコポリマー/
低密度ポリエチレン組成物から製造されるフイル
ムに比較して、この発明によるフイルムは、ヒー
トシール強度、引張り強度、透明度およびその他
の性質がすぐれている。このフイルムは、1−ブ
テン−エチレンコポリマーおよび低密度ポリエチ
レンの配合物から作つたフイルムより通常低い温
度で、しかも広範囲の温度でヒートシールするこ
とができる。 この発明は、約0.5〜10モル%のエチレンを含
むアイソタクチツクブテン−1−エチレンコポリ
マー、ポリプロピレンおよび高密度ポリエチレン
が、実質的に92〜94:2〜9:0.02〜1.5の重量
比からなる均質配合物から製造したヒートシール
可能なインフレーシヨンフイルムまたはシートに
関する。 スタンセル等の米国特許第3634551号は、1−
ブテンホモポリマーに低密度ポリエチレンを1−
5重量%配合すると、得られるフイルムのヒート
シール強度が顕著に増加することを開示してい
る。従来技術としてのポリプロピレンの添加は、
米国特許第3808304号に対応するカナダ特許中に、
言及されているだけである。 シルマーの米国特許第3808304号は、1−ブテ
ンホモポリマーとポリプロピレンからなるヒート
シール可能な配合物を開示している。最高のヒー
トシール強度は、ポリプロピレン含量約20−80%
の範囲で得られている。このような高含量のポリ
プロピレンを添加すると、引裂き強度のような他
の性質に悪影響が出ることが予期される。ポリエ
チレンの添加は開示されていない。 デンゼル等の米国特許第4075290号は、80ない
し99重量%のポリブチレンと1ないし20重量%の
ポリプロピレンからなるヒートシール可能な配合
物を開示している。この明細書は、ポリブチレン
成分およびポリプロピレン成分の物理的性質の限
定範囲を明記している。ポリブチレンに対する低
密度ポリエチレンの添加は、先行技術として米国
特許第3634551号(スプラ)およびその対応ドイ
ツ特許を引用して記載されている。 マクコネル等の米国特許第3733373号は、1−
ブテンホモまたはコポリマーの成形用樹脂として
の有用性の改良を記載している。この樹脂を成形
する際、ポリマーは柔軟透明なプラスチツク(フ
オーム)として析出し、次いで次第に熱力学的
に安定なフオームに変る。この明細書には、上
記変化の間、成形物は粘着性でそりがあり、また
くもりを生ずること、および成形物が柔軟になり
易いため、型に付設されたノツクアウトピンが成
形物に突き刺さり易いことが述べられている。ま
た、高密度または中密度ポリエチレンの添加は、
ポリ1−ブテンの結晶化温度を実質的に高くし、
成形性がよく、ノツクアウトピンにより穴があい
たり窪んだりしないで離型できる配合物をもたら
すことが開示されている。エチレンポリマーの濃
度としては、0.1−30重量%が用いられている。
差動走査熱量法(DSC)により測定した結晶化
温度の上昇は、実施例中で添加剤の有効性の尺度
として用いられている。実施例は、0.5−30%の
濃度が結晶化点の上昇に有効であることを示して
いる。上記特許中には、配合物に対するポリプロ
ピレンの添加は記載されていない。 この発明の組成物に用いるコポリマーとして
は、ASTM(アメリカ材料試験協会)D1238、条
件Eで測定したメルトインデツクス値が約0.1な
いし4、好ましくは約0.8ないし2.0、さらに好ま
しくは約0.9ないし1.1のアイソタクチツク熱可塑
性1−ブテン−エチレンコポリマーが適当であ
る。1−ブテン−エチレンコポリマーのメルトイ
ンデツクスと分子量は逆の関係にある。与えられ
たメルトインデツクス値に対応するコポリマーの
分子量は、規定の実験により容易に決定できる。
例えば、特に適当なコポリマーは、メルトインデ
ツクス値が約1.0で重量平均分子量(ゲルパーミ
エーシヨンクロマトグラフイーにより測定)が約
570000のものである。1−ブテン−エチレンコポ
リマーとしては、約0.5ないし10モルパーセント、
好ましくは約0.5ないし5モルパーセント、最も
好ましくは約1ないし2モルパーセントのエチレ
ンを含むものが適当である。1−ブテン−エチレ
ンコポリマーのエチレン含量と密度は関係してい
る。与えられたエチレン含量に対応するコポリマ
ーの密度もまた、規定の実験により容易に決定で
きる。例えば、特に適当なコポリマーは、エチレ
ン含量が1.5モルパーセントで密度が0.908g/cm3
のものである。この明細書で用いる「アイソタク
チツク」1−ブテン−エチレンコポリマーの語
は、均質混合物中、ポリプロピレンおよび高密度
ポリエチレンの重量比が、それぞれ2〜9および
0.02〜1.5であるのに対し、少なくとも92重量比、
好ましくは93、多くて94の、ジエチルエーテル不
溶成分として測定されるアイソタクチツク分を含
むコポリマーを意味する。コポリマーの製造法
は、当業界に周知である。好ましいコポリマーは
市販されている。「PBE」(1−ブテン−エチレ
ンコポリマー)の語は、このようなタイプのアイ
ソタクチツク1−ブテン−エチレンコポリマーを
意味する。 この発明の配合物に用いるポリプロピレンは、
いわゆるアイソタクチツクプロピレンホモポリマ
ーである。代表的なものは、ASTM・D1238、
条件Lで測定したメルトフロー値が約1ないし10
のものである。ポリプロピレンのメルトフローと
分子量は逆の関係にある。与えられたメルトフロ
ー値に対応するポリマーの分子量は、規定の実験
により容易に決定できる。例えば、特に適当なポ
リプロピレンは、メルトフロー値がが約5、重量
平均分子量(ゲルパーミエーシヨンクロマトグラ
フイーにより測定)が約360000、密度が0.902
g/cm3のものである。多種類の適当なポリプロピ
レンが市販されており、その製造法は当業界に周
知である。慣用される押出混合装置による均質混
合を容易にするためには、混合温度における粘度
が1−ブテン−エチレンコポリマーのそれに近い
ポリプロピレンが好ましい。これは、例えばメル
トインデツクス値が1.0(メルトフロー値2.4)の
1−ブテン−エチレンコポリマーにメルトフロー
値が5のポリプロピレンを配合したとき達成され
る。「PP」(ポリプロピレン)の語は、このよう
なタイプのポリプロピレンを意味する。 この発明の組成物に用いる高密度ポリエチレン
は、約0.93g/c.c.以上、好ましくは最低0.95g/
c.c.以上の密度をもつことを特徴とするものであ
る。代表的なものは、ASTM・D1238、条件E
で測定したメルトインデツクス値が約0.1ないし
20の高密度ポリエチレンであり、これより高いメ
ルトインデツクスの高密度ポリエチレンも適当で
ある。高密度ポリエチレンのメルトインデツクス
と分子量は逆の関係にある。与えられたメルトイ
ンデツクス値に対応するポリマーの分子量は、規
定の実験により容易に決定できる。例えば、特に
好ましい高密度ポリエチレンは、メルトインデツ
クス値が0.45g/10分、重量平均分子量が約
166000、密度が0.950g/cm3のものである。混合
温度における粘度が1−ブテン−エチレンコポリ
マーのそれに近い高密度ポリエチレンを用いる
と、慣用される押出混合装置内での均一混合が容
易である。多種類の適当な高密度ポリエチレンが
市販されており、その製造法は当業界に周知であ
る。それらは、チーグラー型配位触媒または担体
つき酸化クロム触媒を用いる重合反応により製造
することができる。市販の各種高密度ポリエチレ
ンは適当である。「HDPE」(高密度ポリエチレ
ン)の語は、このようなタイプの高密度ポリエチ
レンを意味する。 1−ブテン−エチレンコポリマーに配合される
ポリプロピレンの量は重要である。この発明の均
質混合物中、コポリマーおよび高密度ポリエチレ
ン重量比が、それぞれ92〜94および0.02〜1.5で
あるのに対し、2ないし9、好ましくは約6ない
し8、もつとも好ましくは約6の重量比のポリプ
ロピレンを含有することを必要とする。上記範囲
内における一定量のポリプロピレンの添加は、あ
る性質を最適にするが、全部を最適にするわけで
はない。約6%のポリプロピレン最適量は、組成
物の各性質のバランスが最良になる量を示す。 高密度ポリエチレンの混合による利点は、明ら
かに結晶核生成効果に基づくものである。上記利
点を得るためには、極めて少量の高密度ポリエチ
レンを加えるだけで充分である。もし適当に混合
されるなら、1−ブテン−エチレンコポリマーと
上記範囲内における少量のポリプロピレンからな
るポリマーマトリツクスに加えたときこの発明の
効果を奏すべき高密度ポリエチレンの量は、均質
混合物中、コポリマーおよびポリプロピレンの重
量比が、それぞれ92〜94および2〜9であるのに
対し、0.02〜1.5重量比である。ある場合には、
0.1以下の濃度で実質的に最高の結果が得られる。
したがつて、0.02以上0.1未満の範囲の量がしば
しば適切である。0.05ないし0.8、特に0.05ないし
0.5の範囲の量で一般に充分である。しかし、混
合が高能率で行われない場合には、最高の効果を
得るために1.5ないし2におよぶやや大量を必要
とすることがある。 1−ブテン−エチレンコポリマー、ポリプロピ
レンおよび高密度ポリエチレンの配合方法は、組
成物の性質に重大な影響を及ぼす。商業的には、
最小のエネルギーで各成分を混合して有効な配合
物、すなわち高密度ポリエチレンをポリプロピレ
ン中にではなく、1−ブテン−エチレンコポリマ
ー中に分散した配合物にすることが望ましい。高
密度ポリエチレンを1−ブテン−エチレンコポリ
マーの一部を用いてマスターバツチとし、ポリプ
ロピレンの添加前または添加と同時に、1−ブテ
ン−エチレンコポリマーの残りの大部分に配合す
るか、またはポリプロピレン添加前の1−ブテン
−エチレンコポリマー中に高密度ポリエチレン配
合するかのいずれかによつて、最初に高密度ポリ
エチレンを1−ブテン−エチレンコポリマー中に
配合するのが、極めて有利であることがわかつ
た。商業生産では、1−ブテン−エチレンコポリ
マーに高密度ポリエチレンを加えたマスターバツ
チは、二軸スクリユ押出機のような強力混合装置
により製造され、1−ブテン−エチレンコポリマ
ーを、マスターバツチを添加する枝押出機を備え
た押出機に通すことによつて、マスターバツチが
1−ブテン−エチレンコポリマーに配合される。
別の方法として、2個の枝押出機を備えた押出機
を用い、高密度ポリエチレンを第1の枝押出機か
ら、ポリプロピレンを第2の押出機からそれぞれ
注入してもよい。その他の強力混合装置、例えば
バンバリーミキサーを、マスターバツチの製造に
使用することができる。注意すべき原則は、ポリ
プロピレン中高密度ポリエチレンのマスターバツ
チの場合に生じるような、および1個の枝押出機
によつて高密度ポリエチレンとポリプロピレンを
同時に添加した場合に、少なくとも部分的に生じ
るような、ポリプロピレン中への高密度ポリエチ
レンの配合を避けることである。便宜上、このよ
うにして得られた配合物を「均質配合物」と称す
る。欠点を埋め合わせるために前記範囲内でやや
大量の高密度ポリエチレンを使用し、ドライブレ
ンドにより製造した組成物から、満足すべきフイ
ルムを得ることも可能である。 所望により、ポリマーの配合操作前、操作中ま
たは操作後に、種々の慣用充填剤、熱および紫外
線安定剤、プロセシング剤、スリツプ剤、ブロツ
キング防止剤、造核剤、色素および/または他の
添加剤をポリマーに配合することができる。種々
の添加剤が組成物の性質に及ぼす効果は、意図す
る最終製品によつては、上記添加剤の存在を好ま
しくする場合もしない場合もある。例えば、ある
種のスリツプ剤の存在は、圧縮ラツプのような製
品では好ましいが、組成物のシール強度に悪影響
を与えるので、シール強度を優先的に考慮すべき
丈夫な袋のような場合には好ましくない。 この発明の組成物は、配合後、例えばインフレ
ーシヨン装置のような慣用される製造装置により
成形される。組成物は、例えば横断面が約0.5な
いし30ミルの厚み(ゲージ)をつ種々の形態に成
形される。代表的な形態としては、ラツプ、袋、
包装材、水平潅漑管、膨張可能な荷敷袋等として
用い得る延伸または非延伸の板状または管状フイ
ルムまたはシートが含まれる。また、組成物は、
種々の用途に用いられている低密度ポリエチレン
または1−ブテン−エチレンコポリマー/低密度
ポリエチレンフイルムの代りに用いることができ
る。この発明の組成物は全性質のバランスがすぐ
れているので、しばしば対応する低密度ポリエチ
レン製品に較べてゲージを3分の1以上も減らす
ことができ、このゲージ減少の結果加工時間およ
び必要な材料量も減少するという経済的利点が得
られる。また、このようなゲージ減少がなくて
も、この発明の組成物は、1−ブテン−エチレン
コポリマー/低密度ポリエチレンより速い速度
で、また冷却空気をバブル上から吹き付けるとき
は低密度ポリエチレン自体に近い速度で、フイル
ム等に加工することができる。組成物を慣用され
るインフレーシヨン装置でフイルムに成形する場
合、ブローアツプ比(バブルの直径とダイの直径
比)を1.0ないし4.0、好ましくは2.0ないし3.0に
するのが普通である。現在のところ、2.6の比が
好ましい。 インフレーシヨンフイルム製造の熟練者なら
ば、この発明の組成物、慣用される低密度ポリエ
チレン、1−ブテン−エチレンコポリマー/ポリ
プロピレンおよび1−ブテン−エチレンコポリマ
ー/低密度ポリエチレンによつて得られた結果
が、実際の操作条件、使用装置およびその他の要
因に依存することがわかり、したがつて組成物を
異なる装置または異なる条件下で用いると結果が
かなり変ることがわかる筈である。 この発明の組成物の好ましい成形方法は、イン
フレーシヨン法によるフイルムまたはシートの製
造である。組成物は、低密度ポリエチレンフイル
ムの製造用装置により加工することができ、また
加工速度を速くできる点を除いては、従来の市販
ポリブチレンフイルム組成物と実質的に同じ方法
で加工することことができる。インフレーシヨン
フイルムの製造法は、前述のカーク・オスマーの
文献とシエル・ケミカル・カンパニーのテクニカ
ル・ブリチンSC391−79に記載されている。 最高加工速度を定めるためには、幾つかの方法
がある。例えば、次のような方法が使用できる。 重要なパラメータは、「バブルブリージングリ
ミツト」(bubble breathing limit)である。こ
れは、バブルの直径の最高許容変動幅を意味す
る。この値は、押しつぶしたフイルムの幅の変化
によつて測定される。例えば、2フイート幅まで
のフイルムの標準許容度である最高変動幅は、±
1/4インチである。一定厚さのフイルムの製造に
おいては、押出機およびダイの装置パラメータは
固定されている。ブローアツプ比は、性質が最良
になるようにセツトされる。押出温度は、引裂き
強度および引張り強度のような所期の性能に最適
なように定められる。冷却空気の温度は一定であ
るが、空気速度は必要に応じて変えることができ
る。最高許容加工速度は、バブルブリージングリ
ミツトを超えないように押出機の押出量を上げる
ことによつて定められる。 この発明の組成物は、フイルム等の製造(加
工)後、ライン内またはライン外に設置できる慣
用装置により最終製品に加工される。経済的で多
くの工場で用いられている代表的なライン内装置
では、フイルムが製造直後に最終製品製造用ヒー
トシール機のような製造装置に導かれる。代表的
なライン外装置では、フイルムは最初直接製造工
程に導かれることなく貯蔵され、この発明の1−
ブテンポリマーでは、インフレーシヨンフイルム
は通常2−3日放置してポリマーをフオームか
らより安定なフオームに転移させる。ヒートシ
ールは、例えば熱ワイヤー、バーまたは誘電装置
のような慣用手段により行なわれる。ヒートシー
ル条件はゲージ(厚み)、使用機械等種々の要因
によつて変るが、一般にヒートシール温度は225
ないし425〓(107.2−218.3℃)である。他の条
件は全て同じであるが、この発明の組成物による
フイルムは、一般の1−ブテン−エチレンコポリ
マー/低密度ポリエチレンフイルムに比較して低
温かつ広範囲の温度でヒートシールすることで
き、得られる製品のシール強度もすぐれている。
このことは、低密度ポリエチレンフイルム用の既
存装置によりこの発明の組成物を成形することを
可能にする。シール温度範囲が広いので、他の場
合には工業的に設定困難なシール温度の細かい調
節が必要でなくなる。 また、この発明の組成物は、すぐれた引裂き強
度を示す。引裂き強度は、材料が加工される速度
(ライン速度)に部分的に関係している。一般に
材料が高速で加工されると、引裂き強度は減少す
る。この発明の組成物は、従来の1−ブテン−エ
チレンコポリマー/低密度ポリエチレンより高く
従来の低密度ポリエチレンに近い速度で加工した
場合にも、実質的にこれらより大きな引裂き強度
を示す。ポリプロピレン自体の引裂き強度が代表
的な1−ブテンポリマーのそれよりも低いにも拘
らず、主として1−ブテンポリマーとポリプロピ
レンからなるこの発明の組成物はすぐれた引裂き
強度を示す。フイルムが破れる際の引裂き強度
も、この発明の組成物の方が1−ブテン−エチレ
ンコポリマー/低密度ポリエチレンより大きい。
しかも、この発明の組成物は、透明度においても
従来の1−ブテン−エチレンコポリマー/低密度
ポリエチレンよりすぐれており、低密度ポリエチ
レンの透明度に近いものになつている。 次に、この発明を実施例により説明するが、実
施例はこの発明を限定する趣旨ではない。なお、
実施例で試験した材料を示す記号の意味は次の通
りである。 PBE/PP 1−ブテン−エチレンコポリマー
(エチレン1.5モル%、メルトインデツクス
1.0、98%アイソタクチツク、0.908g/
c.c.)、6重量%のプロピレンホモポリマー
(メルトフロー5、0.902g/cm3、重量平均
分子量360000)、少量の脂肪酸アミド系ス
リツプ剤、シリカ系ブロツキング防止剤、
およびヒンダードフエノール系熱酸化安定
剤の配合物。 PBE/PP/HDPE 上記PBE/PPと種々の高密
度ポリエチレン(メルトインデツクス
0.45、0.950g/cm3の市販品)の配合物。 PBE/LDPE 1−ブテン−エチレンコポリマー
(上記のもの)、8重量%の低密度ポリエチ
レン(メルトインデツクス2.1、0.924g/
cm3)、少量のスリツプ剤、ブロツキング防
止剤、および安定剤(上記のもの)の配合
物。 LDPE 低密度ポリエチレン(上記のもの)、少
量のブロツキング防止剤、および安定剤の
配合物。 1−ブテン−エチレンコポリマーおよびポリプ
ロピレンのメルトインデツクスおよびメルトフロ
ーは、それぞれASTM・D1238、条件Eおよび
Lで測定した。低密度ポリエチレンおよび高密度
ポリエチレンは市販品であり、その性質を示す数
値はメーカーによるものである。シール強度(破
裂時のシール引張強度)は、2枚のフイルムスト
リツプを互いにシールし、シールが破れるまでシ
ールに直角に張力を加える(ATM・D882)こと
により測定した。引裂き強度(エルメンドルフ・
テイアー)はASTM・D1922により測定した。
シールの衝撃試験(落錐)はASTM・D1709、
A法(50%破壊)により測定した。フイルム破壊
時の引張り強度は、ASTM・D882により測定し
た。配合物は、インフレーシヨンフイルムダイか
ら排出されるバブル上に冷却空気を吹きつけなが
ら、フイルムの形に成形した。 実施例 1 第表に示した一連の実験は、PBE/PP組成
物における高密度ポリエチレンのの結晶核生成剤
としての有効性を示し、また各成分の混合方法の
違いによる効果、特にポリプロピレンを加える前
に高密度ポリエチレンを1−ブテン−エチレンコ
ポリマーに配合することの重要性を示している。 種々の配合物を、ブラベンダー混合機で種々の
方法により高密度ポリエチレンとPBE/PP配合
物に混合することにより製造した。各配合工程
で、混合は30rpm、190℃で10分間行なつた。 結晶化ハーフタイム(t1/2)は、差動走査熱量
計を用い、試料を320℃/分の速度で185℃まで加
熱し、その温度に4分間保ち、10℃/分の速度で
冷却して測定した。ハーフタイムは、異なる設定
温度(80℃および85℃)に対して得た。結晶温度
(Tc)は、試験を20℃/分の速度で185℃まで加
熱し、この温度に4分間保ち、10℃/分の速度で
冷却して測定した。 第表は、高密度ポリエチレン含有PBE/PP
配合物のt1/2とTcを示す。0.2%および1.0%の高
密度ポリエチレンを異なる方法で加えた。対照と
して、高密度ポリエチレンを含まない1−ブテン
−エチレンコポリマー+6%ポリエチレンを用い
た。 第表中の実験番号2および3の配合方法の
Tcとt1/2を比較することにより、ポリプロピレン
ではなく1−ブテン−エチレンコポリマーへの
0.2%高密度ポリエチレンの分散が、速い結晶速
度をもたらすことがわかる。実験番号6と7を比
較することにより、大量(1.0%)の高密度ポリ
エチレンを用いると上記の差が縮まることがわか
る。実験番号4(1段混合)の結晶化速度が遅い
のは、実験番号2と3では2回混合したのに対し
て高密度ポリエチレン含有混合物を1回しか混合
しないことによるか、または生成物中において高
密度ポリエチレンが1−ブテン−エチレンコポリ
マーよりはポリプロピレンに含まれたことによる
と思われる。 データは、高密度ポリエチレンによつて起る結
晶化速度の改善が顕著であり、配合物に高密度ポ
リエチレンを加える方法は加工速度の改善に有効
であることを示している。
【表】
実施例 2
高密度ポリエチレン0.11、0.22、および0.33%
を含むPBE/PP/HDPE配合物の加工速度を
PBE/PPおよび市販のフイルム用低密度ポリエ
チレンと比較した。結果を第A表およびB表
に示す。 ポリプロピレン6%を含むPBE/PP配合物は、
商業生産規模の装置で製造した。PBE/PP/
HDPE配合物は、2つのマスターバツチから製造
した。第A表の実験用添加剤パツケージは、バ
ンバリーミキサーを用い、第B表の実験用のも
のは二軸スクリユ押出機を用いて、ポリプロピレ
ンマスターバツチにした。高密度ポリエチレン
は、バンバリーミキサーを用いて作つた1−ブテ
ン−エチレンコポリマーとのマスターバツチの形
で加えた。2つのマスターバツチは、レツトダウ
ン比11:1で1−ブテン−エチレンコポリマーに
ドライブレンドした後、3−1/2インチのウエレ
ツクス押出機で混合した。 フイルムは、すべて、3−1/2インチのイーガ
ン押出機で押出して作つた。第A表の実験は、
間隙0.022インチ、直径4インチ、ランド長さ1
−1/2インチのダイを用いて行ない、第B表の
実験は、間隙0.024インチ、直径6インチ、ラン
ド長さ1インチのダイを用いて行なつた。
PBE/PPおよびPBE/PP/HDPEの溶融温度は
約210であつた。低密度ポリエチレンフイルムの
製造に用いた加工条件は、樹脂の供給者が勧める
ものとした。 第表のデータは、その使用装置において、
PBE/PP/HDPEのライン速度およびフイルム
生産能がPBE/PPのそれより顕著に大きいこと、
および、高密度ポリエチレンの最適と見られる量
(0.22ないし0.33%)において、特に対応する強
度をもつ厚さのフイルムの比較、すなわち1.75ミ
ルのPBE/PP/HDPE対2.5ミルの低密度ポリエ
チレンでは、低密度ポリエチレンのそれに近ずく
ことを示した。後者の場合、(フイート)2/時間
で表わしたフイルム生産能は匹適していた。
を含むPBE/PP/HDPE配合物の加工速度を
PBE/PPおよび市販のフイルム用低密度ポリエ
チレンと比較した。結果を第A表およびB表
に示す。 ポリプロピレン6%を含むPBE/PP配合物は、
商業生産規模の装置で製造した。PBE/PP/
HDPE配合物は、2つのマスターバツチから製造
した。第A表の実験用添加剤パツケージは、バ
ンバリーミキサーを用い、第B表の実験用のも
のは二軸スクリユ押出機を用いて、ポリプロピレ
ンマスターバツチにした。高密度ポリエチレン
は、バンバリーミキサーを用いて作つた1−ブテ
ン−エチレンコポリマーとのマスターバツチの形
で加えた。2つのマスターバツチは、レツトダウ
ン比11:1で1−ブテン−エチレンコポリマーに
ドライブレンドした後、3−1/2インチのウエレ
ツクス押出機で混合した。 フイルムは、すべて、3−1/2インチのイーガ
ン押出機で押出して作つた。第A表の実験は、
間隙0.022インチ、直径4インチ、ランド長さ1
−1/2インチのダイを用いて行ない、第B表の
実験は、間隙0.024インチ、直径6インチ、ラン
ド長さ1インチのダイを用いて行なつた。
PBE/PPおよびPBE/PP/HDPEの溶融温度は
約210であつた。低密度ポリエチレンフイルムの
製造に用いた加工条件は、樹脂の供給者が勧める
ものとした。 第表のデータは、その使用装置において、
PBE/PP/HDPEのライン速度およびフイルム
生産能がPBE/PPのそれより顕著に大きいこと、
および、高密度ポリエチレンの最適と見られる量
(0.22ないし0.33%)において、特に対応する強
度をもつ厚さのフイルムの比較、すなわち1.75ミ
ルのPBE/PP/HDPE対2.5ミルの低密度ポリエ
チレンでは、低密度ポリエチレンのそれに近ずく
ことを示した。後者の場合、(フイート)2/時間
で表わしたフイルム生産能は匹適していた。
【表】
【表】
実施例 3
実施例2で製造したフイルムの重要な性質につ
いて試験した。結果を第表に示す。ここでも、
それぞれ高密度ポリエチレン0.22または0.33重量
%を含むこの発明のフイルムをポリプロピレン6
%を含む1−ブテン−エチレンコポリマーおよび
市販の低密度ポリエチレンと比較した。市販の一
次元低密度ポリエチレンフイルム(LLDPE)で
得たデータも示した。フイルムはすべて、ゲージ
1.75ミルとした。 第表は、PBE/PP/HDPEが他のすべての
フイルムよりすぐれたエルメンドルフ引裂き強度
をもつことを示す。また、PBE/PP/HDPEは、
他のすべてのフイルムよりくもり度が低く、高密
度ポリエチレン0.33%を含むフイルムの光沢は
LLDPEが匹適し得るだけであつた。他の性質で
は、PBE/PP/HDPEはPBE/PPと大差がなか
つた。これらは共にLDPEまたはLLDPEより引
張り強度がすぐれており、またヒートシール強度
が大きいが、落錐衝撃に対するシールの抵抗は小
さかつた。高密度ポリエチレンを0.33%加えた
PBE/PPは、PBE/PP自体より落錐衝撃に対す
るシールの性質がよかつた。(表中、f50は50%破
壊を示す。)
いて試験した。結果を第表に示す。ここでも、
それぞれ高密度ポリエチレン0.22または0.33重量
%を含むこの発明のフイルムをポリプロピレン6
%を含む1−ブテン−エチレンコポリマーおよび
市販の低密度ポリエチレンと比較した。市販の一
次元低密度ポリエチレンフイルム(LLDPE)で
得たデータも示した。フイルムはすべて、ゲージ
1.75ミルとした。 第表は、PBE/PP/HDPEが他のすべての
フイルムよりすぐれたエルメンドルフ引裂き強度
をもつことを示す。また、PBE/PP/HDPEは、
他のすべてのフイルムよりくもり度が低く、高密
度ポリエチレン0.33%を含むフイルムの光沢は
LLDPEが匹適し得るだけであつた。他の性質で
は、PBE/PP/HDPEはPBE/PPと大差がなか
つた。これらは共にLDPEまたはLLDPEより引
張り強度がすぐれており、またヒートシール強度
が大きいが、落錐衝撃に対するシールの抵抗は小
さかつた。高密度ポリエチレンを0.33%加えた
PBE/PPは、PBE/PP自体より落錐衝撃に対す
るシールの性質がよかつた。(表中、f50は50%破
壊を示す。)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 約0.5〜10モル%のエチレンを含むアイソタ
クチツクブテン−1−エチレンコポリマー、ポリ
プロピレンおよび高密度ポリエチレンが、実質的
に92〜94:2〜9:0.02〜1.5の重量比からなる
均質配合物から製造したヒートシール可能なイン
フレーシヨンフイルムまたはシート。 2 均質配合物が、高密度ポリエチレンおよび上
記アイソタクチツクブテン−1−エチレンコポリ
マーの少なくとも一部を含むマスターバツチと、
残りの成分を同時にまたは別々に配合して製造さ
れたものである、請求項1記載のヒートシール可
能なインフレーシヨンフイルムまたはシート。 3 均質配合物が、(a)高密度ポリエチレンと上記
アイソタクチツクブテン−1−エチレンコポリマ
ーの少なくとも一部を配合し、(b)得られた混合物
と、場合により上記アイソタクチツクブテン−1
−エチレンコポリマーの残部とポリプロピレンを
この順序で、または同時に配合して製造されたも
のである、請求項1記載のヒートシール可能なイ
ンフレーシヨンフイルムまたはシート。 4 均質配合物が、約0.5〜10モル%のエチレン
を含むアイソタクチツクブテン−1−エチレンコ
ポリマー、ポリプロピレンおよび高密度ポリエチ
レンを、実質的に94:6:0.05〜0.25の重量比で
含み、高密度ポリエチレンと上記アイソタクチツ
クブテン−1−エチレンコポリマーの少なくとも
一部を含むマスターバツチと、残りの成分を同時
にまたは別々に配合して製造されたものである、
請求項1記載のヒートシール可能なインフレーシ
ヨンフイルムまたはシート。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US06/305,863 US4354004A (en) | 1981-09-28 | 1981-09-28 | Film compositions from olefin polymer blends |
| US305863 | 1981-09-28 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5867739A JPS5867739A (ja) | 1983-04-22 |
| JPH0428745B2 true JPH0428745B2 (ja) | 1992-05-15 |
Family
ID=23182688
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57169467A Granted JPS5867739A (ja) | 1981-09-28 | 1982-09-27 | ヒートシール可能なインフレーションフイルム |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4354004A (ja) |
| EP (1) | EP0076375B1 (ja) |
| JP (1) | JPS5867739A (ja) |
| AT (1) | ATE14230T1 (ja) |
| AU (1) | AU561437B2 (ja) |
| CA (1) | CA1188027A (ja) |
| DE (1) | DE3264666D1 (ja) |
Families Citing this family (51)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5925829A (ja) * | 1982-08-05 | 1984-02-09 | Chisso Corp | ポリオレフイン系樹脂組成物 |
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| US4551380A (en) * | 1984-05-10 | 1985-11-05 | W. R. Grace & Co., Cryovac Div. | Oriented heat-sealable multilayer packaging film |
| US4568713A (en) * | 1984-05-30 | 1986-02-04 | Shell Oil Company | Hot melt poly(butylene/ethylene) adhesives |
| US4514465A (en) * | 1984-05-30 | 1985-04-30 | W. R. Grace & Co., Cryovac Div. | Storm window film comprising at least five layers |
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| US5036140A (en) * | 1985-06-28 | 1991-07-30 | Shell Oil Company | Film from blend of ethylene polymers, ethylene butene polymer and propylene polymers |
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