JPH0428840B2 - - Google Patents
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- JPH0428840B2 JPH0428840B2 JP63054179A JP5417988A JPH0428840B2 JP H0428840 B2 JPH0428840 B2 JP H0428840B2 JP 63054179 A JP63054179 A JP 63054179A JP 5417988 A JP5417988 A JP 5417988A JP H0428840 B2 JPH0428840 B2 JP H0428840B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は透湿性結露防止壁紙およびその製造方
法に関するものである。 〔従来の技術〕 壁紙とは、一般的には、主に建築物の壁、天井
などに仕上げ材として貼り付ける紙製、繊維製、
プラスチツク製および金属箔製などの素材からな
つていて、シート状の可塑性を有するものの通称
である。 最近の建築がパネル、プレハブ、鉄筋コンクリ
ート等よりなる、建築様式がいわゆる洋風化し、
また窓も金属サツシの発達により、気密性が良く
なり、一方室内の通風性が全くなくなつた結果と
して、壁面での結露の問題が惹起してきている。
即ち、密室壁の結露の問題は、前述の窓のサツシ
の気密性の問題に加えて、生活水準の向上に伴う
生活用水の増加、石油ストーブ、ガスストーブ等
の暖房器具の使用に伴う水蒸気の発生等がその原
因の一つと考えられている。 ところで、この種結露を防止する方法として
は、断熱材を壁内部に挿入して、室内の壁面が露
点温度以下にならないようにすれば、この問題は
解決できると考えられるが、そのためには、壁内
部の断熱材や木材の性能維持および壁内部の湿度
による蒸れ防止が大切であり、このために最近特
に透湿性および通気性を有する壁材が注目されて
いる。このほかに壁材として要求される性能とし
ては、結露水によつて汚れにくいことは勿論であ
るが、仮に結露水が付着しても、容易にこれを払
拭しうることが重要であり、例えば紙系壁紙や織
物系壁紙は吸放湿性を有するが、汚れ易く、表面
が微孔質であるため黴が発生し易く、また付着し
た汚れを払拭することも困難である。従つて、こ
れらの素材は上記壁紙に必要な特性を充分に満た
していない。 これらの従来の紙系または織物系壁紙を改良す
るために、水蒸気は透過するが、液状の水は透過
しない程度の微細孔を多数設けた微孔性フイルム
で壁紙の表面を被覆した、払拭の容易な壁紙が開
発されている。この種微孔性フイルムは溶液を展
延後に溶剤を水と置換させる湿式法或いは物理
的、機械的に微孔を穿ける乾式法により製造さ
れ、接着剤等により壁材の表面に貼着される。 また塩化ビニル樹脂製壁紙は汚れにくく、払拭
し易いが、透湿性がなく結露しやすい。この塩化
ビニル樹脂中に高吸水性樹脂よりなる高分子吸湿
剤を添加して壁紙を製造し、その壁紙の塩化ビニ
ル樹脂層中に高分子吸収剤微粉末を分散して埋設
することにより、壁紙表面の結露現象を防止しよ
うという試みもなされている。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来の改良壁紙のうち、微孔性フイルムで
表面を被覆した紙系または織物系壁紙は、表層フ
イルムの微細孔が埃や塵その他の汚染物質によつ
て、目詰まりを生じ易く、且つ汚れを払拭し難い
ため、次第に吸放湿性能が低下する。更にその微
孔性フイルムの製造工程は、乾式法、湿式法とも
いずれも複雑でまた特殊な装置を必要とし、更に
接着剤により化粧紙に積層貼着する必要があり、
壁紙の製造コストが嵩むという問題もある。 高分子吸湿剤を分散埋設した塩化ビニル樹脂フ
イルムよりなる壁紙は、壁紙表面に露出した吸湿
剤はよく吸湿するが、樹脂層内部に埋没している
吸湿剤は吸湿性のない塩化ビニル樹脂で被覆され
ているため、吸湿能力が著しく阻害され、また一
旦これに吸収された水分は同様の理由により、放
散され難く、全体として吸放湿能力が不充分であ
る。またその吸湿力を増大するために吸水倍率の
大きい高分子吸湿剤を使用すると、壁紙表面に露
出した吸湿剤が吸水時に粘着性を帯び、壁紙表面
がベタつき、水拭きすると汚れが付着して外観を
損い、吸湿性能を低下させるという欠点がある。 そこで本発明は微孔性フイルムを用いることな
く、断熱性が極めて良好で、結露防止に極めて効
果があり、しかも、防汚性にすぐれ、しかも風合
のよい透湿性結露防止壁紙を提供することを目的
とする。 更に本発明の目的は、工程が簡単で特殊な機械
装置を必要としない上記透湿性結露防止壁紙の製
造方法を提供することにある。 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成すべく、本発明者らは鋭意研究
を重ねた結果、壁紙表面にポリウレタン等の透湿
性樹脂を独立気泡させた透湿性樹脂発泡体の下層
を形成し、その透湿性樹脂中に吸水倍率200倍以
上の吸湿剤を分散埋設することにより、断熱性が
向上し、壁紙表面に起こる結露の発生を極力遅延
或は防止できるとともに、さらに大気中の湿気
は、たとえ独立気泡で構成された発泡体層であつ
ても、比較的薄い上層の透湿性樹脂を分子レベル
で浸透拡散し透過して短時間に下層内部の吸湿剤
に到達して吸収貯蔵され、また大気が乾燥した場
合は、上層及び下層が透湿性樹脂で構成されてい
るのでこの透湿性樹脂を通して逆に放散する知見
を得た。従つて断熱性に優れ、しかも吸放湿性に
優れ、表面が平滑で防汚性に優れた結露防止壁紙
が得られることを見いだした。従つてかかる見地
からすれば吸水倍率が大きい吸水剤を使用すれば
する程壁紙としての結露防止性能が良好となるの
で好ましいが、他面吸水倍率が200倍を越えると、
吸湿時、表面に粘着性を帯びることも見出し、そ
こで本発明は、壁紙表面の被覆層として、高吸放
湿性能を確保する下層と、下層の上記欠点を補償
し、かつ結露防止及び防汚性をも同時に併有する
上層との積層構造を採用した。すなわち、壁紙用
台紙の表面に、吸水倍率200倍以上の高分子吸湿
剤が、分散・埋設された独立気泡からなる透湿性
樹脂発泡の下層と、透湿性樹脂を主成分とし、当
該透湿性樹脂発泡体の下層を被覆する上層とを積
層・固着したことを特徴とする。 上記の独立気泡からなる透湿性樹脂発泡体は独
立気泡とすることができる周知の条件下で、例え
ば機械的攪拌によつて起泡する方法、化学反応時
に発生するガスにより発泡する方法、液化ガスを
圧入する方法、低沸点の揮発性溶剤を混入又は含
浸させ気化させる方法、熱分解型等の発泡剤を使
用する方法等で形成することができ、特に限定さ
れない。例えば分解型発泡剤であればアゾジカル
ボンアミドを用いて所定の温度に加熱して独立気
泡を形成することができる。しかし気化性液体を
内包した熱可塑性樹脂からなる熱膨張性マイクロ
カプセルを利用して、独立気泡が、熱膨張したマ
イクロカプセルの熱可塑性樹脂膜で構成されてい
るものが最も好ましい。これは熱膨張性マイクロ
カプセルを利用した場合、製造がきわめて容易と
なるほか、独立気泡が均一となり、また得られる
発泡体が従来になく良好な風合を現出することが
できるからである。 なお本発明において独立気泡は、実質的に独立
気泡であれば足り、すなわち、できる限り気泡の
連通化を排除し、完全独立又はこれに伴い高い独
立気泡率を有する独立気泡をいう。要するに独立
気泡によつて断熱性をできる限り保有向上させ、
同時に樹脂層に内在する吸湿剤が透湿性樹脂層を
通して外界と吸放湿機能を十分発揮する独立気泡
体であれば差し支えない。 透湿性樹脂層において独立気泡を形成するため
に上記のマイクロカプセルを用いた場合におい
て、透湿性結露防止壁紙を得る最も好ましい製造
方法としては次の方法がある。すなわちこの発明
は、気化性液体を熱可塑性樹脂で包埋してなる熱
膨張性マイクロカプセルと透湿性を有する樹脂及
び吸水倍率200倍以上の性能を有する高吸水性樹
脂を吸湿剤として均一に混合し、得られたコンパ
ウンドを壁紙用台紙の表面に下塗りし、さらにそ
の上に、該透湿性樹脂を主成分としたものを上塗
りし、加熱発泡させる製造方法を採用した。 該透湿性樹脂を透湿性樹脂層あるいは独立気泡
からなる透湿性樹脂発泡体層として上塗りするこ
とにより、この上塗りの透湿性樹脂の上層を通し
て、下層の樹脂中に埋没する吸水倍率200倍以上
の高分子吸湿剤に大気中の湿気は吸水され、また
逆に大気中へ放散されるので吸放湿性に優れかつ
吸収時にベタつかない上塗り層を配しているの
で、たとえ下層に200倍以上の吸水倍率を有する
吸湿剤を使用しても表面にベタつきのない壁紙を
得ることができる。また、該透湿性樹脂と、吸水
倍率が2〜200倍の吸水時にベタつきのない高分
子吸湿剤等の有機系又は無機系吸湿剤等とを混合
したコンパウンドを上層の樹脂として用いると、
より吸放湿性能及び結露防止性能が高まる。また
さらに風合いを高めるために該透湿性樹脂と該マ
イクロカプセル及び吸水倍率2〜200倍の吸湿剤
を混合したものを用いると、風合いもよく吸放湿
性に優れた壁紙となる点で好ましい。 本発明は上記のような特徴を有する透湿性結露
防止壁紙を要旨とする。 本発明に用いられる透湿性樹脂としては、溶剤
に可溶で、水により膨潤し難く、フイルム形性能
を有する透湿性樹脂であれば、特に制限はない
が、例えばビニルアルコール系樹脂、酢酸ビニル
系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、アミ
ノ酸系樹脂などであつて、JIS Z−0208 B法に
より測定したフイルム(膜厚10μ)の透湿率が
1000g/m2・24hr、以上であるものが好適であ
る。これらの樹脂は通常有機溶媒に溶かして用い
られるが、この場合、溶液中の固形分は10〜50重
量%、溶液粘度は100〜20000CPSになるように調
節される。ついで、この溶液に熱膨張性マイクロ
カプセルおよび必要に応じて、吸湿剤その他の添
加剤を適宜配合し、均一に混合してコンパウンド
を調製する。 本発明に用いられる熱膨張性マイクロカプセル
は気化性液体を熱可塑性樹脂膜で包埋した微小球
であつて、適度の温度に加熱すると、中に包埋さ
れた液体が気化し、その圧力でカプセル全体が膨
張し、体積の拡大した気泡体を与える(以下発泡
と略記する)。該マイクロカプセルを構成する熱
可塑性樹脂としては、50〜200℃の軟化点を有す
るものが好ましく、この種の樹脂としては、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロ
ニトリル、ポリメチルアクリレート、ポリメチル
メタクリレート、ポリビニルアセテートなどのホ
モポリマーまたはこれらのコポリマーおよびこれ
らの混合物を例示することができる。 包埋する気化性液体としては、容易にマイクロ
カプセル化し易く、安価な低級炭化水素、例えば
液化ブタンなどが適当である。発泡前のマイクロ
カプセルの粒径は5〜30μであり、これを50〜
200℃で数分間加熱したときに数倍ないし数十倍
に発泡する性質を有する。 上記の熱膨張性マイクロカプセルと透湿性樹脂
の混合割合は溶液中の樹脂固形分100重量部当り、
マイクロカプセル10〜500重量部の範囲である。
10重量部以下では発泡後、特に壁紙としてのソフ
ト感に欠け、できれば500重量部以上では透湿性
樹脂発泡体層の強度が弱く、且つ透湿性も損われ
て好ましくない。このマイクロカプセルの混合に
際しては、例えばデイゾルバー、ホモデイスパ
ー、ペイントロールなど適当な方法を用い、均一
に混合分散させることが肝要である。 本発明において上層に用いられる吸湿剤として
は、公知の高分子吸湿剤または無機系吸湿剤であ
つて、環境に応じて吸放湿性能を発揮しうるもの
であれば、いずれも使用可能であり、それらを各
各単独あるいは混合して使用する。 好ましい高分子吸湿剤としては、公知の高吸水
性樹脂が用いられ、例えばポリアクリル酸塩類、
カルボキシメチロース、イソブチレン−マレイン
酸共重合体、澱粉−アクリル酸グラフト重合体、
酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体けん化
物、ポリエチレンオキシド系吸湿剤等を例示する
ことができる。これらの高分子吸湿剤の乾燥時の
粒径は通常20μ以下であり、できる限り細かい方
が吸放湿性能が良好となり、好ましい。またこれ
らの高分子吸湿剤は吸水倍率が2〜200倍の性能
を有するもので特に吸水倍率5〜100倍のものが
好ましい。 また、無機吸湿剤としては、ベントナイト、シ
リカゲル、セピオライト、焼成タルク、ゼオライ
ト、その他各種の無機塩類および吸着性能を有す
る天然石粉等が用いられるが、これらもできる限
り粒径の小さい方が表面積が大きく、吸放湿性能
が良好であつて好ましい。 一方下層に用いる吸湿剤としては、前記の特に
吸水倍率200倍以上の高分子吸湿剤であつて環境
に応じて吸放湿性能を発揮しうるものが使用でき
る。 好ましい高分子吸湿剤としては、上塗り用と同
様に、公知の高吸水性樹脂が用いられ、ポリアク
リル酸塩類、カルボキシメチルセルロース、イソ
ブチレン−マレイン酸共重合体、澱粉−アクリル
酸グラフト重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エス
テル共重合体けん化物、ポリエチレンオキシド系
吸湿剤等を例示することができる。 これらの高分子吸湿剤の乾燥時の粒径について
も上塗り用と同様に、通常20μ以下であり、でき
る限り細かい方が吸放湿性能が良好となり好まし
い。 これらの吸湿剤の添加量は溶液中の樹脂固形分
100重量部当り、通常10〜300重量部の範囲が好ま
しく、他の性質を阻害しない限り、壁紙の吸放湿
性能が最大となるように選定される。 この発明を実施するに当つては、上記の配合剤
の他に、各種の顔料、耐候剤、芳香剤、防黴剤、
難燃剤などを必要に応じて適宜添加することがで
きる。 以上のごとく各種配合剤成分を混合し、調製し
たコンパウンドを壁紙用台紙に塗布する方法とし
ては、グラビアコーテイング、ドクターブレード
コーテイング、リバースロールコーテイングなど
の公知のコーテイング法を適宜採用しうる。 壁紙用台紙としては、通常難燃性パルプ紙を用
いるが、難燃処理しないパルプ紙、加工パルプ
紙、更に有機または無機系合成紙や不織布からな
る台紙であつてもよい。これらの台紙の厚みは通
常100〜1000μであり、この上に前記下塗り用コ
ンパウンドを10〜100μの一定の厚みに連続的に
塗布乾燥し、その上に上塗り用コンパウンドを2
〜50μの一定に連続的に塗布乾燥し、所定温度に
加熱すると、マイクロカプセルが膨張し上下層が
ともに発泡して、膜厚50〜1000μの透湿性樹脂発
泡体層が形成される。なお必要に応じてまず下層
を発泡させた後上層を上塗りし発泡させてもよ
い。 発泡時の加熱温度は使用するマイクロカプセル
の材質によつて適宜選択されるものであるが、通
常50〜200℃が用いられ、この温度で数分間(例
えば120℃で1分間)加熱すれば、溶剤が飛散す
ると同時に発泡が起こり、ついで冷却、固化する
と成形が完了する。また溶剤を蒸発させる工程と
発泡工程を分離し、2段階で成形することもでき
る。発泡はフリー発泡でもよいが、ロールや上部
から離型紙を介して適当な方法で押圧し、発泡厚
みを制御することも可能である。 また、壁紙表面の化粧法としては、成形後コー
テイング面にエンボス加工したり、各種の色彩、
模様を印刷すればよく、更に予めプリント印刷し
た台紙を使用する方法、さらに化粧紙の上にコー
ド発泡させ、これを裏打ち難燃台紙と積層する方
法など種々の方法を採用しうる。 〔作用〕 本発明の壁紙は、少なくとも下層が独立気泡か
らなる発泡体であるため、断熱性を発揮し、結露
防止作用を発揮する。また下層は透湿性樹脂発泡
体層内に可逆的吸放湿性がきわめて大きい吸湿剤
を備え、さらに上層は透湿性樹脂層または下層の
吸湿剤よりも可逆的吸放湿性が相対的に低い吸湿
剤を有した構成であるので、室内環境に応じて吸
放湿サイクルが透湿性樹脂を通じて吸湿剤におい
て速やかに起こり、結露防止作用を一層向上させ
ることができる。また表面にベタつきのない壁紙
とすることができる。 かかる構造の壁紙を室内の壁面等に貼付けて用
いると、独立気泡の断熱作用により結露の発生が
遅延防止することができるとともに、さらにたと
え室内の湿気が高い時でも、水蒸気が透湿性樹脂
層を通して壁紙の内部特に下層鵜分に浸透して、
樹脂層内部に充填されている高吸水率の高分子吸
湿剤に一時的に吸蔵される。 室内の空気が乾燥した状態になると、一旦吸蔵
された水分は再び透湿性樹脂層を通つて、速やか
に壁紙表面から室内に放出され、室内の湿度変化
に追随して可逆的に吸放湿することができ、湿度
緩衝作用を発揮する。この発明は、独立気泡の存
在と、さらにこの吸放湿作用の結果として、壁面
への結露現象が永続的にかつ良好に抑制される。 なお下層の発泡体が独立気泡なので、表面は無
孔性であつて、汚れが付着しても目詰まりがな
い。しかも吸水時にベタつかない上塗り層を塗布
してあるため表面ベタつきがなく、乾布や水拭き
により、容易に汚れを払拭することができるの
で、長く美観を保つことができると共に透湿性が
低下しない。 本発明の壁紙を、フエノールボード、ウレタン
ボード、スチレンボード等の適当な断熱材と組合
わせて用いると、また独立気泡からなる透湿性樹
脂発泡体で構成されているため、皮革に近い感触
に仕上がる等、風合いがきわめて良好となる。 〔実施例〕 実施例 1〜3 ポリエチレングリコール(平均分子量400)と
イソホロンジイソシアネートを常法により加熱重
合し、得られたウレタン重合体をトルエン−イソ
プロパノール混合溶媒(重量混合比1:1)に溶
解して、固形分25重量%のウレタン重合体溶液を
調製した。この溶液からキヤステイング法により
製膜した厚さ20μのフイルムの透湿度は4300g/
m2・24hr.であつた。ついでこの溶液に、その固
形分100重量部当り、熱膨張性マイクロカプセル
(商品名:マイクロスフエアーF−50D、松本油
脂製薬株式会社製)80重量部と、吸湿剤として高
分子吸湿剤(住友化学工業株式会社製、スミカゲ
ルNP1010)又はPS510、又はサンウエツト
IM300(三洋化成株式会社)をそれぞれ30重量部
の割合で添加し、ペイントロールを用いて均一に
混合してコンパウンドを調製した。このコンパウ
ンドをグラビアコーテイング法により壁紙用難燃
紙(厚さ170μ)上に、均一に塗布、加熱炉中で
50℃に20分間乾燥し塗布厚み60μの下層を得た。
その上に上記の固型分25重量%のウレタン重合体
溶液をグラビアコーテイング法により固型分15μ
厚さになるよう均一に塗布し、加熱炉中で140℃
に1分間加熱発泡させたのち冷却すことにより、
壁紙用台紙の表面に実質的に独立気泡からなる透
湿性樹脂発泡体層を積層・固着した厚さ500μの
壁紙を得た。 第1図は上記方法により得られた透湿性結露防
止壁紙の構成を示す断面図である。 第1図において、1は透湿性樹脂の上層、2は
透湿性樹脂発泡体の下層、3は難燃紙よりなる壁
紙用台紙である。透湿性樹脂発泡体の下層2に
は、図示の通り、透湿性樹脂4中に、熱膨張性マ
イクロカプセルの加熱により形成された独立気泡
5が存在している。独立気泡5はこの実施例では
外周部が透湿性樹脂4との境界部を構成する熱可
塑性樹脂膜6で覆われている。なお7は透湿性樹
脂発泡体の下層2の透湿性樹脂4中に分散、埋設
された吸水倍率が200倍以上の高吸湿性の吸湿剤
である。 従つて第6図に示す様に、室内の湿気が高いと
きは、図中矢印で示す水蒸気8が上層1の透湿性
樹脂を透過して内部に浸透し、さらに下層2の透
湿性樹脂4を透過して透湿性樹脂4中に存在する
吸湿剤7にとりこまれる。反対に室内の空気が乾
燥した状態になると、第7図に示す通り、一旦吸
湿剤7に吸蔵された水蒸気8が、独立気泡5間に
存在する下層2の透湿性樹脂4を透過して上層1
に移行し、さらに上層1の透湿樹脂を透過して外
部に放出される。従つて室内の湿度変化に追随し
て可逆的に吸放湿し、その結果壁面への結露現象
が抑制される。また下層2の内部には熱可塑性樹
脂膜6で覆われた独立気泡5を有しているため、
断熱性があり、かかる点においても結露防止効果
を発揮する。また吸湿剤は、下層2に含まれてお
り、その上から透湿性樹脂の上層1に覆われてい
るので、吸湿剤7が吸水倍率200倍以上の高吸湿
剤であるにも拘らず、吸水時にベタつかず、容易
に汚れを払拭することができ、また特に吸水時の
ベタつきによる透湿性の低下を防止することがで
きる。 この壁紙について、下記の方法で透湿度試験、
結露試験、および吸放湿性試験を実験した。その
結果を第1表および第5図に示す。 透湿度試験:JIS Z−0208 B法により測定した。 結露試験:内容積500mlの丸型ブリキ罐の外側側
面に試験体として壁紙を酢酸ビニル系接着剤で
全面を貼付け、罐内に0℃の氷水を満たし、こ
れを20℃、50%RHの雰囲気に置いたときに壁
紙表面に結露が発生し始めるまでの時間(結露
時間)を測定した。 吸放湿性試験:10×10cm大に裁断した壁紙を試験
片として用い、その台紙裏面にアルミニウム箔
を貼付けて、裏側から水蒸気が透過しないよう
にして、40℃、90%RHの雰囲気中に置いたと
きに壁紙が吸収する吸水量の経時変化を24時間
にわたり測定した。結果を第5図に示す。第1
図において、吸水倍率は吸湿剤を水に浸漬した
ときの吸水量を示し、その値は、吸湿剤1gを
秤取し、水中に浸漬して24時間放置後、重量を
測定し、下式により求めた。 吸水後の試料重量/試験前の試料重量 以上の試験結果からこの壁紙は透湿度が大で、
結露するまでの時間が8時間以上と長く、吸水時
に表面にベタツキのない良好な吸放湿性能を示す
ことが判る。 実施例 4 実施例1において、上塗り用コンパウンドとし
て固形分25%ウレタン重合体溶液にその溶液中の
固形物100重量部当り、熱膨張性マイクロカプセ
ル80重量部の割合で添加し、ペイントロールを用
いて均一に混合してコンパウンドを調製した。こ
のコンパウンドを用い実施例1と同一の方法によ
り、厚さ600μの壁紙を得た。 第2図はこの方法により得られた透湿性結露防
止壁紙の断面図である。 第2図において、符号1〜7は第1図と同じで
あるが、この実施例では特に上層1にも、熱膨張
性マイクロカプセルの加熱で形成され、外周部が
熱可塑性樹脂膜6で覆われた独立気泡5が透湿性
樹脂9中に多数存在している。従つて水蒸気の吸
放湿は、下層2と同様に上層1でも独立気泡5間
に存在する透湿性樹脂9を透過してなされる。な
おこの実施例では上層1にも透湿性樹脂9中に独
立気泡5を有していることから、断熱性が増大
し、一層結露防止効果が向上するとともに、前記
実施例と同様、吸水時のベタつきや該ベタつキに
よる透湿性の低下を防止することもできる。 この壁紙について、実施例1〜3と同様に性能
試験を行つた結果を第1表に示す。 実施例 5,6 実施例3において上塗り用コンパウンドとして
固形分25%ウレタン重合体溶液に、その溶液中の
固形分100重量部当り、高分子吸湿剤(クラレ株
式会社製、KIゲル)またはベントナイトを50重
量部添加し、コンパウンドを調製した。このコン
パウンドを用い、実施例1と同一の方法により、
厚さ500μの壁紙を得た。上塗り層の吸湿剤とし
てKIゲルを用いたものを実施例5、ベントナイ
トを用いたものを実施例6とした。得られた壁紙
について実施例1と同様に性能試験を行つた。そ
の結果を第1表に示す。 第3図はこの方法により得られた透湿性結露防
止壁紙の断面図である。 第3図において符号1〜7は第1図と同じであ
るが、この実施例では特に上層1の透湿性樹脂9
中に吸水倍率20倍の吸湿剤10を含ませている。
これにより、この実施例では上層1においても吸
湿剤10が上層1の透湿性樹脂を透過する水蒸気
の一部をとりこみ、下層の吸湿剤7とともに、結
露現象を抑制するとともに、吸湿剤10は吸水倍
率20倍であるので、表面がベタつくこともなく、
ベタつきによる吸湿性の低下が生じることもな
い。 実施例 7 実施例5において上塗り用コンパウンドとして
熱膨張性マイクロカプセルを50重量部を追加し、
コンパウンドを調製した。このコンパウンドを用
い、実施例1と同一の方法により、厚さ600μの
壁紙を得た。得られた壁紙について実施例1と同
様に性能試験を行つた。その結果を第1表及び第
5図に示す。 第4図はこの方法により得らた透湿性結露防止
壁紙の断面図である。 第4図において符号1〜7は第1図と同じであ
り、1は透湿性樹脂の上層、2は透湿性樹脂発泡
体の下層、3は難燃紙よりなる壁紙用台紙、4は
透湿性樹脂、5は独立気泡、6は熱可塑性樹脂
膜、7は吸水倍率200倍以上の吸湿剤である。こ
の実施例は上層1の透湿性樹脂9中に独立気泡5
及び吸水倍率20倍の吸湿剤10のいずれをも有し
ている点で上記実施例と相違し、上層1の断熱性
の吸放湿性をより一層向上させている。 比較例 1,2,3 市販の吸湿剤を含まないポリ塩化ビニル製壁紙
および市販の高分子吸湿剤を含むポリ塩化ビニル
製壁紙及び該透湿性樹脂および吸水倍率が2〜
200倍の高分子KIゲル吸湿剤および該マイクロカ
プセルを均一に混合し、得られたコンパウンドを
壁紙の表面に塗布し加熱発泡させた透湿性結露防
止壁紙について、実施例1と同様の方法で透湿度
試験、結露試験、および吸放湿性試験を行つた。
その結果を比較例1,2および3として第1表お
よび第5図に示す。 第1表に示すごとく、本発明の壁紙は透湿度が
いずれも2000g/m2・24hr.以上であつて、市販
の塩化ビニル製壁紙に比較して著しく大であり、
結露試験で結露発生までの時間が8時間以上と長
く、充分な結露防止性能を有し、第5図に示すよ
うに吸放湿作用がすみやかに行われる。また吸水
時に壁紙表面のベタつきがなく、壁紙として優れ
た性能を有する。
法に関するものである。 〔従来の技術〕 壁紙とは、一般的には、主に建築物の壁、天井
などに仕上げ材として貼り付ける紙製、繊維製、
プラスチツク製および金属箔製などの素材からな
つていて、シート状の可塑性を有するものの通称
である。 最近の建築がパネル、プレハブ、鉄筋コンクリ
ート等よりなる、建築様式がいわゆる洋風化し、
また窓も金属サツシの発達により、気密性が良く
なり、一方室内の通風性が全くなくなつた結果と
して、壁面での結露の問題が惹起してきている。
即ち、密室壁の結露の問題は、前述の窓のサツシ
の気密性の問題に加えて、生活水準の向上に伴う
生活用水の増加、石油ストーブ、ガスストーブ等
の暖房器具の使用に伴う水蒸気の発生等がその原
因の一つと考えられている。 ところで、この種結露を防止する方法として
は、断熱材を壁内部に挿入して、室内の壁面が露
点温度以下にならないようにすれば、この問題は
解決できると考えられるが、そのためには、壁内
部の断熱材や木材の性能維持および壁内部の湿度
による蒸れ防止が大切であり、このために最近特
に透湿性および通気性を有する壁材が注目されて
いる。このほかに壁材として要求される性能とし
ては、結露水によつて汚れにくいことは勿論であ
るが、仮に結露水が付着しても、容易にこれを払
拭しうることが重要であり、例えば紙系壁紙や織
物系壁紙は吸放湿性を有するが、汚れ易く、表面
が微孔質であるため黴が発生し易く、また付着し
た汚れを払拭することも困難である。従つて、こ
れらの素材は上記壁紙に必要な特性を充分に満た
していない。 これらの従来の紙系または織物系壁紙を改良す
るために、水蒸気は透過するが、液状の水は透過
しない程度の微細孔を多数設けた微孔性フイルム
で壁紙の表面を被覆した、払拭の容易な壁紙が開
発されている。この種微孔性フイルムは溶液を展
延後に溶剤を水と置換させる湿式法或いは物理
的、機械的に微孔を穿ける乾式法により製造さ
れ、接着剤等により壁材の表面に貼着される。 また塩化ビニル樹脂製壁紙は汚れにくく、払拭
し易いが、透湿性がなく結露しやすい。この塩化
ビニル樹脂中に高吸水性樹脂よりなる高分子吸湿
剤を添加して壁紙を製造し、その壁紙の塩化ビニ
ル樹脂層中に高分子吸収剤微粉末を分散して埋設
することにより、壁紙表面の結露現象を防止しよ
うという試みもなされている。 〔発明が解決しようとする課題〕 上記従来の改良壁紙のうち、微孔性フイルムで
表面を被覆した紙系または織物系壁紙は、表層フ
イルムの微細孔が埃や塵その他の汚染物質によつ
て、目詰まりを生じ易く、且つ汚れを払拭し難い
ため、次第に吸放湿性能が低下する。更にその微
孔性フイルムの製造工程は、乾式法、湿式法とも
いずれも複雑でまた特殊な装置を必要とし、更に
接着剤により化粧紙に積層貼着する必要があり、
壁紙の製造コストが嵩むという問題もある。 高分子吸湿剤を分散埋設した塩化ビニル樹脂フ
イルムよりなる壁紙は、壁紙表面に露出した吸湿
剤はよく吸湿するが、樹脂層内部に埋没している
吸湿剤は吸湿性のない塩化ビニル樹脂で被覆され
ているため、吸湿能力が著しく阻害され、また一
旦これに吸収された水分は同様の理由により、放
散され難く、全体として吸放湿能力が不充分であ
る。またその吸湿力を増大するために吸水倍率の
大きい高分子吸湿剤を使用すると、壁紙表面に露
出した吸湿剤が吸水時に粘着性を帯び、壁紙表面
がベタつき、水拭きすると汚れが付着して外観を
損い、吸湿性能を低下させるという欠点がある。 そこで本発明は微孔性フイルムを用いることな
く、断熱性が極めて良好で、結露防止に極めて効
果があり、しかも、防汚性にすぐれ、しかも風合
のよい透湿性結露防止壁紙を提供することを目的
とする。 更に本発明の目的は、工程が簡単で特殊な機械
装置を必要としない上記透湿性結露防止壁紙の製
造方法を提供することにある。 〔課題を解決するための手段〕 上記目的を達成すべく、本発明者らは鋭意研究
を重ねた結果、壁紙表面にポリウレタン等の透湿
性樹脂を独立気泡させた透湿性樹脂発泡体の下層
を形成し、その透湿性樹脂中に吸水倍率200倍以
上の吸湿剤を分散埋設することにより、断熱性が
向上し、壁紙表面に起こる結露の発生を極力遅延
或は防止できるとともに、さらに大気中の湿気
は、たとえ独立気泡で構成された発泡体層であつ
ても、比較的薄い上層の透湿性樹脂を分子レベル
で浸透拡散し透過して短時間に下層内部の吸湿剤
に到達して吸収貯蔵され、また大気が乾燥した場
合は、上層及び下層が透湿性樹脂で構成されてい
るのでこの透湿性樹脂を通して逆に放散する知見
を得た。従つて断熱性に優れ、しかも吸放湿性に
優れ、表面が平滑で防汚性に優れた結露防止壁紙
が得られることを見いだした。従つてかかる見地
からすれば吸水倍率が大きい吸水剤を使用すれば
する程壁紙としての結露防止性能が良好となるの
で好ましいが、他面吸水倍率が200倍を越えると、
吸湿時、表面に粘着性を帯びることも見出し、そ
こで本発明は、壁紙表面の被覆層として、高吸放
湿性能を確保する下層と、下層の上記欠点を補償
し、かつ結露防止及び防汚性をも同時に併有する
上層との積層構造を採用した。すなわち、壁紙用
台紙の表面に、吸水倍率200倍以上の高分子吸湿
剤が、分散・埋設された独立気泡からなる透湿性
樹脂発泡の下層と、透湿性樹脂を主成分とし、当
該透湿性樹脂発泡体の下層を被覆する上層とを積
層・固着したことを特徴とする。 上記の独立気泡からなる透湿性樹脂発泡体は独
立気泡とすることができる周知の条件下で、例え
ば機械的攪拌によつて起泡する方法、化学反応時
に発生するガスにより発泡する方法、液化ガスを
圧入する方法、低沸点の揮発性溶剤を混入又は含
浸させ気化させる方法、熱分解型等の発泡剤を使
用する方法等で形成することができ、特に限定さ
れない。例えば分解型発泡剤であればアゾジカル
ボンアミドを用いて所定の温度に加熱して独立気
泡を形成することができる。しかし気化性液体を
内包した熱可塑性樹脂からなる熱膨張性マイクロ
カプセルを利用して、独立気泡が、熱膨張したマ
イクロカプセルの熱可塑性樹脂膜で構成されてい
るものが最も好ましい。これは熱膨張性マイクロ
カプセルを利用した場合、製造がきわめて容易と
なるほか、独立気泡が均一となり、また得られる
発泡体が従来になく良好な風合を現出することが
できるからである。 なお本発明において独立気泡は、実質的に独立
気泡であれば足り、すなわち、できる限り気泡の
連通化を排除し、完全独立又はこれに伴い高い独
立気泡率を有する独立気泡をいう。要するに独立
気泡によつて断熱性をできる限り保有向上させ、
同時に樹脂層に内在する吸湿剤が透湿性樹脂層を
通して外界と吸放湿機能を十分発揮する独立気泡
体であれば差し支えない。 透湿性樹脂層において独立気泡を形成するため
に上記のマイクロカプセルを用いた場合におい
て、透湿性結露防止壁紙を得る最も好ましい製造
方法としては次の方法がある。すなわちこの発明
は、気化性液体を熱可塑性樹脂で包埋してなる熱
膨張性マイクロカプセルと透湿性を有する樹脂及
び吸水倍率200倍以上の性能を有する高吸水性樹
脂を吸湿剤として均一に混合し、得られたコンパ
ウンドを壁紙用台紙の表面に下塗りし、さらにそ
の上に、該透湿性樹脂を主成分としたものを上塗
りし、加熱発泡させる製造方法を採用した。 該透湿性樹脂を透湿性樹脂層あるいは独立気泡
からなる透湿性樹脂発泡体層として上塗りするこ
とにより、この上塗りの透湿性樹脂の上層を通し
て、下層の樹脂中に埋没する吸水倍率200倍以上
の高分子吸湿剤に大気中の湿気は吸水され、また
逆に大気中へ放散されるので吸放湿性に優れかつ
吸収時にベタつかない上塗り層を配しているの
で、たとえ下層に200倍以上の吸水倍率を有する
吸湿剤を使用しても表面にベタつきのない壁紙を
得ることができる。また、該透湿性樹脂と、吸水
倍率が2〜200倍の吸水時にベタつきのない高分
子吸湿剤等の有機系又は無機系吸湿剤等とを混合
したコンパウンドを上層の樹脂として用いると、
より吸放湿性能及び結露防止性能が高まる。また
さらに風合いを高めるために該透湿性樹脂と該マ
イクロカプセル及び吸水倍率2〜200倍の吸湿剤
を混合したものを用いると、風合いもよく吸放湿
性に優れた壁紙となる点で好ましい。 本発明は上記のような特徴を有する透湿性結露
防止壁紙を要旨とする。 本発明に用いられる透湿性樹脂としては、溶剤
に可溶で、水により膨潤し難く、フイルム形性能
を有する透湿性樹脂であれば、特に制限はない
が、例えばビニルアルコール系樹脂、酢酸ビニル
系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、アミ
ノ酸系樹脂などであつて、JIS Z−0208 B法に
より測定したフイルム(膜厚10μ)の透湿率が
1000g/m2・24hr、以上であるものが好適であ
る。これらの樹脂は通常有機溶媒に溶かして用い
られるが、この場合、溶液中の固形分は10〜50重
量%、溶液粘度は100〜20000CPSになるように調
節される。ついで、この溶液に熱膨張性マイクロ
カプセルおよび必要に応じて、吸湿剤その他の添
加剤を適宜配合し、均一に混合してコンパウンド
を調製する。 本発明に用いられる熱膨張性マイクロカプセル
は気化性液体を熱可塑性樹脂膜で包埋した微小球
であつて、適度の温度に加熱すると、中に包埋さ
れた液体が気化し、その圧力でカプセル全体が膨
張し、体積の拡大した気泡体を与える(以下発泡
と略記する)。該マイクロカプセルを構成する熱
可塑性樹脂としては、50〜200℃の軟化点を有す
るものが好ましく、この種の樹脂としては、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロ
ニトリル、ポリメチルアクリレート、ポリメチル
メタクリレート、ポリビニルアセテートなどのホ
モポリマーまたはこれらのコポリマーおよびこれ
らの混合物を例示することができる。 包埋する気化性液体としては、容易にマイクロ
カプセル化し易く、安価な低級炭化水素、例えば
液化ブタンなどが適当である。発泡前のマイクロ
カプセルの粒径は5〜30μであり、これを50〜
200℃で数分間加熱したときに数倍ないし数十倍
に発泡する性質を有する。 上記の熱膨張性マイクロカプセルと透湿性樹脂
の混合割合は溶液中の樹脂固形分100重量部当り、
マイクロカプセル10〜500重量部の範囲である。
10重量部以下では発泡後、特に壁紙としてのソフ
ト感に欠け、できれば500重量部以上では透湿性
樹脂発泡体層の強度が弱く、且つ透湿性も損われ
て好ましくない。このマイクロカプセルの混合に
際しては、例えばデイゾルバー、ホモデイスパ
ー、ペイントロールなど適当な方法を用い、均一
に混合分散させることが肝要である。 本発明において上層に用いられる吸湿剤として
は、公知の高分子吸湿剤または無機系吸湿剤であ
つて、環境に応じて吸放湿性能を発揮しうるもの
であれば、いずれも使用可能であり、それらを各
各単独あるいは混合して使用する。 好ましい高分子吸湿剤としては、公知の高吸水
性樹脂が用いられ、例えばポリアクリル酸塩類、
カルボキシメチロース、イソブチレン−マレイン
酸共重合体、澱粉−アクリル酸グラフト重合体、
酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体けん化
物、ポリエチレンオキシド系吸湿剤等を例示する
ことができる。これらの高分子吸湿剤の乾燥時の
粒径は通常20μ以下であり、できる限り細かい方
が吸放湿性能が良好となり、好ましい。またこれ
らの高分子吸湿剤は吸水倍率が2〜200倍の性能
を有するもので特に吸水倍率5〜100倍のものが
好ましい。 また、無機吸湿剤としては、ベントナイト、シ
リカゲル、セピオライト、焼成タルク、ゼオライ
ト、その他各種の無機塩類および吸着性能を有す
る天然石粉等が用いられるが、これらもできる限
り粒径の小さい方が表面積が大きく、吸放湿性能
が良好であつて好ましい。 一方下層に用いる吸湿剤としては、前記の特に
吸水倍率200倍以上の高分子吸湿剤であつて環境
に応じて吸放湿性能を発揮しうるものが使用でき
る。 好ましい高分子吸湿剤としては、上塗り用と同
様に、公知の高吸水性樹脂が用いられ、ポリアク
リル酸塩類、カルボキシメチルセルロース、イソ
ブチレン−マレイン酸共重合体、澱粉−アクリル
酸グラフト重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エス
テル共重合体けん化物、ポリエチレンオキシド系
吸湿剤等を例示することができる。 これらの高分子吸湿剤の乾燥時の粒径について
も上塗り用と同様に、通常20μ以下であり、でき
る限り細かい方が吸放湿性能が良好となり好まし
い。 これらの吸湿剤の添加量は溶液中の樹脂固形分
100重量部当り、通常10〜300重量部の範囲が好ま
しく、他の性質を阻害しない限り、壁紙の吸放湿
性能が最大となるように選定される。 この発明を実施するに当つては、上記の配合剤
の他に、各種の顔料、耐候剤、芳香剤、防黴剤、
難燃剤などを必要に応じて適宜添加することがで
きる。 以上のごとく各種配合剤成分を混合し、調製し
たコンパウンドを壁紙用台紙に塗布する方法とし
ては、グラビアコーテイング、ドクターブレード
コーテイング、リバースロールコーテイングなど
の公知のコーテイング法を適宜採用しうる。 壁紙用台紙としては、通常難燃性パルプ紙を用
いるが、難燃処理しないパルプ紙、加工パルプ
紙、更に有機または無機系合成紙や不織布からな
る台紙であつてもよい。これらの台紙の厚みは通
常100〜1000μであり、この上に前記下塗り用コ
ンパウンドを10〜100μの一定の厚みに連続的に
塗布乾燥し、その上に上塗り用コンパウンドを2
〜50μの一定に連続的に塗布乾燥し、所定温度に
加熱すると、マイクロカプセルが膨張し上下層が
ともに発泡して、膜厚50〜1000μの透湿性樹脂発
泡体層が形成される。なお必要に応じてまず下層
を発泡させた後上層を上塗りし発泡させてもよ
い。 発泡時の加熱温度は使用するマイクロカプセル
の材質によつて適宜選択されるものであるが、通
常50〜200℃が用いられ、この温度で数分間(例
えば120℃で1分間)加熱すれば、溶剤が飛散す
ると同時に発泡が起こり、ついで冷却、固化する
と成形が完了する。また溶剤を蒸発させる工程と
発泡工程を分離し、2段階で成形することもでき
る。発泡はフリー発泡でもよいが、ロールや上部
から離型紙を介して適当な方法で押圧し、発泡厚
みを制御することも可能である。 また、壁紙表面の化粧法としては、成形後コー
テイング面にエンボス加工したり、各種の色彩、
模様を印刷すればよく、更に予めプリント印刷し
た台紙を使用する方法、さらに化粧紙の上にコー
ド発泡させ、これを裏打ち難燃台紙と積層する方
法など種々の方法を採用しうる。 〔作用〕 本発明の壁紙は、少なくとも下層が独立気泡か
らなる発泡体であるため、断熱性を発揮し、結露
防止作用を発揮する。また下層は透湿性樹脂発泡
体層内に可逆的吸放湿性がきわめて大きい吸湿剤
を備え、さらに上層は透湿性樹脂層または下層の
吸湿剤よりも可逆的吸放湿性が相対的に低い吸湿
剤を有した構成であるので、室内環境に応じて吸
放湿サイクルが透湿性樹脂を通じて吸湿剤におい
て速やかに起こり、結露防止作用を一層向上させ
ることができる。また表面にベタつきのない壁紙
とすることができる。 かかる構造の壁紙を室内の壁面等に貼付けて用
いると、独立気泡の断熱作用により結露の発生が
遅延防止することができるとともに、さらにたと
え室内の湿気が高い時でも、水蒸気が透湿性樹脂
層を通して壁紙の内部特に下層鵜分に浸透して、
樹脂層内部に充填されている高吸水率の高分子吸
湿剤に一時的に吸蔵される。 室内の空気が乾燥した状態になると、一旦吸蔵
された水分は再び透湿性樹脂層を通つて、速やか
に壁紙表面から室内に放出され、室内の湿度変化
に追随して可逆的に吸放湿することができ、湿度
緩衝作用を発揮する。この発明は、独立気泡の存
在と、さらにこの吸放湿作用の結果として、壁面
への結露現象が永続的にかつ良好に抑制される。 なお下層の発泡体が独立気泡なので、表面は無
孔性であつて、汚れが付着しても目詰まりがな
い。しかも吸水時にベタつかない上塗り層を塗布
してあるため表面ベタつきがなく、乾布や水拭き
により、容易に汚れを払拭することができるの
で、長く美観を保つことができると共に透湿性が
低下しない。 本発明の壁紙を、フエノールボード、ウレタン
ボード、スチレンボード等の適当な断熱材と組合
わせて用いると、また独立気泡からなる透湿性樹
脂発泡体で構成されているため、皮革に近い感触
に仕上がる等、風合いがきわめて良好となる。 〔実施例〕 実施例 1〜3 ポリエチレングリコール(平均分子量400)と
イソホロンジイソシアネートを常法により加熱重
合し、得られたウレタン重合体をトルエン−イソ
プロパノール混合溶媒(重量混合比1:1)に溶
解して、固形分25重量%のウレタン重合体溶液を
調製した。この溶液からキヤステイング法により
製膜した厚さ20μのフイルムの透湿度は4300g/
m2・24hr.であつた。ついでこの溶液に、その固
形分100重量部当り、熱膨張性マイクロカプセル
(商品名:マイクロスフエアーF−50D、松本油
脂製薬株式会社製)80重量部と、吸湿剤として高
分子吸湿剤(住友化学工業株式会社製、スミカゲ
ルNP1010)又はPS510、又はサンウエツト
IM300(三洋化成株式会社)をそれぞれ30重量部
の割合で添加し、ペイントロールを用いて均一に
混合してコンパウンドを調製した。このコンパウ
ンドをグラビアコーテイング法により壁紙用難燃
紙(厚さ170μ)上に、均一に塗布、加熱炉中で
50℃に20分間乾燥し塗布厚み60μの下層を得た。
その上に上記の固型分25重量%のウレタン重合体
溶液をグラビアコーテイング法により固型分15μ
厚さになるよう均一に塗布し、加熱炉中で140℃
に1分間加熱発泡させたのち冷却すことにより、
壁紙用台紙の表面に実質的に独立気泡からなる透
湿性樹脂発泡体層を積層・固着した厚さ500μの
壁紙を得た。 第1図は上記方法により得られた透湿性結露防
止壁紙の構成を示す断面図である。 第1図において、1は透湿性樹脂の上層、2は
透湿性樹脂発泡体の下層、3は難燃紙よりなる壁
紙用台紙である。透湿性樹脂発泡体の下層2に
は、図示の通り、透湿性樹脂4中に、熱膨張性マ
イクロカプセルの加熱により形成された独立気泡
5が存在している。独立気泡5はこの実施例では
外周部が透湿性樹脂4との境界部を構成する熱可
塑性樹脂膜6で覆われている。なお7は透湿性樹
脂発泡体の下層2の透湿性樹脂4中に分散、埋設
された吸水倍率が200倍以上の高吸湿性の吸湿剤
である。 従つて第6図に示す様に、室内の湿気が高いと
きは、図中矢印で示す水蒸気8が上層1の透湿性
樹脂を透過して内部に浸透し、さらに下層2の透
湿性樹脂4を透過して透湿性樹脂4中に存在する
吸湿剤7にとりこまれる。反対に室内の空気が乾
燥した状態になると、第7図に示す通り、一旦吸
湿剤7に吸蔵された水蒸気8が、独立気泡5間に
存在する下層2の透湿性樹脂4を透過して上層1
に移行し、さらに上層1の透湿樹脂を透過して外
部に放出される。従つて室内の湿度変化に追随し
て可逆的に吸放湿し、その結果壁面への結露現象
が抑制される。また下層2の内部には熱可塑性樹
脂膜6で覆われた独立気泡5を有しているため、
断熱性があり、かかる点においても結露防止効果
を発揮する。また吸湿剤は、下層2に含まれてお
り、その上から透湿性樹脂の上層1に覆われてい
るので、吸湿剤7が吸水倍率200倍以上の高吸湿
剤であるにも拘らず、吸水時にベタつかず、容易
に汚れを払拭することができ、また特に吸水時の
ベタつきによる透湿性の低下を防止することがで
きる。 この壁紙について、下記の方法で透湿度試験、
結露試験、および吸放湿性試験を実験した。その
結果を第1表および第5図に示す。 透湿度試験:JIS Z−0208 B法により測定した。 結露試験:内容積500mlの丸型ブリキ罐の外側側
面に試験体として壁紙を酢酸ビニル系接着剤で
全面を貼付け、罐内に0℃の氷水を満たし、こ
れを20℃、50%RHの雰囲気に置いたときに壁
紙表面に結露が発生し始めるまでの時間(結露
時間)を測定した。 吸放湿性試験:10×10cm大に裁断した壁紙を試験
片として用い、その台紙裏面にアルミニウム箔
を貼付けて、裏側から水蒸気が透過しないよう
にして、40℃、90%RHの雰囲気中に置いたと
きに壁紙が吸収する吸水量の経時変化を24時間
にわたり測定した。結果を第5図に示す。第1
図において、吸水倍率は吸湿剤を水に浸漬した
ときの吸水量を示し、その値は、吸湿剤1gを
秤取し、水中に浸漬して24時間放置後、重量を
測定し、下式により求めた。 吸水後の試料重量/試験前の試料重量 以上の試験結果からこの壁紙は透湿度が大で、
結露するまでの時間が8時間以上と長く、吸水時
に表面にベタツキのない良好な吸放湿性能を示す
ことが判る。 実施例 4 実施例1において、上塗り用コンパウンドとし
て固形分25%ウレタン重合体溶液にその溶液中の
固形物100重量部当り、熱膨張性マイクロカプセ
ル80重量部の割合で添加し、ペイントロールを用
いて均一に混合してコンパウンドを調製した。こ
のコンパウンドを用い実施例1と同一の方法によ
り、厚さ600μの壁紙を得た。 第2図はこの方法により得られた透湿性結露防
止壁紙の断面図である。 第2図において、符号1〜7は第1図と同じで
あるが、この実施例では特に上層1にも、熱膨張
性マイクロカプセルの加熱で形成され、外周部が
熱可塑性樹脂膜6で覆われた独立気泡5が透湿性
樹脂9中に多数存在している。従つて水蒸気の吸
放湿は、下層2と同様に上層1でも独立気泡5間
に存在する透湿性樹脂9を透過してなされる。な
おこの実施例では上層1にも透湿性樹脂9中に独
立気泡5を有していることから、断熱性が増大
し、一層結露防止効果が向上するとともに、前記
実施例と同様、吸水時のベタつきや該ベタつキに
よる透湿性の低下を防止することもできる。 この壁紙について、実施例1〜3と同様に性能
試験を行つた結果を第1表に示す。 実施例 5,6 実施例3において上塗り用コンパウンドとして
固形分25%ウレタン重合体溶液に、その溶液中の
固形分100重量部当り、高分子吸湿剤(クラレ株
式会社製、KIゲル)またはベントナイトを50重
量部添加し、コンパウンドを調製した。このコン
パウンドを用い、実施例1と同一の方法により、
厚さ500μの壁紙を得た。上塗り層の吸湿剤とし
てKIゲルを用いたものを実施例5、ベントナイ
トを用いたものを実施例6とした。得られた壁紙
について実施例1と同様に性能試験を行つた。そ
の結果を第1表に示す。 第3図はこの方法により得られた透湿性結露防
止壁紙の断面図である。 第3図において符号1〜7は第1図と同じであ
るが、この実施例では特に上層1の透湿性樹脂9
中に吸水倍率20倍の吸湿剤10を含ませている。
これにより、この実施例では上層1においても吸
湿剤10が上層1の透湿性樹脂を透過する水蒸気
の一部をとりこみ、下層の吸湿剤7とともに、結
露現象を抑制するとともに、吸湿剤10は吸水倍
率20倍であるので、表面がベタつくこともなく、
ベタつきによる吸湿性の低下が生じることもな
い。 実施例 7 実施例5において上塗り用コンパウンドとして
熱膨張性マイクロカプセルを50重量部を追加し、
コンパウンドを調製した。このコンパウンドを用
い、実施例1と同一の方法により、厚さ600μの
壁紙を得た。得られた壁紙について実施例1と同
様に性能試験を行つた。その結果を第1表及び第
5図に示す。 第4図はこの方法により得らた透湿性結露防止
壁紙の断面図である。 第4図において符号1〜7は第1図と同じであ
り、1は透湿性樹脂の上層、2は透湿性樹脂発泡
体の下層、3は難燃紙よりなる壁紙用台紙、4は
透湿性樹脂、5は独立気泡、6は熱可塑性樹脂
膜、7は吸水倍率200倍以上の吸湿剤である。こ
の実施例は上層1の透湿性樹脂9中に独立気泡5
及び吸水倍率20倍の吸湿剤10のいずれをも有し
ている点で上記実施例と相違し、上層1の断熱性
の吸放湿性をより一層向上させている。 比較例 1,2,3 市販の吸湿剤を含まないポリ塩化ビニル製壁紙
および市販の高分子吸湿剤を含むポリ塩化ビニル
製壁紙及び該透湿性樹脂および吸水倍率が2〜
200倍の高分子KIゲル吸湿剤および該マイクロカ
プセルを均一に混合し、得られたコンパウンドを
壁紙の表面に塗布し加熱発泡させた透湿性結露防
止壁紙について、実施例1と同様の方法で透湿度
試験、結露試験、および吸放湿性試験を行つた。
その結果を比較例1,2および3として第1表お
よび第5図に示す。 第1表に示すごとく、本発明の壁紙は透湿度が
いずれも2000g/m2・24hr.以上であつて、市販
の塩化ビニル製壁紙に比較して著しく大であり、
結露試験で結露発生までの時間が8時間以上と長
く、充分な結露防止性能を有し、第5図に示すよ
うに吸放湿作用がすみやかに行われる。また吸水
時に壁紙表面のベタつきがなく、壁紙として優れ
た性能を有する。
【表】
本発明の壁紙によれば、独立気泡であるので断
熱性に優れ、さらに吸湿剤が透湿性樹脂層を通し
て吸放湿機能を発揮するので、断熱性を保有した
まま、湿気を吸放湿し、両者の相乗効果によつて
良好な結露防止効果を発揮する。特に前記のマイ
クロカプセルを使用して得られた透湿性樹脂発泡
体層では結露防止効果が一層優れていると同時
に、その製造も簡単で、特殊な装置を必要とせ
ず、極めて安価に製造することができる。また下
層に吸水倍率の極めて高い吸水剤を用いても上層
表面はベタつかず、防汚性に富むと同時に透湿性
の低下をも防止することができ、また風合いの面
でもすぐれており、当該技術分野に資するところ
きわめて大きいものがある。
熱性に優れ、さらに吸湿剤が透湿性樹脂層を通し
て吸放湿機能を発揮するので、断熱性を保有した
まま、湿気を吸放湿し、両者の相乗効果によつて
良好な結露防止効果を発揮する。特に前記のマイ
クロカプセルを使用して得られた透湿性樹脂発泡
体層では結露防止効果が一層優れていると同時
に、その製造も簡単で、特殊な装置を必要とせ
ず、極めて安価に製造することができる。また下
層に吸水倍率の極めて高い吸水剤を用いても上層
表面はベタつかず、防汚性に富むと同時に透湿性
の低下をも防止することができ、また風合いの面
でもすぐれており、当該技術分野に資するところ
きわめて大きいものがある。
第1図は本発明の透湿性結露防止壁紙の一例の
断面図、第2図〜第4図は本発明の壁紙の他の実
施態様の断面図、第5図は本発明の実施例および
比較例の壁紙について測定した吸放湿性能を示す
グラフ、第6図及び第7図は第1図における壁紙
を用いて水蒸気が吸放湿する状態を概念的に示す
断面図である。 1……上層、2……下層、3……壁紙用台紙、
4……透湿性樹脂、5……独立気泡、6……熱可
塑性樹脂膜、7……吸湿剤、9……透湿性樹脂、
10……吸湿剤。
断面図、第2図〜第4図は本発明の壁紙の他の実
施態様の断面図、第5図は本発明の実施例および
比較例の壁紙について測定した吸放湿性能を示す
グラフ、第6図及び第7図は第1図における壁紙
を用いて水蒸気が吸放湿する状態を概念的に示す
断面図である。 1……上層、2……下層、3……壁紙用台紙、
4……透湿性樹脂、5……独立気泡、6……熱可
塑性樹脂膜、7……吸湿剤、9……透湿性樹脂、
10……吸湿剤。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 壁紙用台紙の表面に、吸水倍率200倍以上の
高分子吸湿剤が分散・埋設された独立気泡からな
る透湿性樹脂発泡体の下層と、透湿性樹脂を主成
分とし、当該透湿性樹脂発砲体の下層を被覆する
上層とを積層・固着したことを特徴とする透湿性
結露防止壁紙。 2 独立気泡が、熱膨張したマイクロカプセルの
熱可塑性樹脂膜で構成された気泡体である請求項
1記載の透湿性結露防止壁紙。 3 上層が透湿性樹脂層もしくは独立気泡からな
る透湿性樹脂発泡体層である請求項1又は2記載
の透湿性結露防止壁紙。 4 上層の透湿性樹脂中に、吸水倍率2〜200倍
の有機または無機質よりなる吸湿剤が分散・埋設
された請求項1,2又は3記載の透湿性結露防止
壁紙。 5 気化性液体を熱可塑性樹脂で包埋してなる熱
膨張性マイクロカプセルと、透湿性を有する樹脂
および吸水倍率200倍以上の高分子吸湿剤を均一
に混合し、得られたコンパウンドを壁紙用台紙の
表面に下塗りし、さらにその上に透湿性樹脂を主
成分としたコンパウンドを上塗りして、加熱発泡
させたことを特徴とする透湿性結露防止壁紙の製
造方法。 6 上塗り用のコンパウンドに、気化性液体を熱
可塑性樹脂で包埋してなる熱膨張性マイクロカプ
セルが混合されている請求項5記載の透湿性結露
防止壁紙の製造方法。 7 上塗り用のコンパウンドに、吸水倍率2〜
200倍の有機または無機質よりなる吸湿剤が混合
されている請求項5又は6記載の透湿性結露防止
壁紙の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5417988A JPH01229898A (ja) | 1988-03-08 | 1988-03-08 | 透湿性結露防止壁紙およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5417988A JPH01229898A (ja) | 1988-03-08 | 1988-03-08 | 透湿性結露防止壁紙およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01229898A JPH01229898A (ja) | 1989-09-13 |
| JPH0428840B2 true JPH0428840B2 (ja) | 1992-05-15 |
Family
ID=12963317
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5417988A Granted JPH01229898A (ja) | 1988-03-08 | 1988-03-08 | 透湿性結露防止壁紙およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH01229898A (ja) |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5821425A (ja) * | 1981-06-16 | 1983-02-08 | モンサント・カンパニ− | ナイロンブロツク重合体の製法 |
| JPS5821424A (ja) * | 1981-07-29 | 1983-02-08 | Unitika Ltd | 繊維形成性コポリアミド |
| JPS5898482A (ja) * | 1981-12-09 | 1983-06-11 | ダイニック株式会社 | 通気性を有する発泡壁装材の製造法 |
| JPS62162518A (ja) * | 1986-01-13 | 1987-07-18 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | 透湿性積層体の製造方法 |
| JPS62184191A (ja) * | 1986-02-07 | 1987-08-12 | 関東レザ−株式会社 | 凹凸模様を有する結露防止壁紙の製造方法 |
| JPH01139899A (ja) * | 1987-08-12 | 1989-06-01 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 透湿性結露防止壁紙およびその製造方法 |
-
1988
- 1988-03-08 JP JP5417988A patent/JPH01229898A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01229898A (ja) | 1989-09-13 |
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