JPH04290887A - 4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導体、これを含有する紫外線吸収剤及び化粧料 - Google Patents
4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導体、これを含有する紫外線吸収剤及び化粧料Info
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- JPH04290887A JPH04290887A JP3054932A JP5493291A JPH04290887A JP H04290887 A JPH04290887 A JP H04290887A JP 3054932 A JP3054932 A JP 3054932A JP 5493291 A JP5493291 A JP 5493291A JP H04290887 A JPH04290887 A JP H04290887A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた紫外線吸収作用
を示し、かつ卓越した光安定性を有する新規な4,4−
ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導
体、並びにこれを含有し、日焼け防止効果に優れた紫外
線吸収剤及び化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】紫外線
は、皮膚にさまざまな変化をもたらすことが知られてい
る。皮膚科学的には作用波長を、400〜320nmの
長波長紫外線、320〜290nmの中波長紫外線及び
290nm以下の短波長紫外線に分け、それぞれUV−
A、UV−B、UV−Cと呼んでいる。太陽光線中の紫
外線はUV−A及びUV−Bであり、UV−Cはオゾン
層において吸収され地上にはほとんど達しない。 【0003】UV−Bはある一定以上の光量が皮膚に照
射されると紅斑や水泡を形成し、またメラニン形成を亢
進し、色素沈着を生じさせる等の変化を皮膚にもたらす
。近年の大気汚染に基づく上空のオゾン層の破壊は、こ
のUV−Bの増加をもたらすため、重大な問題となって
いる。これに対し、UV−Aは照射直後に皮膚を黒化さ
せる作用(即時黒化)を引き起こし、またそのエネルギ
ーは真皮にまで到達するため、血管壁や結合組織中の弾
性繊維に変化をもたらす。このようなUV−A及びUV
−Bの両方の作用は皮膚の老化を促進し、しみ、しわ、
ソバカス等の発生原因になるとともに、長期的には皮膚
癌の原因になると考えられている。 【0004】このように、紫外線がヒトの皮膚に及ぼす
影響が明らかになるに伴い、UV−A及びUV−Bを吸
収する化合物の開発が行われるようになってきている。 このような紫外線吸収剤は、(1) UV−B又はUV
−Aの光を可能な限り完全に吸収すること、(2) 光
や熱に対して安定であること、(3) 皮膚に対する毒
性、刺激性、さらに他の有毒作用がないこと、(4)
効果が持続すること、(5) 化粧料基剤との相溶性に
優れていること、等の条件をすべて満足することが望ま
しいとされている。 【0005】従来、UV−A吸収剤としては、例えば、
ジベンゾイルメタン誘導体が、UV−B吸収剤としては
、例えば桂皮酸エステル、ベンゾフェノン、p−アミノ
安息香酸、サリチル酸等の誘導体が用いられている。 【0006】しかしながら、これら従来の紫外線吸収剤
は、必ずしも上記条件を充分満足するものではなく、経
皮吸収されたり、特に光に対する安定性が不十分で、紫
外線による分解や反応が起こることが知られている〔I
nt. J. Cosmetic Science,
10, 53(1988)〕。そして、このような紫外
線吸収剤の経皮吸収や分解は、効果の持続の低下を招く
という問題があった。 【0007】従って、前記条件を満足し、皮膚に吸収さ
れにくく、特に光に対する安定性に優れた化合物、並び
に日焼け防止効果に優れた紫外線吸収剤及び化粧料が望
まれていた。 【0008】 【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、後記一般式(1)で
表される4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1
,3−ジオン誘導体が、優れた紫外線吸収作用を示し、
皮膚に吸収されにくく、しかも光に対して極めて安定で
あり、優れた油溶性を示すことを見出し、本発明を完成
した。 【0009】すなわち、本発明は、次の一般式(1)【
0010】 【化2】 【0011】〔式中、R1 は、同一又は異なって、炭
素数1〜8のアルコキシ基、炭素数1〜8のアルキル基
、炭素数6〜10のアリール基、炭素数2〜10のアシ
ル基又は水酸基を示し、2個のR1 がメチレンジオキ
シ基を形成してもよい。nは0〜3の整数を示し、R2
は炭素数2〜3のアルキレン基又は炭素数2〜11の
アルキレンオキシ基を示し、R3 は、同一又は異なっ
て、炭素数1〜6のアルキル基又はフェニル基を示す〕
で表される4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−
1,3−ジオン誘導体、並びにこれを含有することを特
徴とする紫外線吸収剤及び化粧料を提供するものである
。 【0012】本発明において、一般式(1)中、R1
のうち、炭素数1〜8のアルコキシ基としては、例えば
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−
プロポキシ基、ブトキシ基、t−ブトキシ基、ペンチル
オキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オク
チルオキシ基等が挙げられ、炭素数1〜8のアルキル基
としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基
、iso−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等が
挙げられ、炭素数6〜10のアリール基としては、例え
ばフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等が
挙げられ、炭素数2〜10のアシル基としては、例えば
アセチル基、プロピオニル基、ブタノイル基、ベンゾイ
ル基等が挙げられ、また、2個のR1 がメチレンジオ
キシ基を形成してもよい。就中、R1 としては炭素数
1〜4の低級アルコキシ基が好適である。R2 で示さ
れる炭素数2〜3のアルキレン基としては、例えばエチ
レン基、プロピレン基等が挙げられ、炭素数2〜11の
アルキレンオキシ基としては、例えばエチレンオキシ基
、プロピレンオキシ基、ウンデシレンオキシ基等が挙げ
られ、このうちプロピレンオキシ基が特に好ましい。さ
らに、R3 で示される炭素数1〜6のアルキル基とし
ては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられ、このうち炭
素数1〜5の低級アルキル基が特に好ましい。 【0013】本発明の4,4−ジメチル−1−フェニル
ペンタン−1,3−ジオン誘導体(1)は、例えば次の
反応式に従って製造することができる。 【0014】 【化3】 【0015】〔式中、R4 は炭素数2〜3のω−アル
ケニル基又は炭素数2〜11のω−アルケニルオキシ基
を示し、R1 、R3 及びnは前記と同じ意味を有す
る〕すなわち、シラン誘導体(2)とベンゾイルピナコ
ロン誘導体(3)とをヒドロシリル化反応させることに
より本発明の4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン
−1,3−ジオン誘導体を得ることができる。 【0016】原料として用られるシラン誘導体(2)は
、市販品を容易に入手することができ、また、ベンゾイ
ルピナコロン誘導体(3)は、例えば公知の方法〔J.
Am. Chem. Soc., 80, 4891
(1958);J.Chromatogr., 312
, 109(1984); J. Polym. Sc
i.Polym. Chem. Ed., 20, 3
079(1982)〕に従い、次の方法(a)又は(b
)により製造することができる。 【0017】方法(a) 【0018】 【化4】 【0019】〔式中、R5 はメチル基、エチル基、n
−プロピル基又はn−ブチル基を示し、R1 、R4
及びnは前記と同じ意味を有する〕すなわち、ベンゾエ
ート(4)とピナコロン(5)を縮合させることにより
、ベンゾイルピナコロン誘導体(3)を製造することが
できる。反応は、無水テトラヒドロフラン、トルエン、
キシレン等の溶媒中、触媒として塩基を用い、20〜1
50 ℃で数10分〜10時間行うのが好ましい。ここ
で用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウムな
どの金属水素化物;ブチルリチウムなどの金属アルキル
化物;トリエチルアミンなどのアミン類;ナトリウムア
ミドなどの金属アミド類;ナトリウムメトキシドなどの
金属アルコキシド化合物等が挙げられる。 【0020】方法(b) 【0021】 【化5】 【0022】〔式中、R1 、R4 、R5 及びnは
前記と同じ意味を有する〕すなわち、アセチルベンゼン
誘導体(6)とエチルエステル(7)を縮合させること
により、ベンゾイルピナコロン誘導体(3)を製造する
ことができる。この反応に用いられるエステル(7)と
しては、例えばピバリン酸メチル、ピバリン酸エチル、
ピバリン酸プロピル、ピバリン酸ブチル等が挙げられる
。また、反応は方法(a)と同様の条件下で行われる。 【0023】シラン誘導体(2)とベンゾイルピナコロ
ン誘導体(3)との反応は、触媒の存在下に行われ、触
媒としては一般にヒドロシリル化に用いられるもの、例
えば遊離ラジカル開始剤;光開始剤;ルテニウム、ロジ
ウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金等の
金属錯体化合物;これらをシリカゲル又はアルミナに担
持させたものなどが挙げられる。これらのうち、特に塩
化白金酸、Speier試薬(塩化白金酸のイソプロピ
ルアルコール溶液)等が好ましい。触媒の使用量は、反
応を促進するのに充分な量であればよく、特に限定され
ないが、使用されるベンゾイルピナコロン誘導体1モル
に対して10−6〜10−1モルの範囲が好ましい。 【0024】また、反応溶媒は必須ではないが、必要に
応じて適当な溶媒中で反応を行ってもよい。反応溶媒と
しては、反応を阻害しないものであれば特に限定されず
、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの炭
化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレンなどのベ
ンゼン系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒;メタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノ
ールなどのアルコール系溶媒等が挙げられる。アルコー
ル系溶媒を使用する場合には、Si−Hと−OHとの間
における脱水素反応を防止又は抑制するために、酢酸カ
リウム等のpH調整剤(特開昭57−149290 号
公報)を用いるのが好ましい。 【0025】反応は、0〜200 ℃で進行するが、反
応速度や生成物の着色などを考え、0〜100 ℃で行
うのが好ましい。また、反応時間は 0.5〜24時間
程度とするのが好ましい。 【0026】本発明の紫外線吸収剤は、上記の如くして
得られる4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1
,3−ジオン誘導体(1)の1種又は2種以上をそのま
ま使用してもよいが、担体に加えて混和せしめた形態の
ものが好ましい。担体としては、上記4,4−ジメチル
−1−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導体(1)
に対して不活性なものであれば特に制限されず、固体、
液体、乳剤、泡状体、ゲル等のいずれであってもよい。 その代表的なものとしては、例えば水、アルコール、油
脂(例えば炭化水素オイル、脂肪酸エステル、長鎖アル
コール、シリコーン油等)、微粉末(例えば澱粉、タル
ク等)、エアゾール噴射剤として使用される低沸点炭化
水素又はハロゲン化炭化水素等が挙げられる。 さらに、本発明の紫外線吸収剤には、4,4−ジメチル
−1−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導体(1)
の紫外線吸収作用を損なわない範囲で、他の成分、例え
ば防腐剤、香料、着色料、界面活性剤等を適宜配合する
ことができる。 【0027】本発明の化粧料は、4,4−ジメチル−1
−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導体(1)を含
有するものであり、その化粧料基剤に対して親和性を有
する4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3
−ジオン誘導体(1)の1種又は2種以上を、常法によ
り公知の化粧料基剤に配合することにより製造され、ク
リーム、溶液、油剤、スプレー、スティック、乳液、フ
ァンデーション、軟膏等の剤型とすることができる。す
なわち、4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1
,3−ジオン誘導体(1)を化粧料基剤に合わせて選択
使用することにより、オイル基剤の化粧油、多量にオイ
ルを配合する油性クリームや油性乳液、水を多量に配合
する弱油性クリームや弱油性乳液、水ベースの化粧水等
の基礎化粧料から、油剤を基剤とするファンデーション
やリップスティック等のメイクアップ化粧料に至るまで
、紫外線吸収作用を有するあらゆる形態の化粧料を製造
することができる。これらに適した基剤及び溶剤として
は、固体状又は液状パラフィン、クリスタルオイル、セ
レシン、オゾケライト、モンタンろうなどの炭化水素類
;オリーブ油、地ろう、カルナウバろう、ラノリン、鯨
ろうなどの植物油又は動物性油脂やろう;ステアリン酸
、パルミチン酸、オレイン酸、グリセリンモノステアリ
ン酸エステル、グリセリンジステアリン酸エステル、グ
リセリンモノオレイン酸エステル、イソプロピルミリス
チン酸エステル、イソプロピルステアリン酸エステル、
ブチルステアリン酸エステルなどの脂肪酸及びそのエス
テル類;エチルアルコール、イソプロピルアルコール、
セチルアルコール、ステアリルアルコール、パルミチル
アルコール、ヘキシルドデシルアルコールなどのアルコ
ール類等が挙げられる。また、グリコール、グリセリン
、ソルビトールなどの保湿作用を有する多価アルコール
類も使用することができる。 【0028】本発明の紫外線吸収剤及び化粧料において
、4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3−
ジオン誘導体(1)の配合量は、使用形態により変動す
るため、特に制限されず有効量存在すればよいが、一般
には全組成物中に 0.1〜20重量%、好ましくは
0.5〜10重量%配合される。 【0029】本発明の紫外線吸収剤及び化粧料は、4,
4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3−ジオン
誘導体(1)以外に、更に他のUV−B吸収剤又はUV
−A吸収剤と組み合わせ、通常の日焼け止め化粧料とし
て使用するのがより好ましい。このようなUV−B吸収
剤としては、例えばp−メチルベンジリデン−D(L)
−ショウノウ又はそのスルホン酸ナトリウム塩、2−フ
ェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム
塩、3,4−ジメチルフェニルグリオキシル酸ナトリウ
ム塩、4−フェニルベンゾフェノン、4−フェニルベン
ゾフェノン−2′−カルボン酸イソオクチルエステル、
p−メトキシ桂皮酸エステル、2−フェニル−5−メチ
ルベンズオキサゾール、p−ジメチルアミノ安息香酸エ
ステル類等が挙げられ、UV−A吸収剤としては、例え
ば4−メトキシ−2′−カルボキシジベンゾイルメタン
、4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾイルメタン
、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、ジベンジリデンカン
ファー類等が挙げられる。 【0030】本発明の化粧料には、前記成分のほか、種
々の添加剤、例えば通常用いられるW/O型及びO/W
型の乳化剤;メチルセルロース、エチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、トラガカ
ント、寒天、ゼラチンなどの増粘剤;その他香料、防腐
剤、保湿剤、乳化安定剤、薬効成分、生理的に許容し得
る着色剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配
合することができる。 【0031】 【実施例】次に、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 1−(4−(3,3−ジエチルメチルシリル)−プロポ
キシ−3−メトキシフェニル)−4,4−ジメチルペン
タン−1,3−ジオン (本発明化合物1;一般式(
1)中、R1 =OCH3 ,R2 =CH2CH2C
H2O ,R3 =CH3,C2H5 ,C2H5 ,
n=1)の合成:(1) 1−(4−アリルオキシ−3
−メトキシフェニル)−4,4−ジメチルペンタン−1
,3−ジオンの合成;攪拌装置、滴下漏斗、還流冷却器
及び窒素導入管を備えた1000mlの三口フラスコに
、200ml のテトラヒドロフランを入れ、60%水
素化ナトリウム24g(0.6mol)を分散させて加
熱還流した。これに、4−アリルオキシ−3−メトキシ
アセトフェノン61.9g(0.3mol)とピバル酸
エチル39.1g(0.3mol)をテトラヒドロフラ
ン 200mlに溶かした溶液を約 3.5時間かけて
注意深く滴下し、さらに終夜加熱攪拌を続けた。氷冷後
、2規定塩酸 300mlを注意深く加え、さらに飽和
食塩水100mlで2 回洗浄した。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去して褐色の油状
物を得た。この油状物を、ヘキサン/酢酸エチル(2:
1)を展開溶媒としてシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーを行い、目的の標記化合物を淡赤色油状物として7
4.6g(収率86%)得た。 融点:40.0℃ IR(ν KBr, cm−1):3090, 296
0, 2930, 2870, 2620, 1710
, 1680, 1600, 1520, 1470,
1430, 1370, 1340, 1280,
1210, 1180, 1150, 1140, 1
080, 1020, 1000, 930, 880
, 730, 640, 620, 570, 480
1H−NMR(CCl4, δ):1.23(s,9H
,t−Bu), 3.83(s,3H,O−CH3),
4.43〜4.60(m,2H,O−CH2), 5.
06〜5.50(m,2H,Allylic−CH2)
,5.70 〜6.10(m,1H,Allylic−
CH), 6.05(s,1H),6.67(d,1H
,J=9.0Hz,Aromatic), 7.17
〜7.32(m,2H,Aromatic),16.7
6(bs,1H) (2) 1−(4−(3,3−ジエチルメチルシリル)
−プロポキシ−3−メトキシフェニル)−4,4−ジメ
チルペンタン−1,3−ジオンの合成;磁気攪拌装置、
滴下漏斗、還流冷却器及び窒素導入管を備えた30ml
のナスフラスコに、1−(4−アリルオキシ−3−メト
キシフェニル)−4,4−ジメチルペンタン−1,3−
ジオン 3.0g(10mmol)とジエチルメチルシ
ラン 3.2g(31mmol)を入れ、10%酢酸カ
リウムエタノール溶液約 0.1mlと2%塩化白金酸
6水和物イソプロパノール溶液約 0.2mlとを加え
、室温で 3時間攪拌した。反応終了後、溶媒を留去し
て淡黄色の油状物を得た。この油状物を、ヘキサン/酢
酸エチル(20:1)を展開溶媒としてシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーを行い、目的の標記化合物を無色
油状物として3.37g(収率83%)得た。 IR(ν neat, cm −1):2960, 2
880, 1600, 1510, 1470, 12
80, 1210, 1180, 1150, 114
0, 1040, 880, 790, 750 1H−NMR(CDCl3,δ):−0.04(s,3
H,Si−CH3), 0.49〜0.70(m,6H
,Si−CH2−),0.93(s,6H,Si−CH
2−CH3), 1.24(s,9H,t−Bu),
1.80〜2.02(m,2H,−CH2−),3.9
4(s,3H,O−CH3), 4.02(t,2H,
J=7.3Hz,O−CH2), 6.23(s,1H
),6.94(d,1H,J=8.9Hz,Aroma
tic), 7.43〜7.60(m,2H,Arom
atic), 16.72(bs,1H) 【0032】試験例1 紫外線吸収
効果:実施例1で得られた本発明化合物1、比較化合物
として2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(
UV−A吸収剤;比較化合物1)及び2−エチルヘキシ
ル−p−メトキシ桂皮酸(UV−B吸収剤;比較化合物
2)を用い、紫外線吸収効果(吸光度)を調べた。結果
を表1に示す。 (測定方法)被験化合物をエタノール(99.5%試薬
特級)に溶解して2.5×10−5mol/l 濃度の
溶液を調製し、石英セル(1cm×1cm)に入れた後
、自記分光光度計(日立製U−3410型)により吸光
度を測定した。 【0033】 【表1】 【0034】表1から明らかなように、本発明化合物は
比較化合物に比べ、UV−A紫外線及びUV−B紫外線
に対する吸収効果が強く、日焼け止め効果の高いことが
わかる。 【0035】試験例2 紫外線に対
する安定性:実施例1で得られた本発明化合物1、比較
化合物として4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾ
イルメタン(比較化合物3)及び2−エチルヘキシル−
p−メトキシシンナメート(比較化合物4)を用い、紫
外線に対する安定性を調べた。結果を表2に示す。 (実験方法)被験化合物を99.5%エタノール/蒸留
水(3/2)溶媒に2mmol/lとなるように溶解し
、太陽光に極めて近似の波長及び強度を有するキセノン
耐光試験機を用いて14時間又は65時間紫外線を照射
した。溶媒を留去した後、定量分析を行い残存率から安
定性を評価した。 【0036】 【表2】 【0037】表2から明らかなように、本発明化合物は
比較化合物に比べ、紫外線に対して著しく安定性に優れ
ていることがわかる。 【0038】実施例2 W/O型ク
リーム:常法により、下記組成のW/O型クリームを製
造した。 (組成)
(重量%) 1−(4−(3,3−ジエチルメチルシ
リル)− プロポキシ−3−メトキシフェニル)−4
,4− ジメチルペンタン−1,3−ジオン
2.0
ソルビタンセスキオレエート
4.0
ステアリン酸アルミニウム
0.5
セチルアルコール
4
.0 流動パラフィン
16.0 スクワラン
10.0 ミリスチン酸イソプ
ロピル
5.0 安息香酸ナトリウム
0.3 グリセリン
10.0
香料
適量 水
バランス
10
0.0【0039】実施例3 化粧
水:常法により、下記組成の化粧水を製造した。 (組成)
(重量%) 1−(4−(3,3−ジエチルメチルシ
リル)− プロポキシ−3−メトキシフェニル)−4
,4− ジメチルペンタン−1,3−ジオン
2.0
ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル
4.0 エタノー
ル
10.
0 グリセリン
3.0 ジプロピレングリコール
7.0 乳酸
0.05 乳酸
ナトリウム
0.
12 メチルパラベン
0.1 香料
適量 色素
微量
水
バランス
100.0【0040
】実施例4 O/W型乳液:常法に
より、下記組成のO/W型乳液を製造した。 (組成)
(重量%) 1−(4−(3,3−ジエチルメチルシ
リル)− プロポキシ−3−メトキシフェニル)−4
,4− ジメチルペンタン−1,3−ジオン
3.0
ステアリン酸
2.0 モノステアリン酸ソルビタン
1.5 ポリオキシエチレン(23)ソルビタンモ
ノステアレート 1.0 セチルア
ルコール
0.4
ステアリルアルコール
0.3
ミリスチン酸イソプロピル
7.0
スクワラン
5.0 流動パラフィン
5.0 固形パラフィン
2.0 エチルパラベ
ン
0.1 メ
チルパラベン
0
.1 カルボキシビニルポリマー (カーボポール,グッドリッチ社製)
0.2 水酸化
カリウム
0.4
香料
適量 水
バランス
100.0 【0041】実施例5
O/W型クリーム:常法により、下記組成のO/
W型クリームを製造した。 (組成)
(重量%) 1−(4−(3,3−ジエチルメチルシ
リル)− プロポキシ−3−メトキシフェニル)−4
,4− ジメチルペンタン−1,3−ジオン
2.0
ステアリン酸
1.0 親油型モノステアリン酸グリセリド
2.
0 ポリオキシエチレン(23)ソルビタンモノステ
アレート 1.0 セチルアルコー
ル
1.0 ステア
リルアルコール
1.0 ス
クワラン
10.0 流動パラフィン
20.0 ワセリン
5.0 ブチ
ルパラベン
0.
1 メチルパラベン
0.1 トリエタノールアミン
1.0 グリセリン
10.0 香料
適量
水
バランス
100.0【004
2】 【発明の効果】本発明の4,4−ジメチル−1−フェニ
ルペンタン−1,3−ジオン誘導体(1)は、優れた紫
外線吸収作用と卓越した光安定性を有するものであり、
これを含有する本発明の紫外線吸収剤及び化粧料は、日
焼け防止効果に優れたものである。
を示し、かつ卓越した光安定性を有する新規な4,4−
ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導
体、並びにこれを含有し、日焼け防止効果に優れた紫外
線吸収剤及び化粧料に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】紫外線
は、皮膚にさまざまな変化をもたらすことが知られてい
る。皮膚科学的には作用波長を、400〜320nmの
長波長紫外線、320〜290nmの中波長紫外線及び
290nm以下の短波長紫外線に分け、それぞれUV−
A、UV−B、UV−Cと呼んでいる。太陽光線中の紫
外線はUV−A及びUV−Bであり、UV−Cはオゾン
層において吸収され地上にはほとんど達しない。 【0003】UV−Bはある一定以上の光量が皮膚に照
射されると紅斑や水泡を形成し、またメラニン形成を亢
進し、色素沈着を生じさせる等の変化を皮膚にもたらす
。近年の大気汚染に基づく上空のオゾン層の破壊は、こ
のUV−Bの増加をもたらすため、重大な問題となって
いる。これに対し、UV−Aは照射直後に皮膚を黒化さ
せる作用(即時黒化)を引き起こし、またそのエネルギ
ーは真皮にまで到達するため、血管壁や結合組織中の弾
性繊維に変化をもたらす。このようなUV−A及びUV
−Bの両方の作用は皮膚の老化を促進し、しみ、しわ、
ソバカス等の発生原因になるとともに、長期的には皮膚
癌の原因になると考えられている。 【0004】このように、紫外線がヒトの皮膚に及ぼす
影響が明らかになるに伴い、UV−A及びUV−Bを吸
収する化合物の開発が行われるようになってきている。 このような紫外線吸収剤は、(1) UV−B又はUV
−Aの光を可能な限り完全に吸収すること、(2) 光
や熱に対して安定であること、(3) 皮膚に対する毒
性、刺激性、さらに他の有毒作用がないこと、(4)
効果が持続すること、(5) 化粧料基剤との相溶性に
優れていること、等の条件をすべて満足することが望ま
しいとされている。 【0005】従来、UV−A吸収剤としては、例えば、
ジベンゾイルメタン誘導体が、UV−B吸収剤としては
、例えば桂皮酸エステル、ベンゾフェノン、p−アミノ
安息香酸、サリチル酸等の誘導体が用いられている。 【0006】しかしながら、これら従来の紫外線吸収剤
は、必ずしも上記条件を充分満足するものではなく、経
皮吸収されたり、特に光に対する安定性が不十分で、紫
外線による分解や反応が起こることが知られている〔I
nt. J. Cosmetic Science,
10, 53(1988)〕。そして、このような紫外
線吸収剤の経皮吸収や分解は、効果の持続の低下を招く
という問題があった。 【0007】従って、前記条件を満足し、皮膚に吸収さ
れにくく、特に光に対する安定性に優れた化合物、並び
に日焼け防止効果に優れた紫外線吸収剤及び化粧料が望
まれていた。 【0008】 【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、後記一般式(1)で
表される4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1
,3−ジオン誘導体が、優れた紫外線吸収作用を示し、
皮膚に吸収されにくく、しかも光に対して極めて安定で
あり、優れた油溶性を示すことを見出し、本発明を完成
した。 【0009】すなわち、本発明は、次の一般式(1)【
0010】 【化2】 【0011】〔式中、R1 は、同一又は異なって、炭
素数1〜8のアルコキシ基、炭素数1〜8のアルキル基
、炭素数6〜10のアリール基、炭素数2〜10のアシ
ル基又は水酸基を示し、2個のR1 がメチレンジオキ
シ基を形成してもよい。nは0〜3の整数を示し、R2
は炭素数2〜3のアルキレン基又は炭素数2〜11の
アルキレンオキシ基を示し、R3 は、同一又は異なっ
て、炭素数1〜6のアルキル基又はフェニル基を示す〕
で表される4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−
1,3−ジオン誘導体、並びにこれを含有することを特
徴とする紫外線吸収剤及び化粧料を提供するものである
。 【0012】本発明において、一般式(1)中、R1
のうち、炭素数1〜8のアルコキシ基としては、例えば
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、iso−
プロポキシ基、ブトキシ基、t−ブトキシ基、ペンチル
オキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オク
チルオキシ基等が挙げられ、炭素数1〜8のアルキル基
としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基
、iso−プロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等が
挙げられ、炭素数6〜10のアリール基としては、例え
ばフェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等が
挙げられ、炭素数2〜10のアシル基としては、例えば
アセチル基、プロピオニル基、ブタノイル基、ベンゾイ
ル基等が挙げられ、また、2個のR1 がメチレンジオ
キシ基を形成してもよい。就中、R1 としては炭素数
1〜4の低級アルコキシ基が好適である。R2 で示さ
れる炭素数2〜3のアルキレン基としては、例えばエチ
レン基、プロピレン基等が挙げられ、炭素数2〜11の
アルキレンオキシ基としては、例えばエチレンオキシ基
、プロピレンオキシ基、ウンデシレンオキシ基等が挙げ
られ、このうちプロピレンオキシ基が特に好ましい。さ
らに、R3 で示される炭素数1〜6のアルキル基とし
ては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル
基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられ、このうち炭
素数1〜5の低級アルキル基が特に好ましい。 【0013】本発明の4,4−ジメチル−1−フェニル
ペンタン−1,3−ジオン誘導体(1)は、例えば次の
反応式に従って製造することができる。 【0014】 【化3】 【0015】〔式中、R4 は炭素数2〜3のω−アル
ケニル基又は炭素数2〜11のω−アルケニルオキシ基
を示し、R1 、R3 及びnは前記と同じ意味を有す
る〕すなわち、シラン誘導体(2)とベンゾイルピナコ
ロン誘導体(3)とをヒドロシリル化反応させることに
より本発明の4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン
−1,3−ジオン誘導体を得ることができる。 【0016】原料として用られるシラン誘導体(2)は
、市販品を容易に入手することができ、また、ベンゾイ
ルピナコロン誘導体(3)は、例えば公知の方法〔J.
Am. Chem. Soc., 80, 4891
(1958);J.Chromatogr., 312
, 109(1984); J. Polym. Sc
i.Polym. Chem. Ed., 20, 3
079(1982)〕に従い、次の方法(a)又は(b
)により製造することができる。 【0017】方法(a) 【0018】 【化4】 【0019】〔式中、R5 はメチル基、エチル基、n
−プロピル基又はn−ブチル基を示し、R1 、R4
及びnは前記と同じ意味を有する〕すなわち、ベンゾエ
ート(4)とピナコロン(5)を縮合させることにより
、ベンゾイルピナコロン誘導体(3)を製造することが
できる。反応は、無水テトラヒドロフラン、トルエン、
キシレン等の溶媒中、触媒として塩基を用い、20〜1
50 ℃で数10分〜10時間行うのが好ましい。ここ
で用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウムな
どの金属水素化物;ブチルリチウムなどの金属アルキル
化物;トリエチルアミンなどのアミン類;ナトリウムア
ミドなどの金属アミド類;ナトリウムメトキシドなどの
金属アルコキシド化合物等が挙げられる。 【0020】方法(b) 【0021】 【化5】 【0022】〔式中、R1 、R4 、R5 及びnは
前記と同じ意味を有する〕すなわち、アセチルベンゼン
誘導体(6)とエチルエステル(7)を縮合させること
により、ベンゾイルピナコロン誘導体(3)を製造する
ことができる。この反応に用いられるエステル(7)と
しては、例えばピバリン酸メチル、ピバリン酸エチル、
ピバリン酸プロピル、ピバリン酸ブチル等が挙げられる
。また、反応は方法(a)と同様の条件下で行われる。 【0023】シラン誘導体(2)とベンゾイルピナコロ
ン誘導体(3)との反応は、触媒の存在下に行われ、触
媒としては一般にヒドロシリル化に用いられるもの、例
えば遊離ラジカル開始剤;光開始剤;ルテニウム、ロジ
ウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金等の
金属錯体化合物;これらをシリカゲル又はアルミナに担
持させたものなどが挙げられる。これらのうち、特に塩
化白金酸、Speier試薬(塩化白金酸のイソプロピ
ルアルコール溶液)等が好ましい。触媒の使用量は、反
応を促進するのに充分な量であればよく、特に限定され
ないが、使用されるベンゾイルピナコロン誘導体1モル
に対して10−6〜10−1モルの範囲が好ましい。 【0024】また、反応溶媒は必須ではないが、必要に
応じて適当な溶媒中で反応を行ってもよい。反応溶媒と
しては、反応を阻害しないものであれば特に限定されず
、例えばペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの炭
化水素系溶媒;ベンゼン、トルエン、キシレンなどのベ
ンゼン系溶媒;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエー
テル、テトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒;メタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノ
ールなどのアルコール系溶媒等が挙げられる。アルコー
ル系溶媒を使用する場合には、Si−Hと−OHとの間
における脱水素反応を防止又は抑制するために、酢酸カ
リウム等のpH調整剤(特開昭57−149290 号
公報)を用いるのが好ましい。 【0025】反応は、0〜200 ℃で進行するが、反
応速度や生成物の着色などを考え、0〜100 ℃で行
うのが好ましい。また、反応時間は 0.5〜24時間
程度とするのが好ましい。 【0026】本発明の紫外線吸収剤は、上記の如くして
得られる4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1
,3−ジオン誘導体(1)の1種又は2種以上をそのま
ま使用してもよいが、担体に加えて混和せしめた形態の
ものが好ましい。担体としては、上記4,4−ジメチル
−1−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導体(1)
に対して不活性なものであれば特に制限されず、固体、
液体、乳剤、泡状体、ゲル等のいずれであってもよい。 その代表的なものとしては、例えば水、アルコール、油
脂(例えば炭化水素オイル、脂肪酸エステル、長鎖アル
コール、シリコーン油等)、微粉末(例えば澱粉、タル
ク等)、エアゾール噴射剤として使用される低沸点炭化
水素又はハロゲン化炭化水素等が挙げられる。 さらに、本発明の紫外線吸収剤には、4,4−ジメチル
−1−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導体(1)
の紫外線吸収作用を損なわない範囲で、他の成分、例え
ば防腐剤、香料、着色料、界面活性剤等を適宜配合する
ことができる。 【0027】本発明の化粧料は、4,4−ジメチル−1
−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導体(1)を含
有するものであり、その化粧料基剤に対して親和性を有
する4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3
−ジオン誘導体(1)の1種又は2種以上を、常法によ
り公知の化粧料基剤に配合することにより製造され、ク
リーム、溶液、油剤、スプレー、スティック、乳液、フ
ァンデーション、軟膏等の剤型とすることができる。す
なわち、4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1
,3−ジオン誘導体(1)を化粧料基剤に合わせて選択
使用することにより、オイル基剤の化粧油、多量にオイ
ルを配合する油性クリームや油性乳液、水を多量に配合
する弱油性クリームや弱油性乳液、水ベースの化粧水等
の基礎化粧料から、油剤を基剤とするファンデーション
やリップスティック等のメイクアップ化粧料に至るまで
、紫外線吸収作用を有するあらゆる形態の化粧料を製造
することができる。これらに適した基剤及び溶剤として
は、固体状又は液状パラフィン、クリスタルオイル、セ
レシン、オゾケライト、モンタンろうなどの炭化水素類
;オリーブ油、地ろう、カルナウバろう、ラノリン、鯨
ろうなどの植物油又は動物性油脂やろう;ステアリン酸
、パルミチン酸、オレイン酸、グリセリンモノステアリ
ン酸エステル、グリセリンジステアリン酸エステル、グ
リセリンモノオレイン酸エステル、イソプロピルミリス
チン酸エステル、イソプロピルステアリン酸エステル、
ブチルステアリン酸エステルなどの脂肪酸及びそのエス
テル類;エチルアルコール、イソプロピルアルコール、
セチルアルコール、ステアリルアルコール、パルミチル
アルコール、ヘキシルドデシルアルコールなどのアルコ
ール類等が挙げられる。また、グリコール、グリセリン
、ソルビトールなどの保湿作用を有する多価アルコール
類も使用することができる。 【0028】本発明の紫外線吸収剤及び化粧料において
、4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3−
ジオン誘導体(1)の配合量は、使用形態により変動す
るため、特に制限されず有効量存在すればよいが、一般
には全組成物中に 0.1〜20重量%、好ましくは
0.5〜10重量%配合される。 【0029】本発明の紫外線吸収剤及び化粧料は、4,
4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3−ジオン
誘導体(1)以外に、更に他のUV−B吸収剤又はUV
−A吸収剤と組み合わせ、通常の日焼け止め化粧料とし
て使用するのがより好ましい。このようなUV−B吸収
剤としては、例えばp−メチルベンジリデン−D(L)
−ショウノウ又はそのスルホン酸ナトリウム塩、2−フ
ェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸ナトリウム
塩、3,4−ジメチルフェニルグリオキシル酸ナトリウ
ム塩、4−フェニルベンゾフェノン、4−フェニルベン
ゾフェノン−2′−カルボン酸イソオクチルエステル、
p−メトキシ桂皮酸エステル、2−フェニル−5−メチ
ルベンズオキサゾール、p−ジメチルアミノ安息香酸エ
ステル類等が挙げられ、UV−A吸収剤としては、例え
ば4−メトキシ−2′−カルボキシジベンゾイルメタン
、4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾイルメタン
、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、ジベンジリデンカン
ファー類等が挙げられる。 【0030】本発明の化粧料には、前記成分のほか、種
々の添加剤、例えば通常用いられるW/O型及びO/W
型の乳化剤;メチルセルロース、エチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸、トラガカ
ント、寒天、ゼラチンなどの増粘剤;その他香料、防腐
剤、保湿剤、乳化安定剤、薬効成分、生理的に許容し得
る着色剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配
合することができる。 【0031】 【実施例】次に、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。 実施例1 1−(4−(3,3−ジエチルメチルシリル)−プロポ
キシ−3−メトキシフェニル)−4,4−ジメチルペン
タン−1,3−ジオン (本発明化合物1;一般式(
1)中、R1 =OCH3 ,R2 =CH2CH2C
H2O ,R3 =CH3,C2H5 ,C2H5 ,
n=1)の合成:(1) 1−(4−アリルオキシ−3
−メトキシフェニル)−4,4−ジメチルペンタン−1
,3−ジオンの合成;攪拌装置、滴下漏斗、還流冷却器
及び窒素導入管を備えた1000mlの三口フラスコに
、200ml のテトラヒドロフランを入れ、60%水
素化ナトリウム24g(0.6mol)を分散させて加
熱還流した。これに、4−アリルオキシ−3−メトキシ
アセトフェノン61.9g(0.3mol)とピバル酸
エチル39.1g(0.3mol)をテトラヒドロフラ
ン 200mlに溶かした溶液を約 3.5時間かけて
注意深く滴下し、さらに終夜加熱攪拌を続けた。氷冷後
、2規定塩酸 300mlを注意深く加え、さらに飽和
食塩水100mlで2 回洗浄した。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去して褐色の油状
物を得た。この油状物を、ヘキサン/酢酸エチル(2:
1)を展開溶媒としてシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーを行い、目的の標記化合物を淡赤色油状物として7
4.6g(収率86%)得た。 融点:40.0℃ IR(ν KBr, cm−1):3090, 296
0, 2930, 2870, 2620, 1710
, 1680, 1600, 1520, 1470,
1430, 1370, 1340, 1280,
1210, 1180, 1150, 1140, 1
080, 1020, 1000, 930, 880
, 730, 640, 620, 570, 480
1H−NMR(CCl4, δ):1.23(s,9H
,t−Bu), 3.83(s,3H,O−CH3),
4.43〜4.60(m,2H,O−CH2), 5.
06〜5.50(m,2H,Allylic−CH2)
,5.70 〜6.10(m,1H,Allylic−
CH), 6.05(s,1H),6.67(d,1H
,J=9.0Hz,Aromatic), 7.17
〜7.32(m,2H,Aromatic),16.7
6(bs,1H) (2) 1−(4−(3,3−ジエチルメチルシリル)
−プロポキシ−3−メトキシフェニル)−4,4−ジメ
チルペンタン−1,3−ジオンの合成;磁気攪拌装置、
滴下漏斗、還流冷却器及び窒素導入管を備えた30ml
のナスフラスコに、1−(4−アリルオキシ−3−メト
キシフェニル)−4,4−ジメチルペンタン−1,3−
ジオン 3.0g(10mmol)とジエチルメチルシ
ラン 3.2g(31mmol)を入れ、10%酢酸カ
リウムエタノール溶液約 0.1mlと2%塩化白金酸
6水和物イソプロパノール溶液約 0.2mlとを加え
、室温で 3時間攪拌した。反応終了後、溶媒を留去し
て淡黄色の油状物を得た。この油状物を、ヘキサン/酢
酸エチル(20:1)を展開溶媒としてシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーを行い、目的の標記化合物を無色
油状物として3.37g(収率83%)得た。 IR(ν neat, cm −1):2960, 2
880, 1600, 1510, 1470, 12
80, 1210, 1180, 1150, 114
0, 1040, 880, 790, 750 1H−NMR(CDCl3,δ):−0.04(s,3
H,Si−CH3), 0.49〜0.70(m,6H
,Si−CH2−),0.93(s,6H,Si−CH
2−CH3), 1.24(s,9H,t−Bu),
1.80〜2.02(m,2H,−CH2−),3.9
4(s,3H,O−CH3), 4.02(t,2H,
J=7.3Hz,O−CH2), 6.23(s,1H
),6.94(d,1H,J=8.9Hz,Aroma
tic), 7.43〜7.60(m,2H,Arom
atic), 16.72(bs,1H) 【0032】試験例1 紫外線吸収
効果:実施例1で得られた本発明化合物1、比較化合物
として2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(
UV−A吸収剤;比較化合物1)及び2−エチルヘキシ
ル−p−メトキシ桂皮酸(UV−B吸収剤;比較化合物
2)を用い、紫外線吸収効果(吸光度)を調べた。結果
を表1に示す。 (測定方法)被験化合物をエタノール(99.5%試薬
特級)に溶解して2.5×10−5mol/l 濃度の
溶液を調製し、石英セル(1cm×1cm)に入れた後
、自記分光光度計(日立製U−3410型)により吸光
度を測定した。 【0033】 【表1】 【0034】表1から明らかなように、本発明化合物は
比較化合物に比べ、UV−A紫外線及びUV−B紫外線
に対する吸収効果が強く、日焼け止め効果の高いことが
わかる。 【0035】試験例2 紫外線に対
する安定性:実施例1で得られた本発明化合物1、比較
化合物として4−メトキシ−4′−t−ブチルジベンゾ
イルメタン(比較化合物3)及び2−エチルヘキシル−
p−メトキシシンナメート(比較化合物4)を用い、紫
外線に対する安定性を調べた。結果を表2に示す。 (実験方法)被験化合物を99.5%エタノール/蒸留
水(3/2)溶媒に2mmol/lとなるように溶解し
、太陽光に極めて近似の波長及び強度を有するキセノン
耐光試験機を用いて14時間又は65時間紫外線を照射
した。溶媒を留去した後、定量分析を行い残存率から安
定性を評価した。 【0036】 【表2】 【0037】表2から明らかなように、本発明化合物は
比較化合物に比べ、紫外線に対して著しく安定性に優れ
ていることがわかる。 【0038】実施例2 W/O型ク
リーム:常法により、下記組成のW/O型クリームを製
造した。 (組成)
(重量%) 1−(4−(3,3−ジエチルメチルシ
リル)− プロポキシ−3−メトキシフェニル)−4
,4− ジメチルペンタン−1,3−ジオン
2.0
ソルビタンセスキオレエート
4.0
ステアリン酸アルミニウム
0.5
セチルアルコール
4
.0 流動パラフィン
16.0 スクワラン
10.0 ミリスチン酸イソプ
ロピル
5.0 安息香酸ナトリウム
0.3 グリセリン
10.0
香料
適量 水
バランス
10
0.0【0039】実施例3 化粧
水:常法により、下記組成の化粧水を製造した。 (組成)
(重量%) 1−(4−(3,3−ジエチルメチルシ
リル)− プロポキシ−3−メトキシフェニル)−4
,4− ジメチルペンタン−1,3−ジオン
2.0
ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル
4.0 エタノー
ル
10.
0 グリセリン
3.0 ジプロピレングリコール
7.0 乳酸
0.05 乳酸
ナトリウム
0.
12 メチルパラベン
0.1 香料
適量 色素
微量
水
バランス
100.0【0040
】実施例4 O/W型乳液:常法に
より、下記組成のO/W型乳液を製造した。 (組成)
(重量%) 1−(4−(3,3−ジエチルメチルシ
リル)− プロポキシ−3−メトキシフェニル)−4
,4− ジメチルペンタン−1,3−ジオン
3.0
ステアリン酸
2.0 モノステアリン酸ソルビタン
1.5 ポリオキシエチレン(23)ソルビタンモ
ノステアレート 1.0 セチルア
ルコール
0.4
ステアリルアルコール
0.3
ミリスチン酸イソプロピル
7.0
スクワラン
5.0 流動パラフィン
5.0 固形パラフィン
2.0 エチルパラベ
ン
0.1 メ
チルパラベン
0
.1 カルボキシビニルポリマー (カーボポール,グッドリッチ社製)
0.2 水酸化
カリウム
0.4
香料
適量 水
バランス
100.0 【0041】実施例5
O/W型クリーム:常法により、下記組成のO/
W型クリームを製造した。 (組成)
(重量%) 1−(4−(3,3−ジエチルメチルシ
リル)− プロポキシ−3−メトキシフェニル)−4
,4− ジメチルペンタン−1,3−ジオン
2.0
ステアリン酸
1.0 親油型モノステアリン酸グリセリド
2.
0 ポリオキシエチレン(23)ソルビタンモノステ
アレート 1.0 セチルアルコー
ル
1.0 ステア
リルアルコール
1.0 ス
クワラン
10.0 流動パラフィン
20.0 ワセリン
5.0 ブチ
ルパラベン
0.
1 メチルパラベン
0.1 トリエタノールアミン
1.0 グリセリン
10.0 香料
適量
水
バランス
100.0【004
2】 【発明の効果】本発明の4,4−ジメチル−1−フェニ
ルペンタン−1,3−ジオン誘導体(1)は、優れた紫
外線吸収作用と卓越した光安定性を有するものであり、
これを含有する本発明の紫外線吸収剤及び化粧料は、日
焼け防止効果に優れたものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 は、同一又は異なって、炭素数1〜8の
アルコキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数6〜
10のアリール基、炭素数2〜10のアシル基又は水酸
基を示し、2個のR1 がメチレンジオキシ基を形成し
てもよい。nは0〜3の整数を示し、R2 は炭素数2
〜3のアルキレン基又は炭素数2〜11のアルキレンオ
キシ基を示し、R3 は、同一又は異なって、炭素数1
〜6のアルキル基又はフェニル基を示す〕で表される4
,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3−ジオ
ン誘導体。 - 【請求項2】 請求項1記載の4,4−ジメチル−1
−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導体を含有する
ことを特徴とする紫外線吸収剤。 - 【請求項3】 請求項1記載の4,4−ジメチル−1
−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導体を含有する
ことを特徴とする化粧料。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3054932A JPH04290887A (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導体、これを含有する紫外線吸収剤及び化粧料 |
| US07/853,078 US5371296A (en) | 1991-03-18 | 1992-03-17 | 4,4-dimethyl-1-phenylpentane-1,3-dione derivative and UV ray absorbent and cosmetic containing the same |
| EP19920104695 EP0504844A3 (en) | 1991-03-18 | 1992-03-18 | 4,4-dimethyl-1-phenylpentane-1,3-dione derivative and uv ray absorbent and cosmetic containing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3054932A JPH04290887A (ja) | 1991-03-19 | 1991-03-19 | 4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導体、これを含有する紫外線吸収剤及び化粧料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04290887A true JPH04290887A (ja) | 1992-10-15 |
Family
ID=12984404
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3054932A Pending JPH04290887A (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-19 | 4,4−ジメチル−1−フェニルペンタン−1,3−ジオン誘導体、これを含有する紫外線吸収剤及び化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04290887A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8681289B2 (en) | 2010-09-16 | 2014-03-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Lighting device and liquid crystal display apparatus comprising the same |
| US8905598B2 (en) | 2011-03-11 | 2014-12-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Lighting device |
-
1991
- 1991-03-19 JP JP3054932A patent/JPH04290887A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8681289B2 (en) | 2010-09-16 | 2014-03-25 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Lighting device and liquid crystal display apparatus comprising the same |
| US8905598B2 (en) | 2011-03-11 | 2014-12-09 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Lighting device |
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