JPH0429541B2 - - Google Patents
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- JPH0429541B2 JPH0429541B2 JP57203710A JP20371082A JPH0429541B2 JP H0429541 B2 JPH0429541 B2 JP H0429541B2 JP 57203710 A JP57203710 A JP 57203710A JP 20371082 A JP20371082 A JP 20371082A JP H0429541 B2 JPH0429541 B2 JP H0429541B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は積層構造体に関し、更に詳しくはエチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物からなる樹脂
層と変性エチレン共重合体樹脂または変性エチレ
ン共重合体樹脂を有するポリオレフイン樹脂の層
とから少なくとも構成された積層構造体におい
て、 該変性エチレン共重合体樹脂として、エチレン
とα−オレフインを共重合させて得られる密度
0.890〜0.950g/c.c.、メルトインデツクス0.01〜
50g/10分、分子内末端ビニル基が1000カーボン
当り0個超〜0.15個以下のエチレン共重合体100
重量部に、不飽和カルボン酸またはその誘導体
0.01〜20重量部をグラフトした変性エチレン共重
合体樹脂を用いることを特徴とする積層構造体に
関するもので、酸素、炭酸ガス、香気などの耐気
体透過性、機械的特性など、種々のすぐれた特性
を有し、食品包装用フイルムあるいは食品用容器
などの包装材として適用される。 従来、熱可塑性樹脂、特にポリオレフイン樹脂
はそのすぐれた透明性、柔軟性、および衛生性な
どの見地から食品類の包装材料等として広く使用
されている。 しかしながら、ポリオレフイン樹脂は酸素や炭
酸ガスなどの気体の透過性が大きく、食品を長時
間に亘つて保存できないこと等に欠点がある。 一方、気体透過性の最も著しく小さい樹脂とし
てエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物が一般
的に知られている。 これら樹脂の相互の特性を利用したものの一つ
として異種重合体の組合せからなる積層フイルム
が挙げられる。例えば、優れたガスバリヤー性お
よびヒートシール性が要求される食品包装用フイ
ルムとしては、積層フイルムのうちでも前述のポ
リオレフイン樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物からなる樹脂の積層フイルムが挙げら
れる。しかしながら、これら樹脂は熱融着に乏し
く両者間の接着性が弱く、層間剥離を生じ、とて
も実用に供せない。 上記欠点を改良するために両樹脂間に接着剤を
介在させたり、表面処理などを施したりして積層
する方法が提案されているが繁雑な工程を必要と
したり、衛生上問題を有していること、あるいは
共押出法などの効率的な成形方法の採用に制限が
加えられるなど種々の問題点を有する。 また、ポリオレフイン樹脂に不飽和カルボン酸
をグラフトした変性ポリオレフイン樹脂を用いて
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物との接着
性を改良する方法も試みられているが、未だ充分
な接着強度を有していない。 本発明は上記問題点を解決するためになされた
もので、接着性に優れた積層構造体を提供するこ
とを目的とし、究極的には酸素、炭酸ガス、香気
などの耐気体透過性、機械的特性など、種々のす
ぐれた特性を有し、食品包装用フイルムあるいは
食品用容器などの包装材として好ましく適用され
る。 本発明者等はこの目的に沿つて鋭意検討した結
果、特定のエチレン共重合体樹脂を選定した変性
エチレン共重合体を用いることによりエチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物と極めて強固な接着
強度を有する積層構造体となすことを見い出し本
発明に到達した。 すなわち本発明は、エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物からなる樹脂層と変性エチレン共重
合体樹脂または変性エチレン共重合体を有するポ
リオレフイン樹脂の層とから少なくとも構成され
た積層構造体において、 該変性エチレン共重合体樹脂として、エチレン
とα−オレフインを共重合させて得られる密度
0.890〜0.950g/c.c.、メルトインデツクス0.01〜
50g/10分、分子内末端ビニル基が1000カーボン
当り0個超〜0.15個以下のエチレン共重合体100
重量部に、不飽和カルボン酸またはその誘導体
0.01〜20重量部をグラフトした変性エチレン共重
合体樹脂を用いることを特徴とする積層構造体に
ある。 本発明において使用するエチレン−α−オレフ
イン共重合体(以下、単にエチレン共重合体と称
す)としてはエチレン−プロピレン共重合体、エ
チレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ヘキセ
ン−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合
体、エチレン−4・メチル・ペンテン−1共重合
体またはそれらの混合物等が挙げられ、特にエチ
レンと炭素数3〜12のα−オレフインとの共重合
体が好ましい。 上記エチレン−α−オレフイン共重合体の製造
法は、高、中、低圧法による気相重合法、スラリ
ー重合法、溶液重合法など特に限定されない。 上記エチレン共重合体は、密度が0.890〜0.950
g/c.c.、好ましくは0.91〜0.94g/c.c.、メルトイ
ンデツクスが0.01〜50g/10分、好ましくは0.1
〜20g/10分、分子内末端ビニル基が1000カーボ
ン当り0個超〜0.15個以下の特定範囲のものが選
定される。 上記密度が0.890g/c.c.未満においては成形性
に難点を有し、一方0.950g/c.c.を越えると接着
性が低下し好ましくない。また、メルトインデツ
クス(以下、単にMと称す)が0.01g/10分未
満および50g/10分を越える場合においては成形
が困難となりいずれも好ましくない。 またエチレン共重合体の分子内の末端ビニル基
が1000カーボン当り0.15個を越える場合において
は変性の際に分子内架橋を起こし、Mの低下が
著しく好ましくない。 本発明の不飽和カルボン酸またはその誘導体と
はアクリル酸、メタクリル酸、メチルメタアクリ
ル酸等の一塩基酸、マレイン酸、フマール酸、イ
タコン酸、シトラコン酸、ハイミツク酸等の二塩
基酸またはこれらの無水物、エステル、アミド、
イミドあるいは金属塩が挙げられ、少なくともこ
れら1種が使用されるが、特にマレイン酸または
無水マレイン酸が好適である。 上記不飽和カルボン酸またはその誘導体の使用
量はエチレン共重合体100重量部に対して、0.01
〜20重量部、好ましくは0.03〜10重量部である。
上記不飽和カルボン酸またはその誘導体の量が
0.01重量部未満においては接着性が低下し、所望
の効果が得られない。また20重量部を越える場合
においては樹脂が着色したりゲル化が進み、異物
発生の原因となり好ましくない。 本発明に用いられる変性エチレン共重合体樹脂
は上記エチレン共重合体100重量部に対し、不飽
和カルボン酸またはその誘導体0.01〜20重量部を
有機過酸化物の存在下でグラフト付加せしめたも
ので、該変性は押出機内あるいはバンバリーミキ
サー等の混練機内などの無溶媒下で溶融混合して
変性させる方法、あるいはベンゼン、キシレン、
トルエン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン等の脂肪族炭化水素などの溶媒中で
加熱混合して変性する方法等、特に限定されない
が、操作が簡単で安価であることなどから押出機
内で行なうことが好ましい。 上記変性エチレン共重合体樹脂の使用方法は該
変性体をそのまま使用するか、あるいは所定量の
変性体を未変性のポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフイン系樹脂または相溶性のある熱
可塑性樹脂に添加してもよい。上記ブレンドにあ
たつてはドライブレンドでも溶融ブレンドでも差
支えない。また前記有機過酸化物としては例えば
ベンゾイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサ
イド、アゾビスイソブチロニトリル、ジクミルパ
ーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイ
ド、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシジイソ
プロピル)ベンゼン、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
シンなどの有機過酸化物が好適に用いられる。 本発明の積層構造体はエチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物(以下、単にEVALと称す)から
なる樹脂層と前記変性エチレン共重合体樹脂また
は該変性エチレン共重合体樹脂を含有するポリオ
レフイン樹脂の層から少なくともなるものであ
る。本発明の積層体の構成は前記、EVAL層と変
性エチレン共重合体樹脂層(以下、単にMPEと
称す)、またはEVAL層と該変性エチレン共重合
体を通例のポリオレフイン樹脂(以下、単にPO
と称す)に所定量ブレンドした変性ポリオレフイ
ン樹脂層(以下、MPOと称す)とからなる構造
体を基本とする他の熱可塑性樹脂を積層してなる
多層積層体を包含するものであり、例えばEVAL
層/MPE層/PO層、EVAL層/MPO層/PO
層、MPE層/EVAL層/MPE層/PO層等の
種々の形態を包含する。 本発明におけるエチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物とはエチレン含有量20〜50モル%、酢酸
ビニル部分のケン化度90モル%以上の組成を有す
るものが好ましい。 また、上記熱可塑性樹脂とは高、中、低圧法に
よるポリエチレンとα−オレフインの共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレ
ン、プロピレンと他のα−オレフインの共重合
体、ポリブテン−1、ポリ4−メチル−ペンテン
−1等のポリオレフイン系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコ
ール系樹脂またはそれらの混合物等が挙げられ
る。 本発明の積層構造体の製造方法としては多層ダ
イを用いて押出機で溶融された樹脂をダイス先端
で合接させて積層構造とする多層インフレーシヨ
ン法、Tダイ法などの押出成形法の他にブロー成
形法、射出成形法などが適用される。 本発明の該積層構造体は機械的強度、耐水性、
防湿性あるいは耐気体透過性、ヒートシール性等
の種々の特性を併有し、フイルム、シート、チユ
ーブ、容器(ボトル)などに応用され、とくに高
いバリヤー性を必要とする食品、薬品、化粧品等
の多くの分野の包装用資材として有用である。 以下、本発明を実施例および比較例によりさら
に詳しく説明する。 実施例 1 (変性エチレン共重合体の製造) エチレン−ブテン−1共重合体(密度0.921
g/c.c.、メルトインデツクス1.0g/10分、末端
ビニル基0.09個/103C)100重量部に無水マレイ
ン酸0.3重量部および2,5ジメチル,2,5ジ
(ターシヤリブチルパーオキシ)ヘキシン−3
0.05重量部を加えて、ヘンシエルミキサーで攪拌
ブレンドし、該ブレンド物を押出機にて230℃、
滞留時間100秒でグラフトして変性エチレン共重
合体(MPE)を得た。 (積層構造体の製造) インフレーシヨン成形機を使用し前記MPEお
よびエチレン−酢酸ビニルケン化物(商品名:エ
バールED−F、(株)クラレ製、EVAL)の樹脂を
多層ダイスに供給し、ダイ温度230℃でダイリツ
プの手前で合流させて積層し、2層からなるイン
フーシヨンフイルムを成型した。その時の積層フ
イルム(積層構造体)の厚みはMPE70μ/
EVAL30μである。 上記積層フイルムから25mm幅の試験片を作成
し、テンシロン法引張試験機を用いて、角度180
度、引き取り速度50mm/分の速度で引張つた時の
層間剥離強度を接着強度とし、その結果を第1表
に示した。また分子内末端ビニル基の測定法は厚
さ6mmシートを作成し、赤外線吸収スペクトルに
より波長11.03μの吸光度を測定し、次式により求
めた。 個/1000C=Klog I。I×1/d ここで、 d ;ポリエチレンの密度 ;シートの厚さ I。;ベースの吸光度 I ;特性吸収光度 K ;定数(波長11.03μの場合は0.116) 実施例 2 エチレン−プロピレン共重合体(密度0.922
g/c.c.、MI1.0g/10分、末端ビニル基0.08個/
103C)を実施例1のエチレン−ブテン−1共重
合体の代りに使用した以外は、全て実施例1と同
様に積層構造体を製造し、実施例1に準じて接着
強度を測定し、結果を第1表に示した。 実施例 3 実施例1のエチレン−ブテン−1共重合体の代
わりにエチレン−ヘキセン−1共重合体(密度
0.912g/c.c.、MI1.0g/10分、末端ビニル基0.08
個/103C)を用いた以外は、全て実施例1と同
様に積層構造体を製造し、実施例1に準じて接着
強度を測定し、結果を第1表に示した。 実施例 4 実施例1によつて作成したMPE30重量%を未
変性エチレン−ブテン−1共重合体(密度0.921
g/c.c.、MI0.25g/10分、末端ビニル基0.09個/
103C)(以下、L−LDPEと称す)70重量%に混
合した変性体(MPE+L−LDPE)を得た。こ
の変性体を用いて実施例1と同様に積層構造体を
製造し、実施例1に準じて接着強度を測定し結果
を第1表に示した。 実施例 5 実施例1によつて作成したMPE70重量%に低
密度ポリエチレン(密度0.922g/c.c.、MI0.25
g/10分、商品名:日石レクスロンF102、日本
石油化学(株)社製、LDPE)30重量%を混合した変
性体(MPE+LDPE)を得た。この変性体を用
いて実施例1と同じEVALおよびLDPE(日石レ
クスロンF102)を使用し、インフレーシヨン機
に3層ダイスを設置し、EVAL/MPE+
LDPE/LDPEの3層構造体を得、EVAL/MPE
+LDPE間の接着強度を測定し、結果を第1表に
示した。 比較例 1 実施例1のエチレン−ブテン−1共重合体の代
わりに本発明で使用する範囲外のエチレン−プロ
ピレン共重合体(密度0.918g/c.c.、MI55g/10
分、末端ビニル基0.07個/103C)を用いて実施
例1と同様に積層体を得ようと試みたが、MPE
が軟弱で成形不能であつた。 比較例 2 本発明で使用する範囲外のエチレン−ブテン−
1共重合体(密度0.921g/c.c.、MI1g/10分、
末端ビニル基0.2個/103C)を用いて実施例1と
同様に積層構造体を製造し、接着強度を測定し結
果を第1表に示した。その結果、接着強度は0.5
Kg/2cm幅と低いものであつた。 比較例 3 変性体としてアイオノマー樹脂(三井ポリケミ
カル(株)社製)を用いた以外は実施例1と同様に積
層構造体を製造し、接着強度を測定し結果を第1
表に示した。その結果、接着強度は0.3Kg/2cm
幅と低いものであつた。 【表】
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物からなる樹脂
層と変性エチレン共重合体樹脂または変性エチレ
ン共重合体樹脂を有するポリオレフイン樹脂の層
とから少なくとも構成された積層構造体におい
て、 該変性エチレン共重合体樹脂として、エチレン
とα−オレフインを共重合させて得られる密度
0.890〜0.950g/c.c.、メルトインデツクス0.01〜
50g/10分、分子内末端ビニル基が1000カーボン
当り0個超〜0.15個以下のエチレン共重合体100
重量部に、不飽和カルボン酸またはその誘導体
0.01〜20重量部をグラフトした変性エチレン共重
合体樹脂を用いることを特徴とする積層構造体に
関するもので、酸素、炭酸ガス、香気などの耐気
体透過性、機械的特性など、種々のすぐれた特性
を有し、食品包装用フイルムあるいは食品用容器
などの包装材として適用される。 従来、熱可塑性樹脂、特にポリオレフイン樹脂
はそのすぐれた透明性、柔軟性、および衛生性な
どの見地から食品類の包装材料等として広く使用
されている。 しかしながら、ポリオレフイン樹脂は酸素や炭
酸ガスなどの気体の透過性が大きく、食品を長時
間に亘つて保存できないこと等に欠点がある。 一方、気体透過性の最も著しく小さい樹脂とし
てエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物が一般
的に知られている。 これら樹脂の相互の特性を利用したものの一つ
として異種重合体の組合せからなる積層フイルム
が挙げられる。例えば、優れたガスバリヤー性お
よびヒートシール性が要求される食品包装用フイ
ルムとしては、積層フイルムのうちでも前述のポ
リオレフイン樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合
体ケン化物からなる樹脂の積層フイルムが挙げら
れる。しかしながら、これら樹脂は熱融着に乏し
く両者間の接着性が弱く、層間剥離を生じ、とて
も実用に供せない。 上記欠点を改良するために両樹脂間に接着剤を
介在させたり、表面処理などを施したりして積層
する方法が提案されているが繁雑な工程を必要と
したり、衛生上問題を有していること、あるいは
共押出法などの効率的な成形方法の採用に制限が
加えられるなど種々の問題点を有する。 また、ポリオレフイン樹脂に不飽和カルボン酸
をグラフトした変性ポリオレフイン樹脂を用いて
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物との接着
性を改良する方法も試みられているが、未だ充分
な接着強度を有していない。 本発明は上記問題点を解決するためになされた
もので、接着性に優れた積層構造体を提供するこ
とを目的とし、究極的には酸素、炭酸ガス、香気
などの耐気体透過性、機械的特性など、種々のす
ぐれた特性を有し、食品包装用フイルムあるいは
食品用容器などの包装材として好ましく適用され
る。 本発明者等はこの目的に沿つて鋭意検討した結
果、特定のエチレン共重合体樹脂を選定した変性
エチレン共重合体を用いることによりエチレン−
酢酸ビニル共重合体ケン化物と極めて強固な接着
強度を有する積層構造体となすことを見い出し本
発明に到達した。 すなわち本発明は、エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物からなる樹脂層と変性エチレン共重
合体樹脂または変性エチレン共重合体を有するポ
リオレフイン樹脂の層とから少なくとも構成され
た積層構造体において、 該変性エチレン共重合体樹脂として、エチレン
とα−オレフインを共重合させて得られる密度
0.890〜0.950g/c.c.、メルトインデツクス0.01〜
50g/10分、分子内末端ビニル基が1000カーボン
当り0個超〜0.15個以下のエチレン共重合体100
重量部に、不飽和カルボン酸またはその誘導体
0.01〜20重量部をグラフトした変性エチレン共重
合体樹脂を用いることを特徴とする積層構造体に
ある。 本発明において使用するエチレン−α−オレフ
イン共重合体(以下、単にエチレン共重合体と称
す)としてはエチレン−プロピレン共重合体、エ
チレン−ブテン−1共重合体、エチレン−ヘキセ
ン−1共重合体、エチレン−オクテン−1共重合
体、エチレン−4・メチル・ペンテン−1共重合
体またはそれらの混合物等が挙げられ、特にエチ
レンと炭素数3〜12のα−オレフインとの共重合
体が好ましい。 上記エチレン−α−オレフイン共重合体の製造
法は、高、中、低圧法による気相重合法、スラリ
ー重合法、溶液重合法など特に限定されない。 上記エチレン共重合体は、密度が0.890〜0.950
g/c.c.、好ましくは0.91〜0.94g/c.c.、メルトイ
ンデツクスが0.01〜50g/10分、好ましくは0.1
〜20g/10分、分子内末端ビニル基が1000カーボ
ン当り0個超〜0.15個以下の特定範囲のものが選
定される。 上記密度が0.890g/c.c.未満においては成形性
に難点を有し、一方0.950g/c.c.を越えると接着
性が低下し好ましくない。また、メルトインデツ
クス(以下、単にMと称す)が0.01g/10分未
満および50g/10分を越える場合においては成形
が困難となりいずれも好ましくない。 またエチレン共重合体の分子内の末端ビニル基
が1000カーボン当り0.15個を越える場合において
は変性の際に分子内架橋を起こし、Mの低下が
著しく好ましくない。 本発明の不飽和カルボン酸またはその誘導体と
はアクリル酸、メタクリル酸、メチルメタアクリ
ル酸等の一塩基酸、マレイン酸、フマール酸、イ
タコン酸、シトラコン酸、ハイミツク酸等の二塩
基酸またはこれらの無水物、エステル、アミド、
イミドあるいは金属塩が挙げられ、少なくともこ
れら1種が使用されるが、特にマレイン酸または
無水マレイン酸が好適である。 上記不飽和カルボン酸またはその誘導体の使用
量はエチレン共重合体100重量部に対して、0.01
〜20重量部、好ましくは0.03〜10重量部である。
上記不飽和カルボン酸またはその誘導体の量が
0.01重量部未満においては接着性が低下し、所望
の効果が得られない。また20重量部を越える場合
においては樹脂が着色したりゲル化が進み、異物
発生の原因となり好ましくない。 本発明に用いられる変性エチレン共重合体樹脂
は上記エチレン共重合体100重量部に対し、不飽
和カルボン酸またはその誘導体0.01〜20重量部を
有機過酸化物の存在下でグラフト付加せしめたも
ので、該変性は押出機内あるいはバンバリーミキ
サー等の混練機内などの無溶媒下で溶融混合して
変性させる方法、あるいはベンゼン、キシレン、
トルエン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン等の脂肪族炭化水素などの溶媒中で
加熱混合して変性する方法等、特に限定されない
が、操作が簡単で安価であることなどから押出機
内で行なうことが好ましい。 上記変性エチレン共重合体樹脂の使用方法は該
変性体をそのまま使用するか、あるいは所定量の
変性体を未変性のポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフイン系樹脂または相溶性のある熱
可塑性樹脂に添加してもよい。上記ブレンドにあ
たつてはドライブレンドでも溶融ブレンドでも差
支えない。また前記有機過酸化物としては例えば
ベンゾイルパーオキサイド、ラウリルパーオキサ
イド、アゾビスイソブチロニトリル、ジクミルパ
ーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイ
ド、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシジイソ
プロピル)ベンゼン、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
シンなどの有機過酸化物が好適に用いられる。 本発明の積層構造体はエチレン−酢酸ビニル共
重合体ケン化物(以下、単にEVALと称す)から
なる樹脂層と前記変性エチレン共重合体樹脂また
は該変性エチレン共重合体樹脂を含有するポリオ
レフイン樹脂の層から少なくともなるものであ
る。本発明の積層体の構成は前記、EVAL層と変
性エチレン共重合体樹脂層(以下、単にMPEと
称す)、またはEVAL層と該変性エチレン共重合
体を通例のポリオレフイン樹脂(以下、単にPO
と称す)に所定量ブレンドした変性ポリオレフイ
ン樹脂層(以下、MPOと称す)とからなる構造
体を基本とする他の熱可塑性樹脂を積層してなる
多層積層体を包含するものであり、例えばEVAL
層/MPE層/PO層、EVAL層/MPO層/PO
層、MPE層/EVAL層/MPE層/PO層等の
種々の形態を包含する。 本発明におけるエチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物とはエチレン含有量20〜50モル%、酢酸
ビニル部分のケン化度90モル%以上の組成を有す
るものが好ましい。 また、上記熱可塑性樹脂とは高、中、低圧法に
よるポリエチレンとα−オレフインの共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレ
ン、プロピレンと他のα−オレフインの共重合
体、ポリブテン−1、ポリ4−メチル−ペンテン
−1等のポリオレフイン系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルアルコ
ール系樹脂またはそれらの混合物等が挙げられ
る。 本発明の積層構造体の製造方法としては多層ダ
イを用いて押出機で溶融された樹脂をダイス先端
で合接させて積層構造とする多層インフレーシヨ
ン法、Tダイ法などの押出成形法の他にブロー成
形法、射出成形法などが適用される。 本発明の該積層構造体は機械的強度、耐水性、
防湿性あるいは耐気体透過性、ヒートシール性等
の種々の特性を併有し、フイルム、シート、チユ
ーブ、容器(ボトル)などに応用され、とくに高
いバリヤー性を必要とする食品、薬品、化粧品等
の多くの分野の包装用資材として有用である。 以下、本発明を実施例および比較例によりさら
に詳しく説明する。 実施例 1 (変性エチレン共重合体の製造) エチレン−ブテン−1共重合体(密度0.921
g/c.c.、メルトインデツクス1.0g/10分、末端
ビニル基0.09個/103C)100重量部に無水マレイ
ン酸0.3重量部および2,5ジメチル,2,5ジ
(ターシヤリブチルパーオキシ)ヘキシン−3
0.05重量部を加えて、ヘンシエルミキサーで攪拌
ブレンドし、該ブレンド物を押出機にて230℃、
滞留時間100秒でグラフトして変性エチレン共重
合体(MPE)を得た。 (積層構造体の製造) インフレーシヨン成形機を使用し前記MPEお
よびエチレン−酢酸ビニルケン化物(商品名:エ
バールED−F、(株)クラレ製、EVAL)の樹脂を
多層ダイスに供給し、ダイ温度230℃でダイリツ
プの手前で合流させて積層し、2層からなるイン
フーシヨンフイルムを成型した。その時の積層フ
イルム(積層構造体)の厚みはMPE70μ/
EVAL30μである。 上記積層フイルムから25mm幅の試験片を作成
し、テンシロン法引張試験機を用いて、角度180
度、引き取り速度50mm/分の速度で引張つた時の
層間剥離強度を接着強度とし、その結果を第1表
に示した。また分子内末端ビニル基の測定法は厚
さ6mmシートを作成し、赤外線吸収スペクトルに
より波長11.03μの吸光度を測定し、次式により求
めた。 個/1000C=Klog I。I×1/d ここで、 d ;ポリエチレンの密度 ;シートの厚さ I。;ベースの吸光度 I ;特性吸収光度 K ;定数(波長11.03μの場合は0.116) 実施例 2 エチレン−プロピレン共重合体(密度0.922
g/c.c.、MI1.0g/10分、末端ビニル基0.08個/
103C)を実施例1のエチレン−ブテン−1共重
合体の代りに使用した以外は、全て実施例1と同
様に積層構造体を製造し、実施例1に準じて接着
強度を測定し、結果を第1表に示した。 実施例 3 実施例1のエチレン−ブテン−1共重合体の代
わりにエチレン−ヘキセン−1共重合体(密度
0.912g/c.c.、MI1.0g/10分、末端ビニル基0.08
個/103C)を用いた以外は、全て実施例1と同
様に積層構造体を製造し、実施例1に準じて接着
強度を測定し、結果を第1表に示した。 実施例 4 実施例1によつて作成したMPE30重量%を未
変性エチレン−ブテン−1共重合体(密度0.921
g/c.c.、MI0.25g/10分、末端ビニル基0.09個/
103C)(以下、L−LDPEと称す)70重量%に混
合した変性体(MPE+L−LDPE)を得た。こ
の変性体を用いて実施例1と同様に積層構造体を
製造し、実施例1に準じて接着強度を測定し結果
を第1表に示した。 実施例 5 実施例1によつて作成したMPE70重量%に低
密度ポリエチレン(密度0.922g/c.c.、MI0.25
g/10分、商品名:日石レクスロンF102、日本
石油化学(株)社製、LDPE)30重量%を混合した変
性体(MPE+LDPE)を得た。この変性体を用
いて実施例1と同じEVALおよびLDPE(日石レ
クスロンF102)を使用し、インフレーシヨン機
に3層ダイスを設置し、EVAL/MPE+
LDPE/LDPEの3層構造体を得、EVAL/MPE
+LDPE間の接着強度を測定し、結果を第1表に
示した。 比較例 1 実施例1のエチレン−ブテン−1共重合体の代
わりに本発明で使用する範囲外のエチレン−プロ
ピレン共重合体(密度0.918g/c.c.、MI55g/10
分、末端ビニル基0.07個/103C)を用いて実施
例1と同様に積層体を得ようと試みたが、MPE
が軟弱で成形不能であつた。 比較例 2 本発明で使用する範囲外のエチレン−ブテン−
1共重合体(密度0.921g/c.c.、MI1g/10分、
末端ビニル基0.2個/103C)を用いて実施例1と
同様に積層構造体を製造し、接着強度を測定し結
果を第1表に示した。その結果、接着強度は0.5
Kg/2cm幅と低いものであつた。 比較例 3 変性体としてアイオノマー樹脂(三井ポリケミ
カル(株)社製)を用いた以外は実施例1と同様に積
層構造体を製造し、接着強度を測定し結果を第1
表に示した。その結果、接着強度は0.3Kg/2cm
幅と低いものであつた。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物から
なる樹脂層と変性エチレン共重合体樹脂または変
性エチレン共重合体樹脂を有するポリオレフイン
樹脂の層とから少なくとも構成された積層構造体
において、 該変性エチレン共重合体樹脂として、エチレン
とα−オレフインを共重合させて得られる密度
0.890〜0.950g/c.c.、メルトインデツクス0.01〜
50g/10分、分子内末端ビニル基が1000カーボン
当り0個超〜0.15個以下のエチレン共重合体100
重量部に、不飽和カルボン酸またはその誘導体
0.01〜20重量部をグラフトした変性エチレン共重
合体樹脂を用いることを特徴とする積層構造体。 2 前記エチレン共重合体がエチレン−ブテン−
1共重合体であることを特徴とする前記特許請求
の範囲第1項記載の積層構造体。 3 前記不飽和カルボン酸またはその誘導体が無
水マレイン酸である前記特許請求の範囲第1項ま
たは第2項記載の積層構造体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20371082A JPS5995139A (ja) | 1982-11-22 | 1982-11-22 | 積層構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20371082A JPS5995139A (ja) | 1982-11-22 | 1982-11-22 | 積層構造体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5995139A JPS5995139A (ja) | 1984-06-01 |
| JPH0429541B2 true JPH0429541B2 (ja) | 1992-05-19 |
Family
ID=16478563
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20371082A Granted JPS5995139A (ja) | 1982-11-22 | 1982-11-22 | 積層構造体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5995139A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0444357Y2 (ja) * | 1986-07-24 | 1992-10-20 | ||
| JPH01186323A (ja) * | 1988-01-21 | 1989-07-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 保香性能に優れた性質を有する包装材料 |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5363484A (en) * | 1976-11-18 | 1978-06-06 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | Multilayer structure |
| JPS5938900B2 (ja) * | 1976-11-25 | 1984-09-19 | 日本合成化学工業株式会社 | 多層構造物 |
| JPS5929410B2 (ja) * | 1976-12-29 | 1984-07-20 | 三菱油化株式会社 | ガス遮断性の優れた積層複合シ−トの製造方法 |
| JPS53142482A (en) * | 1977-05-17 | 1978-12-12 | Gunze Kk | Twooaxis oriented polypropylene series multilayer film and its production method |
-
1982
- 1982-11-22 JP JP20371082A patent/JPS5995139A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5995139A (ja) | 1984-06-01 |
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