JPH04296400A - 食用廃油を使った石けんの製造方法 - Google Patents

食用廃油を使った石けんの製造方法

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JPH04296400A
JPH04296400A JP3063154A JP6315491A JPH04296400A JP H04296400 A JPH04296400 A JP H04296400A JP 3063154 A JP3063154 A JP 3063154A JP 6315491 A JP6315491 A JP 6315491A JP H04296400 A JPH04296400 A JP H04296400A
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waste oil
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edible
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Yasuo Ogino
荻野 泰夫
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Okayama Prefectural Government
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食用廃油を使った石け
んの製造方法に関するものであり、特に人体に安全な廃
油分解剤等を用いる手軽にできる食用廃油を使った石け
んの製造方法である。
【0002】
【従来の技術】家庭、豆腐製造業、惣采製造業、外食産
業などで生じた食用廃油は、現在、そのまま廃棄するか
回収再利用するかの何れかを選択しなければならない。 廃棄する場合は、新聞紙、市販されている紙パルプある
いは多孔質のプラスチックポリマー等を素材とした吸着
剤等に吸わせるか、凝固剤で固めるかして、生ゴミとし
て捨てる方法がある。最近では食用廃油を乳化して、そ
のまま下水に流すことのできるタイプの商品も出回って
いる。また、食用廃油を回収して再利用する場合には、
食用廃油の集荷コストがかかりすぎる欠点があり、回収
業者の営業として成り立たなくなっている。
【0003】こうした状況のもとで、食用廃油を捨てる
と環境汚染につながり、資源に乏しい我が国で良識ある
主婦は食用廃油のリサイクルとして食用廃油を使った手
作り石けんの使用推進運動を展開している。
【0004】なお、一般に洗浄剤中の界面活性剤の含有
割合が重量比で3%以下のものを石けん、3〜30%の
ものを洗濯用複合石けん、3〜40%のものを台所用複
合石けん、これ以上のものを合成洗剤と呼んでいるが、
食用廃油を使う手作り石けんの製造時に界面活性剤の使
用量が多すぎると、合成洗剤と変わりがないものとなる
。この合成洗剤は環境破壊の要因の一つであるとしてそ
の使用量をなるべく少なくして、石けんの使用が推奨さ
れている。そこで、食用廃油から手軽に石けんまたは複
合石けんを製造する方法が求められている。
【0005】手作り石けんの製造方法としては食用廃油
を苛性ソーダの水溶液と共に加熱して加水分解させ、石
けんにする従来から知られた方法が主流になっている。 しかし、この方法の難点は添加する苛性ソーダが劇物で
あり、しかも量が多すぎると余分な苛性ソーダにより手
あれの原因となったり、衣料の生地、特にアルカリに弱
い化学繊維からなる生地を傷めたりするので、石けん化
の終点を見極め苛性ソーダの添加量が多すぎないように
調整する必要があるが、それには熟練が必要なことであ
る。
【0006】こうした背景のもとに、個々の家庭やコミ
ュニティー等での手軽な食用廃油を使う石けんを製造す
る方法が研究されている。そのなかで優れた製造方法と
して特開昭61−116000号公報に記載されている
方法がある。この方法は劇物の苛性ソーダの代わりに人
体に安全な弱アルカリ性のオルト珪酸ナトリウムを使用
した食用廃油を石けん化する方法である。前記公報記載
の発明は、食用廃油の石けん化の反応系へ界面活性剤で
あるα−オレフィンスルホン酸ナトリウムを少量加えて
、食用廃油をその加水分解反応液中に一様に分散させ、
石けん化に要する時間を短縮させる工夫をしている。
【0007】また、特開昭61−21520号公報には
、食用廃油と多価アルコールまたはその誘導体と苛性ア
ルカリと炭酸ソーダとを混合し、常温で石けん化すると
炭酸ソーダの働きで容易に粉末化した石けんが得られる
ことが記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭61−11
6000号公報記載の石けんの製造方法は廃油分解剤と
して、強アルカリ性のカセイソーダ等を使用しない方法
として評価できるものである。しかし、前記公報の記載
によれば、食用廃油100gの脂肪酸当量は0.348
eqである。オルト珪酸ナトリウムの当量は1g当り0
.0136eqであり、石けん化反応を完結させるため
には、食用廃油の1.2倍当量比以上のオルト珪酸ナト
リウムが必要で、1.56〜1.95倍が最適であると
している。このオルト珪酸ナトリウムの使用量はかなり
多く、過剰のオルト珪酸ナトリウムが仕上がった石けん
の中に残り、これが石けん表面に白斑を生じる原因とな
る。また、過剰のオルト珪酸ナトリウムのため石けんは
強アルカリ性を示し、手あれの原因になる。さらに仕上
がった石けんは水に溶けにくいため、使い難く、また着
色しているため衣料用には適さない問題点があった。
【0009】また、前記特開昭61−21520号公報
記載の方法では、使用する苛性ソーダまたは苛性カリは
劇物であり、人体に安全なアルカリ剤であるとは言えな
い。また、多価アルコールまたはその誘導体は食用廃油
を反応液中に分散させ石けん化を促進する作用があるが
、界面活性剤の働きはなく、水質汚濁負荷量の増大にな
るおそれがある。
【0010】そこで、本発明の目的は家庭でも手軽に製
造でき、しかも弱アルカリ性で水に溶けやすく、水質悪
化をもたらさない、汎用性のある無色の石けんまたは複
合石けんの製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成により達成される。すなわち、その一つは着色成分
と異臭成分を除去した食用廃油とポリオキシエチレンア
ルキルエーテルとオルト珪酸ナトリウムとの混合物を加
熱処理する工程を含む食用廃油を使った石けんの製造方
法である。
【0012】オルト珪酸ナトリウムは人体に無害の弱ア
ルカリ性の分解剤として用いられる。本発明の方法では
食用廃油の脂肪酸成分と当量のオルト珪酸ナトリウムを
使用するため、石けんは弱アルカリ性に仕上がる。オル
ト珪酸ナトリウムはメタ珪酸ナトリウムや珪酸カリウム
より加水分解力が強いので、本発明では弱アルカリ性の
加水分解剤としてオルト珪酸ナトリウムを使用した。
【0013】また、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルは食用廃油の分解促進剤、石けんカス分散剤および液
体化しやすい石けん可溶化剤として用いられる。ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルは前記作用の他に、界面
活性剤としの作用もある。本発明ではポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルとしては約12〜18の炭素原子数
を持つ高級アルコールのポリオキシエチレンエーテルが
比較的液化し易い複合石けんを得ることができるので、
望ましい材料である。例えば、ラウリン酸、オレイン酸
、リノレイン酸、リノール酸、ステアリン酸を還元して
得られる高級アルコールのエーテル等が用いられる。 また、水に溶け易く、使い易い練り状、半練り状および
液状複合石けんにするにはポリオキシエチレンオレイル
エーテル>ポリオキシエチレンラウリルエーテル>ポリ
オキシエチレンステアリルエーテルの順に乳化力、石け
ん可溶化力、石けんカス分散力が強い。
【0014】なお、これらのエーテルに比べ前記特開昭
61−116000号公報記載の界面活性剤であるアル
ファオレフィンスルフォン酸ナトリウムの前記乳化力、
石けん可溶化力、石けんカス分散力は弱いので、本発明
の方法の方がより水に溶け易く、使い易い練り状、半練
り状および液状複合石けんが得られる。
【0015】ここで食用廃油とポリオキシエチレンアル
キルエーテルとオルト珪酸ナトリウムとの重量比は、そ
れぞれ100:3〜40:20〜25の範囲で混合する
のが好ましい。
【0016】ポリオキシエチレンアルキルエーテルの使
用量の下限値未満では、食用廃油の分解速度が緩慢で未
反応の油滴が残る。また、上限値を超えると家庭用品品
質表示法でいう合成洗剤の部類に属してしまう。使い易
い液体複合石けんにするため、または石けんカス分散能
を高めるためには食用廃油100gに対して25〜35
g用いるのが最も好ましい配合比率である。なお、粉末
複合石けんを製造する場合は、ポリオキシエチレンアル
キルエーテルの使用量は混合物の全重量に対して5〜8
%の割合で用いる。これ以上の使用量で用いるとポリオ
キシエチレンアルキルエーテルの粘凋性に影響され、粉
末化しにくい。
【0017】前記特開昭61−116000号公報記載
の方法では食用廃油1000gにアルファオレフィンス
ルフォン酸ナトリウムまたはラウリル酸ナトリウムを1
5g程度使用する条件が設定されているが、製品が固化
して溶けにくい欠点がある。本発明の方法では食用廃油
とポリオキシエチレンアルキルエーテルの使用重量比率
を前記範囲内にしておくと(1000:30〜400)
、前記特開昭61−116000号公報記載の方法に比
べて、食用廃油に対する界面活性剤(ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル)の使用量が多く、石けん化反応が
半分以下の時間で完結し、石けんカスも良く分散し、水
に良く溶けて使いやすい台所用の複合石けん、衣料用複
合石けんが得られる。
【0018】オルト珪酸ナトリウムの使用量は前記下限
値未満では加水分解が完全には完了しない。また、前記
上限値を超えると加水分解時間は短縮されるが、過剰の
アルカリ分によって、得られる石けんのpHが高くなる
だけで、手荒れの原因となる。なお、前記特開昭61−
116000号公報記載の方法では食用廃油1000g
に対してオルト珪酸ナトリウムを485gも使用してい
る。そのため、前記特許公開公報記載の方法では過剰の
オルト珪酸ナトリウムにより石けんに白斑点を生じ、固
化し、溶け難くなり、手荒れの原因ともなる。ところが
本発明ではオルト珪酸ナトリウムの使用量が食用廃油1
000gに対して200〜250g程度であるので、白
斑点もなく、弱アルカリ性に仕上がる。
【0019】食用廃油とポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルとオルト珪酸ナトリウムとの混合物を加熱処理の
後には、水を添加して水分調整を行い半練り複合石けん
、練り複合石けん、液体複合石けんとし、また水の添加
は行わないで乾燥させて固形複合石けんとする。
【0020】ここで水分調整は仕上がった状態での界面
活性剤の重量と全重量との比によって決める。なお、液
体複合石けん、半練り複合石けんを得たい場合で冬期は
粘凋性を防ぐため水の他にエチルアルコールを添加する
【0021】また、珪酸カリウムは水に溶け易いので、
衣料用の液体複合石けん、半練り複合石けんまたは練り
複合石けんとする場合の洗浄力助剤として添加する。
【0022】本発明の上記目的は次の構成によっても達
成される。すなわち、着色成分と異臭成分を除去した食
用廃油と炭酸ソーダ含有粉石けんとオルト珪酸ナトリウ
ムとの混合物を加熱する工程を含むことを特徴とする食
用廃油を使った石けんの製造方法である。
【0023】炭酸ソーダ含有粉石けんにはその中に含ま
れる石けん分による食用廃油を加水分解反応液中に一様
に分散させる働きと、その中に20〜30%の範囲内で
含まれる炭酸ソーダのアルカリ剤としての働きで食用廃
油の分解促進作用がある。また、前記粉石けんに含まれ
る炭酸ソーダには粉末化作用がある。この炭酸ソーダ含
有粉石けんとしては市販の粉石けんを用いることができ
るので入手し易い利点がある。
【0024】オルト珪酸ナトリウムの作用は前記ポリオ
キシエチレンアルキルエーテルを用いる石けん製造方法
と同様である。なお、硫酸ナトリウムは粉石けんとする
場合の洗浄力助剤、粉末化剤として用いることができる
【0025】食用廃油と炭酸ソーダを含有した粉石けん
とオルト珪酸ナトリウムとを重量比は、それぞれ100
:3以上:20〜25の範囲で混合するのが好ましい。
【0026】炭酸ソーダ含有粉石けんの使用量が前記下
限値未満では、食用廃油の分解速度が緩慢で未反応の油
滴が残る。また、この炭酸ソーダ含有粉石けんの使用量
が多過ぎると炭酸ソーダ含有粉石けん中の炭酸ソーダの
影響で、得られる粉石けんのpHが高くなり、手荒れの
原因となる。食用廃油100gに対して約10gの使用
量が妥当値である。
【0027】オルト珪酸ナトリウムの使用量は前記下限
値未満では加水分解が完全には完了しない。また、前記
上限値を超えると加水分解時間は短縮されるが、過剰の
アルカリ分によって、得られる石けんのpHが高くなる
だけで、手荒れの原因となる。
【0028】食用廃油と炭酸ソーダを含有した粉石けん
とオルト珪酸ナトリウムとの混合物を加熱処理の後には
、乾燥させて粉石けん、固形石けんとする。
【0029】上記本発明の各構成において、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルと粉石けんの使い分けは仕上
がり石けんのタイプで決める。すなわち、半練り複合石
けん、練り複合石けん、液体複合石けんあるいは固体複
合石けんを得たい場合はポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルを用いる。また、粉石けんあるいは固形石けんを
得たい場合は炭酸ソーダ含有粉石けんを用いる。
【0030】また、上記本発明の各構成において食用廃
油は予め着色成分と異臭成分を除去しておくことで、石
けんは未処理食用廃油に比べ良好な仕上状態の石けんが
得られる。この前処理剤としては酸性白土、活性炭等を
使用することができるが、家庭等の小規模の石けんの製
造には酸性白土が好ましい。
【0031】これらの混合物は鍋状物中で通常直火で約
100℃に加熱する。加熱時間は15〜25分である。
【0032】上記本発明の各構成において食用廃油のけ
ん化後には衣料用では水に溶け易いビルダーとして珪酸
カリウムを加え、粉末石けんには粉末化剤およびビルダ
ーとして硫酸ナトリウムを加える。
【0033】また、酸素系漂白剤を食用廃油のけん化後
に添加すると、得られる石けんが瞬時に漂白される。過
酸化水素を衣類の漂白に用いることは知られているが、
これらの酸素系漂白剤を石けんの漂白に用いた例は知ら
れていない。この漂白反応のメカニズムは不明であるが
、オルト珪酸ナトリウムと漂白剤との特異反応によるも
のと考えられる。このように酸素系漂白剤による石けん
の漂白は前記複合石けんと石けんのいずれの場合も、得
られる石けんの製品価値を増すために、特に衣料用に使
用する場合に行う。酸素系漂白剤の添加は食用廃油のけ
ん化後の石けんを30〜50℃に冷却した後に行う。
【0034】なお、還元法による漂白剤(ハイドロサル
ファイト、シュウ酸、二酸化チオ尿素等)では効果がな
い。また、酸化法による漂白剤の中でも塩素系の漂白剤
(次亜塩素酸ナトリウム、サラシ粉)では塩素ガス中毒
の事故例もあり、危険が伴うので、酸素系漂白剤が好ま
しく、例えば過酸化水素、過炭酸ナトリウムまたは過ホ
ウ酸ナトリウム等が用いられる。漂白力は過酸化水素の
方が過炭酸ナトリウムより強い。また、その添加量は食
用廃油の劣化度合に応じて決められるが、最低有効量は
全量に対して約0.05〜0.1重量%である。
【0035】衣料用の固形複合石けんまたは粉石けんま
たは固形石けんとする場合に使用水中の金属成分の封鎖
剤としてエチレンジアミン四酢酸塩を用いる。
【0036】なお、本発明において石けんの製法時に常
用される前記したもの以外の添加剤もしくは処理剤を使
用してもよい。
【0037】
【作用】本発明によれば、酸性白土等で着色、異臭成分
を除去した食用廃油とポリオキシエチレンアルキルエー
テルとオルト珪酸ナトリウムを混合し、高温に加熱して
苛性アルカリ石けんとし、衣料用等では酸素系漂白剤で
漂白した後、ビルダーや金属封鎖剤を配合し、水の添加
や乾燥等の水分調整を行う。その結果、弱アルカリ性で
性能も高く使いやすい練り状複合石けん、半練り状複合
石けん、液体複合石けんおよび固形複合石けんに仕上げ
ることができる。
【0038】また、酸性白土等で着色・異臭成分で除去
した食用廃油と炭酸ソーダ含有粉石けんとオルト珪酸ナ
トリウムを混合し、直火等で高温に加熱して苛性アルカ
リ石けんとし、これに硫酸ナトリウム等ビルダーを混合
、乾燥した後、外圧を加えて粉末石けん、または苛性ア
ルカリ石けんとし、これに金属封鎖剤を加えて乾燥した
後、型枠に入れて冷却すると、固形石けんにも仕上げる
ことができる。
【0039】本発明は、食用廃油を人体に安全なオルト
珪酸ナトリウムと分解促進剤・石けんカス分散剤・液体
化しやすい石けん可溶化剤のポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルまたは分解促進剤の粉石けんとを用いて、短
時間で複合石けんまたは石けんに仕上げることができ、
家庭でも手軽に製造できる。特に複合石けんは、石けん
カスも良く分散し、水に良く溶ける特徴があり、衣料用
洗剤の他に特に台所洗剤として使用すると便利で、食用
廃油のリサイクルに役立つものである。
【0040】
【実施例】以下実施例により本発明を説明する。まず、
本発明で使用するポリオキシエチレンアルキルエーテル
、炭酸ソーダ含有粉石けんおよびオルト珪酸ナトリウム
の適切な使用量を求めるため次の実験を行った。
【0041】実施例1〜7 まずオルト珪酸ナトリウムの適切な使用量を求める実験
を行った。食用廃油100gとポリオキシエチレンオレ
イルエーテル25gの使用量は固定しておき、オルト珪
酸ナトリウムの使用量を種々代えて水50mlを混合し
て、ステンレス製鍋にて直火で所要時間の間撹拌しなが
ら加熱した後、冷却し、石けん化反応の生成物の状態と
pH(界面活性剤成分28g/洗浄液30リットル)を
測定した。結果は表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1の結果が示すようにオルト珪酸ナトリ
ウムは食用廃油100gに対して20g以上使用すれば
加水分解が完了するが、25g以上使用すると、加水分
解に要する時間はやや短縮されるものの、過剰のアルカ
リ分によってpHが高くなるだけで手荒れの原因となる
【0044】実施例8〜14 次にオルト珪酸ナトリウムの使用量は一定とし、ポリオ
キシエチレンオレイルエーテルと炭酸ソーダ含有粉石け
んの適切な使用量を求める実験を行った。食用廃油10
0gとオルト珪酸ナトリウム25gは固定しておき、ポ
リオキシエチレンオレイルエーテルと炭酸ソーダ含有粉
石けんの使用量を種々代えて水50mlを混合して、ス
テンレス製鍋にて直火で所要時間の間撹拌しながら加熱
した後、冷却し、石けん化反応の生成物の状態とpH(
界面活性剤成分28g/洗浄液30リットル)を測定し
た。結果は表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】ポリオキシエチレンオレイルエーテルの使
用量が少ないと石けん化反応の所要時間がやや長くなる
。食用廃油100gに対して3g以上の使用量で加水分
解は完了する。
【0047】また、炭酸ソーダ含有粉石けんの使用量も
少ないと所要加水分解時間がやや長くなる。食用廃油1
00gに対して3g以上使用すると加水分解は完了する
。上限は特にないが多く使用し過ぎると炭酸ソーダ含有
粉石けん中の炭酸ソーダの影響で、得られる粉石けんの
pHが高くなり、手荒れの原因となる。食用廃油100
gに対して約10gの使用量が妥当値である。
【0048】つぎに以上のようにポリオキシエチレンア
ルキルエーテルと炭酸ソーダ含有粉石けん、オルト珪酸
ナトリウムの適切な使用量の範囲内での石けん製造方法
の具体例について説明する。
【0049】以下の実施例15〜24に共通する食用廃
油は、食用廃油1kgに酸性白土80gを添加し、常温
で2日間放置後、上澄み液を使用した。結果は表3と表
4に示す。
【0050】実施例15 食用廃油1000g、ポリオキシエチレンオレイルエー
テル250g、オルト珪酸ナトリウム250gおよび水
500mlを混合して、ステンレス製鍋にて直火で20
分間撹拌しながら加熱した後、冷却し、香料1.9gを
添加し撹拌混合する。練り状複合石けんに仕上がる。
【0051】実施例16 実施例15の練り状複合石けんに香料5.5gと水3.
6リットルを加えて溶解すると、半練り状複合石けんに
仕上がる。
【0052】実施例17 食用廃油1000g、ポリオキシエチレンオレイルエー
テル350g、オルト珪酸ナトリウム250gおよび水
500mlを混合して、ステンレス製鍋にて直火で15
分間撹拌しながら加熱した後、冷却し、香料7.4gと
水5.1リットルを加えて溶解すると、液体複合石けん
に仕上がる。但し、冬期には粘凋性を防ぐためにエタノ
ール150mlを液体複合石けんに添加する。
【0053】実施例18 実施例15の練り状複合石けんを30〜50℃に冷却し
、その後、35%過酸化水素水16gを添加し撹拌混合
して、常温で20分間放置した後、28%珪酸カリウム
590gと香料5.5gと水2.8リットルを加えて溶
解すると、半練り状複合石けんに仕上がる。但し、冬期
には粘凋性を防ぐためにエタノール165mlを半練り
状複合石けんに添加する。
【0054】実施例19 実施例15の練り状複合石けんにエチレンジアミン四酢
酸ナトリウム42gを加え、130〜150℃の乾燥器
で一昼夜乾燥し、香料1.4gを添加し、撹拌混合する
。その後、型枠に入れて冷却すると固形複合石けんに仕
上がる。
【0055】実施例20 食用廃油1000g、ポリオキシエチレンオレイルエー
テル70g、オルト珪酸ナトリウム250gおよび水5
00mlを混合して、ステンレス製鍋にて直火で22分
間撹拌しながら加熱した後、30〜50℃に冷却し、3
5%過酸化水素水7gを添加し撹拌混合して、常温で3
0分間放置する。これに硫酸ナトリウム300gとエチ
レンジアミン四酢酸塩50gを加えてよく混合し、13
0〜150℃の乾燥器で一昼夜乾燥する。そして、これ
に外圧を加えて粉末石けんに仕上げて、スプレーで着香
する。
【0056】実施例21 食用廃油1000g、ポリオキシエチレンステアリルエ
ーテル250g、オルト珪酸ナトリウム250gおよび
水500mlを混合して、ステンレス製鍋にて直火で2
0分間撹拌しながら加熱した後、冷却し、香料5.5g
と水3.6リットルを加えて溶解すると、半練り状複合
石けんに仕上がる。
【0057】実施例22 食用廃油1000g、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル250g、オルト珪酸ナトリウム250gおよび水
500mlを混合して、ステンレス製鍋にて直火で20
分間撹拌しながら加熱した後、冷却し、香料5.5gと
水3.6リットルを加えて溶解すると、半練り状複合石
けんに仕上がる。
【0058】実施例23 食用廃油1000g、市販粉石けん100g、オルト珪
酸ナトリウム250gおよび水500mlを混合してス
テンレス製鍋にて直火で25分間撹拌しながら加熱した
後、30〜50℃に冷却し、35%過酸化水素水8gを
添加し撹拌混合して、常温で30分間放置する。これに
硫酸ナトリウム340gとエチレンジアミン四酢酸塩5
0gを加えてよく混合し、130〜150℃の乾燥器で
一昼夜乾燥する。そして、これに外圧を加えて粉末石け
んに仕上げて、スプレーで着香する。
【0059】実施例24 食用廃油1000g、市販粉石けん100g、、オルト
珪酸ナトリウム250gおよび水500mlを混合して
、ステンレス製鍋にて直火で25分間撹拌しながら加熱
した後、130〜150℃の乾燥器で一昼夜乾燥し、香
料を添加し、撹拌混合した後、型枠に入れて冷却すると
固形石けんに仕上がる。
【0060】表3、表4に前記実施例15〜24の結果
を示す。
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【発明の効果】本発明の石けんの製造方法は人体に安全
なごく普通の薬品を使用し、しかも廉価に短時間に石け
んが製造できる。そのため、家庭でも手軽に実施でき、
食用廃油のリサイクルに役立つと共に、窒素、リンも含
まれておらず、生分解も市販の粉石けんと同程度であり
、水質汚濁の防止に役立つ効果を有する。
【0064】利用目的により、練り状複合石けん、半練
り状複合石けん、液体複合石けんは使い易く、高性能を
発揮し、主に台所用ないし衣料用の洗浄剤として適して
いる。また、純石けん利用を趣向する人には、粉石けん
、固形石けんにも仕上げることができる。
【0065】特に練り状複合石けんではスポンジに付け
て、半練り状複合石けんではポンプ付きシャンプーの廃
棄瓶に入れて、液体複合石けんでは台所用液体洗剤の廃
棄瓶に入れ、台所用の調理器具、食器類の洗浄に使用す
ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  着色成分と異臭成分を除去した食用廃
    油とポリオキシエチレンアルキルエーテルとオルト珪酸
    ナトリウムとの混合物を加熱処理する工程を含むことを
    特徴とする食用廃油を使った石けんの製造方法。
  2. 【請求項2】  着色成分と異臭成分を除去した食用廃
    油とポリオキシエチレンアルキルエーテルとオルト珪酸
    ナトリウムとを重量比で、それぞれ100:3〜40:
    20〜25の範囲で混合することを特徴とする請求項1
    記載の食用廃油を使った石けんの製造方法。
  3. 【請求項3】  着色成分と異臭成分を除去した食用廃
    油と炭酸ソーダ含有粉石けんとオルト珪酸ナトリウムと
    の混合物を加熱する工程を含むことを特徴とする食用廃
    油を使った石けんの製造方法。
  4. 【請求項4】  着色成分と異臭成分を除去した食用廃
    油と炭酸ソーダ含有粉石けんとオルト珪酸ナトリウムと
    を重量比で、それぞれ100:3以上:20〜25の範
    囲で混合することを特徴とする請求項3記載の食用廃油
    を使った石けんの製造方法。
  5. 【請求項5】  食用廃油のけん化後に微量の酸素系漂
    白剤を添加することを特徴とする請求項1または3記載
    の食用廃油を使った石けんの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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