JPH04296589A - ノーカーボン感圧複写紙の製造方法 - Google Patents

ノーカーボン感圧複写紙の製造方法

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JPH04296589A
JPH04296589A JP3087475A JP8747591A JPH04296589A JP H04296589 A JPH04296589 A JP H04296589A JP 3087475 A JP3087475 A JP 3087475A JP 8747591 A JP8747591 A JP 8747591A JP H04296589 A JPH04296589 A JP H04296589A
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liquid
pressure
curtain
head
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JP3087475A
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Takeo Sugiyama
武夫 杉山
Takao Arai
隆夫 荒井
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Mitsubishi Paper Mills Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はノ−カ−ボン感圧複写紙
の製造方法に関し、詳細には発色性および耐汚染性に優
れ、且つ高速塗工を可能としたノ−カ−ボン感圧複写紙
用発色剤シ−ト及び自己発色性型シ−トの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ノ−カ−ボン感圧複写紙は、支持体の片
面に通常無色の電子供与性染料(以下、発色剤と称す)
の溶液を内蔵するマイクロカプセルを塗工した発色剤シ
−トいわゆる上用紙と電子受容性酸性物質(以下、顕色
剤と称す)を塗工した顕色剤シ−トいわゆる下用紙とか
ら基本的に成り、筆圧或はタイプライタ−等の圧力によ
り発色剤シ−トのマイクロカプセル中から発色剤が放出
され、顕色剤シ−トの顕色剤と接触して発色し、画像が
得られるものである。
【0003】さらに発色剤シ−トと顕色剤シ−トの役割
りを兼ねた形の中用紙(支持体の一方の面に発色剤を内
蔵するマイクロカプセル塗工層を設け、他方の面へ顕色
剤塗工層を設けたもの)を上用紙と下用紙との間に多数
枚組み合せることにより多くの複写が可能となる。
【0004】また、支持体の一方の面へ発色剤の溶液を
内蔵するマイクロカプセルを塗工し、さらにその上に顕
色剤を積層塗工あるいは発色剤の溶液を内蔵するマイク
ロカプセルと顕色剤を混合して単一塗工すれば1枚のシ
−トで印字発色画像が得られ、自己発色性型シ−トとし
て成る。以下、自己発色性型シ−トについて、基本的に
発色剤シ−トと取扱いが同一とみなせるので発色剤シ−
トに含め説明する。
【0005】一般に、ノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤
シ−トに要求される品質的条件、及び製造時に要求され
る主要な条件として次の2項目が挙げられる。 ■.発色濃度が濃く、鮮明な画像が短時間のうちに得ら
れ、経時的にも劣化がないこと。 ■.発色を意図しない時、即ちノ−カ−ボン感圧複写紙
用発色剤シ−トのの製造工程・各種印刷工程・裁断工程
・シ−ト状または巻取状態での保管及び取扱時において
汚れが生じないこと。
【0006】上記2つの項目は、相反する特性であるた
め両者を充分に満足させることは困難であるが、発色剤
シ−トに塗工されるマイクロカプセルの製造条件、緩衝
剤の種類と量、バインダ−の種類と量等の因子を工夫す
ることにより改良がなされ、それらについて多くの提案
がなされている。
【0007】また、ノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ
−トの製造において高い生産性を得るには、塗工時の乾
燥時のエネルギ−を極力低減させ塗工速度を増速させる
目的で塗工液の高濃度化が図られている。その手段とし
て、塗工液の液性の改良、塗工方法の工夫等が行われて
いるが、とりわけ発色剤シ−トにおいては、低粘度のマ
イクロカプセルエマルジョン(例えば特開昭63−28
7542号)や低粘度のバインダ−を用いる方法(例え
ば特開平2−3367号)等で改良が試みられている。
【0008】しかしながら、上記手段で高濃度塗工によ
り得られた発色剤シ−トは、実使用時にこすれによる耐
汚染性の低下をもたらし、ノ−カ−ボン感圧複写紙用発
色剤シ−トとしての品質を充分満足しているとは言えな
いものであった。
【0009】また発色剤シ−トのマイクロカプセル塗工
層の形成方法としては、従来エア−ナイフコ−タ−によ
る方法が用いられてきたが、かかる方法はエア−によっ
て過剰の塗工液をかき落とし必要量塗工するものである
。主にエア−ナイフコ−タ−が用いられてきたのは、比
較的に高速度(300m/分以上)の塗工が可能である
ことと、印刷用塗被紙等で従来より用いられれてきた方
式であること、さらに液の種類をあまり限定しない方式
であるからと考えられる。しかしながら、かかる方法で
は昨今のさらなる高速度(800m/分以上)の要求に
対しては、過大なエア−によって粒子径の大きな緩衝剤
が選択的にかき落とされる現象いわゆる分級作用が生じ
、結果として支持体上に粒子径の小さな緩衝剤が多くな
り発色剤シ−トの耐汚染性が低下すると言う問題があっ
た。
【0010】また、塗工液に増粘剤等を加え液粘度を上
昇させて緩衝剤の分級作用を防止する方法も考案されて
はいるが、かかる方法はエア−ナイフ圧に必要以上の負
荷を与えるために塗工液を高濃度にすることはさらに困
難となっていた。さらに上記形成方法以外にブレ−ドコ
−タ−による方法、バ−コ−タ−による方法及びロ−ル
コ−タ−による方法等があるが、エア−ナイフコ−タ−
以上に分級作用が著しく生じたり、またストリ−クある
いはバ−・ロ−ルのパタ−ンが塗工面に発生するためと
ても実用に耐え得るものではなかった。
【0011】そこで、上記問題を解決するため自由落下
垂直カ−テンを形成せしめる、いわゆるカ−テンコ−タ
−を用いる方法(例えば特公昭61−46187号、同
63−239号)が考案されている。かかる方法は、す
でに感材業界で広く行われている塗工方法(例えば特公
昭49−24133号、同49−35447号)を感圧
複写紙の塗工に適用したもので、確かに通常用いられる
エア−ナイフコ−タ−に比べ緩衝剤の分級が発生せずま
た比較的高濃度で塗工することが可能なマイクロカプセ
ル塗工層形成方法である。
【0012】上述した自由落下垂直カ−テンの塗工方式
は、かかるエア−ナイフあるいはブレ−ドコ−タ−の問
題を解決するものである。しかし、給液ヘッド内の液面
の上端からのヘッド高さより自由落下によりカ−テン膜
を形成させるため、塗工液の高濃度化により液の粘度が
高くなった場合には、所望量の液量を得られないことが
生ずる。したがって、所望量の液量を得るために、ヘッ
ドの出口スリットの開口幅を大きくし流動圧損を減じる
こと、また、出口スリットの垂直方向の長さを短くし、
流動圧損を減じること、さらには、給液面の高さを高く
してヘッド差を大きくするなど、いずれかの対策を講じ
る必要がある。
【0013】この時、ヘッドの出口スリットの開口幅を
大きくすると、開口幅を変化させないで同一の流量を得
る場合と比較して、スリット出口における流速は減じる
。したがって、支持体とカ−テン膜の接触点における衝
突速度は、カ−テン膜の形成する高さが同一であれば、
減じることになる。支持体とカ−テン膜の接触点におけ
る速度が減じると、支持体表面の空気の境界層を撃ち破
り難くなり、特に800m/分を越える高速塗工が不可
能となる。
【0014】また、ヘッドの出口スリットの長さを短く
すると、スリットにおいて流路形状が狭小化したことに
よる流れの乱れが十分に整流されないまま、スリット出
口から流出する傾向にあり安定したカ−テン膜が得られ
ない。
【0015】さらに、給液面を高くした場合には、ヘッ
ドの液滞留部の高さを高くする必要がある。また、滞留
する容量が増えると液の滞留時間が長くなり、液の凝集
が進み、スリット部を塞ぐ可能性がある。液の凝集は、
液を高濃度化を進めると、一層顕著なものとなる。また
、液の凝集を防止するために、分散剤、あるいは凝集防
止剤を添加する方法も考えられるが、製品の品質への影
響を考慮すると避けるべきである。
【0016】このように、自由落下垂直カ−テン式のヘ
ッドでは、塗工液のさらなる高濃度化に対応できず、塗
工液の濃度範囲には、上限が存在し、その範囲は極めて
狭いのが現状である。
【0017】一方、塗工液の固形分濃度が低くなると、
粘度は低くなる傾向にあるため、給液ヘッドの圧力は低
下し、均一なカ−テン膜を形成させるためにはハ−ド面
にかなりの制約が課せられる。さらには、乾燥時にカプ
セルに対して水及びバインダ−の移動量が多くなり、塗
工層表面に偏在しやすく、表面において、バインダ−の
分布ムラを発生しやすくなる。バインダ−が表面で局在
している部分で発色が抑制され、逆に、存在が疎らな部
分では、発色が促進される傾向にあり、発色ムラを発生
しやすくなる。
【0018】また、近年1000m/分を超える高速高
濃度塗工の要求が出始めており、かかる方法は速度が増
すにつれ支持体に同伴する空気の流れによってカ−テン
膜が揺らぎ、同時に支持体表面の空気の境界層が厚くな
るためカ−テン膜が境界層を撃ち破ることが出来ず、し
まいにはカ−テン膜を乱し支持体表面上に塗工液をうけ
つけない、いわゆる“はじき現象”を生じせしめ、しい
ては塗工ムラあるいは未塗工部分を発生させるという問
題があった。
【0019】これらを解決するために、遮風板を設ける
方法(例えば特公昭53−31005号)、給液ヘッド
からカ−テン膜が形成される部分全体を覆ってしまう方
法(例えば特公昭57−500549号)、カ−テン膜
の直前にサクション装置を設置する方法(例えば特公昭
62−186966号)等が考案されているが、いまだ
解決にいたっていない。
【0020】これらの方法の他に一般的にはカ−テンの
自由落下速度を増加させ衝突速度を増し、自由落下カ−
テンに空気の境界層を十分に撃ち破る運動量を与える方
法によってもある程度改良出来るが、先に述べた理由の
他にあまり高くし過ぎると支持体に同伴する空気の流れ
が比較的少なくても、空気の抵抗によってカ−テンが乱
れるため効果にも限界があった。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のノ−
カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トの品質上及び製造上
の問題点を克服するものであり、具体的には下記の項目
を全て満足する発色剤シ−トの製造方法を提供すること
にある。 ■.筆圧あるいはタイプライタ−等の圧力により、高濃
度の発色が得られる。即ち、多数枚の複写においても鮮
明なが画像が得られる。 ■.発色を意図しない際の汚染を防止する。即ち、こす
れ時に発生する摩擦汚れ、発色剤シ−ト保管時・印刷時
・裁断時に加えられる圧力汚れ等の少なく、耐汚染性が
優れる。 ■.高速高濃度塗工が可能である。即ち、高濃度塗工液
により乾燥負荷を軽減でき、また品質の低下のない高い
生産性が得られる。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、これら
従来の技術の欠点を解決し、ノズル状のスリットを有す
る加圧型の給液ヘッドより電子供与性染料を内蔵するマ
イクロカプセルを主成分とする塗工液のカ−テン膜を形
成させ、給液ヘッドの高さを適当な高さに保ち、且つ強
制的な加圧によって支持体に一定速度以上で衝突せしめ
て塗工層を設けることによって達せられる。
【0023】ここで、強制的な加圧とは、給液口と液流
出スリット以外は密閉された構造となっており、ポンプ
の給液圧力により少なくても給液ヘッド内のマニホ−ル
ド部で0.4kg/cm2以上に加圧された状態で、次
に述べる自由落下型カ−テンとは基本的に異なる。
【0024】以下、自由落下型のカ−テン塗工方式とノ
ズル状のスリットを有する加圧型の給液ヘッドを持つ塗
工方式の本質的な違いに関し、特公昭49−35447
号を自由落下型のカ−テン塗工方式における典型的な例
として取り上げ詳述する。
【0025】以下、特公昭49−35447号からの引
用文を示す(以下、引用文1)。本発明の方法は写真用
の液状の被覆組成物の自由に落下する垂直なカ−テンを
形成することによりこの組成物を支持体に被覆し、この
カ−テンをして運動中の支持体に衝突させるようにして
ある。このようなカ−テンに作用する力により、カ−テ
ンは落下しつつその厚みを減少する、すなわち、落下し
つつある液体の速度は、重力の作用で次第に増大するか
らカ−テンの厚みは必然的に比例して減少する。しかし
ながら、本発明者には、もし自由に落下するカ−テンを
それに攪乱または不均一性がないようにして先ず形成す
ると、すなわち、流量速度割合がカ−テン幅方向を横切
る線に沿うすべての箇所で同一になるようにすると、カ
−テンはそれが落下する際に上記した特性を非常に薄く
なっても保持し、この自由に落下するカ−テンを貫通し
て前進せしめられる支持体に被覆された被覆組成物の層
は均一な厚みになることが判った。
【0026】また、カ−テンの幅にわたり写真素材の製
造に必須の厳密な制限内で流量速度割合を均一にするの
には、カ−テン形成に使用する手段が落下する当初の運
動量、すなわち、自由に落下する運動を開始する時点の
運動量が低くなるように、機能を果たす必要があること
も判った。いい代えれば、本発明の方法を実施するにあ
たっては、液体が、自由にカ−テンを形成する手段を通
り過ぎカ−テンに入る際の液体の下降速度を可能な限り
低くしなければならないということである。さらに詳細
にいえば、液体のこの自由な落下速度は1秒間約20c
m以下にすることが好ましく、特に1秒間約10cm以
下にすることが好ましい。(以上、引用文1)
【002
7】この引用文1より判ることは、自由落下型カ−テン
塗工を行う場合において、幅方向に均一な速度割合、つ
まり均一な速度プロファイルを得るためには、塗工液の
流出速度をできるだけ小さくする必要があると言うこと
である。これは、自由落下型カ−テン塗工装置が、比較
的低粘度な写真乳剤等を、精密且つ比較的低速度で塗工
操作を行う場合に適合した塗工方式であることを示して
いる。
【0028】引用文1中で述べられている流量速度割合
は、スリット部分の形状が自由落下型のカ−テン塗工装
置と同一の形状を有する加圧型の給液ヘッドの塗工装置
では、一般的には幅方向で同一の圧力を液に付加するこ
とが難しく、言い替えれば必要以上の圧を加えると十分
に均一なカ−テン膜を形成することができない。したが
って、写真乳剤のような精密な塗工を必要とする場合に
は、十分に薄層の膜を得ることができず、このような用
途には適合しない。
【0029】しかし、マイクロカプセルを主成分とする
塗工液により得られるノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤
シ−トは、写真乳剤の塗工に要求されるような極めて精
密な塗工操作を必要としないため、支持体表面の空気の
境界層を撃ち破る程度の圧をヘッド内部に強制的に加え
ることは可能である。この時、加圧によってプロファイ
ルが乱れるようであれば必要によっては幅方向でスリッ
ト幅の調整機構を持たせ流出流量を均一に調整すること
が望ましい。
【0030】本発明における加圧型の塗工装置は、高濃
度のマイクロカプセルを主成分とする塗工液を、高速度
で塗工を行うことを目的としており、自由落下型カ−テ
ン塗工法とは目的が異なる。また、加圧型の塗工装置に
おいては、マイクロカプセルを主成分とする塗工液がス
リットから流出するときの流出速度は、自由落下型カ−
テン塗工装置とは逆に、速度が高い方が良好に塗工がを
行え、好ましくは0.5m/秒さらに好ましくは0.8
m/秒以上となるように加圧させる必要がある。このこ
とは、以下のように説明できる。
【0031】流出速度が高いほうが、特公昭49−35
447号の引用文1からも明らかなように、ヘッド高さ
が同一の場合には、支持体と接触する部分における衝突
速度は高くなる。したがって、支持体に同伴する空気の
境界層を撃ち破りやすくなり、塗工が良好に行えること
になる。このことは、塗工速度が高くなるほど顕著にな
り、特に800m/分以上にさらには1000m/分以
上の高速塗工になればより顕著になる傾向があり、比較
的低速度ではあまり差異は見られない。
【0032】一方、流出速度が低い場合では、ヘッド高
さを高くすることにより、支持体と接触する部分におけ
る衝突速度は高くすることができるが、ヘッド高さを高
くすると、支持体に同伴する空気によりカ−テン膜が攪
乱されやすくなり、極端な場合には塗工が行うことがで
きなくなる。給液流量の多少にもよるが、1000m/
分以上の高速塗工を行う場合には、ヘッドの高さは3c
m以上50cm未満とすべきである。但し、衝突速度を
増加させることは、前述のような効果を生むが、流出速
度が高くなれば、液の流れが乱れやすくなり、カ−テン
膜の安定性に影響を及ぼす。
【0033】さらに、特公昭49−35447号の引用
文を示す(以下、引用文2)。他方、液体を排出スロッ
トから高圧の下に押し出すカ−テン式被覆技術における
従来の慣習もまた本発明の方法には不満足である。従っ
て、写真用被覆組成物の如き粘度の低い液体を高圧の下
に押し出し、型ホッパから送給すると、ホッパから出る
際の液体は、最初は乱流となりその結果として落下する
カ−テンには「線」(スロット流れ線として知られてい
る)が生じる。このような線はまた乾燥後の被覆にその
まま残り、被覆層を写真用にできなくする。
【0034】さらにまた、カ−テン式被覆技術における
従来の慣習に従い排出スロットから高圧の下で液体を排
出する際には当然である比較的に高い速度ではなく、も
し被覆液体が自由に落下するカ−テンに入る時の速度が
最低であると写真素材製造に使用する必要のある流量速
度割合の如き低い流量速度割合で一層安定した自由に落
下するカ−テンが形成されることも判った(以上、引用
文2)。
【0035】前述したように、ノズル状のスリットを有
する加圧型の給液ヘッドを持つ塗工装置では、カ−テン
膜を形成する流出速度を高くした場合のほうが、塗工性
は良好なものとなる。ただし、引用文2のように、低粘
度の液に高圧を付加しカ−テン膜を形成すると、カ−テ
ン膜が乱れる場合がある。また、液の固形分濃度を上げ
ることにより液粘度が高くなると、乱れの発生する流速
範囲は高速側へ移行する。このことは、式1により明確
である。
【0036】
【式1】 Re(レイノルズ数)=慣性力/粘性力=(Ls・V・
ρ)/μ Ls:スリット幅 V :カ−テン膜の流出速度 ρ :液密度 μ :液粘度
【0037】スリット内部の流動は管内流動に近似でき
ることから、流動状態を示す無次元数である管内流動の
レイノルズ数により規定して差し支えない。つまり、数
1より明かなことは、粘度を高くし相対的に粘性力を高
めると、レイノルズ数の値が小さくなり流れが安定化す
る方向となることである。したがって、加圧型の塗工装
置においては、低粘度の液より高粘度の液を用いたほう
が、流量の選択範囲が広くすることができ、高粘度つま
り高濃度液の塗工に適合した装置であると言える。
【0038】本発明においては、上記の如く、支持体と
接触する塗工層を加圧型の塗工装置を用いて塗工するこ
とを特徴としているが、マイクロカプセルを主成分とす
る塗工液を加圧型の給液ヘッドに給液し、強制的な加圧
により垂直カ−テン膜を形成して原紙上に塗工する塗工
方式によるものである。一般の塗工紙の製造については
、すでに英国特許第1,279,817号にあるように
、従来よりごく一般的に行われており、また、ノ−カ−
ボン感圧複写紙用発色剤シ−トの製造においては、特公
昭63−239号にあるが、ヘッド内を加圧しない自由
落下カ−テン装置を用いた手法であり、ノ−カ−ボン感
圧複写紙用発色剤シ−トを、給液によりヘッド内を強制
的に加圧した塗工方式を用いたものは、いまだ見当たら
ない。
【0039】前述したように、塗工液の固形分濃度を高
くすると、乾燥負荷が軽減し、調液設備や液の循環系を
小型化あるいは省力化することができ、特に乾燥負荷の
軽減は、乾燥能力の強化を施さずに、塗工速度の増速を
実現することができ、生産性の向上に大きく貢献する。
【0040】具体的にマイクロカプセルを主成分とする
塗工液を用いた場合、加圧による給液ヘッド内部の静圧
は0.4kg/cm2以上とするようにスリットの隙間
を調整あるいは増粘剤の添加による塗工液の粘性をアッ
プさせること等によって高速塗工に必要な任意の給液流
量を得ることができる。
【0041】即ち、ヘッドを給液口と液の出口スリット
以外を密閉とし、給液の圧力をヘッド内で保持し流出す
る液を強制的に加圧することにより、液の濃度が高い場
合でも、給液の圧力を上昇させることにより、ヘッドの
形状を変化させることなく、流出流量を制御することを
可能とする。したがって、ノズル状のスリットを有する
加圧型の給液ヘッドを用いることにより、高濃度あるい
は高粘度の塗工液を高速塗工操作で行うことが可能とな
ると言った重大な効果を生む。さらに、液の給液用に、
揚程の大きな可変流量型の無脈流ポンプを使用すれば、
流出流量の調整範囲は飛躍的に大きくなるばかりではな
く、固形分濃度や粘度等の流動性の異なる塗工液の塗工
操作を1つの給液ヘッドで兼用できることになる。参考
までに、本発明の給液ヘッド(スリットの隙間0.3m
m)を用いて、水を15リットル/分流すと、給液口近
傍のカ−テンは乱れ、しかもヘッド圧が0.2kg/c
m2程度にしかならないため、本発明の意図するところ
ではない。
【0042】本発明は以上の結果より、給液ヘッドの高
さを3〜50cmの範囲に保ち、塗工液を0.1〜1.
0mm、より好ましくは0.2〜0.4mmのノズル状
のスリットを有する給液ヘッドより均一なカ−テン膜を
形成させることによって達っせられる。さらには、給液
ヘッドの内圧を0.4kg/cm2以上とし、且つスリ
ットの出口での流出速度が0.5m/秒以上より好まし
くは0.8m/分以上となるように強制的に加圧するこ
とによって、支持体に一定速度以上で衝突せしめ境界層
を撃ち破り、安定した塗工条件を見いだすことが出来た
。
【0043】この時、スリットの出口部での流出速度が
0.5m/秒以下及び給液ヘッドの高さが3〜50cm
の範囲以外では上記理由により境界層を撃ち破ることが
出来ない。流出速度はスリットの隙間を狭くするほど大
きくすることは出来るが、0.1mm以下になると閉塞
の危険性が大となりしいては塗ムラ・未塗工部の発生の
原因になるため好ましくない。一方、スリットの隙間が
1.0mmを越えてくるとヘッド内の圧力の低下に伴っ
て流出速度が低下する、あるいは所望量の数倍の給液流
量が必要となる等のため好ましくない。
【0044】また、給液ヘッドの内圧が0.4kg/c
m2未満では、カ−テン膜そのものの形成に支障をきた
す可能性があり、仮に塗工液の表面張力を下げる目的で
界面活性剤を必要以上に添加しカ−テンの安定性を向上
させることが出来たとしても、ノ−カ−ボン複写紙の重
要な特性である印刷適性及びセット糊適性に支障を来す
可能性が大となり好ましくない。また、カ−テンが形成
出来たとしてもヘッドの広幅化が進むにつれカ−テンの
均一性がとりにくくなる、あるいはスリットの仕上げ精
度をさらに高くする必要がある等、ハ−ド面にかなりの
制約が課せられる。
【0045】次に、流出速度・衝突速度並びに給液ヘッ
ド高さについて説明する。ここで言う流出速度Voとは
式2に示すようにカ−テン幅の単位cm当りの流量Qを
スリット幅Lsで除した平均流出速度に相当する値であ
る。
【0046】
【式2】Vo = Q/Ls Vo :流出速度 Q  :カ−テン幅の単位cm当りの流量Ls:スリッ
ト幅
【0047】これより理論的に衝突速度Vcは、初期速
度この場合は流出速度Voと給液ヘッド高さによって決
まる自由落下速度(2gh)の1/2乗との和で求めら
れるが、実際はヘッド高さが高くなるに従い衝突速度は
空気の影響によって水平方向に分散されるため理論値よ
り小さくなると考えられる(式3)。
【0048】
【式3】Vc = Vo + α(2gh)の1/2乗
Vc:衝突速度 Vo:初期速度(流出速度) g :重力落下速度 h :ヘッド高さ(スリットの出口から支持体までの距
離) α :空気の影響による因子(1より小さい値)
【00
49】そこで本発明者は、具体的な解明はできなかった
ものの、塗工液の給液流量を変動あるいはスリットの隙
間を開閉させて初期速度Vo(流出速度)を変化させ、
スリットの出口から支持体までの距離であるヘッド高さ
hを各々変えてみたが、塗工の良否にはヘッド高さは3
〜50cmの範囲であればあまり影響がないことを見い
だした。これはヘッド高さが3cm未満では自由落下速
度が小さ過ぎ、50cmを越えると風の影響によって自
由落下速度は理論値より減速させられるのではと考えれ
る。
【0050】これらのことより、支持体表面上の境界層
を撃ち破るための衝突速度は自由落下速度にはあまり影
響されず、ヘッド圧が0.4kg/cm2以上の場合、
スリットの出口の流出速度によってほとんど決まると言
え、また現実的には自由落下速度に起因する衝突速度を
正確に測定することは困難である。
【0051】以下、添付図面に基づき、本発明の実施態
様について詳細に説明する。図1は本発明の実施態様を
示すマイクロカプセル塗工用の塗工装置の概略図である
。
【0052】予め調製されたマイクロカプセルを主成分
とする塗工液1は貯蔵タンク2より定量ポンプ3によっ
て給液ヘッド4へ送られる。この際、塗工液の給液量は
最終製品の塗工量および塗工時のライン速度と比例関係
にあるため、給液ヘッド4への塗工液の給液量コントロ
−ルは精度よく行う必要がある。それ故に定量ポンプ3
としては可変流量型の無脈動定流量ポンプが適当である
。
【0053】給液ヘッド4の内部はマニホ−ルド5、ス
リット6からなり、それぞれ高精度の仕上げが施され、
給液ヘッドの上部にはマニホ−ルド5内の内圧を測定出
来るように圧力計が設置されている。給液された塗工液
1はマニホ−ルド5内に満たされ、加圧された状態でス
リット6に送られるが、通過する狭い間隙においてポン
プの給液による動圧の影響は軽減され、幅方向における
圧力分布が均一化される。最終的にはスリット6の先端
部において塗工液は幅方向の圧力分布および流速分布が
、さらに均一化されて先端より流出し、カ−テン膜7を
形成し、支持体9に一定速度で衝突し塗工される。この
時給液ヘッド4の内部は塗工液によって完全に密閉され
一定の圧力がかかっていなければならない。最後に、支
持体上の塗工液は乾燥装置13で必要量の水が乾燥され
本発明の発色剤シ−ト14が得られる。
【0054】形成されたカ−テン膜7を安定した状態に
保持するため、両端にエッジガイド8が設けられている
(図−1では、カ−テン膜7と重なる)。塗工液1によ
り形成された垂直カ−テン膜7は、連続走行している支
持体9と衝突し、支持体9に塗工される。ここでエッジ
ガイド8は給液ヘッド4の幅を越えず、さらに支持体9
の幅を越えて設けられ、カ−テン膜は支持体9の幅を越
えて形成される。カ−テン膜7が支持体9の幅を越えて
形成されているのは、カ−テン膜7の両端部における塗
膜の厚塗りを防止するためである。支持体9の幅を越え
て流下する塗工液1は、受液槽10に回収され、貯蔵タ
ンク2に戻された後再び塗工される。また、支持体9が
切断した時など塗工が中断された場合も塗工液1は受液
槽10に回収される。
【0055】連続走行している支持体9とカ−テン膜7
との接触部(以後、「塗工部」という。)の両側には支
持体9に同伴してくる空気流を遮蔽し、カ−テン周辺の
空気の回流などでカ−テン膜7が乱れることなく支持体
9に達するようにするため遮風板11a、11bが設け
られている。また、支持体9の搬送方向は塗工部の直前
で支持ロ−ル12により方向転換することにより、支持
体9に導かれてくる空気流の塗工部への影響を最小限に
とどめるように構成されている。
【0056】形成させたカ−テン膜7を安定した状態で
塗工するためには支持体9からスリットの先端までの高
さがある程度必要とされるが、本実施態様においてはそ
の高さを制御することも可能であり、塗工を安定させる
にヘッド高さは3〜50cmが適当である。
【0057】本実施態様においては、塗工過程において
塗工液が外部より高剪断応力等の作用を受けず、また前
計量方式であるため、支持体に水が選択吸収されて塗工
液が高濃度化することもないので、塗工液を循環再使用
しても塗工液の組成が経時的に変化することもないから
、安定したノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを製
造することが可能であり、塗工速度の増加においてもか
かる効果を期待できる。
【0058】また、塗工液量は予め計量された後、支持
体上に塗工されるため、その量は必要最小限となり、ブ
レ−ドやエアナイフコ−タ−のように塗工液を過剰に給
液することがなく、その給液量は1/2あるいそれ以下
となる。加圧により塗工液をカ−テン膜に形成して、支
持体に衝突せしめて塗工する方式においては、塗工量は
支持体9の走行速度と塗工液1の単位時間あたりの給液
量によって決定されるが、理論的には最低給液液量はカ
−テン膜を安定に形成することが可能である量であり、
それは極めて少ない量である。したがって、高濃度ある
いは高粘度の塗工液の塗工操作において、加圧型ヘッド
を用いると、給液流量の可変範囲が極めて広くなること
から、塗工量あるいは塗工速度の選択範囲は、極めて広
くなる。但し、カ−テン膜が形成する最少の流量では一
般に流出速度は0.5m/分を越えることがないので、
通常はそれの約2倍以上の流量が必要である。
【0059】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、様々な変形が可能であることは言うまでもない
。前述した実施態様において、形成したカ−テン膜の幅
は支持体9の幅より大としたが、これは塗工層両端部に
おける塗工量の増加を防止するためであって、このよう
な塗工量増加が小であるか、もしくはあまり問題とされ
ない場合、または特公昭49−14130号公報等に開
示される方法その他塗工量増加防止方法を採用すること
により解消しうる場合には、カ−テン膜7を支持体9の
幅に一致させるか、あるいはこれより多少小としても差
し支えない。
【0060】本発明において、マイクロカプセルを主成
分とする塗工液とは、一般にマイクロカプセルをバイン
ダ−及び保護剤と共に水に溶解もしくは分散せしめた液
であって、マイクロカプセル、バインダ−、保護剤の濃
度が10〜60重量%のものを指称する。マイクロカプ
セル、バインダ−、保護剤の配合割合は、一般にマイク
ロカプセル100重量部に対し、バインダ−及び保護剤
の割合が5重量部以上、好ましくは、10〜70重量部
、より好ましくは、30〜60重量部であり、バインダ
−と保護剤との割合は、バインダ−100重量部に対し
、保護剤が、50〜200重量部であることが通常であ
る。
【0061】なお、カ−テン膜7は強制的に加圧されて
いるため、自由落下垂直カ−テンを用いるカ−テンコ−
タ−に比べれば周囲の空気の影響は小さいものの、カ−
テン膜が均一に塗工されるよう遮風板11a、11bを
出来るだけ支持体及びカ−テン近傍に設置させることが
好ましい。
【0062】このように、本発明による発色剤シ−トの
製造方法は、塗工液中の緩衝剤が選択的にかき落とされ
ることがないため、長時間の製造においても塗工液の組
成変化がなく、さらに支持体表面上の空気の境界層を充
分に撃ち破るだけの衝突速度で塗工液を強制的な加圧に
より吐出できるので、先に説明したように塗工ムラある
いは未塗工部を生じさせるという問題はなくなり、安定
した品質の発色剤シ−トを得ることができる。従って、
本発明により理想的な発色性と耐汚染性を兼ね備えた発
色剤シ−トを高い生産性で安定して得ることができる。
【0063】但し、塗工開始と終了の際に支持体へ付着
された塗工最前部と最後部は目標塗工量の数倍もの液が
塗工されるため、必要によっては塗工面を均一にするこ
とを目的にスム−ジングロ−ルあるいはスム−ジングシ
−ト等を用いることが望ましい。また、泡によって作業
性が低下するあるい塗工紙の品質に悪影響をおよぼすよ
うであれば、カ−テン膜の安定性より消泡剤をあまり添
加出来ない可能性もあるので、脱泡機を使用することが
望ましい。
【0064】本発明において発色剤としては、クリスタ
ルバイオレットラクトン、3−3ビス(P−ジメチルア
ミノフェニル)フタリド、3−(P−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(2−メチルインド−ル−3−イル)−
6−ジメチルアミノフタリドのようなトリアリルメタン
フタリド系やメチレンブル−のベンゾイル、アニゾイル
、ビバロイル等のアシル誘導体;3−ジエチルアミノ−
6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−ジベンジルアミノフルオランのようなキサンテ
ンフタリド系等がある。
【00065】顕色剤としては、無機系顕色剤として酸
性白土、アタパルガイト等の天然粘土鉱物、酸性白土を
鉱酸で処理した活性白土、特開昭57−15996号公
報記載の半合成固体酸等があり、有機系顕色剤として各
種フェノ−ル化合物、ノボラック型フェノ−ル樹脂、芳
香族カルボン酸多価金属塩及び最近提案された特開昭6
3−186729号、同63−254124号公報記載
のサリチル酸樹脂の多価金属化物等が既に使用されてい
る。
【00066】なお、発色剤は、高沸点溶剤に溶解しマ
イクロカプセルとして使用される。発色剤を溶解する高
沸点溶剤としては、ジイソプロピルナフタレンで代表さ
れるアルキルナフタレン類、1−フェニル−1−キシリ
ルエタンで代表されるジアリルアルカン類、イソプロピ
ルビフェニルで代表されるアルキルビフェニル類、その
他トリアリルジメタン類、アルキルベンゼン類、ベンジ
ルナフタレン類、ジアリルアルキレン類、アリルインダ
ン類等の芳香族炭化水素;フタル酸ジブチル、マレイン
酸ジオクチル等で代表されるカルボン酸エステル系化合
物;トリクレジルフォスフェ−トで代表されるリン酸エ
ステル系化合物;ヒマシ油、大豆油、綿実油等の植物油
又はその変性油;鉱物油のような天然物高沸点留分(脂
肪族炭化水素より成る)等がある。
【00067】発色剤を内蔵するマイクロカプセルの製
造方法は、コアセルベ−ション法、インサイチュ−法、
界面重合法等の公知の方法があるが、高濃度でマイクロ
カプセルが得られる合成樹脂を壁材とする製造方法が好
ましい。
【00068】発色剤を内蔵するマイクロカプセルは、
バインダ−及び緩衝剤と共に紙の如き支持体に塗工され
るが、バインダ−としては、デンプン、ポリビニルアル
コ−ル等の水溶性高分子系結着剤、スチレンブタジエン
系、アクリル系、酢酸ビニル系の疎水性高分子であるラ
テックスエマルジョン系結着剤等が用いられる。緩衝剤
は、マイクロカプセルの意図しない破壊を防止するため
に添加するもので、一般にはマイクロカプセルの粒子径
の2〜10倍程度の粒子径を有するものが使用され、具
体的には小麦澱粉、馬鈴薯澱粉、セルロ−ス微粉末、合
成樹脂微粒子等が用いられる。また、塗工液の粘性を調
整あるいは緩衝剤を有効に作用させるために、カルボキ
シメチルセルロ−ス等の水容性高分子系増粘剤あるいは
アクリルエマルジョン系増粘剤等を添加してもかまわな
い。支持体としては、通常セルロ−ス繊維を主体とする
酸性紙、中性紙が用いられるが、合成紙等合成樹脂から
なるシ−トを用いることもできる。この時支持体はJI
SP8119法に基くベック平滑度が10秒以下では支
持体に同伴する空気の境界層が厚くなるためより大きい
衝突速度が要求されるため好ましくない。
【0069】本発明において、マイクロカプセルを主成
分とする塗工液の重量固形分濃度は、特に限定されるも
のではないがヘッド圧が0.4kg/cm2以上に常に
加圧される必要があるので、B型粘度では好ましくは3
0cps以上、より好ましくは70〜500cpsであ
るような任意の液濃度あるいは増粘剤の添加が必要であ
る。この時、ヘッド圧は塗工液の液温によっても変化す
るため、液温管理さらにはヘッド自身に保温機能をつけ
加えることが望ましい。また、支持体への塗工量は乾燥
重量規準で、2g/m2以上、好ましくは、3〜6g/
m2が適当である。
【0070】
【実施例】次に実施例により本発明の効果をより具体的
に説明する。尚、以下の部はすべて重量部であり、%は
すべて重量%を表わす。
【0071】実施例1 クリスタルバイオレットラクトン(CVL)5部を溶解
した200部の高沸点油(呉羽化学(株)製KMC−1
13)を5%スチレン無水マレイン酸共重合体水溶液(
PH5.0)250部に添加し、平均粒子径6μmとな
るように乳化した。次に30%メラミン−ホルマリン初
期縮合物水溶液(住友化学(株)製スミレッツレジン)
20部を上記乳化液に加えて温度を75℃とし、2時間
反応させたのち、20%水酸化ナトリウム水溶液でPH
9.0として室温まで冷却し、40%のマイクロカプセ
ル分散液を得た。
【0072】このようにして得られたマイクロカプセル
分散液を下記の配合で27%濃度の塗工液を得た。 〔塗工液成分〕   カプセル    :40%マイクロカプセル分散液
                100部  緩衝剤
      :小麦澱粉(粒子径20μm)     
               50部  バインダ−
  :48%カルボキシ変性スチレンブタジエン共重合
体ラテックスエマルジョン             
                         
            20部  増粘剤     
 :カルボキシメチルセルロ−ス          
            1部  添加水      
:                        
                    202部
【
0073】こうして得られた塗工液を図1に示す巾10
00mm、0.3mmのスリット隙間を有す加圧型の給
液ヘッドを用いて、15リットル/分の給液量(ヘッド
圧1.1kg/cm2・前述の計算式により、流出速度
0.83m/秒)で強制的に加圧し均一なカ−テン膜を
形成させ、スリット出口より10cm離れた巾900m
m・坪量40g/m2の上質紙に1000m/分の塗工
速度で塗工し乾燥したところ、塗工量は絶乾固形分で4
g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得
た。この時、カ−テン膜は上質紙上でほとんど乱れるこ
とはなく、非常に均一なマイクロカプセル塗工層が得ら
れた。
【0074】実施例2 実施例1において、実施例1の塗工液から増粘剤を抜き
液濃度を45%とし、給液量を9リットル/分(ヘッド
圧0.9kg/cm2・流出速度0.50m/秒)とし
た以外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m
2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。こ
の時、カ−テン膜は実施例1ほどの安定性はなかったが
、上質紙上では乱れることはなく、均一なマイクロカプ
セル塗工層が得られた。
【0075】実施例3 実施例1において、実施例1の塗工液から増粘剤を抜き
液濃度を45%とし、給液量を9リットル/分(ヘッド
圧0.9kg/cm2・流出速度0.50m/秒)・ヘ
ッド高さを3cmとした以外は実施例1と同様に行い、
絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発
色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜は実施例1、2
ほどの安定性はなかったが、上質紙上では大きく乱れる
ことはなく、ほぼ均一なマイクロカプセル塗工層が得ら
れた。
【0076】実施例4 実施例1において、実施例1の塗工液から増粘剤を抜き
液濃度を45%とし、給液量を9リットル/分(ヘッド
圧0.9kg/cm2・流出速度0.50m/秒)・ヘ
ッド高さを50cmとした以外は実施例1と同様に行い
、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用
発色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜は実施例1、
2ほどの安定性はなかったが、上質紙上では大きく乱れ
ることはなく、ほぼ均一なマイクロカプセル塗工層が得
られた。
【0077】実施例5 実施例1において、実施例1の塗工液の増粘剤を0.2
部とし、液濃度を27%・給液量を9リットル/分(ヘ
ッド圧0.4kg/cm2・流出速度0.50m/秒)
とした以外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g
/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た
。この時、カ−テン膜は実施例1、2ほどの安定性はな
かったが、上質紙上では大きく乱れることはなく、ほぼ
均一なマイクロカプセル塗工層が得られた。
【0078】比較例1 実施例1において、実施例1の塗工液から増粘剤を抜き
液濃度を50%とし、給液量を8リットル/分(ヘッド
圧1.0kg/cm2・流出速度0.44m/秒)とし
た以外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m
2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。こ
の時、カ−テン膜は上質紙上で乱れ、未塗工部を発生さ
せ商品価値としては低いものであった。
【0079】比較例2 実施例1において、実施例1の塗工液から増粘剤を抜き
液濃度を45%とし、給液量を9リットル/分(ヘッド
圧0.9kg/cm2・流出速度0.50m/秒)・ヘ
ッド高さを1cmとした以外は実施例1と同様に行い、
絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発
色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜は上質紙上で乱
れ、未塗工部を発生させ商品価値としては低いものであ
った。
【0080】比較例3 実施例1において、実施例1の塗工液から増粘剤を抜き
液濃度を45%とし、給液量を9リットル/分(ヘッド
圧0.9kg/cm2・流出速度0.50m/秒)・ヘ
ッド高さ60cmにした以外は実施例1と同様に行い、
絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発
色剤シ−トを得た。この時、カ−テン膜は上質紙上で乱
れ、未塗工部を発生させ商品価値としては低いものであ
った。
【0081】比較例4 実施例1において、実施例1の塗工液から増粘剤を抜き
液濃度を27%とし、給液量を9リットル/分(ヘッド
圧0.3kg/cm2・流出速度0.50m/秒)とし
た以外は実施例1と同様に行い、絶乾固形分で4g/m
2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得た。こ
の時、カ−テン膜は上質紙上で乱れ、未塗工部を発生さ
せ商品価値としては低いものであった。
【0082】比較例5 実施例1で得られた27%濃度の塗工液を坪量巾900
mm・坪量40g/m2の上質紙に1000m/分の塗
工速度で塗工量が絶乾固形分で4g/m2となるように
、ヘッド高さ10cm・巾1000mm・0.3mmの
スリット隙間を有する自由落下型のカ−テンコ−タ−を
用いて、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複
写紙用発色剤シ−トを得ようと試みたが、規定の流量を
得ることができず、目標品質を有するノ−カ−ボン感圧
複写紙用発色剤シ−トを得ることができなかった。ここ
で、実施例1における加圧型の給液ヘッドのスリット開
度が0.3mmで規定の流量を得る場合には、ヘッド内
の圧力は、1.1kg/cm2であり、自然落下式のヘ
ッドにおいて、同一のスリット開度で同一の流量を得る
場合、ヘッド高さは、概ね11m程度必要となり設備上
に現実的ではない。
【0083】比較例6 実施例1で得られた27%濃度の増粘剤抜きの塗工液を
坪量巾900mm・坪量40g/m2の上質紙に100
0m/分の塗工速度で塗工量が絶乾固形分で4g/m2
となるように、ヘッド高さ10cm・巾1000mm・
0.3mmのスリット隙間を有する自由落下型のカ−テ
ンコ−タ−を用いて、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ
−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得ようと試みたが、
規定の流量を得ることができず、目標品質を有するノ−
カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得ることができな
かった。ここで、実施例1における加圧型の給液ヘッド
のスリット開度が0.3mmで規定の流量を得る場合に
は、ヘッド内の圧力は、0.3kg/cm2であったの
で、自然落下式のヘッド高さを約3mとしたところ、絶
乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙用発色
剤シ−トを得ることが出来た。この時、カ−テン膜は上
質紙上であまり乱れることはなく、ほぼ均一なマイクロ
カプセル塗工層が得られたが、実施例のごとき増粘剤の
使用には支障をきたすので、実施例で得られたノ−カ−
ボン感圧複写紙用発色剤シ−トに比べ緩衝剤の保持力が
低下し耐汚染性が弱いものとなる。また、実施例のごと
き高濃度化には困難をきたすことがわかった。
【0084】比較例7 実施例1で得られた27%濃度の塗工液を坪量巾900
mm・坪量40g/m2の上質紙に1000m/分の塗
工速度で塗工量が絶乾固形分で4g/m2となるように
エア−ナイフコ−タ−で塗工しようとしたが、エア−ナ
イフ圧を最高にしても、塗工量が多くなりすぎ、目標品
質を有するノ−カ−ボン感圧複写紙用発色剤シ−トを得
ることが出来なかった。
【0085】比較例8 実施例1で得られた塗工液に水を加え13%濃度の塗工
液とした。得られた塗工液を巾900mm・坪量40g
/m2の上質紙に1000m/分の塗工速度で塗工量が
絶乾固形分で4g/m2となるようにエア−ナイフコ−
タ−で塗工したところ、エア−ナイフ圧を最高にした結
果、絶乾固形分で4g/m2のノ−カ−ボン感圧複写紙
用発色剤シ−トを得ることが出来た。この時、エア−ナ
イフコ−タ−のヘッド付近では騒音・ミストがひどく、
作業環境上好ましいものではなかった。また、得られた
マイクロカプセル塗工層の面は、独特のエア−ナイフパ
タ−ンを発生させ商品価値としては低いものであった。 さらには、過大なエア−によって粒子径の大きな緩衝剤
が選択的にかき落とされる分級作用が生じ、耐汚染性は
弱いものであった。もちろん、実施例のごとき高濃度化
をはくることは困難である。
【0086】(発色剤シ−ト評価方法)◎得られた発色
剤シ−トを市販三菱NCR紙ス−パ−下用紙(N−40
)と組合せス−パ−カレンダ−(100kg/cm2×
2回通し)を通して発色させ、発色性を評価した。発色
濃度はマクベス社濃度計を用いて測定した。 ◎また縦35cm×横25cmの上記下用紙に縦15c
m×横15cmの発色剤シ−トを組合せ、その上に35
00gの耐汚染性評価用の重りを載せ発色剤シ−トを一
定速度で引っ張った時の汚れの度合により耐汚染性を評
価した。発色濃度はマクベス社濃度計を用いて測定した
。 ◎さらに肉眼によって塗工紙の塗ムラ・未塗工の有無を
面質として評価した。以上の項目について評価した実施
例評価結果及び比較例評価結果を各々表1、表2に示す
。
【0087】
【表1】  実施例評価結果
【0088】* 評価基準 発 色 性 : 数値が大きい程良い(印字濃度が濃い
)…0.83以上のこと 耐汚染性 : 数値が大きい程悪い(汚れやすい)……
…0.47以下のこと 面    質 : ◎とても優れる、○優れる、△やや
劣る、×問題あり………… △ 以上のこと
【0089】
【表2】  比較例評価結果
【0090】
【発明の効果】上記実施例から明かなように、本発明に
より高い生産性で、発色性が良く・耐汚染性が優れ且つ
塗工ムラおよび未塗工部分のないノ−カ−ボン感圧複写
紙を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノ−カ−ボン感圧複写紙の製造方法の
一例を示す概略図。
【符号の説明】
1  塗工液 2  貯液タンク 3  ポンプ 4  給液ヘッド 5  マニホ−ルド 6  スリット 7  カ−テン膜 8  エッジガイド 9  支持体 10  受液槽 11a、11b  遮風板 12  支持ロ−ル 13  乾燥装置 14  発色剤シ−ト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  塗工液をノズル状のスリットを有する
    加圧型の給液ヘッドより、カ−テン膜に形成し支持体に
    衝突させて塗工する方法において、該スリットの出口で
    の流出速度が0.5m/秒以上となるように強制的に加
    圧することを特徴とするノ−カ−ボン感圧複写紙の製造
    方法。
  2. 【請求項2】  該給液ヘッドの内部圧が0.4kg/
    cm2以上となるように強制的に加圧することを特徴と
    する請求項1記載のノ−カ−ボン感圧複写紙の製造方法
    。
  3. 【請求項3】  該給液ヘッドから走行する紙面までの
    高さが3〜50cmの範囲であることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載のノ−カ−ボン感圧複写紙の製造
    方法。
  4. 【請求項4】  該塗工液が、電子供与性染料を内蔵す
    るマイクロカプセルを主成分とする塗工液、または電子
    供与性染料を内蔵するマイクロカプセルと顕色剤を主成
    分とする塗工液であることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3のいずれかのノ−カ−ボン感圧複写紙の
    製造方法。
JP3087475A 1991-03-26 1991-03-26 ノーカーボン感圧複写紙の製造方法 Pending JPH04296589A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015196140A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 トヨタ車体株式会社 塗装方法

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