JPH0429800B2 - - Google Patents

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JPH0429800B2
JPH0429800B2 JP61053157A JP5315786A JPH0429800B2 JP H0429800 B2 JPH0429800 B2 JP H0429800B2 JP 61053157 A JP61053157 A JP 61053157A JP 5315786 A JP5315786 A JP 5315786A JP H0429800 B2 JPH0429800 B2 JP H0429800B2
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JP61053157A
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、壁紙を構成する繊維層の物性及び
積層構造に全く独自の創意を凝らした新規な壁紙
に関する。
〔発明の技術的背景とその問題点〕
一般に、現在の建築物は密閉度が高く、壁面の
下地材と室内空間は断絶された状態になつてい
る。その反面、日本の風土は四季の変化があり、
高温多湿の夏、乾燥した冬(日本海側の降雪地域
では全く逆の気象になる)、梅雨期や秋雨期と非
常に苛酷な環境を持つ。このような外部の環境と
室内空間を完全に遮断してしまえば、そのヒズミ
や負担が全て下地材と壁面に大きく作用し、結露
をはじめ、カビの発生及び壁装材の剥離など不快
な環境をつくりだす。また、エンボス加工等によ
り種々の凹凸模様を形成した壁紙は、単に印刷及
びクロス張になどの手段によつて平面的な模様を
表わした壁紙と異なり、独特の陰影と重厚な質感
を持ち力強い立体的な模様を表現できるため、近
代建築の室内壁装工事にその需要が高まりつゝあ
るが、従来のエンボス加工による壁紙の多くは、
塩化ビニールなどの合成樹脂で形成されているた
め通気性及び吸水性がなく、結露の発生及び下地
材腐朽の原因になることは勿論、壁紙の裏側に表
面の凸部と反対の凹部が形成される関係上、壁面
に対する糊付け接着強度に難点があり、更に火災
時に於ける壁紙の防炎性及び難燃性と有害ガス発
生防止の点にも大きな問題が残る。
これに対し、植物性の繊維で形成された壁紙
は、壁紙を構成する繊維層に空気中の湿度に合わ
せて吸湿、放湿、吸水、乾燥を行なう優れた呼吸
機能が備わつており、然かも、燃焼時に有害ガス
を発生せず、壁面に対する糊付け強度も優秀であ
るが、これにエンボス加工を施した場合、植物繊
維層は水分に弱く親和性が過大であり、ビニール
壁紙と違つて、凹凸部の可塑成形性と形状保持の
ための復元弾性に弱点があつた。
〔発明の目的〕
この発明は、上記の問題に対処するために開発
されためであつて、その主たる目的は、エンボス
加工を施した表紙とこれを支持する裏打紙との積
層接着構造並びに繊維層の物性改善に全く独自の
創意を凝らし、天然植物繊維の特質を最大限に活
かしながら、壁紙表面に立体的な凹凸模様による
美感を表現すると共に、凹凸模様を形成する空洞
部の形状保持と結露防止のための優れた呼吸機能
とを兼備した新しい壁紙を提供する事にある。
〔発明の概要〕
前記目的を達成するための本発明による壁紙の
構成は、針葉樹パルプを素材にして抄造し且つエ
ンボス加工により多数の凹凸部を形成してある表
紙の下面に、落葉樹パルプに故紙原料を混合して
抄造した裏打紙を配し、両者の当接部を常温架橋
エマルジヨン樹脂溶液及びこれと同系の樹脂接着
剤で一体に固着し、表紙と裏打紙との間には前記
当接部の周囲に樹脂相互の架橋固化部で強化され
た多数の独立空洞部を形成してあることを特徴と
するものである。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施態様を図面について具体的
に説明すると、第1図はこの発明による壁紙の実
施構造の一例を示し、第3図は同じく壁紙の製造
工程を例示したもので、この発明の場合、壁紙P
は、針葉樹パルプを素材にして抄造した表紙1と
落葉樹パルプに故紙原料を混合して抄造した裏打
紙2とによつて構成され、両者1,2を積層して
一体に接着固定する過程に於いて、次のような加
工と処理を施し、上下の紙層T1T2間に後記する
樹脂相互の架橋固化部4で強化された多数の独立
空洞部3を形成して散在せしめたものである。
即ちまず表紙1には、凹凸模様になるエンボス
加工を施す前に、予め繊維層の上半部(厚の約1/
2)に第1液E1として アクリル酸エステルエマルジヨン樹脂 20部 メラミン系エマルジヨン樹脂 5部 グアニジン系難燃剤 25部 触 媒 1部 水 49部 を混合したもの(配合比は重量部で記載)を適当
な塗布装置又は半浸漬装置を用いて第3図bの如
く紙厚の約1/2量を含浸させ、熱帯シリンダー等
の周面に巻き回して温度90〜100℃で乾燥し、保
型性と補強を確実にする。
続いて、この表紙1をエンボス加工機(図示せ
ず)の鋼製熱帯ロールとペーパーロールとの間に
送り込み、20屯以上の力で加圧しながら表紙1に
紙厚の約5倍までの高さに打出した所望の模様形
態を有す多数の凹凸部5を形成し、直ちに約150
℃の温度で3分間程度の焼付処理を施して表紙1
に含浸させてある混合樹脂の縮合反応を促進した
後、紙質の保護をを目的として約60℃以下の温度
に急冷放置して前記縮合反応を完了せしめ、凹凸
形状を安定させたものが次の工程で裏打紙2と貼
合わされる。
表紙1と裏打紙2との貼合わせに際しては、第
2液E2として常温架橋エマルジヨン樹脂溶液
(ポリアクリル酸エステル100部)を前記表紙1の
繊維層T1の下半部(紙厚の約1/2)に第3図dの
如く塗布して吸収させると共に、これと対向する
裏打紙2の上面には第3液E3として前記ポリア
クリル酸エステルと同系の樹脂を主体とする接着
剤、例えば ポリアクリル酸エステル樹脂 30部 酢酸ビニール 10部 リン酸・ハロゲン系難燃剤 25部 水酸化アルミナ系防炎剤 24部 触 媒 1.5部 隠蔽性向上剤 10部 を混合したものを第3図eの如く糊引きして、両
者1,2を第3図fの如く貼合わせ、加熱シリン
ダーの周面に巻回しながら通過せしめ、100〜120
℃の温度で約2.5分〜3分間加熱乾燥したものを
製品とする。
この際、裏打紙に、水溶性樹脂接着剤を塗布し
且つエンボス加工を施した表紙1の裏面を貼合わ
せた後、この表紙のエンボス加工表面のみが加熱
シリンダー(120℃)の表面に接触するようにし
て巻込んで加熱乾燥させるので、表紙1の裏側に
塗布含浸している部分の第2液E2の水分のみが
先に加熱されて動き出し、水の平衡原理によつて
熱面方向に浸透移動し、100℃の温度に達すると
蒸気化して気体となつてエンボス成形によつて形
成されている凹凸部の各独立空洞部3内に充満す
る。そして加熱シリンダーの加熱面からの加熱に
よつて各独立空胴部3内の蒸気圧がさらに上昇す
るので、各空洞部3は押し潰さることなく膨らん
だ状態となる。このようにして発生する蒸気は、
裏打紙2に塗布されている接着剤の水分による蒸
気と共に次第に気化状態で裏打紙2を通して大気
中に拡散する。
このように、水の平衡原理を応用して立体像の
各独立空洞部3内に乾燥終了まで常に気化蒸気圧
を満たして膨らませ、糊引されている接着剤と接
触せず、多数の独立空洞を形成しながら乾燥させ
ることができるものである。
さらに上記の加工及び処理を行なつた場合、表
紙1の繊維層T1の上半部に第1液E1として含浸
せしめたアクリル酸エステルエマルジヨン樹脂を
主体とする樹脂溶液は粘度のない水溶液であるた
め、繊維組織間の空隙を塞ぐことなく耐水性を付
与すると共に、エンボス加工による凹凸部5の形
状を保持し、また、表紙1の裏面に第2液E2
して塗布されたポリアクリル酸エステル樹脂溶液
の一部は、常温硬化の過程に於いて裏打紙2の上
面に第3液E3として塗布された同系ポリアクリ
ル酸エステル樹脂を主体とする樹脂接着剤と融合
して一体化し、表紙1と裏打紙2との当接部の周
囲に第2図のような架橋固化部4をつくり、繊維
組織間の通気通水性を阻害せずに、この架橋固化
部4で強化された独立空洞部3を形成するため、
エンボス加工により成形された凹凸部5の周壁に
強い復元弾性を付与し、外力による変形を防止し
ながら、然かも植物繊維紙特有の呼吸機能を発揮
し得る物性を備えた壁紙Pを製造することが出来
る。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明を壁紙に適用すれば、従
来のエンボス加工によるビニール壁紙とは違つて
壁紙の表面に天然植物繊維特有の軟らかな質感と
容易に形崩れする恐れのないシヤープな立体形状
を保持する凹凸模様を表現できることは勿論、空
気中の湿度合わせて吸湿、放湿、吸水、乾燥を繰
返す優れた呼吸機能を発揮し、壁紙の最大欠点で
ある結露の発生を未然且つ確実に防止することが
出来、しかも、その材質がパルプ100%であるた
め、火災時に有害ガスや黒煙の発生量が非常に少
なく、防災面でも有利な使用効果を併有する新し
い壁紙を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による壁紙の具体的な実施構造
の一例を示す斜視図、第2図は同じく要部の拡大
断面図、第3図a,b,c,d,e,fは本発明
方法による壁紙の製造工程を示す断面図である。 P……壁紙、1……表紙、2……裏打紙、3…
…独立空胴部、T1……上部紙層、T2……下部紙
層、4……架橋固化部、E1……第1液、E2……
第2液、E3……第3液、5……凹凸部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 針葉樹パルプを素材にして抄造し且つエンボ
    ス加工により多数の凹凸部を形成してある表紙の
    下面に、落葉樹パルプに故紙原料を混合して抄造
    した裏打紙を配し、両者の当接部を常温架橋エマ
    ルジヨン樹脂溶液及びこれと同系の樹脂接着剤で
    一体に固着し、表紙と裏打紙との間には前記当接
    部の周囲に樹脂相互の架橋固化部で強化された多
    数の独立空洞部を形成してあることを特徴とする
    壁紙。
JP5315786A 1986-03-11 1986-03-11 壁紙 Granted JPS62215092A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5315786A JPS62215092A (ja) 1986-03-11 1986-03-11 壁紙

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JP5315786A JPS62215092A (ja) 1986-03-11 1986-03-11 壁紙

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JPS62215092A JPS62215092A (ja) 1987-09-21
JPH0429800B2 true JPH0429800B2 (ja) 1992-05-19

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Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS575919B2 (ja) * 1973-04-20 1982-02-02
JPS5637066B2 (ja) * 1974-05-22 1981-08-28
JPS5744479B2 (ja) * 1974-06-21 1982-09-21
JPS5117310A (en) * 1974-07-31 1976-02-12 Osaka Maika Kogyo Kk Kabegamino seizohoho
JPS5117307A (en) * 1974-07-31 1976-02-12 Osaka Maika Kogyo Kk Kabegamino seizohoho
JPS58208486A (ja) * 1982-05-25 1983-12-05 澤田 多茂治 壁紙

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JPS62215092A (ja) 1987-09-21

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