JPH04298394A - 昇華型熱転写印刷物の製造方法 - Google Patents

昇華型熱転写印刷物の製造方法

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JPH04298394A
JPH04298394A JP3087459A JP8745991A JPH04298394A JP H04298394 A JPH04298394 A JP H04298394A JP 3087459 A JP3087459 A JP 3087459A JP 8745991 A JP8745991 A JP 8745991A JP H04298394 A JPH04298394 A JP H04298394A
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JP
Japan
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resin
dye
thermal transfer
image
paper
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Pending
Application number
JP3087459A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Amamiya
雨 宮   誠
Kengo Enomoto
榎 本 謙 吾
Hidehiro Matsuda
松 田 英 博
Akio Nishijima
西 島 昭 夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇華型熱転写印刷物に
関し、とくに転写画像の保存性が高められた昇華型熱転
写印刷物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近年
、信号処理技術の発達に伴って、画像信号の質がめざま
しく向上してきている。特に、信号周波数帯域の高帯域
化が進んでおり、ビデオ信号形式や放送方式等の改良が
盛んに行われており、一般家庭に於いても、ハイビジョ
ン放送を受信したり、光ディスクを使用したりして、高
品位の画像データを容易に入手・利用できるようになり
つつある。また、スチル映像の電子記憶化も進んでおり
、光学的な銀塩写真記録方式から電子記憶の電子スチル
写真への移行も活発化している。電子記憶の特長として
は、画像情報を電気信号に変換し、記憶するものである
から、高密度に画像情報が保存でき、データの転送や加
工も容易に行えること等が挙げられる。また、信号のデ
ジタル化が進んでおり、信号劣化が極めて小さい記憶再
生システムの構築が行われつつある。
【0003】このような、画像情報の高品位化に対応し
て、高品位の印刷方式が要求されるようになってきてお
り、近年たとえば昇華型熱転写印刷、溶融型熱転写印刷
等の熱転写印刷方式、電子写真方式、インクジェット印
刷方式、銀塩写真方式など様々なノンインパクト型の印
刷方式の開発が盛んに行われている。
【0004】これらの印刷方式のうち、昇華型熱転写印
刷は、濃度階調による高品位の画質を提供することがで
き、また、印刷機構が比較的単純であり、さほどメイン
テナンスを必要としないことなどから、家庭用のビデオ
プリンタを中心として普及が図られつつある。
【0005】昇華型熱転写印刷は、昇華型染料を含む色
材層を有する転写フィルムの色材層と膜形成能を有する
樹脂を含む染料受容層を有する受容紙の染料受容層(以
下、しばしば受容層という)とを互に密着させた状態で
サーマルヘッドなどの感熱印字手段により加熱して、色
材層中の昇華性染料を受容層に転写移行させて行うもの
である。この転写フィルムの色材層は、イエロー、マゼ
ンタ、シアンの3色(場合によってはブラックを含む4
色)の染料の内の1色を含んでおり、1色づつ同じ受容
層の面に順次重ねて印刷することによって、カラー画像
を再現している。
【0006】昇華型熱転写印刷により得られる印刷物の
問題点は、印刷により得られた画像の保存性が低いとい
うことである。すなわち、他の印刷方式により得られた
印刷物と比較して、保存中に、印刷物の受容層側が他の
ものに接触すると画像を形成している染料が接触したも
のへ移行しやすく、例えば印刷物を可塑剤を含むビニー
ルシートに挾むと室温下でしばらく放置するだけで、染
料が該シートに移行してしまうように、昇華型熱転写印
刷により得られる画像は、特に耐可塑剤性が低いという
欠点を有している。
【0007】また、その画像は通常摩擦に弱く、例えば
、印刷物の画像面を消しゴムで数回程度擦ると簡単に染
料が取れたり、画像面が印刷面同士あるいは受容紙の裏
面や他の物体により擦られると画像が傷つきやすいとい
う欠点を有している。
【0008】更に、保存性のうち光による退色性(耐光
性)、熱による退色性(暗退色性)についても必ずしも
充分良好なものは得られていない。
【0009】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決することに向けられたものであり、高い保存性を
有する昇華型熱転写印刷物を得るための方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】昇華型熱転写印刷は、転
写フィルムの色材層中の染料を昇華させると同時に熱拡
散によって、受容紙の受容層に移行せしめる方法である
が、印刷により受容層に転写された染料は、主として受
容層の表面近傍に局在化されているため、可塑剤、摩擦
、光、熱などによる外的影響を受けやすいのであって、
印刷により受容層に転写された染料を表面近傍に局在化
させることなく、受容層内部へ充分移行させれば、保存
性を向上させることができるはずであるとの知見に基づ
き種々検討した結果、昇華型熱転写印刷を行った受容紙
に対して、特定の処理を施すことにより保存性を向上さ
せ得ることを見出し、本発明を完成するに至ったもので
ある。
【0011】すなわち、本発明による昇華型熱転写印刷
物の製造方法は、基材シート上に膜形成能を有する樹脂
を含有してなる染料受容層が形成されてなる受容紙の前
記染料受容層に対して昇華型熱転写印刷により画像形成
したのち、この画像形成された受容紙に対して加熱処理
を行うことを特徴とするものである。
【0012】昇華型熱転写を行った印刷物の表面に対し
て加圧処理などの後処理を施すことによって転写画像表
面に所望の表面状態を付与する方法が特開平2−551
90号公報に記載されている。すなわち、その処理方法
は昇華型熱転写により画像が記録された受容層表面に紙
類・合成樹脂フィルムなどの表面状態調整用シートを積
層した上、加圧し、必要に応じて加熱したのち、該シー
トを剥離除去する方法であって、表面後処理を施すこと
により、熱転写画像のイメージを一般の印刷物や写真の
それに近似させることを要旨とするものである。これは
、積層される表面状態調整用シートの受容層に接する面
の状態(粗面または平滑面)に対応した状態を、画像が
記録された受容層の表面に加圧により生ぜしめ、受容層
の表面の質感を所望状態に改質するものである。
【0013】しかるに本発明は、昇華型熱転写印刷によ
り染料を転写して画像を生ぜしめた受容紙に対して加熱
処理を行うことによって転写画像の保存性を向上させる
ことに向けられたものであり、このような加熱処理によ
って、受容層に転写された染料を該層の表面部分から更
に深い部分にまで移行させることができ、その結果、印
刷画像の保存性が飛躍的に以上させることができるとい
う知見に基づいて完成されたものである。
【0014】以下、本発明をさらに具体的に説明する。
【0015】本発明で用いる受容紙は、基材シート表面
の一方または両方に染料受容層を有するものである。
【0016】この受容紙の基材シートは、特別なもので
ある必要はなく、例えば合成紙(ポリオレフィン系、ポ
リスチレン系等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャ
ストコート紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂またはエマル
ジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内
添紙、板紙等、セルロース繊維紙、ポリエチレン、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン紙、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリメタク
リレート、ポリカーボネート等の各種プラスチックのフ
ィルムまたはシート等が使用でき、また、これらの合成
樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フ
ィルムあるいは発泡させた発泡シート等も使用すること
ができる。
【0017】さらに、上記基材シートの任意の組み合わ
せによる積層体も基材シートとして使用することができ
る。代表的な積層体の例として、セルロース繊維紙と合
成紙或いはセルロース繊維紙とプラスチックフィルムま
たはシートとの積層体が挙げられる。これらの基材シー
トの厚みは任意でよく、例えば、10ないし300μm
程度の厚みが一般的である。
【0018】前記受容紙の染料受容層に含有する膜形成
能を有する樹脂は、膜形成能を有するものである限り特
に制限はなく、例えば脂肪酸ビニルエステル単位を有す
る樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリア
ミド、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン
、ポリプロピレン、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポ
リエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコン樹
脂、フッ素樹脂、ブチラール樹脂、メラミン樹脂、ポリ
ビニルアルコール、セルロース樹脂、無水マレイン酸共
重合樹脂、およびこれら樹脂の混合物、共重合物、変性
物などの高分子物質が例示される。これらの高分子物質
は1種または2種以上を組合せて使用することができる
【0019】また、膜形成能を有する樹脂の中でも、脂
肪酸ビニルエステル単位を有する樹脂が、本発明を適用
する受容紙の受容層に含有される樹脂として好ましい。 さらに、本発明で好適に用いられる上記の酢酸ビニル樹
脂の酢酸ビニル単位の含有割合は、好ましくは18重量
%以上、更に好ましくは30重量%以上である。その割
合が18重量%未満では、熱処理により保存性を向上さ
せる効果が充分でなくなる傾向がみられる。上記脂肪酸
ビニルエステル単量体としては、例えば蟻酸ビニル、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、バーサチ
ック酸ビニル、ラウリル酸ビニルなどが挙げられるが、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルが好適である。また、
脂肪酸ビニルエステル単位を有する樹脂を構成する脂肪
酸ビニルエステル単位以外の単位は、脂肪酸ビニルエス
テルと共重合可能な単量体の単位であって、その単量体
は、ビニルハライド類(塩化ビニル、弗化ビニルなど)
、ビニリデンハライド類(塩化ビニリデン、弗化ビニリ
デンなど)、(メタ)アクリレート系化合物〔(メタ)
アクリル酸のメチル、エチル、ブチル、エルヘキシルエ
ステルなど、グリシジル(メタ)アクリレート、水酸基
・弗素原子・燐原子・硫黄原子などを有する(メタ)ア
クリレート、オキシエチレン及び/又はオキシプロピレ
ン単位を有する(メタ)アクリレート、テトラヒドロフ
ルフリル基を有する(メタ)アクリレートなど〕、オレ
フィン類(エチレン、プロピレンなど)、重合性酸アミ
ド類〔(メタ)アクリルアミドなど〕、重合性−塩基酸
類〔クロトン酸、イソクロトン酸、(メタ)アクリル酸
など〕及びそのエステルや塩、重合性多塩基酸類(マレ
イン酸、フマール酸、イタコン酸など)及びそのエステ
ルや塩、重合性多塩基酸の無水物(無水マレイン酸など
)、グリシジル基を有する化合物(アリルグリシジルエ
ーテルなど)、アルキルビニルエーテル類、芳香族ビニ
ル類(スチレン、メチルスチレンなど)、マクロモノマ
ー類、(メタ)アクリロニトリル、ビニルピロリドンな
どが例示され得る。
【0020】前記の脂肪酸ビニルエステル単量体の単位
を有する樹脂は、1種以上の脂肪酸ビニルエステル単量
体の単位を有するもの、1種以上の脂肪酸ビニルエステ
ル単量体の単位と脂肪酸ビニルエステルと共重合可能な
1種以上の単量体の単位の両方を有するもの、またはこ
れらの混合であってもよい。
【0021】また、前記の脂肪酸ビニルエステル単量体
の単位を有する樹脂には、脂肪酸ビニルエステル単量体
の単位を有する樹脂を幹としてそれに単量体類を、又膜
形成能を有する樹脂を幹としてそれに脂肪酸ビニルエス
テル単量体をそれぞれグラフト重合したグラフト共重合
樹脂、脂肪酸ビニルエステル単量体の単位を有する樹脂
中の脂肪酸ビニルエステル単位の一部の量をケン化反応
によりビニルアルコール単位に変換した樹脂などが包含
される。更に、前記の脂肪酸ビニルエステル単量体の単
位を有する樹脂としては、脂肪酸ビニルエステル単量体
の単位を有する樹脂に他の物質を化学的に結合させたも
のも含まれる。
【0022】本発明で好ましく用いられる酢酸ビニル樹
脂は、例えば溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法、塊
状重合法などの公知の方法により酢酸ビニルを重合、あ
るいは酢酸ビニルと、酢酸ビニルと共重合可能な他の単
量体を共重合することによって得ることができる。酢酸
ビニル重合体と酢酸ビニル共重合体との混合物を得るに
は、各々を個別に得たのち両者を混合する方法の他に、
酢酸ビニルの重合反応の途中で、酢酸ビニルと共重合可
能な他の単量体を該反応系に添加して重合を継続したの
ち反応を終了させる方法によっても得ることができる。
【0023】受容層の染料染着性を高めたいときは、例
えば受容層に脂肪酸ビニルエステル単量体の単位を有す
る樹脂の他に非晶性ポリエステル、熱可塑性ポリウレタ
ン等を含有させたり、脂肪酸ビニルエステル単量体の単
位を有する樹脂として染料染着性に優れたもの、例えば
塩化ビニリデン、塩化ビニルなどの染着性を向上させる
効果のある単量体の単位を有する樹脂を選択することに
より可能である。上記のポリエステルやポリウレタンを
受容層に含有させる割合は脂肪酸ビニルエステル単量体
の単位を有する樹脂100重量部に対して3〜50重量
部が好ましく、特に5〜20重量部が望ましい。また、
上記の染料染着性に優れた脂肪酸ビニルエステル単量体
の単位を有する樹脂中の染着性を向上させる効果の単量
体の単位の割合は最高82重量%まで可能である。
【0024】本発明において受容紙は、基材シートの表
面に膜形成能を有する樹脂を、例えば溶液状、分散液状
、溶融状などで塗布し、必要に応じて乾燥して受容層を
もうけたものを用いることができる。たとえば、膜形成
能を有する樹脂と必要に応じて添加される各種添加剤な
どを含む溶液、エマルジョンまたは溶融樹脂などを基体
上に塗布し、必要に応じて乾燥、冷却、カレンダー処理
などをおこなうことにより得ることができる。
【0025】上記のような塗布用溶液を得るには、膜形
成能を有する樹脂など、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、酢酸メチル、酢酸イソブチル、トリ
クレン、クロロベンゼン、トルエン、テトラヒドロフラ
ン等の単一の溶剤あるいは2種以上の溶剤の混合物に溶
解あるいは分散して得ることができる。また、溶液重合
により得られた樹脂溶液は、必要に応じて未反応単量体
を除去したり、濃度調整して使用することもできる。エ
マルジョン状の塗布液を得るには、使用する樹脂などを
乳化して得ることもできるが、乳化重合液により得られ
たエマルジョン状樹脂を用いるのが便利であり、必要に
応じて、併用する他の成分もエマルジョン状で用いるこ
とが好ましい。
【0026】基体上に染料受容層をもうけるには、プラ
スチックフィルムやシート、セロファン、紙などにバー
コーター、ダイレクトグラビアコーター、オフセットグ
ラビアコーター、トップフィードリバースコーター、ボ
トムフィードリバースコーター、ブレードコーターなど
を用いて樹脂溶液、樹脂エマルジョン、塗料などを塗布
するのに利用される公知の方法と装置により、膜形成能
を有する樹脂溶液あるいはエマルジョンを基体上に塗布
、乾燥することにより可能である。また、各種添加剤を
含む高温溶融状態の膜形成能を有する樹脂を基体上に塗
布して染料受容層を設けるには、紙、プラスチックフィ
ルムやシートなどに溶融樹脂を塗布するいわゆる溶液コ
ーティング法により行うことができる。更に、受容層を
形成する樹脂と、基材を形成する樹脂とを用い、受容層
が最外層となるように多層共押出する方法によっても受
容層を有する受容紙を得ることができる。
【0027】上記受容層は、必要に応じて、膜形成能を
有する樹脂の他に種々の物質を含むものであってよく、
それらの物質としては、例えば白色無機粒子(酸化チタ
ン、炭酸カルシウム、りん酸カルシウム、クレー、けい
そう土、酸化亜鉛、シリカなど)、離型剤(シリコン系
化合物、フッ素系化合物、アミド系化合物、ポリエチレ
ン系ワックス、界面活性剤など)、安定剤、可塑剤、充
填剤、滑剤、発泡剤、帯電防止剤などがある。
【0028】また、その受容紙は、その表面に離型剤、
帯電防止剤を塗布したり、受容紙の面間の滑りをよくす
る滑性層を表面にもうけたものであってもよい。
【0029】本発明の方法においては、上記のようにし
て得られた受容紙と転写フィルムを用いて、前記のよう
な方法で昇華型熱転写印刷を行なって得られる印刷物を
さらに加熱処理することによって、画像の保存性にすぐ
れた昇華型熱転写印刷物を得る。
【0030】この加熱処理は、印刷物のいずれか一方の
面または両面に対して行なうことができ、1回あるいは
2回以上繰返して行なうことが可能である。この処理を
2回以上行なう場合は、その加熱温度は同じであっても
よいし、また異なっていてもよい。この印刷物の加熱処
理をより有効なものとするために、印刷前の受容紙を5
0〜150℃の範囲に予熱したのち印刷を行ない、次い
で上記加熱処理を行なうこともできる。本発明における
加熱処理の温度は、100〜200℃の範囲が好ましく
、特に120〜150℃が望ましい。加熱温度が100
℃未満では転写された染料が充分に熱拡散されず、保存
性の向上効果が小さくなる傾向がみられるので好ましく
なく、一方、200℃を超えて加熱すると受容層を形成
する樹脂、染料などが熱劣化しやすくなるのでやはり好
ましくない。
【0031】上述した加熱処理(さらに必要に応じて予
熱処理)は、例えばオーブン加熱、ヤンキーシリンダ加
熱、マイクロ波加熱、遠赤外線加熱、熱風加熱などによ
り可能である。この加熱処理及び予熱する工程は、熱転
写装置内あるいは装置外のいずれに設けられたものであ
っても使用可能であり、印刷物を加熱するのに用いる装
置は、印刷前の受容紙を予熱するのに用いることができ
る。加熱処理及び予熱の条件は、それぞれ同じかまたは
異なっていてもよい。
【0032】上記のような加熱処理によって保存性が顕
著に向上する理由は必ずしも明らかではないが、上記の
加熱処理によって、熱転写印刷により受容層の表面近傍
に局在化されている転写染料を効果的に受容層内部へ移
行させることができ、この移行に起因して保存性が向上
するものと推定され得る。
【0033】また本発明においては、上記加熱処理の時
間は、処理温度や加熱方法により異なるが、最長でも1
分間程度で充分である。したがって、短時間の加熱処理
によって著しく保存性を向上させることが可能となる。 また、本発明の方法においては、上記加熱処理以外のた
とえば加圧処理などの付加的あるいは繁雑な手段は不要
であり、したがって本発明の方法によれば、昇華型熱転
写印刷により得られた印刷物を単に加熱処理するという
簡単でしかも迅速な方法によって、印刷画像の耐可塑剤
性、耐光性、暗退色性などを向上させかつ摩擦に強いと
いう優れた保存性を有する昇華型熱転写印刷物を提供す
ることができる本発明の方法は、膜形成能を有する樹脂
を含有してなる染料受容層を有する受容紙の該層に対し
て昇華型熱転写印刷により画像を転写印刷した受容紙に
対して適用可能であり、その印刷物を得るのに使用する
受容紙およびその受容層、転写フィルムおよびその色材
層、転写条件、転写装置などに制限されることはない。
【0034】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0035】なお、以下の実施例において保存性の測定
は次の方法により行なった。 (1) 反射光学密度 反射濃度計(マクベス社製RD9141)を用いて測定
した。 (2) 耐可塑剤性テスト まず、使用する試料印刷物の印刷面の反射光学密度を測
定し、これをテスト前の反射光学密度とした。次いでそ
の試料印刷物の印刷面に、DOP(ジオクチルフタレー
ト)を15重量%含有するワセリンを塗布し、そのまま
の状態で40℃下に24時間放置処理後ワセリンを拭き
取り、印刷面の反射光学密度を測定し、これをテスト後
の反射光学密度とした。耐可塑剤性は次の式により算出
し、その値が大きいほど耐可塑剤性が優れていることを
示す。
【0036】 (3) 耐光性テスト まず、使用する試料印刷物の印刷面の反射光学密度を測
定し、これをテスト前の反射光学密度とした。次いで、
その試料印刷物の印刷面に螢光灯(東芝製40ワット。 FL−40S・W)の光を10cmの距離から40℃で
168時間照射後の印刷物の印刷面の反射光学密度を測
定し、これをテスト後の反射光学密度とした。耐光性は
次の式により算出し、その値が大きいほど耐光性が優れ
ていることを示す。
【0037】 (4) 暗退色性テスト まず、使用する試料印刷物の印刷面につき、テスト前の
反射光学密度を測定した。次いで、その試料印刷物を6
0℃の空気中に168時間放置したのち、その印刷面の
反射光学密度を測定し、これをテスト後の反射光学密度
とした。暗退色性は次の式により算出し、その値が大き
いほど暗退色性に優れていることを示す。
【0038】 〔受容紙の製造〕製造例1   酢酸ビニル樹脂(平均重合度1500)100重量
部と溶剤(テトラハイドロフラン)400重量部よりな
る樹脂溶液500重量部に対してシリコン(信越化学工
業社製KP−302、有効成分10%)5重量部を添加
混合して受容層形成用塗布液を得た。
【0039】この塗布液を、ポリプロピレン合成紙上に
乾燥塗膜が約5g/m2 となるように塗布し、120
℃で15分間乾燥させて、受容層を有する受容紙を製造
した。製造例2〜8表1に示す配合の受容層形成用塗布
液を用い製造例1と同様にして受容層を有する受容紙を
製造した。
【0040】
【表1】 〔印刷物の作製〕製造例1〜8で製造した8種の受容紙
各々を所定の大きさに裁断をした後、これら8種の受容
紙の各々の受容層上にシアンのテストパターンをビデオ
プリンタ(VY−50)を用いて昇華型熱転写印刷して
印刷物を得た。 実施例1   製造例1で製造した受容紙の受容層に、上記の印刷
物の作製に示す方法により昇華型熱転写印刷して得た印
刷物を120℃のオーブン中で1分間加熱処理した。こ
の加熱処理した印刷物を試料として用い、耐可塑剤性、
耐光性および暗退色性の3種の保存性テストを行なった
。 結果は表2に示す。 比較例1   製造例1で製造した受容紙の受容層に、上記の印刷
物の作製に示す方法により昇華型熱転写印刷して得た印
刷物を加熱処理せずに試料として用い、耐可塑剤性、耐
光性および暗退色性の3種の保存性テストを行なった。 結果は表2に示す。 実施例2〜8   製造例2〜8で製造した受容紙を用いた以外は実施
例1と同様に行なった。尚、製造例2〜8で製造した受
容紙を用いたものを各々実施例2〜8とした。結果は表
2に示す。 比較例2〜8   製造例2〜8で製造した受容紙を用いた以外は実施
例1と同様に行なった。尚、製造例2〜8で製造した受
容紙を用いたものを各々比較例2〜8とした。結果は表
2、表3および表4に示す。
【0041】                          
       表  2              
  染    着    性        保存テス
ト結果(%)                   
   (反射光学密度)  耐可塑剤性  耐光性  
暗退色性比較例1      0.80       
   60      85    90実施例1  
    0.82          92     
 91    93比較例2      0.95  
        50      91    85実
施例2      0.96          91
      95    89比較例3      0
.84          60      92  
  92実施例3      0.85       
   93      93    93
【0042】                          
       表  3              
  染    着    性        保存テス
ト結果(%)                   
   (反射光学密度)  耐可塑剤性  耐光性  
暗退色性比較例4      0.89       
   60      95    94実施例4  
    0.91          95     
 95    94比較例5      0.95  
        59      98    98実
施例5      0.95          92
      99    98比較例6      1
.04          69      99  
  93実施例6      0.96       
   92      90    98比較例7  
    1.04          87     
 99    99
【0043】                          
       表  4              
  染    着    性        保存テス
ト結果(%)                   
   (反射光学密度)  耐可塑剤性  耐光性  
暗退色性比較例8      0.95       
   65      85    97比較例9  
    1.07          13     
 90    95比較例10      1.07 
         87      92    96   なお、加熱処理しなかった印刷物の印刷面は市販の
消しゴムおよび爪で擦ることにより、染料の離脱が発生
したのに対し、加熱処理した印刷物の印刷面は消ゴムお
よび爪のいずれの方法によっても染料の離脱は認められ
なかった。
【0044】
【発明の効果】本発明の方法によれば、昇華型熱転写印
刷により得られた印刷物を単に加熱処理するという簡単
でしかも迅速な方法によって、印刷画像の耐可塑剤性、
耐光性、暗退色性などを向上させかつ摩擦に強いという
優れた保存性を有する昇華型熱転写印刷物を提供するこ
とができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材シート上に膜形成能を有する樹脂を含
    有してなる染料受容層が形成されてなる受容紙の前記染
    料受容層に対して昇華型熱転写印刷により画像形成した
    のち、この画像形成された受容紙に対して加熱処理を行
    うことを特徴とする、転写画像の保存性が高められた昇
    華型熱転写印刷物の製造方法。
  2. 【請求項2】前記膜形成能を有する樹脂が、酢酸ビニル
    単位を18重量%以上有する樹脂からなることを特徴と
    する、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記加熱処理を、100〜200℃の温度
    条件下で行う、請求項1に記載の方法。
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