JPH04298552A - プロピレン系樹脂組成物の製造法 - Google Patents

プロピレン系樹脂組成物の製造法

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JPH04298552A
JPH04298552A JP6478791A JP6478791A JPH04298552A JP H04298552 A JPH04298552 A JP H04298552A JP 6478791 A JP6478791 A JP 6478791A JP 6478791 A JP6478791 A JP 6478791A JP H04298552 A JPH04298552 A JP H04298552A
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Yoshihiro Sobashima
傍 島 好 洋
Kimio Osegaki
小瀬垣 公 穂
Ikuo Tsutsumi
堤   育 雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量でかつ剛性、耐熱
性に優れたプロピレン系樹脂組成物の製造法に関するも
ので、得られた樹脂組成物は工業部品分野、特に自動車
部品成形用材料として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プロピレン系樹脂組成物はその優
れた機械的強度、加工性、経済性等を備えていることか
ら、自動車用を始めとする工業部品分野に広く用いられ
ている。これら工業用部品の中でも高い剛性や耐熱性を
必要とする分野には、タルクやガラス繊維等の無機フイ
ラーを複合化してより高性能なものとし、例えば自動車
部品、具体的にはトリム、インストルメントパネル等の
内装部品、バンパー等の外装部品、ファンシュラウド等
の機能部品などとして広く実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなプロピレン系樹脂組成物においては、従来から以下
に示すような問題点があった。すなわち、高い剛性や耐
熱性を保持させた従来のプロピレン系樹脂組成物は、前
述する様に、タルクやガラス繊維等の原材料自体の密度
がプロピレン系重合体に比して著しく大きい無機フイラ
ーであり、それを多量に含有させて複合化させているた
め、特に高度の剛性や耐熱性を賦与する場合では組成物
自体の密度が過大になりすぎて、それを用いた成形品自
体が重くなりすぎるといった問題点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】[発明の概要]本発明者
等は、上記課題を解決するために種々の研究を重ねた結
果、特定の成分を用いて特定の混練方法で製造して得ら
れたプロピレン系樹脂組成物が極めて小さい密度である
にも拘らず高度の剛性及び耐熱性を有することを見い出
して本発明を完成するに至った。すなわち、本発明のプ
ロピレン系樹脂組成物の製造法は、下記の(a)成分、
或いは(a)成分と少なくとも一部の(b)成分の配合
物を溶融混練せしめ、次いでこれに(c)成分或いは(
c)成分と残量の(b)成分を個別に又は同時に配合し
、混練させて得られた密度が0.950g/cm3 以
下かつ弾性率が25,000kg/cm2 以上の組成
物であって、その組成比が(a)成分100重量部に対
して(b)成分及び(c)成分が両者の重量比1/99
〜99/1でかつ合計量が5〜100重量部であること
を特徴とするものである。 (a)プロピレン単独重合体部分の密度が0.9070
g/cm3 以上でかつ重合体全体のMFRが0.5〜
200g/10分の結晶性プロピレン重合体(b)平均
粒径が0.8〜15μmのタルク、平均粒径が3〜15
0μmのマイカ、平均直径が18μm以下のガラス繊維
及び平均直径が2μm以下かつ平均アスペクト比が5以
上の非金属無機ウイスカーから選ばれた少なくとも一種
のフイラー (c)ASTM−D2840(エアーコンパリソンピク
ノメーター使用)による平均粒子密度が0.2〜0.8
g/cm3 、ASTM−D3102(グリセロール使
用)による平均耐圧強度が250kg/cm2 以上の
中空ガラス球
【0005】[発明の具体的説明] 〔I〕プロピレン系樹脂組成物の製造 (1)原料成分 (a)プロピレン重合体:(a)成分 本発明のプロピレン系樹脂組成物の製造法において用い
られる(a)成分のプロピレン重合体としては、プロピ
レンの単独重合体(ポリプロピレン)、過半重量割合の
プロピレンと従重量割合の他のα−オレフィン(例えば
、エチレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、
4−メチルペンテン、オクテン等)、ビニルエステル(
例えば、酢酸ビニル)、芳香族ビニル単量体(例えば、
スチレン)、ビニルシラン(例えば、ビニルトリメトキ
シシラン、ビニルトリメチルシラン)等との二元以上の
ブロック、ランダムないしグラフト共重合体(これらの
混合物であっても良い)であって、プロピレン単独重合
体部分の密度が0.9070g/cm3 以上、好まし
くは0.9075〜0.920g/cm3 で、かつ重
合体全体のMFR(230℃,2.16kg、JIS−
K7210)が0.5〜200g/10分の結晶性重合
体を挙げることができる。これらの中でも、プロピレン
の単独重合体(ポリプロピレン)、プロピレンとエチレ
ンとの共重合体が好ましく、特にMFRが1〜100g
/10分のプロピレンとエチレンとのブロック共重合体
が好ましい。ここで、プロピレン単独重合体部分の密度
が上記範囲未満のものは、樹脂組成物の剛性や耐熱性が
劣り不適当である。また、MFRが上記範囲未満のもの
は成形加工性が劣り、同じく上記範囲を超えるものは衝
撃強度が劣り不適当である。
【0006】このようなプロピレン重合体は高立体規則
性重合触媒を用いてスラリー重合、気相重合或いは液相
塊状重合により製造する。該高立体規則性重合触媒とし
ては、例えば塩化マグネシウムに四塩化チタン、有機酸
ハライド及び有機珪素化合物を接触させて形成された固
体触媒成分と有機アルミニウム化合物の組合せ触媒など
が用いられる。更に、該プロピレン重合体として、不飽
和有機酸またはその誘導体で変性したプロピレン重合体
或いはこれを配合したものを使用した場合、樹脂組成物
の剛性や耐熱性及び衝撃強度をより一層向上させること
に有効で好ましい。このようにプロピレン重合体を不飽
和有機酸またはその誘導体で変性するためには、例えば
、アクリル酸、メタアクリル酸、マレイン酸、イタコン
酸等の不飽和有機酸;無水マレイン酸、無水イタコン酸
、無水シトラコン酸等の不飽和有機酸の無水物;アクリ
ル酸メチル、マレイン酸モノメチル等の不飽和有機酸の
エステル;アクリル酸アミド、フマル酸モノアミド等の
不飽和有機酸のアミド;イタコン酸イミド等の不飽和有
機酸のイミド等をプロピレン重合体100重量部に対し
0.01〜20重量部、好ましくは0.05〜15重量
部添加してグラフト反応条件に付すことにより変性する
。これらの中でも、アクリル酸、無水マレイン酸を用い
て変性するのが好ましい。変性に際しては、変性度合を
促進させるため、ベンゾイルパーオキサイド、ジクミル
パーオキサイド等の有機過酸化物を用いる。この変性法
は特に限定されないが、例えばプロピレン重合体の融点
以上の温度下で加熱溶融混練するか溶液中で反応させる
方法が採用される。
【0007】(b)フイラー:(b)成分本発明のプロ
ピレン系樹脂組成物の製造法において用いられる上記(
b)成分のフイラーとしては、平均粒径が0.8〜15
μm、好ましくは1〜5μmのタルク、平均粒径が3〜
150μm、好ましくは5〜120μmのマイカ、平均
直径が18μm以下、好ましくは6〜13μmのガラス
繊維及び平均直径が2μm以下かつ平均アスペクト比が
5以上の非金属無機ウイスカーから選ばれた少なくとも
一種のものである。タルクは、例えばタルク原石を衝撃
式粉砕機やミクロンミル型粉砕機で粉砕し、更にミクロ
ンミル,ジェット型粉砕機で微粉砕した後、サイクロン
やミクロンセパレーター等で分級調整し製造する。平均
粒径が上記範囲を超えるタルクを用いると、樹脂組成物
の成形品の衝撃強度や外観が劣り、平均粒径が上記範囲
より小さくなるとタルクを分散させることが困難となり
衝撃強度や外観がかえって悪化する。また、マイカは前
述のタルクと似た方法で製造され、その種類は白マイカ
、金マイカ、黒マイカ等何れを使用しても構わない。平
均粒径が上記範囲を超えるマイカを用いると、樹脂組成
物の成形品の衝撃強度や外観が劣り、平均粒径が上記範
囲より小さくなると剛性や耐熱性が劣り各々不適当であ
る。さらに、ガラス繊維はその平均直径が上記範囲を超
える場合は樹脂組成物の成形品の剛性や耐熱性が劣り好
ましくない。該ガラス繊維は、その表面集束剤(サイジ
ング剤と表面処理剤)の最終付着量が0.10〜0.3
0重量%のものが好ましい。該ウイスカーは、平均直径
及び平均アスペクト比が上記範囲を超えるものは、樹脂
組成物の成形品の剛性、耐熱性や外観が劣り好ましくな
い。これらは、例えばほう酸アルミニュウムウイスカー
、チタン酸カリウムウイスカー、塩基性硫酸マグネシウ
ムウイスカー〔マグネシウムオキシサルフェートウイス
カーMgSO4 ・5Mg(OH)2 ・3H2 O〕
、酸化チタンウイスカー、炭酸カルシウムウイスカー等
が挙げられる。好ましいものは平均直径が1.5μm以
下且つ平均アスペクト比が10以上のものであり、特に
好ましいものは平均直径が1.0μm以下且つ平均アス
ペクト比が15以上のものである。
【0008】これらフイラーは界面活性剤、カップリン
グ剤等で表面処理を施したものでも良い。表面処理した
フイラーは樹脂組成物の成形品の剛性、耐熱性、衝撃強
度や外観の更なる向上に有効である。特にシラン系等の
カップリング剤でガラス繊維やマイカ、各種ウイスカー
を表面処理したものが好ましい。また、これら(b)成
分は予め各種樹脂、例えば前記(a)成分等のプロピレ
ン重合体中に高濃度に分散(いわゆるマスターバッチ化
)せしめておいてもよく、例えばガラス繊維を高濃度に
長繊維の長さのまゝ結晶性プロピレン重合体に含有させ
たもの(いわゆる長繊維ガラス配合ペレット)を用いて
もよい。この場合、剛性・耐熱性や成形反りに対して良
好化させることができる。ここで(b)成分のフイラー
は、下記に詳記する(c)成分との重量費で1:99〜
99:1の範囲で配合される。なかでも10:90〜9
0:10の範囲が好ましく、特に20:80〜80:2
0の範囲で配合することが好ましい。ここで、(b)成
分が(c)成分との関係で少なすぎると剛性不足となり
易く、多すぎると過重となり易く好ましくない。
【0009】(c)中空ガラス球:(c)成分本発明の
プロピレン系樹脂組成物の製造法において用いられる上
記(c)成分の中空ガラス球は、平均粒子密度が0.2
〜0.8g/cm3 、平均耐圧強度が250kg/c
m2 以上のものである。ここで、平均粒子密度はAS
TM−D2840(エアーコンパリソンピクノメーター
使用)に準拠して測定された値であり、また平均耐圧強
度はASTM−D3102(グリセロール使用)に準拠
して測定された値である。該中空ガラス球の製造方法は
特に限定されないが、平均粒子密度が上記範囲外のもの
は樹脂組成物の密度が過大となったり、混練が困難とな
るので不適当であり、平均耐圧強度が上記範囲以外のも
のを用いると混練の際に破損し、樹脂組成物の密度が過
大となるので不適当である。なかでも平均粒子密度(真
密度)が0.3〜0.8g/cm3で、しかも平均耐圧
強度が300kg/cm2 以上のものが好ましく、特
に平均粒子密度が0.4〜0.7g/cm3 で、しか
も平均耐圧強度が500kg/cm2 以上のものが好
ましい。この中空ガラス球の寸法は特に限定されないが
、通常は平均粒直径40〜100μmのものであり、更
にその嵩密度は通常0.1〜0.6g/cm3 のもの
である。この中空ガラス球は界面活性剤、カップリング
剤等で表面処理を施したものでも良く、このように表面
処理した中空ガラス球は樹脂組成物の成形品の剛性、耐
熱性、衝撃強度や外観をより一層向上させることができ
る。特にシラン等のカップリング剤で表面処理すること
が好ましい。これらの(b)成分と(c)成分の配合量
は、(a)成分100重量部に対して、両者合計量で5
〜100重量部である。この範囲未満では物性不足とな
り、一方、この範囲超過では外観が劣ったり、不経済で
あるので好ましくない。
【0010】(d)その他の付加成分:(d)成分この
ような樹脂組成物には通常着色するための顔料を用いる
場合が多い外、更に性能向上をはかるため、上記成分の
他に、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、分散剤等の各
種添加剤を添加することもできる。更に本発明効果を著
しく損なわない範囲内で前記各(a)〜(c)成分以外
の各種樹脂、各種エラストマー、各種フイラー等を配合
することができる。特に、次に述べる核剤は、前記その
他の付加成分の中でも好ましいものである。
【0011】核剤 核剤としては、芳香族リン酸金属塩、芳香カルボン酸の
金属塩及びソルビトール系核剤であり、具体的にはソジ
ウムビス(4−t−ブチルフェニル)フォスフェート;
ソジウム−2,2′−メチレン−ビス−(4,6−ジ−
t−ブチル−フェニル)フォスフェート;リチウム−2
,2′−メチレン−ビス−(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル)フォスフェート;アルミニウム−モノ−ヒドロ
キシ−ジ−p−t−ブチルベンゾエート;安息香酸ナト
リウム;1,3,2,4−ジ−ベンジリデン−ソルビト
ール;1,3,2,4−ジ−(p−メチル−ベンジリデ
ン)ソルビトール;1,3,2,4−ジ−(p−エチル
−ベンジリデン)ソルビトール;1,3,2,4−ジ−
(2′4′−ジ−メチル−ベンジリデン)ソルビトール
;1,3−p−クロロ−ベンジリデン−2,4−p−メ
チル−ベンジリデン−ソルビトール;1,3,2,4−
ジ−(p−プロピル−ベンジリデン)ソルビトール等が
挙げられる。これらの中でもソジウムビス(4−t−ブ
チルフェニル)フォスフェート;ソジウム−2,2′−
メチレン−ビス−(4,6−ジ−t−ブチル−フェニル
)フォスフェート;リチウム−2,2′−メチレン−ビ
ス−4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェート
;アルミニウム−モノ−ヒドロキシ−ジ−p−t−ブチ
ルベンゾエート;安息香酸ナトリウムが好ましく、特に
ソジウム−2,2′−メチレン−ビス−(4,6−ジ−
t−ブチル−フェニル)フォスフェート;リチウム−2
,2′−メチレン−ビス−(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル)フォスフェートが好ましい。これらの核剤は樹
脂組成物の剛性、耐熱性の更なる向上に極めて有効であ
る。次に述べるエラストマーも、前記その他の付加成分
の中でも好ましいものである。
【0012】エラストマー エラストマーとしては、エチレン・プロピレン二元共重
合ゴム(EPM)やエチレン・プロピレン・非共役ジエ
ン三元共重合ゴム(EPDM)、エチレン・ブテン−1
二元共重合ゴムやエチレン・プロピレン・ブテン1三元
共重合ゴム等のエチレン系エラストマー、水素添加スチ
レン・ブタジエンブロック共重合体及び水素添加スチレ
ン・イソプレンブロック共重合体等である。ここで、水
素添加スチレン・ブタジエンブロック共重合体および水
素添加スチレン・イソプレンブロック共重合体は、それ
ぞれ完全または部分水素添加されたもので、例えばスチ
レン・エチレン・ブチレン・スチレンブロック共重合体
、スチレン・エチレン・プロピレンブロック共重合体と
表現されるものである。これらエラストマーの中でもエ
チレン・プロピレン二元共重合ゴム(EPM)、エチレ
ン・プロピレン・非共役ジエン三元共重合ゴム(EPD
M)、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレンブロッ
ク共重合体、スチレン・エチレン・プロピレンブロック
共重合体が好ましく、特にプロピレン含量が20〜55
重量%、ムーニー粘度(ML1+4100℃)が10〜
100のエチレン・プロピレン二元共重合ゴム(EPM
)またはエチレン・プロピレン・非共役ジエン三元共重
合ゴム(EPDM)、水添率95%以上かつスチレン含
量が5〜50重量%のスチレン共重合体が好ましい。 これらのエラストマーは本発明方法によって得られる樹
脂組成物の性能、特に衝撃強度や寸法安定性の向上に極
めて有効である。ここで、各その他の付加成分の含量は
、赤外スペクトル分析法やNMR法等の常法により測定
される値であり、またこれらのゴムの結晶化度は全体の
30%以下のものであることが好ましい。なお、これら
その他の付加成分の製法や形状は特に限定されない。
【0013】(2)混練 前記(a)〜(c)の各成分を配合、更にこれを混練す
ることによって樹脂組成物が得られる。該混練は、例え
ば一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー、ロー
ル、ブラベンダープラストグラフ、ニーダー等の通常の
混練機を用いて行なわれる。上記混練に際し、本発明の
プロピレン系樹脂組成物の製造方法においてはその混合
順序が重要である。前記の(a)〜(c)成分のうち、
予め(a)成分のみ或いは(a)成分と少なくとも一部
の(b)成分の配合物を溶融混練せしめ、次いで、これ
に(c)成分のみ或いは(c)成分と残量の(b)成分
を個別又は同時に配合して混練する必要がある。具体的
には、例えば、二軸押出機を用い、まず(a)成分のみ
を押出機前半部よりフィードして充分加熱混練した後、
押出機後半部から(b)成分と(c)成分を各々個別に
フィードして混練して製造する。すなわち(c)成分は
必ず(a)成分或いは(a)成分と少なくとも一部の(
b)成分が充分加熱溶融混練された後にフィードして混
練される必要がある。このような混合順序で混合しない
と、(c)成分の破壊が生じ、本発明の著しい効果を奏
することができない。すなわち、得られたプロピレン系
樹脂組成物中の中空ガラス球が破壊されて、ガラス球中
の中空部分に樹脂成分が入り込んでしまうために、プロ
ピレン系樹脂組成物全体の密度が増し、密度が0.95
0g/cm3 を超えるものとなり、該プロピレン系樹
脂組成物を用いた成形体は比重の大きな重いものとなる
。 従って、上記混練は(c)成分の中空ガラス球を破壊し
ないように混練することが重要である。なお、本発明の
効果を著しく損わない範囲で(a)成分の一部を押出機
後半部からフィールドしても構わない。
【0014】(3)プロピレン系樹脂組成物上記のよう
にして得られたプロピレン系樹脂組成物は、該組成物中
に含まれる中空ガラス球がほとんど破壊されない状態(
90%以上、好ましくは95〜100%が残存)で配合
されていることから、密度が0.950g/cm3 以
下、好ましくは0.940g/cm3 以下、特に好ま
しくは0.930g/cm2 以下のもので、かつ弾性
率が25,000kg/cm2 以上、好ましくは26
,000kg/cm2 以上の値を示すものである。
【0015】〔II〕成形体の製造 このようなプロピレン系樹脂組成物を用いて成形体を製
造するには、通常の成形方法によって行うことができる
。すなわち、射出成形、圧縮成形、押出成形(シート成
形、ブロー成形)等のいずれの成形方法であっても構わ
ないが、中でも射出成形によって成形することが好まし
い。該成形体は、工業用分野、特に自動車部品として成
形することが好ましい。具体的にはトリム、インストル
メントパネル等の内装部品、バンパー等の外装部品、フ
ァンシュラウド等の機能部品などを挙げることができる
【0016】
【実施例】以下に、実施例および比較例を示して本発明
を更に具体的に説明する。なお、ここで実施した原材料
及び物性の評価方法は次に示すとおりである。 (1)原材料 (a)成分 a−1:密度が0.9081g/cm3 、MFRが1
0g/10分のプロピレン単独重合体 a−2:プロピレン単独重合体部の密度が0.9078
g/cm3 、全体のMFRが5g/10分,エチレン
含量が4.9重量%のプロピレン・エチレンンブロック
共重合体 a−3:プロピレン単独重合体部の密度が0.9077
g/cm3 、全体のMFRが30g/10分、エチレ
ン含量が5.3重量%のアクリル酸変性プロロピレン・
エチレンブロック共重合体(変性剤濃度0.25重量%
)a−4:プロピレン単独重合体部の密度が0.905
9g/cm3 、全体のMFRが8g/10分,エチレ
ン含量が5.7重量%のプロピレン・エチレンブロック
共重合体 (b)成分 b−1:平均直径が0.5μmかつ平均アスペクト比が
25の塩基性硫酸マグネシウムウィスカー〔マグネシウ
ムオキシサルフェートウィスカーMgSO4・5Mg(
OH)2 ・3H2 O〕 b−2:平均直径が9μm、長さが3mmかつ表面集束
剤の最終付着量が0.25重量%のガラス繊維(アミノ
シランカップリング剤にて表面処理済み)b−3:平均
直径が90μmかつ平均アスペクト比が55の白マイカ b−4:平均直径が2μmのタルク(中国原石使用)b
−5:平均直径が2.5μmの重質炭酸カルシウム(c
)成分 c−1:平均粒子密度(真密度)が0.60g/cm3
 、平均耐圧強度が700kg/cm2 の中空ガラス
球c−2:c−1をガンマ−アミノプロピルトリメトキ
シシランで表面処理したもの c−3:平均粒子密度(真密度)が0.23g/cm3
 、平均耐圧強度が35kg/cm2 の中空ガラス球
c−4:平均粒子密度(真密度)が0.38g/cm3
 、平均耐圧強度が210kg/cm2 の中空ガラス
【0017】(2)評価方法 密度      :成形体試片についてJIS−K71
12に準拠して測定した。 曲げ弾性率:成形体試験片についてJIS−K7203
に準拠して測定した。測定温度は23℃である。 成形反り  :射出成形シート(120mm×120m
m×1.8mm)を定盤上に置き、その一片を押え他の
一片の(最大)反り量を測定し、下記の様に分類した。 1.0mm未満  :  極めて良好 2.0mm未満  :  良      好2.0mm
以上  :  不      良熱変形温度:成形体試
験片についてJIS−K7207に準拠して測定した。 ファイバーストレスは4.6kg/cm2 である。 アイゾット衝撃強度[切削ノッチ付]:成形体試験片に
ついてJIS−K7110に準拠して測定した。測定温
度は23℃である。
【0018】実施例1〜7及び比較例1〜6(1)ミキ
サーによる混合 下記の(a)成分(粉末)、(b)成分及び(c)成分
を表1に示す割合で配合し、更にテトラキス〔メチレン
−3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕メタン及び2−(2′−
ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル
)−5−クロロベンゾトリアゾールを上記(a)〜(c
)成分の合計100重量部に対して各々0.07重量部
、カーボンブラック系灰色顔料マスターバッチを1重量
部配合し、このうち押出機後半部よりフィードする成分
〔(c)成分のみ、または(c)成分と(b)成分の全
部または一部〕を除いた各成分を高速ミキサーにて充分
混合した。
【0019】(2)押出機による混合 次いで、日本製鋼所製2軸押出機を用い、220℃の温
度条件にて前記高速ミキサー混合成分を前半部よりフィ
ードして溶融混練しながら、残りの成分〔(c)成分の
み、または(c)成分と(b)成分の全部または一部〕
を表1に示す割合に見合う量で後半部よりフィードして
混練造粒した(除く比較例6)。
【0020】(3)評価 こうして得られた着色ペレットをスクリューインライン
式射出成形機へ供して成形反り評価用シート(120m
m×120mm×1.8mm)及び物性評価用試験片を
230℃で成形した。この場合の成形サイクルは、各々
合計50秒及び45秒であった。その評価結果を表2に
示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】実施例8 実施例2と同一の配合において、更に(a)〜(c)成
分合計100重量部に対してソジウム−2,2′−メチ
レン−ビス−(4,6−ジ−t−ブチル−フェニル)フ
ォスフェートを0.1重量部配合し、実施例2と同一の
方法で混練造粒した。この樹脂組成物の評価結果は、密
度:0.902g/cm3 、 曲げ弾性率:29,200kg/cm2 、熱変形温度
:142℃、 アイゾット衝撃強度:7.9kg・cm/cm2 であ
った。
【0024】
【発明の効果】本発明方法によって得られたプロピレン
系樹脂組成物は、従来のプロピレン系樹脂組成物の製造
によって得られたものとは異なり、極めて小さい密度で
あるにも拘らず高度の剛性及び耐熱性を有するプロピレ
ン系樹脂組成物であるため、軽量でかつ高度の剛性及び
耐熱性を有する成形品が常法の成形法によって容易に得
ることができ、例えば、自動車部品や電気・電子装置の
ハウジング等の軽量化用の材料として有用なものである

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  下記の(a)成分、或いは(a)成分
    と少なくとも一部の(b)成分の配合物を溶融混練せし
    め、次いでこれに(c)成分或いは(c)成分と残量の
    (b)成分を個別に又は同時に配合し、混練させて得ら
    れた密度が0.950g/cm3 以下かつ弾性率が2
    5,000kg/cm2 以上の組成物であって、その
    組成比が(a)成分100重量部に対して(b)成分及
    び(c)成分が両者の重量比1/99〜99/1でかつ
    合計量が5〜100重量部であることを特徴とするプロ
    ピレン系樹脂組成物の製造法。 (a)プロピレン単独重合体部分の密度が0.9070
    g/cm3 以上でかつ重合体全体のMFRが0.5〜
    200g/10分の結晶性プロピレン重合体(b)平均
    粒径が0.8〜15μmのタルク、平均粒径が3〜15
    0μmのマイカ、平均直径が18μm以下のガラス繊維
    及び平均直径が2μm以下かつ平均アスペクト比が5以
    上の非金属無機ウイスカーから選ばれた少なくとも一種
    のフイラー (c)ASTM−D2840(エアーコンパリソンピク
    ノメーター使用)による平均粒子密度が0.2〜0.8
    g/cm3 、ASTM−D3102(グリセロール使
    用)による平均耐圧強度が250kg/cm2 以上の
    中空ガラス球
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0517634A (ja) * 1991-07-09 1993-01-26 Meiwa Ind Co Ltd 圧縮成形用オレフイン系樹脂組成物
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JP2011144392A (ja) * 2011-05-06 2011-07-28 Ube Material Industries Ltd ポリオレフィン樹脂改質剤
CN104151702A (zh) * 2014-08-06 2014-11-19 延锋彼欧汽车外饰系统有限公司 空心玻璃微珠填充低密度聚丙烯复合物
CN107892772A (zh) * 2017-11-23 2018-04-10 中钢集团马鞍山矿山研究院有限公司 一种轻质抗翘曲连续玻纤增强聚丙烯复合材料及制备方法

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