JPH0430957B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0430957B2 JPH0430957B2 JP59262940A JP26294084A JPH0430957B2 JP H0430957 B2 JPH0430957 B2 JP H0430957B2 JP 59262940 A JP59262940 A JP 59262940A JP 26294084 A JP26294084 A JP 26294084A JP H0430957 B2 JPH0430957 B2 JP H0430957B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yield
- pyridylmethylsulfinyl
- group
- value
- methyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は側鎖に置換ピリジルメチルスルフイニ
ル基を有するベンズオキサゾール誘導体に関し、
更に詳しくはカリウムイオン依存性アデノシント
リホスフアターゼ〔以下(H++K+)ATPアー
ゼと略す〕の活性を特異的に阻害するベンズオキ
サゾール誘導体に関する。 従来の技術 (H++K+)ATPアーゼは胃小胞体ベシクル
内において塩酸産生に関与する酵素であり、この
酵素活性を阻害する物質は抗潰瘍材として有用で
あることが近年の研究により解明されてきた(ガ
ストロエンテロロジイ;Gastroenterology1巻
420頁1943年、同73巻921頁1977年)。そして、か
かる研究過程において、ベンズイミダゾール誘導
体の一つである5−メトキシ−2−〔2−(4−メ
トキシ−3,5−ジメチル)ピリジルメチルスル
フイニル〕ベンズイミダゾール(以下オメプラゾ
ールと略す)が(H++K+)ATPアーゼ活性を
有意に阻害すると報告され、現在抗潰瘍剤として
の開発がすすめられている(特開昭54−141783号
公報、ブリテイツシユ・メデイカル・ジヤーナ
ル;British Medical Journal287巻12頁1983年)。
一方、ベンズオキサゾール誘導体において2位の
側鎖にイオウ原子を介してピリジン骨格を含有す
る化合物としては、抗炎症作用及び去痰作用を示
す2−(2−ピリジメチルチオ)ベンズオキサゾ
ール(以下化合物Aと仮称する)が報告されてい
る(特開昭58−203965号公報、ジヤーナル・オ
ブ・メデイシナル・ケミストリー;Journal of
Medicinal Chemistry26巻2号218頁1983年)。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、この化合物Aの(H++K+)
ATPアーゼに対する阻害活性については何ら究
明がなされておらず、本発明者らの追試実験によ
れば当該活性は皆無であることが判明した。 本発明者らは長年、(H++K+)ATPアーゼ活
性を阻害する物質を鋭意探索してきたところ、ベ
ンズオキサゾール誘導体の中で以外にも置換ピリ
ジルメチルスルフイニル基を側鎖に持つ化合物が
かかる酵素活性を顕著に阻害し、しかもその阻害
活性がオメプラゾールと同等又はそれ以上である
ことを知り本発明に到達した。 問題点を解決するための手段 本発明によれば下記一般式〔〕 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、炭素
数1〜4個のアルキル基又は炭素数1〜4個のア
ルコキシ基を表わし、R2は水素原子又はメチル
基を表わし、R3は水素原子、メチル基又はプロ
ポキシ基を表わし、R4は水素原子又はメチル基
を表わす。ただし、R2,R3及びR4のすべてが水
素原子である場合を除く。) で示されるベンズオキサゾール誘導体が提供され
る。 一般式〔〕においてR1で表わされるハロゲ
ン原子としてはフツ素原子、塩素原子、臭素原子
又はヨウ素原子などが挙げられる。同じく、炭素
数1〜4個のアルキル基としては直鎖又は分岐状
のものを含み、例えばメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基又は
tert−ブチル基などが挙げられる。また炭素数1
〜4個のアルコキシ基としては直鎖又は分岐状の
ものを含み、例えばメトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、イソプロポキシ基又はsec−ブ
トキシ基などを挙げられる。 前記一般式〔〕で示されるベンズオキサゾー
ル誘導体(以下単に本発明化合物〔〕と略す)
は下記一般式〔〕 (式中、R1,R2,R3又はR4は前記と同意義。) で示される2−(置換ピリジルメチルチオ)ベン
ズオキサゾール誘導体を適当な反応溶媒の存在下
に酸化剤を用いて酸化させることにより製造する
ことができる。反応割合は2−(置換ピリジルメ
チルチオ)ベンズオキサゾール誘導体〔〕に対
し酸化剤を1.0〜1.3倍モル量とする。使用できる
酸化剤としては、例えばm−クロロ過安息香酸、
過安息香酸もしくは過酸化ベンゾイルなどの過安
息香酸類、過酢酸などの脂肪酸過酸化物又はtert
−ブチルヒドロ過酸化物もしくは過酸化水素など
の過酸化物が挙げられるが、安定生が高いという
点においてm−クロロ過安息香酸が好ましい。適
当な反応溶媒としては、例えばジクロロメタン、
クロロホルム、テトラクロロメタンもしくはテト
ラクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、メ
タノール、エタノール、プロパノールもしくはブ
タノールなどのアルコール類、ベンゼン、トルエ
ンもしくはキシレンなどの芳香族炭化水素類もし
くは水又はこれらの二種以上からなる混合液が挙
げられる。しかしながら、酸化反応における選択
性及び収率面の点において、特にクロロホルムが
好ましい。反応温度は−70〜80℃、好ましくは−
10〜30℃の範囲内とし、反応時間は1分間−72時
間、好ましくは30分間〜3時間程度とする。 なお、2−(置換ピリジルメチルチオ)ベンズ
オキサゾール誘導体〔〕は下記一般式〔〕 (式中、R1は前記と同意義。) で示される2−メルカプトベンズオキサゾール誘
導体と下記一般式〔〕 (式中、Xは塩素原子又は臭素原子を表わし、
R2,R3及びR4は前記と同意義を表わす) で示されるピリジン誘導体とを反応溶媒中、少量
のクラウンエーテル類の存在下又は非存在下に塩
基を用いて縮合させることにより製造することが
できる。反応割合は2−メルカプトベンズオキサ
ゾール誘導体〔〕に対してピリジン誘導体
〔〕を等モル量、塩基を2.0〜2.3倍モル量とす
る。使用できる塩基としては、例えば炭酸水素ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸
化ナトリウム又は水酸化カリウムなどが挙げられ
る。反応溶媒としては、例えばベンゼン、トリエ
ンもしくはキシレンなどの芳香族炭化水素類、メ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール
もしくはトリエチレングリコールなどのアルコー
ル類、ジメチルホルムアミドもしくはジメチルス
ルホキシドなどの非プロトン性極性溶媒もしくは
水又はこれらの二種以上からなる混合液が挙げら
れる。反応は10〜200℃、好ましくは70〜110℃の
範囲で行い、反応時間は1分間〜120時間好まし
くは20分間〜6時間程度とする。この縮合反応は
18−クラウン−6又は15−クラウン−5などのク
ラウンエーテル類の存在により有利に進行し、反
応時間の短縮及び収率の向上などの好結果を得る
ことができる。 出発原料となる2−メルカプトベンズオキサゾ
ール誘導体〔〕は公知の方法、例えばケミツシ
エ・ベリヒテ;Chemische Berichte16巻1825頁
1883年又はオルガニツク・シンセシーズ;
Organic Syntheses30巻56頁1950年に記載された
方法に準じた方法により製造することができる。 作用及び発明の効果 上述のようにして製造された本発明化合物
〔〕の(H++K+)ATPアーゼ活性に対する阻
害作用及び胃酸分泌抑制作用を以下に詳述する。
試験は本発明化合物〔〕の代表的化合物(以下
被験化合物と略す)をもつて行つた。 〈(H++K+)ATPアーゼ活性阻害作用〉 (H++K+)ATPアーゼに対する本発明化合
物〔〕の阻害作用の試験は、蛋白質量に換算し
て300〜500μgの該酵素を含有する溶液に被験化
合物を添加し、これを35〜37℃で5〜30分間反応
させたのち反応液中の(H++K+)ATPアーゼ
の活性を測定することにより行つた。(H++K+)
ATPアーゼは豚の新鮮な胃底腺部よりサツコマ
ニ(Saccomani)らの方法(ザ・ジヤーナル・
オブ・バイオロジカル・ケミストリー;The
Journal of Biological Chemistry251巻23号7690
頁1976年)に従つて調製したものを使用した。被
験化合物はあらかじめ適当なアルコール類に溶解
したものを用い、反応系における該化合物の濃度
が1×10-3モル濃度になるように加えた。(H++
K+)ATPアーゼの活性は得られた反応液に塩化
マグネシウム及び塩化カリウムを混和し、これに
アデノシン三燐酸を添加して37℃で5〜15分間酵
素反応を行い、ついで遊離してくる無機リン酸を
モリブデン酸アンモニウム試薬を用いて比色定量
することにより求めた。塩化マグネシウム、塩化
カリウム及びアデノシン三燐酸の初発濃度はそれ
ぞれ2ミリモル濃度、20ミリモル濃度及び2ミリ
モル濃度とした。比色は360〜400nmの波長で行
つた。また、被験化合物の無添加の場合における
当該活性も上述と同様な操作をして測定し、これ
を対照試験とした。結果は第1表に示すとおりで
あつた。表中、阻害効果は対照試験で得られた測
定値と被験化合物における測定値の差を求め、こ
れを対照試験での測定値の百分率で表示した。な
お同表には上述と同様の方法で測定したオメプラ
ゾール及び化合物Aの(H++K+)ATPアーゼ
活性阻害作用を比較の為併記した。
ル基を有するベンズオキサゾール誘導体に関し、
更に詳しくはカリウムイオン依存性アデノシント
リホスフアターゼ〔以下(H++K+)ATPアー
ゼと略す〕の活性を特異的に阻害するベンズオキ
サゾール誘導体に関する。 従来の技術 (H++K+)ATPアーゼは胃小胞体ベシクル
内において塩酸産生に関与する酵素であり、この
酵素活性を阻害する物質は抗潰瘍材として有用で
あることが近年の研究により解明されてきた(ガ
ストロエンテロロジイ;Gastroenterology1巻
420頁1943年、同73巻921頁1977年)。そして、か
かる研究過程において、ベンズイミダゾール誘導
体の一つである5−メトキシ−2−〔2−(4−メ
トキシ−3,5−ジメチル)ピリジルメチルスル
フイニル〕ベンズイミダゾール(以下オメプラゾ
ールと略す)が(H++K+)ATPアーゼ活性を
有意に阻害すると報告され、現在抗潰瘍剤として
の開発がすすめられている(特開昭54−141783号
公報、ブリテイツシユ・メデイカル・ジヤーナ
ル;British Medical Journal287巻12頁1983年)。
一方、ベンズオキサゾール誘導体において2位の
側鎖にイオウ原子を介してピリジン骨格を含有す
る化合物としては、抗炎症作用及び去痰作用を示
す2−(2−ピリジメチルチオ)ベンズオキサゾ
ール(以下化合物Aと仮称する)が報告されてい
る(特開昭58−203965号公報、ジヤーナル・オ
ブ・メデイシナル・ケミストリー;Journal of
Medicinal Chemistry26巻2号218頁1983年)。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、この化合物Aの(H++K+)
ATPアーゼに対する阻害活性については何ら究
明がなされておらず、本発明者らの追試実験によ
れば当該活性は皆無であることが判明した。 本発明者らは長年、(H++K+)ATPアーゼ活
性を阻害する物質を鋭意探索してきたところ、ベ
ンズオキサゾール誘導体の中で以外にも置換ピリ
ジルメチルスルフイニル基を側鎖に持つ化合物が
かかる酵素活性を顕著に阻害し、しかもその阻害
活性がオメプラゾールと同等又はそれ以上である
ことを知り本発明に到達した。 問題点を解決するための手段 本発明によれば下記一般式〔〕 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、炭素
数1〜4個のアルキル基又は炭素数1〜4個のア
ルコキシ基を表わし、R2は水素原子又はメチル
基を表わし、R3は水素原子、メチル基又はプロ
ポキシ基を表わし、R4は水素原子又はメチル基
を表わす。ただし、R2,R3及びR4のすべてが水
素原子である場合を除く。) で示されるベンズオキサゾール誘導体が提供され
る。 一般式〔〕においてR1で表わされるハロゲ
ン原子としてはフツ素原子、塩素原子、臭素原子
又はヨウ素原子などが挙げられる。同じく、炭素
数1〜4個のアルキル基としては直鎖又は分岐状
のものを含み、例えばメチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基又は
tert−ブチル基などが挙げられる。また炭素数1
〜4個のアルコキシ基としては直鎖又は分岐状の
ものを含み、例えばメトキシ基、エトキシ基、n
−プロポキシ基、イソプロポキシ基又はsec−ブ
トキシ基などを挙げられる。 前記一般式〔〕で示されるベンズオキサゾー
ル誘導体(以下単に本発明化合物〔〕と略す)
は下記一般式〔〕 (式中、R1,R2,R3又はR4は前記と同意義。) で示される2−(置換ピリジルメチルチオ)ベン
ズオキサゾール誘導体を適当な反応溶媒の存在下
に酸化剤を用いて酸化させることにより製造する
ことができる。反応割合は2−(置換ピリジルメ
チルチオ)ベンズオキサゾール誘導体〔〕に対
し酸化剤を1.0〜1.3倍モル量とする。使用できる
酸化剤としては、例えばm−クロロ過安息香酸、
過安息香酸もしくは過酸化ベンゾイルなどの過安
息香酸類、過酢酸などの脂肪酸過酸化物又はtert
−ブチルヒドロ過酸化物もしくは過酸化水素など
の過酸化物が挙げられるが、安定生が高いという
点においてm−クロロ過安息香酸が好ましい。適
当な反応溶媒としては、例えばジクロロメタン、
クロロホルム、テトラクロロメタンもしくはテト
ラクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、メ
タノール、エタノール、プロパノールもしくはブ
タノールなどのアルコール類、ベンゼン、トルエ
ンもしくはキシレンなどの芳香族炭化水素類もし
くは水又はこれらの二種以上からなる混合液が挙
げられる。しかしながら、酸化反応における選択
性及び収率面の点において、特にクロロホルムが
好ましい。反応温度は−70〜80℃、好ましくは−
10〜30℃の範囲内とし、反応時間は1分間−72時
間、好ましくは30分間〜3時間程度とする。 なお、2−(置換ピリジルメチルチオ)ベンズ
オキサゾール誘導体〔〕は下記一般式〔〕 (式中、R1は前記と同意義。) で示される2−メルカプトベンズオキサゾール誘
導体と下記一般式〔〕 (式中、Xは塩素原子又は臭素原子を表わし、
R2,R3及びR4は前記と同意義を表わす) で示されるピリジン誘導体とを反応溶媒中、少量
のクラウンエーテル類の存在下又は非存在下に塩
基を用いて縮合させることにより製造することが
できる。反応割合は2−メルカプトベンズオキサ
ゾール誘導体〔〕に対してピリジン誘導体
〔〕を等モル量、塩基を2.0〜2.3倍モル量とす
る。使用できる塩基としては、例えば炭酸水素ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、水酸
化ナトリウム又は水酸化カリウムなどが挙げられ
る。反応溶媒としては、例えばベンゼン、トリエ
ンもしくはキシレンなどの芳香族炭化水素類、メ
タノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、エチレングリコール、ジエチレングリコール
もしくはトリエチレングリコールなどのアルコー
ル類、ジメチルホルムアミドもしくはジメチルス
ルホキシドなどの非プロトン性極性溶媒もしくは
水又はこれらの二種以上からなる混合液が挙げら
れる。反応は10〜200℃、好ましくは70〜110℃の
範囲で行い、反応時間は1分間〜120時間好まし
くは20分間〜6時間程度とする。この縮合反応は
18−クラウン−6又は15−クラウン−5などのク
ラウンエーテル類の存在により有利に進行し、反
応時間の短縮及び収率の向上などの好結果を得る
ことができる。 出発原料となる2−メルカプトベンズオキサゾ
ール誘導体〔〕は公知の方法、例えばケミツシ
エ・ベリヒテ;Chemische Berichte16巻1825頁
1883年又はオルガニツク・シンセシーズ;
Organic Syntheses30巻56頁1950年に記載された
方法に準じた方法により製造することができる。 作用及び発明の効果 上述のようにして製造された本発明化合物
〔〕の(H++K+)ATPアーゼ活性に対する阻
害作用及び胃酸分泌抑制作用を以下に詳述する。
試験は本発明化合物〔〕の代表的化合物(以下
被験化合物と略す)をもつて行つた。 〈(H++K+)ATPアーゼ活性阻害作用〉 (H++K+)ATPアーゼに対する本発明化合
物〔〕の阻害作用の試験は、蛋白質量に換算し
て300〜500μgの該酵素を含有する溶液に被験化
合物を添加し、これを35〜37℃で5〜30分間反応
させたのち反応液中の(H++K+)ATPアーゼ
の活性を測定することにより行つた。(H++K+)
ATPアーゼは豚の新鮮な胃底腺部よりサツコマ
ニ(Saccomani)らの方法(ザ・ジヤーナル・
オブ・バイオロジカル・ケミストリー;The
Journal of Biological Chemistry251巻23号7690
頁1976年)に従つて調製したものを使用した。被
験化合物はあらかじめ適当なアルコール類に溶解
したものを用い、反応系における該化合物の濃度
が1×10-3モル濃度になるように加えた。(H++
K+)ATPアーゼの活性は得られた反応液に塩化
マグネシウム及び塩化カリウムを混和し、これに
アデノシン三燐酸を添加して37℃で5〜15分間酵
素反応を行い、ついで遊離してくる無機リン酸を
モリブデン酸アンモニウム試薬を用いて比色定量
することにより求めた。塩化マグネシウム、塩化
カリウム及びアデノシン三燐酸の初発濃度はそれ
ぞれ2ミリモル濃度、20ミリモル濃度及び2ミリ
モル濃度とした。比色は360〜400nmの波長で行
つた。また、被験化合物の無添加の場合における
当該活性も上述と同様な操作をして測定し、これ
を対照試験とした。結果は第1表に示すとおりで
あつた。表中、阻害効果は対照試験で得られた測
定値と被験化合物における測定値の差を求め、こ
れを対照試験での測定値の百分率で表示した。な
お同表には上述と同様の方法で測定したオメプラ
ゾール及び化合物Aの(H++K+)ATPアーゼ
活性阻害作用を比較の為併記した。
【表】
【表】
〈胃酸分泌抑制作用〉
一夜絶食させたのち幽門部を結紮させた体重
200g前後のウイスター系雄性ラツト5匹を一群
として用い、本発明化合物〔〕による胃酸分泌
抑制作用を試験した。試験は各ラツトに被験化合
物を体重1Kgあたり25mgの割合で十二指腸内投与
し、4時間経過したのち各ラツトを屠殺して開腹
し、ついで採取した胃液の総酸度を測定すること
により行つた。被験化合物の投与は0.5%カルボ
キシメチルセルロース水溶液に懸濁したものを用
いて行つた。胃液の総酸度は0.1規定水酸化ナト
リウム水溶液を用い胃液のPH値が7.0になるまで
滴定することにより求めた。また、無投与群の胃
液総酸度も上述と同様に操作して測定した。結果
は第2表に示すとおりであつた。表中、抑制効果
は無投与群と投与群の総酸度の差を求め、これを
無投与群の総酸度の百分率で表示した。なお同表
には比較の為上述と同様にして測定したオメプラ
ゾールの胃酸分泌抑制効果を併記した。
200g前後のウイスター系雄性ラツト5匹を一群
として用い、本発明化合物〔〕による胃酸分泌
抑制作用を試験した。試験は各ラツトに被験化合
物を体重1Kgあたり25mgの割合で十二指腸内投与
し、4時間経過したのち各ラツトを屠殺して開腹
し、ついで採取した胃液の総酸度を測定すること
により行つた。被験化合物の投与は0.5%カルボ
キシメチルセルロース水溶液に懸濁したものを用
いて行つた。胃液の総酸度は0.1規定水酸化ナト
リウム水溶液を用い胃液のPH値が7.0になるまで
滴定することにより求めた。また、無投与群の胃
液総酸度も上述と同様に操作して測定した。結果
は第2表に示すとおりであつた。表中、抑制効果
は無投与群と投与群の総酸度の差を求め、これを
無投与群の総酸度の百分率で表示した。なお同表
には比較の為上述と同様にして測定したオメプラ
ゾールの胃酸分泌抑制効果を併記した。
【表】
第1表及び第2表から明らかなように、本発明
化合物〔〕はオメプラゾールと同等又はそれ以
上の顕著な(H++K+)ATPアーゼ活性阻害作
用に由来する胃酸分泌抑制作用を有する。従つて
本発明化合物〔〕は抗潰瘍剤として有用な薬物
であることが認められる。 本発明を実施例をもつて更に説明する。 実施例 1 (a) 水酸化ナトリウム0.80g(0.02モル)を溶解
させたエタノール溶液50mlに、5−フルオロ−
2−メルカプトベンズオキサゾール1.69g
(0.01モル)及び2−クロロメチル−3,5−
ジメチルピリジン塩酸塩1.92g(0.01モル)を
添加し、これを2時間加熱還流し、ついで反応
溶媒を減圧留去した。得られた残留物をクロロ
ホルム150mlに溶解し、これを5%水酸化ナト
リウム水溶液で洗浄したのち無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。このクロロホルム溶液を適当量
になるまで減圧濃縮し、得られた濃縮液を、展
開溶媒としてクロロホルムを用いるシリカゲル
カラムクロマトグラフイーに付して精製し、2
−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジルメチルチ
オ〕−5−フルオロベンズオキサゾール2.39g
(収率83.0%)を得た。 (b) 上述のようにして得られた2−〔2−(3,5
−ジメチル)ピリジルメチルチオ〕−5−フル
オロベンズオキサゾール1.15g(0.004モル)
をクロロホルム50mlに溶解し、これにm−クロ
ロ過安息香酸0.86g(0.005モル)を5〜10℃
で徐々に加え、同温度で1時間攪拌した。この
反応液にクロロホルム100mlを注入し、得られ
た溶液を10%炭酸ナトリウム水溶液70mlを用い
て15℃で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。このクロロホルム溶液を適当量まで
減圧濃縮し、これをクロロホルムを展開溶媒と
して用いるシリカゲルカラムクロマトグラフイ
ーに付し、目的物を含む分画液を採取した。こ
の分画液を減圧乾固し、得られた固形残渣をエ
チルエーテル−石油エーテル混合液で再結晶し
たところ、2−〔2−(3,5−ジメチル)ピリ
ジルメチルスルフイニル〕−5−フルオロベン
ズオキサゾールの無色結晶0.30g(収率24.6
%)を得た。この結晶の融点は103〜104℃であ
つた。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 1060(S=O) 元素分析値(C15H13FN2O2Sとして): 理論値(%);C,59.19 H,4.31 N,9.21 実測値(%);C,59.29 H,4.27 N,9.28 5−フルオロ−2−メルカプトベンズオキサゾ
ール(0.01モル)及び2−クロロメチル−3,5
−ジメチルピリジン塩酸塩(0.01モル)を、相応
する2−メルカプトベンズオキサゾール誘導体
〔〕(0.01モル)及びピリジン誘導体〔〕
(0.01モル)にそれぞれ変更した以外は上述実施
例1とほぼ同様に処理し、以下の実施例2〜13の
化合物を製造した。 実施例 2 2−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジルメチル
スルフイニル〕ベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.31g(収率27.1%) 融点;95〜97℃(酢酸エチル−石油エーテル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1060(S=O) 元素分析値(C15H14N2O2Sとして): 理論値(%);C,62.91 H,4.93 N,9.79 実測値(%); 63.20 H,5.18 N,9.87 実施例 3 2−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジルメチル
スルフイニル〕−5−ブロモベンズオキサゾール。 淡黄色結晶;収量0.28g(収率19.2%) 融点:115〜118℃(エチルエーテル−石油エー
テル) IRスペクトル((KBr,cm-1): 1060(S=O) 元素分析値(C15H13BrN2O2Sとして): 理論値(%);C,49.32 H,3.59 N,7.67 実測値(%); 49.57 H,3.81 N,7.77 実施例 4 2−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジルメチル
スルフイニル〕−5−メトキシベンズオキサゾー
ル。 無色結晶;収量0.36g(収率28.4%) 融点;103〜105℃(エチルエーテル−石油エー
テル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1060(S=O) 元素分析値(C16H16N2O2Sとして): 理論値(%);C,60.74 H,5.10 N,8.86 実測値(%); 60.68 H,5.03 N,8.92 実施例 5 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−5−フルオロベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.31g(収率26.7%) 融点;97〜99℃(エチルエーテル−石油エーテ
ル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C14H11FN2O2Sとして): 理論値(%);C,57.92 H,3.82 N,9.65 実測値(%); 58.09 H,3.91 N,9.57 実施例 6 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕ベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.35g(収率32.1%) 融点;93〜95℃(エチルエーテル−石油エーテ
ル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C14H12N2O2Sとして): 理論値(%);C,61.74 H,4.44 N,10.29 実測値(%); 61.88 H,4.63 N,10.17 実施例 7 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−6−クロロベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.37g(収率30.2%) 融点;96〜98℃(酢酸エチル−シクロヘキサ
ン) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C14H11ClN2O2Sとして): 理論値(%);C,54.81 H,3.61 N,9.13 実測値(%); 55.05 H,3.85 N,9.01 実施例 8 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−5−ヨードベンズオキサゾール。 淡黄色結晶;収量0.23g(収率14.4%) 融点:101〜103℃(酢酸エチル−石油エーテ
ル) IRスペクトル((KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C14H11IN2O2Sとして): 理論値(%);C,42.22 H,2.78 N,7.04 実測値(%); 42.42 H,3.01 N,7.11 実施例 9 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−6−sec−ブトキシベンズオキサゾー
ル。 淡黄色ガラス状物質;収量0.33g(収率23.9
%) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1060(S=O) 元素分析値(C18H21N2O3Sとして): 理論値(%);C,62.58 H,6.13 N,8.11 実測値(%); 62.79 H,6.34 N,8.02 実施例 10 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−4−フルオロベンズオキサゾール。 淡黄色結晶;収量0.28g(収率24.1%) 融点:98〜101℃(酢酸エチル−n−ヘキサン) IRスペクトル((KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C14H11FN2O2Sとして): 理論値(%);C,57.92 H,3.82 N,9.65 実測値(%); 58.19 H,3.96 N,9.59 実施例 11 2−〔2−(3−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−5−フルオロベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.33g(収率28.4%) 融点;117〜119℃(エチルエーテル−石油エー
テル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C14H11FN2O2Sとして): 理論値(%);C,57.92 H,3.82 N,9.65 実測値(%); 57.84 H,3.91 N,9.74 実施例 12 2−〔2−(3,4,5−トリメチル)ピリジル
メチルスルフイニル〕−5−フルオロベンズオキ
サゾール。 無色結晶;収量0.35g(収率27.5%) 融点;114〜116℃(エチルエーテル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C16H15FN2O2Sとして): 理論値(%);C,60.36 H,4.75 N,8.80 実測値(%); 60.56 H,4.89 N,8.75 実施例 13 2−〔2−(3,5−ジメチル−4−n−プロポ
キシ)ピリジルメチルスルフイニル〕−5−フル
オロベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.29g(収率20.0%) 融点;82〜84℃(エチルエーテル−石油エーテ
ル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1070(S=O) 元素分析値(C18H19FN2O3Sとして): 理論値(%);C,59.65 H,5.28 N,7.73 実測値(%); 59.77 H,5.11 N,7.69 実施例 14 (a) トルエン50mlに、5−n−ブチル−2−メル
カプトベンズオキサゾール2.07g(0.01モル)、
水酸化カリウム1.12g(0.02モル)及び18−ク
ラウン−6を0.1g加えて加熱下に混合し、生
成する水を共沸蒸留により除去した。この混合
液に2−クロロメチル−4−メチルピリジン塩
酸塩1.78g(0.01モル)を添加し、30分間加熱
還流した。得られた反応液を冷後氷水中に注入
し、ついで反応生成物をクロロホルム300mlで
抽出した。この抽出液を5%炭酸カリウム水溶
液で洗浄したのち、無水炭酸カリウムで乾燥
し、これを適当量になるまで濃縮した。この濃
縮液を、クロロホルムを展開溶媒として用いる
シリカゲルカラムクロマトグラフイーに付して
精製したところ、2−〔2−(4−メチル)ピリ
ジルメチルチオ〕−5−n−ブチルベンズオキ
サゾール2.77g(収率88.7%)を得た。 (b) 上述のようにして得られた2−〔2−(4−メ
チル)ピリジルメチルチオ〕−5−n−ブチル
ベンズオキサゾール1.25g(0.004モル)をク
ロロホルム50mlに溶解し、これにm−クロロ過
安息香酸0.86g(0.005モル)を10〜15℃で
徐々に加え、同温度で30分間攪拌した。この反
応液にクロロホルム100mlを注入し、得られた
溶液を5%炭酸カリウム水溶液50mlを用いて15
℃で洗浄したのち、無水炭酸カリウムで乾燥し
た。このクロロホルム溶液を適当量まで減圧濃
縮し、これをクロロホルムを展開溶媒として用
いるシリカゲルカラムクロマトグラフイーに付
し、目的物を含む分画液を採取した。ついでこ
の分画液を減圧乾固し、2−〔2−(4−メチ
ル)ピリジルメチルスルフイニル〕−5−n−
ブチルベンズオキサゾールの淡黄色ガラス状物
質0.20g(収率15.2%)を得た。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C18H20N2O3Sとして): 理論値(%);C,65.82 H,6.14 N,8.53 実測値(%); 65.99 H,6.01 N,8.60 5−n−ブチル−2−メルカプトベンズオキサ
ゾール(0.01モル)及び2−クロロメチル−4−
メチルピリジン塩酸塩(0.01モル)を、相応する
2−メルカプトベンズオキサゾール誘導体〔〕
(0.01モル)及びピリジン誘導体〔〕(0.01モ
ル)にそれぞれ変更した以外は、上述実施例14と
ほぼ同様に処理し、以下の実施例15及び16の化合
物を製造した。 実施例 15 2−〔2−(3−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−7−n−プロピルベンズオキサゾール。 淡黄色ガラス状物質;収量0.28g(収率22.3
%) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1060(S=O) 元素分析値(C17H18N2O2Sとして): 理論値(%);C,64.94 H,5.77 N,8.91 実測値(%); 64.88 H,5.85 N,9.00 実施例 16 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−4−メチルベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.31g(収率27.1%) 融点;96〜98℃(酢酸エチル−n−ヘキサン) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C15H14N2O2Sとして): 理論値(%);C,62.91 H,4.93 N,9.79 実測値(%); 63.18 H,4.70 N,9.61 上述した各実施例とほぼ同様にして以下に列記
する化合物も収率5.3〜37.8%で製造した。 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−7−メトキシベンズオキサゾール。 2−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジルメチル
スルフイニル〕−7−エチルベンズオキサゾール。 2−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジルメチル
スルフイニル〕−5−n−プロポキシベンズオキ
サゾール。 2−〔2−(3−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−6−イソプロポキシベンズオキサゾー
ル。 2−〔2−(3,4,5−トリメチル)ピリジル
メチルスルフイニル〕−5−メチルベンズオキサ
ゾール。 2−〔2−(3,5−ジメチル−4−n−プロポ
キシ)ピリジルメチルスルフイニル〕−6−エト
キシベンズオキサゾール。 2−〔2−(3−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕ベンズオキサゾール。 2−〔2−(3,4,5−トリメチル)ピリジル
メチルスルフイニル〕ベンズオキサゾール。 2−〔2−(3,5−ジメチル−4−プロポキ
シ)ピリジルメチルスルフイニル〕ベンズオキサ
ゾール。 2−〔2−(5−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−5−イソプロピルベンズオキサゾール。 2−〔2−(3,4−ジメチル)ピリジルメチル
スルフイニル〕−5−tertブチルベンズオキサゾ
ール。
化合物〔〕はオメプラゾールと同等又はそれ以
上の顕著な(H++K+)ATPアーゼ活性阻害作
用に由来する胃酸分泌抑制作用を有する。従つて
本発明化合物〔〕は抗潰瘍剤として有用な薬物
であることが認められる。 本発明を実施例をもつて更に説明する。 実施例 1 (a) 水酸化ナトリウム0.80g(0.02モル)を溶解
させたエタノール溶液50mlに、5−フルオロ−
2−メルカプトベンズオキサゾール1.69g
(0.01モル)及び2−クロロメチル−3,5−
ジメチルピリジン塩酸塩1.92g(0.01モル)を
添加し、これを2時間加熱還流し、ついで反応
溶媒を減圧留去した。得られた残留物をクロロ
ホルム150mlに溶解し、これを5%水酸化ナト
リウム水溶液で洗浄したのち無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。このクロロホルム溶液を適当量
になるまで減圧濃縮し、得られた濃縮液を、展
開溶媒としてクロロホルムを用いるシリカゲル
カラムクロマトグラフイーに付して精製し、2
−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジルメチルチ
オ〕−5−フルオロベンズオキサゾール2.39g
(収率83.0%)を得た。 (b) 上述のようにして得られた2−〔2−(3,5
−ジメチル)ピリジルメチルチオ〕−5−フル
オロベンズオキサゾール1.15g(0.004モル)
をクロロホルム50mlに溶解し、これにm−クロ
ロ過安息香酸0.86g(0.005モル)を5〜10℃
で徐々に加え、同温度で1時間攪拌した。この
反応液にクロロホルム100mlを注入し、得られ
た溶液を10%炭酸ナトリウム水溶液70mlを用い
て15℃で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。このクロロホルム溶液を適当量まで
減圧濃縮し、これをクロロホルムを展開溶媒と
して用いるシリカゲルカラムクロマトグラフイ
ーに付し、目的物を含む分画液を採取した。こ
の分画液を減圧乾固し、得られた固形残渣をエ
チルエーテル−石油エーテル混合液で再結晶し
たところ、2−〔2−(3,5−ジメチル)ピリ
ジルメチルスルフイニル〕−5−フルオロベン
ズオキサゾールの無色結晶0.30g(収率24.6
%)を得た。この結晶の融点は103〜104℃であ
つた。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 1060(S=O) 元素分析値(C15H13FN2O2Sとして): 理論値(%);C,59.19 H,4.31 N,9.21 実測値(%);C,59.29 H,4.27 N,9.28 5−フルオロ−2−メルカプトベンズオキサゾ
ール(0.01モル)及び2−クロロメチル−3,5
−ジメチルピリジン塩酸塩(0.01モル)を、相応
する2−メルカプトベンズオキサゾール誘導体
〔〕(0.01モル)及びピリジン誘導体〔〕
(0.01モル)にそれぞれ変更した以外は上述実施
例1とほぼ同様に処理し、以下の実施例2〜13の
化合物を製造した。 実施例 2 2−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジルメチル
スルフイニル〕ベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.31g(収率27.1%) 融点;95〜97℃(酢酸エチル−石油エーテル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1060(S=O) 元素分析値(C15H14N2O2Sとして): 理論値(%);C,62.91 H,4.93 N,9.79 実測値(%); 63.20 H,5.18 N,9.87 実施例 3 2−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジルメチル
スルフイニル〕−5−ブロモベンズオキサゾール。 淡黄色結晶;収量0.28g(収率19.2%) 融点:115〜118℃(エチルエーテル−石油エー
テル) IRスペクトル((KBr,cm-1): 1060(S=O) 元素分析値(C15H13BrN2O2Sとして): 理論値(%);C,49.32 H,3.59 N,7.67 実測値(%); 49.57 H,3.81 N,7.77 実施例 4 2−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジルメチル
スルフイニル〕−5−メトキシベンズオキサゾー
ル。 無色結晶;収量0.36g(収率28.4%) 融点;103〜105℃(エチルエーテル−石油エー
テル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1060(S=O) 元素分析値(C16H16N2O2Sとして): 理論値(%);C,60.74 H,5.10 N,8.86 実測値(%); 60.68 H,5.03 N,8.92 実施例 5 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−5−フルオロベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.31g(収率26.7%) 融点;97〜99℃(エチルエーテル−石油エーテ
ル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C14H11FN2O2Sとして): 理論値(%);C,57.92 H,3.82 N,9.65 実測値(%); 58.09 H,3.91 N,9.57 実施例 6 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕ベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.35g(収率32.1%) 融点;93〜95℃(エチルエーテル−石油エーテ
ル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C14H12N2O2Sとして): 理論値(%);C,61.74 H,4.44 N,10.29 実測値(%); 61.88 H,4.63 N,10.17 実施例 7 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−6−クロロベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.37g(収率30.2%) 融点;96〜98℃(酢酸エチル−シクロヘキサ
ン) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C14H11ClN2O2Sとして): 理論値(%);C,54.81 H,3.61 N,9.13 実測値(%); 55.05 H,3.85 N,9.01 実施例 8 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−5−ヨードベンズオキサゾール。 淡黄色結晶;収量0.23g(収率14.4%) 融点:101〜103℃(酢酸エチル−石油エーテ
ル) IRスペクトル((KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C14H11IN2O2Sとして): 理論値(%);C,42.22 H,2.78 N,7.04 実測値(%); 42.42 H,3.01 N,7.11 実施例 9 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−6−sec−ブトキシベンズオキサゾー
ル。 淡黄色ガラス状物質;収量0.33g(収率23.9
%) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1060(S=O) 元素分析値(C18H21N2O3Sとして): 理論値(%);C,62.58 H,6.13 N,8.11 実測値(%); 62.79 H,6.34 N,8.02 実施例 10 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−4−フルオロベンズオキサゾール。 淡黄色結晶;収量0.28g(収率24.1%) 融点:98〜101℃(酢酸エチル−n−ヘキサン) IRスペクトル((KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C14H11FN2O2Sとして): 理論値(%);C,57.92 H,3.82 N,9.65 実測値(%); 58.19 H,3.96 N,9.59 実施例 11 2−〔2−(3−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−5−フルオロベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.33g(収率28.4%) 融点;117〜119℃(エチルエーテル−石油エー
テル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C14H11FN2O2Sとして): 理論値(%);C,57.92 H,3.82 N,9.65 実測値(%); 57.84 H,3.91 N,9.74 実施例 12 2−〔2−(3,4,5−トリメチル)ピリジル
メチルスルフイニル〕−5−フルオロベンズオキ
サゾール。 無色結晶;収量0.35g(収率27.5%) 融点;114〜116℃(エチルエーテル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C16H15FN2O2Sとして): 理論値(%);C,60.36 H,4.75 N,8.80 実測値(%); 60.56 H,4.89 N,8.75 実施例 13 2−〔2−(3,5−ジメチル−4−n−プロポ
キシ)ピリジルメチルスルフイニル〕−5−フル
オロベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.29g(収率20.0%) 融点;82〜84℃(エチルエーテル−石油エーテ
ル) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1070(S=O) 元素分析値(C18H19FN2O3Sとして): 理論値(%);C,59.65 H,5.28 N,7.73 実測値(%); 59.77 H,5.11 N,7.69 実施例 14 (a) トルエン50mlに、5−n−ブチル−2−メル
カプトベンズオキサゾール2.07g(0.01モル)、
水酸化カリウム1.12g(0.02モル)及び18−ク
ラウン−6を0.1g加えて加熱下に混合し、生
成する水を共沸蒸留により除去した。この混合
液に2−クロロメチル−4−メチルピリジン塩
酸塩1.78g(0.01モル)を添加し、30分間加熱
還流した。得られた反応液を冷後氷水中に注入
し、ついで反応生成物をクロロホルム300mlで
抽出した。この抽出液を5%炭酸カリウム水溶
液で洗浄したのち、無水炭酸カリウムで乾燥
し、これを適当量になるまで濃縮した。この濃
縮液を、クロロホルムを展開溶媒として用いる
シリカゲルカラムクロマトグラフイーに付して
精製したところ、2−〔2−(4−メチル)ピリ
ジルメチルチオ〕−5−n−ブチルベンズオキ
サゾール2.77g(収率88.7%)を得た。 (b) 上述のようにして得られた2−〔2−(4−メ
チル)ピリジルメチルチオ〕−5−n−ブチル
ベンズオキサゾール1.25g(0.004モル)をク
ロロホルム50mlに溶解し、これにm−クロロ過
安息香酸0.86g(0.005モル)を10〜15℃で
徐々に加え、同温度で30分間攪拌した。この反
応液にクロロホルム100mlを注入し、得られた
溶液を5%炭酸カリウム水溶液50mlを用いて15
℃で洗浄したのち、無水炭酸カリウムで乾燥し
た。このクロロホルム溶液を適当量まで減圧濃
縮し、これをクロロホルムを展開溶媒として用
いるシリカゲルカラムクロマトグラフイーに付
し、目的物を含む分画液を採取した。ついでこ
の分画液を減圧乾固し、2−〔2−(4−メチ
ル)ピリジルメチルスルフイニル〕−5−n−
ブチルベンズオキサゾールの淡黄色ガラス状物
質0.20g(収率15.2%)を得た。 IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C18H20N2O3Sとして): 理論値(%);C,65.82 H,6.14 N,8.53 実測値(%); 65.99 H,6.01 N,8.60 5−n−ブチル−2−メルカプトベンズオキサ
ゾール(0.01モル)及び2−クロロメチル−4−
メチルピリジン塩酸塩(0.01モル)を、相応する
2−メルカプトベンズオキサゾール誘導体〔〕
(0.01モル)及びピリジン誘導体〔〕(0.01モ
ル)にそれぞれ変更した以外は、上述実施例14と
ほぼ同様に処理し、以下の実施例15及び16の化合
物を製造した。 実施例 15 2−〔2−(3−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−7−n−プロピルベンズオキサゾール。 淡黄色ガラス状物質;収量0.28g(収率22.3
%) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1060(S=O) 元素分析値(C17H18N2O2Sとして): 理論値(%);C,64.94 H,5.77 N,8.91 実測値(%); 64.88 H,5.85 N,9.00 実施例 16 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−4−メチルベンズオキサゾール。 無色結晶;収量0.31g(収率27.1%) 融点;96〜98℃(酢酸エチル−n−ヘキサン) IRスペクトル(KBr,cm-1): 1080(S=O) 元素分析値(C15H14N2O2Sとして): 理論値(%);C,62.91 H,4.93 N,9.79 実測値(%); 63.18 H,4.70 N,9.61 上述した各実施例とほぼ同様にして以下に列記
する化合物も収率5.3〜37.8%で製造した。 2−〔2−(4−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−7−メトキシベンズオキサゾール。 2−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジルメチル
スルフイニル〕−7−エチルベンズオキサゾール。 2−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジルメチル
スルフイニル〕−5−n−プロポキシベンズオキ
サゾール。 2−〔2−(3−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−6−イソプロポキシベンズオキサゾー
ル。 2−〔2−(3,4,5−トリメチル)ピリジル
メチルスルフイニル〕−5−メチルベンズオキサ
ゾール。 2−〔2−(3,5−ジメチル−4−n−プロポ
キシ)ピリジルメチルスルフイニル〕−6−エト
キシベンズオキサゾール。 2−〔2−(3−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕ベンズオキサゾール。 2−〔2−(3,4,5−トリメチル)ピリジル
メチルスルフイニル〕ベンズオキサゾール。 2−〔2−(3,5−ジメチル−4−プロポキ
シ)ピリジルメチルスルフイニル〕ベンズオキサ
ゾール。 2−〔2−(5−メチル)ピリジルメチルスルフ
イニル〕−5−イソプロピルベンズオキサゾール。 2−〔2−(3,4−ジメチル)ピリジルメチル
スルフイニル〕−5−tertブチルベンズオキサゾ
ール。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、炭素
数1〜4個のアルキル基又は炭素数1〜4個のア
ルコキシ基を表わし、R2は水素原子又はメチル
基を表わし、R3は水素原子、メチル基又はプロ
ポキシ基を表わし、R4は水素原子又はメチル基
を表わす。ただし、R2,R3及びR4のすべてが水
素原子である場合を除く。) で示されるベンズオキサゾール誘導体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26294084A JPS61140582A (ja) | 1984-12-14 | 1984-12-14 | ベンズオキサゾ−ル誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26294084A JPS61140582A (ja) | 1984-12-14 | 1984-12-14 | ベンズオキサゾ−ル誘導体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61140582A JPS61140582A (ja) | 1986-06-27 |
| JPH0430957B2 true JPH0430957B2 (ja) | 1992-05-25 |
Family
ID=17382679
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26294084A Granted JPS61140582A (ja) | 1984-12-14 | 1984-12-14 | ベンズオキサゾ−ル誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61140582A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB8829829D0 (en) * | 1988-12-21 | 1989-02-15 | Ciba Geigy Ag | Chemical process |
| JP2003014162A (ja) * | 2001-07-04 | 2003-01-15 | Tanaka Seiki Kk | 線材保持装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB8417271D0 (en) * | 1984-07-06 | 1984-08-08 | Fisons Plc | Biologically active nitrogen heterocycles |
-
1984
- 1984-12-14 JP JP26294084A patent/JPS61140582A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61140582A (ja) | 1986-06-27 |
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