JPH0431079B2 - - Google Patents
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- JPH0431079B2 JPH0431079B2 JP60046602A JP4660285A JPH0431079B2 JP H0431079 B2 JPH0431079 B2 JP H0431079B2 JP 60046602 A JP60046602 A JP 60046602A JP 4660285 A JP4660285 A JP 4660285A JP H0431079 B2 JPH0431079 B2 JP H0431079B2
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- metal ions
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
- Saccharide Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Steroid Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、原子力プラント内一次系配管の表面
線量率を低減するための水質制御に係り、沸騰水
型原子炉の給水系の鉄クラツド量と非鉄金属イオ
ン量を最適制御し、線量率低減化をはかるに好適
な原子力プラントに関する。
線量率を低減するための水質制御に係り、沸騰水
型原子炉の給水系の鉄クラツド量と非鉄金属イオ
ン量を最適制御し、線量率低減化をはかるに好適
な原子力プラントに関する。
原子力発電所、例えば、沸騰水型原子力発電所
の給水系に使用されている配管、ポンプ、弁等の
腐食により、イオン状又は不溶性の腐食生成物が
発生し、原子炉内に持ち込まれる。持ち込まれた
腐食生成物は、燃料棒に付着し、中性子照射を受
けて放射性腐食生成物になる。放射性腐食生成物
の一部は、一次冷却水中に再溶出、又は、脱離す
る。例えば、Mn,Ni、及びCoは、中性子照射に
より、それぞれ、54Mn,58Co,60Coなどの長半減期
を有する放射性腐食生成物に変化する。これら放
射性腐食生成物は、一次冷却水系を循環している
うちに、再循環系配管等の表面に付着する。この
ため、配管表面における線量率が高くなり、原子
炉の保守、点検を実施する際における作業員の放
射線被曝を増大させる。
の給水系に使用されている配管、ポンプ、弁等の
腐食により、イオン状又は不溶性の腐食生成物が
発生し、原子炉内に持ち込まれる。持ち込まれた
腐食生成物は、燃料棒に付着し、中性子照射を受
けて放射性腐食生成物になる。放射性腐食生成物
の一部は、一次冷却水中に再溶出、又は、脱離す
る。例えば、Mn,Ni、及びCoは、中性子照射に
より、それぞれ、54Mn,58Co,60Coなどの長半減期
を有する放射性腐食生成物に変化する。これら放
射性腐食生成物は、一次冷却水系を循環している
うちに、再循環系配管等の表面に付着する。この
ため、配管表面における線量率が高くなり、原子
炉の保守、点検を実施する際における作業員の放
射線被曝を増大させる。
配管の表面線量率の低減方法としては、給水系
における腐食生成物の発生抑制や配管表面への放
射性腐食生成物の付着抑制が提案されている。
における腐食生成物の発生抑制や配管表面への放
射性腐食生成物の付着抑制が提案されている。
従来、腐食生成物の発生、特に、CoやNiの溶
出を低減する方法として、特開昭59−89775号公
報により、ステンレス鋼の表面に予め酸化被膜を
形成する方法が提案されている。
出を低減する方法として、特開昭59−89775号公
報により、ステンレス鋼の表面に予め酸化被膜を
形成する方法が提案されている。
しかし、最近の実績によれば、腐食生成物の発
生を抑制するだけでは不十分であることが分つ
た。
生を抑制するだけでは不十分であることが分つ
た。
又、特開昭58−79196号公報には原子力プラン
トの構造材に放射性イオンが付着することを抑制
するために、冷却材中の金属イオンの量を電導度
計で測定し、この測定値に基づいてMg,Cr,Ni
などの非鉄金属イオンを冷却材中に注入する方法
が提案されている。これは、放射性イオンが存在
する冷却材中の金属イオン濃度を高めることによ
つて、放射性イオンの構造材フエライト層への付
着速度を低下させるものである。
トの構造材に放射性イオンが付着することを抑制
するために、冷却材中の金属イオンの量を電導度
計で測定し、この測定値に基づいてMg,Cr,Ni
などの非鉄金属イオンを冷却材中に注入する方法
が提案されている。これは、放射性イオンが存在
する冷却材中の金属イオン濃度を高めることによ
つて、放射性イオンの構造材フエライト層への付
着速度を低下させるものである。
上記従来技術では、Niなどのイオンは原子炉
内で放射化されると58Coなどの長半減期の放射性
核種を生成する。従つて、付着速度は低下しても
放射性核種の濃度が高くなることにより、付着量
はかえつて増加し、構造材の表面線量率を高めて
しまうという問題点があつた。
内で放射化されると58Coなどの長半減期の放射性
核種を生成する。従つて、付着速度は低下しても
放射性核種の濃度が高くなることにより、付着量
はかえつて増加し、構造材の表面線量率を高めて
しまうという問題点があつた。
本発明の目的は、原子力プラントにおける一次
系配管表面線量率を効果的に低減させるのに必要
な水質制御方法及び装置を備えている原子力プラ
ントを提供することにある。
系配管表面線量率を効果的に低減させるのに必要
な水質制御方法及び装置を備えている原子力プラ
ントを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、原子
炉、タービンの復水器、低圧給水加熱器、高圧給
水加熱器、及びこれらを結ぶ給水配管を備えた原
子力プラントにおいて、前記給水配管内を流れる
原子炉給水中の鉄クラツド量を測定する手段、前
記原子炉給水中の非鉄金属イオン量を測定する手
段、前記各手段による測定結果に基づき、前記非
鉄金属イオン量に対する前記鉄クラツド中の鉄分
量の比が2〜8(重量比)となるように、前記鉄
クラツド量を減少させるクラツドフイルター、及
び前記非鉄金属イオン量を減少させるイオンフイ
ルターを備えるようにしたものである。
炉、タービンの復水器、低圧給水加熱器、高圧給
水加熱器、及びこれらを結ぶ給水配管を備えた原
子力プラントにおいて、前記給水配管内を流れる
原子炉給水中の鉄クラツド量を測定する手段、前
記原子炉給水中の非鉄金属イオン量を測定する手
段、前記各手段による測定結果に基づき、前記非
鉄金属イオン量に対する前記鉄クラツド中の鉄分
量の比が2〜8(重量比)となるように、前記鉄
クラツド量を減少させるクラツドフイルター、及
び前記非鉄金属イオン量を減少させるイオンフイ
ルターを備えるようにしたものである。
構造材の腐食損傷により生成する腐食生成物
は、水に可溶性のイオンと不溶性の金属酸化物か
らなり、後者は通常クラツドと呼ばれている。ク
ラツドの主成分はFeであり、酸化雰囲気となつ
ている沸騰水型原子炉ではヘマタイト(α−
Fe2O3)、還元雰囲気である加圧水型原子炉では
マグネタイト(Fe3O4)、ニツケルフエライト
(NiFe2O4)等である。
は、水に可溶性のイオンと不溶性の金属酸化物か
らなり、後者は通常クラツドと呼ばれている。ク
ラツドの主成分はFeであり、酸化雰囲気となつ
ている沸騰水型原子炉ではヘマタイト(α−
Fe2O3)、還元雰囲気である加圧水型原子炉では
マグネタイト(Fe3O4)、ニツケルフエライト
(NiFe2O4)等である。
本発明者等は、ヘマタイト粒子を用い、高温フ
イルターの特性について調べた。285℃において、
流速1/hでヘマタイト粒子を含む水を1時間
通水したとき生じる差圧と、流水中のヘマタイト
粒子濃度の関係を第2図に示す。メンブランフイ
ルターとして孔径0.45μmの銀メンブランフイル
ターを用い、繊維層フイルターとしてガラスフイ
ルターを用いた。
イルターの特性について調べた。285℃において、
流速1/hでヘマタイト粒子を含む水を1時間
通水したとき生じる差圧と、流水中のヘマタイト
粒子濃度の関係を第2図に示す。メンブランフイ
ルターとして孔径0.45μmの銀メンブランフイル
ターを用い、繊維層フイルターとしてガラスフイ
ルターを用いた。
メンブランフイルターで流体をろ過すると、フ
イルターの孔径より大きいすべての粒子はフイル
ターの表面で捕捉される。これと対称的に、繊維
層フイルターでは、粒子は、表面だけでなく、内
部にも捕捉される。
イルターの孔径より大きいすべての粒子はフイル
ターの表面で捕捉される。これと対称的に、繊維
層フイルターでは、粒子は、表面だけでなく、内
部にも捕捉される。
メンブランフイルターの場合、粒子は表面に捕
捉されるため、捕捉された第1層の粒子は、フイ
ルターの孔径をふさぐことになる。このため、フ
イルターの差圧は、急激に上昇する。このときの
差圧は、流体中の粒子濃度と流速に比例し、粒子
がフイルターの孔径より大きければ、粒子の形状
に依存しない。捕捉された第2層以降の粒子につ
いては、粉体充填層として扱うことができるので
捕捉された第2層以降の粒子により生じる差圧
は、粒子の形状に依存することになる。こうし
て、メンブランフイルターを用いたときは、差圧
と粒子濃度の関係は、第2図のように、2段階に
なる。
捉されるため、捕捉された第1層の粒子は、フイ
ルターの孔径をふさぐことになる。このため、フ
イルターの差圧は、急激に上昇する。このときの
差圧は、流体中の粒子濃度と流速に比例し、粒子
がフイルターの孔径より大きければ、粒子の形状
に依存しない。捕捉された第2層以降の粒子につ
いては、粉体充填層として扱うことができるので
捕捉された第2層以降の粒子により生じる差圧
は、粒子の形状に依存することになる。こうし
て、メンブランフイルターを用いたときは、差圧
と粒子濃度の関係は、第2図のように、2段階に
なる。
繊維層フイルターの場合、粒子は、フイルター
の表面及び内部に捕捉されるため、粒子の捕捉に
より生じるフイルターの差圧は、流体中の粒子濃
度と流速に比例する。
の表面及び内部に捕捉されるため、粒子の捕捉に
より生じるフイルターの差圧は、流体中の粒子濃
度と流速に比例する。
以上の実験結果より、孔径0.45μmのメンブラ
ンフイルターを用いると、粒径0.45μm以上の粒
子、すなわち、鉄クラツドを、1の通水量で、
鉄クラツド濃度10ppbまで、フイルター差圧によ
り感度よく測定できる。繊維層フイルターを用い
ると、10ppb以上の鉄クラツドも定量できる。こ
のとき、通水量を増加すれば、差圧も上昇するの
で測定精度を向上できる。フイルターは、給水中
の鉄クラツド濃度により、選択する。
ンフイルターを用いると、粒径0.45μm以上の粒
子、すなわち、鉄クラツドを、1の通水量で、
鉄クラツド濃度10ppbまで、フイルター差圧によ
り感度よく測定できる。繊維層フイルターを用い
ると、10ppb以上の鉄クラツドも定量できる。こ
のとき、通水量を増加すれば、差圧も上昇するの
で測定精度を向上できる。フイルターは、給水中
の鉄クラツド濃度により、選択する。
差圧から鉄の絶対濃度を求めるのには次のよう
にする。まず、第2図のような差圧と鉄クラツド
濃度の関係を示す検量線を作成しておく。今、流
速V(/h)、通水時間t時間に生じた差圧をP
(Kg/cm2)とすると、第2図のような検量線を用
いて差圧Pから鉄クラツド量W(ppb)が求まる。
鉄クラツドがヘマタイト(α−Fe2O3)であると
すると、鉄クラツド中の鉄分量WFe(μg)は次式
で求まる。
にする。まず、第2図のような差圧と鉄クラツド
濃度の関係を示す検量線を作成しておく。今、流
速V(/h)、通水時間t時間に生じた差圧をP
(Kg/cm2)とすると、第2図のような検量線を用
いて差圧Pから鉄クラツド量W(ppb)が求まる。
鉄クラツドがヘマタイト(α−Fe2O3)であると
すると、鉄クラツド中の鉄分量WFe(μg)は次式
で求まる。
WFe=W×56×2/56×2+16×3×V×t
∴WFe=7/10WVt(μg)
給水中のイオン性腐食生成物として、Ni2+,
Cu2+,Mn2+,Co2+,Mg2+,Zn2+等があるが、
これらは、炉水中で同様に挙動し、中性子照射に
より、それぞれ、58Co,64Cu,66Cu,54Mn,60Co,
27Mg,69Zn等の放射性核種を生成する。Crは、
CrO4 2-の形で存在している。
Cu2+,Mn2+,Co2+,Mg2+,Zn2+等があるが、
これらは、炉水中で同様に挙動し、中性子照射に
より、それぞれ、58Co,64Cu,66Cu,54Mn,60Co,
27Mg,69Zn等の放射性核種を生成する。Crは、
CrO4 2-の形で存在している。
電導度Kは、次式のように、各種イオンの電導
度の和で表わせる。
度の和で表わせる。
K=ΛH +CH ++Λ0H -C0H -+
〓i
ΛiC1
ここに、Λ:極限当量イオン電導度
C:イオン濃度
極限当量イオン電導度の大きさは、イオンによ
つて異なり、温度依存性がある。前記陽イオンの
腐食生成物に対する極限当量イオン電導度は、25
℃において、(54±1)Ω-1cm2mol-1とほぼ同一
であり、高温においても、同程度の大きさになる
と考えられる。今、陰イオンは、高温陰イオンフ
イルターによつて、OH-イオンに変換されてい
る。電荷保存則により、腐食生成物の陽イオンと
同量のOH-イオンが生成したことになる。これ
により、陽イオンの電導度はOH-イオンの電導
度によつて増感されたことになる。すなわち、純
水の電導度をKH20とすれば、陽イオンとそれと同
量のOH-イオンによる電導度Kiは、次式により
求まる。
つて異なり、温度依存性がある。前記陽イオンの
腐食生成物に対する極限当量イオン電導度は、25
℃において、(54±1)Ω-1cm2mol-1とほぼ同一
であり、高温においても、同程度の大きさになる
と考えられる。今、陰イオンは、高温陰イオンフ
イルターによつて、OH-イオンに変換されてい
る。電荷保存則により、腐食生成物の陽イオンと
同量のOH-イオンが生成したことになる。これ
により、陽イオンの電導度はOH-イオンの電導
度によつて増感されたことになる。すなわち、純
水の電導度をKH20とすれば、陽イオンとそれと同
量のOH-イオンによる電導度Kiは、次式により
求まる。
Ki=K0b−KH20
=
〓i
ΛiCi+ΛOH -C′OH -
ここに、K0b:測定された電導度
C′OH -:陰イオンフイルターによつて
生成したOH-イオン濃度(= 〓i
Ci) こうして電導度K1から、非鉄金属イオン濃度
を求めることができる。第3図は、Co(CH)2と
Ni(OH)2の285℃における電導度を測定した結果
を示している。高温における極限当量イオン電導
率は、室温における値よりも大きいことと、
OH-イオンの寄与で、第3図に示された非鉄金
属イオンによる電導度は、室温の値よりも、1桁
位大きくなつている。
生成したOH-イオン濃度(= 〓i
Ci) こうして電導度K1から、非鉄金属イオン濃度
を求めることができる。第3図は、Co(CH)2と
Ni(OH)2の285℃における電導度を測定した結果
を示している。高温における極限当量イオン電導
率は、室温における値よりも大きいことと、
OH-イオンの寄与で、第3図に示された非鉄金
属イオンによる電導度は、室温の値よりも、1桁
位大きくなつている。
給水のPHが中性でないときは、その分補正を要
する。給水のPHが酸性のときは、陰イオンが陰イ
オンフイルターで、OH-イオンに変換されるの
で補正の必要はないが、給水のPHがアルカリ性の
ときは、アルカリ金属によるイオン電導度分を補
正しなければならない。アルカリ金属イオンの量
は、給水のPHから求まるので、PH計を設け、その
信号を制御器16に送り、補正を行なえば非鉄金
属イオン濃度をより正確に求めることができる。
する。給水のPHが酸性のときは、陰イオンが陰イ
オンフイルターで、OH-イオンに変換されるの
で補正の必要はないが、給水のPHがアルカリ性の
ときは、アルカリ金属によるイオン電導度分を補
正しなければならない。アルカリ金属イオンの量
は、給水のPHから求まるので、PH計を設け、その
信号を制御器16に送り、補正を行なえば非鉄金
属イオン濃度をより正確に求めることができる。
第4図は、給水中のFe濃度とNiイオン濃度の
比(重量比)に対する配管の表面線量率の一例
を、実績データに基づいて示したものである。同
図より、給水中のFe濃度とNiイオン濃度の比
(重量比)の最適範囲は、2〜8であることが分
かる。Fe濃度とNi以外のイオン性腐食生成物の
濃度の比(重量比)に対する最適範囲も同じであ
る。従つて、一般には給水中のFe濃度と非鉄金
属イオン濃度の比(重量比)を2〜8に制御する
ことにより、配管の表面線量率を最も効果的に低
減できる。図4に示した例の場合、給水中の非鉄
金属イオンはほとんどがNiイオンで他のイオン
は無視できるので、制御対象としてFe濃度とNi
イオン濃度の比をとつても問題はなかつた。しか
し、Niイオン以外の非鉄金属イオンの濃度が無
視できない場合に、Fe濃度とNiイオン濃度の比
だけで制御すると、表面線量率の最適範囲がずれ
て、かえつて表面線量率を高めてしまう危険性が
生じるので、制御対象としてはFe濃度と非鉄金
属イオン濃度の比(重量比)をとるべきである。
比(重量比)に対する配管の表面線量率の一例
を、実績データに基づいて示したものである。同
図より、給水中のFe濃度とNiイオン濃度の比
(重量比)の最適範囲は、2〜8であることが分
かる。Fe濃度とNi以外のイオン性腐食生成物の
濃度の比(重量比)に対する最適範囲も同じであ
る。従つて、一般には給水中のFe濃度と非鉄金
属イオン濃度の比(重量比)を2〜8に制御する
ことにより、配管の表面線量率を最も効果的に低
減できる。図4に示した例の場合、給水中の非鉄
金属イオンはほとんどがNiイオンで他のイオン
は無視できるので、制御対象としてFe濃度とNi
イオン濃度の比をとつても問題はなかつた。しか
し、Niイオン以外の非鉄金属イオンの濃度が無
視できない場合に、Fe濃度とNiイオン濃度の比
だけで制御すると、表面線量率の最適範囲がずれ
て、かえつて表面線量率を高めてしまう危険性が
生じるので、制御対象としてはFe濃度と非鉄金
属イオン濃度の比(重量比)をとるべきである。
以下、本発明の実施例を第1図により説明す
る。第1図は、本発明を適用した沸騰水型原子力
発電プラントの給水系の基本的な系統を示したも
のである。第1図において、1はタービン、2は
復水器、3は復水ポンプ、4は復水脱塩器、5は
給水ポンプ、6は低圧給水加熱器、7は昇圧ポン
プ、8は高圧給水加熱器、9は原子力圧力容器、
10,11は弁、12は高温フイルター、13は
差圧計、14は高温陰イオンフイルター、15は
高温電導度計、16は制御器、17,18,19
は弁、20は高温クラツドフイルター、21は高
温陽イオンフイルターである。
る。第1図は、本発明を適用した沸騰水型原子力
発電プラントの給水系の基本的な系統を示したも
のである。第1図において、1はタービン、2は
復水器、3は復水ポンプ、4は復水脱塩器、5は
給水ポンプ、6は低圧給水加熱器、7は昇圧ポン
プ、8は高圧給水加熱器、9は原子力圧力容器、
10,11は弁、12は高温フイルター、13は
差圧計、14は高温陰イオンフイルター、15は
高温電導度計、16は制御器、17,18,19
は弁、20は高温クラツドフイルター、21は高
温陽イオンフイルターである。
第1図において、従来の沸騰水型原子力発電プ
ラントと異なる点は、高圧給水加熱器8の出口部
に、高温フイルター12、差圧計13、高温陰イ
オンフイルター14、高温電導度計15、弁1
0,11から成る分岐ラインを付設し、片端を給
水ラインに接続した点と、高圧給水加熱器8と上
記分枝ラインとの間に、高温クラツドフイルター
20と高温陽イオンフイルター21、弁17,1
8,19を付設した点と、制御器16を設けた点
にある。
ラントと異なる点は、高圧給水加熱器8の出口部
に、高温フイルター12、差圧計13、高温陰イ
オンフイルター14、高温電導度計15、弁1
0,11から成る分岐ラインを付設し、片端を給
水ラインに接続した点と、高圧給水加熱器8と上
記分枝ラインとの間に、高温クラツドフイルター
20と高温陽イオンフイルター21、弁17,1
8,19を付設した点と、制御器16を設けた点
にある。
本実施例においては、以下の手順で給水系の水
質が制御される。まず、高温フイルター12の両
端の差圧を、差圧計13で測定する。この測定値
は、信号として、制御器16に送られる。
質が制御される。まず、高温フイルター12の両
端の差圧を、差圧計13で測定する。この測定値
は、信号として、制御器16に送られる。
差圧計13から送られた信号を、制御器16で
演算処理する。このとき、上述した方法で差圧か
ら鉄クラツド中の鉄分量を演算処理して求める。
演算処理する。このとき、上述した方法で差圧か
ら鉄クラツド中の鉄分量を演算処理して求める。
次に、高温陰イオンフイルター14において、
陰イオンは、OH-イオンに変換される。その後、
高温電導度計15で、電導度が測定され、その信
号は制御器16に送られる。
陰イオンは、OH-イオンに変換される。その後、
高温電導度計15で、電導度が測定され、その信
号は制御器16に送られる。
高温陰イオンフイルターとしては、金属水酸化
物等を用いる。このフイルターにより、給水中に
HCO3 -,HSiO3 -等の陰イオンが存在しても、
OH-イオンに変換されるので、電導度から陽イ
オン濃度を換算することが容易になる。
物等を用いる。このフイルターにより、給水中に
HCO3 -,HSiO3 -等の陰イオンが存在しても、
OH-イオンに変換されるので、電導度から陽イ
オン濃度を換算することが容易になる。
高温電導度計15から送られた信号を、制御器
16で演算処理する。このとき、第3図の関係を
用い、演算処理により腐食生成物の非鉄金属イオ
ン量が求められる。先に求めた鉄分量を用い、非
鉄金属イオン量に対する鉄分量の比(重量比)が
求まる。この比の値が2〜8の範囲内になるよう
に、給水の水質制御が行われる。
16で演算処理する。このとき、第3図の関係を
用い、演算処理により腐食生成物の非鉄金属イオ
ン量が求められる。先に求めた鉄分量を用い、非
鉄金属イオン量に対する鉄分量の比(重量比)が
求まる。この比の値が2〜8の範囲内になるよう
に、給水の水質制御が行われる。
制御器16で計算された非鉄金属イオン量に対
する鉄分量の比が2より小さいと、制御器16の
信号により弁19が開き、給水中の非鉄金属イオ
ンが高温陽イオンフイルター21で除去される。
重量比が2〜8の範囲に入ると、制御器16の信
号により弁19は閉じられる。以上の動作によ
り、放射性腐食生成物のもととなる非鉄金属イオ
ンの絶対値も減る。高温陽イオンフイルター21
は、金属酸化物を用いる。
する鉄分量の比が2より小さいと、制御器16の
信号により弁19が開き、給水中の非鉄金属イオ
ンが高温陽イオンフイルター21で除去される。
重量比が2〜8の範囲に入ると、制御器16の信
号により弁19は閉じられる。以上の動作によ
り、放射性腐食生成物のもととなる非鉄金属イオ
ンの絶対値も減る。高温陽イオンフイルター21
は、金属酸化物を用いる。
制御器16で計算された非鉄金属イオン量に対
する鉄分量の比が8より大きいと、制御器16の
信号により弁17が開き、給水中の鉄クラツドが
高温クラツドフイルター20により除去される。
重量比が2〜8の範囲に入ると、制御器16の信
号により弁17が閉じられる。高温クラツドフイ
ルター20は、高温フイルター12と同じもので
ある。
する鉄分量の比が8より大きいと、制御器16の
信号により弁17が開き、給水中の鉄クラツドが
高温クラツドフイルター20により除去される。
重量比が2〜8の範囲に入ると、制御器16の信
号により弁17が閉じられる。高温クラツドフイ
ルター20は、高温フイルター12と同じもので
ある。
こうして、プラントの配管の表面線量率が低減
され、前述したような保守点検が容易となる。
又、構造材の補修等によつて発生した放射性固体
廃棄物の取り扱いも容易となる。
され、前述したような保守点検が容易となる。
又、構造材の補修等によつて発生した放射性固体
廃棄物の取り扱いも容易となる。
実施例2を第5図により説明する。
実施例1では、非鉄金属イオン量に対する鉄ク
ラツド中の鉄分量の比が2〜8の範囲から外れた
とき、給水中の鉄クラツド、あるいは、非鉄金属
イオンを除去することにより、給水の水質を制御
したが、復水脱塩器4にバイパスラインを設置
し、制御器16の信号で、弁17を開閉すること
により、同様の効果が発揮される。しかし、原子
炉内に持ち込まれる鉄クラツドと非鉄金属イオン
の量が、実施例1よりも多くなり、その分、効果
は小さい。
ラツド中の鉄分量の比が2〜8の範囲から外れた
とき、給水中の鉄クラツド、あるいは、非鉄金属
イオンを除去することにより、給水の水質を制御
したが、復水脱塩器4にバイパスラインを設置
し、制御器16の信号で、弁17を開閉すること
により、同様の効果が発揮される。しかし、原子
炉内に持ち込まれる鉄クラツドと非鉄金属イオン
の量が、実施例1よりも多くなり、その分、効果
は小さい。
なお、本実施例では、イオン性腐食生成物を、
高温電導度計を用いて測定したが、個々のイオン
の濃度を、高温用イオンセンサーで測定してもよ
い。
高温電導度計を用いて測定したが、個々のイオン
の濃度を、高温用イオンセンサーで測定してもよ
い。
本発明によれば、原子炉給水中の非鉄金属イオ
ン量に対する鉄クラツド中の鉄分量の比(重量
比)を最適制御し、放射性イオンを燃料棒表面の
フエライト層に強固に固定できると共に、放射性
腐食生成物のもととなる非鉄金属イオンの絶対量
を確実に減らすことができるので、一次系配管の
表面線量率を最も効果的に低減できる。
ン量に対する鉄クラツド中の鉄分量の比(重量
比)を最適制御し、放射性イオンを燃料棒表面の
フエライト層に強固に固定できると共に、放射性
腐食生成物のもととなる非鉄金属イオンの絶対量
を確実に減らすことができるので、一次系配管の
表面線量率を最も効果的に低減できる。
第1図は本発明の一実施例を示す図、第2図は
フイルターの差圧と鉄クラツド濃度の関係を示す
図、第3図は電導度と非鉄金属イオン濃度の関係
を示す図、第4図は給水中のFe濃度とNiイオン
濃度の比に対する配管の表面線量率の関係を示す
図、第5図は本発明の別の実施例を示す図であ
る。 〔符号の説明〕、1……タービン、2……復水
器、3……復水ポンプ、4……復水脱塩器、5…
…給水ポンプ、6……低圧給水加熱器、7……昇
圧ポンプ、8……高圧給水加熱器、9……原子炉
圧力容器、10……弁、11……弁、12……高
温フイルター、13……差圧計、14……高温陰
イオンフイルター、15……高温電導度計、16
……制御器、17……弁、18……弁、19……
弁、20……高温クラツドフイルター、21……
高温陽イオンフイルター。
フイルターの差圧と鉄クラツド濃度の関係を示す
図、第3図は電導度と非鉄金属イオン濃度の関係
を示す図、第4図は給水中のFe濃度とNiイオン
濃度の比に対する配管の表面線量率の関係を示す
図、第5図は本発明の別の実施例を示す図であ
る。 〔符号の説明〕、1……タービン、2……復水
器、3……復水ポンプ、4……復水脱塩器、5…
…給水ポンプ、6……低圧給水加熱器、7……昇
圧ポンプ、8……高圧給水加熱器、9……原子炉
圧力容器、10……弁、11……弁、12……高
温フイルター、13……差圧計、14……高温陰
イオンフイルター、15……高温電導度計、16
……制御器、17……弁、18……弁、19……
弁、20……高温クラツドフイルター、21……
高温陽イオンフイルター。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 原子炉、タービンの復水器、低圧給水加熱
器、高圧給水加熱器、及びこれらを結ぶ給水配管
を備えた原子力プラントにおいて、前記給水配管
内を流れる原子炉給水中の鉄クラツド量を測定す
る手段、前記原子炉給水中の非鉄金属イオン量を
測定する手段、前記各手段による測定結果に基づ
き、前記非鉄金属イオン量に対する前記鉄クラツ
ド中の鉄分量の比が2〜8(重量比)となるよう
に、前記鉄クラツド量を減少させるクラツドフイ
ルター、及び前記非鉄金属イオン量を減少させる
イオンフイルターを、前記給水配管の系路に夫々
備えていることを特徴とする原子力プラント。 2 前記鉄クラツド量を測定する手段は、差圧計
を備え、差圧測定により前記鉄クラツド量を測定
する機能を有する濾過装置であることを特徴とす
る特許請求の範囲第1項記載の原子力プラント。 3 前記非鉄金属イオン量を測定する手段は電導
度計であることを特徴とする特許請求の範囲第1
項又は第2項記載の原子力プラント。 4 前記高圧給水加熱器と前記原子炉間に前記給
水配管のバイパスラインを設け、前記バイパスラ
イン上に前記鉄クラツド量を測定する手段、前記
非鉄金属イオン量を測定する手段、前記鉄クラツ
ド量を減少させるクラツドフイルター、及び前記
非鉄金属イオン量を減少させるイオンフイルター
とを設けたことを特徴とする特許請求の範囲第1
項又は第2項記載の原子力プラント。 5 前記高圧給水加熱器と前記原子炉間に前記給
水配管のバイパスラインを設け、前記バイパスラ
イン上に前記鉄クラツド量を測定する手段、前記
非鉄金属イオン量を測定する手段、前記鉄クラツ
ド量を減少させるクラツドフイルター、及び前記
非鉄金属イオン量を減少させるイオンフイルター
とを設けたことを特徴とする特許請求の範囲第3
項記載の原子力プラント。 6 前記高圧給水加熱器と前記原子炉間に前記給
水配管のバイパスラインを設け、前記バイパスラ
イン上に前記鉄クラツド量を測定する手段と前記
非鉄金属イオン量を測定する手段とを設け、前記
復水器と前記高圧給水加熱器間に前記鉄クラツド
量を減少させるクラツドフイルターと前記非鉄金
属イオン量を減少させるイオンフイルターとを設
けたことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は
第2項記載の原子力プラント。 7 前記高圧給水加熱器と前記原子炉間に前記給
水配管のバイパスラインを設け、前記バイパスラ
イン上に前記鉄クラツド量を測定する手段と前記
非鉄金属イオン量を測定する手段とを設け、前記
復水器と前記高圧給水加熱器間に前記鉄クラツド
量を減少させるクラツドフイルターと前記非鉄金
属イオン量を減少させるイオンフイルターとを設
けたことを特徴とする特許請求の範囲第3項記載
の原子力プラント。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60046602A JPS61205897A (ja) | 1985-03-11 | 1985-03-11 | 原子力プラント |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60046602A JPS61205897A (ja) | 1985-03-11 | 1985-03-11 | 原子力プラント |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61205897A JPS61205897A (ja) | 1986-09-12 |
| JPH0431079B2 true JPH0431079B2 (ja) | 1992-05-25 |
Family
ID=12751846
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60046602A Granted JPS61205897A (ja) | 1985-03-11 | 1985-03-11 | 原子力プラント |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61205897A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH079477B2 (ja) * | 1987-09-09 | 1995-02-01 | 株式会社日立製作所 | 原子力発電プラントの放射能低減法及び原子力発電プラント |
| JP4560114B2 (ja) * | 2008-10-09 | 2010-10-13 | 株式会社東芝 | 原子力発電プラント |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6179194A (ja) * | 1984-09-27 | 1986-04-22 | 株式会社東芝 | 炉水給水装置 |
-
1985
- 1985-03-11 JP JP60046602A patent/JPS61205897A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61205897A (ja) | 1986-09-12 |
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