JPH043195B2 - - Google Patents
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- JPH043195B2 JPH043195B2 JP7773285A JP7773285A JPH043195B2 JP H043195 B2 JPH043195 B2 JP H043195B2 JP 7773285 A JP7773285 A JP 7773285A JP 7773285 A JP7773285 A JP 7773285A JP H043195 B2 JPH043195 B2 JP H043195B2
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- mycaminosylnarbonolide
- antibiotic
- culture
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- nocardiopsis
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Description
産業上の利用分野
本発明は抗生物質5−0−マイカミノシルナル
ボノライド(5−0−
Mycaminosylnarbonolide)の新規な製造法に関
する。 従来の技術 5−0−マイカミノシルナルボノライドはグラ
ム陽性菌に対して抗菌活性を有する既知の14員環
マクロライド抗生物質である。従来、16員環マク
ロライド抗生物質プラテノマイシン
(Platenomycin)生産株であるストレプトマイセ
ス・プラテンシス・サブス・マルビーナス
(Streptomyces.platensis.subsp.malvinus)
MCRL−0388を用い、その培養途中にアグリコ
ンであるナルボノライド(Narbonolide)を添加
して培養するか、または、ストレプトマイセス・
プラテンシス・サブス・マイビーナスMCRL−
0388を紫外線処理してプラテノマイシン非生産株
としたストレプトマイセス・プラテンシス・サブ
ス・マルビーナスU−21株を用い培養時の培地中
にアグリコンであるナルボノライドを添加培養す
ることによつて抗生物質5−0−マイカミノシル
ナルボノライドが得られることを報告している
〔J.Antibiot.291203〜1208(1976)〕。 発明が解決しようとする問題点 従来の抗生物質5−0−マイカミノシルナルボ
ノライドの製造法は、ナルボノライドをアグリコ
ンとして添加することによるサルページ合成によ
るものであり、抗生物質5−0−マイカミノシル
ナルボノライドを直接微生物が生産することは知
られていなかつた。 問題点を解決するための手段 本発明者らは、香川県仲多度郡琴平町の畑土壌
より分離した放線菌L18−110菌株が抗生物質5
−0−マイカミノシルナルボノライドを産生する
ことを見い出した。 上記の放線菌L18−110菌株の菌学的諸性状は、
次の通りである。 〔〕 形態的性状 チロシン寒天培地(ISP培地7)〔InterJ.
System.Bacteriol.16313〜340(1966)〕上、30
℃,10〜20日間培養し、観察した所見は次の通
りである。 基生菌糸は直径0.3〜0.5μであり、曲線状に
分岐を伴つて伸長し、培養時間の経過と共に菌
糸は分断するが、胞子は着生しない。 基生菌糸より生じた気菌糸は直径0.4〜0.7μ
であり、曲線状に単純分岐して伸長し、気菌糸
全体が分断して多数連鎖した胞子を形成する。
螺旋は形成しないが、多くの気菌糸は胞子がね
じれた形に連鎖し、ジグザグ状を呈する。 胞子は形及び大きさが多様で、形は卵形、短
円筒形又は円筒形を呈し、大きさは0.4〜0.7×
0.8〜1.5μであり、電子顕微鏡で観察すると、
胞子の表面は平滑であり、鞭毛胞子や胞子のう
は形成しない。 なおグリセリン・アスパラギン寒天培地
(ISP培地5)〔Inter.J.System.Bacteriol.16313
〜340(1966)〕においても、ほぼ同様な形態が
観察された。 〔〕 染色性 グラム染色は陽性で、抗酸性染色は陰性であ
る。 〔〕 菌体組成 B.Becker等の方法〔Appl.Microbiol.12,
421〜423(1964)〕により分析したジアミノピメ
リン酸はメゾー型が検出され、LL−異性体は
検出されず、Lechevallerの方法〔J.Lab.Clin.
Med.,71,934〜944(1968)〕で分析した糖は、
リボースとグリコースが検出され、アラビノー
ス,キシロース,ガラクトース又はマデユロー
スは検出されず、Mordarska等の方法〔J.
Gen.Microbiol.71,77〜86(1972)〕による脂質
の分析においてノカルドミコール酸は検出され
なかつた。 〔〕 培養的性状 各種培地上で、30℃、21日間培養し観察した
所見は、第1表に示す通りである。なお色の表
示はcolor harmony manual第4版(1958)に
よる色の表示に従つた。また可溶性色素の生成
は、第1表に示す各種培地において、無かつ
た。
ボノライド(5−0−
Mycaminosylnarbonolide)の新規な製造法に関
する。 従来の技術 5−0−マイカミノシルナルボノライドはグラ
ム陽性菌に対して抗菌活性を有する既知の14員環
マクロライド抗生物質である。従来、16員環マク
ロライド抗生物質プラテノマイシン
(Platenomycin)生産株であるストレプトマイセ
ス・プラテンシス・サブス・マルビーナス
(Streptomyces.platensis.subsp.malvinus)
MCRL−0388を用い、その培養途中にアグリコ
ンであるナルボノライド(Narbonolide)を添加
して培養するか、または、ストレプトマイセス・
プラテンシス・サブス・マイビーナスMCRL−
0388を紫外線処理してプラテノマイシン非生産株
としたストレプトマイセス・プラテンシス・サブ
ス・マルビーナスU−21株を用い培養時の培地中
にアグリコンであるナルボノライドを添加培養す
ることによつて抗生物質5−0−マイカミノシル
ナルボノライドが得られることを報告している
〔J.Antibiot.291203〜1208(1976)〕。 発明が解決しようとする問題点 従来の抗生物質5−0−マイカミノシルナルボ
ノライドの製造法は、ナルボノライドをアグリコ
ンとして添加することによるサルページ合成によ
るものであり、抗生物質5−0−マイカミノシル
ナルボノライドを直接微生物が生産することは知
られていなかつた。 問題点を解決するための手段 本発明者らは、香川県仲多度郡琴平町の畑土壌
より分離した放線菌L18−110菌株が抗生物質5
−0−マイカミノシルナルボノライドを産生する
ことを見い出した。 上記の放線菌L18−110菌株の菌学的諸性状は、
次の通りである。 〔〕 形態的性状 チロシン寒天培地(ISP培地7)〔InterJ.
System.Bacteriol.16313〜340(1966)〕上、30
℃,10〜20日間培養し、観察した所見は次の通
りである。 基生菌糸は直径0.3〜0.5μであり、曲線状に
分岐を伴つて伸長し、培養時間の経過と共に菌
糸は分断するが、胞子は着生しない。 基生菌糸より生じた気菌糸は直径0.4〜0.7μ
であり、曲線状に単純分岐して伸長し、気菌糸
全体が分断して多数連鎖した胞子を形成する。
螺旋は形成しないが、多くの気菌糸は胞子がね
じれた形に連鎖し、ジグザグ状を呈する。 胞子は形及び大きさが多様で、形は卵形、短
円筒形又は円筒形を呈し、大きさは0.4〜0.7×
0.8〜1.5μであり、電子顕微鏡で観察すると、
胞子の表面は平滑であり、鞭毛胞子や胞子のう
は形成しない。 なおグリセリン・アスパラギン寒天培地
(ISP培地5)〔Inter.J.System.Bacteriol.16313
〜340(1966)〕においても、ほぼ同様な形態が
観察された。 〔〕 染色性 グラム染色は陽性で、抗酸性染色は陰性であ
る。 〔〕 菌体組成 B.Becker等の方法〔Appl.Microbiol.12,
421〜423(1964)〕により分析したジアミノピメ
リン酸はメゾー型が検出され、LL−異性体は
検出されず、Lechevallerの方法〔J.Lab.Clin.
Med.,71,934〜944(1968)〕で分析した糖は、
リボースとグリコースが検出され、アラビノー
ス,キシロース,ガラクトース又はマデユロー
スは検出されず、Mordarska等の方法〔J.
Gen.Microbiol.71,77〜86(1972)〕による脂質
の分析においてノカルドミコール酸は検出され
なかつた。 〔〕 培養的性状 各種培地上で、30℃、21日間培養し観察した
所見は、第1表に示す通りである。なお色の表
示はcolor harmony manual第4版(1958)に
よる色の表示に従つた。また可溶性色素の生成
は、第1表に示す各種培地において、無かつ
た。
【表】
(13) 糖類より酸の生成
アドニトール,L−アラビノース,エリス
リトール,D−フラクトース,D−ガラクト
ース,D−グルコース,グリセリン,i−イ
ノシトール,ラクトース,D−マンニトー
ル,D−マンノース,L−ラムノース,サリ
シン,D−リボース,セロビオース及びスタ
ーチ;陽性 マルトース及びトレハロース:疑陽性 ズルシトール,α−メリビオース,α−メチ
ル−D−クリコシド,ラフイノース,D−ソ
ルドトール,D−キシロース,メレジトー
ス,シユークロース,L−ソルボース及びセ
ルロース:陰性 〔J.Bacteriol.69,147〜150(1955)に従つ
た〕 上記の通り、本菌L18−110菌株の特徴として
は、形態において分断性のある真性の基生菌糸よ
り気菌糸を生じ、気菌性は全体が分断して胞子の
連鎖を形成し、胞子連鎖がジグザグ状を呈し、胞
子の大きさや形が多数で表面は平滑であり、菌体
組成において、ジアミノピメリン酸がメゾ−型で
特徴的な糖を含有せず、又、ノカルドミコール酸
を含有せず、染色性において、グラム染色は陽性
で、抗酸性染色は陰性であり、生理的性状におい
て、カタラーゼは陽性で、リゾチームに感受性で
あり、好気性であることにある。 これらの特徴により判断すると、L18−110菌
株は、ノカルデイオプシス(Nocardiopsis)属
〔Inter,J.System.Bacteriol26,487〜493(1976)〕
に属するものと同定され、ノカルデイオプシス・
エスピー・L18−110(Nocardiopsis.SP.L18−
110)〔工業技術院微生物工業技術研究所、(受託
番号)微工研菌寄第8176号、FERMP−8176〕と
命名した。 本発明は上記の知見に基いて完成されたもの
で、ノカルデイオプシス属に属する抗生物質5−
0−マイカミノシルナルボノライド生産菌を培地
に培養し、その培養物より抗生物質5−0−マイ
カミノシルナルボノライドを採取することを特徴
とする抗生物質5−0−マイカミノシルナルボノ
ライドの製造法である。 まず、本発明を実施するに当り使用されるノカ
ルデイオプシス属に属する抗生物質5−0−マイ
カミノシルナルボノライドの生産菌としては、上
記のノカルデイオプシス・エスピーL18−110菌
株がその一例として挙られるが、本発明の使用菌
はこれに限定されるものではなく、ノカルデイオ
プシス属に属する抗生物質5−0−マイカミノシ
ルナルボノライド生産菌であればよく、天然また
は変異株も使用し得る。 次いで、本発明の抗生物質5−0−マイカミノ
シルナルボノライドを製造するに当つて例示すれ
ば、上記のノカルデイオプシス属に属する5−0
−マイカミノシルナルボノライド生産菌を通常の
放線菌の培養に使用する培地成分を含む培地にて
好気的に培養することによつて得られる。培地と
しては、固型培地または液体培地が用いられるが
特に大量生産のためには液体培地、特に水性培地
を用いる通気撹拌培養が適当である。 培地の栄養源としては、微生物の培養に通常用
いられるものが広く使用され得る。炭素源として
は利用可能な炭素化合物であればよく、例えばグ
ルコース,水あめ、澱粉,グリセリン,糖蜜,デ
キストリン、フラクトース、大豆油、などが使用
される。窒素源としては利用可能な窒素化合物で
あればよく、例えば大豆粉、小麦胚芽、コーン・
スチーブ・リカー、肉エキス、ペプトン、酵母エ
キス、硫酸アンモニウムなどが使用される。その
他、リン酸塩、マグネシウム、カリウム、カルシ
ウム、ナトリウム、コバルト、鉄、マンガンなど
の塩類が必要に応じて使用される。 培養温度は菌が発育し、抗生物質5−0−マイ
カミノシルナルボノライドを生産する範囲内で適
宜変更し得るが、特に好ましくは20〜35℃であ
る。培養時間は、条件によつて多少異なるが、通
常100〜150時間程度であつて、抗生物質5−0−
マイカミノシルナルボノライドが最高力価に達す
る時期を見計つて適当な時期に培養を終了すれば
よい。 このようにして培養物中に生産された抗生物質
5−0−マイカミノシルナルボノライドを培養物
から採取するためには、後記する本抗生物質の理
化学的性質を利用することによつて有利に行なわ
れる。すなわち本抗生物質は主として培養液中
に存在するので、菌体を除去した液を、アルカ
リ性とし、非親水性有機溶媒、例えば酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、ブタノール、クロロホルム、ベ
ンゼンなどで抽出し、その抽出物を酸性PHで水に
転溶し、更にアルカリPHで非親水性有機溶媒で逆
転溶し、その抽出物を濃縮する事により粗成物が
得られる。更に精製する場合には、シリカゲル、
活性アルミナ、活性炭、合成吸着樹脂例えば、ダ
イヤイオンHP−20 ,アンバーライトXAD−2
等の担体を用いるカラムクロマトグラフイーによ
り精製できる。溶出剤としては、クロロホルム:
メタノール,クロロホルム:メタノール:アンモ
ニア水,酢酸エチル:メタノール,水性アセト
ン,水性アルコールなどの混合溶媒を用いて溶出
せしめ、その活性画分を得、これを減圧濃縮し、
凍結乾燥することにより抗生物質5−0−マイカ
ミノシルナルボノライドの精製白色粉末が得られ
る。またこのようにして得られる抗生物質5−0
−マイカミノシルナルボノライドは薄層クロマト
グラフイーにて単一スポツトを示すものであるこ
とが簡便になし得る。 次いでこのようにして得られた本発明の抗生物
質5−0−マイカミノシルナルボノライドの物理
化学的性状を挙げれば次の通りである。 色性状 白色粉末 融点 85〜88℃ 元素分析 C:64.12%,H:9.00%,N:2.65% 分子量 525(マススペクトルより) 分子式 C28H47NO8 比旋光度 〔α〕20 D=+28.7゜±4.2(C=0.5,MeOH) 薄層クロマトグラフイー〔シリカゲルf(東京
化成株式会社製)〕 クロロホルム:メタノール(10:1) Rf=
0.36 クロロホルム:アセトン:濃アンモニア(10:
20:0.1) Rf=0.21 呈色反応 陽性:モーリツシユ 硫酸反応 陰性:ニンヒドリン反応 溶解性 アルコール、酢酸エチル、クロロホルム、アセ
トン等の有機溶媒に可溶であり、水に微溶であ
る。 紫外部吸収スペクトルλEtOH nax(nm)(log.ε)226
(4.09)、281(2.14) 赤外部吸収スペクトル(KBr錠中) 3470,2975,2945,2895,2800,1740,1710,
1695,1630,1460,1380,1330,1270,1195,
1170,1080,1060cm-1である。 核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、
100MNz);第1図の通り、 上記の性状、さらにマススペクトルの各ピーク
等により、本発明により得られる化合物が、前記
の文献記載の下記の式〔〕で示される抗生物質
5−0−マイカミノシルナルボノライドと同一物
質であると同定された。 実施例 次に本発明の実施例を挙げて具体的に説明する
が、本発明はこれにより何んら限定されるもので
はない。 実施例 1 (培養.分離) グルコース2%、スターチ2%、大豆粉2%、
塩化ナトリウム0.25%、酵母エキス0.5%、炭酸
カルシウム0.35%、硫酸銅5水和物0.0005%、塩
化マンガン・7水和物0.0005%、硫酸亜鉛・7水
和物0.005%を含有する培地(pH6.5)100mlを500
ml容三角フラスコに分取し、120℃、20分間加熱
殺菌した。本培地4本に、各々ノカルデイオプシ
ス・エス・ピー・L/18−110菌株の斜面培養液
よりの一白金耳を接種し、28℃、72時間振盪培養
した。次いでスターチ3%、大豆粉2%、酵母エ
キス0.5%、炭酸カルシウム0.3%、塩化コバル
ト・6水和物0.001%を含有する加熱殺菌した培
地(pH6.5)100mlを含む500ml容三角フラスコ
100本に上記種培養液を接種し、28℃、72時間振
盪培養した。培養終了後、遠心分離操作により、
培養上清液9と菌体ともに分離した。 次いで、本抗生物質5−0−マイカミノシルナ
ルボノライドの大部分は、上清液中に存在し、よ
つてその上清液中より、実施例2の如くして、5
−0−マイカミノシルナルボノライドを精製する
ものである。 実施例 2 (精製) 実施例1で得られた培養上清液9に、5の
酢酸エチルを加え、撹拌しながら、3Nアンモニ
ア水にてPH9に調整し、酢酸エチル抽出を行な
い、この酢酸エチル層に水3を加え、12N硫酸
水溶液にてPH2に調整し、撹拌した後水層を分離
する。この水層にクロロホルム2を加え、3N
−アンモニア水でPH9に調整し、撹拌抽出をし、
このクロロホルム層を分取し、無水硫酸ナトリウ
ムを添加して脱水後、減圧濃縮し、淡黄色オイル
状の粗抗生物質5−0−マイカミノシルナルボノ
ライドが420mg純度約50%で得られた。 次いで、この粗抗生物質5−0−マイカミノシ
ルナルボノライド400mgをクロロホルム2mlに溶
解させ、予めクロロホルム:メタノール:濃アン
モニア水(300:30:6)の組成よりなる混合溶
媒にて作成したシリカゲルカラム(210ml)にチ
ヤージし、同溶媒で溶出せしめ、15gずつ分画を
行つた。サルシナルテイア菌(Sarcinalutea)を
用いたペーパーデイスクアツセイ法にて活性を示
す分画を確認した。その結果、第159画分より201
画分を回収、合めて減圧濃縮、次いで真空乾燥す
ると抗生物質5−0−マイカミノシルナルボノラ
イド144mgを遊離塩基型で得た。 発明の効果 本発明は、抗生物質5−0−マイカミノシルナ
ルボノライドを直接微生物より生産せしめたこと
である。
リトール,D−フラクトース,D−ガラクト
ース,D−グルコース,グリセリン,i−イ
ノシトール,ラクトース,D−マンニトー
ル,D−マンノース,L−ラムノース,サリ
シン,D−リボース,セロビオース及びスタ
ーチ;陽性 マルトース及びトレハロース:疑陽性 ズルシトール,α−メリビオース,α−メチ
ル−D−クリコシド,ラフイノース,D−ソ
ルドトール,D−キシロース,メレジトー
ス,シユークロース,L−ソルボース及びセ
ルロース:陰性 〔J.Bacteriol.69,147〜150(1955)に従つ
た〕 上記の通り、本菌L18−110菌株の特徴として
は、形態において分断性のある真性の基生菌糸よ
り気菌糸を生じ、気菌性は全体が分断して胞子の
連鎖を形成し、胞子連鎖がジグザグ状を呈し、胞
子の大きさや形が多数で表面は平滑であり、菌体
組成において、ジアミノピメリン酸がメゾ−型で
特徴的な糖を含有せず、又、ノカルドミコール酸
を含有せず、染色性において、グラム染色は陽性
で、抗酸性染色は陰性であり、生理的性状におい
て、カタラーゼは陽性で、リゾチームに感受性で
あり、好気性であることにある。 これらの特徴により判断すると、L18−110菌
株は、ノカルデイオプシス(Nocardiopsis)属
〔Inter,J.System.Bacteriol26,487〜493(1976)〕
に属するものと同定され、ノカルデイオプシス・
エスピー・L18−110(Nocardiopsis.SP.L18−
110)〔工業技術院微生物工業技術研究所、(受託
番号)微工研菌寄第8176号、FERMP−8176〕と
命名した。 本発明は上記の知見に基いて完成されたもの
で、ノカルデイオプシス属に属する抗生物質5−
0−マイカミノシルナルボノライド生産菌を培地
に培養し、その培養物より抗生物質5−0−マイ
カミノシルナルボノライドを採取することを特徴
とする抗生物質5−0−マイカミノシルナルボノ
ライドの製造法である。 まず、本発明を実施するに当り使用されるノカ
ルデイオプシス属に属する抗生物質5−0−マイ
カミノシルナルボノライドの生産菌としては、上
記のノカルデイオプシス・エスピーL18−110菌
株がその一例として挙られるが、本発明の使用菌
はこれに限定されるものではなく、ノカルデイオ
プシス属に属する抗生物質5−0−マイカミノシ
ルナルボノライド生産菌であればよく、天然また
は変異株も使用し得る。 次いで、本発明の抗生物質5−0−マイカミノ
シルナルボノライドを製造するに当つて例示すれ
ば、上記のノカルデイオプシス属に属する5−0
−マイカミノシルナルボノライド生産菌を通常の
放線菌の培養に使用する培地成分を含む培地にて
好気的に培養することによつて得られる。培地と
しては、固型培地または液体培地が用いられるが
特に大量生産のためには液体培地、特に水性培地
を用いる通気撹拌培養が適当である。 培地の栄養源としては、微生物の培養に通常用
いられるものが広く使用され得る。炭素源として
は利用可能な炭素化合物であればよく、例えばグ
ルコース,水あめ、澱粉,グリセリン,糖蜜,デ
キストリン、フラクトース、大豆油、などが使用
される。窒素源としては利用可能な窒素化合物で
あればよく、例えば大豆粉、小麦胚芽、コーン・
スチーブ・リカー、肉エキス、ペプトン、酵母エ
キス、硫酸アンモニウムなどが使用される。その
他、リン酸塩、マグネシウム、カリウム、カルシ
ウム、ナトリウム、コバルト、鉄、マンガンなど
の塩類が必要に応じて使用される。 培養温度は菌が発育し、抗生物質5−0−マイ
カミノシルナルボノライドを生産する範囲内で適
宜変更し得るが、特に好ましくは20〜35℃であ
る。培養時間は、条件によつて多少異なるが、通
常100〜150時間程度であつて、抗生物質5−0−
マイカミノシルナルボノライドが最高力価に達す
る時期を見計つて適当な時期に培養を終了すれば
よい。 このようにして培養物中に生産された抗生物質
5−0−マイカミノシルナルボノライドを培養物
から採取するためには、後記する本抗生物質の理
化学的性質を利用することによつて有利に行なわ
れる。すなわち本抗生物質は主として培養液中
に存在するので、菌体を除去した液を、アルカ
リ性とし、非親水性有機溶媒、例えば酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、ブタノール、クロロホルム、ベ
ンゼンなどで抽出し、その抽出物を酸性PHで水に
転溶し、更にアルカリPHで非親水性有機溶媒で逆
転溶し、その抽出物を濃縮する事により粗成物が
得られる。更に精製する場合には、シリカゲル、
活性アルミナ、活性炭、合成吸着樹脂例えば、ダ
イヤイオンHP−20 ,アンバーライトXAD−2
等の担体を用いるカラムクロマトグラフイーによ
り精製できる。溶出剤としては、クロロホルム:
メタノール,クロロホルム:メタノール:アンモ
ニア水,酢酸エチル:メタノール,水性アセト
ン,水性アルコールなどの混合溶媒を用いて溶出
せしめ、その活性画分を得、これを減圧濃縮し、
凍結乾燥することにより抗生物質5−0−マイカ
ミノシルナルボノライドの精製白色粉末が得られ
る。またこのようにして得られる抗生物質5−0
−マイカミノシルナルボノライドは薄層クロマト
グラフイーにて単一スポツトを示すものであるこ
とが簡便になし得る。 次いでこのようにして得られた本発明の抗生物
質5−0−マイカミノシルナルボノライドの物理
化学的性状を挙げれば次の通りである。 色性状 白色粉末 融点 85〜88℃ 元素分析 C:64.12%,H:9.00%,N:2.65% 分子量 525(マススペクトルより) 分子式 C28H47NO8 比旋光度 〔α〕20 D=+28.7゜±4.2(C=0.5,MeOH) 薄層クロマトグラフイー〔シリカゲルf(東京
化成株式会社製)〕 クロロホルム:メタノール(10:1) Rf=
0.36 クロロホルム:アセトン:濃アンモニア(10:
20:0.1) Rf=0.21 呈色反応 陽性:モーリツシユ 硫酸反応 陰性:ニンヒドリン反応 溶解性 アルコール、酢酸エチル、クロロホルム、アセ
トン等の有機溶媒に可溶であり、水に微溶であ
る。 紫外部吸収スペクトルλEtOH nax(nm)(log.ε)226
(4.09)、281(2.14) 赤外部吸収スペクトル(KBr錠中) 3470,2975,2945,2895,2800,1740,1710,
1695,1630,1460,1380,1330,1270,1195,
1170,1080,1060cm-1である。 核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム中、
100MNz);第1図の通り、 上記の性状、さらにマススペクトルの各ピーク
等により、本発明により得られる化合物が、前記
の文献記載の下記の式〔〕で示される抗生物質
5−0−マイカミノシルナルボノライドと同一物
質であると同定された。 実施例 次に本発明の実施例を挙げて具体的に説明する
が、本発明はこれにより何んら限定されるもので
はない。 実施例 1 (培養.分離) グルコース2%、スターチ2%、大豆粉2%、
塩化ナトリウム0.25%、酵母エキス0.5%、炭酸
カルシウム0.35%、硫酸銅5水和物0.0005%、塩
化マンガン・7水和物0.0005%、硫酸亜鉛・7水
和物0.005%を含有する培地(pH6.5)100mlを500
ml容三角フラスコに分取し、120℃、20分間加熱
殺菌した。本培地4本に、各々ノカルデイオプシ
ス・エス・ピー・L/18−110菌株の斜面培養液
よりの一白金耳を接種し、28℃、72時間振盪培養
した。次いでスターチ3%、大豆粉2%、酵母エ
キス0.5%、炭酸カルシウム0.3%、塩化コバル
ト・6水和物0.001%を含有する加熱殺菌した培
地(pH6.5)100mlを含む500ml容三角フラスコ
100本に上記種培養液を接種し、28℃、72時間振
盪培養した。培養終了後、遠心分離操作により、
培養上清液9と菌体ともに分離した。 次いで、本抗生物質5−0−マイカミノシルナ
ルボノライドの大部分は、上清液中に存在し、よ
つてその上清液中より、実施例2の如くして、5
−0−マイカミノシルナルボノライドを精製する
ものである。 実施例 2 (精製) 実施例1で得られた培養上清液9に、5の
酢酸エチルを加え、撹拌しながら、3Nアンモニ
ア水にてPH9に調整し、酢酸エチル抽出を行な
い、この酢酸エチル層に水3を加え、12N硫酸
水溶液にてPH2に調整し、撹拌した後水層を分離
する。この水層にクロロホルム2を加え、3N
−アンモニア水でPH9に調整し、撹拌抽出をし、
このクロロホルム層を分取し、無水硫酸ナトリウ
ムを添加して脱水後、減圧濃縮し、淡黄色オイル
状の粗抗生物質5−0−マイカミノシルナルボノ
ライドが420mg純度約50%で得られた。 次いで、この粗抗生物質5−0−マイカミノシ
ルナルボノライド400mgをクロロホルム2mlに溶
解させ、予めクロロホルム:メタノール:濃アン
モニア水(300:30:6)の組成よりなる混合溶
媒にて作成したシリカゲルカラム(210ml)にチ
ヤージし、同溶媒で溶出せしめ、15gずつ分画を
行つた。サルシナルテイア菌(Sarcinalutea)を
用いたペーパーデイスクアツセイ法にて活性を示
す分画を確認した。その結果、第159画分より201
画分を回収、合めて減圧濃縮、次いで真空乾燥す
ると抗生物質5−0−マイカミノシルナルボノラ
イド144mgを遊離塩基型で得た。 発明の効果 本発明は、抗生物質5−0−マイカミノシルナ
ルボノライドを直接微生物より生産せしめたこと
である。
第1図は抗生物質5−0−マイカミノシルナル
ボノライドの核磁気共鳴スペクトルを示す。
ボノライドの核磁気共鳴スペクトルを示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ノカルデイオプシス属に属する抗生物質5−
0−マイカミノシルナルボノライド生産菌を培地
に培養し、その培養物より抗生物質5−0−マイ
カミノシルナルボノライドを採取することを特徴
とする抗生物質5−0−マイカミノシルナルボノ
ライドの製造法。 2 ノカルデイオプシス属に属する抗生物質5−
0−マイカミノシルナルボノライド生産菌が、ノ
カルデイオプシス・エスピー・L18−110である
特許請求の範囲第1項記載の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7773285A JPS61234791A (ja) | 1985-04-12 | 1985-04-12 | 5−o−マイカミノシルナルボノライドの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7773285A JPS61234791A (ja) | 1985-04-12 | 1985-04-12 | 5−o−マイカミノシルナルボノライドの製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61234791A JPS61234791A (ja) | 1986-10-20 |
| JPH043195B2 true JPH043195B2 (ja) | 1992-01-22 |
Family
ID=13642075
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7773285A Granted JPS61234791A (ja) | 1985-04-12 | 1985-04-12 | 5−o−マイカミノシルナルボノライドの製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61234791A (ja) |
-
1985
- 1985-04-12 JP JP7773285A patent/JPS61234791A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61234791A (ja) | 1986-10-20 |
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