JPS632266B2 - - Google Patents
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- JPS632266B2 JPS632266B2 JP55177107A JP17710780A JPS632266B2 JP S632266 B2 JPS632266 B2 JP S632266B2 JP 55177107 A JP55177107 A JP 55177107A JP 17710780 A JP17710780 A JP 17710780A JP S632266 B2 JPS632266 B2 JP S632266B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12N—MICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
- C12N1/00—Microorganisms; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
- C12N1/20—Bacteria; Culture media therefor
- C12N1/205—Bacterial isolates
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/04—Antibacterial agents
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12P—FERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
- C12P1/00—Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes
- C12P1/06—Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes by using actinomycetales
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12R—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
- C12R2001/00—Microorganisms ; Processes using microorganisms
- C12R2001/01—Bacteria or Actinomycetales ; using bacteria or Actinomycetales
- C12R2001/465—Streptomyces
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Description
本発明は、新規抗生物質AM−5344−A2およ
びその製造方法に関するものである。 本発明者らは、放線菌の生産する抗生物質の探
索の過程で、土壌分離の一放線菌AM−5344株が
抗生物質を生産することを見い出し、本菌株の菌
学的性質を調べ、またこの抗生物質を単離した
後、その理化学的および生物学的性質を調べるこ
とによつて、本発明を完成した。 本発明によつて得られる抗生物質AM−5344−
A2は、次に示すような理化学的性質を有してい
る。 (1) 元素分析値: C 63.87%、H 3.96%、N 2.29% (2) 分子量: マススペクトル(FDマススペクトル)分析
において、質量数527に大きなピークが見られ、
また528、529にもピークが観察された。 (3) 融点: >290℃ (4) 比旋光度: 〔α〕20 D=−214゜(C 0.25、クロロホルム) (5) 紫外線吸収スペクトル: クロロホルム中での吸収極大(E1%1cn)は、
260nm(668)、329nm(514)、375nm
shoulder(117)、420nm shoulder(86)を示
す。 第1図のとおりである。 (6) 赤外線吸収スペクトル: 第2図のとおりである。(KBr法) (7) 溶剤に対する溶解性: クロロホルムに溶け、アセトン、酢酸エチ
ル、ベンゼン等の有機溶媒および低級アルコー
ルに難溶で、n−ヘキサン、エチルエーテル、
水に不溶である。 (8) 呈色反応: 塩化第二鉄反応、ライドン・スミス反応に陽
性であり、ドラーゲンドルフ反応、ニンヒドリ
ン反応には陰性である。 (9) 塩基性、中性、酸性の区分: 中性物質である。 (10) 物質の色: 橙色 (11) Rf値: シリカゲル薄層クロマトグラフイー(メルク
社製TLCアルミシート、シリカゲル60F254、厚
さ0.2mm)を通常法にて行なつた時のRf値は、
次のとおりである。 Rf値 (イ) クロロホルム:メタノール(40:1)0.32 (ロ) ベンゼン:アセトン(1:1) 0.68 (ハ) ベンゼン:メタノール(4:1) 0.58 (ニ) 酢酸エチル 0.20 (ホ) n−ブタノール:酢酸:水(4:1:1)
0.61 抗生物質AM−5344−A2の生物学的性質につ
いて述べると次のごとくである。 (1) 抗菌性 寒天希釈法による最小阻止濃度(MIC)は、
第1表に示すとおりである。
びその製造方法に関するものである。 本発明者らは、放線菌の生産する抗生物質の探
索の過程で、土壌分離の一放線菌AM−5344株が
抗生物質を生産することを見い出し、本菌株の菌
学的性質を調べ、またこの抗生物質を単離した
後、その理化学的および生物学的性質を調べるこ
とによつて、本発明を完成した。 本発明によつて得られる抗生物質AM−5344−
A2は、次に示すような理化学的性質を有してい
る。 (1) 元素分析値: C 63.87%、H 3.96%、N 2.29% (2) 分子量: マススペクトル(FDマススペクトル)分析
において、質量数527に大きなピークが見られ、
また528、529にもピークが観察された。 (3) 融点: >290℃ (4) 比旋光度: 〔α〕20 D=−214゜(C 0.25、クロロホルム) (5) 紫外線吸収スペクトル: クロロホルム中での吸収極大(E1%1cn)は、
260nm(668)、329nm(514)、375nm
shoulder(117)、420nm shoulder(86)を示
す。 第1図のとおりである。 (6) 赤外線吸収スペクトル: 第2図のとおりである。(KBr法) (7) 溶剤に対する溶解性: クロロホルムに溶け、アセトン、酢酸エチ
ル、ベンゼン等の有機溶媒および低級アルコー
ルに難溶で、n−ヘキサン、エチルエーテル、
水に不溶である。 (8) 呈色反応: 塩化第二鉄反応、ライドン・スミス反応に陽
性であり、ドラーゲンドルフ反応、ニンヒドリ
ン反応には陰性である。 (9) 塩基性、中性、酸性の区分: 中性物質である。 (10) 物質の色: 橙色 (11) Rf値: シリカゲル薄層クロマトグラフイー(メルク
社製TLCアルミシート、シリカゲル60F254、厚
さ0.2mm)を通常法にて行なつた時のRf値は、
次のとおりである。 Rf値 (イ) クロロホルム:メタノール(40:1)0.32 (ロ) ベンゼン:アセトン(1:1) 0.68 (ハ) ベンゼン:メタノール(4:1) 0.58 (ニ) 酢酸エチル 0.20 (ホ) n−ブタノール:酢酸:水(4:1:1)
0.61 抗生物質AM−5344−A2の生物学的性質につ
いて述べると次のごとくである。 (1) 抗菌性 寒天希釈法による最小阻止濃度(MIC)は、
第1表に示すとおりである。
【表】
【表】
(2) 抗トリコモナス活性
液体培地希釈法による最小阻止濃度(MIC)
は、次に示すとおりである。なお、液体培地に
はTrichosel broth(BBL社製)を用いた。 MIC(mcg/ml) トリコモナス・フエータス(Trichomonas
foetus) 0.05 以上のように、本抗生物質はグラム陽性菌、嫌
気性菌およびトリコモナスに対して抗菌、抗原虫
活性を示すことから、抗生物質AM−5344−A2
は抗菌剤としての用途が考えられ、特に嫌気性菌
感染症の予防および治療に有効と思われる。また
本物質は、その抗菌スペクトルから動物薬として
の使用も十分期待される。 上記の理化学的性質および生物学的性質を既知
抗生物質の性質と比較した結果、抗生物質AM−
5344−A2は新規物質であることがわかつた。す
なわち、中性、脂溶性で紫外線吸収スペクトルが
260nm、329nm、375nm shoulder、420nm
shoulder付近に吸収極大を有し、かつグラム陽性
菌に対して有効な類似の抗生物質として、たとえ
ば、チヤートロイシン〔Giorn.Microbiol.1、
176(1955)〕、セルロマイシン〔Antibiotiki
(Moscow)2、16〜20(1957)〕、メケマイシン
〔Meiji Yakkadaigaku Kenkyu Kiyo2、1〜
8(1963)〕、サーモルビンA〔Clin.Med.71、511〜
521(1964)〕があげられる。しかし、チヤートロ
イシンは、元素分析値より窒素を含まず、抗生物
質AM−5344−A2は窒素を含むことから明らか
に異なる。セルロマイシンは無色の結晶(抗生物
質AM−5344−A2は橙色)のポリエン系抗生物
質であるが、その紫外線吸収スペクトルの各極大
吸収での比吸光度が抗生物質AM−5344−A2の
ものと著しく異なるメケマイシン、サーモルビン
Aは元素分析値より窒素を含まず、抗生物質AM
−5344−A2は窒素を含むことから異なる。以上
のとおり、抗生物質AM−5344−A2は既知抗生
物質と明らかに区別されるので新規である。 本発明の抗生物質AM−5344−A2を生産する
ために使用される微生物の実用的な例は、本発明
者らによつて千葉県千葉市幸町の土壌から新たに
分離されたストレプトミセス・エスピー・AM−
5344株があげられる。 (1) 形態学的性質 栄養菌糸は天然培地、合成培地の両方でよく
発達し、通常は隔壁を有しない。気菌糸はグリ
セロール・アスパラギン寒天、チロシン寒天等
で中程度に着生するが、その他の培地では着生
が貧弱かあるいは着性しない。気菌糸の色調は
黄色ないし灰色で、粉状またはベルベツト状を
呈する。 顕微鏡下の観察では、胞子柄は直線状ないし
はループ状を呈し、グリセロール・アスパラギ
ン寒天、チロシン寒天では胞子の着生が見られ
ず、スターチ無機塩寒天で10〜50個の胞子の連
鎖が観察される。胞子の表面は平滑である。菌
核、胞子嚢および遊走子は見出されない。 (2) 各種培地上での性状 イー・ビー・シヤーリング(Int.J.Syst.
Bacteriol.16巻、313頁、1966年)の方法にし
たがい、それに公知の培地および実験方法を併
せて使用した。その結果を第2表に示す。色調
は標準色として、カラー・ハーモニー・マニユ
アル第4版(コンテナー・コーポレーシヨン・
オブ・アメリカ・シカゴ1958年)を用いて決定
し、色票名とゝもに括弧内にそのコードを併せ
て記した。以下は特記しない限り、27℃、2週
間目の各培地における観察である。
は、次に示すとおりである。なお、液体培地に
はTrichosel broth(BBL社製)を用いた。 MIC(mcg/ml) トリコモナス・フエータス(Trichomonas
foetus) 0.05 以上のように、本抗生物質はグラム陽性菌、嫌
気性菌およびトリコモナスに対して抗菌、抗原虫
活性を示すことから、抗生物質AM−5344−A2
は抗菌剤としての用途が考えられ、特に嫌気性菌
感染症の予防および治療に有効と思われる。また
本物質は、その抗菌スペクトルから動物薬として
の使用も十分期待される。 上記の理化学的性質および生物学的性質を既知
抗生物質の性質と比較した結果、抗生物質AM−
5344−A2は新規物質であることがわかつた。す
なわち、中性、脂溶性で紫外線吸収スペクトルが
260nm、329nm、375nm shoulder、420nm
shoulder付近に吸収極大を有し、かつグラム陽性
菌に対して有効な類似の抗生物質として、たとえ
ば、チヤートロイシン〔Giorn.Microbiol.1、
176(1955)〕、セルロマイシン〔Antibiotiki
(Moscow)2、16〜20(1957)〕、メケマイシン
〔Meiji Yakkadaigaku Kenkyu Kiyo2、1〜
8(1963)〕、サーモルビンA〔Clin.Med.71、511〜
521(1964)〕があげられる。しかし、チヤートロ
イシンは、元素分析値より窒素を含まず、抗生物
質AM−5344−A2は窒素を含むことから明らか
に異なる。セルロマイシンは無色の結晶(抗生物
質AM−5344−A2は橙色)のポリエン系抗生物
質であるが、その紫外線吸収スペクトルの各極大
吸収での比吸光度が抗生物質AM−5344−A2の
ものと著しく異なるメケマイシン、サーモルビン
Aは元素分析値より窒素を含まず、抗生物質AM
−5344−A2は窒素を含むことから異なる。以上
のとおり、抗生物質AM−5344−A2は既知抗生
物質と明らかに区別されるので新規である。 本発明の抗生物質AM−5344−A2を生産する
ために使用される微生物の実用的な例は、本発明
者らによつて千葉県千葉市幸町の土壌から新たに
分離されたストレプトミセス・エスピー・AM−
5344株があげられる。 (1) 形態学的性質 栄養菌糸は天然培地、合成培地の両方でよく
発達し、通常は隔壁を有しない。気菌糸はグリ
セロール・アスパラギン寒天、チロシン寒天等
で中程度に着生するが、その他の培地では着生
が貧弱かあるいは着性しない。気菌糸の色調は
黄色ないし灰色で、粉状またはベルベツト状を
呈する。 顕微鏡下の観察では、胞子柄は直線状ないし
はループ状を呈し、グリセロール・アスパラギ
ン寒天、チロシン寒天では胞子の着生が見られ
ず、スターチ無機塩寒天で10〜50個の胞子の連
鎖が観察される。胞子の表面は平滑である。菌
核、胞子嚢および遊走子は見出されない。 (2) 各種培地上での性状 イー・ビー・シヤーリング(Int.J.Syst.
Bacteriol.16巻、313頁、1966年)の方法にし
たがい、それに公知の培地および実験方法を併
せて使用した。その結果を第2表に示す。色調
は標準色として、カラー・ハーモニー・マニユ
アル第4版(コンテナー・コーポレーシヨン・
オブ・アメリカ・シカゴ1958年)を用いて決定
し、色票名とゝもに括弧内にそのコードを併せ
て記した。以下は特記しない限り、27℃、2週
間目の各培地における観察である。
【表】
【表】
【表】
【表】
ミセス・プロジエクト選定の培地
(3) 生理的諸性質 1 メラニン色素の形成 (イ) チロシン寒天 陰性 (ロ) ペプトン・イースト鉄寒天 陰性 (ハ) グルコース・ペプトン・ゼラチン培地穿
刺(21〜23℃) 陰性 (ニ) トリプトン・イースト液 陰性 2 チロシナーゼ反応 陰性 3 硫化水素の生産 陰性 4 硝酸塩の還元 陰性 5 ゼラチンの液化(21〜23℃)(グルコー
ス・ペプトン・ゼラチン培地) 陰性 6 スターチの加水分解 陽性 7 脱脂乳の凝固(36℃) 陰性 8 脱脂乳のペプトン化(36℃) 陽性 9 セルロース分解 陰性 10 生育温度範囲 6〜36℃ 11 炭素源の利用性 よく利用する:D−グルコース、D−マンニ
トール、D−フラクトース、
L−アラビノース、i−イノ
シトール、ラムノース、ラフ
イノース、マルトース やゝ利用する:D−キシロース 利用しない:シユクロース (4) 細胞壁組成 デイアミノピメリン酸はLL−型であり、ア
ラビノース、ガラクトースは認められない。 以上、本菌の菌学的性状を要約すると次のとお
りになる。細胞壁組成は、LL−デイアミノピメ
リン酸を有する。また、形態的には直線状または
ループ状の胞子柄を形成し、胞子の表面は平滑で
ある。培養上の諸性質としては、栄養菌糸は黄色
から暗褐色を呈し、PHの変化によつて変化せず、
気菌糸の色調は黄色ないし灰色を呈する。シユー
クロース・硝酸塩寒天、グルコース・アスパラギ
ン寒天等で黄色の可溶性色素を生産する。メラニ
ン色素は生産しない。 これらの結果から、本菌株はストレプトミセス
属に属する菌種であり、しかもプリムドハムとス
トレナーの分類(バージーズ・マニユアル・オ
ブ・デタミネーテイブ・バクテリオロジー第8
版、1974年、748〜829頁)による、イエローある
いはグレイシリーズに属する菌種と考えられる。 なお、本菌株はストレプトミセス・エスピー・
AM−5344(Streptomyces sp.AM−5344)とし
て、工業技術院微生物工業技術研究所に寄託され
ている(受託番号、微工研条寄第67号)。 本発明における使用菌として、ストレプトミセ
ス・エスピー・AM−5344株は、その具体例であ
つて、この菌をたとえば紫外線、エツクス線、放
射線、化学薬剤等を用いる人工的変異手段で変異
して得られる変異株は、もちろん、ストレプトミ
セスに属する微生物であつて、抗生物質AM−
5344−A2の生産能を有するものはすべて本発明
に用いることができる。 本発明において、抗生物質AM−5344−A2を
生産する微生物を培養する培地としては、炭素
源、窒素源、無機物等を含む微生物の培養に通常
用いられる培地が広く使用されうる。培地の炭素
源としては、同化可能な炭素化合物であればよ
く、たとえば、ブドウ糖、麦芽糖、乳糖、シヨ
糖、デンプン、デキストリン、グリセリン、糖蜜
などが使用される。また、培地の窒素源として
は、利用可能な窒素化合物であればよく、たとえ
ば、大豆粉、コーンスチープリカー、綿実粉、ペ
プトン、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、カゼ
イン加水分解物、アンモニウム塩、硝酸塩などが
利用される。その他に、培地の調製にあたり、リ
ン酸塩、マグネシウム、カリウム、カルシウム、
ナトリウム、鉄、マンガンなどの塩類が必要に応
じて使用される。培養は通常好気的に行なわれ、
通気撹拌培養が好適である。培養温度は、微生物
が発育し抗生物質AM−5344−A2を生産する範
囲で適宜変更できるが、特に好ましいのは25〜30
℃である。PHは6〜7が好ましい。培養時間は
種々の条件によつて異なるが、通常、50〜100時
間程度であつて、抗生物質AM−5344−A2が最
高力価に達する時間を見計つて適当な時間に培養
を終了する。 このようにして得られたストレプトミセスに属
する抗生物質AM−5344−A2生産微生物の培養
物からの抗生物質AM−5344−A2の採取は、微
生物の培養物より抗生物質を分離精製する公知の
手段を適宜選択組合わせて行なうことができる。
培養物から抗生物質AM−5344−A2を分離精製
する手段の一例を示すと、次のとおりである。 すなわち、培養物を菌体と液に分別して、菌
体からはアセトンや酢酸エチルなどで抽出する
か、メタノールで菌体処理したのち、酢酸エチ
ル、クロロホルム等の有機溶媒で抽出する。液
からは酢酸エチル、ベンゼン等の水と分離し、抗
生物質AM−5344−A2を溶解せしめる有機溶媒
で抽出した後、脂溶性物質の精製において通常用
いられる公知の方法により、抗生物質AM−5344
−A2を回収する。たとえば、抽出液(酢酸エチ
ル層)を減圧下で濃縮し、生じた沈澱を分離し、
これをn−ヘキサンで洗浄した後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーにより、溶出溶媒にクロ
ロホルム、メタノールの混合溶媒系を用いて、抗
生物質AM−5344−A2を単離する。 なお、生産される抗生物質AM−5344−A2の
検出および定量は、シリカゲル薄層クロマトグラ
フイー(メルク社製シリカゲル60F254、厚さ0.2
mm、展開溶媒;クロロホルム:メタノール=40:
1、抗生物質AM−5344−A2のRf値0.51)および
アコレプラズマ・レイデルウイ(Acholeplasma
laidlawii)PG−8を用いた生物学的検定法によ
つた。 次に本発明の抗生物質AM−5344−A2の実施
例を示すが、この実施例は単なる一例を示すもの
であつて、本発明を限定するものではない。 実施例 1 ストレプトミセス・エスピー・AM−5344株
(Streptomyces sp.AM−5344;受託番号、微工
研条寄第67号)の斜面培養から一白金耳を種培地
に接種し、27℃で2日間培養後、30の培地を含
む50容ジヤーフアーメンターに1%の割合で種
培養を接種し、27℃で89時間、通気撹拌培養を行
つた。培地は種培養には、グルコース1.0%、ペ
プトン2.0%、酵母エキス0.5%、炭酸カルシウム
0.4%のものを、本培養には、グリセリン2.0%、
キナ粉2.0%、食塩0.3%のものを、それぞれPH7.0
に調整した後、121℃で15分間滅菌したものを用
いた。 培養物30を遠心分離して得た培養液に、酢酸
エチル10を加えてよく撹拌した後、遠心分離に
より酢酸エチル層を分離した。この酢酸エチル抽
出液を減圧下で500mlまで濃縮し、n−ヘキサン
300mlを加えて油性物質を除き、褐色粉末3.0gを
得た。これをシリカゲルカラム(メルク社製キー
ゼルゲル60 120g)にのせた後、クロロホルム
1.5で展開し、次にクロロホルム:メタノール
(50:1)の混合溶媒5.0で溶出して得られた活
性分画(分画番号130番〜550番、12ml/cube)
を減圧下で濃縮乾固することにより、褐色粉末
500mgを得た。この褐色粉末をクロロホルム:メ
タノール(40:1)の混合溶媒を用いた分取薄層
クロマトグラフイー(Rf値0.32)により精製し、
抗生物質AM−5344−A2の橙色粉末150mgを得
た。このものゝ性質は、本明細書第3頁から第5
頁までに記載されている理化学的性質と一致し
た。 実施例 2 実施例1と同様にして得た培養物30を遠心分
離し菌体を得た。この菌体にメタノール10を加
えてよく撹拌した後、再び遠心分離してメタノー
ルを除去した後、菌体にクロロホルム5を加え
て撹拌し抽出した。これを別し、得られたクロ
ロホルム層を減圧下で濃縮乾固し、アメ状物質6
gを得た。これをクロロホルムで充填したシリカ
ゲルカラム(和光純薬工業社製ワコーゲルC−
200 240g)にのせ、クロロホルムで展開し、次
にクロロホルム:メタノール(50:1)の混合溶
媒10で展開溶出して得られた活性分画(分画番
号120番〜500番、25ml/cube)を減圧下700mlま
で濃縮し、n−ヘキサンを加えることによつて得
られた沈澱を別し、乾燥後、抗生物質AM−
5344−A2の橙色粉末1.5gを得た。このものゝ性
質は、本明細書第3頁から4頁までに記載されて
いる理化学的性質と一致した。
(3) 生理的諸性質 1 メラニン色素の形成 (イ) チロシン寒天 陰性 (ロ) ペプトン・イースト鉄寒天 陰性 (ハ) グルコース・ペプトン・ゼラチン培地穿
刺(21〜23℃) 陰性 (ニ) トリプトン・イースト液 陰性 2 チロシナーゼ反応 陰性 3 硫化水素の生産 陰性 4 硝酸塩の還元 陰性 5 ゼラチンの液化(21〜23℃)(グルコー
ス・ペプトン・ゼラチン培地) 陰性 6 スターチの加水分解 陽性 7 脱脂乳の凝固(36℃) 陰性 8 脱脂乳のペプトン化(36℃) 陽性 9 セルロース分解 陰性 10 生育温度範囲 6〜36℃ 11 炭素源の利用性 よく利用する:D−グルコース、D−マンニ
トール、D−フラクトース、
L−アラビノース、i−イノ
シトール、ラムノース、ラフ
イノース、マルトース やゝ利用する:D−キシロース 利用しない:シユクロース (4) 細胞壁組成 デイアミノピメリン酸はLL−型であり、ア
ラビノース、ガラクトースは認められない。 以上、本菌の菌学的性状を要約すると次のとお
りになる。細胞壁組成は、LL−デイアミノピメ
リン酸を有する。また、形態的には直線状または
ループ状の胞子柄を形成し、胞子の表面は平滑で
ある。培養上の諸性質としては、栄養菌糸は黄色
から暗褐色を呈し、PHの変化によつて変化せず、
気菌糸の色調は黄色ないし灰色を呈する。シユー
クロース・硝酸塩寒天、グルコース・アスパラギ
ン寒天等で黄色の可溶性色素を生産する。メラニ
ン色素は生産しない。 これらの結果から、本菌株はストレプトミセス
属に属する菌種であり、しかもプリムドハムとス
トレナーの分類(バージーズ・マニユアル・オ
ブ・デタミネーテイブ・バクテリオロジー第8
版、1974年、748〜829頁)による、イエローある
いはグレイシリーズに属する菌種と考えられる。 なお、本菌株はストレプトミセス・エスピー・
AM−5344(Streptomyces sp.AM−5344)とし
て、工業技術院微生物工業技術研究所に寄託され
ている(受託番号、微工研条寄第67号)。 本発明における使用菌として、ストレプトミセ
ス・エスピー・AM−5344株は、その具体例であ
つて、この菌をたとえば紫外線、エツクス線、放
射線、化学薬剤等を用いる人工的変異手段で変異
して得られる変異株は、もちろん、ストレプトミ
セスに属する微生物であつて、抗生物質AM−
5344−A2の生産能を有するものはすべて本発明
に用いることができる。 本発明において、抗生物質AM−5344−A2を
生産する微生物を培養する培地としては、炭素
源、窒素源、無機物等を含む微生物の培養に通常
用いられる培地が広く使用されうる。培地の炭素
源としては、同化可能な炭素化合物であればよ
く、たとえば、ブドウ糖、麦芽糖、乳糖、シヨ
糖、デンプン、デキストリン、グリセリン、糖蜜
などが使用される。また、培地の窒素源として
は、利用可能な窒素化合物であればよく、たとえ
ば、大豆粉、コーンスチープリカー、綿実粉、ペ
プトン、肉エキス、酵母エキス、乾燥酵母、カゼ
イン加水分解物、アンモニウム塩、硝酸塩などが
利用される。その他に、培地の調製にあたり、リ
ン酸塩、マグネシウム、カリウム、カルシウム、
ナトリウム、鉄、マンガンなどの塩類が必要に応
じて使用される。培養は通常好気的に行なわれ、
通気撹拌培養が好適である。培養温度は、微生物
が発育し抗生物質AM−5344−A2を生産する範
囲で適宜変更できるが、特に好ましいのは25〜30
℃である。PHは6〜7が好ましい。培養時間は
種々の条件によつて異なるが、通常、50〜100時
間程度であつて、抗生物質AM−5344−A2が最
高力価に達する時間を見計つて適当な時間に培養
を終了する。 このようにして得られたストレプトミセスに属
する抗生物質AM−5344−A2生産微生物の培養
物からの抗生物質AM−5344−A2の採取は、微
生物の培養物より抗生物質を分離精製する公知の
手段を適宜選択組合わせて行なうことができる。
培養物から抗生物質AM−5344−A2を分離精製
する手段の一例を示すと、次のとおりである。 すなわち、培養物を菌体と液に分別して、菌
体からはアセトンや酢酸エチルなどで抽出する
か、メタノールで菌体処理したのち、酢酸エチ
ル、クロロホルム等の有機溶媒で抽出する。液
からは酢酸エチル、ベンゼン等の水と分離し、抗
生物質AM−5344−A2を溶解せしめる有機溶媒
で抽出した後、脂溶性物質の精製において通常用
いられる公知の方法により、抗生物質AM−5344
−A2を回収する。たとえば、抽出液(酢酸エチ
ル層)を減圧下で濃縮し、生じた沈澱を分離し、
これをn−ヘキサンで洗浄した後、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフイーにより、溶出溶媒にクロ
ロホルム、メタノールの混合溶媒系を用いて、抗
生物質AM−5344−A2を単離する。 なお、生産される抗生物質AM−5344−A2の
検出および定量は、シリカゲル薄層クロマトグラ
フイー(メルク社製シリカゲル60F254、厚さ0.2
mm、展開溶媒;クロロホルム:メタノール=40:
1、抗生物質AM−5344−A2のRf値0.51)および
アコレプラズマ・レイデルウイ(Acholeplasma
laidlawii)PG−8を用いた生物学的検定法によ
つた。 次に本発明の抗生物質AM−5344−A2の実施
例を示すが、この実施例は単なる一例を示すもの
であつて、本発明を限定するものではない。 実施例 1 ストレプトミセス・エスピー・AM−5344株
(Streptomyces sp.AM−5344;受託番号、微工
研条寄第67号)の斜面培養から一白金耳を種培地
に接種し、27℃で2日間培養後、30の培地を含
む50容ジヤーフアーメンターに1%の割合で種
培養を接種し、27℃で89時間、通気撹拌培養を行
つた。培地は種培養には、グルコース1.0%、ペ
プトン2.0%、酵母エキス0.5%、炭酸カルシウム
0.4%のものを、本培養には、グリセリン2.0%、
キナ粉2.0%、食塩0.3%のものを、それぞれPH7.0
に調整した後、121℃で15分間滅菌したものを用
いた。 培養物30を遠心分離して得た培養液に、酢酸
エチル10を加えてよく撹拌した後、遠心分離に
より酢酸エチル層を分離した。この酢酸エチル抽
出液を減圧下で500mlまで濃縮し、n−ヘキサン
300mlを加えて油性物質を除き、褐色粉末3.0gを
得た。これをシリカゲルカラム(メルク社製キー
ゼルゲル60 120g)にのせた後、クロロホルム
1.5で展開し、次にクロロホルム:メタノール
(50:1)の混合溶媒5.0で溶出して得られた活
性分画(分画番号130番〜550番、12ml/cube)
を減圧下で濃縮乾固することにより、褐色粉末
500mgを得た。この褐色粉末をクロロホルム:メ
タノール(40:1)の混合溶媒を用いた分取薄層
クロマトグラフイー(Rf値0.32)により精製し、
抗生物質AM−5344−A2の橙色粉末150mgを得
た。このものゝ性質は、本明細書第3頁から第5
頁までに記載されている理化学的性質と一致し
た。 実施例 2 実施例1と同様にして得た培養物30を遠心分
離し菌体を得た。この菌体にメタノール10を加
えてよく撹拌した後、再び遠心分離してメタノー
ルを除去した後、菌体にクロロホルム5を加え
て撹拌し抽出した。これを別し、得られたクロ
ロホルム層を減圧下で濃縮乾固し、アメ状物質6
gを得た。これをクロロホルムで充填したシリカ
ゲルカラム(和光純薬工業社製ワコーゲルC−
200 240g)にのせ、クロロホルムで展開し、次
にクロロホルム:メタノール(50:1)の混合溶
媒10で展開溶出して得られた活性分画(分画番
号120番〜500番、25ml/cube)を減圧下700mlま
で濃縮し、n−ヘキサンを加えることによつて得
られた沈澱を別し、乾燥後、抗生物質AM−
5344−A2の橙色粉末1.5gを得た。このものゝ性
質は、本明細書第3頁から4頁までに記載されて
いる理化学的性質と一致した。
第1図は抗生物質AM−5344−A2の紫外線吸
収スペクトル(クロロホルム中で測定)を、第2
図は赤外線吸収スペクトル(KBr法)を示す。
収スペクトル(クロロホルム中で測定)を、第2
図は赤外線吸収スペクトル(KBr法)を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次の理化学的性質を有する抗生物質AM−
5344−A2 元素分析値: C 63.87%、H 3.96%、N 2.29% 比旋光度: 〔α〕20 D=−214゜(C 0.25、クロロホルム) 融点: >290℃ 紫外線吸収スペクトル: 第1図のとおり。 赤外線吸収スペクトル: 第2図のとおり。 Rf値: シリカゲル薄層クロマトグラフイー(メルク
社製TLCアルミシート、シリカゲル60F254、厚
さ0.2mm)を通常法にて行なつた時のRf値は、
次のとおりである。 Rf値 (イ) クロロホルム:メタノール(40:1)0.32 (ロ) ベンゼン:アセトン(1:1) 0.68 (ハ) ベンゼン:メタノール(4:1) 0.58 (ニ) 酢酸エチル 0.20 (ホ) n−ブタノール:酢酸:水(4:1:1)
0.61 溶剤に対する溶解性 クロロホルムに溶け、アセトン、酢酸エチ
ル、ベンゼン等の有機溶媒および低級アルコー
ルに難溶で、n−ヘキサン、エチルエーテル、
水に不溶である。 2 ストレプトミセス属に属し、抗生物質AM−
5344−A2を生産する能力を有する菌株を培地に
好気的に培養し、培養物中に特許請求の範囲第1
項に示す理化学的性質を有する抗生物質AM−
5344−A2を蓄積せしめ、これを採取することを
特徴とする抗生物質AM−5344−A2の製造方法。 3 微生物がストレプトミセス・エスピー・AM
−5344である特許請求の範囲第2項記載の製造方
法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55177107A JPS57102897A (en) | 1980-12-17 | 1980-12-17 | Antibiotic am-5344-a2 and its preparation |
| EP81110170A EP0054801B1 (en) | 1980-12-17 | 1981-12-04 | Antibiotic am-5344-a2 and process for the preparation thereof |
| DE8181110170T DE3169901D1 (en) | 1980-12-17 | 1981-12-04 | Antibiotic am-5344-a2 and process for the preparation thereof |
| AT81110170T ATE12646T1 (de) | 1980-12-17 | 1981-12-04 | Antibiotikum am-5344-a2 und verfahren zu dessen herstellung. |
| US06/507,385 US4666715A (en) | 1980-12-17 | 1983-06-24 | Antibiotic AM-5344-A2 substance and process for the production thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55177107A JPS57102897A (en) | 1980-12-17 | 1980-12-17 | Antibiotic am-5344-a2 and its preparation |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57102897A JPS57102897A (en) | 1982-06-26 |
| JPS632266B2 true JPS632266B2 (ja) | 1988-01-18 |
Family
ID=16025268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55177107A Granted JPS57102897A (en) | 1980-12-17 | 1980-12-17 | Antibiotic am-5344-a2 and its preparation |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
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| EP (1) | EP0054801B1 (ja) |
| JP (1) | JPS57102897A (ja) |
| AT (1) | ATE12646T1 (ja) |
| DE (1) | DE3169901D1 (ja) |
Families Citing this family (3)
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|---|---|---|---|---|
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-
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- 1981-12-04 EP EP81110170A patent/EP0054801B1/en not_active Expired
- 1981-12-04 AT AT81110170T patent/ATE12646T1/de not_active IP Right Cessation
-
1983
- 1983-06-24 US US06/507,385 patent/US4666715A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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|---|---|
| JPS57102897A (en) | 1982-06-26 |
| EP0054801B1 (en) | 1985-04-10 |
| ATE12646T1 (de) | 1985-04-15 |
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| EP0054801A1 (en) | 1982-06-30 |
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