JPH04320495A - 自己潤滑性複合材料及びその製造方法 - Google Patents
自己潤滑性複合材料及びその製造方法Info
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- JPH04320495A JPH04320495A JP8692091A JP8692091A JPH04320495A JP H04320495 A JPH04320495 A JP H04320495A JP 8692091 A JP8692091 A JP 8692091A JP 8692091 A JP8692091 A JP 8692091A JP H04320495 A JPH04320495 A JP H04320495A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の機械部品として
用いられる軸受材料又はしゅう動材料に適する自己潤滑
性複合材料とその製造方法に関するものである。
用いられる軸受材料又はしゅう動材料に適する自己潤滑
性複合材料とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、二硫化タングステン、二硫化モリ
ブデン、黒鉛、フッ化黒鉛、フッ化カルシウムなどの潤
滑性物質と、各種の金属及び合金とからなる焼結体が自
己潤滑性材料として使用されている。これら従来の自己
潤滑性材料が記載されている代表的なものとしては特開
昭53−122059号公報、特開昭62−19635
1号公報などがある。
ブデン、黒鉛、フッ化黒鉛、フッ化カルシウムなどの潤
滑性物質と、各種の金属及び合金とからなる焼結体が自
己潤滑性材料として使用されている。これら従来の自己
潤滑性材料が記載されている代表的なものとしては特開
昭53−122059号公報、特開昭62−19635
1号公報などがある。
【0003】二硫化タングステン、二硫化モリブデン又
は黒鉛などの潤滑性物質と、各種の金属及び合金の結合
相からなる自己潤滑性材料は、潤滑性物質としての出発
原料粉末と結合相としての出発原料粉末とを混合、成形
後、焼結しているが、こうして得た焼結体の中の潤滑性
物質は結合相の金属及び合金と反応して潤滑性のない物
質に変化して、その歩留りを低下させるか、金属又は合
金との濡れ性が悪いために結合力が低く、自己潤滑性材
料の摩耗の増大及び強度低下をもたらし、寿命が著しく
低下してしまうという問題がある。さらに、二硫化タン
グステン、二硫化モリブデン又は黒鉛などの潤滑性物質
を含む自己潤滑性材料は大気中で300℃以上の温度に
なると酸化して潤滑性が無くなってしまう。そのため大
気中にて、高温で使用することが困難である。
は黒鉛などの潤滑性物質と、各種の金属及び合金の結合
相からなる自己潤滑性材料は、潤滑性物質としての出発
原料粉末と結合相としての出発原料粉末とを混合、成形
後、焼結しているが、こうして得た焼結体の中の潤滑性
物質は結合相の金属及び合金と反応して潤滑性のない物
質に変化して、その歩留りを低下させるか、金属又は合
金との濡れ性が悪いために結合力が低く、自己潤滑性材
料の摩耗の増大及び強度低下をもたらし、寿命が著しく
低下してしまうという問題がある。さらに、二硫化タン
グステン、二硫化モリブデン又は黒鉛などの潤滑性物質
を含む自己潤滑性材料は大気中で300℃以上の温度に
なると酸化して潤滑性が無くなってしまう。そのため大
気中にて、高温で使用することが困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な問題点を解決したもので、高温での摩擦係数及び比摩
耗率が低く、機械的性質及び耐熱、耐食に優れた自己潤
滑性複合材料及びその製造方法の提供を目的とするもの
である。
な問題点を解決したもので、高温での摩擦係数及び比摩
耗率が低く、機械的性質及び耐熱、耐食に優れた自己潤
滑性複合材料及びその製造方法の提供を目的とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、自己潤滑性複
合材料における潤滑性物質と結合相の金属及び合金との
反応性や濡れ性について検討した結果、潤滑性物質の組
成、そのサイズと結合相の金属及び合金との結合性に少
量の元素が効果的に作用するという知見を得ることによ
って発明を完成するに至ったものである。
合材料における潤滑性物質と結合相の金属及び合金との
反応性や濡れ性について検討した結果、潤滑性物質の組
成、そのサイズと結合相の金属及び合金との結合性に少
量の元素が効果的に作用するという知見を得ることによ
って発明を完成するに至ったものである。
【0006】すなわち、本発明は、窒化ホウ素を5〜8
0体積%と、残りが0.5〜5.0重量%のNiと0.
05〜1.0重量%のBを含む金属及び合金を主成分と
する結合相とからなる自己潤滑性複合材料であって、前
記窒化ホウ素が粒径3μm 以上2000μm 以下の
大きさであることを特徴とする自己潤滑性複合材料、お
よび、窒化ホウ素を主成分とし、0.5〜5.0重量%
のNiと0.05〜1.0重量%のBを含む粒状相を5
〜80体積%、残りが金属及び合金を主成分とする結合
相とからなる自己潤滑性複合材料であって、前記粒状相
が粒径3μm 以上2000μm 以下の大きさである
ことを特徴としている。
0体積%と、残りが0.5〜5.0重量%のNiと0.
05〜1.0重量%のBを含む金属及び合金を主成分と
する結合相とからなる自己潤滑性複合材料であって、前
記窒化ホウ素が粒径3μm 以上2000μm 以下の
大きさであることを特徴とする自己潤滑性複合材料、お
よび、窒化ホウ素を主成分とし、0.5〜5.0重量%
のNiと0.05〜1.0重量%のBを含む粒状相を5
〜80体積%、残りが金属及び合金を主成分とする結合
相とからなる自己潤滑性複合材料であって、前記粒状相
が粒径3μm 以上2000μm 以下の大きさである
ことを特徴としている。
【0007】窒化ホウ素は化学的に安定な物質で、大気
中では最も高温まで摩擦係数の低い物質である。しかし
ながら、化学的に安定であることは金属および合金との
濡れ性、結合性が悪く、これまで窒化ホウ素を主成分と
した金属および合金の自己潤滑性複合材料はほとんどな
く、あっても機械的強度が低く、使用に耐えられなかっ
た。そこで、窒化ホウ素と金属及び合金との反応性、濡
れ性等について詳細に検討した結果、少量のNiとBと
を存在させることによって窒化ホウ素と金属及び合金と
が強固に結合した材料を製造することに成功した。すな
わち、焼結中にNiとBとが反応して融点の低い化合物
を形成し、それが液相となって窒化ホウ素同士及び窒化
ホウ素と金属及び合金との界面に浸透し、その液相は焼
結後の冷却時に固化して強固な結合層を形成することを
明らかにして、潤滑性および機械的性質に優れた複合材
料を造ることができた。NiとBはそれぞれ単独に加え
るか、Ni−Bの合金として添加するか、いずれの方法
を採用しても差し支えはない。
中では最も高温まで摩擦係数の低い物質である。しかし
ながら、化学的に安定であることは金属および合金との
濡れ性、結合性が悪く、これまで窒化ホウ素を主成分と
した金属および合金の自己潤滑性複合材料はほとんどな
く、あっても機械的強度が低く、使用に耐えられなかっ
た。そこで、窒化ホウ素と金属及び合金との反応性、濡
れ性等について詳細に検討した結果、少量のNiとBと
を存在させることによって窒化ホウ素と金属及び合金と
が強固に結合した材料を製造することに成功した。すな
わち、焼結中にNiとBとが反応して融点の低い化合物
を形成し、それが液相となって窒化ホウ素同士及び窒化
ホウ素と金属及び合金との界面に浸透し、その液相は焼
結後の冷却時に固化して強固な結合層を形成することを
明らかにして、潤滑性および機械的性質に優れた複合材
料を造ることができた。NiとBはそれぞれ単独に加え
るか、Ni−Bの合金として添加するか、いずれの方法
を採用しても差し支えはない。
【0008】金属及び合金の結合相は、使用環境によっ
て種々の構成にすることができ、例えば耐食性を必要と
する場合は、青銅又はモネルなどの銅系合金、耐食性及
び耐熱性を必要とする場合は、炭素鋼、合金鋼、ステン
レス鋼などの鉄系合金、インコネル、ハステロイなどの
ニッケル系合金、ステライトなどのコバルト系合金、T
i及びTi−6Al−4Vなどのチタン系合金等とする
ことができる。
て種々の構成にすることができ、例えば耐食性を必要と
する場合は、青銅又はモネルなどの銅系合金、耐食性及
び耐熱性を必要とする場合は、炭素鋼、合金鋼、ステン
レス鋼などの鉄系合金、インコネル、ハステロイなどの
ニッケル系合金、ステライトなどのコバルト系合金、T
i及びTi−6Al−4Vなどのチタン系合金等とする
ことができる。
【0009】
【作用】本発明の自己潤滑性複合材料は、潤滑性物質を
主成分とする粉体相を金属又は合金の結合相が取り囲ん
だ構造によって焼結体の強度が高く、しかも粉体相中に
含まれる潤滑性物質が使用時に相手材との接触面に被膜
として供給されることによって大気中で高温まで、比摩
耗率と摩耗係数の両者を著しく低下しているものである
。
主成分とする粉体相を金属又は合金の結合相が取り囲ん
だ構造によって焼結体の強度が高く、しかも粉体相中に
含まれる潤滑性物質が使用時に相手材との接触面に被膜
として供給されることによって大気中で高温まで、比摩
耗率と摩耗係数の両者を著しく低下しているものである
。
【0010】すなわち、本発明の自己潤滑性複合材料は
大きく分けると2種類からなる。その第一は窒化ホウ素
を5体積%以上〜80体積%と残り0.5〜5.0重量
%のNiと0.05〜1.0重量%のBを含む金属及び
合金を主成分とする結合相とからなる自己潤滑性複合材
料であって、前記窒化ホウ素が粒径3μm 以上200
0μm 以下の大きさのものが含まれていることを特徴
とするものである。
大きく分けると2種類からなる。その第一は窒化ホウ素
を5体積%以上〜80体積%と残り0.5〜5.0重量
%のNiと0.05〜1.0重量%のBを含む金属及び
合金を主成分とする結合相とからなる自己潤滑性複合材
料であって、前記窒化ホウ素が粒径3μm 以上200
0μm 以下の大きさのものが含まれていることを特徴
とするものである。
【0011】窒化ホウ素の占める体積が5%未満である
と潤滑性が発揮できず、逆に80%超になると結合相が
少なくなりすぎて焼結体の強度が低下して複合材料の形
成が困難となる。このため窒化ホウ素の割合は5〜80
体積%、好ましくは10〜60体積%とする。
と潤滑性が発揮できず、逆に80%超になると結合相が
少なくなりすぎて焼結体の強度が低下して複合材料の形
成が困難となる。このため窒化ホウ素の割合は5〜80
体積%、好ましくは10〜60体積%とする。
【0012】窒化ホウ素の粒径が、3μm 未満である
と分散性が悪く複合材料の摩擦係数が増大して潤滑性が
低下し、2000μm を越えて大きくなると結合相の
厚みが増大して摩擦係数が増大する。このために、窒化
ホウ素の大きさは3μm 以上2000μm 以下、好
ましくは10μm 以上1000μm 以下とする。こ
の窒化ホウ素を取り囲む結合相は窒化ホウ素を保持する
とともに強固な結合を形成するものである。この結合相
は使用環境によって種々の構成にすることができる。耐
食性を必要とする場合は、青銅又はモネルなどの銅系合
金、耐食性及び耐熱性を必要とする場合は、炭素鋼、合
金鋼、ステンレス鋼などの鉄系合金、インコネル、ハス
テロイなどのニッケル系合金、ステライトなどのコバル
ト系合金,Ti−6Al−4Vなどのチタン系合金等を
結合相にすることができる。いずれの金属及び合金を結
合相にする場合にも、0.5重量%以上5.0重量%以
下のNiと0.05重量%以上1.0重量%以下のBを
含むことが必要である。
と分散性が悪く複合材料の摩擦係数が増大して潤滑性が
低下し、2000μm を越えて大きくなると結合相の
厚みが増大して摩擦係数が増大する。このために、窒化
ホウ素の大きさは3μm 以上2000μm 以下、好
ましくは10μm 以上1000μm 以下とする。こ
の窒化ホウ素を取り囲む結合相は窒化ホウ素を保持する
とともに強固な結合を形成するものである。この結合相
は使用環境によって種々の構成にすることができる。耐
食性を必要とする場合は、青銅又はモネルなどの銅系合
金、耐食性及び耐熱性を必要とする場合は、炭素鋼、合
金鋼、ステンレス鋼などの鉄系合金、インコネル、ハス
テロイなどのニッケル系合金、ステライトなどのコバル
ト系合金,Ti−6Al−4Vなどのチタン系合金等を
結合相にすることができる。いずれの金属及び合金を結
合相にする場合にも、0.5重量%以上5.0重量%以
下のNiと0.05重量%以上1.0重量%以下のBを
含むことが必要である。
【0013】NiとBは焼結時に反応して液相となり、
結合相の焼結を促進すると同時に窒化ホウ素と結合相と
を強固に結合させる。Niの量が0.5重量%未満、B
の量が0.05重量%未満では低融点の化合物が形成さ
れず、Niの量が5.0重量%超、Bの量が1.0重量
%超では非常に脆い結合相が形成されて、窒化ホウ素と
金属または合金の結合相との結合力は逆に低下してしま
う。そのためNi量を0.5重量%以上5.0重量%以
下、Bi量を0.05重量%以上1.0重量%以下とす
ることが必要である。しかも、NiとBの両者は共存さ
せる必要があり、どちらかの1元素だけではその効果を
発揮できない。なお、ニッケル合金を結合相として用い
る場合にもNiの添加はより効果的である。
結合相の焼結を促進すると同時に窒化ホウ素と結合相と
を強固に結合させる。Niの量が0.5重量%未満、B
の量が0.05重量%未満では低融点の化合物が形成さ
れず、Niの量が5.0重量%超、Bの量が1.0重量
%超では非常に脆い結合相が形成されて、窒化ホウ素と
金属または合金の結合相との結合力は逆に低下してしま
う。そのためNi量を0.5重量%以上5.0重量%以
下、Bi量を0.05重量%以上1.0重量%以下とす
ることが必要である。しかも、NiとBの両者は共存さ
せる必要があり、どちらかの1元素だけではその効果を
発揮できない。なお、ニッケル合金を結合相として用い
る場合にもNiの添加はより効果的である。
【0014】本発明の第二は、窒化ホウ素を主成分とし
、0.5〜5.0重量%のNiと0.05〜10.重量
%のBを含む粒状相を5〜80体積%、残りが金属及び
合金を主成分とする結合相とからなる自己潤滑性複合材
料であって、前記粒状相が粒径3μm 以上2000μ
m 以下の大きさであることを特徴とする自己潤滑性複
合材料である。窒化ホウ素は化学的に安定であるため、
窒化ホウ素粉末同志の焼結性及び金属及び合金の結合相
との結合性が悪く、これまで窒化ホウ素を主成分とした
自己潤滑性複合材料はほとんどなかった。しかも窒化ホ
ウ素の粉末は微細なものが多く、500μm を越える
ものを入手するのは困難である。しかしながら、微細な
窒化ホウ素粉末に、Niを0.5重量%以上5.0重量
%以下、Bを0.05重量%以上1.0重量%以下添加
することにより、窒化ホウ素粉末同志を強固に結合させ
、金属及び合金の結合相との結合力が強い粒状相を造る
ことができる。NiとBは焼結時に反応して低融点の化
合物を形成して液相となり、窒化ホウ素粉末同志の間及
び窒化ホウ素と金属及び合金の結合相の間に浸透し、焼
結後の冷却時に固化して、それらを強固に結合させる。
、0.5〜5.0重量%のNiと0.05〜10.重量
%のBを含む粒状相を5〜80体積%、残りが金属及び
合金を主成分とする結合相とからなる自己潤滑性複合材
料であって、前記粒状相が粒径3μm 以上2000μ
m 以下の大きさであることを特徴とする自己潤滑性複
合材料である。窒化ホウ素は化学的に安定であるため、
窒化ホウ素粉末同志の焼結性及び金属及び合金の結合相
との結合性が悪く、これまで窒化ホウ素を主成分とした
自己潤滑性複合材料はほとんどなかった。しかも窒化ホ
ウ素の粉末は微細なものが多く、500μm を越える
ものを入手するのは困難である。しかしながら、微細な
窒化ホウ素粉末に、Niを0.5重量%以上5.0重量
%以下、Bを0.05重量%以上1.0重量%以下添加
することにより、窒化ホウ素粉末同志を強固に結合させ
、金属及び合金の結合相との結合力が強い粒状相を造る
ことができる。NiとBは焼結時に反応して低融点の化
合物を形成して液相となり、窒化ホウ素粉末同志の間及
び窒化ホウ素と金属及び合金の結合相の間に浸透し、焼
結後の冷却時に固化して、それらを強固に結合させる。
【0015】Niの量が0.5重量%未満、Bの量が0
.05重量%未満では低融点の化合物が形成され難く、
Niの量が5.0重量%超、Bの量が1.0重量%超で
は非常に脆い結合相が形成されるため、Ni量を0.5
重量%以上5.0重量%以下、B量を0.05重量%以
上1.0重量%以下とすることが必要である。このよう
にして製造した窒化ホウ素を主成分にした粒状相の自己
潤滑性複合材料における体積は5体積%以上80体積%
以下とする必要がある。粒状相の占める体積が5%未満
では摩擦係数が大きくなり、80%超では焼結体の機械
的性質が劣化する。そのため粒状相の占める体積を5体
積%以上80体積%以下とする必要がある。さらに、粒
状相の大きさが3μm 未満であると分散性が悪くなっ
て摩擦係数が増大し、また、2000μm を越えると
結合相が厚くなり過ぎて潤滑性が劣化する。そのため粒
状相の大きさは3μm 以上2000μm 以下とする
必要がある。
.05重量%未満では低融点の化合物が形成され難く、
Niの量が5.0重量%超、Bの量が1.0重量%超で
は非常に脆い結合相が形成されるため、Ni量を0.5
重量%以上5.0重量%以下、B量を0.05重量%以
上1.0重量%以下とすることが必要である。このよう
にして製造した窒化ホウ素を主成分にした粒状相の自己
潤滑性複合材料における体積は5体積%以上80体積%
以下とする必要がある。粒状相の占める体積が5%未満
では摩擦係数が大きくなり、80%超では焼結体の機械
的性質が劣化する。そのため粒状相の占める体積を5体
積%以上80体積%以下とする必要がある。さらに、粒
状相の大きさが3μm 未満であると分散性が悪くなっ
て摩擦係数が増大し、また、2000μm を越えると
結合相が厚くなり過ぎて潤滑性が劣化する。そのため粒
状相の大きさは3μm 以上2000μm 以下とする
必要がある。
【0016】本発明の自己潤滑性複合材料の製造方法は
、窒化ホウ素粉末と、0.5〜5.0重量%のNiと0
.05〜1.0重量%のBを含む結合相形成用の合金粉
末とを、混合及び成形後、非酸化性雰囲気中で700℃
以上1300℃以下の温度で焼結すること、及び0.5
〜5.0重量%のNiと0.05〜1.0重量%のBを
含む窒化ホウ素を主成分にした粒状相粉末と、結合相形
成用の合金粉末とを、混合及び成形後、非酸化性雰囲気
中で700℃以上1300℃以下の温度で焼結すること
を特徴とする。
、窒化ホウ素粉末と、0.5〜5.0重量%のNiと0
.05〜1.0重量%のBを含む結合相形成用の合金粉
末とを、混合及び成形後、非酸化性雰囲気中で700℃
以上1300℃以下の温度で焼結すること、及び0.5
〜5.0重量%のNiと0.05〜1.0重量%のBを
含む窒化ホウ素を主成分にした粒状相粉末と、結合相形
成用の合金粉末とを、混合及び成形後、非酸化性雰囲気
中で700℃以上1300℃以下の温度で焼結すること
を特徴とする。
【0017】本発明の自己潤滑性複合材料の製造方法に
おいて、粒状相を造る造粒工程は一般に行われている造
粒方法が利用できる。例えば、回転ドラム中で、潤滑性
物質を主成分とする混合粉末に、水、アルコール、エチ
ルシリケート、水ガラスなどを添加しながら造粒する方
法、あるいは潤滑性物質を主成分とする混合粉末を加圧
成形し、次いで粉砕及び篩い分けを行って造粒する方法
などである。造粒後は非酸化性雰囲気中で500〜12
00℃で加熱処理を行うと粉末に含まれているガスなど
を追い出すことができ、また造粒粉が硬くなり取扱が容
易になって好ましい。
おいて、粒状相を造る造粒工程は一般に行われている造
粒方法が利用できる。例えば、回転ドラム中で、潤滑性
物質を主成分とする混合粉末に、水、アルコール、エチ
ルシリケート、水ガラスなどを添加しながら造粒する方
法、あるいは潤滑性物質を主成分とする混合粉末を加圧
成形し、次いで粉砕及び篩い分けを行って造粒する方法
などである。造粒後は非酸化性雰囲気中で500〜12
00℃で加熱処理を行うと粉末に含まれているガスなど
を追い出すことができ、また造粒粉が硬くなり取扱が容
易になって好ましい。
【0018】これらの潤滑性物質の粉末及び金属又は合
金の結合相の粉末とを混合し、成形後焼結する際、焼結
温度を700℃〜1300℃とすることが重要である。 700℃未満では焼結の進行が遅くて機械的強度の低い
焼結体になり、1300℃超では潤滑性物質の変質と歩
留りの低下を招く。そのため焼結温度を700℃〜13
00℃とした。
金の結合相の粉末とを混合し、成形後焼結する際、焼結
温度を700℃〜1300℃とすることが重要である。 700℃未満では焼結の進行が遅くて機械的強度の低い
焼結体になり、1300℃超では潤滑性物質の変質と歩
留りの低下を招く。そのため焼結温度を700℃〜13
00℃とした。
【0019】酸化性雰囲気中では潤滑性物質が酸化して
しまうため非酸化性雰囲気とすることが望ましい。この
ようにして低温の焼結で機械的強度が高く、大気中、高
温において潤滑性に優れた焼結体を造ることができる。
しまうため非酸化性雰囲気とすることが望ましい。この
ようにして低温の焼結で機械的強度が高く、大気中、高
温において潤滑性に優れた焼結体を造ることができる。
【0020】
【実施例】実施例1
窒化ホウ素粉末と結合相の銅粉末、ステンレス鋼などの
金属及び合金の粉末、さらにNi,Bなどの粉末とをボ
ールミルを用いて混合した後、プレス成形機により3ト
ン/cm2 の圧力で圧粉体を作成した。その圧粉体を
真空中で焼結した後、引張試験と摩擦摩耗試験を行った
。
金属及び合金の粉末、さらにNi,Bなどの粉末とをボ
ールミルを用いて混合した後、プレス成形機により3ト
ン/cm2 の圧力で圧粉体を作成した。その圧粉体を
真空中で焼結した後、引張試験と摩擦摩耗試験を行った
。
【0021】引張試験には3×2×30mmの試験片を
用いた。摩擦係数は円板状の試料にSUS304を相手
材にして、速度60m/min 、面圧50kg/cm
2 の条件で端面接触して求めたものであり、比摩耗率
は面圧100kg/cm2 、摩擦距離500m の条
件より求めたものである。
用いた。摩擦係数は円板状の試料にSUS304を相手
材にして、速度60m/min 、面圧50kg/cm
2 の条件で端面接触して求めたものであり、比摩耗率
は面圧100kg/cm2 、摩擦距離500m の条
件より求めたものである。
【0022】本発明の潤滑性物質として、窒化ホウ素粉
末を使用した自己潤滑性複合材料の粒度、配合量および
その組成と結合相の組成と製造条件を表1に示した。焼
結体の引張強度と摩擦係数及び比摩耗率を表2に示した
。本発明をはずれた比較例の組成と、製造条件、焼結体
の特性も表1、表2に記載した。本発明の試料番号1、
2は結合相が銅系合金、鉄系合金を用いた例である。本
発明の材料は、引張強度がともに20kg/mm2 以
上で、室温での摩擦係数は0.2以下であり、500℃
での摩擦係数も0.2以下であり、強度、潤滑性ともに
優れた自己潤滑性複合材料である。本発明の範囲外であ
る比較例の試料番号3、4は、結合相中にNiとBが含
まれていないために強度が低い。
末を使用した自己潤滑性複合材料の粒度、配合量および
その組成と結合相の組成と製造条件を表1に示した。焼
結体の引張強度と摩擦係数及び比摩耗率を表2に示した
。本発明をはずれた比較例の組成と、製造条件、焼結体
の特性も表1、表2に記載した。本発明の試料番号1、
2は結合相が銅系合金、鉄系合金を用いた例である。本
発明の材料は、引張強度がともに20kg/mm2 以
上で、室温での摩擦係数は0.2以下であり、500℃
での摩擦係数も0.2以下であり、強度、潤滑性ともに
優れた自己潤滑性複合材料である。本発明の範囲外であ
る比較例の試料番号3、4は、結合相中にNiとBが含
まれていないために強度が低い。
【0023】実施例2
窒化ホウ素を主成分とし、NiとBを含む粒状粉末と結
合相のニッケル合金及びチタン合金粉末とをボールミル
を用いて混合した後、プレス成形機により3トン/cm
2 の圧力で圧粉体を作成した。その圧粉体を真空中で
焼結した後、引張試験と摩擦摩耗試験をおこなった。
合相のニッケル合金及びチタン合金粉末とをボールミル
を用いて混合した後、プレス成形機により3トン/cm
2 の圧力で圧粉体を作成した。その圧粉体を真空中で
焼結した後、引張試験と摩擦摩耗試験をおこなった。
【0024】引張試験には3×2×30mmの試験片を
用いた。摩擦係数は円板状の試料にSUS304を相手
材にして、速度60m/min 、面圧50kg/cm
2 の条件で端面接触して求めたものであり、比摩耗率
は面圧100kg/cm2 、摩擦距離500m の条
件より求めたものである。
用いた。摩擦係数は円板状の試料にSUS304を相手
材にして、速度60m/min 、面圧50kg/cm
2 の条件で端面接触して求めたものであり、比摩耗率
は面圧100kg/cm2 、摩擦距離500m の条
件より求めたものである。
【0025】本発明の潤滑性物質として、窒化ホウ素を
主体にした自己潤滑性複合材料の粒度、配合量およびそ
の組成と結合相の組成と製造条件を表3に示した。焼結
体の引張強度と摩擦係数及び比摩耗率を表4に示した。 本発明をはずれた比較例の組成と、製造条件、焼結体の
特性も表3、表4に記載した。本発明の試料番号1、2
は引張強度がともに30kg/mm2 以上で、室温で
の摩擦係数は0.2以下であり、500℃での摩擦係数
も0.2以下であり、強度、潤滑性ともに優れた自己潤
滑性複合材料である。本発明の範囲外である比較例の試
料番号3は、結合相中にBが含まれていないために強度
が低く、試料番号4は配合量が少なすぎるために、強度
は高いものの摩擦係数は大きく、比摩耗率も高いもので
あった。
主体にした自己潤滑性複合材料の粒度、配合量およびそ
の組成と結合相の組成と製造条件を表3に示した。焼結
体の引張強度と摩擦係数及び比摩耗率を表4に示した。 本発明をはずれた比較例の組成と、製造条件、焼結体の
特性も表3、表4に記載した。本発明の試料番号1、2
は引張強度がともに30kg/mm2 以上で、室温で
の摩擦係数は0.2以下であり、500℃での摩擦係数
も0.2以下であり、強度、潤滑性ともに優れた自己潤
滑性複合材料である。本発明の範囲外である比較例の試
料番号3は、結合相中にBが含まれていないために強度
が低く、試料番号4は配合量が少なすぎるために、強度
は高いものの摩擦係数は大きく、比摩耗率も高いもので
あった。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【発明の効果】本発明の自己潤滑性複合材料は摩擦係数
と比摩耗率が低く、かつ機械的性質に優れたもので、こ
れまで使用できなかった500℃のような高温ならびに
苛酷な雰囲気で使用することができる画期的な材料であ
る。
と比摩耗率が低く、かつ機械的性質に優れたもので、こ
れまで使用できなかった500℃のような高温ならびに
苛酷な雰囲気で使用することができる画期的な材料であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 窒化ホウ素を5〜80体積%と、残り
が0.5〜5.0重量%のNiと0.05〜1.0重量
%のBを含む金属及び合金を主成分とする結合相とから
なる自己潤滑性複合材料であって、前記窒化ホウ素が粒
径3μm 以上2000μm 以下の大きさであること
を特徴とする自己潤滑性複合材料。 - 【請求項2】 窒化ホウ素を主成分とし、0.5〜5
.0重量%のNiと0.05〜1.0重量%のBを含む
粒状相を5〜80体積%、残りが金属及び合金を主成分
とする結合相とからなる自己潤滑性複合材料であって、
前記粒状相が粒径3μm 以上2000μm 以下の大
きさであることを特徴とする自己潤滑性複合材料。 - 【請求項3】 結合相が、銅系合金、鉄系合金、ニッ
ケル系合金、コバルト系合金及びチタン系合金の少なく
とも1種からなる請求項1または2記載の自己潤滑性複
合材料。 - 【請求項4】 窒化ホウ素粉末と、0.5〜5.0重
量%のNiと0.05〜1.0重量%のBを含む結合相
形成用の合金粉末とを、混合及び成形後、非酸化性雰囲
気中で700℃以上1300℃以下の温度で焼結するこ
とを特徴とする自己潤滑性複合材料の製造方法。 - 【請求項5】 0.5〜5.0重量%のNiと0.0
5〜1.0重量%のBを含む窒化ホウ素を主成分とした
粒状相粉末と、結合相形成用の合金粉末とを、混合及び
成形後、非酸化性雰囲気中で700℃以上1300℃以
下の温度で焼結することを特徴とする自己潤滑性複合材
料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8692091A JPH04320495A (ja) | 1991-04-18 | 1991-04-18 | 自己潤滑性複合材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8692091A JPH04320495A (ja) | 1991-04-18 | 1991-04-18 | 自己潤滑性複合材料及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04320495A true JPH04320495A (ja) | 1992-11-11 |
Family
ID=13900295
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8692091A Withdrawn JPH04320495A (ja) | 1991-04-18 | 1991-04-18 | 自己潤滑性複合材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04320495A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010533756A (ja) * | 2007-07-20 | 2010-10-28 | フェデラル−モーグル ヴィースバーデン ゲーエムベーハー | 無鉛焼結潤滑材料及びその製造のための焼結粉末 |
| CN109604620A (zh) * | 2018-12-11 | 2019-04-12 | 安阳工学院 | 一种具有自我调控功能的NiTiCr-MgLiZn复合材料及其制备方法 |
-
1991
- 1991-04-18 JP JP8692091A patent/JPH04320495A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010533756A (ja) * | 2007-07-20 | 2010-10-28 | フェデラル−モーグル ヴィースバーデン ゲーエムベーハー | 無鉛焼結潤滑材料及びその製造のための焼結粉末 |
| CN109604620A (zh) * | 2018-12-11 | 2019-04-12 | 安阳工学院 | 一种具有自我调控功能的NiTiCr-MgLiZn复合材料及其制备方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980711 |