JPH04321043A - 熱現像感光材料、画像形成方法、塗布組成物 - Google Patents

熱現像感光材料、画像形成方法、塗布組成物

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JPH04321043A
JPH04321043A JP3090247A JP9024791A JPH04321043A JP H04321043 A JPH04321043 A JP H04321043A JP 3090247 A JP3090247 A JP 3090247A JP 9024791 A JP9024791 A JP 9024791A JP H04321043 A JPH04321043 A JP H04321043A
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JP
Japan
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dye
heat
layer
image
photosensitive material
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JP3090247A
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English (en)
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Keiji Obayashi
啓治 大林
Masaru Tsuchiya
勝 土屋
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Konica Minolta Inc
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
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    • G03C1/498Photothermographic systems, e.g. dry silver
    • G03C1/49872Aspects relating to non-photosensitive layers, e.g. intermediate protective layers

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙を支持体とする熱現像
感光材料及びこの熱現像感光材料を用いた画像形成方法
に関し、特に低コストであり処理特性の改善された熱現
像感光材料及びこれを用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【発明の背景】現像工程を加熱によって行う熱現像処理
は公知であり白黒画像及びカラー画像を得るものが知ら
れている。また、熱現像により得られた画像を感光材料
から画像受像層に転写するいわゆる転写型の熱現像感光
材料も良く知られている。
【0003】転写型熱現像感光材料においては、上記感
光材料が銀や色素を受容し得る受像層を有している場合
と、上記感光材料とは別に、銀又は色素を受容し得る受
像層を有する受像部材とが一緒に用いられる場合がある
【0004】上記熱現像感光材料を用いた画像形成方法
において、より安定な画像を得たい時或はより鮮明な画
像を得たい場合には画像を熱現像感光材料から受像材料
に転写させることが好ましい。そしてこの場合、好まし
くは熱現像感光材料と受像材料は異なる支持体上にそれ
ぞれ必要な感光性層や受像層を塗設される。そして、熱
現像感光材料に像様露光を施した後、熱現像感光材料を
加熱現像を行って熱現像感光材料の感光性層中に受像層
に拡散性の色素や銀画像を形成乃至放出させた後、受像
材料と重ね合わせて必要に応じて加圧・加熱して拡散性
の画像色素又は銀画像を拡散転写させるか或は、露光を
行った熱現像感光材料を受像材料と重ね合わせた後加熱
・加圧処理を行って熱現像と同時に拡散性色素や画像銀
を受像層に転写することで鮮明でしかも保存安定性の良
好な画像が得られる。
【0005】ところでこうした熱現像方法の問題点の一
つに、画像形成を支持体を2つ用いることに伴うコスト
が高くなるという問題がある。また、従来しばしば用い
られていた例えばポリエチレンテレフタレート(PET
)支持体を用いた場合には、加熱下で支持体が剛性を低
下させたり、或は熱収縮を引き起こして画像の歪みを生
じたり、或は熱現像する際の搬送時にジャムを引き起こ
したりするトラブルを引き起こし易かった。そのため、
例えば特開平1−248148号公報などに記載されて
いるように熱現像感光材料の支持体を紙にしようとする
試みがなされている。
【0006】しかしながら熱現像感光材料の支持体を紙
にした場合にはいくつかの大きな問題を生じる。
【0007】第1の問題は、紙支持体が吸水性であり、
紙の吸水率が熱現像感光材料の保存条件(特に湿度)に
よって大きく変動し、これが単に写真性能の変化だけで
なく熱現像感光材料のカール特性に大きく影響する。そ
の結果、熱現像感光材料を例えばロール状に保管したと
きに生じるいわゆる巻癖カール等他の要因と相まって種
々形のカールを示すことになって、露光装置や熱現像装
置或は転写装置内においてジャムトラブルの原因になっ
たり、熱現像感光材料と受像材料との重ね合わせが上手
く行かず曲がったまま搬送されたり或は位置合わせを行
うべき時に正確な位置合わせができなかったりする問題
を生じ易い。
【0008】第2の問題点は、外部から水分を供給する
ことなく熱現像を行う際に、紙支持体が絶乾状態にさら
され、熱現像装置内部において著しいカールを起こして
しまうことにある。熱現像感光材料は通常は常温付近で
なるべくカールを起こさないようにカールバランスが適
切になるように設計されており、この状態では通常紙に
対して約4%乃至8%の水分が保持されている。この水
分が加熱下で殆ど揮散した場合には著しいカールを起こ
し上記と同様に熱現像装置内で現像ムラを引き起こした
り熱現像感光材料と受像材料との密着不良を起こし易い
【0009】第3の問題点は、外部から少量の水を供給
しながら熱現像や転写を行う際に、紙支持体が相当量の
水分を吸収してしまい、そのために、熱現像感光材料の
剛性が大幅に低下してジャムトラブルを起こしたり或は
熱現像感光材料が破けてしまったりする問題を起こし易
い。
【0010】更に、第4の問題点は、熱現像感光材料に
添加する薬品の内、ある種の物は熱現像感光材料の写真
構成層の塗布時、保存時、或は熱現像時に紙支持体中に
拡散してしまう点にある。こうした問題は特にその添加
剤が比較的親水性で、しかも比較的低分子量の化合物で
ある場合に多く、更に、写真層が水溶液からなる塗布液
を用いて塗布されたり、或は熱現像感光材料が高湿条件
下(例えば相対湿度が約60%程度以上)で保存された
場合に起き易い。又、熱現像感光材料を水やその他の比
較的親水性の高い溶剤或は熱溶剤の存在下に行われる場
合にもこの問題が生じ易い。
【0011】その結果、熱現像時に存在していなければ
ならないはずの必要な添加剤が十分存在しない状態にな
る為に、良好な写真性能が得られにくくなり易い。
【0012】特に上記第4の問題点は写真性能上重大な
影響を与えるために、こうした拡散性の添加剤の紙支持
体中への浸透を防止する手段を講じて置くことは特に親
水性の写真用添加剤を含有する熱現像感光材料において
は必要である。そのために、紙支持体を有する熱現像感
光材料を用いて熱現像する際には紙支持体と感光性層の
間に疎水性ポリマー層を設けることが提案されている。
【0013】特開昭63−38934号には紙支持体の
感光層が設けられている側が、JIS−P−8140に
より規定されるコップ吸水量が3g/m2以下である様
な低吸水性の支持体を用いることが開示され、また、疎
水性樹脂を原紙上に感光材料1m2当たり1乃至30g
好ましくは5乃至20g塗設することが好ましく行われ
、それにより、画像の転写ムラを防止する技術が開示さ
れている。
【0014】又、特開昭63−314539号には紙支
持体の感光層が設けられている側が、JIS−P−81
40により規定されるコップ吸水量が1g/m2以下で
ある様な低吸水性でありかつ紙支持体が原紙上に炭化水
素系樹脂を含む塗布層を設けて、転写ムラを軽減し、紙
支持体を用いることによる鮮鋭性の劣化を防止した熱現
像感光材料が開示されている。具体的には、原紙上に熱
現像感光材料1m2当たり、2g乃至20gの炭化水素
樹脂を含む樹脂層が設けられ、その上に熱現像感光層が
塗設される。
【0015】このような紙支持体を用いて熱現像感光材
料を作成した場合には、疎水性樹脂が水に対して非透過
性の作用を有するために、上記第4の問題点に対して有
効な解決策になるが、しかしながら、これだけでは、上
記1乃至3の問題点に対しては改良することができず、
該疎水性樹脂層の上に親水性バインダーを有する感光性
層やその他の写真層を設けた場合、親水性バインダー量
をある範囲内に限定しない場合にはむしろ室温や熱現像
時の熱現像感光材料のカールが樹脂層を設けることによ
って劣化することがある場合があることが判った。
【0016】又、上記公開特許に記載されているような
樹脂を用いた場合には熱現像の結果生成する拡散性色素
又は色素プレカーサーが比較的該樹脂層に浸透し易いこ
とも判った。
【0017】特開平1−179937号には、紙支持体
上に中空球体状の熱可塑性樹脂微粒子及びバインダーを
含む層を感光層の下に設ける感光材料が開示されており
、この感光材料は好ましくは熱現像処理される。又、上
記バインダーは好ましくは疎水性バインダーであり、該
塗布層は感光材料1m2当たり5g乃至20gの範囲で
使用されることが好ましいとされる。こうした紙支持体
を有する熱現像感光材料を用いることにより高解像度で
転写ムラのない転写画像が得られることが開示されてい
る。しかしながら親水性バインダーを感光性層側に有す
る熱現像感光材料においては、この場合であっても室温
や熱現像時のカールに対しては有効な解決手段には至っ
ていない。
【0018】特開平1−248148号にはキャストコ
ート紙上に疎水性ポリマーを含む塗布層を設け、この上
に感光層を設ける感光材料が開示されている。そして該
感光材料は好ましくは熱現像感光材料として用いられ、
転写ムラを更に一層減少できることが記載されている。 しかしながら、このような熱現像感光材料を用いた場合
にも前記先行技術同様に熱現像感光材料の室温や熱現像
時のカールを十分コントロールすることは必ずしも十分
ではない。
【0019】更に、上記の特許等に記載された技術にお
いては疎水性ポリマー層を紙支持体と親水性バインダー
を有する感光層との間に設けるが、この際、紙支持体と
疎水性ポリマー層間、及び、疎水性ポリマー層と感光性
層との間の接着を十分強固なものにする必要がある。特
に熱現像感光材料及び/又は受像材料が加熱下で溶融す
る画像形成方法や熱現像の直前に水やその他の比較的親
水性の高い溶媒を熱現像感光材料や受像材料に供給した
後、熱現像感光材料や色素転写を行う場合には、感光層
と紙支持体の間の接着強度が低下し易く、感光層の膜剥
がれを引き起こし易いという欠点があった。
【0020】
【発明の目的】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
であって、本発明の第1の目的は低コストで作成するこ
とのできる熱現像感光材料を提供することにある。
【0021】本発明の第2の目的は紙支持体を用いる熱
現像感光材料において、室温や熱現像或は色素転写時の
カール特性を改善した熱現像感光材料及びこれを用いた
画像形成方法を提供することにある。
【0022】また本発明の第3の目的は現像ムラや色素
転写ムラの発生頻度が改善された熱現像感光材料及びこ
れを用いた画像形成方法を提供することにある。
【0023】さらに本発明の第4の目的は、熱現像時に
拡散性色素が疎水性ポリマー層への浸透を防止して高い
色素転写濃度の得られる熱現像感光材料及びこれを用い
た画像形成方法を提供することにある。
【0024】本発明の第5の目的は熱現像感光材料の親
水性感光層の塗布時或は熱現像感光材料の保存時に親水
性写真試薬の紙支持体への浸透を防止した熱現像感光材
料を提供することにある。
【0025】本発明の第6の目的は紙支持体と疎水性ポ
リマー層及び感光性層間で接着性が大幅に改善された熱
現像感光材料を提供することにある。
【0026】
【発明の構成】本発明の上記目的は、紙支持体上に、親
水性バインダー、感光性ハロゲン化銀乳剤及び還元剤ま
たは還元剤プレカーサーを有する熱現像感光材料におい
て、紙支持体と感光性ハロゲン化銀乳剤を含有する感光
性層との間に、疎水性ポリマーからなる下引層を有し、
該疎水性ポリマーが、化学組成の異なる少なくとも2種
の疎水性ポリマーの混合物であって、その少なくとも1
種は、該疎水性ポリマーを紙支持体上に塗布する際に用
いる疎水性ポリマー層用塗布液に単独で溶解した場合に
、実質的に溶解不可能である疎水性ポリマーであること
を特徴とする熱現像感光材料により達成される。
【0027】また、熱現像感光材料に像様露光を施し、
色素受像材料の色素受像層と重ね合わせて熱現像と色素
転写を行うか、または、該熱現像感光材料に像様露光を
施し、熱現像を行って拡散性色素を形成または放出させ
た後、熱現像感光材料を色素受像材料の色素受像層と重
ね合わせて、前記拡散性色素を色素受像層に拡散転写さ
せることにより、色素受像材料に画像色素を形成する画
像形成方法において、上記の熱現像感光材料に熱現像時
または色素転写時の、少なくともいずれかの時に溶融す
る熱現像及び/又は色素転写促進剤を含有するか、また
は上記熱現像感光材料に熱現像時または色素転写の直前
に、熱現像感光材料及び/又は受像材料の少なくとも一
方に溶媒を供給することを特徴とする画像形成方法によ
り達成される。
【0028】また、有機溶媒中にポリフェニレンエーテ
ル樹脂とポリスチレン樹脂を実質的に溶解状態で含有す
る塗布組成物により達成される。
【0029】本発明における上記疎水性ポリマー層は、
少なくともポリフェニレンエーテル樹脂またはポリフェ
ニレンエーテル樹脂とポリスチレン樹脂を含有すること
が好ましい。
【0030】また、本発明の熱現像感光材料の紙支持体
の疎水性ポリマー層が設けられている側の面が、JIS
−P−8140 に規定されているコップ吸水度が5g
/m2以下であることが好ましく、受像層は疎水性バイ
ンダーであることが好ましい。
【0031】また、溶媒は、水または水混和性の有機溶
媒または分子中にアルキレンオキサイド基を有する分子
量が4000以下の化合物の水溶液であることが好まし
い。
【0032】以下、本発明について詳細に説明する。
【0033】本発明の熱現像感光材料は支持体上に親水
性バインダー、感光性ハロゲン化銀乳剤、及び還元剤ま
たは還元剤プレカーサーを含有する。
【0034】本発明の熱現像感光材料の支持体は、紙支
持体上に疎水性ポリマーを塗設してなるものであって、
紙支持体に用いられる原紙は木材パルプを主原料とし、
必要に応じて木材パルプに加えてポリプロピレンなどの
合成パルプ或はナイロンやポリエステル等の合成繊維を
用いて抄紙し、製造される。木材パルプとしては、LB
KP、LBSP、NBKP、NBSP、LDP、NDP
、LUKP、NUKPの何れも用いることができ、それ
らの比率は任意に組み合わせることができるが、短繊維
分の多いLBKP、NBSP、LBSP、NDP、LD
P等をより多く用いることが好ましい。但しLBSP及
び又はLDPの比率は10重量%以上、70重量%以下
が好ましい。
【0035】上記パルプは不純物の少ない化学パルプ(
硫酸塩パルプや亜硫酸塩パルプ等)が用いられ、又、漂
白処理を行って白色度を向上させたパルプも有用である
【0036】原紙中には、高級脂肪酸、アルキルケテン
ダイマー等のサイズ剤、炭酸カルシウム、タルク、クレ
イ、カオリン、二酸化チタン、硫酸バリウム等の白色顔
料、スターチ、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコ
ール等の紙力増強剤、蛍光増白剤、塩化ナイロン、ポリ
エチレングリコール等の水分保持剤、分散剤、4級アン
モニウム塩等の柔軟化剤等、従来写真用原紙として公知
の添加剤を使用するこができる。
【0037】抄紙に使用するパルプの濾水度はCSFの
規定で、200乃至500ccが好ましく、又、叩解後
の繊維長がJIS−P−8207に規定される24メッ
シュ残分重量%と42メッシュ残分の重量%との和が3
0乃至70%が好ましい。なお、4メッシュ残分の重量
%は20%以下であることが好ましい。
【0038】原紙の坪量は30乃至250gが好ましく
、特に50gないし200gが好ましい。原紙の厚さは
40乃至250μmが好ましい。
【0039】又、原紙は抄紙段階又は抄紙後にカレンダ
ー処理して高平滑性を与えることもできる。原紙密度は
0.7乃至1.2g/m2(JIS−P−8118)が
一般的である。更に原紙剛度はJIS−P−8143に
規定される条件で、20乃至150gが好ましい。
【0040】また原紙表面には、表面サイズ剤を塗布し
てもよく、表面サイズ剤としては、ポリビニルアルコー
ル、スターチ、ポリアクリルアミド、アルキルケテンダ
イマー、等を挙げることができる。
【0041】本発明の熱現像感光材料の紙支持体は上記
原紙のみからなっていてもよいが疎水性ポリマー層を塗
設する側に予め下塗層を設けたものであってもよい。具
体的には有機顔料や無機顔料を含有するいわゆる塗工紙
であってもよい。
【0042】また必要に応じて下塗層中にはバインダー
、分散剤、消泡剤などを添加することができる。
【0043】下塗層に使用できる有機顔料や無機顔料の
例としては、例えば、カオリン、クレー、タルク、炭酸
カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、郡青等を挙げ
ることができる。又、バインダーとしては、カゼイン、
ゼラチン、水溶性ポリエステル等の水溶性ポリマー、カ
ルボキシルメチルセルロース等を具体的例として挙げる
ことができる。また分散剤の例としては、ポリリン酸、
ポリアクリル酸類等が挙げられる。
【0044】下塗層の塗布量は乾燥重量で、2乃至30
g/m2、好ましくは5乃至15g/m2である。
【0045】下塗層を塗布した後直ちにキャスト加工す
る方法も本発明で実施できる。特に、下塗層を塗工後直
ちに、50乃至110℃に加熱された鏡面ドラムに塗工
面を圧着乾燥する方法などによりキャストコート仕上げ
した紙支持体は支持体の平面性を上げて高光沢な支持体
を形成することから画像の鮮鋭度が向上し、さらにはよ
り少量の疎水性ポリマーの塗布量で本発明の効果が得ら
れることから好ましい。
【0046】本発明の紙支持体は引っ張り強さはJIS
−P−8113の規定される強度で、縦方向が、3乃至
15Kg、横方向が2乃至8Kgであることが好ましい
【0047】又、本発明の紙支持体の引き裂き強度はJ
IS−P−8116による規定方法で、縦方向が20乃
至100g、横方向が30乃至120gが好ましい。ま
た本発明の紙支持体は、103Kgf/cm2以上の圧
縮弾性率を有していることが好ましい。
【0048】又、本発明の熱現像感光材料紙支持体は以
下に定義される空隙率が15%ないし50%の範囲のも
のが好ましい。
【0049】上記空隙率は以下の手順により求められる
【0050】JIS−Z−8807に規定される固体比
重測定法(2.)の比重瓶による方法に従って紙支持体
の真の比重(D0)を測定する。一方、JIS−P−8
118に従って、一定面積(S)の紙の重量(W)と厚
さ(T)から見かけの比重(D)を測定する。空隙率は
以下の式で表される。
【0051】 空隙率(%)=100×(1−D/D0)本発明の紙支
持体は、内部結合力が0.5〜2Kg・cmの原紙が好
ましく用いられる。このような原紙の内部結合力はパル
プや充填剤表面サイズ剤の種類や量、或は叩解度、乾燥
条件などの抄紙方法等を調節することにより目的の値に
することができる。
【0052】本発明の紙支持体のpHは4.5乃至9で
あることが好ましいが、特に5乃至8であることが好ま
しい。ここで言う紙支持体のpHはJIS−P−811
3に記載された熱水抽出法によって測定されたものであ
る。
【0053】本発明の熱現像感光材料の紙支持体の疎水
性ポリマーを塗設する側の表面はJIS−P−8119
に規定されたベック平滑度が50秒、以上好ましくは1
00秒、以上更に好ましくは200秒以上であると熱現
像感光材料を受像材料と重ね合わせて色素を転写する際
に転写ムラが軽減される。
【0054】又、本発明の熱現像感光材料の紙支持体の
疎水性ポリマーを塗設する側の表面はJIS−B−06
10の規格にしたがって測定された断面曲線からカット
オフ値0.8mmの条件で導かれる濾波うねり曲線につ
いて、基準長2.5mmとして、濾波最大うねりを測定
した時、その任意の100個の測定点で、その最大うね
りの4μm以上である箇所が20個以内、好ましくは1
0個以内、更に好ましくは4個以内で有るような表面特
性を有することが好ましい。
【0055】更に、本発明の熱現像感光材料の紙支持体
の疎水性ポリマーを塗設する側の表面はJIS−B−0
610の規格にしたがって測定された中心線平均粗さR
aが3μm以下、好ましくは2μm以下であり、Rma
xが30μm以下、好ましくは20μm以下である。
【0056】更に、本発明の熱現像感光材料の紙支持体
の疎水性ポリマーを塗設する側の表面のJIS−P−8
140に規定されるコップ吸水度は5g/m2以下であ
ることがのぞましい。
【0057】本発明の熱現像感光材料の紙支持体のポリ
マー層が塗設される側の表面分光反射特性は特に規定さ
れず、白色のもの或は着色しているものなど任意に利用
できる。しかしながら疎水性ポリマー層が一般的には透
明状態になるために、露光時の鮮鋭性を改善するために
熱現像感光材料の感光波長付近において反射濃度が約0
.3以上有する紙支持体は特に有用である。又、紙支持
体の透過濃度は露光波長において好ましくは0.7以上
有ることが鮮鋭性の点から好ましい。
【0058】本発明の熱現像感光材料の紙支持体上には
化学組成の異なる少なくとも2種の疎水性ポリマーの混
合物からなる下引層が塗設される。
【0059】本発明の下引層に用いられる疎水性ポリマ
ーは公知の疎水性ポリマーから選択して使用することが
できるが、疎水性ポリマーの混合物を含有する下引層の
塗布液は単一の塗布液から構成され、しかも、それぞれ
の疎水性ポリマーは各々該塗布液中において実質的に溶
解状態にあることが必要である。
【0060】一方のポリマーが溶解状態になっていない
場合には、下引層の水浸透性が高くなり、感光性層の塗
布時や熱現像感光材料の高湿保存時、或は熱現像時に親
水性の高い添加剤が紙支持体中に拡散し易くなる。又、
紙支持体と下引層との接着性や下引層と親水性バインダ
ーを含有する感光層との接着性が悪くなる。更に、一方
の疎水性ポリマーが殆ど溶解していない場合には、下引
層自身が良好な塗膜面を形成することができず、その上
に良好な塗布性を維持したまま感光性層を塗布すること
ができなくなる。ここで溶解状態にあるか否かはその塗
布液を塗布する塗布液の温度付近で調べられる。
【0061】下引層を構成する塗布液中では上記のよう
にほぼ完全な溶解状態をとることが必要であるが、ごく
僅かの非溶解状態にある疎水性ポリマーは含んでいるこ
とはできる。このような非溶解状態にあるポリマーの、
該ポリマーの使用量に対する比率は約20%以下であり
、好ましくは約10%以下、更に好ましくは約2%以下
である。下引層を構成するポリマー塗布液が非溶解状態
にある疎水性ポリマーを含有している場合には、それら
は一度高温状態に加熱されて完全な溶解状態にしてから
冷却させることにより、部分的な析出状態を形成させる
か、或は、ボールミル分散、超音波分散等の方法により
機械的に微少状態の析出物にまで粉砕してから塗布する
ことが均一な塗布面の作成や本発明の効果を最大限得る
為に必要である。非溶解状態にある疎水性ポリマー粒子
の粒径は塗布する湿潤膜厚にもよるが一般的には100
μm以下であり、好ましくは、約20μm以下、特に好
ましくは約10μm以下である。
【0062】本発明の紙支持体の下引層に用いられる疎
水性ポリマー混合物の塗布液は、有機溶媒に溶解して得
られる。疎水性ポリマーのラテックス水溶液を用いて下
引層を塗設した場合には、本発明の効果が得られない。
【0063】本発明の下引層に用いられる疎水性ポリマ
ーは公知のポリマーから適宜選択して用いることができ
、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
スチレン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアクリル酸、ポリ
アクリル酸エステル、ポリアリレート、ポリ酢酸ビニル
、ポリメタアクリル酸エステル、ポリエーテルケトン、
ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルフォン、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリフェニレンエーテル、ポリ
フェニレンスルファイド等のポリマーが挙げられる。
【0064】又、本発明の下引層を構成する疎水性ポリ
マーは2種以上の繰り返し単位を有する共重合性ポリマ
ーであってもよい。但し、本発明の熱現像感光材料にお
いては、共重合性ポリマーを含有する場合であっても、
共重合性ポリマー以外に更に別の疎水性ポリマーを、下
引層に該共重合性ポリマーと混合物として存在すること
が必要である。
【0065】上記共重合性ポリマーの例としては、例え
ば以下の共重合性モノマーを適宜組み合わせることによ
り共重合して得られる。
【0066】{共重合性モノマーの具体例}a:アクリ
ル酸、メタアクリル酸 b:アクリル酸エステル(メチルアクリレート、エチル
アクリレート、n−ブチルアクリレート、t−ブチルア
クリレート等) c:メタアクリル酸エステル(メチルメタアクリレート
、n−ブチルメタアクリレート、フェニルメタアクリレ
ート、ヒドロキシエチルメタアクリレート等)d:ビニ
ルエステル(ビニルアセテート、ビニルブチレート、サ
リチル酸ビニル等) e:オレフィン類(ジシクロペンタジエン、ブタジエン
、1−ブテン、3−メチルペンテン、塩化ビニル、塩化
ビニリデン等) f:スチレン類(スチレン、メチルスチレン、i−プロ
ピルスチレン、クロルスチレン等) g:クロトン酸エステル類(クロトン酸ブチル、クロト
ン酸ヘキシル等) h:イタコン酸ジエステル類(イタコン酸ジエチル、イ
タコン酸ジブチル等) i:マレイン酸ジエステル類(マレイン酸ジエチル等)
j:フマル酸ジエステル類(フマル酸ジメチル等)k:
アクリルアミド類(アクリルアミド、エチルアクリルア
ミド、ヒドロキシルメチルアクリルアミド、メトキシエ
チルアクリルアミド等) l:メタアクリルアミド類(メチルメタアクリルアミド
、エチルメタアクリルアミド、t−ブチルメタアクリル
アミド) m:アリル類(酢酸アリル、ラウリン酸アリル等)n:
ビニルエーテル類(メチルビニルエーテル、ブチルビニ
ルエーテル等) o:ビニルヘテロ環化合物(ビニルピリジン、N−ビニ
ルイミダゾール、N−ビニルオキサゾリドン、N−ビニ
ルピロリドン等) p:グリシジルエステル類(グリシジルアクリレート、
グリシジルメタアクリレート等) q:不飽和ニトリル類(アクリロニトリル等)r:多官
能性モノマー類(ジビニルベンゼン、エチレングリコー
ルジメタアクリレート等) 本発明の下引層に用いられる疎水性ポリマーは公知のポ
リマーから適宜選択して用いることができるが、少なく
とも1種はガラス転移温度が熱現像温度又は色素転写温
度以上あることが好ましい。
【0067】熱現像温度及び又は色素転写温度は60℃
以上、好ましくは80℃以上、更に好ましくは約100
℃以上で行われるために、本発明の下引層が含有する疎
水性ポリマーのうち少なくとも1種はガラス転移温度が
60℃以上、好ましくは80℃以上、更に好ましくは1
00℃以上有しているポリマーである。
【0068】その様な樹脂の中でも本発明では特に、ポ
リフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、
ポリアリレート、及びポリイミドが好ましく、特にポリ
フェニレンエーテルが最も好ましく用いられる。
【0069】本発明で特に好ましく用いられるポリフェ
ニレンエーテル(PPE)は、下記一般式(1)のフェ
ノール化合物の重縮合物又は一般式(1)のフェノール
化合物を重縮合して得られるポリマーにアルケニル芳香
族化合物をグラフト化して得られるポリマーを含み例え
ば、特開昭63−289060号に記載れさたポリマー
がある。
【0070】
【化1】
【0071】〔式中、R1は炭素原子数1〜3のアルキ
ル基を示し、R2及びR3は水素原子又は炭素原子数1
〜3のアルキル基を表す。〕上記ポリフェニレンエーテ
ル系と共に用いられる樹脂はポリスチレンが好ましい。
【0072】本発明で好ましく用いられる上記ガラス転
移温度が60℃以上、好ましくは80℃以上、特に好ま
しくは100℃以上の疎水性ポリマー(以下第1のポリ
マーと言う)と共に用いられる下引層を形成するポリマ
ー(以下第2のポリマーと言う)の種類は特に限定され
ないが、好ましくは、下引層を形成する塗布液中で上記
第1のポリマーと相溶するポリマーであることが好まし
い。
【0073】その様なポリマーは塗布液を調製する際に
用いられる有機溶剤の種類も大きく影響するために一概
には決められないが、上記第1のポリマーと有機溶剤の
組み合わせから適切な第2のポリマーが選択される。第
1のポリマーと第2のポリマーの比率(重量比)は任意
であるが、好ましくは第1のポリマーが下引層中の疎水
性ポリマーの総量に対して20%以上、更に好ましくは
40%以上であることが本発明の効果、とりわけ、熱現
像時や色素転写時に拡散性色素の下引層への浸透を防止
するために好ましい。
【0074】下引層を形成する塗布液に用いられる有機
溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン
、メチルプロピルケトン、酢酸エチル、クロロホルム、
メチレンクロライド、ジクロロエタン、トリクロロエタ
ン、フェノール、ジメチルホルムアミド、トルエン、シ
クロヘキサン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン
、ジオキサン等を挙げることができるがこれに限定され
ない。これらは単独で用いても、さらには、ポリマーの
種類により2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0075】本発明の熱現像感光材料の疎水性下引層を
形成する塗布液を調製する際には、2以上の疎水性ポリ
マー固体を使用する有機溶媒中に添加し、必要に応じて
加熱撹拌することによって均一な塗布液にするか、或は
、各々の個々の疎水性ポリマーを予めそれぞれを単独に
適切な有機溶媒に均一に溶解しておき、これらを混合し
て溶解してもよく、或は、2以上の疎水性ポリマーを予
め溶融状態で混合しておき、それらを塗布液に使用する
有機溶媒に添加して、必要に応じて加熱撹拌して溶解す
ることもできる。これらの方法は必要に応じて更に組み
合わせることもできる。
【0076】特に、2種以上のポリマーを予め溶融して
混合状態にしておき、冷却後固化して得られる固体ポリ
マーを、下引層用塗布液に用いられる有機溶媒に添加し
、必要に応じて更に第1のポリマー又は第2のポリマー
を添加して溶解する方法が本発明では特に好ましく用い
られる。この場合、均一な塗膜面が得られ、しかも、熱
現像時や色素転写時に色素の下引層への拡散が起こりに
くくなる。
【0077】特に本発明では、第1のポリマーを単独で
下引層用塗布液に溶解した場合には、均一に溶解させる
ことができず、第2のポリマーが存在して初めて塗布液
中に溶解可能になる様なポリマーと有機溶媒を組み合わ
せることが、色素の下引層への転写防止の点から最も好
ましい。
【0078】本発明では特に、第1のポリマーとしてポ
リフェニレンエーテル(PPE)が最も好ましく、第2
のポリマーとしてポリスチレン(PS)が好ましいが、
その様な場合には、予め、PPEとPSの両者を溶融状
態で混合し、冷却後にこのポリマーの混合物をトルエン
やジクロロエタン等の有機溶媒に溶解させて下引用塗布
液に供してもよく、或は上記PPEとPSの混合ポリマ
ー固体に更にPSを混ぜ合わせ、これを上記有機溶媒に
加えて溶解してもよい。特に後者の方法は混合固体ポリ
マーのロット間ばらつきが生じた際に、下引層の特性を
ある程度コントロールできることから好ましい。
【0079】上記ポリフェニレンエーテルとポリスチレ
ン樹脂を有機溶媒中に実質的に溶解状態で含有する塗布
組成物は種々の基体に対して、均一でしかも乾燥膜厚が
0.1〜50μmの薄膜のコーティング可能であり、得
られた塗布面が耐熱性、耐溶剤性に優れているものであ
る。このような樹脂組成物は例えば上記熱現像感光材料
以外の種々の記録材料の下引層、バックコート層、ラミ
ネート材料の保護層を始め、広範なものに適用すること
ができる。
【0080】上記下引層を形成する塗布液中には可塑剤
、界面活性剤、或は硬化剤などを含有させることができ
る。
【0081】界面活性剤としては好ましくはノニオン性
界面活性剤が好ましく、例えば分子中にエチレンオキサ
イド基やプロピレンオキサイド基を有するノニオン性化
合物が好ましい。
【0082】可塑剤としてはジオクチルフタレート、ジ
ブチルフタレート、ジフェニルフタレート、ジノニルフ
タレート等のフタル酸ジエステル類、トリクレジルホス
フェート、トリフェニルフォスフェート等の燐酸エステ
ル類、安息香酸ステアレート等の安息香酸エステル類、
固体又は液体パラフイン類、N,N−ジメチルアミド等
のアミド類等を挙げることができる。
【0083】硬膜剤としては、例えばイソシアネート系
化合物、エチレントミノ系化合物、アジリジン系化合物
、活性ビニル系化合物、エポキシ系化合物などを挙げる
ことができる。
【0084】本発明の上記下引層用塗布液は、紙支持体
上に、公知の方法で塗設される。具体的にはディップコ
ート、スライドホッパーコート、エクストルージョンコ
ート、ワイヤーバーコート、グラビアコート、エアーナ
イフコート等の塗布方式で塗設される。
【0085】紙支持体上に前記下引層用塗布液がコーテ
ィングされた後、有機溶剤は乾燥工程で除去されるが、
この際被膜の均一性から、膜面温度は蒸発熱による冷却
から極力避けることが好ましい。被膜面温度が、乾燥過
程、特に溶媒の蒸発率が約70%以下である乾燥前半に
おいて、極端に低下した場合には、被膜に不規則なポリ
マーの相分離を引き起こし易くなるために均一な塗膜面
が得られにくくなり易い。特に本発明で特に好ましい態
様である、第1のポリマーが下引層用有機溶剤に溶解性
が無い場合にはこの問題が大きい。その様なトラブルは
、乾燥過程、特に溶媒の残存量が30%になるまでの間
に被膜温度が5℃以上、好ましくは10℃以上、特に好
ましくは20℃以上になるように乾燥温度条件や乾燥風
量、或はウェッブへの伝熱方式を最適化する必要がある
。特に下引層の反対側からローラー等により加熱すると
こうしたトラブルが生じにくい。
【0086】特に本発明の熱現像感光材料の下引層を塗
設した後のこの面のJIS−P−8140に規定される
コップ吸水度は5g/m2以下であることが好ましいが
、これは、下引層の乾燥膜厚のみならず、上記乾燥条件
の設定によっても変化するため、特にこうした乾燥条件
を適正化することが好ましい。
【0087】本発明の熱現像感光材料は、白黒又はカラ
ー感光材料として用いられ、カラー感光材料として用い
られる場合には色素供与物質が用いられる。
【0088】色素供与物質としては、例えば特開昭61
−61157号、同61−61158号、同62−44
738号、同62−129850号、同62−1298
51号、同62−129852号、同62−16915
8号、特願平1−200859号に記載されている拡散
性の色素を形成するカプラー、例えば特開昭61−88
254号記載のロイコ色素、米国特許4,235,95
7号に記載のアゾ色素、或は米国特許4,463,07
9号、同4,439,513号、特開昭59−6043
4号、同59−65839号、同59−71046号、
同59−87450号、同59−123837号、同5
9−124329号、同59−165054号、同59
−165055号等が挙げられる。特にカップリング反
応により拡散性色素を形成する化合物が好ましく、例え
ば、特開平2−863号公報9頁左下欄2行目の一般式
(イ)で表されるものである。
【0089】中でも同公報9頁右下欄8行目に記載され
た、一般式(ロ)で表される単量体から誘導される繰り
返し単位を有するポリマー鎖を有するポリマーカプラー
が好ましい。
【0090】ポジ型の色素供与物質としては、例えば、
特開昭59−55430号、同59−165054号、
同59−154445号、同59−116655号、同
59−124327号、同59−152440号、同6
4−13546号等の各公報に記載された化合物がある
【0091】上記色素供与物質は、単独で又は、2種以
上併用して用いてもよい。
【0092】又、本発明の熱現像感光材料は、例えば、
特開平2−293753号、同2−308162号公報
に記載された重合性化合物と共に、色素供与物質をマイ
クロカプセル中に含有せしめ、これを熱現像することで
、重合性化合物の重合反応を像状もしくは逆像状に起こ
して、マイクロカプセルを硬化させ、色素供与物質の受
像層への拡散性を変化させて画像を形成させる方式の熱
現像感光材料にも適用できる。
【0093】本発明の熱現像感光材料に用いられる、感
光性ハロゲン化銀としては従来公知のものを使用するこ
とができ、例えば、塩化銀、臭化銀、沃臭化銀、塩臭化
銀、塩沃臭化銀を用いることができる。
【0094】ハロゲン化銀は粒子内部から表面まで均一
な組成のもの、内部と表面で組成が連続的に又はステッ
プ状に変化しているハロゲン化銀であってもよい。
【0095】ハロゲン化銀の形状は平板状、立方体、球
形、8面体、12面体、14面体等の明確な晶癖を有す
るもの又はそうでないもの等を用いることができる。
【0096】又、例えば、米国特許2,592,250
号、同3,220,613号、同3,271,257号
、同3,317,322号、同3,511,622号、
同3,531,291号、同3,447,927号、同
3,761,266号、同3,703,584号、同3
,736,140号、同3,761,276号、同52
−15661号、同55−127549号等に記載の内
部潜像型ハロゲン化銀乳剤も用いることができる。
【0097】感光性ハロゲン化銀はその粒子形成段階に
おいて、イリジウム、金、ロジウム、鉄、鉛等の金属イ
オン種を適当な塩の形で添加することができる。
【0098】上記感光性ハロゲン化銀乳剤の粒径は約0
.02〜2μmであり、好ましくは約0.05〜0.5
μmである。
【0099】本発明において、感光性ハロゲン化銀の調
製方法として、水溶性ハロゲン化物などの感光性銀塩形
成成分を後述の有機銀塩と共存させ、有機銀塩の一部を
感光性ハロゲン化銀の一部に変換させて形成させること
もできる。
【0100】感光性ハロゲン化銀乳剤は公知の増感剤(
例えば、活性ゼラチン、無機硫黄、チオ硫酸ナトリウム
、二酸化チオ尿素、塩化金酸ナトリウム等)でハロゲン
化銀粒子表面を化学増感することができ、含窒素ヘテロ
環化合物或はメルカプト基含有ヘテロ環化合物の存在下
に化学増感をすることもできる。
【0101】更に感光性ハロゲン化銀は公知のシアニン
、メロシアニン等の通常写真で用いられる分光増感色素
により、青、緑、赤、近赤外光への分光増感を施すこと
ができる。
【0102】これらの増感色素はハロゲン化銀1モル当
たり、1μmol〜1mol、好ましくは10μmol
〜0.1molを、ハロゲン化銀粒子形成時、可溶性塩
類の除去時、化学増感開始前、化学増感時、或は化学増
感終了時以降のいずれにおいても添加することができる
【0103】本発明の熱現像感光材料には、感度の上昇
や、現像性の向上を目的として、公知の有機銀塩を用い
ることができる。
【0104】本発明で用いることのできる有機銀塩は、
例えば、特公昭43−4921号、特開昭49−526
26号、同52−141222号、同53−36224
号、同53−37626号、同53−36224号、同
53−37610号等の各公報並びに米国特許3,33
0,633号、同3,794,496号、同4,105
,451号等の各公報に記載されている長鎖脂肪族カル
ボン酸の銀塩やヘテロ環を有するカルボン酸の銀塩(例
えばベヘン酸銀、α−(1−フェニルテトラゾールチオ
)酢酸銀等)、特公昭44−26582号、同45−1
2700号、同45−18416号、同45−2281
5号、特開昭52−137321号、同58−1186
38号、同58−118639号、米国特許4,123
,274号等の公報に記載されているイミノ基を有する
化合物の銀塩、特開昭61−249044号記載のアセ
チレン銀等を挙げることができる。
【0105】特にイミノ基を有する化合物の銀塩が好ま
しく、例えばベンゾトリアゾール及びその誘導体の銀塩
(例えばベンゾトリアゾール銀、5−メチルベンゾトリ
アゾール銀等)が特に好ましい。
【0106】上記有機銀塩は、単独又は2種以上併用し
て用いることができ、これらの調製はゼラチンのごとき
親水性コロイド水溶液中で調製し、可溶性塩類を除去し
てそのままの形で使用することも、また有機銀塩を単離
して機械的に固体微粒子に粉砕・分散して使用すること
もできる。
【0107】本発明の熱現像感光材料に用いられる還元
剤は、現像機構や色素形成乃至放出機構により熱現像感
光材料用として従来知られているものの中から選択して
使用される。ここで言う還元剤には、熱現像時に還元剤
を放出する還元剤プレカーサーも含まれる。
【0108】本発明に用いることのできる、還元剤とし
ては、例えば、米国特許3,351,286号、同3,
761,270号、同3,764,328号、同3,3
42,599号、同3,719,492号明細書、リサ
ーチ・ディスクロージャー12,146号、同15,1
08号、同15,127号、及び特開昭56−2713
2号、同53−135628号、同57−79035号
に記載のp−フェニレンジアミン系及び、p−アミノフ
ェノール系現像主薬、リン酸アミドフェノール系現像主
薬、スルフォンアミドアニリン系現像主薬、及びヒドラ
ゾン系現像主薬、フェノール類、スルフォンアミドフェ
ノール類、ポリヒドロキシベンゼン類、ナフトール類、
ヒドロキシビスナフチル類、メチレンビスフェノール類
、アスコルビン酸類、1−アリール−3−ピラゾリドン
類、ヒドラゾン類、及び上記種々の還元剤のプレカーサ
ー類がある。
【0109】又、色素供与物質が還元剤を兼ねることも
できる。
【0110】特に好ましい還元剤は、特開昭56−14
6133号及び同62−227141号記載のN−(p
−N’,N’−ジアルキルアミノ)フェニルスルファミ
ン酸塩及びその誘導体であり、具体的には、特開平2−
863号公報7頁左下欄6行目から8頁右下欄に記載さ
れた化合物を挙げることができる。
【0111】本発明の熱現像感光材料には色素の転写促
進その他の目的で、熱溶剤を用いることができる。
【0112】本発明に使用される熱溶剤は、常温で固体
であり、加熱下で(感光材料に用いる場合には熱現像温
度条件で、また受像材料に用いる場合には転写温度条件
で)溶融する化学的には不活性な化合物(即ち熱現像時
又は転写時に自身は化学変化をしない化合物)であって
、感光材料に添加した場合には熱現像を促進し、受像層
に添加した場合には色素の受像層への転写を促進し得る
化合物である。
【0113】本発明に用いられる熱溶剤は好ましくは融
点が60℃以上で、熱現像温度以下(感光材料に用いる
場合)又は転写温度以下(受像材料に用いる場合)のも
のであり、水1lへの溶解度が25℃において約0.0
2g以上、約20g以下のものが好ましい。又、本発明
の感光材料及び受像材料に用いられる熱溶剤は分子量が
約100乃至800のものであることが好ましく、特に
好ましくは分子量が130乃至500のものである。又
、熱現像時や色素転写時に高温状態になった際に熱溶剤
が揮散しないことが好ましいために本発明の熱溶剤は分
子内に極性基を有していることが好ましく、そのような
極性基としては、例えば、−OH基、−CONHR基、
−SO2NHR基、−SO2R’基、−HNCOR基、
−OCONHR基、−NHCONHR基等を有している
ことが好ましい。
【0114】(ここで、Rは水素原子又はアルキル基を
表し、特に水素原子又は炭素原子数が1〜6の低級アル
キル基が好ましい。又、R’はアルキル基を表すが好ま
しくは炭素原子数が1〜5のアルキル基である。)本発
明においては特に上記極性基の中でも−CONHR基、
−SO2NHR基、−SO2R’基、及び−NHCON
HR基を有していることが最も好ましい。
【0115】本発明で用いられる熱現像感光材料に用い
られる熱溶剤としては例えば以下の具体例を上げること
ができる。
【0116】So1−1:p−i−プロピルベンズアミ
ドSo1−2:p−n−プロピルベンズアミドSo1−
3:p−n−ブチルベンズアミドSo1−4:p−t−
ブチルベンズアミドSo1−5:p−t−アミルベンズ
アミドSo1−6:p−n−ヘキシルベンズアミドSo
1−7:p−n−オクチルベンズアミドSo1−8:p
−n−アリルベンズアミドSo1−9:p−n−ブトキ
シベンズアミドSo1−10:o−n−ブトキシベンズ
アミドSo1−11:m−n−ブトキシベンズアミドS
o1−12:p−n−ポロポキシベンズアミドSo1−
13:p−n−アリルオキシベンズアミドSo1−14
:2,4ジエトキシベンズアミドSo1−15:2,4
−ジプロポキシベンズアミドSo1−16:3,5−ジ
プロポキシベンズアミドSo1−17:ベンズアミド So1−18:p−トルアミド So1−19:p−(2−プロパノイルオキシエトキシ
)ベンズアミド So1−20:p−(2−アセチルオキシエトキシ)ベ
ンズアミドSo1−21:p−ブトキシフェニル尿素S
o1−22:m−ブトキシフェニル尿素So1−23:
p−メチルフェニル尿素So1−24:m−メチルフェ
ニル尿素So1−25:m−(2−アセチルオキシエト
キシ)フェニル尿素So1−26:m−ブタノイルオキ
シフェニル尿素So1−27:o−ブトキシフェニル尿
素So1−28:m−n−ブチルフェニル尿素So1−
29:o−n−ヘキシルベンズアミドSo1−30:p
−n−ヘキシルベンズアミド又、本発明で用いられる熱
溶剤の例としては上記以外に、以下に記載されたものが
挙げられる。
【0117】特開平1−227150号公報4頁〜8頁
に記載されている以下の化合物。
【0118】(TS−1)、(TS−2)、(TS−3
)、(TS−4)、(TS−5)、(TS−6)、(T
S−7)、(TS−8)、(TS−9)、(TS−10
)、(TS−12)、(TS−13)、(TS−17)
、(TS−18)、(TS−19)、(TS−20)、
(TS−29)、(TS−30)、(TS−31)、(
TS−33)、(TS−34)、(TS−35)、(T
S−39)、(TS−40)、(TS−41)、(TS
−42)、(TS−43)、(TS−44)、(TS−
45)、(TS−46)、(TS−47)、(TS−5
1)、(TS−52)、(TS−53)、(TS−54
)、(TS−62)、(TS−63)、(TS−65)
、(TS−67)、(TS−69)、(TS−71)、
(TS−72)、(TS−73)、(TS−75)、(
TS−76)、(TS−80)、(TS−82)、(T
S−84)、(TS−90)、(TS−91)、(TS
−92)、(TS−93)、(TS−95)、(TS−
97)、(TS−99)、(TS−100)、(TS−
103)、(TS−104)、(TS−105)、(T
S−107)、(TS−109)、特開昭63−152
47号公報4〜6頁記載の(17)、(22)、(42
)、(52)、(74)、(84)、(87)、(90
)、(91)、(92)、(93)、(96)、(10
0)。
【0119】特開昭63−48543号公報、9〜10
頁記載の(7)、(17)、(37)、(38)。
【0120】特開平2−120739号公報、5頁記載
の(TS−7)、(TS−11)、(TS−5)、(T
S−18)、(TS−19)、(TS−21)、(TS
−23)、(TS−27)。
【0121】特開平2−123354号公報、5頁記載
の(TS−1)、(TS−2)、(TS−5)、(TS
−6)、(TS−8)、(TS−9)、(TS−11)
、(TS−17)、(TS−18)、(TS−19)、
(TS−20)、(TS−21)、(TS−25)等を
適宜選択して用いることができる。
【0122】上記熱溶剤を熱現像感光材料に添加する場
合、熱溶剤は熱現像感光材料の単一の層中にすべて添加
してもよく、また全ての構成層中(但し支持体に対して
同一の側にある構成層すべて)に各々の層が含有するバ
インダーに対して均一に添加してもよくさらには、構成
層中でバインダーに対する比率を任意に変化させて添加
させてもよい。
【0123】熱現像感光材料に添加される熱溶剤は感光
性ハロゲン化銀乳剤層、中間層、下引層等任意の層中に
含有させるこができるが、この場合、好ましくは中間層
には感光性ハロゲン化銀乳剤層よりバインダーに対する
熱溶剤量比率が少なく用いることが熱現像時の混色を防
止する観点から好ましい。感光性層中にはバインダー1
g当たり0.4乃至1g、好ましくは0.5g乃至0.
9g用いられ、又、感光性層間に設けられる中間層には
バインダー1g当たり0.6g以下、好ましくは0.5
g以下用いられる。 また保護層への熱溶剤の添加量はバインダー1g当たり
好ましくは0.1g乃至2gの範囲で用いられる。
【0124】上記熱溶剤を熱現像感光材料に添加する方
法は公知の方法の中から適宜選択して用いられる。例え
ば水や適当な有機溶媒に溶解して熱現像感光材料や受像
材料の構成層を形成する塗布液に直接添加する方法、或
は、ボールミル分散やガラスビーズを用いて機械的に微
分散して上記塗布液に添加する方法、さらには適当な補
助有機溶媒の存在下に親水性コロイド溶液中に乳化分散
する方法等から熱溶剤に最も適した方法で用いられるが
特に機械的に微分散して使用するのが好ましい。
【0125】本発明の熱現像感光材料に用いられるバイ
ンダーとしては、例えば、特開平2−863号公報10
頁右上欄14行目から左下欄10行目に記載されたバイ
ンダーを好ましい組み合わせを含めて用いることができ
る。特に好ましいバインダーはゼラチン、ポリビニルピ
ロリドン及びこれらの併用である。
【0126】本発明の熱現像感光材料には、上記以外に
、必要に応じて、各種添加剤を添加することができる。
【0127】現像促進剤としては、例えば特開昭59−
177550号、同59−111636号、同59−1
24333号、同61−72233号、同61−236
548号、特開平1−152454号、特開昭61−1
59642号、特開平1−104645号、特願平1−
110767号記載の現像促進剤放出化合物、或は、特
開平1−104645号記載の電気陰性度が4以上の金
属イオンも用いることができる。
【0128】カブリ防止剤としては、例えば米国特許3
,645,739号明細書に記載されている、高級脂肪
酸、特公昭47−11113号記載の第2水銀塩、特開
昭51−47419号記載のN−ハロゲン化物、米国特
許3,700,457号、特開昭51−50725号、
特願平1−69994号、同1−104271号記載の
メルカプト化合物放出性の化合物、特開昭49−125
016号記載のアリールスルフォン酸、同51−474
19号記載のカルボン酸リチウム塩、英国特許1,45
5,271号及び特開昭50−101019号記載の酸
化剤、同53−19825号記載のスルフィン酸類及び
チオスホン酸類、同51−3223号記載のチオウラシ
ル類、同51−26019号記載の硫黄、同51−42
529号、同51−81124号、及び同55−931
49号記載のジスルフィド類及びポリスルフィド類、同
51−57435号記載のロジン或はジテルペン類、同
51−104338号記載のカルボキシル基又はスルホ
ン酸基を有するポリマー酸、米国特許4,138,26
5号記載のチアゾリチオン、特開昭54−51821号
、同55−142,331号、米国特許4,137,0
79号記載のトリアゾール類、特開昭55−14088
3号記載のチオスルフィン酸エステル類、特開昭59−
46641号、同59−57233号、同59−572
34号記載のジ−又はトリ−ハロゲン化物、特開昭59
−111636号記載のチオール化合物、同60−19
8540号及び同60−227255号記載のハイドロ
キノン誘導体、特開昭62−78554号に記載の親水
性基を有するカブリ防止剤、特開昭62−121452
号記載のポリマーカブリ防止剤、特開昭62−1234
56号記載のバラスト基を有するカブリ防止剤、特開平
1−161239号記載の無呈色カプラー等が挙げられ
る。
【0129】塩基プレカーサーとしては、例えば、特開
昭56−130745号、同59−157637号、同
59−166943号、同59−180537号、同5
9−174830号、同59−195237号、同62
−108249号、同62−174745号、同62−
187847号、同63−97942号、同63−96
159号、特開平1−68746号等の各公報に記載さ
れている化合物乃至塩基放出技術が挙げられる。
【0130】本発明の熱現像感光材料には上記した以外
の各種の公知の写真用添加剤を用いることができ、例え
ば、ハレーション防止染料、イラジエイション防止染料
、コロイド銀、蛍光増白剤、硬膜剤、帯電防止剤、界面
活性剤、無機及び有機のマット剤、退色防止剤、紫外線
吸収剤、カビ防止剤、白地色調調整剤等を含有すること
ができる。これらについては例えば、RD(リサーチ・
ディスクロジャー)誌No.17029号、同No.2
9963号、特開昭62−135825号、及び同64
−13546号の各公報に記載されている。
【0131】これらの各種添加剤は感光性層のみならず
、中間層、下引き層、保護層或はバッキング層等任意の
構成層中に適宜添加することができる。
【0132】本発明の熱現像感光材料は、(a)感光性
ハロゲン化銀乳剤、(b)還元剤、(c)バインダーを
含有し、更に(d)有機銀を含有することが好ましい。 カラー感光材料である場合、更に(e)色素供与物質を
含有する。これらは単一の写真構成層中に含まれていて
もよく、また2層以上からなる層に分割して添加される
こともできる。
【0133】又、実質的に同一の感色性を有する感光性
層は2つ以上の感光性層から構成されることもでき、そ
れぞれ低感度層及び高感度層とすることもできる。
【0134】本発明の熱現像感光材料をフルカラー記録
材料として用いる場合には、通常感色性の異なる3つの
感光性層を有し、各感光性層では熱現像によりそれぞれ
色相の異なる色素が形成又は放出される。この場合、一
般的には、青感光性層(B)にイエロー色素(Y)が、
緑感光性層(G)にはマゼンタ色素(M)が、また赤感
光性層(R)にはシアン色素(C)が組み合わされるが
、本発明はこれに限定されず、いかなる組み合わせも可
能である。具体的には、(B−C)−(G−M)−(R
−Y)、(赤外感光性−C)−(G−Y)−(R−M)
等の組み合わせも可能である。
【0135】各層の層構成は任意であり、支持体側から
順に、R−G−B、G−R−B、R−G−赤外、G−R
−赤外、等の層配置が可能である。
【0136】本発明の熱現像感光材料には、感光性層の
他に下引き層、中間層、保護層、フィルター層、バッキ
ング層、剥離層等の非感光性層を任意に設けることがで
きる。
【0137】本発明の熱現像感光材料が転写方式である
場合、好ましくは受像材料が用いられる。受像材料は、
支持体上とこの上に設けられた色素受容能を有する受像
層とから構成されるが、支持体自身が色素受容能のある
受像層を兼ねることもできる。
【0138】受像層はそれを構成するバインダー自身が
色素受容能を有する場合と、色素を受容し得る媒染剤が
バインダー中に含有されている場合とに大きく分けられ
る。バインダーが色素受容能を有する場合、好ましく用
いられる物質は、ガラス転移温度が約40℃以上、約2
50℃以下のポリマーで形成されているものが好ましく
、具体的には、「ポリマーハンドブック  セカンド 
 エディッション」(ジョイ・ブランドラップ、イー・
エイチ・インマーガット編)ジョン  ウィリー  ア
ンド  サンズ出版{Polymer Handboo
k 2nd. ed. (J.Brandrup, E
.H.Immergut編)John Wily & 
Sons}に記載されているガラス転移温度が約40℃
以上の合成ポリマーが有用であり、一般的には、ポリマ
ーの分子量として、2,000〜200,000程度の
ものが有用である。これらのポリマーは単独でも2種以
上を併用してもよく、また2種以上の繰り返し単位を有
する共重合性のポリマーであってもよい。
【0139】具体的には特開平2−863号公報14頁
左上欄14行目から右上欄14行目に記載されたポリマ
ーを好ましいポリマーを含めて用いることができる。
【0140】又、受像層がバインダー中に媒染剤を含有
する受像材料において、媒染剤としては、3級アミン又
は4級アンモニウム塩を含むポリマーが好ましく用いら
れ、例えば米国特許3,709,690号明細書及び、
特開昭64−13546号公報等に記載の化合物が挙げ
られる。又、これらの媒染剤を保持するのに用いられる
バインダーとしては、例えばゼラチンやポリビニルアル
コール等の親水性バインダーが好ましく用いられる。
【0141】上記媒染剤をバインダー中に有する受像層
と似た形で、色素受容能を有する疎水性ポリマーラテッ
クスを親水性バインダー中に分散してなる色素受容層も
本発明で用いることができる。
【0142】本発明の受像材料は支持体上に単一の受像
層が設けられた場合であってもよく、また複数の構成層
が塗設されていてもよく、この場合、その全てが色素受
像層であることも、また構成層の一部のみが受像層であ
ることもできる。
【0143】受像材料が受像層とは別に支持体を有する
時、受像材料の支持体としては、透明支持体、反射支持
体のいずれであってもよく、特開平2−863号公報1
4頁左下欄15行目から右下欄8行目に記載された支持
体及び、第2種拡散反射性を有する反射支持体などから
選択して用いることができる。
【0144】本発明の受像部材に公知の各種添加剤を添
加することができる。そのような添加剤としては、例え
ば、汚染防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、画像安定
剤、現像促進剤、カブリ防止剤、pH調節剤(酸及び酸
プレカーサー、塩基プレカーサー等)、熱溶剤、有機フ
ッ素系化合物、油滴、界面活性剤、硬膜剤、マット剤及
び各種金属イオン等が挙げられる。
【0145】本発明の熱現像感光材料は、感光材料の感
色性に適した公知の露光手段に依って露光されることが
できる。
【0146】用いることのできる露光光源としては、特
開平2−863号公報12頁左下欄13行目から16行
目に記載のものを用いることができ、好ましくはレーザ
ー光源、CRT光源、LEDが用いられる。又、半導体
レーザーとSHG素子(第2高調波発生素子)とを組み
合わせた光源も用いることができる。
【0147】露光時間は1画面を1回の露光で行うか、
或は1画素毎にデジタル的に露光を行うかで異なるが、
前者の場合、通常0.001秒〜10秒であり、又、後
者においては1画素当たり10−8〜10−2秒の範囲
で行われる。
【0148】露光する際には、必要に応じて、色フィル
ターを用いて、露光光源の色温度調整を行うこともでき
、またレーザー等によりスキャナー露光を行うこともで
きる。
【0149】本発明の熱現像感光材料は、像様露光後又
は露光と同時に、好ましくは、70〜200℃、更に好
ましくは90〜170℃で好ましくは1〜180秒間、
更に好ましくは2〜120秒間加熱現像され、色素画像
が形成される。 拡散性色素の受像材料への転写は熱現像時に、受像材料
の受像層面を感光材料の感光層側に密着させることによ
り、熱現像と同時に行ってもよく、又、熱現像後に受像
材料を感光材料に密着させて色素を転写させてもよい。
【0150】更に、水或は適当な有機溶媒を熱現像感光
材料及び又は受像材料に供給した後、熱現像と同時に色
素画像の受像材料への転写を行ってもよい。
【0151】或は水或は適当な有機溶媒を熱現像前又は
熱現像後に、熱現像感光材料又は受像材料に供給し、熱
現像感光材料の熱現像後に、熱現像感光材料と受像材料
とを密着させて色素転写を行ってもよい。
【0152】本発明の熱現像感光材料を用いて熱現像す
る際には、少なくとも色素転写時に熱溶剤が予め熱現像
感光材料及び、又は受像材料から供給されるか、或は、
色素転写時に、外部から水又は適当な有機溶媒が供給さ
れることが好ましい。
【0153】熱溶剤を感光材料に添加する場合には前記
の記載通りであるが、受像材料に添加する場合には前記
熱現像感光材料に使用することができる熱溶剤の中から
適宜選択して使用することができる。
【0154】受像材料に熱溶剤を使用する場合には、受
像層又は受像層に隣接する層に添加するのが色素転写性
の点及び、受像材料の保存安定性の点から好ましい。
【0155】受像層又は受像層に隣接する層に添加する
場合、熱溶剤の添加量は、受像材料の支持体に対して受
像層側に位置する構成層のバインダーの総量に対して1
0重量%ないし100重量%添加するのが好ましい。
【0156】又、熱現像時又は色素転写時に水又は有機
溶媒を外部から供給して行う際には、好ましくは色素転
写直前に行うことが好ましいが、有機溶媒としては色素
転写温度において蒸発してしまわないような沸点を有し
ていることが好ましい。色素転写温度は使用する熱現像
感光材料の種類によって変わるが、概ね50℃ないし1
70℃、好ましくは60℃ないし150℃である。
【0157】又、本発明の画像形成方法においては、熱
現像と色素転写工程を分離する場合、色素転写温度は熱
現像温度より好ましくは10℃以上と低いことが好まし
い。
【0158】なお、ここで言う、熱現像温度及び、色素
転写温度とは各々の工程における試料温度が到達する最
高温度のことを言う。
【0159】その様な温度において熱色素転写中に感光
層と受像層の重ね合わされた面から色素転写中に蒸発し
てしまわない有機溶媒しては、例えば、ヘキサノール、
オクタノール、ベンジルアルコール等のアルコール類、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブタントリオ
ール、シクロヘキサンジオール、トレエタノールアミン
等のポリオール類及びこれらの誘導体、N,Nジメチル
フォルムアミドフォルムアミド等のアミド類、或はジメ
チルフタレート、ジエチルフタレート等のフタル酸エス
テル類、燐酸ジメチル等の燐酸エステル類、N,N−ジ
エチル尿素等の尿素類、ポリエチレングリコールモノラ
ウリルエーテル、ポリエチレングリコールモノノニルフ
ェニルエーテル、ポリエチレングリコールメチルエーテ
ル、ポリエチレングリコールモノラウリルエステル等の
ポリエチレングリコール系のノニオン系界面活性剤等の
有機溶媒を用いることができる。好ましくは分子中にエ
チレンオキサイド基又はプリピレンオキサイド基を有す
る化合物が好ましい。
【0160】これらの有機溶媒はそれ自身で供給しても
よいが好ましくは水溶液として供給される。そのため、
用いられる有機溶媒は好ましくは水に対する溶解度が2
3℃で約0.1g以上あることが好ましい。
【0161】又、これらの有機溶媒は必ずしも室温で溶
液状態にある必要はないが、供給する液として溶液であ
る事が好ましく、更に感光層や受像層に供給した場合に
、均一に供給させるために融点が転写温度以下、好まし
くは転写温度より約20℃以下、更に好ましくは転写温
度より約40℃以下である化合物が好ましい。
【0162】上記有機溶媒は好ましくは水溶液として供
給されるが、有機溶媒の濃度は1ないし80重量%、好
ましくは5ないし60重量%、更に好ましくは10ない
し50重量%で使用される。
【0163】又、露光前に70〜160℃の範囲で感光
材料を予備加熱したり、特開昭60−143338号及
び同61−162041号に記載されている様に、現像
直前に、感光材料と受像部材の少なくとも一方を80〜
120℃の温度範囲で予備加熱することもできる。
【0164】本発明の熱現像感光材料を熱現像する際に
は、公知の加熱手段を適用することができ、例えば、加
熱されたヒートブロックや面ヒータに接触させたり、熱
ローラや熱ドラムに接触させる方式、高温に維持された
雰囲気中を通過させる方式、高周波加熱方式を用い方式
、遠赤外線加熱による輻射熱或は、感光材料又は受像部
材の裏面にカーボンブラック層の様な発熱導電性物質を
設け、通電することにより生ずるジュール熱を利用する
方式などを適用することができる。
【0165】熱現像時及び又は色素転写時における加熱
パターンは特に制限がなく、一定温度で行う方法、現像
初期を高温状態で行い現像後半を低温状態で行う方法、
或はこの逆の方法、さらには3ステップ以上に温度領域
を変化させる方法や連続的に温度を変化させる方式等任
意の方法で行うことができる。
【0166】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を説明する。し
かし当然の事ながら本発明は以下の実施例により限定さ
れるものではない。
【0167】実施例−1 (1)感光材料の作成 厚さ100μmの写真用バライタ紙上に下記に示す層構
成を有する熱現像感光材料−A(比較試料)を作成した
。各層における各添加剤の使用量は、熱現像感光材料1
m2当たりの量を示す。
【0168】熱現像感光材料−Aの層構成:(保護層)
ゼラチン0.6g、シリカ粉0.1g、熱溶剤−(1)
0.8g、紫外線吸収剤−(1)0.2g、DOP 0
.15g、硫酸亜鉛0.28g、還元剤−(1)0.2
g、還元剤−(2)0.1g、PVP 0.11g、カ
ブリ防止剤−(1)0.026g(赤外感光性層)赤外
感光性沃臭化銀乳剤(Em−1)0.31g、還元剤−
(1)0.3g、ゼラチン0.97g、ベンズトリアゾ
ール銀0.43g、色素供与物質−(1)1.16g、
PVP 0.07g、熱溶剤−(1)1.8g、DOP
 0.48g、かぶり防止剤−(1)0.042g、か
ぶり防止剤−(2)0.01g、色汚染防止剤−(1)
0.22g、ベンズトリアゾール0.009g、イラジ
ェーション防止染料−(3)0.05g、DAP−(1
)0.02g (中間層)ゼラチン0.67g、熱溶剤−(1)1.0
1g、還元剤−(1)0.35g、還元剤−(2)0.
12g、紫外線吸収剤−(1)0.3g、DOP 0.
1g (緑感光性層)緑感光性沃臭化銀乳剤(Em−2)0.
21g、ベンズトリアゾール銀0.12g、ゼラチン0
.79g、還元剤−(1)0.24g、色素供与物質−
(2)0.8g、イラジェーション防止染料−(1)0
.04g、熱溶剤−(1)1.6g、PVP 0.07
g、NaBr 0.0012g、ベンズトリアゾール0
.0018g、かぶり防止剤−(1)0.02g、色汚
染防止剤−(W−1)0.08g、DOP 0.3g、
DAP−(1)0.02g(中間層)ゼラチン0.72
g、熱溶剤−(1)1.28g、還元剤−(1)0.2
g、還元剤−(2)0.1g、紫外線吸収剤−(1)0
.3g、DOP 0.1g、かぶり防止剤−(1)0.
03g、PVP0.08g、硫酸亜鉛0.19g (赤感光性層)赤感光性沃臭化銀乳剤(Em−3)0.
39g、ベンズトリアゾール銀0.42g、ゼラチン0
.86g、還元剤−(1)0.28g、色素供与物質−
(3)1.18g、熱溶剤−(1)2.4g、PVP 
0.06g、イラジェーション防止染料−(2)0.0
6g、NaBr 0.0012g、ベンズトリアゾール
0.0096g、かぶり防止剤−(1)0.039g、
色汚染防止剤−(1)0.1g、DOP 0.3g、D
AP−(1)0.03g(支持体)厚さ100μmのバ
ライタ紙上記の各構成層における感光性ハロゲン化銀乳
剤の量は銀に換算して示した。又各構成層はゼラチン1
g当たり、0.03gの硬化剤−(1)により硬膜した
。又ゼラチン1g当たり0.3mgの下記カビ防止剤A
,B,Cの混合物(3:5:1)を各層に添加した。
【0169】次に熱現像感光材料Aで用いたバライタ紙
支持体上に第2表に示す下引層を設け、その上に熱現像
感光材料−Aと同じ感光層(全6層)を塗設して現像感
光材料B〜Kを作成した。
【0170】上記熱現像感光材料に用いた各乳剤は以下
のものを用いた。
【0171】赤外感光性沃臭化銀乳剤:平均粒径0.1
5μm(粒径分布8%)、沃化銀組成2モル%、形状は
角や辺にやや丸みを帯びたほぼ立方体で粒子形成時に6
塩化イリジウム(IV)カリウムを添加した。チオ硫酸
ナトリウム、塩化金酸ナトリウム、下記メルカプト化合
物−(1)及び下記増感色素(a)の存在下で最適点迄
化学増感を施した。
【0172】緑感光性沃臭化銀乳剤:平均粒径0.25
μm(粒径分布9%)、沃化銀組成2モル%、形状は角
や辺にやや丸みを帯びたほぼ立方体で粒子形成時に6塩
化イリジウム(IV)カリウムを添加した。チオ硫酸ナ
トリウム、塩化金酸ナトリウム、下記メルカプト化合物
−1及び下記増感色素(b)の存在下で最適点迄化学増
感を施した。
【0173】赤感光性沃臭化銀乳剤:平均粒径0.15
μm(粒径分布8%)、沃化銀組成2モル%、形状は角
や辺にやや丸みを帯びたほぼ立方体で粒子形成時に6塩
化イリジウム(IV)カリウムを添加した。チオ硫酸ナ
トリウム及び下記増感色素(c)の存在下で最適点化学
増感を施した。
【0174】上記3種の感光性ハロゲン化銀乳剤は、化
学増感終了時に4‐ヒドロキシ‐6‐メチル‐1,3,
3a,7‐テトラザインデンをハロゲン化銀1モル当た
り、1g添加した。
【0175】ベンゾトリアゾール銀乳剤:50℃のフェ
ニルカルバモイルゼラチン10%水溶液中にアンモニア
性硝酸銀水溶液、及びベンゾトリアゾール(ベンゾトリ
アゾールに対して0.2モルのアンモニア水含有)の同
時混合により調製し、添加終了後液のpHを低下させて
、凝集・脱塩して針状結晶(巾0.1〜0.2μm、長
さ0.5〜2μm)を得た。
【0176】
【化2】
【0177】
【化3】
【0178】
【化4】
【0179】
【化5】
【0180】
【化6】
【0181】上記下引層は、第1表に示す塗布組成物(
塗布組成物100cc当たりのg数)をそれぞれ第1表
に記載された湿潤膜厚で行った。又第1表に、下引層塗
布液の溶状を記号で示した。
【0182】ここで、溶状は ○  :完全に透明 △  :僅かに濁りあるか、未溶解物有未溶解物は樹脂
の1%以下 ×  :未溶解物有。樹脂に対して約1〜5%××: 
   〃            〃    約5%超
尚、PPE単独を用いた塗布液はほとんど樹脂を溶解不
能であった。
【0183】塗布後、乾燥表面が20℃以下にならない
ような条件で加熱乾燥し、ほぼ乾燥された後、140℃
で30秒間加熱して残存溶媒を除去した。
【0184】
【表1】
【0185】一方、100g/m2のキャストコート紙
上に、ポリ塩化ビニルを受像層として有する層を塗布し
、受像材料を得た。
【0186】受像層の組成は以下の通りである。
【0187】   ポリ塩化ビニル                
                         
        10g  画像安定剤−1     
                         
                  0.7g  画
像安定剤−2                   
                         
          0.5g   画像安定剤−3                
                         
             0.3g   画像安定剤−4                
                         
       1.0g  現像促進剤−1     
                         
                        0
.7g
【0188】
【化7】
【0189】熱現像感光材料A〜Kに像様露光を行った
後、熱現像感光材料の感光層面と受像材料の受像層面を
重ね合わせ、150℃、60秒間熱現像を行った。この
時、10秒間隔で5〜8Kg/cm2になるように加圧
を加圧ローラーにより行った。
【0190】熱現像終了後、受像材料を熱現像感光材料
から引き離すと受像層面に色素画像が得られた。得られ
た色素画像の最高反射濃度を測定(緑単色光で行った)
し、第2表に示した。
【0191】一方、熱現像感光材料に残っている未転写
画像のうち、下引層及びバライタ支持体に残っている画
像を以下の手順で求めた。
【0192】即ち、受像材料を剥した熱現像感光材料の
最高濃度部分に少量の水を浸みこませ、感光層が十分膨
潤した後、この部分の感光層を機械的に擦り取った。こ
の部分の反射濃度(緑単色光)を測定し、下引転写率を
以下の式で求めた。
【0193】下引転写率=100×(下引層+支持体の
反射濃度)/受像層反射濃度 結果を第2表に示す。
【0194】更に、熱現像感光材料A〜Kを50℃、相
対湿度80%で2日間保存し、前記方法で熱現像処理を
行って最高濃度を求めた。結果を第2表に示す。
【0195】一方、熱現像感光材料A〜Kを10cm×
10cmの大きさに裁断し、各々を(a)23℃、相対
湿度20%(b)23℃、相対湿度80%(c)150
℃の3つの条件に放置((a)及び(b)は2日間、(
c)は2分間)し、各々のカールを求めた。ここで、カ
ールは試料を水平な台の上に置いたとき、最も高い点の
水平な台からの距離(mm)で求めた。この時、感光層
面を上にした時端部が高くなるのを+で、また、感光層
面を下にした時に端部が高くなる状態を−で表す。そし
て、上記3種類のカールの値で最高値から最低値を引い
た値をカールの安定性として求め、結果を第2表に示し
た。
【0196】
【表2】
【0197】第1表及び第2表に示す結果から、下引層
としてPPEとPSを含有する熱現像感光材料(B〜G
,I,J,K)は最高濃度が下引層を設けない熱現像感
光材料Aや下引層がPS単独からなる熱現像感光材料H
より高く、しかも熱現像感光材料を高温・高湿下で保存
した後であっても高い最高濃度を有していることが判る
【0198】この中でも、下引層の溶状が比較的不良な
もの(熱現像感光材料B)はコップ吸水度が比較的高く
、最高濃度が比較的低く、又、高湿条件での保存後の最
高濃度の劣化も比較的大きいことが判る。
【0199】又、下引層の厚さが比較的薄いもの(熱現
像感光材料I)同様にコップ吸水度が同様にやや高く、
最高濃度がやや低下し、又、保存後の最高濃度の低下も
大きいことが判る。
【0200】比較例−1 実施例−1の熱現像感光材料Hにおいて、下引層の樹脂
(PS)を以下のものに変更した熱現像感光材料R1,
R2,R3,R4,R5を作成し、実施例−1記載の方
法と同様にして最高濃度、保存後最高濃度、下引転写率
、及び、コップ吸水度を求めた。
【0201】結果を第3表に示す。
【0202】比較熱現像感光材料R1:ポリエステル系
樹脂(バイロン、200  東洋紡(株)製、溶媒=メ
チルエチルケトン) 比較熱現像感光材料R2:ポリ塩化ビニル(重合度50
0) 樹脂付量=20g/m2 比較熱現像感光材料R3:ポリ塩化ビニル系ラテックス
水溶液(G−351、日本ゼオン(株)製)樹脂付量=
20g/m2 比較熱現像感光材料R4:スチレンブタジエン系ラテッ
クス水溶液(Nipol LX415A、日本ゼオン(
株)製)樹脂付量=20g/m2 比較熱現像感光材料R5:下記構造式(L−1)共重合
体ラテックス水溶液 樹脂付量=20g/m2
【0203】
【化8】
【0204】
【表3】
【0205】第3表に示す結果から、本発明外の下引層
を用いた熱現像感光材料では、コップ吸水度が低いにも
係わらず、最高濃度が低く、これは、下引層への色素転
写率増大したために受像層への色素転写性が低下してい
ることによる。
【0206】実施例−2 実施例−1を繰り返した。但し、ここでは、下引層の有
機溶媒をトルエンから1,2,ジクロロエタン(DCE
)に変更した以外は実施例−1と同様にして熱現像感光
材料BII〜KIIを作成した。実施例−1と同様に、
最高濃度、保存後最高濃度、下引転写率、コップ吸水率
を求めた。結果を第4表と第5表に示す。
【0207】
【表4】
【0208】
【表5】
【0209】実施例−3 実施例−1を繰り返した。但し、ここでは下引層の有機
溶媒をトルエンとDCEの1:1の混合溶媒を用いた結
果、実施例−1と実施例−2のほぼ中間の結果が得られ
た。
【0210】実施例−4 実施例−1で使用した熱現像感光材料A〜Kを用いて、
実施例−1を繰り返した。但し、ここでは熱現像感光材
料に露光を行った後、熱現像(150℃、45秒)を熱
現像感光材料のみを用いて行い、熱現像終了後に感光層
と受像層を重ね合わせ、120℃、20秒間で色素転写
を行った。色素転写後、受像材料を熱現像感光材料から
引き離すと受像層面に色素画像が得られた。
【0211】得られた色素画像の最高反射濃度を測定(
青、緑、赤の単色光を用いた)し、実施例−1と同様に
50℃、相対湿度80%で2日間保存した後、上記と同
様に熱現像と色素転写を分離する熱現像方式で熱現像し
、保存後の受像層面に得られた色素画像の最高反射濃度
を測定した。
【0212】更に、実施例−1に記載の方法で下引層へ
の色素転写率を求め、第6表に示した結果を得た。
【0213】
【表6】
【0214】第6表に示した結果から、本発明の熱現像
感光材料を用いた場合、熱現像感光材料と色素転写工程
を分離する熱現像方法においては、更に最高濃度、下引
層への色素転写率の差が実施例−1より拡大することが
判る。
【0215】実施例−5 実施例−1で作成した熱現像感光材料A〜Kにおいて、
感光性層の下引層を除く全ての構成層に添加していた熱
溶剤をそれぞれ、実施例−1で使用した量の20%に減
量した熱現像感光材料AIII〜KIIIを作成した。
【0216】熱現像感光材料AIII〜KIIIに像様
露光を行った後、実施例−4に記載したように、熱現像
感光材料のみを用いて熱現像を行った。ついで、熱現像
感光材料の感光層面に、下記の組成を有する水溶液を供
給し、受像層と感光層を重ね合わせた。この重ね合わせ
たものを、95℃に保持して色素転写を行った。その結
果、受像層面に色素画像が得られた。
【0217】受像層面に得られた色素画像の最高濃度を
測定し、第7表に示した結果を得た。
【0218】
【表7】
【0219】第7表の結果から、本発明の熱現像感光材
料は外部から色素転写用の溶媒を供給しても実施例−1
同様、本発明の効果が得られることが判る。
【0220】   水溶液   純水                     
                         
            450ml  ポリエチレン
グリコール(平均分子量  500)        
               450g  ポリエチ
レングリコールメチルエーテル(分子量  500) 
            100g
【0221】
【発明の効果】本発明の熱現像感光材料は、紙支持体を
用いた熱現像感光材料であるために従来のポリエチレン
テレフタレート支持体等のフィルム支持体を用いること
に比べて低い製造コストでの製造が可能である。
【0222】又、本発明の熱現像感光材料は紙支持体上
に、疎水性ポリマー層を有しているために親水性バイン
ダーを含有する感光性層を形成するための水系塗布液を
塗設しても、必要な写真薬品が紙支持体に浸透すること
がなく、又、熱現像感光材料を長期間高湿状態に保存し
た場合であっても、良好な写真性能が得られる。
【0223】本発明の熱現像感光材料は化学組成の異な
る疎水性ポリマーを2種以上混合して同一の塗布液とし
て塗設するために、紙支持体と疎水性ポリマー層及び感
光性層の間の接着強度が優れ、熱現像や色素転写時に感
光層が支持体から剥がれることが少ない。
【0224】本発明の熱現像感光材料は、化学組成の異
なる疎水性ポリマーを2種以上混合して同一の塗布液と
して塗設しているために熱現像感光材料のカールコント
ロールがしやすく、しかも湿度の影響を受けにくいため
に、熱現像時や色素転写時に搬送トラブルの発生が減少
する。
【0225】又、本発明の熱現像感光材料は化学組成の
異なる疎水性ポリマーを2種以上混合して同一の塗布液
として塗設しているために、熱現像感光材料と受像材料
を重ね合わせた際に拡散性色素がポリマー層に浸透する
ことが低下するために、受像層への色素の転写する割合
が増大し、高い濃度の転写画像が得られる。
【0226】本発明の画像形成方法において、熱溶剤を
熱現像感光材料や受像材料に熱溶剤を含有させて色素形
成速度及び又は色素転写速度を飛躍的に増大させたり、
或は熱現像直前に熱現像感光材料及び又は受像材料に少
量の水或は親水性の溶媒を供給して熱現像及び又は色素
転写性を飛躍的に促進した場合であっても、化学組成の
異なる疎水性ポリマーを2種以上混合して同一の塗布液
として塗設しているために、熱現像活性を低下させるこ
となく、拡散性色素のポリマー層への浸透を低減させて
高い最高濃度の転写画像が得られるばかりでなく、熱現
像時や色素転写時の高湿状態であっても、感光性層とポ
リマー層、及び紙支持体間の膜剥がれが起きにくい。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙支持体上に、親水性バインダー、感光性
    ハロゲン化銀乳剤及び還元剤または還元剤プレカーサー
    を有する熱現像感光材料において、紙支持体と感光性ハ
    ロゲン化銀乳剤を含有する感光性層との間に、疎水性ポ
    リマーからなる下引層を有し、該疎水性ポリマーが、化
    学組成の異なる少なくとも2種の疎水性ポリマーの混合
    物であって、その少なくとも1種は、該疎水性ポリマー
    を紙支持体上に塗布する際に用いる疎水性ポリマー層用
    塗布液に単独で溶解した場合に、実質的に溶解不可能で
    ある疎水性ポリマーであることを特徴とする熱現像感光
    材料。
  2. 【請求項2】疎水性ポリマー層が、少なくともポリフェ
    ニレンエーテル樹脂を含有することを特徴とする請求項
    1記載の熱現像感光材料。
  3. 【請求項3】疎水性ポリマー層が、少なくともポリフェ
    ニレンエーテル樹脂とポリスチレン樹脂を含有すること
    を特徴とする請求項2記載の熱現像感光材料。
  4. 【請求項4】熱現像感光材料に像様露光を施し、色素受
    像材料の色素受像層と重ね合わせて熱現像と色素転写を
    行うか、または、該熱現像感光材料に像様露光を施し、
    熱現像を行って拡散性色素を形成または放出させた後、
    熱現像感光材料を色素受像材料の色素受像層と重ね合わ
    せて、前記拡散性色素を色素受像層に拡散転写させるこ
    とにより、色素受像材料に画像色素を形成する画像形成
    方法において、請求項1または2または3記載の熱現像
    感光材料に熱現像時または色素転写時の、少なくともい
    ずれかの時に溶融する熱現像及び/又は色素転写促進剤
    を含有することを特徴とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】熱現像感光材料に像様露光を施し、色素受
    像材料の色素受像層と重ね合わせて熱現像と色素転写を
    行うか、または、該熱現像感光材料に像様露光を施し、
    熱現像を行って拡散色素を形成または放出させた後、熱
    現像感光材料を色素受像材料の色素受像層と重ね合わせ
    て、前記拡散性色素を色素受像層に拡散転写させること
    により、色素受像材料に画像色素を形成する画像形成方
    法において、請求項1または2または3記載の熱現像感
    光材料に熱現像時または色素転写の直前に、熱現像感光
    材料及び/又は色素受像材料の少なくとも一方に溶媒を
    供給することを特徴とする画像形成方法。
  6. 【請求項6】熱現像感光材料の紙支持体の疎水性ポリマ
    ー層が設けられている側の面が、JIS−P−8140
     に規定されているコップ吸水度が5g/m2以下であ
    ることを特徴とする請求項4または5記載の画像形成方
    法。
  7. 【請求項7】前記色素受像層が疎水性バインダーからな
    ることを特徴とする請求項4または5または6記載の画
    像形成方法。
  8. 【請求項8】前記溶媒が水または水混和性の有機溶媒で
    あることを特徴とする請求項5または6または7記載の
    画像形成方法。
  9. 【請求項9】前記溶媒が分子中にアルキレンオキサイド
    基を有する分子量が4000以下の化合物の水溶液であ
    ることを特徴とする請求項5または6または7記載の画
    像形成方法。
  10. 【請求項10】有機溶媒中にポリフェニレンエーテル樹
    脂とポリスチレン樹脂を実質的に溶解状態で含有するこ
    とを特徴とする塗布組成物。
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