JPH04329353A - 炭酸ガス・湿度センサ - Google Patents
炭酸ガス・湿度センサInfo
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- JPH04329353A JPH04329353A JP3100857A JP10085791A JPH04329353A JP H04329353 A JPH04329353 A JP H04329353A JP 3100857 A JP3100857 A JP 3100857A JP 10085791 A JP10085791 A JP 10085791A JP H04329353 A JPH04329353 A JP H04329353A
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- conductive solid
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- sensor
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検ガス中の炭酸ガス
濃度と湿度を同時にかつリアルタイムで測定することが
できる炭酸ガス・湿度センサに関する。
濃度と湿度を同時にかつリアルタイムで測定することが
できる炭酸ガス・湿度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、園芸または医療の分野における雰
囲気の監視や制御、バイオテクノロジー関連の実験雰囲
気の監視や制御などの技術分野では、炭酸ガス濃度や湿
度の測定が行なわれている。また、空調管理などによっ
て室内の快適さを求めるためにも、室内の炭酸ガス濃度
や湿度を測定することにたいする要望が高まっている。 そして、これらのガス濃度や湿度の測定は、それぞれを
単独で行なうよりも、同時に行なうことの方が効果的で
あるとされている。
囲気の監視や制御、バイオテクノロジー関連の実験雰囲
気の監視や制御などの技術分野では、炭酸ガス濃度や湿
度の測定が行なわれている。また、空調管理などによっ
て室内の快適さを求めるためにも、室内の炭酸ガス濃度
や湿度を測定することにたいする要望が高まっている。 そして、これらのガス濃度や湿度の測定は、それぞれを
単独で行なうよりも、同時に行なうことの方が効果的で
あるとされている。
【0003】ところで、被検ガス中の炭酸ガス濃度を測
定する方法としては、従来から、非分散型赤外線吸収分
析法、熱伝導度演算法、隔膜式ガラス電極法などが知ら
れている。一方、被検ガス中の湿度を測定するための湿
度計としては、従来から、乾球と湿球が示す温度差と気
温との関係から湿度を換算する乾湿計、金属の鏡面にお
ける結露現象を利用する露点計、湿度による毛髪の伸縮
を利用する毛髪湿度計、五酸化リンの吸湿に伴う重量増
を利用する吸収湿度計、酸化リチウムの吸湿や半導体ま
たはセラミックスの粉末への水分の化学吸着に伴って起
こる電気伝導度の変化を利用する電気湿度計、または、
特定波長における吸収を利用する赤外線吸収湿度計など
が知られている。
定する方法としては、従来から、非分散型赤外線吸収分
析法、熱伝導度演算法、隔膜式ガラス電極法などが知ら
れている。一方、被検ガス中の湿度を測定するための湿
度計としては、従来から、乾球と湿球が示す温度差と気
温との関係から湿度を換算する乾湿計、金属の鏡面にお
ける結露現象を利用する露点計、湿度による毛髪の伸縮
を利用する毛髪湿度計、五酸化リンの吸湿に伴う重量増
を利用する吸収湿度計、酸化リチウムの吸湿や半導体ま
たはセラミックスの粉末への水分の化学吸着に伴って起
こる電気伝導度の変化を利用する電気湿度計、または、
特定波長における吸収を利用する赤外線吸収湿度計など
が知られている。
【0004】したがって、上記した個々の測定方法組み
合わせることより、被検ガス中の炭酸ガス濃度と湿度を
測定することができる。たとえば、赤外線吸収分析法を
採用すれば、炭酸ガス濃度と湿度を同時に測定すること
ができ、現在、そのような炭酸ガス・湿度センサが、植
物研究の分野で一部商品化されている。
合わせることより、被検ガス中の炭酸ガス濃度と湿度を
測定することができる。たとえば、赤外線吸収分析法を
採用すれば、炭酸ガス濃度と湿度を同時に測定すること
ができ、現在、そのような炭酸ガス・湿度センサが、植
物研究の分野で一部商品化されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た炭酸ガス・湿度センサは、測定濃度の範囲が限られ、
高価かつ大型であり、しかも高精度とはいえず、安定性
にも欠けていて、汎用性に富むセンサとはいいがたい。 本発明は、上記した問題を解決し、炭酸ガス濃度と湿度
を同時にかつリアルタイムで測定することができ、しか
も測定値は安定性に富むと同時に精度が高く、そして、
安価に、またサイズも小型に製造することができる炭酸
ガス・湿度センサの提供を目的とする。 (課題を解決するための手段)ところで、小型の炭酸ガ
スセンサを安価に製造するという問題に関しては、最近
、東京工業大学工業材料研究所の丸山、佐々木、斉藤ら
によって、基準ガスを用いることなく直接被検ガス中に
挿入して炭酸ガス濃度を測定するセンサが提案されてい
る。
た炭酸ガス・湿度センサは、測定濃度の範囲が限られ、
高価かつ大型であり、しかも高精度とはいえず、安定性
にも欠けていて、汎用性に富むセンサとはいいがたい。 本発明は、上記した問題を解決し、炭酸ガス濃度と湿度
を同時にかつリアルタイムで測定することができ、しか
も測定値は安定性に富むと同時に精度が高く、そして、
安価に、またサイズも小型に製造することができる炭酸
ガス・湿度センサの提供を目的とする。 (課題を解決するための手段)ところで、小型の炭酸ガ
スセンサを安価に製造するという問題に関しては、最近
、東京工業大学工業材料研究所の丸山、佐々木、斉藤ら
によって、基準ガスを用いることなく直接被検ガス中に
挿入して炭酸ガス濃度を測定するセンサが提案されてい
る。
【0006】この炭酸ガスセンサは、活物質として炭酸
ナトリウム(Na2 CO3 )を用い、またナトリウ
ムイオン(Na+ )伝導性固体電解質および標準物質
としてNa1+x Zr2 Six P3−x O12
(ただし、xは0≦x≦3の関係を満足する数を表す。 通常、この固体電解質はNASICONとよばれている
。)を用いた全固体センサであり、被検ガス中の炭酸ガ
スの濃度変化をナトリウム濃淡電池の起電力の変化とし
て測定するというものである。
ナトリウム(Na2 CO3 )を用い、またナトリウ
ムイオン(Na+ )伝導性固体電解質および標準物質
としてNa1+x Zr2 Six P3−x O12
(ただし、xは0≦x≦3の関係を満足する数を表す。 通常、この固体電解質はNASICONとよばれている
。)を用いた全固体センサであり、被検ガス中の炭酸ガ
スの濃度変化をナトリウム濃淡電池の起電力の変化とし
て測定するというものである。
【0007】上記した炭酸ガスセンサは、その作動原理
を、Au(アノード電極)|Na2CO3 |NASI
CON|Au(カソード電極)、という構成の電池とし
て表現することができ、その作動温度は300〜750
℃である。本発明者らは、上記炭酸ガスセンサの起電力
特性を調べている過程で、この電池のカソード電極側の
電位は被検ガス中の湿度の影響を強く受け、さらには、
得られるセンサ起電力は湿度に比例して変化するという
知見を得た。
を、Au(アノード電極)|Na2CO3 |NASI
CON|Au(カソード電極)、という構成の電池とし
て表現することができ、その作動温度は300〜750
℃である。本発明者らは、上記炭酸ガスセンサの起電力
特性を調べている過程で、この電池のカソード電極側の
電位は被検ガス中の湿度の影響を強く受け、さらには、
得られるセンサ起電力は湿度に比例して変化するという
知見を得た。
【0008】この現象の詳細な原因は不明であるが、被
検ガス中の湿度すなわち水蒸気(H2 O)がカソード
電極側のNASICON中のNa+ と反応するためで
あろうと考えられる。一方、丸山らの別の文献(Sol
id State Ionics、23、p107〜p
112、1987) によれば、前記した炭酸ガスセン
サにおいて、NASICONとカソード電極の間に酸素
イオン(O2−)伝導性固体電解質を介在させた場合で
も、そのセンサは、O2−伝導性固体電解質が介在しな
い場合と同じように炭酸ガスセンサとして機能すること
が発表されている。
検ガス中の湿度すなわち水蒸気(H2 O)がカソード
電極側のNASICON中のNa+ と反応するためで
あろうと考えられる。一方、丸山らの別の文献(Sol
id State Ionics、23、p107〜p
112、1987) によれば、前記した炭酸ガスセン
サにおいて、NASICONとカソード電極の間に酸素
イオン(O2−)伝導性固体電解質を介在させた場合で
も、そのセンサは、O2−伝導性固体電解質が介在しな
い場合と同じように炭酸ガスセンサとして機能すること
が発表されている。
【0009】本発明者らは、前記した推論と上記した文
献発表の内容を勘案して、NASICONとカソード電
極の間に酸素イオン(O2−)伝導性固体電解質である
安定化ジルコニア(Y2 O3 8mol%含有するも
の)を介在させて、NASICONとカソード電極を分
離した状態でセンサ起電力への湿度の影響を調査したと
ころ、カソード電極側の電位への湿度の影響は無視でき
る程度になるという事実を見出した。
献発表の内容を勘案して、NASICONとカソード電
極の間に酸素イオン(O2−)伝導性固体電解質である
安定化ジルコニア(Y2 O3 8mol%含有するも
の)を介在させて、NASICONとカソード電極を分
離した状態でセンサ起電力への湿度の影響を調査したと
ころ、カソード電極側の電位への湿度の影響は無視でき
る程度になるという事実を見出した。
【0010】したがって、NASICONに直接カソー
ド電極を形成したセンサでは、被検ガス中の湿度測定が
可能であり、また、NASICONとカソード電極の間
にO2−伝導性固体電解質を介在させたセンサでは、被
検ガス中の湿度の影響を受けることなく炭酸ガス濃度を
測定することが可能であるため、これら2種類のセンサ
を組み合わせれば、炭酸ガス濃度と湿度を同時に測定で
きることになる。
ド電極を形成したセンサでは、被検ガス中の湿度測定が
可能であり、また、NASICONとカソード電極の間
にO2−伝導性固体電解質を介在させたセンサでは、被
検ガス中の湿度の影響を受けることなく炭酸ガス濃度を
測定することが可能であるため、これら2種類のセンサ
を組み合わせれば、炭酸ガス濃度と湿度を同時に測定で
きることになる。
【0011】本発明の炭酸ガス・湿度センサは、上記着
想に基づいて開発されたものである。すなわち、本発明
の炭酸ガス・湿度センサは、Na+ 伝導性固体電解質
と、該Na+ 伝導性固体電解質の一方の端部にそのN
a+ 伝導性固体電解質と接触して形成されたカソード
電極と、前記Na+ 伝導性固体電解質の他方の端部に
接触または離隔して形成されたアノード電極と、前記N
a+ 伝導性固体電解質の前記他方の端部および前記ア
ノード電極の間を橋絡しているNa2 CO3とを含む
第1のセンサ素子;前記第1のセンサ素子と並列に配置
された、Na+ 伝導性固体電解質と、該Na+ 伝導
性固体電解質の一方の端部にその一方の端部が接合して
配設されたO2−伝導性固体電解質と、該O2−伝導性
固体電解質の他方の端部にそのO2−伝導性固体電解質
と接触して形成されたカソード電極と、前記Na+ 伝
導性固体電解質の他方の端部に接触または離隔して形成
されたアノード電極と、前記Na+ 伝導性固体電解質
の前記他方の端部および前記アノード電極の間を橋絡し
ているNa2 CO3 とを含む第2のセンサ素子;を
備えていることを特徴とする炭酸ガス・湿度センサが提
供され、また、Na+ 伝導性固体電解質と、該Na+
伝導性固体電解質の一方の端部の一部分にその一方の
端部が接合して配設されたO2−伝導性固体電解質およ
び前記Na+ 伝導性固体電解質の前記一方の端部の他
部分に接触して形成された第1のカソード電極と、前記
O2−伝導性固体電解質の他方の端部に接触して形成さ
れた第2のカソード電極と、前記Na+ 伝導性固体電
解質の他方の端部に接触または離隔して形成されたアノ
ード電極と、前記Na+ 固体電解質の前記他方の端部
と前記アノード電極の間を橋絡しているNa2CO3
とを含むことを特徴とする炭酸ガス・湿度センサが提供
される。
想に基づいて開発されたものである。すなわち、本発明
の炭酸ガス・湿度センサは、Na+ 伝導性固体電解質
と、該Na+ 伝導性固体電解質の一方の端部にそのN
a+ 伝導性固体電解質と接触して形成されたカソード
電極と、前記Na+ 伝導性固体電解質の他方の端部に
接触または離隔して形成されたアノード電極と、前記N
a+ 伝導性固体電解質の前記他方の端部および前記ア
ノード電極の間を橋絡しているNa2 CO3とを含む
第1のセンサ素子;前記第1のセンサ素子と並列に配置
された、Na+ 伝導性固体電解質と、該Na+ 伝導
性固体電解質の一方の端部にその一方の端部が接合して
配設されたO2−伝導性固体電解質と、該O2−伝導性
固体電解質の他方の端部にそのO2−伝導性固体電解質
と接触して形成されたカソード電極と、前記Na+ 伝
導性固体電解質の他方の端部に接触または離隔して形成
されたアノード電極と、前記Na+ 伝導性固体電解質
の前記他方の端部および前記アノード電極の間を橋絡し
ているNa2 CO3 とを含む第2のセンサ素子;を
備えていることを特徴とする炭酸ガス・湿度センサが提
供され、また、Na+ 伝導性固体電解質と、該Na+
伝導性固体電解質の一方の端部の一部分にその一方の
端部が接合して配設されたO2−伝導性固体電解質およ
び前記Na+ 伝導性固体電解質の前記一方の端部の他
部分に接触して形成された第1のカソード電極と、前記
O2−伝導性固体電解質の他方の端部に接触して形成さ
れた第2のカソード電極と、前記Na+ 伝導性固体電
解質の他方の端部に接触または離隔して形成されたアノ
ード電極と、前記Na+ 固体電解質の前記他方の端部
と前記アノード電極の間を橋絡しているNa2CO3
とを含むことを特徴とする炭酸ガス・湿度センサが提供
される。
【0012】
【作用】まず、本発明の炭酸ガス・湿度センサにおいて
、前記した第1のセンサ素子および第2のセンサ素子は
、いずれも被検ガス中の炭酸ガス濃度に同じように感応
するが、それらのうち、前記した第1のセンサ素子は被
検ガス中の湿度測定用のセンサとして機能し、また前記
した第2のセンサ素子は被検ガス中の炭酸ガス濃度測定
用のセンサとして機能する。
、前記した第1のセンサ素子および第2のセンサ素子は
、いずれも被検ガス中の炭酸ガス濃度に同じように感応
するが、それらのうち、前記した第1のセンサ素子は被
検ガス中の湿度測定用のセンサとして機能し、また前記
した第2のセンサ素子は被検ガス中の炭酸ガス濃度測定
用のセンサとして機能する。
【0013】これら第1のセンサ素子および第2のセン
サ素子は、いずれも、300〜750℃の温度に加熱さ
れた状態で使用される。上記温度に加熱されている第2
のセンサ素子に、炭酸ガスを含有する被検ガスが接触す
ると、アノード電極とカソード電極の間には、炭酸ガス
濃度(分圧)に比例した起電力が発生する。この起電力
:E2 は次式で表される。 E2 =(ΔG0 Na2 O+ΔG0 CO2 −Δ
G0 Na2 CO3 )/2F−(RT/2F)ln
(aNa2 O・PCO2 ・P*−1 )ここで、F
:ファラデー定数、R:ガス定数、T:絶対温度(K)
、ΔG0 i :化学種i種の標準生成エネルギ、ai
:化学種i種の活量、Pi :化学種i種の分圧、P
* :大気圧(1.01×105 Pa )、を表す。
サ素子は、いずれも、300〜750℃の温度に加熱さ
れた状態で使用される。上記温度に加熱されている第2
のセンサ素子に、炭酸ガスを含有する被検ガスが接触す
ると、アノード電極とカソード電極の間には、炭酸ガス
濃度(分圧)に比例した起電力が発生する。この起電力
:E2 は次式で表される。 E2 =(ΔG0 Na2 O+ΔG0 CO2 −Δ
G0 Na2 CO3 )/2F−(RT/2F)ln
(aNa2 O・PCO2 ・P*−1 )ここで、F
:ファラデー定数、R:ガス定数、T:絶対温度(K)
、ΔG0 i :化学種i種の標準生成エネルギ、ai
:化学種i種の活量、Pi :化学種i種の分圧、P
* :大気圧(1.01×105 Pa )、を表す。
【0014】したがって、測定温度を一定とし、Na+
伝導性固体電解質中のNa2 Oの活量を一定とすれ
ば、両電極間に発生する起電力Eは被検ガス中の炭酸ガ
スの分圧の関数となる。それゆえ、起電力と炭酸ガス分
圧との関係を予め検量線として作成しておけば、この検
量線に基づき、この炭酸ガスセンサ素子を被検ガス中に
挿入したときにこのセンサ素子が示す起電力から被検ガ
ス中の炭酸ガス分圧、すなわち濃度を知ることができる
ようになる。
伝導性固体電解質中のNa2 Oの活量を一定とすれ
ば、両電極間に発生する起電力Eは被検ガス中の炭酸ガ
スの分圧の関数となる。それゆえ、起電力と炭酸ガス分
圧との関係を予め検量線として作成しておけば、この検
量線に基づき、この炭酸ガスセンサ素子を被検ガス中に
挿入したときにこのセンサ素子が示す起電力から被検ガ
ス中の炭酸ガス分圧、すなわち濃度を知ることができる
ようになる。
【0015】そして、この第2のセンサ素子では、カソ
ード電極はNa+伝導性固体電解質に直接形成されてい
ないので、そこからの起電力E2 は被検ガス中の湿度
変化の影響を受けていない。したがって、この第2のセ
ンサ素子から得られる起電力E2 は、被検ガス中の炭
酸ガス濃度にのみ依存した値になる。一方、第1のセン
サ素子の場合、得られる起電力(これをE1 とする)
は、被検ガス中の湿度変化の影響を受けた炭酸ガス濃度
に関する起電力である。
ード電極はNa+伝導性固体電解質に直接形成されてい
ないので、そこからの起電力E2 は被検ガス中の湿度
変化の影響を受けていない。したがって、この第2のセ
ンサ素子から得られる起電力E2 は、被検ガス中の炭
酸ガス濃度にのみ依存した値になる。一方、第1のセン
サ素子の場合、得られる起電力(これをE1 とする)
は、被検ガス中の湿度変化の影響を受けた炭酸ガス濃度
に関する起電力である。
【0016】今、被検ガス中の炭酸ガス濃度がa1 か
らa2 に変化し、また、湿度がb1 からb2 に変
化すると仮定する。このとき、第2のセンサ素子が示す
起電力の変化ΔE2 は、炭酸ガス濃度a1 →a2
への変化に相当する起電力変化量であって、湿度変化に
相当する起電力変化量を含んでいない。
らa2 に変化し、また、湿度がb1 からb2 に変
化すると仮定する。このとき、第2のセンサ素子が示す
起電力の変化ΔE2 は、炭酸ガス濃度a1 →a2
への変化に相当する起電力変化量であって、湿度変化に
相当する起電力変化量を含んでいない。
【0017】一方、第1のセンサ素子が示す起電力の変
化ΔE1 は、炭酸ガス濃度の変化(a1 →a2 )
に相当する起電力変化と湿度の変化(b1 →b2 )
に相当する起電力変化の代数和である。したがって、|
ΔE1 −ΔE2 |をとれば、これは、湿度変化に相
当する起電力の変化を表すことになる。
化ΔE1 は、炭酸ガス濃度の変化(a1 →a2 )
に相当する起電力変化と湿度の変化(b1 →b2 )
に相当する起電力変化の代数和である。したがって、|
ΔE1 −ΔE2 |をとれば、これは、湿度変化に相
当する起電力の変化を表すことになる。
【0018】すなわち、|ΔE1 −ΔE2 |と湿度
との関係を予め検量線として作成しておけば、この検量
線に基づき、被検ガス中で示す各センサ素子の起電力変
化量の差を測定することにより、被検ガス中の湿度を測
定することができる。このように、本発明の炭酸ガス・
湿度センサは、被検ガス中の炭酸ガス濃度と湿度を同時
にかつリアルタイムで測定することができる。
との関係を予め検量線として作成しておけば、この検量
線に基づき、被検ガス中で示す各センサ素子の起電力変
化量の差を測定することにより、被検ガス中の湿度を測
定することができる。このように、本発明の炭酸ガス・
湿度センサは、被検ガス中の炭酸ガス濃度と湿度を同時
にかつリアルタイムで測定することができる。
【0019】
【実施態様】以下、図面に基づいて本発明の各実施態様
を詳細に説明する。図1から図4は第1の実施態様を示
す各タイプの概略構成図である。この実施態様のセンサ
の場合は、いずれも、第1のセンサ素子Aと第2のセン
サ素子Bがそれぞれ別体であって、これらが並列に配置
された構成になっている。
を詳細に説明する。図1から図4は第1の実施態様を示
す各タイプの概略構成図である。この実施態様のセンサ
の場合は、いずれも、第1のセンサ素子Aと第2のセン
サ素子Bがそれぞれ別体であって、これらが並列に配置
された構成になっている。
【0020】まず、図1に示したタイプにおいて、第1
のセンサ素子Aは、Na+ 伝導性固体電解質1の一方
の端面1aにカソード電極2aが接触して形成され、ま
たNa+ 伝導性固体電解質1の他方の端面1bにアノ
ード電極3aが接触して形成されている。そして、カソ
ード電極2a、アノード電極3aからは、それぞれリー
ド線4a、5aが引きだされ、Na+ 伝導性固体電解
質1の他方の端面1bとアノード電極3aを包み込むよ
うにしてNa2 CO3 の膜6が形成されている。
のセンサ素子Aは、Na+ 伝導性固体電解質1の一方
の端面1aにカソード電極2aが接触して形成され、ま
たNa+ 伝導性固体電解質1の他方の端面1bにアノ
ード電極3aが接触して形成されている。そして、カソ
ード電極2a、アノード電極3aからは、それぞれリー
ド線4a、5aが引きだされ、Na+ 伝導性固体電解
質1の他方の端面1bとアノード電極3aを包み込むよ
うにしてNa2 CO3 の膜6が形成されている。
【0021】また、第2のセンサ素子Bは、Na+ 伝
導性固体電解質7の一方の端面7aにその一方の端面8
aを接合してO2−伝導性固体電解質8が配設され、こ
のO2−伝導性固体電解質8の他方の端面8bにカソー
ド電極2bが接触して形成され、また、Na+ 伝導性
固体電解質7の他方の端面7bにアノード電極3bが接
触して形成されている。そして、カソード電極2b、ア
ノード電極3bからは、それぞれリード線4b、5bが
引きだされ、Na+ 伝導性固体電解質7の他方の端面
7bとアノード電極3bを包み込むようにしてNa2
CO3 の膜6が形成されている。
導性固体電解質7の一方の端面7aにその一方の端面8
aを接合してO2−伝導性固体電解質8が配設され、こ
のO2−伝導性固体電解質8の他方の端面8bにカソー
ド電極2bが接触して形成され、また、Na+ 伝導性
固体電解質7の他方の端面7bにアノード電極3bが接
触して形成されている。そして、カソード電極2b、ア
ノード電極3bからは、それぞれリード線4b、5bが
引きだされ、Na+ 伝導性固体電解質7の他方の端面
7bとアノード電極3bを包み込むようにしてNa2
CO3 の膜6が形成されている。
【0022】図2は第1の実施態様における別のタイプ
を示す概略構成図である。このセンサの場合は、第1の
センサ素子Aにおいて、アノード電極3bがNa+ 伝
導性固体電解質7の他方の端面7bから離隔して形成さ
れ、前記他方の端面7bとアノード電極3bはNa2
CO3の膜6で包み込まれて、両者が橋絡した構造にな
っている。
を示す概略構成図である。このセンサの場合は、第1の
センサ素子Aにおいて、アノード電極3bがNa+ 伝
導性固体電解質7の他方の端面7bから離隔して形成さ
れ、前記他方の端面7bとアノード電極3bはNa2
CO3の膜6で包み込まれて、両者が橋絡した構造にな
っている。
【0023】図3は、第1の実施態様におけるさらに別
のタイプを示す概略構成図である。このセンサの場合は
、第2のセンサ素子Bにおいて、アノード電極3bがN
a+ 伝導性固体電解質7の他方の端面7bから離隔し
て形成され、前記他方の端面7bとアノード電極3bは
Na2 CO3 の膜6で包み込まれて、両者が橋絡し
た構造になっている。
のタイプを示す概略構成図である。このセンサの場合は
、第2のセンサ素子Bにおいて、アノード電極3bがN
a+ 伝導性固体電解質7の他方の端面7bから離隔し
て形成され、前記他方の端面7bとアノード電極3bは
Na2 CO3 の膜6で包み込まれて、両者が橋絡し
た構造になっている。
【0024】図4は、第1の実施態様におけるさらに別
のタイプを示す概略構成図である。このセンサの場合は
、第1のセンサ素子Aと第2のセンサ素子Bにおいて、
アノード電極3a、3bがいずれもNa+ 伝導性固体
電解質1、7の他方の端面1b、7bから離隔して形成
され、前記他方の端面1b、7bとアノード電極3a、
3bはNa2 CO3 の膜6、6で包み込まれて、両
者が橋絡した構造になっている。
のタイプを示す概略構成図である。このセンサの場合は
、第1のセンサ素子Aと第2のセンサ素子Bにおいて、
アノード電極3a、3bがいずれもNa+ 伝導性固体
電解質1、7の他方の端面1b、7bから離隔して形成
され、前記他方の端面1b、7bとアノード電極3a、
3bはNa2 CO3 の膜6、6で包み込まれて、両
者が橋絡した構造になっている。
【0025】まず、第1のセンサ素子Aにおいて、Na
+ 伝導性固体電解質1の形状は、円柱状であってもよ
いが、断面が多角形の角柱状であってもよく、また円板
や角板であってもよい。このような形状のNa+ 伝導
性固体電解質1は、所定の原料粉末を成形したのち、得
られた成形体を焼結し、ついでその焼結体をダイヤモン
ドカッターや旋盤などの加工機械で上記した形状に切削
加工することにより製作することができる。
+ 伝導性固体電解質1の形状は、円柱状であってもよ
いが、断面が多角形の角柱状であってもよく、また円板
や角板であってもよい。このような形状のNa+ 伝導
性固体電解質1は、所定の原料粉末を成形したのち、得
られた成形体を焼結し、ついでその焼結体をダイヤモン
ドカッターや旋盤などの加工機械で上記した形状に切削
加工することにより製作することができる。
【0026】Na+ 伝導性固体電解質としては、前述
したNASICONの外に、たとえば、次式:Na2
O・xAl2 O3 (式中、xは5〜11の数を表す
)で示されるβ−アルミナ;次式:Na1+x MX
Al11−XO17(式中、Mは、Mg2+、Ca2+
、Sr2+、Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu2+
の2価陽イオンを表し、xは0〜2の数を表す)で示さ
れるβ”−アルミナ;Na1+x Zr2−X MX
P3 O12(式中、Mは、Fe3+、In3+、Sc
3+、Y3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、Tb3
+、Dy3+、Ho3+、Er3+、Tm3+、Yb3
+、Lu3+の3価陽イオンを表し、xは0〜2の数を
表す)で示される化合物;次式:Na1+2xZr2−
x Mx P3 O12(式中、Mは、Mg2+、Ca
2+、Sr2+、Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu
2+の2価陽イオンを表し、xは0〜2の数を表す)で
示される化合物;次式:NaMSi4O12(式中、M
は、Fe3+、In3+、Sc3+、Y3+、Sm3+
、Eu3+、Gd3+、Tb3+、Dy3+、Ho3+
、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価陽イ
オンを表す)で示され、NMS−NASICONと呼ば
れる化合物;次式:Na3 MSi4 O12(式中、
Mは、Fe3+、In3+、Sc3+、Y3+、Sm3
+、Eu3+、Gd3+、Tb3+、Dy3+、Ho3
+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価陽
イオンを表す)で示される化合物;Na1.7 Al1
.7 Si0.3 O4 ;Na3 ScP3 O12
を用いることができる。
したNASICONの外に、たとえば、次式:Na2
O・xAl2 O3 (式中、xは5〜11の数を表す
)で示されるβ−アルミナ;次式:Na1+x MX
Al11−XO17(式中、Mは、Mg2+、Ca2+
、Sr2+、Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu2+
の2価陽イオンを表し、xは0〜2の数を表す)で示さ
れるβ”−アルミナ;Na1+x Zr2−X MX
P3 O12(式中、Mは、Fe3+、In3+、Sc
3+、Y3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、Tb3
+、Dy3+、Ho3+、Er3+、Tm3+、Yb3
+、Lu3+の3価陽イオンを表し、xは0〜2の数を
表す)で示される化合物;次式:Na1+2xZr2−
x Mx P3 O12(式中、Mは、Mg2+、Ca
2+、Sr2+、Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu
2+の2価陽イオンを表し、xは0〜2の数を表す)で
示される化合物;次式:NaMSi4O12(式中、M
は、Fe3+、In3+、Sc3+、Y3+、Sm3+
、Eu3+、Gd3+、Tb3+、Dy3+、Ho3+
、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価陽イ
オンを表す)で示され、NMS−NASICONと呼ば
れる化合物;次式:Na3 MSi4 O12(式中、
Mは、Fe3+、In3+、Sc3+、Y3+、Sm3
+、Eu3+、Gd3+、Tb3+、Dy3+、Ho3
+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価陽
イオンを表す)で示される化合物;Na1.7 Al1
.7 Si0.3 O4 ;Na3 ScP3 O12
を用いることができる。
【0027】また、特開昭57−135714号公報、
特開昭59−213609号公報、欧州特許公開第0
067 274 号公報などで提案されているNa+
伝導性固体電解質は、300〜700℃の比較的低温下
においてもNa+ の導電率が高い、すなわち、内部イ
ンピーダンスが小さいので、これらも本発明に係るNa
+ 伝導性固体電解質として用いることができる。
特開昭59−213609号公報、欧州特許公開第0
067 274 号公報などで提案されているNa+
伝導性固体電解質は、300〜700℃の比較的低温下
においてもNa+ の導電率が高い、すなわち、内部イ
ンピーダンスが小さいので、これらも本発明に係るNa
+ 伝導性固体電解質として用いることができる。
【0028】ここで、上記したNa+ 伝導性固体電解
質は、それぞれのNa+ 濃度や内部インピーダンスが
若干異なっているので、前述した作動原理によれば、得
られた各センサ素子Aの示す起電力や応答速度も異なっ
てくる。しかしながら、この点に関していえば、たとえ
ば、起電力については、各センサ素子Aにつきそれ固有
の検量線を予め作成しておくことによりセンサ素子Aと
しての性能差は解消できるし、また応答速度についても
、上述した各化合物はいずれも高いNa+ 伝導性を示
すので、実用上、センサ素子としての性能に支障をきた
すことはない。
質は、それぞれのNa+ 濃度や内部インピーダンスが
若干異なっているので、前述した作動原理によれば、得
られた各センサ素子Aの示す起電力や応答速度も異なっ
てくる。しかしながら、この点に関していえば、たとえ
ば、起電力については、各センサ素子Aにつきそれ固有
の検量線を予め作成しておくことによりセンサ素子Aと
しての性能差は解消できるし、また応答速度についても
、上述した各化合物はいずれも高いNa+ 伝導性を示
すので、実用上、センサ素子としての性能に支障をきた
すことはない。
【0029】このようなNa+ 伝導性固体電解質1の
両端部に形成されるカソード電極2a、アノード電極3
aは、いずれも、多孔質のガス拡散電極である。これら
の電極は、スパッタリング法や蒸着法などによっても形
成することができるが、電極素材の微粉を含むペースト
をNa+ 伝導性固体電解質の所定の個所に塗布したの
ち、これを所定温度で焼成して焼付けるというペースト
塗布熱分解法によって形成することが簡便であるという
ことから好適である。用いる電極の素材としては、高温
下においてもNaや酸素が固溶することがなく、経時変
化も起こりにくいということから金(Au)であること
が好ましい。
両端部に形成されるカソード電極2a、アノード電極3
aは、いずれも、多孔質のガス拡散電極である。これら
の電極は、スパッタリング法や蒸着法などによっても形
成することができるが、電極素材の微粉を含むペースト
をNa+ 伝導性固体電解質の所定の個所に塗布したの
ち、これを所定温度で焼成して焼付けるというペースト
塗布熱分解法によって形成することが簡便であるという
ことから好適である。用いる電極の素材としては、高温
下においてもNaや酸素が固溶することがなく、経時変
化も起こりにくいということから金(Au)であること
が好ましい。
【0030】カソード電極2a、アノード電極3aに取
付けられるリード線4a、5aはカソード電極2a、ア
ノード電極3aと同じ素材で構成されていることが好ま
しく、たとえば、両電極の形成前または形成と同時に金
ペーストなどを用いてこれら電極に固定して取付けるこ
とが好ましい。Na2 CO3 の膜6は、Na2 C
O3 の水溶液やNa2 CO3 のアルコール懸濁液
を、Na+ 伝導性固体電解質1の他方の端部1bとア
ノード電極3aを包み込んで両者を橋絡するように塗布
したのちそれを乾燥して形成してもよいが、Na2 C
O3 の膜6の固定化状態を確実にして、外力を受けて
も剥離しないようにするために、この部分にNa2 C
O3 の融液を塗布して膜を形成することが好ましい。
付けられるリード線4a、5aはカソード電極2a、ア
ノード電極3aと同じ素材で構成されていることが好ま
しく、たとえば、両電極の形成前または形成と同時に金
ペーストなどを用いてこれら電極に固定して取付けるこ
とが好ましい。Na2 CO3 の膜6は、Na2 C
O3 の水溶液やNa2 CO3 のアルコール懸濁液
を、Na+ 伝導性固体電解質1の他方の端部1bとア
ノード電極3aを包み込んで両者を橋絡するように塗布
したのちそれを乾燥して形成してもよいが、Na2 C
O3 の膜6の固定化状態を確実にして、外力を受けて
も剥離しないようにするために、この部分にNa2 C
O3 の融液を塗布して膜を形成することが好ましい。
【0031】すなわち、Na2 CO3 を融点(85
1℃)以上の温度に加熱して溶融し、その融液の中に、
Na+ 伝導性固体電解質1のアノード電極側の部分を
浸漬したのち引上げてその浸漬した部分に塗布すればよ
い。 このとき、Na2 CO3 の融液がカソード電極2a
に接触しないように注意することが重要である。Na2
CO3 の融液をいれる容器としては、高温でもナト
リウムに対して比較的安定な材料の容器、たとえば、金
やジルコニウムの容器であることが好ましい。
1℃)以上の温度に加熱して溶融し、その融液の中に、
Na+ 伝導性固体電解質1のアノード電極側の部分を
浸漬したのち引上げてその浸漬した部分に塗布すればよ
い。 このとき、Na2 CO3 の融液がカソード電極2a
に接触しないように注意することが重要である。Na2
CO3 の融液をいれる容器としては、高温でもナト
リウムに対して比較的安定な材料の容器、たとえば、金
やジルコニウムの容器であることが好ましい。
【0032】第2のセンサ素子Bにおいて、Na+ 伝
導性固体電解質7の素材、形状および製造方法、アノー
ド電極3bの素材と形成方法、ならびにNa2 CO3
の膜6の固定化方法などは、いずれも第1のセンサ素
子Aの場合と同じである。第2のセンサ素子Bで用いる
O2−伝導性固体電解質8は、所定の原料粉末を成形し
、得られた成形体を焼結し、ついでその焼結体をダイヤ
モンドカッターや旋盤のような加工機械を用いて所望の
形状に切削加工することにより製作することができる。
導性固体電解質7の素材、形状および製造方法、アノー
ド電極3bの素材と形成方法、ならびにNa2 CO3
の膜6の固定化方法などは、いずれも第1のセンサ素
子Aの場合と同じである。第2のセンサ素子Bで用いる
O2−伝導性固体電解質8は、所定の原料粉末を成形し
、得られた成形体を焼結し、ついでその焼結体をダイヤ
モンドカッターや旋盤のような加工機械を用いて所望の
形状に切削加工することにより製作することができる。
【0033】ここで、O2−伝導性固体電解質としては
、次式:(MO2 )1−x (RyOZ)x(式中、
MはZr4+、Th4+、Hf4+、Ce4+の4価陽
イオンを表わし、RはMg2+、Ca2+、Sr2+、
Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu2+の2価陽イオ
ンまたはFe3+、In3+、Sc3+、Y3+、Sm
3+、Eu3+、Gd3+、Tb3+、Dy3+、Ho
3+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価
陽イオンを表わし、xは0.05〜0.30の数を表わ
し、yおよびzは(RyOz)を電気的に中性にする数
を表わす)で示される化合物;次式:(Bi2 O3
)1−x (RyOz)x(式中、RはMg2+、Ca
2+、Sr2+、Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu
2+、Pb2+の2価陽イオン、Fe3+、In3+、
Sc3+、Y3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、T
b3+、Dy3+、Ho3+、Er3+、Tm3+、Y
b3+、Lu3+の3価陽イオン、またはW6+を表わ
し、xは0.05〜0.30の数を表わし、yおよびz
は(RyOz)を電気的に中性にする数を表わす)で示
される化合物;を用いることができる。
、次式:(MO2 )1−x (RyOZ)x(式中、
MはZr4+、Th4+、Hf4+、Ce4+の4価陽
イオンを表わし、RはMg2+、Ca2+、Sr2+、
Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu2+の2価陽イオ
ンまたはFe3+、In3+、Sc3+、Y3+、Sm
3+、Eu3+、Gd3+、Tb3+、Dy3+、Ho
3+、Er3+、Tm3+、Yb3+、Lu3+の3価
陽イオンを表わし、xは0.05〜0.30の数を表わ
し、yおよびzは(RyOz)を電気的に中性にする数
を表わす)で示される化合物;次式:(Bi2 O3
)1−x (RyOz)x(式中、RはMg2+、Ca
2+、Sr2+、Ba2+、Co2+、Ni2+、Cu
2+、Pb2+の2価陽イオン、Fe3+、In3+、
Sc3+、Y3+、Sm3+、Eu3+、Gd3+、T
b3+、Dy3+、Ho3+、Er3+、Tm3+、Y
b3+、Lu3+の3価陽イオン、またはW6+を表わ
し、xは0.05〜0.30の数を表わし、yおよびz
は(RyOz)を電気的に中性にする数を表わす)で示
される化合物;を用いることができる。
【0034】上記したO2−伝導性固体電解質は、それ
ぞれの内部インピーダンスが若干異なっているので、得
られたセンサ素子Bの示す起電力や応答速度も異なって
くる可能性がある。しかしながら、この点に関していえ
ば、上述した各化合物はいずれも高いO2−伝導性を示
すので、実用上、センサ素子としての性能に支障をきた
すことはない。
ぞれの内部インピーダンスが若干異なっているので、得
られたセンサ素子Bの示す起電力や応答速度も異なって
くる可能性がある。しかしながら、この点に関していえ
ば、上述した各化合物はいずれも高いO2−伝導性を示
すので、実用上、センサ素子としての性能に支障をきた
すことはない。
【0035】この第2のセンサ素子Bにおいて、カソー
ド電極2bとリード線4bは、第1のセンサ素子Aの場
合と同じように金で形成してもよいが、高温下において
もO2−伝導性固体電解質8の構成材料や酸素が固溶し
ない素材であり、また酸素の解離反応に対して触媒効果
を有する素材であるという点で白金(Pt )が好適で
ある。
ド電極2bとリード線4bは、第1のセンサ素子Aの場
合と同じように金で形成してもよいが、高温下において
もO2−伝導性固体電解質8の構成材料や酸素が固溶し
ない素材であり、また酸素の解離反応に対して触媒効果
を有する素材であるという点で白金(Pt )が好適で
ある。
【0036】そして、リード線4bの取付けに際しては
、カソード電極2bの形成前または形成と同時に白金の
リード線を白金ペーストなどでカソード電極に固定する
ことが好ましい。また、酸素センサの作動温度を下げ、
応答速度を速めるという点からすると、特開昭50−9
1389号公報で開示されているように、電極素材の粉
末にO2−伝導性固体電解質の粉末を混合してなるペー
ストを用いると、より効果的である。
、カソード電極2bの形成前または形成と同時に白金の
リード線を白金ペーストなどでカソード電極に固定する
ことが好ましい。また、酸素センサの作動温度を下げ、
応答速度を速めるという点からすると、特開昭50−9
1389号公報で開示されているように、電極素材の粉
末にO2−伝導性固体電解質の粉末を混合してなるペー
ストを用いると、より効果的である。
【0037】また、第2のセンサ素子Bにおけるカソー
ド電極2bの素材としては、酸化物電極材として知られ
ていて、安定化ジルコニアとの熱膨張差も小さい材料、
たとえば、次式:La1−X SrX MO3 (式中
、MはCo2+、Mn2+、Fe2+の2価陽イオンを
表し、xは0≦x<1.00を満足する数を表す)で示
される化合物、次式:La1−X SrX M11−y
M2 yO3 (式中、M1 はMn2+、Fe3+、
Ca2+、Mg2+などの陽イオンを表し、M2 はC
o2+、Cr3+、Al3+などの陽イオンを表し、x
、yは、それぞれ、0≦x<1.00、0≦y<1.0
0を満足する数を表す)で示される化合物なども用いる
ことができる。
ド電極2bの素材としては、酸化物電極材として知られ
ていて、安定化ジルコニアとの熱膨張差も小さい材料、
たとえば、次式:La1−X SrX MO3 (式中
、MはCo2+、Mn2+、Fe2+の2価陽イオンを
表し、xは0≦x<1.00を満足する数を表す)で示
される化合物、次式:La1−X SrX M11−y
M2 yO3 (式中、M1 はMn2+、Fe3+、
Ca2+、Mg2+などの陽イオンを表し、M2 はC
o2+、Cr3+、Al3+などの陽イオンを表し、x
、yは、それぞれ、0≦x<1.00、0≦y<1.0
0を満足する数を表す)で示される化合物なども用いる
ことができる。
【0038】この第2のセンサ素子Bにおいて、Na+
伝導性固体電解質7の一方の端面7aにO2−伝導性
固体電解質8を接合するためには、金の微粉を有機溶剤
や油などに分散させたペーストを、Na+ 伝導性固体
電解質7の一方の端面7aとO2−伝導性固体電解質8
の一方の端面8aに塗布して両面を接着し、ついで熱処
理を施して両固体電解質を接合してもよいが、一般に、
Na+ 伝導性固体電解質の方がO2−伝導性固体電解
質よりも融点が可成り低いので、各端面7aと8aの間
にNa+ 伝導性固体電解質の粉末を付着させて熱処理
を行なうと、粉末の表面活性によって両固体電解質間の
融着を比較的容易に行なうことができる。
伝導性固体電解質7の一方の端面7aにO2−伝導性
固体電解質8を接合するためには、金の微粉を有機溶剤
や油などに分散させたペーストを、Na+ 伝導性固体
電解質7の一方の端面7aとO2−伝導性固体電解質8
の一方の端面8aに塗布して両面を接着し、ついで熱処
理を施して両固体電解質を接合してもよいが、一般に、
Na+ 伝導性固体電解質の方がO2−伝導性固体電解
質よりも融点が可成り低いので、各端面7aと8aの間
にNa+ 伝導性固体電解質の粉末を付着させて熱処理
を行なうと、粉末の表面活性によって両固体電解質間の
融着を比較的容易に行なうことができる。
【0039】図5は第2の実施態様を示す概略構成図で
ある。このセンサでは、Na+ 伝導性固体電解質1の
一方の端面1aの一部にO2−伝導性固体電解質8の一
方の端面8aが接合され、さらにこのO2−伝導性固体
電解質8の他方のフリー端面8bに第2のカソード電極
2cが接触して形成され、また前記した一方の端面8a
の他の部分に第1のカソード電極2dが接触して形成さ
れている。そして、Na+ 伝導性固体電解質1の他方
の端面1bから離隔して、1枚のアノード電極3cが、
カソード電極2cとカソード電極2dに対する共通のア
ノード電極として形成され、Na+ 伝導性固体電解質
7の他方の端面1bとアノード電極3cを包み込んでN
a2 CO3 の膜6が形成されて、両者が橋絡した構
造になっていて、第2のカソード電極2cからはリード
線4cが、第1のカソード電極2dからはリード線4d
が、また共通アノード電極3cからはリード線5cがそ
れぞれ引きだされている。
ある。このセンサでは、Na+ 伝導性固体電解質1の
一方の端面1aの一部にO2−伝導性固体電解質8の一
方の端面8aが接合され、さらにこのO2−伝導性固体
電解質8の他方のフリー端面8bに第2のカソード電極
2cが接触して形成され、また前記した一方の端面8a
の他の部分に第1のカソード電極2dが接触して形成さ
れている。そして、Na+ 伝導性固体電解質1の他方
の端面1bから離隔して、1枚のアノード電極3cが、
カソード電極2cとカソード電極2dに対する共通のア
ノード電極として形成され、Na+ 伝導性固体電解質
7の他方の端面1bとアノード電極3cを包み込んでN
a2 CO3 の膜6が形成されて、両者が橋絡した構
造になっていて、第2のカソード電極2cからはリード
線4cが、第1のカソード電極2dからはリード線4d
が、また共通アノード電極3cからはリード線5cがそ
れぞれ引きだされている。
【0040】このセンサは、1個のNa+ 伝導性固体
電解質1に、第1の実施態様における第1のセンサ素子
Aと第2のセンサ素子Bを一体に組込んだものであり、
第1の実施態様のセンサに比べて、一層の小型化、低コ
スト化を実現できるという利点がある。
電解質1に、第1の実施態様における第1のセンサ素子
Aと第2のセンサ素子Bを一体に組込んだものであり、
第1の実施態様のセンサに比べて、一層の小型化、低コ
スト化を実現できるという利点がある。
【0041】
【実施例】実施例1
図1で示した炭酸ガス・湿度センサを次のようにして製
造した。すなわち、まず、純度99.9%のリン酸ナト
リウム(Na3 PO4 )の試薬(無水)とケイ酸ジ
ルコニウム(ZrSiO4 )の試薬を、モル比で1:
2となるように秤量したのち両者を混合した。得られた
混合粉を1147℃で48時間、熱処理して固相反応を
起こさせて均質化したのち、ボールミルで24時間粉砕
処理を行なった。得られた粉末を1ton/cm2 の
圧力で円柱状に金型プレス成形したのち、その成形体を
、1247℃で12時間、熱処理した。直径約2mm、
長さ約8mmのNASICONの円柱焼結体が得られた
。このNASICON円柱1の両端部の外周に、直径0
.2mmの金線4a、5aを巻き付け、さらに、この金
線の巻き付け個所に金ペーストを塗布したのち、全体に
700℃で1時間の熱処理を施してカソード電極2a、
アノード電極3aを形成した。
造した。すなわち、まず、純度99.9%のリン酸ナト
リウム(Na3 PO4 )の試薬(無水)とケイ酸ジ
ルコニウム(ZrSiO4 )の試薬を、モル比で1:
2となるように秤量したのち両者を混合した。得られた
混合粉を1147℃で48時間、熱処理して固相反応を
起こさせて均質化したのち、ボールミルで24時間粉砕
処理を行なった。得られた粉末を1ton/cm2 の
圧力で円柱状に金型プレス成形したのち、その成形体を
、1247℃で12時間、熱処理した。直径約2mm、
長さ約8mmのNASICONの円柱焼結体が得られた
。このNASICON円柱1の両端部の外周に、直径0
.2mmの金線4a、5aを巻き付け、さらに、この金
線の巻き付け個所に金ペーストを塗布したのち、全体に
700℃で1時間の熱処理を施してカソード電極2a、
アノード電極3aを形成した。
【0042】ついで、円柱1のアノード電極3a側を、
温度860℃で、特級試薬の無水炭酸ナトリウムを溶融
してなる融液に浸漬したのちこれを引き上げ、大気中で
放冷してNa2CO3 の膜6を形成し、第1のセンサ
素子Aを製造した。つぎに、特級試薬の酸化イットリウ
ム(Y2 O3 )粉末と特級試薬の酸化ジルコニウム
(ZrO2 )粉末とを、モル比で8:92となるよう
に秤量したのち両者を混合した。得られた混合粉を、空
気中において、1000℃で2時間、熱処理して固相反
応を起こさせて均質化したのち、ボールミルで24時間
粉砕処理を行なった。得られた粉末を1ton/cm2
の圧力でラバープレス成形したのち、その成形体を、
1750℃で2時間、熱処理した。イットリア安定化ジ
ルコニア(以下、YSZという)の焼結体ブロックが得
られた。この焼結体ブロックをダイヤモンドカッターと
旋盤で加工して、直径4mm、厚み0.5mmディスク
8にした。
温度860℃で、特級試薬の無水炭酸ナトリウムを溶融
してなる融液に浸漬したのちこれを引き上げ、大気中で
放冷してNa2CO3 の膜6を形成し、第1のセンサ
素子Aを製造した。つぎに、特級試薬の酸化イットリウ
ム(Y2 O3 )粉末と特級試薬の酸化ジルコニウム
(ZrO2 )粉末とを、モル比で8:92となるよう
に秤量したのち両者を混合した。得られた混合粉を、空
気中において、1000℃で2時間、熱処理して固相反
応を起こさせて均質化したのち、ボールミルで24時間
粉砕処理を行なった。得られた粉末を1ton/cm2
の圧力でラバープレス成形したのち、その成形体を、
1750℃で2時間、熱処理した。イットリア安定化ジ
ルコニア(以下、YSZという)の焼結体ブロックが得
られた。この焼結体ブロックをダイヤモンドカッターと
旋盤で加工して、直径4mm、厚み0.5mmディスク
8にした。
【0043】別のNASICON円柱7(直径約4mm
、長さ約8mm)の一方の端面7aにNASICONの
粉末を付着させ、ここにYSZのディスク8を載せ、全
体をセラミックヒータの上で1350℃に加熱して、Y
SZのディスク8の一方の端面8aをNASICON円
柱7の一方の端面7aに融着して両者を一体化した。N
ASICON円柱7の別の端面7bの外周に直径0.2
mmの金線5bを巻きつけ、さらに金線の巻きつけ個所
に金ペーストを塗布し、第1のセンサ素子Aの場合と同
様にして、アノード電極3b、Na2CO3 の膜6を
形成し、また、YSZディスク8の他方の端面8bに直
径0.2mmの金線4bを添着し、この上に金ペースト
を塗布し、全体を700℃で1時間焼成してカソード電
極2bを形成して第2のセンサ素子Bとした。
、長さ約8mm)の一方の端面7aにNASICONの
粉末を付着させ、ここにYSZのディスク8を載せ、全
体をセラミックヒータの上で1350℃に加熱して、Y
SZのディスク8の一方の端面8aをNASICON円
柱7の一方の端面7aに融着して両者を一体化した。N
ASICON円柱7の別の端面7bの外周に直径0.2
mmの金線5bを巻きつけ、さらに金線の巻きつけ個所
に金ペーストを塗布し、第1のセンサ素子Aの場合と同
様にして、アノード電極3b、Na2CO3 の膜6を
形成し、また、YSZディスク8の他方の端面8bに直
径0.2mmの金線4bを添着し、この上に金ペースト
を塗布し、全体を700℃で1時間焼成してカソード電
極2bを形成して第2のセンサ素子Bとした。
【0044】得られた各センサ素子A、Bを図6に示し
たように並列に配置して起電力測定系にセットした。す
なわち、電気炉9内に置かれた石英管10の中にセンサ
素子A、Bを並列にセットし、各センサ素子のリード線
4a、4b、5a、5bをそれぞれ信号処理回路11に
接続した。各センサ素子A、Bからの起電力信号は信号
処理回路11に接続する表示回路12に表示されるよう
になっている。
たように並列に配置して起電力測定系にセットした。す
なわち、電気炉9内に置かれた石英管10の中にセンサ
素子A、Bを並列にセットし、各センサ素子のリード線
4a、4b、5a、5bをそれぞれ信号処理回路11に
接続した。各センサ素子A、Bからの起電力信号は信号
処理回路11に接続する表示回路12に表示されるよう
になっている。
【0045】石英管10は、水13をいれたフラスコ1
4と流量計15を介して接続されている。フラスコ14
には、湿度計16が挿入され、また標準炭酸ガス(相対
湿度0%)のボンベ17、17、17が切換え弁18を
介して接続されている。この測定系において、まず、電
気炉9を作動してセンサ温度を525℃に維持し、系内
の相対湿度を0%にして、ボンベ17から送入する炭酸
ガスの濃度を変化させて、起電力測定を行なった。セン
サ素子Bの起電力E2 を図7に示した。
4と流量計15を介して接続されている。フラスコ14
には、湿度計16が挿入され、また標準炭酸ガス(相対
湿度0%)のボンベ17、17、17が切換え弁18を
介して接続されている。この測定系において、まず、電
気炉9を作動してセンサ温度を525℃に維持し、系内
の相対湿度を0%にして、ボンベ17から送入する炭酸
ガスの濃度を変化させて、起電力測定を行なった。セン
サ素子Bの起電力E2 を図7に示した。
【0046】つぎに、ボンベ17から送入する炭酸ガス
の流量を調節して系内の炭酸ガス濃度を400ppmの
一定値に保持し、この状態でヒータ19で水13の温度
を調節して系内の相対湿度を0〜20%、0〜40%、
0〜60%、0〜80%、0〜90%とそれぞれ変化さ
せ、各場合につき、センサ素子Aの起電力E1 、セン
サ素子Bの起電力E2 を測定した。
の流量を調節して系内の炭酸ガス濃度を400ppmの
一定値に保持し、この状態でヒータ19で水13の温度
を調節して系内の相対湿度を0〜20%、0〜40%、
0〜60%、0〜80%、0〜90%とそれぞれ変化さ
せ、各場合につき、センサ素子Aの起電力E1 、セン
サ素子Bの起電力E2 を測定した。
【0047】センサ素子Bの起電力E2 はいずれの湿
度範囲においても一定の値であり、このセンサ素子Bは
炭酸ガス濃度(400ppmで一定)にのみ感応し湿度
変化に無感応で、その起電力E2 の変化量ΔE2は0
mVであった。一方、センサ素子Aの起電力E1 は、
上記した各湿度範囲において、それぞれ異なった値を示
して湿度変化に感応していた。そして、その起電力E1
の変化量ΔE1 は、各湿度範囲で特有の値を示した
。
度範囲においても一定の値であり、このセンサ素子Bは
炭酸ガス濃度(400ppmで一定)にのみ感応し湿度
変化に無感応で、その起電力E2 の変化量ΔE2は0
mVであった。一方、センサ素子Aの起電力E1 は、
上記した各湿度範囲において、それぞれ異なった値を示
して湿度変化に感応していた。そして、その起電力E1
の変化量ΔE1 は、各湿度範囲で特有の値を示した
。
【0048】センサ素子Aとセンサ素子Bは炭酸ガス濃
度に対しては同じように感応しているので、両センサ素
子の起電力変化量の差:|ΔE1 −ΔE2 |は、系
内の湿度変化量に対する起電力信号になっている。上記
した各湿度範囲における|ΔE1 −ΔE2 |を図8
に示した。また、1ヶ月後に同様の起電力測定を行なっ
たが、各センサ素子の起電力の変化は認められなかった
。
度に対しては同じように感応しているので、両センサ素
子の起電力変化量の差:|ΔE1 −ΔE2 |は、系
内の湿度変化量に対する起電力信号になっている。上記
した各湿度範囲における|ΔE1 −ΔE2 |を図8
に示した。また、1ヶ月後に同様の起電力測定を行なっ
たが、各センサ素子の起電力の変化は認められなかった
。
【0049】したがって、このセンサの場合、センサ素
子Bの起電力E2 から被検ガス中の炭酸ガス濃度を測
定することができ、また同時に、センサ素子Aの起電力
変化量ΔE1 とセンサ素子Bの起電力変化量ΔE2
との差:|ΔE1 −ΔE2 |から、図8を検量線(
この場合、炭酸ガス濃度は400ppmである)にして
、被検ガス中の湿度を測定することができる。
子Bの起電力E2 から被検ガス中の炭酸ガス濃度を測
定することができ、また同時に、センサ素子Aの起電力
変化量ΔE1 とセンサ素子Bの起電力変化量ΔE2
との差:|ΔE1 −ΔE2 |から、図8を検量線(
この場合、炭酸ガス濃度は400ppmである)にして
、被検ガス中の湿度を測定することができる。
【0050】実施例2
センサ素子A、BにおけるNa+ 伝導性固体電解質が
、以下の方法で製造したβ−アルミナであったことを除
いては、実施例1と同様にして炭酸ガス・湿度センサを
製造した。
、以下の方法で製造したβ−アルミナであったことを除
いては、実施例1と同様にして炭酸ガス・湿度センサを
製造した。
【0051】試薬特級の無水炭酸ナトリウムと、同じく
試薬特級の水酸化アルミニウムとを、Na2 O:Al
2 O3 換算で1:6(モル比)となるように秤量し
、両者を混合し、得られた混合物に800℃で12時間
の熱処理を施して固相反応を起こさせて均質化したのち
、ボールミルで24時間の粉砕処理を行なった。得られ
た粉末を1ton/cm2 の圧力でラバープレス成形
し、その成形体に1297℃で12時間の熱処理を施し
てβ−アルミナのブロックとした。
試薬特級の水酸化アルミニウムとを、Na2 O:Al
2 O3 換算で1:6(モル比)となるように秤量し
、両者を混合し、得られた混合物に800℃で12時間
の熱処理を施して固相反応を起こさせて均質化したのち
、ボールミルで24時間の粉砕処理を行なった。得られ
た粉末を1ton/cm2 の圧力でラバープレス成形
し、その成形体に1297℃で12時間の熱処理を施し
てβ−アルミナのブロックとした。
【0052】このタイプのセンサにつき、実施例1の場
合と同様にして、E2 、|ΔE1 −ΔE2 |を測
定した。その結果をそれぞれ図9、図10に示した。ま
た、1ヶ月後に同様の起電力測定を行なったが、各セン
サ素子の起電力の変化は認められなかった。 実施例3 図5に示した炭酸ガス・濃度センサを次のようにして製
造した。すなわち、実施例1のようにして製造したNA
SICONの粉末を1ton/cm2の圧力でラバープ
レス成形し、その成形体に1247℃で12時間の熱処
理を施してNASICONの焼結ブロックとし、ついで
、このブロックをダイヤモンドカッターと旋盤で加工し
て、直径10mm、厚み1mmのディスク1にした。
合と同様にして、E2 、|ΔE1 −ΔE2 |を測
定した。その結果をそれぞれ図9、図10に示した。ま
た、1ヶ月後に同様の起電力測定を行なったが、各セン
サ素子の起電力の変化は認められなかった。 実施例3 図5に示した炭酸ガス・濃度センサを次のようにして製
造した。すなわち、実施例1のようにして製造したNA
SICONの粉末を1ton/cm2の圧力でラバープ
レス成形し、その成形体に1247℃で12時間の熱処
理を施してNASICONの焼結ブロックとし、ついで
、このブロックをダイヤモンドカッターと旋盤で加工し
て、直径10mm、厚み1mmのディスク1にした。
【0053】このNASICONのディスク1の片面1
bに、特級試薬の無水炭酸ナトリウム粉末を少量載せ、
これを860℃の温度に保持された電気炉の中で溶融し
たのち放冷し、ディスクの片面にNa2 CO3 の膜
6を形成した。つぎに、実施例1で製造したYSZのブ
ロックをダイヤモンドカッターと旋盤で加工して、直径
8mm、厚み0.5mmの半円形ディスク8にした。
bに、特級試薬の無水炭酸ナトリウム粉末を少量載せ、
これを860℃の温度に保持された電気炉の中で溶融し
たのち放冷し、ディスクの片面にNa2 CO3 の膜
6を形成した。つぎに、実施例1で製造したYSZのブ
ロックをダイヤモンドカッターと旋盤で加工して、直径
8mm、厚み0.5mmの半円形ディスク8にした。
【0054】NASICONディスク1の他の面1aと
YSZディスク8の片面8aを金ペーストで接着し、さ
らに、NASICONディスクの面1aの残りの部分と
、YSZティスク8の他の面8bと、Na2 CO3
の膜6の上にそれぞれ金線4d、4c、5cを添着し、
この上から金ペーストを塗布して乾燥後、全体を700
℃で12時間焼成してカソード電極2、カソード電極2
d、アノード電極3cをそれぞれ形成した。
YSZディスク8の片面8aを金ペーストで接着し、さ
らに、NASICONディスクの面1aの残りの部分と
、YSZティスク8の他の面8bと、Na2 CO3
の膜6の上にそれぞれ金線4d、4c、5cを添着し、
この上から金ペーストを塗布して乾燥後、全体を700
℃で12時間焼成してカソード電極2、カソード電極2
d、アノード電極3cをそれぞれ形成した。
【0055】このセンサについても、実施例1の場合と
同様にして、E2 、|ΔE1 −ΔE2 |を測定し
た。その結果をそれぞれ図11、図12に示した。また
、1ヶ月後に同様の起電力測定を行なったが、これらの
値の変化は認められなかった。
同様にして、E2 、|ΔE1 −ΔE2 |を測定し
た。その結果をそれぞれ図11、図12に示した。また
、1ヶ月後に同様の起電力測定を行なったが、これらの
値の変化は認められなかった。
【0056】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
センサは、湿度変化および炭酸ガス濃度の変化の両方に
感応する第1のセンサ素子と湿度変化には感応せず炭酸
ガス濃度の変化にのみ感応する第2のセンサ素子を組合
わせることにより、被検ガス中の炭酸ガス濃度の測定が
可能であると同時に、両素子の起電力変化量の差から被
検ガス中の湿度測定も可能である。
センサは、湿度変化および炭酸ガス濃度の変化の両方に
感応する第1のセンサ素子と湿度変化には感応せず炭酸
ガス濃度の変化にのみ感応する第2のセンサ素子を組合
わせることにより、被検ガス中の炭酸ガス濃度の測定が
可能であると同時に、両素子の起電力変化量の差から被
検ガス中の湿度測定も可能である。
【0057】しかも炭酸ガス濃度と湿度をリアルタイム
で測定することができ、測定値は安定性に富むと同時に
高精度でもある。そして、全体の形状は小型であり、製
造も容易であるということから、汎用の炭酸ガス・湿度
センサとして有用性に富む。
で測定することができ、測定値は安定性に富むと同時に
高精度でもある。そして、全体の形状は小型であり、製
造も容易であるということから、汎用の炭酸ガス・湿度
センサとして有用性に富む。
【図1】本発明の第1の実施態様の1例を示す概略構成
図である。
図である。
【図2】本発明の第1の実施態様の他の例を示す概略構
成図である。
成図である。
【図3】本発明の第1の実施態様の別の例を示す概略構
成図である。
成図である。
【図4】本発明の第1の実施態様の更に別の例を示す概
略構成図である。
略構成図である。
【図5】本発明の第2の実施態様を示す概略構成図であ
る。
る。
【図6】センサの起電力測定系を示す概略構成図である
。
。
【図7】実施例1のセンサにおける炭酸ガス濃度と第2
のセンサ素子の起電力E2 との関係を示すグラフであ
る。
のセンサ素子の起電力E2 との関係を示すグラフであ
る。
【図8】実施例1のセンサにおける相対湿度と|ΔE1
−ΔE2|との関係を示すグラフである。
−ΔE2|との関係を示すグラフである。
【図9】実施例2のセンサにおける炭酸ガス濃度と第2
のセンサ素子の起電力E2 との関係を示すグラフであ
る。
のセンサ素子の起電力E2 との関係を示すグラフであ
る。
【図10】実施例2のセンサにおける相対湿度と|ΔE
1 −ΔE2 |との関係を示すグラフである。
1 −ΔE2 |との関係を示すグラフである。
【図11】実施例3のセンサにおける炭酸ガス濃度と第
2のセンサ素子の起電力E2 との関係を示すグラフで
ある。
2のセンサ素子の起電力E2 との関係を示すグラフで
ある。
【図12】実施例3のセンサにおける相対湿度と|ΔE
1 −ΔE2 |との関係を示すグラフである。
1 −ΔE2 |との関係を示すグラフである。
1 第1のセンサ素子Aのナトリウムイオン伝導性固
体電解質 1a ナトリウムイオン伝導性固体電解質1の一方の
端部 1b ナトリウムイオン伝導性固体電解質1の他方の
端部 2a、2b、2c、2d カソード電極3a、3b、
3c アノード電極 4a、4b、4c リード線 5a、5b、5c リード線 6 炭酸ナトリウム 7 第2のセンサ素子Bのナトリウムイオン伝導性固
体電解質 7a ナトリウムイオン伝導性固体電解質7の一方の
端部 7b ナトリウムイオン伝導性固体電解質7の他方の
端部 8 酸素イオン伝導性固体電解質 8a 酸素イオン伝導性固体電解質8の一方の端部8
b 酸素イオン伝導性固体電解質8の他方の端部9
電気炉 10 石英管 10a、10b リード線 11 信号処理回路 12 表示回路 13 水 14 フラスコ 15 流量計 16 湿度計 17 標準炭酸ガスボンベ 18 切換え弁 19 ヒータ
体電解質 1a ナトリウムイオン伝導性固体電解質1の一方の
端部 1b ナトリウムイオン伝導性固体電解質1の他方の
端部 2a、2b、2c、2d カソード電極3a、3b、
3c アノード電極 4a、4b、4c リード線 5a、5b、5c リード線 6 炭酸ナトリウム 7 第2のセンサ素子Bのナトリウムイオン伝導性固
体電解質 7a ナトリウムイオン伝導性固体電解質7の一方の
端部 7b ナトリウムイオン伝導性固体電解質7の他方の
端部 8 酸素イオン伝導性固体電解質 8a 酸素イオン伝導性固体電解質8の一方の端部8
b 酸素イオン伝導性固体電解質8の他方の端部9
電気炉 10 石英管 10a、10b リード線 11 信号処理回路 12 表示回路 13 水 14 フラスコ 15 流量計 16 湿度計 17 標準炭酸ガスボンベ 18 切換え弁 19 ヒータ
Claims (2)
- 【請求項1】 ナトリウムイオン伝導性固体電解質と
、該ナトリウムイオン伝導性固体電解質の一方の端部に
そのナトリウムイオン伝導性固体電解質と接触して形成
されたカソード電極と、前記ナトリウムイオン伝導性固
体電解質の他方の端部に接触または離隔して形成された
アノード電極と、前記ナトリウムイオン伝導性固体電解
質の前記他方の端部および前記アノード電極の間を橋絡
している炭酸ナトリウムとを含む第1のセンサ素子;前
記第1のセンサ素子と並列に配置された、ナトリウムイ
オン伝導性固体電解質と、該ナトリウムイオン伝導性固
体電解質の一方の端部にその一方の端部が接合して配設
された酸素イオン伝導性固体電解質と、該酸素イオン伝
導性固体電解質の他方の端部にその酸素イオン伝導性固
体電解質と接触して形成されたカソード電極と、前記ナ
トリウムイオン伝導性固体電解質の他方の端部に接触ま
たは離隔して形成されたアノード電極と、前記ナトリウ
ムイオン伝導性固体電解質の前記他方の端部および前記
アノード電極の間を橋絡している炭酸ナトリウムとを含
む第2のセンサ素子;を備えていることを特徴とする炭
酸ガス・湿度センサ。 - 【請求項2】 ナトリウムイオン伝導性固体電解質と
、該ナトリウムイオン伝導性固体電解質の一方の端部の
一部分にその一方の端部が接合して配設された酸素イオ
ン伝導性固体電解質および前記ナトリウムイオン伝導性
固電解質の前記一方の端部の他部分に接触して形成され
た第1のカソード電極と、前記酸素イオン伝導性固体電
解質の他方の端部に接触して形成された第2のカソード
電極と、前記ナトリウムイオン伝導性固体電解質の他方
の端部に接触または離隔して形成されたアノード電極と
、前記ナトリウムイオン固体電解質の前記他方の端部と
前記アノード電極の間を橋絡している炭酸ナトリウムと
を含むことを特徴とする炭酸ガス・湿度センサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3100857A JPH04329353A (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | 炭酸ガス・湿度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3100857A JPH04329353A (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | 炭酸ガス・湿度センサ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04329353A true JPH04329353A (ja) | 1992-11-18 |
Family
ID=14284984
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3100857A Pending JPH04329353A (ja) | 1991-05-02 | 1991-05-02 | 炭酸ガス・湿度センサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04329353A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002521689A (ja) * | 1998-07-30 | 2002-07-16 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 排ガスセンサ |
| JP2002303602A (ja) * | 2001-04-03 | 2002-10-18 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 水素ポンプを利用した固体電解質式水素・水蒸気測定方法及び測定装置 |
| JP2006266716A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Figaro Eng Inc | Co2センサ |
-
1991
- 1991-05-02 JP JP3100857A patent/JPH04329353A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002521689A (ja) * | 1998-07-30 | 2002-07-16 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 排ガスセンサ |
| JP2002303602A (ja) * | 2001-04-03 | 2002-10-18 | Tokyo Yogyo Co Ltd | 水素ポンプを利用した固体電解質式水素・水蒸気測定方法及び測定装置 |
| JP2006266716A (ja) * | 2005-03-22 | 2006-10-05 | Figaro Eng Inc | Co2センサ |
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