JPH04346794A - 抗t−PAモノクローナル抗体 - Google Patents

抗t−PAモノクローナル抗体

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JPH04346794A
JPH04346794A JP3146670A JP14667091A JPH04346794A JP H04346794 A JPH04346794 A JP H04346794A JP 3146670 A JP3146670 A JP 3146670A JP 14667091 A JP14667091 A JP 14667091A JP H04346794 A JPH04346794 A JP H04346794A
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JP
Japan
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antibody
monoclonal antibody
cells
chain
pbs
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JP3146670A
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English (en)
Inventor
Koji Itagaki
康治 板垣
Nobuyuki Shima
伸行 島
Fumiko Ogaki
大垣 文子
Kanji Too
侃二 東尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒト組織型プラスミノー
ゲンアクチベータ(t−PA)に対し特異的な結合性を
有し、かつt−PAとt−PAインヒビターの複合体に
対し等しい親和性を有する抗t−PAモノクローナル抗
体に関する。本発明の抗体はt−PAの測定や生産にお
いて有用な抗体である。
【0002】
【従来の技術】t−PAは血液の凝固線溶系に係る重要
な因子である。t−PAはプラスミノーゲンをフィブリ
ンの溶解性を有するプラスミンに変える作用を有してお
り、血栓による疾患、例えば心筋梗塞や脳梗塞の治療に
用いることができる。このためt−PAの生産を目的と
して細胞培養や遺伝子組み換え法などにより大量に生産
する技術が開発され、t−PAを治療薬として用いるこ
とが可能となった。t−PAは分子量69000〜74
000の糖蛋白質であり、t−PAに対する抗体が得ら
れておりこれを用いた、t−PAの精製や、測定方法が
提案されている。
【0003】特開昭59─5121号公報にはt−PA
とウロキナーゼに対して交差性を有するモノクローナル
抗体が開示されている。また特開昭61─221128
号公報にはヒト胎児由来の線維芽細胞の生産するt−P
Aに対するモノクローナル抗体とこの抗体を用いたt−
PAの精製方法と検出方法が開示されている。また特開
昭61─183299号公報、特開昭61─17660
0号公報には特定の可変領域のN末端アミノ酸配列をも
ち、t−PAに対し親和性を有するモノクローナル抗体
が開示されている。これらの抗体はいずれもt−PAの
精製やEIAなどに用いることができるとされているが
必ずしも満足のゆくものではなかった。また抗体として
の特性も必ずしも明らかにされたわけではなく、抗t−
PA抗体による精密なt−PAの分析にはさらに検討が
必要であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】t−PAには、血液中
にt−PAと特異的に結合しその活性を阻害するt−P
Aインヒビター(PAI−1)が存在し、t−PAと複
合体を形成しており、通常の分析では、この結合型t−
PAを検出できなかった。またこの阻害物質は高分子の
蛋白質であり、t−PAに結合し、抗tPA抗体の抗原
認識部位をブロックして抗体の結合を阻害する可能性が
ある。このようなt−PA複合体とも強い親和性を有し
、かつウロキナーゼなどとの交差性を有しない新規な抗
t−PAモノクローナル抗体を提供することを課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、抗t−P
Aモノクローナル抗体について種々検討を行った結果、
この様な目的に適したモノクローナル抗体生産細胞を得
ることができた。そして、本発明のこのようなモノクロ
ーナル抗体生産細胞を用いるとt−PA及びt−PA複
合体と強い新和性をもち、ウロキナーゼなどと交差性を
有しない新規な抗t−PAモノクローナル抗体を得るこ
とができる。
【0006】まず、本発明のモノクローナル抗体を得る
ために用いる生産細胞について説明する。この抗体生産
細胞は、ヒト胎児肺由来の線維芽細胞の培養により生産
されるt−PAを精製して得られる比活性の高いt−P
A、例えば比活性104000IU/mgタンパクの高
純度t−PAで免疫したマウスからの脾臓細胞をマウス
ミエローマ細胞と細胞融合させ、得られたハイブリドー
マを培養し、抗体を生産する細胞を選別し、上記目的に
合致した抗体生産株を得る。
【0007】マウスを免疫するためのt−PAは、従来
知られている種々の方法で得ることができる。例えば、
特開昭62─205784号公報に開示された方法に従
い、ヒト胎児肺由来線維芽細胞であるIMR−90(A
TCC  CCL−186)を培養しその培養液より高
純度t−PAを得ることができる。精製回収にあたって
は、これまで発表されたt−PAの精製方法であればど
のような精製方法でも採用できる。本発明においては特
開昭61─246131号公報に本発明者らが開示した
方法により精製した。すなわち細胞培養でえた培養液を
イオン交換クロマトグラフィーで処理し、さらに溶出画
分を抗ウロキナーゼ抗体を固定した固定化セファロース
カラムに通液し、ウロキナーゼを吸着させ、得られる溶
出画分をp−アミノベンツアミジンをリガンドとしたア
フィニティクロマトグラフィで処理し、ついで得られた
t−PA画分をゲル濾過し、精製t−PAを得ることが
できる。このようにして得たt−PAを抗原として、モ
ノクローナル抗体を作成した。
【0008】すなわち、この精製t−PAをマウスの腹
腔内に投与し、数回精製t−PAを投与して免疫を行い
、脾臓を取り出し、脾臓からB細胞を得る。得られたB
細胞とマウスミエローマ細胞とを細胞融合し、ハイブリ
ドーマ細胞を得る。ハイブリドーマ細胞のみが生育し得
るように調製したHAT培地で培養し、ハイブリドーマ
細胞を選択する。選択されたハイブリドーマ細胞を、抗
原として使用したt−PAと同じt−PAを抗原として
抗体生産能をチェックし、抗体生産能の認められたハイ
ブリドーマ細胞のみを選択し、クローニングを繰り返し
、抗t−PAモノクローナル抗体を生産する安定な細胞
を得る。得られた細胞は抗t−PAモノクローナル抗体
を生産し、永続的に継代培養が可能である。この抗t−
PAモノクローナル抗体産生ハイブリドーマを、あらか
じめ免疫抑制剤(プリスタン)を腹腔内に投与したマウ
スの腹腔内に移植して飼育し、腹水を採取する。腹水か
ら抗t−PAモノクローナル抗体を精製する。
【0009】本発明のモノクローナル抗体は、以下のよ
うな特性により特定される。 (1) 分子量:SDS−PAGEにより約15000
0(2) Igサブクラス:IgG2b (3) L鎖及びH鎖可変領域N末端アミノ酸配列(4
) 抗原に対する親和性:t−PA及びt−PAとt−
PAインヒビターの複合体に対し等しい親和性を有して
いる。 (5) 還元カルボキシメチル化(RCM化)t−PA
との反応性を有しない。 (6) ウロキナーゼに対し免疫交差性を示さない。 さらに本抗体は、t−PAのフィブリン親和性に対して
は影響を与えずにt−PAに結合し、合成基質S−22
88(カビビトラム製)に対する分解活性にも影響を与
えない。またこの抗体のpIは通常の等電点電気泳動法
で測定した場合5.1〜6.2を示す。
【0010】この抗体を生産するハイブリドーマはHy
briC10と命名され、微工研菌寄第12108号と
して寄託されている。
【0011】以下に実施例実験例を示しさらに本発明を
詳細に説明する。
【0012】
【実施例1】  ハイブリドーマの作成ヒト胎児肺由来
細胞IMR−90より特開昭61−246131号公報
記載の方法に従って精製t−PAを得た。この精製t−
PAを抗原として、マウス一匹当たり100〜200μ
gを、アジュバントとしてFreund’s comp
lete adjuvantを用いて6〜8週齢のBA
LB/Cマウスに腹腔内に投与した。初回免疫から2週
間後に追加免疫を行い、以後2週間毎に数回の追加免疫
を行った。ついで最終免疫後から3日目に脾臓を摘出し
、脾臓からのB細胞とマウスミエローマ細胞(P−3N
SI/1−Ag4−1,略号NS−1)とを、1:1〜
10:1の範囲の割合でポリエチレングリコール100
0の存在下で融合させ、ハイブリドーマ用培地にミエロ
ーマ細胞として1×106 cells/ml前後にな
るよう懸濁し、96wellマイクロタイタープレート
に0.1mlあて蒔く。ついで細胞融合を行った翌日に
融合細胞のみが生育しうるように調整したHAT培地を
0.1ml/well添加し、以後毎日培養上清の半分
を新しいHAT培地に置き換えて、細胞を選別した。生
育wellから培養上清をとり、免疫に用いたと同じt
−PAを抗原としてEIA法により抗体生産能をチェッ
クした。抗体生産が認められたwellから限界希釈法
によりクローニングを行い、さらに一週間培養し、EI
A法により抗体産生をチェックした。上記クローニング
を5〜6回繰り返し行い、モノクローナル抗体遺伝子の
脱落の起こらない安定なハイブリドーマのみを選別し抗
t−PA抗体生産ハイブリドーマとして保存した。この
ハイブリドーマは、永続的に継代培養が可能であり抗t
−PAモノクローナル抗体を生産し続ける。このハイブ
リドーマは10%牛胎児血清添加DMEM培地中で大量
培養することにより培養液中に抗t−PA抗体を生産す
る。また常法通りマウス腹腔内にこのハイブリドーマを
移植し、腹水から回収することもできる。
【0013】
【実施例2】  抗体の生産あらかじめ1〜2週間前に
免疫抑制剤プリスタン(2,6,10,14─テトラメ
チルペンタデカン)0.5mlを腹腔内に投与した成熟
BALB/Cマウスの腹腔内に、実施例1で得たハイブ
リドーマを1×107 cells/匹移植して、腹腔
が充分膨張するまで飼育し、腹水を採取した。腹水中の
モノクローナル抗体の精製は、MAPSモノクローナル
抗体精製システム(バイオラッド社製)を使用して行っ
た。 マウス一匹当たりのモノクローナル抗体生産量は35.
3〜75.6mgであった。精製抗体のなかでもっとも
本発明の目的に適した抗体をC−10と命名し、以下の
項目についてその特性を分析した。またこの抗体生産細
胞をHybriC10と命名し微工研菌寄  1210
8号として寄託した。
【0014】
【実施例3】  抗体の物理化学的性質実施例2で得た
C−10抗体の物理化学的特性を分析した。 (1) 分子量SDS−ポリアクリルアミドゲルによる
電気泳動をLaemmliの緩衝液を用いて行った。抗
体の分子量はBio  Rad社の分子量マーカーを用
いて比較した結果分子量は約150,000であった。
【0015】(2) IgGサブクラス免疫グロブリン
クラス及びサブクラス特異性抗マウス免疫グロブリン抗
血清を使用して、酵素免疫測定法(ELISA)により
決定した。抗体はIgG2bのサブクラスに属すること
が確認された。
【0016】(3) 等電点 LKB−カラム等電点電気泳動装置を用い、1mg程度
の部分精製したモノクローナル抗体を添加し、pH3.
5〜9.5のアンホラインキャリア:アンホライト(L
KB社製)存在下4℃、定電圧700V、40〜60時
間通電し、定常状態となったところで1mlずつ分画し
、氷冷下でpH測定後、280nmの吸光度とt−PA
に対する特異的抗体の検出を行い、等電点を判定した。 目的の抗体の等電点は5.1〜6.2であった。
【0017】(4) N末端アミノ酸配列抗体の抗原認
識部位は、抗体のN末端アミノ酸配列によって決定され
る。抗体のN末端アミノ酸配列は、抗体のL鎖、H鎖そ
れぞれに特有の配列を有している。精製した抗体を2μ
g/μlの濃度に1mMのEDTA、2.5%SDS、
0.01%ブロムフェノールブルー(BPB)、10%
メルカプトエタノール、10%グリセロールを含む10
mMトリス塩酸緩衝液(pH8.0)に溶解した。これ
を100℃で3分間加熱し、15000rpmで3分間
遠心分離を行い、上清を得た。この上清を10%の均一
ゲルを用いたSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動
を行った。泳動条件は50mAの電流で、Laemml
iの条件に準じておこなった。泳動後、ポリビニリデン
ジフルオライド(PVDF)膜へ電気泳動によって分離
したゲル中のH鎖とL鎖を15mA、30分の条件で電
気的に転写した。転写の終了した膜をクマシーブリリア
ントブルーで10分間染色した。ついで、染色された膜
を7%酢酸を含む25%メタノール溶液で一昼夜脱色後
風乾を行った。染色されたH鎖、L鎖をそれぞれ切取り
、切り取った膜を直接気相プロテインシーケンサー(ア
プライドバイオシステムズ社製MODEL477A)に
導入し、予め作成したプログラムを用いて自動的にco
upling cleavage conversio
n反応を行った。 得られたPTH─アミノ酸を20%アセトニトリルに溶
解し、逆相高圧液体クロマトグラフィー(アプライドバ
イオシステムズ社製MODEL120A、カラムC−1
8、φ2.1mm×220mm)に注入し、その保持時
間を標準PTHアミノ酸の保持時間と比較することによ
って各PTHアミノ酸を同定した。その結果H鎖、L鎖
の配列は以下の通りであることが確認された。   この配列はこれまで報告された抗t−PA抗体のN
末端アミノ酸配列とも異なっていた。
【0018】(5) 還元カルボキシメチル化t−PA
に対する反応性 Crestfieldらの方法(G.A. Crest
field et. al. Cold Spring
 Harbor Symp.Quart. Biol.
,vol.51,551,1986) に従って、還元
カルボキシメチル化(RCM化)t−PAを調製した。 精製t−PA4.4mgを8M尿素を含む0.5Mトリ
ス塩酸緩衝液(pH8.3)に溶解し、10mM  D
TTを加え37℃で30分間放置した。ついで最終濃度
が25mMになるようにヨード酢酸を添加し、室温に2
0分間放置した。その後最終濃度が80%になるように
エタノールを添加し、─20℃で一晩放置し、沈澱を1
5000rpm、10分間遠心処理により回収した。こ
の沈澱を80%エタノールにより洗浄し、15000r
pm、10分間遠心処理を行い、この操作を繰り返し、
RCM化t−PAを得た。RCM化によりt−PAは立
体構造が引き延ばされた構造に変換された。このRCM
化t−PAと精製t−PAを用いて抗体の反応性を検定
した。
【0019】■競合法ELISA RCM化及び精製t−PAをそれぞれ145μgをpH
11.5のPBS100μlに溶解し、0.1%BSA
、0.05%Tween20を含むpH7.4のPBS
で10倍から20480倍まで段階希釈した。常法通り
ペルオキシダーゼ(POD)標識をした抗体をpH7.
4のPBSにより640倍に希釈し、100μlずつ小
試験管に取り、t−PA希釈液をそれぞれ100μlず
つ加え、37℃で1時間放置した。あらかじめ10μg
/mlのt−PAで一昼夜室温でコーティングした後、
1%BSAを含むPBSで2時間ブロッキングを行った
96ウエルプレートへ標識抗体と反応後の溶液を50μ
lずつ加え37℃で一時間放置した。pH7.4のPB
Sによりウエルを3回洗浄し、O─フェニレンジアミン
で発色させ、6N硫酸を25μl加え、反応を停止させ
た。ついで波長492nmで吸光度を測定した。測定結
果を図1に示した。
【0020】■ELISA RCM化及び精製t−PAをそれぞれ145μgをpH
11.5のPBS100μlに溶解し、0.1%BSA
、0.05%Tween20を含むpH7.4のPBS
で10倍から20480倍まで段階希釈した。50μl
ずつ96ウェルプレートに加え、室温にて一昼夜放置し
、ついでpH7.4のPBSによりウエルを3回洗浄し
、0.1%BSAを含むpH7.4のPBSを100μ
lずつ加え2時間放置しブロッキングを行った。ついで
、pH7.4のPBSによりウエルを3回洗浄し、PO
D標識した抗体をpH7.4のPBSで100倍に希釈
し、100μlずつ各ウエルに加えた。反応後pH7.
4のPBSによりウエルを3回洗浄し、O─フェニレン
ジアミンで発色させ、6N硫酸を25μl加え、反応を
停止させた。ついで492nmで吸光度を測定した。測
定結果を図2に示した。■■の結果から、RCM化する
ことによりt−PAの本発明抗体に対する抗原性は完全
に消失した。このことから本発明抗体はt−PA分子の
立体構造を認識していることが示唆された。
【0021】(6) t−PAのフィブリン親和性に及
ぼす抗体の影響 Canoらの方法( E.A. Cano et.al
.,J.Immunol.Methods,vol.6
9,115,1984) によりフィブリン固定化プレ
ートを作成し、t−PA、t−PA−抗体コンプレック
スのフィブリン親和性を調べた。抗体の希釈列(0,0
.02,0.2,2,20,200μg/ml  PB
S,pH7.4)を作り、それぞれ100μlに0.0
1%Tween80を含むpH7.4のPBSに溶解さ
せたt−PA(1μg/ml)を100μl加え、37
℃で1時間放置した。フィブリン固定化96ウェルプレ
ートへ50μlずつ各抗体濃度について3ウェルずつ加
え、37℃で2時間放置した。ついで0.01%Twe
en80を含むpH7.4のPBSで3回洗浄し、0.
15M食塩、0.01%Tween80を含むpH7.
4の0.05Mトリス塩酸で1mMに調製した合成発色
基質S−2288(カビビトラム社製)を50μlずつ
加えた。 ついで0.01%Tween80を含むpH7.4のP
BSを100μlずつ加え、37℃で18時間放置した
。50%酢酸を50μlずつ加え反応を停止させた。 その後405nmの吸光度を測定した。測定結果を表1
に示した。
【0022】
【表1】t−PA−抗体コンプレックスのフィブリン親
和性                          
               * 3ウエル平均表1
に示すように、抗体とコンプレックスを形成後もt−P
Aのフィブリンに対する親和性は失われなかった。
【0023】(7) t−PAによるS−2288の分
解に及ぼす抗体の影響   合成基質S─2288は蛋白分解酵素の基質として
使用される。抗体の結合によりt−PAのS−2288
の分解活性に影響が現れるか否かを観察した。MacG
regor の方法(I.R.MacGergor e
t.al., Thromb. Haemost.,v
ol.53,45,1985) に従って行った。0.
01%Tween80を含むpH7.4のPBSに溶解
させたt−PA(1μg/ml)溶液100μlを小試
験管にとり、これに(6)で調製した抗体の希釈列を1
00μl添加し、37℃で1時間放置した。この小試験
管より50μlをとり、96ウェルプレートへ注入し、
さらに(6) で調製したS−2288溶液を50μl
ずつ添加した。37℃で18時間反応させ、50%酢酸
50μlを加え反応を停止させ、405nmで吸光度を
測定した。測定結果を表2に示した。
【0024】
【表2】t−PAによるS−2288の分解に及ぼす抗
体の影響 * 3ウエル平均表2に示すように、抗体とコンプレッ
クスを形成後もt−PAのS−2288に対する分解能
に対してはほとんど影響がなかった。抗体の結合部位は
t−PAの活性中心とは異なった部位に結合すると考え
られる。
【0025】
【実施例4】本実施例においては、本発明抗体を用いた
t−PAの測定の例を示す。 (1) ヒト血漿を試料としたt−PAの測定本発明抗
体を100μg/ml(PBS)をPBSで10倍に希
釈したものを96ウェルマイクロプレートに各ウェル当
たり100μl分注した。次いで、37℃で3時間放置
した後、上記プレートを裏返して液を排除し、各ウェル
を0.1%BSA(牛血清アルブミン)と0.05%T
ween20を含有するPBS(BT−PBS)で3回
洗浄したものを一次抗体として用いた。次に試料として
14名の健康成人からの血漿を、下記組成の燐酸食塩緩
衝液を用いて10倍に希釈した。5mM  EDTA 10mM  塩酸ベンズアミジン 0.1%  BSA 0.05%Tween20 上記組成のものをPBSに溶解し、pH7.4に調製し
希釈用緩衝液とした。血漿の希釈液を、各ウェル当たり
100μl分注し、37℃で3時間放置して前記一次抗
体に反応させた後、BT−PBSで3回洗浄した。
【0026】次に、二次抗体としてペルオキシダーゼラ
ベルしたウサギ抗t−PAポリクローナル抗体をBT−
PBSで1000倍に希釈したものを各ウェルに100
μl加え、37℃で3時間放置した後、BT−PBSで
3回洗浄し、下記組成の基質液を100μl添加し、3
7℃で30分間反応させた。 基質液組成: オルトフェニレンジアミン    10mg35%過酸
化水素水            5μl    0.
1Mクエン酸─0.2Mリン酸2ナトリウム緩衝液(p
H4.5)                          
           25ml反応終了後、6N硫酸
を各ウェル当たり50μl加え、酵素反応を停止させ、
次いでマイクロプレートフォトメーターで492nmの
吸光度を測定した。同様に処理したt−PAの標準品を
用いて検量線を描き、血漿当たりのt−PA濃度を測定
した。結果を表3に示す。
【0027】
【表3】血漿中のt−PA濃度
【0028】(2) 一本鎖t−PAと二本鎖t−PA
の回収比較 t−PA(90%以上が一本鎖)溶液にプラスミン処理
を行い二本鎖t−PA(98%が二本鎖)を得た。一本
鎖、二本鎖の確認は電気泳動法により行った。ついでt
−PA濃度が等しい一本鎖、二本鎖のそれぞれの溶液を
(1) の方法に従って測定した。測定結果を図3に示
した。これによれば、本発明抗体は一本鎖t−PAと二
本鎖t−PAを等しく認識することがわかる。
【0029】(3) t−PA−PAIコンプレックス
の回収 t−PAはt−PAインヒビター(PAI)と結合して
複合体を形成する。このPAIとの複合体との複合体が
本発明抗体と反応性を有することを確認をした。0.1
Mグリシン、0.5M食塩を含む0.1Mトリス塩酸(
pH8.2)で72.8〜1.2μg/mlまで二倍段
階希釈した精製PAI−1(アメリカンダイアグノステ
ィカ社製)を用意し、これらに0.05%Tween2
0を含むPBSで調整した100ng/mlのt−PA
溶液を等容量混合し37℃で30分間反応させた。これ
らの反応液のt−PA活性及び抗原量を測定した。t−
PA活性は、0.01Mトリス塩酸(pH8.2)に1
5mMのS−2288と0.26mg/mlのt−PA
 stimulator (Kabi 社) を加えた
ものを基質液として、これに等容量のサンプルを加え3
7℃で2時間反応させた。標準t−PAとしてWHO 
 t−PA standard を用いて測定した。ま
たt−PAの抗原量は(1) に示した測定方法に従っ
た。結果は図4に示した。PAI−1濃度が増加するに
伴い、t−PA活性は減少したが、t−PA抗原量は変
化が見られなかった。t−PA活性が減少するのはt−
PAがPAIとコンプレックスを形成しているためと考
えられた。t−PA−PAI−1複合体を本抗体は認識
していることが明らかであった。
【0030】(4) ウロキナーゼとの交叉性精製ウロ
キナーゼを(1) の方法に準じて濃度列をつくり、同
様に測定した。コントロールとの間で差はなく、ウロキ
ナーゼとの交差性はなかった。
【0031】
【発明の効果】本発明によりt−PAに対し特異的な親
和性のあるモノクローナル抗体を入手することが可能と
なる。本発明の抗体は、そのL鎖、H鎖のN末端アミノ
酸で特定されており、また、t−PAの活性に影響を与
えずにt−PAに結合し、またt−PA─PAIコンプ
レックスもt−PAと同様に認識するなど有用な特徴を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】RCM化t−PAの競合法ELISAの結果を
示す。
【符号の説明】
〇─〇  天然t−PAを示す。 ●─●  RCM化t−PAを示す。
【図2】RCM化t−PAのELISAの結果を示す。
【符号の説明】
〇─〇  天然t−PAを示す。 ●─●  RCM化t−PAを示す。
【図3】プラスミン処理により二本鎖としたt−PAと
一本鎖t−PAの抗体との反応性を示す。
【符号の説明】
◇  プラスミン添加t−PA(2本鎖t−PA)を示
す。 ◆  対照のt−PA(1本鎖t−PA)を示す。
【図4】t−PAとPAI複合体の本抗体の反応性を示
す。
【符号の説明】
●─●  t−PA抗原回収率(%)を示す。 〇─〇  t−PA活性(%)を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ヒト組織型プラスミノーゲンアクチベ
    ータ(t−PA)に対し特異的な結合性を有し、かつ下
    記の性質を有する抗t−PAモノクローナル抗体(1)
     分子量:SDS─PAGEにより約150000(2
    ) Igサブクラス:IgG2b (3) 抗原との結合部位: t−PAの活性中心と異
    なった部位 (4) L鎖及びH鎖可変領域N末端アミノ酸配列(5
    ) 抗原に対する親和性:t−PA及びt−PAとt−
    PAインヒビターとの複合体に対し等しい親和性を有し
    ている。 (6) 還元カルボキシメチル化(RCM化)t−PA
    との反応性を有しない。(7) ウロキナーゼに対し免
    疫交差性を有しない。
  2. 【請求項2】  ヒト組織型プラスミノーゲンアクチベ
    ータがヒト胎児肺細胞由来のものである請求項1記載の
    モノクローナル抗体。
  3. 【請求項3】  抗t−PAモノクローナル抗体生産ハ
    ブリドーマー細胞、HybriC10(微工研菌寄第1
    2108号)から得られる請求項1または2記載の抗t
    −PAモノクローナル抗体。
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