JPH04346801A - リンパ球サブクラス分離剤、分離装置および分離方法 - Google Patents
リンパ球サブクラス分離剤、分離装置および分離方法Info
- Publication number
- JPH04346801A JPH04346801A JP3145565A JP14556591A JPH04346801A JP H04346801 A JPH04346801 A JP H04346801A JP 3145565 A JP3145565 A JP 3145565A JP 14556591 A JP14556591 A JP 14556591A JP H04346801 A JPH04346801 A JP H04346801A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lymphocyte
- subclass
- oxirane
- separating agent
- lymphocytes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- External Artificial Organs (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は免疫学的研究や臨床検査
、免疫疾患治療において、Bリンパ球を除去したり、T
リンパ球を純化して回収、あるいは移入する為に使用さ
れるリンパ球サブクラス分離剤と、これを用いた分離装
置、分離方法に関する。
、免疫疾患治療において、Bリンパ球を除去したり、T
リンパ球を純化して回収、あるいは移入する為に使用さ
れるリンパ球サブクラス分離剤と、これを用いた分離装
置、分離方法に関する。
【0002】
【従来の技術】血球の由来細胞である多能性幹細胞は、
リンパ球、単球(マクロファージ)、顆粒球(好中球、
好酸球、好塩基球)、血小板、赤血球の細胞群へと分化
していく。
リンパ球、単球(マクロファージ)、顆粒球(好中球、
好酸球、好塩基球)、血小板、赤血球の細胞群へと分化
していく。
【0003】免疫監視機構で重要な役割を果たすリンパ
球は、大別して、胸腺の影響を受けて成熟するTリンパ
球と、ファブリキウス嚢、あるいは哺乳類ではこれに相
当する器官(肝、骨髄などの造血巣)の影響を受けて成
熟するBリンパ球とに分別される。Tリンパ球は細胞性
免疫を、Bリンパ球は液性免疫を担っている。
球は、大別して、胸腺の影響を受けて成熟するTリンパ
球と、ファブリキウス嚢、あるいは哺乳類ではこれに相
当する器官(肝、骨髄などの造血巣)の影響を受けて成
熟するBリンパ球とに分別される。Tリンパ球は細胞性
免疫を、Bリンパ球は液性免疫を担っている。
【0004】Tリンパ球は機能的な面からいくつかのサ
ブセットに分けることができる。例えばヘルパーT細胞
や遅廷型過敏症反応に関与するT細胞、サプレッサーT
細胞や細胞障害性キラーT細胞などである。Bリンパ球
は形質細胞に分化し、Tリンパ球の指令に基づいて抗体
産生を行なう。
ブセットに分けることができる。例えばヘルパーT細胞
や遅廷型過敏症反応に関与するT細胞、サプレッサーT
細胞や細胞障害性キラーT細胞などである。Bリンパ球
は形質細胞に分化し、Tリンパ球の指令に基づいて抗体
産生を行なう。
【0005】近年、このように重要な機能を有するリン
パ球を分離、分画し、免疫科学的基礎研究あるいは各種
の診断や治療に利用する試みがなされているが、それぞ
れ以下のような欠点を有するものであった。
パ球を分離、分画し、免疫科学的基礎研究あるいは各種
の診断や治療に利用する試みがなされているが、それぞ
れ以下のような欠点を有するものであった。
【0006】すなわち、[1]細胞の大きさの差を利用
した速度沈降報による方法、[2]細胞の比重差を利用
した比重遠心法による方法、および[3]細胞表面電荷
量の差を利用した細胞電気泳動法による方法は、Tリン
パ球とBリンパ球との間に比重、密度等の物理的諸物性
に際だった差がないため、分離回収された細胞の収率あ
るいは純度に高い精度が要求できないものであった。特
に、[2]の比重遠心法においては、媒体の価格が高価
になってしまうか、あるいは安い場合でも操作に熟練を
要する、また、[3]の細胞電気泳動法においては、細
胞の成熟度によって移動度が異なる、細胞機能に与える
電場の影響が解明されていない、大量処理が困難である
といった欠点も有するものであった。
した速度沈降報による方法、[2]細胞の比重差を利用
した比重遠心法による方法、および[3]細胞表面電荷
量の差を利用した細胞電気泳動法による方法は、Tリン
パ球とBリンパ球との間に比重、密度等の物理的諸物性
に際だった差がないため、分離回収された細胞の収率あ
るいは純度に高い精度が要求できないものであった。特
に、[2]の比重遠心法においては、媒体の価格が高価
になってしまうか、あるいは安い場合でも操作に熟練を
要する、また、[3]の細胞電気泳動法においては、細
胞の成熟度によって移動度が異なる、細胞機能に与える
電場の影響が解明されていない、大量処理が困難である
といった欠点も有するものであった。
【0007】また、[4]細胞の特異的結合能を利用し
たアフィニティークロマトグラフィーによる方法、[5
]細胞のロゼット形成を指標とするロゼット沈降法によ
る方法、[6]細胞膜表面の特異抗原、免疫グロブリン
と標識抗体との反応を利用したフルオレセンスアクチベ
イテッドセルソーター(Fluorescence−A
ctivated Cell Sorting、F
ACS)法による方法は、いずれも処理細胞が生物学的
に特異性の高い強固な結合や刺激を受けるため、インタ
クトな状態で目的細胞を回収するのが難しく、かつ大量
処理に適さないものであり、さらに[4]のアフィニテ
ィークロマトグラフィーは、高価な抗体を必要とし、ま
た[6]のFACS法は、細胞を標識する等の前処理が
煩雑であり、高価な抗体と装置を必要とするといった欠
点を有するものであった。
たアフィニティークロマトグラフィーによる方法、[5
]細胞のロゼット形成を指標とするロゼット沈降法によ
る方法、[6]細胞膜表面の特異抗原、免疫グロブリン
と標識抗体との反応を利用したフルオレセンスアクチベ
イテッドセルソーター(Fluorescence−A
ctivated Cell Sorting、F
ACS)法による方法は、いずれも処理細胞が生物学的
に特異性の高い強固な結合や刺激を受けるため、インタ
クトな状態で目的細胞を回収するのが難しく、かつ大量
処理に適さないものであり、さらに[4]のアフィニテ
ィークロマトグラフィーは、高価な抗体を必要とし、ま
た[6]のFACS法は、細胞を標識する等の前処理が
煩雑であり、高価な抗体と装置を必要とするといった欠
点を有するものであった。
【0008】また、支持体や固定層を使用しない多段分
離の手段として、[7]フィールドフローフラクショネ
ーション(Field−Flow Fraction
ation、FFF)法(例えば、矢田純一、藤原道夫
編著、新リンパ球機能検索法、1978年、中外医学社
などを参照)が検討されているが、回転軸を介して溶離
液を連続的に流入、流出する装置的な困難さと共に、ロ
ーター状分離セルと流路の材質が細胞の接着を招くため
に、細胞の相互分離を実用化するところまでには至って
いない。
離の手段として、[7]フィールドフローフラクショネ
ーション(Field−Flow Fraction
ation、FFF)法(例えば、矢田純一、藤原道夫
編著、新リンパ球機能検索法、1978年、中外医学社
などを参照)が検討されているが、回転軸を介して溶離
液を連続的に流入、流出する装置的な困難さと共に、ロ
ーター状分離セルと流路の材質が細胞の接着を招くため
に、細胞の相互分離を実用化するところまでには至って
いない。
【0009】これに対し、[8]細胞の非特異的付着活
性の差を利用した、ナイロンウール、ガラスウールなど
を充填したカラムを用いる方法は、処理細胞の機能を損
傷するおそれが少なく、また価格、操作性、および大量
処理性の面でも適当なものであるが、目的細胞に対する
選択性および回収率の面では不十分なものであり、さら
に前記したカラム法などにおいては、分離操作を行う場
合の経験的技術的習熟が必須であるという大きな課題も
存在しているものであった。
性の差を利用した、ナイロンウール、ガラスウールなど
を充填したカラムを用いる方法は、処理細胞の機能を損
傷するおそれが少なく、また価格、操作性、および大量
処理性の面でも適当なものであるが、目的細胞に対する
選択性および回収率の面では不十分なものであり、さら
に前記したカラム法などにおいては、分離操作を行う場
合の経験的技術的習熟が必須であるという大きな課題も
存在しているものであった。
【0010】このような非特異的付着特性を利用する分
離剤及び分離方法としては、疎水性材料(特公昭59−
17387号、同59−36963号、同62−452
06号、特開昭57−204454号)、酸性官能基を
有する材料(特公昭59−36961号、特開昭56−
140886号、同56−152740号)、塩基性官
能基を含有する重合体(特開昭59−216584号、
同60−105490号)、ヒドロキシアパタイト繊維
(特開昭63−284号)、特定の高分子体(特開昭6
1−221123号、同64−34285号)を用いる
ことも提唱されているが、これらのものにおいても目的
細胞に対する選択性および回収率の面では末だ十分なも
のではなかった。
離剤及び分離方法としては、疎水性材料(特公昭59−
17387号、同59−36963号、同62−452
06号、特開昭57−204454号)、酸性官能基を
有する材料(特公昭59−36961号、特開昭56−
140886号、同56−152740号)、塩基性官
能基を含有する重合体(特開昭59−216584号、
同60−105490号)、ヒドロキシアパタイト繊維
(特開昭63−284号)、特定の高分子体(特開昭6
1−221123号、同64−34285号)を用いる
ことも提唱されているが、これらのものにおいても目的
細胞に対する選択性および回収率の面では末だ十分なも
のではなかった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の技術において、リンパ球を含む被検液の細胞分離
において、分離回収された細胞の収率あるいは純度に高
い精度が要求できない点や操作に習熟を要する点、細胞
に刺激や損傷を与え易い点などの問題点を鑑みてなされ
たものである。従って、本発明は、免疫担当細胞のリン
パ球サブクラスを効率よく分離でき、かつ細胞機能を損
なうことなく回収することができるリンパ球サブクラス
分離剤と、これを用いた分離装置、分離方法を提供する
ことを目的とするものである。
従来の技術において、リンパ球を含む被検液の細胞分離
において、分離回収された細胞の収率あるいは純度に高
い精度が要求できない点や操作に習熟を要する点、細胞
に刺激や損傷を与え易い点などの問題点を鑑みてなされ
たものである。従って、本発明は、免疫担当細胞のリン
パ球サブクラスを効率よく分離でき、かつ細胞機能を損
なうことなく回収することができるリンパ球サブクラス
分離剤と、これを用いた分離装置、分離方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0012】本発明は、さらに、操作が簡便でかつ特殊
な装置を必要とせず、効率よくリンパ球サブクラス細胞
を分離できるリンパ球サブクラス分離剤と、これを用い
た分離装置、分離方法を提供することを目的とするもの
である。
な装置を必要とせず、効率よくリンパ球サブクラス細胞
を分離できるリンパ球サブクラス分離剤と、これを用い
た分離装置、分離方法を提供することを目的とするもの
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
1〜7の本発明により達成される。 (1)オキシラン─アクリルビーズにオキシアルキルア
ミンを結合してなることを特徴とするリンパ球サブクラ
ス分離剤。 (2)前記オキシラン−アクリルビーズは、オキシラン
基を有する不飽和のラジカル重合性モノマーと架橋性モ
ノマーとの混合物から得られた重合物である1項に記載
のリンパ球サブクラス分離剤。 (3)前記オキシラン−アクリルビーズのオキシラン基
含有量は、乾燥重量1gあたり0.1〜10mmolで
ある1または2項に記載のリンパ球サブクラス分離剤。 (4)前記ラジカル重合性モノマーが5〜60,重量%
、前記架橋性モノマーが5重量%以上であることを特徴
とする2または3項に記載のリンパ球サブクラス分離剤
。 (5)前記オキシアルキルアミンは、モノオキシモノア
ミンの第一アルカノールアミン群から選択されたもので
ある1〜4項のいずれかに記載のリンパ球サブクラス分
離剤。 (6)1〜5項のいずれかに記載のリンパ球サブクラス
分離剤を充填した容器からなることを特徴とするリンパ
球サブクラス分離装置。 (7)1〜5項のいずれかに記載のリンパ球サブクラス
分離剤にリンパ球を含む被検液を接触させ、被検液中の
Bリンパ球及び非リンパ球系白血球を前記リンパ球サブ
クラス分離剤に選択的に吸着させることにより、被検液
中のTリンパ球を純化することを特徴とするリンパ球サ
ブクラス分離方法。
1〜7の本発明により達成される。 (1)オキシラン─アクリルビーズにオキシアルキルア
ミンを結合してなることを特徴とするリンパ球サブクラ
ス分離剤。 (2)前記オキシラン−アクリルビーズは、オキシラン
基を有する不飽和のラジカル重合性モノマーと架橋性モ
ノマーとの混合物から得られた重合物である1項に記載
のリンパ球サブクラス分離剤。 (3)前記オキシラン−アクリルビーズのオキシラン基
含有量は、乾燥重量1gあたり0.1〜10mmolで
ある1または2項に記載のリンパ球サブクラス分離剤。 (4)前記ラジカル重合性モノマーが5〜60,重量%
、前記架橋性モノマーが5重量%以上であることを特徴
とする2または3項に記載のリンパ球サブクラス分離剤
。 (5)前記オキシアルキルアミンは、モノオキシモノア
ミンの第一アルカノールアミン群から選択されたもので
ある1〜4項のいずれかに記載のリンパ球サブクラス分
離剤。 (6)1〜5項のいずれかに記載のリンパ球サブクラス
分離剤を充填した容器からなることを特徴とするリンパ
球サブクラス分離装置。 (7)1〜5項のいずれかに記載のリンパ球サブクラス
分離剤にリンパ球を含む被検液を接触させ、被検液中の
Bリンパ球及び非リンパ球系白血球を前記リンパ球サブ
クラス分離剤に選択的に吸着させることにより、被検液
中のTリンパ球を純化することを特徴とするリンパ球サ
ブクラス分離方法。
【0014】本発明に係るリンパ球サブクラス分離剤は
、オキシラン−アクリルビーズにオキシアルキルアミン
を結合してなることを特徴とし、Bリンパ球および非リ
ンパ球系白血球を選択的に吸着するものであるから、血
液等の体液、あるいは組織中のリンパ球サブクラス細胞
、とくにTリンパ球を収率よく分離できるものである。
、オキシラン−アクリルビーズにオキシアルキルアミン
を結合してなることを特徴とし、Bリンパ球および非リ
ンパ球系白血球を選択的に吸着するものであるから、血
液等の体液、あるいは組織中のリンパ球サブクラス細胞
、とくにTリンパ球を収率よく分離できるものである。
【0015】リンパ球サブクラス細胞は、前述したよう
に、免疫担当細胞として重要な役割を果たしている。従
って、上述のごとく、Bリンパ球および非リンパ球系白
血球を選択的に吸着除去し、Tリンパ球を回収できれば
、免疫学的研究や臨床検査、免疫疾患治療に役立つだけ
でなく、癌疾患の養子免疫療法にも対応可能と考えられ
る。
に、免疫担当細胞として重要な役割を果たしている。従
って、上述のごとく、Bリンパ球および非リンパ球系白
血球を選択的に吸着除去し、Tリンパ球を回収できれば
、免疫学的研究や臨床検査、免疫疾患治療に役立つだけ
でなく、癌疾患の養子免疫療法にも対応可能と考えられ
る。
【0016】本発明のリンパ球サブクラス分離剤は、オ
キシラン−アクリルビーズを不溶性担体とし、そのグリ
シジル基にオキシアルキルアミンを結合したものである
。そこで、不溶性担体、オキシランアルキルアミンおよ
びこれらの結合方法についてそれぞれ説明する。
キシラン−アクリルビーズを不溶性担体とし、そのグリ
シジル基にオキシアルキルアミンを結合したものである
。そこで、不溶性担体、オキシランアルキルアミンおよ
びこれらの結合方法についてそれぞれ説明する。
【0017】不溶性担体として用いるオキシラン−アク
リルビーズは、メタクリル酸グリシジルまたはアリルグ
リシジルエーテル、メタクリルアミド、メチレン−ビス
−メタクリルアミドの共重合により得られる。その製法
は、レーム・ファルマ社により開示されている(英国特
許第1329062号、ドイツ国特許公告第22373
16号、ドイツ国特許第2263289号明細書参照)
。これらのオキシラン−アクリルビーズのうち、本発明
における不溶性担体として特に好適に用いられるのは、
架橋性モノマーの比率が5重量%以上、オキシラン基を
有するラジカル重合性モノマーの比率が5〜60重量%
のモノマー混合物から得られたものである。このように
特に好ましいオキシラン−アクリルビーズの具体例とし
ては、レーム・ファルマ社の商品名オイパーギットCが
あげられる。
リルビーズは、メタクリル酸グリシジルまたはアリルグ
リシジルエーテル、メタクリルアミド、メチレン−ビス
−メタクリルアミドの共重合により得られる。その製法
は、レーム・ファルマ社により開示されている(英国特
許第1329062号、ドイツ国特許公告第22373
16号、ドイツ国特許第2263289号明細書参照)
。これらのオキシラン−アクリルビーズのうち、本発明
における不溶性担体として特に好適に用いられるのは、
架橋性モノマーの比率が5重量%以上、オキシラン基を
有するラジカル重合性モノマーの比率が5〜60重量%
のモノマー混合物から得られたものである。このように
特に好ましいオキシラン−アクリルビーズの具体例とし
ては、レーム・ファルマ社の商品名オイパーギットCが
あげられる。
【0018】上記オキシラン−アクリルビーズの形状は
、細胞の損傷を与えず、また砕けや欠けが生じがたいよ
うに球形とされることが好ましい。平均粒径は、被検液
の流量や流通圧力を考慮し、0.05〜5mmの範囲、
好ましくは0.1〜0.2mmの範囲のものが用いられ
る。
、細胞の損傷を与えず、また砕けや欠けが生じがたいよ
うに球形とされることが好ましい。平均粒径は、被検液
の流量や流通圧力を考慮し、0.05〜5mmの範囲、
好ましくは0.1〜0.2mmの範囲のものが用いられ
る。
【0019】オキシラン−アクリルビーズは、その表面
にオキシラン基を有している。後述するように、このオ
キシラン基がオキシアルキルアミンと反応し、共有結合
するものである。
にオキシラン基を有している。後述するように、このオ
キシラン基がオキシアルキルアミンと反応し、共有結合
するものである。
【0020】オキシラン−アクリルビーズにおけるオキ
シラン基の含有量は、チオサルフェート法(R.Axe
n,as quoted by L.Sundb
erg and J.Parath in C
hromatography,90,89(1974)
)で測定した場合に、0.1〜10mmol/g−dr
yの範囲が好ましく、より好ましくは0.6〜1.0m
mol/g−dryである。
シラン基の含有量は、チオサルフェート法(R.Axe
n,as quoted by L.Sundb
erg and J.Parath in C
hromatography,90,89(1974)
)で測定した場合に、0.1〜10mmol/g−dr
yの範囲が好ましく、より好ましくは0.6〜1.0m
mol/g−dryである。
【0021】次に、オキシラン−アクリルビーズに結合
されるオキシアルキルアミンについて説明する。
されるオキシアルキルアミンについて説明する。
【0022】オキシアルキルアミンは、分子中にヒドロ
キシル基とアミノ基を有する脂肪族化合物であり、アル
カノールアミンあるいはアミノアルコールとも称される
。
キシル基とアミノ基を有する脂肪族化合物であり、アル
カノールアミンあるいはアミノアルコールとも称される
。
【0023】オキシアルキルアミンの中でも、下記の分
子式(I)で示されるモノオキシモノアミンの第1アル
カノールアミン群に属する化合物が、単純な構造でオキ
シアルキルアミン分子間の相互作用や非特異的な吸着を
惹起しないので特に好適である。 HO(CH2)nNH2 nは整数、好まし
くはn=1〜10 (式I)上記のオキシアルキルア
ミンは、前記オキシラン−アクリルビーズの表面に存在
するオキシラン基に結合される。この結合の形成には、
オキシラン基の開環を伴い、オキシラン基を形成してい
た酸素原子はヒドロキシル基になって結合する。この結
合に関与するオキシアルキルアミンの官能基はアミノ基
であるが、一部ヒドロキシル基が関与する場合もある。
子式(I)で示されるモノオキシモノアミンの第1アル
カノールアミン群に属する化合物が、単純な構造でオキ
シアルキルアミン分子間の相互作用や非特異的な吸着を
惹起しないので特に好適である。 HO(CH2)nNH2 nは整数、好まし
くはn=1〜10 (式I)上記のオキシアルキルア
ミンは、前記オキシラン−アクリルビーズの表面に存在
するオキシラン基に結合される。この結合の形成には、
オキシラン基の開環を伴い、オキシラン基を形成してい
た酸素原子はヒドロキシル基になって結合する。この結
合に関与するオキシアルキルアミンの官能基はアミノ基
であるが、一部ヒドロキシル基が関与する場合もある。
【0024】次に、上記のようにして得られた本発明の
リンパ球サブクラス分離剤について説明する。
リンパ球サブクラス分離剤について説明する。
【0025】本発明のリンパ球サブクラス分離剤の1つ
の特徴は、不溶性担体として用いたオキシラン−アクリ
ルビーズとオキシアルキルアミンが上記のように共有結
合を介して強固に結合されている点にある。有機化合物
を不溶性担体表面に固定する方法としては、共有結合以
外にも、イオン結合、物理的吸着、疎水結合、生化学的
特異結合等の担体結合法、あるいは架橋法、包括法、複
合法などが一般に行われているが、共有結合以外の方法
で固定した場合には被検液中でオキシアルキルアミンが
脱離しやすく安定性に欠ける。
の特徴は、不溶性担体として用いたオキシラン−アクリ
ルビーズとオキシアルキルアミンが上記のように共有結
合を介して強固に結合されている点にある。有機化合物
を不溶性担体表面に固定する方法としては、共有結合以
外にも、イオン結合、物理的吸着、疎水結合、生化学的
特異結合等の担体結合法、あるいは架橋法、包括法、複
合法などが一般に行われているが、共有結合以外の方法
で固定した場合には被検液中でオキシアルキルアミンが
脱離しやすく安定性に欠ける。
【0026】本発明のリンパ球サブクラス分離剤の最も
大きな特徴は、後述する実施例の結果に示されるように
、Bリンパ球および非リンパ球系白血球に対して、高効
率、かつ高い選択性をもった吸着能力を発揮する点にあ
る。この特徴は、オキシアルキルアミンの寄与のみなら
ず、担体として用いたオキシラン−アクリルビーズによ
る寄与との組み合わせによって初めて得られるものであ
る。
大きな特徴は、後述する実施例の結果に示されるように
、Bリンパ球および非リンパ球系白血球に対して、高効
率、かつ高い選択性をもった吸着能力を発揮する点にあ
る。この特徴は、オキシアルキルアミンの寄与のみなら
ず、担体として用いたオキシラン−アクリルビーズによ
る寄与との組み合わせによって初めて得られるものであ
る。
【0027】一般に、疎水性化合物だけで構成された分
離剤、即ち疎水結合性の強い分離剤には脂質が吸着され
やすく、そのために細胞膜脂質が強固に吸着された細胞
は損傷を受ける。一方、静電結合性の強い荷電基を多く
有する化合物で構成された分離剤では、塩基性あるいは
酸性アミノ酸を多く含む蛋白質が吸着されやすく、その
ために細胞膜蛋白質が強固に吸着された細胞は損傷を受
ける。従って、被検液中のリンパ球サブクラスを分離す
るには、種々の相互作用が適度に組み合わされた分離剤
が好適となる。この観点から、本発明のリンパ球サブク
ラス分離剤を検討すれば以下の通りである。
離剤、即ち疎水結合性の強い分離剤には脂質が吸着され
やすく、そのために細胞膜脂質が強固に吸着された細胞
は損傷を受ける。一方、静電結合性の強い荷電基を多く
有する化合物で構成された分離剤では、塩基性あるいは
酸性アミノ酸を多く含む蛋白質が吸着されやすく、その
ために細胞膜蛋白質が強固に吸着された細胞は損傷を受
ける。従って、被検液中のリンパ球サブクラスを分離す
るには、種々の相互作用が適度に組み合わされた分離剤
が好適となる。この観点から、本発明のリンパ球サブク
ラス分離剤を検討すれば以下の通りである。
【0028】まず、オキシラン基の開環で形成されたヒ
ドロキシル基と、オキシアルキルアミンのヒドロキシル
基は親水性を示す。また、オキシラン基との結合で形成
されたイミノ基は水素結合性を有している。次に、アク
リルビーズは高分子炭素鎖の表面に疎水性を示すメチル
基と、水素結合性および静電結合性を示す酸アミド基を
有している。
ドロキシル基と、オキシアルキルアミンのヒドロキシル
基は親水性を示す。また、オキシラン基との結合で形成
されたイミノ基は水素結合性を有している。次に、アク
リルビーズは高分子炭素鎖の表面に疎水性を示すメチル
基と、水素結合性および静電結合性を示す酸アミド基を
有している。
【0029】これらの要素によって、本発明の分離剤は
、Bリンパ球および非リンパ球系白血球の細胞膜表面物
質との間に、疎水性結合、静電結合、水素結合が適度に
組み合った相互作用を発揮し、優れたリンパ球分離能を
有するものと推測される。
、Bリンパ球および非リンパ球系白血球の細胞膜表面物
質との間に、疎水性結合、静電結合、水素結合が適度に
組み合った相互作用を発揮し、優れたリンパ球分離能を
有するものと推測される。
【0030】次に、本発明のリンパ球サブクラス分離装
置を図1を参照して説明する。
置を図1を参照して説明する。
【0031】図1は、本発明のリンパ球サブクラス分離
装置の好ましい一実施例の構造を示す図である。
装置の好ましい一実施例の構造を示す図である。
【0032】本発明のリンパ球サブクラス分離装置1は
、体液の導入口2および導出口3を有するカラム容器4
内に、上記のリンパ球サブクラス分離剤5を充填、保持
したものである。
、体液の導入口2および導出口3を有するカラム容器4
内に、上記のリンパ球サブクラス分離剤5を充填、保持
したものである。
【0033】カラム容器4の材質としては、ガラス、ス
テンレス、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボ
ネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート等を
使用できるが、オートクレーブ滅菌が可能で取り扱いや
すいポリプロピレンやポリカーボネートが特に好ましい
。また、体液の導入口2および導出口3と、分離剤5層
との間には、体液は通過するが分離剤は通過できない網
目フィルター6a,6bを備えることが好ましい。当該
フィルター6a,6bの材質としては、生理学的に不活
性であってある程度の強度を有するものならば特に限定
されないが、ポリエステル製、ポリアミド製のものが好
ましく使用される。
テンレス、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボ
ネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート等を
使用できるが、オートクレーブ滅菌が可能で取り扱いや
すいポリプロピレンやポリカーボネートが特に好ましい
。また、体液の導入口2および導出口3と、分離剤5層
との間には、体液は通過するが分離剤は通過できない網
目フィルター6a,6bを備えることが好ましい。当該
フィルター6a,6bの材質としては、生理学的に不活
性であってある程度の強度を有するものならば特に限定
されないが、ポリエステル製、ポリアミド製のものが好
ましく使用される。
【0034】すなわち、カラム容器4の導入口2から導
入された体液は、フィルター6a、6bで保持されたリ
ンパ球サブクラス分離剤層を通過して吸着処理が施され
、導出口3から導出されるものである。
入された体液は、フィルター6a、6bで保持されたリ
ンパ球サブクラス分離剤層を通過して吸着処理が施され
、導出口3から導出されるものである。
【0035】
【作用】本発明のリンパ球サブクラス分離装置を用いて
体外循環体液浄化療法を行うには、2通りの方法がある
。
体外循環体液浄化療法を行うには、2通りの方法がある
。
【0036】第1の方法は、体内から取り出した血液を
遠心分離してバッフィーコート(白血球層)を採取し、
このバッフィーコートを本発明のリンパ球サブクラス分
離装置で処理した後、バッフィーコート以外の成分とあ
わせて体内に返還する方法である。あるいは、体内から
取り出した血液を密度勾配遠心分離して単核球(PBM
C:Peripheral Blood Mononu
clear Cells)を採取し、単核球を本発明の
リンパ球分離装置で処理した後、残りの成分とあわせて
体内に戻す方法である。
遠心分離してバッフィーコート(白血球層)を採取し、
このバッフィーコートを本発明のリンパ球サブクラス分
離装置で処理した後、バッフィーコート以外の成分とあ
わせて体内に返還する方法である。あるいは、体内から
取り出した血液を密度勾配遠心分離して単核球(PBM
C:Peripheral Blood Mononu
clear Cells)を採取し、単核球を本発明の
リンパ球分離装置で処理した後、残りの成分とあわせて
体内に戻す方法である。
【0037】第2の方法は、体内から取り出した血液を
上記装置内に直接通過させて処理する方法である。
上記装置内に直接通過させて処理する方法である。
【0038】そこで、この第2の方法を図2を参照して
説明する。
説明する。
【0039】図2は、第2の方法に係る体外循環体液療
法に用いられる回路構成を示す図である。
法に用いられる回路構成を示す図である。
【0040】すなわち、血液は血液採取口7から回路内
に導入され、血液ポンプ8、および圧力ゲージ10aを
備えるチャンバー9aを通って一定流速にて本発明のリ
ンパ球サブクラス分離装置1内の導入口2に導入され、
カラム容器4内に収容された本発明のリンパ球サブクラ
ス分離剤5と接触する。
に導入され、血液ポンプ8、および圧力ゲージ10aを
備えるチャンバー9aを通って一定流速にて本発明のリ
ンパ球サブクラス分離装置1内の導入口2に導入され、
カラム容器4内に収容された本発明のリンパ球サブクラ
ス分離剤5と接触する。
【0041】このようにしてリンパ球サブクラス分離装
置1で処理された血液は、カラム容器4の導出口3から
導出され、圧力ゲージ10bを備えるチャンバー9bを
通って、恒温槽11で加温された後、血液返還口12よ
り患者の体内に戻される。
置1で処理された血液は、カラム容器4の導出口3から
導出され、圧力ゲージ10bを備えるチャンバー9bを
通って、恒温槽11で加温された後、血液返還口12よ
り患者の体内に戻される。
【0042】なお、体液の循環方法としては、臨床上の
必要性および設備の状況等に応じ、連続的に行ってもよ
く、断続的(間欠的)に行ってもよい。
必要性および設備の状況等に応じ、連続的に行ってもよ
く、断続的(間欠的)に行ってもよい。
【0043】本発明のリンパ球サブクラス分離装置は、
血液と接触する部位が、使用前において滅菌されている
ことが好ましい。滅菌方法としては、湿熱滅菌(オート
クレーブ滅菌)、ガス滅菌(例えば、エチレンオキサイ
ド滅菌)、または放射線滅菌等の滅菌法があげられる。 なお、本発明のリンパ球サブクラス分離装置は、湿熱滅
菌、ガス滅菌または放射線滅菌等の滅菌処理をしても性
能の低下はみられず、安定したリンパ球分離能を示す。
血液と接触する部位が、使用前において滅菌されている
ことが好ましい。滅菌方法としては、湿熱滅菌(オート
クレーブ滅菌)、ガス滅菌(例えば、エチレンオキサイ
ド滅菌)、または放射線滅菌等の滅菌法があげられる。 なお、本発明のリンパ球サブクラス分離装置は、湿熱滅
菌、ガス滅菌または放射線滅菌等の滅菌処理をしても性
能の低下はみられず、安定したリンパ球分離能を示す。
【0044】以上、本発明のリンパ球サブクラス分離剤
および分離装置について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えばカラム容器のかわりに、
シリンジ外筒を用いてもよい等、その構成は種々変更可
能である。
および分離装置について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、例えばカラム容器のかわりに、
シリンジ外筒を用いてもよい等、その構成は種々変更可
能である。
【0045】次に、実施例を示して、本発明をさらに詳
細に説明する。
細に説明する。
【0046】
【実施例】[実施例1]0.2M炭酸緩衝液(pH10
)にモノエタノールアミン(分子式HOCH2CH2N
H2)を0.5Mの濃度で溶解した。この溶液中にオキ
シラン−アクリルビーズ(レーム・ファルマ社製:商品
名オイパーギットC、重合性モノマーの比率は20重量
%、架橋性モノマーの比率は30重量%、平均粒径は0
.15mm、オキシラン基含有量は0.8mmol/g
−dry)を0.55g/mlの割合で投入し、脱気し
た。これを80℃の水浴中で3時間加温した後に、緩速
回転混合機(大洋科学工業社製:商品名ローテータII
)を使用して一晩撹拌した。その後、逆浸透水(RO水
)、0.2M炭酸緩衝液(pH10)、0.1M酢酸緩
衝液(pH4)、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)
で順次洗浄した。そしてさらに、高圧蒸気滅菌器を利用
して、0.1M酢酸緩衝液(pH4)、次に0.1Mリ
ン酸緩衝液(pH7.4)で加熱(120℃、20mi
n)後、RO水で十分に洗浄した。
)にモノエタノールアミン(分子式HOCH2CH2N
H2)を0.5Mの濃度で溶解した。この溶液中にオキ
シラン−アクリルビーズ(レーム・ファルマ社製:商品
名オイパーギットC、重合性モノマーの比率は20重量
%、架橋性モノマーの比率は30重量%、平均粒径は0
.15mm、オキシラン基含有量は0.8mmol/g
−dry)を0.55g/mlの割合で投入し、脱気し
た。これを80℃の水浴中で3時間加温した後に、緩速
回転混合機(大洋科学工業社製:商品名ローテータII
)を使用して一晩撹拌した。その後、逆浸透水(RO水
)、0.2M炭酸緩衝液(pH10)、0.1M酢酸緩
衝液(pH4)、0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)
で順次洗浄した。そしてさらに、高圧蒸気滅菌器を利用
して、0.1M酢酸緩衝液(pH4)、次に0.1Mリ
ン酸緩衝液(pH7.4)で加熱(120℃、20mi
n)後、RO水で十分に洗浄した。
【0047】得られた分離剤をpH7.2のリン酸緩衝
化塩溶液(PBS)に懸濁させ、先端内部にポリエステ
ル不織布を入れた容量2.5mlのディスポーザブルシ
リンジ(テルモ社製)へ1ml充填した。そして、充填
した分離剤の上部に、ポリエステル不織布を入れて分離
剤層を保持し、シリンジ先端に25G針および細胞収容
容器を取り付けてリンパ球サブクラス分離装置を作製し
た。
化塩溶液(PBS)に懸濁させ、先端内部にポリエステ
ル不織布を入れた容量2.5mlのディスポーザブルシ
リンジ(テルモ社製)へ1ml充填した。そして、充填
した分離剤の上部に、ポリエステル不織布を入れて分離
剤層を保持し、シリンジ先端に25G針および細胞収容
容器を取り付けてリンパ球サブクラス分離装置を作製し
た。
【0048】この分離装置を使用して、以下のリンパ球
サブクラス分離実験を行った。
サブクラス分離実験を行った。
【0049】分離装置を構成するシリンジの上端開口よ
り、単核球分離管(ベクトン・ディッキンソン社製:商
品名リューコプレップ)を使用して得られたヒト末梢血
単核球懸濁液(PBMC)200μm(白血球数200
0×104個)を添加し、牛胎児血清(FCS)を10
%含むRPMI1640培養液100μlで細胞を分離
剤層に沈めた後、室温で30分間静置した。次に、2m
lの10%FCS−RPMI1640で分離剤をリンス
し、流出してきた細胞を回収した。そして、この回収液
中の細胞数を多項目自動血液分離装置(東亜医用電子社
製:商品名Sysmex NE−6000)で測定し
た後、フィコエリスリン(PE)標識抗Leu−12抗
体(ベクトン・ディッキンソン社製)で染色し、フロー
サイトメーター(日本分光社製:商品名Cyto A
ce−150)によって、Bリンパ球、リンパ球の割合
をそれぞれ求めた。そして、分離剤と接触する前の懸濁
液中の細胞数、Bリンパ球、およびリンパ球の割合を同
様にして求め、これらを比較することにより各細胞の分
離剤への接着率を算出した。その結果を表1に示す。
り、単核球分離管(ベクトン・ディッキンソン社製:商
品名リューコプレップ)を使用して得られたヒト末梢血
単核球懸濁液(PBMC)200μm(白血球数200
0×104個)を添加し、牛胎児血清(FCS)を10
%含むRPMI1640培養液100μlで細胞を分離
剤層に沈めた後、室温で30分間静置した。次に、2m
lの10%FCS−RPMI1640で分離剤をリンス
し、流出してきた細胞を回収した。そして、この回収液
中の細胞数を多項目自動血液分離装置(東亜医用電子社
製:商品名Sysmex NE−6000)で測定し
た後、フィコエリスリン(PE)標識抗Leu−12抗
体(ベクトン・ディッキンソン社製)で染色し、フロー
サイトメーター(日本分光社製:商品名Cyto A
ce−150)によって、Bリンパ球、リンパ球の割合
をそれぞれ求めた。そして、分離剤と接触する前の懸濁
液中の細胞数、Bリンパ球、およびリンパ球の割合を同
様にして求め、これらを比較することにより各細胞の分
離剤への接着率を算出した。その結果を表1に示す。
【0050】[実施例2]モノエタノールアミン溶液の
かわりに、6−アミノ−1−ヘキサノール(分子式HO
(CH2)6NH2)溶液を用い、それ以外は実施例1
と全く同様にして分離剤を調製した。そして実施例1と
同様にして各細胞の分離剤への接着率を測定した。その
結果を表1に示す。
かわりに、6−アミノ−1−ヘキサノール(分子式HO
(CH2)6NH2)溶液を用い、それ以外は実施例1
と全く同様にして分離剤を調製した。そして実施例1と
同様にして各細胞の分離剤への接着率を測定した。その
結果を表1に示す。
【0051】[比較例1]モノエタノールアミン溶液の
かわりに、アミノ酸の1種であるβ−アラニン(分子式
HOOCCH2CH2NH2)を用い、それ以外は実施
例1と全く同様にして分離剤を調製した。そして実施例
1と同様にして各細胞の分離剤への接着率を測定した。 その結果を表1に示す。
かわりに、アミノ酸の1種であるβ−アラニン(分子式
HOOCCH2CH2NH2)を用い、それ以外は実施
例1と全く同様にして分離剤を調製した。そして実施例
1と同様にして各細胞の分離剤への接着率を測定した。 その結果を表1に示す。
【0052】[比較例2]1N塩酸とRO水で十分に洗
浄した後に乾燥した0.12gのナイロンウール(Bi
otest社製)を、実施例1で用いた分離剤のかわり
にディスポーザブルシリンジへ1mlとなるように充填
する以外は実施例1と同様にして、分離装置を作製した
。そして実施例1と同様にして各細胞の分離剤への接着
率を測定した。その結果を表1に示す。
浄した後に乾燥した0.12gのナイロンウール(Bi
otest社製)を、実施例1で用いた分離剤のかわり
にディスポーザブルシリンジへ1mlとなるように充填
する以外は実施例1と同様にして、分離装置を作製した
。そして実施例1と同様にして各細胞の分離剤への接着
率を測定した。その結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】表1より、実施例1および2に係るリンパ
球サブクラス分離剤は、Eが高値でFが低値であるので
、B細胞が選択的に吸着していることが確認された。 また、Dも高値であり、非リンパ球系白血球も選択的に
吸着していることが示された。これに対し、比較例1お
よび2に係るリンパ球サブクラス分離剤は、Eが実施例
1および2より低値であり、Fが実施例1および2より
高値であるので、B細胞の選択性に劣ることが確認され
た。
球サブクラス分離剤は、Eが高値でFが低値であるので
、B細胞が選択的に吸着していることが確認された。 また、Dも高値であり、非リンパ球系白血球も選択的に
吸着していることが示された。これに対し、比較例1お
よび2に係るリンパ球サブクラス分離剤は、Eが実施例
1および2より低値であり、Fが実施例1および2より
高値であるので、B細胞の選択性に劣ることが確認され
た。
【0055】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のリンパ
球サブクラス分離剤は、オキシラン基を有するオキシラ
ン─アクリルビーズにオキシアルキルアミンを結合して
なることを特徴とするものであるから、リンパ球サブク
ラスを選択的かつ大量に効率よく簡便に分離することが
できる。また、好適なオキシアルキルアミンは、低分子
の合成有機化合物であるので、滅菌操作も容易かつ確実
に行うことができる。これらの特徴から、本発明のリン
パ球サブクラス分離剤は、免疫機能に関連したリンパ球
の機能解析等の基礎研究、さらには各種免疫疾患の診断
や治療に有効である。
球サブクラス分離剤は、オキシラン基を有するオキシラ
ン─アクリルビーズにオキシアルキルアミンを結合して
なることを特徴とするものであるから、リンパ球サブク
ラスを選択的かつ大量に効率よく簡便に分離することが
できる。また、好適なオキシアルキルアミンは、低分子
の合成有機化合物であるので、滅菌操作も容易かつ確実
に行うことができる。これらの特徴から、本発明のリン
パ球サブクラス分離剤は、免疫機能に関連したリンパ球
の機能解析等の基礎研究、さらには各種免疫疾患の診断
や治療に有効である。
【0056】また、本発明のリンパ球サブクラス分離装
置は、上記のリンパ球サブクラス分離剤を収容してなる
ことを特徴とするものであるから、優れた特性を有する
リンパ球サブクラス分離剤と体液や細胞懸濁液との接触
をより効率よく行うことができ、例えば、免疫疾患の体
外循環療法に応用した場合、患者の血液から特定のリン
パ球またはリンパ球のサブクラスを短時間でかつ効率よ
く除去することが可能となり、より効率的な治療、ある
いは処理操作が期待できる。
置は、上記のリンパ球サブクラス分離剤を収容してなる
ことを特徴とするものであるから、優れた特性を有する
リンパ球サブクラス分離剤と体液や細胞懸濁液との接触
をより効率よく行うことができ、例えば、免疫疾患の体
外循環療法に応用した場合、患者の血液から特定のリン
パ球またはリンパ球のサブクラスを短時間でかつ効率よ
く除去することが可能となり、より効率的な治療、ある
いは処理操作が期待できる。
【0057】さらに、上記のごとく本発明のリンパ球サ
ブクラス分離装置を体外循環療法に適用した場合におい
て、特定のリンパ球を補足した分離剤に、サイトカイン
、細胞分化因子あるいは免疫調節剤を作用させながら細
胞培養した後、リンパ球が産生したリンホカインや抗体
を回収したり、リンパ球を吸着拮抗剤で離脱させて患者
の体内へ返還することも可能であり、より多彩な治療が
期待できるものである。
ブクラス分離装置を体外循環療法に適用した場合におい
て、特定のリンパ球を補足した分離剤に、サイトカイン
、細胞分化因子あるいは免疫調節剤を作用させながら細
胞培養した後、リンパ球が産生したリンホカインや抗体
を回収したり、リンパ球を吸着拮抗剤で離脱させて患者
の体内へ返還することも可能であり、より多彩な治療が
期待できるものである。
【0058】本発明のリンパ球サブクラス分離方法は、
リンパ球サブクラス分離剤にリンパ球を含む被検液を接
触させ、被検液中のBリンパ球及び非リンパ球系白血球
をリンパ球サブクラス分離剤に吸着させることにより、
被検液中Tリンパ球を純化することを特徴とするもので
あるから、免疫機能に関連した研究や各種免疫疾患の診
断や治療に有効である。
リンパ球サブクラス分離剤にリンパ球を含む被検液を接
触させ、被検液中のBリンパ球及び非リンパ球系白血球
をリンパ球サブクラス分離剤に吸着させることにより、
被検液中Tリンパ球を純化することを特徴とするもので
あるから、免疫機能に関連した研究や各種免疫疾患の診
断や治療に有効である。
【0059】さらに、本発明のリンパ球サブクラス分離
装置は、湿熱滅菌、ガス滅菌または放射線滅菌等の滅菌
処理をしても性能の低下はみられず、安定したリンパ球
分離能を示すために、正確な診断、安全な治療を行うこ
とが可能になる。
装置は、湿熱滅菌、ガス滅菌または放射線滅菌等の滅菌
処理をしても性能の低下はみられず、安定したリンパ球
分離能を示すために、正確な診断、安全な治療を行うこ
とが可能になる。
【図1】本発明のリンパ球サブクラス分離装置の1実施
例の構造を模式的に示す断面図である。
例の構造を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明のリンパ球サブクラス分離装置を組み入
れた体外循環療法回路の構成を示す図面である。
れた体外循環療法回路の構成を示す図面である。
1 リンパ球サブクラス分離装置
2 体液導入口
3 体液導出口
4 カラム容器
5 リンパ球サブクラス分離剤
6 フィルター
7 血液採取口
8 血液ポンプ
9a、9b チャンバー
10a、10b 圧力ゲージ
11 恒温槽
12 血液返還口
Claims (7)
- 【請求項1】 オキシラン─アクリルビーズにオキシ
アルキルアミンを結合してなることを特徴とするリンパ
球サブクラス分離剤。 - 【請求項2】 前記オキシラン−アクリルビーズは、
オキシラン基を有する不飽和のラジカル重合性モノマー
と架橋性モノマーとの混合物から得られた重合物である
請求項1記載のリンパ球サブクラス分離剤。 - 【請求項3】 前記オキシラン−アクリルビーズのオ
キシラン基含有量は、乾燥重量1gあたり0.1〜10
mmolである請求項1または2に記載のリンパ球サブ
クラス分離剤。 - 【請求項4】 前記ラジカル重合性モノマーが5〜6
0重量%、前記架橋性モノマーが5重量%以上であるこ
とを特徴とする請求項2又は3記載のリンパ球サブクラ
ス分離剤。 - 【請求項5】 前記オキシアルキルアミンは、モノオ
キシモノアミンの第一アルカノールアミン群から選択さ
れたものである請求項1〜4のいずれかに記載のリンパ
球サブクラス分離剤。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のリン
パ球サブクラス分離剤を充填した容器からなることを特
徴とするリンパ球サブクラス分離装置。 - 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載のリン
パ球サブクラス分離剤にリンパ球を含む被検液を接触さ
せ、被検液中のBリンパ球及び非リンパ球系白血球を前
記リンパ球サブクラス分離剤に選択的に吸着させること
により、被検液中のTリンパ球を純化することを特徴と
するリンパ球サブクラス分離方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3145565A JPH04346801A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | リンパ球サブクラス分離剤、分離装置および分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3145565A JPH04346801A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | リンパ球サブクラス分離剤、分離装置および分離方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04346801A true JPH04346801A (ja) | 1992-12-02 |
Family
ID=15388073
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3145565A Pending JPH04346801A (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | リンパ球サブクラス分離剤、分離装置および分離方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04346801A (ja) |
-
1991
- 1991-05-21 JP JP3145565A patent/JPH04346801A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA2140683C (en) | Device for separating magnetically labelled cells | |
| EP3338895B1 (en) | Sample processing systems and methods | |
| CN101057141B (zh) | 一种从流体中分离细胞、生物颗粒和/或分子以应用于动物、生物技术(包括生物学研究)和医疗诊断的方法和仪器 | |
| JPH0513269B2 (ja) | ||
| JPH03270701A (ja) | 遠心分離管および細胞の分離方法 | |
| DE102005036505A1 (de) | Vorrichtung und Verfahren zum Isolieren von Zellen, Biopartikeln und/oder Molekülen aus Flüssigkeiten mit dem Ziel einer Anwendung zur Behandlung von Krankheiten des Menschen | |
| JP6621414B2 (ja) | 濾過装置 | |
| CA2368423C (en) | Method for selectively separating blood cells by using lectin | |
| JPH04346801A (ja) | リンパ球サブクラス分離剤、分離装置および分離方法 | |
| JP4437335B2 (ja) | ヒト未分化造血幹細胞およびその分離方法ならびに分離装置 | |
| JPH0556360B2 (ja) | ||
| JP2009207381A (ja) | 単球捕捉用デバイス | |
| US20100221832A1 (en) | Adsorbent for lymphocyte proliferation inhibitor and treating method | |
| JPH03287067A (ja) | リンパ球の分離剤、分離装置および分離方法 | |
| JP4969918B2 (ja) | 単球分離材料及びそれを利用した単球・樹状細胞調製方法 | |
| JPH04242661A (ja) | ナチュラルキラー細胞濃縮剤、濃縮装置および濃縮方法 | |
| EP0358758A1 (en) | B lymphocyte separating material and body fluid clarifying material | |
| JP4043094B2 (ja) | 細胞分離器 | |
| JPH0623758B2 (ja) | Bリンパ球分離材、分離方法および分離器 | |
| JP4318234B2 (ja) | 単球を分化誘導せしめる方法 | |
| JP3939391B2 (ja) | 細胞除去方法 | |
| JP2006158305A (ja) | 細胞分離用吸着材、細胞分離用吸着材モジュール及び細胞分離方法 | |
| JPH037165A (ja) | リンパ球亜群の分離材、分離器および分離方法 | |
| JPH0332680A (ja) | Tリンパ球の分離材および分離装置 | |
| JPS6333339A (ja) | 体外循環治療用抗腫瘍免疫細胞誘導材 |