JPH0332680A - Tリンパ球の分離材および分離装置 - Google Patents

Tリンパ球の分離材および分離装置

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JPH0332680A
JPH0332680A JP1168542A JP16854289A JPH0332680A JP H0332680 A JPH0332680 A JP H0332680A JP 1168542 A JP1168542 A JP 1168542A JP 16854289 A JP16854289 A JP 16854289A JP H0332680 A JPH0332680 A JP H0332680A
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lymphocytes
affinity
peptide
lymphocyte
cells
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JP1168542A
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Yuichi Yamamoto
雄一 山本
Masako Nagoya
名児耶 雅子
Junichi Ogawara
順一 大河原
Hirofumi Yura
洋文 由良
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分軒) 本発明は、Tリンパ球の分離材および分離装置に関する
ものである。詳しく述べると、本発明は免疫監視機構で
重要な役割を果す細胞のうち、Tリンパ球を選択的に捕
捉可能な分離材およびこれを充填したカラムを有する分
離装置に関するものである。また本発明は細胞性免疫に
深く係わるTリンパ球を選択的に捕捉することで各押免
疫疾患の診断や治療に応用可能なT リンパ球の分離材
および分離装置に関するものである。
(従来の技術) 免疫担当細胞の中心をなすのは、抗原特異的レセプター
を備えて抗原を認識し、体液性、細胞性の特異抗体を産
生ずるエフェクター細胞まで分化する能力をもつリンパ
球であり、免疫適格細胞(1mmunocompete
nt cell)と呼ばれる細胞である。
しかしながら、生体内での免疫応答をリンパ球のみで行
なうことは不可能であり、抗原を処理してリンパ球に提
示する免疫反応の上行脚では、マクロファージ亜群の樹
状細胞が必要である。また、抗原抗体反応の最終効果で
ある異物処理や、血管反応を中心とした炎症反応は、免
疫応答の平行脚にあたり、マクロファージのばか顆粒球
、肥満細胞などが関与している。
多様な免疫担当細胞は、複雑な免疫反応の要求に対して
、局所への動員と増殖により速やかに対応することが特
徴であり、刺激に対する増殖と分化は、生体の他の細胞
系における機能調節にあたる役割をもっている。
リンパ球は大きく別けて、胸腺の影響を受けて成熟する
Tリンパ球と、ファブリキウス嚢、あるいは哺乳類では
これに相当する器官(肝、骨髄などの造血巣)の影響を
受けて成熟するBリンパ球に分別されるが、Bリンパ球
の場合、抗原刺激を受けた後は抗体産生細胞への分化増
殖と抗体の産生といういわば単一方向への変化を示すの
に対し、Tリンパ球のそれは単一ではなく、1つの抗原
刺激によって数種類の種々の機能を持つTリンパ球に変
化が起り、あるものはエフェクター細胞へ、またあるも
のは制御(分化増殖の促進または抑制)細胞として機能
する。すなわち、Tリンパ球には、その機能面において
サブセットが存在すると考えられている。いわゆるヘル
パー下リンパ球(T、、)、キラー(細胞障害性、cy
totoxic ) Tリンパ球(Tc)、サプレッサ
ーTリンパ球(Ts)、遅延型アレルギーに関与するT
リンパ球(TDTI+)などのサブセットである。これ
らサブセットの存在は、これらサブセットのマーカーと
なる表面抗原に対する抗体(モノクローナル抗体)によ
るTリンパ球の分類とその機能との相関によって示され
ている。
近年、このように重要な機能を有するリンパ球を分離、
分画し、免疫科学的基礎研究あるいは各種の診断や治療
に利用する試みがなされているが、従来、リンパ球の分
離法としては以下に述べるような種々の方法が知られて
いる。
すなわち、(1)細胞の大きさの差を利用した速度沈降
法などの方法、(2)細胞の比重差を利用した比重遠心
法などの方法、(3)細胞表面電荷量の差を利用した細
胞電気泳動法などの方法、(4)負負活性を利用したカ
ルバニール鉄による単球の除去、(5)細胞の非特異的
付着活性の差を利用した、ナイロンウール、ガラスウー
ルなどを充填したカラムを用いる、あるいはガラス、プ
ラスチックなどのシャーレを用いるなどの方法、(6)
細胞の特異的結合能を利用したアフィニティークロマト
グラフィー (7)細胞のロゼツト形成を指標とするロ
ゼツト沈降法、(8)細胞膜表面の特異抗原、免疫グロ
ブリンと標識抗体との反応を利用したフルオレセインア
クチベイテッドセルソーター(Fluorescenc
e Activating Ce1l Sortlng
、 F A CS )法などである(例えば、矢10純
−1藤原道夫編著、新リンパ球機能探索法、1987年
、中外医学社などを参照のこと。)。また、支持体や固
定相を使用しない多段分離の手段として(9)フィール
ドフローフラクショネーション(Peild−Plow
 [’ractionation、 F F F)法が
検討されている。
しかしながら、(1)〜(3)におけるような物理的な
細胞分離法は、Tリンパ球とBリンパ球との間に比重、
密度等の物理的諸物性に際だった差がないため、分離回
収された細胞の収率あるいは純度に高い精度が要求でき
ないものであり、さらに(2)の比重遠心法においては
、媒体の価格が高価になってしまうか、あるいは安い場
合でも操作に熟練を要する、また(3)の細胞電気泳動
法においては、細胞の成熟度によって移動度が異なる、
細胞機能に与える電場の影響が解明されていない、大量
処理の国難であるといった欠点も古するものであった。
また、(6)〜(8)におけるような細胞膜表面の特異
抗原、レセプター、免疫グロブリンなどを指標とする細
胞分離法は、いずれも処理細胞が生物学的に特異性の高
い強固な結合や刺激を受けるため、インタクトな状態で
回収するのが難しく、かつ大量処理に向かないものであ
り、さらに(6)のアフィニティークロマトグラフィー
は、高価な抗体を必要とし、また(8)のFAC3法は
、細胞を標識する等の前処理が煩雑であり、高価な抗体
と装置を必要とするといった欠点を有するものであった
また(9)のFFF法は、回転軸を介して溶離液を連続
的に流入、流出する装置的な困難さと共に、ローター状
分離セルと流路の材質が細胞の接着を招くために、細胞
の相互分離を実用化するところまでには至っていない。
これに対し、(5)の細胞の非特異的付着特性を利用し
た方法は、処理細胞の機能を損傷する虞れが少なく、ま
た価格、操作性、および大量処理性の面でも適当なもの
であるが、目的細胞に対する選択性および回収率の面で
は不十分なものであり、さらに前記したカラム法などに
おいては、分離操作を行う場合の経験的技術的習熟が必
須であるという大きな課題も存在しているものであった
このような非特異的付着特性を利用する分離相および分
離方法としては、疎水性材料(特公昭59−17387
号、同59−36963号、同62−45206号、特
開昭57−204454号)、酸性官能基を右する材料
(特公昭59−36961号、特開昭56−14088
6号、同56−152740号)、塩基性官能基を含有
する重合体(特開昭59−216584号、同60−1
05490号)、ヒドロキシアパタイト繊維(特開昭6
3−284号)、特定の高分子体(特開昭61−221
123号、同64−34285号)を用いることも提喝
されているが、これらのものにおいても目的細胞に対す
る選択性および回収率の面では未だ十分なものではなか
った。
(発明が解決しようとする課a) 従って、本発明は新規なTリンパ球の分離材および分離
装置を提供することを目的とするものである。本発明は
また、免疫担当細胞のTリンパ球を効率よく分離でき、
かつ細胞機能を損なうことなく細胞を回収できるTリン
パ球の分離材および分離装置を提供することを目的とす
るものである。
本発明はさらに、操作が簡便でかつ特殊な装置を必要と
せず効率よくTリンパ球を分離できるTリンパ球の分離
材および分離装置を提供することを目的とするものであ
る。本発明はさらに臨床検査だけでなく、免疫疾患治療
、細胞培養などにも適用できる広い応用性を有するTリ
ンパ球の分離材および分離方法を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 」二記諸目的は、Tリンパ球に親和性を有するペプチド
を水不溶性固体物質へ固定化したことを特徴とするTリ
ンパ球の分離材によって達成される。
本発明はまた、Tリンパ球に親和性を有するペプチドが
胸腺ホルモンであるTリンパ球の分離材を示すものであ
る。本発明はまた、Tリンパ球に親和性を有するペプチ
ドが胸腺ホルモンの生物活性部位であるTリンパ球の分
離材を示すものである。本発明はさらに、胸腺ホルモン
がサイモシン分画5、サイモポイエチン、胸腺体液性因
子、サイモスチムリンおよび胸腺血清目子からなる群か
ら選ばれたものであるTリンパ球の分離材を示すもので
ある。本発明はまた、Tリンパ球に親和性を有するペプ
チドが、HIV皮膜タンパク(gp120)とEBV遺
伝子の相同部分であるペプチドTであるTリンパ球の分
離材を示すものである。
上記諸口的はまた、Tリンパ球に親和性を有する脂質を
水不溶性固体物質へ固定化したことを特徴とするTリン
パ球の分離材によっても達成される。
本発明はまた、Tリンパ球に親和性を有する脂質が複合
脂質であるTリンパ球の分離材を示すものである。本発
明はさらに、複合脂質がリン脂質または糖脂質であるT
リンパ球の分離材を示すものである。本発明はさらにま
た、リン脂質がイノシトールリン脂質であるTリンパ球
の分離材を示すものである。
上記諸口的はさらに、Tリンパ球に親和性を有するペプ
チドを水不溶性固体物質へ固定化したことを特徴とする
分離材、あるいはTリンパ球に親和性を有する脂質を水
不溶性固体物質へ固定化したことを特徴とする分離材を
充填したカラムを有することを特徴とするTリンパ球の
分離装置によっても達成される。
本発明はまた、温熱滅菌、ガス滅菌または放射線滅菌処
理されたものであるTリンパ球の分離装置を示すもので
ある。
(作用) しかして、本発明に係わるTリンパ球の分離材は、Tリ
ンパ球に親和性を有するペプチドあるいは脂質を水不溶
性固体物質へ固定化したことを特徴とするものであるか
ら、Tリンパ球膜表面抗原レセプターに対するペプチド
あるいは脂質の高い親和力を利用して、血液などの体液
、あるいは組織中のTリンパ球を高い選択性を持ってか
つ収率良く他の細胞から分離できるものである。
この作用をより詳しく説明すると、Tリンパ球は前述し
たように、胸腺の影響を受けて成熟するので、胸腺内の
上皮細胞が産生ずる胸腺ホルモン(胸腺体液性因子)に
対するレセプターあるいは認識機構を細胞膜に保有して
いると考えられる。
また細胞膜表面抗原レセプターは、糖タンパク質、糖脂
質、タンパク質、脂質で構成されているので、特定のペ
プチドあるいは脂質は細胞膜表面に強い親和性を有して
いると考えられる。これらの特異的相互作用力を物理化
学的に解析すると、Tリンパ球に親和性を右するペプチ
ドあるいは脂質と細胞膜表面とは、ファン◆デル・ワー
ルス力(この力の中身として、配向効果、誘電効果およ
び分散効果の三つの効果が考えられている。)を基本に
して、水素粘合、イオン粘合(クーロン力)、イオン−
双極子開力、配位結合および疎水結合の分子間力が組み
合さって相互作用し、さらに表面分子が形成する空間的
構造が鍵と鍵穴の如く、立体的に適合しているものと推
測されるものである。
ざらにTリンパ球は前述したように、免疫担当細胞とし
て細胞性免疫を担い、種々の免疫疾患に密接な係わりを
6している。したがって、上述のごとくTリンパ球を選
択的かつ効率よく分離できれば、6押の診断や治療に役
立つものと考えられる。
以下、本発明を実施態様に基づきより詳細に説明する。
本発明の第1のTリンパ球分離材は、Tリンパ球に親和
性を存するペプチドを水不溶性固体物質へ固定化したこ
とを特徴とするものである。
本発明の第1のTリンパ球分離材において用いられるT
リンパ球に親和性をrfするペプチドとは、2〜100
個のアミノ酸が、ペプチド結合(−CO−NH−)によ
り結合した形の有機化合物であるが、これらのペプチド
のうち、特にTリンパ球の成熟に係わる胸腺ホルモン、
さらに胸腺ホルモンの生物活性部f:1. 、あるいは
ペプチドTなどが好ましいものとして挙げることができ
る。
ここで胸腺ホルモンとしては、30以上の成分を含み分
子量1000〜15000で、約80°Cまで安定な酸
性ポリペプチドであるサイモシン分画5 (Thymo
sin Pr−5)、分子量5562で妨安定性が畠<
、等電点が5.2で、49アミノ酸残基を含むサイモポ
イエチン(1”hymopoi et in)、分子量
3200で、等電点が5.7〜5.9で、31アミノ酸
残基を含む酸性ポリペプチドである胸腺体液性因子(T
hyiic humoral factor、 Tl1
l’)、分子量857で、等電点が7.3で、9アミノ
酸残基を含む胸腺血清因子(Serum thymic
 factor)、および分子!12000以下で、等
電点が8.30すイモスチムリン(ThymostiI
Ilulin、 TS)などがある。
また胸腺ホルモンの生物活性部位とは、ペプチドの合成
が比較的容易なオリゴペプチドであり、IFIえば、サ
イモシン分画5に属するサイモシンαの23〜28アミ
ノ酸残基(具体的には、Vat−Glu −Glu −
Ala −Glu −Asn ) 、サイモポイエチン
に属するサイモポイエチンIの32〜36アミノ酸残基
(具体的にはArg−Lys −Asp −Val −
1’yr ) 、および胸腺血浴因子の内の中性の9ア
ミノ酸残基(具体的には、Glu −Ala −Lys
 −8cr −Gin −Gly −Gly −3cr
 −Asn)などがある。
さらに、本発明の第1のTリンパ球分離利において好適
なペプチドとして用いられるペプチドTは、ヒト免疫不
全症ウィルス(llua+an 1ma+unodcl
’1cicney virus、 IIIV)皮膜タン
パク(gp120)とエプスタイン−バールウィルス(
lEpstein−BarrVlrus、 EBV)遺
伝子の相同性部分である。すなわちAIDS(後天性免
疫不全症蚊群)の属目ウィルスであるHIVは、T4細
胞(ヘルハー/インデューサーT細胞)に感染するが、
HIVの皮膜タンパク質であるgp120がT4細胞の
CD4抗原に結合することにより感染が成立する。した
がって、好リンパ性であるEBV遺伝子とgp120と
の相同性部分であるペプチドTは、Tリンパ球に親和性
を有していると推測されるものである。ペプチドTの1
次構造は、Ala −8cr −1”hr−Thr −
1”hr −Asn −Tyr−Thrであり、1゛h
「が多いのでペプチドTと呼ばれている。
本発明の第1のTリンパ球の分離相において、このよう
なTリンパ球に親和性を6するペプチドを固定化させる
担体としての水不溶性固体物質としては、親水性のもの
であっても、あるいは疎水性のものであってもよく、具
体的には例えば、アガロース系、デキストラン系、キト
サン系、セルロース系などの多糖類、ポリアクリルアミ
ド系、ポリビニルアルコール系、ポリビニルピロリドン
系、ポリアクリロニトリル系、スチレン−ジビニルベン
ゼン共重合体、ポリスチレン系、アクリル酸エステル系
、メタクリル酸エステル系、ポリエチレン系、ポリプロ
ピレン系、ポリ4−フッ化エチレン系、エチレン−酢酸
ビニル共重合体系、ポリアミド系、ポリカーボネート系
、ポリフッ化ビニリデン系、ポリビニルホルマール系、
ボリアリレート系、ポリエーテルスルフォン系などの゛
G機合合皮分子、ガラス系、チタン系、活性炭系、ある
いはアルミナ、シリカ、ヒドロキシアパタイト等の各種
セラミックス系などの無機物などが挙げられるが、通常
、固定化酔素法、アフィニティークロマトグラフィーな
どにおいて用いられる公知の担体は特別の出足なく使用
することができる。
このような水不溶性固体物質の形態としては、特に比定
されず、粒子状、繊維状、中空糸状、膜状、あるいは平
板状等の公知のいずれの形状のものも用いることができ
るが、体液ないしは細胞懸濁液の通液性、分離材調製時
の取扱い簡便性などの点から、粒子状のものが好ましく
、特に粒径が0.05〜5mmの粒子状のものが有効表
面積および通液性などの面から望ましい。さらに粒子形
状は細胞に物理的な損傷を与えにくいことクダケ、カケ
などが生じにくいこと、均一な粒子を得やすい等の点か
ら球形のものが好ましい。また、このような担体は、多
孔質あるいは緻密質のいずれであってもよい。 本発明
のTリンパ球の分離材において、上記のごとき水不溶性
固体物質表面に前記のごときTリンパ球に親和性を存す
るペプチドを固定化する方法としては、共何結合、イオ
ン結合、物理的吸着、疎水結合、生化学的特異結合など
の担体結合法、あるいは架橋法、包括法、複合法などあ
らゆる公知の方法を用いることができるが、体液ないし
は細胞懸fA液中での安定性の点から、北a粘合または
疎水結合により固定することが好適である。
Tリンパ球に親和性を右するペプチドを水不溶性固体物
質の表面に共h゛結合るためには、両者の官能基に応じ
て、秤々の方法が用いられる。例えば、臭化シアン活性
化法、カルボジイミド試藁などを用いる縮合拭楽法、酸
アジド誘導体法、ジアゾ法、アルキル化法、ジアルデヒ
ドやビスエポキシド、ジイソシアネートなどを用いる担
体架橋法、γ−グリシドキシブロビルトリメトキシシラ
ンやβ−(3,4−エポキシンクロヘキシル)エチルト
リメトキシシランなどを用いるシランカップリング剤活
性化法などが使用される。また必要に応じて、Tリンパ
球に親和性を有するペプチドと水不溶性固体物質表面と
の間に任意の長さのスペーサ分子を導入して使用するこ
とも可能である。
このスペーサー分子としては、ヘキサメチレンジアミン
などのジアミン類、ヘキサメチレングリコールなどのジ
オール類などが好ましいものとして挙げることができる
またTリンパ球に親和性を有するペプチドを水不溶性固
体物質表面に疎水粘合する方法としては、例えばポリス
チレン、ポリプロピレンなどの疎水性重合体へ直接結合
させる方法、また上述の共有結合法により担体へ分子内
に疎水基を−aするカップリング剤を結合させた後に疎
水結合させる方法などがある。分子内に疎水基をHする
カップリング剤としては、オクタデシルジメチル[3−
()リメトキシシリル)プロピル]アンモニウムクロラ
イド、オクタデシルトリクロロシラン、フェニルトリク
ロロシランなどがある。
本発明の第2のTリンパ球の分離材は、Tリンパ球に親
和性ををする脂質を水不溶性固体物質に固定化したこと
を特徴とするものである。
本発明の第2のTリンパ球分離材において用いられるT
リンパ球に親和性を有する脂質としては、単純脂質、複
合脂質および誘導脂質が含まれるが、このうち特に細胞
間相互作用において重要な段別を示す複合脂質が好まし
い。さらに複合脂質の中でも細胞膜表面の糖脂質の構成
脂質であるリポシトール、ジホスホイノシチド、モノホ
スホイノシチドなどのイノシトールリン脂質、あるいは
セレブロシド、ガングリオシドなどの糖脂質がより一層
強い相互作用力を右していると考えられるためにより好
ましい。
本発明の第2のTリンパ球の分離材において、このよう
なTリンパ球に親和性を6する脂質を固定化させる担体
としての水不溶性固体物質としては、前記第1のTリン
パ球の分離材において用いられるものと同様のものを用
いることができ、また固定化方法としても同様のもので
あるために説明を省略する。
上記したようなTリンパ球に親和性を有するペプチドを
水不溶性固体物質に固定化してなる本発明の第1のTリ
ンパ球の分離材、あるいはTリンパ球に親和性をaする
脂質を水不溶性固体物質に固定化してなる本発明の第2
のTリンパ球の分離材を用いて、Tリンパ球分離撮作を
行なうには、これらの分離材を体液あるいは細胞懸濁液
に浸漬するなどにより接触させて、Tリンパ球を回分式
に吸着採取することも可能であるが、より好ましくは、
上記のごときTリンパ球の分離材の表面上に存在して細
胞吸着に作用するペプチドあるいは脂質の絶対量や十分
な細胞吸着スペースを獲得するという点から、粒子状の
Tリンパ球の分離材を充填してなるカラムを有する分離
装置を用いて接触させることが望ましい。
すなわち、本発明の分離装置は、Tリンパ球に親和性を
有するペプチドを水不溶性固体物質へ固定化したことを
特徴とする本発明の第1の分離材、あるいはTリンパ球
に親和性を有する脂質を水不溶性固体物質へ固定化した
ことを特徴とする本発明の第2の分離材を充填したカラ
ムを有することを特徴とするものである。
このTリンパ球の分離装置において、カラム容器を構成
する材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレ
ート等の合成樹脂、ガラスおよびステンレス等の金属な
どが使用できるが、オートクL/−ブ滅菌が可能で取り
扱いやすいポリプロピレンやポリカーボネート等が特に
好ましい。
またこのTリンパ球の分離装置のカラムの出入口とTリ
ンパ球の分離材を充填した分離材層との間には、血球浮
遊液中の細胞成分は通過するが分離材は通過できない網
目を有するフィルターを備えていることが好ましく、こ
のフィルターを構成する材質としては、生理学的に不活
性で強度の高いものであればよいが、特にポリエステル
、ポリアミドであることが奸まれる。
第1図は本発明のTリンパ球の分離装置の−実施態様の
構造を模式的に示す断面図である。第1図に示す実施態
様におけるT リンパ球の分離装置1においては、流体
導入口2および流体導出口3を備えてなるカラム容器4
に祉子状の本発明に係わるTリンパ球の分離材5が充填
されており、この分離材5は流体導入口2および流体導
出口3の近傍に設けられたフィルター6a、6bによっ
てカラム容器4内に保持されている。
このTリンパ球の分離装置1を用いて、免疫疾患の患者
に対して体外循環療法を行なうには、例えば第2図に示
すような回路中にこのTリンパ球の分離装置dlを組み
入れればよい。この第2図に示す体外循環回路を用いて
の体外循環療法を簡単に説明すると、患者からの血液は
、該回路の血液導入口7より回路内に導入され、血液ポ
ンプ8、および圧力ゲージ10aを備えたチャンバー9
aを通って、一定流速にてT リンパ球の分離装置1内
へ流体導入口2より導入され、カラム容器4内に収容さ
れた本発明に係わるTリンパ球の分離材5で吸着処理さ
れた後、流体導出口3よりTリンパ球の分離装に1外へ
導出される。このようにしてT リンパ球の分離装置1
で処理された血液は、圧力ゲージ10bを備えたチャン
バー9bを通って、色温槽11で加温された後、気泡検
知器12を通って、回路の血液導出口13より患者の体
内へ戻されるものである。
なお、このような構成を有する本発明のTリンパ球の分
離装置は、通常、その使用前に温熱滅菌、ガス滅菌ある
いは放射線滅菌などの滅閑法により滅菌処理をなされる
ものである。
(実施例) 以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
実施例1 乾燥重量で約1gのクロロメチル化ポリスチレンビーズ
(ペプチド研究新製、粒径100〜200メツシユ、ジ
ビニルベンゼン1%、Cρ3量=0.68ミリ当量/g
)にセシウム塩法で、1gのBoa −L−Asn −
OHを結合し、トリフルオド酢酸でBoe(t−ブトキ
シカルボニル)基をはずした後に、N、N=−ジシクロ
へキシルカルボジイミドを用いて、Boc−L−Glu
(Ocllcx) −0Hをペプチド結合させた。この
末端に同様にして固相法で順次、Boe −L−Ala
 −OH,Boc −L−Glu(OeHcx)−OH
S Boc  −L−Glu(Ocllcx) −0H
,Boc  −L−Val−OHを結合した後、トリフ
ルオロ酢酸およびパラジウム黒を用いた接触還元によっ
て保護基をはずすことによって1、サイモシンα1の2
3〜28アミノ酸残基に相当するヘキサペプチドをポリ
スチレンビーズに結合したTリンパ球分離材を得た。
この分離材をpH7,4のリン酸緩衝化塩溶液(P B
 S)に懸濁させ、先端内部にポリエステル不織布を入
れた容量1mlのディスポーサブルシリンジ(テルモ■
製)へ、0.5ml充填した。
そしてこのシリンジ先端に25G針および細胞回収容器
を付け、Tリンパ球の分離装置とした。
この分離装置を使用して細胞分離実験を行なった。すな
わち、分離装置を構成するシリンジの上端開口部よりC
PD加ヒト末梢血1 m lを添加し、流出してくる処
理曲成を凹状した。そしてこの処理能l&中の血球数を
、自動血球算定装置(ELT−8、オルソーインスツル
メント社製)で1l11定した後、Tリンパ球をF I
TC標識抗Leu−4抗体、F ITc標識抗Leu−
2a抗体、PEA識抗Leu−3a抗体(いずれもベク
トン・ディッキンソン社製)で東色し、フローサイトメ
ーター(Cyto  Ace−100、口車分光rm製
)によって、T細胞(マイトジェン活性化)、キラー/
サプレッサーT細胞、ヘルパー/インデューサーT細胞
およびリンパ球の割合をそれぞれ求めた。
そして分AI )rAと接触する前の血球数およびリン
パ球、Tリンパ球、Tリンパ球サブセットの割合と比較
することにより、各細胞の接着率を算出した。
結果を第1表に示す。
実施例2〜4 実施例1と同様の固相法により、サイモポイエチンIの
32〜36アミノ酸残基に相当するペンタペプチド(実
施例2)、胸腺血清因子の9アミノ酸残基に相当するノ
ナペプチド(実施例3)、オクタペプチドであるペプチ
ドT(実施例4)の各々をポリスチレンビーズに結合さ
せ、Tリンパ球の分離材を作成した。
このようにして得られたTリンパ球の分離材を用いて実
施例1と同様にしてTリンパ球の分離装置を作成し、C
PD加ヒト末梢血を用いた細胞分離実験を行なった。結
果を第1表に示す。
比較例1 クロロメチル化ポリスチレンビーズをそのままTリンパ
球の分離材として使用する以外は、実施例1と同様にし
て細胞分離実験を行なった。結果を第1表に示す。
実施例5 耐酸でpH4に調製した2−プロパノールに溶解した2
%オクタデシルジメチル[3−()リメトキシシリル)
プロピル]アンモニウムクロライド(東し シリコーン
■製、AY43−021)溶itへガラスピーズ(直径
0.15mm)を入れ、室温で15分間、ブラッドミキ
サー(萱垣医理科工業製、BM−101)を使用して攪
r1!シた後、110℃のオーブンで1時間乾燥させて
、表面にAY43−021を共有結合させたガラスピー
ズを得た。これをクロロホルムに溶解した0、5%ホス
ファチジルイノシトール溶液(サーダリーリサーチ ラ
ボラトリ−[:5erdary Res、 Lab、コ
製、大豆如来)に添加し、ブラッドミキサーで1晩攪押
して、ホスファチジルイノシトールがAY43−〇21
に疎水結合したガラスピーズをTリンパ球の分離材とし
て得た。
このようにして得られたTリンパ球の分離材を用いて実
施例1と同様にしてTリンパ球の分離装置を作製し、C
PD加ヒト末梢而を面いた細胞分離実験を行なった。結
果を第1表に示す。
実施例6 ホスファチジルイノシトールに代えて、ガングリオシド
(シグマ社製、ウシ脳山来)を使用する以外は実施例5
と同様にしてTリンパ球の分離相を作成し、以下、実施
例1と同様にしてTリンパ球の分離装置を作製し、CP
D加ヒト末梢血を用いた細胞分離実験を行なった。結果
を第1表に示す。
比較例2 ガラスピーズをそのままTリンパ球の分離相として使用
する以外は、実施例1と同様にして細胞分離実験を行な
った。結果を第1表に示す。
第1表に示す結果から明らかなように、本発明のTリン
パ球の分離材の実施IFIである胸腺ホルモンの生物活
性部位に相当するオリゴペプチドを結合したポリスチレ
ンビーズ(実施例1〜3)、ペプチドTを結合したポリ
スチレンビーズ(実施例4)、イノシトールリン脂質を
結合したガラスピーズ(実施例5)および糖脂質である
ガングリオシドを結合したガラスピーズ(実施例6)は
いずれも、ポリスチレンビーズをそのまま分離材とした
もの(比較例1)あるいはガラスピーズをそのまま分離
材としたもの(比較到2)と比較して、Tリンパ球、な
いしはTリンパ球すブセットを選択的に捕捉するもので
あった。
(発明の効果) 以−に述べたように本発明は、Tリンパ球に親和性を−
6するペプチドを水不溶性固体物質へ固定化したことを
特徴とするTリンパ球の分離材、およびTリンパ球に親
和性を有する脂質を水不溶性固体物質へ固定化したこと
を特徴とするTリンパ球の分離材であるから、細胞性免
疫に深く係わるTリンパ球を選択的にかつ大量に効率良
く簡便に分離することが可能であり、免疫機能に関連し
たTリンパ球の機能解析などの基礎技術、さらには各秤
免疫疾患の診断や治療に効果的に応用することができる
ものである。
さらに、本発明のTリンパ球の分離材において、Tリン
パ球に親和性を有するペプチドが胸腺ホルモンまたは胸
腺ホルモンの生物活性部位であり、さらにはこの胸腺ホ
ルモンがサイモシン分画5、サイモポイエチン、胸腺体
波性凶子、サイモスチムリンおよび胸腺血清因子からな
る群から選ばれたものである、あるいは、Tリンパ球に
親和性を有するペプチドが、HIV皮膜タンパク(gp
120)とEBVii伝子の相同部分であるペプチドT
であると、分離材がT IJリンパ球膜表面抗原レセプ
タ一対してより高い親和性を示し、−層優れた効果が期
待できるものとなる。また本発明のTリンパ球の分離材
において、Tリンパ球に親和性を有する脂質が複合脂質
である、さらには複合脂質がイノシトールリン脂質など
のリン脂質または穂脂質であると、分離材がTリンパ球
とより強い相互作用を示し、−層優れた効果が期待でき
るものである。
本発明はまた、Tリンパ球に親和性を有するペプチドを
水不溶性固体物質へ固定化したことを特徴とする分離材
、あるいはTリンパ球に親和性を有する脂質を水不溶性
固体物質へ固定化したことを特徴とする分離材を充填し
たカラムを有することを特徴とするTリンパ球の分離装
置であるから、上記のごとき優れた特性を存するTリン
パ球の分離材と体液ないしは細胞懸濁液との接触をより
効率よく行なうことができ、例えば免疫疾患の体外循環
療法に応用した場合、患者の血液から所定のTリンパ球
ないしはTリンパ球のサブセットを短時間でかつ守備よ
く除去することが可能となり、より効率的な治療、ある
いは処理操作が期待できるものとなる。さらに、上記の
ごとく本発明のTリンパ球の分離装置を体外循環療法に
適用した場合において、Tリンパ球を柿捉した分離材に
、リンホカイン、モノカイン、サイト力イン、細胞分化
因子あるいは免疫調節剤を作用させながら細胞培養した
後、Tリンパ球が産生したリンホカインを分取したり、
Tリンパ球を吸着拮抗剤で脱離させて患者の体内へ戻す
ことも可能であり、より多彩な治療が期待できるもので
ある。
さらに、本発明のTリンパ球の分離装置は、温熱滅菌、
ガス滅菌または放射線滅菌処理しても性能の低下はみら
れず、安定したTリンパ球の分離能を示すゆえに、正確
な診断、安全な治療を行なうことのできるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のTリンパ球の分離装置の一実施態様
の構造を模式的に示す断面図であり、また第2図は、本
発明のTリンパ球の分離装置を組いれた体外循環療法回
路の構成を示す図面である。 1・・・Tリンパ球の分離装置、2・・・流体導入口、
3・・・流体導出口、  4・・・カラム容器、5・・
・Tリンパ球の分離材、 6a、6b・・・フィルター   7・・・血液導入口
、8・・・血液ポンプ、  9a、9b・・・チャンバ
ー10a。 10b・・・圧力ゲージ、 1・・・恒温槽、 12・・・気泡検知器、 13・・・血液導出口。 特許出商人 テルモ株式会社

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Tリンパ球に親和性を有するペプチドを水不溶性
    固体物質へ固定化したことを特徴とするTリンパ球の分
    離材。
  2. (2)Tリンパ球に親和性を有するペプチドが胸腺ホル
    モンである請求項1に記載のTリンパ球の分離材。
  3. (3)Tリンパ球に親和性を有するペプチドが胸腺ホル
    モンの生物活性部位である請求項1に記載のTリンパ球
    の分離材。
  4. (4)胸腺ホルモンがサイモシン分画5、サイモポイエ
    チン、胸腺体液性因子、サイモスチムリンおよび胸腺血
    清因子からなる群から選ばれたものである請求項2また
    は3に記載のTリンパ球の分離材。
  5. (5)Tリンパ球に親和性を有するペプチドが、ヒト免
    疫不全症ウィルス(HumanImmunodefic
    iencyVirus、HIV)皮膜タンパク(gp1
    20)とエプスタイン−バールウィルス(Epstei
    n−BarrVirus、EBV)遺伝子の相同部分で
    あるペプチドTである請求項1に記載のTリンパ球の分
    離材。
  6. (6)Tリンパ球に親和性を有する脂質を水不溶性固体
    物質へ固定化したことを特徴とするTリンパ球の分離材
  7. (7)Tリンパ球に親和性を有する脂質が複合脂質であ
    る請求項6に記載のTリンパ球の分離材。
  8. (8)複合脂質がリン脂質または糖脂質である請求項7
    に記載のTリンパ球の分離材。
  9. (9)リン脂質がイノシトールリン脂質である請求項8
    に記載のTリンパ球の分離材。
  10. (10)請求項1〜10のいずれかに記載の分離材を充
    填したカラムを有することを特徴とするTリンパ球の分
    離装置。
  11. (11)温熱滅菌、ガス滅菌または放射線滅菌処理され
    たものである請求項10に記載のTリンパ球の分離装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008001802A1 (en) 2006-06-27 2008-01-03 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Substrate for biological fluid treatment

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