JPH0435508B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0435508B2 JPH0435508B2 JP58112200A JP11220083A JPH0435508B2 JP H0435508 B2 JPH0435508 B2 JP H0435508B2 JP 58112200 A JP58112200 A JP 58112200A JP 11220083 A JP11220083 A JP 11220083A JP H0435508 B2 JPH0435508 B2 JP H0435508B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- parts
- paint
- weight
- bisphenol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
Description
本発明は、耐加工性および耐抽出性に優れた缶
内面用塗料組成物に関するものである。従来、缶
詰用缶は金属の溶出や缶の腐食を防止するため
に、その内面に保護塗料を塗装している。通常、
このような缶内面用塗料としてエポキシ−フエノ
ール系缶内面用塗料が使用されている。すなわち
主成分よりなるエポキシ樹脂と架橋剤成分よりな
るレゾール型フエノール樹脂との混合物あるいは
一般に予備縮合と称される部分縮合物が広く使用
されており保護塗料としての役を果している。 一方最近、種々の形状の缶が開発され、また缶
内容物の種類も急激に増加して、缶内面用塗料へ
の要求は高度になつてきている。そのためより高
度な加工性を持ち、耐腐食性に優れた塗料の開発
が要求されている。また、缶の内容物としては炭
酸飲料、果汁飲料、コーヒー飲料等の飲料類、
肉、野菜、レトルト食品等の食品類等非常に種類
が多い。 これらの内容物のうち炭酸飲料以外のものは、
内容物をパツクした後、高温殺菌工程を必要とす
る。その際、缶内面用塗料から内容物へ抽出(移
行)され、さらに抽出された物質が内容物の味や
香りいわゆるフレーバーを損い、かつ食品衛生的
にも問題がある。そこで、抽出される物質の量の
低減が、食品衛生性およびフレーバ保持性等の点
から非常に重要な問題となつてくる。抽出量を低
減させるためには、熱硬化性樹脂では架橋反応を
促進させ低分子量の物質を低減させればよいので
あるが塗膜が硬く脆い性質になり、加工性および
密着性が劣つてしまう。そのためそれらの物性が
特に要求される用途には使用できなかつた。 そこで、本発明者等は、上記問題を解決すべ
く、鋭意研究した結果、エポキシ−フエノール系
缶内面用塗料の塗膜主成分であるエポキシ樹脂に
フエノキシ樹脂を併用することにより、塗膜が高
分子量となる。即ち、塗膜中の低分子量物質が減
少する。その結果として耐抽出性、密着性が優
れ、且つ塗膜の強靭性が増加し、および加工性が
向上する。さらに、該フエノキシ樹脂を併用する
ことにより主たる主分子量物質である架橋剤のフ
エノール樹脂を従来技術ではほとんど実用化され
ない程度まで減少せしめることが可能となつた。
かくして得られた塗膜は耐抽出性が優れ、且つ架
橋密度が減少することにより塗膜の伸び率が大き
くなり加工性が向上することを見い出した。 すなわち本発明は、ビスフエノールA型エポキ
シ樹脂(A)、フエノキシ樹脂(B)およびフエノール樹
脂(C)を重量比で(A):(B)が60:40ないし95:5、且
つ(A+B):(C)が90:10ないし98:2からなり、
さらに該樹脂(A),(B)および(C)の総量100重量部に
対し必要に応じて酸性触媒(D)を0.1〜3重量部加
えてなる缶内面用塗料組成物に関するものであ
る。 本発明に用いるビスフエノールA型エポキシ樹
脂(A)は、エピクロヒドリンとビスフエノールAを
アルカリ触媒の存在下に高分子量まで縮合させる
か、あるいはエピクロヒドリンとビスフエノール
Aをアルカリ触媒の存在下で低分子量のエポキシ
樹脂に縮合させ、この低分子量エポキシ樹脂とビ
スフエノールAとを重付加反応させることにより
製造される。 本発明に用いるフエノキシ樹脂(B)は、(A)と同様
の樹脂骨格であり、かつ分子量が2万以上と極め
て高分子量樹脂で、エポキシ基は含有しない。 本発明においてフエノール樹脂(C)は、任意のフ
エノール成分とホルムアルデヒドを塩基性触媒の
存在下に縮合させて得られる樹脂である。また、
フエノール樹脂を構成するフエノール成分として
はO−クレゾール、p−クレゾール、p−tert−
ブチルフエノール、p−エチルフエノール、2,
3−キシレノール、2,5−キシレノール、p−
tert−アミノフエノール、p−ノニルフエノー
ル、p−フエニルフエノール、p−シクロヘキシ
ルフエノール等の2官能性フエノール類、石炭
酸、m−クレゾール、m−エチルフエノール、
3,5−キシレノール、m−メトキシフエノール
等の3官能性フエノール類、2,4−キシレノー
ル、2,6−キシレノール等の1官能性フエノー
ル類、ビスフエノールA、ビスフエノールB、ビ
スフエノールF等の4官能性フエノール類等の単
独あるいは2種類以上の組合せが使用される。 フエノール樹脂(C)に塩基性触媒としては、従来
レゾール型樹脂の製造に使用されている塩基性触
媒の何れも、例えば、アンモニア、アミン、アル
カリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化
物、アルカリ金属の酸化物、アルカリ土類金属の
酸化物を用いることができる。 また、本発明による缶内面用塗料は、従来のエ
ポキシ−フエノール系塗料と同様に50℃ないし
200℃で10分ないし10時間加熱反応する。いわゆ
る予備縮合と呼ばれる操作を行うことによつて生
成する部分縮合物を含有させることが出来る。こ
のような予備縮合は、通常ハジキ現象等の塗装欠
陥を減少させるため、あるいは塗料としての経時
変化を少くさせる等の目的で行われるが、本発明
においては、ビスフエノール型エポキシ樹脂(A)、
フエノキシ樹脂(B)、フエノール樹脂(C)の間に相溶
性の調整あるいは塗膜中の不均一構造の調整の意
味で重要であり、りん酸あるいはりん酸エステル
類(D)の存在下あるいは不存在下で行うことが出来
る。 本発明の重要な特徴は、ビスフエノールA型エ
ポキシ樹脂(A)とフエノキシ樹脂(B)およびフエノー
ル樹脂(C)を特定の重量比で含有することにあり、
本発明の缶内面用塗料により得られた塗膜は耐抽
出性に優れ、高度の加工性、密着性を有するもの
である。 ビスフエノールA型エポキシ樹脂(A)とフエノキ
シ樹脂(B)との重量比は、60:40ないし95:5の範
囲にあることが好ましく、(B)成分の重量比が40を
こえる場合は、粘度が高く作業性に劣り、又(B)成
分の重量比が5未満の場合は高分子量物質を添加
する効果がなくなる。また、ビスフエノールA型
エポキシ樹脂(A)とフエノキシ樹脂(B)を加えたもの
に対するフエノール樹脂(C)の重量比は、90:10な
いし98:2の範囲にあることが好ましく、(C)成分
の重量比が10をこえる場合は、従来のエポキシ−
フエノール系塗料と変わりなく低分子量物質が多
くなる。かくして、該塗膜は、耐抽出性が悪化
し、且つ架橋密度も高くなり、加工性も低下す
る。(C)成分の重量比が2未満の場合は、高分子量
物質の添加にも拘わらず架橋密度の低下により、
高温殺菌条件での耐レトルト性が不足する。 本発明による缶内面用塗料組成物においては、
従来のエポキシ−フエノール系塗料と同様に必要
に応じてりん酸またはりん酸エステル類(D)を樹脂
(A)+(B)+(C)の総和100重量部に対し3重量部から
0.1重量部の範囲で用いることができる。りん酸、
りん酸エステル類は硬化触媒として作用するほ
か、下地金属の表面処理剤としても効果があり、
耐腐食性の改善に有効である。 また塗料化に際して本発明の効果を妨げない範
囲でアミノ樹脂またはノボラツク樹脂などを適宜
配合することができ、上記樹脂の配合量は本発明
の塗料組成物100重量部に対し10重量部未満が好
ましい、このものが10重量部をこえると低分子量
物質による耐抽出性が低下する。 上記アミノ樹脂としては、尿素、メラミン、ベ
ンゾグアナミンなどの一種または二種以上とホル
ムアルデヒドとの縮合物の一部をアルコールでエ
ーテル化したものなどがある。 さらにまた本発明においてはレペリング剤、消
泡剤などの各種の添加剤を使用することができ
る。 以上、缶内面用塗料について説明してきたが、
缶内面用塗料にもそのまま適用することができ
る。 本発明によれば、加工性を著しく向上せしめる
ことが可能になるので、従来缶の形状や内容物に
より多種類の缶内面用塗料を使い分けていたのを
1種類の缶内面用塗料ですませることができる。
そのため缶の製造にとつて大幅な合理化が図れ
る。また、缶内面塗料から内容物への抽出量を著
しく低減せしめることが可能になるので、缶詰と
して長期保存したとき食品衛生的特性やフレーバ
ー保持特性も顕著に向上させることが可能にな
る。 本発明の缶内面用塗料は、例えばスリーピース
缶の場合には、ブラツクプレート、スズメツキ鋼
板、テインフリースチール板、アルミニウム板、
複合金属素材の表面にあらかじめ塗布し、次いで
焼付けした後、半田付、溶接、接着剤による接合
等の手段で接合して缶胴することができる。また
は、ツーピース缶、およびスリーピース缶も同様
に製缶後に塗布焼付することもできる。また、本
発明の缶内面用塗料はシングルコートとしてもダ
ブルコートとしても使用できる。 本発明の缶内面用塗料は、ローラーコート、ス
プレー塗装、フローコート等の任意の手段で缶用
素材、缶胴、缶蓋、缶に塗布することができ、塗
膜厚は1ないし20ミクロンの範囲が好適である。
塗料の焼付条件は150ないし250℃の温度で30秒な
いし20分間程度が適当である。 以下本発明を具体的に実施例にて説明する。例
中「部」、「%」は重量部、重量%を示す。 〔エポキシ樹脂溶液(A)の製造〕 油化シエルエポキシ(株)製エピコート1009をブチ
ルセロソルブとキシレン1/1の混合溶剤に溶解
し35%のエポキシ樹脂溶液(A)を得た。 〔エポキシ樹脂溶液(B)の製造〕 油化シエルエポキシ(株)製エピコート1007をブチ
ルセロソルブとキシレンの1/1の混合溶剤に溶
解し、35%のエポキシ樹脂溶液(B)を得た。 〔フエノキシ樹脂溶液(C)の製造〕 Union Carbide Chem.社製フエノキシPKHH
をブチルセロソルブとキシレン1/1の混合溶剤
に溶解し、20%の樹脂溶液(C)を得た。 〔フエノール樹脂溶液(D)の製造〕 石炭酸100部に37%ホルムアルデヒド水溶液100
部を加え、これに28%アンモニア水10部を加え80
℃で60分間加熱する。減圧下60℃で水分を除去し
(約40分間を要する)、次いでブタノール100部を
加えて樹脂を溶解した。このレゾール型フエノー
ル樹脂ブタノール溶液を、110〜120℃で2時間ブ
タノールを還流しながらメチロール基をブチルエ
ーテル化し、樹脂分50%、粘度約60秒(フオード
カツプNo.4、26.7℃)のブチルエーテル化レゾー
ル型フエノール樹脂溶液約200部を得た。 〔フエノール樹脂溶液(E)の製造〕 石炭酸50部とオルトクレゾール50部に37%ホル
ムアルデヒド水溶液100部を加え、これに苛性ソ
ーダ1部を加え80℃で90分間反応せしめ、ついで
減圧下60℃で脱水(約40分間を要する)を行なつ
た。次にブタノール100部を加えて樹脂を溶解し、
これに85%リン酸1gを加える。ついで110〜120
℃で2時間加熱し、加熱終了後、溶液を過して
生成したリン酸ナトリウムを別し加熱残分50
%、粘度約40秒(フオードカツプNo.4、26.7℃)
のレゾール型フエノール樹脂溶液約200部を得た。 〔フエノール樹脂溶液(F)の製造〕 ビスフエノールA100部、37%ホルムアルデヒ
ド水溶液140部、苛性ソーダ2部を加え、60℃で
3時間反応させたのち、減圧下50℃で1時間脱水
した。次いで、ブタノール100部とリン酸3部を
加え、110〜120℃で2時間反応を行なつた。反応
終了後、溶液を過して生成したリン酸ナトリウ
ムを別し、加熱残分50%、粘度N(ガードナー
泡粘度計、25℃)のフエノール樹脂溶液約200部
を得た。 〔塗料の製造〕 第1表に示す各成分を混合し、リン酸を全樹脂
量に対して0.5PHR添加し100℃で3時間予備縮
合を行ない実施例1〜4、比較例1〜3の76種類
の塗料を製造した。 得られた塗料を乾燥塗膜厚が5μになるように
アルミニウム板、テインフリースチール(厚さ
0.23mm)およびブリキ板(厚さ0.23mm、錫量
#50)にロールコーターで塗装し210℃、10分間
焼付けて塗装板を得た。この得られた塗装板につ
いて塗膜性能試験結果を表2に示す。
内面用塗料組成物に関するものである。従来、缶
詰用缶は金属の溶出や缶の腐食を防止するため
に、その内面に保護塗料を塗装している。通常、
このような缶内面用塗料としてエポキシ−フエノ
ール系缶内面用塗料が使用されている。すなわち
主成分よりなるエポキシ樹脂と架橋剤成分よりな
るレゾール型フエノール樹脂との混合物あるいは
一般に予備縮合と称される部分縮合物が広く使用
されており保護塗料としての役を果している。 一方最近、種々の形状の缶が開発され、また缶
内容物の種類も急激に増加して、缶内面用塗料へ
の要求は高度になつてきている。そのためより高
度な加工性を持ち、耐腐食性に優れた塗料の開発
が要求されている。また、缶の内容物としては炭
酸飲料、果汁飲料、コーヒー飲料等の飲料類、
肉、野菜、レトルト食品等の食品類等非常に種類
が多い。 これらの内容物のうち炭酸飲料以外のものは、
内容物をパツクした後、高温殺菌工程を必要とす
る。その際、缶内面用塗料から内容物へ抽出(移
行)され、さらに抽出された物質が内容物の味や
香りいわゆるフレーバーを損い、かつ食品衛生的
にも問題がある。そこで、抽出される物質の量の
低減が、食品衛生性およびフレーバ保持性等の点
から非常に重要な問題となつてくる。抽出量を低
減させるためには、熱硬化性樹脂では架橋反応を
促進させ低分子量の物質を低減させればよいので
あるが塗膜が硬く脆い性質になり、加工性および
密着性が劣つてしまう。そのためそれらの物性が
特に要求される用途には使用できなかつた。 そこで、本発明者等は、上記問題を解決すべ
く、鋭意研究した結果、エポキシ−フエノール系
缶内面用塗料の塗膜主成分であるエポキシ樹脂に
フエノキシ樹脂を併用することにより、塗膜が高
分子量となる。即ち、塗膜中の低分子量物質が減
少する。その結果として耐抽出性、密着性が優
れ、且つ塗膜の強靭性が増加し、および加工性が
向上する。さらに、該フエノキシ樹脂を併用する
ことにより主たる主分子量物質である架橋剤のフ
エノール樹脂を従来技術ではほとんど実用化され
ない程度まで減少せしめることが可能となつた。
かくして得られた塗膜は耐抽出性が優れ、且つ架
橋密度が減少することにより塗膜の伸び率が大き
くなり加工性が向上することを見い出した。 すなわち本発明は、ビスフエノールA型エポキ
シ樹脂(A)、フエノキシ樹脂(B)およびフエノール樹
脂(C)を重量比で(A):(B)が60:40ないし95:5、且
つ(A+B):(C)が90:10ないし98:2からなり、
さらに該樹脂(A),(B)および(C)の総量100重量部に
対し必要に応じて酸性触媒(D)を0.1〜3重量部加
えてなる缶内面用塗料組成物に関するものであ
る。 本発明に用いるビスフエノールA型エポキシ樹
脂(A)は、エピクロヒドリンとビスフエノールAを
アルカリ触媒の存在下に高分子量まで縮合させる
か、あるいはエピクロヒドリンとビスフエノール
Aをアルカリ触媒の存在下で低分子量のエポキシ
樹脂に縮合させ、この低分子量エポキシ樹脂とビ
スフエノールAとを重付加反応させることにより
製造される。 本発明に用いるフエノキシ樹脂(B)は、(A)と同様
の樹脂骨格であり、かつ分子量が2万以上と極め
て高分子量樹脂で、エポキシ基は含有しない。 本発明においてフエノール樹脂(C)は、任意のフ
エノール成分とホルムアルデヒドを塩基性触媒の
存在下に縮合させて得られる樹脂である。また、
フエノール樹脂を構成するフエノール成分として
はO−クレゾール、p−クレゾール、p−tert−
ブチルフエノール、p−エチルフエノール、2,
3−キシレノール、2,5−キシレノール、p−
tert−アミノフエノール、p−ノニルフエノー
ル、p−フエニルフエノール、p−シクロヘキシ
ルフエノール等の2官能性フエノール類、石炭
酸、m−クレゾール、m−エチルフエノール、
3,5−キシレノール、m−メトキシフエノール
等の3官能性フエノール類、2,4−キシレノー
ル、2,6−キシレノール等の1官能性フエノー
ル類、ビスフエノールA、ビスフエノールB、ビ
スフエノールF等の4官能性フエノール類等の単
独あるいは2種類以上の組合せが使用される。 フエノール樹脂(C)に塩基性触媒としては、従来
レゾール型樹脂の製造に使用されている塩基性触
媒の何れも、例えば、アンモニア、アミン、アル
カリ金属の水酸化物、アルカリ土類金属の水酸化
物、アルカリ金属の酸化物、アルカリ土類金属の
酸化物を用いることができる。 また、本発明による缶内面用塗料は、従来のエ
ポキシ−フエノール系塗料と同様に50℃ないし
200℃で10分ないし10時間加熱反応する。いわゆ
る予備縮合と呼ばれる操作を行うことによつて生
成する部分縮合物を含有させることが出来る。こ
のような予備縮合は、通常ハジキ現象等の塗装欠
陥を減少させるため、あるいは塗料としての経時
変化を少くさせる等の目的で行われるが、本発明
においては、ビスフエノール型エポキシ樹脂(A)、
フエノキシ樹脂(B)、フエノール樹脂(C)の間に相溶
性の調整あるいは塗膜中の不均一構造の調整の意
味で重要であり、りん酸あるいはりん酸エステル
類(D)の存在下あるいは不存在下で行うことが出来
る。 本発明の重要な特徴は、ビスフエノールA型エ
ポキシ樹脂(A)とフエノキシ樹脂(B)およびフエノー
ル樹脂(C)を特定の重量比で含有することにあり、
本発明の缶内面用塗料により得られた塗膜は耐抽
出性に優れ、高度の加工性、密着性を有するもの
である。 ビスフエノールA型エポキシ樹脂(A)とフエノキ
シ樹脂(B)との重量比は、60:40ないし95:5の範
囲にあることが好ましく、(B)成分の重量比が40を
こえる場合は、粘度が高く作業性に劣り、又(B)成
分の重量比が5未満の場合は高分子量物質を添加
する効果がなくなる。また、ビスフエノールA型
エポキシ樹脂(A)とフエノキシ樹脂(B)を加えたもの
に対するフエノール樹脂(C)の重量比は、90:10な
いし98:2の範囲にあることが好ましく、(C)成分
の重量比が10をこえる場合は、従来のエポキシ−
フエノール系塗料と変わりなく低分子量物質が多
くなる。かくして、該塗膜は、耐抽出性が悪化
し、且つ架橋密度も高くなり、加工性も低下す
る。(C)成分の重量比が2未満の場合は、高分子量
物質の添加にも拘わらず架橋密度の低下により、
高温殺菌条件での耐レトルト性が不足する。 本発明による缶内面用塗料組成物においては、
従来のエポキシ−フエノール系塗料と同様に必要
に応じてりん酸またはりん酸エステル類(D)を樹脂
(A)+(B)+(C)の総和100重量部に対し3重量部から
0.1重量部の範囲で用いることができる。りん酸、
りん酸エステル類は硬化触媒として作用するほ
か、下地金属の表面処理剤としても効果があり、
耐腐食性の改善に有効である。 また塗料化に際して本発明の効果を妨げない範
囲でアミノ樹脂またはノボラツク樹脂などを適宜
配合することができ、上記樹脂の配合量は本発明
の塗料組成物100重量部に対し10重量部未満が好
ましい、このものが10重量部をこえると低分子量
物質による耐抽出性が低下する。 上記アミノ樹脂としては、尿素、メラミン、ベ
ンゾグアナミンなどの一種または二種以上とホル
ムアルデヒドとの縮合物の一部をアルコールでエ
ーテル化したものなどがある。 さらにまた本発明においてはレペリング剤、消
泡剤などの各種の添加剤を使用することができ
る。 以上、缶内面用塗料について説明してきたが、
缶内面用塗料にもそのまま適用することができ
る。 本発明によれば、加工性を著しく向上せしめる
ことが可能になるので、従来缶の形状や内容物に
より多種類の缶内面用塗料を使い分けていたのを
1種類の缶内面用塗料ですませることができる。
そのため缶の製造にとつて大幅な合理化が図れ
る。また、缶内面塗料から内容物への抽出量を著
しく低減せしめることが可能になるので、缶詰と
して長期保存したとき食品衛生的特性やフレーバ
ー保持特性も顕著に向上させることが可能にな
る。 本発明の缶内面用塗料は、例えばスリーピース
缶の場合には、ブラツクプレート、スズメツキ鋼
板、テインフリースチール板、アルミニウム板、
複合金属素材の表面にあらかじめ塗布し、次いで
焼付けした後、半田付、溶接、接着剤による接合
等の手段で接合して缶胴することができる。また
は、ツーピース缶、およびスリーピース缶も同様
に製缶後に塗布焼付することもできる。また、本
発明の缶内面用塗料はシングルコートとしてもダ
ブルコートとしても使用できる。 本発明の缶内面用塗料は、ローラーコート、ス
プレー塗装、フローコート等の任意の手段で缶用
素材、缶胴、缶蓋、缶に塗布することができ、塗
膜厚は1ないし20ミクロンの範囲が好適である。
塗料の焼付条件は150ないし250℃の温度で30秒な
いし20分間程度が適当である。 以下本発明を具体的に実施例にて説明する。例
中「部」、「%」は重量部、重量%を示す。 〔エポキシ樹脂溶液(A)の製造〕 油化シエルエポキシ(株)製エピコート1009をブチ
ルセロソルブとキシレン1/1の混合溶剤に溶解
し35%のエポキシ樹脂溶液(A)を得た。 〔エポキシ樹脂溶液(B)の製造〕 油化シエルエポキシ(株)製エピコート1007をブチ
ルセロソルブとキシレンの1/1の混合溶剤に溶
解し、35%のエポキシ樹脂溶液(B)を得た。 〔フエノキシ樹脂溶液(C)の製造〕 Union Carbide Chem.社製フエノキシPKHH
をブチルセロソルブとキシレン1/1の混合溶剤
に溶解し、20%の樹脂溶液(C)を得た。 〔フエノール樹脂溶液(D)の製造〕 石炭酸100部に37%ホルムアルデヒド水溶液100
部を加え、これに28%アンモニア水10部を加え80
℃で60分間加熱する。減圧下60℃で水分を除去し
(約40分間を要する)、次いでブタノール100部を
加えて樹脂を溶解した。このレゾール型フエノー
ル樹脂ブタノール溶液を、110〜120℃で2時間ブ
タノールを還流しながらメチロール基をブチルエ
ーテル化し、樹脂分50%、粘度約60秒(フオード
カツプNo.4、26.7℃)のブチルエーテル化レゾー
ル型フエノール樹脂溶液約200部を得た。 〔フエノール樹脂溶液(E)の製造〕 石炭酸50部とオルトクレゾール50部に37%ホル
ムアルデヒド水溶液100部を加え、これに苛性ソ
ーダ1部を加え80℃で90分間反応せしめ、ついで
減圧下60℃で脱水(約40分間を要する)を行なつ
た。次にブタノール100部を加えて樹脂を溶解し、
これに85%リン酸1gを加える。ついで110〜120
℃で2時間加熱し、加熱終了後、溶液を過して
生成したリン酸ナトリウムを別し加熱残分50
%、粘度約40秒(フオードカツプNo.4、26.7℃)
のレゾール型フエノール樹脂溶液約200部を得た。 〔フエノール樹脂溶液(F)の製造〕 ビスフエノールA100部、37%ホルムアルデヒ
ド水溶液140部、苛性ソーダ2部を加え、60℃で
3時間反応させたのち、減圧下50℃で1時間脱水
した。次いで、ブタノール100部とリン酸3部を
加え、110〜120℃で2時間反応を行なつた。反応
終了後、溶液を過して生成したリン酸ナトリウ
ムを別し、加熱残分50%、粘度N(ガードナー
泡粘度計、25℃)のフエノール樹脂溶液約200部
を得た。 〔塗料の製造〕 第1表に示す各成分を混合し、リン酸を全樹脂
量に対して0.5PHR添加し100℃で3時間予備縮
合を行ない実施例1〜4、比較例1〜3の76種類
の塗料を製造した。 得られた塗料を乾燥塗膜厚が5μになるように
アルミニウム板、テインフリースチール(厚さ
0.23mm)およびブリキ板(厚さ0.23mm、錫量
#50)にロールコーターで塗装し210℃、10分間
焼付けて塗装板を得た。この得られた塗装板につ
いて塗膜性能試験結果を表2に示す。
【表】
【表】
上記表2中の塗膜性能の試験方法は次の通り。
カマンガン酸カリウム消費量の試験方法400cm2
の塗膜面積を持つアルミニウム塗装板を500mlの
ビーカー中の400mlの蒸留水中に浸漬し、アルミ
箔でフタをした後118℃で90分抽出処理を行なつ
た後、抽出液について食品衛生法に記載された試
験法に準じた方法で過マンガン酸カリウム消費量
を測定した。 加工性の試験方法 テインフリースチール塗装板の塗面を内側にし
て#301缶蓋を打抜く。これを塩酸で酸性にした
20%硫酸銅溶液に5分間浸漬し、塗膜の表面に硫
酸銅が析出するかどうかをしらべる。加工性を0
−10で評価する。缶蓋のシヨルダー部およびエク
スパンシヨンリング部に全面銅が析出した場合を
0、全く銅の析出がない場合を10と評価する。 付着性の試験方法 ブリキ塗装板にカミソリの刃で素材に達する5
mm間隔の長さ約30mmの直線状の切り傷3本をい
れ、ついでこれに直角に同様な傷3本を入れる。
この切り傷の上に積水化学製のセロフアン粘着テ
ープを貼りつけ、ついで急速にこのテープを引き
はがす。引きはがしたテープの表面をしらべ、塗
膜がテープに付着してはがれたいないかしらべ
る。塗膜のはがれの状態を0−10で評価する。塗
膜がテープに完全に付着してはがれたものを0と
し、全くはがれのないものを10と評価する。 耐蒸気性の試験方法 ブリキ塗装板を水に入れた圧力なべに塗板の約
1/2が水に漬かるように入れ、蓋をして加熱し、
蒸気圧力1Kg/cm2で80分間処理する。80分間蒸気
処理したのち塗板を取り出し、塗膜の白化の有無
をしらべ0−10の塗膜の耐蒸気性を評価する。塗
膜が完全に白化したものを0、白化の全くないも
のを10と評価する。
の塗膜面積を持つアルミニウム塗装板を500mlの
ビーカー中の400mlの蒸留水中に浸漬し、アルミ
箔でフタをした後118℃で90分抽出処理を行なつ
た後、抽出液について食品衛生法に記載された試
験法に準じた方法で過マンガン酸カリウム消費量
を測定した。 加工性の試験方法 テインフリースチール塗装板の塗面を内側にし
て#301缶蓋を打抜く。これを塩酸で酸性にした
20%硫酸銅溶液に5分間浸漬し、塗膜の表面に硫
酸銅が析出するかどうかをしらべる。加工性を0
−10で評価する。缶蓋のシヨルダー部およびエク
スパンシヨンリング部に全面銅が析出した場合を
0、全く銅の析出がない場合を10と評価する。 付着性の試験方法 ブリキ塗装板にカミソリの刃で素材に達する5
mm間隔の長さ約30mmの直線状の切り傷3本をい
れ、ついでこれに直角に同様な傷3本を入れる。
この切り傷の上に積水化学製のセロフアン粘着テ
ープを貼りつけ、ついで急速にこのテープを引き
はがす。引きはがしたテープの表面をしらべ、塗
膜がテープに付着してはがれたいないかしらべ
る。塗膜のはがれの状態を0−10で評価する。塗
膜がテープに完全に付着してはがれたものを0と
し、全くはがれのないものを10と評価する。 耐蒸気性の試験方法 ブリキ塗装板を水に入れた圧力なべに塗板の約
1/2が水に漬かるように入れ、蓋をして加熱し、
蒸気圧力1Kg/cm2で80分間処理する。80分間蒸気
処理したのち塗板を取り出し、塗膜の白化の有無
をしらべ0−10の塗膜の耐蒸気性を評価する。塗
膜が完全に白化したものを0、白化の全くないも
のを10と評価する。
Claims (1)
- 1 ビスフエノールA型エポキシ樹脂(A)、フエノ
キシ樹脂(B)およびフエノール樹脂(C)を重量比で
(A):(B)が60:40ないし95:5、且つ(A+B):
(C)が90:10ないし98:2からなり、さらに該樹脂
(A)、(B)および(C)の総量100重量部に対し必要に応
じて酸性触媒(D)を0.1〜3重量部加えてなる缶内
面用塗料組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11220083A JPS604563A (ja) | 1983-06-22 | 1983-06-22 | 缶内面用塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11220083A JPS604563A (ja) | 1983-06-22 | 1983-06-22 | 缶内面用塗料組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS604563A JPS604563A (ja) | 1985-01-11 |
| JPH0435508B2 true JPH0435508B2 (ja) | 1992-06-11 |
Family
ID=14580760
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11220083A Granted JPS604563A (ja) | 1983-06-22 | 1983-06-22 | 缶内面用塗料組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS604563A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62237703A (ja) * | 1986-04-09 | 1987-10-17 | 日本碍子株式会社 | 電圧非直線抵抗体の製造法 |
| JPS63136603A (ja) * | 1986-11-28 | 1988-06-08 | 日本碍子株式会社 | 電圧非直線抵抗体の製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5025928A (ja) * | 1973-07-11 | 1975-03-18 | ||
| JPS57126859A (en) * | 1981-01-30 | 1982-08-06 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | Paint for inner surface of can |
| JPS5842665A (ja) * | 1981-09-09 | 1983-03-12 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 缶用塗料 |
-
1983
- 1983-06-22 JP JP11220083A patent/JPS604563A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS604563A (ja) | 1985-01-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4173290A (en) | Bonded can having high hot water resistance and undercoating composition for use in production thereof | |
| US3936342A (en) | Steel plate bonding process and primer composition | |
| US4324822A (en) | Metal can paint providing coating retaining high adhesion even with lapse of time | |
| US20030232145A1 (en) | Coating composition and method of can inside coating | |
| JPH0435508B2 (ja) | ||
| US3993841A (en) | Steel plate coated with thermosetting phenol resin and bisphenol A type epoxy resin | |
| JPH09169948A (ja) | 水性塗料 | |
| JPS6411077B2 (ja) | ||
| JPS6249313B2 (ja) | ||
| CN115710449A (zh) | 一种无氨基树脂水性内喷涂料及其制备方法 | |
| JPS6249314B2 (ja) | ||
| JPH0120193B2 (ja) | ||
| JPS6111270B2 (ja) | ||
| JPS6312908B2 (ja) | ||
| US4722982A (en) | Coating compositions for interior of metal cans | |
| JP2711525B2 (ja) | 金属製キャップ | |
| CA1098636A (en) | Bonded can having high hot water resistance and undercoating composition for use in production thereof | |
| GB1570475A (en) | Bonded can and bonding composition | |
| JP2002275229A (ja) | 塗料用フェノール樹脂 | |
| JPH0292916A (ja) | 樹脂組成物及び缶用塗料組成物 | |
| JPH02215872A (ja) | 塗料組成物 | |
| JPS6375069A (ja) | 缶内面塗料 | |
| JPH08120217A (ja) | 缶内面用塗料組成物 | |
| JPS6325036B2 (ja) | ||
| JP3521929B2 (ja) | プラスチックフィルム被覆金属板用接着剤 |