JPH0435845B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0435845B2 JPH0435845B2 JP17377983A JP17377983A JPH0435845B2 JP H0435845 B2 JPH0435845 B2 JP H0435845B2 JP 17377983 A JP17377983 A JP 17377983A JP 17377983 A JP17377983 A JP 17377983A JP H0435845 B2 JPH0435845 B2 JP H0435845B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyester
- block copolymer
- wire
- electric wire
- acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Organic Insulating Materials (AREA)
Description
本発明は、ポリエステルエラストマー被覆電線
に関する。更に詳しくは結晶性芳香族ポリエステ
メセグメントとポリラクトンセグメントからなる
ポリエステル型ブロツク共重合体を被覆した電線
に関する。 被覆電線は、直線状又は螺旋状として一般配線
用、電話線、家庭電気機器用、例えばラジオ、テ
レビ、電気掃除器、電気洗濯機、電気炊飯器等の
コードとして、また事務所用電気機器、例えば複
与機、ワードプロセツサー、パーソナルコンピユ
ーター等のコードとして広く使用されている。 従来から電線の被覆材としては主として天然ゴ
ム、合成ゴム、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ナイロン等が用いられている
が、これらには多くの欠点がある。 例えば、天然ゴム、合成ゴムのようなゴム類で
は硬化処理が必要であり、また耐熱性、耐光性が
悪く老化を起こして、亀裂が生じやすい。更にポ
リ塩化ビニル等の樹脂類では、被覆速度を上げる
と被覆がうまくできなくなるために生産性が著し
く制限されるのみでなく、薄肉化するとピンホー
ルが発生しやすい、あるいは硬くて弾性が不充分
なために屈曲性が乏しい欠点がある。 これら従来の材料の欠点を改良するためにポリ
エステルエーテルエラストマーを電線被覆材とし
て使用することが提案されている。この樹脂は溶
融被覆が可能であり、かつ弾性が優れている利点
を有するが、一方で被覆性、柔軟性、耐熱性、疲
労特性等の点でなお不満足である。特にポリエー
テルの含有割合の多い柔軟な樹脂は耐熱性、耐光
性、強度、伸度等の機械的性質において不充分な
欠点がある。 本発明は上記ポリエステルエーテルエラストマ
ーによる被覆電線の欠点を改善することを目的と
するものであつて、その要旨とするところは、結
晶性芳香族ポリエステルセグメントとポリラクト
ンセグメントからなるポリエステル型ブロツク共
重合体を電線被覆材として用いることである。 上記ポリエステル型ブロツク共重合体は、比較
的溶融粘度が低いために溶融被覆性が優れ、かつ
柔軟な組成であつても弾性が優れ、また耐熱性、
耐光性、強度、伸度等の機械的性質が良好な特性
を持ち、理想的な被覆電線を得ることができる。 本発明に用いるポリエステル型ブロツク共重合
体は、結晶性芳香族ポリエステルセグメントとポ
リラクトンセグメントとからなり、例えば結晶性
芳香族ポリエステルにラクトン類を開環付加重合
させることにより、あるいはポリラクトン(ラク
トン類を開環付加重合させた重合体)を結晶性芳
香族ポリエステルにブロツク共重合させることに
より得られる。本発明において結晶性芳香族ポリ
エステルとは、主としてエステル結合又はエステ
ル結合とエーテル結合とからなるポリマーであつ
て、少なくとも一種の芳香族基を主たる繰返し単
位に持ち、分子末端に水酸基を有するものであ
る。結晶性芳香族ポリエステルは高重合体を形成
した場合の融点が150℃以上のポリエステルであ
ることが好ましい。またその分子量は3000以上で
好適である。 好適な具体例を挙げると、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、
ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレー
トなどのホモポリエステル、ポリエチレンオキシ
ベンゾエート、ポリ−p−フエニレンビスオキシ
エトキシテレフタレートなどのポリエステルエー
テル、主としてテトラメチレンテレフタレート単
位又はエチレンテレフタレート単位からなり、他
にテトラメチレン又はエチレンイソフタレート単
位、テトラメチレン又はエチレンアジペート単
位、テトラメチレン又はエチレンセバケート単
位、1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフ
タレート単位、テトラメチレン又はエチレン−p
−オキシベンゾエート単位などの共重合成分を有
する共重合ポリエステル又は共重合ポリエステル
エーテルなどである。なお、共重合体の場合には
テトラメチレンテレフタレート又はエチレンテレ
フタレート単位が60モル%以上含まれることが望
ましい。 ラクトン類としては、ε−カプロラクトン
((CH2)5COO)が最も好ましいが、エナンラク
トン、カプリロラクトンなども用いられる。また
ラクトン類を2種以上用いることもできる。さら
には、ポリラクトン(HO〔(CH2)5COO〕ooH)を
結晶性芳香族ポリエステルにブロツク共重合させ
ることもできる。 上記結晶性芳香族ポリエステルとラクトン類と
の共重合割合は、重量比で芳香族ポリエステル/
ラクトン類が97/3〜5/95の範囲内で適宜選択
しうるが、ケーブルのような大型で強度を要求さ
れる用途の場合には、上記割合が95/5〜70/30
の範囲を選択するのが好ましく、家庭用又は事務
所用の電話線、電灯線、電力線等のように柔軟
性、可撓性等を要求される用途の場合には、80/
20〜60/40の範囲を選択するのが好ましい。 上記ポリエステル型ブロツク共重合体は、主と
して結晶性ポリエステルとラクトン類とを加熱溶
融混合してラクトン類を開環付加重合させること
によつて得られるが、この際、無触媒でもよい
し、触媒を用いてもよい。 また、上記ポリエステル型ブロツク共重合体の
耐熱性、耐水性等を向上させるためにポリカルボ
ジイミド化合物やエポキシ化合物を配合してもよ
い。使用するポリカルボジイミド化合物としては
分子中に2個以上のカルボジイミド基を有するも
のであればよい。使用するエポキシ化合物は、同
一分子内に1個以上のエポキシ基を有するもので
あれば、その構造は特に制限されない。具体的に
は、メチルグリシジルエーテル、フエニルグリシ
ジルエーテル、エチレングリコールジグリシジル
エーテル、ポリエチレングリコールモノフエニル
モノグリシジルエーテル、グリセリントリグリシ
ジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリ
シジルエーテル等が挙げられる。エポキシ化合物
のうち、エポキシ価が0.9〜14当量/Kgのものが
好ましく、また2官能以上のエポキシ化合物を使
用するのが好適である。 ポリカルボジイミド化合物あるいは、エポキシ
化合物の使用量は使用されるポリエステル型ブロ
ツク共重合体の末端基の量により異なるが、ポリ
エステル型ブロツク共重合体に対して通常0.1重
量%〜20重量%であり、特に0.3重量%〜10重量
%が好適である。 また、溶融粘度を増大させる目的のためには、
脂肪族ポリカルボン酸のアルカリ金属塩又はアル
キレン−カルボン酸共重合体を配合するのが好適
である。 脂肪族ポリカルボン酸のアルカリ金属塩として
は、炭素原子数20個以上を含み、かつ分子量が
1500以下のものが用いられ、具体的には、オクタ
デシルコハク酸、オクタデセニルコハク酸、ドコ
サンジカルボン酸、ダイマー酸、トリマー酸等の
アルカリ金属塩が挙げられる。なお、ダイマー酸
とは炭素数18の不飽和脂肪酸の二量体化により得
られるジカルボン酸のことであり、トリマー酸と
は炭素数18の不飽和脂肪酸の三量体化により得ら
れるトリカルボン酸のことである。その配合量
は、上記ポリエステル型ブロツク共重合体に対し
て約0.3〜8重量%であり、その状況に応じて適
宜増減しうる。 またアルキレン−カルボン酸共重合体は、主と
してエチレンとアクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸等のビニル系不飽和カルボン酸
との共重合体であるが、エチレンの代わりに又は
エチレンとともにプロピレン等を用いたものでも
よい。また上記共重合体中のアルキレンとカルボ
ン酸との共重合割合は、アルキレン単位が約25〜
98重量%存在するものが好適である。上記アルキ
レン−カルボン酸共重合体はアルカリ金属イオ
ン、アルカリ土金属イオン、亜鉛イオン等で中和
されていてもよく、また溶融粘度を更に増加させ
るためにポリカルボジイミドを添加してもよい。 上記アルキレン−カルボン酸共重合体の配合量
は、上記ポリエステル型ブロツク共重合体に対し
て0.2〜10重量%が適当である。 本発明の被覆電線は、溶融被覆、モールド被覆
等、適宜の方法により製造しうる。またその被覆
電線の用途に応じて、熱安定剤、紫外線安定剤、
顔料、蛍光増白剤、カーボンブラツク等を添加す
ることができる。 本発明の被覆電線は前述のような構造であるた
め被覆が迅速かつ正確に行われ、生産性が向上す
るのみでなく、120℃以上の熱処理をしても影響
を受けることがなく、弾性、機械的性質、耐熱
性、耐水性等の優れた被覆電線を得ることができ
る。 次に実施例について本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例 1 ポリエステル型ブロツク共重合体の製造例 還元比粘度1.28のポリブチレンテレフタレート
85Kgとε−カプロラクトン15Kgを反応器に取り、
窒素ガスをパージ後、230℃で撹拌しながら4時
間溶融反応させた後、真空下で未反応ε−カプロ
ラクトンを除去した。得られたポリエステル型ブ
ロツク共重合体は融点225℃、還元比粘度1.95で
あつた。 上記製造例で得たポリエステル型ブロツク共重
合体A(ε−カプロラクトン成分15重量%、ポリ
ブチレンテレフタレート成分85重量%、融点225
℃、還元比粘度1.95)、および比較例としてポリ
ブチレンテレフタレートとポリテトラメチレンオ
キサイドグリコール(平均分子量1100)からなる
ポリエステル−ポリエーテル型ブロツク共重合体
B(ポリテトラメチレンオキサイドグリコール成
分15重量%、ポリブチレンテレフタレート成分85
重量%、融点220℃、還元比粘度1.96)および高
密度ポリエチレンを用いて、テインセル導体の周
りに絶縁被覆を押出成形し、直径1.0mm、絶縁被
覆厚さ0.2mmの電線を作つた。得られた電線の絶
縁抵抗は、 電線 絶縁層 絶縁抵抗 a ポリエステル型ブロツク共重合体A
7.0×105以上 b ポリエステル−ポリエーテル型ブロ ツク共重合体B 4.5×105以上 c 高密度ポリエチレン ピンホール発生 高密度ポリエチレンを被覆したものは、薄肉厚
被覆がうまくいかず、ピンホールが多く、絶縁抵
抗の低いものしか得られなかつた。 実施例 2 実施例1の電線a,bを用いて、それぞれ4本
を芯線とし、その周りに可塑化ポリ塩化ビニルを
被覆して、幅5mm、厚さ2.5mmの電線とした。こ
の電線を12mmの円柱に捲き付けて固定し、140℃
40分間の熱処理を行ない、スパイラル電線a,b
とした。 このスパイラル電線を5倍伸張を1万回繰返し
た後、スパイラルの自重長を計測し、初期自重長
との変化率を測定した。結果は下記のとおりであ
つた。 伸張繰返し後の自重長変化 スパイラル電線a 20% 〃 b 32% ポリエステル型ブロツク共重合体Aを用いた絶
縁芯線を用いて得られたスパイラル電線aは、伸
張繰返しに伴なう疲労が少なく、スパイラルの保
持性がすぐれたものであつた。一方スパイラル電
線bはスパイラル保持性が前者に比較して劣る。 実施例 3 実施例1の電線の高温熱老化試験を行ない、試
験後導体を除去して絶縁層の引張強伸度を測定し
た。
に関する。更に詳しくは結晶性芳香族ポリエステ
メセグメントとポリラクトンセグメントからなる
ポリエステル型ブロツク共重合体を被覆した電線
に関する。 被覆電線は、直線状又は螺旋状として一般配線
用、電話線、家庭電気機器用、例えばラジオ、テ
レビ、電気掃除器、電気洗濯機、電気炊飯器等の
コードとして、また事務所用電気機器、例えば複
与機、ワードプロセツサー、パーソナルコンピユ
ーター等のコードとして広く使用されている。 従来から電線の被覆材としては主として天然ゴ
ム、合成ゴム、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ナイロン等が用いられている
が、これらには多くの欠点がある。 例えば、天然ゴム、合成ゴムのようなゴム類で
は硬化処理が必要であり、また耐熱性、耐光性が
悪く老化を起こして、亀裂が生じやすい。更にポ
リ塩化ビニル等の樹脂類では、被覆速度を上げる
と被覆がうまくできなくなるために生産性が著し
く制限されるのみでなく、薄肉化するとピンホー
ルが発生しやすい、あるいは硬くて弾性が不充分
なために屈曲性が乏しい欠点がある。 これら従来の材料の欠点を改良するためにポリ
エステルエーテルエラストマーを電線被覆材とし
て使用することが提案されている。この樹脂は溶
融被覆が可能であり、かつ弾性が優れている利点
を有するが、一方で被覆性、柔軟性、耐熱性、疲
労特性等の点でなお不満足である。特にポリエー
テルの含有割合の多い柔軟な樹脂は耐熱性、耐光
性、強度、伸度等の機械的性質において不充分な
欠点がある。 本発明は上記ポリエステルエーテルエラストマ
ーによる被覆電線の欠点を改善することを目的と
するものであつて、その要旨とするところは、結
晶性芳香族ポリエステルセグメントとポリラクト
ンセグメントからなるポリエステル型ブロツク共
重合体を電線被覆材として用いることである。 上記ポリエステル型ブロツク共重合体は、比較
的溶融粘度が低いために溶融被覆性が優れ、かつ
柔軟な組成であつても弾性が優れ、また耐熱性、
耐光性、強度、伸度等の機械的性質が良好な特性
を持ち、理想的な被覆電線を得ることができる。 本発明に用いるポリエステル型ブロツク共重合
体は、結晶性芳香族ポリエステルセグメントとポ
リラクトンセグメントとからなり、例えば結晶性
芳香族ポリエステルにラクトン類を開環付加重合
させることにより、あるいはポリラクトン(ラク
トン類を開環付加重合させた重合体)を結晶性芳
香族ポリエステルにブロツク共重合させることに
より得られる。本発明において結晶性芳香族ポリ
エステルとは、主としてエステル結合又はエステ
ル結合とエーテル結合とからなるポリマーであつ
て、少なくとも一種の芳香族基を主たる繰返し単
位に持ち、分子末端に水酸基を有するものであ
る。結晶性芳香族ポリエステルは高重合体を形成
した場合の融点が150℃以上のポリエステルであ
ることが好ましい。またその分子量は3000以上で
好適である。 好適な具体例を挙げると、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリテトラメチレンテレフタレート、
ポリ−1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレ
フタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレー
トなどのホモポリエステル、ポリエチレンオキシ
ベンゾエート、ポリ−p−フエニレンビスオキシ
エトキシテレフタレートなどのポリエステルエー
テル、主としてテトラメチレンテレフタレート単
位又はエチレンテレフタレート単位からなり、他
にテトラメチレン又はエチレンイソフタレート単
位、テトラメチレン又はエチレンアジペート単
位、テトラメチレン又はエチレンセバケート単
位、1,4−シクロヘキシレンジメチレンテレフ
タレート単位、テトラメチレン又はエチレン−p
−オキシベンゾエート単位などの共重合成分を有
する共重合ポリエステル又は共重合ポリエステル
エーテルなどである。なお、共重合体の場合には
テトラメチレンテレフタレート又はエチレンテレ
フタレート単位が60モル%以上含まれることが望
ましい。 ラクトン類としては、ε−カプロラクトン
((CH2)5COO)が最も好ましいが、エナンラク
トン、カプリロラクトンなども用いられる。また
ラクトン類を2種以上用いることもできる。さら
には、ポリラクトン(HO〔(CH2)5COO〕ooH)を
結晶性芳香族ポリエステルにブロツク共重合させ
ることもできる。 上記結晶性芳香族ポリエステルとラクトン類と
の共重合割合は、重量比で芳香族ポリエステル/
ラクトン類が97/3〜5/95の範囲内で適宜選択
しうるが、ケーブルのような大型で強度を要求さ
れる用途の場合には、上記割合が95/5〜70/30
の範囲を選択するのが好ましく、家庭用又は事務
所用の電話線、電灯線、電力線等のように柔軟
性、可撓性等を要求される用途の場合には、80/
20〜60/40の範囲を選択するのが好ましい。 上記ポリエステル型ブロツク共重合体は、主と
して結晶性ポリエステルとラクトン類とを加熱溶
融混合してラクトン類を開環付加重合させること
によつて得られるが、この際、無触媒でもよい
し、触媒を用いてもよい。 また、上記ポリエステル型ブロツク共重合体の
耐熱性、耐水性等を向上させるためにポリカルボ
ジイミド化合物やエポキシ化合物を配合してもよ
い。使用するポリカルボジイミド化合物としては
分子中に2個以上のカルボジイミド基を有するも
のであればよい。使用するエポキシ化合物は、同
一分子内に1個以上のエポキシ基を有するもので
あれば、その構造は特に制限されない。具体的に
は、メチルグリシジルエーテル、フエニルグリシ
ジルエーテル、エチレングリコールジグリシジル
エーテル、ポリエチレングリコールモノフエニル
モノグリシジルエーテル、グリセリントリグリシ
ジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリ
シジルエーテル等が挙げられる。エポキシ化合物
のうち、エポキシ価が0.9〜14当量/Kgのものが
好ましく、また2官能以上のエポキシ化合物を使
用するのが好適である。 ポリカルボジイミド化合物あるいは、エポキシ
化合物の使用量は使用されるポリエステル型ブロ
ツク共重合体の末端基の量により異なるが、ポリ
エステル型ブロツク共重合体に対して通常0.1重
量%〜20重量%であり、特に0.3重量%〜10重量
%が好適である。 また、溶融粘度を増大させる目的のためには、
脂肪族ポリカルボン酸のアルカリ金属塩又はアル
キレン−カルボン酸共重合体を配合するのが好適
である。 脂肪族ポリカルボン酸のアルカリ金属塩として
は、炭素原子数20個以上を含み、かつ分子量が
1500以下のものが用いられ、具体的には、オクタ
デシルコハク酸、オクタデセニルコハク酸、ドコ
サンジカルボン酸、ダイマー酸、トリマー酸等の
アルカリ金属塩が挙げられる。なお、ダイマー酸
とは炭素数18の不飽和脂肪酸の二量体化により得
られるジカルボン酸のことであり、トリマー酸と
は炭素数18の不飽和脂肪酸の三量体化により得ら
れるトリカルボン酸のことである。その配合量
は、上記ポリエステル型ブロツク共重合体に対し
て約0.3〜8重量%であり、その状況に応じて適
宜増減しうる。 またアルキレン−カルボン酸共重合体は、主と
してエチレンとアクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸等のビニル系不飽和カルボン酸
との共重合体であるが、エチレンの代わりに又は
エチレンとともにプロピレン等を用いたものでも
よい。また上記共重合体中のアルキレンとカルボ
ン酸との共重合割合は、アルキレン単位が約25〜
98重量%存在するものが好適である。上記アルキ
レン−カルボン酸共重合体はアルカリ金属イオ
ン、アルカリ土金属イオン、亜鉛イオン等で中和
されていてもよく、また溶融粘度を更に増加させ
るためにポリカルボジイミドを添加してもよい。 上記アルキレン−カルボン酸共重合体の配合量
は、上記ポリエステル型ブロツク共重合体に対し
て0.2〜10重量%が適当である。 本発明の被覆電線は、溶融被覆、モールド被覆
等、適宜の方法により製造しうる。またその被覆
電線の用途に応じて、熱安定剤、紫外線安定剤、
顔料、蛍光増白剤、カーボンブラツク等を添加す
ることができる。 本発明の被覆電線は前述のような構造であるた
め被覆が迅速かつ正確に行われ、生産性が向上す
るのみでなく、120℃以上の熱処理をしても影響
を受けることがなく、弾性、機械的性質、耐熱
性、耐水性等の優れた被覆電線を得ることができ
る。 次に実施例について本発明を更に詳細に説明す
る。 実施例 1 ポリエステル型ブロツク共重合体の製造例 還元比粘度1.28のポリブチレンテレフタレート
85Kgとε−カプロラクトン15Kgを反応器に取り、
窒素ガスをパージ後、230℃で撹拌しながら4時
間溶融反応させた後、真空下で未反応ε−カプロ
ラクトンを除去した。得られたポリエステル型ブ
ロツク共重合体は融点225℃、還元比粘度1.95で
あつた。 上記製造例で得たポリエステル型ブロツク共重
合体A(ε−カプロラクトン成分15重量%、ポリ
ブチレンテレフタレート成分85重量%、融点225
℃、還元比粘度1.95)、および比較例としてポリ
ブチレンテレフタレートとポリテトラメチレンオ
キサイドグリコール(平均分子量1100)からなる
ポリエステル−ポリエーテル型ブロツク共重合体
B(ポリテトラメチレンオキサイドグリコール成
分15重量%、ポリブチレンテレフタレート成分85
重量%、融点220℃、還元比粘度1.96)および高
密度ポリエチレンを用いて、テインセル導体の周
りに絶縁被覆を押出成形し、直径1.0mm、絶縁被
覆厚さ0.2mmの電線を作つた。得られた電線の絶
縁抵抗は、 電線 絶縁層 絶縁抵抗 a ポリエステル型ブロツク共重合体A
7.0×105以上 b ポリエステル−ポリエーテル型ブロ ツク共重合体B 4.5×105以上 c 高密度ポリエチレン ピンホール発生 高密度ポリエチレンを被覆したものは、薄肉厚
被覆がうまくいかず、ピンホールが多く、絶縁抵
抗の低いものしか得られなかつた。 実施例 2 実施例1の電線a,bを用いて、それぞれ4本
を芯線とし、その周りに可塑化ポリ塩化ビニルを
被覆して、幅5mm、厚さ2.5mmの電線とした。こ
の電線を12mmの円柱に捲き付けて固定し、140℃
40分間の熱処理を行ない、スパイラル電線a,b
とした。 このスパイラル電線を5倍伸張を1万回繰返し
た後、スパイラルの自重長を計測し、初期自重長
との変化率を測定した。結果は下記のとおりであ
つた。 伸張繰返し後の自重長変化 スパイラル電線a 20% 〃 b 32% ポリエステル型ブロツク共重合体Aを用いた絶
縁芯線を用いて得られたスパイラル電線aは、伸
張繰返しに伴なう疲労が少なく、スパイラルの保
持性がすぐれたものであつた。一方スパイラル電
線bはスパイラル保持性が前者に比較して劣る。 実施例 3 実施例1の電線の高温熱老化試験を行ない、試
験後導体を除去して絶縁層の引張強伸度を測定し
た。
【表】
ポリエステル型ブロツク共重合体を絶縁被覆に
用いたものは高温での熱老化にすぐれた抵抗性が
あることがわかる。
用いたものは高温での熱老化にすぐれた抵抗性が
あることがわかる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 結晶性芳香族ポリエステルセグメントとポリ
ラクトンセグメントからなるポリエステル型ブロ
ツク共重合体で被覆されたポリエステルエラスト
マー被覆電線。 2 芳香族ポリエステルセグメントとポリラクト
ンセグメントとの共重合割合が、重量比で97/3
〜5/95の範囲内であることを特徴とする特許請
求の範囲第1項記載のポリエステルエラストマー
被覆電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17377983A JPS6065404A (ja) | 1983-09-19 | 1983-09-19 | ポリエステルエラストマ−被覆電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17377983A JPS6065404A (ja) | 1983-09-19 | 1983-09-19 | ポリエステルエラストマ−被覆電線 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6065404A JPS6065404A (ja) | 1985-04-15 |
| JPH0435845B2 true JPH0435845B2 (ja) | 1992-06-12 |
Family
ID=15966989
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17377983A Granted JPS6065404A (ja) | 1983-09-19 | 1983-09-19 | ポリエステルエラストマ−被覆電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6065404A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2701263B2 (ja) * | 1987-08-05 | 1998-01-21 | 東洋紡績株式会社 | カールコード |
| JPH01189811A (ja) * | 1988-01-22 | 1989-07-31 | Toyobo Co Ltd | 複合コード |
-
1983
- 1983-09-19 JP JP17377983A patent/JPS6065404A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6065404A (ja) | 1985-04-15 |
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