JPH04366156A - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents

硬化性樹脂組成物

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JPH04366156A
JPH04366156A JP14358691A JP14358691A JPH04366156A JP H04366156 A JPH04366156 A JP H04366156A JP 14358691 A JP14358691 A JP 14358691A JP 14358691 A JP14358691 A JP 14358691A JP H04366156 A JPH04366156 A JP H04366156A
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JP
Japan
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compound
oxazoline
polymer
curable resin
resin composition
Prior art date
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Pending
Application number
JP14358691A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Kawamura
清 川村
Yoshihiro Arita
有田 義広
Kenta Kanaida
健太 金井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、新規な硬化性樹脂組
成物に関する。更に詳しくは、この発明は、室温(たと
えば0〜40℃)においても短時間で硬化して、機械的
強度、耐水性、耐溶剤性、耐熱性、耐久性、基材への密
着性のすべてに優れている硬化物を生成し、塗料(コー
ティング剤を含む)、表面処理剤、接着剤、シーリング
剤、成形材料等の用途に有用な硬化性樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】2−オキサゾリン基とカルボキシル基と
の反応は公知であり、オキサゾリン基の開環反応により
エステルアミド結合: −CONH−CR (R’)−CR”(R”’) −O
CO−を生成することが知られている。特公昭45−3
1467号公報には、ビス−2−オキサゾリンとジカル
ボン酸とを反応させると線状のポリエステルアミドが得
られることが開示されている。また、その反応を利用し
て架橋樹脂を製造する方法についても知られており、た
とえば、特公昭44−31821号公報には、側鎖にカ
ルボキシル基を有する重合体にポリ−2−オキサゾリン
化合物を作用させることにより架橋ポリマーを得る方法
が、特開昭52−19727号公報には、側鎖または末
端に遊離のオキサゾリン基を含むオキサゾリン樹脂とポ
リカルボン酸化合物を配合した樹脂組成物を塗布して架
橋させ、塗膜を得ることが、ジャーナル・オブ・ポリマ
ー・サイエンスのポリマー・ケミストリー・エディショ
ン第23巻1805〜1817頁(1985)〔Jou
rnal of Polymer Science: 
Polymer Chemistry Edition
, Vol.23, 1805−1817(1985)
〕には、ペンダント・サイクリック・イミノエーテルを
含む共重合体をジカルボン酸で架橋反応させる方法が開
示されている。
【0003】他方、2−オキサゾリン基とメルカプト基
との反応も公知であり、2−オキサゾリン基の開環反応
によりチオエーテルアミド結合: −CONH−CR (R’)−CR”(R”’) −S
−が生成することが知られている。特公昭63−540
08号公報には、ビス−2−オキサゾリンとジメルカプ
ト化合物とを作用させると線状のポリチオエーテルアミ
ドが得られることが開示されている。また、その反応を
利用した架橋樹脂あるいは架橋エラストマーを製造する
方法についても上記ジャーナル・オブ・ポリマー・サイ
エンスのポリマー・ケミストリー・エディション第23
巻1805〜1817頁(1985)(ペンダント・サ
イクリック・イミノエーテルを含む共重合体を多価チオ
ールで架橋反応させる方法)、特公平1−118412
号公報(2−オキサゾリン基を有するアクリル系エラス
トマーをポリメルカプト化合物で加硫する方法)、特公
平2−37945号公報(オキサゾリン基含有アクリル
エラストマーをポリメルカプト化合物で加硫する方法)
に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】2−オキサゾリン基を
有する化合物とカルボキシル基を有する化合物の組み合
わせでは、硬化速度が遅すぎたり(後記表8の比較例6
のゲル分率のデータ参照)、充分硬化させても硬化物の
、機械的強度、耐水性、耐溶剤性、耐熱性、耐久性およ
び基材への密着性が不満足であったりするという問題が
ある。
【0005】2−オキサゾリン基を有する化合物とメル
カプト基を有する化合物の組み合わせでは、硬化速度は
速いものの、生成した硬化物の、機械的強度、耐久性お
よび基材への密着性が不満足であるのが現状である。こ
の発明は、室温などの比較的低い温度(たとえば、0〜
40℃。以下同様)においても短時間で硬化させること
ができ、しかも、その硬化物が、機械的強度、耐水性、
耐溶剤性、耐熱性、耐久性、および、基材への密着性の
すべてに優れている硬化性樹脂組成物を提供することを
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、2個以上の2−オキサゾリン基を有す
る化合物(A)、2個以上のメルカプト基を有する化合
物(B)およびカルボキシル基含有重合体(C)を含む
硬化性樹脂組成物を提供する。この発明において使用さ
れる2個以上の2−オキサゾリン基を有する化合物(A
)とは、ジカルボン酸などのポリカルボン酸、ジニトリ
ルやトリニトリルなどのニトリル化合物とエタノールア
ミン類との反応で得られるポリオキサゾリン化合物(A
−1)、および、オキサゾリン基含有重合体(A−2)
のうちの1種または2種以上である。2−オキサゾリン
基は、下式化1:
【0007】
【化1】
【0008】で表される。すなわち、2−オキサゾリン
基は、水素の1または2以上が置換されていてもよい。 ポリオキサゾリン化合物(A−1)としては、たとえば
、2,2’−ビス−(2−オキサゾリン)、2,2’−
メチレン−ビス−(2−オキサゾリン)、2,2’−エ
チレン−ビス−(2−オキサゾリン)、2,2’−トリ
メチレン−ビス−(2−オキサゾリン)、2,2’−テ
トラメチレン−ビス−(2−オキサゾリン)、2、2’
−ヘキサメチレン−ビス−(2−オキサゾリン)、2,
2’−オクタメチレン−ビス−(2−オキサゾリン)、
2,2’−エチレン−ビス−(4,4’−ジメチル−2
−オキサゾリン)、2,2’−p−フェニレン−ビス−
(2−オキサゾリン)、2,2’−m−フェニレン−ビ
ス−(2−オキサゾリン)、2,2’−m−フェニレン
−ビス−(4,4’−ジメチル−2−オキサゾリン)、
ビス−(2−オキサゾリニルシクロヘキサン)スルフィ
ド、ビス−(2−オキサゾリニルノルボルナン)スルフ
ィドなどが挙げられ、いずれか1種が単独で使用された
り、2種以上併用されたりする。
【0009】オキサゾリン基含有重合体(A−2)は、
付加重合性オキサゾリン(a−1)および必要に応じて
少なくとも1種の他の単量体(a−2)を重合してなる
ものである。付加重合性オキサゾリン(a−1)とは、
下式化2で表されるものである。
【0010】
【化2】
【0011】付加重合性オキサゾリン(a−1)の具体
例としては、たとえば、2−ビニル−2−オキサゾリン
、2−ビニル−4−メチル−2−オキサゾリン、2−ビ
ニル−5−メチル−2−オキサゾリン、2−イソプロペ
ニル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−4−メ
チル−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−5−エ
チル−2−オキサゾリンなどを挙げることができ、これ
らの群から選ばれる1種の化合物を単独で使用したり、
または、2種以上の化合物を混合して使用したりするこ
とができる。中でも、2−イソプロペニル−2−オキサ
ゾリンが工業的にも入手しやすく好適である。付加重合
性オキサゾリン(a−1)の使用量は特に限定されるも
のではないが、重合体(A−2)中、1重量%以上であ
ることが好ましい。1重量%未満の量では硬化の程度が
不充分であり、耐久性、耐水性等が損なわれる傾向にあ
る。
【0012】この発明に用いられる他の単量体(a−2
)とは、付加重合性オキサゾリン(a−1)と共重合可
能で、かつ、オキサゾリン基と反応しない単量体であれ
ば、特に制限はなく、たとえば、(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸エステル類
;(メタ)アクリロニトリル等の不飽和ニトリル類;(
メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド等の不飽和アミド類;酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル等のビニルエステル類;メチルビニルエーテル
、エチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;エチレ
ン、プロピレン等のα−オレフィン類;塩化ビニル、塩
化ビニリデン、フッ化ビニル等のハロゲン化α,β−不
飽和単量体類;スチレン、α−メチルスチレン等のα,
β−不飽和芳香族単量体類等が挙げられ、これらの1種
の化合物または2種以上の混合物を使用することができ
る。
【0013】重合体(A−2)は付加重合性オキサゾリ
ン(a−1)および必要に応じて少なくとも1種の他の
単量体(a−2)を従来公知の重合法、たとえば懸濁重
合、溶液重合、乳化重合等により製造できる。化合物(
A)の供給形態は、有機溶剤溶液、水溶液、非水ディス
パーション、エマルション、粉末など、どのような形態
でもよい。
【0014】この発明において、2個以上のメルカプト
基を有する化合物(B)としては、たとえば、2,3−
ジメルカプト−1−プロパノール、1,4−ジメルカプ
ト−2,3−ブタンジオール、2,3−ジメルカプトコ
ハク酸、1,6−ジメルカプトヘキサン、ジメルカプト
ジエチルエーテル等の脂肪族メルカプト化合物;3,4
−ジメルカプトトルエン、ビス(4−メルカプトフェニ
ル)スルフィド、4−t−ブチル−1,2−ベンゼンジ
チオール、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジ
アゾール、2,4,6−トリチオール−s−トリアジン
、2−ジブチルアミノ−4,6−ジチオール−s−トリ
アジン、2−フェニルアミノ−4,6−ジチオール−s
−トリアジン等の芳香族メルカプト化合物などが挙げら
れるが、室温における硬化速度の速さの点から芳香族メ
ルカプト化合物、中でも、2−ジブチルアミノ−4,6
−ジチオール−s−トリアジン、2,4,6−トリチオ
ール−s−トリアジンが工業的にも入手しやすく好適で
ある。
【0015】この発明において、カルボキシル基含有重
合体(C)は、不飽和カルボン酸(c−1)および必要
に応じて少なくとも1種の他の単量体(c−2)を重合
してなる重合体(C−I)あるいはカルボキシル基を含
有する縮合系重合体(C−II)である。不飽和カルボ
ン酸(c−1)としては、たとえば、(メタ)アクリル
酸、ケイ皮酸およびクロトン酸などの不飽和モノカルボ
ン酸;マレイン酸、イタコン酸、フマル酸などの不飽和
ジカルボン酸もしくはそのモノエステル類などを挙げる
ことができ、これらの群から選ばれる1種または2種以
上の混合物を使用することができる。不飽和カルボン酸
(c−1)の使用量は、特に限定されるものではないが
、重合体(C)中、1〜20重量%の範囲が好ましい。 その使用量が1重量%未満では化合物(A)との反応に
際して実質有効量となりえず、逆に20重量%を越える
と硬化物の耐水性が低下するので好ましくない。なお、
重合体(C)の代わりにジカルボン酸を用いると基材へ
の密着性、耐溶剤性、耐久性が低いという問題がある。
【0016】この発明に用いられる他の単量体(c−2
)としては、前述した単量体(a−2)の他、オキサゾ
リン基と反応しうる官能基を有する単量体、たとえばア
ミノエチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)
アクリレート、p−ビニルフェノール等を挙げることが
でき、これらの1種または2種以上を用いることができ
る。
【0017】重合体(C−I)は、重合体(A−2)と
同様の重合法により製造することができる。重合体(C
−II)としては、たとえば、カルボキシル基を含有す
る、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド
樹脂等、公知のものを広く使用できる。重合体(C)の
供給形態は、有機溶剤溶液、水溶液、非水ディスパーシ
ョン、エマルション、粉末など、どのような形態でもよ
い。
【0018】この発明において、化合物(A)、化合物
(B)および重合体(C)の配合割合は、特に限定され
るものではないが、たとえば、化合物(A)100重量
部に対して化合物(B)1〜100重量部、重合体(C
)50〜1000重量部の各範囲が好ましい。化合物(
B)が1重量部未満の量では、硬化速度、硬化の程度が
不充分であり、硬化物の耐久性、耐水性等がそこなわれ
ることがあり、100重量部よりも多くなると、硬化物
の機械的強度、基材への密着性がそこなわれる傾向があ
る。重合体(C)が50重量部未満の量では、基材への
密着性がそこなわれ、1000重量部より多くなると、
硬化の程度が不充分であり、硬化物の耐久性、耐水性等
がそこなわれることがある。
【0019】この発明の硬化性樹脂組成物は、成膜性を
有しており、塗料(またはコーティング剤)、表面処理
剤、接着剤、シーリング剤などとして用いることができ
る。この場合、硬化性樹脂組成物は、この発明の目的を
そこなわない範囲で必要に応じて、たとえば、フタル酸
エステル等の可塑剤;炭酸カルシウム、タルク、クレー
、マイカ等の充填材;チタン白、亜鉛華、弁柄、フタロ
シアニン等の顔料;染料;ポリビニルアルコール、ヒド
ロキシエチルセルロース、澱粉等の増粘剤;分散剤;湿
潤剤;シリコーンなどの消泡剤等を適宜含んでいてもよ
い。この発明の硬化性樹脂組成物を、塗料、表面処理剤
、コーティング剤、接着剤、シーリング剤等として使用
するに際しては、ロールコーター、スプレー、浸漬、刷
毛塗り等当該業者で慣用の方法で基材に塗布した後、硬
化させればよい。基材としては、たとえば、木材、プラ
スチック、有機または無機の繊維質材料(たとえば紙、
布など)、金属、無機質材料(たとえば無機質板など)
などが使用されうる。また、後述するように、キャステ
ィング法によりフィルム、テープ、シートなどにするこ
とも可能である。
【0020】この発明の硬化性樹脂組成物は、また、成
形材料等としても用いることができる。この場合、硬化
性樹脂組成物は、この発明の目的を損なわない範囲で必
要に応じて、たとえば、成形材料に通常用いられている
ような、充填材、顔料、染料、繊維等を適宜含んでいて
もよい。この発明の硬化性樹脂組成物を成形材料等とし
て使用するに際しては、たとえば、プレス法、射出成形
法、トランスファー成形法、リアクション・インジェク
ション・モールディング法(RIM法)、SMC法等、
種々の方法で成形すればよい。
【0021】この発明の硬化性樹脂組成物を製造する方
法は、特に限定されず、当該業者で慣用の手段を広く適
用できる。たとえば、化合物(A)の溶液、分散液また
は粉末に化合物(B)、重合体(C)、およびその他必
要に応じて上記添加剤を添加し、混合すればよい。この
発明の硬化性樹脂組成物は、室温(たとえば、0〜40
℃)においても短時間(たとえば、数日間)で硬化した
り、加熱硬化したり(たとえば、温度60〜180℃で
30秒間〜1時間)して、機械的強度、耐水性、耐溶剤
性、耐熱性、耐久性および基材への密着性を有する硬化
物を生成する。
【0022】
【作用】この発明の硬化性樹脂組成物は、2個以上の2
−オキサゾリン基を有する化合物(A)、2個以上のメ
ルカプト基を有する化合物(B)、および、カルボキシ
ル基含有重合体(C)を含んでいるので、硬化させると
、機械的強度、耐水性、耐溶剤性、耐熱性、耐久性、お
よび、基材への密着性のすべてに優れている硬化物を生
成する。
【0023】化合物(A)、化合物(B)および重合体
(C)を組み合わせることにより、このような作用効果
を生み出す原因については定かではないが、化合物(A
)と化合物(B)が速やかに反応することにより短時間
硬化が達成され、重合体(C)がこの硬化マトリックス
とセミIPN〔IPN:インターペネトレーティング・
ポリマー・ネットワーク(Interpenetrat
ing Polymer Network)の略称〕の
ように絡み合い、さらに、化合物(A)に由来するオキ
サゾリン基と反応することにより、硬化物が上述のよう
に優れた性能を発揮するものと考えられる。
【0024】
【実施例】以下に、この発明の具体的な実施例および比
較例を示すが、この発明は下記実施例に限定されない。 なお、以下では特にことわりのない限り「%」は「重量
%」を、「部」は「重量部」を示す。 −製造例1(化合物(A)の製造例)−攪拌機、還流冷
却器、窒素導入管、温度計および滴下ロートを備えたフ
ラスコに、脱イオン水782.4部およびハイテノール
N−08(第一工業製薬株式会社製のポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル硫酸アンモニウム塩)15%
水溶液128部を仕込み、適量のアンモニア水(28%
)でpH9.0に調整し、ゆるやかに窒素ガスを流しな
がら70℃に加熱した。そこへ過硫酸カリウムの5%水
溶液64部を注入し、続いて予め調製しておいたアクリ
ル酸ブチル288部、スチレン320部および2−イソ
プロペニル−2−オキサゾリン32部の単量体混合物を
3時間にわたって滴下した。反応中は窒素ガスを吹き込
み続け、フラスコ内の温度を70±1℃に保った。滴下
終了後も2時間同じ温度に保った後、内温を80℃に昇
温させて1時間攪拌を続けて反応を完結させた。その後
冷却し、不揮発分39.8%、pH8.0の水性樹脂分
散液(1)を得た。
【0025】 −製造例2〜5(化合物(A)の製造例)−上記製造例
1において、重合体組成を表1に示した通りとした他は
製造例1と同様の操作を繰り返して水性樹脂分散液(2
)〜(5)を得た。 −製造例6,7(重合体(C)の製造例)−上記製造例
1において、重合体組成を表3に示した通りとした他は
製造例1と同様の操作を繰り返して水性樹脂分散液(6
),(7)を得た。ただし、アンモニア水によるpH調
整は反応終了後に行った。
【0026】表1に製造例1〜5で得られた水性樹脂分
散液の重合体組成、不揮発分濃度、pHを示した。表2
,3に製造例6,7で得られた水性樹脂分散液と以下で
用いる市販の水性樹脂分散液の重合体組成、不揮発分濃
度、pHを示した。 −製造例8(化合物(A)の製造例)−攪拌機、温度計
、冷却器、滴下ロートおよび窒素ガス導入管のついた4
つ口フラスコにキシレン100部を仕込み、90℃まで
昇温した。そこへ窒素ガスを吹き込みながら、メタクリ
ル酸メチル40部、アクリル酸ブチル40部、2−イソ
プロペニル−2−オキサゾリン20部およびパーブチル
O(日本油脂株式会社製のt−ブチルパーオキシ−2−
エチルヘキサノエート)5部からなる混合物を3時間に
わたって滴下ロートより滴下し、更に90℃で3時間保
持した後、室温まで冷却して不揮発分49.8%の樹脂
溶液(10)を得た。
【0027】 −製造例9,10(化合物(A)の製造例)−製造例8
において、重合体組成を表2に示した通りとした他は、
製造例8と同様の操作を繰り返して樹脂溶液(11),
(12)を得た。 −製造例11(重合体(C)の製造例)−製造例8にお
いて、重合体組成を表3に示した通りとした他は、製造
例8と同様の操作を繰り返して樹脂溶液(13)を得た
【0028】表2に製造例8〜10で得られた樹脂溶液
と以下で用いる市販のポリオキサゾリン化合物の重合体
組成、不揮発分濃度(市販品は溶剤を含んでいない)、
pHを示した。表3に製造例11で得られた樹脂溶液の
重合体組成、不揮発分濃度を示した。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【表3】
【0032】 −実施例1〜7および比較例1〜4− (フィルム物性)表4に記した配合により水性樹脂分散
液を調製し、20±0.5℃、75±3%RHの条件下
で四フッ化エチレン樹脂の板上にキャストした後、室温
(20℃)の空気中で1昼夜乾燥して約0.3mm厚の
フィルムを作成した。得られたフィルムは7日間、同条
件下に放置した後、試験片とし、以下のテストを行った
。 結果を表5,6に示した。
【0033】(1)耐溶剤性 室温においてアセトン中に試験片を72時間浸漬してそ
の膨潤率ならびに溶出率を下式数1および数2に従って
算出した。
【0034】
【数1】
【0035】
【数2】
【0036】(2)フィルム強度 インストロン引っ張り試験機を用い、引っ張り速度10
cm/分で測定した。 (3)耐沸騰水性 沸騰水中に4時間浸漬後のフィルム外観を観察した。な
お、表4中の、メルカプト化合物(B−1)〜(B−3
)は以下の通りである。
【0037】 (B−1):2,4,6−トリチオール−s−トリアジ
ン (B−2):3,4−ジメルカプトトルエン(B−3)
:2,3−ジメルカプトコハク酸(接着強度)表4に記
した配合により調製した水性樹脂分散液を用いて、下記
貼り合わせ条件にてカナキン布(1mm厚)とSUS板
(2mm厚)とを貼り合わせた。
【0038】〔貼り合わせ条件〕 塗布量:12g/30cm2  塗布方法:手動ロール プレス条件:室温(20℃)において0.5kg/cm
2 で3時間のプレス 養生:室温(20℃)5日間 得られた貼り合わせ板の常態強度、耐水強度、耐熱強度
および耐沸騰水強度を以下の方法に従って測定した。結
果を表5,6に示した。
【0039】(4)常態強度 20℃、60%RHでの180度ピーリング強度を測定
した。 (5)耐水強度 20℃の水中に20時間放置し、濡れたままでの180
度ピーリング強度を測定した。
【0040】(6)耐熱強度 60℃で1時間放置直後での180度ピーリング強度を
測定した。 (7)耐沸騰水強度 沸騰水中に4時間浸漬した後、20℃の水中に30分間
放置し、濡れたままでの180度ピーリング強度を測定
した。
【0041】ピーリング強度はインストロン引張試験機
を用い、引張速度30cm/分で測定した。
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】表5,6にみるように、実施例の硬化性樹
脂組成物は、フィルム物性および接着強度がすべて優れ
ている硬化物を生成している。フィルム物性のうちフィ
ルム強度は機械的強度を、耐沸騰水性は耐水性、耐熱性
および耐久性を表し、耐水強度は耐水性と密着性を、耐
熱強度は耐熱性と密着性を、耐沸騰水強度は耐水性、耐
熱性、耐久性および密着性を表す。比較例1,3では耐
溶剤性以外の物性すべてが劣っており、比較例2,4で
は伸び率以外の物性がすべて劣っている。
【0046】 −実施例8〜14および比較例5,6−表7,8に示し
た配合組成により樹脂溶液を調製した。 これらの樹脂溶液を四フッ化エチレン樹脂基材上にキャ
ストした。これらを20℃で24時間、90mmHgで
減圧乾燥して、また、その後、表7,8のゲル分率の欄
に示す条件で加熱処理して、それぞれ、厚み約0.3m
mのフィルムを得た。このフィルムをアセトンに24時
間浸漬して、ゲル分率を下式数3:
【0047】
【数3】
【0048】に従って計算した。その他のテストについ
ては、鋼板上にキャストさせ、先と同様に減圧乾燥した
後、120℃で60分間加熱処理して膜厚約0.1mm
の塗膜を得た。各塗膜の評価を以下のテストにより行い
、結果を表7,8に示した。 (8)碁盤目テスト 日本工業規格K5400の8.5.1に従って試験を行
い評価した。
【0049】(9)鉛筆引っかき試験 日本工業規格K5401に従って塗膜用鉛筆引っかき試
験機を用いて荷重500gで試験した。 (10)耐溶剤性試験 メチルエチルケトンを含ませた脱脂綿で塗膜を20回こ
すった(ラビングした)後、塗膜の外観から下記◎〜○
〜×の3段階で評価した。
【0050】◎:変化なし。 ○:塗膜の光沢がなくなった。 ×:塗膜が試験板から剥離した。 (11)ソルトスプレーテスト 日本工業規格K5400の9.1に従って塩水噴霧試験
を行った。240時間噴霧を続けた後、塗膜の状態から
下記の3段階で評価した。
【0051】 良好:クロスカット部からの錆幅2mm以内。 やや良好:クロスカット部からの錆幅2mm超、4mm
以下で、かつ、ブリスターなし。 不良:クロスカット部からの錆幅4mm超、または、ブ
リスターあり。 なお、表7,8中のメルカプト化合物(B−4)、(B
−5)、(B−6)は以下のとおりである。
【0052】 (B−4):2−ジブチルアミノ−4,6−ジチオール
−S−トリアジン (B−5):4−t−ブチル−1,2−ベンゼンチオー
ル (B−6):1,6−ジメルカプトヘキサン
【0053
【表7】
【0054】
【表8】
【0055】表7,8にみるように、実施例の硬化性樹
脂組成物は、ゲル分率が高く、碁盤目テストでの剥離が
全くないかほとんどなく、鉛筆硬度が硬く、耐溶剤性お
よびソルトスプレーテスト結果が良好である。ゲル分率
は、硬化速度の指標であり高いほど硬化が速いことを示
す。碁盤目テストは、密着性の指標であり、数値が大き
いほど密着性が良好であることを示す。鉛筆引っかき試
験は、機械的強度の指標であり、Hの前の数値が大きい
ほど機械的強度が大きいことを示す。ソルトスプレーテ
ストは耐水性、耐久性の指標である。比較例5では密着
性およびソルトスプレーテストが劣っており、比較例6
では、硬化速度が遅く、機械的強度、耐溶剤性、耐水性
および耐久性がすべて劣っている。比較例7と実施例8
とを対比すると、実施例8の方が、硬化時間が速く、密
着性、機械的強度、耐溶剤性、耐水性、耐久性か良好で
ある。
【0056】
【発明の効果】この発明の硬化性樹脂組成物は、その硬
化物が機械的強度、耐水性、耐溶剤性、耐熱性、耐久性
、および、基材への密着性のすべてに優れているため、
塗料、表面処理剤、コーティング剤、接着剤、シーリン
グ剤、成形材料等として好適に使用されうる。しかも、
この硬化性樹脂組成物は、室温(たとえば、0〜40℃
)においても硬化するので、室温硬化させた場合には、
硬化に際して多大な加熱エネルギーを必要とせず、また
、プラスチック、有機繊維、紙など加熱をきらう基材上
に皮膜を形成したり基材に含浸させたりして硬化させる
場合、あるいは、加熱が困難ないわゆる現場施工を行う
場合などに特に有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  2個以上の2−オキサゾリン基を有す
    る化合物(A)、2個以上のメルカプト基を有する化合
    物(B)およびカルボキシル基含有重合体(C)を含む
    硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】  化合物(A)100重量部に対して、
    化合物(B)1〜100重量部、重合体(C)50〜1
    000重量部の割合である請求項1記載の硬化性樹脂組
    成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05247406A (ja) * 1992-03-05 1993-09-24 Sanyo Chem Ind Ltd 塗料用樹脂組成物
JP2007112985A (ja) * 2005-09-22 2007-05-10 Japan Composite Co Ltd ラジカル硬化性樹脂組成物

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JPH05247406A (ja) * 1992-03-05 1993-09-24 Sanyo Chem Ind Ltd 塗料用樹脂組成物
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