JPH04372676A - 制振鋼板用粘弾性組成物およびこれを塗装した制振鋼板 - Google Patents

制振鋼板用粘弾性組成物およびこれを塗装した制振鋼板

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JPH04372676A
JPH04372676A JP3177396A JP17739691A JPH04372676A JP H04372676 A JPH04372676 A JP H04372676A JP 3177396 A JP3177396 A JP 3177396A JP 17739691 A JP17739691 A JP 17739691A JP H04372676 A JPH04372676 A JP H04372676A
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JP
Japan
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water
composition
resin
dispersible
epoxy resin
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JP3177396A
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Inventor
Kazuo Yoshii
吉井 和雄
Noboru Isaka
井坂 昇
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粘弾性組成物に関し、特
に、家電製品、建材、車両などの構造体の全部又は一部
を構成して、その構造体の振動を減少させ、騒音を低減
させるのに有用な複合型制振材の製造に適した粘弾性組
成物に関する。
【0002】
【従来技術】近年、一般家庭や職場での作業環境の改善
のために、騒音や振動を規制する傾向にある。このよう
な動向に対応するため、騒音源や振動源である金属材に
対して制振性を付与することや制振性能の向上を図る事
が要請され、複合型制振材が使用されつつある。
【0003】複合型制振材は、金属に加えられる振動エ
ネルギー粘弾性層が熱エネルギーに変換、消費して、振
動によって発生する騒音を低減させるものである。この
制振材は、近年騒音規制のニーズに対応して、洗濯機、
自動車のオイルパンや、ドア、床、シャッター等の建材
などに使用されてきている。この制振材は、通常、互に
相対面した金属板や2重金属管などの金属の中間に粘弾
性材料を挟み込んだものである。
【0004】このような粘弾性材料は広い温度範囲にお
いて高い制振性能と良好な接着性能を保持していること
が要求される。従来前記のような性能を樹脂に付与する
ため種々の手段が用いられている。例えば、ポリエステ
ル系では、グリコール類とフタル酸類とからなるガラス
転移点(Tg点)が0〜60℃のポリエステル類、およ
びこの樹脂にエポキシ樹脂を混合した組成物(特開昭5
0−143880号公報)がある。また広い温度範囲で
高い制振性能を得ようとする組成物が特開昭61−60
759号公報に記載されている。また、ポリイソブチレ
ンの広い温度領域に渡る高い制振性を利用し、前記樹脂
の欠点である接着性を改善するため、粘着性付与剤等を
配合する粘弾性混合物が、特開昭54−43251号公
報に開示されている。また、制振性能とは別に接着剤層
としてホットメルト樹脂フィルムを用いた例が、特開昭
59−146837号公報に記されている。さらには、
ウレタン系樹脂を用いた例が、特開昭62−74646
号公報に記されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような粘弾性材料
の中で、ウレタン系樹脂は特に接着性能に優れているが
、水不溶性であるため通常有機溶剤に溶解したもので供
給されているが有機溶剤を含有しているが故に、塗装時
における火災や作業環境の汚染、衛生上の問題点がある
。さらにコイルコーテングラインで塗装する場合、樹脂
を溶解している有機溶剤をインシネレータで燃焼させる
必要がある。このようなことは単に石油資源の無駄使い
だけでなく炭酸ガスの放出により、地球環境の保全の点
から好ましいとは言えない。従って、近年、かかる観点
から水分散型ウレタン系樹脂粘弾性組成物の開発が強く
望まれている。
【0006】また複合型制振材用の粘弾性組成物は、そ
の要求性能として第一に、接着性が優れていること、実
用的には、−20℃程度の低温から60℃程度までのプ
レス成型などの加工時の温度で優れた接着性を示すこと
、また加工後、粘弾性組成物は180℃程度の高温での
焼付工程に付されることもあるので、焼付温度付近で粘
弾性組成物が流出せず、ある程度の接着力(通常、T型
剥離強度で1.0kg/25mm以上)を有することが
必要である。また第二に、振動減衰特性の値が高いこと
が重要である。これは損失係数の大小によって表される
。
【0007】従って、水分散型ウレタン系樹脂粘弾性組
成物には、常温だけでなく、180℃程度の高温でもあ
る程度の接着力を示し、かつ振動減衰特性の点でも優れ
た性能を有することが要求される。
【0008】また、水分散型ウレタン系樹脂粘弾性組成
物としては、素材との密着性、接着強度、耐水性、耐熱
性を考慮する必要がある。
【0009】ウレタン系樹脂粘弾性組成物は、芳香族系
のテレフタル酸またはイソフタル酸系のポリエステルと
トリレンジイソシアネートのような芳香族系イソシアネ
ートからなるウレタン樹脂の場合、素材との密着性、接
着強度、耐水性は良好であるが、制振性が劣る。一方芳
香族系のテレフタル酸またはイソフタル酸系のポリエス
テルとヘキサメチレンジイソシアネートのような線状脂
肪族系イソシアネートからなるウレタン樹脂の場合およ
びエチレングリコールとアジピン酸から合成される脂肪
族ポリエステルとトリレンジイソシアネートのような芳
香族系イソシアネートからなるウレタン樹脂の場合、制
振性は良好であるが、素材との密着性、接着強度、耐水
性が劣る。
【0010】このような観点から制振鋼板用粘弾性組成
物としては、制振性、接着強度、耐水性の点からバラン
ス良く配合する必要がある。さらに前記ウレタン樹脂単
独では十分な耐水性が得られず、熱水および沸騰水に浸
せきすることにより、さらに高温高湿度下に放置するこ
とにより急激に接着強度が低下する。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる現状を
考慮して、加熱硬化して得られる粘弾性層がウレタン樹
脂本来の優れた接着力、制振性、素材との付着性、耐水
性を発揮し得る水分散型ウレタン樹脂組成物を開発すべ
く鋭意研究を重ねた。その結果、水分散型ウレタン樹脂
に、特定の水分散型エポキシ樹脂を配合したときに、高
温時の接着強度、耐水性、耐湿性が著しく向上すること
を見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】かくして本発明に従えば、(A)ジイソシ
アネートとポリオールからなるポリウレタンプレポリマ
ーを、少なくとも2個の活性水素を有する化合物により
鎖伸長させた水分散性ポリウレタン樹脂、並びに(B)
エポキシ当量が180〜1000のビスフェノールA型
水分散性エポキシ樹脂、及び/又はソルビトールポリグ
リシジルエーテル型水分散性エポキシ樹脂を主成分とす
る粘弾性組成物であって、水分散性ポリウレタン樹脂(
A)対水分散性エポキシ樹脂(B)の重量比(A)/(
B)は99/1〜90/10であることを特徴とする制
振鋼板用粘弾性組成物が提供される。
【0013】本発明の組成物に用いられる水分散型ポリ
ウレタン樹脂(A)とは、ポリエステルポリオール、ポ
リエーテルポリオール等のポリオールと芳香族または脂
肪、脂環族ジイソシアネートからなるポリウレタンをジ
オール、ジアミン等のような2個以上の活性水素をもつ
低分子量化合物により鎖伸長したポリウレタン樹脂を水
中に安定に分散もしくは溶解させたものであり、公知の
ものを広く使用できる。例えば特公昭42−24192
号公報、特公昭42−24194公報、特公昭49−9
86公報、特49−33104公報、特公昭50−15
027公報、特公昭53−29175公報で明らかなよ
うに下記の方法が利用できる。
【0014】(1)ポリウレタンポリマーの側鎖または
末端に水酸基、アミノ基、カルボキシル基等のイオン性
基を導入することにより親水性を付与し自己乳化により
水中に分散または溶解する方法。
【0015】(2)反応の完結したポリマーまたは末端
イソシアネートをオキシム、アルコール、フェノール、
メルカプタン、アミン、重亜硫酸ソーダ等のブロック剤
でブロックしたポリマーを乳化剤と機械的せん断力を用
いて強制的に水中に分散する方法。さらに末端イソシア
ネート基を持つウレタンプレポリマーを水/乳化剤/鎖
伸長剤と混合し機械的せん断力を用いて分散化と高分子
量化を同時に行なう方法。
【0016】(3)ポリウレタン主原料のポリオールと
してポリエチレングリコールのごとき水溶性ポリオール
を使用し水に可溶なポリウレタンとし水中に分散または
溶解する方法。
【0017】本発明の組成物に使用される水分散型ポリ
ウレタン樹脂(A)は、前述の分散または溶解方法につ
いては単一方法に限定されるものでなく各々の方法によ
って得られた混合物も使用できる。
【0018】本発明の組成物に用いられる水分散型ポリ
ウレタン樹脂(A)の合成に使用するジイソシアネート
としては、すべての芳香族および脂肪族のジイソシアネ
ートが適性であり、例えば次のものが挙げられる。ヘキ
サメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシ
アネート、3,3′−ジメトキシ−4,4′−ビフェニ
レンジイソシアネート、p−キシリレンジイソシアネー
ト、m−キシリレンジイソシアネート、1,3−ジイソ
シアネートメチルシクロヘキサノン、1,4−ジイソシ
アネートメチルシクロヘキサノン、4,4′−ジイソシ
アネートシクロヘキサノン、4,4′−ジイソシアネー
トシクロヘキシルメタン、イソホロンジイソシアネート
、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレ
ンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート
、ジフェニルメタンジイソシアネート、m−フェニレン
ジイソシアネート、2,4−ナフタレンジイソシアネー
ト、3,3′−ジメチル−4,4′−ビフェニレンジイ
ソシアネート、4,4′−ジフェニレンジイソシアネー
ト等が挙げられる。これらのうち好ましくは、2,4−
トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシ
アネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート等である。
【0019】本発明の組成物に用いられる水分散型ポリ
ウレタン樹脂(A)の合成に使用するポリオールとして
好ましいものは、分子量が500〜8000のポリエー
テル、ポリアセタール、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リエステルアミドのようなポリヒドロキシ化合物である
。
【0020】ポリエーテルとしては、例えばエチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、テトラヒドロフラン、ブ
チレンオキシドの重合生成物、ならびにそれらの共重合
生成物またはグラフト重合生成物、ならびにそれらの共
重合生成物、ならびに多価アルコールまたはその混合物
の縮合によって得られるポリエーテル、ならびに多価の
アルコール、アミンポリアミン、およびアミノアルコー
ルのアルコキシル化によって得られるポリエーテルが挙
げられる。ポリアセタールとしては、例えばヘキサンジ
オールおよびホルムアルデヒドから合成されるものが挙
げられる。
【0021】ポリエステル、ポリエステルアミド、およ
びポリアミドとして多塩基性の飽和および不飽和のカル
ボン酸および多価の飽和および不飽和のアルコール、ア
ミノアルコール、ジアミンポリアミンおよびそれらの混
合物から得られる主として線状の縮合物が適用される。
【0022】本発明の組成物に用いられる水分散型ポリ
ウレタン樹脂(A)の合成に使用する、少なくとも2個
の活性水素を有する鎖伸長剤には次のものが挙げられる
。
【0023】(1)飽和、不飽和のグリコール、例えば
エチレングリコール、またはエチレングリコールの縮合
物、ブタンジオール、プロパンジオール1,3、プロパ
ンジオール1,2、ネオペンチルグリコールならびモノ
、ビスアルコキシ化された脂肪族、脂環式、芳香族およ
び複素環式の第1級アミン、例えばN−メチルジエタノ
ールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、N−オレ
イルジエタノールアミン、N−シクロヘキシルジイソプ
ロパノールアミン。
【0024】(2)脂肪族、脂環式および芳香族ジアミ
ン、例えばエチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン
、1,4−シクロヘキシルジアミン、フェニレンジアミ
ンの異性体。
【0025】(3)アミノアルコール、例えばエタノー
ルアミン、プロパノールアミン、ブタノールアミン。
【0026】(4)脂肪族、脂環式、芳香族のジカルボ
ン酸、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸アジピン酸
、ピメリン酸、コハク酸、アゼライン酸、セバジン酸、
テレフタール酸、イソフタール酸、マレイン酸。
【0027】ポリウレタンの製造は、溶剤もしくは水の
存在下でそれ自体公知の方法で行なわれる。一般にまず
溶剤もしくは水存在下で70℃〜150℃において高分
子のポリヒドロキシ化合物とポリイソシアネートを付加
反応させ、次いで必要に応じて鎖伸長剤と共に溶液中に
約50〜150℃でさらに反応させる。まだヒドロキシ
化合物と鎖伸長剤を予め混合することもできる。
【0028】反応は第3級アミン、および有機金属化合
物のような触媒の存在下で行なうことができる。活性水
素に対するイソシアネート基の分子比は一般に0.5:
1と1.5:1の間にある。
【0029】本発明の粘弾性組成物は、水分散性ポリウ
レタン樹脂(A)に水分散性エポキシ樹脂(B)を配合
して、高温時の接着強度、耐水性、耐湿性を向上させる
点に特徴がある。
【0030】本発明の組成物を構成する水分散性エポキ
シ樹脂(B)は、エポキシ当量が、180〜1000の
ビスフェノールA型水分散性エポキシ樹脂、及び/又は
、ソルビトールポリグリシジルエーテル型水分散性エポ
キシ樹脂が使用される。
【0031】エポキシ当量が180〜1000のビスフ
ェノールA型水分散性エポキシ樹脂は、例えばエピクロ
ンEM−75W(大日本インキ化学(株)製品)などが
ある。
【0032】ソルビトールポリグリシジルエーテル型エ
ポキシ樹脂は、ソルビトールの水酸基にグリシジルエー
テル基を導入したもので、例えばエピクロンCR−95
−L(大日本インキ化学(株)製品)などがある。
【0033】本発明の組成物中の水分散性ポリウレタン
樹脂(A)と水分散性エポキシ樹脂(B)の配合割合は
、重量比(A)/(B)が99/1〜90/10、好ま
しくは、97/3〜91/9の範囲にする必要がある。 水分散性エポキシ樹脂(B)の配合割合が1より小さく
なると組成物の耐水性が低下し、10より大きくなると
接着力が低下する。
【0034】本発明の組成物は、上記樹脂成分以外にさ
らに、顔料、金属粉などの充填剤などを添加剤として含
有してもよく、添加剤として導電性物質を配合すること
により組成物に導電性を付与し、それを用いて形成され
る材料をスポット溶接可能な材料とすることもできる。 このような目的で使用される導電性物質としては、例え
ば、ステンレス、亜鉛、錫、銅、黄銅、ニッケル等の金
属を粉末状、フレーク状、ファイバー状に加工した金属
物質やカーボンブラック、グラファイト、カーボンファ
イバー等の導電性炭素物質や粉末状のリン化鉄、さらに
微粒子状の樹脂表面に金属ニッケルやカーボンブラック
の薄膜を施した導電性フィラーなどを挙げることができ
る。これらの充填剤は単独で用いることができ、又は2
種類以上を組合せて使用することもできる。
【0035】本発明の組成物は、以上に述べた各成分を
ディスパー、アトライター、サンドミル、ペブルミル、
スチールミル、ロールミル等を用いて均一に混合するこ
とにより調製することができる。混合に際して、適宜、
水や溶剤を加えて混合に適した粘度とすることができる
。
【0036】本発明の粘弾性組成物は、金属などの被塗
物に塗布し、加熱して硬化させることによって金属に粘
弾性層を形成することができる。上記加熱条件としては
特に限定されるものではないが、一般的には約120℃
〜約300℃の温度において約40分〜約40秒程度と
することができる。
【0037】本発明の組成物からそれを硬化させること
により形成される粘弾性材料は、広い温度範囲にわたっ
て優れた接着強度を示すと同時に、常温領域での振動減
衰特性に優れており、また、加工後焼付工程に付した場
合にも、180℃程度の温度で粘弾性層が著しい軟化現
象や流出を起こすことがなく、接着性に優れ、複合型制
振材とする場合においても端面や加工部の口開き現象を
生ぜず、耐水性、耐湿性に優れたものが得られる。この
特性は、粘弾性組成物に水分散性エポキシ樹脂を使用し
ているため、これが、広い温度範囲で接着性、振動減衰
特性に寄与すること、特に高温での接着力の向上が、高
温での粘弾性層の軟化や流出を抑え、口開き現象を生ぜ
ず、耐水性、耐湿性に寄与するためと考えられる。
【0038】かくして、本発明の組成物は、複合型制振
材をはじめとし、振動などの衝撃を緩和、減衰させる用
途に対して広く使用することができる。
【0039】本発明の組成物を用いて複合型制振材を製
造する場合、その方法としては、例えば、0.2〜1.
2m/m程度の厚さの金属板にロールコータ又はスプレ
ー塗装などにより本発明の組成物を塗布し、約200〜
約280℃の温度で80〜40秒間焼付けることによっ
て水分や溶媒を実質的に含まない粘弾性層を有する金属
板を作成し、このようにして作成した粘弾性層を有する
2枚の金属板の粘弾性層面が互に接するようにして重ね
合わせ、ロールまたはプレスなどによって接着させる方
法;上記の如くして作成した粘弾性層を有する金属板と
粘弾性層を有さない金属板とを粘弾性層を挟むようにし
て重ね合わせ接着させる方法などが挙げられる。
【0040】形成される複合型制振材の粘弾性層の厚さ
は通常、30〜50μmの範囲内にあることが好ましい
。30μm未満であると均一な樹脂層が得られないだけ
でなく、十分な接着強度および振動減衰特性も得られず
、一方、50μmを越えると焼付工程で水分が完全に蒸
発しないで微細な気泡として樹脂層に残留し接着強度を
低下させるだけでなく、成型加工時において金属板がズ
レを生じやすくなる。
【0041】上記複合型制振材に用いられる上記の金属
板としては、例えば、冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、銅板
、アルミニウム板、ステンレス板等の金属板、およびこ
れらの金属板にクロメート処理やリン酸塩処理などの表
面処理を施した表面処理板等のいずれであってもよく、
また形状としては切り板状、コイル状等であることがで
きる。
【0042】本発明の組成物を用いて作成される複合型
制振材料は、厳しい成型加工条件が要求されない建材の
分野のみならず、洗濯機などの家電製品、自動車のダッ
シュパネル、ルーフパネル、フロアパネル等、従来、粘
弾性組成物を用いることが困難であった用途分野におい
ても使用することができる。
【0043】
【実施例】以下、実施例により本発明の組成物をさらに
具体的に説明する。なお以下の記載において、[部]お
よび[%]はことわらないかぎりそれぞれ[重量部]お
よび[重量%]を意味する。
【0044】製造例1 ポリテトラメチレンエーテルグリコール(OHV56)
200部にトルエン90部およびトリレンジイソシアネ
ート34.8部を加え80℃で1時間撹拌を行なう。次
いで室温まで冷却し、末端にイソシアネート基を有する
ウレタンポリプライマーを得る。このもののイソシアネ
ート基を測定すると2.5%であった。別の容器にアセ
トン120部、ジエチレントリアミン2.52部(0.
024モル)を入れ、外部より氷冷し10℃以下に保ち
ながら撹拌しつつ前記プレポリマー溶液68部(0.0
20モル)を徐々に2時間を要して滴下する。次にエピ
クロルヒドリン2.20部(0.024モル)を加え、
50℃で30分撹拌する。ついで室温に冷却したあとに
2%酢酸水350部を撹拌しながら加えpH5〜6に調
整する。pH調整後、温度を50〜60℃にあげ、減圧
にて溶剤を除去した後水を加え、固形分30%の安定な
樹脂溶液(a)が得られた。この樹脂溶液を乾燥後の膜
の厚さが40μmになるようにブリキ板に塗装後乾燥器
で150℃30分間乾燥後、水銀アマルガム法で剥離さ
せたものについてのフィルム特性は次のとうりであった
。
【0045】     モヂュラス(kg/cm2 )  (100%
伸長時)      35             
               (300%伸長時) 
     60    抗張力    (kg/cm2
 )                       
 148    伸び率    (伸度百分率)   
                   495   
   (*特公昭50−15027  実施例3参照)
【0046】製造例2(1)鎖伸長剤の製造ジエタノー
ルアミン1モルと無水フタル酸1モルを温度計、冷却器
、撹拌器のついた4つ口フラスコに採取し、60℃で4
時間反応させ下記化学式(I)のポリヒドロキシ化合物
を生成した。生成物は酸価の測定から90%以上反応し
ていた。
【0047】
【化1】
【0048】(2)ポリマーの製造下記の配合比のもの
を60℃3時間撹拌下で反応させNCO基末端プレポリ
マーを作成した。     トリレンジイソシアネート         
               87g    (2,
4体80%、2,6体20%)    ポリプロピレン
グリコール                    
  100g    アセトン           
                         
  201g
【0049】次いで前記の鎖伸長剤65g
をジメチルホルムアミド65gに溶解した溶液をプレポ
リマーに徐々に滴下し、60℃で3時間反応させた。し
かる後40%ジメチルアミン水溶液70gを加え、撹拌
後に水200gをくわえ20分撹拌すると淡黄色の樹脂
溶液(b)が得られた。乾燥器で150℃30分間乾燥
後、水銀アマルガム法で剥離させたものについてのフィ
ルム特性は次のとうりであった。
【0050】     モヂュラス(kg/cm2 )  (100%
伸長時)      50             
               (300%伸長時) 
   130    抗張力    (kg/cm2 
)                        
430    伸び率    (伸度百分率)    
                  370    
  (*特公昭50−126795  実施例1参照)
【0051】製造例3 アジピン酸−ヘキサンジオール−ネペンチルグリコール
−ポリエステル(OHV:64)219gを120℃/
12mmHgで脱水し、1,6−ヘキサンジイソシアネ
ート30.6gと反応させる。2時間120℃で撹拌す
る。 溶融物をアセトン(55℃)330mlで溶解し、撹拌
しながら予め用意した20%タウリン−ナトリューム水
溶液32.2g加える。次いで水320mlを加えた後
アセトンを真空下で蒸発させる。かくして固形分39%
、pH7の水分散樹脂溶液(c)が得られた。
【0052】得られた樹脂溶液を乾燥後の膜の厚さが4
0μmになるようにブリキ板に塗装後乾燥器で150℃
30分間乾燥後、水銀アマルガム法で剥離させたものに
ついてのフィルム特性は次のとうりであった。
【0053】     モヂュラス(kg/cm2 )  (100%
伸長時)      20             
               (300%伸長時) 
     63    抗張力    (kg/cm2
 )                       
   80    伸び率    (伸度百分率)  
                    720
【0
054】実施例1 ステンレス製ビーカーに製造例1で得た30%ポリウレ
タン樹脂溶液(a)を33.4部(固形分10部)、製
造例2で得た35%ポリウレタン樹脂溶液(b)を14
3部(固形分50部)、製造例3で得た39%ポリウレ
タン樹脂溶液(c)を103部(固形分40部)および
水に分散した50%エピクロンEM−75W液を18部
(固形分9部)配合し、均一に撹拌して粘弾性組成物を
得た。この組成物を用いて複合型制振材を作成し、各種
特性試験を行なった。結果を表1に示す。
【0055】実施例2〜9 表1に示す配合とする以外、実施例1と同様に行ない、
各々の組成物を得た。なおエポキシ樹脂は固形分50%
となるよう、水に分散して使用した。また表1における
各樹脂の配合量は固形分表示とした。これらの組成物を
用いて実施例1と同様に各種特性試験を行なった。結果
を表1に示す。
【0056】試験方法 (1)複合型制振材の作成:0.8×150×300m
mのクロメート処理合金化亜鉛メッキ鋼板(商品名ペン
タイトPF、日新製鋼製)を2枚1組で使用し、各2枚
の鋼板のそれぞれの片面に表1の粘弾性組成物をバーコ
ータにて乾燥膜厚が23μmになるように塗布し、2枚
の金属板を同時に雰囲気温度が270℃の乾燥器に入れ
70秒間焼付した。(ただし、最初の30秒間は送風を
停止し、後の40秒間で送風を行なった。)この時のP
MT(金属板の最高到達温度)は240℃であった。焼
付工程終了直後に粘弾性組成物の塗布面同志を重ね合せ
ゴムロールで圧着し、平行な2枚の金属板の間に粘弾性
層を有する複合型制振材を作成した。
【0057】(2)振動減衰率:作成した複合型制振材
について、電磁加振法により測定した。測定温度は20
℃測定周波数は200Hz,500Hzとした。また、
複合型制振材を180℃で20分間再加熱したものにつ
いても同様に測定した。
【0058】(3)接着強度:作成した複合型制振材を
幅25mmに切断し、この試料のT型剥離強度および引
張剪断強度を測定した。T型剥離強度については、試料
を200mm/分の引張り速度でT型剥離し測定した。 引張り剪断強度はJIS  K−6850の試験法に基
づいて5mm/分の引張り速度で測定した。測定温度は
、いずれの方法も20℃とした。また、複合型制振材を
180℃で20分間再加熱したものについても同様に接
着強度を測定した。
【0059】(4)高温でのT型剥離強度:幅25mm
に切断した複合型制振材を雰囲気温度が180℃の乾燥
器で5分間加熱した後、取出し、即座にバネ秤でT型剥
離強度を調べた。なお加熱工程での端面の口開き現象を
防止するためには、一般に約1kg/25mm以上の強
度が必要である。
【0060】(5)沸騰水浸漬試験後のT型剥離強度:
幅25mmに切断した複合型制振材を沸騰水に24時間
浸漬した後、取出して室温に24時間放置したもののT
型剥離強度を測定した。
【0061】(6)耐湿性試験後のT型剥離強度:幅2
5mmに切断した複合型制振材を温度50℃、湿度98
%RH以上の湿潤試験器中で480時間湿潤させた後、
取出して室温に24時間放置したもののT型剥離強度を
測定した。
【0062】表1に示したように水分散型ウレタン樹脂
と水分散型エポキシ樹脂からなる粘弾性組成物を複合型
制振材に使用した場合、初期および再加熱後の接着強度
が高く、また高温でも高い接着力を示すとともに振動減
衰率も大きく良好な振動減衰特性を示した。また実用的
な耐久性試験である耐沸騰水浸漬試験後、耐湿性試験後
のいずれにおいても接着強度の低下が認められないか低
下率が低かった。
【0063】比較例1〜6 粘弾性組成物を表2の配合で作成する以外は、実施例1
〜9と全く同様にして複合型制振材を作成し、実施例1
〜9と同様の特性試験を行なった。結果を表2に示す。
【0064】表2に示した様に、水分散型ウレタン樹脂
に水分散型エポキシ樹脂を配合しない場合は、制振材接
着力の耐熱性、耐水性、耐湿性が著しく低下した。また
、水分散型エポキシ樹脂を10%以上添加した場合は、
初期接着強度も低下した。
【0065】
【表1】
【表2】
【表3】
【0066】
【表4】
【表5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (A)ジイソシアネートとポリオール
    からなるポリウレタンプレポリマーを、少なくとも2個
    の活性水素を有する化合物により鎖伸長させた水分散性
    ポリウレタン樹脂、並びに (B)エポキシ当量が180〜1000のビスフェノー
    ルA型水分散性エポキシ樹脂、及び/又はソルビトール
    ポリグリシジルエーテル型水分散性エポキシ樹脂を主成
    分とする粘弾性組成物であって、水分散性ポリウレタン
    樹脂(A)対水分散性エポキシ樹脂(B)の重量比(A
    )/(B)は99/1〜90/10であることを特徴と
    する制振鋼板用粘弾性組成物。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の粘弾性組成物を塗装し
    て得られる制振鋼板。
JP3177396A 1991-06-21 1991-06-21 制振鋼板用粘弾性組成物およびこれを塗装した制振鋼板 Pending JPH04372676A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2285049A (en) * 1993-12-24 1995-06-28 John Stephen Newsome Covering compositions
KR100579795B1 (ko) * 1997-12-31 2007-01-18 주식회사 케이씨씨 고내식성 피씨엠(pcm)용 통합하도 도료조성물

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GB2285049A (en) * 1993-12-24 1995-06-28 John Stephen Newsome Covering compositions
KR100579795B1 (ko) * 1997-12-31 2007-01-18 주식회사 케이씨씨 고내식성 피씨엠(pcm)용 통합하도 도료조성물

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