JPH043903B2 - - Google Patents

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JPH043903B2
JPH043903B2 JP59217565A JP21756584A JPH043903B2 JP H043903 B2 JPH043903 B2 JP H043903B2 JP 59217565 A JP59217565 A JP 59217565A JP 21756584 A JP21756584 A JP 21756584A JP H043903 B2 JPH043903 B2 JP H043903B2
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ethylene
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 焼豚の塊の様な畜肉加工品からなる内容物を熱
収縮包装した際、焼豚の塊等から滲出した肉汁
(ドリツプと称す)が、熱収縮しきらずに内容物
の周辺に残つているフイルム間に流れ出し、包装
外観を悪くする事があるが、本発明はそのような
不都合を改善するために開発された熱収縮包装用
フイルムに関するものである。 さらに詳しくは、熱水中での加熱収縮包装時
に、熱収縮包装用フイルムが内容物と密着せず内
容物の周辺に熱収縮しきらずに残つているフイル
ムの内面同士、即ち、ヒートシール層同士を熱融
着させてしまい、それによつてドリツプがこのフ
イルム間に流れ込まない様にする事により、見栄
の良好な包装体を得、しかも、焼豚の塊等、内容
物の保存性にも優れた効果が得られるようにした
熱収縮包装用フイルムに関するものである。 (従来技術) 最近、焼豚の塊等、畜肉加工品を酸素遮断性を
有する熱収縮包装用フイルムからなる袋で真空包
装し、熱水中で加熱収縮と殺菌を行なう熱収縮包
装方法が行なわれる様になつて来た。この様な包
装方法は、内容物の形状が一定していなくても比
較的タイトに包装する事が出来、しかも、焼豚の
塊等の内容物を長期間保存出来るという特徴を有
している。しかし、焼豚の塊等の内容物は大小
色々の形状をしているので、その大きさ、形状に
適した熱収縮包装用フイルムの袋を使用している
が、どうしても内容物の周辺には、内容物と密着
せずに、熱収縮しきらないフイルム部分が残つて
しまう。このフイルムの間に焼豚等のドリツプが
流れ込んでしまうと、内容物は見栄が劣り新鮮さ
に欠ける様に見えてしまう。 そこで、熱収縮包装用フイルムからなる袋の内
面ヒートシール層に融点の低い樹脂を用いて、熱
水中での加熱収縮時に、内容物と密着せずに内容
物の周辺に熱収縮しきらずに残つているフイルム
の内面同士を熱融着させ、該フイルム間にドリツ
プが流れ込むのを防止しようとする事が考えられ
る。しかし、この様なヒートシール層に融点の低
い樹脂を用いる方法では、熱水中での加熱収縮時
にシール部より破袋を生じてしまう。即ち、この
様な熱収縮包装用フイルムからなる包装体は、ヒ
ートシール層の樹脂の融点が低いため、熱水中で
の加熱によりシール強度が大幅に低下してしま
う。しかも、包装体を熱水中で熱収縮させる際、
シール部にシール破断を生じさす様な熱収縮応力
が生じ、しかも、該熱収縮応力が該シール強度よ
りも強くなると、該包装体はシール破袋を生じて
しまうことになる。 (発明が解決しようとする問題点) 従つて、本発明が解決しようとする問題点は、
焼豚の塊等の内容物を熱収縮包装するために使用
される酸素遮断性樹脂層を設けたフイルムにおい
て、熱水中での加熱収縮時に袋状フイルムの内面
同士が熱融着することができるようにするととも
に熱水中での加熱収縮時にシール破袋を生じるこ
とがないようにすることである。 (発明の構成) 本発明者等は、焼豚の塊等の畜肉加工品を熱収
縮包装した際、内容物と密着せずに内容物の周辺
に熱収縮しきらずに残つているフイルム間に、焼
豚等のドリツプが流れ込まない様にするため、熱
収縮包装体の内面同士を90℃〜95℃の熱水中での
加熱収縮時に熱融着させ、しかも、該熱水中での
加熱収縮時にシール破袋を生ぜず、さらに内容物
の保存性にも優れた熱収縮性包装用フイルムとし
て、下記構成のフイルムを見い出した。即ち、内
容物の保存性の面から、熱収縮包装用フイルムに
少なくとも一層の酸素遮断性樹脂層を設け、さら
に熱水中での加熱収縮時に熱収縮包装体の内面同
士を熱融着させ、しかも、熱水中でのシール強度
の低下を押え、シール破袋を防止するために、ヒ
ートシール層として、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂、又は、エチレン−酢酸ビニル共重
合体である熱可塑性樹脂90〜50重量部と、これと
相溶性を有するオレフイン系ゴム10〜50重量部と
の混合組成物を用いる事を見い出した。 これをさらに詳しく説明すると、熱収縮包装用
フイルムの酸素遮断性樹脂層としては、ポリアミ
ド樹脂層、エチンレン−酢酸ビニル共重合体ケン
化物層、又は、塩化ビニリデン樹脂層、或は、こ
れら樹脂の積層体を用いる事が、焼豚の塊の様な
畜肉加工品の内容物を長期間保存の面から好まし
い。又、ヒートシール層としては、熱水中での加
熱収縮時にシール強度が大幅に低下したり、該熱
収縮包装用フイルムの熱収縮応力よりも弱くなつ
たり、熱水中での加熱収縮時にシール破袋を生じ
たりしない様に、ベース樹脂として、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂、又は、エチレン−
酢酸ビニル共重合体(好ましくは、融点が95℃以
上である樹脂)が望ましい事を見い出した。しか
も、熱収縮包装用フイルムからなる包装体が熱水
中で加熱収縮せしめられる際、内面のヒートシー
ル層同士が熱融着する様に、上記したヒートシー
ル層のベース樹脂90〜50重量部にオレフイン系ゴ
ム(好ましくは、エチレン含有率60〜95モル%の
エチレン−α−オレフインランダム共重合体ゴ
ム、例えば、エチエン−プロピレンランダム共重
合体ゴム、又は、エチレン−1−ブテンランダム
共重合体ゴム、或はこれらのブレンド物)を、10
〜50重量部ブレンドした組成物をヒートシール層
として用いる事により、上記目的を達成し得る事
を見い出した。そして、その場合に、上記混合組
成物をヒートシール層に用いた熱収縮包装用フイ
ルムよりなる包装体は、熱水中での加熱収縮時の
シール強度が、該熱収縮包装用フイルムの熱収縮
応力よりも弱くなるほど低下せず、その結果、熱
水中での加熱収縮時にシール破袋を生じる様な事
はなかつた。しかも、該混合組成物は耐熱水性に
優れているので、熱水中での加熱時等に白化現象
等を生じる様な事もなく、良好なる熱収縮包装体
が得られる事を見い出した。 本発明の熱収縮包装用フイルムは、焼豚の塊等
の内容物を長期間保存させるために、ポリアミド
樹脂層、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
層、又は、塩化ビニリデン樹脂層、或は、これら
の樹脂の積層体等からなる酸素遮断性を有する樹
脂層を構成要件の一つとしている。そして、これ
ら樹脂層自体に熱収縮性を持たせる事が熱収縮包
装用フイルムとしての熱収縮性の面から好ましい
ので、該樹脂層は、一軸、又は、二軸に延伸加工
されている事が望ましい。そして、この熱収縮性
を持たせるために行なう延伸加工性の面からも、
上記樹脂等は好ましい樹脂である。 次に、熱収縮包装用フイルムのヒートシール層
に用いる樹脂であるポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、或は、エチレン−酢酸ビニル共重合
体等はそれらを単独で使用すると、90℃〜95℃の
熱水中での加熱に於て、熱収縮応力によりシール
部が破袋する様なシール強度の低下はない。特に
使用する樹脂の融点が90℃以上の場合には特にそ
の傾向は顕著である。ところが、この様に90℃〜
95℃の熱水中でシール破袋を生じない様な樹脂を
用いた熱収縮包装用フイルムの包装体では、90℃
〜95℃の熱水中での加熱に於て、該ヒートシール
層同士が熱融着を生じなくなつてしまう。 しかし、上記したポリエチレン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、そして、エチレン−酢酸ビニル共重
合体等のベース樹脂にエチレン系ゴムをブレンド
した組成物を熱収縮包装用フイルムのヒートシー
ル層として用いると、90℃〜95℃の熱水中での加
熱により、該ヒートシール層同士が熱融着を生じ
るようになる。さらに詳しくは、上記ベース樹脂
90〜50重量部にオレフイン系ゴムとして、エチレ
ン含有率60〜95モル%のエチレン−α−オレフイ
ンランダム共重合体ゴムを10〜50重量部ブレンド
した組成物を熱収縮包装用フイルムのヒートシー
ル層として用いると、90℃〜95℃の熱水中での加
熱により、該ヒートシール層同士が熱融着を生じ
る。しかも、上記組成のヒートシール層を有する
熱収縮包装用フイルムからなる包装体では、90℃
〜95℃の熱水中でもシール強度が強く、該熱収縮
包装用フイルムが該温度の熱水中で生じる熱収縮
応力に十分耐えるだけのシール強度を有している
ので、加熱収縮時にシール部より破袋を生じる様
な事はない。又、該ヒートシール層は耐水性に優
れているため、白化現象等を生じる様な事もな
い。 ヒートシール層のベース樹脂にブレンドするオ
レフイン系ゴム組成物が10重量部に満たない場合
には、90℃〜95℃の熱水性中での加熱時に、ヒー
トシール層同士の熱融着が生じにくく、又、該混
合組成物のオレフイン系ゴム組成物が50重量部を
越えると、熱水中でのシール強度が低下し、加熱
収縮時にシール破袋を生じ、又、機械的強度も低
下してしまう。又、エチレン−α−オレフインラ
ンダム共重合体ゴムのエチレン含有率は、60〜95
モル%のものが好んで用いられる。エチレン含有
率が多すぎるとエラストセーとしての性質に劣
り、本発明の効果が得にくく、又、少なすぎる
と、加工性等に問題を生じてしまう。この様なエ
チレン−α−オレフインランダム共重合体ゴムと
してはエチレン−プロピレンランダム共重合体ゴ
ム、又は、エチレン−1−ブテンランダム共重合
体ゴムが使用出来る(一例として、三井石油化学
工業(株)より「タフマー」として市販されている樹
脂がある)。 さらに、ヒートシール層にオレフイン系ゴムの
ブレンド物を用いる事により、得られる熱収縮包
装用フイルムの腰が柔らかくなり、焼豚の塊等の
包装には特に好適である。 又、前記の如く、熱収縮包装用フイルムのヒー
トシール層にオレフイン系ゴムのブレンドする事
により、該ヒートシール層は熱水中での加熱時に
熱融着を生じやすくなるので、該シール層のベー
ス樹脂としては、熱水中での熱融着よりも熱水中
でのシール強度を考慮して、融点が95℃以上の樹
脂を用いる事が好ましい。 尚、ヒートシール層に用いるベース樹脂として
のポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、又
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体等に極性基を
グラフト共重合体させた変性ポリエチレン樹脂、
変性ポリプロピレン樹脂、又は、変性エチレン−
酢酸ビニル共重合体等に変えて使用すると、共押
出し積層延伸等により本発明の熱収縮包装用フイ
ルムを容易に生産する事が出来る。即ち、ヒート
シール層のベース樹脂に上記の様な変性体を用い
ると、該樹脂がポリアミド樹脂やエチレン−酢酸
ビニル共重合体ケン化物等の酸素遮断性樹脂層と
溶融接合するので、容易に共押出し積層する事が
できる。 (製法例) 本発明の熱収縮包装用フイルムを製造する方法
として、特に限定するものではないが、次の様な
方法により生産されるのが製造工程が簡単で、し
かも、高い熱収縮率のフイルムを得る事が出来る
ので好ましい。即ち、複数の押出機を用いて積層
ダイより本発明の熱収縮包装用フイルムの構成を
満足する様な多層シートを共押出し、該多層シー
トを冷却固化させた後、延伸可能な温度まで再加
熱して、縦方向、横方向に少なくとも2.0倍以上
延伸を行なう。延伸方法としてはテンター方式、
或は、インフレーシヨン方式とも可能であるが、
焼豚の塊等の熱収縮包装用袋はチユーブ状フイル
ムから製袋されるのが好ましい事や、縦方向と横
方向の熱収縮量を同程度にする事が容易である事
等から、インフレーシヨン方式によるのが好まし
いと思われる。 上記の事から、延伸前の多層シートは多層サー
キユラーダイによつてチユーブ状に共押出し、し
かも、ヒートシール層が最内層となる様に積層す
るのが製袋加工の面から好ましい。 又、酸素遮断性樹脂層として、ポリアミド樹脂
やエチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物を使用
する場合、これらの樹脂ポリエチレン樹脂、ポリ
プロピレン樹脂、又は、エチレン−酢酸ビニル共
重合体等とは溶融接合しにくい。そこで、極性基
をグラフト共重合させた変性ポリエチレン樹脂、
変性ポリプロピレン樹脂、又は、変性エチレン−
酢酸ビニル共重合体等をヒートシール層のベース
樹脂として使用するか、或は、これら変性樹脂を
介して、前記した樹脂をヒートシール層のベース
樹脂として用いる。さらに、共押出し積層延伸さ
れたフイルムは、自然放置していると該フイルム
自体が持つている自然収縮によつて経時とともに
変形したり、表面状態が悪化したりしてしまう。
そこで、これを防止するために熱収縮性を大幅に
低下させない様に熱処理して、自然収縮量を減ら
す事がより好ましい。 本発明の熱収縮包装用フイルムの総厚みとして
は、焼豚の塊等、畜肉加工品用の包装として用い
る場合は、30μから100μが適当である。 (使用法) 本発明の熱収縮包装用フイルムを用いた包装方
法としては、次の様な方法により包装されるのが
好ましい。即ち、焼豚の塊等、被包装物を本発明
の熱収縮包装用フイルムで作つた袋に充填し、内
部を脱気した後、口部をヒートシールする。そし
て、該包装体を90℃〜95℃の熱水中に5分間から
30分間浸漬させて、加熱収縮と加熱殺菌とを同時
に行なつた後、熱水中より取り出して水により冷
却させ、熱収縮包装体を得る。尚、熱収縮包装用
袋の内面同士の熱融着は、熱水中に浸漬させて加
熱収縮と殺菌を行なつている時に行なわせるのが
一般的である。しかし、熱水中で加熱収縮と殺菌
を行なつた後、該熱収縮包装体を再加熱して袋の
内面同士を熱融着させる事も出来るが、工程が煩
雑で好ましい方法ではない。 (発明の効果) 本発明の熱収縮包装用フイルムは、ヒートシー
ル層の樹脂組成を特定する事によつて、熱水中で
の加熱収縮時に内容物と密着せず、内容物の周辺
に熱収縮しきらずに残つているフイルム部分の内
面同士が熱融着を生じる様になる。そのため、焼
豚の塊の様な畜肉加工品を熱収縮包装した際、焼
肉等のドリツプがこのフイルム間に流れ込まない
ので、得られた熱収縮包装体は見栄が良く、しか
も、このフイルム間にドリツプの流れ込みがない
事と、該熱収縮包装用フイルムが酸素遮断性樹脂
層を有している事と相まつて、内容物が新鮮さを
いつまでも保持している様に見させる効果を有す
る。 (実施例) 以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。 実施例1〜3および比較例1〜2 酸素遮断性樹脂層として、ナイロン−6とナイ
ロン−66の共重合体(東レ(株)製アミラン
CM6041)を最外層に、該酸素遮断性樹脂層とヒ
ートシール層との接着性樹脂層として、変性ポリ
エチレン樹脂(三菱化成(株)製ノバテツクAP−
220L)を、そして、最内層のヒートシール層と
して、低密度ポリエチレン樹脂(住友化学工業(株)
製スミカセンF−208)のベース樹脂にエチレン
−α−オレフインランダム共重合体ゴム(三井石
油化学工業(株)製タフマーP−0680)を種々の組成
割合になる様に配合し、上記三種の樹脂による三
層構成の積層未延伸チユーブを、三台の押出機と
多層サーキユラーダイを用いて得た。該未延伸チ
ユーブを従来のインフレーシヨン二軸延伸方法に
より、縦方向、横方向共に約3.0倍になる様に延
伸した後、熱処理し、各層の厚み構成が最外層よ
り15μ/5μ/20μである熱収縮包装用フイルムを
得た。得られた熱収縮包装用フイルムを用いて焼
豚の塊を真空包装し、90℃の熱水中で20分間と、
95℃の熱水中で15分間の加熱収縮と殺菌を行なう
2種類の包装試験を行なつた。その結果、熱収縮
包装体の内面同士の熱融着、及びシール破袋につ
いて表1に示す。尚、熱収縮包装体の内面同士の
熱融着は、熱水温度が低いと熱融着しにくい事か
ら、90℃の熱水中で行なつた包装試験結果を、
又、加熱収縮時のシール破袋は、熱水温度が高い
と生じやすい事から、95℃の熱水中で行なつた包
装試験結果を示す。又、シール破袋の有無を調べ
るために、少なくとも一辺のシール部を内容物の
焼豚の塊に密着する様に真空包装して、熱水中で
加熱収縮を行なわせた。
【表】 表1より明らかな如く、ヒートシール層として
ベース樹脂である低密度ポリエチレン樹脂90〜50
重量部に、エチレン−α−オレフインランダム共
重合体ゴムを10〜50重量部混入させた組成物を用
いた実施例1〜3の熱収縮包装用フイルムからな
る包装体は、90℃の熱水中での加熱に於て、内容
物と密着せずに内容物の周辺に熱収縮しきらずに
残つているフイルムの内面同士が熱融着を生じて
いた。しかも、該包装体は95℃の熱水中での加熱
に於てもシール部より破袋を生じる様な事はなか
つた。 しかも、実施例1〜3の熱収縮包装用フイルム
を用いた包装体は、90℃〜95℃の熱水中での加熱
に於て白化現象等を全く生ぜず、その上、該熱収
縮包装体の内面同士が熱融着しているので、焼豚
のドリツプ等が該フイルム間に流れ込む様な事も
なく、見栄の良好なる熱収縮包装体であつた。
又、酸素遮断性樹脂層としてポリアミド樹脂層を
使用しているので、内容物の保存性は良好であつ
た。 これに対し、ヒートシール層に低密度ポリエチ
レン樹脂のみを用いた比較例1の熱収縮包装用フ
イルムからなる熱収縮包装体は、熱水中での加熱
収縮時にシール破袋は生じなかつた。しかし、該
熱収縮包装体のフイルム内面同士は熱融着を生じ
ておらず、ドリツプが該フイルム間に流れ込み、
内容物が新鮮さに欠ける様に見えた。 又、低密度ポリエチレン40重量部と、エチレン
−α−オレフインランダム共重合体ゴム60重量部
の混合組成物をヒートシール層とした比較例2の
熱収縮包装用フイルムからなる熱収縮包装体は、
該包装体の内面同士は熱融着を生じていたが、熱
水中での加熱収縮時にシール破袋を生じてしま
い、熱収縮包装用フイルムとして使用不可能であ
つた。 実施例 4 ナイロン−6(東レ(株)製アミランCM1021)、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(日本合成
化学工業(株)製ソアノールET)、さらに、変性線状
低密度ポリエチレン樹脂(三井石油化学工業(株)製
アドマーNF−550)70重量部とエチレン−α−
オレフインランダム共重合体(三井石油化学工業
(株)製タフマーA−4085)30重量部との混合組成物
とを三台の押出機を用いて多層サーキユラーダイ
により、最外層より上記樹脂の順序になる様な積
層未延伸チユーブを得た。該未延伸チユーブを従
来のインフレーシヨン二軸延伸方法により、縦方
法、横方法共に約3.0倍に延伸後、熱処理して、
各層の厚み構成が最外層から12μ/8μ/20μであ
る熱収縮包装用フイルムを得た。ついで、該熱収
縮包装用フイルムより製袋された袋に焼豚の塊を
真空包装し、90℃の熱水中で20分間加熱収縮と殺
菌を行なう包装試験を行なつた。 その結果、該熱収縮包装体は内容物の周辺に熱
収縮しきらずに残つているフイルムの内面同士が
熱融着を生じており、焼豚からのドリツプが該フ
イルム間に流れ込まない様な状態になつていた。
しかも、該包装体は熱水中での加熱収縮時にシー
ル部より破袋を生じる様な事はなかつた。又、熱
水中での加熱により、熱収縮包装用フイルムが白
化する様な事もなかつた。 尚、該熱収縮包装用フイルムは酸素遮断性樹脂
層として、ポリアミド樹脂層と、酸素遮断性に非
常に優れているエチレン−酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物層との積層体を用いているので、焼豚の塊
の保存性には非常に優れたものであつた。 実施例 5 熱収縮性塩化ビニリデン樹脂フイルム(旭化成
(株)製サラン)の片面にエチレン−酢酸ビニル共重
合体(住友化学工業(株)製エバテートCVX−039)
フイルムを、もう一方の面にヒートシール層とし
て、エチレン−酢酸ビニル共重合体80重量部と、
エチレン−α−オレフインランダム共重合体ゴム
(三井石油化学工業(株)製タフマーP−0180)20重
量部との混合組成物よりなるフイルムを共にドラ
イラミネートし、厚み構成が20μ/20μ/20μの熱
収縮包装用フイルムを得た。得られた熱収縮包装
用フイルムを用いて、実施例4と同様、焼豚の塊
を真空包装し、90℃の熱水中で20分間加熱収縮と
殺菌を行なう包装試験を行なつた。 その結果、実施例4と同様、該包装体は熱水中
で熱収縮包装用フイルムのシール面同士が熱融着
するので、ドリツプが該フイルム間に流れ込む様
な事はなかつた。しかも、該包装体は加熱収縮時
にシール破袋を生じたり、白化現象を生じたりす
る様な事はなかつた。又、酸素遮断性樹脂層とし
て、塩化ビニリデン樹脂層を用いているため、内
容物の保存性にも優れていた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも一層の酸素遮断性樹脂層と、少な
    くとも一表面にポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
    ン樹脂、又は、エチレン−酢酸ビニル共重合体か
    らなる熱可塑性樹脂90〜50重量部と、これと相溶
    性を有するオレフイン系ゴム10〜50重量部との混
    合組成物からなるヒートシール層を有する熱収縮
    包装用フイルム。 2 酸素遮断性樹脂層として、ポリアミド樹脂
    層、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層、
    又は、塩化ビニリデン樹脂層、或は、これら樹脂
    の積層体を用いた特許請求の範囲第1項記載の熱
    収縮包装用フイルム。 3 ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、又
    は、エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる熱可
    塑性樹脂が、融点が95℃以上の熱可塑性樹脂であ
    る特許請求の範囲第1項記載の熱収縮包装用フイ
    ルム。 4 ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、又
    は、エチレン−酢酸ビニル共重合体からなる熱可
    塑性樹脂が、極性基をグラフト共重合させた変性
    ポリエチレン樹脂、変性ポリプロピレン樹脂、又
    は、変性エチレン−酢酸ビニル共重合体である特
    許請求の範囲第1項記載の熱収縮包装用フイル
    ム。 5 オレフイン系ゴムとして、エチレン含有率60
    〜95モル%のエチレン−α−オレフインランダム
    共重合体ゴムを用いた特許請求の範囲第1項記載
    の熱収縮包装用フイルム。 6 エチレン−α−オレフインランダム共重合体
    ゴムとして、エチレン−プロピレンランダム共重
    合体ゴム、又は、エチレン−1−ブテンランダム
    共重合体ゴム、或は、これらのブレンド物を用い
    た特許請求の範囲第5項記載の熱収縮包装用フイ
    ルム。
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