JPH0439516B2 - - Google Patents
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- JPH0439516B2 JPH0439516B2 JP802185A JP802185A JPH0439516B2 JP H0439516 B2 JPH0439516 B2 JP H0439516B2 JP 802185 A JP802185 A JP 802185A JP 802185 A JP802185 A JP 802185A JP H0439516 B2 JPH0439516 B2 JP H0439516B2
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- Japan
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- coal
- wet
- slurry
- mill
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Description
〔発明の利用分野〕
本考案発明は脱灰炭−水スラリの製造方法に係
り、特に灰分含有率が低く、高石炭濃度でも流動
性の良い脱灰炭−水スラリの製造方法に関するも
のである。 〔発明の背景〕 近年、石炭の利用拡大にともない、固体燃料で
ある石炭のハンドリング性を向上し、さらに石炭
中に多く含まれている灰分を除去する技術の開発
が進められている。石炭のハンドリング性を向上
する方法の一つにスラリ化技術があり、石炭スラ
リの中でも石炭と水のスラリが製造コストの点な
どから最も適している。しかし、石炭−水スラリ
の場合、スラリ中の水分はボイラなどの燃焼時に
エネルギー損失となるため極力少なくする必要が
ある。 一方、石炭の脱灰技術としては浮遊選鉱法、重
液選鉱法など、石炭中の炭分と灰分の表面の性質
の違いや、比重の差を利用する方法が主である。
これらの脱灰方法は、石炭粒子を細かく粉砕した
方が炭分と灰分の分離の点で好ましく、高い脱灰
率を得ることができる。 しかし、石炭の粒度を細かくするには多くの粉
砕動力を要すること、また石炭の高濃度スラリ化
において、石炭の粒度を細かくするとスラリ粘度
が高くなり、流体とし取扱える粘度(約1000〜
2000cp)での水分量が多くなり、燃焼時のエネ
ルギー損失となる。 石炭の粒度の粗い状態でも高脱灰率を得る脱灰
方法として、アルカリ溶出法などの化学的脱灰方
法が知られているが、薬剤のコストの点で問題が
ある。そのため、粘度の粗い状態でも高い脱灰率
で、かつ高石炭濃度のスラリを低コストで製造で
きる技術の開発が望まれている。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、前述した従来技術の欠点を解
消し、灰分含有率が低く、高石炭濃度の脱灰炭−
水スラリの製造方法を提供するにある。 〔発明の概要〕 この目的を達成するため、本発明は、石炭を湿
式リングローラミルを用いて湿式粉砕し、次に脱
灰処理ならびに脱水処理してのち、再び湿式粉砕
することを特徴とするものである。 〔発明の実施例〕 次に本発明の実施例について、第1図ないし第
8図を用いて説明する。 第1図はこの実施例に係る脱灰炭−水スラリの
製造工程を説明するためのフローチヤートであ
る。同図において、バンカ1内の石炭Aはフイー
ダ2を経て湿式リングローラミル3の頂部より給
炭管4より投入される。また、水Bはタンク19
より給炭管4を通つて湿式リングローラミル3内
に供給される。この湿式リングローラミル3によ
り湿式粉砕された石炭−水スラリは、スラリポン
プ22により分配器17で分配され、一部は湿式
リングローラミル3内に戻される。残りのスラリ
はミル上部に設置した粗粒分離器18に送られ、
粗粒は分離されそれの自重で湿式リングローラミ
ル3内に循環される。粗粒分離器18を通過した
スラリはタンク5に一時的に貯蔵され、ポンプ6
により管路7を経て脱灰装置8に供給される、石
炭中の灰分が分離される。 分離された灰分を多く含むスラリは、管路11
より脱灰装置8外に排出される。一方、脱灰によ
り灰分含有率が低くなつた脱灰炭−水スラリは、
ポンプ23により脱水装置10に送られ脱水され
る。所定の水分まで脱水された脱灰炭−水スラリ
は供給管12を経てミル13に送られる。この
時、供給管14よりPH調整剤Cならびに界面活
性剤Dなどの添加剤がそれぞれのタンク20,2
1から、また水Bがタンク19により供給管15
を経てミル13内に供給され、所定の粒度で所定
の濃度になるまで粉砕され、しかるのちサンプ1
6に貯えられる。 この実施例で用いる湿式リングローラミル3と
して代表的な湿式竪式ボールレースミルの構造を
第2図に示す。 このミルの粉砕部は、粉砕テーブル25、加圧
装置26により押圧力が加えられた上部固定輪
(上部リング)27、駆動装置28により回転す
る前記粉砕テーブル25の端に設置された下部転
輪(下部リング)29、上部リング27と下部リ
ング29との間に配置され下部リング29の回転
とともに転動する複数個の粉砕ボール30から構
成されている。 前述のように石炭Aと水Bが給炭管4よりミル
本体24内に供給され、これらは粉砕テーブル2
5の回転によつて生じる遠心力により粉砕ボール
配置部に移動され、粉砕ボール30と下部リング
29との間で圧縮粉砕される。粉砕された石炭は
下部リング25の周端とミル本体21との空間部
35を通り、粉砕テーブル25と一体回転する混
合槽32を通る間に混合され、スラリ堰31に流
れ込んだのち排出口34から石炭−水スラリEと
して取出される。 石炭中の灰分を浮遊選鉱法などの物理的脱灰法
で除去するためには、炭分粒子と灰分粒子とが単
体分離した状態にあることが必要である。第1図
に示した湿式リングローラミル3において、供給
された石炭Aは石炭濃度10〜70重量%、好ましく
は30〜60重量%の範囲で粉砕される。 この湿式リングローラミル3ならびに従来の湿
式ボールミル(衝撃型粉砕機)を用いて、湿式石
炭を粉砕した際の灰分賦存状態を第3図に示す。
この粉砕試験には灰分含有率16.0%の石炭を用
い、200メツシユ通過量が60%になるまで粉砕し
た。この第3図において、斜線印の棒グラフは湿
式リングローラミルを用いて粉砕したもの、点々
印の棒グラフは従来の湿式ボールミルを用いて粉
砕したものを示している。 この図から明らかなように、湿式リングローラ
ミルで粉砕した場合は、従来の湿式ボールミルの
場合に比較して、200メツシユ通過量60%という
粗い粒度でも微細な粒径範囲に灰分が偏在してい
ることが分かる。これは湿式リングローラミルの
粉砕機構が摩擦型であるため、第4図に示すよう
に石炭粒子の結晶構造の異なるところで灰分が単
体分離され、灰分のみ選択的に粉砕されるためだ
と考えられる。 第4図は石炭の粉砕状態を説明するための説明
図で、同図のaは湿式リングローラミルを用いて
粉砕する場合、同図bは湿式ボールミルを用いて
粉砕する場合をそれぞれ示している。これらの図
において図面に向つて左側が粉砕前、右側が粉砕
後の状態を示したもので、白い部分が炭分、黒い
部分が灰分である。この図からも明らかなよう
に、粉砕が衝撃型であるボールミルを用いたもの
に比較して摩擦型の粉砕ができるリングローラミ
ルの方が、灰分の単体分離が多い。 湿式リングローラミルを用いて、灰分含有率が
16.0%の石炭を200メツシユ通過量が60%になる
まで粉砕し、それの脱灰前と脱灰後の粒度分布を
第5図に示す。図中において丸印の曲線は脱灰前
の分布曲線、三角印の曲線は脱灰後の分布曲線で
ある。 この図において脱灰後に20μm以下の微細粒子
が減少しているのは、脱灰により微細な粒径範囲
に偏在する灰分が除去されたためだと考えられ
る。 高石炭濃度の石炭−水スラリを製造ためには、
石炭粒子の200メツシユ通過量が約70〜80%でか
つ幅広い粒度分布をもたせることが重要とされて
いる。第5図に示した粒度分布を有する脱灰後の
スラリを所定の条件でかきまぜるだけでは、脱灰
後に粉砕を行なわないので、粒度調整が不完全で
あり脱灰炭−水スラリを高濃度で製造することは
できない。 すなわち、灰分含有率が低く石炭濃度の高い脱
灰炭−水スラリを製造するためには、第1図のフ
ローチヤートにおいて、ミル13で粉砕して微細
粒子を増加させることが必要である。ミル13と
しては、湿式チユーブミルを用い、石炭濃度が約
50〜80重量%になるように粉砕することが望まし
いが、湿式リングローラミルを用いれば、より低
コストで高濃度の脱灰炭−水スラリが製造でき
る。 以下、具体的な実施例について説明する。 実施例 1 予め7メツシユ以下に粗粉砕したA炭(灰分含
有率が16.0%、HGIが61)を湿式リングローラミ
ルに供給し、石炭濃度40重量%、200メツシユ通
過量60%まで粉砕した。これの粒度分布曲線を第
6図の丸印の曲線で示す。同図の三角印の曲線
は、湿式ボールミルを用いて同じ条件で粉砕した
場合の粒度分布曲線である。この両曲線の比較か
ら明らかなように、本発明に係る湿式リングロー
ラミルを使用すれば、同じように200メツシユ通
過量60%のものでも、10μm以下の微細粒子が30
%程度増加しており、幅広い粒度分布が得られる
ことが分かる。これは前記のように、湿式リング
ローラミルの粉砕機構が摩擦型であるため、微粒
子が生成しやすいことと、結晶構造の異なるとこ
ろで灰分が単体分離され、炭分のみが選択的に粉
砕されるためであると考えられる。 前記のようにして湿式リングローラミルで粉砕
した石炭スラリを起泡剤、捕集剤、PH調整剤お
よび水とともに脱灰装置に供給して脱灰を行な
い、その脱灰率と炭分回収率との関係を第7図に
示す。この図において丸印の曲線がこの実施例の
もので、三角印の曲線が従来法のものである。 この図から明らかなように、従来法では炭分回
収率95%のときに脱灰率が50.3%であつたもが、
本発明法により脱灰率が69.2%まで増加した。脱
灰した石炭−水スラリを水分が25%以下になるま
で脱水した後、2室分離型湿式チユーブミルによ
り石炭濃度75.0重量%で高濃度粉砕した。このよ
うにして得た高濃度の脱灰炭−水スラリの性状を
従来のものと比較して第8図に示す。 この図は石炭濃度とスラリ粘度との関係を示す
図で、同図において丸印の曲線は本発明の実施例
によつて得られたもの、三角印の曲線は従来のも
のの特性曲線である。この図から明らかなよう
に、本発明の方法によりスラリ粘度1000cpでの
石炭濃度が約3重量%増加した。 実施例 2 B炭(灰分含有率が14.5%、HGIが37)につい
て前記実施例1と同様にして、スラリ粘度
1000cpの脱灰炭−水スラリを製造した。このB
炭はHGIが37と容易に粉砕されない石炭であり、
従来法ではスラリ中の含有率が10.3%、石炭濃度
が61.3重量%であつたものが、本発明の方法によ
り灰分含有率が5.7%、石炭濃度が70.3重量%と
なつた。 実施例 3 C炭(灰分含有率が19.2%、HGIが48)につい
て実施例1と同様にして、スラリ粘度1000cpの
脱灰炭−水スラリを製造したところ、従来法では
灰分含有率9.4%、石炭濃度63.5重量%であつた
のに対し、本発明法では灰分含有率6.3%、石炭
濃度71.5重量%であつた。 実施例 4 第1図におけるミル13として湿式リングロー
ラミルを用いる以外は実施例1と同様の方法で脱
灰炭−水スラリを製造した。このスラリと従来法
によつて得られたスラリの粉砕時の石炭濃度
()、石炭に対する界面活性剤量()、石炭に
対するPH調整剤量()、スラリ粘度1000cp時
の石炭濃度()、スラリの安定性()ならび
に粉砕動力原単位()を次の表に示す。
り、特に灰分含有率が低く、高石炭濃度でも流動
性の良い脱灰炭−水スラリの製造方法に関するも
のである。 〔発明の背景〕 近年、石炭の利用拡大にともない、固体燃料で
ある石炭のハンドリング性を向上し、さらに石炭
中に多く含まれている灰分を除去する技術の開発
が進められている。石炭のハンドリング性を向上
する方法の一つにスラリ化技術があり、石炭スラ
リの中でも石炭と水のスラリが製造コストの点な
どから最も適している。しかし、石炭−水スラリ
の場合、スラリ中の水分はボイラなどの燃焼時に
エネルギー損失となるため極力少なくする必要が
ある。 一方、石炭の脱灰技術としては浮遊選鉱法、重
液選鉱法など、石炭中の炭分と灰分の表面の性質
の違いや、比重の差を利用する方法が主である。
これらの脱灰方法は、石炭粒子を細かく粉砕した
方が炭分と灰分の分離の点で好ましく、高い脱灰
率を得ることができる。 しかし、石炭の粒度を細かくするには多くの粉
砕動力を要すること、また石炭の高濃度スラリ化
において、石炭の粒度を細かくするとスラリ粘度
が高くなり、流体とし取扱える粘度(約1000〜
2000cp)での水分量が多くなり、燃焼時のエネ
ルギー損失となる。 石炭の粒度の粗い状態でも高脱灰率を得る脱灰
方法として、アルカリ溶出法などの化学的脱灰方
法が知られているが、薬剤のコストの点で問題が
ある。そのため、粘度の粗い状態でも高い脱灰率
で、かつ高石炭濃度のスラリを低コストで製造で
きる技術の開発が望まれている。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、前述した従来技術の欠点を解
消し、灰分含有率が低く、高石炭濃度の脱灰炭−
水スラリの製造方法を提供するにある。 〔発明の概要〕 この目的を達成するため、本発明は、石炭を湿
式リングローラミルを用いて湿式粉砕し、次に脱
灰処理ならびに脱水処理してのち、再び湿式粉砕
することを特徴とするものである。 〔発明の実施例〕 次に本発明の実施例について、第1図ないし第
8図を用いて説明する。 第1図はこの実施例に係る脱灰炭−水スラリの
製造工程を説明するためのフローチヤートであ
る。同図において、バンカ1内の石炭Aはフイー
ダ2を経て湿式リングローラミル3の頂部より給
炭管4より投入される。また、水Bはタンク19
より給炭管4を通つて湿式リングローラミル3内
に供給される。この湿式リングローラミル3によ
り湿式粉砕された石炭−水スラリは、スラリポン
プ22により分配器17で分配され、一部は湿式
リングローラミル3内に戻される。残りのスラリ
はミル上部に設置した粗粒分離器18に送られ、
粗粒は分離されそれの自重で湿式リングローラミ
ル3内に循環される。粗粒分離器18を通過した
スラリはタンク5に一時的に貯蔵され、ポンプ6
により管路7を経て脱灰装置8に供給される、石
炭中の灰分が分離される。 分離された灰分を多く含むスラリは、管路11
より脱灰装置8外に排出される。一方、脱灰によ
り灰分含有率が低くなつた脱灰炭−水スラリは、
ポンプ23により脱水装置10に送られ脱水され
る。所定の水分まで脱水された脱灰炭−水スラリ
は供給管12を経てミル13に送られる。この
時、供給管14よりPH調整剤Cならびに界面活
性剤Dなどの添加剤がそれぞれのタンク20,2
1から、また水Bがタンク19により供給管15
を経てミル13内に供給され、所定の粒度で所定
の濃度になるまで粉砕され、しかるのちサンプ1
6に貯えられる。 この実施例で用いる湿式リングローラミル3と
して代表的な湿式竪式ボールレースミルの構造を
第2図に示す。 このミルの粉砕部は、粉砕テーブル25、加圧
装置26により押圧力が加えられた上部固定輪
(上部リング)27、駆動装置28により回転す
る前記粉砕テーブル25の端に設置された下部転
輪(下部リング)29、上部リング27と下部リ
ング29との間に配置され下部リング29の回転
とともに転動する複数個の粉砕ボール30から構
成されている。 前述のように石炭Aと水Bが給炭管4よりミル
本体24内に供給され、これらは粉砕テーブル2
5の回転によつて生じる遠心力により粉砕ボール
配置部に移動され、粉砕ボール30と下部リング
29との間で圧縮粉砕される。粉砕された石炭は
下部リング25の周端とミル本体21との空間部
35を通り、粉砕テーブル25と一体回転する混
合槽32を通る間に混合され、スラリ堰31に流
れ込んだのち排出口34から石炭−水スラリEと
して取出される。 石炭中の灰分を浮遊選鉱法などの物理的脱灰法
で除去するためには、炭分粒子と灰分粒子とが単
体分離した状態にあることが必要である。第1図
に示した湿式リングローラミル3において、供給
された石炭Aは石炭濃度10〜70重量%、好ましく
は30〜60重量%の範囲で粉砕される。 この湿式リングローラミル3ならびに従来の湿
式ボールミル(衝撃型粉砕機)を用いて、湿式石
炭を粉砕した際の灰分賦存状態を第3図に示す。
この粉砕試験には灰分含有率16.0%の石炭を用
い、200メツシユ通過量が60%になるまで粉砕し
た。この第3図において、斜線印の棒グラフは湿
式リングローラミルを用いて粉砕したもの、点々
印の棒グラフは従来の湿式ボールミルを用いて粉
砕したものを示している。 この図から明らかなように、湿式リングローラ
ミルで粉砕した場合は、従来の湿式ボールミルの
場合に比較して、200メツシユ通過量60%という
粗い粒度でも微細な粒径範囲に灰分が偏在してい
ることが分かる。これは湿式リングローラミルの
粉砕機構が摩擦型であるため、第4図に示すよう
に石炭粒子の結晶構造の異なるところで灰分が単
体分離され、灰分のみ選択的に粉砕されるためだ
と考えられる。 第4図は石炭の粉砕状態を説明するための説明
図で、同図のaは湿式リングローラミルを用いて
粉砕する場合、同図bは湿式ボールミルを用いて
粉砕する場合をそれぞれ示している。これらの図
において図面に向つて左側が粉砕前、右側が粉砕
後の状態を示したもので、白い部分が炭分、黒い
部分が灰分である。この図からも明らかなよう
に、粉砕が衝撃型であるボールミルを用いたもの
に比較して摩擦型の粉砕ができるリングローラミ
ルの方が、灰分の単体分離が多い。 湿式リングローラミルを用いて、灰分含有率が
16.0%の石炭を200メツシユ通過量が60%になる
まで粉砕し、それの脱灰前と脱灰後の粒度分布を
第5図に示す。図中において丸印の曲線は脱灰前
の分布曲線、三角印の曲線は脱灰後の分布曲線で
ある。 この図において脱灰後に20μm以下の微細粒子
が減少しているのは、脱灰により微細な粒径範囲
に偏在する灰分が除去されたためだと考えられ
る。 高石炭濃度の石炭−水スラリを製造ためには、
石炭粒子の200メツシユ通過量が約70〜80%でか
つ幅広い粒度分布をもたせることが重要とされて
いる。第5図に示した粒度分布を有する脱灰後の
スラリを所定の条件でかきまぜるだけでは、脱灰
後に粉砕を行なわないので、粒度調整が不完全で
あり脱灰炭−水スラリを高濃度で製造することは
できない。 すなわち、灰分含有率が低く石炭濃度の高い脱
灰炭−水スラリを製造するためには、第1図のフ
ローチヤートにおいて、ミル13で粉砕して微細
粒子を増加させることが必要である。ミル13と
しては、湿式チユーブミルを用い、石炭濃度が約
50〜80重量%になるように粉砕することが望まし
いが、湿式リングローラミルを用いれば、より低
コストで高濃度の脱灰炭−水スラリが製造でき
る。 以下、具体的な実施例について説明する。 実施例 1 予め7メツシユ以下に粗粉砕したA炭(灰分含
有率が16.0%、HGIが61)を湿式リングローラミ
ルに供給し、石炭濃度40重量%、200メツシユ通
過量60%まで粉砕した。これの粒度分布曲線を第
6図の丸印の曲線で示す。同図の三角印の曲線
は、湿式ボールミルを用いて同じ条件で粉砕した
場合の粒度分布曲線である。この両曲線の比較か
ら明らかなように、本発明に係る湿式リングロー
ラミルを使用すれば、同じように200メツシユ通
過量60%のものでも、10μm以下の微細粒子が30
%程度増加しており、幅広い粒度分布が得られる
ことが分かる。これは前記のように、湿式リング
ローラミルの粉砕機構が摩擦型であるため、微粒
子が生成しやすいことと、結晶構造の異なるとこ
ろで灰分が単体分離され、炭分のみが選択的に粉
砕されるためであると考えられる。 前記のようにして湿式リングローラミルで粉砕
した石炭スラリを起泡剤、捕集剤、PH調整剤お
よび水とともに脱灰装置に供給して脱灰を行な
い、その脱灰率と炭分回収率との関係を第7図に
示す。この図において丸印の曲線がこの実施例の
もので、三角印の曲線が従来法のものである。 この図から明らかなように、従来法では炭分回
収率95%のときに脱灰率が50.3%であつたもが、
本発明法により脱灰率が69.2%まで増加した。脱
灰した石炭−水スラリを水分が25%以下になるま
で脱水した後、2室分離型湿式チユーブミルによ
り石炭濃度75.0重量%で高濃度粉砕した。このよ
うにして得た高濃度の脱灰炭−水スラリの性状を
従来のものと比較して第8図に示す。 この図は石炭濃度とスラリ粘度との関係を示す
図で、同図において丸印の曲線は本発明の実施例
によつて得られたもの、三角印の曲線は従来のも
のの特性曲線である。この図から明らかなよう
に、本発明の方法によりスラリ粘度1000cpでの
石炭濃度が約3重量%増加した。 実施例 2 B炭(灰分含有率が14.5%、HGIが37)につい
て前記実施例1と同様にして、スラリ粘度
1000cpの脱灰炭−水スラリを製造した。このB
炭はHGIが37と容易に粉砕されない石炭であり、
従来法ではスラリ中の含有率が10.3%、石炭濃度
が61.3重量%であつたものが、本発明の方法によ
り灰分含有率が5.7%、石炭濃度が70.3重量%と
なつた。 実施例 3 C炭(灰分含有率が19.2%、HGIが48)につい
て実施例1と同様にして、スラリ粘度1000cpの
脱灰炭−水スラリを製造したところ、従来法では
灰分含有率9.4%、石炭濃度63.5重量%であつた
のに対し、本発明法では灰分含有率6.3%、石炭
濃度71.5重量%であつた。 実施例 4 第1図におけるミル13として湿式リングロー
ラミルを用いる以外は実施例1と同様の方法で脱
灰炭−水スラリを製造した。このスラリと従来法
によつて得られたスラリの粉砕時の石炭濃度
()、石炭に対する界面活性剤量()、石炭に
対するPH調整剤量()、スラリ粘度1000cp時
の石炭濃度()、スラリの安定性()ならび
に粉砕動力原単位()を次の表に示す。
本発明の前述のような構成になつているから灰
分含有率が特に低く、流動性に優れ、かつ石炭濃
度の高い脱灰炭−水スラリを製造することができ 前記実施例では粉砕ボールを用いた湿式リング
ローラミルについて説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、粉砕ロールを用いるも
のも本発明に適用することができる。
分含有率が特に低く、流動性に優れ、かつ石炭濃
度の高い脱灰炭−水スラリを製造することができ 前記実施例では粉砕ボールを用いた湿式リング
ローラミルについて説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、粉砕ロールを用いるも
のも本発明に適用することができる。
第1図は本発明の製造工程を説明するためのフ
ローチヤート、第2図はその製造工程で用いられ
る湿式リングローラミルの一部断面図、第3図、
第5図、第6図、第7図ならびに第8図は各特性
図、第4図は粉砕状態を示す説明図である。 3……湿式リングローラミル、8……脱灰装
置、10……脱水装置、13……ミル。
ローチヤート、第2図はその製造工程で用いられ
る湿式リングローラミルの一部断面図、第3図、
第5図、第6図、第7図ならびに第8図は各特性
図、第4図は粉砕状態を示す説明図である。 3……湿式リングローラミル、8……脱灰装
置、10……脱水装置、13……ミル。
Claims (1)
- 1 石炭を湿式リングローラミルを用いて湿式粉
砕し、次に脱灰処理ならびに脱水したのちに再び
湿式粉砕することを特徴とする脱灰炭−水スラリ
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP802185A JPS61166888A (ja) | 1985-01-19 | 1985-01-19 | 脱灰炭−水スラリの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP802185A JPS61166888A (ja) | 1985-01-19 | 1985-01-19 | 脱灰炭−水スラリの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61166888A JPS61166888A (ja) | 1986-07-28 |
| JPH0439516B2 true JPH0439516B2 (ja) | 1992-06-29 |
Family
ID=11681680
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP802185A Granted JPS61166888A (ja) | 1985-01-19 | 1985-01-19 | 脱灰炭−水スラリの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61166888A (ja) |
-
1985
- 1985-01-19 JP JP802185A patent/JPS61166888A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61166888A (ja) | 1986-07-28 |
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