JPH0441664B2 - - Google Patents
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- JPH0441664B2 JPH0441664B2 JP59164533A JP16453384A JPH0441664B2 JP H0441664 B2 JPH0441664 B2 JP H0441664B2 JP 59164533 A JP59164533 A JP 59164533A JP 16453384 A JP16453384 A JP 16453384A JP H0441664 B2 JPH0441664 B2 JP H0441664B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- fraction
- solvent
- sensitive paper
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41M—PRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/124—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components
- B41M5/165—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components characterised by the use of microcapsules; Special solvents for incorporating the ingredients
- B41M5/1655—Solvents
Landscapes
- Color Printing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は感圧紙染料用溶剤に関する。更に詳し
くは、ジアリールアルカンまたはそれを主として
含有する炭化水素混合物を、不均化触媒により不
均化処理を施すことによつて得られる、より重質
な留分からなる感圧紙染料用溶剤に関するもので
ある。 [従来の技術および解決しようとする問題点] 従来、無色の染料を溶液の形でマイクロカプセ
ル内に内蔵させて紙の一面に塗布し、他の紙のこ
れと対向する面に、上記染料と反応して染料を発
色させる性質を有する粘土またはフエノール樹脂
などの高分子材料を塗布し、使用の際にはこれら
の塗布層を対向させて重ね合わせ、筆圧を与える
ことによりコピーをとる形式のもの、またはこれ
と類似の形式の感圧(複写)紙が知られている。 上記の感圧紙の発色メカニズムは、筆圧などに
よりマイクロカプセル被膜が破れ、カプセル内の
染料溶液が放出され、対向する紙の面に塗布され
た粘土または高分子材料と前記溶液中の染料とが
接触して発色するものである。 感圧紙に使用される染料としては、クリスタル
バイオレツトラクトン、マラカイトグリーン、ベ
ンゾイルロイコメチレンブルー、ローダミンB、
3−ジアルキルアミノ−7−ジアルキルアミノフ
ルオラン類などがある。 感圧紙染料用溶剤としては、ジフエニルメタ
ン、フエニルキシリルエタンなどのジアリールア
ルカンが広く使用されている。しかしながら、こ
れらのジアリールアルカンは、その構造によつて
は匂いが強く、感圧紙染料用溶剤としては不適当
なものがある。 一方、ある種の製造プロセスから副生する副生
油中には、ジアリールアルカンが含まれているこ
とが知られている。しかしながら、通常副生油中
のジアリールアルカンは極めて多種類であり、さ
らにその他の化合物も含まれており、単なる蒸留
では分離することができない。それ故、副生油中
のジアリールアルカンは安価であるにも拘らず、
不快臭その他の理由で溶剤としての利用が制限さ
れている。例えば、特開昭56−161195号公報に記
載されているように、悪臭除去の処理を施した上
に、更に匂いのマスキング剤を加えなければ使用
に堪えないのが実状である。 従つて、本発明の目的は、ジアリールアルカン
を原料として、不快臭がないことは勿論、色相や
抗退色性の点においても優れた感圧紙染料用溶剤
を提供することにある。更に他の目的は、ジアリ
ールアルカンとして、特定の製造プロセスから得
られる、ジアリールアルカンを主として含む炭化
水素混合物である副生油留分を使用することによ
り、安価でかつ好ましい物性を有する感圧紙染料
用溶剤を提供することにある。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、沸点が260〜320℃の範囲にあるジア
リールアルカンまたはそれを含む炭化水素混合物
を、不均化触媒の存在下に不均化処理を施すこと
により得られる、沸点が350〜450℃の範囲にある
留分からなることを特徴とする感圧紙染料用溶剤
に関するものである。 以下に本発明を更に説明する。 本発明のジアリールアルカンは、下記一般式
(I)で表わされ、またそれを主として含有する
炭化水素混合物の沸点は260〜320℃、好ましくは
260〜310℃の範囲にある。これより高い沸点の炭
化水素混合物は、後述の不均化処理の効果が期待
されないので好ましくない。 ここで、R1およびR2は水素、直鎖もしくは分
岐アルキル基、R3は直鎖または分岐アルキレン
基であり、mおよびnは0から3の整数である。 上記のジアリールアルカンには、例えば、ジフ
エニルメタン、ジトリルメタン、ジフエニルエタ
ンおよびジトリルエタンなどがある。 本発明において、好ましい原料として使用され
る、主としてジアリールアルカンを含む炭化水素
混合物は、特定の製造プロセスから得られる副生
油である。すなわち、単環芳香族炭化水素をオレ
フインでアルキル化して、アルキルベンゼンなど
のアルキル化単環芳香族炭化水素を製造する際に
生成する副生油留分である。 単環芳香族炭化水素は、ベンゼンやトルエンな
どの低級アルキルベンゼンであり、オレフインは
エチレンやプロピレンなどの低級オレフインであ
る。アルキル化の触媒は、工業的には、主として
塩化アルミニウム、フツ化ホウ素、シリカ・アル
ミナ、ZSM−5およびZSM−11などのZSM−5
型で代表される合成ゼオライト、リン酸などが使
用される。 上記のアルキル化は、エチルベンゼン、エチル
トルエン、キユメンなどの低級アルキルベンゼン
の製造プロセスとして広く工業的に実施されてい
る。 上記製造プロセスからは、モノアルキル化物の
他にポリアルキル化物やジアリール化合物も生成
する。従つて、アルキル化の反応混合物から、末
反応単環芳香族炭化水素、モノおよびポリアルキ
ル化単環芳香族炭化水素を蒸留により分離した後
の、重質な副生油からジアリールアルカンを含む
副生油留分が得られる。 本発明において特に好ましい副生油留分は、ベ
ンゼンまたはトルエンをエチレンによつてアルキ
ル化し、エチルベンゼンまたはエチルトルエンを
製造するプロセスから得られる副生油留分であ
る。この副生油留分においては、不均化処理の効
果が特に顕著に現われる。 不均化触媒としては、塩化アルミニウム、塩化
第二鉄などのルイス酸、シリカ・アルミナ、
ZSM−5型で代表される合成ゼオライトなどの
固体酸、珪タングステン酸などのヘテロポリ酸、
トリフロロメタンスルホン酸などの超強酸、ナフ
イオン(商品名、デユポン社製)などの強酸型陽
イオン交換樹脂などが用いられる。 不均化処理の温度は、使用触媒の種類に応じて
20〜500℃の広い温度範囲から選択できる。例え
ば、塩化アルミニウムでは20〜150℃、ナフイオ
ンでは150〜230℃、また合成ゼオライトでは250
〜500℃である。 反応形式は、バツチ式あるいは流通式のいずれ
の形式でも行なうことができる。 反応時間は、バツチ式では20分〜10時間の範
囲、また流通式ではLHSVが0.5〜10の範囲が好
適である。 不均化処理時の圧力は、特に限定されないが、
通常は常圧から10Kg/cm2程度である。 本発明の不均化処理により、ベンゼンやトルエ
ンなどのアルキルベンゼンからなる原料炭化水素
よりも軽質な単環芳香族炭化水素が生成する他
に、原料炭化水素よりも重質な下記一般式()
で表わされるトリアリールジアルカンを含む留分
も得られる。 ここで、R1,R2およびR3は水素、直鎖もしく
は分岐アルキル基、R4およびR5は直鎖または分
岐アルキレン基であり、p,qおよびrは0から
3の整数である。 本発明においては、上記のトリアリールジアル
カンを含有する留分を感圧紙染料用溶剤として使
用する。従つて、不均化処理後、触媒を失活ない
し過により分離した後、蒸留によつて上記のト
リアリールジアルカンを含む留分を得る。感圧紙
染料用溶剤として好適な留分の沸点は、350〜450
℃、好ましくは350〜420℃の範囲である。450℃
より高い沸点の留分は、粘度や流動点などが高く
なり好ましくない。 なお、不均化処理により、前述のように原料よ
りも軽質な単環芳香族炭化水素が生成するが、特
にバツチ式で処理する場合には、処理の間に軽質
分を系外へ連続的に取り除くようにすれば、上記
トリアリールジアルカンの収率が向上するので好
ましい。 本発明の溶剤は単独で用いられる他、従来公知
の感圧紙染料用溶剤、たとえば、灯油、ドデシル
ベンゼンのようなアルキルベンゼン、1−フエニ
ル−1−キシリルエタン、1−フエニル−2−イ
ソプロピルフエニルエタンなどのジアリールアル
カン、イソプロピルビフエニルなどのアルキルビ
フエニル、ジイソプロピルナフタレンなどのアル
キルナフタレンなどの1種または2種以上と適宜
の割合で混合して使用することができる。 [作用および効果] 本発明のトリアリールジアルカンを含む留分
は、不快臭がなく良好であり、かつ高沸点である
にも拘らず比較的低粘度であり、流動点も低い。
また従来の感圧紙染料に対する溶解性や発色性も
優れている。従つて、感圧紙染料用溶剤として最
適である。 [実施例] 以下に本発明を実施例により更に詳述する。 実施例 1 塩化アルミニウム触媒を用いて、ベンゼンとエ
チレンを5:1のモル比で、130℃において、バ
ツチ式により常圧下で1時間反応させ、アルキル
化を行なつた。 この反応混合液から、末反応ベンゼン、エチル
ベンゼンおよびポリエチルベンゼンを留去し、下
記のジアリールアルカンを含む沸点260〜310℃の
副生油留分を回収した。 組 成 重量% C14〜C16のジアリールエタン 71 その他 29 計100 (トリアリールジアルカンは殆ど含まれていな
い) 次に、上記副生油留分2000mlに対して塩化アル
ミニウム30gを加え、80℃で5時間攪拌すること
により不均化処理を行なつた。 不均化処理後、触媒を失活し、水洗および乾燥
の後、蒸留により、ベンゼン、アルキルベンゼン
からなる沸点80〜160℃のC6〜C9単環芳香族炭化
水素留分(回収率5.0%)、末反応副生油留分およ
び沸点350〜400℃の重質留分(回収率14.8%)を
得た。 上記の重質留分は、GC−マススペクトル分析
により、トリアリールジアルカンが主成分である
ことを確認した。またその物性は次の通りであつ
た。 流動点 −27.5℃ 粘 度 18.5 cSt(a○40℃) 次に、クリスタルバイオレツト5.0gを、上記の
重質留分100gに溶解し、これにゼラチン100gを
加えて乳化し、更に水を加えて全体を600gとし
た。CMC水溶液を加えてPH4.5とした後、グルタ
ルアルデヒドでカプセル膜を硬化し、マイクロカ
プセルとした。 得られたマイクロカプセルスラリーに糊
(CMC水溶液)とブロツク剤を加え、よく混合し
た後上質紙にワイヤーバーを使用して均一に塗布
し、乾燥した後、25±1℃、湿度60%における質
量を測定しカプセル塗布量を求め試験紙とした。
この試験紙と、酸性白土を一面に塗布した他の紙
とを組合せて感圧複写紙とした。これに675Kg/
cm2の荷重を1分間かけ、荷重を除いた後、1分お
よび60分後の発色濃度を610nmにおける吸光率を
測定することにより求めた。その結果を表1に示
す。 実施例 2 合成ゼオライトZSM−5を用いて、次の条件
下でトルエンをエチレンでアルキル化した。 反応温度: 500℃ トルエン/エチレン: 5(モル比) WHSV: 10 アルキル化後、反応液から、末反応トルエン、
エチルトルエン、ポリエチルトルエンを留去し、
重質分を得て、次に下記組成および物性のジアリ
ールアルカンを含む副生油留分を回収した。 副生油留分 沸 点 260〜300℃ 組 成 重量% C14〜C15のジアリールメタン 59.1 C16のジアリールエタン 25.9 その他 15.0 計100 (トリアリールジアルカンは殆ど含まれていな
い) 上記副生油留分2000mlに対して、強酸型陽イオ
ン交換樹脂(商品名:ナフイオン、デユポン社
製)50gを用いて、常圧下200℃で3時間攪拌す
ることにより不均化を行なつた。不均化の間、生
成するベンゼン、トルエンなどのC7〜C9のアル
キルベンゼンからなる軽質留分は、反応系外へ連
続的に留去した。 不均化処理後触媒を過し、得られた1550mlの
液を更に蒸留して、下記の末反応留分に相当する
ジアリールアルカンを含む留分(留分2)、およ
びより重質なトリアリールジアルカンを含む留分
(留分3)を回収した。なお、不均化の間系外に
抜出した軽質分も回収したので併せて以下に示
す。 留 分 沸 点 回収率 軽質分 80〜160℃ 9.9% 留 分3 350〜400℃ 29.5% また、留分3は、GC−マススペクトル分析に
より、その主成分はトリアリールジアルカンであ
ることを確認した。その物性は次の通りである。 流動点 −35℃ 粘 度 16.8 cSt(a○40℃) 上記の留分3を溶剤として、実施例1と同様に
感圧複写紙を作製し、発色濃度および発色速度を
求めた。その結果を表1に併せて示す。 なお比較のために、ジイソプロピルナフタレン
(商品名:KMC、呉羽化学工業(株)製)および部分
水素化ターフエニル(商品名:HB−40、ヒユル
ス社製)を溶剤として使用し、実施例1と同様に
感圧複写紙を作製し、試験を行なつた。その結果
も表1に示す。 【表】
くは、ジアリールアルカンまたはそれを主として
含有する炭化水素混合物を、不均化触媒により不
均化処理を施すことによつて得られる、より重質
な留分からなる感圧紙染料用溶剤に関するもので
ある。 [従来の技術および解決しようとする問題点] 従来、無色の染料を溶液の形でマイクロカプセ
ル内に内蔵させて紙の一面に塗布し、他の紙のこ
れと対向する面に、上記染料と反応して染料を発
色させる性質を有する粘土またはフエノール樹脂
などの高分子材料を塗布し、使用の際にはこれら
の塗布層を対向させて重ね合わせ、筆圧を与える
ことによりコピーをとる形式のもの、またはこれ
と類似の形式の感圧(複写)紙が知られている。 上記の感圧紙の発色メカニズムは、筆圧などに
よりマイクロカプセル被膜が破れ、カプセル内の
染料溶液が放出され、対向する紙の面に塗布され
た粘土または高分子材料と前記溶液中の染料とが
接触して発色するものである。 感圧紙に使用される染料としては、クリスタル
バイオレツトラクトン、マラカイトグリーン、ベ
ンゾイルロイコメチレンブルー、ローダミンB、
3−ジアルキルアミノ−7−ジアルキルアミノフ
ルオラン類などがある。 感圧紙染料用溶剤としては、ジフエニルメタ
ン、フエニルキシリルエタンなどのジアリールア
ルカンが広く使用されている。しかしながら、こ
れらのジアリールアルカンは、その構造によつて
は匂いが強く、感圧紙染料用溶剤としては不適当
なものがある。 一方、ある種の製造プロセスから副生する副生
油中には、ジアリールアルカンが含まれているこ
とが知られている。しかしながら、通常副生油中
のジアリールアルカンは極めて多種類であり、さ
らにその他の化合物も含まれており、単なる蒸留
では分離することができない。それ故、副生油中
のジアリールアルカンは安価であるにも拘らず、
不快臭その他の理由で溶剤としての利用が制限さ
れている。例えば、特開昭56−161195号公報に記
載されているように、悪臭除去の処理を施した上
に、更に匂いのマスキング剤を加えなければ使用
に堪えないのが実状である。 従つて、本発明の目的は、ジアリールアルカン
を原料として、不快臭がないことは勿論、色相や
抗退色性の点においても優れた感圧紙染料用溶剤
を提供することにある。更に他の目的は、ジアリ
ールアルカンとして、特定の製造プロセスから得
られる、ジアリールアルカンを主として含む炭化
水素混合物である副生油留分を使用することによ
り、安価でかつ好ましい物性を有する感圧紙染料
用溶剤を提供することにある。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、沸点が260〜320℃の範囲にあるジア
リールアルカンまたはそれを含む炭化水素混合物
を、不均化触媒の存在下に不均化処理を施すこと
により得られる、沸点が350〜450℃の範囲にある
留分からなることを特徴とする感圧紙染料用溶剤
に関するものである。 以下に本発明を更に説明する。 本発明のジアリールアルカンは、下記一般式
(I)で表わされ、またそれを主として含有する
炭化水素混合物の沸点は260〜320℃、好ましくは
260〜310℃の範囲にある。これより高い沸点の炭
化水素混合物は、後述の不均化処理の効果が期待
されないので好ましくない。 ここで、R1およびR2は水素、直鎖もしくは分
岐アルキル基、R3は直鎖または分岐アルキレン
基であり、mおよびnは0から3の整数である。 上記のジアリールアルカンには、例えば、ジフ
エニルメタン、ジトリルメタン、ジフエニルエタ
ンおよびジトリルエタンなどがある。 本発明において、好ましい原料として使用され
る、主としてジアリールアルカンを含む炭化水素
混合物は、特定の製造プロセスから得られる副生
油である。すなわち、単環芳香族炭化水素をオレ
フインでアルキル化して、アルキルベンゼンなど
のアルキル化単環芳香族炭化水素を製造する際に
生成する副生油留分である。 単環芳香族炭化水素は、ベンゼンやトルエンな
どの低級アルキルベンゼンであり、オレフインは
エチレンやプロピレンなどの低級オレフインであ
る。アルキル化の触媒は、工業的には、主として
塩化アルミニウム、フツ化ホウ素、シリカ・アル
ミナ、ZSM−5およびZSM−11などのZSM−5
型で代表される合成ゼオライト、リン酸などが使
用される。 上記のアルキル化は、エチルベンゼン、エチル
トルエン、キユメンなどの低級アルキルベンゼン
の製造プロセスとして広く工業的に実施されてい
る。 上記製造プロセスからは、モノアルキル化物の
他にポリアルキル化物やジアリール化合物も生成
する。従つて、アルキル化の反応混合物から、末
反応単環芳香族炭化水素、モノおよびポリアルキ
ル化単環芳香族炭化水素を蒸留により分離した後
の、重質な副生油からジアリールアルカンを含む
副生油留分が得られる。 本発明において特に好ましい副生油留分は、ベ
ンゼンまたはトルエンをエチレンによつてアルキ
ル化し、エチルベンゼンまたはエチルトルエンを
製造するプロセスから得られる副生油留分であ
る。この副生油留分においては、不均化処理の効
果が特に顕著に現われる。 不均化触媒としては、塩化アルミニウム、塩化
第二鉄などのルイス酸、シリカ・アルミナ、
ZSM−5型で代表される合成ゼオライトなどの
固体酸、珪タングステン酸などのヘテロポリ酸、
トリフロロメタンスルホン酸などの超強酸、ナフ
イオン(商品名、デユポン社製)などの強酸型陽
イオン交換樹脂などが用いられる。 不均化処理の温度は、使用触媒の種類に応じて
20〜500℃の広い温度範囲から選択できる。例え
ば、塩化アルミニウムでは20〜150℃、ナフイオ
ンでは150〜230℃、また合成ゼオライトでは250
〜500℃である。 反応形式は、バツチ式あるいは流通式のいずれ
の形式でも行なうことができる。 反応時間は、バツチ式では20分〜10時間の範
囲、また流通式ではLHSVが0.5〜10の範囲が好
適である。 不均化処理時の圧力は、特に限定されないが、
通常は常圧から10Kg/cm2程度である。 本発明の不均化処理により、ベンゼンやトルエ
ンなどのアルキルベンゼンからなる原料炭化水素
よりも軽質な単環芳香族炭化水素が生成する他
に、原料炭化水素よりも重質な下記一般式()
で表わされるトリアリールジアルカンを含む留分
も得られる。 ここで、R1,R2およびR3は水素、直鎖もしく
は分岐アルキル基、R4およびR5は直鎖または分
岐アルキレン基であり、p,qおよびrは0から
3の整数である。 本発明においては、上記のトリアリールジアル
カンを含有する留分を感圧紙染料用溶剤として使
用する。従つて、不均化処理後、触媒を失活ない
し過により分離した後、蒸留によつて上記のト
リアリールジアルカンを含む留分を得る。感圧紙
染料用溶剤として好適な留分の沸点は、350〜450
℃、好ましくは350〜420℃の範囲である。450℃
より高い沸点の留分は、粘度や流動点などが高く
なり好ましくない。 なお、不均化処理により、前述のように原料よ
りも軽質な単環芳香族炭化水素が生成するが、特
にバツチ式で処理する場合には、処理の間に軽質
分を系外へ連続的に取り除くようにすれば、上記
トリアリールジアルカンの収率が向上するので好
ましい。 本発明の溶剤は単独で用いられる他、従来公知
の感圧紙染料用溶剤、たとえば、灯油、ドデシル
ベンゼンのようなアルキルベンゼン、1−フエニ
ル−1−キシリルエタン、1−フエニル−2−イ
ソプロピルフエニルエタンなどのジアリールアル
カン、イソプロピルビフエニルなどのアルキルビ
フエニル、ジイソプロピルナフタレンなどのアル
キルナフタレンなどの1種または2種以上と適宜
の割合で混合して使用することができる。 [作用および効果] 本発明のトリアリールジアルカンを含む留分
は、不快臭がなく良好であり、かつ高沸点である
にも拘らず比較的低粘度であり、流動点も低い。
また従来の感圧紙染料に対する溶解性や発色性も
優れている。従つて、感圧紙染料用溶剤として最
適である。 [実施例] 以下に本発明を実施例により更に詳述する。 実施例 1 塩化アルミニウム触媒を用いて、ベンゼンとエ
チレンを5:1のモル比で、130℃において、バ
ツチ式により常圧下で1時間反応させ、アルキル
化を行なつた。 この反応混合液から、末反応ベンゼン、エチル
ベンゼンおよびポリエチルベンゼンを留去し、下
記のジアリールアルカンを含む沸点260〜310℃の
副生油留分を回収した。 組 成 重量% C14〜C16のジアリールエタン 71 その他 29 計100 (トリアリールジアルカンは殆ど含まれていな
い) 次に、上記副生油留分2000mlに対して塩化アル
ミニウム30gを加え、80℃で5時間攪拌すること
により不均化処理を行なつた。 不均化処理後、触媒を失活し、水洗および乾燥
の後、蒸留により、ベンゼン、アルキルベンゼン
からなる沸点80〜160℃のC6〜C9単環芳香族炭化
水素留分(回収率5.0%)、末反応副生油留分およ
び沸点350〜400℃の重質留分(回収率14.8%)を
得た。 上記の重質留分は、GC−マススペクトル分析
により、トリアリールジアルカンが主成分である
ことを確認した。またその物性は次の通りであつ
た。 流動点 −27.5℃ 粘 度 18.5 cSt(a○40℃) 次に、クリスタルバイオレツト5.0gを、上記の
重質留分100gに溶解し、これにゼラチン100gを
加えて乳化し、更に水を加えて全体を600gとし
た。CMC水溶液を加えてPH4.5とした後、グルタ
ルアルデヒドでカプセル膜を硬化し、マイクロカ
プセルとした。 得られたマイクロカプセルスラリーに糊
(CMC水溶液)とブロツク剤を加え、よく混合し
た後上質紙にワイヤーバーを使用して均一に塗布
し、乾燥した後、25±1℃、湿度60%における質
量を測定しカプセル塗布量を求め試験紙とした。
この試験紙と、酸性白土を一面に塗布した他の紙
とを組合せて感圧複写紙とした。これに675Kg/
cm2の荷重を1分間かけ、荷重を除いた後、1分お
よび60分後の発色濃度を610nmにおける吸光率を
測定することにより求めた。その結果を表1に示
す。 実施例 2 合成ゼオライトZSM−5を用いて、次の条件
下でトルエンをエチレンでアルキル化した。 反応温度: 500℃ トルエン/エチレン: 5(モル比) WHSV: 10 アルキル化後、反応液から、末反応トルエン、
エチルトルエン、ポリエチルトルエンを留去し、
重質分を得て、次に下記組成および物性のジアリ
ールアルカンを含む副生油留分を回収した。 副生油留分 沸 点 260〜300℃ 組 成 重量% C14〜C15のジアリールメタン 59.1 C16のジアリールエタン 25.9 その他 15.0 計100 (トリアリールジアルカンは殆ど含まれていな
い) 上記副生油留分2000mlに対して、強酸型陽イオ
ン交換樹脂(商品名:ナフイオン、デユポン社
製)50gを用いて、常圧下200℃で3時間攪拌す
ることにより不均化を行なつた。不均化の間、生
成するベンゼン、トルエンなどのC7〜C9のアル
キルベンゼンからなる軽質留分は、反応系外へ連
続的に留去した。 不均化処理後触媒を過し、得られた1550mlの
液を更に蒸留して、下記の末反応留分に相当する
ジアリールアルカンを含む留分(留分2)、およ
びより重質なトリアリールジアルカンを含む留分
(留分3)を回収した。なお、不均化の間系外に
抜出した軽質分も回収したので併せて以下に示
す。 留 分 沸 点 回収率 軽質分 80〜160℃ 9.9% 留 分3 350〜400℃ 29.5% また、留分3は、GC−マススペクトル分析に
より、その主成分はトリアリールジアルカンであ
ることを確認した。その物性は次の通りである。 流動点 −35℃ 粘 度 16.8 cSt(a○40℃) 上記の留分3を溶剤として、実施例1と同様に
感圧複写紙を作製し、発色濃度および発色速度を
求めた。その結果を表1に併せて示す。 なお比較のために、ジイソプロピルナフタレン
(商品名:KMC、呉羽化学工業(株)製)および部分
水素化ターフエニル(商品名:HB−40、ヒユル
ス社製)を溶剤として使用し、実施例1と同様に
感圧複写紙を作製し、試験を行なつた。その結果
も表1に示す。 【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 沸点が260〜320℃の範囲にあるジアリールア
ルカンまたはそれを主として含む炭化水素混合物
を、不均化触媒の存在下に不均化処理を施すこと
により得られる沸点が350〜450℃の範囲にある留
分からなることを特徴とする感圧紙染料用溶剤。 2 前記炭化水素混合物が、単環芳香族炭化水素
をオレフインによりアルキル化して、アルキル化
単環芳香族炭化水素を製造する際に得られる、ジ
アリールアルカンを含む副生油留分である特許請
求の範囲第1項記載の感圧紙染料用溶剤。 3 前記単環芳香族炭化水素が、ベンゼンまたは
トルエンである特許請求の範囲第2項記載の感圧
紙染料用溶剤。 4 前記オレフインがエチレンである特許請求の
範囲第2項記載の感圧紙染料用溶剤。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16453384A JPS6141593A (ja) | 1984-08-06 | 1984-08-06 | 感圧紙染料用溶剤 |
| CA000487874A CA1238187A (en) | 1984-08-06 | 1985-07-31 | Solvent for the dye of pressure-sensitive recording paper |
| DE19853588130 DE3588130T2 (de) | 1984-08-06 | 1985-08-02 | Die Verwendung eines Kohlenwasserstoffgemisches als Farbstoffvorlauferlösungsmittel für druckempfindliche Kopierpapiere |
| EP85109696A EP0171039B1 (en) | 1984-08-06 | 1985-08-02 | The use of a hydrocarbon mixture as the solvent for the dye of pressure-sensitive recording paper |
| ES553588A ES8801152A1 (es) | 1984-08-06 | 1986-04-01 | Procedimiento de fabricacion de un disolvente para el colorante de un material de registro sensible a la presion. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16453384A JPS6141593A (ja) | 1984-08-06 | 1984-08-06 | 感圧紙染料用溶剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6141593A JPS6141593A (ja) | 1986-02-27 |
| JPH0441664B2 true JPH0441664B2 (ja) | 1992-07-09 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JPS6141593A (ja) |
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| DE (1) | DE3588130T2 (ja) |
| ES (1) | ES8801152A1 (ja) |
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-
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- 1985-08-02 EP EP85109696A patent/EP0171039B1/en not_active Expired - Lifetime
-
1986
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