JPH0442019B2 - - Google Patents
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- JPH0442019B2 JPH0442019B2 JP59173944A JP17394484A JPH0442019B2 JP H0442019 B2 JPH0442019 B2 JP H0442019B2 JP 59173944 A JP59173944 A JP 59173944A JP 17394484 A JP17394484 A JP 17394484A JP H0442019 B2 JPH0442019 B2 JP H0442019B2
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- JP
- Japan
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- fibers
- chitin
- wound
- skin
- sectional area
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、創傷被覆保護材に関するものであ
り、さらに詳しくは熱傷、採皮創、剥削創、外傷
性削皮創などの皮膚欠損傷に対し好ましく用いら
れる保護材に関し、キチン繊維から構成された不
織布又は繊維シートからなる皮膚損傷に対する保
護材に関するものである。
り、さらに詳しくは熱傷、採皮創、剥削創、外傷
性削皮創などの皮膚欠損傷に対し好ましく用いら
れる保護材に関し、キチン繊維から構成された不
織布又は繊維シートからなる皮膚損傷に対する保
護材に関するものである。
従来から、熱傷、採皮創などの皮膚欠損傷に対
しての好ましい治療は、形成外科及び皮膚科領域
において大きな課題であり、その創傷被覆保護材
として多くの材料が検討されてきた。例えば、合
成物からなるものとしてナイロン、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、レーヨンなどの特殊織物
(直径数百ミクロンの単繊維がループ状又は毛羽
状に表面に突出している。)、これら織物とシリコ
ーンシートとの積層体、ホルマン化ポリビニリル
アルコールスポンジ、エチレン酸化物とポリオキ
シプロピレングリコールとのブロック共重合体の
ゲル化物あるいは抗生物質含有軟膏をしみこませ
た“ソフラチュール”ガーゼ(日本ルセル)、な
どがあり、また生物材料を素材としたものとして
フィブリン膜、プラズマ膜さらにはコラーゲン繊
維を不織物としたもの(商品名:メイパック、明
治製菓販売)、豚の背部の真皮層を滅菌凍結乾燥
したポーシンスキンなどがあり、これらは例えば
外科診療誌(昭50・2)121頁に紹介さている。
しての好ましい治療は、形成外科及び皮膚科領域
において大きな課題であり、その創傷被覆保護材
として多くの材料が検討されてきた。例えば、合
成物からなるものとしてナイロン、ポリエステ
ル、ポリプロピレン、レーヨンなどの特殊織物
(直径数百ミクロンの単繊維がループ状又は毛羽
状に表面に突出している。)、これら織物とシリコ
ーンシートとの積層体、ホルマン化ポリビニリル
アルコールスポンジ、エチレン酸化物とポリオキ
シプロピレングリコールとのブロック共重合体の
ゲル化物あるいは抗生物質含有軟膏をしみこませ
た“ソフラチュール”ガーゼ(日本ルセル)、な
どがあり、また生物材料を素材としたものとして
フィブリン膜、プラズマ膜さらにはコラーゲン繊
維を不織物としたもの(商品名:メイパック、明
治製菓販売)、豚の背部の真皮層を滅菌凍結乾燥
したポーシンスキンなどがあり、これらは例えば
外科診療誌(昭50・2)121頁に紹介さている。
しかしながら、これらの材料は皮膚欠損傷のた
めの保護材料として必ずしも満足のできる材料で
はなかった。
めの保護材料として必ずしも満足のできる材料で
はなかった。
すなわち、一般に創傷被覆保護材としての機能
は新生皮膚が形成されるまでの創面からの生体成
分の喪失防止、感染防止、肉芽、上皮生成の補助
であり、そのためには強度、患部面への密着性、
吸水性及び浸出液の吸着性、透湿性、組織適合
性、非抗原性、新生皮膚促進性などの性質を有す
ることが必要である。しかし、従来の合成物から
なるものでは、これらの性質のうち吸水性や浸出
液の吸着性、透湿性などが劣り、天然物からなる
ものでは、強度、浸出液の吸着性などが劣り、特
に深い傷の場合には治療後、数日間でどろどろに
とけてしまうなどの欠点があった。したがって、
従来の合成物や天然物で傷保護を行った場合に
は、結果として肉芽、上皮形成などが十分に行わ
れていなかった。例えば、熱傷に関していえば、
その創傷の程度に応じて度熱傷、浅在度熱
傷、深在度熱傷、度熱傷にわけられるが、従
来のものでは浅在度熱傷、すなわち軽度な熱傷
の治療に限られ、また植皮後の採皮創の治療にも
中間分層植皮によるのに限られるという欠点があ
った。
は新生皮膚が形成されるまでの創面からの生体成
分の喪失防止、感染防止、肉芽、上皮生成の補助
であり、そのためには強度、患部面への密着性、
吸水性及び浸出液の吸着性、透湿性、組織適合
性、非抗原性、新生皮膚促進性などの性質を有す
ることが必要である。しかし、従来の合成物から
なるものでは、これらの性質のうち吸水性や浸出
液の吸着性、透湿性などが劣り、天然物からなる
ものでは、強度、浸出液の吸着性などが劣り、特
に深い傷の場合には治療後、数日間でどろどろに
とけてしまうなどの欠点があった。したがって、
従来の合成物や天然物で傷保護を行った場合に
は、結果として肉芽、上皮形成などが十分に行わ
れていなかった。例えば、熱傷に関していえば、
その創傷の程度に応じて度熱傷、浅在度熱
傷、深在度熱傷、度熱傷にわけられるが、従
来のものでは浅在度熱傷、すなわち軽度な熱傷
の治療に限られ、また植皮後の採皮創の治療にも
中間分層植皮によるのに限られるという欠点があ
った。
本発明者らは、患部への密着性、浸出液の吸着
性がよくて浸出液が貯留せず、治癒に至るまでは
溶解又は損傷を起こさず、かつ好ましい肉芽、上
皮の形成が行われるような創傷被覆保護材を開発
するべく鋭意研究した結果、酢酸水溶液中で高い
膨潤性を有する性質のキチン繊維を使用した不織
布又は繊維シートが創傷被覆保護材として優れて
いるという事実を見い出し、本発明に到達したも
のである。
性がよくて浸出液が貯留せず、治癒に至るまでは
溶解又は損傷を起こさず、かつ好ましい肉芽、上
皮の形成が行われるような創傷被覆保護材を開発
するべく鋭意研究した結果、酢酸水溶液中で高い
膨潤性を有する性質のキチン繊維を使用した不織
布又は繊維シートが創傷被覆保護材として優れて
いるという事実を見い出し、本発明に到達したも
のである。
すなわち本発明は、25℃の2V/V%酢酸水溶
液中で、その断面積がもとの断面積の10倍以上の
膨潤体となるキチン繊維から構成された不織布又
は繊維シートからなる創傷被覆保護材である。
液中で、その断面積がもとの断面積の10倍以上の
膨潤体となるキチン繊維から構成された不織布又
は繊維シートからなる創傷被覆保護材である。
本発明において25℃の2V/V%酢酸水溶液中
でその断面積がもとの断面積の10倍以上の膨潤体
となるキチン繊維は、例えばキチンからなるドー
プを紡糸してキチン繊維を形成せしめた後に、適
切なアルカリ処理をすることによつて作成するこ
とができる。ここにキチンとは、甲殻類、昆虫類
の外骨格などを塩酸処理並びにカ性ソーダ処理し
て蛋白質及びカルシウム分を分離精製することに
より得られるポリ(N−アセチル−D−グリコサ
ミン)あるいはそれらの誘導体をいう。キチン誘
導体としては、例えばアセチルグリコサミン基の
一部が脱アセチル化したもの、エーテル化物、エ
ステル化物、カルボキシメチル化物、ヒドロキシ
メチル化物、0−エチル化物等があげられ、好ま
しい具体例としてはポリ〔N−アセチル−6−0
−(2′−ヒドロキシエチル)−D−グリコサミン〕、
ポリ〔N−アセチル−6−0−(エチル)−D−グ
リコサミン〕などがあげられる。
でその断面積がもとの断面積の10倍以上の膨潤体
となるキチン繊維は、例えばキチンからなるドー
プを紡糸してキチン繊維を形成せしめた後に、適
切なアルカリ処理をすることによつて作成するこ
とができる。ここにキチンとは、甲殻類、昆虫類
の外骨格などを塩酸処理並びにカ性ソーダ処理し
て蛋白質及びカルシウム分を分離精製することに
より得られるポリ(N−アセチル−D−グリコサ
ミン)あるいはそれらの誘導体をいう。キチン誘
導体としては、例えばアセチルグリコサミン基の
一部が脱アセチル化したもの、エーテル化物、エ
ステル化物、カルボキシメチル化物、ヒドロキシ
メチル化物、0−エチル化物等があげられ、好ま
しい具体例としてはポリ〔N−アセチル−6−0
−(2′−ヒドロキシエチル)−D−グリコサミン〕、
ポリ〔N−アセチル−6−0−(エチル)−D−グ
リコサミン〕などがあげられる。
キチン繊維とは、上記のごときキチンから湿式
紡糸や乾式紡糸など公知の方法により作成したも
のをいう。例えば、精製されたキチンを、例えば
ジメチルアセトアミドと塩化リチウムの混合物、
N−メチルピロリドンと塩化リチウムとの混合
物、トリクロル酢酸とハロゲン化炭化水素との混
合物などの溶媒に、好ましくは0.5〜15重量%程
度の濃度で溶解してドープを得、これを微細な孔
径を有する紡糸ノズルから、例えば水又はメチル
アルコール、エチルアルコール、プロピルアルコ
ール、ブチルアルコールなどのアルコール類又は
アセトンなどのケトン類などの液中に押し出して
凝固させて繊維を形成させ、次いで溶剤及び凝固
液を除去したものをいう。
紡糸や乾式紡糸など公知の方法により作成したも
のをいう。例えば、精製されたキチンを、例えば
ジメチルアセトアミドと塩化リチウムの混合物、
N−メチルピロリドンと塩化リチウムとの混合
物、トリクロル酢酸とハロゲン化炭化水素との混
合物などの溶媒に、好ましくは0.5〜15重量%程
度の濃度で溶解してドープを得、これを微細な孔
径を有する紡糸ノズルから、例えば水又はメチル
アルコール、エチルアルコール、プロピルアルコ
ール、ブチルアルコールなどのアルコール類又は
アセトンなどのケトン類などの液中に押し出して
凝固させて繊維を形成させ、次いで溶剤及び凝固
液を除去したものをいう。
25℃の2V/V%酢酸水溶液中で、その断面積
がもとの断面積の10倍以上の膨潤体となるキチン
繊維を提供するためのアルカリ処理は、例えばカ
性ソーダなどのアルカリを含む溶液中に上記のご
ときキチン繊維を浸漬することによつて行うこと
ができる。アルカリ処理の好ましい条件は、カ性
ソーダ5〜60W/V%水溶液、温度10〜120℃、
時間1分以上であり、例えばこれらの条件で処理
されたもののうち、アルカリ処理後に中和及び乾
燥されたものが、25℃の2V/V%酢酸水溶液に
浸漬されたとき、繊維の形態を保ちながらその断
面積がもとの断面積の10倍以上になるものを意味
する。したがつて、その酢酸水溶液中で形態がく
ずれるものや、あるいは溶解するものは本発明に
用いられない。
がもとの断面積の10倍以上の膨潤体となるキチン
繊維を提供するためのアルカリ処理は、例えばカ
性ソーダなどのアルカリを含む溶液中に上記のご
ときキチン繊維を浸漬することによつて行うこと
ができる。アルカリ処理の好ましい条件は、カ性
ソーダ5〜60W/V%水溶液、温度10〜120℃、
時間1分以上であり、例えばこれらの条件で処理
されたもののうち、アルカリ処理後に中和及び乾
燥されたものが、25℃の2V/V%酢酸水溶液に
浸漬されたとき、繊維の形態を保ちながらその断
面積がもとの断面積の10倍以上になるものを意味
する。したがつて、その酢酸水溶液中で形態がく
ずれるものや、あるいは溶解するものは本発明に
用いられない。
なお、アルカリ処理前の通常のキチン繊維は25
℃の2V/V%酢酸水溶液中でその断面積は、最
高でも、もとの断面積の2倍程度の増加しか示さ
ない。処理を行つた繊維は、水溶液中で酸により
中和され、洗浄を十分に行つて乾燥される。
℃の2V/V%酢酸水溶液中でその断面積は、最
高でも、もとの断面積の2倍程度の増加しか示さ
ない。処理を行つた繊維は、水溶液中で酸により
中和され、洗浄を十分に行つて乾燥される。
不織布とは、これらの繊維をカツトするか、又
は連続の状態でシート状にしたものをいい、アル
カリ処理されたキチン繊維から不織布を製造する
方法は一般的に知られている方法を適用すること
ができる。例えば、繊維を5〜20mmの長さにカツ
トし、汎用のシートマツトで不織布を作成するこ
とができる。この場合、カツトされた繊維を、例
えばポリビニルアルコールの未延伸繊維などのバ
インダーとともに水に分散させ、下部から濾材を
通じて水を除去し、濾材上に繊維の積層物を作
り、加圧及び乾燥を行うことで不織布を作成する
ことができるし、また原理を同一とした連続シー
トマツトでも作成することができる。本発明の創
傷被覆保護材として使用される不織布の厚みは、
適応される症例に応じて作成されるもので、一般
的には0.05〜1mmの厚さのものである。
は連続の状態でシート状にしたものをいい、アル
カリ処理されたキチン繊維から不織布を製造する
方法は一般的に知られている方法を適用すること
ができる。例えば、繊維を5〜20mmの長さにカツ
トし、汎用のシートマツトで不織布を作成するこ
とができる。この場合、カツトされた繊維を、例
えばポリビニルアルコールの未延伸繊維などのバ
インダーとともに水に分散させ、下部から濾材を
通じて水を除去し、濾材上に繊維の積層物を作
り、加圧及び乾燥を行うことで不織布を作成する
ことができるし、また原理を同一とした連続シー
トマツトでも作成することができる。本発明の創
傷被覆保護材として使用される不織布の厚みは、
適応される症例に応じて作成されるもので、一般
的には0.05〜1mmの厚さのものである。
また、繊維シートとは、キチン繊維からなるシ
ート、例えば織物、ガーゼ、ベロアーなどをい
う。これらのシートはキチン繊維の長繊維又は短
繊維から、一般に知られた繊維の加工技術により
作成することができる。
ート、例えば織物、ガーゼ、ベロアーなどをい
う。これらのシートはキチン繊維の長繊維又は短
繊維から、一般に知られた繊維の加工技術により
作成することができる。
本発明において、不織布又は繊維シートは、他
の別の素材とあわせる等して、複合積層体で創傷
被覆保護材として使用することもできる。
の別の素材とあわせる等して、複合積層体で創傷
被覆保護材として使用することもできる。
本発明の創傷被覆保護材は、熱傷、植皮後の採
皮創などの治癒に対してめざましい効果を発揮す
る。すなわち、皮膚欠損傷の創傷被覆保護材とし
て使用した場合には、浸出液の吸着が良好であ
り、患部への浸出液の貯留が少なくなり、長期使
用後も体液により溶解が起こらず、患部が適度な
浸潤状態に保たれるために、良好に新生皮層の再
生が行われるという画期的なものである。したが
つて浅在熱傷度、中間分層植皮の採皮創などは
もちろん、従来の創傷被覆保護材では治癒できな
かつた深在熱傷度、厚い分層植皮の採皮創の保
護材として極めて効果的に使用できる。
皮創などの治癒に対してめざましい効果を発揮す
る。すなわち、皮膚欠損傷の創傷被覆保護材とし
て使用した場合には、浸出液の吸着が良好であ
り、患部への浸出液の貯留が少なくなり、長期使
用後も体液により溶解が起こらず、患部が適度な
浸潤状態に保たれるために、良好に新生皮層の再
生が行われるという画期的なものである。したが
つて浅在熱傷度、中間分層植皮の採皮創などは
もちろん、従来の創傷被覆保護材では治癒できな
かつた深在熱傷度、厚い分層植皮の採皮創の保
護材として極めて効果的に使用できる。
本発明の創傷皮膚保護材は、キトサンの繊維か
ら作成されたものと以下の点で異なる。まず、キ
トサン繊維からなるものでは、一般には25℃の
2V/V%酢酸水溶液に対して溶解するのに対し、
本発明のものは膨潤するみので溶解が起こらな
い、またキトサン繊維からなるものでは、本発明
のものが使用できる深い傷、例えば深在熱傷度
や深い採皮傷の保護材として使用する場合、浸出
液等の影響で数日間で溶解してしまい好ましくな
い。
ら作成されたものと以下の点で異なる。まず、キ
トサン繊維からなるものでは、一般には25℃の
2V/V%酢酸水溶液に対して溶解するのに対し、
本発明のものは膨潤するみので溶解が起こらな
い、またキトサン繊維からなるものでは、本発明
のものが使用できる深い傷、例えば深在熱傷度
や深い採皮傷の保護材として使用する場合、浸出
液等の影響で数日間で溶解してしまい好ましくな
い。
以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的に
説明する。
説明する。
実施例 1
キチン粉末(共和油脂製)を100メツシユに粉
砕し、1N−HClにて4℃で1時間処理し、さら
に3%NaOH液中で3時間90〜100℃に加熱し
て、キチン粉末中に含まれるカルシウム分及び蛋
白質を除去し、次いで水洗を繰り返し乾燥した。
砕し、1N−HClにて4℃で1時間処理し、さら
に3%NaOH液中で3時間90〜100℃に加熱し
て、キチン粉末中に含まれるカルシウム分及び蛋
白質を除去し、次いで水洗を繰り返し乾燥した。
このようにして得られたキチンを室温で、ジメ
チルアセトアミドと塩化リチウムとの混合溶媒に
濃度が7重量%になるように溶解した。得られた
高粘性透明の液を1480メツシユステンレスネツト
にて加圧濾過し、さらに撹拌を行いながら減圧下
で脱泡を行つた。得られた溶液はタンクに入れ、
加圧下でギヤーポンプにて輸送し、孔径0.07mm
φ、20ホールのノズルから60℃のイソプロピルア
ルコール中に吐出し、7m/minの速度で回転ロ
ールで引き取りワインダーで捲取つた。
チルアセトアミドと塩化リチウムとの混合溶媒に
濃度が7重量%になるように溶解した。得られた
高粘性透明の液を1480メツシユステンレスネツト
にて加圧濾過し、さらに撹拌を行いながら減圧下
で脱泡を行つた。得られた溶液はタンクに入れ、
加圧下でギヤーポンプにて輸送し、孔径0.07mm
φ、20ホールのノズルから60℃のイソプロピルア
ルコール中に吐出し、7m/minの速度で回転ロ
ールで引き取りワインダーで捲取つた。
得られた糸条を凝固液、溶剤がとれるまで十分
に洗浄し、乾燥した後、約8mmの長さにカツトし
た。この繊維を10N−NaOH溶液を用いて100℃
で3時間処理した後、希塩酸にて中和し、十分に
洗浄及び乾燥を行つた。この繊維の1フイラメン
トを25℃の2V/V%酢酸水溶液に浸漬すると、
断面積がもとの断面積の39倍になつた。この乾燥
繊維0.5gとポリビニルアルコールの未延伸糸粉
末0.05gとを2の水に分散し、No.177タツピー
式スタンダードシートマシン(株式会社東洋精機
製作所製)で、繊維の積層体を作成し、加圧縮及
び乾燥を行い、0.15mmの厚さのシートを得た。
に洗浄し、乾燥した後、約8mmの長さにカツトし
た。この繊維を10N−NaOH溶液を用いて100℃
で3時間処理した後、希塩酸にて中和し、十分に
洗浄及び乾燥を行つた。この繊維の1フイラメン
トを25℃の2V/V%酢酸水溶液に浸漬すると、
断面積がもとの断面積の39倍になつた。この乾燥
繊維0.5gとポリビニルアルコールの未延伸糸粉
末0.05gとを2の水に分散し、No.177タツピー
式スタンダードシートマシン(株式会社東洋精機
製作所製)で、繊維の積層体を作成し、加圧縮及
び乾燥を行い、0.15mmの厚さのシートを得た。
このシート(たて100mm、よこ100mm)を滅菌し
て、熱傷の創傷被覆保護材として使用した。
て、熱傷の創傷被覆保護材として使用した。
すなわち、熱湯をかぶつて深在の熱傷度と判
定された38才の女性の大腿部の患部に対し、上記
シートを2枚貼付し、木綿製ガーゼにてそのまわ
りを保護した。1週間後外部からの所見ではシー
ト面は損傷をうけることなく初期の状態を保ち、
湿潤状態となり、体内からの浸出液がシート面に
十分に吸着され、その一部がガーゼ面に達してい
た。さらに患部も浸出液の貯留が少なく、湿潤状
態であつた。2週間後にはシートは容易に患部か
ら剥離することができ、患部面には正常な新生表
皮が形成され、治癒が十分に行われたということ
を示し、この実施例のシートは良好な創傷被覆保
護材であることがわかつた。
定された38才の女性の大腿部の患部に対し、上記
シートを2枚貼付し、木綿製ガーゼにてそのまわ
りを保護した。1週間後外部からの所見ではシー
ト面は損傷をうけることなく初期の状態を保ち、
湿潤状態となり、体内からの浸出液がシート面に
十分に吸着され、その一部がガーゼ面に達してい
た。さらに患部も浸出液の貯留が少なく、湿潤状
態であつた。2週間後にはシートは容易に患部か
ら剥離することができ、患部面には正常な新生表
皮が形成され、治癒が十分に行われたということ
を示し、この実施例のシートは良好な創傷被覆保
護材であることがわかつた。
実施例 2
実施例1で得た精製されたキチンを、室温で、
N−メチルピロリドンと塩化リチウムの混合溶媒
に濃度が6重量%になるように溶解した。得られ
た溶液を1480メツシユステンレスネツトにて加圧
濾過し、減圧下で脱泡を行つた。得られた溶液は
タンクに入れ、加圧下でギヤーポンプにて輸送し
孔径0.08mmφ、40ホールのノズルから40℃のメタ
ノール中で凝固を行い、10m/minの速度で回転
ロールで引き取りワインダーで捲取り、乾燥して
60デニール、40フヘラメントのキチン長繊維を得
た。このキチン長繊維を5本合撚し、ガーゼ用織
機にてガーゼ条織物を作成した。このガーゼ条織
物を10N−NaOH溶液を用いて120℃で1時間処
理した後、希塩酸にて中和し、十分なる洗浄及び
乾燥を行つた。処理後のガーゼの一部を25℃の
2V/V%酢酸水溶液に浸漬し、ガーゼを構成す
る1フイラメント(約1.5デニール)の断面積を
測定すると、もとの断面積の64倍となつていた。
このアルカリ処理されたガーゼを滅菌の上、厚い
分層植皮後の採皮創の保護材として使用した。患
者は43才の男性で背部皮膚の採皮創に貼付され、
その上部を木綿製ガーゼで保護した。5日後、ガ
ーゼ面及び上部の木綿製ガーゼ面に多くの浸出液
が認められ、患部には浸出液が少なく肉芽の生成
が認められた。そして、13日後には新生皮膚が形
成され、患部の治癒が良好であることを示してい
る。
N−メチルピロリドンと塩化リチウムの混合溶媒
に濃度が6重量%になるように溶解した。得られ
た溶液を1480メツシユステンレスネツトにて加圧
濾過し、減圧下で脱泡を行つた。得られた溶液は
タンクに入れ、加圧下でギヤーポンプにて輸送し
孔径0.08mmφ、40ホールのノズルから40℃のメタ
ノール中で凝固を行い、10m/minの速度で回転
ロールで引き取りワインダーで捲取り、乾燥して
60デニール、40フヘラメントのキチン長繊維を得
た。このキチン長繊維を5本合撚し、ガーゼ用織
機にてガーゼ条織物を作成した。このガーゼ条織
物を10N−NaOH溶液を用いて120℃で1時間処
理した後、希塩酸にて中和し、十分なる洗浄及び
乾燥を行つた。処理後のガーゼの一部を25℃の
2V/V%酢酸水溶液に浸漬し、ガーゼを構成す
る1フイラメント(約1.5デニール)の断面積を
測定すると、もとの断面積の64倍となつていた。
このアルカリ処理されたガーゼを滅菌の上、厚い
分層植皮後の採皮創の保護材として使用した。患
者は43才の男性で背部皮膚の採皮創に貼付され、
その上部を木綿製ガーゼで保護した。5日後、ガ
ーゼ面及び上部の木綿製ガーゼ面に多くの浸出液
が認められ、患部には浸出液が少なく肉芽の生成
が認められた。そして、13日後には新生皮膚が形
成され、患部の治癒が良好であることを示してい
る。
比較例 1
キトサン粉末(共和油脂(KK)フローナツク
N−A)を2V/V%の酢酸水溶液にとかし、7
重量%のキトサンドープを得た。このドープをタ
ンクに入れ、加圧下でギヤーポンプにて輸送し、
孔径0.07mmφ、200ホールのノズルから1N−カ性
ソーダ水溶液中に吐出し、凝固を行つた後、7
m/minの速度で回転ロールで引き取りワインダ
ーで捲取つた。得られた糸条を中和し、乾燥した
後、約8mm長さにカツトし、この乾燥繊維0.5g
とポリビニルアルコール未延伸粉末0.05gとを2
の水に分散し、No.177ターピー式スタンダード
シートマシンでシートを作成した。このシート
(たて100mm、よこ100mm)を滅菌して、熱傷の創
傷被覆保護材として使用した。すなわち、深在熱
傷度と判定された43才の男性の首頭部に2枚貼
付し、木綿ガーゼにてまわりを保護した。治癒2
日後に浸出液のためシートはどろどろに溶解し、
創傷保護材としての役目をはたさないということ
がわかつた。
N−A)を2V/V%の酢酸水溶液にとかし、7
重量%のキトサンドープを得た。このドープをタ
ンクに入れ、加圧下でギヤーポンプにて輸送し、
孔径0.07mmφ、200ホールのノズルから1N−カ性
ソーダ水溶液中に吐出し、凝固を行つた後、7
m/minの速度で回転ロールで引き取りワインダ
ーで捲取つた。得られた糸条を中和し、乾燥した
後、約8mm長さにカツトし、この乾燥繊維0.5g
とポリビニルアルコール未延伸粉末0.05gとを2
の水に分散し、No.177ターピー式スタンダード
シートマシンでシートを作成した。このシート
(たて100mm、よこ100mm)を滅菌して、熱傷の創
傷被覆保護材として使用した。すなわち、深在熱
傷度と判定された43才の男性の首頭部に2枚貼
付し、木綿ガーゼにてまわりを保護した。治癒2
日後に浸出液のためシートはどろどろに溶解し、
創傷保護材としての役目をはたさないということ
がわかつた。
Claims (1)
- 1 25℃の2V/V%酢酸水溶液中で、その断面
積がもとの断面積の10倍以上の膨潤体となるキチ
ン繊維から構成された不織布又は繊維シートから
なる創傷被覆保護材。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59173944A JPS6152872A (ja) | 1984-08-21 | 1984-08-21 | 創傷被覆保護材 |
| DE8585305416T DE3583263D1 (de) | 1984-08-03 | 1985-07-30 | Geformte gegenstaende aus chitin. |
| EP85305416A EP0171254B1 (en) | 1984-08-03 | 1985-07-30 | Shaped chitin body |
| US06/761,260 US4699135A (en) | 1984-08-03 | 1985-08-01 | Shaped chitin body |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59173944A JPS6152872A (ja) | 1984-08-21 | 1984-08-21 | 創傷被覆保護材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6152872A JPS6152872A (ja) | 1986-03-15 |
| JPH0442019B2 true JPH0442019B2 (ja) | 1992-07-10 |
Family
ID=15969957
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59173944A Granted JPS6152872A (ja) | 1984-08-03 | 1984-08-21 | 創傷被覆保護材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6152872A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2580136B2 (ja) * | 1986-11-11 | 1997-02-12 | ユニチカ株式会社 | 創傷被覆保護材 |
| JPS63209661A (ja) * | 1987-02-25 | 1988-08-31 | ユニチカ株式会社 | 創傷保護材 |
| JP4371571B2 (ja) | 2000-12-28 | 2009-11-25 | 三菱鉛筆株式会社 | ボールペン用油性インキ組成物 |
| JP2002219143A (ja) * | 2001-01-25 | 2002-08-06 | Unitika Ltd | 創傷被覆材 |
| EP2031029B1 (en) | 2002-09-20 | 2014-08-20 | MITSUBISHI PENCIL Co., Ltd. | Oil-based ink composition for ballpoint pen using oil-based ink |
-
1984
- 1984-08-21 JP JP59173944A patent/JPS6152872A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6152872A (ja) | 1986-03-15 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |