JPH0445008B2 - - Google Patents

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JPH0445008B2
JPH0445008B2 JP61027948A JP2794886A JPH0445008B2 JP H0445008 B2 JPH0445008 B2 JP H0445008B2 JP 61027948 A JP61027948 A JP 61027948A JP 2794886 A JP2794886 A JP 2794886A JP H0445008 B2 JPH0445008 B2 JP H0445008B2
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josephson junction
josephson
circuit
junction element
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Yoshifusa Wada
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ジヨセフソン論理回路やジヨセフソ
ン記憶回路に用いられる否定回路に関するもので
ある。
(従来技術とその問題点) ジヨセフソン回路で論理回路を構成する場合、
従来のシリコン技術を用いて論理回路を構成する
場合と同様、否定信号の発生は必要不可欠であ
る。しかしながら、ジヨセフソン論理回路は、信
号増幅率が小さいのでクラツチ動作が主となり、
否定回路を構成し難いという欠点があつた。
従来、入力信号の補信号を発生する回路とし
て、昭和55年発行の雑誌アイ・ビー・エム・ジヤ
ーナル・オブ・リサーチ・アンド・デイベロツプ
メント(IBM Journal of research and
development),第24巻 第2号第139頁に記載さ
れているタイムドインバータ回路や、インダクタ
ンスを除いて抵抗とジヨセフソン接合素子のみで
構成される否定回路として、昭和58年4月に発行
された昭和58年度電子通信学会総合全国大会講演
論文集、分冊2、第2−448頁タイムドインバー
タNOR論理回路が知られている。
前記タイムドインバータ回路は、第5図に示す
ように、それぞれ2個のインダクタンス511〜
514と2個のジヨセフソン接合素子521〜5
24からなる2接合スクイツド501,502を
スイツチゲートとして2個直列に接続した回路で
ある。2個の2接合スクイツド501,502に
は端子544を介してゲート電流が注入されてい
る。否定を取りたいデータ信号は、端子541か
ら第1の2接合スクイツド501に与えられる。
第2の2接合スクイツド502には否定信号を発
生させるタイミング信号が端子542から入力さ
れる。出力信号は、負荷抵抗532を介して出力
端子543から取り出される。
インバータ回路は以下のように動作する。
1 データ信号“1”が2接合スクイツド501
に入力され、2接合スクイツド501がスイツ
チしゲート電流の大部分は負荷抵抗531に流
入する。その後タイミング信号が2接合スクイ
ツド502に入力されても、2接合スクイツド
502にはゲート電流がほとんど流れていない
ので、2接合スクイツドはスイツチしない。従
つて出力端子543には出力電流が現れていな
い。即ち“0”が出力される。
2 データ信号“0”が2接合スクイツド501
に入力される。この時、2接合スクイツド50
1はスイツチせずゲート電流は、2接合スクイ
ツド502に流れ続ける。続いてタイミング信
号が2接合スクイツド502に入力されると、
2接合スクイツド502はスイツチし、出力端
子543に出力電流即ち“1”が現われる。
以上のようにして、入力データ信号の補信号が
発生される。
第6図は、従来のタイムドインバータNOR論
理回路を示したものである。この回路は、ジヨセ
フソン接合素子601〜607と、抵抗611〜
618と、入力抵抗619,620と、負荷抵抗
621とから構成されている。データ信号は、デ
ータ信号入力端子631へ入力され、タイミング
信号はタイミング信号入力端子632へ入力され
る。ゲート電流は端子634から注入される。
データ信号“1”が入力された場合の動作: データ信号“1”が入力されるとジヨセフソン
接合素子601,602が順次スイツチする。ジ
ヨセフソン接合素子601,602のスイツチに
より、ゲート電流は、ジヨセフソン接合素子60
6へ流れ、ジヨセフソン接合606をスイツチさ
せる。ジヨセフソン接合素子601,602,6
06のスイツチにより、ゲート電流は、負荷抵抗
621へ流れ込み、ジヨセフソン接合素子603
〜605に電流が流れなくなる。
データ信号より遅れて、タイミング信号が入力
端子632へ入力される。この時、ジヨセフソン
接合素子603〜605にはゲート電流がほとん
ど流れていないので、ジヨセフソン接合素子60
3〜605はスイツチしない。以上の動作により
出力端子633には出力が現れていない。即ちデ
ータ信号“1”の補信号“0”が出力される。
データ信号“0”が入力された場合の動作: データ信号“0”は、信号電流が零を意味す
る。よつて、データ信号“0”がデータ信号入力
端子631へ入力されてもジヨセフソン接合素子
601〜605の状態は変化しない。即ち、ジヨ
セフソン接合素子601〜605にはゲート電流
が流れ続ける。
続いてタイミング信号がタイミング信号入力端
子632に入力されるとジヨセフソン接合素子6
03〜605がスイツチする。ジヨセフソン接合
素子603〜605のスイツチにより、ゲート電
流はジヨセフソン接合素子606,607へ流れ
込み、両ゲートをスイツチさせる。ジヨセフソン
接合素子601〜607のスイツチにより、ゲー
ト電流は出力端子633へ流れ、出力信号“1”
が得られる。即ち、データ信号“0”の補信号
“1”が出力される。
(発明が解決しようとする問題点) 第5図に示した従来のタイムドインバータ回路
は、インダクタンスおよびトランスとジヨセフソ
ン接合素子から構成されるスクイツドでスイツチ
ゲートが構成されていた。従つて、所望のインダ
クタンス値を実現するために、否定回路の面積が
小さくできないという欠点があつた。即ち、スク
イツドのインダクタンスをL、論理に用いるゲー
ト電流値をIとすると、LIΦ0/2(Φ0は磁束量
子を表わし、Φ0=2.07×10-5ウエバである)の関
係がある。従つて、消費電力を小さくするため、
論理電流Iを小さくするとLがますます大きくな
り、回路面積の縮小化が一層困難になつていた。
又、回路面積の増大は、信号伝送時間の増大をも
たらし、論理回路や記憶回路の高速化の障害とな
つていた。
一方、第6図に示した従来のタイムドインバー
タNOR論理回路は、インダクタンスを除いて抵
抗とジヨセフソン接合素子のみで構成されている
ので、回路面積の縮小化、回路の高速化は可能で
あるが、入出力信号分離のためのジヨセフソン接
合素子607が入力抵抗620を介して接地され
ているため、下記の理由により動作マージンが狭
いという欠点があつた。
即ち、前述した様に、データ信号“0”の場
合、ジヨセフソン接合素子603〜605のスイ
ツチの後ジヨセフソン接合素子606,607が
スイツチする。この場合、ジヨセフソン接合素子
606を先にスイツチさせる条件の方が動作マー
ジンがより広くとれる。しかし、ジヨセフソン接
合素子606を先にスイツチさせる場合において
も、ゲート電流は、ジヨセフソン接合素子607
と入力抵抗620を介して接地へと分流している
ため、ジヨセフソン接合素子606へ注入される
ゲート電流が減少し、動作マージンの下限が大き
くなり回路の動作マージンが狭くなつていた。
本発明の目的は、上記した従来のジヨセフソン
否定回路の欠点を除き、面積の小型化と回路動作
の高速化を図ると共に、動作マージンを広く取れ
る電流制限型ジヨセフソン否定回路を提供するこ
とにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明の電流制限型ジヨセフソン否定回路は、
ゲート電流の注入端と注出端を有する2個以上の
第1のスイツチ用ジヨセフソン接合素子と、前記
ジヨセフソン接合素子にゲート電流を注入する抵
抗回路と、一端が前記注入端に接続され他の一端
が第1の信号入力端子に接続された入出力分離ジ
ヨセフソン接合素子と、前記第1の信号入力端子
と接地との間に接続された入力抵抗と、前記入出
力分離ジヨセフソン接合素子が接続されたのとは
別の注入端に接続された負荷抵抗とを含み、前記
第1のスイツチ用ジヨセフソン接合素子の注出端
を回路の電流の注出端とした第1のジヨセフソン
論理回路と、ゲート電流の注入端と注出端を有す
る2個以上の第2のスイツチ用ジヨセフソン接合
素子と、前記第2のスイツチ用ジヨセフソン接合
素子にゲート電流を注入する抵抗回路と、一端が
前記第2のスイツチ用ジヨセフソン接合素子の注
入端に接続され他の一端が第2の信号入力端子に
接続された電流制限ジヨセフソン接合素子と、前
記第2のスイツチ用ジヨセフソン接合素子の前記
電流制限ジヨセフソン接合素子が接続されたのと
は別の注入端と出力端子に接続された負荷抵抗と
を含み、前記第2のスイツチ用ジヨセフソン接合
素子の注出端を回路の電流の注出端とした第2の
ジヨセフソン論理回路から構成され、前記第2の
信号入力端子と接地間に入力抵抗が接続されてお
らず、前記第1のジヨセフソン論理回路の電流の
注出端を前記第2のジヨセフソン論理回路の抵抗
回路に接続し、前記第2のジヨセフソン論理回路
の電流の注出端を接地することにより得られる。
(作用) 本発明の電流制限型ジヨセフソン否定回路は、
第1の信号入力端子にデータ信号を、第2の信号
入力端子にタイミング信号をそれぞれ入力し、デ
ータ信号より遅れてタイミング信号を立上げるこ
とによりタイミング信号の立上りでデータ信号の
補信号を発生する回路である。
即ち、データ信号“1”を入力した時、第1の
ジヨセフソン論理回路をスイツチさせることによ
り第2のジヨセフソン論理回路に注入されるゲー
ト電流を減少させ、続いて入力されるタイミング
信号によつても第2のジヨセフソン論理回路がス
イツチしない様に回路定数が設定される。
一方、データ信号“0”を入力した時には、第
1のジヨセフソン論理回路がスイツチせず、ゲー
ト電流のほとんどは第2のジヨセフソン論理回路
に注入され、続いて入力されるタイミング信号に
より第2のジヨセフソン論理回路がスイツチし、
データ信号“0”の補信号“1”が出力される。
本発明の回路は、第2の信号入力端子が低イン
ピーダンスの回路で接地されていないので、入出
力分離ジヨセフソン接合素子をスイツチさせる動
作マージンが広がり、回路動作マージンが広くな
る特徴を持つ。
(第1の実施例) 本発明の電流制限型ジヨセフソン否定回路の第
1の実施例を第1図に示す。第1のジヨセフソン
論理回路の第1のスイツチ用ジヨセフソン接合素
子101,102は、抵抗回路を構成している抵
抗111,112を介して並列に接続されてい
る。同様に、第2のジヨセフソン論理回路の第2
のスイツチ用ジヨセフソン接合素子103,10
4は抵抗回路の抵抗113,114を介して並列
に接続されている。第1のジヨセフソン論理回路
の電流の注出端は、第2のジヨセフソン論理回路
の電流の注入端に接続され、第2のジヨセフソン
論理回路の電流の注出端は接地されている。以
下、第1図に基ずいて、本実施例の回路動作を説
明する。
データ信号“1”の補信号の発生: データ信号“1”が第1の信号入力端子121
に入力されると、第1のスイツチ用ジヨセフソン
接合素子101がスイツチする。ジヨセフソン接
合素子101のスイツチにより、続いて第1のス
イツチ用ジヨセフソン接合素子102もスイツチ
する。ジヨセフソン接合素子101,102のス
イツチにより、ゲート電流は入出力分離ジヨセフ
ソン接合素子105の方へ流れ込み、入出力分離
ジヨセフソン接合素子105をスイツチさせる。
ジヨセフソン接合素子101,102,105の
スイツチにより、ゲート電流の大部分は負荷抵抗
116へ流れ込む。従つて、第2のジヨセフソン
論理回路の第2のスイツチ用ジヨセフソン接合素
子103,104を流れていたゲート電流はほと
んど零に減少する。
続いて、第2の信号入力端子122にタイミン
グ信号が入力される。タイミング信号は、第2の
ジヨセフソン論理回路の第2のスイツチ用ジヨセ
フソン接合素子103へ流れ込むが、ジヨセフソ
ン接合素子103にはゲート電流がほとんど流れ
ていないのでスイツチしない。従つて第2のスイ
ツチ用ジヨセフソン接合素子104もスイツチせ
ず、出力電流は現われない。以上の動作により、
入力データ信号“1”の補信号であるデータ信号
“0”が、出力端子123より得られる。
データ信号“0”の補信号の発生: データ信号“0”が、第1の信号入力端子12
1に入力される。信号“0”は入力電流が零であ
ることを意味する。よつて、第1のジヨセフソン
論理回路の第1のスイツチ用ジヨセフソン接合素
子101は変化しない、即ちスイツチしない。よ
つてゲート電流は、第1のジヨセフソン論理回路
から、第2のジヨセフソン論理回路の第2のスイ
ツチ用ジヨセフソン接合素子103,104へ注
入され続ける。
続いて、第2の信号入力端子122にタイミン
グ信号が入力される。第2のジヨセフソン論理回
路の第2のスイツチ用ジヨセフソン接合素子10
3,104にはゲート電流が流れているので、タ
イミング信号電流の注入により、ジヨセフソン接
合素子103,104が順次スイツチする。ジヨ
セフソン接合素子103,104のスイツチによ
りゲート電流の大半は、入出力分離ジヨセフソン
接合素子105へ分流される。ゲート電流の分流
比は、入力抵抗115の抵抗値r1と、負荷抵抗1
16,117の抵抗値r4,r5とタイミング信号の
電流値Itにほぼ依存する。ここで、抵抗回路の抵
抗111〜114の抵抗値r2,r3は入力抵抗の抵
抗値r1に比して十分小さいとして無視している。
入出力分離スイツチ用ジヨセフソン接合素子10
5の臨界電流値aIpを、分流された電流値以下に
設定することにより、ジヨセフソン接合素子10
5がスイツチする。従つて、ゲート電流とタイミ
ング信号電流は、負荷抵抗116と負荷抵抗11
7へ分流して流れる。よつて出力端子123に
は、データ信号“0”の補信号である信号“1”
が出力される。
以上のようにして、本実施例の回路は、第1の
信号入力端子121に入力されるデータ信号の補
信号を、第2の信号入力端子122に入力される
タイミング信号に同期して発生させ、出力端子1
23へ送出す。なお、本実施例において、ゲート
電流Igは、ゲート電流注入端子124から、各信
号を入力する以前に注入されている。
第2図は、スイツチ用ジヨセフソン接合素子1
01〜104の臨界電流値をIp、電流制限ジヨセ
フソン接合素子106の臨界電流値をbIoとした
時の、本実施例のしきい値特性を示したものであ
る。図の縦軸は、端子124に注入されるゲート
電流Ig示し、横軸は、第1および第2の信号入力
端子121,122に入力されるデータ信号電流
Idとタイミング信号電流Itをそれぞれ示す。図に
おいて、ゲート電流Ig、データ信号電流Id、タイ
ミング信号電流Itとも、スイツチ用ジヨセフソン
接合素子101〜104の臨界電流値Ipで規格化
して示してある。第2図aは、ゲート電流Igとデ
ータ信号電流Idの関係、第2図bは、ゲート電流
Igとタイミング信号電流Itの関係をそれぞれ示し
たものである。
先ず、データ信号“1”が入力された後、タイ
ミング信号が入力された時の動作しきい値を説明
する。しきい値201は、入出力分離ジヨセフソ
ン接合素子105の臨界電流値aIpを示す。aIp
上のデータ信号電流Idは、入出力分離ジヨセフソ
ン接合素子105を介して、スイツチ用ジヨセフ
ソン接合素子101,102の方へ注入されな
い。
しきい値202は、ゲート電流Igとデータ信号
電流Idとが加算されて、スイツチ用ジヨセフソン
接合素子101をスイツチさせるしきい値Ig
(2+r3/r1)(Ip−Id)を示したものである。aIp
以上のデータ信号電流Idは、ジヨセフソン接合素
子101へ注入されないため、しきい値202
は、データ信号電流がしきい値201より大きい
領域Id>aIpで一定Ig>(2+r3/r1)(1−a)Ip
のしきい値203となる。
しきい値204は、スイツチ用ジヨセフソン接
合素子101,102がスイツチした後、入出力
分離ジヨセフソン接合素子105がスイツチする
しきい値Ig>(1+r1/r4)aIp+(r1/r4)Idを示
したものである。これは入力抵抗115の抵抗値
r1、負荷抵抗116の抵抗値r4、ジヨセフソン接
合素子105の臨界電流値aIpに依存して変化す
る。ただし、抵抗111,112の抵抗値r2は、
r1,r4に比して十分小さいとして省略してある。
より詳細には、抵抗111,112を含めて計算
される。
ジヨセフソン接合素子101,102,105
のスイツチにより、ゲート電流は負荷抵抗116
へ流れ込む。負荷抵抗116の抵抗値r4が、
Vg/Ig(Vgはジヨセフソン接合素子のギヤツプ電
圧)より小さく設定されている場合、ゲート電流
のほとんどは負荷抵抗116へ吸収され、第2の
ジヨセフソン論理回路への漏れ電流は、ジヨセフ
ソン接合素子101,102の非線形抵抗値を
Rnとした時、2Vg/Rn以下となる。従つて、続
いてタイミング信号が第2の信号入力端子122
に入力されても、ジヨセフソン接合素子103,
104はスイツチしない。
しきい値205は、ゲート電流のみでスイツチ
用ジヨセフソン接合素子101,102がスイツ
チしない条件Ig<(2+r3/r1)Ipを示したもので
ある。
以上の条件の導出において、ジヨセフソン接合
素子101,102の非線形抵抗は、各抵抗値
r1,r2,r3,r4に比して十分大きいことを仮定し
簡単のため計算式から省いてある。より正確に
は、各ジヨセフソン接合素子の比線形抵抗を考慮
して各しきい値が求められる。
次に第2図bに基ずいて、データ信号“0”が
第1の信号入力端子121に入力された後、タイ
ミング信号が入力された時の動作を説明する。電
流制限ジヨセフソン接合素子106の臨界電流値
bIpであるので、しきい値201と同様のしきい
値211が得られる。
タイミング信号の電流Itにより第2のジヨセフ
ソン論理回路のスイツチ用ジヨセフソン接合素子
103がスイツチするしきい値は、It<bIpの領域
でIg>(2+r3/r1)(Ip−It)のしきい値212
と、It>bIpの領域で一定Ig>(2+r3/r1)(1−
b)Ipのしきい値213となる。続いて、入出力
分離ジヨセフソン接合素子105がスイツチする
しきい値214は、Ig>(1+r1/(r4+r5))aIp
+Itとなる。ここで、抵抗113,114の抵抗
値r3は、r3<r1<r4,r5であることから無視して
いる。
しきい値215は、ゲート電流のみでジヨセフ
ソン接合素子103,104がスイツチしない条
件Ig<(2+r3/r1)Ipを示したものである。
以上の条件式の導出において、ジヨセフソン接
合素子101〜105の比線形抵抗は、各抵抗値
r1〜r5に比して十分大きいこと、抵抗回路の抵抗
111〜114の抵抗値r2,r3は、他の抵抗の抵
抗値r1,r4,r5に比して十分小さいことを仮定し、
簡単のため要所以外は計算から省いた。より正確
には、これら全ての抵抗値を考慮して各しきい値
が求められる。但しこの正確なしきい値と第2図
のしきい値との差は極少である。
以上、しきい値202,203,204,20
5に囲まれた斜線の領域221、およびしきい値
212,213,215に囲まれた斜線の領域2
22が、本実施例の動作領域となる。図から、デ
ータ信号“0”の時入出力分離ジヨセフソン接合
素子105がスイツチするしきい値214は、動
作特性に影響していないのが分かる。より正確
に、非線形抵抗および抵抗回路の抵抗111〜1
14を考慮すると、動作領域221,222は多
少縮小される。
ここで、前述しなかつたが、本否定回路は、負
荷抵抗116の抵抗値r4の設定によつて、動作領
域が大きく変わる。特に、本実施例の否定回路の
出力電流を増大するため、負荷抵抗116の抵抗
値をr4>Vg/Igに設定する場合が問題となる。r4
>Vg/Igに設定されると、負荷抵抗116へ吸収
しきれないゲート電流(Ig−Vg/r4)(2/(2
+a))が、第2のジヨセフソン論理回路へ漏れ
て来る。この漏れ電流と続いて入力されるタイミ
ング信号電流によつても、第2のジヨセフソン論
理回路のスイツチ用ジヨセフソン接合素子10
3,104は、スイツチしないことが要求され
る。この条件は、Ig<(2+a)Ip+Vg/r4−(2
+a)Itなるしきい値216で表わせる。図にお
いて、しきい値216としきい値211とは、ゲ
ート電流Igが、しきい値215より大きい領域で
交差している。ここで、しきい値211は、タイ
ミング信号電流がIt>bIpの領域において、一定It
=bIpでありbIp以上のタイミング信号電流がスイ
ツチ用ジヨセフソン接合素子へ注入されないこと
示している。従つて、It>bIpの領域のしきい値2
16は、第2のジヨセフソン論理回路のスイツチ
に影響しない。即ち、しきい値211としきい値
215の交点に、しきい値216を交わらせた時
が、しきい値216が動作特性に影響しない最大
の抵抗値r4を与える条件となる。従つて、負荷抵
抗116の抵抗値r4を前記の条件値以下に設定す
ることにより、第2のジヨセフソン論理回路へ対
する第1のジヨセフソン論理回路の漏れ電流の効
果を除くことができる。
以上、本実施例は、回路素子としてインダクタ
ンスを用いていないので、回路面積の縮小化が図
られている。又、第2のジヨセフソン論理回路
は、入力抵抗が除かれ電流制限ジヨセフソン接合
素子が挿入されているので、動作領域の拡大が図
られている。
なお、第2のジヨセフソン論理回路の入力抵抗
を除いたことは、否定回路の用いられ方から問題
ない。即ち、第2のジヨセフソン論理回路へ入力
されるタイミング信号は、全ての否定回路に並列
に入力される。又、第2図bのしきい値特性から
bIp以上のタイミング信号電流は、否定回路の動
作に影響しない。このことは、或る否定回路の負
荷変動により、他の否定回路へ流入するタイミン
グ信号電流Itが増大しても、他の否定回路の動作
領域は全く影響されないことを意味する。しかも
タイミング信号は、全否定回路に一勢に入力さ
れ、各否定回路を同時に動作させる。又、データ
信号による第1のジヨセフソン論理回路のスイツ
チ動作は、第2の信号入力端子へ影響を及ぼさな
いことから、否定回路から前段のタイミング信号
発生回路へ雑音が流入して、前段の回路をスイツ
チさせる故障モードは生じない。
(第2の実施例) スイツチ用ジヨセフソン接合素子を3個並列接
続した、本発明の第2の実施例を回路図で第3図
に示す。第1のジヨセフソン論理回路の第1のス
イツチ用ジヨセフソン接合素子301〜303
は、抵抗回路を構成している抵抗311〜315
を介して並列に接続されている。同様に、第2の
ジヨセフソン論理回路の第2のスイツチ用ジヨセ
フソン接合素子304〜306は、抵抗回路の抵
抗316〜320を介して並列に接続されてい
る。他の回路構成は第1の実施例と同一である。
本実施例は、第1の実施例にスイツチ用ジヨセ
フソン接合素子303,306が付加された構成
であり、第1の実施例と同様の動作をする。即ち
データ信号“1”の入力により、第1のスイツチ
用ジヨセフソン接合素子301〜303が順次ス
イツチし、続いて、入出力分離ジヨセフソン接合
素子307がスイツチする。従つてゲート電流は
負荷抵抗322へ流れ込み、第2のジヨセフソン
論理回路へはほとんど漏れて行かない。従つて、
続いてタイミング信号が第2の信号入力端子33
2に入力されても、第2のジヨセフソン論理回路
の第2のスイツチ用ジヨセフソン接合素子304
〜306はスイツチせず、出力端子に出力電流は
現われない。
一方、データ信号“0”が第1の信号入力端子
331に入力された時は、第1および第2のジヨ
セフソン論理回路は変化せず、ゲート電流Igは第
2の論理回路へ注入され続ける。従つて、続いて
タイミング信号が第2の信号入力端子332に入
力されると、第2のジヨセフソン論理回路の第2
のスイツチ用ジヨセフソン接合素子304〜30
6が順次スイツチする。続いて、入出力分離ジヨ
セフソン接合素子307がスイツチし、出力端子
333へ出力電流が注出される。
本実施例の動作を示すしきい値特性を第4図に
示す。スイツチ用ジヨセフソン接合素子301〜
306の臨界電流値をIp、入出力分離ジヨセフソ
ン接合素子307の臨界電流値をaIp、電流制限
ジヨセフソン接合素子の臨界電流値をbIp、ゲー
ト電流をIg、抵抗311〜313の抵抗値をr2
抵抗316〜318の抵抗値をr3とする。
第4図aはゲート電流Igとデータ信号電流Id
関係を示したものである。しきい値401は、入
出力分離ジヨセフソン接合素子307の臨界電流
値を示したもの、しきい値402,403は、第
1のジヨセフソン論理回路スイツチ用ジヨセフソ
ン接合素子301をスイツチさせるしきい値Ig
(3+r3/r2)(Ip−Id),Ig>(3+r3/r1)(1−
a)Ipを示したものである。スイツチ用ジヨセフ
ソン接合素子301〜303がスイツチした後、
入出力分離ジヨセフソン接合素子307がスイツ
チするしきい値404は、Ig>(1+r1/r4)aIp
+(r1/r4)Idとなる。しきい値405はスイツチ
用ジヨセフソン接合素子301〜303がゲート
電流Igのみでスイツチしない条件Ig<(3+r3
r1)Ipを示す。
第4図bは、同じくゲート電流Igとタイミング
信号電流Itの関係を示したものである。しきい値
411は電流制限ジヨセフソン接合素子308の
臨界電流値を、しきい値412,413は、ゲー
ト電流Igとタイミング信号電流Itとで、第2のジ
ヨセフソン論理回路のスイツチ用ジヨセフソン接
合素子304〜306をスイツチさせる条件、Ig
>(3+r3/r1)(Ip−It),Ig>(3+r3/r1)(1

b)Ipをそれぞれ示す。スイツチ用ジヨセフソン
接合素子304〜306がスイツチした後入出力
分離ジヨセフソン接合素子307がスイツチする
条件はIg>(1+r1/(r4+r5))aIp+Itで、しき
い値414で示されている。しきい値415は、
ゲート電流のみでスイツチ用ジヨセフソン接合素
子304〜306がスイツチしない条件Ig<(3
+r3/r1)Ipである。
負荷抵抗322の抵抗値r4がr4>Vg/Igの場
合、しきい値416で示される条件(Ig−Vg
r4)(3/(3+a))が加わる。しきい値416
が、しきい値411としきい値415の交点に交
わるようにした時、しきい値416が否定回路の
動作領域に影響しない条件下で、最大の出力電流
を、得ることができる条件である。
以上、しきい値402,403,404,40
5に囲まれた領域421、およびしきい値41
2,413,415に囲まれた領域422が本実
施例の動作領域となる。図から、データ信号
“0”の時入出力分離ジヨセフソン接合素子30
7がスイツチするしきい値414は動作特性に影
響しないのが分かる。より正確には、ジヨセフソ
ン接合素子の非線形抵抗と、抵抗回路の抵抗31
1〜320を考慮する必要があり、これにより動
作領域421,422が多少縮小される。本実施
例は、スイツチ用ジヨセフソン接合素子3個を並
列に接続しているので、第1の実施例よりゲート
電流Igの動作領域が広がつている。但し、入出力
分離ジヨセフソン接合素子307と電流制限ジヨ
セフソン接合素子308の臨界電流値aIp,bIp
は、最適値が選ばれている。
以上、本実施例によつても、第1の実施例と同
一の効果が得られる。なお、本発明の他の実施例
として、第1および第2のジヨセフソン論理回路
のスイツチ用ジヨセフソン接合素子を2個以上抵
抗等を介して並列接続し、抵抗回路によつてゲー
ト電流を注入した回路が挙げられる。
(発明の効果) 以上、本発明によれば、従来否定回路に用いら
れていたインダクタンスを除いた否定回路が実現
され、インダクタンスの制約により回路面積が縮
小できない欠点が除かれ、回路の小型化がはかれ
る。回路の小型化による信号伝送遅延の縮小によ
り回路の高速化が図れるとともに、磁界結合によ
るジヨセフソン接合素子のスイツチ制御を除くこ
とによる高速化が図れる。さらに、タイミング信
号に対する入力抵抗を除くことにより動作領域の
拡大がはかられている。しかも、入力抵抗の除去
は、本否定回路の使用に対して何ら制約とならな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の実施例を示した回路
図、第2図は、第1の実施例の回路のしきい値特
性を示した図で、第2図aはデータ信号電流Id
ゲート電流Igの関係を示した図、第2図bはタイ
ミング信号電流Itとゲート電流Igの関係を示した
図、第3図は、本発明の第2の実施例を示した回
路図、第4図は、第2の実施例の回路のしきい値
特性を示した図で、第4図aはデータ信号電流Id
とゲート電流Igの関係、第4図bはタイミング信
号電流Itとゲート電流Igの関係を示した図、第5
図は、従来の2接合スクイツドを用いたインバー
タ回路の回路図、第6図は従来のタイムドインバ
ータNOR論理回路の回路図である。 101〜104,301〜306……スイツチ
用ジヨセフソン接合素子、105,307……入
出力分離ジヨセフソン接合素子、106,308
……電流制限ジヨセフソン接合素子、111〜1
14,311〜320……抵抗回路の抵抗、11
5,321……入力抵抗、116,117,32
2,323……負荷抵抗、121,331……第
1の信号入力端子、122,332……第2の信
号入力端子、123,333……出力端子、12
4,334……ゲート電流注入端子、Ig……ゲー
ト電流、Id……データ信号電流、It……タイミン
グ信号電流、Ip……スイツチ用ジヨセフソン接合
素子の臨界電流値、201〜205,211〜2
16,401〜405,411〜416……しき
い値、221,222,421,422……動作
領域、501,502……2接合スクイツド、5
11〜514……インダクタンス、521〜52
4……ジヨセフソン接合素子、531,532…
…負荷抵抗、541……データ信号入力端子、5
42……タイミング信号入力端子、543……出
力端子、544……ゲート電流注入端子、601
〜607……ジヨセフソン接合素子、611〜6
18……抵抗、619,620……入力抵抗、6
21……負荷抵抗、631……データ信号入力端
子、632……タイミング信号入力端子、633
……出力端子、634……ゲート電流注入端子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ゲート電流の注入端と注出端を有する2個以
    上の第1のスイツチ用ジヨセフソン接合素子と、
    前記ジヨセフソン接合素子にゲート電流を注入す
    る抵抗回路と、一端が前記注入端に接続され他の
    一端が第1の信号入力端子に接続された入出力分
    離ジヨセフソン接合素子と、前記第1の信号入力
    端子と接地との間に接続された入力抵抗と、前記
    入出力分離ジヨセフソン接合素子が接続されたの
    とは別の注入端に接続された負荷抵抗とを含み、
    前記第1のスイツチ用ジヨセフソン接合素子の注
    出端を回路の電流の注出端とした第1のジヨセフ
    ソン論理回路と、ゲート電流の注入端と注出端を
    有する2個以上の第2のスイツチ用ジヨセフソン
    接合素子と、前記第2のスイツチ用ジヨセフソン
    接合素子にゲート電流を注入する抵抗回路と、一
    端が前記第2のスイツチ用ジヨセフソン接合素子
    の注入端に接続され他の一端が第2の信号入力端
    子に接続された電流制限ジヨセフソン接合素子
    と、前記第2のスイツチ用ジヨセフソン接合素子
    の前記電流制限ジヨセフソン接合素子が接続され
    たのとは別の注入端と出力端子に接続された負荷
    抵抗とを含み、前記第2のスイツチ用ジヨセフソ
    ン接合素子の注出端を回路の電流の注出端とした
    第2のジヨセフソン論理回路から構成され、前記
    第2の信号入力端子と接地間に入力抵抗が接続さ
    れておらず、前記第1のジヨセフソン論理回路の
    電流の注出端を前記第2のジヨセフソン論理回路
    の抵抗回路に接続し、前記第2のジヨセフソン論
    理回路の電流の注出端を接地したことを特徴とす
    る電流制限型ジヨセフソン否定回路。
JP61027948A 1986-02-13 1986-02-13 電流制限型ジヨセフソン否定回路 Granted JPS62186615A (ja)

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